JPH0542944Y2 - - Google Patents
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- JPH0542944Y2 JPH0542944Y2 JP12369588U JP12369588U JPH0542944Y2 JP H0542944 Y2 JPH0542944 Y2 JP H0542944Y2 JP 12369588 U JP12369588 U JP 12369588U JP 12369588 U JP12369588 U JP 12369588U JP H0542944 Y2 JPH0542944 Y2 JP H0542944Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- pressure chamber
- power piston
- supply valve
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
- Braking Systems And Boosters (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は流体ブレーキの液圧倍力装置に関す
る。
る。
従来、流体ブレーキの液圧倍力装置として特公
昭52−16194号公報・特公昭49−28868号公報があ
る。
昭52−16194号公報・特公昭49−28868号公報があ
る。
特公昭52−16194号公報に記載された液圧倍力
装置は、第6図に示すものであり、この装置は第
6図に示した通常の状態では、図示していないマ
スターシリンダのピストンは連結部材85により
パワーピストン10に連結されていて、高圧ポー
ト86を介して高圧流体源に連なる高圧流路11
を閉ざすために、球弁83が弁座84に当接して
いる。そして、内方部材81は球弁83から離
れ、流路16は圧力室45と低圧ポート80を接
続し、圧力室45は無圧状態となつている。
装置は、第6図に示すものであり、この装置は第
6図に示した通常の状態では、図示していないマ
スターシリンダのピストンは連結部材85により
パワーピストン10に連結されていて、高圧ポー
ト86を介して高圧流体源に連なる高圧流路11
を閉ざすために、球弁83が弁座84に当接して
いる。そして、内方部材81は球弁83から離
れ、流路16は圧力室45と低圧ポート80を接
続し、圧力室45は無圧状態となつている。
そこで、プツシユロツド37を押し込むと、ま
ず、内方部材81の先端が球弁83に当接し、圧
力室45と低圧ポート80を接続する流路16を
閉ざす。さらに、内方部材81を押すと球弁83
は弁座84から離れ、高圧流路11を開き、圧力
室45と高圧流体源を接続する。
ず、内方部材81の先端が球弁83に当接し、圧
力室45と低圧ポート80を接続する流路16を
閉ざす。さらに、内方部材81を押すと球弁83
は弁座84から離れ、高圧流路11を開き、圧力
室45と高圧流体源を接続する。
そうすると、圧力室45に流入した高圧流体は
パワーピストン10を図の左方に押し、連結部材
85を介して図示していないマスターシリンダの
ピストンを押し、マスターシリンダ内の流体をホ
イールシリンダに送りだす。
パワーピストン10を図の左方に押し、連結部材
85を介して図示していないマスターシリンダの
ピストンを押し、マスターシリンダ内の流体をホ
イールシリンダに送りだす。
それと同時に、圧力室45内の高圧流体は、外
方部材82を図の右方に押すので、プツシユロツ
ド37は圧力室45内の液圧に比例した圧力を運
転者に伝達する。
方部材82を図の右方に押すので、プツシユロツ
ド37は圧力室45内の液圧に比例した圧力を運
転者に伝達する。
特公昭49−28868号公報に記載された液圧倍力
装置は、第6図に示す装置と同様に圧力室に高圧
流体源を導入し、パワーピストンを押圧し、マス
ターシリンダ内のピストンを押圧するものであ
り、圧力室と高圧流体源を接続する高圧流路、及
び、圧力室と低圧ポートを接続する流路をスプー
ル弁で開閉するようにしたものであり、圧力室の
液圧に比例した圧力を運転者に伝達できる装置で
ある。
装置は、第6図に示す装置と同様に圧力室に高圧
流体源を導入し、パワーピストンを押圧し、マス
ターシリンダ内のピストンを押圧するものであ
り、圧力室と高圧流体源を接続する高圧流路、及
び、圧力室と低圧ポートを接続する流路をスプー
ル弁で開閉するようにしたものであり、圧力室の
液圧に比例した圧力を運転者に伝達できる装置で
ある。
前記第6図に示す従来の装置、及び、特公昭49
−28868号公報に記載された装置は、空気の圧力
差を利用した型の倍力装置に比較して小型とな
り、また、空気の圧力差利用の倍力装置と同様に
ピストンの押圧力に比例する反力を伝達でき便利
である。
−28868号公報に記載された装置は、空気の圧力
差を利用した型の倍力装置に比較して小型とな
り、また、空気の圧力差利用の倍力装置と同様に
ピストンの押圧力に比例する反力を伝達でき便利
である。
しかしながら、第6図に示す従来の装置は、高
圧流路11を開閉する弁座84を内方部材81の
摺動方向に直接押圧し、内方部材81の摺動速度
と球弁の移動速度が等しいので、圧力室45内の
圧力が急激に上昇する。
圧流路11を開閉する弁座84を内方部材81の
摺動方向に直接押圧し、内方部材81の摺動速度
と球弁の移動速度が等しいので、圧力室45内の
圧力が急激に上昇する。
また、前述の如く圧力室45内の圧力が急激に
上昇するので、プツシユロツド37に伝達される
反力も急激に増大する。そうすると、プツシユロ
ツド37の前進速度は低下し、圧力室45内の液
圧上昇は鈍化するので、圧力室45内の液圧は折
線状に変化し、それ以後もその影響を受けて液圧
は階段状に変化し、ブレーキ操作が円滑に行なわ
れない。
上昇するので、プツシユロツド37に伝達される
反力も急激に増大する。そうすると、プツシユロ
ツド37の前進速度は低下し、圧力室45内の液
圧上昇は鈍化するので、圧力室45内の液圧は折
線状に変化し、それ以後もその影響を受けて液圧
は階段状に変化し、ブレーキ操作が円滑に行なわ
れない。
そして、特公昭49−28868号公報に記載された
液圧倍力装置は、スプール弁を使用しているの
で、スプール弁の嵌合部が精密加工を必要とし、
また、液温により前記嵌合部の間隙が変化する
と、液漏れが発生することがある。
液圧倍力装置は、スプール弁を使用しているの
で、スプール弁の嵌合部が精密加工を必要とし、
また、液温により前記嵌合部の間隙が変化する
と、液漏れが発生することがある。
本考案は前記事項に鑑みなされたものであり、
小型化できる液圧倍力装置を、円滑に作動し、か
つ、高精度の加工を必要とせず、安価に製造でき
る液漏れのない装置とすることを技術的課題とす
る。
小型化できる液圧倍力装置を、円滑に作動し、か
つ、高精度の加工を必要とせず、安価に製造でき
る液漏れのない装置とすることを技術的課題とす
る。
本考案は、シリンダ部材1内に摺動可能に挿入
されるとともにその先端部にマスターシリンダ6
0のピストン61が連結されるパワーピストン1
0と、このパワーピストン10の後方の圧力室4
5と、この圧力室45とリザーバ50とを接続す
る流路16を開閉する如く設けられたサプライバ
ルブ12とを有し、前記リターンバルブ29が閉
じ、前記サプライバルブ12が開くことにより前
記圧力室45に高圧流体が導入されるよう構成し
てある。そして、前記パワーピストン10内にば
ね28によりパワーピストン10の後方側へ付勢
されたバルブスリーブ25を摺動可能に挿入して
ある。また、前記サプライバルブ12は前記高圧
流路11を閉じる如くばね14により付勢された
ボールよりなり、前記バルブスリーブ25にはバ
ルブスリーブ25が前進した際に前記サプライバ
ルブ12を押圧して前記高圧流路11を開放する
カム部26を設けてある。さらに、前記サプライ
バルブ12を付勢するばね14は、パワーピスト
ン10の周囲に設けた環状溝10B内に装着され
てサプライバルブ12を閉方向に押圧付勢するリ
ング状板ばねであり、1箇所以上の部位の両側
に、前記環状溝10Bの内側壁に摺接するガイド
部14Bを有し、かつ、環状溝10B内に設けた
位置決め孔10C内に挿入される位置決め突起1
4Cを有している。
されるとともにその先端部にマスターシリンダ6
0のピストン61が連結されるパワーピストン1
0と、このパワーピストン10の後方の圧力室4
5と、この圧力室45とリザーバ50とを接続す
る流路16を開閉する如く設けられたサプライバ
ルブ12とを有し、前記リターンバルブ29が閉
じ、前記サプライバルブ12が開くことにより前
記圧力室45に高圧流体が導入されるよう構成し
てある。そして、前記パワーピストン10内にば
ね28によりパワーピストン10の後方側へ付勢
されたバルブスリーブ25を摺動可能に挿入して
ある。また、前記サプライバルブ12は前記高圧
流路11を閉じる如くばね14により付勢された
ボールよりなり、前記バルブスリーブ25にはバ
ルブスリーブ25が前進した際に前記サプライバ
ルブ12を押圧して前記高圧流路11を開放する
カム部26を設けてある。さらに、前記サプライ
バルブ12を付勢するばね14は、パワーピスト
ン10の周囲に設けた環状溝10B内に装着され
てサプライバルブ12を閉方向に押圧付勢するリ
ング状板ばねであり、1箇所以上の部位の両側
に、前記環状溝10Bの内側壁に摺接するガイド
部14Bを有し、かつ、環状溝10B内に設けた
位置決め孔10C内に挿入される位置決め突起1
4Cを有している。
ブレーキペダル(図示してない)を踏むとこの
ブレーキペダルと連結関係にあるバルブスリーブ
25が図の左方に前進し、リターンバルブ29が
圧力室45とリザーバ50を接続する流路16を
閉ざす。
ブレーキペダルと連結関係にあるバルブスリーブ
25が図の左方に前進し、リターンバルブ29が
圧力室45とリザーバ50を接続する流路16を
閉ざす。
さらに、押し進めるとバルブスリーブ25のカ
ム26がサプライバルブ12を押し開き圧力室4
5と高圧流体源51を接続する高圧流路11は連
通し、高圧流体は高圧流体源51から、シリンダ
部材1とパワーピストン10間の通路・サプライ
バルブ12の外周・バルブスリーブ25のカム2
6の側部を通つて圧力室45に流入する。
ム26がサプライバルブ12を押し開き圧力室4
5と高圧流体源51を接続する高圧流路11は連
通し、高圧流体は高圧流体源51から、シリンダ
部材1とパワーピストン10間の通路・サプライ
バルブ12の外周・バルブスリーブ25のカム2
6の側部を通つて圧力室45に流入する。
そして、サプライバルブ12はカム26で押し
開かれるのでカム26の斜面で緩やかに開かれ、
圧力室45内の圧力も連続して増加し、パワーピ
ストン10はその直径及び圧力室45内の液圧に
比例する力で図の左方に押され、マスターシリン
ダ60のピストン61を押進め、マスターシリン
ダ60内の液体をオイールシリンダ64に圧送す
る。
開かれるのでカム26の斜面で緩やかに開かれ、
圧力室45内の圧力も連続して増加し、パワーピ
ストン10はその直径及び圧力室45内の液圧に
比例する力で図の左方に押され、マスターシリン
ダ60のピストン61を押進め、マスターシリン
ダ60内の液体をオイールシリンダ64に圧送す
る。
第1図は本考案の液圧倍力装置の一実施例を示
すものであり、マスターシリンダ60に連なる外
筒5内には固定リング2・シリンダ部材1が挿入
され、シリンダ部材1の後方よりピストン当接部
材42を介してシリンダ端部部材43が嵌入さ
れ、外側よりねじリング44で止着してある。
すものであり、マスターシリンダ60に連なる外
筒5内には固定リング2・シリンダ部材1が挿入
され、シリンダ部材1の後方よりピストン当接部
材42を介してシリンダ端部部材43が嵌入さ
れ、外側よりねじリング44で止着してある。
シリンダ部材1内にはパワーピストン10が摺
動可能に挿入してあり。パワーピストン10の後
方とシリンダ部材1の端部間には圧力室45が形
成してある。
動可能に挿入してあり。パワーピストン10の後
方とシリンダ部材1の端部間には圧力室45が形
成してある。
パワーピストン10の先端部の凹所10Aには
マスターシリンダ60のピストン61が連結して
あり、パワーピストン10内には、リターンスプ
リング28で付勢したバルブスリーブ25が摺動
可能に挿入してある。
マスターシリンダ60のピストン61が連結して
あり、パワーピストン10内には、リターンスプ
リング28で付勢したバルブスリーブ25が摺動
可能に挿入してある。
バルブスリーブ25の先端部には付勢スプリン
グ30で付勢したリターンバルブ29が設けてあ
り、このリターンバルブ29は圧力室45とリザ
ーバ50を接続する流路16を開閉できるバルブ
である。そして、この流路16は、圧力室45を
パワーピストン10・バルブスリーブ25間の間
隙、及び、ピストン61内の通路61Aを経てリ
ザーバ50に接続させており、ピストン61内の
通路61Aにはチエツクバルブ17が設けてあ
る。
グ30で付勢したリターンバルブ29が設けてあ
り、このリターンバルブ29は圧力室45とリザ
ーバ50を接続する流路16を開閉できるバルブ
である。そして、この流路16は、圧力室45を
パワーピストン10・バルブスリーブ25間の間
隙、及び、ピストン61内の通路61Aを経てリ
ザーバ50に接続させており、ピストン61内の
通路61Aにはチエツクバルブ17が設けてあ
る。
また、パワーピストン10には、圧力室45と
高圧流体源(アキユムレータ)51を接続する高
圧流路11を開閉できるサプライバルブ12が設
けてある。この高圧流路11は、圧力室45をパ
ワーピストン10とバルブスリーブ25間の間
隙・シリンダ部材1とパワーピストン10間の間
隙を経て高圧流体源(アキユムレータ)51に接
続する。
高圧流体源(アキユムレータ)51を接続する高
圧流路11を開閉できるサプライバルブ12が設
けてある。この高圧流路11は、圧力室45をパ
ワーピストン10とバルブスリーブ25間の間
隙・シリンダ部材1とパワーピストン10間の間
隙を経て高圧流体源(アキユムレータ)51に接
続する。
高圧流体源(アキユムレータ)51はポンプ5
2に接続し、ポンプ52はリザーバ50に接続し
ている。サプライバルブ12はパワーピストン1
0の外周を囲んでいるリング状板ばね14で押さ
えてあり、ボール13を介してバルブスリーブ2
5のカム26に当接し、車両走行中のガタツキが
防止されている。前記リング状板ばね14は、パ
ワーピストン10の周囲に設けた環状溝10B内
に装着されており、サプライバルブ12を閉方向
に押圧付勢している。そして、リング状板ばね1
4は8箇所に等分した部位のうち1箇所を切欠
き、残りの7箇所の両側に、サプライバルブ12
に当接する部位の両側に、環状溝10Bの内側壁
に摺接するガイド部14Bを有している。そし
て、1箇所のガイド部14Bがサプライバルブ1
2に対応した位置にくるようリング状板ばね14
が環状溝10Bに装着される。そして、この装着
位置でリング状板ばね14が係止されるよう、パ
ワーピストン10の環状溝10B内に位置決め孔
10Cが設けられているとともに、この位置決め
孔10C内に挿入される位置決め突起14Cがリ
ング状板ばね14に突設されている。
2に接続し、ポンプ52はリザーバ50に接続し
ている。サプライバルブ12はパワーピストン1
0の外周を囲んでいるリング状板ばね14で押さ
えてあり、ボール13を介してバルブスリーブ2
5のカム26に当接し、車両走行中のガタツキが
防止されている。前記リング状板ばね14は、パ
ワーピストン10の周囲に設けた環状溝10B内
に装着されており、サプライバルブ12を閉方向
に押圧付勢している。そして、リング状板ばね1
4は8箇所に等分した部位のうち1箇所を切欠
き、残りの7箇所の両側に、サプライバルブ12
に当接する部位の両側に、環状溝10Bの内側壁
に摺接するガイド部14Bを有している。そし
て、1箇所のガイド部14Bがサプライバルブ1
2に対応した位置にくるようリング状板ばね14
が環状溝10Bに装着される。そして、この装着
位置でリング状板ばね14が係止されるよう、パ
ワーピストン10の環状溝10B内に位置決め孔
10Cが設けられているとともに、この位置決め
孔10C内に挿入される位置決め突起14Cがリ
ング状板ばね14に突設されている。
また、バルブスリーブ25に設けたカム26
は、バルブスリーブ25を摺動することにより、
カム26の斜面がボール13を介してサプライバ
ルブ12を円滑に押開くように形成してある。
は、バルブスリーブ25を摺動することにより、
カム26の斜面がボール13を介してサプライバ
ルブ12を円滑に押開くように形成してある。
圧力室45に臨むバルブスリーブ25の後背面
にはストツパ35が取り付けてあり、ストツパー
35はパワーピストン10に取り付けたストツパ
受19で押さえられ、バルブスリーブ25はスト
ツパ35とストツパ受19により摺動範囲を制限
されている。そして、バルブスリーブ25の後背
面にはストツパ35を介してリアクシヨンピスト
ン36の前端部が当接してあり、このリアクシヨ
ンピストン36は摺動自在に設けるとともに、シ
リンダ部材1外に設けたプツシユロツド37が連
結してある。
にはストツパ35が取り付けてあり、ストツパー
35はパワーピストン10に取り付けたストツパ
受19で押さえられ、バルブスリーブ25はスト
ツパ35とストツパ受19により摺動範囲を制限
されている。そして、バルブスリーブ25の後背
面にはストツパ35を介してリアクシヨンピスト
ン36の前端部が当接してあり、このリアクシヨ
ンピストン36は摺動自在に設けるとともに、シ
リンダ部材1外に設けたプツシユロツド37が連
結してある。
そして、バルブスリーブ25の前進で、まず、
流路16が閉ざされ、次にサプライバルブ12が
開かれるように形成してある。また、各部分の接
合部分に設けた符号3で示される部材はシールリ
ングである。
流路16が閉ざされ、次にサプライバルブ12が
開かれるように形成してある。また、各部分の接
合部分に設けた符号3で示される部材はシールリ
ングである。
さらに、タンデム型マスターシリンダ60とし
て示される部分はすでに知られた構造であり、プ
ライマリピストン61とセカンダリピストン6
1′・復帰ばね62・バルブ63を備え、ホイー
ルシリンダ64に液体を圧送するものである。
て示される部分はすでに知られた構造であり、プ
ライマリピストン61とセカンダリピストン6
1′・復帰ばね62・バルブ63を備え、ホイー
ルシリンダ64に液体を圧送するものである。
次に動作を説明する。
第1図は、プツシユロツド37が図の右方に戻
され液圧倍力装置が不作用状態にあるのを示すも
のであり、この状態では圧力室45と高圧流体源
(アキユムレータ)51を接続する高圧流路11
は、サプライバルブ12によつて閉ざされ、圧力
室45とリザーバ50を接続する流路16のリタ
ーンバルブ29が開かれ、圧力室45はリザーバ
50に連通している。
され液圧倍力装置が不作用状態にあるのを示すも
のであり、この状態では圧力室45と高圧流体源
(アキユムレータ)51を接続する高圧流路11
は、サプライバルブ12によつて閉ざされ、圧力
室45とリザーバ50を接続する流路16のリタ
ーンバルブ29が開かれ、圧力室45はリザーバ
50に連通している。
この状態でブレーキペタル(図示してない)に
より、プツシユロツド37を図の左方に押し進め
ると、リアクシヨンピストン36が前進し、バル
ブスリーブ25が前進し、リターンバルブ29が
圧力室45とリザーバ50を接続する流路16を
閉ざす。
より、プツシユロツド37を図の左方に押し進め
ると、リアクシヨンピストン36が前進し、バル
ブスリーブ25が前進し、リターンバルブ29が
圧力室45とリザーバ50を接続する流路16を
閉ざす。
さらに、プツシユロツド37を押し進めるとバ
ルブスリーブ25のカム26がサプライバルブ1
2を押し開き圧力室45と高圧流体源51を接続
する高圧流路11は連通し、高圧流体は高圧流体
源51から、シリンダ部材1とパワーピストン1
0間の通路・サプライバルブ12の外周・バルブ
スリーブ25のカム26の側部を通つて圧力室4
5に流入する。
ルブスリーブ25のカム26がサプライバルブ1
2を押し開き圧力室45と高圧流体源51を接続
する高圧流路11は連通し、高圧流体は高圧流体
源51から、シリンダ部材1とパワーピストン1
0間の通路・サプライバルブ12の外周・バルブ
スリーブ25のカム26の側部を通つて圧力室4
5に流入する。
サプライバルブ12が開かれる際、リング状板
ばね14は、その径が大きくなる方向すなわち法
線方向に拡開しサプライバルブ12の開成を許容
するが、その際、ガイド部14Bが環状溝10B
の内側壁に沿つて摺動するため、リング状板ばね
14は円滑に動く。これはリング状板ばね14が
収縮する場合、すなわちサプライバルブ12が閉
じるときも同様であるので、サプライバルブ12
の開閉はこのリング状板ばね14の存在により円
滑に行なわれる。また、位置決め孔10C内に位
置決め突起14Cが挿入されているため、リング
状板ばね14はパワーピストン10の周囲を回転
しない。このため、リング状板ばね14がパワー
ピストン10の動作不良の原因となつたり、リン
グ状板ばね14の切欠き部分が、サプライバルブ
12の位置に来てサプライバルブ12を着座させ
て閉成できなくなるという事故が生じない。
ばね14は、その径が大きくなる方向すなわち法
線方向に拡開しサプライバルブ12の開成を許容
するが、その際、ガイド部14Bが環状溝10B
の内側壁に沿つて摺動するため、リング状板ばね
14は円滑に動く。これはリング状板ばね14が
収縮する場合、すなわちサプライバルブ12が閉
じるときも同様であるので、サプライバルブ12
の開閉はこのリング状板ばね14の存在により円
滑に行なわれる。また、位置決め孔10C内に位
置決め突起14Cが挿入されているため、リング
状板ばね14はパワーピストン10の周囲を回転
しない。このため、リング状板ばね14がパワー
ピストン10の動作不良の原因となつたり、リン
グ状板ばね14の切欠き部分が、サプライバルブ
12の位置に来てサプライバルブ12を着座させ
て閉成できなくなるという事故が生じない。
そして、サプライバルブ12はカム26で押し
開かれるのでカム26の斜面で緩やかに開かれ、
圧力室45内の圧力も連続して増加し、パワーピ
ストン10はその直径及び圧力室45内の液圧に
比例する力で図の左方に押され、マスターシリン
ダ60のピストン61を押進め、マスターシリン
ダ60内の液体をオイールシリンダ64に圧送す
る。
開かれるのでカム26の斜面で緩やかに開かれ、
圧力室45内の圧力も連続して増加し、パワーピ
ストン10はその直径及び圧力室45内の液圧に
比例する力で図の左方に押され、マスターシリン
ダ60のピストン61を押進め、マスターシリン
ダ60内の液体をオイールシリンダ64に圧送す
る。
また、それと同時に圧力室45内の液圧はリア
クシヨンピストン36に、リアクシヨンピストン
36の直径及び圧力室45内の液圧に比例する大
きさの反力として作用する。
クシヨンピストン36に、リアクシヨンピストン
36の直径及び圧力室45内の液圧に比例する大
きさの反力として作用する。
次に、ブレーキペダルの踏下げをやめ、プツシ
ユロツド37の押圧力を除くと、バルブスリーブ
25はリターンスプリング28で復帰し、サプラ
イバルブ12は高圧流路11を閉ざし、次にリタ
ーンバルブ29が流路16を開き、パワーピスト
ン10は、マスターシリンダ60内のピストン6
1の復帰に伴つて復帰し、圧力室45内の流体は
流路16を通つて、さらにチエツクバルブ17を
通つてリザーバ50に戻る。
ユロツド37の押圧力を除くと、バルブスリーブ
25はリターンスプリング28で復帰し、サプラ
イバルブ12は高圧流路11を閉ざし、次にリタ
ーンバルブ29が流路16を開き、パワーピスト
ン10は、マスターシリンダ60内のピストン6
1の復帰に伴つて復帰し、圧力室45内の流体は
流路16を通つて、さらにチエツクバルブ17を
通つてリザーバ50に戻る。
第5図は本考案の別の実施例の液圧倍力装置を
示すものであり、第1図に示す実施例と同様の部
分は同一の符号を用い説明を省略した。
示すものであり、第1図に示す実施例と同様の部
分は同一の符号を用い説明を省略した。
この実施例ではマスターシリンダ60に連なる
外筒をシリンダ部材1とし、また、シリンダ端部
部材43とシリンダ部材1との接合部分は第5図
では省略して画いた。
外筒をシリンダ部材1とし、また、シリンダ端部
部材43とシリンダ部材1との接合部分は第5図
では省略して画いた。
そして、ピストン61はピストン受15を介し
てパワーピストン10に係合し、パワーピストン
10は一端をスプリング当接リング4に当接した
復帰スプリング18で付勢し、マスターシリンダ
60の復帰ばね62を補助するように形成してあ
り、リザーバ50に接続する流路16からチエツ
クバルブ17を取り除き、バルブスリーブ25の
リターンバルブ29を保持する部分をバルブ保持
筒27としてバルブスリーブ25と別体に形成し
た。
てパワーピストン10に係合し、パワーピストン
10は一端をスプリング当接リング4に当接した
復帰スプリング18で付勢し、マスターシリンダ
60の復帰ばね62を補助するように形成してあ
り、リザーバ50に接続する流路16からチエツ
クバルブ17を取り除き、バルブスリーブ25の
リターンバルブ29を保持する部分をバルブ保持
筒27としてバルブスリーブ25と別体に形成し
た。
この第2の実施例の装置では、チエツクバルブ
17を介さずに圧力室45内の流体が流路16を
通つて直接リザーバ50に戻る点を除いて第1実
施例の装置と同様である。
17を介さずに圧力室45内の流体が流路16を
通つて直接リザーバ50に戻る点を除いて第1実
施例の装置と同様である。
本考案によれば、高圧流路11を開閉するサプ
ライバルブ12をリターンバルブ29と別個に形
成し、かつ、カム26で開くように形成したの
で、サプライバルブ12を開いた場合に、圧力室
45の液圧が階段状に上昇することなく、連続し
た直線状を呈して上昇するので、液圧倍力装置が
円滑に作動し、プツシユロツド37を介して運転
者に伝わる反力も円滑なものとなる。また、リタ
ーンバルブ29の閉鎖からサプライバルブ12の
開放までのロスストロークも自由に設計できる。
ライバルブ12をリターンバルブ29と別個に形
成し、かつ、カム26で開くように形成したの
で、サプライバルブ12を開いた場合に、圧力室
45の液圧が階段状に上昇することなく、連続し
た直線状を呈して上昇するので、液圧倍力装置が
円滑に作動し、プツシユロツド37を介して運転
者に伝わる反力も円滑なものとなる。また、リタ
ーンバルブ29の閉鎖からサプライバルブ12の
開放までのロスストロークも自由に設計できる。
そして、スプール弁の如く高精度の加工を必要
とせず、安価に製造でき、サプライバルブ12の
着座による液密性に優れ液漏れもない。このサプ
ライバルブ12はリング状板ばね14で着座され
るためサプライバルブ12周辺の構造を簡単にで
き、パワーピストン10の径を大きくしなくとも
すむ。また、リング状板ばね14はガイド部14
Bを有しているため円滑に動いてサプライバルブ
12の開閉動作を円滑にする。また、位置決め突
起14Cにより回転止めがされているので、動作
不良を回避できる。
とせず、安価に製造でき、サプライバルブ12の
着座による液密性に優れ液漏れもない。このサプ
ライバルブ12はリング状板ばね14で着座され
るためサプライバルブ12周辺の構造を簡単にで
き、パワーピストン10の径を大きくしなくとも
すむ。また、リング状板ばね14はガイド部14
Bを有しているため円滑に動いてサプライバルブ
12の開閉動作を円滑にする。また、位置決め突
起14Cにより回転止めがされているので、動作
不良を回避できる。
第1図は本考案の一実施例の断面図、第2図は
リング状板ばねの正面図、第3図はその断面図、
第4図はその装着部分の拡大断面図、第5図は別
の実施例の断面図、第6図は従来例の断面図であ
る。 1……シリンダ、10……パワーピストン、1
0B……環状溝、10C……位置決め孔、11…
…高圧流路、12……サプライバルブ、14B…
…ガイド部、14C……位置決め突起、16……
流路、25……バルブスリーブ、26……カム、
28……リターンスプリング、29……リターン
バルブ、50……リザーバ、51……高圧流体
源、60……マスターシリンダ、61……ピスト
ン。
リング状板ばねの正面図、第3図はその断面図、
第4図はその装着部分の拡大断面図、第5図は別
の実施例の断面図、第6図は従来例の断面図であ
る。 1……シリンダ、10……パワーピストン、1
0B……環状溝、10C……位置決め孔、11…
…高圧流路、12……サプライバルブ、14B…
…ガイド部、14C……位置決め突起、16……
流路、25……バルブスリーブ、26……カム、
28……リターンスプリング、29……リターン
バルブ、50……リザーバ、51……高圧流体
源、60……マスターシリンダ、61……ピスト
ン。
Claims (1)
- シリンダ部材1内に摺動可能に挿入されるとと
もにその先端部にマスターシリンダ60のピスト
ン61が連結されるパワーピストン10と、この
パワーピストン10の後方の圧力室45と、この
圧力室45とリザーバ50とを接続する流路16
を開閉する如く設けられたサプライバルブ12と
を有し、前記リターンバルブ29が閉じ、前記サ
プライバルブ12が開くことにより前記圧力室4
5に高圧流体が導入されるよう構成してあり、前
記パワーピストン10内にばね28によりパワー
ピストン10の後方側へ付勢されたバルブスリー
ブ25を摺動可能に挿入し、前記サプライバルブ
12は前記高圧流路11を閉じる如くばね14に
より付勢されたボールよりなり、前記バルブスリ
ーブ25にはバルブスリーブ25が前進した際に
前記サプライバルブ12を押圧して前記高圧流路
11を開放するカム部26を設けてあり、さら
に、前記サプライバルブ12を付勢するばね14
は、パワーピストン10の周囲に設けた環状溝1
0B内に装着されてサプライバルブ12を閉方向
に押圧付勢するリング状板ばねであり、このリン
グ状板ばね14は1箇所以上の部位の両側に前記
環状溝10Bの内側壁に摺接するガイド部14B
を有し、かつ、環状溝10B内に設けた位置決め
孔10C内に挿入される位置決め突起14Cを有
していることを特徴とする液圧倍力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12369588U JPH0542944Y2 (ja) | 1988-09-21 | 1988-09-21 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12369588U JPH0542944Y2 (ja) | 1988-09-21 | 1988-09-21 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0243758U JPH0243758U (ja) | 1990-03-26 |
JPH0542944Y2 true JPH0542944Y2 (ja) | 1993-10-28 |
Family
ID=31372783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12369588U Expired - Lifetime JPH0542944Y2 (ja) | 1988-09-21 | 1988-09-21 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0542944Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-09-21 JP JP12369588U patent/JPH0542944Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0243758U (ja) | 1990-03-26 |
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