JPH0542283B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0542283B2 JPH0542283B2 JP1072861A JP7286189A JPH0542283B2 JP H0542283 B2 JPH0542283 B2 JP H0542283B2 JP 1072861 A JP1072861 A JP 1072861A JP 7286189 A JP7286189 A JP 7286189A JP H0542283 B2 JPH0542283 B2 JP H0542283B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stock solution
- solution supply
- filter
- plate
- pair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000011550 stock solution Substances 0.000 claims description 263
- 238000001914 filtration Methods 0.000 claims description 40
- 239000004744 fabric Substances 0.000 claims description 36
- 239000000243 solution Substances 0.000 claims description 8
- 230000006835 compression Effects 0.000 claims description 3
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims description 3
- 239000000706 filtrate Substances 0.000 description 8
- 239000012528 membrane Substances 0.000 description 5
- 241001272720 Medialuna californiensis Species 0.000 description 3
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 3
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- PEDCQBHIVMGVHV-UHFFFAOYSA-N Glycerine Chemical group OCC(O)CO PEDCQBHIVMGVHV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 1
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 1
- -1 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 1
- 238000011085 pressure filtration Methods 0.000 description 1
- 239000010802 sludge Substances 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Filtration Of Liquid (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、圧搾膜を使用することなく、圧搾濾
過を行うフイルタプレス及びそのフイルタプレス
内で使用される濾板部材に関する。
過を行うフイルタプレス及びそのフイルタプレス
内で使用される濾板部材に関する。
従来の技術
従来、フイルタプレスとしては種々の構造のも
のが知られている。例えば、隣接濾板間に配置さ
れた一対の濾布夫々に円板状原液供給部材を固定
し、該原液供給部材の貫通穴と濾布の原液供給穴
とを連通させるとともに、上記原液供給部材の表
面に凹部を形成して、濾板閉枠時に、上記原液供
給部材が隣接する濾板の原液供給部材と当接した
とき、上記凹部が隣接濾板間の一対の濾布間に形
成された濾室に連通し、原液供給用貫通穴から供
給された原液が上記凹部を通して濾室内に供給さ
れるようにしたものがある。
のが知られている。例えば、隣接濾板間に配置さ
れた一対の濾布夫々に円板状原液供給部材を固定
し、該原液供給部材の貫通穴と濾布の原液供給穴
とを連通させるとともに、上記原液供給部材の表
面に凹部を形成して、濾板閉枠時に、上記原液供
給部材が隣接する濾板の原液供給部材と当接した
とき、上記凹部が隣接濾板間の一対の濾布間に形
成された濾室に連通し、原液供給用貫通穴から供
給された原液が上記凹部を通して濾室内に供給さ
れるようにしたものがある。
このようなフイルタプレスにおいて、最近、本
出願人は、圧搾膜無しに濾室に対する原液供給方
法を制御することにより、圧搾濾過を行うことが
できるフイルタプレスを発明した。すなわち、濾
室内に原液を供給するとき、隣接して配置された
濾室を例えば2つの群に分け、各群に対して交互
に原液供給圧力を高めて、高圧側の濾室を膨張さ
せて、低圧側の濾室内の濾渣を圧搾させるように
するものである。このようにフイルタプレスにお
いては、第1群の濾室に対しては上記原液供給部
材の凹部を介して原液が供給される一方、第2群
の濾室に対しては上記原液供給部材には凹部を形
成せず、原液供給部材の原液供給用貫通穴を通る
原液は全く供給されないとともに、濾板の角部に
原液供給穴を貫通させ、この原液供給穴より第2
群の濾室内に原液を供給するようにしている。
出願人は、圧搾膜無しに濾室に対する原液供給方
法を制御することにより、圧搾濾過を行うことが
できるフイルタプレスを発明した。すなわち、濾
室内に原液を供給するとき、隣接して配置された
濾室を例えば2つの群に分け、各群に対して交互
に原液供給圧力を高めて、高圧側の濾室を膨張さ
せて、低圧側の濾室内の濾渣を圧搾させるように
するものである。このようにフイルタプレスにお
いては、第1群の濾室に対しては上記原液供給部
材の凹部を介して原液が供給される一方、第2群
の濾室に対しては上記原液供給部材には凹部を形
成せず、原液供給部材の原液供給用貫通穴を通る
原液は全く供給されないとともに、濾板の角部に
原液供給穴を貫通させ、この原液供給穴より第2
群の濾室内に原液を供給するようにしている。
発明が解決しようとする課題
しかしながら、上記構造のものでは、濾液の濾
過部分と枠体部分とに夫々原液供給系統を設ける
必要があり、フイルタプレス全体の構造が複雑な
ものとなるといつた問題があつた。
過部分と枠体部分とに夫々原液供給系統を設ける
必要があり、フイルタプレス全体の構造が複雑な
ものとなるといつた問題があつた。
従つて、本発明の目的は、上記問題を解決する
ことにあつて、簡単な構造であつて、圧搾膜を用
いることなく圧搾濾過を行うことができる濾過部
材及びフイルタプレスを提供することにある。
ことにあつて、簡単な構造であつて、圧搾膜を用
いることなく圧搾濾過を行うことができる濾過部
材及びフイルタプレスを提供することにある。
課題を解決するための手段
上記目的を達成するために、本発明の濾板部材
によれば、濾布及び原液供給板に少なくとも2つ
の原液供給貫通穴を形成し、この2つの貫通穴の
うち一方の貫通穴が濾室に連通する原液供給通路
用凹部を形成する一方、他方の貫通穴は濾室に連
通することなく相対する原液供給板の他方の貫通
穴に連通するように構成した。すなわち、枠体か
らなる濾板と、上記濾板の両側に配置されかつ少
なくとも2個の原液供給穴を有する各濾布と、上
記濾液の枠体内の空間内で該濾板を挟む上記一対
の濾布を挟み込んで連結するとともに、各濾布の
少なくとも2個の原液供給穴に連通する原液供給
用貫通穴を夫々形成した一対の原液供給板とを備
え、かつ、濾板閉枠時に隣接する濾板間に位置す
る一対の上記濾布間において相対する上記原液供
給板同士が互いに当接するようにした濾板部材に
して、上記一対の原液供給板のうち少なくとも1
つの原液供給板は、隣接する濾板の上記濾布に支
持された上記原液供給板に相対する表面に、一方
の原液供給用貫通穴と上記隣接濾板間の上記一対
の濾布間に形成された濾室とを連通させる原液供
給通路用凹部を形成し、上記凹部より原液を上記
濾室内に供給して濾過するように構成した。
によれば、濾布及び原液供給板に少なくとも2つ
の原液供給貫通穴を形成し、この2つの貫通穴の
うち一方の貫通穴が濾室に連通する原液供給通路
用凹部を形成する一方、他方の貫通穴は濾室に連
通することなく相対する原液供給板の他方の貫通
穴に連通するように構成した。すなわち、枠体か
らなる濾板と、上記濾板の両側に配置されかつ少
なくとも2個の原液供給穴を有する各濾布と、上
記濾液の枠体内の空間内で該濾板を挟む上記一対
の濾布を挟み込んで連結するとともに、各濾布の
少なくとも2個の原液供給穴に連通する原液供給
用貫通穴を夫々形成した一対の原液供給板とを備
え、かつ、濾板閉枠時に隣接する濾板間に位置す
る一対の上記濾布間において相対する上記原液供
給板同士が互いに当接するようにした濾板部材に
して、上記一対の原液供給板のうち少なくとも1
つの原液供給板は、隣接する濾板の上記濾布に支
持された上記原液供給板に相対する表面に、一方
の原液供給用貫通穴と上記隣接濾板間の上記一対
の濾布間に形成された濾室とを連通させる原液供
給通路用凹部を形成し、上記凹部より原液を上記
濾室内に供給して濾過するように構成した。
また、上記構成においては、上記一対の原液供
給板で上記一対の濾布を連結するとき、上記一方
の原液供給板の一方の原液供給用貫通穴が、上記
他方の原液供給板の他方の原液供給用貫通穴に連
通するように構成することもできる。
給板で上記一対の濾布を連結するとき、上記一方
の原液供給板の一方の原液供給用貫通穴が、上記
他方の原液供給板の他方の原液供給用貫通穴に連
通するように構成することもできる。
また、上記構成においては、上記一対の原液供
給板のうち他の原液供給板は、上記一対の原液供
給用貫通穴を有する板状部材より構成することも
できる。
給板のうち他の原液供給板は、上記一対の原液供
給用貫通穴を有する板状部材より構成することも
できる。
また、本発明のフイルタプレスによるば、濾布
及び原液供給板に少なくとも2つの原液供給用貫
通穴を形成し、この2つの貫通穴のうち一方の貫
通穴が濾室に連通する原液供給通路用凹部を形成
する一方、他方の貫通穴は濾室に連通することな
く相対する原液供給板の他方の貫通穴に連通する
とともに、原液供給系を少なくとも2つに分け、
原液供給系間での原液供給圧力を変えることによ
り、高圧側の原液供給系の濾室により、低圧側の
原液供給系の濾室の濾渣を圧搾濾過するように構
成した。すなわち、枠体からなる濾板の濾過空間
内に配置され、かつ、上記濾板の両側に配置され
た各濾布を上記空間内で挟み込んで連結する一対
の原液供給板を備え、各原液供給板は、各濾布の
少なくとも2個の原液供給穴に夫々連通する原液
供給用貫通穴を有し、かつ、濾板閉枠時に隣接す
る濾板間に位置する上記一対の濾布間において相
対する上記原液供給板同士が互いに当接するよう
にしたフイルタプレスにして、上記原液供給板
は、隣接する濾板の上記濾布に支持された上記原
液供給板に相対する表面に、上記2つの原液供給
用貫通穴のうちいずれか一方の原液供給用貫通穴
と上記隣接濾板間の上記一対の濾布間に形成され
た濾室とを連通させる原液供給通路用凹部を形成
し、上記凹部より原液を上記濾室内に供給する一
方、上記各濾布の原液供給穴のうち一方の原液供
給穴に連通し、かつ、上記原液供給板の原液供給
用貫通穴及びその凹部を介して連通する濾室から
なる第1原液供給系と、上記各濾布の原液供給穴
のうち他方の原液供給穴に連通し、かつ、上記原
液供給板の原液供給用貫通穴及びその凹部を介し
て連通する濾室からなる第2原液供給系とを備
え、上記2つの原液供給系間で原液供給圧力を変
えて、高圧側の原液供給系に連通した濾室が、低
圧側の原液供給系に連通した濾室内の濾渣を押圧
して圧搾濾過を行うように構成した。
及び原液供給板に少なくとも2つの原液供給用貫
通穴を形成し、この2つの貫通穴のうち一方の貫
通穴が濾室に連通する原液供給通路用凹部を形成
する一方、他方の貫通穴は濾室に連通することな
く相対する原液供給板の他方の貫通穴に連通する
とともに、原液供給系を少なくとも2つに分け、
原液供給系間での原液供給圧力を変えることによ
り、高圧側の原液供給系の濾室により、低圧側の
原液供給系の濾室の濾渣を圧搾濾過するように構
成した。すなわち、枠体からなる濾板の濾過空間
内に配置され、かつ、上記濾板の両側に配置され
た各濾布を上記空間内で挟み込んで連結する一対
の原液供給板を備え、各原液供給板は、各濾布の
少なくとも2個の原液供給穴に夫々連通する原液
供給用貫通穴を有し、かつ、濾板閉枠時に隣接す
る濾板間に位置する上記一対の濾布間において相
対する上記原液供給板同士が互いに当接するよう
にしたフイルタプレスにして、上記原液供給板
は、隣接する濾板の上記濾布に支持された上記原
液供給板に相対する表面に、上記2つの原液供給
用貫通穴のうちいずれか一方の原液供給用貫通穴
と上記隣接濾板間の上記一対の濾布間に形成され
た濾室とを連通させる原液供給通路用凹部を形成
し、上記凹部より原液を上記濾室内に供給する一
方、上記各濾布の原液供給穴のうち一方の原液供
給穴に連通し、かつ、上記原液供給板の原液供給
用貫通穴及びその凹部を介して連通する濾室から
なる第1原液供給系と、上記各濾布の原液供給穴
のうち他方の原液供給穴に連通し、かつ、上記原
液供給板の原液供給用貫通穴及びその凹部を介し
て連通する濾室からなる第2原液供給系とを備
え、上記2つの原液供給系間で原液供給圧力を変
えて、高圧側の原液供給系に連通した濾室が、低
圧側の原液供給系に連通した濾室内の濾渣を押圧
して圧搾濾過を行うように構成した。
上記フイルタプレスの構成においては、上記第
1原液供給系の濾室と、上記第2原液供給系の濾
室とが交互に配置されるように構成することもで
きる。
1原液供給系の濾室と、上記第2原液供給系の濾
室とが交互に配置されるように構成することもで
きる。
また、上記フイルタプレスの構成においては、
上記一対の原液供給板のうち他の原液供給板は、
上記一対の原液供給用貫通穴を有する板状部材よ
り構成することもできる。
上記一対の原液供給板のうち他の原液供給板は、
上記一対の原液供給用貫通穴を有する板状部材よ
り構成することもできる。
発明の作用
上記構成によれば、上記濾板部材の濾板の両側
の濾布を濾板の空間内で挟み込むようにして、一
対の原液供給板を連結させる。このとき、例え
ば、一方の原液供給板の一方の原液供給用貫通穴
が、上記濾布のいずれか一方の原液供給口を介し
て他方の原液供給板の他方の原液供給用貫通穴
に、上記一方の原液供給板の他方の原液供給用貫
通穴が上記濾布のいずれか他方の原液供給口を介
して他方の原液供給板の一方の原液供給用貫通穴
に夫々連通するように配置する。そして、濾板閉
枠時、隣接濾板間の一対の濾布間の濾室内では、
相対する原液供給板が互いに当接し、一方の原液
供給板にのみ凹部を形成したものでは一方の原液
供給板の凹部が他方の原液供給板の表面との間に
原液供給通路を形成し、また、両方の原液供給板
に凹部を形成したものでは両方の凹部同士が対抗
して原液供給通路を形成して、一方の原液供給用
貫通穴と濾室とを上記原液供給通路で連通させ、
原液を該濾室内に供給する。このとき、他方の原
液供給用貫通穴は濾室に連通せず原液をそのまま
次の濾室に送る。上記濾室に隣接する濾室では、
上記と同様に、相対する原液供給板の間で他方の
原液供給用貫通穴が上記凹部すなわち上記原液供
給通路を介して濾室に連通し、原液が該濾室内に
供給される一方、一方の原液供給用貫通穴は上記
濾室には連通せずそのまま次の濾室に送られる。
よつて、各濾室の2つの原液供給口を夫々連通し
て構成する原液供給系において原液供給圧力を
夫々変えれば、高圧側の原液供給系に連通した濾
室で低圧側の原液供給系に連通した濾室内の濾渣
の圧搾濾過を行うことができる。
の濾布を濾板の空間内で挟み込むようにして、一
対の原液供給板を連結させる。このとき、例え
ば、一方の原液供給板の一方の原液供給用貫通穴
が、上記濾布のいずれか一方の原液供給口を介し
て他方の原液供給板の他方の原液供給用貫通穴
に、上記一方の原液供給板の他方の原液供給用貫
通穴が上記濾布のいずれか他方の原液供給口を介
して他方の原液供給板の一方の原液供給用貫通穴
に夫々連通するように配置する。そして、濾板閉
枠時、隣接濾板間の一対の濾布間の濾室内では、
相対する原液供給板が互いに当接し、一方の原液
供給板にのみ凹部を形成したものでは一方の原液
供給板の凹部が他方の原液供給板の表面との間に
原液供給通路を形成し、また、両方の原液供給板
に凹部を形成したものでは両方の凹部同士が対抗
して原液供給通路を形成して、一方の原液供給用
貫通穴と濾室とを上記原液供給通路で連通させ、
原液を該濾室内に供給する。このとき、他方の原
液供給用貫通穴は濾室に連通せず原液をそのまま
次の濾室に送る。上記濾室に隣接する濾室では、
上記と同様に、相対する原液供給板の間で他方の
原液供給用貫通穴が上記凹部すなわち上記原液供
給通路を介して濾室に連通し、原液が該濾室内に
供給される一方、一方の原液供給用貫通穴は上記
濾室には連通せずそのまま次の濾室に送られる。
よつて、各濾室の2つの原液供給口を夫々連通し
て構成する原液供給系において原液供給圧力を
夫々変えれば、高圧側の原液供給系に連通した濾
室で低圧側の原液供給系に連通した濾室内の濾渣
の圧搾濾過を行うことができる。
発明の効果
上記構成によれば、原液供給部材の2個の原液
供給用貫通穴のうちいずれか1つの貫通穴のみが
濾室に連通して確実に原液を供給できるので、濾
板部材としては各濾布の濾過部分にのみ2個の原
液供給系用の原液供給口を設ければよく、各原液
供給系での原液供給圧力または流量等を変化させ
るだけで、濾室を交互に膨張させて圧搾膜無しに
圧搾濾過を行うことができる。よつて、上記濾板
部材を使用することにより、フイルタプレス全体
の構造が複雑化せず、フイルタプレス全体として
構造が簡単なものとなる。すなわち、従来では、
各濾板の濾過部分と枠体部分との両方に原液供給
系を設ける必要がある、濾板部材の構造が複雑化
し、全体としてフイルタプレスの構造が複雑なも
のとなるといつた問題があつたが、上記本発明に
よれば、濾板部材の各濾板の濾過部分のみに原液
供給系を設けばよいので、フイルタプレス全体の
構造が簡単なものとなるのである。
供給用貫通穴のうちいずれか1つの貫通穴のみが
濾室に連通して確実に原液を供給できるので、濾
板部材としては各濾布の濾過部分にのみ2個の原
液供給系用の原液供給口を設ければよく、各原液
供給系での原液供給圧力または流量等を変化させ
るだけで、濾室を交互に膨張させて圧搾膜無しに
圧搾濾過を行うことができる。よつて、上記濾板
部材を使用することにより、フイルタプレス全体
の構造が複雑化せず、フイルタプレス全体として
構造が簡単なものとなる。すなわち、従来では、
各濾板の濾過部分と枠体部分との両方に原液供給
系を設ける必要がある、濾板部材の構造が複雑化
し、全体としてフイルタプレスの構造が複雑なも
のとなるといつた問題があつたが、上記本発明に
よれば、濾板部材の各濾板の濾過部分のみに原液
供給系を設けばよいので、フイルタプレス全体の
構造が簡単なものとなるのである。
実施例
以下に、本発明にかかる実施例を第1〜10図
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
本実施例にかかる濾板部材を有するフイルタプ
レスは、第1〜4図に示すように、前後スタンド
1,3間の両側にサイドビーム4,4を配置し、
上記前後スタンド1,3間に濾板部材を多数配置
する。すなわち、各濾板部材は、枠体2cのみか
らなりかつ前後動自在に上記サイドビーム4,4
に吊り支持される濾板2と、隣接する濾板2,2
間に配置された一対の濾布5,5と、各濾板2の
枠体2c内の空間2fで連結する一対の原液供給
板7,7より構成する。
レスは、第1〜4図に示すように、前後スタンド
1,3間の両側にサイドビーム4,4を配置し、
上記前後スタンド1,3間に濾板部材を多数配置
する。すなわち、各濾板部材は、枠体2cのみか
らなりかつ前後動自在に上記サイドビーム4,4
に吊り支持される濾板2と、隣接する濾板2,2
間に配置された一対の濾布5,5と、各濾板2の
枠体2c内の空間2fで連結する一対の原液供給
板7,7より構成する。
上記濾板2は、第4図に示されるように、空間
2fを囲む枠体2cより大略構成する。この枠体
2cは水平断面及び垂直断面形状が夫々五角形状
である部材よりなり、その内面には厚み方向中央
部より両側に夫々傾斜した傾斜面2eを有する。
この枠体2c内には、後述するように上記原液供
給板7,7が上記濾布5,5により吊り支持され
る。上記各枠体2cの各外側面の上部には把手2
dを設け、フイルタプレスの前後スタンド1,3
間の各側方に架設された上記サイドビーム4,4
に上記把手2d,2dを夫々摺動可能に載置して
濾板2を吊り支持し、各濾板2の前後動を案内す
る。上記濾板板2の各下角部には濾板厚み方向に
貫通した濾液回収口(図示せず)を形成するとと
もに、両濾液回収口と濾板2の内部の空間2fと
を貫通する濾液回収用凹溝(図示せず)を夫々上
記枠体2cの前後いずれかの表面に夫々形成す
る。
2fを囲む枠体2cより大略構成する。この枠体
2cは水平断面及び垂直断面形状が夫々五角形状
である部材よりなり、その内面には厚み方向中央
部より両側に夫々傾斜した傾斜面2eを有する。
この枠体2c内には、後述するように上記原液供
給板7,7が上記濾布5,5により吊り支持され
る。上記各枠体2cの各外側面の上部には把手2
dを設け、フイルタプレスの前後スタンド1,3
間の各側方に架設された上記サイドビーム4,4
に上記把手2d,2dを夫々摺動可能に載置して
濾板2を吊り支持し、各濾板2の前後動を案内す
る。上記濾板板2の各下角部には濾板厚み方向に
貫通した濾液回収口(図示せず)を形成するとと
もに、両濾液回収口と濾板2の内部の空間2fと
を貫通する濾液回収用凹溝(図示せず)を夫々上
記枠体2cの前後いずれかの表面に夫々形成す
る。
また、上記各濾布5は上記各濾板2の前後に取
替可能に配置され、一対の濾布5,5で濾板2の
枠体2cの内部空間2fを挟むようにする。各濾
布5は、上記各濾板2の空間2f,2fに対応す
る部分に上下に第1原液供給穴5aと第2原液供
給穴5bとを形成する。上記隣接濾板2,2間に
おいて一対の濾布5,5が挟み込まれ、両濾布
5,5間に夫々濾室6a,6b,6c,6dを形
成する。各濾布5には夫々膨張代が与えられてお
り、各濾室6に原液が供給されたとき原液の圧力
で膨張して、隣接する濾室6を形成する濾布5に
接触しこれを押圧することができるように配置さ
れている。なお、この濾布5の膨張は、濾布5に
弛みを持たせて膨張代を確保して濾布5を膨張さ
せる他、濾布自体の材質を弾性材料より構成して
原液供給圧力により濾布5が伸びることにより膨
張するようにしてもよい。
替可能に配置され、一対の濾布5,5で濾板2の
枠体2cの内部空間2fを挟むようにする。各濾
布5は、上記各濾板2の空間2f,2fに対応す
る部分に上下に第1原液供給穴5aと第2原液供
給穴5bとを形成する。上記隣接濾板2,2間に
おいて一対の濾布5,5が挟み込まれ、両濾布
5,5間に夫々濾室6a,6b,6c,6dを形
成する。各濾布5には夫々膨張代が与えられてお
り、各濾室6に原液が供給されたとき原液の圧力
で膨張して、隣接する濾室6を形成する濾布5に
接触しこれを押圧することができるように配置さ
れている。なお、この濾布5の膨張は、濾布5に
弛みを持たせて膨張代を確保して濾布5を膨張さ
せる他、濾布自体の材質を弾性材料より構成して
原液供給圧力により濾布5が伸びることにより膨
張するようにしてもよい。
一方、上記各原液供給板7は、ポリプロピレン
等の合成樹脂またはステンレス等の金属よりなる
円板よりなり、第1図中の上下に一対の原液供給
用貫通穴7a,7bを形成し、各濾布5の原液供
給穴5a,5bまたは5b,5aに夫々連通させ
る。上記原液供給板7の裏面は第10図に示すよ
うに平面にして濾布5に接触する。一方、表面に
は、第1図中、下半分には、右端部の三日月状部
7eを残して左右に延びた原液供給通路用凹部7
dを形成するとともに、上半部の半月状部7cと
上記三日月状部7eは相対する原液供給板7の対
応する半月状部7cと三日月状部7eとに当接し
て、隣接する濾板2,2間の一対の濾布5,5間
に濾室6を形成する。
等の合成樹脂またはステンレス等の金属よりなる
円板よりなり、第1図中の上下に一対の原液供給
用貫通穴7a,7bを形成し、各濾布5の原液供
給穴5a,5bまたは5b,5aに夫々連通させ
る。上記原液供給板7の裏面は第10図に示すよ
うに平面にして濾布5に接触する。一方、表面に
は、第1図中、下半分には、右端部の三日月状部
7eを残して左右に延びた原液供給通路用凹部7
dを形成するとともに、上半部の半月状部7cと
上記三日月状部7eは相対する原液供給板7の対
応する半月状部7cと三日月状部7eとに当接し
て、隣接する濾板2,2間の一対の濾布5,5間
に濾室6を形成する。
このように構成された原液供給板7,7は、各
濾板2の両側に配置された一対の濾布5,5を両
側から挟み込むように、その周囲部においてボル
ト8,…,8で連結する。このとき、一対の原液
供給板7,7は互いに上下の位相が反対となるよ
うに濾布5,5に取付けられる。よつて、濾板
2,…,2の閉枠時には、各原液供給板7の凹部
7dが、隣接する濾板2,2間の一対の濾布5,
5間の濾室6内において、相対する濾布5の原液
供給板7の凹部7dと対向し、2つの凹部7d,
7dにより上記濾室6に連通する原液供給通路1
5を形成して、原液供給用貫通穴内を流れる原液
を上記原液供給通路15を介して上記濾室6内に
供給して、濾過を行うようにする。
濾板2の両側に配置された一対の濾布5,5を両
側から挟み込むように、その周囲部においてボル
ト8,…,8で連結する。このとき、一対の原液
供給板7,7は互いに上下の位相が反対となるよ
うに濾布5,5に取付けられる。よつて、濾板
2,…,2の閉枠時には、各原液供給板7の凹部
7dが、隣接する濾板2,2間の一対の濾布5,
5間の濾室6内において、相対する濾布5の原液
供給板7の凹部7dと対向し、2つの凹部7d,
7dにより上記濾室6に連通する原液供給通路1
5を形成して、原液供給用貫通穴内を流れる原液
を上記原液供給通路15を介して上記濾室6内に
供給して、濾過を行うようにする。
よつて、第4,5図に示すように、各濾布5の
上側の原液供給穴5aに連通しかつ原液供給板7
の一方の原液供給用貫通穴7a及び他方の原液供
給用穴7dが交互に連通する濾室6aと、各濾布
5の下側の原液供給穴5bに連通しかつ原液供給
板7の他方の原液供給用貫通穴7b及び一方の原
液供給用貫通穴7aが交互に連通する濾室6bと
が、交互に前後スタンド1,3間に配置されるよ
うになる。この結果、上記濾室6は2つの群に区
分けされることになる。すなわち、濾室6a,
…,6aに連通する第1原液供給系と、濾室6
b,…,6bに連通する第2原液供給系とに分
けられ、各原液供給系に対して供給弁9,10を
介して原液が供給される。
上側の原液供給穴5aに連通しかつ原液供給板7
の一方の原液供給用貫通穴7a及び他方の原液供
給用穴7dが交互に連通する濾室6aと、各濾布
5の下側の原液供給穴5bに連通しかつ原液供給
板7の他方の原液供給用貫通穴7b及び一方の原
液供給用貫通穴7aが交互に連通する濾室6bと
が、交互に前後スタンド1,3間に配置されるよ
うになる。この結果、上記濾室6は2つの群に区
分けされることになる。すなわち、濾室6a,
…,6aに連通する第1原液供給系と、濾室6
b,…,6bに連通する第2原液供給系とに分
けられ、各原液供給系に対して供給弁9,10を
介して原液が供給される。
上記構成によれば、以下のように作動する。
すなわち、可動板11を前進させて全濾板2,
…,2を前部スタンド1側に締め付けて閉枠す
る。この状態では、各濾板2に濾布5,5で吊り
支持された原液供給板7が隣接濾板2に同様に支
持された原液供給板7と相対し、凹部7dが形成
されていない部分、すなわち上記半月状部7cと
半月状部7cと、上記三日月状部7e三日月状部
7eとが互いに当接して、隣接濾板2,2間の一
対の濾布5,5間に濾室6を形成する。よつて、
各原液供給系において、各濾布5の原液供給穴5
a;5bと原液供給板7の原液供給用貫通穴7a
または7b;7bまたは7aとが連通した状態と
なる。
…,2を前部スタンド1側に締め付けて閉枠す
る。この状態では、各濾板2に濾布5,5で吊り
支持された原液供給板7が隣接濾板2に同様に支
持された原液供給板7と相対し、凹部7dが形成
されていない部分、すなわち上記半月状部7cと
半月状部7cと、上記三日月状部7e三日月状部
7eとが互いに当接して、隣接濾板2,2間の一
対の濾布5,5間に濾室6を形成する。よつて、
各原液供給系において、各濾布5の原液供給穴5
a;5bと原液供給板7の原液供給用貫通穴7a
または7b;7bまたは7aとが連通した状態と
なる。
そして、第1原液供給系の供給弁9を開け、
第2原液供給弁の供給弁10は閉じたままで、
可動板11側から前スタンド1に向けて、原液
を、各濾布5の上側の原液供給穴5aと原液供給
板7の原液供給用貫通穴7a,7bに流入させ、
各一対の凹部7d,7dで形成された原液供給通
路15から各濾室6a内に原液を供給して濾過を
行う。
第2原液供給弁の供給弁10は閉じたままで、
可動板11側から前スタンド1に向けて、原液
を、各濾布5の上側の原液供給穴5aと原液供給
板7の原液供給用貫通穴7a,7bに流入させ、
各一対の凹部7d,7dで形成された原液供給通
路15から各濾室6a内に原液を供給して濾過を
行う。
各濾室6aにほぼ原液が充填されると、今度
は、上記第2原液供給系の供給弁10を設け、
第1原液供給系の供給弁9を閉じる。よつて、
前スタンド1側から可動板11側に向けて、原液
を、各濾布5の下側の原液供給穴5bと原液供給
板7の原液供給用貫通穴7a,7bに流入させ、
各一対の凹部7d,7dで形成された原液供給通
路15から各濾室6b内に原液を供給して濾過を
行う。このとき、第1原液供給系からの原液の
供給は停止されており、第2原液供給系でのみ
原液が供給され続ける。これにより、各濾室6a
には原液が供給されないが、各濾室6bには原液
が供給されるので、各濾室6bを囲む濾布5,5
が膨張して、各濾室6aを囲む濾布5,5に接触
して押圧する。この結果、濾室6bの膨張により
濾室6a内の濾渣が両側から圧搾濾過される。そ
の後、逆に、第1原液供給系に原液を再び供給
する一方、第2原液供給系の原液供給を停止す
ると、今度は逆に、濾室6aが膨張して濾室6b
内の濾渣を両側から押圧し、該濾渣の圧搾濾過が
行われる。
は、上記第2原液供給系の供給弁10を設け、
第1原液供給系の供給弁9を閉じる。よつて、
前スタンド1側から可動板11側に向けて、原液
を、各濾布5の下側の原液供給穴5bと原液供給
板7の原液供給用貫通穴7a,7bに流入させ、
各一対の凹部7d,7dで形成された原液供給通
路15から各濾室6b内に原液を供給して濾過を
行う。このとき、第1原液供給系からの原液の
供給は停止されており、第2原液供給系でのみ
原液が供給され続ける。これにより、各濾室6a
には原液が供給されないが、各濾室6bには原液
が供給されるので、各濾室6bを囲む濾布5,5
が膨張して、各濾室6aを囲む濾布5,5に接触
して押圧する。この結果、濾室6bの膨張により
濾室6a内の濾渣が両側から圧搾濾過される。そ
の後、逆に、第1原液供給系に原液を再び供給
する一方、第2原液供給系の原液供給を停止す
ると、今度は逆に、濾室6aが膨張して濾室6b
内の濾渣を両側から押圧し、該濾渣の圧搾濾過が
行われる。
なお、圧搾作用による濾過では、濾渣内の含水
量が一定の量を下回ると急激にその濾過効率が低
下するので、濾液の単位時間あたりの排出流量が
激減する。従つて、このタイミングを検知して供
給弁9と供給弁10の開閉状態を切り替えれば効
率のよい運転が行なわれる。
量が一定の量を下回ると急激にその濾過効率が低
下するので、濾液の単位時間あたりの排出流量が
激減する。従つて、このタイミングを検知して供
給弁9と供給弁10の開閉状態を切り替えれば効
率のよい運転が行なわれる。
また、その他に切り替えタイミングを決定する
方法としては、例えば第1原液供給系と第2原
液供給系とで夫々その系内圧力を測定してお
き、その測定圧力の差が一定の許容値を超えたと
きに上記弁9と弁10の開閉状態を切り替えても
よい。
方法としては、例えば第1原液供給系と第2原
液供給系とで夫々その系内圧力を測定してお
き、その測定圧力の差が一定の許容値を超えたと
きに上記弁9と弁10の開閉状態を切り替えても
よい。
なお、他の濾過方法として、最初の段階では供
給弁9と10をともに開いて両方の原液供給系
,に原液をある程度まで供給したのち、上記
切換操作を行うようにしてもよい。
給弁9と10をともに開いて両方の原液供給系
,に原液をある程度まで供給したのち、上記
切換操作を行うようにしてもよい。
上記圧搾濾過された濾渣は一対の濾布5,5間
に保持されるとともに、濾液は濾布5を伝つて下
方に流れ落ち、各濾板2の濾液回収口に夫々回収
される。一回の濾過工程終了後は、周知の如く、
可動板11を後退させて各濾板2を後退させ、濾
板2,2間の一対の濾布5,5に保持された濾渣
を回収して、次の濾過に備える。
に保持されるとともに、濾液は濾布5を伝つて下
方に流れ落ち、各濾板2の濾液回収口に夫々回収
される。一回の濾過工程終了後は、周知の如く、
可動板11を後退させて各濾板2を後退させ、濾
板2,2間の一対の濾布5,5に保持された濾渣
を回収して、次の濾過に備える。
上記実施例によれば、原液供給部材7の2個の
原液供給用貫通穴7a,7bのうちいずれか1つ
の貫通穴のみが濾室6に連通して確実に原液を供
給できるので、濾板部材としては各濾布5の濾過
部分にのみ2個の原液供給系用の原液供給口5
a,5bを設ければよく、各原液供給系,で
の原液供給圧力または流量等を変化させるだけ
で、濾室6を交互に膨張させて圧搾膜無しに圧搾
濾過を行うことができる。よつて、上記濾板部材
を使用することにより、フイルタプレス全体の構
造が複雑化せず、フイルタプレス全体として構造
が簡単なものとなる。すなわち、従来では、各濾
板の濾過部分と枠体部分との両方に原液供給系を
設ける必要があり、濾板部材の構造が複雑化し、
全体としてフイルタプレスの構造が複雑なものと
なるといつた問題があつたが、上記本発明によれ
ば、濾板部材の各濾板2の濾過部分のみに原液供
給系を設けばよいので、フイルタプレス全体の構
造が簡単なものとなるのである。
原液供給用貫通穴7a,7bのうちいずれか1つ
の貫通穴のみが濾室6に連通して確実に原液を供
給できるので、濾板部材としては各濾布5の濾過
部分にのみ2個の原液供給系用の原液供給口5
a,5bを設ければよく、各原液供給系,で
の原液供給圧力または流量等を変化させるだけ
で、濾室6を交互に膨張させて圧搾膜無しに圧搾
濾過を行うことができる。よつて、上記濾板部材
を使用することにより、フイルタプレス全体の構
造が複雑化せず、フイルタプレス全体として構造
が簡単なものとなる。すなわち、従来では、各濾
板の濾過部分と枠体部分との両方に原液供給系を
設ける必要があり、濾板部材の構造が複雑化し、
全体としてフイルタプレスの構造が複雑なものと
なるといつた問題があつたが、上記本発明によれ
ば、濾板部材の各濾板2の濾過部分のみに原液供
給系を設けばよいので、フイルタプレス全体の構
造が簡単なものとなるのである。
また、上記原液供給板7は、その半月状部7c
と三日月状部7eとが相対する原液供給板7の対
応部分に夫々当接することにより、各濾板2を挟
む一対の濾布5,5間に確実に濾室空間を形成す
ることができる。
と三日月状部7eとが相対する原液供給板7の対
応部分に夫々当接することにより、各濾板2を挟
む一対の濾布5,5間に確実に濾室空間を形成す
ることができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、その他種々の態様で実施できる。例え
ば、各濾布5に対する上記原液供給板7の取付方
を変えて、濾室6aと濾室6bとを夫々2室ずつ
交互に配列させて形成するようにしてもよい。こ
の場合、圧搾作用は2室づつ並んだ被圧搾濾室の
夫々反対側の片側から行なわれる。従つて、両端
に配置される濾室だけは、1室のみ配置されるの
が好ましい。また、上記原液供給板7形状は円板
形状に限定されるものではなく、第6,7図に示
されるように矩形板でもよいとともに、六角形状
の板等他の任意の形状に構成することができる。
また、各原液供給板7の半月状部7c及び三日月
状部7eは、この形状に限定されるものではな
く、柱状突起など、相対する原液供給板7に当接
して一対の濾布5,5間に濾室6を形成するもの
ならば任意の形状、構造でよい。また、上記原液
供給板7の原液供給用貫通穴7aの周囲の半月状
部7cには、環状パツキンを固定して、濾板閉枠
時に、相対する半月状部7c同士が密着して、上
記貫通穴7a,7aの連通をより確実に行えるよ
うにしてもよい。また、上記貫通穴7aと7bの
配置は、上下方向に限定されず、水平方向など任
意の位置でよい。
はなく、その他種々の態様で実施できる。例え
ば、各濾布5に対する上記原液供給板7の取付方
を変えて、濾室6aと濾室6bとを夫々2室ずつ
交互に配列させて形成するようにしてもよい。こ
の場合、圧搾作用は2室づつ並んだ被圧搾濾室の
夫々反対側の片側から行なわれる。従つて、両端
に配置される濾室だけは、1室のみ配置されるの
が好ましい。また、上記原液供給板7形状は円板
形状に限定されるものではなく、第6,7図に示
されるように矩形板でもよいとともに、六角形状
の板等他の任意の形状に構成することができる。
また、各原液供給板7の半月状部7c及び三日月
状部7eは、この形状に限定されるものではな
く、柱状突起など、相対する原液供給板7に当接
して一対の濾布5,5間に濾室6を形成するもの
ならば任意の形状、構造でよい。また、上記原液
供給板7の原液供給用貫通穴7aの周囲の半月状
部7cには、環状パツキンを固定して、濾板閉枠
時に、相対する半月状部7c同士が密着して、上
記貫通穴7a,7aの連通をより確実に行えるよ
うにしてもよい。また、上記貫通穴7aと7bの
配置は、上下方向に限定されず、水平方向など任
意の位置でよい。
また、第8〜10図に示すように、同一構造の
一対の原液供給板7,7により一対の濾布5,5
を連結して、凹部7d同士を対向させて原液供給
通路15を形成する代わりに、一方の原液供給板
の構造を簡略なものとして、一方の凹部7dのみ
で原液供給通路15を形成してもよい。すなわ
ち、第9図のように一方の第1原液供給板17を
単なる円板の上下に原液供給穴17a,17bを
形成したものより構成し、他の第2原液供給板を
第1図の上記原液供給板7として構成する。よつ
て、濾板閉枠時には、一対の濾布5,5間で、第
1原液供給板17の表面が上記第2原液供給板7
の表面に接触し、各原液供給穴7a,7bと17
a,17bとが連通されるとともに、第2原液供
給板7の凹部7dと第1原液供給板17の表面と
の間に原液供給通路15が形成され、この通路1
5が濾室6と連通する。
一対の原液供給板7,7により一対の濾布5,5
を連結して、凹部7d同士を対向させて原液供給
通路15を形成する代わりに、一方の原液供給板
の構造を簡略なものとして、一方の凹部7dのみ
で原液供給通路15を形成してもよい。すなわ
ち、第9図のように一方の第1原液供給板17を
単なる円板の上下に原液供給穴17a,17bを
形成したものより構成し、他の第2原液供給板を
第1図の上記原液供給板7として構成する。よつ
て、濾板閉枠時には、一対の濾布5,5間で、第
1原液供給板17の表面が上記第2原液供給板7
の表面に接触し、各原液供給穴7a,7bと17
a,17bとが連通されるとともに、第2原液供
給板7の凹部7dと第1原液供給板17の表面と
の間に原液供給通路15が形成され、この通路1
5が濾室6と連通する。
第1,2図は夫々本発明の一実施例にかかる濾
板部材の原液供給板を濾布に取付た状態での正面
図及び側面図、第3,4図は夫々上記濾板部材を
使用するフイルタプレスの側面図及び要部拡大断
面側面図、第5図は第4図の要部拡大断面図、第
6,7図は夫々他の実施例にかかる原液供給板の
側面図及び正面図、第8〜10図は夫々他の実施
例にかかるフイルタプレスの要部拡大断面側面
図、第1原液供給板の正面図及び第2原液供給板
の裏面図である。 1……前スタンド、2……濾板、2c……枠
体、2f……空間、3……後スタンド、4……サ
イドビーム、5……濾布、5a,5b……原液供
給穴、6,6a,6b……濾室、7,17……原
液供給板、7a,7b,17a,17b……原液
供給用貫通穴、7c……半月状部、7d……凹
部、7e……三日月状部、8……ボルト、9,1
0……供給弁、11……可動板、15……原液供
給通路。
板部材の原液供給板を濾布に取付た状態での正面
図及び側面図、第3,4図は夫々上記濾板部材を
使用するフイルタプレスの側面図及び要部拡大断
面側面図、第5図は第4図の要部拡大断面図、第
6,7図は夫々他の実施例にかかる原液供給板の
側面図及び正面図、第8〜10図は夫々他の実施
例にかかるフイルタプレスの要部拡大断面側面
図、第1原液供給板の正面図及び第2原液供給板
の裏面図である。 1……前スタンド、2……濾板、2c……枠
体、2f……空間、3……後スタンド、4……サ
イドビーム、5……濾布、5a,5b……原液供
給穴、6,6a,6b……濾室、7,17……原
液供給板、7a,7b,17a,17b……原液
供給用貫通穴、7c……半月状部、7d……凹
部、7e……三日月状部、8……ボルト、9,1
0……供給弁、11……可動板、15……原液供
給通路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 枠体2cからなる濾板2と、 上記濾板2の両側に配置されかつ少なくとも2
個の原液供給穴5a,5bを有する各濾布5と、 上記濾板2の枠体2c内の空間2f内で該濾板
2を挟む上記一対の濾布5,5を挟み込んで連結
するとともに、各濾布5の少なくとも2個の原液
供給穴5a,5bに連通する原液供給用貫通穴7
a,7b;17a,17bを夫々形成した一対の
原液供給板7,7,17とを備え、かつ、濾板閉
枠時に隣接する濾板2,2間に位置する一対の上
記濾布5,5間において相対する上記原液供給板
同士が互いに当接するようにした濾板部材にし
て、 上記一対の原液供給板7,7,17のうち少な
くとも1つの原液供給板7は、隣接する濾板2の
上記濾布5に支持された上記原液供給板7に相対
する表面に、一方の原液供給用貫通穴7aと上記
隣接濾板2,2間の上記一対の濾布5,5間に形
成された濾室6とを連通させる原液供給通路用凹
部7dを形成し、上記凹部7dより原液を上記濾
室6内に供給して濾過するようにしたことを特徴
とする濾板部材。 2 上記一対の原液供給板7,7で上記一対の濾
布5,5を連結するとき、上記一方の原液供給板
7の一方の原液供給用貫通穴7aが、上記他方の
原液供給板7の他方の原液供給用貫通穴7bに貫
通するようにした請求項1記載の濾板部材。 3 上記一対の原液供給板7,7,17のうち他
の原液供給板17は、上記一対の原液供給用貫通
穴17a,17bを有する板状部材より構成した
請求項1または2に記載の濾板部材。 4 枠体2cからなる濾板2の濾過空間2f内に
配置され、かつ、上記濾板2の両側に配置された
各濾布5を上記空間2f内で挟み込んで連結する
一対の原液供給板7,7,17を備え、各原液供
給板7,17は、各濾布5の少なくとも2個の原
液供給穴5a,5bに夫々連通する原液供給用貫
通穴7a,7b;17a,17bを有し、かつ、
濾板閉枠時に隣接する濾板2,2間に位置する上
記一対の濾布5,5間において相対する上記原液
供給板同士が互いに当接するようにしたフイルタ
プレスにして、 上記一対の原液供給板7,17のうち少なくと
も1つの原液供給板7は、隣接する濾板2の上記
濾布5に支持された上記原液供給板7,17に相
対する表面に、上記2つの原液供給用貫通穴7
a,7b,17a,17bのうちいずれか一方の
原液供給用貫通穴7aと上記隣接濾板2,2間の
上記一対の濾布5,5間に形成された濾室6とを
連通させる原液供給通路用凹部7dを形成し、上
記凹部7dより原液を上記濾室6内に供給する一
方、 上記各濾布5の原液供給穴5a,5bのうち一
方の原液供給穴5aに連通し、かつ、上記原液供
給板7の原液供給用貫通穴7a,7b及びその凹
部7dを介して連通する濾室6aからなる第1原
液供給系と、上記各濾布5の原液供給穴5a,
5bのうち他方の原液供給穴5bに連通し、か
つ、上記原液供給板7の原液供給用貫通穴7a,
7b及びその凹部7dを介して連通する濾室6b
からなる第2原液供給系とを備え、上記2つの
原液供給系間で原液供給圧力を変えて、高圧側の
原液供給系に連通した濾室6が、低圧側の原液供
給系に連通した濾室6内の濾渣を押圧して圧搾濾
過を行うようにしたことを特徴とするフイルタプ
レス。 5 上記第1原液供給系の濾室6aと、上記第
2原液供給系の濾室6bとが交互に配置される
ようにした請求項4に記載のフイルタプレス。 6 上記一対の原液供給板7,7,17のうち他
の原液供給板17は、上記一対の原液供給用貫通
穴17a,17bを有する板状部材より構成した
請求項4または5に記載のフイルタプレス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1072861A JPH02251207A (ja) | 1989-03-23 | 1989-03-23 | 濾板部材及びフイルタプレス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1072861A JPH02251207A (ja) | 1989-03-23 | 1989-03-23 | 濾板部材及びフイルタプレス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02251207A JPH02251207A (ja) | 1990-10-09 |
JPH0542283B2 true JPH0542283B2 (ja) | 1993-06-28 |
Family
ID=13501552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1072861A Granted JPH02251207A (ja) | 1989-03-23 | 1989-03-23 | 濾板部材及びフイルタプレス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02251207A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2997211B2 (ja) * | 1996-07-31 | 2000-01-11 | 萩原工業株式会社 | 防草シート |
CN103272418B (zh) * | 2013-05-28 | 2015-08-05 | 佛山市金凯地过滤设备有限公司 | 一种压滤机 |
-
1989
- 1989-03-23 JP JP1072861A patent/JPH02251207A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02251207A (ja) | 1990-10-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2677754C (en) | Temperature transfer filter plate assembly | |
EP1140317B1 (de) | Filtervorrichtung, filtrations- und reinigungsverfahren | |
EP0238668A1 (en) | Filter press | |
JPH0512961B2 (ja) | ||
JPH0542283B2 (ja) | ||
JPH0257962B2 (ja) | ||
JP2513782Y2 (ja) | フィルタプレス及びその圧搾濾過板 | |
CA1295263C (en) | Filter press | |
JPH0810356Y2 (ja) | 圧搾式フイルタプレスにおける圧搾濾過板 | |
JPH0817894B2 (ja) | フィルタプレスの濾過方法 | |
JPH01224014A (ja) | フィルタプレス | |
DE3600526A1 (de) | Membranfilterpresse | |
JPS63175611A (ja) | フイルタプレス | |
US1974697A (en) | Filter | |
JPH0326087B2 (ja) | ||
SU990069A3 (ru) | Фильтр-пресс дл фильтрации под давлением | |
DE3069232D1 (en) | Filter press | |
JPH0448803Y2 (ja) | ||
JPH03224604A (ja) | 圧搾式フィルタプレスにおける圧搾濾板 | |
JP2001129317A (ja) | 濾過装置及び濾過方法 | |
JPH04114800A (ja) | 濾過濃縮装置 | |
JPH04135607A (ja) | 濾過濃縮板及び濾過濃縮ユニット | |
JPH0333366B2 (ja) | ||
JPH03101802A (ja) | 圧搾式フィルタプレス | |
JPH03258314A (ja) | 圧搾式フィルタプレスにおける圧搾膜及び該圧搾膜を備えた圧搾濾板 |