JPH0541250U - 留守番電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 録音内容の再生時に再生されたＤＴＭＦトー
ンによる誤動作を防止する。 【構成】 電話回線を介してメッセージを録音している
とき、ＤＴＭＦトーンの入力があると、ＤＴＭＦトーン
成分を除去して録音し、或いはメッセージを再生してい
ると、その再生出力中にＤＴＭＦトーンを検出すると、
ＤＴＭＦトーン成分を除去して出力するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ＤＴＭＦリモコン付留守番電話機の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、遠隔地から電話回線を使って送られたＤＴＭＦ（ｄｕａｌ ｔｏｎｅ ｍｕｌｔｉ ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ）トーンを受けて録音再生装置を制御する留守 番電話装置が開発されており、これは例えば特公昭６０−５１８２４号公報に開 示されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、電話回線を介して送られてきた音声信号にＤＴＭＦトーンと同一成 分が含まれる場合があり、これが録音再生装置にそのまま録音されると、その音 声を外出先の電話機よりＤＴＭＦトーンを利用して再生する場合に録音再生装置 が誤動作することがあった。

【０００４】 即ち、例えば、再生停止コマンドである「５」のＤＴＭＦトーンの成分が録音 されている場合に、そのまま再生すると、「５」のＤＴＭＦトーンがサイドトー ンとなってトーン検出回路に入り、電話回線からのコマンドと誤って判断するこ とがあった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の留守番電話機は、ＤＴＭＦトーンを電話回線を介して送ることにより 録音再生装置をリモートコントロールできるようにした留守番電話機において、 前記録音再生装置の録音中に電話回線からのＤＴＭＦトーンの入力を検出する手 段と、このＤＴＭＦトーンの検出に応じＤＴＭＦトーンの成分を除去して前記録 音再生装置に電話回線からの信号を供給する制御手段とからなるものである。

【０００６】 又、本考案の他の留守番電話機は、ＤＴＭＦトーンを電話回線を介して送るこ とにより録音再生装置をリモートコントロールできるようにした留守番電話機に おいて、前記録音再生装置の再生中にこの録音再生装置からのＤＴＭＦトーンの 入力を検出する検出手段と、このＤＴＭＦトーンの検出に応じ前記録音再生装置 の出力信号からＤＴＭＦトーンの成分を除去する制御手段とからなるものである 。

【０００７】

【作用】

本考案の留守番電話機は、電話回線を介してメッセージを録音しているとき、 ＤＴＭＦトーンの入力があると、ＤＴＭＦトーン成分を除去して録音するように した。

【０００８】 又、本考案の他の留守番電話機は、メッセージを再生しているとき、その再生 出力中にＤＴＭＦトーンを検出すると、ＤＴＭＦトーン成分を除去して出力する ようにした。

【０００９】

【実施例】

本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【００１０】 図１は、本考案の留守番電話機のブロック図を示し、（１）はディジタル信号 化された音声信号を記憶するＲＡＭからなるメモリ、（２）は録音再生切換用の マルチプレックス（以下ＭＰＸと称する）、（３）は電話回線（Ｌ）に接続され たスピーチネットワーク回路、（４）は再生用のＤ／Ａ変換回路、（５）は録音 用のＡ／Ｄ変換回路である。（６）はトーン検出回路で、ＤＴＭＦトーンを所定 のコードデータとして出力する。（７）はディジタルシグナルプロセッサ（以下 ＤＳＰと称する）で、その構成は例えば特開昭６２−２９１２１１号公報に開示 されているように演算部、該演算部に演算係数を設定するコントロール部からな り、本考案では、前記トーン検出回路（６）からのコードデータをコントロール 部で検出するとそのＤＴＭＦトーンの１波成分のみを除去するための演算係数を 演算部に設定するよう構成されている。尚、ＤＳＰ（７）は、ＤＴＭＦトーンの 検出に応じてそのＤＴＭＦトーンの１波成分が除去できるようトーン検出回路（ ６）とのタイミングのマッチングがとられ、又トーン検出回路（６）がＤＴＭＦ トーンを検出していないときは入力信号そのまま出力するようにしている。（８ ）はマイクロプロセッサからなる制御回路で、トーン検出回路（６）からのコー ドデータに基づきＭＰＸ（２）を制御すると共に前記データメモリ（１）をアク セスするものである。

【００１１】 次に上記構成における動作を説明する。

【００１２】 まず、電話回線（Ｌ）から再生を示すＤＴＭＦトーンが送られ、このＤＴＭＦ トーンに対応したコードデータが制御回路（８）に与えられると、録音内容の再 生モードになる。この場合、制御回路（８）はＭＰＸ（２）をＤ／Ａ変換回路（ ４）側に切換えるとともに、データメモリ（１）から録音されたメッセージデー タを読み出し、ＭＰＸ（２）を介してＤ／Ａ変換回路（４）に与える。これによ り、Ｄ／Ａ変換回路（４）からの変換出力はスピーチネットワーク（３）を介し て電話回線（Ｌ）へ送出される。

【００１３】 一方、電話回線（Ｌ）から録音を示すＤＴＭＦトーンが送られ、このＤＴＭＦ トーンに対応したコードデータが制御回路（８）に与えられると、録音モードに なる。この場合、制御回路（８）はＭＰＸ（２）をＤＳＰ（７）側に切換えると ともに、ＤＳＰ（７）から送られてくるメッセージデータをデータメモリ（１） に書き込むよう制御する。

【００１４】 この録音中に、電話回線（Ｌ）、スピーチネットワーク（３）を介してＤＴＭ Ｆトーンがトーン検出回路（６）に与えられ、そのＤＴＭＦトーンに対応したコ ードデータがＤＳＰ（７）に与えられると、このＤＳＰ（７）はそのＤＴＭＦト ーンの１波成分のみを除去したデータを出力する。

【００１５】 これにより、ＤＴＭＦトーンはデータメモリ（１）に録音されず、再生時に誤 動作することがなくなる。又、音声信号に含まれるＤＴＭＦトーンの１波成分の みを除去するので、聴感上の違和感を最小限にすることができる。

【００１６】 次に、図２は本考案の留守番電話機の他の実施例で、図１の実施例と同一構成 については同一符号を用いて説明する。これはＤ／Ａ変換回路（４）の前段に前 述したＤＳＰ（７）を接続し、再生時にＤＴＭＦトーンの１波成分のみを除去す るようにしている。尚、この場合、前述したトーン検出回路（６）と同一のトー ン検出回路（９）をＭＰＸ（２）とＤＳＰ（７）の間に接続し、ＤＴＭＦトーン 除去用とコマンド検出用に夫々専用化している。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は、上記のように、電話回線を介してメッセージを録音しているとき、 ＤＴＭＦトーンの入力があると、ＤＴＭＦトーン成分を除去して録音し、或いは メッセージを再生しているとき、その再生出力中にＤＴＭＦトーンを検出すると 、ＤＴＭＦトーン成分を除去して出力するようにしたものであり、録音内容の再 生時に再生されたＤＴＭＦトーンによって誤動作するという不都合を解消できる 。又、ＤＴＭＦトーン成分を除去するので、音切れを防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の留守番電話機のブロック図である。

【図２】本考案の他の実施例の留守番電話機のブロック
図である。

【符号の説明】

１ データメモリ ６ トーン検出回路 ７ ディジタルシグナルプロセッサ ８ 制御回路 ９ トーン検出回路

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＤＴＭＦトーンを電話回線を介して送る
   ことにより録音再生装置をリモートコントロールできる
   ようにした留守番電話機において、前記録音再生装置の
   録音中に電話回線からのＤＴＭＦトーンの入力を検出す
   る手段と、このＤＴＭＦトーンの検出に応じＤＴＭＦト
   ーンの成分を除去して前記録音再生装置に電話回線から
   の信号を供給する制御手段とからなることを特徴とする
   留守番電話機。
2. 【請求項２】 ＤＴＭＦトーンを電話回線を介して送る
   ことにより録音再生装置をリモートコントロールできる
   ようにした留守番電話機において、前記録音再生装置の
   再生中にこの録音再生装置からのＤＴＭＦトーンの入力
   を検出する検出手段と、このＤＴＭＦトーンの検出に応
   じ前記録音再生装置の出力信号からＤＴＭＦトーンの成
   分を除去する制御手段とからなることを特徴とする留守
   番電話機。