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JPH0539010A - 車両の自動制動装置 - Google Patents

車両の自動制動装置

Info

Publication number
JPH0539010A
JPH0539010A JP19780891A JP19780891A JPH0539010A JP H0539010 A JPH0539010 A JP H0539010A JP 19780891 A JP19780891 A JP 19780891A JP 19780891 A JP19780891 A JP 19780891A JP H0539010 A JPH0539010 A JP H0539010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
automatic braking
obstacle
distance
relative speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19780891A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsurou Butsuen
哲朗 仏圓
Toshihiro Hara
寿広 原
Kazumoto Fujise
一基 藤瀬
Takeshi Takagi
毅 高木
Satoshi Morioka
里志 森岡
Satoru Matsuoka
悟 松岡
Naoyuki Hikita
尚之 疋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP19780891A priority Critical patent/JPH0539010A/ja
Publication of JPH0539010A publication Critical patent/JPH0539010A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動制動の作動中に前方等の障害物を見失っ
たとき、あるいは旋回走行中に前方等の障害物を見失っ
たとき、自動制動を適切に制御して安全性の向上を図
る。 【構成】 自車と障害物との間の距離及び相対速度を検
出し、その検出結果から接触の可能性を判断して自動制
動をかけることを前提とする。そして、自動制動の作動
中に障害物を見失ったときは制御手段52によって自動
制動を徐々に解除する。また、自車の旋回走行時に障害
物を見失ったときは、ドライバーのアクセル操作があっ
ても一定期間又は再度障害物を捕捉するまでその時の車
速を越えないよう自動制動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自車と障害物との間の
距離及び相対速度を検出し、その検出結果から接触の可
能性を判断して自動的に各車輪のブレーキをかける車両
の自動制動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種車両の自動制動装置と
して、例えば特公昭39−2565号公報及び特公昭3
9−5668号公報等に開示されるように、光学的方法
または超音波周波数等を用いて自車と前方の障害物との
間の距離及び相対速度を連続的に検出するとともに、そ
の検出された自車と前方障害物との間の距離及び相対速
度から衝突の危険性があるか否かを判断し、衝突の危険
性があると判断された場合アクチュエータを作動させて
各車輪のブレーキを自動的にかけ衝突を防止するように
したものは知られている。
【0003】そして、このような自動制動装置におい
て、自動制動をかける際の制動方法としては、各車輪の
ブレーキ装置を最大限に作動させる急制動(フル制動と
もいう)と、最大限の制動力よりも低い制動力をかける
緩制動とがある(特開昭54−40432号公報及び特
開昭54−33444号公報参照)。また、自動制動の
作動中に前方障害物を見失ったとき(検出部からの検出
信号が制御部に入力されなくなったとき)には、その時
の制動状態を所定距離又は所定時間保持するようにする
ことがある(特開昭52−71033号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、自動制動の
作動中に前方障害物としての前方車両又は自車が車線変
更することなどに起因して検出信号が入力されなくなっ
たときに制動状態を保持することは妥当ではない。つま
り、前方車両が車線変更により自車と同じ車線上からな
くなったのに自動制動をかけ続けることは、後続車に接
触の可能性を与え続けるものだからである。また、自動
制動の作動中であっても車両はドライバーの意思通りに
動かせるようにする必要があるが、制動中はその制動力
を弱めなければ車輪のタイヤ特性との関係で操舵が効き
難いからである。従って、このような場合には自動制動
を徐々に解除することが望ましい。
【0005】また一方、特に、旋回走行中に前方障害物
を見失ったときには、自動制動の作動中であると否とに
拘らず、ドライバーのアクセル操作があったときでも車
速が増加しないようにすることが安全性を確保する上で
望ましい。
【0006】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その第1の目的とするところは、自動制動の作
動中に障害物を見失ったとき、自動制動を徐々に解除す
ることにより、安全性の向上を図り得る車両の自動制動
装置を提供せんとするものである。
【0007】また、本発明の第2の目的は、旋回走行中
に障害物を見失ったとき、車速が増加しないよう自動制
動を制御することにより、安全性の向上を図り得る車両
の自動制動装置を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1記載の発明は、車両の自動制動装置と
して、自車と障害物との間の距離及び相対速度を検出す
る検出手段と、該検出手段で検出された自車と障害物と
の間の距離及び相対速度から接触の可能性があるか否か
を判断する衝突危険性判断手段と、該判断手段で接触の
可能性があると判断された場合に自動制動をかけるアク
チュエータとを備える。さらに、上記アクチュエータに
よる自動制動の作動中に上記検出手段による検出で障害
物を見失ったときは自動制動を徐々に解除するよう制御
する制御手段を備える構成とするものである。尚、接触
の可能性とは、自車前方の障害物との接触の可能性(衝
突の危険性)のみならず、自車後方の障害物との接触の
可能性をも含む意である。
【0009】また、上記第2の目的を達成するため、請
求項2記載の発明は、車両の自動制動装置として、自車
と障害物との間の距離及び相対速度を検出する距離・相
対速度検出手段と、該検出手段で検出された自車と障害
物との間の距離及び相対速度から接触の可能性があるか
否かを判断する衝突危険性判断手段と、該判断手段で接
触の可能性があると判断された場合に自動制動をかける
アクチュエータとを備える。さらに、自車の旋回走行時
を検出する旋回走行時検出手段と、該旋回走行時検出手
段からの信号を受け、自車の旋回走行時に上記距離・相
対速度検出手段による検出で障害物を見失ったときは、
ドライバーのアクセル操作があっても一定期間又は再度
障害物を捕捉するまでその時の車速を越えないよう自動
制動を制御する制御手段とを備える構成とするものであ
る。
【0010】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
自動制動の作動中に検出手段が前方等の障害物を見失っ
たときには、制御手段の制御の下に自動制動が徐々に解
除される。
【0011】また、請求項2記載の発明では、旋回走行
時に検出手段が前方等の障害物を見失ったときには、制
御手段により自動制動が制御されて、ドライバーのアク
セル操作があっても一定期間又は再度上記障害物を捕捉
するまでその時の車速を越えないようになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1〜図3は本発明の第1実施例に係わる
車両の自動制動装置を示し、図1及び図2は自動制動装
置の油圧回路構成を示し、図3は自動制動装置のブロッ
ク構成を示す。
【0014】図1及び図2において、1は運転者による
ブレーキペダル2の踏込力を増大させるマスタバック、
3は該マスタバック1により増大された踏込力に応じた
制動圧を発生するマスタシリンダであって、該マスタシ
リンダ3で発生した制動圧は、最初自動制動バルブユニ
ット4に送給され後、ABS(アンチスキッドブレーキ
装置)バルブユニット5を通して各車輪のブレーキ装置
6に供給されるようになっている。
【0015】上記自動制動バルブユニット4は、上記マ
スタシリンダ3とブレーキ装置6側との連通を遮断する
シャッターバルブ11と増圧バルブ12と減圧バルブ1
3とを有しており、これら三つのバルブ11〜13はい
ずれも電磁式の2ポート2位置切換バルブからなる。上
記増圧バルブ12とマスタシリンダ3との間には、モー
タ駆動式の油ポンプ14と、該油ポンプ14から吐出さ
れる圧油を貯溜して一定圧に保持するためのアキュムレ
ータ15とが介設されている。そして、上記シャッター
バルブ11が開位置にあるときには、ブレーキペダル2
の踏込力に応じて各車輪のブレーキ装置6で制動がかか
る。一方、シャッターバルブ11が閉位置にあるとき、
増圧バルブ12を開位置に、減圧バルブ13を閉位置に
それぞれ切換えると、上記アキュムレータ15からの圧
油が各車輪のブレーキ装置6に供給されて制動がかか
り、増圧バルブ12を閉位置に、減圧バルブ13を開位
置にそれぞれ切換えると、上記ブレーキ装置6から圧油
が戻されて制動が弱められるようになっている。上記三
つのバルブ11〜13の切換えは、それらに対し各々電
圧を印加する電圧源等からなるアクチュエータ16によ
って行われ、また、該アクチュエータ16はコントロー
ルボックス17からの信号を受けて制御される。
【0016】また、上記ABSバルブユニット5は、各
車輪毎に設けられた3ポート2位置切換バルブ21を有
しており、制動時には該バルブ21の切換えにより各ブ
レーキ装置6に印加される制動圧を制御して各車輪がロ
ックしないようになっている。ABSの構成は詳述しな
いが、上記切換バルブ21の他にモータ駆動式の油ポン
プ22及びアキュムレータ23,24等を備えている。
各車輪のブレーキ装置6は、車輪と一体的に回転するデ
ィスク26と、マスタシリンダ3側から制動圧を受けて
上記ディスク26を挟持するキャリパ27とからなる。
【0017】一方、図3において、31は車体前部に設
けられる超音波レーダユニットであって、該超音波レー
ダユニット31は、図に詳示していないが、周知の如く
超音波を発信部から自車の前方の車両等の障害物に向け
て送信するとともに、上記前方障害物に当たって反射し
てくる反射波を受信部で受信する構成になっており、こ
のレーダユニット31からの信号を受ける演算ユニット
32は、レーダ受信波の送信時点からの遅れ時間(ドッ
プラーシフト)によって自車と前方障害物との間の距離
及び相対速度を演算するようになっている。33及び3
4は車体前部の左右に各々設けられる一対のレーダヘッ
ドユニットであって、該各レーダヘッドユニット33,
34は、パルスレーザ光を発信部から自車の前方の障害
物に向けて送信するとともに、上記前方障害物に当たっ
て反射してくる反射光を受信部で受信する構成になって
おり、上記演算ユニット32は、これらのレーダヘッド
ユニット33,34からの信号を信号処理ユニット35
を通して受け、レーザ受信光の送信時点からの遅れ時間
によって自車と前方障害物との間の距離及び相対速度を
演算するようになっている。そして、演算ユニット32
は、上記レーダヘッドユニット33,34の系統による
距離及び相対速度の演算結果を優先し、超音波レーダユ
ニット31の系統による距離及び相対速度の演算結果を
補助的に用いるようになっており、また、これらによ
り、自車と前方の障害物との間の距離及び相対速度を検
出する距離・相対速度検出手段36が構成されている。
【0018】上記両レーダヘッドユニット33,34に
よるパルスレーザ光の送受信方向は、モータ37により
左右水平方向に変更可能に設けられており、上記モータ
37の作動は演算ユニット32により制御される。38
は上記モータ37の回転角からパルスレーザ光の送受信
方向を検出する角度センサであって、該角度センサ38
の検出信号は上記演算ユニット32に入力され、該演算
ユニット32におけるレーダヘッドユニット33,34
の系統による距離及び相対速度の演算にパルスレーザ光
の送受信方向が加味されるようになっている。
【0019】また、41は舵角を検出する舵角センサ、
42は車速を検出する車速センサ、43は車両の前後加
速度(前後G)を検出する前後Gセンサ、44は路面の
摩擦係数(μ)を検出する路面μセンサであり、これら
各種センサ41〜44の検出信号は、上記アクチュエー
タ16を制御する制御ユニット45に入力される。該制
御ユニット45には、上記演算ユニット32で求められ
た自車と前方障害物との間の距離及び相対速度の信号も
入力されており、この両ユニット45,32は、上記コ
ントロールボックス17(図2参照)内に収納されてい
る。46は車室内のインストルメントパネルに設けられ
る警報表示ユニットであって、該警報表示ユニット46
には、上記制御ユニット45から各々信号を受ける警報
ブザー47及び距離表示部48が設けられている。
【0020】図4は上記制御ユニット45による衝突防
止のための自動制動の制御フローを示す。この制御フロ
ーにおいては、先ず、スタートした後、ステップS1 で
各種信号を読込み、ステップS2 で各種のしきい値L0
,L2 ,L3 を算出する。しきい値L0 は、自車と前
方障害物との衝突の危険性があり衝突防止のために自動
制動を開始する、自車と前方障害物との間の距離であ
り、この自動制動開始のしきい値L0 の算出は、図5に
示すようなしきい値マップを用いて行われる。しきい値
L2 は自動制動の開始に先立って警報を発する、自車と
前方障害物との間の距離であり、この警報発生のしきい
値L2 は、上記衝突の危険性のしきい値L0よりも所定
量大きく設定される。また、しきい値L3 は、自動制動
開始後衝突の危険性がなくなり自動制動を解除する、自
車と前方障害物との間の距離であり、この自動制動解除
のしきい値L3 は、上記衝突の危険性のしきい値L0 よ
りも所定量大きな値に、場合によっては所定量小さな値
に設定される。
【0021】ここで、図5に示すしきい値マップについ
て説明するに、このマップにおいて、しきい値線Aは、
前方車両がその前方障害物と衝突して停車したときこの
車両との衝突を防止するために必要な車間距離を示する
ものであり、相対速度V1 の大きさに拘らず常に、前方
障害物が停止物であるとき(つまり相対速度V1 が自車
速v0 と同一のとき)と同じ値(数値式v02 /2μ
g)をとる。しきい値線Bは前方車両がフル制動をかけ
たときこの車両との衝突を防止するために必要な車間距
離(数値式V1 ・(2v0 −V1 )/2μg)を示し、
しきい値線Cは前方車両が減速度μ/2gの緩制動をか
けたときこの車両との衝突を防止するために必要な車間
距離を示し、しきい値線Dは前方車両が一定車速を保っ
たときこの車両との衝突を防止するために必要な車間距
離(数値式V1 2 /2μg)を示す。さらに、しきい値
線Eは、自車が自動制動をかけても前方車両との衝突を
防止できないが、衝突時の衝撃力を緩和できる車間距離
を示す。本実施例の場合、しきい値線Bが選択されてい
て、このしきい値線Bで現時点の相対速度V1 に対応す
るしきい値L0 が求められる。
【0022】上記各種しきい値L0 ,L2 ,L3 の算出
後、ステップS3 で自車と前方障害物との相対速度V1
が負の所定値(−V)よりも小さいか否かを判定する。
ここで、相対速度V1 は、自車が前方障害物(前方車
両)に対し近付く方向が正の値であり、離れる方向が負
の値である。従って、上記負の所定値(−V)を絶対値
の大きな値(例えば200km/h )に設定すると、実際
の相対速度V1 がこの負の所定値(−V)よりも小さい
ということは、前方車両又は自車の車線変更により前方
車両を見失ったことを意味する。
【0023】上記ステップS3 の判定がNOのとき、つ
まり前方車両を見失っていないときには、ステップS4
で自車と前方障害物との相対速度V1 が零以上、つまり
両者が近付きつつあるか否かを判定する。この判定がY
ESのときには、更にステップS5 で自車と前方障害物
との間の距離(以下、車間距離という)L1 が上記警報
発生のしきい値L2 よりも小さいか否かを判定し、この
判定がYESのときは、ステップS6 で警報ブザー47
を鳴らす。続いて、ステップS7 で車間距離L1 が衝突
危険性のしきい値L0 よりも小さいか否かを判定し、こ
の判定がYESのときは、ステップS8 で急制動でもっ
て自動制動をかけるようアクチュエータ16を作動さ
せ、しかる後リターンする。上記ステップS5 またはS
7 の判定がNOのときは直ちにリターンする。
【0024】一方、上記ステップS4 の判定がNOのと
き、つまり自車と前方障害物(前方車両)とが遠ざかり
つつあるときには、ステップS9 で車間距離L1 が自動
制動解除のしきい値L3 よりも小さいか否かを判定す
る。この判定がYESのときはステップS10で自動制動
をかけた状態のままリターンする一方、判定がNOのと
きはステップS11で自動制動を解除した後リターンす
る。
【0025】上記のステップS1 ,S2 ,S4 〜S11に
よって、自車と前方障害物との車間距離及び相対速度か
ら衝突の危険性(接触の可能性)があるか否かを判断
し、かつ衝突の危険性があると判断された場合に自動制
動をかけるとともに、その後衝突の危険性がなくなった
場合に自動制動を解除するようアクチュエータ16の作
動を制御する衝突危険性判断手段(接触可能性判断手
段)51が構成されている。
【0026】また、上記ステップS3 の判定がNOのと
き、つまり前方車両を見失ったときには、更にステップ
S12で自動制動の作動中か否かを判定する。その判定が
YESの自動制動中のときには、ステップS13で自動制
動を徐々に解除し、しかる後にリターンする。ここで、
自動制動を徐々に解除するとは、各車輪のブレーキ装置
6の制動力をフル制動から漸次減少して行く方法、及び
フル制動から一旦緩制動に移し、その緩制動を所定時間
続けた後に制動を完全に解除する方法のいずれでもよ
い。一方、上記ステップS12の判定がNOの自動制動中
でないときには、そのままリターンする。このステップ
S3 ,S12,S13により、自動制動の作動中に前方車両
を見失ったときは自動制動を徐々に解除するよう制御す
る制御手段52が構成されている。
【0027】次に、上記第1実施例の作動、特にコント
ロールボックス17内の制御ユニット45による衝突防
止のための自動制動の制御について説明するに、自車が
前方車両に近付いて車間距離L1 が自動制動開始のしき
い値L0よりも小さくなると、制御ユニット45はアク
チュエータ16を作動させ、該アクチュエータ16で発
生する電圧を介して自動制動バルブユニット4内のバル
ブの開閉を切換えることにより自動制動が行われる(ス
テップS8 )。つまり、シャッターバルブ11を閉じる
とともに、増圧バルブ12を開位置に、減圧バルブ13
を閉位置にそれぞれ切換える。これにより、アキュムレ
ータ15からの圧油が各車輪のブレーキ装置6(キャリ
パ27)にそれぞれ供給され、該ブレーキ装置6の作動
により各車輪にフル制動力が作用することになり、この
結果、前方車両との衝突を防止することができる。
【0028】また、上記自動制動の作動中に前方車両又
は自車の車線変更により前方車両を見失った状態になっ
たとき(自車と前方車両との相対速度V1 が急激に遠ざ
かったように負の所定値V以下の値になったとき)に
は、自動制動が徐々に解除され、各車輪の制動力が漸次
弱くなる(ステップS13)。このため、前方車両の車線
変更時では自車速の低下を防いで後続車との衝突を回避
することができ、また、自車の車線変更時では制動力を
低減した分各車輪のコーナリングフォースを大きく確保
することができ、つまり操舵の効きをよくすることがで
きる。
【0029】尚、上記第1実施例では、自動制動開始の
しきい値L0 を求めるに当たり、図5中のしきい値線B
を一義的に選択し、このしきい値線Bから現時点の相対
速度V1 に対応するしきい値L0 を求めたが、本発明
は、自車速v0 又は道路状況等に応じて、図5中の複数
のしきい値線A〜Eの中から選択的に一つのしきい値線
を選択し、この選択したしきい値線から現時点の相対速
度に対応するしきい値L0 を選択するように構成しても
よい。
【0030】図6及び図7は本発明の第2実施例に係わ
る衝突防止のための自動制動の制御フローを示す。尚、
第2実施例における自動制動装置のブロック構成は、図
3に示す第1実施例のそれと同じであり、以下の説明で
は、この図3に示す部材符号を用いる。
【0031】この制御フローにおいては、先ず、スター
トした後、ステップS21で各種信号を読込み、ステップ
S22で各種のしきい値L0 ,L2 ,L3 を算出する。そ
の後、ステップS23で自車と前方障害物との相対速度V
1 が零以上であるか否かを判定する。この判定がYES
のときには、更にステップS24で自車と前方障害物との
車間距離L1 が警報発生のしきい値L2 よりも小さいか
否かを判定し、この判定がYESのときは、ステップS
25で警報ブザー47を鳴らす。続いて、ステップS26で
車間距離L1 が自動制動開始のしきい値L0 よりも小さ
いか否かを判定し、この判定がYESのときは、ステッ
プS27で緩制動でもって自動制動をかけるようアクチュ
エータ16を作動させる。
【0032】しかる後、ステップS28で舵角センサ41
の信号から舵角θH の絶対値がステアリングハンドルの
遊び分Aよりも大きく、ハンドル操舵が実際に行われる
操舵時ひいては車両の旋回走行時であるか否かを判定す
る。よって、このステップS28及び舵角センサ41によ
り、自車の旋回走行時を検出する旋回走行時検出手段6
1が構成されている。ステップS28の判定がYESの旋
回走行時には、ステップS29で前回の車間距離Ln が零
であるか否かを判定し、この判定がYESのときには、
ステップS30で前回の車間距離Ln に現時点の車間距離
L1 を置き換えるとともに、ステップ31で前回の自車速
vn に現時点の自車速v0 を置き換え、しかる後にリタ
ーンする。一方、上記ステップS29の判定がNOのとき
には、ステップS32で前回の車間距離Ln と現時点の車
間距離L1 との差の絶対値が所定値C以上であるか否か
を判定する。ここで、上記所定値Cは大きな値に設定さ
れており、また、この所定値C以上に車間距離が前回と
現時点との短時間に変化するということは、前方車両又
は自車の車線変更により前方車両を見失ったことを意味
する。
【0033】そして、上記ステップS32の判定がYES
のとき、つまり前方車両を見失ったときには、更にステ
ップS33で現時点の自車速v0 が前回の自車速vn より
も大きいか否かを判定し、その判定がYESのときに
は、ステップS34で自動制動をかけた(ステップS27)
状態をT秒間保持した後、ステップS35で前回の車間距
離Ln に零を置き換えるとともに、ステップS36で前回
の自車速vn に零を置き換え、リターンする。上記ステ
ップS24又はS26の判定がNOのときは、自動制動をす
ることなく直ちにリターンする。また、ステップS28又
はS33の判定がNOのときは、自動制動をT秒間保持す
ることなく、そのままリターンする。
【0034】一方、上記ステップS23の判定がNOのと
き、つまり自車と前方車両とが遠ざかりつつあるときに
は、ステップS37で車間距離L1が自動制動解除のしき
い値L3 よりも小さいか否かを判定する。この判定がY
ESのときはステップS38で自動制動をかけた状態のま
まリターンする一方、判定がNOのときはステップS39
で自動制動を解除した後リターンする。
【0035】以上の制御フローのうち、図6に示す部
分、つまりステップS21〜S27,S37〜S39によって、
自車と前方障害物との車間距離L1 及び相対速度V1 か
ら衝突の危険性(接触の可能性)があるか否かを判断
し、かつ衝突の危険性があると判断された場合に自動制
動をかけるとともに、その後衝突の危険性がなくなった
場合に自動制動を解除するようアクチュエータ16の作
動を制御する衝突危険性判断手段(接触可能性判断手
段)62が構成されている。また、図7に示す部分、つ
まりステップS28〜S36によって、自車の旋回走行時に
前方車両を見失ったときは、ドライバーのアクセル操作
があっても一定期間(T秒間)又は再度前方車両を捕捉
するまでその時の車速を越えないよう自動制動を制御す
る制御手段63が構成されている。
【0036】したがって、上記第2実施例においては、
自車の旋回走行時に前方車両を見失ったときには、制御
手段63によってドライバーのアクセル操作があっても
一定期間又は再度前方障害物を捕捉するまでその時の車
速を越えないよう自動制動が制御されるので、急加速及
び急制動等に起因する衝突を防止することができ、安全
性の向上を図ることができる。
【0037】尚、上記第2実施例では、自車の旋回走行
時を検出するに当り、ハンドル舵角θH でもって簡便に
検出するようにしたが、本発明は、検出精度を高めるた
めに、ハンドル舵角と共に、自車と自車側方のガイドレ
ールとの間の距離を検出して旋回走行時を判断し、ある
いは画面処理等により自車前方の道路形状を判断して旋
回走行時を検出するように構成してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、自動制動の作動中に前方等の車両又は自車の車線変
更に起因して前方等の車両を見失ったときには、自動制
動が徐々に解除されるので、後続車等のとの接触の可能
性を回避できるとともに、ドライバーの意思に応じた操
縦性を確保することができ、安全性の向上を図ることが
できる。
【0039】また、請求項2記載の発明によれば、自車
の旋回走行中に前方等の障害物を見失ったときには、ド
ライバーのアクセル操作があっても一定期間又は再度上
記障害物を捕捉するまでその時の車速を越えないよう自
動制動が制御されるので、急加速及び急制動等に起因す
る衝突を防止することができ、安全性の向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる車両の自動制動装
置の油圧回路図である。
【図2】同自動制動装置の油圧回路の構成部品配置図で
ある。
【図3】同自動制動装置のブロック構成図である。
【図4】制御ユニットによる衝突防止のための自動制動
の制御フローを示すフローチャート図である。
【図5】自動制動開始のしきい値算出用のマップを示す
図である。
【図6】本発明の第2実施例に係わる衝突防止のための
自動制動の制御フローの一部分を示すフローチャート図
である。
【図7】同じく自動制動の制御フローの一部分を示すフ
ローチャート図である。
【符号の説明】
6 ブレーキ装置 16 アクチュエータ 36 距離・相対速度検出手段 51,62 衝突危険性判断手段 52,63 制御手段 61 旋回走行時検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 毅 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 森岡 里志 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 松岡 悟 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 疋田 尚之 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車と障害物との間の距離及び相対速度
    を検出する検出手段と、 該検出手段で検出された自車と障害物との間の距離及び
    相対速度から接触の可能性があるか否かを判断する接触
    可能性判断手段と、 該判断手段で接触の可能性があると判断された場合に自
    動制動をかけるアクチュエータとを備えた車両の自動制
    動装置において、 上記アクチュエータによる自動制動の作動中に上記検出
    手段による検出で障害物を見失ったときは自動制動を徐
    々に解除するよう制御する制御手段を備えたことを特徴
    とする車両の自動制動装置。
  2. 【請求項2】 自車と障害物との間の距離及び相対速度
    を検出する距離・相対速度検出手段と、 該検出手段で検出された自車と障害物との間の距離及び
    相対速度から接触の可能性があるか否かを判断する接触
    可能性判断手段と、 該判断手段で接触の可能性があると判断された場合に自
    動制動をかけるアクチュエータとを備えた車両の自動制
    動装置において、 自車の旋回走行時を検出する旋回走行時検出手段と、 該旋回走行時検出手段からの信号を受け、自車の旋回走
    行時に上記距離・相対速度検出手段による検出で障害物
    を見失ったときは、ドライバーのアクセル操作があって
    も一定期間又は再度障害物を捕捉するまでその時の車速
    を越えないよう自動制動を制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする車両の自動制動装置。
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