JPH0538262Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0538262Y2 JPH0538262Y2 JP1987169972U JP16997287U JPH0538262Y2 JP H0538262 Y2 JPH0538262 Y2 JP H0538262Y2 JP 1987169972 U JP1987169972 U JP 1987169972U JP 16997287 U JP16997287 U JP 16997287U JP H0538262 Y2 JPH0538262 Y2 JP H0538262Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inertia
- boss
- recess
- damper
- plates
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、ステツピングモータ等に生じる共振
現象を防止し得るダンパに関するものである。
現象を防止し得るダンパに関するものである。
(従来の技術)
入力パルスが加わる毎に所定角度だけ回転可能
で、しかも入力パルス周波数に比例した回転角速
度を得ることができるステツピングモータは、電
流の単純な切換えによつて高精度の位置決めを行
なえることを最大の利点としてプリンター、プロ
ツタ、XYテーブル、ロボツト、搬送システム等
の種々機械に広く使用されている。
で、しかも入力パルス周波数に比例した回転角速
度を得ることができるステツピングモータは、電
流の単純な切換えによつて高精度の位置決めを行
なえることを最大の利点としてプリンター、プロ
ツタ、XYテーブル、ロボツト、搬送システム等
の種々機械に広く使用されている。
ところで、この種のステツピングモータは徐々
に入力パルス数を増していくと、可動領域のいく
つかの周波数においてロータ、即ちモータ軸の振
動が大きくなる、所謂共振現象が発生する。
に入力パルス数を増していくと、可動領域のいく
つかの周波数においてロータ、即ちモータ軸の振
動が大きくなる、所謂共振現象が発生する。
従来、上記共振を抑制するため、モータ軸に粘
性或いは摩擦抵抗を加えることが可能なダンパが
用いられている。
性或いは摩擦抵抗を加えることが可能なダンパが
用いられている。
以下に、従来のダンパを第2図を参照して説明
する。同図において101は両軸タイプのステツ
ピングモータ、102はステツピングモータ10
1のモータ軸103の一端に取付けられたダンパ
である。
する。同図において101は両軸タイプのステツ
ピングモータ、102はステツピングモータ10
1のモータ軸103の一端に取付けられたダンパ
である。
ダンパ102は、モータ軸103にネジを用い
て固定されたボス104と、該ボス104の外周
面に配設された磁石105と、該磁石105の外
表面を覆うようにして設けられた磁性流体106
と、磁石105の外周位置に磁性流体106を介
して配置された慣性体107とから構成されてお
り、モータ軸103の回転運動に対して磁性流体
106による抵抗を加えることでダンピング効果
が得られるようになつている。
て固定されたボス104と、該ボス104の外周
面に配設された磁石105と、該磁石105の外
表面を覆うようにして設けられた磁性流体106
と、磁石105の外周位置に磁性流体106を介
して配置された慣性体107とから構成されてお
り、モータ軸103の回転運動に対して磁性流体
106による抵抗を加えることでダンピング効果
が得られるようになつている。
(考案が解決しようとする課題)
しかしながら、上記従来のダンパ102ではそ
の寸法、重量等の仕様によりイナーシヤ及び抵抗
値が定まつているため、実際の使用に当つてはこ
れら値を需要者の要望に合わせて変更するために
慣性体107に切削等の後加工を施す場合が多
く、需要者の様々な要望に対して追従できない欠
点があつた。
の寸法、重量等の仕様によりイナーシヤ及び抵抗
値が定まつているため、実際の使用に当つてはこ
れら値を需要者の要望に合わせて変更するために
慣性体107に切削等の後加工を施す場合が多
く、需要者の様々な要望に対して追従できない欠
点があつた。
また、慣性体107の軸線方向の位置ずれを防
止するには該慣性体107に複雑な加工及び組付
けを必要とすることに加え、各部品の単価が高
く、且つ組立作業も困難であることから、ダンパ
102を安価に製造することができない欠点があ
つた。
止するには該慣性体107に複雑な加工及び組付
けを必要とすることに加え、各部品の単価が高
く、且つ組立作業も困難であることから、ダンパ
102を安価に製造することができない欠点があ
つた。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、イナーシヤ及び抵抗値の
調整が行なえ、しかも慣性体の位置ずれを防止で
きると共に、組立作業が容易で且つ安価なダンパ
を提供することにある。
の目的とするところは、イナーシヤ及び抵抗値の
調整が行なえ、しかも慣性体の位置ずれを防止で
きると共に、組立作業が容易で且つ安価なダンパ
を提供することにある。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するため、本考案では、軸線方
向と直交する凹所を外周面に有し、且つモータ軸
に外嵌可能なボスと、複数枚の環状慣性板を同心
状に積層して構成され、且つボスの凹所外周に環
状隙間を介して配置された慣性体と、ボスと慣性
体との隙間に充填配置された粘性抵抗体とから成
り、慣性体を構成する慣性板の少なくとも1つを
複数片に分割して形成し、該分割片の内周部に、
積層状態で凹所内に遊嵌され粘性抵抗体を介して
軸線方向で凹所内壁と重なり得る係合部を設け
て、ダンパを構成している。
向と直交する凹所を外周面に有し、且つモータ軸
に外嵌可能なボスと、複数枚の環状慣性板を同心
状に積層して構成され、且つボスの凹所外周に環
状隙間を介して配置された慣性体と、ボスと慣性
体との隙間に充填配置された粘性抵抗体とから成
り、慣性体を構成する慣性板の少なくとも1つを
複数片に分割して形成し、該分割片の内周部に、
積層状態で凹所内に遊嵌され粘性抵抗体を介して
軸線方向で凹所内壁と重なり得る係合部を設け
て、ダンパを構成している。
(作用)
本考案に係るダンパでは、複数枚の環状慣性板
を同心状に積層して慣性体を構成しているので、
係合部付きの慣性板を除く他の慣性板の積層数を
増減することにより、ダンパのイナーシヤ及び抵
抗値を任意且つ容易に調整できる。
を同心状に積層して慣性体を構成しているので、
係合部付きの慣性板を除く他の慣性板の積層数を
増減することにより、ダンパのイナーシヤ及び抵
抗値を任意且つ容易に調整できる。
また、少なくとも1つの慣性板の内周部に設け
られた係合部が粘性抵抗体を介してボスの凹所内
に遊嵌されているので、慣性体に軸線方向の外力
等が加わつた場合でも、粘性抵抗体を介する係合
部と凹所との係合によつてその位置ずれを防止で
きる。
られた係合部が粘性抵抗体を介してボスの凹所内
に遊嵌されているので、慣性体に軸線方向の外力
等が加わつた場合でも、粘性抵抗体を介する係合
部と凹所との係合によつてその位置ずれを防止で
きる。
更に、係合部が設けられた慣性板を複数片に分
割してあるので、該分割片をボスの外側から組合
わせることにより係合部を凹所内に簡単にセツト
することができ、しかも他の慣性板をボスに外嵌
して積層し粘性抵抗体を充填するだけで一連の組
立作業を容易に行なえる。
割してあるので、該分割片をボスの外側から組合
わせることにより係合部を凹所内に簡単にセツト
することができ、しかも他の慣性板をボスに外嵌
して積層し粘性抵抗体を充填するだけで一連の組
立作業を容易に行なえる。
(実施例)
第1図a乃至第1図cは本考案の一実施例を示
すもので、第1図aはダンパの正面図、第1図b
は第1図aのA−A線断面図、第1図cはダンパ
の分解斜視図である。
すもので、第1図aはダンパの正面図、第1図b
は第1図aのA−A線断面図、第1図cはダンパ
の分解斜視図である。
同図に例示したダンパ1は、ボス10と、慣性
体20と、両者の間に介装された粘性抵抗体30
とから構成されている。
体20と、両者の間に介装された粘性抵抗体30
とから構成されている。
ボス10はモータ軸に外嵌可能な内径を有する
円筒形状を成しており、その外周面の一端部位置
には軸中心に向つて貫通したネジ挿着孔11が形
成され、また外周面の他端部位置には軸線方向と
直交する環状の凹所12が形成されている。凹所
12の軸線方向の幅は、後述する慣性板21cの
係合部22の肉厚よりも大きい。
円筒形状を成しており、その外周面の一端部位置
には軸中心に向つて貫通したネジ挿着孔11が形
成され、また外周面の他端部位置には軸線方向と
直交する環状の凹所12が形成されている。凹所
12の軸線方向の幅は、後述する慣性板21cの
係合部22の肉厚よりも大きい。
このボス10は金属円筒材の表面を切削加工し
て凹所12に対応する凹みを形成した後、ネジ挿
着孔11に対応するネジ穴を形成することで容易
且つ安価に得ることができる。また、モータ軸に
外嵌した後に、ネジ挿着孔11にネジを締結する
ことで該モータ軸に取付けることができる。
て凹所12に対応する凹みを形成した後、ネジ挿
着孔11に対応するネジ穴を形成することで容易
且つ安価に得ることができる。また、モータ軸に
外嵌した後に、ネジ挿着孔11にネジを締結する
ことで該モータ軸に取付けることができる。
慣性体20は計5枚の環状の慣性板21a乃至
21eを、接着剤を用いて同心状に一体に積層し
て構成されている。中央の慣性板21cを除く4
枚の慣性板21a,21b,21d,21e夫々
の内径は、ボス10の外径よりも大きく形成され
ている。また、中央の慣性板21cは対称形に2
分割されており、該分割片の内周部夫々にはボス
10の外径よりも内径が小さく、積層時にボス1
0の凹所12内に遊嵌され、粘性抵抗体30を介
して軸線方向で凹所12の内壁と重なり合う扇形
の係合部22(図中仮想線部分)が設けられてい
る。
21eを、接着剤を用いて同心状に一体に積層し
て構成されている。中央の慣性板21cを除く4
枚の慣性板21a,21b,21d,21e夫々
の内径は、ボス10の外径よりも大きく形成され
ている。また、中央の慣性板21cは対称形に2
分割されており、該分割片の内周部夫々にはボス
10の外径よりも内径が小さく、積層時にボス1
0の凹所12内に遊嵌され、粘性抵抗体30を介
して軸線方向で凹所12の内壁と重なり合う扇形
の係合部22(図中仮想線部分)が設けられてい
る。
この慣性体20を構成する各慣性板21a乃至
21eは樹脂、金属等を材料とし、成形、プレス
加工またはレーザー加工等を用いて製作される。
21eは樹脂、金属等を材料とし、成形、プレス
加工またはレーザー加工等を用いて製作される。
粘性抵抗体30はシリコーンのゲル状物質等の
粘性体からなるもので、ボス10の凹所12近傍
と慣性体20との間に形成される環状の隙間に充
填配置され、ボス10及び慣性体20の夫々に密
着している。つまり、ボス10と慣性体20に
は、両者の相互運動に対して粘性抵抗体30によ
る粘性抵抗が付与されるようになつている。
粘性体からなるもので、ボス10の凹所12近傍
と慣性体20との間に形成される環状の隙間に充
填配置され、ボス10及び慣性体20の夫々に密
着している。つまり、ボス10と慣性体20に
は、両者の相互運動に対して粘性抵抗体30によ
る粘性抵抗が付与されるようになつている。
ここで上記ダンパ1の組立て方法について説明
する。まず、慣性板21cの各分割片をボス10
の外側から組合わせて係合部22を凹所12内に
遊嵌し、両分割片を接着剤を用いて接合する。次
いで、この慣性板21cの両側から他の慣性板2
1a,21b,21d,21eをボス10に外嵌
して、これらを接着剤を用いて同心状に積層す
る。次いで、慣性体20とボス10との間に形成
される環状の隙間に粘性抵抗体30を充填配置す
る。
する。まず、慣性板21cの各分割片をボス10
の外側から組合わせて係合部22を凹所12内に
遊嵌し、両分割片を接着剤を用いて接合する。次
いで、この慣性板21cの両側から他の慣性板2
1a,21b,21d,21eをボス10に外嵌
して、これらを接着剤を用いて同心状に積層す
る。次いで、慣性体20とボス10との間に形成
される環状の隙間に粘性抵抗体30を充填配置す
る。
本実施例のダンパ1は、ステツピングモータの
モータ軸にボス10を取付けることにより使用さ
れる。
モータ軸にボス10を取付けることにより使用さ
れる。
モータ作動時にボス10はモータ軸と一体に回
転する一方、慣性体20は粘性抵抗体30を介し
ての回転運動となるため、モータ軸には粘性抵抗
体30による粘性抵抗が付与され、その結果ダン
ピング効果が得られ共振が抑制されることにな
る。
転する一方、慣性体20は粘性抵抗体30を介し
ての回転運動となるため、モータ軸には粘性抵抗
体30による粘性抵抗が付与され、その結果ダン
ピング効果が得られ共振が抑制されることにな
る。
また、計5枚の環状慣性板21a乃至21eを
同心状に積層して慣性体20を構成しているの
で、中央の慣性板21cを除く他の慣性板の積層
数を増減することにより、ダンパ1のイナーシヤ
及び抵抗値を任意且つ容易に調整することが可能
であり、需要者の要望に的確に追従できる。
同心状に積層して慣性体20を構成しているの
で、中央の慣性板21cを除く他の慣性板の積層
数を増減することにより、ダンパ1のイナーシヤ
及び抵抗値を任意且つ容易に調整することが可能
であり、需要者の要望に的確に追従できる。
更に、中央の慣性板21cの内周部に設けられ
た係合部22が粘性抵抗体30を介してボス10
の凹所12の内壁と軸線方向で重なり合つている
ので、慣性体20に軸線方向の外力等が加わつた
場合でも、粘性抵抗体30を介する係合部22と
凹所12との係合によつてその位置ずれ及び抜落
ちを確実に防止して、安定したダンピング効果を
発揮できる。
た係合部22が粘性抵抗体30を介してボス10
の凹所12の内壁と軸線方向で重なり合つている
ので、慣性体20に軸線方向の外力等が加わつた
場合でも、粘性抵抗体30を介する係合部22と
凹所12との係合によつてその位置ずれ及び抜落
ちを確実に防止して、安定したダンピング効果を
発揮できる。
更にまた、係合部22が設けられた慣性板21
cを2分割してあるので、両分割片をボス10の
外側から組合わせることにより係合部22を凹所
12内に簡単にセツトすることができ、次いで他
の慣性板21a,21b,21d,21eをボス
10に外嵌して積層し粘性抵抗体30を充填する
だけで一連の組立作業を容易に行なえる。
cを2分割してあるので、両分割片をボス10の
外側から組合わせることにより係合部22を凹所
12内に簡単にセツトすることができ、次いで他
の慣性板21a,21b,21d,21eをボス
10に外嵌して積層し粘性抵抗体30を充填する
だけで一連の組立作業を容易に行なえる。
更にまた、組立作業が容易で、且つ上記係合部
22の形成に複雑な加工を要しないことに加え、
ボス10及び慣性板等の部品が安くで済むので、
ダンパ1を従来のものに比べて安価に製造でき
る。
22の形成に複雑な加工を要しないことに加え、
ボス10及び慣性板等の部品が安くで済むので、
ダンパ1を従来のものに比べて安価に製造でき
る。
第3図a乃至第3図cは本考案の他の実施例を
示すもので、第3図aはダンパの正面図、第3図
bは第3図aのB−B戦断面図、第3図cはダン
パの分解斜視図である。
示すもので、第3図aはダンパの正面図、第3図
bは第3図aのB−B戦断面図、第3図cはダン
パの分解斜視図である。
本実施例は、慣性体40を構成する全ての慣性
板41a乃至41eを対称形に2分割した点で第
1図に示した実施例と異なる。
板41a乃至41eを対称形に2分割した点で第
1図に示した実施例と異なる。
本実施例のダンパでは、分割された慣性板41
a乃至41eを夫々接着剤を用いて積層した後、
ボス10を挾んで両者を接着剤を用いて接合する
ことでダンパ1を組立てることができるので、第
1図に示した実施例のものよりも組立作業を簡略
化できる利点がある。他の作用、効果は同様であ
る。
a乃至41eを夫々接着剤を用いて積層した後、
ボス10を挾んで両者を接着剤を用いて接合する
ことでダンパ1を組立てることができるので、第
1図に示した実施例のものよりも組立作業を簡略
化できる利点がある。他の作用、効果は同様であ
る。
第4図及び第5図は係合構造の他の実施例を
夫々示すものである。
夫々示すものである。
第4図に示した実施例は、慣性体50を計6枚
の慣性板51a乃至51fで構成した点と、中央
に位置する2枚の慣性板51c,51dを対称形
に2分割し、その内周部夫々に係合部52を設け
た点と、ボス60の凹所62の軸線方向の幅を2
枚の慣性板51c,51dの肉厚よりも大きくし
た点で第1図に示した実施例と異なるが、同様の
作用、効果を発揮することができる。
の慣性板51a乃至51fで構成した点と、中央
に位置する2枚の慣性板51c,51dを対称形
に2分割し、その内周部夫々に係合部52を設け
た点と、ボス60の凹所62の軸線方向の幅を2
枚の慣性板51c,51dの肉厚よりも大きくし
た点で第1図に示した実施例と異なるが、同様の
作用、効果を発揮することができる。
一方、第5図に示した実施例は、2分割された
慣性板71の各分割片の内周部夫々に弓形の係合
部72(図中仮想線部分)を設けた点と、ボス8
0の外周面に軸線方向と直交する断面弓形の凹所
82を対称的に2個設けた点で第1図に示した実
施例と異なるが、同様の作用、効果を発揮するこ
とができる。
慣性板71の各分割片の内周部夫々に弓形の係合
部72(図中仮想線部分)を設けた点と、ボス8
0の外周面に軸線方向と直交する断面弓形の凹所
82を対称的に2個設けた点で第1図に示した実
施例と異なるが、同様の作用、効果を発揮するこ
とができる。
尚、上記各実施例では、慣性板の分割片夫々の
内周部に係合部を形成したものを示したが、該係
合部は分割片の1つに形成されていれば用をなす
ものであり、またその形状も実施例に示したもの
に限らず、例えば矩形状の突出片等で代用しても
よく、また該係合部が遊嵌される凹所の形状も慣
性体が軸線方向に移動した際に係合部と係合でき
るものであれば種々変更可能である。
内周部に係合部を形成したものを示したが、該係
合部は分割片の1つに形成されていれば用をなす
ものであり、またその形状も実施例に示したもの
に限らず、例えば矩形状の突出片等で代用しても
よく、また該係合部が遊嵌される凹所の形状も慣
性体が軸線方向に移動した際に係合部と係合でき
るものであれば種々変更可能である。
また、分割された慣性板の積層位置は慣性体の
中央に限らず、端部であつてもよいこと勿論であ
り、また慣性板は非対称形に、或いは3個以上に
分割されていてもよい。
中央に限らず、端部であつてもよいこと勿論であ
り、また慣性板は非対称形に、或いは3個以上に
分割されていてもよい。
更に、粘性抵抗体はシリコーンに限らず、合成
ゴム等の他の粘性材料を採用してもよい。
ゴム等の他の粘性材料を採用してもよい。
更にまた、粘性抵抗体の粘着性が低く慣性体と
粘性抵抗体との間及びボスと粘性抵抗体との間で
回転方向にスリツプを生じる恐れがある場合には
夫々の間に接着剤を介装させるようにしたり、ま
た第6図に示すように慣性板21cの係合部22
及びボス10の凹所12の内壁面に粘性抵抗体3
0が入り込む軸線方向の貫通孔90や凹み(図示
せず)を周方向に複数個設ける等して相互のスリ
ツプを防止するようにしてもよい。
粘性抵抗体との間及びボスと粘性抵抗体との間で
回転方向にスリツプを生じる恐れがある場合には
夫々の間に接着剤を介装させるようにしたり、ま
た第6図に示すように慣性板21cの係合部22
及びボス10の凹所12の内壁面に粘性抵抗体3
0が入り込む軸線方向の貫通孔90や凹み(図示
せず)を周方向に複数個設ける等して相互のスリ
ツプを防止するようにしてもよい。
更にまた、慣性板の積層手段は接着剤を用いた
接着に限らず、ボルトとナツトによる締着や、ス
ポツト、電子ビームによる種々溶接や、拡散接合
等であつてもよい。
接着に限らず、ボルトとナツトによる締着や、ス
ポツト、電子ビームによる種々溶接や、拡散接合
等であつてもよい。
(考案の効果)
以上説明したように、本考案によれば、複数枚
の環状慣性板を同心状に積層して慣性体を構成し
ているので、係合部付きの慣性板を除く他の慣性
板の積層数を増減することにより、ダンパのイナ
ーシヤ及び抵抗値を任意且つ容易に調整すること
が可能であり、需要者の要望に的確に追従でき
る。
の環状慣性板を同心状に積層して慣性体を構成し
ているので、係合部付きの慣性板を除く他の慣性
板の積層数を増減することにより、ダンパのイナ
ーシヤ及び抵抗値を任意且つ容易に調整すること
が可能であり、需要者の要望に的確に追従でき
る。
また、少なくとも1つの慣性板の内周部に設け
られた係合部が粘性抵抗体を介してボスの凹所内
壁と軸線方向で重なり合つているので、慣性体に
軸線方向の外力等が加わつた場合でも、粘性抵抗
体を介する係合部と凹所との係合によつてその位
置ずれ及び抜落ちを確実に防止して、安定したダ
ンピング効果を発揮できる。
られた係合部が粘性抵抗体を介してボスの凹所内
壁と軸線方向で重なり合つているので、慣性体に
軸線方向の外力等が加わつた場合でも、粘性抵抗
体を介する係合部と凹所との係合によつてその位
置ずれ及び抜落ちを確実に防止して、安定したダ
ンピング効果を発揮できる。
更に、係合部が設けられた慣性板を複数片に分
割してあるので、該分割片をボスの外側から組合
わせることにより係合部を凹所内に簡単にセツト
することができ、次いで他の慣性板をボスに外嵌
して積層し粘性抵抗体を充填するだけで一連の組
立作業を容易に行なえる。
割してあるので、該分割片をボスの外側から組合
わせることにより係合部を凹所内に簡単にセツト
することができ、次いで他の慣性板をボスに外嵌
して積層し粘性抵抗体を充填するだけで一連の組
立作業を容易に行なえる。
更にまた、組立作業が容易で、且つ上記係合部
の形成に複雑な加工を要しないことに加え、ボス
及び慣性板等の部品が安くで済むので、ダンパを
従来のものに比べて安価に製造できる。
の形成に複雑な加工を要しないことに加え、ボス
及び慣性板等の部品が安くで済むので、ダンパを
従来のものに比べて安価に製造できる。
第1図a乃至第1図cは本考案の一実施例を示
すもので、第1図aはダンパの正面図、第1図b
は第1図aのA−A線断面図、第1図cはダンパ
の分解斜視図、第2図は従来例を示すダンパの断
面図、第3図a乃至第3図cは本考案の他の実施
例を示すもので、第3図aはダンパの正面図、第
3図bは第3図aのB−B線断面図、第3図cは
ダンパの分解斜視図、第4図は係合構造の他の実
施例を示す断面図、第5図は係合構造の他の実施
例を示す正面図、第6図はスリツプ防止構造を示
す要部拡大断面図である。 図中、1……ダンパ、10,60,80……ボ
ス、12,62,82……凹所、20,40,5
0,70……慣性体、21a乃至21e,41a
乃至41e,51a乃至51f,71……慣性
板、22,42,52,72……係合部、30…
…粘性抵抗体。
すもので、第1図aはダンパの正面図、第1図b
は第1図aのA−A線断面図、第1図cはダンパ
の分解斜視図、第2図は従来例を示すダンパの断
面図、第3図a乃至第3図cは本考案の他の実施
例を示すもので、第3図aはダンパの正面図、第
3図bは第3図aのB−B線断面図、第3図cは
ダンパの分解斜視図、第4図は係合構造の他の実
施例を示す断面図、第5図は係合構造の他の実施
例を示す正面図、第6図はスリツプ防止構造を示
す要部拡大断面図である。 図中、1……ダンパ、10,60,80……ボ
ス、12,62,82……凹所、20,40,5
0,70……慣性体、21a乃至21e,41a
乃至41e,51a乃至51f,71……慣性
板、22,42,52,72……係合部、30…
…粘性抵抗体。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 軸線方向と直交する凹所を外周面に有し、且つ
モータ軸に外嵌可能なボスと、 複数枚の環状慣性板を同心状に積層して構成さ
れ、且つボスの凹所外周に環状隙間を介して配置
された慣性体と、 ボスと慣性体との隙間に充填配置された粘性抵
抗体とから成り、 慣性体を構成する慣性板の少なくとも1つを複
数片に分割して形成し、 該分割片の内周部に、積層状態で凹所内に遊嵌
され粘性抵抗体を介して軸線方向で凹所内壁と重
なり得る係合部を設けた、 ことを特徴とするダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987169972U JPH0538262Y2 (ja) | 1987-11-06 | 1987-11-06 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987169972U JPH0538262Y2 (ja) | 1987-11-06 | 1987-11-06 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0173544U JPH0173544U (ja) | 1989-05-18 |
JPH0538262Y2 true JPH0538262Y2 (ja) | 1993-09-28 |
Family
ID=31460508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987169972U Expired - Lifetime JPH0538262Y2 (ja) | 1987-11-06 | 1987-11-06 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0538262Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000054113A1 (fr) * | 1999-03-08 | 2000-09-14 | Seiko Epson Corporation | Dispositif d'enclenchement pour convertisseur electromagnetique, et dispositif horloge |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4260528B2 (ja) * | 2002-05-31 | 2009-04-30 | 株式会社フコク | トーショナルダンパプーリ |
JP2004053008A (ja) * | 2002-05-31 | 2004-02-19 | Fukoku Co Ltd | ビスカスダンパ |
JP6265879B2 (ja) * | 2014-10-27 | 2018-01-24 | ミネベアミツミ株式会社 | ダンパーおよびそれを用いたステッピングモータ |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4150587A (en) * | 1976-09-16 | 1979-04-24 | Wallace Murray Corporation | Torsional vibration damper having two part hub |
EP0013129A1 (en) * | 1978-12-26 | 1980-07-09 | Cummins Engine Company, Inc. | Viscous vibration damper |
JPS6030500Y2 (ja) * | 1980-11-26 | 1985-09-12 | 日野自動車株式会社 | ト−シヨナルダンパ |
JPS5842844A (ja) * | 1981-09-07 | 1983-03-12 | Shoichi Iwamoto | ダンパ |
JPH0334336Y2 (ja) * | 1985-06-10 | 1991-07-22 |
-
1987
- 1987-11-06 JP JP1987169972U patent/JPH0538262Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000054113A1 (fr) * | 1999-03-08 | 2000-09-14 | Seiko Epson Corporation | Dispositif d'enclenchement pour convertisseur electromagnetique, et dispositif horloge |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0173544U (ja) | 1989-05-18 |
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