JPH053773Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH053773Y2 JPH053773Y2 JP1985097868U JP9786885U JPH053773Y2 JP H053773 Y2 JPH053773 Y2 JP H053773Y2 JP 1985097868 U JP1985097868 U JP 1985097868U JP 9786885 U JP9786885 U JP 9786885U JP H053773 Y2 JPH053773 Y2 JP H053773Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- dam
- oil dam
- bearing
- shaft hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000004891 communication Methods 0.000 claims description 10
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 48
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 5
- 239000000945 filler Substances 0.000 description 3
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
A 産業上の利用分野
本考案はジヤーナル軸受に関し、特にオイルダ
ムを改良したものである。
ムを改良したものである。
B 考案の概要
本考案は、回転軸を支持する軸孔の内周面の上
部にオイルダムを刻設したジヤーナル軸受におい
て、 オイルダムの終端と終端から離間したオイルポ
ートとの間にオイルダムの幅より小幅の連通溝を
刻設することにより、 回転軸の周速が40m/sec以下でも油量が充分
に流れて冷却効率が低下せず、オイルホイツプの
発生が防止され、かつ、制振性が低下しないよう
にしたものである。
部にオイルダムを刻設したジヤーナル軸受におい
て、 オイルダムの終端と終端から離間したオイルポ
ートとの間にオイルダムの幅より小幅の連通溝を
刻設することにより、 回転軸の周速が40m/sec以下でも油量が充分
に流れて冷却効率が低下せず、オイルホイツプの
発生が防止され、かつ、制振性が低下しないよう
にしたものである。
C 従来の技術
一般に、タービン、タービン発電機等には高速
回転する回転軸としてのロータが存在し、ロータ
を支える軸受にはロータを支える機能と振動を抑
止する制振性とが要求される。しかしながら、こ
のようなロータでは定格回転まで上昇する途中に
おける危険速度通過時の不均衡振動や、高速運転
時の油膜の自励振動に因るオイルホイツプ、オイ
ルホワールの発生が大きな振動として現われるこ
とが多い。したがつて、このような振動を防止す
るためには、軸受の内周面の上部にオイルダムを
形成することが行なわれる。このオイルダムはロ
ータの回転によつて軸受内周面の上部に油を循環
させることによりオイルダム内の油圧でロータに
下方へ向かう押圧力を加える(オイルダム効果)
ものであるが、第3図及び第4図に示した如く、
従来のオイルダム1は軸受2の軸孔2aの内周面
の上部であつて略半部(120°〜145°)に深さ1mm
程度の長方形からなる溝3を刻設し、かつ、この
溝3の始端に連通するオイルポート4と終端から
離間するオイルポート5をそれぞれ付設したもの
であつた。そしてオイルポート4に臨んで給油口
6が設けられている。ロータ7が軸受2内で矢印
の方向へ回転すると、ロータ7の回転によりポン
プ作用が生じて給油口6からオイルポート4を介
して潤滑油が矢印方向へ吸引されロータ周囲を充
満するように給油がなされることになる。
回転する回転軸としてのロータが存在し、ロータ
を支える軸受にはロータを支える機能と振動を抑
止する制振性とが要求される。しかしながら、こ
のようなロータでは定格回転まで上昇する途中に
おける危険速度通過時の不均衡振動や、高速運転
時の油膜の自励振動に因るオイルホイツプ、オイ
ルホワールの発生が大きな振動として現われるこ
とが多い。したがつて、このような振動を防止す
るためには、軸受の内周面の上部にオイルダムを
形成することが行なわれる。このオイルダムはロ
ータの回転によつて軸受内周面の上部に油を循環
させることによりオイルダム内の油圧でロータに
下方へ向かう押圧力を加える(オイルダム効果)
ものであるが、第3図及び第4図に示した如く、
従来のオイルダム1は軸受2の軸孔2aの内周面
の上部であつて略半部(120°〜145°)に深さ1mm
程度の長方形からなる溝3を刻設し、かつ、この
溝3の始端に連通するオイルポート4と終端から
離間するオイルポート5をそれぞれ付設したもの
であつた。そしてオイルポート4に臨んで給油口
6が設けられている。ロータ7が軸受2内で矢印
の方向へ回転すると、ロータ7の回転によりポン
プ作用が生じて給油口6からオイルポート4を介
して潤滑油が矢印方向へ吸引されロータ周囲を充
満するように給油がなされることになる。
D 考案が解決しようとする課題
しかしながら、上記従来の技術によれば、ロー
タ7の周速が40m/sec以下では、給油量が不足
し、軸受自体の金属の温度が高く上昇するので、
軸受焼損の危険性が極めて高く、またオイルダム
内に十分な油圧が得られず制振性が確保できない
という問題がある。
タ7の周速が40m/sec以下では、給油量が不足
し、軸受自体の金属の温度が高く上昇するので、
軸受焼損の危険性が極めて高く、またオイルダム
内に十分な油圧が得られず制振性が確保できない
という問題がある。
E 課題を解決するための手段
本考案は上記課題を解決するため、回転軸を支
持する軸孔の内周面の上部にオイルダムを刻設し
たジヤーナル軸受において、前記オイルダムの終
端とオイルダムから離間したオイルポートとを結
ぶオイルダムより小幅の連通溝を刻設したジヤー
ナル軸受を提供する。この場合において、軸受の
内径をD、軸孔の長さをL、オイルダムの幅を
B1、連通溝の幅をB2としたとき、L/D=0.7〜
0.8,B1/L=0.45〜0.5,B2/B1=0.25であるこ
とが好適な実施態様である。
持する軸孔の内周面の上部にオイルダムを刻設し
たジヤーナル軸受において、前記オイルダムの終
端とオイルダムから離間したオイルポートとを結
ぶオイルダムより小幅の連通溝を刻設したジヤー
ナル軸受を提供する。この場合において、軸受の
内径をD、軸孔の長さをL、オイルダムの幅を
B1、連通溝の幅をB2としたとき、L/D=0.7〜
0.8,B1/L=0.45〜0.5,B2/B1=0.25であるこ
とが好適な実施態様である。
F 作用
本考案の上記構成によれば、連通溝を刻設する
ことによつてオイルダムの始端とオイルダムの終
端から離間した位置に配されたオイルポートとの
間の油の流通が良好となり、回転軸の周速が40
m/sec以下でも軸受焼損の危険が生じないとと
もにオイルダム内の圧力低下が防止され制振性が
確保される。
ことによつてオイルダムの始端とオイルダムの終
端から離間した位置に配されたオイルポートとの
間の油の流通が良好となり、回転軸の周速が40
m/sec以下でも軸受焼損の危険が生じないとと
もにオイルダム内の圧力低下が防止され制振性が
確保される。
G 実施例
以下に本考案を実施例に基づいて説明する。第
1図及び第2図は第3図及び第4図と対応した縦
断面図及び第1図のA−A矢視図(展開図)であ
り、図面中の同一符号の部分は全て同一部分を示
す。
1図及び第2図は第3図及び第4図と対応した縦
断面図及び第1図のA−A矢視図(展開図)であ
り、図面中の同一符号の部分は全て同一部分を示
す。
図示のように、オイルダム1の終端とオイルダ
ム1から離間したオイルポート5との間に連通溝
8を刻設して形成する。
ム1から離間したオイルポート5との間に連通溝
8を刻設して形成する。
連通溝8の幅をB2、オイルダム1の幅をB1、
軸受2の幅をLとしたとき、L/D=0.7〜0.8,
B1/L=0.45〜0.5,B2/B1=0.25であり、かつ、
オイルダム1の刻設範囲が120°であつて、深さH
=1mmであれば、周速40m/sec以下のジヤーナ
ル軸受としても好適することが実験により明らか
になつた。つまり、周速40m/sec以下の軸受と
して使用する場合にもオイルダム1内の圧油がロ
ータ7に上から下へ向かう押圧力を与えるオイル
ダム効果を失うことなく、油量も充分で軸受その
ものの冷却効果が高い。しかもオイルホイツプの
発生を防止し、制振性も良好である。
軸受2の幅をLとしたとき、L/D=0.7〜0.8,
B1/L=0.45〜0.5,B2/B1=0.25であり、かつ、
オイルダム1の刻設範囲が120°であつて、深さH
=1mmであれば、周速40m/sec以下のジヤーナ
ル軸受としても好適することが実験により明らか
になつた。つまり、周速40m/sec以下の軸受と
して使用する場合にもオイルダム1内の圧油がロ
ータ7に上から下へ向かう押圧力を与えるオイル
ダム効果を失うことなく、油量も充分で軸受その
ものの冷却効果が高い。しかもオイルホイツプの
発生を防止し、制振性も良好である。
H 考案の効果
以上説明した本考案によれば、オイルダムの終
端とオイルダムから離間して位置するオイルポー
トとの間に連通溝を刻設したので、回転軸の周速
が40m/sec以下の場合にも充分な給油量が得ら
れると同時に、オイルダム効果を失うことなく制
振性の高い軸受を得ることができる。
端とオイルダムから離間して位置するオイルポー
トとの間に連通溝を刻設したので、回転軸の周速
が40m/sec以下の場合にも充分な給油量が得ら
れると同時に、オイルダム効果を失うことなく制
振性の高い軸受を得ることができる。
第1図は本考案の一実施例を示すジヤーナル軸
受の縦断面図、第2図は第1図のA−A軸孔展開
図、第3図は従来例を示すジヤーナル軸受の縦断
面図、第4図は第3図のB−B軸孔展開図であ
る。 1……オイルダム、2……軸受、2a……軸
孔、3……溝、4,5……オイルポート、6……
給油口、7……ロータ、8……連通溝。
受の縦断面図、第2図は第1図のA−A軸孔展開
図、第3図は従来例を示すジヤーナル軸受の縦断
面図、第4図は第3図のB−B軸孔展開図であ
る。 1……オイルダム、2……軸受、2a……軸
孔、3……溝、4,5……オイルポート、6……
給油口、7……ロータ、8……連通溝。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 回転軸を支持する軸孔の内周面の上部にオイ
ルダムを刻設したジヤーナル軸受において、前
記オイルダムの終端と終端から離間して位置す
るオイルポートとの間にオイルダムの幅より小
幅の連通溝を刻設したことを特徴とするジヤー
ナル軸受。 (2) 前記軸孔の内径をD、軸孔の長さをL、オイ
ルダムの幅をB1、連通溝の幅をB2としたとき、
L/D=0.7〜0.8、B1/L=0.45〜0.5、B2/B1
=0.25を満足することを特徴とする実用新案登
録請求の範囲第1項記載のジヤーナル軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985097868U JPH053773Y2 (ja) | 1985-06-27 | 1985-06-27 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985097868U JPH053773Y2 (ja) | 1985-06-27 | 1985-06-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS626530U JPS626530U (ja) | 1987-01-16 |
JPH053773Y2 true JPH053773Y2 (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=30965264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985097868U Expired - Lifetime JPH053773Y2 (ja) | 1985-06-27 | 1985-06-27 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH053773Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0833259A (ja) * | 1994-07-22 | 1996-02-02 | Meidensha Corp | すべり軸受装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58177621U (ja) * | 1982-05-21 | 1983-11-28 | 三菱重工業株式会社 | ジヤ−ナル軸受 |
-
1985
- 1985-06-27 JP JP1985097868U patent/JPH053773Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS626530U (ja) | 1987-01-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1219150A (en) | Squeeze film damper | |
CA1138019A (en) | Fluid-film pocket bearing | |
US5906440A (en) | Dynamic pressure type fluid bearing device | |
JPH053773Y2 (ja) | ||
JPS6392817A (ja) | 過給機のスラスト軸受 | |
JPS5926774Y2 (ja) | 立形回転軸の案内軸受装置 | |
JPH0536995Y2 (ja) | ||
JP2001078388A (ja) | モータ | |
JP4048013B2 (ja) | 動圧型軸受ユニット | |
JPH08214490A (ja) | 電動機の軸受装置 | |
JPS6040899Y2 (ja) | 立軸回転機の案内軸受装置 | |
JPS6319620Y2 (ja) | ||
JPH09126227A (ja) | 圧力ダム軸受 | |
JPS634822Y2 (ja) | ||
JPS62258218A (ja) | スラストすべり軸受 | |
JPS5854857Y2 (ja) | 立形回転軸の案内軸受装置 | |
JPH08140304A (ja) | モータ及びその製造方法 | |
KR200153701Y1 (ko) | 반구형베어링 | |
JPH029138Y2 (ja) | ||
JP3558709B2 (ja) | 動圧流体軸受手段を備えたモータ | |
JPH0833259A (ja) | すべり軸受装置 | |
JPH08111954A (ja) | 電動機の軸受装置 | |
KR100207240B1 (ko) | 헤드드럼 조립체 | |
JPS59145257U (ja) | モ−タ | |
JPH0419404B2 (ja) |