JPH0537004U - 溝切機 - Google Patents
溝切機Info
- Publication number
- JPH0537004U JPH0537004U JP9979291U JP9979291U JPH0537004U JP H0537004 U JPH0537004 U JP H0537004U JP 9979291 U JP9979291 U JP 9979291U JP 9979291 U JP9979291 U JP 9979291U JP H0537004 U JPH0537004 U JP H0537004U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- grooving
- rotating body
- plate
- machine
- Prior art date
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- Pending
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- Soil Working Implements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水田44における溝切機10による溝切におい
て、溝38の両側に掘り上げられた土による隆起部分40が
生じ、隆起部分40が、溝38への張り水48の流れ込みの妨
げになっている。この考案はこれを回避する溝切機10を
提供する。 【構成】 土中に沈められつつ進行して進行方向へ溝38
を形成する溝切板24の後ろ側に、溝切板24に牽引されつ
つ地面を転動する回転体26を取り付ける。回転体26は、
回転方向へ溝38の両側の隆起部分40に食い込んで食い込
み位置に隆起部分40を横切る切溝46を形成する三角状突
出部32を備える。
て、溝38の両側に掘り上げられた土による隆起部分40が
生じ、隆起部分40が、溝38への張り水48の流れ込みの妨
げになっている。この考案はこれを回避する溝切機10を
提供する。 【構成】 土中に沈められつつ進行して進行方向へ溝38
を形成する溝切板24の後ろ側に、溝切板24に牽引されつ
つ地面を転動する回転体26を取り付ける。回転体26は、
回転方向へ溝38の両側の隆起部分40に食い込んで食い込
み位置に隆起部分40を横切る切溝46を形成する三角状突
出部32を備える。
Description
【0001】
この考案は、水田の中干し等のために圃場に溝を形成する溝切機に係り、詳し くは排水を改善された溝を形成することができる溝切機に関するものである。
【0002】
水稲作りにおいて、中干しのために、溝切機により溝切が行なわれている。 従来の溝切機は、溝切板を土中に沈めつつ、進行し、進行方向へ延びる溝を形 成するのみであり、溝の両側には掘り上げた土による隆起部分が生じている。
【0003】
この結果、このような隆起部分は、水田内の水が溝へ流れ込むのを妨げ、中干 しを不十分なものにしている。 請求項1及び2の考案の目的は、溝の両側の隆起部分にもかかわらず、溝への 排水を良好化できる溝切機を提供することである。 請求項3の考案の目的は、請求項1及び2の考案の目的を達成しつつ、作物の 損傷を防止することである。
【0004】
この考案を、実施例に対応する図面の符号を使用して説明する。 請求項1の前提となる溝切機(10)は、溝切板(24)を土中に沈めつつ、進行して 、進行方向へ延びる溝(38)を形成する。そして、請求項1の溝切機(10)では、溝 切機(10)の進行に伴って溝切板(24)の後ろ側において地面上を転動、進行する回 転体(26,50)が設けられている。この回転体(26,50)は、溝(38)の両側の隆起部分 (40)を横切る切溝(46)を回転方向へ隆起部分(40)に食い込んで形成する切溝形成 部(32,54)を有している。
【0005】 請求項2の前提となる溝切機(10)は、溝切板(24)を土中に沈めつつ、進行して 、進行方向へ延びる溝(38)を形成する。そして、請求項2の溝切機(10)は、操作 部材(66)の操作により上下動し隆起部分(40)を横切る切溝(46)を下降時に溝(38) の両側の隆起部分(40)に食い込んで形成する切溝形成部(54)を有している。
【0006】 請求項3の溝切機(10)では、切溝形成部(32,54)は左右方向へ変位自在となっ ている。また、溝切機(10)の進行に伴って作物(42)に斜めに当接して切溝形成部 (32,54)とともに左右方向反対側へ変位する護葉板(36)が切溝形成部(32,54)の斜 め前方を覆っている。
【0007】
請求項1の考案において、溝切機(10)の進行に伴って、溝切板(24)は、土中を 進行し、両側へ両側へ土を掘り上げる。この結果、溝(38)が溝切板(24)の進行方 向へ形成されるとともに、溝(38)の両側には、溝(38)から掘り上げられた土によ る隆起部分(40)が生じる。回転体(26,50)は、溝切板(24)より後方において溝切 機(10)の進行に伴って地面上を転動しながら、進行する。切溝形成部(32,54)は 回転体(26,50)の回転に伴って隆起部分(40)に回転方向へ食い込み、この食い込 み位置には、隆起部分(40)を横切る切溝(46)が形成される。水は、隆起部分(40) の存在にもかかわらず、切溝(46)を通って、溝(38)内へ流れ込む。
【0008】 請求項2の考案において、溝切機(10)の進行に伴って、溝切板(24)は、土中を 進行し、両側へ両側へ土を掘り上げる。この結果、溝(38)が溝切板(24)の進行方 向へ形成されるとともに、溝(38)の両側には、溝(38)から掘り上げられた土によ る隆起部分(40)が生じる。切溝形成部(54)は、操作部材(66)の操作に伴って、溝 切板(24)の後方側において下降し、隆起部分(40)に食い込み、この食い込み位置 には、隆起部分(40)を横切る切溝(46)が形成される。水は、隆起部分(40)の存在 にもかかわらず、切溝(46)を通って、溝(38)内へ流れ込む。
【0009】 請求項3の考案では、作物(42)が切溝形成部(32,54)の端部に衝突する左右方 向位置にあると、護葉板(36)が溝切機(10)の進行方向に対して斜め当接し、当接 力の左右方向成分は、護葉板(36)とともに切溝形成部(32,54)を左右方向反対側 へ押す。この結果、切溝形成部(32,54)は、当接した作物(42)とは反対側の方向 へ移動し、作物(42)をなぎ倒すのを回避する。
【0010】
以下、この考案を図面の実施例について説明する。 図1は溝切機10の側面図である。パイプ12の後端部にはエンジン部14が取り付 けられ、エンジン部14の回転動力はパイプ12内の伝動軸(図示せず)を介してパ イプ12の前端部の減速ギヤ装置16へ伝達される。1個の駆動輪18は、減速ギヤ装 置16の出力部に取り付けられ、減速ギヤ装置16を介して伝達された回転動力によ り駆動されるとともに、溝切機10の重量を支持する。ハンドル20は、前端部をパ イプ12の後端部に固定され、左右に分岐しつつ、後方へ張り出している。スロッ トルレバー22は、ハンドル20の左右一方の後端部に取り付けられ、エンジン部14 のエンジン出力を調整する。溝切板24は、下部が船底状になっており、上端にお いてパイプ12に固定されている。回転体26は、溝切板24の後ろ側から進行するよ うに、連結具28を介して溝切板24の後端部に連結している。
【0011】 図2は溝切板24及び回転体26の平面図である。横棒30は、溝切板24の後端部に 固定され、左右方向へ延びている。連結具28は、前端部において鉛直軸線の周り に回転自在に横棒30の中央部に結合し、二又状に分岐して後方へ延び、後端部に おいて回転体26の左右両端部を回転自在に支持している。
【0012】 図3は回転体26を含む範囲の拡大側面図である。図2及び図3において、フレ ームをかご状に形成したものから成る回転体26は、左右方向中央部が頂部となり 回転方向へ90°間隔に配列された三角状突出部32と、これら三角状突出部32の 各頂点を連結している円形部34とを有している。護葉板36は、外面側を斜め前方 へ向けて連結具28に固定され、回転体26の左右の端部の前方を覆っている。
【0013】 図4は水田44において溝切機10により形成された溝38の状況を示す断面図であ る。溝切機10の作用について、図4を見ながら説明する。
【0014】 作業者は、溝切機10のハンドル20を把持しつつ、水稲42の間を進行する。その 際、溝切板24は、土中を所定深さを維持されつつ進行し、進行方向へ船底状横断 面の溝38を形成する。溝38の両側には、溝38を形成するために、掘り上げられた 土が堆積し、隆起部分40が形成される。回転体26は、溝切板24の後方において、 地面を転動しつつ、進行し、かご状回転体26のフレーム状の三角状突出部32は、 隆起部分40に回転方向へ食い込んで、その食い込み位置に横方向の切溝46を形成 する。回転体26の三角状突出部32は、左右方向中央部に頂点が来るような三角状 であるので、切溝46は、隆起部分40の外側から内側へ向かって斜めに下降する底 部となる。これにより、隆起部分40の外側の張り水48は、切溝46を通って溝38へ 流れ込んでいく。図5は、回転体26がなく、溝切板24のみを備える従来型溝切機 10による溝切の横断面図であり、切溝46が形成されない結果、隆起部分40の外側 の張り水48が隆起部分40を乗り越えれず、張り水48を十分に溝38へ流し込むこと ができない。
【0015】 溝切機10の進行中、護葉板36は水稲42に斜めに当接する。これにより、回転体 26には、当接した水稲42とは反対側の左右方向へ移動させようとする分力が生じ 、連結具28の前端部の支点を中心として連結具28及び回転体26は、護葉板36に当 接した水稲42とは反対側の左右方向へ揺動し、水稲42を通過して、水稲42をなぎ 倒したりする水稲42の損傷を回避する。溝切機10の進行中、回転体26は、各三角 状突出部32の頂点部を溝38内に位置しつつ、回転しているので、溝38の側縁は三 角状突出部32を溝38の中心線に沿って案内する作用を果たし、護葉板36が当接し た水稲42を通過した後は、回転体26は、再び中央位置へ復帰する。
【0016】 図6及び図7は図1〜図3の回転体26とは別の回転体50の正面図及び側面図で ある。回転体50は図1〜図3の回転体26の代わりに取り付けられる。回転体50は 、円柱のローラ52と、回転方向90°間隔でローラ52の周部に固定されかつ左右 方向中央部に頂点を位置している三角形板54とを有している。
【0017】 図8は溝切板24への回転体50の別の連結構造を示す斜視図である。ステー56は 溝切板24の後端部内側に固設され、カラー58は、ステー56の鉛直部に軸方向へ摺 動自在に嵌装されている。連結具28は、後端部において回転体50の両端部を回転 自在に支持しているとともに、ピン60を介して左右方向の水平軸線の周りに回転 自在にカラー58に結合し、前端部においてワイヤ62のインナ部の一端を係止され ている。圧縮コイルばね64は、ワイヤ62のインナ部に嵌装され、連結具28の前端 部を下方へ、すなわち回転体50が地面から浮き上げられる方向へ付勢している。
【0018】 図9は図8の連結構造を備える溝切機10の側面図である。レバー66は、ハンド ル20の後端部に取り付けられて、作業者により操作され、ワイヤ62を変位させる 。溝切機10の進行中、レバー66の非操作時では、連結具28の前端部は圧縮コイル ばね64により押し下げられており、これにより、回転体50は、地面から浮き上が っている。作業者は、状況を見つつ、レバー66を操作して、ワイヤ62をレバー66 側へ引き込む。これにより、連結具28の前端部が圧縮コイルばね64に抗して持ち 上げられ、回転体50は下降して、三角形板54が隆起部分40(図4)に食い込み、 この食い込み位置に切溝46(図4)が形成される。
【0019】 図9の溝切機10において、作業者がレバー66を長く操作する場合には、回転体 50は長く下降位置に保持され、この結果、回転体50は図1の回転体26のときと同 様に地面を転動し、隆起部分40には、回転方向への三角形板54の食い込みにより 溝38の延び方向へ所定間隔で複数個の切溝46が形成されていくことになる。
【0020】 図9の溝切機10では、下降位置では地面を転動する回転体50が装備されている が、レバー66の操作による隆起部分40への三角形板54の下降時の食い込みにより 切溝46を形成することになっているので、下向きの1個の三角形板54のみを残し 、その三角形板54の両端を連結具28の後端部に固定して、三角形板54の回転を中 止することも可能である。
【0021】
請求項1の考案によれば、溝切板の後方において回転体を転動しながら、進行 させ、回転体の切溝形成部を溝の両側の隆起部分に食い込ませて、隆起部分を横 切る切溝を形成する。したがって、隆起部分の外側の水は、隆起部分の存在にも かかわらず、切溝を通って、溝へ円滑に流れ込むことができる。
【0022】 請求項2の考案では、操作部材の操作により溝切板の後方において切溝形成部 を下降させ、切溝形成部を溝の両側の隆起部分に食い込ませて、隆起部分を横切 る切溝を形成する。したがって、隆起部分の外側の水は、隆起部分の存在にもか かわらず、切溝を通って、溝へ円滑に流れ込むことができる。
【0023】 請求項3の考案では、切溝形成部は左右方向へ変位自在であり、また、護葉板 は、切溝形成部の端部の斜め前方を覆って、溝切機の進行中作物に斜めに当接し て、切溝形成部とともに左右方向反対側へ変位するので、切溝形成部が、作物に 当接して、作物をなぎ倒し、作物を損傷することを防止できる。
【図1】溝切機の側面図である。
【図2】溝切板及び回転体の平面図である。
【図3】回転体を含む範囲の拡大側面図である。
【図4】水田において図1の溝切機により形成された溝
の状況を示す断面図である。
の状況を示す断面図である。
【図5】回転体がなく溝切板のみを備える従来型溝切機
による溝切の横断面図である。
による溝切の横断面図である。
【図6】図1〜図3の回転体とは別の回転体の正面図で
ある。
ある。
【図7】図1〜図3の回転体とは別の回転体の側面図で
ある。
ある。
【図8】溝切板への回転体の別の連結構造を示す斜視図
である。
である。
【図9】図8の連結構造を備える溝切機の側面図であ
る。
る。
10 溝切機 24 溝切 26 回転体 32 三角状突出部(切溝形成部) 36 護葉板 38 溝 40 隆起部分 42 水稲(作物) 46 切溝 50 回転体 54 三角形板(切溝形成部) 66 レバー(操作部材)
Claims (3)
- 【請求項1】 溝切板(24)を土中に沈めつつ、進行し
て、進行方向へ延びる溝(38)を形成する溝切機(10)にお
いて、前記溝切機(10)の進行に伴って前記溝切板(24)の
後ろ側において地面上を転動、進行する回転体(26,50)
が設けられ、この回転体(26,50)は、前記溝(38)の両側
の隆起部分(40)を横切る切溝(46)を回転方向へ前記隆起
部分(40)に食い込んで形成する切溝形成部(32,54)を有
していることを特徴とする溝切機。 - 【請求項2】 溝切板(24)を土中に沈めつつ、進行し
て、進行方向へ延びる溝(38)を形成する溝切機(10)にお
いて、操作部材(66)の操作により上下動し前記隆起部分
(40)を横切る切溝(46)を下降時に前記溝(38)の両側の隆
起部分(40)に食い込んで形成する切溝形成部(54)を有し
ていることを特徴とする溝切機。 - 【請求項3】 前記切溝形成部(32,54)は左右方向へ変
位自在であり、前記溝切機(10)の進行に伴って作物(42)
に斜めに当接して前記切溝形成部(32,54)とともに左右
方向反対側へ変位する護葉板(36)が前記切溝形成部(32,
54)の斜め前方を覆っていることを特徴とする請求項1
又は2記載の溝切機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9979291U JPH0537004U (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 溝切機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9979291U JPH0537004U (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 溝切機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0537004U true JPH0537004U (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=14256776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9979291U Pending JPH0537004U (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 溝切機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0537004U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5446227A (en) * | 1977-08-26 | 1979-04-12 | Henkel Kgaa | Dispersant for inorganic or organic pigment and filler |
-
1991
- 1991-10-21 JP JP9979291U patent/JPH0537004U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5446227A (en) * | 1977-08-26 | 1979-04-12 | Henkel Kgaa | Dispersant for inorganic or organic pigment and filler |
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