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JPH0536970A - 光スイツチング素子 - Google Patents

光スイツチング素子

Info

Publication number
JPH0536970A
JPH0536970A JP3193102A JP19310291A JPH0536970A JP H0536970 A JPH0536970 A JP H0536970A JP 3193102 A JP3193102 A JP 3193102A JP 19310291 A JP19310291 A JP 19310291A JP H0536970 A JPH0536970 A JP H0536970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
optical switching
switching element
silicon
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3193102A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Iwata
浩志 岩多
Shigeru Noguchi
繁 能口
Keiichi Sano
景一 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP3193102A priority Critical patent/JPH0536970A/ja
Publication of JPH0536970A publication Critical patent/JPH0536970A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 互いに結晶構造を異にする半導体で接合を形
成し、これを光スイッチング素子に使用した場合、所謂
ヘテロ接合による界面準位の増加が生じることからこれ
を低減することを目的とする。 【構成】 互いに結晶構造を異にする、一導電型半導体
と他導電型半導体との間に、真性の非晶質半導
体を介在させ半導体接合とするとともに、前記非晶質
半導体をキャリアの走行路とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光スイッチング素子、
とりわけ多結晶半導体、単結晶半導体、さらには非晶質
半導体などの各種半導体を組み合わせて成るヘテロ接合
を備えた素子に関する。
【0002】
【従来の技術】光スイッチング素子の特性は、主に使用
される半導体のエネルギーバンドにおける禁制帯幅と、
それら半導体によって形成される半導体接合の界面状
態、更にはこの半導体接合に印加されるバイアスの極性
と大きさによって決定される。
【0003】ところで、半導体の禁制帯幅は半導体の材
料や形成条件によって殆ど一義的に決定されるものであ
るのに対して、半導体接合の界面状態は接合の形成方法
などによって敏感に変化するものであり、とりわけ使用
される半導体材料の結晶構造が異なると、所謂ヘテロ接
合が形成されることとなり、その接合状態は非常に複雑
なものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、通常斯るヘ
テロ接合ではその接合部に多数の界面準位を含み易い。
【0005】このため、この接合部に光が入射し多数の
光生成キャリアが発生しても、その界面準位に起因する
再結合中心によってキャリアの消滅が生じてしまう。斯
る現象は、光スイッチング素子の光感度の低下として現
れる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明光スイッチング素
子の特徴とするところは、互いに結晶構造を異にする、
一導電型半導体と他導電型半導体との間に、真性の非晶
質半導体を介在させ半導体接合とするとともに、前記非
晶質半導体をキャリアの走行路とすることにある。
【0007】
【作用】互いに結晶構造を異にする、一導電型半導体と
他導電型半導体との間に、真性の非晶質半導体を介在さ
せ半導体接合とすることによって、本来斯様なヘテロ接
合において多数発生する界面準位を低減させることが可
能となる。
【0008】従って、このヘテロ接合を通って流れるキ
ャリアの再結合が抑制され、光スイッチング素子の光感
度が向上する。
【0009】
【実施例】図1は、本発明光スイッチング素子の第1の
実施例を説明するための工程別素子構造断面図である。
【0010】同図(a)に示す第1工程では、本素子の
基板となるp型の単結晶シリコンの一主面上に熱酸化
法によるシリコン酸化膜を形成し、後工程で半導体接
合が形成される部分についてこのシリコン酸化膜をエ
ッチング除去する。
【0011】同図(b)に示す第2工程では、熱CVD
法によってn型多結晶シリコンを膜厚約3000Åで
島状に形成し、更にシリコン酸化膜やシリコン窒化膜な
どからなる絶縁薄膜をこの多結晶シリコンの段差部
に形成する。
【0012】この絶縁薄膜は、後工程で形成される非
晶質シリコンの端面を通じて流れる漏れ電流を防止する
ために設けられている。これら絶縁薄膜は、従来周知
の常圧CVD法やプラズマCVD法によって形成した。
【0013】次に、同図(c)に示す第3工程では、本
発明の特徴とする真性の非晶質半導体、実施例では膜
厚約50Åの非晶質シリコンを従来周知のプラズマCV
D法によって形成しパターニングする。このパターニン
グによって、この非晶質半導体は、部分(A)ではp
型の単結晶シリコンと、部分(B)ではn型の多結晶
シリコンと被着形成されることとなる。
【0014】同図(d)に示す第4工程では、プラズマ
CVD法によって、n型非晶質シリコン、真性非晶質
シリコンを順次形成し順次パターニングした。斯るパ
ターニングでは、部分(B)の非晶質半導体上にこれ
らn型非晶質シリコン及びニ性非晶質シリコンが残
留しないようにエッチング除去する。
【0015】そして、同図(e)に示す第5工程では、
プラズマCVD法によって形成されたp型の非晶質シリ
コンと、光入射のための透明導電膜、具体的にはス
パッタ法によって形成された酸化インジュウム錫を被着
形成した。この工程によって、部分(B)の真性非晶質
半導体上にはp型非晶質シリコンが被着形成される
ことになる。
【0016】本例光スイッチング素子では、所謂ヘテロ
接合となるべき部分、即ち部分(A)と部分(B)にそ
れぞれ真性の非晶質半導体を設けている。つまり、部
分(A)では、真性の非晶質半導体をp型単結晶シリ
コンとn型非晶質シリコンとの間に介在させ、部分
(B)ではn型多結晶シリコンとp型非晶質シリコン
との間に介在させている。
【0017】この構造によって、部分(A)と部分
(B)のいずれにおいても本発明の効果である半導体接
合での界面準位の低減が可能となる。
【0018】尚、表1に本実施例の主な構成材料の形成
条件を示す。
【0019】
【表1】
【0020】また、本発明光スイッチング素子では、n
型非晶質シリコンやp型非晶質シリコンの導電型決
定元素のドーピング量や、あるいは真性非晶質シリコン
の禁制帯幅を調整することや、これら半導体の膜厚を
変化させることによって、動作電圧の制御を行い得ると
いう特徴も有している。
【0021】次に、本発明光スイッチング素子の第2の
実施例を図2に示す。本例の特徴は、第1の実施例が基
板の一主面上に構成材料である膜を順次形成するもので
あったが、本例は、基板の両主面に順次膜を形成するこ
とによって、光スイッチング素子を製作することにあ
る。
【0022】同図(a)に示す第1工程では、基板であ
るn型単結晶シリコン(21)の一主面にp型不純物元素を
拡散法にてドーピングしp型の単結晶シリコン層(22)を
形成する。
【0023】この場合、単結晶シリコン層(22)は、光ス
イッチング素子としての光キャリア発生層となり、ON
電圧を調整する部分である。
【0024】次に、同図(b)に示す第2工程では、本
発明の特徴である真性の非晶質半導体(23)及びn型の非
晶質シリコン(24)をプラズマCVD法によって順次形成
し、更に引き続いてスパッタ法による透明導電膜(25)を
被着形成した。
【0025】本例においてもこの真性の非晶質半導体(2
3)として、真性の非晶質シリコン(膜厚約50Å)を使
用した。又n型非晶質シリコン(24)の膜厚は、約50Å
である。実施例では、非晶質半導体(23)や非晶質シリコ
ン(24)の禁制帯幅や膜厚を変化させることにより、結晶
層への光入射量を調整でき、また動作電圧を調整するこ
とが可能となる。
【0026】同図(c)に示す第3工程では、n型単結
晶シリコン(21)の他主面にやはり本発明の特徴とする真
性の非晶質半導体(26)(膜厚50Å)を前述した真性非
晶質半導体(23)と同様の条件にて形成し、引き続いてp
型の非晶質シリコン(27)をプラズマCVD法で、そして
最後に金属電極(28)としてアルミニュウムを蒸着法で形
成した。
【0027】本例においては、本発明の特徴である非晶
質半導体(23)(26)は、p型単結晶シリコン層(22)とn型
非晶質シリコン(24)との間、そしてn型単結晶シリコン
(21)とp型非晶質シリコン(27)との間に介在している。
【0028】尚、本素子の主な形成条件は表1と同じで
ある。
【0029】同表から分かるように、本素子は半導体接
合の形成を低温で形成することができ、さらに光入射側
の層を薄膜にできることから、光スイッチングの動作電
圧を制御できることとなる。
【0030】ここで、本発明の光スイッチング素子の動
作機構について簡単に以下に説明する。図3は、第2の
実施例光スイッチング素子の動作機構を印加電圧との関
係において示したエネルギー帯図である。斯る関係は第
1の実施例光スイッチング素子においても基本的に同様
なことが言える。
【0031】同図(a)は、本素子の熱平衡状態を示し
ている。尚、図中の記号は、図2で使用した構成材料と
同様とする部分については、同一符号を使用している。
【0032】同図(b)は、金属電極(28)に正電圧、透
明導電膜(25)に負電圧を印加した状態を示している。こ
の状態は、本素子にとって順バイアスに相当する状態
で、その印加電圧の殆どは、素子構造上逆バイアス状態
となるn型単結晶シリコン(21)とp型単結晶シリコン(2
2)との間に印加されることとなり、このバイアスにおい
ては電流は殆ど流れず所謂OFF状態にある。
【0033】そこで、さらにこの順バイアスの電圧値を
増加させると、その逆バイアス状態の部分で電子なだれ
現象が発生し、大きな電流が順方向(図中の矢印)に流
れ、ON状態がつくられる。
【0034】ところが、この順バイアス電圧の増加によ
るOFF状態からON状態への変遷は、光を素子に照射
することによって様子が変わる。
【0035】つまり、光が照射されることによって、逆
バイアス状態となっているn型単結晶シリコン(21)とp
型単結晶シリコン(22)の近傍には光生成キャリアが多数
生じるため、この逆バイアス状態の程度は緩和されてし
まい前述したOFF状態からON状態への変遷のための
順バイアス電圧は、光未照射時よりも大きくする必要が
生じる。
【0036】言い換えれば、光の影響によって、電子な
だれ現象を発生させるために必要な順バイアス電圧が大
きくなってしまうのである。以下では電子なだれ現象が
発生し始める順バイアス電圧をON電圧と称することと
する。
【0037】尚、このON電圧の光による変動で注意す
べきことは、本発明の第2の実施例では、非晶質半導体
(23)とn型非晶質シリコン(24)等の膜厚や禁制帯幅、さ
らには不純物ドーピング量を調整することによって、逆
バイアス状態となっているn型単結晶シリコン(21)とp
型単結晶シリコン(22)の近傍で発生する光生成キャリア
の量を制御することができることとなるため素子特性と
しての設計の範囲を広げることが容易となる。
【0038】一方、同図(d)は本素子の逆バイアスに
相当する状態で、金属電極(28)に負電圧、透明導電膜(2
5)に正電圧を印加している。この状態にあっては、光の
有無による影響は受けず殆ど電流は流れない。なぜな
ら、この印加状態は、n型単結晶シリコン(21)とp型非
晶質シリコン(27)との間に大きな逆バイアス状態を発生
させることになるため、キャリアが殆ど流れないのであ
る。
【0039】この動作機構では、本発明の特徴とすると
ころの真性の非晶質半導体(23)(26)は、キャリア走行の
ための通路となることから、本発明の効果である界面で
のキャリア再結合防止が重要な役割を担うこととなる。
【0040】図4は、本発明光スイッチング素子の特性
図である。横軸はバイアス電圧を、縦軸は電流量を示し
ており、いずれも相対値である。又、図中のI0,I1
2は本素子に照射した光の強度を示しており、I0<I
1<I2の強度関係にある。
【0041】尚、I0は光を照射していない状態であ
る。
【0042】同図から分かるように、光の強度が増すに
つれて、ON電圧(図中のa0,a1,a2)が大きくな
ることが分かる。これは、前述した如く光強度が増すに
つれて光キャリアが素子中に多く発生することから、図
3(b)のn型単結晶シリコン(21)とp型単結晶シリコ
ン(22)との間に印加されていた逆バイアスが緩和され、
ON状態に必要な電圧が大きくなるからである。
【0043】ところで、非晶質シリコンを斯様な接合に
介在させる構造は、非晶質半導体を主成分とする太陽電
池の構造を想起させる。斯る例としては、本出願人が平
成2年第51回応用物理学会予稿集(29a−G−4)
第696頁で発表したような、p型非晶質シリコンとn
型単結晶シリコンとの接合にノン・ドープ非晶質シリコ
ンを介在せしめた太陽電池がある。
【0044】然し乍ら、斯様な太陽電池では、ノン・ド
ープ非晶質シリコンは光キャリアの発生そのものを行う
とともに、該非晶質シリコンの両端の接合は、電子、正
孔を透過させることが必要である。
【0045】これに対して、本発明光スイッチング素子
は、2種類の半導体接合間の禁制帯幅の差と印加バイア
スそして光強度との関係を利用して、キャリアの走行を
調整するものである。ここで、キャリアの走行を効率よ
く調整するには、前述したような界面準位に起因するキ
ャリアの再結合をできる限り減少させる必要があり、そ
のためには、本発明の特徴である真性の非晶質半導体を
使用することが有効な手段となるのである。
【0046】実際、本実施例光スイッチング素子におい
て、本発明の特徴とするところの非晶質半導体を使用し
なかった場合、動作電圧の変化が小さく、再現性の非常
に乏しいものとなってしまう。
【0047】従って、前記太陽電池の場合とは全く、そ
の機能効果を異にするものである。
【0048】
【発明の効果】本発明光スイッチング素子によれば、結
晶構造を異にする半導体接合においても、従来多数発生
した界面準位を低減することが可能となり、光感度の向
上が成し得る。
【0049】また、使用する非晶質半導体の物性、例え
ば禁制帯幅や膜厚、不純物ドーピング量を制御すること
によってON電圧を容易に調整することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明光スイッチング素子の第1の実施例を説
明するための工程別素子構造断面図である。
【図2】本発明光スイッチング素子の第2の実施例を説
明するための工程別素子構造断面図である。
【図3】前記光スイッチング素子のエネルギー帯図であ
る。
【図4】本発明光スイッチング素子の特性図である。
【符号の説明】 …p型単結晶シリコン …n型の多
結晶シリコン …非晶質半導体 …n型非晶
質シリコン …真性非晶質シリコン …p型の非
晶質シリコン …透明導電膜

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 互いに結晶構造を異にする、一導電型半
    導体と他導電型半導体との間に、真性の非晶質半導体を
    介在させ半導体接合とするとともに、前記非晶質半導体
    をキャリアの走行路とすることを特徴とする光スイッチ
    ング素子。
JP3193102A 1991-08-01 1991-08-01 光スイツチング素子 Pending JPH0536970A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3193102A JPH0536970A (ja) 1991-08-01 1991-08-01 光スイツチング素子

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3193102A JPH0536970A (ja) 1991-08-01 1991-08-01 光スイツチング素子

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JPH0536970A true JPH0536970A (ja) 1993-02-12

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ID=16302276

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JP3193102A Pending JPH0536970A (ja) 1991-08-01 1991-08-01 光スイツチング素子

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