JPH05344991A - 関節用補綴具 - Google Patents
関節用補綴具Info
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- JPH05344991A JPH05344991A JP18168392A JP18168392A JPH05344991A JP H05344991 A JPH05344991 A JP H05344991A JP 18168392 A JP18168392 A JP 18168392A JP 18168392 A JP18168392 A JP 18168392A JP H05344991 A JPH05344991 A JP H05344991A
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F2/00—Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
- A61F2/02—Prostheses implantable into the body
- A61F2/30—Joints
- A61F2/32—Joints for the hip
- A61F2/34—Acetabular cups
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ベアリングからの微粉発生をなくすと共にベ
アリングの正確な取り付けを容易にする。 【構成】 カップ2の開口縁部とこれに対応するベアリ
ング3の外周縁部に、凹部5aと凸部5bによる位置決
め用係合部5と凹部6aと凸部6bによる抜け止め用係
合部6を形成した。 【効果】 各係合部の形状が単純化されると共に金属の
鋭利な部分がなくベアリングの固定も確実となるので、
ベアリングからの微粉発生がなくなる。更にカップに対
するベアリングの円周方向の位置が規制されるので、カ
ップを正確に取り付けておくことにより特にフード付き
ベアリングの正確な取り付けが容易となる。
アリングの正確な取り付けを容易にする。 【構成】 カップ2の開口縁部とこれに対応するベアリ
ング3の外周縁部に、凹部5aと凸部5bによる位置決
め用係合部5と凹部6aと凸部6bによる抜け止め用係
合部6を形成した。 【効果】 各係合部の形状が単純化されると共に金属の
鋭利な部分がなくベアリングの固定も確実となるので、
ベアリングからの微粉発生がなくなる。更にカップに対
するベアリングの円周方向の位置が規制されるので、カ
ップを正確に取り付けておくことにより特にフード付き
ベアリングの正確な取り付けが容易となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、関節用補綴具におけ
るカップとベアリングの結合構造の改良に関するもので
ある。
るカップとベアリングの結合構造の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図6は人工関節、特に人工股関節として
用いられる周知の関節用補綴具の概略図であり、インナ
ボール1とこれを支持する半球殻状のカップ2、及びイ
ンナボール1とカップ2の間に設けられるベアリング3
とで構成されている。インナボール1は大腿骨に固定さ
れるステム4の上端に所定の角度で取り付けられてお
り、カップ2は骨盤5にねじにより固定される。
用いられる周知の関節用補綴具の概略図であり、インナ
ボール1とこれを支持する半球殻状のカップ2、及びイ
ンナボール1とカップ2の間に設けられるベアリング3
とで構成されている。インナボール1は大腿骨に固定さ
れるステム4の上端に所定の角度で取り付けられてお
り、カップ2は骨盤5にねじにより固定される。
【0003】ベアリング3はカップ2に固定されるもの
であって、その結合構造としては種々のものが実用化さ
れている。図7はその一例を示しており、カップ2の開
口縁部にノッチAを入れて爪Bを形成すると共にこの爪
Bを(b)図のように内側に曲げておき、これに対応して
ベアリング3の外周縁部には溝Cを形成し、ベアリング
3をカップ2に押し込んで爪Bを溝Cに噛み込ませるよ
うになっている。上記の構造によれば、カップ2に対す
るベアリング3の回り止めと抜け止めが同時に行われ、
ベアリング3の円周方向の固定位置を任意に設定できる
利点がある反面、押し込み時にベアリング3が削られて
微粉が発生し、あるいは固定が不完全になりやすいため
に使用中にベアリング3が微動して微粉が発生する可能
性が高い。また、固定を確実にするために爪Bの噛み込
み量を大きくするとベアリング3の押し込みが困難にな
る等の問題が生ずる。
であって、その結合構造としては種々のものが実用化さ
れている。図7はその一例を示しており、カップ2の開
口縁部にノッチAを入れて爪Bを形成すると共にこの爪
Bを(b)図のように内側に曲げておき、これに対応して
ベアリング3の外周縁部には溝Cを形成し、ベアリング
3をカップ2に押し込んで爪Bを溝Cに噛み込ませるよ
うになっている。上記の構造によれば、カップ2に対す
るベアリング3の回り止めと抜け止めが同時に行われ、
ベアリング3の円周方向の固定位置を任意に設定できる
利点がある反面、押し込み時にベアリング3が削られて
微粉が発生し、あるいは固定が不完全になりやすいため
に使用中にベアリング3が微動して微粉が発生する可能
性が高い。また、固定を確実にするために爪Bの噛み込
み量を大きくするとベアリング3の押し込みが困難にな
る等の問題が生ずる。
【0004】また、ベアリング3の形状は一般に図6に
示すカップ2の取り付け角度θを30°前後として設計
されるが、骨盤形状の個人差などにより角度θはこれよ
りかなり大きくなる場合もあり、角度が大きくなればベ
アリング3の受圧面積が小さくなって摩耗しやすくなる
と共に、インナボール1がベアリング3から外れやすく
なる。このため、図に破線で示すようにベアリング3に
フード3aを設ける場合もあり、可動範囲を狭くしない
ようにフード3aは上部のみに設けられることが多い。
このようにフード3aを部分的に設けたものでは、ベア
リング3の円周方向の位置決めを適正に行って圧力の加
わりやすい上方にフード3aを位置させる必要がある。
示すカップ2の取り付け角度θを30°前後として設計
されるが、骨盤形状の個人差などにより角度θはこれよ
りかなり大きくなる場合もあり、角度が大きくなればベ
アリング3の受圧面積が小さくなって摩耗しやすくなる
と共に、インナボール1がベアリング3から外れやすく
なる。このため、図に破線で示すようにベアリング3に
フード3aを設ける場合もあり、可動範囲を狭くしない
ようにフード3aは上部のみに設けられることが多い。
このようにフード3aを部分的に設けたものでは、ベア
リング3の円周方向の位置決めを適正に行って圧力の加
わりやすい上方にフード3aを位置させる必要がある。
【0005】しかし、従来はカップポジショナー等の手
術用具を使用することにより円周方向の位置を正確に設
定してカップ2を骨盤に取り付けることはできても、ベ
アリング3を取り付ける手術用具がなく、あっても位置
決め機能がなく、また図7の構造はカップ2に対するベ
アリング3の円周方向の位置が任意であるため、実際の
取り付けに際してフード3aが所望の位置に来るように
ベアリング3を正確に取り付けることは意外に困難なこ
とであった。
術用具を使用することにより円周方向の位置を正確に設
定してカップ2を骨盤に取り付けることはできても、ベ
アリング3を取り付ける手術用具がなく、あっても位置
決め機能がなく、また図7の構造はカップ2に対するベ
アリング3の円周方向の位置が任意であるため、実際の
取り付けに際してフード3aが所望の位置に来るように
ベアリング3を正確に取り付けることは意外に困難なこ
とであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
問題点に着目し、ベアリングからの微粉発生をなくすと
共にベアリングの正確な取り付けを容易にすることを課
題としてなされたものである。
問題点に着目し、ベアリングからの微粉発生をなくすと
共にベアリングの正確な取り付けを容易にすることを課
題としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、この発明の関節用補綴具は、カップの開口縁部と
これに対応するベアリングの外周縁部に、凹部と凸部の
組み合わせによりカップとベアリング相互間の回り止め
を行う位置決め用係合部と、凹部と凸部の組み合わせに
よりカップに対するベアリングの抜け止めを行う抜け止
め用係合部、とを形成している。
めに、この発明の関節用補綴具は、カップの開口縁部と
これに対応するベアリングの外周縁部に、凹部と凸部の
組み合わせによりカップとベアリング相互間の回り止め
を行う位置決め用係合部と、凹部と凸部の組み合わせに
よりカップに対するベアリングの抜け止めを行う抜け止
め用係合部、とを形成している。
【0008】
【作用】位置決めと抜け止めの機能を凹部と凸部の組み
合わせによる2種類の係合部で分担しているため、各係
合部の形状が単純化されると共に微粉を発生させるよう
な金属の鋭利な部分がなく、またベアリングをカップに
確実に固定することが容易となるので、使用中の微動に
よる微粉発生もなくなる。また、カップに対するベアリ
ングの円周方向の位置が規制されるので、手術用具を使
用してカップを正確に取り付けておけば自動的にベアリ
ングの取り付け位置も正確となり、特にフード付きベア
リングの取り付けが容易となる。
合わせによる2種類の係合部で分担しているため、各係
合部の形状が単純化されると共に微粉を発生させるよう
な金属の鋭利な部分がなく、またベアリングをカップに
確実に固定することが容易となるので、使用中の微動に
よる微粉発生もなくなる。また、カップに対するベアリ
ングの円周方向の位置が規制されるので、手術用具を使
用してカップを正確に取り付けておけば自動的にベアリ
ングの取り付け位置も正確となり、特にフード付きベア
リングの取り付けが容易となる。
【0009】
【実施例】次に図1乃至図5に示したこの発明の一実施
例を説明する。図1及び図2は全体の断面図と分解斜視
図であり、インナボール、カップ、ベアリング及びステ
ムはそれぞれ図6と同じ参照符号1乃至4で示してあ
る。
例を説明する。図1及び図2は全体の断面図と分解斜視
図であり、インナボール、カップ、ベアリング及びステ
ムはそれぞれ図6と同じ参照符号1乃至4で示してあ
る。
【0010】カップ2は鍔状固定片2aを備えた半球殻
状のもので、複数個設けられている固定ねじ用の穴2b
を適宜選択的に使用して骨盤にねじ止めされるようにな
っている。ベアリング3はカップ2の内面に対応した形
状の外面とインナボール1の直径に対応した内面を備え
た半球殻状のものであり、外周縁部にはフランジ3bが
形成されている。ベアリング3は以下に述べるような構
造の係合部によりカップ2に結合され、インナボール1
はこのベアリング3に挿入することにより摺動回転可能
に支持される。図3はカップ2の詳細を、図4はベアリ
ング3の詳細をそれぞれ示した図である。
状のもので、複数個設けられている固定ねじ用の穴2b
を適宜選択的に使用して骨盤にねじ止めされるようにな
っている。ベアリング3はカップ2の内面に対応した形
状の外面とインナボール1の直径に対応した内面を備え
た半球殻状のものであり、外周縁部にはフランジ3bが
形成されている。ベアリング3は以下に述べるような構
造の係合部によりカップ2に結合され、インナボール1
はこのベアリング3に挿入することにより摺動回転可能
に支持される。図3はカップ2の詳細を、図4はベアリ
ング3の詳細をそれぞれ示した図である。
【0011】カップ2は例えばチタンあるいはチタン合
金で構成されたもので、外面には(c)図に示すように微
小突部2cを連続的に設けて生体との親和性をよくして
あり、半球殻状の縁部内側には等間隔で複数個の凹部5
aが形成されている。またベアリング3は例えば超高分
子量ポリエチレンで構成されたもので、外面の最外周部
のフランジ3bに近い部分にはカップ2の各凹部5aに
対応させて複数個の凸部5bが形成されている。これら
の凹部5aと凸部5bはカップ2とベアリング3の相互
間の回り止めを行うための位置決め用係合部5を構成す
るものであり、その形状と寸法はカップ2の内面にベア
リング3を挿入した場合に遊びのない状態で互いに組み
合わせられるように選定されている。
金で構成されたもので、外面には(c)図に示すように微
小突部2cを連続的に設けて生体との親和性をよくして
あり、半球殻状の縁部内側には等間隔で複数個の凹部5
aが形成されている。またベアリング3は例えば超高分
子量ポリエチレンで構成されたもので、外面の最外周部
のフランジ3bに近い部分にはカップ2の各凹部5aに
対応させて複数個の凸部5bが形成されている。これら
の凹部5aと凸部5bはカップ2とベアリング3の相互
間の回り止めを行うための位置決め用係合部5を構成す
るものであり、その形状と寸法はカップ2の内面にベア
リング3を挿入した場合に遊びのない状態で互いに組み
合わせられるように選定されている。
【0012】更に、カップ2の縁部内側にはその端縁に
沿って浅い凹部6aが環状に形成され、その開口側は係
止部6a´となっている。またベアリング3の外面の最
外周部には、隣り合う凸部5b,5bの中間にそれぞれ
位置するように小さな凸部6bが形成されており、これ
らの凹部6aと凸部6bでカップ2に対するベアリング
3の抜け止めを行うための抜け止め用係合部6を構成し
ている。すなわち、その形状と寸法はカップ2の内面に
ベアリング3を挿入した場合に遊びのない状態で組み合
わせられ、凸部6bが凹部6aの係止部6a´に係合す
るように選定されている。なお、図では係合部5,6を
60°の間隔で設けた例を示しているが、この間隔はも
っと小さくすることもできる。
沿って浅い凹部6aが環状に形成され、その開口側は係
止部6a´となっている。またベアリング3の外面の最
外周部には、隣り合う凸部5b,5bの中間にそれぞれ
位置するように小さな凸部6bが形成されており、これ
らの凹部6aと凸部6bでカップ2に対するベアリング
3の抜け止めを行うための抜け止め用係合部6を構成し
ている。すなわち、その形状と寸法はカップ2の内面に
ベアリング3を挿入した場合に遊びのない状態で組み合
わせられ、凸部6bが凹部6aの係止部6a´に係合す
るように選定されている。なお、図では係合部5,6を
60°の間隔で設けた例を示しているが、この間隔はも
っと小さくすることもできる。
【0013】またフランジ3bの上面外周には、隣り合
う凸部5b,5bの中間に位置するように複数個の切欠
部7が形成されている。これらの切欠部7はカップ2か
らベアリング3を取り外す時の手術具挿入用として利用
されるものである。図5はフード付きベアリングの形状
を例示したものであり、ベアリング3のフランジ3bの
一部を軸方向に延長して厚くすることによってフード3
aを形成している。
う凸部5b,5bの中間に位置するように複数個の切欠
部7が形成されている。これらの切欠部7はカップ2か
らベアリング3を取り外す時の手術具挿入用として利用
されるものである。図5はフード付きベアリングの形状
を例示したものであり、ベアリング3のフランジ3bの
一部を軸方向に延長して厚くすることによってフード3
aを形成している。
【0014】この実施例は上述のような構成であり、カ
ップ2にベアリング3を押し込むと位置決め用係合部5
でカップ2に対するベアリング3の円周方向の位置決め
がなされ、抜け止め用係合部6によりカップ2に対する
ベアリング3の抜け止めがなされる。なお、円周方向の
位置は凹部5aと凸部5bの形成間隔に応じた角度で選
定でき、図の場合は60°ごとに組み合わせ角度を選ぶ
ことができる。このように、位置決めと抜け止めの機能
を2種類の係合部5と係合部6とで別々に分担させ、し
かも凹部と凸部の組み合わせによって結合するものとし
ているので、各係合部5,6を形状が単純でしかも確実
に固定できる構造とすることが容易となり、また金属の
鋭利な部分もなくなる。従って、ベアリング3をカップ
2に押し込む時に微粉が生ずることはなく、またベアリ
ング3のカップ2への固定が確実となって使用中の微動
による微粉発生も防止される。
ップ2にベアリング3を押し込むと位置決め用係合部5
でカップ2に対するベアリング3の円周方向の位置決め
がなされ、抜け止め用係合部6によりカップ2に対する
ベアリング3の抜け止めがなされる。なお、円周方向の
位置は凹部5aと凸部5bの形成間隔に応じた角度で選
定でき、図の場合は60°ごとに組み合わせ角度を選ぶ
ことができる。このように、位置決めと抜け止めの機能
を2種類の係合部5と係合部6とで別々に分担させ、し
かも凹部と凸部の組み合わせによって結合するものとし
ているので、各係合部5,6を形状が単純でしかも確実
に固定できる構造とすることが容易となり、また金属の
鋭利な部分もなくなる。従って、ベアリング3をカップ
2に押し込む時に微粉が生ずることはなく、またベアリ
ング3のカップ2への固定が確実となって使用中の微動
による微粉発生も防止される。
【0015】また、それぞれ複数個設けられている係合
部5及び6は円周方向に分散して等間隔で配置されてお
り、しかもインナボール1からの加圧力が加わる位置か
ら遠いフランジ3bに極力近付けて設けられているの
で、ベアリング3の外面とカップ外面の形状不一致によ
るベアリング3の内面の変形、これらに起因する摩擦力
や摩耗量の増大などを防止することが容易となる。更
に、カップ2に対するベアリング3の円周方向の位置が
位置決め用係合部5で規制されるので、カップ2を正確
に取り付けておくことにより、図5に示したようなフー
ド3a付きのベアリング3を正確に取り付けることが容
易となる。なお、この発明は図1などに示したような股
関節用に限らず、肩関節用の補綴具にも適用することが
できる。
部5及び6は円周方向に分散して等間隔で配置されてお
り、しかもインナボール1からの加圧力が加わる位置か
ら遠いフランジ3bに極力近付けて設けられているの
で、ベアリング3の外面とカップ外面の形状不一致によ
るベアリング3の内面の変形、これらに起因する摩擦力
や摩耗量の増大などを防止することが容易となる。更
に、カップ2に対するベアリング3の円周方向の位置が
位置決め用係合部5で規制されるので、カップ2を正確
に取り付けておくことにより、図5に示したようなフー
ド3a付きのベアリング3を正確に取り付けることが容
易となる。なお、この発明は図1などに示したような股
関節用に限らず、肩関節用の補綴具にも適用することが
できる。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、カップの開口縁部とこれに対応するベアリングの
外周縁部に、凹部と凸部の組み合わせによる位置決め用
係合部と抜け止め用係合部を形成したものである。従っ
て、各係合部の形状が単純化されると共に微粉を発生さ
せるような金属の鋭利な部分がなく、またベアリングを
カップに確実に固定することが容易となるので、ベアリ
ングからの微粉発生をなくすことができ、更にカップに
対するベアリングの円周方向の位置が規制されるので、
カップを正確に取り付けておくことによりベアリングも
正確に取り付けることができ、特にフード付きベアリン
グの場合に効果がある。また、これらの総合的な効果に
よりベアリング摺動面の過大面圧の発生や変形を少なく
することができ、摩耗量を軽減して関節用補綴具の寿命
を延ばし、摩耗粉による骨組織への悪影響や弛みによる
痛みが防止されるのである。
明は、カップの開口縁部とこれに対応するベアリングの
外周縁部に、凹部と凸部の組み合わせによる位置決め用
係合部と抜け止め用係合部を形成したものである。従っ
て、各係合部の形状が単純化されると共に微粉を発生さ
せるような金属の鋭利な部分がなく、またベアリングを
カップに確実に固定することが容易となるので、ベアリ
ングからの微粉発生をなくすことができ、更にカップに
対するベアリングの円周方向の位置が規制されるので、
カップを正確に取り付けておくことによりベアリングも
正確に取り付けることができ、特にフード付きベアリン
グの場合に効果がある。また、これらの総合的な効果に
よりベアリング摺動面の過大面圧の発生や変形を少なく
することができ、摩耗量を軽減して関節用補綴具の寿命
を延ばし、摩耗粉による骨組織への悪影響や弛みによる
痛みが防止されるのである。
【図1】この発明の一実施例の全体の断面図である。
【図2】同分解斜視図である。
【図3】同実施例のカップの断面図、底面図及び要部の
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図4】同実施例のベアリングの平面図、A−A線断面
図、要部の拡大平面図及び要部の拡大断面図である。
図、要部の拡大平面図及び要部の拡大断面図である。
【図5】同実施例のフード付きベアリングの断面図及び
底面図である。
底面図である。
【図6】一般的な関節用補綴具の断面図である。
【図7】従来例のカップの断面図、要部の底面図及びベ
アリングの側面図である。
アリングの側面図である。
1 インナボール 2 カップ 3 ベアリング 3a フード 5 位置決め用係合部 5a 凹部 5b 凸部 6 抜け止め用係合部 6a 凹部 6b 凸部
Claims (1)
- 【請求項1】 インナボールとこれを支持するカップ、
及びインナボールとカップの間に設けられるベアリング
とで構成される関節用補綴具であって、カップの開口縁
部とこれに対応するベアリングの外周縁部に、凹部と凸
部の組み合わせによりカップとベアリング相互間の回り
止めを行う位置決め用係合部と、凹部と凸部の組み合わ
せによりカップに対するベアリングの抜け止めを行う抜
け止め用係合部、とを形成したことを特徴とする関節用
補綴具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18168392A JPH05344991A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 関節用補綴具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18168392A JPH05344991A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 関節用補綴具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05344991A true JPH05344991A (ja) | 1993-12-27 |
Family
ID=16105051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18168392A Pending JPH05344991A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 関節用補綴具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05344991A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6152961A (en) * | 1997-12-29 | 2000-11-28 | Depuy Orthopaedics, Inc. | Acetabular prosthesis assembly |
KR100458638B1 (ko) * | 2001-09-10 | 2004-12-03 | 삼성테크윈 주식회사 | 인공 고관절용 비구 컵 |
JP2011514222A (ja) * | 2008-03-18 | 2011-05-06 | デピュイ・(アイルランド) | 整形外科用関節プロテーゼのカップ構成要素 |
-
1992
- 1992-06-15 JP JP18168392A patent/JPH05344991A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6152961A (en) * | 1997-12-29 | 2000-11-28 | Depuy Orthopaedics, Inc. | Acetabular prosthesis assembly |
KR100458638B1 (ko) * | 2001-09-10 | 2004-12-03 | 삼성테크윈 주식회사 | 인공 고관절용 비구 컵 |
JP2011514222A (ja) * | 2008-03-18 | 2011-05-06 | デピュイ・(アイルランド) | 整形外科用関節プロテーゼのカップ構成要素 |
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