JPH05342113A - 組み込み型システムのramの故障検出方法 - Google Patents
組み込み型システムのramの故障検出方法Info
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- JPH05342113A JPH05342113A JP4145647A JP14564792A JPH05342113A JP H05342113 A JPH05342113 A JP H05342113A JP 4145647 A JP4145647 A JP 4145647A JP 14564792 A JP14564792 A JP 14564792A JP H05342113 A JPH05342113 A JP H05342113A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bits
- test
- bit
- pattern
- data
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
- For Increasing The Reliability Of Semiconductor Memories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来のマーチングテストよりテスト時間の短
い方法を提供する。 【構成】 被試験RAMの同一番地の1ワードのビット
数(ワード長)をS=2 n とする時、各Sビットの第1
乃至第n+1試験パターンを用い、同一番地のセルに対
し、1サイクルタイムで1試験パターンを書き込み、同
パターンを1サイクルタイムで読み出してチェックする
動作を全番地について実行し、その実行を試験パターン
順に行う。第1試験パターンをその上位S/2ビットを
全て0,下位S/2ビットを全て1とし、第2試験パタ
ーンをその上位及び下位の各S/2ビット内の更に上位
S/4ビットを全て0,下位S/4ビットを全て1と
し、以下同様にして第3乃至第n試験パターンを作成
し、第n+1試験パターンをMSBを1,LSBを0,
それらの中間のビットを任意とする。なお、このように
して作成した任意のもののコンプリメントデータを用い
てもよい。しかし第n+1試験パターンは適宜変更す
る。
い方法を提供する。 【構成】 被試験RAMの同一番地の1ワードのビット
数(ワード長)をS=2 n とする時、各Sビットの第1
乃至第n+1試験パターンを用い、同一番地のセルに対
し、1サイクルタイムで1試験パターンを書き込み、同
パターンを1サイクルタイムで読み出してチェックする
動作を全番地について実行し、その実行を試験パターン
順に行う。第1試験パターンをその上位S/2ビットを
全て0,下位S/2ビットを全て1とし、第2試験パタ
ーンをその上位及び下位の各S/2ビット内の更に上位
S/4ビットを全て0,下位S/4ビットを全て1と
し、以下同様にして第3乃至第n試験パターンを作成
し、第n+1試験パターンをMSBを1,LSBを0,
それらの中間のビットを任意とする。なお、このように
して作成した任意のもののコンプリメントデータを用い
てもよい。しかし第n+1試験パターンは適宜変更す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、組み込み型システム
(embedded system ;コンピュータシステムが、各種装
置、機器の制御やデータ収集などを目的とするシステム
の一部として組み込まれて使用されているシステム)に
使用される随時読み書きメモリ(RAM)の試験方法に
関し、特に試験時間の短縮に関する。
(embedded system ;コンピュータシステムが、各種装
置、機器の制御やデータ収集などを目的とするシステム
の一部として組み込まれて使用されているシステム)に
使用される随時読み書きメモリ(RAM)の試験方法に
関し、特に試験時間の短縮に関する。
【0002】
【従来の技術】組み込み型システムに使用されるRAM
の試験の一つとして、マーチングテスト(Marching Tes
t)がよく知られているので、図4のフローチャートに基
づいて説明する。最初にRAMの全番地(0〜N)のセ
ルに0を書き込んでおく(ステップS1)。次に、アド
レスA=0番地として(ステップS2 ),A=0番地の
1ワードを構成するSビットのセルの一つに書き込まれ
ているデータ0を読み出して、確かに0が読み出された
か否かをチェックすると共に、0を読み出した後に1を
書き込む。この0読み出し、1書き込みの動作をSビッ
トのセルについて順次行う(ステップS3 )。次に、A
=N番地か否かチェックし(ステップS4 ),否であれ
ば、A=A+1として(ステップS5 ),ステップS3
の動作を繰り返す。ステップS4 においてA=N番地で
あれば、A=N番地の1ワード分のセルの一つに書き込
まれているデータ1を読み出して、確かに1が読み出さ
れたか否かチェックすると共に、1を読み出した後にデ
ータ0を書き込む。この1読み出し、0書き込みの動作
を1ワードを構成するSビットのセルについて順次行う
(ステップS6 )。次にA=0番地か否かチェックし
(ステップS7 ),否であればA=A−1として(ステ
ップS8 ),ステップS6 の動作を繰り返す。ステップ
S 7 で、A=0番地であれば、次のステップS9 に移行
する。ステップS9 〜S16では、ステップS1 〜S7 に
おけるデータとコンプリメントなデータの読み出し及び
書き込みが行われるだけであるので、説明を省略する。
の試験の一つとして、マーチングテスト(Marching Tes
t)がよく知られているので、図4のフローチャートに基
づいて説明する。最初にRAMの全番地(0〜N)のセ
ルに0を書き込んでおく(ステップS1)。次に、アド
レスA=0番地として(ステップS2 ),A=0番地の
1ワードを構成するSビットのセルの一つに書き込まれ
ているデータ0を読み出して、確かに0が読み出された
か否かをチェックすると共に、0を読み出した後に1を
書き込む。この0読み出し、1書き込みの動作をSビッ
トのセルについて順次行う(ステップS3 )。次に、A
=N番地か否かチェックし(ステップS4 ),否であれ
ば、A=A+1として(ステップS5 ),ステップS3
の動作を繰り返す。ステップS4 においてA=N番地で
あれば、A=N番地の1ワード分のセルの一つに書き込
まれているデータ1を読み出して、確かに1が読み出さ
れたか否かチェックすると共に、1を読み出した後にデ
ータ0を書き込む。この1読み出し、0書き込みの動作
を1ワードを構成するSビットのセルについて順次行う
(ステップS6 )。次にA=0番地か否かチェックし
(ステップS7 ),否であればA=A−1として(ステ
ップS8 ),ステップS6 の動作を繰り返す。ステップ
S 7 で、A=0番地であれば、次のステップS9 に移行
する。ステップS9 〜S16では、ステップS1 〜S7 に
おけるデータとコンプリメントなデータの読み出し及び
書き込みが行われるだけであるので、説明を省略する。
【0003】メモリの障害は、メモリ内のアドレスデ
コーダ障害、ワード駆動回路及びセンス回路の障害、
セル障害に大別される。 アドレスデコーダ障害には特定の行または列が多重に
選択される障害などがある。 ワード駆動回路及びセンス回路の障害には、ワードま
たはセンス線のオープンなどの障害で、その行または列
をアクセスしても、書き込みが不可能で、読み出しも固
定されたデータしか得られないような(イ)無選択障害
や、物理的に隣接したワード線、センス線、あるいはド
ライバ、センスアンプなどの回路が互いに干渉し、隣接
行または列が同時にアクセスされる(ロ)多重選択障害
がある。
コーダ障害、ワード駆動回路及びセンス回路の障害、
セル障害に大別される。 アドレスデコーダ障害には特定の行または列が多重に
選択される障害などがある。 ワード駆動回路及びセンス回路の障害には、ワードま
たはセンス線のオープンなどの障害で、その行または列
をアクセスしても、書き込みが不可能で、読み出しも固
定されたデータしか得られないような(イ)無選択障害
や、物理的に隣接したワード線、センス線、あるいはド
ライバ、センスアンプなどの回路が互いに干渉し、隣接
行または列が同時にアクセスされる(ロ)多重選択障害
がある。
【0004】セル障害には、セルの内容が1または0
に固定される(イ)セル固定障害や、隣接セルとのショ
ート、センス線からの回り込み、あるいは、欠陥セルの
リークにより周囲の他のセルを干渉するなどの(ロ)セ
ル間干渉などがある。マーチングテストはメモリの各種
障害の検出に有効とされている。
に固定される(イ)セル固定障害や、隣接セルとのショ
ート、センス線からの回り込み、あるいは、欠陥セルの
リークにより周囲の他のセルを干渉するなどの(ロ)セ
ル間干渉などがある。マーチングテストはメモリの各種
障害の検出に有効とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のマーチングテス
トでは、図4から分かるように、各ビット単位のセルに
対する書き込みあるいは読み出しを合計10回行ってい
る。この書き込みまたは読み出しのサイクルタイムをt
c ,メモリサイズをMワード、1ワードのデータ長をS
ビットとすれば、マーチングテストに要する時間T
t は、 Tt =10tc MS …… (1) となる。例えばtc =1/20MHz=50ns,M=64
Kワード、S=16ビットまたは32ビットとすれば、
Tt =524msまたは1049msで、可なり時間がかか
る。
トでは、図4から分かるように、各ビット単位のセルに
対する書き込みあるいは読み出しを合計10回行ってい
る。この書き込みまたは読み出しのサイクルタイムをt
c ,メモリサイズをMワード、1ワードのデータ長をS
ビットとすれば、マーチングテストに要する時間T
t は、 Tt =10tc MS …… (1) となる。例えばtc =1/20MHz=50ns,M=64
Kワード、S=16ビットまたは32ビットとすれば、
Tt =524msまたは1049msで、可なり時間がかか
る。
【0006】ところで、組み込み型システムにおいて
は、実時間処理を行っている場合が多いので、前記のマ
ーチングテストは、所要時間が大きく業務に多大の影響
を与え、その実施が困難な場合もある。この発明は、こ
のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、テスト時間の短縮にある。
は、実時間処理を行っている場合が多いので、前記のマ
ーチングテストは、所要時間が大きく業務に多大の影響
を与え、その実施が困難な場合もある。この発明は、こ
のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、テスト時間の短縮にある。
【0007】
(1)請求項1のテスト方法では、組み込み型システム
の被試験RAMの同一番地の1ワードのビット数(ワー
ド長)をS=2n (nは1または1以上の整数)とする
とき、各Sビットの第1乃至第(n+1)試験パターン
を用い、同一番地の1ワード分のメモリセルに対し、1
サイクルタイムで一つの試験パターンを書き込み、その
試験パターンを1サイクルタイムで読み出してチェック
する動作を全番地について実行し、その実行を前記第1
乃至第(n+1)試験パターンについて順次行う。
の被試験RAMの同一番地の1ワードのビット数(ワー
ド長)をS=2n (nは1または1以上の整数)とする
とき、各Sビットの第1乃至第(n+1)試験パターン
を用い、同一番地の1ワード分のメモリセルに対し、1
サイクルタイムで一つの試験パターンを書き込み、その
試験パターンを1サイクルタイムで読み出してチェック
する動作を全番地について実行し、その実行を前記第1
乃至第(n+1)試験パターンについて順次行う。
【0008】そして、前記第1パターンをその上位S/
2ビットを全て“0”,下位S/2ビットを全て“1”
とし、前記第2試験パターンをその上位及び下位の各S
/2ビット内の更にその上位S/4ビットを全て
“0”,下位S/4ビットを全て“1”とし、前記第3
試験パターンをその上位及び下位の各S/2ビット内の
上位及び下位の各S/4ビット内の更に上位S/8ビッ
トを全て“0”,下位S/8ビットを全て“1”とし、
以下同様にして、第4乃至第n試験パターンを作成し、
第(n+1)試験パターンをMSBを“1”,LSBを
“0”,それらの中間の各ビットを任意とする。
2ビットを全て“0”,下位S/2ビットを全て“1”
とし、前記第2試験パターンをその上位及び下位の各S
/2ビット内の更にその上位S/4ビットを全て
“0”,下位S/4ビットを全て“1”とし、前記第3
試験パターンをその上位及び下位の各S/2ビット内の
上位及び下位の各S/4ビット内の更に上位S/8ビッ
トを全て“0”,下位S/8ビットを全て“1”とし、
以下同様にして、第4乃至第n試験パターンを作成し、
第(n+1)試験パターンをMSBを“1”,LSBを
“0”,それらの中間の各ビットを任意とする。
【0009】(2)請求項2のテスト方法では、前記
(1)項において、前記第1乃至第n試験パターン内の
任意のパターンをコンプリメントパターンに変更すると
共に、それら第1乃至第n試験パターンの共通の位置の
ビットが“1”又は“0”に固定されるのに対応して、
前記第(n+1)試験パターンの前記共通の位置のビッ
トを逆に“0”又は“1”とする。
(1)項において、前記第1乃至第n試験パターン内の
任意のパターンをコンプリメントパターンに変更すると
共に、それら第1乃至第n試験パターンの共通の位置の
ビットが“1”又は“0”に固定されるのに対応して、
前記第(n+1)試験パターンの前記共通の位置のビッ
トを逆に“0”又は“1”とする。
【0010】
【実施例】この発明では、組み込み型システムのCPU
(中央演算処理装置)がワード単位でRAMにアクセス
することに着目し、ワード単位でのマーチングテストを
考える。使用する1ワードの試験パターンの種類は必要
最小限にとどめる。そこで先ずワード表S=2,4,
8,16の場合のデータパターン数について図2を参照
して逐次考察する。
(中央演算処理装置)がワード単位でRAMにアクセス
することに着目し、ワード単位でのマーチングテストを
考える。使用する1ワードの試験パターンの種類は必要
最小限にとどめる。そこで先ずワード表S=2,4,
8,16の場合のデータパターン数について図2を参照
して逐次考察する。
【0011】 ワード長S=2ビットの場合 1ワードを構成する2ビットのセル間の干渉が無く、互
いに独立であることはデータa=01(1がLSB)を
書き込み、また読み出してみれば分かる。しかしその場
合、LSBが1,MSBが0に固定される。不良検出能
力を高めるためには同一のセルに1及び0の異なるデー
タを書き込み、読み出す必要があるので、データaのコ
ンプリメントデータb=10についても書き込み、読み
出しを行う。従ってパターン数はND =2となる。
いに独立であることはデータa=01(1がLSB)を
書き込み、また読み出してみれば分かる。しかしその場
合、LSBが1,MSBが0に固定される。不良検出能
力を高めるためには同一のセルに1及び0の異なるデー
タを書き込み、読み出す必要があるので、データaのコ
ンプリメントデータb=10についても書き込み、読み
出しを行う。従ってパターン数はND =2となる。
【0012】 ワード長S=4ビットの場合 1ワードを構成する4ビットのセル間の独立をチェック
するには、(イ)上位2ビットのセルと下位2ビットの
セル間の独立を調べるための上位2ビットデータ00と
下位2ビットデータ11より成る1ワードのデータa=
0011が必要となる。上位2ビットの各セルの独立を
チェックするにはで述べたようにデータ01があれば
よい、下位2ビットのセルについても同様であるから、
1ワードのデータb=0101が必要である。しかしデ
ータaとbのみではMSBは0,LSBは1に固定され
るので、で述べたことからMSBが1,LSBが0と
なるデータ1xx0(xは1でも0でもよい)を加える
必要がある。そのため図2Bでは、データaのコンプリ
メントデータc=1100を用いている。
するには、(イ)上位2ビットのセルと下位2ビットの
セル間の独立を調べるための上位2ビットデータ00と
下位2ビットデータ11より成る1ワードのデータa=
0011が必要となる。上位2ビットの各セルの独立を
チェックするにはで述べたようにデータ01があれば
よい、下位2ビットのセルについても同様であるから、
1ワードのデータb=0101が必要である。しかしデ
ータaとbのみではMSBは0,LSBは1に固定され
るので、で述べたことからMSBが1,LSBが0と
なるデータ1xx0(xは1でも0でもよい)を加える
必要がある。そのため図2Bでは、データaのコンプリ
メントデータc=1100を用いている。
【0013】 ワード長S=8ビットの場合 図2Cのデータaは上位4ビットのセルと下位4ビット
とのセル間の独立をチェックするためのデータであり、
データbは上位及び下位各4ビット内の更にその上位2
ビットのセルと下位2ビットのセル間の独立をチェック
するデータであり、データcは、bで同じ0または1と
される隣接する2ビットの各セル間の独立をチェックす
るデータである。データdはデータa,b,cのみでは
MSBが0,LSBが1に固定されるので、それをさけ
るためデータaのコンプリメントデータを加えたもので
ある。S=8では必要なパターン数はND =4となる。
とのセル間の独立をチェックするためのデータであり、
データbは上位及び下位各4ビット内の更にその上位2
ビットのセルと下位2ビットのセル間の独立をチェック
するデータであり、データcは、bで同じ0または1と
される隣接する2ビットの各セル間の独立をチェックす
るデータである。データdはデータa,b,cのみでは
MSBが0,LSBが1に固定されるので、それをさけ
るためデータaのコンプリメントデータを加えたもので
ある。S=8では必要なパターン数はND =4となる。
【0014】 ワード長S=16ビットの場合 〜と同様にして5種のデータa〜eが得られる。デ
ータeはデータaのコンプリメントデータである。な
お、16進の数値の各桁の16個の数値を0,1,2,
…9,A,B,C,D,E,Fで表すと、データa〜e
は16進(HEX;ヘキサディシマル)で、 a=HEX(00FF);b=HEX(0F0F);c
=HEX(3333);d=HEX(5555);e=
HEX(FF00) と表すこともできる。必要なパターン数はND =5であ
る。
ータeはデータaのコンプリメントデータである。な
お、16進の数値の各桁の16個の数値を0,1,2,
…9,A,B,C,D,E,Fで表すと、データa〜e
は16進(HEX;ヘキサディシマル)で、 a=HEX(00FF);b=HEX(0F0F);c
=HEX(3333);d=HEX(5555);e=
HEX(FF00) と表すこともできる。必要なパターン数はND =5であ
る。
【0015】いまワード長Sを S=2n …… (2) と置くと、S=2,4,8,16のとき、n=1,2,
3,4となるので、ワード単位でマーチングテストを行
うには、n+1個のデータパターンがあればよいことが
分かる。
3,4となるので、ワード単位でマーチングテストを行
うには、n+1個のデータパターンがあればよいことが
分かる。
【0016】なお、図2B〜Dの試験パターンの組は一
例であって、これに限るものではない。例えば任意の各
データのコンプリメントデータを用いることもできる
が、1ワード内のどのセルも0または1に固定されない
ように(n+1)番目のデータを設定する必要がある。
試験パターンの組の他の例として図2B〜Dの全パター
ンのコンプリメントデータが使える。
例であって、これに限るものではない。例えば任意の各
データのコンプリメントデータを用いることもできる
が、1ワード内のどのセルも0または1に固定されない
ように(n+1)番目のデータを設定する必要がある。
試験パターンの組の他の例として図2B〜Dの全パター
ンのコンプリメントデータが使える。
【0017】ワード単位のマーチングテストは、例えば
ワード長S=16ビットの場合、データa〜eを用い
て、例えば図1のフローチャートに従って行われる。最
初に全番地にデータaを書き込んでおき(ステップ
S1 ),次にA=0番地として(ステップS2 ),デー
タaを1サイクルタイムで読み出してチェックすると共
に、aを読み出した後にデータbを1サイクルタイムで
書き込む(ステップS3 )。A=N番地であるか否かチ
ェックし(ステップS4 ),否であれば、A=A+1と
して(ステップS5 ),ステップS3 を繰り返す。ステ
ップS4 でA=NであればステップS6 に移行し、デー
タbの読み出しとデータcの書き込みを行う(ステップ
S6 )。ステップS6 の動作をA=N番地からA=0番
地まで順次行う。以下ステップS9 〜S18までの動作も
同様であるので説明を省略する。このようにA番地の1
ワード分のメモリセルにデータa〜eの書き込みまたは
読み出しを1データ当たり1サイクルタイムで行う。
ワード長S=16ビットの場合、データa〜eを用い
て、例えば図1のフローチャートに従って行われる。最
初に全番地にデータaを書き込んでおき(ステップ
S1 ),次にA=0番地として(ステップS2 ),デー
タaを1サイクルタイムで読み出してチェックすると共
に、aを読み出した後にデータbを1サイクルタイムで
書き込む(ステップS3 )。A=N番地であるか否かチ
ェックし(ステップS4 ),否であれば、A=A+1と
して(ステップS5 ),ステップS3 を繰り返す。ステ
ップS4 でA=NであればステップS6 に移行し、デー
タbの読み出しとデータcの書き込みを行う(ステップ
S6 )。ステップS6 の動作をA=N番地からA=0番
地まで順次行う。以下ステップS9 〜S18までの動作も
同様であるので説明を省略する。このようにA番地の1
ワード分のメモリセルにデータa〜eの書き込みまたは
読み出しを1データ当たり1サイクルタイムで行う。
【0018】図1のフローチャートを実行するためのソ
フトウエアは図3の組み込み型システム1内のプログラ
ムメモリ2内に格納される。また試験パターン(チェッ
クデータ)a〜eもプログラムメモリ2内に格納され
る。CPU3はプログラムメモリ2内に格納されている
ソフトウエアを実行し、RAM(チェック対象メモリ)
5のリード/ライトチェックを行う。リード/ライトチ
ェックの結果はI/O6を介して外部へ出力される。
フトウエアは図3の組み込み型システム1内のプログラ
ムメモリ2内に格納される。また試験パターン(チェッ
クデータ)a〜eもプログラムメモリ2内に格納され
る。CPU3はプログラムメモリ2内に格納されている
ソフトウエアを実行し、RAM(チェック対象メモリ)
5のリード/ライトチェックを行う。リード/ライトチ
ェックの結果はI/O6を介して外部へ出力される。
【0019】この発明のワード単位のマーチングテスト
に要する時間Tt は、(n+1)個の試験パターンを順
次同一番地の1ワード分のメモリセルにサイクルタイム
tcで書き込み、サイクルタイムtc で読み出すことを
全番地について行うことになるので、 Tt =2tc M(n+1) …… (3) と表される。Mはメモリサイズである。例えば従来例と
同様にワード長S=16ビットまたは32ビット(従っ
てn=4または5),M=64Kワード,tc =1/2
0MHZ =50nsとすれば、Tt =32.8msまたは39.
3msとなる。従来例でのTt =524msまたは1049
msに比べてそれぞれ1/10以下に短縮される。従来例
では試験時間Tt はワード長Sに比例して大きくなる
が、この発明ではTt はn+1=(log2S)+1に比例
するので、ワード長Sが16ビットから32ビットにな
っても試験時間Tt の増加は僅かである。
に要する時間Tt は、(n+1)個の試験パターンを順
次同一番地の1ワード分のメモリセルにサイクルタイム
tcで書き込み、サイクルタイムtc で読み出すことを
全番地について行うことになるので、 Tt =2tc M(n+1) …… (3) と表される。Mはメモリサイズである。例えば従来例と
同様にワード長S=16ビットまたは32ビット(従っ
てn=4または5),M=64Kワード,tc =1/2
0MHZ =50nsとすれば、Tt =32.8msまたは39.
3msとなる。従来例でのTt =524msまたは1049
msに比べてそれぞれ1/10以下に短縮される。従来例
では試験時間Tt はワード長Sに比例して大きくなる
が、この発明ではTt はn+1=(log2S)+1に比例
するので、ワード長Sが16ビットから32ビットにな
っても試験時間Tt の増加は僅かである。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、この発明ではワード
長をS=2n とするとき、n+1個の各Sビットの試験
パターンを用い、同一アドレスの1ワード分のメモリセ
ルに対し、1サイクルタイムで一つの試験パターンの書
き込み、あるいは読み出しを全アドレスについて実行す
ることをn+1個の試験パターンについて順次行うこと
によって、従来のビット単位のマーチングテストに比較
し、大幅な試験時間の短縮が可能となる。
長をS=2n とするとき、n+1個の各Sビットの試験
パターンを用い、同一アドレスの1ワード分のメモリセ
ルに対し、1サイクルタイムで一つの試験パターンの書
き込み、あるいは読み出しを全アドレスについて実行す
ることをn+1個の試験パターンについて順次行うこと
によって、従来のビット単位のマーチングテストに比較
し、大幅な試験時間の短縮が可能となる。
【図1】この発明のRAMの試験方法を示すフローチャ
ート。
ート。
【図2】この発明で用いる試験パターンの一例を示す
図。
図。
【図3】この発明のRAMの試験方法を適用する組み込
み型システムのブロック図。
み型システムのブロック図。
【図4】従来のマーチングテストのフローチャート。
Claims (2)
- 【請求項1】 組み込み型システムの被試験RAMの同
一番地の1ワードのビット数(ワード長)をS=2
n (nは1または1以上の整数)とするとき、各Sビッ
トの第1乃至第(n+1)試験パターンを用い、同一番
地の1ワード分のメモリセルに対し、1サイクルタイム
で一つの試験パターンを書き込み、その試験パターンを
1サイクルタイムで読み出してチェックする動作を全番
地について実行し、その実行を前記第1乃至第(n+
1)試験パターンについて順次行い、 前記第1試験パターンをその上位S/2ビットを全て
“0”,下位S/2ビットを全て“1”とし、 前記第2試験パターンをその上位及び下位の各S/2ビ
ット内の更にその上位S/4ビットを全て“0”,下位
S/4ビットを全て“1”とし、 前記第3試験パターンをその上位及び下位の各S/2ビ
ット内の上位及び下位の各S/4ビット内の更に上位S
/8ビットを全て“0”,下位S/8ビットを全て
“1”とし、 以下同様にして、第4乃至第n試験パターンを作成し、 第(n+1)試験パターンをMSBを“1”,LSBを
“0”,それらの中間の各ビットを任意とすることを特
徴とする、 組み込み型システムのRAMの故障検出方法。 - 【請求項2】 請求項1において、前記第1乃至第n試
験パターン内の任意のパターンをコンプリメントパター
ンに変更すると共に、それら第1乃至第n試験パターン
の共通の位置のビットが“1”又は“0”に固定される
のに対応して、前記第(n+1)試験パターンの前記共
通の位置のビットを逆に“0”又は“1”とすることを
特徴とする、組み込み型システムのRAMの故障検出方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4145647A JPH05342113A (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 組み込み型システムのramの故障検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4145647A JPH05342113A (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 組み込み型システムのramの故障検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05342113A true JPH05342113A (ja) | 1993-12-24 |
Family
ID=15389851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4145647A Withdrawn JPH05342113A (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 組み込み型システムのramの故障検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05342113A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010134789A (ja) * | 2008-12-05 | 2010-06-17 | Fujitsu Ltd | 要求処理装置、要求処理システムおよびアクセス試験方法 |
US7966531B2 (en) | 2005-11-14 | 2011-06-21 | Mitsubishi Electric Corporation | Memory diagnosis apparatus |
US10541041B2 (en) | 2017-05-25 | 2020-01-21 | Renesas Electronics Corporation | Semiconductor device |
CN112102875A (zh) * | 2020-09-23 | 2020-12-18 | 深圳佰维存储科技股份有限公司 | Lpddr测试方法、装置、可读存储介质及电子设备 |
-
1992
- 1992-06-05 JP JP4145647A patent/JPH05342113A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7966531B2 (en) | 2005-11-14 | 2011-06-21 | Mitsubishi Electric Corporation | Memory diagnosis apparatus |
JP2010134789A (ja) * | 2008-12-05 | 2010-06-17 | Fujitsu Ltd | 要求処理装置、要求処理システムおよびアクセス試験方法 |
US10541041B2 (en) | 2017-05-25 | 2020-01-21 | Renesas Electronics Corporation | Semiconductor device |
CN112102875A (zh) * | 2020-09-23 | 2020-12-18 | 深圳佰维存储科技股份有限公司 | Lpddr测试方法、装置、可读存储介质及电子设备 |
CN112102875B (zh) * | 2020-09-23 | 2023-04-11 | 深圳佰维存储科技股份有限公司 | Lpddr测试方法、装置、可读存储介质及电子设备 |
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