JPH05338310A - 記録装置 - Google Patents
記録装置Info
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- JPH05338310A JPH05338310A JP16831692A JP16831692A JPH05338310A JP H05338310 A JPH05338310 A JP H05338310A JP 16831692 A JP16831692 A JP 16831692A JP 16831692 A JP16831692 A JP 16831692A JP H05338310 A JPH05338310 A JP H05338310A
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- Japan
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- recording
- gear
- carriage
- screw
- rotating
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一方向に回転する駆動源の回転力を第一回転
部材に伝達し、この第一回転部材に噛合、遊離の2状態
で係合する第二回転部材と第三回転部材とを設け、且つ
第二回転部材と第三回転部材とを常時噛合した状態に係
合する。また記録手段が移動する正方向の回転伝達経路
と、逆方向の回転伝達経路を切り換えする際に、切り換
えタイミングにずれが発生する領域に前記記録手段が移
動するのを規制するための規制手段を設ける。 【効果】 駆動源を同一方向に回転させ、また1条の溝
を設けたスクリューによってキャリッジを往復移動させ
ることが出来る。また回転伝達経路の切り換え時にギヤ
等の噛合タイミングにずれが生ずることがない。
部材に伝達し、この第一回転部材に噛合、遊離の2状態
で係合する第二回転部材と第三回転部材とを設け、且つ
第二回転部材と第三回転部材とを常時噛合した状態に係
合する。また記録手段が移動する正方向の回転伝達経路
と、逆方向の回転伝達経路を切り換えする際に、切り換
えタイミングにずれが発生する領域に前記記録手段が移
動するのを規制するための規制手段を設ける。 【効果】 駆動源を同一方向に回転させ、また1条の溝
を設けたスクリューによってキャリッジを往復移動させ
ることが出来る。また回転伝達経路の切り換え時にギヤ
等の噛合タイミングにずれが生ずることがない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録手段を被記録材に平
行に往復移動させることで記録を行うシリアル型の記録
装置に関し、更に詳しくは記録手段の往復動作を同一駆
動源により行う記録装置に関する。
行に往復移動させることで記録を行うシリアル型の記録
装置に関し、更に詳しくは記録手段の往復動作を同一駆
動源により行う記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録ヘッドを記録シートと平行に
往復移動させることで記録を行うシリアルタイプの小型
記録装置で、前記記録ヘッドの往復動作及び記録シート
搬送動作を同一のモータで実施している代表的な構成と
して、棒状部材に螺旋溝を往路溝と復路溝とを独立に設
け、且つ前記溝両端部を連結している。そして記録ヘッ
ドを搭載したキャリッジから突出した部材を前記螺旋溝
に入り込ませ、前記棒状部材を同一方向に回転すること
によってキャリッジを往復移動させ、記録をなすものが
一般的である。前記記録動作は往路乃至復路動作に限定
し、キャリッジが帰るときの動作工程を記録シート搬送
動作に振り分ける場合が多かった。
往復移動させることで記録を行うシリアルタイプの小型
記録装置で、前記記録ヘッドの往復動作及び記録シート
搬送動作を同一のモータで実施している代表的な構成と
して、棒状部材に螺旋溝を往路溝と復路溝とを独立に設
け、且つ前記溝両端部を連結している。そして記録ヘッ
ドを搭載したキャリッジから突出した部材を前記螺旋溝
に入り込ませ、前記棒状部材を同一方向に回転すること
によってキャリッジを往復移動させ、記録をなすものが
一般的である。前記記録動作は往路乃至復路動作に限定
し、キャリッジが帰るときの動作工程を記録シート搬送
動作に振り分ける場合が多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、 往路溝と復路溝とを同一軸に形成する場合、金属軸を
切削加工により製造するために、製造コストが高くなっ
てしまう。 また金型を用いて射出成形により製造することも考え
られるが、この場合は金型を放射状の割り形状にするし
か方法がなく、割り面に発生するバリを避けることが出
来ない。そして前記バリがキャリッジを安定して摺動さ
せる際の妨げとなるために未だ実用化には至っていな
い。 また記録シートの搬送についても、キャリッジの復路
動作をカム部材に伝達して搬送ローラを動作させる方式
が一般的であるが、この場合には記録動作を速く出来な
い。これを無理に速くしようとしてモータの回転数を上
げると、騒音の発生及び耐久性等の問題が生じていた。
来の構成では、 往路溝と復路溝とを同一軸に形成する場合、金属軸を
切削加工により製造するために、製造コストが高くなっ
てしまう。 また金型を用いて射出成形により製造することも考え
られるが、この場合は金型を放射状の割り形状にするし
か方法がなく、割り面に発生するバリを避けることが出
来ない。そして前記バリがキャリッジを安定して摺動さ
せる際の妨げとなるために未だ実用化には至っていな
い。 また記録シートの搬送についても、キャリッジの復路
動作をカム部材に伝達して搬送ローラを動作させる方式
が一般的であるが、この場合には記録動作を速く出来な
い。これを無理に速くしようとしてモータの回転数を上
げると、騒音の発生及び耐久性等の問題が生じていた。
【0004】本発明は従来の前記課題を解決するもので
あり、その目的とするところは、従来の如くスクリュー
に複数の溝を設けることなく、且つ駆動源を同一方向へ
回転させて前記スクリューを正逆方向に回転させて記録
手段を往復移動させ、更に前記スクリューを正逆に回転
を切り換える際に、切り換えタイミングにずれが発生す
ることのない記録装置を提供せんとするものである。
あり、その目的とするところは、従来の如くスクリュー
に複数の溝を設けることなく、且つ駆動源を同一方向へ
回転させて前記スクリューを正逆方向に回転させて記録
手段を往復移動させ、更に前記スクリューを正逆に回転
を切り換える際に、切り換えタイミングにずれが発生す
ることのない記録装置を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明に係る代表的な手段は、被記録材に記録を行う
ための記録手段と、前記記録手段を前記被記録材の搬送
経路に沿って往復移動させるための正逆方向への回転可
能な回転体と、一方向へ回転可能な駆動源と、前記駆動
源からの駆動力を伝達するための第一回転部材と、前記
第一回転部材からの駆動力の伝達を受ける状態と、駆動
力の伝達を受けない状態とをとり得る第二回転部材と、
前記第二回転体と連結し、且つ前記第一回転部材からの
駆動力の伝達を受ける状態と、駆動力の伝達を受けない
状態とをとり得る第三回転部材と、前記第一回転部材か
らの駆動力を前記第三回転部材を介して前記回転体へ正
方向の回転力として伝達する経路と、前記第一回転部材
からの駆動力を前記第二回転部材と第三回転部材を介し
て前記回転体へ逆方向の回転力として伝達する経路と、
前記記録手段が移動する正方向の回転伝達経路と逆方向
の回転伝達経路を切り換えする際に、切り換えタイミン
グにずれが発生する領域に前記記録手段が移動するのを
規制するための規制手段と、を設けて記録装置を構成し
たことを特徴としてなる。
の本発明に係る代表的な手段は、被記録材に記録を行う
ための記録手段と、前記記録手段を前記被記録材の搬送
経路に沿って往復移動させるための正逆方向への回転可
能な回転体と、一方向へ回転可能な駆動源と、前記駆動
源からの駆動力を伝達するための第一回転部材と、前記
第一回転部材からの駆動力の伝達を受ける状態と、駆動
力の伝達を受けない状態とをとり得る第二回転部材と、
前記第二回転体と連結し、且つ前記第一回転部材からの
駆動力の伝達を受ける状態と、駆動力の伝達を受けない
状態とをとり得る第三回転部材と、前記第一回転部材か
らの駆動力を前記第三回転部材を介して前記回転体へ正
方向の回転力として伝達する経路と、前記第一回転部材
からの駆動力を前記第二回転部材と第三回転部材を介し
て前記回転体へ逆方向の回転力として伝達する経路と、
前記記録手段が移動する正方向の回転伝達経路と逆方向
の回転伝達経路を切り換えする際に、切り換えタイミン
グにずれが発生する領域に前記記録手段が移動するのを
規制するための規制手段と、を設けて記録装置を構成し
たことを特徴としてなる。
【0006】
【作用】前記手段にあっては、第一回転部材、第二回転
部材、第三回転部材の駆動力伝達及び遮断により、駆動
源が同一方向に回転しても回転体を正逆方向へ回転させ
ることが可能であり、記録手段を被記録媒体の搬送経路
に沿って往復移動させることが出来るものである。ま
た、前記回転体が回転方向を切り換える際に、記録手段
の移動領域が規制手段によって規制され、回転体の切り
換えタイミングにずれが発生する領域に記録手段が移動
しないようにしている。
部材、第三回転部材の駆動力伝達及び遮断により、駆動
源が同一方向に回転しても回転体を正逆方向へ回転させ
ることが可能であり、記録手段を被記録媒体の搬送経路
に沿って往復移動させることが出来るものである。ま
た、前記回転体が回転方向を切り換える際に、記録手段
の移動領域が規制手段によって規制され、回転体の切り
換えタイミングにずれが発生する領域に記録手段が移動
しないようにしている。
【0007】
【実施例】次に前記手段を適用した本発明に一実施例に
ついて図1乃至図5を参照して説明する。尚、図1は記
録装置の平面説明図であり、図2は右側面説明図であ
り、図3は左側面説明図である。
ついて図1乃至図5を参照して説明する。尚、図1は記
録装置の平面説明図であり、図2は右側面説明図であ
り、図3は左側面説明図である。
【0008】図に於いて、1は装置本体を形成するベー
スフレームであり、このフレーム1に対して記録手段を
構成する記録ヘッド2を搭載したキャリッジ3が図1の
矢印P,Q方向に移動可能に取り付けられている。本実
施例に於ける記録ヘッド2は記録信号に応じてインクを
吐出するインクジェットヘッドを用いている。即ち、こ
の記録ヘッド2は微細な液体吐出口(オリフィス)、液
路及びこの液路の一部に設けられるエネルギー作用部
と、該作用部にある液体に作用させる液滴形成エネルギ
ーを発生するエネルギー発生手段を備えている。このよ
うなエネルギーを発生するエネルギー発生手段としては
ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いた記録方法、レー
ザー等の電磁波を照射して発熱させ、該発熱による作用
で液滴を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方
法、あるいは発熱抵抗体を有する発熱素子等の電気熱変
換体によって液体を加熱して液体を吐出させるエネルギ
ー発生手段を用いた記録方法等がある。その中でも熱エ
ネルギーによって液体を吐出させるインクジェット記録
方法に用いられる記録ヘッドは、記録用の液滴を吐出し
て吐出用液滴を形成するための液体吐出口(オリフィ
ス)を高密度に配列することができるために高解像度の
記録をすることが可能である。その中でも電気熱変換体
をエネルギー発生手段として用いた記録ヘッドは、コン
パクト化も容易であり、且つ最近の半導体分野における
技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ
加工技術の長所を十二分に活用出来、高密度実装化が容
易で、製造コストも安価なことから有利である。4は前
記キャリッジ3に設けられた孔3aを中心に回動自在に
取り付けられたセットレバーであり、これは記録ヘッド
2を図示しない駆動回路基板に接続するためのフレキシ
ブルケーブル6に圧接固定するための部材である。
スフレームであり、このフレーム1に対して記録手段を
構成する記録ヘッド2を搭載したキャリッジ3が図1の
矢印P,Q方向に移動可能に取り付けられている。本実
施例に於ける記録ヘッド2は記録信号に応じてインクを
吐出するインクジェットヘッドを用いている。即ち、こ
の記録ヘッド2は微細な液体吐出口(オリフィス)、液
路及びこの液路の一部に設けられるエネルギー作用部
と、該作用部にある液体に作用させる液滴形成エネルギ
ーを発生するエネルギー発生手段を備えている。このよ
うなエネルギーを発生するエネルギー発生手段としては
ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いた記録方法、レー
ザー等の電磁波を照射して発熱させ、該発熱による作用
で液滴を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方
法、あるいは発熱抵抗体を有する発熱素子等の電気熱変
換体によって液体を加熱して液体を吐出させるエネルギ
ー発生手段を用いた記録方法等がある。その中でも熱エ
ネルギーによって液体を吐出させるインクジェット記録
方法に用いられる記録ヘッドは、記録用の液滴を吐出し
て吐出用液滴を形成するための液体吐出口(オリフィ
ス)を高密度に配列することができるために高解像度の
記録をすることが可能である。その中でも電気熱変換体
をエネルギー発生手段として用いた記録ヘッドは、コン
パクト化も容易であり、且つ最近の半導体分野における
技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ
加工技術の長所を十二分に活用出来、高密度実装化が容
易で、製造コストも安価なことから有利である。4は前
記キャリッジ3に設けられた孔3aを中心に回動自在に
取り付けられたセットレバーであり、これは記録ヘッド
2を図示しない駆動回路基板に接続するためのフレキシ
ブルケーブル6に圧接固定するための部材である。
【0009】また前記キャリッジ3はベースフレーム1
に固定された2本の摺動軸5a,5bに支持され、図1
の矢印P,Q方向に摺動自在に構成されている。そして
このキャリッジ3には後述する回転体であるところのス
クリュー13に形成した一条の溝部13b(図5参照)に入
り込み、該スクリュー13の回転運動を図1の矢印P,Q
方向の直線運動に変換するための突出ピン22(図5参
照)が固定されている。
に固定された2本の摺動軸5a,5bに支持され、図1
の矢印P,Q方向に摺動自在に構成されている。そして
このキャリッジ3には後述する回転体であるところのス
クリュー13に形成した一条の溝部13b(図5参照)に入
り込み、該スクリュー13の回転運動を図1の矢印P,Q
方向の直線運動に変換するための突出ピン22(図5参
照)が固定されている。
【0010】7はプラテンであり、被記録媒体である記
録シートのガイドとしての機能をも有している。記録シ
ートを送るための送りローラ8はベースフレーム1と右
側板10により回転可能に軸支されており、所定位置にギ
ヤ部8aが形成されている。この送りローラ8aの中央
部にはゴムリング9が取り付けられており、各々のゴム
リング9の下方にはピンチローラ23が対向して設けら
れ、図示しないバネ性を有する軸によりピンチローラ23
を介してゴムリング9に圧力を与えている。記録シート
は前記ゴムリング9とピンチローラ23間に挿通され、送
りローラ8の回転量に応じて搬送される。
録シートのガイドとしての機能をも有している。記録シ
ートを送るための送りローラ8はベースフレーム1と右
側板10により回転可能に軸支されており、所定位置にギ
ヤ部8aが形成されている。この送りローラ8aの中央
部にはゴムリング9が取り付けられており、各々のゴム
リング9の下方にはピンチローラ23が対向して設けら
れ、図示しないバネ性を有する軸によりピンチローラ23
を介してゴムリング9に圧力を与えている。記録シート
は前記ゴムリング9とピンチローラ23間に挿通され、送
りローラ8の回転量に応じて搬送される。
【0011】図2は前述した右側板10を取り除いた右側
面を示している。図2に於いて、11は第一回転部材であ
るメインギヤであり、これは軸12に固定され、軸12はベ
ースフレーム1に回転可能に支持されている。14は第二
回転部材である反転ギヤであり、ベースフレーム1から
突出した軸により回転可能に支持されている。13はスク
リューで、その右端部には第三回転部材であるギヤ部13
aが一体的に形成されている。反転ギヤ14とスクリュー
ギヤ13aとは常時噛合状態にあるが、メインギヤ11と反
転ギヤ14又はスクリューギヤ13aとは後述する機構によ
り間欠的に動力の伝達を行うように構成している。
面を示している。図2に於いて、11は第一回転部材であ
るメインギヤであり、これは軸12に固定され、軸12はベ
ースフレーム1に回転可能に支持されている。14は第二
回転部材である反転ギヤであり、ベースフレーム1から
突出した軸により回転可能に支持されている。13はスク
リューで、その右端部には第三回転部材であるギヤ部13
aが一体的に形成されている。反転ギヤ14とスクリュー
ギヤ13aとは常時噛合状態にあるが、メインギヤ11と反
転ギヤ14又はスクリューギヤ13aとは後述する機構によ
り間欠的に動力の伝達を行うように構成している。
【0012】図4は、図3における左側板16を除いた側
面を示しており、15は駆動源であるDCモータであり、
モータ軸にはウォームギヤ21が圧入固定されている。こ
のウォームギヤ21には、その先端部に円盤状のエンコー
ダスリット21aが一体的に形成されており、吐出信号検
出器19の凹溝に入り込んでいる。また17はホイールギヤ
で、前記メインギヤ11を固定する軸12に同様に固定され
ており、且つ前記ウォームギヤ21と常時噛合状態にあ
る。前記吐出信号検出器19は透過型のフォト検出器で、
PCB18上に設けられており、また同時にPCB18上に
は後述する記録開始信号検出器24(透過型フォト検出
器)も設けられている。20は前記PCB18と図示しない
駆動回路とを接続するフラットケーブルである。
面を示しており、15は駆動源であるDCモータであり、
モータ軸にはウォームギヤ21が圧入固定されている。こ
のウォームギヤ21には、その先端部に円盤状のエンコー
ダスリット21aが一体的に形成されており、吐出信号検
出器19の凹溝に入り込んでいる。また17はホイールギヤ
で、前記メインギヤ11を固定する軸12に同様に固定され
ており、且つ前記ウォームギヤ21と常時噛合状態にあ
る。前記吐出信号検出器19は透過型のフォト検出器で、
PCB18上に設けられており、また同時にPCB18上に
は後述する記録開始信号検出器24(透過型フォト検出
器)も設けられている。20は前記PCB18と図示しない
駆動回路とを接続するフラットケーブルである。
【0013】また図5に示すように、ベースフレーム1
の両側壁内面には図5に示すように規制手段を構成する
規制部材1a,1bが取り付けられている。この規制部
材1a,1bはキャリッジ3の移動領域を規制するもの
であり、例えば矢印P(又は矢印Q)方向へ移動してき
たキャリッジ3が矢印Q(又は矢印P)方向へ反転する
際に、後述するギヤのバックラッシュ等によって正規の
反転位置を通り過ぎようとしても、キャリッジ側壁が前
記規制部材1b(又は規制部材1a)に当接し、キャリ
ッジ3の移動を規制するものである。
の両側壁内面には図5に示すように規制手段を構成する
規制部材1a,1bが取り付けられている。この規制部
材1a,1bはキャリッジ3の移動領域を規制するもの
であり、例えば矢印P(又は矢印Q)方向へ移動してき
たキャリッジ3が矢印Q(又は矢印P)方向へ反転する
際に、後述するギヤのバックラッシュ等によって正規の
反転位置を通り過ぎようとしても、キャリッジ側壁が前
記規制部材1b(又は規制部材1a)に当接し、キャリ
ッジ3の移動を規制するものである。
【0014】(キャリッジの駆動の動力伝達系)次にキ
ャリッジ3を往復駆動するための動力伝達系について説
明する。図6はキャリッジの往復駆動に関わる動力伝達
系を簡略的に示した斜視図であり、駆動源であるDCモ
ータ15は通電により常時一方向に回転する。これにより
ホイールギヤ17はウォームギヤ21を介して図6の矢印J
方向に常時回転し、軸12を介してメインギヤ11も同様に
J方向に回転駆動する。
ャリッジ3を往復駆動するための動力伝達系について説
明する。図6はキャリッジの往復駆動に関わる動力伝達
系を簡略的に示した斜視図であり、駆動源であるDCモ
ータ15は通電により常時一方向に回転する。これにより
ホイールギヤ17はウォームギヤ21を介して図6の矢印J
方向に常時回転し、軸12を介してメインギヤ11も同様に
J方向に回転駆動する。
【0015】前記の如く常時J方向に回転駆動されるメ
インギヤ11の動力は、後述する機構により、直接メイン
ギヤ11からスクリューギヤ13aの動力が伝達される時
は、スクリュー13は図6の矢印K方向に回転し、このと
きキャリッジ3は矢印P方向に移動する。一方、メイン
ギヤ11から反転ギヤ14に動力が伝達される時は、前記の
如く反転ギヤ14とスクリューギヤ13aとは常時噛合して
いるために、反転ギヤ14が図6の矢印L方向に回転して
結果的にスクリュー13は図6の矢印M方向に回転し、こ
のときキャリッジ3は矢印Q方向に移動する。
インギヤ11の動力は、後述する機構により、直接メイン
ギヤ11からスクリューギヤ13aの動力が伝達される時
は、スクリュー13は図6の矢印K方向に回転し、このと
きキャリッジ3は矢印P方向に移動する。一方、メイン
ギヤ11から反転ギヤ14に動力が伝達される時は、前記の
如く反転ギヤ14とスクリューギヤ13aとは常時噛合して
いるために、反転ギヤ14が図6の矢印L方向に回転して
結果的にスクリュー13は図6の矢印M方向に回転し、こ
のときキャリッジ3は矢印Q方向に移動する。
【0016】次に図7乃至図9を参照して、メインギヤ
11、反転ギヤ14、スクリューギヤ13aの形状を具体的に
説明する。図7はメインギヤ11の説明図であり、このギ
ヤ11は反転ギヤ14との対向部、スクリューギヤ13aとの
対向部、送りローラギヤ8aとの対向部のそれぞれ3つ
の対向部位に分けられる。先ずスクリューギヤ13aとの
対向部は、ギヤ部31及びその両端にカム部30及び32から
なる。ギヤ部31の歯数は本実施例では18歯に設定してあ
るが、この値は反転ギヤ14及びスクリューギヤ13aの歯
数により、またスクリュー13を何度回転駆動するかによ
って決定される。
11、反転ギヤ14、スクリューギヤ13aの形状を具体的に
説明する。図7はメインギヤ11の説明図であり、このギ
ヤ11は反転ギヤ14との対向部、スクリューギヤ13aとの
対向部、送りローラギヤ8aとの対向部のそれぞれ3つ
の対向部位に分けられる。先ずスクリューギヤ13aとの
対向部は、ギヤ部31及びその両端にカム部30及び32から
なる。ギヤ部31の歯数は本実施例では18歯に設定してあ
るが、この値は反転ギヤ14及びスクリューギヤ13aの歯
数により、またスクリュー13を何度回転駆動するかによ
って決定される。
【0017】次に反転ギヤ14との対向部は、同様にギヤ
部34及びその両端にカム部33及び35からなり、前記スク
リューギヤ13aとの対向部と同形状に設定されており、
違いとしてはカム33,35が各々の端部に設けられている
こと、即ち後述する反転ギヤ14乃至スクリューギヤ13a
の欠歯部(図8及び図9の40又は42)の対向位置に設け
られていることである。尚、送りローラギヤ8aとの対
向部については後述する。
部34及びその両端にカム部33及び35からなり、前記スク
リューギヤ13aとの対向部と同形状に設定されており、
違いとしてはカム33,35が各々の端部に設けられている
こと、即ち後述する反転ギヤ14乃至スクリューギヤ13a
の欠歯部(図8及び図9の40又は42)の対向位置に設け
られていることである。尚、送りローラギヤ8aとの対
向部については後述する。
【0018】図8(A),(B),は反転ギヤ14の説明
図であり、全周歯を有する全周歯部38と一部欠歯部(3
歯)40を有する有歯部39より構成される。前述の如く欠
歯部40はメインギヤ11のカム部33及び35と対向位置にあ
る。また全周歯部38と有歯部39との歯は互いに回転方向
に半歯α分位相がずれて設定されている。図9(A),
(B)はスクリューギヤ13aの説明図である。尚、図9
(B)は図9(A)のA−A断面図である。このギヤ13
aは前記反転ギヤ14と噛合する全周歯部43と、前記反転
ギヤ14と同様に一部欠歯部(3歯)42を有する有歯部41
より構成されている。前記欠歯部42はメインギヤ11のカ
ム部32,30と対向した位置に設けられている。
図であり、全周歯を有する全周歯部38と一部欠歯部(3
歯)40を有する有歯部39より構成される。前述の如く欠
歯部40はメインギヤ11のカム部33及び35と対向位置にあ
る。また全周歯部38と有歯部39との歯は互いに回転方向
に半歯α分位相がずれて設定されている。図9(A),
(B)はスクリューギヤ13aの説明図である。尚、図9
(B)は図9(A)のA−A断面図である。このギヤ13
aは前記反転ギヤ14と噛合する全周歯部43と、前記反転
ギヤ14と同様に一部欠歯部(3歯)42を有する有歯部41
より構成されている。前記欠歯部42はメインギヤ11のカ
ム部32,30と対向した位置に設けられている。
【0019】次に具体的な動作を図10を参照して説明す
る。図10(A)〜(D)は動作を理解し易くするため
に、メインギヤ11の反転ギヤ対向部と、反転ギヤ14の動
きに限定した説明図で、図10(A)はメインギヤ11のカ
ム部35が反転ギヤ14の欠歯部40に入り込んだ状態を示
し、この時まだ反転ギヤ14には回転力は伝達されず、メ
インギヤ11が矢印J方向に回転しても、反転ギヤ14は停
止している。次にメインギヤ11がさらに矢印J方向に回
転すると、図10(B)に示すようにメインギヤ11に設け
られた歯部34aは反転ギヤ14の歯部14aと噛合し、反転
ギヤ14は図の矢印L方向に回転駆動される。
る。図10(A)〜(D)は動作を理解し易くするため
に、メインギヤ11の反転ギヤ対向部と、反転ギヤ14の動
きに限定した説明図で、図10(A)はメインギヤ11のカ
ム部35が反転ギヤ14の欠歯部40に入り込んだ状態を示
し、この時まだ反転ギヤ14には回転力は伝達されず、メ
インギヤ11が矢印J方向に回転しても、反転ギヤ14は停
止している。次にメインギヤ11がさらに矢印J方向に回
転すると、図10(B)に示すようにメインギヤ11に設け
られた歯部34aは反転ギヤ14の歯部14aと噛合し、反転
ギヤ14は図の矢印L方向に回転駆動される。
【0020】図10(C)では、まだ反転ギヤ14は矢印L
方向に回転駆動されている。そして前述した通りメイン
ギヤ11の歯の設定により歯部34bの噛合が過ぎると、図
10(D)に示す如く、反転ギヤ14が一回転後、カム部33
が欠歯部40に入り込み、反転ギヤ14の回転を停止させ、
且つロックさせる。これと同様な動作がメインギヤ11の
スクリューギヤ対向部とスクリューギヤ13aの相互伝達
動作でも行われる。また反転ギヤ14の有歯部38(図8参
照)と、スクリューギヤ13aは常時噛合状態にあるた
め、反転ギヤ14の一回転の動作はスクリューギヤ13aに
伝達され、スクリュー13は一回転する。
方向に回転駆動されている。そして前述した通りメイン
ギヤ11の歯の設定により歯部34bの噛合が過ぎると、図
10(D)に示す如く、反転ギヤ14が一回転後、カム部33
が欠歯部40に入り込み、反転ギヤ14の回転を停止させ、
且つロックさせる。これと同様な動作がメインギヤ11の
スクリューギヤ対向部とスクリューギヤ13aの相互伝達
動作でも行われる。また反転ギヤ14の有歯部38(図8参
照)と、スクリューギヤ13aは常時噛合状態にあるた
め、反転ギヤ14の一回転の動作はスクリューギヤ13aに
伝達され、スクリュー13は一回転する。
【0021】ここで前記メインギヤ11に於ける反転ギヤ
14との対向部と、スクリューギヤ13aとの対向部は図7
に示すように実質的に位相を 180°ずらした状態に設定
されており(実際には 180°に対して図11に示すように
反転ギヤ14とスクリューギヤ13aとの位置のメインギヤ
11の中心までの角度θ分だけ更に位相がずれている)、
図10(D)の状態に於いてはスクリューギヤとの対向部
とスクリューギヤ13aとの位置関係は図10(A)の状態
にある。
14との対向部と、スクリューギヤ13aとの対向部は図7
に示すように実質的に位相を 180°ずらした状態に設定
されており(実際には 180°に対して図11に示すように
反転ギヤ14とスクリューギヤ13aとの位置のメインギヤ
11の中心までの角度θ分だけ更に位相がずれている)、
図10(D)の状態に於いてはスクリューギヤとの対向部
とスクリューギヤ13aとの位置関係は図10(A)の状態
にある。
【0022】しかるに、図6に於いて、 (1)メインギヤ11が0°〜 180°回転すると、反転ギ
ヤ14が矢印L方向へ一回転し、この反転ギヤ14を介して
スクリューギヤ13aが矢印M方向へ一回転する。 (2)メインギヤ11が 180°〜 360°回転すると、スク
リューギヤ13aが矢印K方向へ一回転し、このスクリュ
ーギヤ13aを介して反転ギヤ14は矢印N方向へ一回転す
る。
ヤ14が矢印L方向へ一回転し、この反転ギヤ14を介して
スクリューギヤ13aが矢印M方向へ一回転する。 (2)メインギヤ11が 180°〜 360°回転すると、スク
リューギヤ13aが矢印K方向へ一回転し、このスクリュ
ーギヤ13aを介して反転ギヤ14は矢印N方向へ一回転す
る。
【0023】前記(1)→(2)、(2)→(1)に状
態が切り換わる際に、各カム部32、35が正確に各反転ギ
ヤ14、スクリューギヤ13aの各欠歯部に挿入され、カム
部30及び33がそれぞれ欠歯部に入り込んで各ギヤを固定
する。
態が切り換わる際に、各カム部32、35が正確に各反転ギ
ヤ14、スクリューギヤ13aの各欠歯部に挿入され、カム
部30及び33がそれぞれ欠歯部に入り込んで各ギヤを固定
する。
【0024】尚、実際には各カム部32,35のカム外周部
と、欠歯部の両側部の歯部(図8の39a,39b)との間
には所定のクリアランス(バックラッシュ)があるた
め、カム部32,35が欠歯部40に挿入されても完全な固定
はなされず、所定の回転自由度を有する。ここで図12に
メインギヤ11と反転ギヤ14及びスクリューギヤ13との噛
合に於けるバックラッシュの影響について示す。図12
(B)は反転ギヤ14の欠歯部中心とスクリューギヤ13a
の欠歯部中心がそれぞれメインギヤ11の中心方向に一致
している理論的な位置状態である。これに対して図12
(A)及び(C)は前述のバックラッシュのために、カ
ム挿入時でも反転ギヤ14及びスクリューギヤ13aは相互
に角度2γだけ自由回転した状態を示すものである。
と、欠歯部の両側部の歯部(図8の39a,39b)との間
には所定のクリアランス(バックラッシュ)があるた
め、カム部32,35が欠歯部40に挿入されても完全な固定
はなされず、所定の回転自由度を有する。ここで図12に
メインギヤ11と反転ギヤ14及びスクリューギヤ13との噛
合に於けるバックラッシュの影響について示す。図12
(B)は反転ギヤ14の欠歯部中心とスクリューギヤ13a
の欠歯部中心がそれぞれメインギヤ11の中心方向に一致
している理論的な位置状態である。これに対して図12
(A)及び(C)は前述のバックラッシュのために、カ
ム挿入時でも反転ギヤ14及びスクリューギヤ13aは相互
に角度2γだけ自由回転した状態を示すものである。
【0025】このうち図12(A)は反転ギヤ14がメイン
ギヤ11によって回転駆動された直後の状態であり、この
状態のままでメインギヤ11が回転し、次のスクリューギ
ヤ13aの駆動が開始されるとすると、スクリューギヤ13
aの噛合開始歯13cは、メインギヤ11の噛合領域内に入
り込んでいるために、メインギヤ11との噛合タイミング
は正常になされる。また歯13eは反転ギヤ側の歯14cと
カム外周部が接触しているために、カム外周面よりメイ
ンギヤ11側に進入出来ず、歯13eが噛合開始歯となるこ
とはなく、噛合タイミングにずれは生じない。
ギヤ11によって回転駆動された直後の状態であり、この
状態のままでメインギヤ11が回転し、次のスクリューギ
ヤ13aの駆動が開始されるとすると、スクリューギヤ13
aの噛合開始歯13cは、メインギヤ11の噛合領域内に入
り込んでいるために、メインギヤ11との噛合タイミング
は正常になされる。また歯13eは反転ギヤ側の歯14cと
カム外周部が接触しているために、カム外周面よりメイ
ンギヤ11側に進入出来ず、歯13eが噛合開始歯となるこ
とはなく、噛合タイミングにずれは生じない。
【0026】一方、図12(C)の状態は、例えば反転ギ
ヤ14が回転駆動された直後、回転が停止してもキャリッ
ジ3の慣性力によってスクリュー13は矢印w方向に回転
して歯13fがメインギヤ11のカム外周部に衝突して停止
した状態である。しかし、この状態のままでメインギヤ
11が回転すると、スクリューギヤ13aとの噛合開始時に
は正常に噛み合うべき歯13cは、メインギヤ11の噛合領
域外に位置してしまうために噛み合わず、歯13dと噛み
合いを開始していまう。そのため噛合タイミングがずれ
てしまい、メインギヤ11と反転ギヤ14の噛合及びメイン
ギヤ11とスクリューギヤ13aの噛合タイミングがずれて
しまう。その結果、次の(180度回転後)噛み合い切り
換え時にギヤロック状態となり、各ギヤ歯が変形、破損
する可能性があり、更にはギヤロック状態のままモータ
を連続通電すると過電流による回路焼損を引き起こす可
能性もある。尚、前記ギヤが図12(A)〜(C)の状態
になるときのキャリッジ3の位置は図13の(A)〜
(C)位置である。
ヤ14が回転駆動された直後、回転が停止してもキャリッ
ジ3の慣性力によってスクリュー13は矢印w方向に回転
して歯13fがメインギヤ11のカム外周部に衝突して停止
した状態である。しかし、この状態のままでメインギヤ
11が回転すると、スクリューギヤ13aとの噛合開始時に
は正常に噛み合うべき歯13cは、メインギヤ11の噛合領
域外に位置してしまうために噛み合わず、歯13dと噛み
合いを開始していまう。そのため噛合タイミングがずれ
てしまい、メインギヤ11と反転ギヤ14の噛合及びメイン
ギヤ11とスクリューギヤ13aの噛合タイミングがずれて
しまう。その結果、次の(180度回転後)噛み合い切り
換え時にギヤロック状態となり、各ギヤ歯が変形、破損
する可能性があり、更にはギヤロック状態のままモータ
を連続通電すると過電流による回路焼損を引き起こす可
能性もある。尚、前記ギヤが図12(A)〜(C)の状態
になるときのキャリッジ3の位置は図13の(A)〜
(C)位置である。
【0027】即ち、図12(A)〜(C)に示すギヤの噛
合状態のなかで、(B)の状態と(C)の状態の間に噛
合タイミングのずれる領域(図13の斜線部分)が存在す
る。しかしながら、本実施例では図13に示すように、キ
ャリッジ3が慣性力によってギヤの噛み合いタイミング
位置にずれを生ずる位置に移動しようとしても、ベース
フレーム1に設けられた規制部材1a,1bによって前
記領域に移動することがないように規制される。このた
め前記ギヤの噛合タイミングにずれが生ずることがなく
なり、ギヤロック等の発生が防止される。
合状態のなかで、(B)の状態と(C)の状態の間に噛
合タイミングのずれる領域(図13の斜線部分)が存在す
る。しかしながら、本実施例では図13に示すように、キ
ャリッジ3が慣性力によってギヤの噛み合いタイミング
位置にずれを生ずる位置に移動しようとしても、ベース
フレーム1に設けられた規制部材1a,1bによって前
記領域に移動することがないように規制される。このた
め前記ギヤの噛合タイミングにずれが生ずることがなく
なり、ギヤロック等の発生が防止される。
【0028】尚、前記説明は反転ギヤ14が駆動された直
後のギヤの切り換え時について述べたが、スクリューギ
ヤ13aが駆動された直後のギヤの切り換え時についても
全く同様に適用される。
後のギヤの切り換え時について述べたが、スクリューギ
ヤ13aが駆動された直後のギヤの切り換え時についても
全く同様に適用される。
【0029】(記録シート搬送伝達系)次に記録シート
の搬送伝達系について説明する。記録シート搬送動作
は、図7に於けるメインギヤ11に一体的に形成された歯
部36,37がメインギヤ11の回転動作に伴い、送りローラ
8のギヤ部8aを間欠的に回転駆動することでなされ
る。歯部36,37は互いに 180°位相がずれており、且つ
前記スクリュー13によりキャリッジ3が両側部に位置す
る近傍で、且つ記録ヘッド2の記録動作に影響のない領
域でなされるように設定されている。
の搬送伝達系について説明する。記録シート搬送動作
は、図7に於けるメインギヤ11に一体的に形成された歯
部36,37がメインギヤ11の回転動作に伴い、送りローラ
8のギヤ部8aを間欠的に回転駆動することでなされ
る。歯部36,37は互いに 180°位相がずれており、且つ
前記スクリュー13によりキャリッジ3が両側部に位置す
る近傍で、且つ記録ヘッド2の記録動作に影響のない領
域でなされるように設定されている。
【0030】次に本実施例に於ける記録動作について説
明する。尚、図14は本実施例に於ける記録装置の周辺部
の構成を示すブロック図であり、CPU50、キーボード
51、表示器52、電源ユニット53、モータ駆動回路54、記
録ヘッド駆動回路55、記録装置56により構成されてい
る。前記記録装置56よりCPU50に入力する信号として
は、前記吐出信号検出器19から出力される吐出位置検出
信号と、記録開始信号検出器24らか出力される吐出開始
位置検出信号の2種類である。
明する。尚、図14は本実施例に於ける記録装置の周辺部
の構成を示すブロック図であり、CPU50、キーボード
51、表示器52、電源ユニット53、モータ駆動回路54、記
録ヘッド駆動回路55、記録装置56により構成されてい
る。前記記録装置56よりCPU50に入力する信号として
は、前記吐出信号検出器19から出力される吐出位置検出
信号と、記録開始信号検出器24らか出力される吐出開始
位置検出信号の2種類である。
【0031】DCモータ15に電圧を印加して起動する
と、ウォームギヤ21に一体的に形成されたエンコーダス
リット円盤21aにより吐出位置検出信号が発生する。こ
の信号は、ドットマトリクスに於ける各ドット列に一対
一に対応して発生するように設定されている。
と、ウォームギヤ21に一体的に形成されたエンコーダス
リット円盤21aにより吐出位置検出信号が発生する。こ
の信号は、ドットマトリクスに於ける各ドット列に一対
一に対応して発生するように設定されている。
【0032】次にメインギヤ11と反転ギヤ14及びスクリ
ューギヤ13aの相互動作により、キャリッジ3は例えば
図1の右端位置から矢印P方向に移動を開始する。次に
図6に於いて、スクリュー13の回転に伴ってスクリュー
13の端部に固定されたエンコーダ板25が回転し、その円
周部に形成されたスリット25a,25bが記録開始位置信
号を発生する。
ューギヤ13aの相互動作により、キャリッジ3は例えば
図1の右端位置から矢印P方向に移動を開始する。次に
図6に於いて、スクリュー13の回転に伴ってスクリュー
13の端部に固定されたエンコーダ板25が回転し、その円
周部に形成されたスリット25a,25bが記録開始位置信
号を発生する。
【0033】CPU50は前記吐出位置開始信号を受け、
同時に前記吐出位置検出信号に同期して記録信号を選択
的に出力することにより、図1の矢印P方向への記録が
なされる。そして前記P方向への記録が終了すると、C
PU50は吐出位置検出信号のパルス数を計数し、Nパル
ス後にモータ15の通電をオフする。このとき前述した如
く既に記録シート搬送動作も終了しており、キャリッジ
3は図1の左端部の規制部材1bの位置にて停止する。
以上のタイミングチャートを図15に示す。
同時に前記吐出位置検出信号に同期して記録信号を選択
的に出力することにより、図1の矢印P方向への記録が
なされる。そして前記P方向への記録が終了すると、C
PU50は吐出位置検出信号のパルス数を計数し、Nパル
ス後にモータ15の通電をオフする。このとき前述した如
く既に記録シート搬送動作も終了しており、キャリッジ
3は図1の左端部の規制部材1bの位置にて停止する。
以上のタイミングチャートを図15に示す。
【0034】次に再度モータ15を起動すると、前述した
スクリュー13の反転機構によりスクリュー13は逆回転し
てキャリッジ3が図1の左端から矢印Q方向に移動を開
始する。このとき前述の如くギヤの噛み合いタイミング
にずれは発生せず、正常な切り換え動作が確実になされ
る。そしてまた前記モータ15の起動と同時に吐出位置検
出信号も発生する。更に再びエンコーダ板25の回転によ
り、吐出開始位置検出信号が発生し、これと同期してC
PU50から記録信号を選択的に出力することにより、図
1の矢印Q方向への記録がなされる。
スクリュー13の反転機構によりスクリュー13は逆回転し
てキャリッジ3が図1の左端から矢印Q方向に移動を開
始する。このとき前述の如くギヤの噛み合いタイミング
にずれは発生せず、正常な切り換え動作が確実になされ
る。そしてまた前記モータ15の起動と同時に吐出位置検
出信号も発生する。更に再びエンコーダ板25の回転によ
り、吐出開始位置検出信号が発生し、これと同期してC
PU50から記録信号を選択的に出力することにより、図
1の矢印Q方向への記録がなされる。
【0035】前記の如くして矢印Q方向への記録が終了
すると、CPU50は吐出位置検出信号のパルス数を計数
し、Mパルス後にモータ15の通電をオフする。このとき
前述したように、記録シート搬送動作も終了しており、
キャリッジ3は図1の右端部の規制部材1aの位置にて
停止する。以上のタイミングチャートを図16に示す。
すると、CPU50は吐出位置検出信号のパルス数を計数
し、Mパルス後にモータ15の通電をオフする。このとき
前述したように、記録シート搬送動作も終了しており、
キャリッジ3は図1の右端部の規制部材1aの位置にて
停止する。以上のタイミングチャートを図16に示す。
【0036】前述の如き動作を繰り返すことにより、記
録シートに記録が行われる。またCPU50はキャリッジ
3が左端部に位置するか、右端部に位置するかを事前に
判別する必要があるが、その方法としては例えばシステ
ムに電源が投入された時又は特定キー(オールクリアキ
ー等)が押下された時等にモータ15の通電を行うように
する。そして図15又は図16に示すように吐出開始位置検
出信号が矢印P方向、Q方向で異なる形の信号が発生す
るように、エンコーダ板25の形状を設定しておき、図の
X→Y形ならP方向に移動中、Y→X形ならQ方向に移
動中であることをCPU50が判別するようにする。
録シートに記録が行われる。またCPU50はキャリッジ
3が左端部に位置するか、右端部に位置するかを事前に
判別する必要があるが、その方法としては例えばシステ
ムに電源が投入された時又は特定キー(オールクリアキ
ー等)が押下された時等にモータ15の通電を行うように
する。そして図15又は図16に示すように吐出開始位置検
出信号が矢印P方向、Q方向で異なる形の信号が発生す
るように、エンコーダ板25の形状を設定しておき、図の
X→Y形ならP方向に移動中、Y→X形ならQ方向に移
動中であることをCPU50が判別するようにする。
【0037】尚、エンコーダパルスX,Yの違いは、そ
の間の吐出位置検出信号のパルス数を計数することによ
り、モータ15の回転速度が異なっても正確に判別するこ
とが可能である。また前記P方向,Q方向で記録が終了
してからモータ15の駆動停止までのパルス数をそれぞれ
N,Mとしているが、このパルス数は基本的には同じ値
に設定する。しかし、負荷の相違等により若干差をつけ
るようにしても良い。
の間の吐出位置検出信号のパルス数を計数することによ
り、モータ15の回転速度が異なっても正確に判別するこ
とが可能である。また前記P方向,Q方向で記録が終了
してからモータ15の駆動停止までのパルス数をそれぞれ
N,Mとしているが、このパルス数は基本的には同じ値
に設定する。しかし、負荷の相違等により若干差をつけ
るようにしても良い。
【0038】〔他の実施例〕前述した実施例では反転ギ
ヤ14及びスクリューギヤ13aは、一回転動作を繰り返す
例を示したが、各々の歯数の設定により、一回転以内で
あれば基本的には任意の回転角度を得ることは可能であ
る。
ヤ14及びスクリューギヤ13aは、一回転動作を繰り返す
例を示したが、各々の歯数の設定により、一回転以内で
あれば基本的には任意の回転角度を得ることは可能であ
る。
【0039】また前述した実施例ではキャリッジ3の移
動領域をベースフレーム1に一体的に設けた規制部材1
a,1bの突出具合を調整して設定するようにしたが、
前記規制部材はキャリッジ側に設けても良いことは当然
である。
動領域をベースフレーム1に一体的に設けた規制部材1
a,1bの突出具合を調整して設定するようにしたが、
前記規制部材はキャリッジ側に設けても良いことは当然
である。
【0040】更に図17に示すように、キャリッジ3の移
動領域の両端部に弾性部材(例えば圧縮コイルスプリン
グ等)60a,60bを配設し、前記キャリッジ3の慣性力
に抗した弾性力によってキャリッジ3がギヤの噛み合い
タイミングにずれが生ずる領域に移動しないように構成
しても良い。
動領域の両端部に弾性部材(例えば圧縮コイルスプリン
グ等)60a,60bを配設し、前記キャリッジ3の慣性力
に抗した弾性力によってキャリッジ3がギヤの噛み合い
タイミングにずれが生ずる領域に移動しないように構成
しても良い。
【0041】また前述した実施例では記録手段としてイ
ンクジェット記録方式を用いたが、記録信号に応じて電
気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体によって印加さ
れる熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用
してインクに生ずる気泡の成長,収縮により、インクを
吐出口より吐出して記録を行うように構成すると更に好
ましい。
ンクジェット記録方式を用いたが、記録信号に応じて電
気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体によって印加さ
れる熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用
してインクに生ずる気泡の成長,収縮により、インクを
吐出口より吐出して記録を行うように構成すると更に好
ましい。
【0042】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュア
ス型の何れにも適用可能であるが、特にオンデマンド型
の場合には、液体(インク)が保持されているシートや
液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情
報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与え
る少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、
電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッド
の熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信
号に一対一で対応した液体内の気泡を形成出来るので有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介
して液体を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成す
る。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気
泡の成長収縮が行われるので、特に優れた液体の吐出が
達成出来、より好ましい。
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュア
ス型の何れにも適用可能であるが、特にオンデマンド型
の場合には、液体(インク)が保持されているシートや
液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情
報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与え
る少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、
電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッド
の熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信
号に一対一で対応した液体内の気泡を形成出来るので有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介
して液体を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成す
る。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気
泡の成長収縮が行われるので、特に優れた液体の吐出が
達成出来、より好ましい。
【0043】前記パルス形状の駆動信号としては、米国
特許第 4463359号明細書、同第 4345262号明細書に記載
されているようなものが適している。尚、前記熱作用面
の温度上昇率に関する発明の米国特許第 4313124号明細
書に記載されている条件を採用すると、更に優れた記録
を行うことが出来る。
特許第 4463359号明細書、同第 4345262号明細書に記載
されているようなものが適している。尚、前記熱作用面
の温度上昇率に関する発明の米国特許第 4313124号明細
書に記載されている条件を採用すると、更に優れた記録
を行うことが出来る。
【0044】記録ヘッドの構成としては、前述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第 4558333号明細書、同第 4459600号明細書を
用いた構成も本発明に含まれるものである。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第 4558333号明細書、同第 4459600号明細書を
用いた構成も本発明に含まれるものである。
【0045】また複数の電気熱変換体に対して、共通す
るスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸
収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭
59−138461号公報に基づいた構成としても本発明の効果
は有効である。即ち、記録ヘッドの形態がどのようなも
のであっても、本発明によれば記録を確実に効率良く行
うことが出来るようになるからである。
るスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸
収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭
59−138461号公報に基づいた構成としても本発明の効果
は有効である。即ち、記録ヘッドの形態がどのようなも
のであっても、本発明によれば記録を確実に効率良く行
うことが出来るようになるからである。
【0046】また前述したシリアルタイプのものでも、
キャリッジに固定された記録ヘッド、或いはキャリッジ
に装着されることで装置本体との電気的な接続や装置本
体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタ
イプの記録ヘッド、或いは記録ヘッド自体に一体的にイ
ンクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッ
ドを用いても良い。
キャリッジに固定された記録ヘッド、或いはキャリッジ
に装着されることで装置本体との電気的な接続や装置本
体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタ
イプの記録ヘッド、或いは記録ヘッド自体に一体的にイ
ンクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッ
ドを用いても良い。
【0047】また本発明の記録装置の構成として設けら
れる、記録ヘッドの回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明の効果を一層安定出来るので好まし
いものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッド
に対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧
或いは吸引手段、電気熱変換タイプ或いはこれとは別の
加熱素子或いはこれらの組合せによる予備加熱手段、記
録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定
した記録を行うために有効である。
れる、記録ヘッドの回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明の効果を一層安定出来るので好まし
いものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッド
に対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧
或いは吸引手段、電気熱変換タイプ或いはこれとは別の
加熱素子或いはこれらの組合せによる予備加熱手段、記
録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定
した記録を行うために有効である。
【0048】またキャリッジに搭載される記録ヘッドの
種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応
して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であって良い。即ち、例えば記録装置の記録モードとし
ては黒色等の主流色のみの記録モードでなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成する複数個の組合せによるかいずれで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも適用し得
る。
種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応
して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であって良い。即ち、例えば記録装置の記録モードとし
ては黒色等の主流色のみの記録モードでなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成する複数個の組合せによるかいずれで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも適用し得
る。
【0049】更に加えて、前述した実施例に於いてはイ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化若しくは液化するも
の、或いはインクジェット記録方式ではインク自体を30
℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘
性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般
的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をな
すものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーに
よる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化
のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録シートに到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーに
よって初めて液化する性質のインクを使用する場合も適
用可能である。
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化若しくは液化するも
の、或いはインクジェット記録方式ではインク自体を30
℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘
性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般
的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をな
すものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーに
よる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化
のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録シートに到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーに
よって初めて液化する性質のインクを使用する場合も適
用可能である。
【0050】このような場合のインクは、特開昭54− 5
6847号公報或いは特開昭60− 71260号公報に記載される
ような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形
物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向
するような形態としても良い。上述した各インクに対し
て最も有効なものは、前述した膜沸騰方式を実行するも
のである。
6847号公報或いは特開昭60− 71260号公報に記載される
ような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形
物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向
するような形態としても良い。上述した各インクに対し
て最も有効なものは、前述した膜沸騰方式を実行するも
のである。
【0051】更に、前述したインクジェット記録装置の
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末のして用いられるものの他、リーダ等と組み合わ
せた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態をとるもの等であっても良い。
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末のして用いられるものの他、リーダ等と組み合わ
せた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態をとるもの等であっても良い。
【0052】尚、前述した記録手段としてインクジェッ
ト記録方式を用いた例を説明したが、本発明は記録方式
はインクジェット記録方式に限定する必要はなく、他に
も熱転写記録方式や感熱記録方式、更にはワイヤードッ
ト記録方式等のインパクト記録方式、或いはそれ以外の
記録方式であっても適用し得る。
ト記録方式を用いた例を説明したが、本発明は記録方式
はインクジェット記録方式に限定する必要はなく、他に
も熱転写記録方式や感熱記録方式、更にはワイヤードッ
ト記録方式等のインパクト記録方式、或いはそれ以外の
記録方式であっても適用し得る。
【0053】
【発明の効果】本発明は前述したように、駆動源の一方
向回転を第一回転部材、第二回転部材及び第三回転部材
を介することにより記録手段を移動させる回転体の双方
向回転に変換することが可能であり、大幅なコストダウ
ンを図ることが出来る。またキャリッジの移動領域が、
ギヤ切り換えタイミング時にずれが発生する領域と重合
しないように設定することによだ、高信頼性、低コス
ト、高効率の記録装置を提供することが出来る。
向回転を第一回転部材、第二回転部材及び第三回転部材
を介することにより記録手段を移動させる回転体の双方
向回転に変換することが可能であり、大幅なコストダウ
ンを図ることが出来る。またキャリッジの移動領域が、
ギヤ切り換えタイミング時にずれが発生する領域と重合
しないように設定することによだ、高信頼性、低コス
ト、高効率の記録装置を提供することが出来る。
【図1】本発明の一実施例に係る記録装置の平面説明図
である。
である。
【図2】記録装置の右側面説明図である。
【図3】記録装置の左側面説明図である。
【図4】記録装置の側板を除いた状態の左側面説明図で
ある。
ある。
【図5】記録装置の正面説明図である。
【図6】キャリッジ駆動系の説明図である。
【図7】メインギヤの説明図である。
【図8】反転ギヤの説明図である。
【図9】スクリューギヤの説明図である。
【図10】メインギヤと反転ギヤの噛合、遊離説明図で
ある。
ある。
【図11】メインギヤと反転ギヤ、スクリューギヤの関
係説明図である。
係説明図である。
【図12】ギヤの噛み合いタイミングの説明図である。
【図13】キャリッジの移動位置とギヤの噛み合いタイ
ミングにずれが生ずる領域の説明図である。
ミングにずれが生ずる領域の説明図である。
【図14】記録装置周辺のブロック図である。
【図15】キャリッジを一方向へ移動させるときの記録
とシート搬送のタイミングチャートである。
とシート搬送のタイミングチャートである。
【図16】キャリッジを他方向へ移動させるときの記録
とシート搬送のタイミングチャートである。
とシート搬送のタイミングチャートである。
【図17】他の実施例の説明図である。
2 …記録ヘッド 3 …キャリッジ 8 …搬送ローラ 11 …メインギヤ 13 …スクリュー 13a…スクリューギヤ 14 …反転ギヤ 15 …モータ
Claims (5)
- 【請求項1】 被記録材に記録を行うための記録手段
と、 前記記録手段を前記被記録材の搬送経路に沿って往復移
動させるための正逆方向への回転可能な回転体と、 一方向へ回転可能な駆動源と、 前記駆動源からの駆動力を伝達するための第一回転部材
と、 前記第一回転部材からの駆動力の伝達を受ける状態と、
駆動力の伝達を受けない状態とをとり得る第二回転部材
と、 前記第二回転体と連結し、且つ前記第一回転部材からの
駆動力の伝達を受ける状態と、駆動力の伝達を受けない
状態とをとり得る第三回転部材と、 前記第一回転部材からの駆動力を前記第三回転部材を介
して前記回転体へ正方向の回転力として伝達する経路
と、前記第一回転部材からの駆動力を前記第二回転部材
と第三回転部材を介して前記回転体へ逆方向の回転力と
して伝達する経路と、 前記記録手段が移動する正方向の回転伝達経路と逆方向
の回転伝達経路を切り換えする際に、切り換えタイミン
グにずれが発生する領域に前記記録手段が移動するのを
規制するための規制手段と、 有することを特徴とする記録装置。 - 【請求項2】 前記記録手段はキャリッジに保持されて
おり、前記キャリッジは前記回転体としてのスクリュー
に設けられた溝と係合するピンを備えており、前記回転
体の正逆方向の回転に従って往復移動することを特徴と
する請求項1記載の記録装置。 - 【請求項3】 前記記録手段は、信号に応じてインクを
吐出して記録を行うインクジェット記録方式である請求
項1記載の記録装置。 - 【請求項4】 前記記録手段は、インク吐出用の熱エネ
ルギーを発生するための電気熱変換体を備えていること
を特徴とする請求項3記載の記録装置。 - 【請求項5】 前記記録手段は、前記電気熱変換体によ
って印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜
沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させることを特
徴とする請求項4記載の記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16831692A JPH05338310A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16831692A JPH05338310A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05338310A true JPH05338310A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15865777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16831692A Pending JPH05338310A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05338310A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8083625B2 (en) | 2007-10-30 | 2011-12-27 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Driving force transmission device and image recording apparatus having the same |
-
1992
- 1992-06-04 JP JP16831692A patent/JPH05338310A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8083625B2 (en) | 2007-10-30 | 2011-12-27 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Driving force transmission device and image recording apparatus having the same |
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