JPH0533689Y2 - - Google Patents
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- JPH0533689Y2 JPH0533689Y2 JP1987041334U JP4133487U JPH0533689Y2 JP H0533689 Y2 JPH0533689 Y2 JP H0533689Y2 JP 1987041334 U JP1987041334 U JP 1987041334U JP 4133487 U JP4133487 U JP 4133487U JP H0533689 Y2 JPH0533689 Y2 JP H0533689Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- chain
- crankshaft
- chains
- engine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、エンジンのチエーン潤滑装置、特に
2つのバンクに夫々カムシヤフトが配設されたV
型エンジンにおける上記各カムシヤフトを夫々駆
動するチエーンの潤滑装置に関する。
2つのバンクに夫々カムシヤフトが配設されたV
型エンジンにおける上記各カムシヤフトを夫々駆
動するチエーンの潤滑装置に関する。
(従来の技術)
クランクシヤフトを中心としてV型に配置され
た2つのバンクを有するV型エンジンの動弁機構
としては、両バンク間に1本のシヤフトを配設
し、このカムシヤフトにより両バンクにおける各
気筒の吸、排気バルブを開閉駆動するようにした
ものと、両バンクの上部に夫々オーバヘツドカム
シヤフトを配設し、各カムシヤフトにより当該バ
ンクにおける各気筒の吸、排気バルブを夫々駆動
するようにしたものとがある。そして、いずれの
形式のものにおいても、カムシヤフトはクランク
シヤフトとの間に巻掛けられたチエーンやベルト
等を介して該クランクシヤフトにより回転駆動さ
れるのであるが、チエーンを用いる場合には、該
チエーンとスプロケツトとの巻掛け部等を潤滑す
るためのオイル通路が必要となる。
た2つのバンクを有するV型エンジンの動弁機構
としては、両バンク間に1本のシヤフトを配設
し、このカムシヤフトにより両バンクにおける各
気筒の吸、排気バルブを開閉駆動するようにした
ものと、両バンクの上部に夫々オーバヘツドカム
シヤフトを配設し、各カムシヤフトにより当該バ
ンクにおける各気筒の吸、排気バルブを夫々駆動
するようにしたものとがある。そして、いずれの
形式のものにおいても、カムシヤフトはクランク
シヤフトとの間に巻掛けられたチエーンやベルト
等を介して該クランクシヤフトにより回転駆動さ
れるのであるが、チエーンを用いる場合には、該
チエーンとスプロケツトとの巻掛け部等を潤滑す
るためのオイル通路が必要となる。
ところで、特開昭57−131808号公報によれば、
両バンク間に1本のカムシヤフトを配設し且つ該
カムシヤフトをクランクシヤフトによりチエーン
を介して駆動するようにしたV型エンジンにおい
て、上記チエーンを覆うチエーンカバーにオイル
ポンプの吐出口に連通する案内溝を設けると共
に、該案内溝に上記チエーンに向けてオイルを噴
出する噴出孔を設けた構成が示されている。これ
によれば、チエーン潤滑用のオイル通路がチエー
ンカバーを利用して設けられるので、複雑な配管
等を要することなく、比較的簡素な構成でチエー
ンの潤滑を行うことが可能となる。
両バンク間に1本のカムシヤフトを配設し且つ該
カムシヤフトをクランクシヤフトによりチエーン
を介して駆動するようにしたV型エンジンにおい
て、上記チエーンを覆うチエーンカバーにオイル
ポンプの吐出口に連通する案内溝を設けると共
に、該案内溝に上記チエーンに向けてオイルを噴
出する噴出孔を設けた構成が示されている。これ
によれば、チエーン潤滑用のオイル通路がチエー
ンカバーを利用して設けられるので、複雑な配管
等を要することなく、比較的簡素な構成でチエー
ンの潤滑を行うことが可能となる。
(考案が解決しようとする問題点)
しかし、2つのバンクの上部に夫々カムシヤフ
トが配設されるオーバーヘツドカムシヤフト式の
V型エンジンにおいては、これらのカムシヤフト
とクランクシヤフトとの間に巻掛けられる2つの
チエーンに対する潤滑を行わなければならず、そ
のためオイルポンプないしエンジンの潤滑系統か
ら2系統のオイル通路を導かねばならないことに
なつて、該オイル通路の構成や配管が複雑とな
り、加工性、組立性或はコスト等の点で問題が発
生する。
トが配設されるオーバーヘツドカムシヤフト式の
V型エンジンにおいては、これらのカムシヤフト
とクランクシヤフトとの間に巻掛けられる2つの
チエーンに対する潤滑を行わなければならず、そ
のためオイルポンプないしエンジンの潤滑系統か
ら2系統のオイル通路を導かねばならないことに
なつて、該オイル通路の構成や配管が複雑とな
り、加工性、組立性或はコスト等の点で問題が発
生する。
そこで、本考案は、2つのバンクの上部に夫々
チエーンを介して駆動されるカムシヤフトが配設
されたオーバーヘツドカムシヤフト式のV型エン
ジンにおいて、上記両チエーンを収納するチエー
ンケースの剛性の向上を図りながら、両チエーン
を簡素な構成のオイル通路により、しかも最も効
果的に潤滑することを可能とし、このオイル通路
の加工の容易化やコストの低減等を図ることを目
的とする。
チエーンを介して駆動されるカムシヤフトが配設
されたオーバーヘツドカムシヤフト式のV型エン
ジンにおいて、上記両チエーンを収納するチエー
ンケースの剛性の向上を図りながら、両チエーン
を簡素な構成のオイル通路により、しかも最も効
果的に潤滑することを可能とし、このオイル通路
の加工の容易化やコストの低減等を図ることを目
的とする。
(問題点を解決するための手段)
本考案に係るエンジンの潤滑装置は、上記目的
達成のため次のように構成したことを特徴とす
る。
達成のため次のように構成したことを特徴とす
る。
即ち、クランクシヤフトを中心としてV型に配
置された2つのバンクに夫々カムシヤフトが配設
され、且つこれらのカムシヤフトを上記クランク
シヤフトにより、該クランクシヤフトに固着され
た第1、第2駆動スプロケツト及びこれらのスプ
ロケツトに夫々巻掛けられた第1、第2チエーン
を介して夫々駆動するように構成されたエンジン
において、上記チエーンを収納するチエーンケー
スのクランクシヤフト近傍位置に水平方向に延び
る肉盛部を形成し、この肉盛部内にエンジンの潤
滑系統に連通された1本のオイル穴を穿設すると
共に、このオイル穴に上記第1、第2チエーンの
所定位置に向けて夫々オイルを噴射する第1、第
2オイルジエツトノズルを水平方向に間隔を隔て
て設けたことを特徴とする。
置された2つのバンクに夫々カムシヤフトが配設
され、且つこれらのカムシヤフトを上記クランク
シヤフトにより、該クランクシヤフトに固着され
た第1、第2駆動スプロケツト及びこれらのスプ
ロケツトに夫々巻掛けられた第1、第2チエーン
を介して夫々駆動するように構成されたエンジン
において、上記チエーンを収納するチエーンケー
スのクランクシヤフト近傍位置に水平方向に延び
る肉盛部を形成し、この肉盛部内にエンジンの潤
滑系統に連通された1本のオイル穴を穿設すると
共に、このオイル穴に上記第1、第2チエーンの
所定位置に向けて夫々オイルを噴射する第1、第
2オイルジエツトノズルを水平方向に間隔を隔て
て設けたことを特徴とする。
(作用)
上記の構成によれば、エンジンの潤滑系統から
チエーンケースに穿設されたオイル穴にオイルが
導入されると共に、該オイルが第1、第2オイル
ジエツトノズルから噴射されることにより、クラ
ンクシヤフトと各カムシヤフトとの間に巻掛けら
れた第1、第2チエーンが夫々潤滑されることに
なる。その場合に、上記チエーンケースには1本
のオイル穴を設けるだけでよく、これをエンジン
の潤滑系統に連通させることによつて、2つのチ
エーンの潤滑を行うことができるので、このチエ
ーン潤滑用オイル通路の構成が著しく簡素化され
ることになり、また上記オイル穴はチエーンケー
スにおけるクランクシヤフトの近傍位置に横方向
に穿設され、且つこのオイル穴に間隔を隔てて第
1、第2オイルジエツトノズルが設けられるの
で、上記第1、第2チエーンの最も潤滑が必要な
部位、即ち第1、第2駆動スプロケツトへの各巻
掛け部の近傍に効率よく潤滑油を噴射することが
可能となる。そして、上記チエーンケースには、
上記オイル穴が穿設される肉盛部が形成されるの
で、この肉盛部が中空のリブとして作用して、該
チエーンケースの剛性が向上することにもなる。
チエーンケースに穿設されたオイル穴にオイルが
導入されると共に、該オイルが第1、第2オイル
ジエツトノズルから噴射されることにより、クラ
ンクシヤフトと各カムシヤフトとの間に巻掛けら
れた第1、第2チエーンが夫々潤滑されることに
なる。その場合に、上記チエーンケースには1本
のオイル穴を設けるだけでよく、これをエンジン
の潤滑系統に連通させることによつて、2つのチ
エーンの潤滑を行うことができるので、このチエ
ーン潤滑用オイル通路の構成が著しく簡素化され
ることになり、また上記オイル穴はチエーンケー
スにおけるクランクシヤフトの近傍位置に横方向
に穿設され、且つこのオイル穴に間隔を隔てて第
1、第2オイルジエツトノズルが設けられるの
で、上記第1、第2チエーンの最も潤滑が必要な
部位、即ち第1、第2駆動スプロケツトへの各巻
掛け部の近傍に効率よく潤滑油を噴射することが
可能となる。そして、上記チエーンケースには、
上記オイル穴が穿設される肉盛部が形成されるの
で、この肉盛部が中空のリブとして作用して、該
チエーンケースの剛性が向上することにもなる。
(実施例)
以下、本考案の実施例について説明する。
第1図に示すように、本考案の実施例が適用さ
れたV型エンジンは、シリンダブロツク1と該ブ
ロツク1の上端部に取付けられた第1、第2シリ
ンダヘツド21,22とにより構成されて、クラン
クシヤフト3を中心としてV型に配置された第
1、第2バンク41,42を有し、これら両バンク
41,42に夫々複数の気筒(図示せず)が列状に
設けられていると共に、上記第1、第2シリンダ
ヘツド21,22には、各一対の吸気弁用及び排気
弁用カムシヤフト51,51及び52,52が上記ク
ランクシヤフト3に平行に配置されている。そし
て、クランクシヤフト3に固着された第1駆動ス
プロケツト61と、第1バンク41におけるカムシ
ヤフト51,51に夫々固着された第1従動スプロ
ケツト71,71との間に第1チエーン81が巻掛
けられ、同様にクランクシヤフト3に固着された
第2駆動スプロケツト62(第2図参照)と、第
2バンク42におけるカムシヤフト52,52に
夫々固着された第2従動スプロケツト72,72と
の間に第2チエーン82が巻掛けられ、これらの
チエーン81,82を介して上記各カムシヤフト5
1,51,52,52がクランクシヤフト3により、
その1/2の回転速度で駆動されるようになつてい
る。
れたV型エンジンは、シリンダブロツク1と該ブ
ロツク1の上端部に取付けられた第1、第2シリ
ンダヘツド21,22とにより構成されて、クラン
クシヤフト3を中心としてV型に配置された第
1、第2バンク41,42を有し、これら両バンク
41,42に夫々複数の気筒(図示せず)が列状に
設けられていると共に、上記第1、第2シリンダ
ヘツド21,22には、各一対の吸気弁用及び排気
弁用カムシヤフト51,51及び52,52が上記ク
ランクシヤフト3に平行に配置されている。そし
て、クランクシヤフト3に固着された第1駆動ス
プロケツト61と、第1バンク41におけるカムシ
ヤフト51,51に夫々固着された第1従動スプロ
ケツト71,71との間に第1チエーン81が巻掛
けられ、同様にクランクシヤフト3に固着された
第2駆動スプロケツト62(第2図参照)と、第
2バンク42におけるカムシヤフト52,52に
夫々固着された第2従動スプロケツト72,72と
の間に第2チエーン82が巻掛けられ、これらの
チエーン81,82を介して上記各カムシヤフト5
1,51,52,52がクランクシヤフト3により、
その1/2の回転速度で駆動されるようになつてい
る。
ここで、上記第1、第2従動スプロケツト71,
71,72,72と第1、第2チエーン81,82の上
半部とは、シリンダヘツド21,22の当該端部及
びこれらのヘツド21,22の上方を覆うヘツドカ
バー91,92内に収納されており、また第1図及
び第2図に示すように、第1、第2駆動スプロケ
ツト61,62と上記両チエーン81,82の下半部
とは、シリンダブロツク1の当該端面に固着され
たチエーンケース10内に収納されて、該ケース
10に固着されたチエーンカバー11により覆わ
れている。また、上記チエーンケース10の裏面
におけるクランクシヤフト3の貫通部周囲には一
対のギヤ12a,12bとカバー12cとでなる
オイルポンプ12が収納され、上記クランクシヤ
フト3により直接駆動されるようになつている。
尚、第1,2図中、13は当該エンジンの下部に
取付けられたオイルパンであり、また14…14
は上記チエーン81,82の固定ガイド、15,1
5は同じく可動ガイドであつて、これらの可動ガ
イド15,15はチエーンテンシヨナ16,16
によりチエーン81,82を緊張させる方向に付勢
されている。更に、第2図中、17は上記クラン
クシヤフト3におけるチエーンケース10及びカ
バー11を貫通した端部に固着されたプーリであ
つて、該プーリに巻架されたベルト18により図
示しないウオータポンプ及び発電機が駆動される
ようになつている。
71,72,72と第1、第2チエーン81,82の上
半部とは、シリンダヘツド21,22の当該端部及
びこれらのヘツド21,22の上方を覆うヘツドカ
バー91,92内に収納されており、また第1図及
び第2図に示すように、第1、第2駆動スプロケ
ツト61,62と上記両チエーン81,82の下半部
とは、シリンダブロツク1の当該端面に固着され
たチエーンケース10内に収納されて、該ケース
10に固着されたチエーンカバー11により覆わ
れている。また、上記チエーンケース10の裏面
におけるクランクシヤフト3の貫通部周囲には一
対のギヤ12a,12bとカバー12cとでなる
オイルポンプ12が収納され、上記クランクシヤ
フト3により直接駆動されるようになつている。
尚、第1,2図中、13は当該エンジンの下部に
取付けられたオイルパンであり、また14…14
は上記チエーン81,82の固定ガイド、15,1
5は同じく可動ガイドであつて、これらの可動ガ
イド15,15はチエーンテンシヨナ16,16
によりチエーン81,82を緊張させる方向に付勢
されている。更に、第2図中、17は上記クラン
クシヤフト3におけるチエーンケース10及びカ
バー11を貫通した端部に固着されたプーリであ
つて、該プーリに巻架されたベルト18により図
示しないウオータポンプ及び発電機が駆動される
ようになつている。
然して、第2〜4図に示すように、上記チエー
ンケース10におけるクランクシヤフト3の貫通
部直上位置には、水平方向に延びる肉盛部10a
が設けられ、該肉盛部10a内に1側部から穿設
されたキリ穴でなるオイル穴20が設けられてい
る。そして、該オイル穴20の開口端部がプラグ
21によつて閉鎖されていると共に、チエーンケ
ース10の中央部には裏面側から上記オイル穴2
0に通じる縦方向の連絡穴22が穿設され、この
連絡穴22の開口端部がシリンダブロツク1の当
該端面に開口されたオイル通路1aに接続されて
いる。
ンケース10におけるクランクシヤフト3の貫通
部直上位置には、水平方向に延びる肉盛部10a
が設けられ、該肉盛部10a内に1側部から穿設
されたキリ穴でなるオイル穴20が設けられてい
る。そして、該オイル穴20の開口端部がプラグ
21によつて閉鎖されていると共に、チエーンケ
ース10の中央部には裏面側から上記オイル穴2
0に通じる縦方向の連絡穴22が穿設され、この
連絡穴22の開口端部がシリンダブロツク1の当
該端面に開口されたオイル通路1aに接続されて
いる。
更に、チエーンケース10の表面側における上
記肉盛部10aの所定位置には、ボス部10b,
10bが水平方向に間隔を隔てて設けられ、これ
らのボス部10b,10bに肉盛部10a内のオ
イル穴20に夫々連通するように第1、第2オイ
ルジエツトノズル231,232が圧入等により固
着され、クランクシヤフト3に平行に突出されて
いる。そして、第1ノズル231の突出部には、
上記第1チエーン81における第1駆動スプロケ
ツト61への巻掛け部近傍位置に向けて開口する
噴孔23a1,23a1が穿設され、また第2ノズル
232の突出部には、上記第2チエーン82におけ
る第2駆動スプロケツト62への巻掛け部近傍位
置に向けて開口する噴孔23a2,23a2が穿設さ
れている。
記肉盛部10aの所定位置には、ボス部10b,
10bが水平方向に間隔を隔てて設けられ、これ
らのボス部10b,10bに肉盛部10a内のオ
イル穴20に夫々連通するように第1、第2オイ
ルジエツトノズル231,232が圧入等により固
着され、クランクシヤフト3に平行に突出されて
いる。そして、第1ノズル231の突出部には、
上記第1チエーン81における第1駆動スプロケ
ツト61への巻掛け部近傍位置に向けて開口する
噴孔23a1,23a1が穿設され、また第2ノズル
232の突出部には、上記第2チエーン82におけ
る第2駆動スプロケツト62への巻掛け部近傍位
置に向けて開口する噴孔23a2,23a2が穿設さ
れている。
上記の構成によれば、エンジンの運転時にクラ
ンクシヤフト3により第1駆動スプロケツト61、
第1チエーン81及び第1従動スプロケツト71,
71を介して第1バンク41における吸、排気弁用
カムシヤフト51,51が回転駆動され、また第2
駆動スプロケツト62、第2チエーン82及び第2
従動スプロケツト72,72を介して第2バンク4
2における吸、排気弁用カムシヤフト52,52が
回転駆動されることになる。
ンクシヤフト3により第1駆動スプロケツト61、
第1チエーン81及び第1従動スプロケツト71,
71を介して第1バンク41における吸、排気弁用
カムシヤフト51,51が回転駆動され、また第2
駆動スプロケツト62、第2チエーン82及び第2
従動スプロケツト72,72を介して第2バンク4
2における吸、排気弁用カムシヤフト52,52が
回転駆動されることになる。
また、この時、オイルポンプ12から吐出され
たオイルがエンジン各部に供給されると共に、そ
の一部がシリンダブロツク1におけるオイル通路
1aからチエーンケース10に設けられた連絡穴
22を介して該ケース10に横方向に穿設された
オイル穴20に導入され、更に該オイル穴20に
連通する第1、第2オイルジエツトノズル231,
232内に流入する。そして、このオイルは、第
1オイルジエツトノズル22の噴孔23a1,23
a1から第4図に矢印Aで示すように上記第1チエ
ーン81の第1駆動スプロケツト61への巻掛け部
近傍位置に噴射され、また第2オイルジエツトノ
ズル232の噴孔23a2,23a2から第4図に矢
印Bで示すように上記第2チエーン82の第2駆
動スプロケツト62への巻掛け部近傍位置に噴射
される。これにより、これらのチエーン81,82
及び、これらのチエーン81,82と駆動スプロケ
ツト61,62ないし従動スプロケツト71,71,
72,72との巻掛け部が潤滑されることになる。
たオイルがエンジン各部に供給されると共に、そ
の一部がシリンダブロツク1におけるオイル通路
1aからチエーンケース10に設けられた連絡穴
22を介して該ケース10に横方向に穿設された
オイル穴20に導入され、更に該オイル穴20に
連通する第1、第2オイルジエツトノズル231,
232内に流入する。そして、このオイルは、第
1オイルジエツトノズル22の噴孔23a1,23
a1から第4図に矢印Aで示すように上記第1チエ
ーン81の第1駆動スプロケツト61への巻掛け部
近傍位置に噴射され、また第2オイルジエツトノ
ズル232の噴孔23a2,23a2から第4図に矢
印Bで示すように上記第2チエーン82の第2駆
動スプロケツト62への巻掛け部近傍位置に噴射
される。これにより、これらのチエーン81,82
及び、これらのチエーン81,82と駆動スプロケ
ツト61,62ないし従動スプロケツト71,71,
72,72との巻掛け部が潤滑されることになる。
その場合に、上記第1、第2オイルジエツトノ
ズル231,232はチエーンケース10に穿設さ
れた1本のオイル穴20に連通されているので、
2本のチエーン81,82へのオイルの噴射、供給
が1系統のオイル通路によつて行われることにな
り、従つて第1、第2チエーン81,82に対する
潤滑を夫々独立したオイル通路で行う場合に比較
して、該オイル通路の構成が著しく簡素化される
ことになる。また、上記第1、第2オイルジエツ
トノズル231,232はチエーンケース10にお
ける肉盛部10aの任意の位置に比較的自由に配
置することができると共に、特にこれらのオイル
ジエツトノズル231,232はクランクシヤフト
3の直上位置で水平方向に延びるオイル穴20に
間隔を隔てて設けられ、しかも噴孔23a1,23
a2の向きを自由に設定することができるので、チ
エーン81,82の邪魔になることなく、該チエー
ン81,82の最適位置へオイルを噴射、供給する
ことが可能となる。更に、上記オイル穴20は、
チエーンケース10に設けられた水平方向に延び
る肉盛部10a内に穿設されて、該肉盛部10a
が中空のリブとして作用することになり、これに
より全体が比較的薄肉状とされているチエーンケ
ース10の剛性が高められることになる。
ズル231,232はチエーンケース10に穿設さ
れた1本のオイル穴20に連通されているので、
2本のチエーン81,82へのオイルの噴射、供給
が1系統のオイル通路によつて行われることにな
り、従つて第1、第2チエーン81,82に対する
潤滑を夫々独立したオイル通路で行う場合に比較
して、該オイル通路の構成が著しく簡素化される
ことになる。また、上記第1、第2オイルジエツ
トノズル231,232はチエーンケース10にお
ける肉盛部10aの任意の位置に比較的自由に配
置することができると共に、特にこれらのオイル
ジエツトノズル231,232はクランクシヤフト
3の直上位置で水平方向に延びるオイル穴20に
間隔を隔てて設けられ、しかも噴孔23a1,23
a2の向きを自由に設定することができるので、チ
エーン81,82の邪魔になることなく、該チエー
ン81,82の最適位置へオイルを噴射、供給する
ことが可能となる。更に、上記オイル穴20は、
チエーンケース10に設けられた水平方向に延び
る肉盛部10a内に穿設されて、該肉盛部10a
が中空のリブとして作用することになり、これに
より全体が比較的薄肉状とされているチエーンケ
ース10の剛性が高められることになる。
(考案の効果)
以上のように本考案によれば、V型に配置され
た2つのバンクの上部に夫々カムシヤフトが配置
され、これらのカムシヤフトがクランクシヤフト
により、該シヤフトに固着された第1、第2駆動
スプロケツト及びこれらのスプロケツトに夫々巻
掛けられた第1、第2チエーンを介して夫々駆動
されるように構成されたエンジンにおいて、上記
第1、第2チエーンを収納するチエーンケースに
水平方向に延びる肉盛部を形成し、この肉盛部内
にエンジンの潤滑系統に連通された1本のオイル
穴を穿設すると共に、該オイル穴に連通するよう
に第1、第2オイルジエツトノズルを水平方向に
間隔を隔てて設けて、これらのノズルから上記第
1、第2チエーンにオイルを噴射、供給するよう
に構成したから、2つのチエーンに対する潤滑が
チエーンケースを利用した1系統のオイル通路に
よつて行われることになる。これにより、各チエ
ーンに対する潤滑を夫々独立したオイル通路によ
つて行う場合に比較して該オイル通路の構成が著
しく簡素化され、加工の容易化、コストの低減等
が実現されることになる。また、上記第1、第2
オイルジエツトノズルは、第1、第2チエーンに
おける第1、第2駆動スプロケツトへの各巻掛け
部の近傍位置に向けて潤滑油を噴射するように設
けることができるので、両チエーンが効率よく潤
滑されることになり、さらに、上記オイル穴ない
し該穴を設けるための肉盛部がチエーンケースの
リブとして作用し、該ケースの剛性が向上される
ことになる。
た2つのバンクの上部に夫々カムシヤフトが配置
され、これらのカムシヤフトがクランクシヤフト
により、該シヤフトに固着された第1、第2駆動
スプロケツト及びこれらのスプロケツトに夫々巻
掛けられた第1、第2チエーンを介して夫々駆動
されるように構成されたエンジンにおいて、上記
第1、第2チエーンを収納するチエーンケースに
水平方向に延びる肉盛部を形成し、この肉盛部内
にエンジンの潤滑系統に連通された1本のオイル
穴を穿設すると共に、該オイル穴に連通するよう
に第1、第2オイルジエツトノズルを水平方向に
間隔を隔てて設けて、これらのノズルから上記第
1、第2チエーンにオイルを噴射、供給するよう
に構成したから、2つのチエーンに対する潤滑が
チエーンケースを利用した1系統のオイル通路に
よつて行われることになる。これにより、各チエ
ーンに対する潤滑を夫々独立したオイル通路によ
つて行う場合に比較して該オイル通路の構成が著
しく簡素化され、加工の容易化、コストの低減等
が実現されることになる。また、上記第1、第2
オイルジエツトノズルは、第1、第2チエーンに
おける第1、第2駆動スプロケツトへの各巻掛け
部の近傍位置に向けて潤滑油を噴射するように設
けることができるので、両チエーンが効率よく潤
滑されることになり、さらに、上記オイル穴ない
し該穴を設けるための肉盛部がチエーンケースの
リブとして作用し、該ケースの剛性が向上される
ことになる。
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
V型エンジンのカムシヤフト駆動用チエーンが配
設された端面を示す正面図、第2,3図は第1図
−線、−線で夫々切断した要部拡大縦断
側面図及び要部拡大横断平面図、第4図は第1図
の要部を示す拡大正面図である。 3……クランクシヤフト、41,42……バン
ク、51,52……カムシヤフト、61,62……第
1、第2駆動スプロケツト、81,82……チエー
ン、10……チエーンケース、10a……肉盛
部、20……オイル穴、231,232……オイル
ジエツトノズル。
V型エンジンのカムシヤフト駆動用チエーンが配
設された端面を示す正面図、第2,3図は第1図
−線、−線で夫々切断した要部拡大縦断
側面図及び要部拡大横断平面図、第4図は第1図
の要部を示す拡大正面図である。 3……クランクシヤフト、41,42……バン
ク、51,52……カムシヤフト、61,62……第
1、第2駆動スプロケツト、81,82……チエー
ン、10……チエーンケース、10a……肉盛
部、20……オイル穴、231,232……オイル
ジエツトノズル。
Claims (1)
- クランクシヤフトを中心としてV型に配置され
た2つのバンクに夫々カムシヤフトが配設され、
且つこれらのカムシヤフトを上記クランクシヤフ
トにより、該クランクシヤフトに固着された第
1、第2駆動スプロケツト及びこれらのスプロケ
ツトに夫々巻掛けられた第1、第2チエーンを介
して夫々駆動するように構成されたエンジンにお
いて、上記チエーンを収納するチエーンケースの
クランクシヤフト近傍位置に水平方向に延びる肉
盛部を形成し、この肉盛部内にエンジンの潤滑系
統に連通された1本のオイル穴を穿設すると共
に、このオイル穴に上記第1、第2チエーンの所
定位置に向けて夫々オイルを噴射する第1、第2
オイルジエツトノズルを水平方向に間隔を隔てて
設けたことを特徴とするエンジンのチエーン潤滑
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987041334U JPH0533689Y2 (ja) | 1987-03-19 | 1987-03-19 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987041334U JPH0533689Y2 (ja) | 1987-03-19 | 1987-03-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63147511U JPS63147511U (ja) | 1988-09-28 |
JPH0533689Y2 true JPH0533689Y2 (ja) | 1993-08-26 |
Family
ID=30856235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987041334U Expired - Lifetime JPH0533689Y2 (ja) | 1987-03-19 | 1987-03-19 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0533689Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100514834B1 (ko) * | 2002-09-27 | 2005-09-14 | 현대자동차주식회사 | V형 엔진용 타이밍 체인의 윤활 장치 |
KR100993997B1 (ko) | 2008-12-05 | 2010-11-11 | 기아자동차주식회사 | 독립된 오일 공급구조를 갖는 체인텐셔너 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6118169U (ja) * | 1984-07-06 | 1986-02-01 | 勇 水上 | ゴルフマ−クホルダ |
-
1987
- 1987-03-19 JP JP1987041334U patent/JPH0533689Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6118169U (ja) * | 1984-07-06 | 1986-02-01 | 勇 水上 | ゴルフマ−クホルダ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63147511U (ja) | 1988-09-28 |
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