JPH05336166A - 通信無中断形ファイル更新方法 - Google Patents
通信無中断形ファイル更新方法Info
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- JPH05336166A JPH05336166A JP4137333A JP13733392A JPH05336166A JP H05336166 A JPH05336166 A JP H05336166A JP 4137333 A JP4137333 A JP 4137333A JP 13733392 A JP13733392 A JP 13733392A JP H05336166 A JPH05336166 A JP H05336166A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 パケット交換システムのファイル更新方法に
関し、通信中の呼を中断することなくファイル更新を行
うことを目的とする。 【構成】 各々ファイル3を有する少なくとも1台の予
備系を含む複数の呼処理プロセッサ11a,11b と保守用プ
ロセッサ1がバス2を介して接続されたパケット交換シ
ステムのファイル更新方法であって、前記各呼処理プロ
セッサ11a,11b 内に、動作系呼処理プロセッサとして動
作中に前記保守用プロセッサ1より所定の指示を受けた
ときに、自呼処理プロセッサ11a をフロー制御用可変情
報を管理しない状態に切替えて動作させるフロー管理停
止手段12と、予備系から動作系に切替えられたとき、通
信中の端末から受信するパケットよりフロー制御用可変
情報を抽出して自呼処理プロセッサ11b をフロー制御用
可変情報を管理する状態に復帰させるフロー管理復帰手
段13を備えるように構成する。
関し、通信中の呼を中断することなくファイル更新を行
うことを目的とする。 【構成】 各々ファイル3を有する少なくとも1台の予
備系を含む複数の呼処理プロセッサ11a,11b と保守用プ
ロセッサ1がバス2を介して接続されたパケット交換シ
ステムのファイル更新方法であって、前記各呼処理プロ
セッサ11a,11b 内に、動作系呼処理プロセッサとして動
作中に前記保守用プロセッサ1より所定の指示を受けた
ときに、自呼処理プロセッサ11a をフロー制御用可変情
報を管理しない状態に切替えて動作させるフロー管理停
止手段12と、予備系から動作系に切替えられたとき、通
信中の端末から受信するパケットよりフロー制御用可変
情報を抽出して自呼処理プロセッサ11b をフロー制御用
可変情報を管理する状態に復帰させるフロー管理復帰手
段13を備えるように構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパケット交換システムの
ファイル更新方法に関する。近年、公衆通信用パケット
通信網や企業内パケット通信網によるパケット通信が普
及している。これらのパケット通信網のノードに設置さ
れるパケット交換システムは蓄積プログラム方式の交換
システムであるが、機能向上などのためにプログラムフ
ァイル(以下、単にファイルと記す)の更新が行われる
ことも多い。
ファイル更新方法に関する。近年、公衆通信用パケット
通信網や企業内パケット通信網によるパケット通信が普
及している。これらのパケット通信網のノードに設置さ
れるパケット交換システムは蓄積プログラム方式の交換
システムであるが、機能向上などのためにプログラムフ
ァイル(以下、単にファイルと記す)の更新が行われる
ことも多い。
【0002】パケット交換システムは通信の信頼性を確
保するために二重化構成をとることが多いが、二重化構
成のパケット交換システムにおいてファイル更新を行う
場合は、予め予備系の呼処理プロセッサのファイルを更
新しておき、動作系と予備系を切替えたのちに予備系に
切替えた呼処理プロセッサのファイルを更新するという
手順をとるのが普通である。
保するために二重化構成をとることが多いが、二重化構
成のパケット交換システムにおいてファイル更新を行う
場合は、予め予備系の呼処理プロセッサのファイルを更
新しておき、動作系と予備系を切替えたのちに予備系に
切替えた呼処理プロセッサのファイルを更新するという
手順をとるのが普通である。
【0003】一方、パケット通信網では送信端末から送
信された一連のパケットが異なるノードを経由して受信
端末まで送られることが多く、送信されたパケットの順
序が逆転して受信端末に到着する可能性があるため、送
信端末でパケットごとにシーケンス番号を付与し、各ノ
ードのパケット交換システムがこのシーケンス番号を管
理し、正しい順序でパケットを次の階梯に送出するよう
呼のフロー制御を行っている。以下、このシーケンス番
号のようにフロー制御に使用される可変情報(以下、フ
ロー制御用可変情報と記す)はパケットごとに変化する
情報であるため呼処理プロセッサのメモリ領域に記憶さ
れるのが普通である。
信された一連のパケットが異なるノードを経由して受信
端末まで送られることが多く、送信されたパケットの順
序が逆転して受信端末に到着する可能性があるため、送
信端末でパケットごとにシーケンス番号を付与し、各ノ
ードのパケット交換システムがこのシーケンス番号を管
理し、正しい順序でパケットを次の階梯に送出するよう
呼のフロー制御を行っている。以下、このシーケンス番
号のようにフロー制御に使用される可変情報(以下、フ
ロー制御用可変情報と記す)はパケットごとに変化する
情報であるため呼処理プロセッサのメモリ領域に記憶さ
れるのが普通である。
【0004】ファイル更新を行うために動作系の呼処理
プロセッサを予備系の呼処理プロセッサに切替える場合
には、予備系の呼処理プロセッサに予め呼処理に必要な
情報を転送することが必要である。呼処理に必要な情報
のうち、局データや加入者データなど固定的な情報はフ
ァイル更新に先立って予備系の呼処理プロセッサのメモ
リ領域に転送することが容易であるが、前記したフロー
制御用可変情報は動作系の呼処理プロセッサのメモリの
みに記憶され、呼処理過程で変化する情報であるため、
切替時に動作系の呼処理プロセッサより予備系の呼処理
プロセッサに転送する以外に方法がない。
プロセッサを予備系の呼処理プロセッサに切替える場合
には、予備系の呼処理プロセッサに予め呼処理に必要な
情報を転送することが必要である。呼処理に必要な情報
のうち、局データや加入者データなど固定的な情報はフ
ァイル更新に先立って予備系の呼処理プロセッサのメモ
リ領域に転送することが容易であるが、前記したフロー
制御用可変情報は動作系の呼処理プロセッサのメモリの
みに記憶され、呼処理過程で変化する情報であるため、
切替時に動作系の呼処理プロセッサより予備系の呼処理
プロセッサに転送する以外に方法がない。
【0005】しかし、ファイル更新時に通信を継続しな
がら動作系の呼処理プロセッサから予備系の呼処理プロ
セッサにフロー制御用可変情報を引き継ぐことは実行上
困難であるため、従来はファイル更新を行う際に動作系
の呼処理プロセッサで通信中の呼を全部切断して予備系
の呼処理プロセッサに切替える方法がとられており、フ
ァイル更新実行上の欠点となっている。
がら動作系の呼処理プロセッサから予備系の呼処理プロ
セッサにフロー制御用可変情報を引き継ぐことは実行上
困難であるため、従来はファイル更新を行う際に動作系
の呼処理プロセッサで通信中の呼を全部切断して予備系
の呼処理プロセッサに切替える方法がとられており、フ
ァイル更新実行上の欠点となっている。
【0006】このため、通信を中断することがない通信
無中断形のファイル更新方法が要望されている。
無中断形のファイル更新方法が要望されている。
【0007】
【従来の技術】図7はパケット交換システムの構成図、
図8は従来技術の情報転送シーケンス図である。
図8は従来技術の情報転送シーケンス図である。
【0008】図7は端末が複数の呼処理プロセッサに分
散して収容される負荷分散形のマルチプロセッサ形式の
パケット交換システムの構成を示している。二重化構成
方法には複数の呼処理プロセッサごとに予備の呼処理プ
ロセッサを設置する二重化方式と複数の呼処理プロセッ
サに対して最低1台の予備系呼処理プロセッサを設置す
るn+1予備方式があるが、図 は二重化方式の例を示
している。
散して収容される負荷分散形のマルチプロセッサ形式の
パケット交換システムの構成を示している。二重化構成
方法には複数の呼処理プロセッサごとに予備の呼処理プ
ロセッサを設置する二重化方式と複数の呼処理プロセッ
サに対して最低1台の予備系呼処理プロセッサを設置す
るn+1予備方式があるが、図 は二重化方式の例を示
している。
【0009】図7のパケット交換システムは動作系呼処
理プロセッサ31a と予備系呼処理プロセッサ31b の2台
が1組となり、2つの呼処理プロセッサ31a,31b は共通
の回線制御LSI5にアクセスすることによって端末6
の呼処理を行う。回線制御LSI5はレイヤ2(フレー
ムレベル)の制御を行うものであり、1組の呼処理プロ
セッサ31a,31b がレイヤ2以下の状態を共通の環境とし
て保有する構成となっている。端末6は以上のような二
重化構成の呼処理プロセッサ複数組に分散して収容され
ている。
理プロセッサ31a と予備系呼処理プロセッサ31b の2台
が1組となり、2つの呼処理プロセッサ31a,31b は共通
の回線制御LSI5にアクセスすることによって端末6
の呼処理を行う。回線制御LSI5はレイヤ2(フレー
ムレベル)の制御を行うものであり、1組の呼処理プロ
セッサ31a,31b がレイヤ2以下の状態を共通の環境とし
て保有する構成となっている。端末6は以上のような二
重化構成の呼処理プロセッサ複数組に分散して収容され
ている。
【0010】以上の構成を前提に、図2と図8を併用し
て正常状態におけるパケット通信を説明する。図8はパ
ケット通信網(図示省略)における送受信情報の転送シ
ーケンスを示しているが、図示のように、送信端末より
パケットが送信されると、このパケット(図8ではDT
と記す)は送信端末を収容するノードで受信・蓄積され
たのち中継ノード(図8では図示省略)に送出され、中
継ノードより受信端末を収容するノードに転送されたの
ち、受信端末に送られる(以下、説明を簡単にするた
め、中継ノードは省略)。
て正常状態におけるパケット通信を説明する。図8はパ
ケット通信網(図示省略)における送受信情報の転送シ
ーケンスを示しているが、図示のように、送信端末より
パケットが送信されると、このパケット(図8ではDT
と記す)は送信端末を収容するノードで受信・蓄積され
たのち中継ノード(図8では図示省略)に送出され、中
継ノードより受信端末を収容するノードに転送されたの
ち、受信端末に送られる(以下、説明を簡単にするた
め、中継ノードは省略)。
【0011】送信端末及び受信端末を収容するノードに
は図2に示すようなパケット交換システムが設置されて
おり、端末6より送信されるパケットDTは回線制御L
SI5を介して動作系の呼処理プロセッサ31a に受信さ
れ、図示省略されたメモリに一旦蓄積されたのち、図示
省略された中継回線に送出される。
は図2に示すようなパケット交換システムが設置されて
おり、端末6より送信されるパケットDTは回線制御L
SI5を介して動作系の呼処理プロセッサ31a に受信さ
れ、図示省略されたメモリに一旦蓄積されたのち、図示
省略された中継回線に送出される。
【0012】端末6より送信されるパケットには前記し
たようにシーケンス番号が付与されているが、各ノード
の呼処理プロセッサはこのシーケンス番号の順序を逆転
しないように次のノードに送出する。パケット通信では
一連のパケットがすべて同一ノードを経由すると限らな
いため、中継ノードや受信端末収容ノードではパケット
の順序が逆転して到着する場合があるが、この場合は呼
処理プロセッサがシーケンス番号を管理し、一連のパケ
ットを全部蓄積したのちに正しい順序に整えて次のノー
ドまたは端末に送出する。
たようにシーケンス番号が付与されているが、各ノード
の呼処理プロセッサはこのシーケンス番号の順序を逆転
しないように次のノードに送出する。パケット通信では
一連のパケットがすべて同一ノードを経由すると限らな
いため、中継ノードや受信端末収容ノードではパケット
の順序が逆転して到着する場合があるが、この場合は呼
処理プロセッサがシーケンス番号を管理し、一連のパケ
ットを全部蓄積したのちに正しい順序に整えて次のノー
ドまたは端末に送出する。
【0013】以上の処理を行うために動作系呼処理プロ
セッサ31a ではシーケンス番号を管理しているが、この
シーケンス番号はパケットごとに変化する情報であるた
め、動作系呼処理プロセッサ31a 内のメモリ(図示省
略)に記憶して呼処理中におけるパケット送出順序の制
御(フロー制御と呼ぶ)に使用する。以下、シーケンス
番号のようにフロー制御に使用される可変情報をフロー
制御用可変情報と記す。フロー制御用可変情報にはシー
ケンス番号以外のものも若干含まれるが、ファイル更新
時に考慮するフロー制御用可変情報としてはシーケンス
番号を前提とするものとする。
セッサ31a ではシーケンス番号を管理しているが、この
シーケンス番号はパケットごとに変化する情報であるた
め、動作系呼処理プロセッサ31a 内のメモリ(図示省
略)に記憶して呼処理中におけるパケット送出順序の制
御(フロー制御と呼ぶ)に使用する。以下、シーケンス
番号のようにフロー制御に使用される可変情報をフロー
制御用可変情報と記す。フロー制御用可変情報にはシー
ケンス番号以外のものも若干含まれるが、ファイル更新
時に考慮するフロー制御用可変情報としてはシーケンス
番号を前提とするものとする。
【0014】端末とノード間、またはノード相互間にお
いて、各パケット交換システムが連続して受信できるパ
ケットの数には制限が設けられており、これをウィンド
・サイズと呼んでいる。このウィンド・サイズは前記フ
ロー制御用可変情報と違い、呼が設定されるときに規定
され、論理チャネルが設定されている間、即ち、一つの
呼として送受信端末間でパケット通信が行われている
間、固定される情報である。
いて、各パケット交換システムが連続して受信できるパ
ケットの数には制限が設けられており、これをウィンド
・サイズと呼んでいる。このウィンド・サイズは前記フ
ロー制御用可変情報と違い、呼が設定されるときに規定
され、論理チャネルが設定されている間、即ち、一つの
呼として送受信端末間でパケット通信が行われている
間、固定される情報である。
【0015】端末6より送信端末収容ノードにウィンド
・サイズ相当のパケットが送られると動作系呼処理プロ
セッサ31a はこれを蓄積し、シーケンス番号順に、順
次、次のノード(受信端末収容ノードとする)に送信す
るが、例えば送信先のノードがパケットを受信できない
状態にあると動作系呼処理プロセッサ31a はウィンド・
サイズのパケットを蓄積した状態のままとなる。
・サイズ相当のパケットが送られると動作系呼処理プロ
セッサ31a はこれを蓄積し、シーケンス番号順に、順
次、次のノード(受信端末収容ノードとする)に送信す
るが、例えば送信先のノードがパケットを受信できない
状態にあると動作系呼処理プロセッサ31a はウィンド・
サイズのパケットを蓄積した状態のままとなる。
【0016】このような状態になると、動作系呼処理プ
ロセッサ31a は端末6より次のパケットを受信できない
ため、端末6に対して受信可信号(図8ではRRと記
す)を送出しないようにする。端末6は受信可信号を受
信していない状態では次のパケットを送信しない。動作
系呼処理プロセッサ31a が蓄積したパケットを次ノード
に送出し、次のパケットを受信できる状態になると同呼
処理プロセッサ31a は端末6に対して受信可信号を送出
し、端末6は次のパケットを送信する。上記の受信可信
号による送信制御は図8に示すように、受信端末収容ノ
ードと送信端末収容ノード間、受信端末と受信端末収容
ノード間においても行われる。
ロセッサ31a は端末6より次のパケットを受信できない
ため、端末6に対して受信可信号(図8ではRRと記
す)を送出しないようにする。端末6は受信可信号を受
信していない状態では次のパケットを送信しない。動作
系呼処理プロセッサ31a が蓄積したパケットを次ノード
に送出し、次のパケットを受信できる状態になると同呼
処理プロセッサ31a は端末6に対して受信可信号を送出
し、端末6は次のパケットを送信する。上記の受信可信
号による送信制御は図8に示すように、受信端末収容ノ
ードと送信端末収容ノード間、受信端末と受信端末収容
ノード間においても行われる。
【0017】正常状態では上記の送信端末、送信端末収
容ノード、受信端末収容ノード及び受信端末においてそ
れぞれシーケンス番号の管理と次のパケットが受信可能
であるか否かの状態管理が行われており、図8ではこの
管理が行われている点を状態/シーケンス管理点として
黒丸で示している。
容ノード、受信端末収容ノード及び受信端末においてそ
れぞれシーケンス番号の管理と次のパケットが受信可能
であるか否かの状態管理が行われており、図8ではこの
管理が行われている点を状態/シーケンス管理点として
黒丸で示している。
【0018】次に呼処理プロセッサ31a,31b のファイル
更新を行う場合について説明する。機能向上などのため
にファイル更新を行う場合、保守コンソール4より保守
用プロセッサ1を制御して予備系呼処理プロセッサ31b
のファイル(図7では図示省略) に記憶されている呼処
理プログラムを更新する。このとき、呼処理プロセッサ
が呼処理を行うために必要な情報を予め予備系呼処理プ
ロセッサ31b 内のメモリ(図示省略)に記憶させておく
必要があるが、呼処理に必要な情報のうち、固定的な情
報、例えば局データや加入者データ、或いは固定的なチ
ャネルを形成してパケット通信を行うPVC(Parmanen
t Virtual Circuit)のための情報などは図示省略された
局データファイルやバックアップファイルに一元的に管
理されており、転送が容易であるため、保守コンソール
4よりの制御により予備系呼処理プロセッサ31b に転送
し記憶させる。
更新を行う場合について説明する。機能向上などのため
にファイル更新を行う場合、保守コンソール4より保守
用プロセッサ1を制御して予備系呼処理プロセッサ31b
のファイル(図7では図示省略) に記憶されている呼処
理プログラムを更新する。このとき、呼処理プロセッサ
が呼処理を行うために必要な情報を予め予備系呼処理プ
ロセッサ31b 内のメモリ(図示省略)に記憶させておく
必要があるが、呼処理に必要な情報のうち、固定的な情
報、例えば局データや加入者データ、或いは固定的なチ
ャネルを形成してパケット通信を行うPVC(Parmanen
t Virtual Circuit)のための情報などは図示省略された
局データファイルやバックアップファイルに一元的に管
理されており、転送が容易であるため、保守コンソール
4よりの制御により予備系呼処理プロセッサ31b に転送
し記憶させる。
【0019】動作系呼処理プロセッサ31a で通信中の呼
を中断せずに予備系呼処理プロセッサ31b に引き継ぐた
めには上記のほかにフロー制御用可変情報を動作系/予
備系の切替え前に予備系呼処理プロセッサ31b に転送し
ておくことが必要であるが、このフロー制御用可変情報
は前記したように動作系呼処理プロセッサ31a 内のメモ
リに記憶されているため、動作系呼処理プロセッサ31a
が呼処理を継続しながら予備系呼処理プロセッサ31b に
転送する必要がある。しかし、呼処理を行いながらの情
報転送は動作系呼処理プロセッサ31a にとって負担が大
きいうえ、フロー制御用可変情報が呼処理中に変化する
ため、実際には転送が困難である。
を中断せずに予備系呼処理プロセッサ31b に引き継ぐた
めには上記のほかにフロー制御用可変情報を動作系/予
備系の切替え前に予備系呼処理プロセッサ31b に転送し
ておくことが必要であるが、このフロー制御用可変情報
は前記したように動作系呼処理プロセッサ31a 内のメモ
リに記憶されているため、動作系呼処理プロセッサ31a
が呼処理を継続しながら予備系呼処理プロセッサ31b に
転送する必要がある。しかし、呼処理を行いながらの情
報転送は動作系呼処理プロセッサ31a にとって負担が大
きいうえ、フロー制御用可変情報が呼処理中に変化する
ため、実際には転送が困難である。
【0020】このため、従来技術では動作系呼処理プロ
セッサ31a で通信中の呼を切断して動作系/予備系を切
替え、予備系に切替えられた呼処理プロセッサ31a のフ
ァイル更新を行っている。前記したウィンド・サイズ
等、呼設定時に規定され、動作系呼処理プロセッサ31a
内に記憶されている固定情報は転送可能であるが、通信
中の呼を切断するため、これらの固定情報の転送も行わ
れないのが普通である。
セッサ31a で通信中の呼を切断して動作系/予備系を切
替え、予備系に切替えられた呼処理プロセッサ31a のフ
ァイル更新を行っている。前記したウィンド・サイズ
等、呼設定時に規定され、動作系呼処理プロセッサ31a
内に記憶されている固定情報は転送可能であるが、通信
中の呼を切断するため、これらの固定情報の転送も行わ
れないのが普通である。
【0021】以上の結果、切断された通信中の呼は端末
6より改めて発呼を行い、動作系に切替えられた呼処理
プロセッサ31b により改めて呼設定を行い、通信を再開
させることとなるが、この方法はユーザの通信に迷惑を
与える欠点となっている。
6より改めて発呼を行い、動作系に切替えられた呼処理
プロセッサ31b により改めて呼設定を行い、通信を再開
させることとなるが、この方法はユーザの通信に迷惑を
与える欠点となっている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】従来技術ではファイル
更新時に、動作系の呼処理プロセッサから予備系の呼処
理プロセッサにフロー制御用可変情報を転送することが
困難であったため、動作系と予備系の呼処理プロセッサ
を切替える際に、動作系の呼処理プロセッサにより通信
中の呼を切断して動作系/予備系の切替えを行い、予備
系に切替えられた呼処理プロセッサのファイルを更新し
ていた。
更新時に、動作系の呼処理プロセッサから予備系の呼処
理プロセッサにフロー制御用可変情報を転送することが
困難であったため、動作系と予備系の呼処理プロセッサ
を切替える際に、動作系の呼処理プロセッサにより通信
中の呼を切断して動作系/予備系の切替えを行い、予備
系に切替えられた呼処理プロセッサのファイルを更新し
ていた。
【0023】上記のように、従来技術のファイル更新方
法は通信中の呼を切断するため、機能向上などに伴うフ
ァイル更新がパケット通信網の各ノードのパケット交換
システムに対して一斉または順次行われるような場合、
ユーザ、特に全国規模で通信を行うユーザが通信中の呼
を切断される頻度が高くなるなど、信頼性の点で大きな
欠点を有していた。
法は通信中の呼を切断するため、機能向上などに伴うフ
ァイル更新がパケット通信網の各ノードのパケット交換
システムに対して一斉または順次行われるような場合、
ユーザ、特に全国規模で通信を行うユーザが通信中の呼
を切断される頻度が高くなるなど、信頼性の点で大きな
欠点を有していた。
【0024】本発明は、通信中の呼を中断することなく
ファイル更新を行うことを目的とする。
ファイル更新を行うことを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】図1及び図2は本発明の
原理説明図である。図1及び図2はパケット交換システ
ムの構成を示しており、1は保守用プロセッサ、2はバ
ス、3はファイル、11a,21a は動作系として動作中の呼
処理プロセッサ、11b,21b は予備系として待機中の呼処
理プロセッサである。
原理説明図である。図1及び図2はパケット交換システ
ムの構成を示しており、1は保守用プロセッサ、2はバ
ス、3はファイル、11a,21a は動作系として動作中の呼
処理プロセッサ、11b,21b は予備系として待機中の呼処
理プロセッサである。
【0026】12及び13は呼処理プロセッサ11a,11b 内に
設けられ、12は動作系呼処理プロセッサとして動作中に
前記保守用プロセッサ1より所定の指示を受けたとき
に、自呼処理プロセッサ11a をフロー制御用可変情報を
管理しない状態に切替えて動作させるフロー管理停止手
段、13は予備系から動作系に切替えられたとき、通信中
の端末から受信するパケットよりフロー制御用可変情報
を抽出して自呼処理プロセッサ11b をフロー制御用可変
情報を管理する状態に復帰させるフロー管理復帰手段13
である。
設けられ、12は動作系呼処理プロセッサとして動作中に
前記保守用プロセッサ1より所定の指示を受けたとき
に、自呼処理プロセッサ11a をフロー制御用可変情報を
管理しない状態に切替えて動作させるフロー管理停止手
段、13は予備系から動作系に切替えられたとき、通信中
の端末から受信するパケットよりフロー制御用可変情報
を抽出して自呼処理プロセッサ11b をフロー制御用可変
情報を管理する状態に復帰させるフロー管理復帰手段13
である。
【0027】22乃至25は呼処理プロセッサ21a,21b 内に
設けられ、22は動作系呼処理プロセッサとして動作中に
前記保守用プロセッサ1より所定の指示を受けたときは
フロー管理停止通知手段24を介して通信中の全端末より
パケット交換システムがフロー制御用可変情報を管理し
ない状態に切替わることについて了解を得たのちに自呼
処理プロセッサ21a をフロー制御用可変情報を管理しな
い状態に切替えて動作させ、予備系呼処理プロセッサと
して待機中に前記指示を受けたときは自呼処理プロセッ
サ21b を直ちにフロー制御用可変情報を管理しない状態
に切替えて動作させるフロー管理停止手段22、24は前記
フロー管理停止手段22より所定の通知を受けたときに、
通信中の全端末にパケット交換システムがフロー制御用
可変情報を管理しない状態に切替わることを通知し、全
端末より了解通知を受信したときに前記フロー管理停止
手段22に対して全端末の了解を通知するフロー管理停止
通知手段、25は予備系から動作系に切替えられたとき、
通信中の全端末に対して、パケット交換システムがフロ
ー制御用可変情報を管理する状態に復帰することを通知
し、各端末の了解通知をフロー管理復帰手段23に通知す
るフロー管理再開通知手段、23は前記フロー管理再開通
知手段25より前記了解通知を受信した端末から受信する
パケットよりフロー制御用可変情報を抽出して自呼処理
プロセッサ21a を順次フロー制御用可変情報を管理する
状態に復帰させるフロー管理復帰手段である。
設けられ、22は動作系呼処理プロセッサとして動作中に
前記保守用プロセッサ1より所定の指示を受けたときは
フロー管理停止通知手段24を介して通信中の全端末より
パケット交換システムがフロー制御用可変情報を管理し
ない状態に切替わることについて了解を得たのちに自呼
処理プロセッサ21a をフロー制御用可変情報を管理しな
い状態に切替えて動作させ、予備系呼処理プロセッサと
して待機中に前記指示を受けたときは自呼処理プロセッ
サ21b を直ちにフロー制御用可変情報を管理しない状態
に切替えて動作させるフロー管理停止手段22、24は前記
フロー管理停止手段22より所定の通知を受けたときに、
通信中の全端末にパケット交換システムがフロー制御用
可変情報を管理しない状態に切替わることを通知し、全
端末より了解通知を受信したときに前記フロー管理停止
手段22に対して全端末の了解を通知するフロー管理停止
通知手段、25は予備系から動作系に切替えられたとき、
通信中の全端末に対して、パケット交換システムがフロ
ー制御用可変情報を管理する状態に復帰することを通知
し、各端末の了解通知をフロー管理復帰手段23に通知す
るフロー管理再開通知手段、23は前記フロー管理再開通
知手段25より前記了解通知を受信した端末から受信する
パケットよりフロー制御用可変情報を抽出して自呼処理
プロセッサ21a を順次フロー制御用可変情報を管理する
状態に復帰させるフロー管理復帰手段である。
【0028】
【作用】図1において、動作系及び予備系の呼処理プロ
セッサ11a,11b にそれぞれ接続されているファイル3を
更新する場合、保守用プロセッサ1は先ず予備系の呼処
理プロセッサ11b のファイル3を更新する。このとき、
予備系の呼処理プロセッサ11b が呼処理を行うために必
要な固定情報が図示省略された局ファイル及び動作系の
呼処理プロセッサ11a より予備系の呼処理プロセッサ11
b に対して転送される。
セッサ11a,11b にそれぞれ接続されているファイル3を
更新する場合、保守用プロセッサ1は先ず予備系の呼処
理プロセッサ11b のファイル3を更新する。このとき、
予備系の呼処理プロセッサ11b が呼処理を行うために必
要な固定情報が図示省略された局ファイル及び動作系の
呼処理プロセッサ11a より予備系の呼処理プロセッサ11
b に対して転送される。
【0029】次いで保守用プロセッサ1は動作系の呼処
理プロセッサ11a のフロー管理停止手段12に所定の指示
を与え、呼処理プロセッサ11a をフロー制御用可変情報
を管理しない状態に切替えて動作させる。この状態で端
末(図示省略)より送られてくるパケットはシーケンス
番号などのフロー制御用可変情報が管理されないで図示
省略された中継ノードのパケット交換システム或いは受
信端末に転送される。
理プロセッサ11a のフロー管理停止手段12に所定の指示
を与え、呼処理プロセッサ11a をフロー制御用可変情報
を管理しない状態に切替えて動作させる。この状態で端
末(図示省略)より送られてくるパケットはシーケンス
番号などのフロー制御用可変情報が管理されないで図示
省略された中継ノードのパケット交換システム或いは受
信端末に転送される。
【0030】この状態で保守用プロセッサ1は呼処理プ
ロセッサ11a を予備系に、呼処理プロセッサ11b を動作
系に切替える。この時点で動作系であった呼処理プロセ
ッサ11a において通信中であった呼は呼処理プロセッサ
11b によって呼処理が行われるようになるが、切替え直
後はフロー制御用可変情報が管理されない状態となって
いる。
ロセッサ11a を予備系に、呼処理プロセッサ11b を動作
系に切替える。この時点で動作系であった呼処理プロセ
ッサ11a において通信中であった呼は呼処理プロセッサ
11b によって呼処理が行われるようになるが、切替え直
後はフロー制御用可変情報が管理されない状態となって
いる。
【0031】切替えが行われたのち、呼処理プロセッサ
11b が通信中の端末から最初のパケットを受信すると、
フロー管理復帰手段13はこのパケットに含まれているシ
ーケンス番号を正しいシーケンス番号と見做し、フロー
制御用可変情報として管理を再開する。このフロー制御
用可変情報の管理再開は端末ごとに行われる。
11b が通信中の端末から最初のパケットを受信すると、
フロー管理復帰手段13はこのパケットに含まれているシ
ーケンス番号を正しいシーケンス番号と見做し、フロー
制御用可変情報として管理を再開する。このフロー制御
用可変情報の管理再開は端末ごとに行われる。
【0032】動作系であった呼処理プロセッサ11a は予
備系に切替えられたのち、ファイル3の更新が行われ、
以後、予備系として待機状態に置かれる。図1において
は、以上のように、フロー制御用可変情報の管理を停止
した状態で動作系と予備系の呼処理プロセッサ11a,11b
を切替えるため、切替え時に動作系呼処理プロセッサ11
a から予備系呼処理プロセッサ11b にフロー制御用可変
情報を転送する必要がなくなる。このため、通信中の呼
を切断する理由が解消し、通信中の呼を切断することな
くファイル更新が行われる。
備系に切替えられたのち、ファイル3の更新が行われ、
以後、予備系として待機状態に置かれる。図1において
は、以上のように、フロー制御用可変情報の管理を停止
した状態で動作系と予備系の呼処理プロセッサ11a,11b
を切替えるため、切替え時に動作系呼処理プロセッサ11
a から予備系呼処理プロセッサ11b にフロー制御用可変
情報を転送する必要がなくなる。このため、通信中の呼
を切断する理由が解消し、通信中の呼を切断することな
くファイル更新が行われる。
【0033】図2においても図1と同様なファイル更新
が行われるが、図2の場合は通信中の端末(図示省略)
の了解を得てフロー制御用可変情報の管理の停止と再開
が行われる点が図1と異なる。
が行われるが、図2の場合は通信中の端末(図示省略)
の了解を得てフロー制御用可変情報の管理の停止と再開
が行われる点が図1と異なる。
【0034】図2において、ファイル更新を行う場合も
最初に予備系の呼処理プロセッサ11b のファイル3を更
新し、呼処理に必要な固定情報を該呼処理プロセッサ11
b に転送させる。
最初に予備系の呼処理プロセッサ11b のファイル3を更
新し、呼処理に必要な固定情報を該呼処理プロセッサ11
b に転送させる。
【0035】次いで保守用プロセッサ1は動作系の呼処
理プロセッサ11a のフロー管理停止手段22に所定の指示
を与える。呼処理プロセッサ11a はこの指示を受ける
と、フロー管理停止通知手段24に対して、通信中の端末
にフロー制御用可変情報を管理しない状態に切替わるこ
とを通知することを依頼する。
理プロセッサ11a のフロー管理停止手段22に所定の指示
を与える。呼処理プロセッサ11a はこの指示を受ける
と、フロー管理停止通知手段24に対して、通信中の端末
にフロー制御用可変情報を管理しない状態に切替わるこ
とを通知することを依頼する。
【0036】フロー管理停止通知手段24はこれを受ける
と通信中の全端末に対して、パケット交換システムがフ
ロー制御用可変情報を管理しない状態に切替わることを
通知し、端末よりの了解通知を待つ。全端末より了解通
知を受信し終わるとフロー管理停止通知手段24はフロー
管理停止手段22に全端末が了解したことを通知する。フ
ロー管理停止手段22はこの通知により呼処理プロセッサ
11a をフロー制御用可変情報を管理しない状態に切替え
て動作させる。
と通信中の全端末に対して、パケット交換システムがフ
ロー制御用可変情報を管理しない状態に切替わることを
通知し、端末よりの了解通知を待つ。全端末より了解通
知を受信し終わるとフロー管理停止通知手段24はフロー
管理停止手段22に全端末が了解したことを通知する。フ
ロー管理停止手段22はこの通知により呼処理プロセッサ
11a をフロー制御用可変情報を管理しない状態に切替え
て動作させる。
【0037】この状態で保守用プロセッサ1は呼処理プ
ロセッサ21a を予備系に、呼処理プロセッサ21b を動作
系に切替え、呼処理プロセッサ21a はファイル更新が可
能な状態となる。
ロセッサ21a を予備系に、呼処理プロセッサ21b を動作
系に切替え、呼処理プロセッサ21a はファイル更新が可
能な状態となる。
【0038】動作系と予備系の切替えが行われると、新
たに動作系となった呼処理プロセッサ21b のフロー管理
再開通知手段25は先に動作系であった呼処理プロセッサ
21aより引き継いだ通信中の全端末に対して、パケット
交換システムがフロー制御用可変情報を管理する状態に
復帰することを通知し、各端末より了解通知を受信する
と、受信の都度、これをフロー管理復帰手段23に通知す
る。
たに動作系となった呼処理プロセッサ21b のフロー管理
再開通知手段25は先に動作系であった呼処理プロセッサ
21aより引き継いだ通信中の全端末に対して、パケット
交換システムがフロー制御用可変情報を管理する状態に
復帰することを通知し、各端末より了解通知を受信する
と、受信の都度、これをフロー管理復帰手段23に通知す
る。
【0039】フロー管理復帰手段23はフロー管理再開通
知手段25より了解通知を受信すると、了解通知のあった
端末からの最初のパケットに含まれているシーケンス番
号を正しいシーケンス番号と見做し、フロー制御用可変
情報として管理を再開する。
知手段25より了解通知を受信すると、了解通知のあった
端末からの最初のパケットに含まれているシーケンス番
号を正しいシーケンス番号と見做し、フロー制御用可変
情報として管理を再開する。
【0040】図2の場合も図1と同様、切替え時に動作
系呼処理プロセッサ21a から予備系呼処理プロセッサ21
b にフロー制御用可変情報を転送する必要がなくなるた
め、通信中の呼を切断することなくファイル更新を行う
ことができる。
系呼処理プロセッサ21a から予備系呼処理プロセッサ21
b にフロー制御用可変情報を転送する必要がなくなるた
め、通信中の呼を切断することなくファイル更新を行う
ことができる。
【0041】図2の場合はこれに加え、端末が予めフロ
ー制御用可変情報の管理の停止と再開を通知されるた
め、端末の了解通知をフロー制御用可変情報の中断と再
開が容易な時点(例えばシーケンス番号の変り目やウィ
ンド・サイズ一杯のパケットを送信し終わった時点)に
返送することができ、フロー管理復帰手段23がより正確
にフロー制御用可変情報の管理を行うことが可能とな
る。また、端末自身も通知を受けることによりシーケン
ス番号の順序逆転などに対する対処を適切に行うことが
可能となる。
ー制御用可変情報の管理の停止と再開を通知されるた
め、端末の了解通知をフロー制御用可変情報の中断と再
開が容易な時点(例えばシーケンス番号の変り目やウィ
ンド・サイズ一杯のパケットを送信し終わった時点)に
返送することができ、フロー管理復帰手段23がより正確
にフロー制御用可変情報の管理を行うことが可能とな
る。また、端末自身も通知を受けることによりシーケン
ス番号の順序逆転などに対する対処を適切に行うことが
可能となる。
【0042】
【実施例】図3及び図4は本発明の実施例構成図、図5
及び図6は本発明の実施例情報転送シーケンス図であ
る。
及び図6は本発明の実施例情報転送シーケンス図であ
る。
【0043】全図を通じ、同一記号は同一対象物を示
し、4は保守コンソール、5は回線制御LSI、6は端
末である。なお、回線制御LSI5は図7により説明し
た従来技術のものと同一の役割をもつものである。
し、4は保守コンソール、5は回線制御LSI、6は端
末である。なお、回線制御LSI5は図7により説明し
た従来技術のものと同一の役割をもつものである。
【0044】図3は図1の原理に基づく実施例の構成を
示しているが、図では複数の呼処理プロセッサのうち、
動作系及び予備系各1台からなる1組の二重化プロセッ
サのみを図示している。
示しているが、図では複数の呼処理プロセッサのうち、
動作系及び予備系各1台からなる1組の二重化プロセッ
サのみを図示している。
【0045】図3において、動作系及び予備系の呼処理
プロセッサ11a,11b のファイル更新を実施する場合、保
守コンソール4は先ず保守用プロセッサ1及びバス3を
介して予備系の呼処理プロセッサ11b のファイル3に新
しいプログラムをロードし、熱予備の待機状態とする。
プロセッサ11a,11b のファイル更新を実施する場合、保
守コンソール4は先ず保守用プロセッサ1及びバス3を
介して予備系の呼処理プロセッサ11b のファイル3に新
しいプログラムをロードし、熱予備の待機状態とする。
【0046】このとき、予備系の呼処理プロセッサ11b
のメモリ(図示省略)に局データ、加入者データ、PV
Cリンク情報などの固定情報をパケット交換システムに
共通に設けられた局ファイルまたはバックアップファイ
ル(図示省略)より転送し、動作系呼処理プロセッサ11
a と同等な環境を整える。
のメモリ(図示省略)に局データ、加入者データ、PV
Cリンク情報などの固定情報をパケット交換システムに
共通に設けられた局ファイルまたはバックアップファイ
ル(図示省略)より転送し、動作系呼処理プロセッサ11
a と同等な環境を整える。
【0047】次いで保守用プロセッサ1の制御により、
予備系呼処理プロセッサ11b に対して通信中の呼を引き
継ぐために必要な情報のうち、呼の設定時に規定されて
通信継続中、維持される固定情報を転送する。この固定
情報は、リンクが予め固定されていない通常の呼(V
C:Virtual Call) のリンク情報、ウィンド・サイズ情
報、最大許容パケット長などが主なものである。これら
の情報は動作系呼処理プロセッサ11a 内に設定されてい
るため、動作系の呼処理プロセッサ11a が呼処理の間隙
を縫ってバス2を介するプロセッサ間通信により予備系
の呼処理プロセッサ11b に転送する。しかし、同じ動作
系呼処理プロセッサ11a 内に設定されされているフロー
制御用可変情報の転送は前記したように転送されない。
予備系呼処理プロセッサ11b に対して通信中の呼を引き
継ぐために必要な情報のうち、呼の設定時に規定されて
通信継続中、維持される固定情報を転送する。この固定
情報は、リンクが予め固定されていない通常の呼(V
C:Virtual Call) のリンク情報、ウィンド・サイズ情
報、最大許容パケット長などが主なものである。これら
の情報は動作系呼処理プロセッサ11a 内に設定されてい
るため、動作系の呼処理プロセッサ11a が呼処理の間隙
を縫ってバス2を介するプロセッサ間通信により予備系
の呼処理プロセッサ11b に転送する。しかし、同じ動作
系呼処理プロセッサ11a 内に設定されされているフロー
制御用可変情報の転送は前記したように転送されない。
【0048】この状態で保守コンソール4は保守用プロ
セッサ1を介して動作系呼処理プロセッサ11a にフロー
制御用可変情報を管理しない状態で呼処理を行う機能
(パケットリレー機能と呼ばれることがある)に切替え
るよう指示する。動作系呼処理プロセッサ11a のフロー
管理停止処理部12はこの指示を受けると自呼処理プロセ
ッサ11a の呼処理を通常のプロトコル処理からフロー制
御用可変情報を管理しない処理に切替えて動作させる。
セッサ1を介して動作系呼処理プロセッサ11a にフロー
制御用可変情報を管理しない状態で呼処理を行う機能
(パケットリレー機能と呼ばれることがある)に切替え
るよう指示する。動作系呼処理プロセッサ11a のフロー
管理停止処理部12はこの指示を受けると自呼処理プロセ
ッサ11a の呼処理を通常のプロトコル処理からフロー制
御用可変情報を管理しない処理に切替えて動作させる。
【0049】次いで保守コンソール4は動作系/予備系
の切替え指示を行い、更新ずみのファイル3を備えた呼
処理プロセッサ11b が新たに動作系プロセッサとして呼
処理を開始し、予備系に切替えられた呼処理プロセッサ
11a はファイル更新が行われたのち、待機状態に入る。
の切替え指示を行い、更新ずみのファイル3を備えた呼
処理プロセッサ11b が新たに動作系プロセッサとして呼
処理を開始し、予備系に切替えられた呼処理プロセッサ
11a はファイル更新が行われたのち、待機状態に入る。
【0050】動作系に切替えられると呼処理プロセッサ
11b は通信中であった呼の処理を直ちに開始するが、フ
ロー制御用可変情報を引き継いでいないため、切替え直
後は通常のプロトコルによる呼処理を行うことができな
い。このため、フロー管理復帰処理部13は通信中の呼ご
と(具体的には呼ごとに設定された論理チャネル番号単
位) に最初に受信したパケットを正常に送られたパケッ
トとして捉え、このパケットに含まれているシーケンス
番号を抽出してフロー制御用可変情報として図示省略さ
れたメモリに記憶し、フロー制御用可変情報を管理する
状態の呼処理に復帰する。このフロー管理復帰処理を通
信中であった全呼に対して行うことにより、呼処理プロ
セッサ11b による呼処理は正常のプロトコル処理に戻
る。
11b は通信中であった呼の処理を直ちに開始するが、フ
ロー制御用可変情報を引き継いでいないため、切替え直
後は通常のプロトコルによる呼処理を行うことができな
い。このため、フロー管理復帰処理部13は通信中の呼ご
と(具体的には呼ごとに設定された論理チャネル番号単
位) に最初に受信したパケットを正常に送られたパケッ
トとして捉え、このパケットに含まれているシーケンス
番号を抽出してフロー制御用可変情報として図示省略さ
れたメモリに記憶し、フロー制御用可変情報を管理する
状態の呼処理に復帰する。このフロー管理復帰処理を通
信中であった全呼に対して行うことにより、呼処理プロ
セッサ11b による呼処理は正常のプロトコル処理に戻
る。
【0051】図5は図3の構成によるファイル更新前後
の情報転送のシーケンスを示している。図3は送信端末
収容ノードのパケット交換システムがファイル更新を実
施する場合を図示しているが、以下、図3の構成を前提
に図5について説明する。
の情報転送のシーケンスを示している。図3は送信端末
収容ノードのパケット交換システムがファイル更新を実
施する場合を図示しているが、以下、図3の構成を前提
に図5について説明する。
【0052】ファイル更新を行う場合、図5のA点以前
に予備系呼処理プロセッサ11b のファイル更新を行い、
必要な固定情報を転送しておく。これらが終了したA点
で保守コンソール4は動作系呼処理プロセッサ11a にフ
ロー制御用可変情報を管理しない状態に切替えるよう指
示する。この指示により、送信端末収容ノードは状態/
シーケンス管理を行わない状態となる。
に予備系呼処理プロセッサ11b のファイル更新を行い、
必要な固定情報を転送しておく。これらが終了したA点
で保守コンソール4は動作系呼処理プロセッサ11a にフ
ロー制御用可変情報を管理しない状態に切替えるよう指
示する。この指示により、送信端末収容ノードは状態/
シーケンス管理を行わない状態となる。
【0053】この状態でも送信端末収容ノードのパケッ
ト交換システムの蓄積交換機能やルーチング機能は動作
しているが、シーケンス番号などパケットの内容に関与
しない状態となるため、図5に示すようにパケット(D
T)及び受信可信号(RR)は送信端末と受信端末収容
ノード間で直接授受する形となる。
ト交換システムの蓄積交換機能やルーチング機能は動作
しているが、シーケンス番号などパケットの内容に関与
しない状態となるため、図5に示すようにパケット(D
T)及び受信可信号(RR)は送信端末と受信端末収容
ノード間で直接授受する形となる。
【0054】次いで、B点で動作系と予備系の切替えが
行われると、新たに動作系となった呼処理プロセッサ11
b が通信中の送信端末より受信する最初のパケットによ
りシーケンス番号を抽出してフロー制御用可変情報を管
理する状態に復帰し(図5のC点)、以後、正常の呼処
理が行われる。
行われると、新たに動作系となった呼処理プロセッサ11
b が通信中の送信端末より受信する最初のパケットによ
りシーケンス番号を抽出してフロー制御用可変情報を管
理する状態に復帰し(図5のC点)、以後、正常の呼処
理が行われる。
【0055】以上のように図3では、切替え時に動作系
呼処理プロセッサ11a から予備系呼処理プロセッサ11b
にフロー制御用可変情報を転送する必要がなくなるた
め、通信中の呼を処理しながら切替えることが可能とな
り、通信中の呼を切断することなくファイル更新を行う
ことができる。
呼処理プロセッサ11a から予備系呼処理プロセッサ11b
にフロー制御用可変情報を転送する必要がなくなるた
め、通信中の呼を処理しながら切替えることが可能とな
り、通信中の呼を切断することなくファイル更新を行う
ことができる。
【0056】図4は図2の原理に基づく実施例の構成を
示し、図6は図4の構成によるファイル更新前後の情報
転送のシーケンスを示している。以下、図4と図5を併
せて説明するが、図3及び図5の説明と重複する部分は
省略する。
示し、図6は図4の構成によるファイル更新前後の情報
転送のシーケンスを示している。以下、図4と図5を併
せて説明するが、図3及び図5の説明と重複する部分は
省略する。
【0057】ファイル更新の準備が終了し、保守コンソ
ール4が動作系呼処理プロセッサ21a にフロー制御用可
変情報を管理しない状態で呼処理を行う機能に切替える
よう指示する(図6のD点)と、動作系呼処理プロセッ
サ21a のフロー管理停止処理部22はフロー管理停止通知
処理部24に対して、パケット交換システムがフロー制御
用可変情報を管理しない状態に切替わることを通信中の
端末に通知するよう依頼する。
ール4が動作系呼処理プロセッサ21a にフロー制御用可
変情報を管理しない状態で呼処理を行う機能に切替える
よう指示する(図6のD点)と、動作系呼処理プロセッ
サ21a のフロー管理停止処理部22はフロー管理停止通知
処理部24に対して、パケット交換システムがフロー制御
用可変情報を管理しない状態に切替わることを通信中の
端末に通知するよう依頼する。
【0058】フロー管理停止通知手段24はこれを受ける
と通信中の全端末に対して、パケット交換システムがフ
ロー制御用可変情報を管理しない状態に切替わること
を、例えば“CHG”信号により通知する。図6のE点
は端末への通知を示している。
と通信中の全端末に対して、パケット交換システムがフ
ロー制御用可変情報を管理しない状態に切替わること
を、例えば“CHG”信号により通知する。図6のE点
は端末への通知を示している。
【0059】この通知に対して通信中の端末6より順
次、了解通知が例えば“ANS1”信号により返送され
てくる(図6のF点)と、フロー管理停止通知処理部24
はこれを受信して管理し、全端末より了解通知を受信し
終わるとフロー管理停止通知処理部24はフロー管理停止
処理部22に全端末が了解したことを通知する。フロー管
理停止処理部22はこの通知により呼処理プロセッサ11a
をフロー制御用可変情報を管理しない状態に切替えて動
作させる。
次、了解通知が例えば“ANS1”信号により返送され
てくる(図6のF点)と、フロー管理停止通知処理部24
はこれを受信して管理し、全端末より了解通知を受信し
終わるとフロー管理停止通知処理部24はフロー管理停止
処理部22に全端末が了解したことを通知する。フロー管
理停止処理部22はこの通知により呼処理プロセッサ11a
をフロー制御用可変情報を管理しない状態に切替えて動
作させる。
【0060】以後、パケット(DT)と受信可信号(R
R)は図6に示すように送信端末収容ノードを中継する
ことなく、送信端末と受信端末収容ノード間で直接授受
されるようになるが、この状態で保守コンソール4は呼
処理プロセッサ21a を予備系に、呼処理プロセッサ21b
を動作系に切替え、呼処理プロセッサ21a のファイル更
新を行う(図6のG点)。
R)は図6に示すように送信端末収容ノードを中継する
ことなく、送信端末と受信端末収容ノード間で直接授受
されるようになるが、この状態で保守コンソール4は呼
処理プロセッサ21a を予備系に、呼処理プロセッサ21b
を動作系に切替え、呼処理プロセッサ21a のファイル更
新を行う(図6のG点)。
【0061】一方、新たに動作系となった呼処理プロセ
ッサ21b のフロー管理再開通知処理部25は先に動作系で
あった呼処理プロセッサ21a より引き継いだ通信中の全
端末に対して、パケット交換システムがフロー制御用可
変情報を管理する状態に復帰することを例えば“BC
K”信号により通知し(図6のH点)、各端末より了解
通知を例えば“ANS2”信号により受信すると、受信
の都度、これをフロー管理復帰手段23に通知する(図6
のJ点)。
ッサ21b のフロー管理再開通知処理部25は先に動作系で
あった呼処理プロセッサ21a より引き継いだ通信中の全
端末に対して、パケット交換システムがフロー制御用可
変情報を管理する状態に復帰することを例えば“BC
K”信号により通知し(図6のH点)、各端末より了解
通知を例えば“ANS2”信号により受信すると、受信
の都度、これをフロー管理復帰手段23に通知する(図6
のJ点)。
【0062】フロー管理復帰処理部23はフロー管理再開
通知処理部25より了解通知を受信すると、了解通知のあ
った端末からの最初のパケットに含まれているシーケン
ス番号を正しいシーケンス番号と見做し、フロー制御用
可変情報として管理を再開する(図6のK点)。
通知処理部25より了解通知を受信すると、了解通知のあ
った端末からの最初のパケットに含まれているシーケン
ス番号を正しいシーケンス番号と見做し、フロー制御用
可変情報として管理を再開する(図6のK点)。
【0063】図4の場合も図3と同様、切替え時に動作
系呼処理プロセッサ21a から予備系呼処理プロセッサ21
b にフロー制御用可変情報を転送しないため、通信中の
呼を切断することなくファイル更新を行うことができ
る。
系呼処理プロセッサ21a から予備系呼処理プロセッサ21
b にフロー制御用可変情報を転送しないため、通信中の
呼を切断することなくファイル更新を行うことができ
る。
【0064】図4の場合はこれに加え、端末が予めフロ
ー制御用可変情報の管理停止と再開を通知されるため、
端末側で了解通知を返送する時期を適宜選択したり、パ
ケットの送信を制御することによりフロー制御用可変情
報の管理再開をより正確に行うことが可能となる。具体
的な例では、図3の方法ではシーケンス番号の管理の再
開は前記のように可能であるが、最初に受信したパケッ
トがウィンド・サイズの何番目のパケットであるかを判
定するまでに時間を要するのに対して、図4の方法では
この判定を容易にすることが可能である。
ー制御用可変情報の管理停止と再開を通知されるため、
端末側で了解通知を返送する時期を適宜選択したり、パ
ケットの送信を制御することによりフロー制御用可変情
報の管理再開をより正確に行うことが可能となる。具体
的な例では、図3の方法ではシーケンス番号の管理の再
開は前記のように可能であるが、最初に受信したパケッ
トがウィンド・サイズの何番目のパケットであるかを判
定するまでに時間を要するのに対して、図4の方法では
この判定を容易にすることが可能である。
【0065】例えば、フロー制御用可変情報の管理停止
を通知された端末6が、シーケンス番号が初期値に復帰
する直前のパケットの送信を終わった時点で了解通知
(ANS1)を返送し、了解通知返送後、パケットの送
信を一旦停止してフロー制御用可変情報の管理再開通知
を待ち、該通知を受信したときに了解通知(ANS2)
を返送すると、次のパケットはシーケンス番号の初期値
から送信されるため、呼処理プロセッサではウィンド・
サイズの管理も正確に行うことが可能となる。
を通知された端末6が、シーケンス番号が初期値に復帰
する直前のパケットの送信を終わった時点で了解通知
(ANS1)を返送し、了解通知返送後、パケットの送
信を一旦停止してフロー制御用可変情報の管理再開通知
を待ち、該通知を受信したときに了解通知(ANS2)
を返送すると、次のパケットはシーケンス番号の初期値
から送信されるため、呼処理プロセッサではウィンド・
サイズの管理も正確に行うことが可能となる。
【0066】或いは、フロー制御用可変情報の管理停止
を通知されたときに、端末6がウィンド・サイズ一杯の
パケットを送信したのちに了解通知(ANS1)を返送
し、フロー制御用可変情報の管理再開通知を受信したと
きにウィンド・サイズの最初のパケットから送信するよ
うにしても、呼処理プロセッサにおけるウィンド・サイ
ズの管理は正確に行うことができる。
を通知されたときに、端末6がウィンド・サイズ一杯の
パケットを送信したのちに了解通知(ANS1)を返送
し、フロー制御用可変情報の管理再開通知を受信したと
きにウィンド・サイズの最初のパケットから送信するよ
うにしても、呼処理プロセッサにおけるウィンド・サイ
ズの管理は正確に行うことができる。
【0067】更に、フロー制御用可変情報の管理再開通
知を受信したときに、最初に送信するパケットのシーケ
ンス番号とウィンド・サイズの何番目に当たるかを示す
情報を端末6が了解通知(ANS2)内におりこんで返
送すれば、呼処理プロセッサにおけるフロー制御用可変
情報の管理はより正確に再開することかできる。
知を受信したときに、最初に送信するパケットのシーケ
ンス番号とウィンド・サイズの何番目に当たるかを示す
情報を端末6が了解通知(ANS2)内におりこんで返
送すれば、呼処理プロセッサにおけるフロー制御用可変
情報の管理はより正確に再開することかできる。
【0068】次に、図3乃至図6に共通する問題とし
て、パケット交換システムが一時的にフロー制御用可変
情報の管理を放棄した状態における問題について説明す
る。パケット交換システムがフロー制御用可変情報の管
理を放棄した場合、そのパケット交換システムが端末よ
り送信されるパケットを処理しているのであれば、端末
より送られるパケットがシーケンス番号順であるため、
他のノードに転送する場合にもシーケンスが乱れる可能
性は少ないが、中継処理や受信端末に対する処理を行っ
ている場合には、順序が逆転して到着したパケットをそ
のまま次のノードまたは受信端末に送出することとな
る。この場合、高機能の端末では順序が逆転して到着し
たパケットの順序を整えて出力することが可能である
が、このような機能をもたない端末では一時的に通信が
乱れる可能性がある。
て、パケット交換システムが一時的にフロー制御用可変
情報の管理を放棄した状態における問題について説明す
る。パケット交換システムがフロー制御用可変情報の管
理を放棄した場合、そのパケット交換システムが端末よ
り送信されるパケットを処理しているのであれば、端末
より送られるパケットがシーケンス番号順であるため、
他のノードに転送する場合にもシーケンスが乱れる可能
性は少ないが、中継処理や受信端末に対する処理を行っ
ている場合には、順序が逆転して到着したパケットをそ
のまま次のノードまたは受信端末に送出することとな
る。この場合、高機能の端末では順序が逆転して到着し
たパケットの順序を整えて出力することが可能である
が、このような機能をもたない端末では一時的に通信が
乱れる可能性がある。
【0069】しかし、シーケンスが逆転する可能性は必
ずしも高いものではなく、また、高機能化傾向によりシ
ーケンス番号の逆転をリカバリできる端末が増加してい
ることを考えると、たとえ、フロー制御用可変情報の管
理を放棄した状態であっても無中断でファイル更新を行
った方が、ファイル更新の都度、通信を切断していた従
来技術の方法に比して顧客サービスが大きく向上するこ
とは疑う余地がない。
ずしも高いものではなく、また、高機能化傾向によりシ
ーケンス番号の逆転をリカバリできる端末が増加してい
ることを考えると、たとえ、フロー制御用可変情報の管
理を放棄した状態であっても無中断でファイル更新を行
った方が、ファイル更新の都度、通信を切断していた従
来技術の方法に比して顧客サービスが大きく向上するこ
とは疑う余地がない。
【0070】以上、図3乃至図6により本発明の実施例
を説明したが、図3乃至図6はあくまで本発明の一実施
例を示したものに過ぎず、本発明が図示されたものに限
定されるものでないことは言うまでもない。
を説明したが、図3乃至図6はあくまで本発明の一実施
例を示したものに過ぎず、本発明が図示されたものに限
定されるものでないことは言うまでもない。
【0071】例えば、図3及び図4においては呼処理プ
ロセッサの外部にファイル3を接続した構成を示してい
るが、ファイル3が各呼処理プロセッサの内部メモリと
して構成されていても本発明の効果が変わらないことは
明かであり、また、図3及び図4に図示された保守用プ
ロセッサ1と保守コンソール3が例えばワークステーシ
ョンのような形で一体化されていても本発明の効果は変
わらない。
ロセッサの外部にファイル3を接続した構成を示してい
るが、ファイル3が各呼処理プロセッサの内部メモリと
して構成されていても本発明の効果が変わらないことは
明かであり、また、図3及び図4に図示された保守用プ
ロセッサ1と保守コンソール3が例えばワークステーシ
ョンのような形で一体化されていても本発明の効果は変
わらない。
【0072】更に、図3及び図4は動作系と予備系の呼
処理プロセッサが一組となっている二重化構成となって
いるが、本発明が動作系の呼処理プロセッサ複数台に対
して一台の予備呼処理プロセッサを設ける所謂“n+
1”形式の構成に対しても適用できることは明かであ
る。
処理プロセッサが一組となっている二重化構成となって
いるが、本発明が動作系の呼処理プロセッサ複数台に対
して一台の予備呼処理プロセッサを設ける所謂“n+
1”形式の構成に対しても適用できることは明かであ
る。
【0073】また、上記の説明においては、一つのパケ
ットの長さを規定する最大許容パケット長は構成設定時
に規定される固定情報として、動作系の呼処理プロセッ
サ内に記憶されるとしたが、最大許容パケット長が固定
長であり、呼処理プロセッサ内でなく、局ファイルに共
通的に記憶されていても本発明の効果は変わらない。
ットの長さを規定する最大許容パケット長は構成設定時
に規定される固定情報として、動作系の呼処理プロセッ
サ内に記憶されるとしたが、最大許容パケット長が固定
長であり、呼処理プロセッサ内でなく、局ファイルに共
通的に記憶されていても本発明の効果は変わらない。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パケット交換システムにおいて通信を中断することなく
ファイル更新を行うことが可能となるため、かかるパケ
ット交換システムの信頼性の向上と加入者サービスの向
上に寄与するところが極めて大きい。
パケット交換システムにおいて通信を中断することなく
ファイル更新を行うことが可能となるため、かかるパケ
ット交換システムの信頼性の向上と加入者サービスの向
上に寄与するところが極めて大きい。
【図1】 本発明の原理説明図(1)
【図2】 本発明の原理説明図(2)
【図3】 本発明の実施例構成図(1)
【図4】 本発明の実施例構成図(2)
【図5】 本発明の実施例情報転送シーケンス図(1)
【図6】 本発明の実施例情報転送シーケンス図(2)
【図7】 パケット交換システム構成図
【図8】 従来技術の情報転送シーケンス図
1 保守用プロセッサ 2 バス 3 ファイル 11a 、11b 、21a 、21b 呼処理プロセッサ 12、22 フロー管理停止手段 13、23 フロー管理復帰手段 24 フロー管理停止通知手段 25 フロー管理再開通知手段
Claims (2)
- 【請求項1】 各々ファイル(3) を有する少なくとも1
台の予備系を含む複数の呼処理プロセッサ(11a,11b) と
保守用プロセッサ(1) がバス(2) を介して接続されたパ
ケット交換システムのファイル更新方法であって、 前記各呼処理プロセッサ(11a,11b) 内に、動作系呼処理
プロセッサとして動作中に前記保守用プロセッサ(1) よ
り所定の指示を受けたときに、自呼処理プロセッサ(11
a) をフロー制御用可変情報を管理しない状態に切替え
て動作させるフロー管理停止手段(12)と、 予備系から動作系に切替えられたとき、通信中の端末か
ら受信するパケットよりフロー制御用可変情報を抽出し
て自呼処理プロセッサ(11b) をフロー制御用可変情報を
管理する状態に復帰させるフロー管理復帰手段(13)を備
え、 ファイル更新の実行に先立ち、動作系の呼処理プロセッ
サ(11a) をフロー制御用可変情報を管理しない状態に変
更してファイル更新済みの予備系呼処理プロセッサ(11
b) と動作系/予備系を切替え、動作系に切替えられた
呼処理プロセッサ(11b) が通信中の端末から受信したパ
ケットよりフロー制御用可変情報を抽出してフロー制御
用可変情報を管理する状態の呼処理を再開することによ
って、動作系呼処理プロセッサ(11a) から予備系呼処理
プロセッサ(11b) に対するフロー制御用可変情報の転送
を行わずに通信を継続させ、ファイル更新を行うことを
特徴とする通信無中断形ファイル更新方法。 - 【請求項2】 各々ファイル(3) を有する少なくとも1
台の予備系を含む複数の呼処理プロセッサ(21a,21b) と
保守用プロセッサ(1) がバス(2) を介して接続されたパ
ケット交換システムのファイル更新方法であって、 前記各呼処理プロセッサ(21a, 21b)内に、動作系呼処理
プロセッサとして動作中に前記保守用プロセッサ(1) よ
り所定の指示を受けたときはフロー管理停止通知手段(2
4)を介して通信中の全端末よりパケット交換システムが
フロー制御用可変情報を管理しない状態に切替わること
について了解を得たのちに自呼処理プロセッサ(21a) を
フロー制御用可変情報を管理しない状態に切替えて動作
させ、予備系呼処理プロセッサとして待機中に前記指示
を受けたときは自呼処理プロセッサ(21b) を直ちにフロ
ー制御用可変情報を管理しない状態に切替えて動作させ
るフロー管理停止手段(22)と、 前記フロー管理停止手段(22)より所定の通知を受けたと
きに、通信中の全端末にパケット交換システムがフロー
制御用可変情報を管理しない状態に切替わることを通知
し、全端末より了解通知を受信したときに前記フロー管
理停止手段(22)に対して全端末の了解を通知するフロー
管理停止通知手段(24)と、 予備系から動作系に切替えられたとき、通信中の全端末
に対して、パケット交換システムがフロー制御用可変情
報を管理する状態に復帰することを通知し、各端末の了
解通知をフロー管理復帰手段(23)に通知するフロー管理
再開通知手段(25)と、 前記フロー管理再開通知手段(25)より前記了解通知を受
信した端末から受信するパケットよりフロー制御用可変
情報を抽出して自呼処理プロセッサ(21a) を順次フロー
制御用可変情報を管理する状態に復帰させるフロー管理
復帰手段(23)を備え、 ファイル更新の実行に先立ち、保守用プロセッサ(1) よ
り所定の指示を受けたとき、動作系の呼処理プロセッサ
(21a)により通信中の全端末の了解を得て該呼処理プロ
セッサ(21a)をフロー制御用可変情報を管理しない状態
にしてファイル更新済みの予備系呼処理プロセッサ(11
b) と動作系/予備系を切替え、動作系に切替えられた
呼処理プロセッサ(11b) が引き継いだ通信中の端末の了
解を得たのち、該端末から受信するパケットよりフロー
制御用可変情報を抽出して該呼処理プロセッサ(21b) を
順次フロー制御用可変情報を管理する状態に復帰させ、
動作系呼処理プロセッサ(11a) から予備系呼処理プロセ
ッサ(11b) に対するフロー制御用可変情報の転送を行わ
ずに通信を継続させ、ファイル更新を行うことを特徴と
する通信無中断形ファイル更新方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4137333A JPH05336166A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 通信無中断形ファイル更新方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4137333A JPH05336166A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 通信無中断形ファイル更新方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05336166A true JPH05336166A (ja) | 1993-12-17 |
Family
ID=15196211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4137333A Withdrawn JPH05336166A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 通信無中断形ファイル更新方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05336166A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019160050A1 (ja) * | 2018-02-15 | 2019-08-22 | 日本電信電話株式会社 | 情報収集システム及び情報収集方法 |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP4137333A patent/JPH05336166A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019160050A1 (ja) * | 2018-02-15 | 2019-08-22 | 日本電信電話株式会社 | 情報収集システム及び情報収集方法 |
JP2019145880A (ja) * | 2018-02-15 | 2019-08-29 | 日本電信電話株式会社 | 情報収集システム及び情報収集方法 |
US11558283B2 (en) | 2018-02-15 | 2023-01-17 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Information collecting system and information collecting method |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990803 |