JPH05335946A - 位相同期ループ回路 - Google Patents
位相同期ループ回路Info
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- JPH05335946A JPH05335946A JP4142868A JP14286892A JPH05335946A JP H05335946 A JPH05335946 A JP H05335946A JP 4142868 A JP4142868 A JP 4142868A JP 14286892 A JP14286892 A JP 14286892A JP H05335946 A JPH05335946 A JP H05335946A
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims abstract description 28
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 claims description 18
- 230000011664 signaling Effects 0.000 abstract 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 3
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 2
- 230000001052 transient effect Effects 0.000 description 2
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】PLL回路の入力信号が変動した時でも、ゲイ
ン定数回路のゲイン定数の微調整を必要とせずに容易に
ループを収束させる。 【構成】入力信号に同期したクロック信号を出力するP
LL回路において、入力信号とクロック信号との位相差
に比例した電圧を出力する位相比較回路11と、位相比
較回路の出力が入力するゲイン定数回路12と、ゲイン
定数回路の出力が入力するLPF13と、LPFの出力
レベルに応じて周波数が制御されるクロック信号を発生
して位相比較回路に供給するVCO14と、入力信号の
平均周波数をクロック信号を基準として計数し、入力信
号に対して同期クロックの周波数が所定値以下であるか
所定値以上であるかを判別し、判別結果に応じて位相比
較回路の出力電圧を制御する周波数検出回路16とを具
備することを特徴とする。
ン定数回路のゲイン定数の微調整を必要とせずに容易に
ループを収束させる。 【構成】入力信号に同期したクロック信号を出力するP
LL回路において、入力信号とクロック信号との位相差
に比例した電圧を出力する位相比較回路11と、位相比
較回路の出力が入力するゲイン定数回路12と、ゲイン
定数回路の出力が入力するLPF13と、LPFの出力
レベルに応じて周波数が制御されるクロック信号を発生
して位相比較回路に供給するVCO14と、入力信号の
平均周波数をクロック信号を基準として計数し、入力信
号に対して同期クロックの周波数が所定値以下であるか
所定値以上であるかを判別し、判別結果に応じて位相比
較回路の出力電圧を制御する周波数検出回路16とを具
備することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相同期ループ回路
(PLL回路)に係り、特に位相比較回路のキャプチャ
ー(捕獲)レンジが狭い場合にループを速く収束させる
ために用いられる周波数検出回路を有するPLL回路に
関する。
(PLL回路)に係り、特に位相比較回路のキャプチャ
ー(捕獲)レンジが狭い場合にループを速く収束させる
ために用いられる周波数検出回路を有するPLL回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、周波数検出回路を有するPLL
回路の従来例を示す。
回路の従来例を示す。
【0003】このPLL回路において、位相比較回路
(PD)61は、入力信号(パルス信号)と電圧制御発
振回路(VCO)68の出力信号(同期クロック)との
位相を比較し、両信号の位相差に比例した電圧を出力す
るものである。この位相比較回路61の出力信号は、ル
ープゲインを決定するための第1のゲイン定数(Kp)
回路62を経て加算回路66の一方の入力となる。
(PD)61は、入力信号(パルス信号)と電圧制御発
振回路(VCO)68の出力信号(同期クロック)との
位相を比較し、両信号の位相差に比例した電圧を出力す
るものである。この位相比較回路61の出力信号は、ル
ープゲインを決定するための第1のゲイン定数(Kp)
回路62を経て加算回路66の一方の入力となる。
【0004】分周回路63は、入力信号(パルス信号)
をN分周するものである。周波数検出回路(FD)64
は、上記分周回路63の出力信号の平均周波数を前記V
CO68の出力信号を基準として計数し、計数結果に比
例した信号を例えばPWM(パルス幅変調)形式等で出
力するものである。この周波数検出回路64の出力信号
は、ループゲインを決定するための第2のゲイン定数
(Kf)回路65を経て前記加算回路66の他方の入力
となる。
をN分周するものである。周波数検出回路(FD)64
は、上記分周回路63の出力信号の平均周波数を前記V
CO68の出力信号を基準として計数し、計数結果に比
例した信号を例えばPWM(パルス幅変調)形式等で出
力するものである。この周波数検出回路64の出力信号
は、ループゲインを決定するための第2のゲイン定数
(Kf)回路65を経て前記加算回路66の他方の入力
となる。
【0005】この加算回路66の出力信号は、ループ特
性を決定するための低域通過濾波器(LPF)67を経
て前記VCO68の制御電圧として供給される。このV
CO68は、制御電圧レベルに応じて発振周波数が制御
されたクロック信号を発生すると共に前記位相比較回路
61に供給する。
性を決定するための低域通過濾波器(LPF)67を経
て前記VCO68の制御電圧として供給される。このV
CO68は、制御電圧レベルに応じて発振周波数が制御
されたクロック信号を発生すると共に前記位相比較回路
61に供給する。
【0006】上記位相比較回路61、第1のゲイン定数
回路62、加算回路66、LPF67およびVCO68
は、ループ状に接続されて位相同期ループを形成してお
り、定常状態(位相同期状態)では入力信号に同期した
クロック信号をVCO68が出力する。図7(a)は、
前記位相比較回路61の検出特性を示している。
回路62、加算回路66、LPF67およびVCO68
は、ループ状に接続されて位相同期ループを形成してお
り、定常状態(位相同期状態)では入力信号に同期した
クロック信号をVCO68が出力する。図7(a)は、
前記位相比較回路61の検出特性を示している。
【0007】この特性から分るように、検出位相差が−
πの場合に−Vpの電圧を出力し、+πの場合に+Vp
の電圧を出力し、−π〜+πの範囲内の線形な変化に対
応して−Vp〜+Vpの範囲内を線形に変化する電圧を
出力する。図7(b)は、前記周波数検出回路64の検
出特性を示している。
πの場合に−Vpの電圧を出力し、+πの場合に+Vp
の電圧を出力し、−π〜+πの範囲内の線形な変化に対
応して−Vp〜+Vpの範囲内を線形に変化する電圧を
出力する。図7(b)は、前記周波数検出回路64の検
出特性を示している。
【0008】この特性から分るように、位相比較回路6
1において、入力信号に対して同期クロックの周波数が
高い側のキャプチャレンジの範囲外の場合に計数値Ct
≦(M−m)になり、入力信号に対して同期クロックの
周波数が低い側のキャプチャレンジの範囲外の場合にC
t≧(M+m)になり、キャプチャレンジ内の領域にお
いては、(M−m)<Ct<(M+m)になって出力が
零(ハイインピーダンス状態)になり、定常状態ではC
t=Mになる。上記した(M−m)<Ct<(M+m)
の領域は、位相比較回路61の出力に応じて位相同期ル
ープのループゲインを決定して位相同期状態になるよう
に制御するPD動作領域である。
1において、入力信号に対して同期クロックの周波数が
高い側のキャプチャレンジの範囲外の場合に計数値Ct
≦(M−m)になり、入力信号に対して同期クロックの
周波数が低い側のキャプチャレンジの範囲外の場合にC
t≧(M+m)になり、キャプチャレンジ内の領域にお
いては、(M−m)<Ct<(M+m)になって出力が
零(ハイインピーダンス状態)になり、定常状態ではC
t=Mになる。上記した(M−m)<Ct<(M+m)
の領域は、位相比較回路61の出力に応じて位相同期ル
ープのループゲインを決定して位相同期状態になるよう
に制御するPD動作領域である。
【0009】これに対して、入力信号に対して同期クロ
ックの周波数が高い領域では、Ct≦(M−m)となっ
て計数値に比例した電圧(−Vf以下)を出力する。同
様に、入力信号に対して同期クロックの周波数が低い領
域では、(M+m)≦Ctとなって計数値に比例した電
圧(+Vf以上)を出力する。
ックの周波数が高い領域では、Ct≦(M−m)となっ
て計数値に比例した電圧(−Vf以下)を出力する。同
様に、入力信号に対して同期クロックの周波数が低い領
域では、(M+m)≦Ctとなって計数値に比例した電
圧(+Vf以上)を出力する。
【0010】このようにCt≦(M−m)または(M+
m)≦Ctとなる領域は、周波数検出回路64の出力に
応じて位相同期ループのループゲインを決定して位相同
期ループがPD動作領域に移行するように制御するFD
動作領域である。
m)≦Ctとなる領域は、周波数検出回路64の出力に
応じて位相同期ループのループゲインを決定して位相同
期ループがPD動作領域に移行するように制御するFD
動作領域である。
【0011】ところで、近年、信号処理のデジタル化が
進み、デジタルデータのビットクロックの抽出や時間軸
方向の変動を吸収するためのデジタル時間軸訂正回路
(TimeBase Corrector ;TBC)などにPLL回路を
応用する場合を考える。この場合、前記したような従来
例のPLL回路を用いると、ゲイン定数回路63のゲイ
ン定数Kf、ゲイン定数回路62のゲイン定数Kpの加
算比を微調整する必要がある。さらに、上記ゲイン定数
Kf、Kpのバランスが悪いと、入力信号が変動した時
などに、ループの収束性が悪くなるという問題がある。
進み、デジタルデータのビットクロックの抽出や時間軸
方向の変動を吸収するためのデジタル時間軸訂正回路
(TimeBase Corrector ;TBC)などにPLL回路を
応用する場合を考える。この場合、前記したような従来
例のPLL回路を用いると、ゲイン定数回路63のゲイ
ン定数Kf、ゲイン定数回路62のゲイン定数Kpの加
算比を微調整する必要がある。さらに、上記ゲイン定数
Kf、Kpのバランスが悪いと、入力信号が変動した時
などに、ループの収束性が悪くなるという問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
周波数検出回路を有するPLL回路は、2個のゲイン定
数回路の各ゲイン定数の加算比を微調整する必要があ
り、入力信号が変動した時などにループの収束性が悪く
なるという問題があった。
周波数検出回路を有するPLL回路は、2個のゲイン定
数回路の各ゲイン定数の加算比を微調整する必要があ
り、入力信号が変動した時などにループの収束性が悪く
なるという問題があった。
【0013】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、入力信号が変動した時でも、ゲイン定数回路
のゲイン定数の微調整を必要とせずに容易にループを収
束させることができる位相同期ループ回路を提供するこ
とを目的とする。
たもので、入力信号が変動した時でも、ゲイン定数回路
のゲイン定数の微調整を必要とせずに容易にループを収
束させることができる位相同期ループ回路を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の位相同期ループ
回路は、入力信号とクロック信号との位相を比較し、両
信号の位相差に比例した電圧を出力する位相比較回路
と、この位相比較回路の出力信号を所定の定数倍だけ増
幅するゲイン定数回路と、このゲイン定数回路の出力信
号が入力する低域通過濾波器と、この低域通過濾波器の
出力信号の電圧レベルに応じて周波数が制御されたクロ
ック信号を出力すると共に前記位相比較回路に供給し、
定常状態では前記入力信号に同期したクロック信号を出
力しする電圧制御発振回路と、前記入力信号あるいはそ
の分周信号の平均周波数を前記クロック信号を基準とし
て計数し、入力信号あるいはその分周信号に対して同期
クロックの周波数が所定値以下の領域であるか所定値以
上の領域であるかの判別を行い、この判別の結果に応じ
て前記位相比較回路の出力電圧を負または正の一定値に
制御する周波数検出回路とを具備することを特徴とす
る。
回路は、入力信号とクロック信号との位相を比較し、両
信号の位相差に比例した電圧を出力する位相比較回路
と、この位相比較回路の出力信号を所定の定数倍だけ増
幅するゲイン定数回路と、このゲイン定数回路の出力信
号が入力する低域通過濾波器と、この低域通過濾波器の
出力信号の電圧レベルに応じて周波数が制御されたクロ
ック信号を出力すると共に前記位相比較回路に供給し、
定常状態では前記入力信号に同期したクロック信号を出
力しする電圧制御発振回路と、前記入力信号あるいはそ
の分周信号の平均周波数を前記クロック信号を基準とし
て計数し、入力信号あるいはその分周信号に対して同期
クロックの周波数が所定値以下の領域であるか所定値以
上の領域であるかの判別を行い、この判別の結果に応じ
て前記位相比較回路の出力電圧を負または正の一定値に
制御する周波数検出回路とを具備することを特徴とす
る。
【0015】
【作用】周波数検出回路の動作領域では、入力信号に対
して同期クロックの周波数が所定値以下の低い領域であ
るか所定値以上の高い領域であるかの極性判別を行い、
極性判別結果に応じて、位相比較回路の出力が位相同期
ループを収束する方向の負または正の一定電圧となるよ
うに制御するので、位相比較回路の動作領域に速く移行
し、位相同期ループが速く収束する。従って、入力信号
が変動した時でも、ゲイン定数回路のゲイン定数の微調
整を必要とせずに容易にループを収束させることができ
る。
して同期クロックの周波数が所定値以下の低い領域であ
るか所定値以上の高い領域であるかの極性判別を行い、
極性判別結果に応じて、位相比較回路の出力が位相同期
ループを収束する方向の負または正の一定電圧となるよ
うに制御するので、位相比較回路の動作領域に速く移行
し、位相同期ループが速く収束する。従って、入力信号
が変動した時でも、ゲイン定数回路のゲイン定数の微調
整を必要とせずに容易にループを収束させることができ
る。
【0016】なお、位相比較回路の出力が出力特性上の
最大値となるように制御すれば、周波数検出回路の動作
領域における位相比較回路出力と位相比較回路の動作領
域における位相比較回路出力とが連続性を有するので、
位相同期ループがより円滑に収束するようになる。ま
た、積分型の低域通過濾波器を用いることにより、電圧
制御発振回路の動作レンジの全てを有効に活用すること
ができる。
最大値となるように制御すれば、周波数検出回路の動作
領域における位相比較回路出力と位相比較回路の動作領
域における位相比較回路出力とが連続性を有するので、
位相同期ループがより円滑に収束するようになる。ま
た、積分型の低域通過濾波器を用いることにより、電圧
制御発振回路の動作レンジの全てを有効に活用すること
ができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例に係るPLL回
路を示している。
に説明する。図1は、本発明の一実施例に係るPLL回
路を示している。
【0018】このPLL回路において、位相比較回路
(PD)11は、入力信号(パルス信号)とVCOの出
力信号(同期クロック)との位相を比較し、両信号の位
相差に比例した電圧を出力するものである。ゲイン定数
(Kp)回路12は、上記位相比較回路11の出力電圧
を所定の定数倍だけ増幅するものであり、ループゲイン
を決定するために用いられる。積分型のLPF13は、
上記ゲイン定数回路12の出力信号が入力し、その直流
成分を抽出するものであり、ループ特性を決定する役割
を有する。VCO14は、上記LPF13の出力信号の
電圧レベルに応じて周波数が制御されたクロック信号を
発生すると共に前記位相比較回路11に供給し、定常状
態では前記入力信号に同期したクロック信号を出力する
ものである。
(PD)11は、入力信号(パルス信号)とVCOの出
力信号(同期クロック)との位相を比較し、両信号の位
相差に比例した電圧を出力するものである。ゲイン定数
(Kp)回路12は、上記位相比較回路11の出力電圧
を所定の定数倍だけ増幅するものであり、ループゲイン
を決定するために用いられる。積分型のLPF13は、
上記ゲイン定数回路12の出力信号が入力し、その直流
成分を抽出するものであり、ループ特性を決定する役割
を有する。VCO14は、上記LPF13の出力信号の
電圧レベルに応じて周波数が制御されたクロック信号を
発生すると共に前記位相比較回路11に供給し、定常状
態では前記入力信号に同期したクロック信号を出力する
ものである。
【0019】分周回路15は、前記入力信号をN分周す
るものであり、必要に応じて用いられる。周波数検出回
路(FD)16は、上記分周回路15からの入力信号の
平均周波数を前記クロック信号を基準として計数し、入
力信号に対して同期クロックの周波数が所定値以下の領
域であるか所定値以上の領域であるかの判別を行う。そ
して、周波数検出回路16は、上記判別の結果に応じ
て、位相比較回路出力が位相同期ループを収束する方向
の負または正の一定電圧(本例では、前記位相比較回路
11の位相差対出力特性上の最小値または最大値に等し
い電圧)となるように制御するものである。なお、この
制御の一例としては、位相比較回路11の出力を−Vp
電源(図示せず)または+Vp電源(図示せず)の電圧
に切り換える。上記位相比較回路11、ゲイン定数回路
12、LPF13およびVCO14は、ループ状に接続
されて位相同期ループを形成している。図2(a)は、
前記位相比較回路11の検出特性を示している。
るものであり、必要に応じて用いられる。周波数検出回
路(FD)16は、上記分周回路15からの入力信号の
平均周波数を前記クロック信号を基準として計数し、入
力信号に対して同期クロックの周波数が所定値以下の領
域であるか所定値以上の領域であるかの判別を行う。そ
して、周波数検出回路16は、上記判別の結果に応じ
て、位相比較回路出力が位相同期ループを収束する方向
の負または正の一定電圧(本例では、前記位相比較回路
11の位相差対出力特性上の最小値または最大値に等し
い電圧)となるように制御するものである。なお、この
制御の一例としては、位相比較回路11の出力を−Vp
電源(図示せず)または+Vp電源(図示せず)の電圧
に切り換える。上記位相比較回路11、ゲイン定数回路
12、LPF13およびVCO14は、ループ状に接続
されて位相同期ループを形成している。図2(a)は、
前記位相比較回路11の検出特性を示している。
【0020】この特性から分るように、検出位相差が−
πの場合に−Vpの電圧を出力し、+πの場合に+Vp
の電圧を出力し、−π〜+πの範囲内の線形な変化に対
応して−Vp〜+Vpの範囲内を線形に変化する電圧を
出力する。図2(b)は、前記周波数検出回路16の制
御特性を示している。
πの場合に−Vpの電圧を出力し、+πの場合に+Vp
の電圧を出力し、−π〜+πの範囲内の線形な変化に対
応して−Vp〜+Vpの範囲内を線形に変化する電圧を
出力する。図2(b)は、前記周波数検出回路16の制
御特性を示している。
【0021】この特性から分るように、位相比較回路1
1において、入力信号に対して同期クロックの周波数が
高い側のキャプチャレンジの範囲外の場合に計数値Ct
≦(M−m)になり、入力信号に対して同期クロックの
周波数が低い側のキャプチャレンジの範囲外の場合にC
t≧(M+m)になり、キャプチャレンジ内の領域にお
いては、(M−m)<Ct<(M+m)になって出力が
零(ハイインピーダンス状態)になり、定常状態ではC
t=Mになる。上記した(M−m)<Ct<(M+m)
の領域は、位相比較回路11の出力に応じて位相同期ル
ープのループゲインを決定して位相同期状態になるよう
に制御するPD動作領域である。
1において、入力信号に対して同期クロックの周波数が
高い側のキャプチャレンジの範囲外の場合に計数値Ct
≦(M−m)になり、入力信号に対して同期クロックの
周波数が低い側のキャプチャレンジの範囲外の場合にC
t≧(M+m)になり、キャプチャレンジ内の領域にお
いては、(M−m)<Ct<(M+m)になって出力が
零(ハイインピーダンス状態)になり、定常状態ではC
t=Mになる。上記した(M−m)<Ct<(M+m)
の領域は、位相比較回路11の出力に応じて位相同期ル
ープのループゲインを決定して位相同期状態になるよう
に制御するPD動作領域である。
【0022】これに対して、入力信号に対して同期クロ
ックの周波数が高い領域では、Ct≦(M−m)となっ
て位相比較回路11の出力特性上の最小値(−Vp)に
等しい一定電圧を出力する。同様に、入力信号に対して
同期クロックの周波数が低い領域では、(M+m)≦C
tとなって位相比較回路11の出力特性上の最大値(+
Vp)に等しい一定電圧を出力する。
ックの周波数が高い領域では、Ct≦(M−m)となっ
て位相比較回路11の出力特性上の最小値(−Vp)に
等しい一定電圧を出力する。同様に、入力信号に対して
同期クロックの周波数が低い領域では、(M+m)≦C
tとなって位相比較回路11の出力特性上の最大値(+
Vp)に等しい一定電圧を出力する。
【0023】このようにCt≦(M−m)または(M+
m)≦Ctとなる領域は、位相比較回路11の出力が−
Vpまたは+Vpとなるように周波数検出回路16の出
力により制御して位相同期ループがPD動作領域に移行
するように制御するFD動作領域である。次に、上記実
施例のPLL回路の動作を説明する。
m)≦Ctとなる領域は、位相比較回路11の出力が−
Vpまたは+Vpとなるように周波数検出回路16の出
力により制御して位相同期ループがPD動作領域に移行
するように制御するFD動作領域である。次に、上記実
施例のPLL回路の動作を説明する。
【0024】周波数検出回路16は、FD動作領域であ
るかPD動作領域であるかの判別を行い、さらに、FD
動作領域においては入力信号に対して同期クロックの周
波数が低い領域であるか高い領域であるかの極性判別を
行う。そして、判別結果がFD動作領域であった場合、
極性判別結果に応じて、位相比較回路11の出力が位相
同期ループを収束する方向の負または正の一定電圧とな
るように制御するので、位相比較回路11の動作領域に
速く移行し、位相同期ループが速く収束する。
るかPD動作領域であるかの判別を行い、さらに、FD
動作領域においては入力信号に対して同期クロックの周
波数が低い領域であるか高い領域であるかの極性判別を
行う。そして、判別結果がFD動作領域であった場合、
極性判別結果に応じて、位相比較回路11の出力が位相
同期ループを収束する方向の負または正の一定電圧とな
るように制御するので、位相比較回路11の動作領域に
速く移行し、位相同期ループが速く収束する。
【0025】この場合、位相比較回路11の出力が出力
特性上の最大値(−Vpまたは+Vp)となるように制
御され、FD動作領域における位相比較回路出力とPD
動作領域における位相比較回路出力とが連続性を有する
ので、過渡状態における位相同期ループの収束性が極め
て良くなり、位相同期ループがより円滑に収束するよう
になる。従って、入力信号が変動した時でも、PLL回
路のゲイン定数回路12のゲイン定数の微調整を必要と
せずに容易にループを収束させることができる。
特性上の最大値(−Vpまたは+Vp)となるように制
御され、FD動作領域における位相比較回路出力とPD
動作領域における位相比較回路出力とが連続性を有する
ので、過渡状態における位相同期ループの収束性が極め
て良くなり、位相同期ループがより円滑に収束するよう
になる。従って、入力信号が変動した時でも、PLL回
路のゲイン定数回路12のゲイン定数の微調整を必要と
せずに容易にループを収束させることができる。
【0026】また、LPF13は、例えば図3に示すよ
うな積分型のLPFを用いることにより、VCO14の
動作レンジの全てを有効に活用し、VCO14の動作レ
ンジ内で位相同期ループを収束させることができる。図
3において、R1およびR2は抵抗、cは容量、30は
演算増幅回路である。図4は、本発明のPLL回路をデ
ジタル時間軸訂正回路に応用した一例を示している。
うな積分型のLPFを用いることにより、VCO14の
動作レンジの全てを有効に活用し、VCO14の動作レ
ンジ内で位相同期ループを収束させることができる。図
3において、R1およびR2は抵抗、cは容量、30は
演算増幅回路である。図4は、本発明のPLL回路をデ
ジタル時間軸訂正回路に応用した一例を示している。
【0027】図4において、入力信号は、レーザーディ
スクプレーヤーの光学ピックアップから復調されたビデ
オ信号や、ビデオテープレコーダ等におけるビデオ信号
である。入力ビデオ信号はアナログデジタル変換回路
(ADC)41でデジタル信号に変換された後、時間軸
方向のジッタを吸収するための時間軸訂正RAM(ラン
ダムアクセスメモリ)42に書き込まれる。この時間軸
訂正RAM42から読み出されたデジタル信号は、デジ
タルアナログ変換回路(DAC)43でアナログ信号に
変換されて出力ビデオ信号となる。上記アナログデジタ
ル変換およびRAM書込みに用いられるクロックは、入
力ビデオ信号に同期した同期クロック信号であり、PL
L回路50により生成される。
スクプレーヤーの光学ピックアップから復調されたビデ
オ信号や、ビデオテープレコーダ等におけるビデオ信号
である。入力ビデオ信号はアナログデジタル変換回路
(ADC)41でデジタル信号に変換された後、時間軸
方向のジッタを吸収するための時間軸訂正RAM(ラン
ダムアクセスメモリ)42に書き込まれる。この時間軸
訂正RAM42から読み出されたデジタル信号は、デジ
タルアナログ変換回路(DAC)43でアナログ信号に
変換されて出力ビデオ信号となる。上記アナログデジタ
ル変換およびRAM書込みに用いられるクロックは、入
力ビデオ信号に同期した同期クロック信号であり、PL
L回路50により生成される。
【0028】このPLL回路50は、基本構成として、
図1を参照して前述したような位相比較回路(PD)1
1、ゲイン定数回路(図示せず)、LPF13、VCO
14、周波数検出回路(FD)16を有すると共に、同
期分離回路44を有する。図5(a)は、PLL回路5
0内の位相比較回路11の検出特性を示しており、図2
(a)を参照して前述したような特性を有する。図5
(b)は、PLL回路50内の周波数検出回路16の検
出特性を示しており、図2(b)を参照して前述したよ
うな制御特性を有する。
図1を参照して前述したような位相比較回路(PD)1
1、ゲイン定数回路(図示せず)、LPF13、VCO
14、周波数検出回路(FD)16を有すると共に、同
期分離回路44を有する。図5(a)は、PLL回路5
0内の位相比較回路11の検出特性を示しており、図2
(a)を参照して前述したような特性を有する。図5
(b)は、PLL回路50内の周波数検出回路16の検
出特性を示しており、図2(b)を参照して前述したよ
うな制御特性を有する。
【0029】デジタル信号に変換されたビデオ信号は、
位相比較回路11に入力すると共に、同期分離回路44
に入力して水平同期信号が分離される。周波数検出回路
16は、上記水平同期信号を同期クロック信号を基準と
して計数し、PD動作領域を判別する。例えばNTSC
方式のビデオ信号の場合、その色搬送波周波数fsc
(3.58MHz)の4倍(14.32MHz)に同期
クロック信号の周波数を設定すると、周波数検出回路1
6の計数値はM=910になる。この場合、PD動作領
域は、計数値の±1のずれを考慮して、M=909〜9
11とし、FD動作領域は、M≦908、912≦Mと
している。
位相比較回路11に入力すると共に、同期分離回路44
に入力して水平同期信号が分離される。周波数検出回路
16は、上記水平同期信号を同期クロック信号を基準と
して計数し、PD動作領域を判別する。例えばNTSC
方式のビデオ信号の場合、その色搬送波周波数fsc
(3.58MHz)の4倍(14.32MHz)に同期
クロック信号の周波数を設定すると、周波数検出回路1
6の計数値はM=910になる。この場合、PD動作領
域は、計数値の±1のずれを考慮して、M=909〜9
11とし、FD動作領域は、M≦908、912≦Mと
している。
【0030】上記したデジタル時間軸訂正回路において
は、例えばレーザーディスクプレーヤーにおいてアドレ
スサーチ動作などの過渡的な動作をさせた場合に入力信
号が変動した時でも、ゲイン定数回路のゲイン定数の微
調整を必要とせずに容易にループを収束させることがで
き、プレーヤーの高性能化を図ることができる。
は、例えばレーザーディスクプレーヤーにおいてアドレ
スサーチ動作などの過渡的な動作をさせた場合に入力信
号が変動した時でも、ゲイン定数回路のゲイン定数の微
調整を必要とせずに容易にループを収束させることがで
き、プレーヤーの高性能化を図ることができる。
【0031】
【発明の効果】上述したように本発明のPLL回路によ
れば、入力信号が変動した時でも、ゲイン定数回路のゲ
イン定数の微調整を必要とせずに容易にループを収束さ
せることができる。
れば、入力信号が変動した時でも、ゲイン定数回路のゲ
イン定数の微調整を必要とせずに容易にループを収束さ
せることができる。
【図1】本発明のPLL回路の一実施例を示すブロック
図。
図。
【図2】図1中の位相比較回路の特性および周波数検出
回路の特性を示す図。
回路の特性を示す図。
【図3】図1中のLPFの一例を示す回路図。
【図4】本発明のPLL回路を応用したデジタル時間軸
訂正回路の一例を示すブロック図。
訂正回路の一例を示すブロック図。
【図5】図4中の位相比較回路の特性および周波数検出
回路の特性を示す図。
回路の特性を示す図。
【図6】従来のPLL回路を示すブロック図。
【図7】図6中の位相比較回路の特性および周波数検出
回路の特性を示す図。
回路の特性を示す図。
11…位相比較回路、12…ゲイン定数回路、13…L
PF、14…VCO、15…分周回路、16…周波数検
出回路。
PF、14…VCO、15…分周回路、16…周波数検
出回路。
Claims (3)
- 【請求項1】 入力信号とクロック信号との位相を比較
し、両信号の位相差に比例した電圧を出力する位相比較
回路と、 この位相比較回路の出力電圧を所定の定数倍だけ増幅す
るゲイン定数回路と、 このゲイン定数回路の出力信号が入力する低域通過濾波
器と、 この低域通過濾波器の出力信号の電圧レベルに応じて周
波数が制御されたクロック信号を発生すると共に前記位
相比較回路に供給し、定常状態では前記入力信号に同期
したクロック信号を出力する電圧制御発振回路と、 前記入力信号あるいはその分周信号の平均周波数を前記
クロック信号を基準として計数し、上記入力信号あるい
はその分周信号に対して前記同期クロックの周波数が所
定値以下の領域であるか所定値以上の領域であるかの判
別を行い、この判別の結果に応じて前記位相比較回路の
出力電圧を負または正の一定値に制御する周波数検出回
路とを具備することを特徴とする位相同期ループ回路。 - 【請求項2】 請求項1記載の位相同期ループ回路にお
いて、 前記周波数検出回路は、前記判別の結果に応じて前記位
相比較回路の出力電圧をその位相差対出力特性上の最小
値または最大値に等しくなるように制御することを特徴
とする位相同期ループ回路。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の位相同期ループ
回路において、 前記低域通過濾波器は、積分型の低域通過濾波器が用い
られることを特徴とする位相同期ループ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4142868A JPH05335946A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 位相同期ループ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4142868A JPH05335946A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 位相同期ループ回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05335946A true JPH05335946A (ja) | 1993-12-17 |
Family
ID=15325474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4142868A Pending JPH05335946A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 位相同期ループ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05335946A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009194902A (ja) * | 2008-02-14 | 2009-08-27 | Hynix Semiconductor Inc | 位相同期装置 |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP4142868A patent/JPH05335946A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009194902A (ja) * | 2008-02-14 | 2009-08-27 | Hynix Semiconductor Inc | 位相同期装置 |
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