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JPH05332573A - 一体形空気調和機 - Google Patents

一体形空気調和機

Info

Publication number
JPH05332573A
JPH05332573A JP4140575A JP14057592A JPH05332573A JP H05332573 A JPH05332573 A JP H05332573A JP 4140575 A JP4140575 A JP 4140575A JP 14057592 A JP14057592 A JP 14057592A JP H05332573 A JPH05332573 A JP H05332573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
air conditioner
outdoor
horizontal
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4140575A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Sugita
正人 杉田
Junichi Kato
淳一 加藤
Hiroyuki Iwamura
博行 岩村
Terukazu Sunaga
照和 須永
Hiroki Wada
尋己 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP4140575A priority Critical patent/JPH05332573A/ja
Publication of JPH05332573A publication Critical patent/JPH05332573A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)
  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 窓に取り付けた場合、窓からの景観や採光性
に支障に支障を来さないようにする。 【構成】 室外ユニットでは、上方に平板状の凝縮器3
を水平に配置し、その下方の一方に片寄った位置に室外
側送風用ファン5と室外側送風用モータとを配置し、凝
縮器3の下方の室外側送風用ファン5とは別のスペース
に、室外側送風用ファン5の外周に沿って、横形で水平
にした圧縮器1とサクションタンク10とを配置する。
また、室内ユニットでは、前面下方から奥部を通って前
面上部に至る送風通路中に、蒸発器4と室内側送風用フ
ァン6とを配置する。蒸発器4は断面が略円弧状をなし
てほぼ扁平状であり、ほぼ水平に配置される。また、室
内側送風用ファン6は、その中心軸が水平で、かつ送風
通路を横切るように、配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内ユニットと室外ユ
ニットとが一体化され、住居の窓などに据付て使用する
に好適な、かつ据付作業性の良好な一体形空気調和機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭63ー220037
号公報や実開平3ー18426号公報、実開平3ー18
433号公報などに開示されるように、室内ユニットと
室外ユニットとを単一基板に取り付けて一体化した、い
わゆる一体形空気調和機が知られている。その一例を図
7により説明する。但し、同図(a)はその内部構成を
縦断面図、同図(b)はその外観正面図であって、1は
圧縮機、2は基板、3は凝縮器、4は蒸発器、5は室外
側送風用ファン、6は室内側送風用ファン、7はファン
モータ、8a、8bは仕切板である。
【0003】図10(a)において、この一体形空気調
和器の内部が、基板2に取り付けられた2つの仕切板8
a、bにより、3つのスペースに仕切られており、図面
上仕切板8bより左側のスペースを室外ユニット、仕切
板8aより右側のスペースを室内ユニットする。室内ユ
ニット内の仕切板8aには、回転軸が水平に、ファンモ
ータ7が取り付けられ、その一端に室内側送風用ファン
6が取り付けられている。また、ファンモータ7の回転
軸は仕切板8a、8bを貫通して室外ユニットまで達し
ており、その端部に室外側送風用ファン5が取り付けら
れている。室内ユニットには、その送風通路の水平部分
に冷凍サイクルを形成する蒸発器4が、また、室外ユニ
ットには、その送風通路の水平部分に同じく冷凍サイク
ルを形成する凝縮器3が夫々配置されている。仕切板8
a、8bで仕切られるスペースには、圧縮器1などの冷
凍サイクルを形成する他の装置が設けられている。
【0004】かかる従来の一体形空気調和機は、住居の
窓などに据付て使用できるように小形に構成され、圧縮
器1や蒸発器4、凝縮器3などの冷凍サイクルを形成す
る部品を互いに水平方向に並ぶように配置することによ
り、その製品外形の高さ寸法も低くなるようにしている
が、一般には、図10(b)において、高さ寸法Hと幅
寸法Wとの比を略1:1.5程度としたものが多く、高
さ寸法Hは幅寸法Wと略同一か、やや小さなものとして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の外観の高さ寸法が低くなるようにしているとい
っても、冷凍サイクルを構成している各部品は垂直に立
てて配設されているので、外観は高さ方向に伸長され
て、上記のように、高さ寸法が幅寸法に近い形状となっ
ていた。
【0006】そこで、かかる一体形空気調和機は据付面
積での高さ方向が大きく、特に窓に据付けた場合、邪魔
にならないように窓の上部に据付るのが一般的である
が、高さ寸法が幅寸法と略同一のために、ユーザはこの
一体形空気調和機によって窓が塞がれたような感じを受
けるし、ややもすると、窓から見える景観が阻害される
傾向にあり、ひいては、外からの採光も充分満足できな
くなるといった問題もあった。
【0007】また、住居の壁面を構成するレンガやブロ
ックのモジュールを考慮した形状になっていないので、
これが据付作業性を悪くする要因の1つになっていた。
【0008】本発明の目的は、かかる問題を解消し、居
住空間での据付性を良好にし、採光性に支障を来さない
ようにした一体形空気調和機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、冷凍サイクル及び送風装置を構成する部
品の高さ方向を制限し、かつ該部品を互いに水平方向に
配設し、外観での高さ寸法と幅寸法との比を1:3以上
としてこの高さ寸法を幅寸法の少なくとも1/3以下と
する。これらは、レンガやブロックのモジュールを考慮
した寸法とするものである。
【0010】また、本発明は、室外側の送風装置が空気
を上面または底面より吸い込み、その吐出方向を後面及
び左右両側面の3方向とする。
【0011】さらに、本発明は、冷凍サイクルを構成し
ている蒸発器を、略円弧状のフィンを複数積層したもの
とする。
【0012】さらに、本発明は、圧縮機とサクションタ
ンクとを室外側の送風用ファンの外周に沿って配置す
る。
【0013】さらに、本発明は、圧縮機の壁部の上部に
出口パイプを、また、該壁部の下部に入口パイプを夫々
設け、該出口パイプは該壁部から斜め上方に突出する部
分と該部分から角曲げされて水平となる部分とからな
り、該入口パイプは該壁部から斜め下方に突出する部分
と該部分から角曲げされて水平となる部分とからなり、
該出口パイプの水平となる部分と該入口パイプの水平と
なる部分とが前記圧縮機の最上面から上に、最下面から
下に夫々突出しないようにする。
【0014】さらに、本発明は、室外ユニットの送風装
置が空気を本体背面から吸い込んで本体上面から吐出
し、圧縮機が本体内奥行方向の中心部に配設される。
【0015】
【作用】冷凍サイクルや送風装置を構成する部品を夫々
水平方向に配設したので、全体として、外観の高さ寸法
が低くなり、窓に据付たとき、窓の上部で遮られる高さ
が少なくなる。従って、景観が阻害されたり、採光性が
損なわれることがない。
【0016】また、レンガやブロックのモジュールを考
慮した寸法としたので、必要最小限度のレンガやブロッ
クを除去するだけで、壁面の据付開口部が得られる。
【0017】室外側での空気の吸込みを本体上面または
底面側から行ない、空気の吐出を本体後面及び左右両面
から行なうことにより、本体をその底面もしくは上面で
据付体に取り付けるような場合、空気の吸込みや吐出に
支障なくこれに据付ることができる。
【0018】蒸発器を略円弧状のファン複数の積層で構
成することにより、該蒸発器をほぼ扁平状とすることが
でき、かつ伝熱面積が大きくなって、その熱交換効率が
向上する。
【0019】圧縮機とサクションタンクとを室外側の送
風用ファンの外周に沿って配置するので、室外側のスペ
ースを有効に利用して、かつ高さ寸法の増大化を抑える
ことができる。
【0020】圧縮機の壁部の上部に出口パイプを、ま
た、該壁部の下部に入口パイプを夫々設け、該出口パイ
プは該壁部から斜め上方に突出する部分と該部分から角
曲げされて水平となる部分とからなり、該入口パイプは
該壁部から斜め下方に突出する部分と該部分から角曲げ
されて水平となる部分とからなり、該出口パイプの水平
となる部分と該入口パイプの水平となる部分とが前記圧
縮機の最上面から上に、最下面から下に夫々突出しない
ようにしているので、該圧縮機を冷凍サイクルの他の部
品に接続するための接続パイプが該圧縮機の外径を含む
高さ範囲から突出することがない。このため、接続パイ
プによって本体の高さ寸法が大きくなるようなことはな
い。
【0021】室外ユニットの送風装置は、空気を本体背
面から吸い込んで本体上面から吐出するので、本体の底
面で据付体に据付ることができ、しかも、上方から遮蔽
物体が侵入することが極めて少ないし、また、重量があ
る圧縮機が本体中央部に配置されるから、本体の重心が
中央にあって、据付性が良好になる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は本発明による一体形空気調和機の一実施例を
示す内部平面図、図2は図1の分断線A−A’に沿う縦
断面図であって、8は隔壁、9は電気組品、10はサク
ションタンク、11は室内側送風用モータ、12は前面
カバー、13は室外側送風用モータ、14はケース、1
5は仕切板であり、図10に対応する部分には同一符号
をつけている。
【0023】図1及び図2において、ケース14の内部
は、基板2に取り付けられた隔壁8によってスペースが
2つに区分され、図面上その右側を室外ユニットとし、
左側を室内ユニットとしている。
【0024】室外ユニットでは、そのスペースの上部
に、図1から明らかなように、冷凍サイクルを形成する
平板状の凝縮器3が水平に配置され、その下方に、図面
上上方に片寄って室外側送風用ファン5とこれを回転駆
動する室外側送風用モータ13とが配置されている。こ
の室外側送風用モータ13は基板2上に取り付けられて
いる。室外側送風用ファン5と室外側送風用モータ13
とは室外ユニットでの送風装置を構成している。また、
室外側送風用ファン5が室外ユニットの一方に片寄って
配置されることによって生ずる凝縮器3の下方のスペー
ス内に、この室外側送風用ファン5の外周に沿うよう
に、冷凍サイクルを形成する圧縮機1とこれに連結され
たサクションタンク10とが配置されている。この圧縮
機1は横に長い横型の圧縮機であって、水平方向に長く
配置されている。
【0025】室内ユニットでは、仕切板15が前面カバ
ー12側からほぼ水平に取り付けられており、これによ
り、前面カバー12側の室内ユニットの前面下部から奥
部に至り、さらに室内ユニットの前面上部に通じる送風
通路が形成され、この送風通路のほぼ最奥部に室内側送
風用ファン6が設けられ、室内ユニットの前面下部とこ
の室内側送風用ファン6との間に冷凍サイクルを形成す
るほぼ扁平状の蒸発器4が配置されている。ここで、室
内側送風用ファン6は、その回転軸が送風通路を横切る
ように、送風通路中に配置されており、室内側送風用モ
ータ11によって回転駆動される。室内側送風用ファン
6と室内側送風用モータ11とは室内ユニットでの送風
装置を構成している。また、蒸発器4は、図2から明ら
かなように、送風通路を塞ぐように水平よりもやや斜め
に配置されている。さらに、室内ユニットでは、空気調
和機を運転制御する電気組立品9が室内ユニットと室外
ユニットとに共用の基板2上に配設されている。
【0026】かかる構成の一体形空気調和機を住居に設
置する場合、室内ユニットが室内に、室外ユニットが室
外に位置するように、窓に取り付けられる。
【0027】そして、かかる室外ユニットでは、さら
に、ケース14の上面に空気の吸入口が設けられ、3つ
の側面、即ち左右両側面と後面夫々に空気の吐出口が設
けられている。従って、室外側送風用ファン5が回転駆
動されると、図2に白枠矢印で示すように、上方から外
の空気が吸い込まれて凝縮器3を通り、図1に白枠矢印
で示すように、左右両側面と後面とから外に吐出され
る。これによると、所望の据付体上に据付る場合、空気
の吸込み、吐出に関係のない部分をこの据付体に据付る
ことができ、空気の吸込み、吐出に支障が生ずることが
ない。
【0028】また、かかる室内ユニットでは、上記送風
通路の下方の端部が前面カバー12の下部に対向し、そ
こに空気の吸込口が設けられ、また、上記送風通路の上
方の端部は前面カバー12の上部及びケース14の上面
辺部に対向し、そこに空気の吐出口が設けられている。
従って、室内側送風用ファン6が回転駆動されると、前
面カバー12が設けられている空気調和機の前面下部か
ら室内の空気が吸い込まれ、蒸発器4を通って空気調和
機の前面上部から前方及びやや斜め上方に室内に吐出さ
れる。
【0029】蒸発器4は、図3に示すように、打抜きに
よって外形形状が略半円形状、もしくは円弧状をなす複
数のフィン4aが冷媒が通る複数のパイプ16によって
支持されることによって積層されてなり、ほぼ円筒の一
部の曲面を有している。そして、これらフィン4aの間
には所定の間隙が設けられ、これら間隙を通して、上記
のように、室内から吸い込まれた空気が蒸発器4を通過
する。かかる蒸発器4は、図2において、パイプ16が
送風通路を横切るように配置される。
【0030】かかる構成によると、凝縮器3は平板状、
蒸発器4はほぼ扁平な形状となって高さ寸法が抑えら
れ、室内ユニット内で下方から上方に至る送風通路内に
設置することができ、しかも、フィンの断面形状が円弧
状をなすものであるから、矩形状をなすものに比べて伝
熱面積が大きくなり、熱交換効率が高くなる。
【0031】図4は図1における圧縮機1、サクション
タンク10とこれらの接続手段を示す断面図であって、
1aは入口パイプ、1bは出口パイプ、1cは吐出パイ
プ、1dは圧縮器油の油面、10aは本体、10bは上
蓋、10cは底蓋、17は接続パイプ、18は出口パイ
プ、19は入口パイプであり、前出図面に対応する部分
には同一符号をつけている。
【0032】水平に配置される圧縮機1の円筒状壁部の
上部に出口パイプ1bが、また、この壁部の下部に圧縮
部(図示せず)に通じる入口パイプ1aが夫々設けられ
ている。この出口パイプ1bは、圧縮機1の壁部での取
付け部から斜め上方に突出した部分とこの部分から折り
曲げられて水平となった部分とからなっている。また、
入口パイプ1aも、圧縮機1の壁部での取付け部から斜
め下方に突出した部分とこの部分から折り曲げられて水
平となった部分とからなっている。この出口パイプ1b
には、圧縮機1の内部に伸延する吐出パイプ1cと一端
が凝縮器3(図1、図2)に接続された接続パイプ17
とが取り付けられている。この吐出パイプ1cは、その
先端が上向くように、かつその先端が圧縮機1内で圧縮
器油の油面1dよりも常に上方にあるように、曲げられ
ている。また、入口パイプ1aには、出口パイプ18が
取り付けられている。
【0033】一方、サクションタンク2は円筒状の本体
10aに上蓋10bと底蓋10cとが取り付けられてな
り、基板2(図2)に対して垂直に取り付けられる。出
口パイプ18は、端部が圧縮機1の入口パイプ1aに取
り付けられた水平部分とこれに垂直な部分とからなり、
この垂直な部分は、サクションタンク10の内部に入っ
てその底蓋10cで保持されている。また、サクション
パイプ10の側壁上部には、水平に入口パイプ19が取
り付けられ、この入口パイプ19によってサクションタ
ンク10が図1、図2での蒸発器4に接続されている。
なお、サクショクタンク10内で、入口パイプ19の端
部と出口パイプ18の端部とは互いに近くなるようにし
ている。
【0034】かかる構成において、圧縮機1の圧縮部で
圧縮された冷媒は、吐出パイプ1cを介して圧縮機1か
ら吐出され、図1、図2に示した凝縮器3、蒸発器4な
どを通ってサクションタンク10に送り込まれる。この
サクションタンク10では、冷媒に混入して冷凍サイク
ルを送られてくる間に液状となった圧縮器油が除かれ
る。サクションタンク10に送り込まれた気体状の冷媒
は、出口パイプ18を介し、圧縮機1の圧縮部に送りこ
まれる。
【0035】ところで、円筒状の圧縮機1は、上記のよ
うに、その中心軸が水平となるように基板2に対して配
置されるから、ケース14(図2)内で出口パイプ1b
が上方に、また、入口パイプ1aが下方に夫々位置する
ことになり、これら出口パイプ1b、入口パイプ1a間
に高さ間隔H1が生ずるが、この高さ間隔H1は、圧縮
機1の外径をDとすると、H1<Dとなるように設定す
る。従って、圧縮機1を図2の基板2上に設置したと
き、出口パイプ1bが圧縮機1の最上面よりも上に突出
することはない。従って、外観の高さ寸法Hは圧縮機1
の外径やその取付け状態によって決定され、それを小さ
くするのが容易となる。
【0036】また、サクションタンク10は圧縮機1の
最下面よりも上方の位置に設置されるのであるが、その
最上部が圧縮機1の最上面よりも上に突出しないように
本体10aの長さが設定されている。この場合、この本
体10aは、かかる条件に適ったできるだけ長いものと
しているが、さらに、上蓋10bを上からみて窪んだ形
状としてこれが本体10aの上端よりも上に突出しない
ようにしている。これにより、本体10aの長さを最大
限にして、サクションタンク10の容積を最大限に得ら
れるようにしている。従って、サクションタンク10が
圧縮機1の最上面よりも上に突出するのを防いで、なお
かつ、冷媒から分離された圧縮器油の保持量を大きくす
ることができる。
【0037】さらに、圧縮機1の内部の油面1dから最
も遠距離となる位置に、吐出パイプ1cの先端が位置す
るので、吐出パイプ1cから圧縮機油の流出を最小限に
押さえることができる。なおかつ、サクションタンク1
0の上蓋10b及び底蓋10cは外部で凹状となってい
るので、外周囲面及び出口パイプ18との接合部分の密
封溶接作業性を良好ならしめる。
【0038】このようにして、サクションタンク10や
接続パイプ17などの冷凍サイクルの各部品間を接続す
るパイプを圧縮機1の最上面よりも上に突出しなくなる
が、さらに、図1、図2において、凝縮器3、蒸発器
4、室内側送風用ファン6などの他の部品も、水平に、
もしくはほぼ水平に設置されるので、圧縮機1の最上面
よりも上に突出しないように配置される。
【0039】以上のようにして、この実施例では、図2
に示す外観の高さ寸法Hが図1に示す外観の幅寸法Wは
に比べてかなり小さくなる。因みに、この実施例による
と、高さ寸法Hと幅寸法Wとの比を1:3以上とするこ
とができ、従って、高さ寸法Hを幅寸法Wの1/3以下
とすることができた。
【0040】なお、この実施例では、室外ユニットでの
空気の吸い込みをケース14の上面側からとしたが、基
板2に空気吸込口を設け、その底面側からとしてもよ
い。この場合には、上方から異物が落下してきて送風装
置に入り込むことがない。
【0041】図5は本発明による一体形空気調和機の他
の実施例を示す内部平面図、図6は図5の分断線B−B
´に沿う縦断面図であって、3´は凝縮器、4´は蒸発
器、5´は室外側送風用ファン、20、21は仕切板で
あり、図1、図2に対応する部分には同一符号を付けて
いる。
【0042】図5及び図6において、室内ユニット(図
の左側)では、蒸発器4´を構成するフィンの形状を、
図1、図2で示した実施例のものよりもさらに小さい直
径の円弧状とし、室内ユニットの奥行きを小さくしてい
る。これ以外の点については、図1、図2にし示した実
施例での室内ユニットとほぼ同様である。
【0043】これに対し、室外ユニット(図の中央部及
び右側)では、2つの仕切板20、21によってケース
14の背面から上面に至る送風通路が形成され、この送
風通路内に凝縮器3´と室外側送風用ファン5´とが設
けられている。従って、室外側送風用モータ7によって
室外側送風用ファン5´が回転駆動されると、ケース1
4の背面から外の空気が吸い込まれ、凝縮器3´を通っ
てケース14の上面から突出される。また、圧縮機1と
サクションタンク10とは、かかる送風通路と室内ユニ
ットとの間に(即ち、ケース14内の奥行き方向ほぼ中
央部に)これらが幅W方向に並ぶように、配置される。
【0044】この実施例においても、冷凍サイクルやフ
ァン装置を構成する各部品の取り付け高さが横形の圧縮
機1の最上面よりも格別突出しないようにしており、図
1、図2に示した実施例と同様の効果が得られる。
【0045】また、室外ユニットにおいて、ケース14
の背面から空気が吸い込まれ、斜め上方に吹き出される
ように構成されているので、据付台に乗せて据付るよう
な場合でも、空気の吸込み、吐出には支障がないし、上
方から遮蔽物が侵入するようなこともない。しかも、重
量物である圧縮機1を奥行寸法の中心部よりも室内ユニ
ット側に位置するようにしているので、全体の重心が室
内ユニット側に近い位置となり、安定した据付が可能と
なる。
【0046】なお、以上の実施例では、各部品が圧縮機
1の最上面から突出しないものとしたが、必ずしもこれ
に限るものではなく、若干突出するものであっても、こ
れが外観の高さ寸法Hに格別影響を与えるものでなけれ
ばよい。
【0047】図7は本発明による一体型空気調和機の他
の実施例を示す内部平面図、図8は図7の分断線C−C
´に沿う縦断面図であって、3〃は凝縮器、5〃は室外
側送風用ファンであり、図1,図2に対応する部分には
同一符号をつけている。
【0048】これら図7,図8に示すこの実施例におい
ても、図1,図2に示した実施例と同様の効果が得られ
るものであり、L字状の凝縮器3〃に対向してプロペラ
型の室外側送風用ファン5〃を配設したことにより、部
品原価構成上、有効な手段の1つである。
【0049】一方、図9に示すように、住居の壁面に一
体型空気調和機20を据付けた場合、この壁面を構成す
るレンガやブロック21のモジュールに合致するように
することにより、設定が容易であり、据付作業性を向上
せしめるものである。例えば1つのブロック21の寸法
を、高さ寸法a=200mm×幅寸法b=400mmと
したとき、一体型空気調和機20の高さ寸法をブロック
21の高さ寸法aと略等しく寸法の200mmとし、幅
寸法をブロック21の幅寸法bの1.5倍(約600m
m)もしくは2倍(約800mm)等のように、ブロッ
ク21の幅寸法bにその0.5の倍数の寸法を加算した
寸法のモジュールとすることにより、ブロック21の積
重ねを半分の幅(ブロック21の幅寸法bの0.5倍)
ずらして構成された壁に組み込んで据え付けることが容
易となる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
冷凍サイクルや送風装置の構成部品を水平方向に配設
し、外観の高さ寸法を幅寸法に比べて小さくすることが
できるので、窓に据付けた場合に、窓の上方高さ方向の
遮られる寸法が軽減し、景観が阻害されたり、採光性が
損なわれるようなことがなくなる。
【0051】また、本発明によると、本体の底面に据付
台等の遮蔽物があっても、支障なく据付けが可能とな
る。
【0052】さらに、本発明によると、蒸発器は、その
断面形状がほぼ円筒曲面形状であるので、ほぼ扁平状を
なして高さ寸法を小さくでき、しかも、伝熱面積を大き
く確保できて熱交換効率を大きくできる。
【0053】さらに、本発明によると、圧縮機とサクシ
ョンタンクとを室外ユニットでの送風用ファンの外周に
沿って配置しているから、室外ユニットでのスペースを
有効に利用しているし、かつ通風抵抗がこれら圧縮機、
サクションタンクによって格別増加することはないさら
に、本発明によると、圧縮機に接続される冷凍サイクル
の接続パイプは、圧縮機の外径で決まる高さ範囲から飛
び出ることがないので、外観の高さ寸法は圧縮機の外径
やその取付け状態によって決定され、それを小さくする
のが容易となる。
【0054】さらに、本発明によると、圧縮機の内部の
油面により最も遠距離となる位置に吐出パイプの先端が
位置するので、吐出パイプから圧縮機油の流出を最小限
に押さえられる。
【0055】さらに、本発明によると、サクションタン
クの上蓋及び底蓋は外部で凹状をなしているので、外周
囲面及び出口パイプとの接合部分の密封溶接作業性が良
好となる。
【0056】さらに、本発明によると、室外ユニットに
おいて、空気を本体背面から吸い込み、斜め上方へ吹き
出すようにしているので、本体の底面に据付台等の遮蔽
物があっても空気の吸い込み、吐出に支障はなく、ま
た、本体の上方から遮蔽するような物体が侵入すること
は極めて少ないし、さらに、重量物である圧縮機を奥行
寸法の中心部よりも室内ユニット側に位置するようにし
ているので、全体の重心が室内ユニット側に近い位置と
なり、据付性が良好となる。
【0057】さらに、本発明によると、L字状の凝縮器
とプロペラ型の室外側送風用ファンの配置構成により、
価格抑制も可能であり、より安価な構造を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一体形空気調和機の一実施例を示
す内部平面図である。
【図2】図1の分断線A−A´に沿う縦断面図である。
【図3】図1、図2における蒸発器の一具体例を示す斜
視図である。
【図4】図1、図2における圧縮機、サクションタンク
及びこれらの接続手段を示す断面図である。
【図5】本発明による一体形空気調和機の他の実施例を
示す内部平面図である。
【図6】図5の分断線B−B´に沿う縦断面図である。
【図7】本発明による一体形空気調和機のさらに他の実
施例を示す内部平面図である。
【図8】図7の分断線C−C´に沿う縦断面図である。
【図9】本発明による一体形空気調和機がブロックを積
み重ねて構成された壁面に組み込まれた状態を示す図で
ある。
【図10】従来の一体形空気調和機の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 圧縮機 1a 入口パイプ 1b 出口パイプ 1c 吐出パイプ 1b 油面 2 基板 3,3´,3〃 凝縮器 4,4´ 蒸発器 4a フィン 5,5´,5〃 室外側送風用ファン 6 室内側送風用ファン 10 サクションタンク 10a 本体 10b 上蓋 10c 底蓋 11 室内側送風用モータ 12 前面カバー 13,13´ 室外側送風用モータ 14 ケース 17 接続パイプ 18 出口パイプ 20 一体形空気調和機 21 ブロック
フロントページの続き (72)発明者 須永 照和 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内 (72)発明者 和田 尋己 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍サイクルや送風装置などを形成する
    部品が単一の基板上に配置されて室内ユニットと室外ユ
    ニットとが一体となり、該冷凍サイクルの圧縮機を横形
    圧縮機とした一体形空気調和機において、 該冷凍サイクルや送風装置を形成する部品は水平に取り
    付けられてなり、 外観の高さ寸法と幅寸法との比を1:3以上として、該
    高さ寸法が幅寸法の少なくとも1/3以下となるように
    構成し、尚且つ、住居の壁面を形成するレンガやブロッ
    クのモジュールに合致したことを特徴とする一体形空気
    調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記室外ユニット側の前記送風装置は、その上面または
    底面から空気を吸い込み、該空気の吐出方向をその後部
    及び左右両側の3方向としたことを特徴とする一体形空
    気調和機。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記冷凍サイクルの一部をなす室内側の蒸発器は、概略
    円弧状のフィンを複数積層してなることを特徴とする一
    体形空気調和機。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記冷凍サイクルを形成する圧縮機及びサクションタン
    クを前記室外側の送風用ファンの外周に沿って配設した
    ことを特徴とする一体形空気調和機。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記サクションタンクの上蓋及び底蓋は、外部からみて
    窪んでいることを特徴とする一体形空気調和機。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 前記圧縮機の壁部の上部に出口パイプを、また、該壁部
    の下部に入口パイプを夫々設け、 該出口パイプは該壁部から斜め上方に突出する部分と該
    部分から角曲げされて水平となる部分とからなり、該入
    口パイプは該壁部から斜め下方に突出する部分と該部分
    から角曲げされて水平となる部分とからなり、 該出口パイプの水平となる部分と該入口パイプの水平と
    なる部分とが前記圧縮機の最上面から上に、最下面から
    下に夫々突出しないように構成したことを特徴とする一
    体形空気調和機。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記出口パイプから前記圧縮機の内部に吐出パイプが取
    り付けられており、 該吐出パイプの先端は、上向きで、かつ圧縮機油の油面
    から最も離れていることを特徴とする一体形空気調和
    機。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 前記室外ユニットの前記送風装置は、空気を本体背面か
    ら吸い込んで本体上面から吐出し、 前記圧縮機が本体内奥行方向の中心部に配設されたこと
    を特徴とする一体形空気調和機。
JP4140575A 1992-06-01 1992-06-01 一体形空気調和機 Pending JPH05332573A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012519624A (ja) * 2009-03-04 2012-08-30 ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド 航空機のギャレーカートコンパートメント用の壁掛け型ポイントオブユース空気冷却器
CN107036178A (zh) * 2017-04-18 2017-08-11 珠海格力电器股份有限公司 窗式空调器

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JP2012519624A (ja) * 2009-03-04 2012-08-30 ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド 航空機のギャレーカートコンパートメント用の壁掛け型ポイントオブユース空気冷却器
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