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JPH0533235A - 糸条の交絡処理装置 - Google Patents

糸条の交絡処理装置

Info

Publication number
JPH0533235A
JPH0533235A JP34409891A JP34409891A JPH0533235A JP H0533235 A JPH0533235 A JP H0533235A JP 34409891 A JP34409891 A JP 34409891A JP 34409891 A JP34409891 A JP 34409891A JP H0533235 A JPH0533235 A JP H0533235A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
hole
guide hole
fluid
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34409891A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Tajiri
浩二 田尻
Katsuhiro Yugami
克弘 湯上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP34409891A priority Critical patent/JPH0533235A/ja
Publication of JPH0533235A publication Critical patent/JPH0533235A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 糸通しを簡素化し、糸導のセンタ−が確実に
固定でき、糸条に均一な交絡処理とル−プを発生させな
い操作性の良い交絡処理装置を提供する。 【構成】 糸導孔2内を入口6から出口7へと糸条案内
孔4,5に固定された状態で走行している糸条Yに流体
噴射孔3から高圧圧縮流体を噴射して交絡を付与する。
噴射流体は放出孔8,9を通って大気中へ噴出するが、
糸導孔2と糸条案内孔4,5、流体噴射孔3と流体放出
孔8,9等の断面積比が特定されているため、噴射流体
の排出がバランスよく行われ、効果的な糸条Yの保護と
ル−プ発生原因となる乱流作用の軽減などにより良好な
交絡処理が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は糸条に流体を噴射して糸
条に交絡を付与する糸条交絡処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、糸条に交絡を付与する方法あるい
は装置として糸導孔と、該糸導孔に開口する流体噴射孔
とからなり、糸導孔内を走行する糸条に流体噴射孔から
流体を噴射して、交絡を付与するようにした交絡処理装
置が知られている。
【0003】例えば、特開昭57-95332号公報には交絡処
理装置の糸入側及び糸出側に、それぞれ 3〜13mmの間隔
をおいて糸条案内管を設け糸条の横方向の振動を拘束す
るようにした装置が示されている。
【0004】一方、近年になって、紡糸、延伸、加工の
各工程を連続化して生産の合理化を図ろうとする場合が
多くなり、その際に、糸条に交絡処理を施そうとする
と、必然的に2,000m/分以上といった高速度で走行する
糸条に処理を施さなければならなくなる。かかる高速度
で走行している糸条に前述の交絡処理装置で交絡を付与
しようとすると、どうしても3kg/cm2 以上の高圧の圧
縮流体を糸条に噴射してやらないと充分な処理効果をあ
げることができない。
【0005】ところが、前述の如き従来の流体交絡処理
方法において、3kg/cm2 以上の高圧の圧縮流体を噴射
させると、圧縮流体が糸導孔を通過してその両端部から
大気中に噴出する際に、急激に膨脹し、あらゆる方向に
不規則に噴出、拡散する。
【0006】その結果、糸導孔の両端部において、走行
糸条が圧縮流体の強い乱流作用、特に、糸条走行方向に
対して直角方向の流体作用を受け、糸条を構成する単繊
維のうちのいくつかが、糸条から引き離されるために、
多数のル−プを誘発することになる。多数のル−プを有
する糸条は、製織時あるいは、パイル糸としてタフトす
る時などの後加工工程で、ル−プがガイド等にひっかか
り、操業性を著しく低下させるという大きな問題を有し
ている。
【0007】又、前述の特開昭57-95332号公報の装置で
は高速の糸条処理を行うためには糸を通すことが非常に
困難で、低速でかつ不連続の糸条処理しか可能でないと
いう大きな問題がある。かつ糸入側と糸出側の糸条案内
管と流体処理装置が別々なため、そのセンタ−が合わせ
にくく、高速で糸条処理を行うと、この欠点が致命的な
交絡低下をまねく。
【0008】又、近年異色性繊維を混繊交絡または交絡
処理を別工程で行うことが、特にカ−ペツトにおいて増
加している。この場合前述の様な糸条処理装置では流体
の消費量が多く、コストアップになり大きな問題となっ
ている。又前述した糸条案内管と流体処理装置のセンタ
−ずれが致命的な混繊斑(色柄の流れ)をひきおこし問
題となっている。更に従来の流体処理方法又は装置では
糸条が糸導孔の一方の壁面に吹き寄せられるなどして噴
射孔の位置する糸導孔の中心部で開繊が良好にいかず、
このためその部分に交絡抜けが発生することが起こり易
い問題を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の如き従来の流体処理装置の問題点を解消し、高速走行
時でも流体処理装置への糸通しを簡素化し、糸導のセン
タ−が確実に固定でき、走行糸条に高圧の圧縮流体を噴
射して処理する場合でも、均一な交絡処理と糸条にル−
プを発生させない操作性の良い交絡処理装置を提供する
ことにある。
【0010】又、低速での使用にあたっては、流体の消
費量の減少が可能になる交絡処理装置の提供にある。こ
のような目的は次ぎに示す構成とすることによって達成
することができる。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は糸導
孔に糸導に対して直交する流体噴射孔を開口せしめ、該
糸導孔を走行する糸条に流体噴射孔から圧縮流体を直交
する方向に噴射するようにした糸条の交絡処理装置にお
いて、横断面形状が円形もしくは長円状の糸導孔を設
け、その両端部に横断面積が糸導孔横断面積の0.33
以下で長さが5mm以上の糸条案内孔を中心線方向に設け
るとともに、糸導孔の両端部に流体噴射孔断面積の1/
3より大きい総断面積を有する圧縮流体を外部に導出す
る放出孔を穿設したことを特徴とする糸条の交絡処理装
置である。
【0012】以下、本発明を図面に基いて説明する。図
1は本発明の具体例を示す縦断面図である。
【0013】図において、1は本体で該本体1の中央部
に糸導孔2が穿設されると共に糸導孔2には圧縮流体の
噴射孔3が開口している。
【0014】本体1の両端部となる糸導孔2の両端部に
は糸導孔2より断面積の小さい糸条案内孔4,5が中心
線方向に設けられ、それぞれ糸条の入口6、出口7を形
成している。又本体1の両端部には圧縮流体を糸導孔2
から導出する放出孔8,9が設けられている。
【0015】流体噴射孔3の角度、開口位置、形状、開
口数などは、糸条の処理目的によって適宜変更すること
ができる。
【0016】一方、糸条案内孔4,5の断面積は糸条が
その中を自由に通過することができ、かつ糸条の横方向
の振動を拘束するために出来るだけ小さい方が好まし
い。この場合、案内孔の断面積は糸導孔2の断面積の少
なくとも 1/3 以下、望ましくは 1/4 〜 1/50程度と
するのが好ましい。
【0017】さらにル−プ発生防止のうえからは断面積
Dmm2 が糸条のデニ−ルDeとの間に次式を満足する範
囲内にあることが好ましい。すなわち、糸のデニ−ルに
応じて出来るだけ案内孔は細くする必要があり、下記の
式はその最適値を示す。このようにすることにより糸条
案内孔より噴射流体の流出が防げ、かつバル−ンの抑制
やル−プの発生をおさえることができる。
【0018】 De×(1/2,000) ≦D≦De×(1/200) さらに最適にはDe/1,500 ≦D≦De/500 の範囲に
することが望ましい。
【0019】また糸条案内孔の長さは5mm以上とするの
が望ましく、この長さが短すぎるとル−プ発生を抑止す
る効果が低下すると共に、糸条の振動、バル−ンもおさ
えることが難しく、このようなバル−ン、振動があると
糸条が振動により張力変化を起しインタ−レ−スのバラ
ツキ、交絡抜けが生じ易くなる傾向が強くなる。さらに
最適には糸条案内孔の長さは30mm〜150mm 程度あること
が振動を規制し、インタ−レ−スのバラツキをなくする
ために好ましい。
【0020】特に、糸導孔2の両端部に開口している流
体放出孔8,9の総断面積は少なくとも流体噴射孔3の
断面積(噴射孔が複数個ある場合はその総断面積)よ
り、大であることが流体処理効果を低下させず、かつ糸
導孔両端部の流体放出孔8,9からの流体排出をスム−
ズに行わせ、糸条にル−プを形成させないようにするう
えで望ましく、又、糸条の交絡度を均一にするうえで望
ましい。
【0021】流体放出孔は糸条案内孔に対し水平が望ま
しいが、これに限定されることなく適宜変更することが
できる。
【0022】糸導孔2の横断面形状は円形、楕円形、多
角形等が用いられるが、より好ましくは楕円形もしくは
矩形の相対する1組の辺が半円状もしくは弧状となった
もので(このような形状を総称して長円状と略称す
る)、この場合放出孔8,9は糸導孔の長径側の両端部
に対称的に位置するように設けるのが効果的である。こ
のような具体例を図2〜3に示す。
【0023】図2〜3は両端部に水平方向に並列して放
出孔8,9を設けた場合で図2は正面図、図3は図2の
A−A′線矢視方向の側面図である。
【0024】図において、a ,b はそれぞれ糸導孔の短
軸、長軸、 d1 は噴射孔の直径、 d2 は糸条案内孔の直
径、 d3 は放出孔の直径である。また2点鎖線10で示す
如く、中央水平面で分割可能な割型構造とし、糸掛時
(糸通し時)には解放して糸を中に入れ、運転時には別
に設けた圧着装置等(図示せず)で本体1を圧着して閉
じ込めるようにすれば確実かつ容易に糸掛けを行うこと
が可能となって好ましい。
【0025】又長手方向に糸導孔2および糸条案内孔4
に連結する糸導入用のスリットを設けてもよい。この場
合糸掛後にスリットからの流体放出を防ぐために蓋を必
要に応じて取付けられるようにしてもよい。尚、便宜上
符号は図1と同じものを用いた。
【0026】糸条案内孔4,5は後述のように糸導孔2
のセンタ−に糸条を位置させ固定することによりインタ
−レ−スが入り易くなると共に、糸条の単糸がバラケに
くくなるためル−プになりにくく、更に糸条と流体との
排出が分離できるためル−プが発生し難くなる。又細い
糸条案内孔に、例えば5mm 以上望ましくは30mm以上拘束
されることにより糸条のバル−ン(流体噴射による振
動)が制御され、それによる張力変動がおさえられるた
め交絡抜けが少なくなり均一なインタ−レ−スがかかる
等の効果を奏する。糸条案内孔は円管又はU溝管を挿着
することによっても形成されるが、この場合円管を交換
することによって糸条銘柄、大きさに応じて最適な孔径
とすることが可能となる。
【0027】
【作用】次に本発明の作用を説明する。図1において、
交絡処理を施すための糸条Yは糸導孔2内を糸条入口6
から糸条出口7へと矢印方向へ走行している。高圧圧縮
流体は流体噴射孔3から走行糸条Yへと噴射される。噴
射された高圧流体は糸条Yに交絡を付与した後、糸導孔
2の両端部、即ち流体放出孔8,9から外部へ排出され
る。
【0028】この際、本発明の装置では糸条案内孔4,
5が糸導孔2に直結されているため該糸条案内孔4,5
によって流体放出孔8,9から大気中へ噴出される圧縮
流体から糸条Yを保護することができ、更には糸条案内
孔4,5から排出される流体を糸条走行方向と平行な方
向に整流し、ル−プ発生原因となる乱流作用、特に糸条
走行方向に対して直角方向の流体作用を軽減させること
ができる。その結果、流体処理による糸条のル−プ発生
が大幅に抑制される。
【0029】又、糸条案内孔4,5が、糸導孔2に直結
されているため糸条の振動を糸導孔2内で固定すること
が可能となり、センタ−をくるいない中心に固定できる
ために糸条Yの交絡処理を均一になさしめることができ
る。
【0030】特に図2〜3に示すような形状の場合は糸
導孔2と流体放出孔8,9のバランスがよく作動流体の
排出が効果的に行われると共に、糸条案内孔4,5によ
り糸条が固定され、このため図4〜5に示す如く糸条案
内孔4,5が節となり、流体噴射孔のある中心部で単糸
が開繊して腹となり単糸が混合、交錯してインタ−レ−
スが均一にかかる。
【0031】又糸条案内孔により、このバル−ンがノズ
ルの両端に伝播するのを抑制できるため、バル−ンの変
動による張力変化が生じなく、従って交絡抜けのない良
好な製品が安定して得られる。尚、高圧圧縮流体として
は圧縮可能な気体が好ましく、通常は空気が用いられ
る。
【0032】糸掛けは糸条案内孔が本体自体に形成され
ているため本体への1回の糸通しで作業がすみ、特開昭
57-95332号公報の如く前側の案内管、インタ−レ−スノ
ズル、後側の案内管と3度も糸通し作業を行う必要がな
い。この糸掛作業は前記のように半割構造、スリット構
造等にすれば更に容易に行える。又案内孔とノズル本体
とのセンタ−が中心に固定されているため、ノズル壁面
糸の抵抗が少なく、バル−ン開繊が一定にかつ確実に出
来るため、均一なインタ−レ−スが可能となる。
【0033】
【実施例】以下、本発明について、実施例を挙げて説明
する。 [実施例1、比較例1]3,000m/ 分の速度で延伸したナ
イロン6からなる1,300 デニ−ル、68フィラメントのマ
ルチフィラメント糸を190 ℃の加熱ロ−ラで予熱し、引
き続き加熱流体乱流噴射ノズルに導いて、25%のオ−バ
フィ−ド状態に保ったマルチフィラメント糸に4.5kg /
cm2 の加熱スチ−ムを噴射し、巻縮を行った。この巻縮
加工したマルチフィラメント糸を連続して2,400m/分で
引き取り、引き続き図1に示した交絡処理装置に2.0 %
の伸張状態で通し、これに6.0kg /cm2 の圧縮空気噴射
して、交絡を付与した後、高速ワインダ−により巻き取
った。得られた糸条のデニ−ルは、1,600 デニ−ルであ
った。
【0034】ここで交絡処理装置において、糸導孔2の
直径は6mm、流体噴射孔3の直径は4mm、糸条案内孔
4,5の長さは30mm、その内径は1.3mm 、流体放出孔
8,9の直径は3mmで、糸導孔2の両端部に合計4孔開
口している。
【0035】流体噴射孔の断面積は12.6mm2 、流体放出
孔の総面積は28.3mm2 で流体放出孔の面積が2倍強と十
分大きい。
【0036】糸条におけるル−プ発生状況の評価は高速
ワインダ−で巻取中の糸条にストロボを照射し、長さが
2cm以上でかつ高さが0.5cm 以上のル−プの数をカウン
トして、10,000m 当たりのル−プ数で表すことにより行
った。
【0037】その結果は、ル−プの発生は極めて少な
く、カ−ペットのパイル糸としてタフトする際の操業性
も良好であった(実施例1)。
【0038】一方、比較のために、糸条案内孔と流体放
出孔を有しない、図6のような従来の(糸導孔と流体噴
射孔を含んで構成される)装置で同様のテストを行った
ところ、この場合はル−プ数は120 ケ/10,000m でル−
プの発生が多く、カ−ペットのパイル糸としてタフトす
る際に、ル−プがガイド等にひっかかり操業性が著しく
悪かった。又交絡抜けも多く、非常に不均一な糸であっ
た(比較例1)。
【0039】[実施例2]2,500m/minの延伸速度で延伸
した2,100de/136filのナイロン−6マルチフィラメント
糸を実施例1と同じ加工条件で巻縮加工し、2,000 m/mi
n で引き取り、第2〜3図に示すような装置を使用して
交絡処理を行った。得られた糸条のデニ−ルは2,500de/
136filだった。このときの糸導孔2は両端部の半円の直
径4.1 mm、流体噴射孔の直径 d1 は5.2 mm、糸条案内孔
4,5の長さ50mm、その内径 d2 は2.0 mm、流体放出孔
8,9の直径は3.0 mmで糸導孔の両端部に4孔開口して
おり、その両側総面積は28.26 mm2 である。流体噴射孔
の総面積は21.33 mm2 である。この場合のル−プ発生数
は5ケ/10,000m であり、その他については実施例1と
同様もしくは劣るところはなかった。
【0040】[実施例3、比較例2]3,000m/分の速度
で、延伸したナイロン6からなる1,300 de/68fil のマ
ルチフィラメント糸で、2種類の異染色性を有する糸を
190 ℃の加熱ロ−ラで予熱し、引き続き熱流体乱流噴射
ノズルに導いて、25% のオ−バフィ−ド状態に保ったマ
ルチフィラメント糸に6.0kg/cm2 の加熱スチ−ムを噴射
し、巻縮加工を行い、3,200de/136filの糸条を連続して
2,400m/分で引き取り、引き続き図1に示した交絡処理
装置で糸導孔の直径が8mm 、流体噴射孔の直径が6mm 、
糸条案内孔の直径が2.5mm 、流体放出孔直径が4mm の装
置に2%の伸張状態で通し、これに5.0kg/cm2 の圧縮空
気を噴射して混繊交絡を付与した後、高速ワインダ−に
より巻き取った。得られた糸条のデニ−ルは3,200de で
あった。
【0041】この得られた糸条でカ−ペットとして評価
したところ、ほど良いコントラスト、混繊性が得られ、
良好な風合のカ−ペットが得られた。一方、糸条案内孔
のない図6のような交絡付与装置で得られた糸条は交絡
のぬけが多く、カ−ペットとしても柄の流れが発生し、
コントラスト、混繊性の良くないカ−ペットとなった。
【0042】[実施例4〜7、比較例3,4]図1の交
絡処理装置を使用して、速度600m/分で、2,000 デニ−
ルのナイロン糸を交絡処理を糸条案内孔有り、無しで実
施したところ、糸条案内孔を有する交絡処理装置(実施
例4,5)は糸条案内孔を有しない交絡処理装置(比較
例3,4)に比較して、インタ−レ−スのバラツキ(C
V値)
【0043】
【数1】 における比較において、表1に示す如くきわだって良好
な結果が得られた。
【0044】又、図2〜3に示す交絡処理装置を使用し
同様にテストを行った結果も同時に示す(実施例6,
7)。
【0045】[実施例8〜9、比較例5]速度2,500m/
分で2,500 デニ−ルのナイロン糸に交絡処理を、糸条案
内孔を前後に有した装置(実施例8、図1)、(実施例
9、図2)、使用しない装置(比較例5)で比較したと
ころ、表1〜2の如く実施例8〜9は比較例5に比較し
て、I/L度についても、I/L度のバラツキ度でも、
良好な結果が得られた。
【0046】[実施例8〜10、比較例6]図1の交絡
処理装置を使用して速度2,500m/分で2,500 デニ−ルの
ナイロン糸の交絡処理を行うに当たり糸条案内孔の断面
積を糸導孔面積の1/3以上(比較例6)と、それ以下
の装置(実施例8〜10)と比較を行ったところ、糸条
案内孔の断面積が糸導孔面積の1/3以下の装置(実施
例11)は、糸の振動の規制が十分に行われ、交絡処理
が十分に実施でき、インタ−レ−スのバラツキについて
良好な結果が得られた。特に実施例9は糸条案内孔の断
面積が2,500de/1,500〜2,500/500 =1.67〜5.0 mm2
範囲に入っているため、インタ−レ−スの抜けが少なく
均一なインタ−レ−スとなっていることが分かる(表1
〜2)。
【0047】[実施例8〜9、11、比較例7]図1又
は図2の交絡処理装置において、速度2,500m/分で2,50
0 デニ−ルのナイロン糸を交絡処理を行うに当たって、
糸条案内孔の長さを比較したところ、糸条案内孔の長さ
が5mmの装置は長さが3mmの装置に比較して、インタ−
レ−スのバラツキが小さく良好な結果が得られた。
【0048】特に実施例8は糸条案内孔の長さが30mmと
長いため更にインタ−レ−スの抜けが少なくなった。又
実施例9に示すように長さが100mm と長いものは特に高
速下でバル−ンが良く規制でき、きわめて均一なインタ
−レ−スが付与できることが分かる(表1〜2)。
【0049】[実施例8,12、比較例8]図1の交絡
処理装置を使用して速度2,500m/分で2,500 デニ−ルの
ナイロン糸の交絡処理を行うに当たり、流体放出孔面積
が流体噴射孔の面積の1/3以上の装置(実施例8,1
2)と1/3以下の装置(比較例8)を比較したとこ
ろ、放出孔面積が流体噴射孔の1/3以上の装置で、イ
ンタ−レ−ス度及びインタ−レ−スのバラツキにおいて
良好な結果が得られた。特に放出孔が噴射口の225%であ
る実施例8はこの点で優れていることが分かる(表1〜
2)。
【0050】尚、実施例3、10〜12において図2に
示す装置を使用した場合も同様もしくは更に良好な結果
が得られた。
【0051】ここで、インタ−レ−ス度Xの測定は次の
ようにして行った。糸条をチ−ズより解舒し、約120cm
の長さ切り取り、下端に10mg/de の荷重を掛け垂直に吊
り下げる。この糸条の上側よりフックのついた50mg/de
の荷重を、糸条をフックで約半分に割るようにして引掛
けてこの荷重が止まるまで下に落とし、止まった下の位
置に再び前記荷重付きのフックを引掛け、同様な作業を
繰り返す。これより100cm あたりにフックが止まった回
数XN を計算する。これを50回繰り返し、これより
【0052】
【数2】
【0053】50回測定中の最大値Nmax と最小値Nmin
より R=Nmax −Nmin
【0054】
【数3】
【0055】
【発明の効果】以上に説明の如く、本発明によれば高速
で走行する糸条に高圧の圧縮流体を噴射して交絡処理を
施す場合でも糸条にル−プが発生せず、製織、タフト等
の後工程における操業性に優れ、品質の優秀な製品を安
定して得ることができるという顕著な効果を奏する。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体例を示す縦断面である。
【図2】他の具体例を示す正面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】本発明の作用説明図である。
【図5】本発明の作用説明図である。
【図6】従来の装置の縦断面図である。
【符号の説明】 1 本体 2 糸導孔 3 流体噴射孔 4 糸条案内孔 5 糸条案内孔 8 放出孔 9 放出孔

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 糸導孔に糸導に対して直交する流体噴射
    孔を開口せしめ、該糸導孔を走行する糸条に流体噴射孔
    から圧縮流体を直交する方向に噴射するようにした糸条
    の交絡処理装置において、横断面形状が円形もしくは長
    円状の糸導孔を設け、その両端部に横断面積が糸導孔横
    断面積の0.33以下で長さが5mm以上の糸条案内孔を
    中心線方向に設けるとともに、糸導孔の両端部に流体噴
    射孔断面積の1/3より大きい総断面積を有する圧縮流
    体を外部に導出する放出孔を穿設したことを特徴とする
    糸条の交絡処理装置。
JP34409891A 1991-12-03 1991-12-03 糸条の交絡処理装置 Pending JPH0533235A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34409891A JPH0533235A (ja) 1991-12-03 1991-12-03 糸条の交絡処理装置

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JP34409891A JPH0533235A (ja) 1991-12-03 1991-12-03 糸条の交絡処理装置

Related Parent Applications (1)

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JP2981387A Division JPS63152435A (ja) 1986-08-04 1987-02-13 糸条の交絡処理方法および装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100351976B1 (ko) * 2000-08-05 2002-09-12 두세라 주식회사 섬유 제조용 노즐
US7119798B2 (en) 2002-06-18 2006-10-10 Smk Corporation Digitizing tablet
US7400319B2 (en) 2004-02-05 2008-07-15 Smk Corporation Tablet apparatus
CN111663211A (zh) * 2019-03-05 2020-09-15 欧瑞康纺织有限及两合公司 用于缠结合成复丝纱线的缠结装置

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