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JPH05331188A - トリペプチド、その製造方法及びエンドセリン拮抗剤 - Google Patents

トリペプチド、その製造方法及びエンドセリン拮抗剤

Info

Publication number
JPH05331188A
JPH05331188A JP4162204A JP16220492A JPH05331188A JP H05331188 A JPH05331188 A JP H05331188A JP 4162204 A JP4162204 A JP 4162204A JP 16220492 A JP16220492 A JP 16220492A JP H05331188 A JPH05331188 A JP H05331188A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
formula
represented
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4162204A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Yamamoto
雅夫 山本
Seiichiro Masui
誠一郎 増井
Mitsuo Mazaki
光夫 真崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemiphar Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chemiphar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chemiphar Co Ltd filed Critical Nippon Chemiphar Co Ltd
Priority to JP4162204A priority Critical patent/JPH05331188A/ja
Publication of JPH05331188A publication Critical patent/JPH05331188A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ET−1により引き起こされる血管の収縮作
用を抑制し、高血圧症、気管支喘息の治療剤として有用
である新規なトリペプチド、及びその製造方法、並びに
それを含有するエンドセリン拮抗剤を提供する。 【構成】 代表例として、ロイシル−トリプトフィル−
窒素含有アミノ酸で構成されるトリペプチドのロイシン
側にシクロアルキルカルボニル基が結合してなる、エン
ドセリン拮抗作用を有するトリペプチドを含むトリペプ
チド。ペプチド合成によるその製造方法。このトリペプ
チドを有効成分として含有するエンドセリン拮抗剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンドセリン受容体の
拮抗剤として有用な新規なトリペプチド、このトリペプ
チドの製造方法、及びこのトリペプチドを有効成分とし
て含有するエンドセリン拮抗剤に関する。
【0002】
【従来の技術】1980年の内皮依存性血管拡張反応の
発見以来、血管緊張の調節機構に於ける血管内皮の役割
が重要視されており、1982年頃からは種々の刺激に
対する内皮依存性収縮反応或は収縮増強も報告されてい
る。最近、ブタ大動脈内皮細胞の培養上清中に遊離され
る強力なペプチド性血管収縮因子の単離、精製並びに構
造決定がなされ、これは21個のアミノ酸からなるペプ
チドでありエンドセリン(ET)と呼ばれている[M.Ya
nagisawa et al.,Nature,332,411-415(1988)] 。その
後、ヒトのエンドセリンも同じアミノ酸配列であること
がわかっている[Y.Itoh et al.,FEBS lett.,231,440-4
44(1988)]。
【0003】エンドセリンとしては、ET−1、ET−
2及びET−3の三種が見出されており、その受容体も
各ETに対する結合親和性の違いから、ET−1に選択
的なETA 受容体、ET−1及びET−3に非選択的な
ETB 受容体の二種が見出されている。血管平滑筋細胞
上に偏在するETA 受容体にエンドセリンが作用すると
血管を強力に収縮させる。
【0004】ET−1により引き起こされる血管の収縮
反応を抑制する物質として、幾つかの化合物が知られて
いる。例えば、本特許出願人はN−ペンタノイルトリプ
トファンについて特許出願しており(特開平3−251
562号公報参照)、また、New Current 3(9)19
92年4月10日号4〜5頁には、(R)2−[(R)
−2−[(S)−2−[[1−(ヘキサヒドロ−1H−
アゼピニル)]カルボニル]アミノ−4−メチルペンタ
ノイル]アミノ−3−[3−(1−メチル−1H−イン
ドリル)]プロピオニル]アミノ−3−(2−ピリジ
ル)プロピオン酸がETA 受容体の拮抗剤であることが
記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ET
−1により引き起こされる血管の収縮反応を抑制し、高
血圧症、気管支喘息、腎不全、くも膜下出血後の脳卒中
発作等の治療剤として有用である新規なトリペプチド、
及びその製造方法、並びにそれを含有するエンドセリン
拮抗剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
(I):
【0007】
【化7】
【0008】[式中、Aは5〜8員環のシクロアルキル
基を表し、Bは、−CO−、−CS−又は−SO2 −で
示される基を表し、Dは、−NR1 −(但し、R1 は水
素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す)で示され
る基を表し、Eは−CHR2 −(但し、R2 は、アリー
ル基又は芳香族複素環基で置換されていてもよい炭素数
1〜7のアルキル基、又は硫黄原子含有複素環基を表
す)で示される基を表し、Fは、下記式:
【0009】
【化8】
【0010】(式中、R3 は水素原子、−CHO基、炭
素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4のアルキレン基
を有するフェニルアルキル基、又は、式−COOR4
(式中、R4 は炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数
1〜4のアルキレン基を有するフェニルアルキル基を表
す)で表される基である)で示される基を表し、Gは、
下記式:
【0011】
【化9】
【0012】(式中、R5 は窒素原子含有芳香族複素環
基を表す)で示される基を表し、Qは水素原子、アルカ
リ金属原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1
〜4のアルキレン基を有するフェニルアルキル基を表
す]で表されるトリペプチドである。
【0013】他の本発明は、上記一般式(I)で表され
るトリペプチドを製造する方法であって、それぞれ保護
基を有していてもよいフラグメントであるA−B−Z
(但し、Zはヒドロキシル基又はハロゲン原子であ
る)、H−D−E−COOH、H−F−OH及びH−G
−OQ(これらのフラグメントはその反応性誘導体であ
ってもよい)を、一般式(I)で表されるトリペプチド
になるように任意の順序で縮合させるか、或は上記の四
種のフラグメントの二種又は三種を任意の組み合わせで
予め縮合して得た化合物と、残りのフラグメントの二種
(予め縮合しておいてもよい)又は一種とを縮合させ、
所望により保護基を脱離させることからなる製造方法で
ある。
【0014】更に他の本発明は、上記一般式(I)で表
されるトリペプチドを有効成分として含有することを特
徴とするエンドセリン拮抗剤である。
【0015】本発明の好適な態様は下記の通りである。 (1)一般式(I)に於いて、Bが−CO−で示される
基を表し、Dが−NH−で示される基を表し、Eが−C
HR3 −(但し、R3 は、炭素数1〜5の直鎖若しくは
分岐のアルキル基を表す)で示される基を表し、Gが下
記式:
【0016】
【化10】
【0017】(式中、R6 は水素原子、−CHO基、炭
素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4のアルキレン基
を有するフェニルアルキル基、又は、式−COOR8
(式中、R8 は炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数
1〜4のアルキレン基を有するフェニルアルキル基を表
す)で表される基であり、R7 は水素原子、炭素数1〜
6のアルキル基、炭素数1〜4のアルキレン基を有し且
つ1〜3個のフェニル基を有するアラルキル基、炭素数
2〜6のアルコキシアルキル基又は式−(CH2q
−R9 (式中、qは1〜3の整数であり、R9 は炭素数
1〜4のアルキレン基を有するフェニルアルキル基であ
る)で表される基であることを特徴とする、上記の一般
式(I)で表されるトリペプチド。
【0018】本発明の前記一般式(I)で表される化合
物は、一般式(I)から明らかなようにD−E−COで
示されるα−アミノ酸単位、Fで示されるα−アミノ酸
単位及びGで示されるα−アミノ酸単位からなるトリペ
プチドであり、一般式(I)に於けるA−Bで示される
単位の構造が、前記New Current 3(9)1992年4
月10日号4〜5頁に記載されている化合物とは全く異
なるトリペプチドである。
【0019】一般式(I)に於いて、Aは、シクロペン
チル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチ
ルなどの基であることが好ましい。また、Bは−CO−
で示される基であることが好ましく、Dは−NH−で示
される基であることが好ましい。
【0020】一般式(I)に於いて、Eは下記式
【0021】
【化11】
【0022】で示される基であることが好ましく、特
に、下記式
【0023】
【化12】
【0024】で示される基であることが好ましい。
【0025】一般式(I)に於いて、Fで示される基の
うち、R3 が水素原子、−CHO基、炭素数1〜4のア
ルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル
等)、ベンジル基等の基である前記(f−1)又は(f
−2)で示される基が好ましい。
【0026】一般式(I)に於いて、Gが下記式:
【0027】
【化13】
【0028】(式中、R6 は水素原子、−CHO基、炭
素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4のアルキレン基
を有するフェニルアルキル基、又は、式−COOR8
(式中、R8 は炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数
1〜4のアルキレン基を有するフェニルアルキル基を表
す)で表される基であり、R7 は水素原子、炭素数1〜
6のアルキル基、炭素数1〜4のアルキレン基を有し且
つ1〜3個のフェニル基を有するアラルキル基、炭素数
2〜6のアルコキシアルキル基又は式−(CH2q
−R9 (式中、qは1〜3の整数であり、R9 は炭素数
1〜4のアルキレン基を有するフェニルアルキル基であ
る)で表される基であることが好ましい。
【0029】上記の(g−1)で示される基のうち、R
6 が水素原子、−CHO基、炭素数1〜4のアルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル等)、ベ
ンジル基等の基を示す基であることが好ましく、上記の
(g−2)で示される基のうち、R7 が水素原子、ベン
ジルオキシメチル基、ベンジル基、ベンズヒドリル基、
トリチル基等の基を示す基であることが好ましい。上記
(g−3)で示されるピリジル基は、2−ピリジル基で
あることが好ましい。
【0030】本発明のトリペプチドは、一般式(I)に
於いてD−E−COで示されるα−アミノ酸単位がL型
であり、Fで示されるアミノ酸単位及びGで示されるア
ミノ酸単位が共にD型であるトリペプチドであることが
好ましい。
【0031】本明細書に於いて、アミノ酸、ペプチド、
保護基、溶媒等は当該技術分野で慣用されている略号、
或いは、IUPAC−IUBの命名委員会で採用された
略号を使用している。例えば下記の略号が使用される。
また、アミノ酸の表記に於いて特記しない場合アミノ酸
はL型を意味するものとする。
【0032】EDTA:エチレンジアミンテトラ酢酸 EGTA:エチレングリコールビス(2−アミノエチルエー
テル)テトラ酢酸 PMSF:フェニルメチルスルホニルフルオリド Leu :L−ロイシン Trp :L−トリプトファン D-Trp :D−トリプトファン His :L−ヒスチジン D-His :D−ヒスチジン Bzl :ベンジル DMAP:4−ジメチルアミノピリジン WSC・HCl :1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド塩酸塩 HOBt:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール TsOH:パラトルエンスルホン酸 Pd-C:パラジウム−炭素 THF :テトラヒドロフラン
【0033】本発明のトリペプチドは、他の本発明の製
造方法により製造することができる。本発明の製造方法
に於いて、原料として使用するA−B−Z(但し、Zは
ヒドロキシル基又はハロゲン原子、好ましくは、塩素で
ある)、H−D−E−COOH、H−F−OH及びH−
G−OQの各フラグメントは、そのままでもよく、必要
に応じて反応に関与しないカルボキシル基、アミノ基等
に保護基を有するものであってもよい。この保護基とし
ては下記の基を例示することができる。
【0034】カルボキシル基の保護基としては、例え
ば、メチル、エチル、ベンジル、p−ニトロベンジル、
t−ブチル、シクロヘキシル等のエステルを挙げること
ができる。
【0035】アミノ基の保護基としては、例えば、ベン
ジルオキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、
イソボルニルオキシカルボニル基、9−フルオレニルメ
チルオキシカルボニル基等を挙げることができる。
【0036】インドール基の保護基としては、例えば、
ホルミル基、ベンジルオキシカルボニル基、2,4−ジ
クロロベンジルオキシカルボニル基、2,2,2−トリ
クロロエトキシカルボニル基、4−メトキシ−2,3,
6−トリメチルベンゼンスルホニル基、2,4,6−ト
リメトキシベンゼンスルホニル基、メシチレン−2−ス
ルホニル基等を挙げることができる。
【0037】イミダゾール基の保護基としては、ベンジ
ル基、2−ニトロベンジル基、フェナシル基、ベンジル
オキシメチル基、ベンズヒドリル基、2,2,2−トリ
フルオロ−1−ベンジルオキシカルボニルアミノエチル
基、2,2,2−トリフルオロ−1−t−ブトキシカル
ボニルアミノエチル基、2,4−ジニトロフェニル基、
2,4,6−トリニトロフェニル基、トリチル基、(4
−ピリジル)ジフェニルメチル基、ピペリジノカルボニ
ル基、ベンジルオキシカルボニル基、t−ブトキシカル
ボニル基、アダマンチルオキシカルボニル基、4−トル
エンスルホニル基、4−メトキシベンゼンスルホニル
基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基、t−ブト
キシメチル基等を挙げることができる。
【0038】本発明の製造方法に於いて、ペプチド結合
を形成するための縮合方法として、アジド法、酸クロラ
イド法、酸無水物法、混合酸無水物法、N,N′−ジシ
クロヘキシルカルボジイミド法、N,N′−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド−アディティブ法、活性エステル
法、カルボニルジイミダゾール法、酸化還元法、ウッド
ワード試薬Kを用いる方法等が挙げられる。
【0039】また、縮合反応を行なう前に、それ自体公
知の手段により、反応に関与するカルボキシル基、アミ
ノ基等をその反応性誘導体とし活性化してもよい。
【0040】カルボキシル基の反応性誘導体としては、
例えば、対応する酸無水物、アジド、活性エステル[ア
ルコール(例、ペンタクロロフェノール、2,4−ジニ
トロフェノール、シアノメチルアルコール、p−ニトロ
フェノール、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,
3−ジカルボキシイミド、N−ヒドロキシコハク酸イミ
ド、N−ヒドロキシフタルイミド、1−ヒドロキシベン
ゾトリアゾール)とのエステル]等が挙げられる。アミ
ノ基の反応性誘導体としては、例えば、対応する燐酸ア
ミドが挙げられる。
【0041】反応は、液相法によっても固相法によって
も行うことができるが、通常溶媒中で液相で行うことが
好ましく、例えば、クロロホルム、ジクロルメタン、酢
酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、ピリジン、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、水、メタノール等の溶媒、又は、これらの混合物中
で行なうことができる。
【0042】反応温度は、一般に使用される約−30℃
〜約50℃の範囲で行なうことができる。
【0043】本発明の製造方法に於いて保護基を脱離さ
せる場合には、使用する保護基の種類によって異なる
が、ペプチド結合に影響を与えず、保護基が除かれるよ
うにすることが必要である。
【0044】保護基の脱離方法としては、例えば、ギ
酸、塩化水素、臭化水素、無水フッ化水素、メタンスル
ホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリフルオロ
酢酸、又は、これらの混合物等による酸処理が挙げられ
るが、この他に、液体アンモニア中ナトリウム、パラジ
ウム炭素による還元等も挙げられる。上記酸処理による
脱保護基反応に於いては、アニソール、フェノール、チ
オアニソールの如きカチオン捕捉剤の添加が有効であ
る。
【0045】このようにして製造された本発明のトリペ
プチドは、反応終了後、それ自体公知のペプチドの分離
手段、例えば、抽出、分配、再沈殿、再結晶、カラムク
ロマトグラフィー等によって収得することができる。
【0046】また、本発明のトリペプチドは、それ自体
公知の方法により、カルボン酸エステル又は、それらの
薬理学的に許容され得る塩にすることができる。
【0047】本発明の製造方法に於いて、原料として使
用する各フラグメントは、市販品として入手することが
できるか、又はそれ自体公知の合成方法により若しくは
公知の合成方法を参考にして当業者が容易に合成するこ
とができる。また二種又は三種のフラグメントの縮合物
も前記のようにして容易に製造することができる。
【0048】例えば、前記のA−B−Zのフラグメント
とH−D−E−COOHのフラグメントとの縮合物の一
つである、下記式(X−1):
【0049】
【化14】
【0050】(式中、mは4〜7の整数である)で表さ
れる化合物は、反応に関与しない溶媒の存在下で、下記
式:
【0051】
【化15】
【0052】(式中、mは4〜7の整数である)で表さ
れる環状カルボン酸を、反応に関与しない溶媒中で、カ
ルボキシル基を保護したロイシンとを、それ自体公知の
アミド結合を形成する方法により反応させてアミド体を
得た後、カルボキシル基の保護基を脱離させることによ
り合成することができる。また、上記の式(X−1)で
表される化合物は、上記の環状カルボン酸の酸クロライ
ドとロイシンとを用いて、公知のショッテン−バウマン
反応により合成することもできる。
【0053】また、前記のA−B−Zのフラグメントと
H−D−E−COOHのフラグメントとの縮合物の一つ
である、下記式(X−2):
【0054】
【化16】
【0055】(式中、mは4〜7の整数である)で表さ
れる化合物は、反応に関与しない溶媒の存在下で、下記
式:
【0056】
【化17】
【0057】(式中、mは4〜7の整数である)で表さ
れるスルホクロリドを、カルボキシル基を保護したロイ
シンと反応させた後、カルボキシル基の保護基を脱離さ
せることにより合成することができる。
【0058】本発明のトリペプチドは、下記の試験結果
から明らかなように、エンドセリン受容体へのエンドセ
リンの結合に対して優れた阻害作用を有しており、ま
た、エンドセリンの血管収縮反応を抑制する作用が大き
いことから、優れたエンドセリン受容体拮抗剤である。
【0059】[エンドセリン受容体へのエンドセリン結
合阻害試験]新鮮なブタ大動脈から以下の方法により膜
画分を調製した。脂肪組織を除去し細切した血管組織
を、液体窒素中で凍結しワーリングブレンダーを用いて
粉末化した。ついで緩衝液[25mMヘペス、pH7.
4、0.25M蔗糖、5mMEDTA・Na2 、1mM
EGTA、0.4mMフェニルメチルスルホニルフル
オリド(PMSF)]中で、ホモジナイザー(YAMATO U
ltra-Dispercer)を用いて均一化した。ホモジネート
は、1,475×gおよび2,700×gで各々10分
間遠心分離し、その上清をさらに10,500×gで6
0分間遠心分離した。得られたペレットを緩衝液(25
mMヘペス、pH7.4、150mM NaCl、1m
M EDTA・Na2 、0.4mM PMSF、5μg
/mlアプロチニン)にて1回洗浄し、0.25mg/
mlバシトラシンを加えた同緩衝液に再懸濁して−80
℃で保存した。
【0060】膜標品(40μg蛋白/assay )は、[
125I]エンドセリン(1×10-11M)(Amersham、比
活性74TBq/ミリモル)及び1×10-7Mの被験物
質と共に、最終用量250μlの緩衝液(50mMヘペ
ス、pH7.4、150mMNaCl、5mM MgC
2 、0.5mg/mlバシトラシン、1mg/mlウ
シ血清アルブミン)中で25℃で90分間インキュベー
トした。反応後、セルハーベスタ(Brandel M-48R )を
用いて0.3%ポリエチレンイミンで処理したWhatmann
GF/Bフィルターにて吸引濾過した。フィルターは
3mlの洗浄用緩衝液(25mMトリス・塩酸、pH
7.4、150mM NaCl、5mMMgCl2 )で
3回洗浄し、フィルター上に捕捉した放射活性をガンマ
カウンター(アロカ ARC−301B)にて測定し
た。
【0061】被験物質の阻害率(A)を次式により算出
した。 A(%)=100−(B−C)/(D−C)×100 但し、B:被験物質1×10-7M存在下の放射活性 C:1×10-7Mのエンドセリン存在下の放射活性 D:1×10-11 Mの[ 125I]エンドセリン単独によ
る放射活性
【0062】被験物質として下記の実施例で得られた化
合物を使用したときの阻害率を表1に示す。
【0063】
【表1】 表1 阻害率 ────────────────────────────── 化合物 1×10-7M(%) ────────────────────────────── 実施例1 72 実施例2 72 ──────────────────────────────
【0064】本発明のトリペプチドは優れたエンドセリ
ン拮抗作用を有しているので、例えば、高血圧症、狭心
症、心筋症、動脈硬化、心筋梗塞、レイノー病、脳動脈
痙攣、脳虚血、くも膜下出血後の晩期脳痙攣などの脳卒
中発作、気管支収縮などの喘息、急性腎不全などの腎不
全などの治療剤として使用できる。
【0065】本発明のトリペプチドは、公知の固体又は
液体賦形剤と混合して、非経口投与、経口投与及び外部
投与に適した医薬配合の形態で使用できる。投与形態と
しては、注射剤、吸入剤、シロップ剤、乳剤、散剤、カ
プセル剤、顆粒剤、錠剤、軟膏、坐剤などいずれの形態
であってもよい。この医薬配合には、使用形態に応じた
薬剤を調製するのに通常使用される、佐剤、安定剤、湿
潤剤、乳化剤、吸収促進剤、界面活性剤、増量剤、結合
剤、崩壊剤、滑沢剤等が含まれていてもよい。添加剤と
して、注射剤用の蒸留水、生理食塩水、リンゲル液、グ
ルコース、糖シロップ、ゼラチン、植物油、カカオバタ
ー、エチレングリコール、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ラクトース、蔗糖、コーンスターチ、ステアリン酸
マグネシウム、タルク等を使用できる。
【0066】本発明のトリペプチドのエンドセリン拮抗
剤としての投与量は、投与方法、患者の症状の程度、患
者の年令、体重等によって異なるが、通常は、本発明の
トリペプチドの大人に対し経口投与する場合の1日投与
量は約0.1〜100mg/kg体重であり、非経口投
与する場合の1日投与量は約0.01〜10mg/kg
体重である。
【0067】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
【0068】[実施例1] N−(N−シクロヘキシルカルボニル−L−ロイシル)
−Nin−ホルミル−D−トリプトフィル−D−トリプト
ファンの合成
【0069】(1) N−t−ブトキシカルボニル−D
−トリプトファン ベンジルエステルの合成 N−t−ブトキシカルボニル−D−トリプトファン3.
04g(10.0ミリモル)を乾燥塩化メチレン40m
lに溶解し、これに4−ジメチルアミノピリジン(以
下、DMAPと略記する)122mg(1.0ミリモ
ル)及びベンジルアルコール1.19g(11.0ミリ
モル)を加えた。この溶液に、氷冷下、1−エチル−3
−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸
塩(以下、WSC・HClと略記する)2.10g(1
1.0ミリモル)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液
を水洗後濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解し、この溶液
を10%クエン酸、水、飽和重曹水、水、飽和食塩水の
順に洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥し
た後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)するこ
とにより、標題化合物を白色結晶性粉末として定量的に
得た。
【0070】(2) D−トリプトファン ベンジルエ
ステル塩酸塩の合成 上記(1)で得られたN−t−ブトキシカルボニル−D
−トリプトファン ベンジルエステル(理論量:10ミリ
モル)を90%ギ酸60mlに溶解し、氷浴から室温に
戻しながら6時間撹拌した。ギ酸を減圧下留去し、残渣
に1N−塩酸/ジオキサン10mlを加え、室温で15
分間撹拌した後、エーテルを加えて結晶化した。結晶を
濾取し、エーテルで洗浄し減圧乾燥することにより、標
題化合物を白色結晶性粉末として2.68g(収率:8
1.2%)得た。
【0071】(3) N−t−ブトキシカルボニル−N
in−ホルミル−D−トリプトフィル−D−トリプトファ
ン ベンジルエステルの合成 上記(2)で得られたD−トリプトファン ベンジルエ
ステル塩酸塩198mg(0.6ミリモル)を乾燥塩化
メチレン5mlに溶解し、これにN−t−ブトキシカル
ボニル−Nin−ホルミル−D−トリプトファン199m
g(0.6ミリモル)、トリエチルアミン0.08ml
(0.6ミリモル)、および1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(以下、HOBtと略記する)一水和物92m
g(0.7ミリモル)を加え、氷浴上で撹拌した。更
に、WSC・HCl 126mg(0.7ミリモル)を
加え、室温で一晩撹拌した。反応液を上記(1)の場合
と同様に処理することにより、標題化合物360mgを
定量的に得た。
【0072】(4) Nin−ホルミル−D−トリプトフ
ィル−D−トリプトファン ベンジルエステルの合成 上記(3)で得られたN−t−ブトキシカルボニル−N
in−ホルミル−D−トリプトフィル−D−トリプトファ
ン ベンジルエステル(理論量:0.3ミリモル)を9
0%ギ酸6mlに溶解し、室温で3時間撹拌した。反応
液を減圧下濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和重
曹水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た後濃縮し、得られた残渣をそのまま次の反応に用い
た。
【0073】(5) N−シクロヘキシルカルボニル−
L−ロイシン ベンジルエステルの合成 L−ロイシン ベンジルエステル・p−トルエンスルホ
ン酸5.9g(15.0ミリモル)を乾燥塩化メチレン
40mlに溶解し、氷冷撹拌下、これにトリエチルアミ
ン4.2ml(30.0ミリモル)及びシクロヘキシル
カルボニルクロライド2.2g(15.0ミリモル)を
加え、2時間撹拌した。反応溶液を水、1規定HCl、
水、飽和重曹水、水、飽和食塩水で順次洗浄した後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、標題
化合物を白色結晶として5.0g(定量的)得た。1 H NMR (CDCl3 )δ;0.9-1.0(6H,m), 1.2-
2.0(13H,m), 2.1-2.2(1H,m), 4.6-4.7(1H,m),5.1-5.2(2
H,m), 5.90(1H,d,J=8Hz), 7.3-7.4(5H,m)
【0074】(6) N−シクロヘキシルカルボニル−
L−ロイシンの合成 上記(5)で得られたN−シクロヘキシルカルボニル−
L−ロイシン ベンジルエステル4.9g(14.8ミ
リモル)をメタノール100mlに溶解し、これに10
%Pd−C1.4gを加え、水素雰囲気下、室温で一晩
撹拌した。反応液を濾過し、メタノールで洗浄した。濾
液と洗浄液を合わせて減圧濃縮し、標題化合物を白色結
晶として3.22g(収率:90.2%)得た。1 H NMR(CDCl3 )δ;0.9-1.0(6H,m), 1.2-1.
9(13H,m), 2.1-2.2(1H,m), 4.5-4.6(1H,m),6.2-6.3(1H,
m), 10.63(1H,br s)
【0075】(7) N−(N−シクロヘキシルカルボ
ニル−L−ロイシル)−Nin−ホルミル−D−トリプト
フィル−D−トリプトファン ベンジルエステルの合成 前記の(4)で得られたNin−ホルミル−D−トリプト
フィル−D−トリプトファン ベンジルエステル195
mg(0.38ミリモル)を乾燥塩化メチレン20ml
に溶解し、これに上記(6)で得られたN−シクロヘキ
シルカルボニル−L−ロイシン92mg(0.38ミリ
モル)、及びHOBt一水和物233mg(0.42ミ
リモル)を加え、氷浴上で15分間撹拌した。さらに、
WSC・HCl319mg(0.42ミリモル)を加
え、室温で一晩撹拌した。析出した白色固体を濾取し、
10%クエン酸、水、飽和重曹水、水で順次洗浄した
後、減圧下乾燥することにより、標題化合物を白色固体
として241mg(収率:85.8%)得た。1 H NMR(DMSO−d6)δ;0.6-0.7(6H,m), 1.1-
1.6(13H,m), 2.1-2.2(1H,m), 2.8-3.3(4H,m),4.1-5.0(5
H,m), 7.0-10.8(19H,m)
【0076】(8) N−(N−シクロヘキシルカルボ
ニル−L−ロイシル)−Nin−ホルミル−D−トリプト
フィル−D−トリプトファンの合成 上記(7)で得られたN−(N−シクロヘキシルカルボ
ニル−L−ロイシル)−Nin−ホルミル−D−トリプト
フィル−D−トリプトファン ベンジルエステル50m
g(0.07ミリモル)をテトラヒドロフラン50ml
に溶解し、これに10%Pd−C20mgを加え、水素
雰囲気下室温で5時間撹拌した。反応液を濾過し、濾液
を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(クロロホルム/メタノール/酢酸=200/1
0/1)で精製することにより、標題化合物を白色結晶
性粉末として18mg(収率:41.1%)得た。1 H NMR(DMSO−d6)δ;0.6-0.7(6H,m), 1.1-
1.6(13H,m), 2.0-2.1(1H,m), 2.8-3.4(4H,m),4.2-4.6(3
H,m), 6.9-10.7(16H,m), FAB MS(m/z);642(M+1)
【0077】[実施例2] N−[N−(N−シクロヘプチルカルボニル−L−ロイ
シル)−Nin−ホルミル−D−トリプトフィル]−D−
トリプトファンの合成
【0078】(1) N−シクロヘプチルカルボニル−
L−ロイシン ベンジルエステルの合成 L−ロイシン ベンジルエステル・p−トルエンスルホ
ン酸3.94g(10.0ミリモル)を塩化メチレン1
00mlに溶解し、氷冷撹拌下、これにトリエチルアミ
ン1.39ml、シクロヘプタンカルボン酸1.42g
(10.0ミリモル)、及びWSC・HCl2.11g
(11.0ミリモル)を加え、室温で4日間撹拌した。
反応溶液を水、10%クエン酸、水、飽和重曹水、水、
飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウム で乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム/メタノール=200/1)で
精製することにより、標題化合物を2.75g(収率:
79.7%)得た。1 H NMR(CDCl3 )δ;0.8-1.0(6H,m), 1.4-2.
0(15H,m), 2.2-2.3(1H,m), 4.6-4.8(1H,m),5.13(1H,d,J
=12Hz), 5.17(1H,d,J=12Hz), 5.73(1H,d,J=9Hz),7.3-7.
4(5H,m)
【0079】(2) N−シクロヘプチルカルボニル−
L−ロイシンの合成 上記(1)で得られたN−シクロヘプチルカルボニル−
L−ロイシン ベンジルエステル2.41g(7.0ミ
リモル)をテトラヒドロフラン60mlに溶解し、これ
に10%Pd−C240mgを加え、水素雰囲気下室温
で一晩撹拌した。触媒を濾過し、テトラヒドロフランで
洗浄した。濾液と洗液を合わせて留去し、得られた残渣
を酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、標題化合物を8
45mg(収率:47.5%)得た。1 H NMR (CDCl3 )δ;0.9-1.0(6H,m), 1.4-
2.0(15H,m), 2.2-2.3(1H,m), 4.5-4.7(1H,m),5.8-6.0(1
H,m), 7.8(1H,br s) FAB MS(m/z);256(M+1)
【0080】(3) N−シクロヘプチルカルボニル−
L−ロイシル−Nin−ホルミル−D−トリプトフィル−
D−トリプトファン ベンジルエステルの合成 前記実施例1の(4)で得られたNin−ホルミル−D−
トリプトフィル−D−トリプトファン ベンジルエステ
ル153mg(0.3ミリモル)を乾燥塩化メチレン1
0mlに溶解し、これに上記(2)で得られたN−シク
ロヘプチルカルボニル−L−ロイシン77mg(0.3
ミリモル)を氷冷撹拌下加え、さらにWSC・HCl6
3mg(0.33ミリモル)を加え、室温で7日間撹拌
した。析出物を濾過し、水、10%クエン酸、水、飽和
重曹水、水で順次洗浄した後、乾燥し、白色結晶を得
た。これをジメチルホルムアミド−エーテルから再結晶
し、標題化合物37mg(収率:16.5%)を得た。1 H NMR(DMSO−d6)δ;0.5-0.8(6H,m), 1.0-
2.4(16H,m), 2.8-3.5(4H,m), 4.0-5.1(5H,m),6.9-9.8(1
9H,m), 10.86(1H,s) FAB MS(m/z);746(M+1)
【0081】(4) N−[N−(N−シクロヘプチル
カルボニル−L−ロイシル)−Nin−ホルミル−D−ト
リプトフィル]−D−トリプトファンの合成 上記(3)で得られたN−シクロヘプチルカルボニル−
L−ロイシル−Nin−ホルミル−D−トリプトフィル−
D−トリプトファン ベンジルエステル28mg(0.
038ミリモル)をテトラヒドロフラン7mlに溶解
し、これに10%Pd−C5mgを加え、水素雰囲気下
室温で一晩撹拌した。触媒を濾過し、テトラヒドロフラ
ンで洗浄した。濾液と洗液を合わせて溶媒を留去し、標
題化合物を白色結晶として25mg(定量的)得た。1 H NMR (DMSO−d6)δ;0.5-0.8(6H,m),
1.0-2.4(16H,m), 2.8-3.5(4H,m), 4.0-4.8(3H,m),6.6-
9.7(14H,m), 10.79(1H,s), 12.5(1H,br s) FAB MS(m/z);656(M+1)
【0082】
【発明の効果】本発明のトリペプチドは、新規なトリペ
プチドであって優れたエンドセリン拮抗作用を有する物
質である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 [式中、Aは5〜8員環のシクロアルキル基を表し、B
    は、−CO−、−CS−又は−SO2 −で示される基を
    表し、Dは、−NR1 −(但し、R1 は水素原子又は炭
    素数1〜6のアルキル基を表す)で示される基を表し、
    Eは−CHR2 −(但し、R2 は、アリール基又は芳香
    族複素環基で置換されていてもよい炭素数1〜7のアル
    キル基、又は硫黄原子含有複素環基を表す)で示される
    基を表し、Fは、下記式: 【化2】 (式中、R3 は水素原子、−CHO基、炭素数1〜6の
    アルキル基、炭素数1〜4のアルキレン基を有するフェ
    ニルアルキル基、又は、式−COOR4 (式中、R4
    炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜4のアルキ
    レン基を有するフェニルアルキル基を表す)で表される
    基である)で示される基を表し、Gは、下記式: 【化3】 (式中、R5 は窒素原子含有芳香族複素環基を表す)で
    示される基を表し、Qは水素原子、アルカリ金属原子、
    炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜4のアルキ
    レン基を有するフェニルアルキル基を表す]で表される
    トリペプチド。
  2. 【請求項2】 一般式(I): 【化4】 [式中、Aは5〜8員環のシクロアルキル基を表し、B
    は、−CO−、−CS−又は−SO2 −で示される基を
    表し、Dは、−NR1 −(但し、R1 は水素原子又は炭
    素数1〜6のアルキル基を表す)で示される基を表し、
    Eは−CHR2 −(但し、R2 は、アリール基又は芳香
    族複素環基で置換されていてもよい炭素数1〜7のアル
    キル基、又は硫黄原子含有複素環基を表す)で示される
    基を表し、Fは、下記式: 【化5】 (式中、R3 は水素原子、−CHO基、炭素数1〜6の
    アルキル基、炭素数1〜4のアルキレン基を有するフェ
    ニルアルキル基、又は、式−COOR4 (式中、R4
    炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜4のアルキ
    レン基を有するフェニルアルキル基を表す)で表される
    基である)で示される基を表し、Gは、下記式: 【化6】 (式中、R5 は窒素原子含有芳香族複素環基を表す)で
    示される基を表し、Qは水素原子、アルカリ金属原子、
    炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜4のアルキ
    レン基を有するフェニルアルキル基を表す]で表される
    トリペプチドを製造する方法であって、それぞれ保護基
    を有していてもよいフラグメントであるA−B−Z(但
    し、Zはヒドロキシル基又はハロゲン原子である)、H
    −D−E−COOH、H−F−OH及びH−G−OQ
    (これらのフラグメントはその反応性誘導体であっても
    よい)を、一般式(I)で表されるトリペプチドになる
    ように任意の順序で縮合させるか、或は上記の四種のフ
    ラグメントの二種又は三種を任意の組み合わせで予め縮
    合して得た化合物と、残りのフラグメントの二種(予め
    縮合しておいてもよい)又は一種とを縮合させ、所望に
    より保護基を脱離させることからなる製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のトリペプチドを有効成
    分として含有することを特徴とするエンドセリン拮抗
    剤。
JP4162204A 1992-05-28 1992-05-28 トリペプチド、その製造方法及びエンドセリン拮抗剤 Withdrawn JPH05331188A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7122628B2 (en) 2000-12-22 2006-10-17 Ipsen Manufacturing Ireland, Limited Process for the synthesis of a peptide having a Trp residue

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US7122628B2 (en) 2000-12-22 2006-10-17 Ipsen Manufacturing Ireland, Limited Process for the synthesis of a peptide having a Trp residue

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