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JPH05330864A - 合わせガラス用中間膜 - Google Patents

合わせガラス用中間膜

Info

Publication number
JPH05330864A
JPH05330864A JP4134792A JP13479292A JPH05330864A JP H05330864 A JPH05330864 A JP H05330864A JP 4134792 A JP4134792 A JP 4134792A JP 13479292 A JP13479292 A JP 13479292A JP H05330864 A JPH05330864 A JP H05330864A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
film
polynorbornene
plasticizer
laminated glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4134792A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyobumi Toyama
清文 遠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP4134792A priority Critical patent/JPH05330864A/ja
Publication of JPH05330864A publication Critical patent/JPH05330864A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B17/00Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres
    • B32B17/06Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material
    • B32B17/10Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin
    • B32B17/10005Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing
    • B32B17/1055Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing characterized by the resin layer, i.e. interlayer
    • B32B17/10761Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing characterized by the resin layer, i.e. interlayer containing vinyl acetal
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B2250/00Layers arrangement
    • B32B2250/033 layers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B2307/00Properties of the layers or laminate
    • B32B2307/10Properties of the layers or laminate having particular acoustical properties
    • B32B2307/102Insulating

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリノルボルネン樹脂膜(A) が2枚のポリビ
ニルアセタール樹脂膜(B) によって挟まれている積層膜
であって、ポリノルボルネン樹脂膜(A) は、数平均分子
量5万〜500万のポリノルボルネン樹脂と可塑剤とか
らなり、かつ、−20〜30℃のガラス転移温度(Tg
A )を有し、他方、ポリビニルアセタール樹脂膜(B)
は、アセタール基の炭素数が4〜10であるポリビニル
アセタール樹脂と可塑剤とからなり、かつ、−10〜3
0℃のガラス転移温度(TgB )を有し、ガラス転移温
度(TgA )および(TgB )はTgA +5℃<TgB
<Tg A +18℃、あるいはTgA −18℃<TgB
TgA −5℃なる関係にあることを特徴とする合わせガ
ラス用中間膜である。 【効果】 広い温度範囲で優れた遮音性を発揮する合わ
せガラスを作製することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広い温度範囲で優れた
遮音性を発揮することができる合わせガラスを作製する
のに使用される合わせガラス用中間膜に関する。
【0002】
【発明の背景】最近、住宅環境の改善を企図して窓ガラ
ス等の破片飛散を防止して安全性を確保し、かつ優れた
遮音性を発揮するガラス板が強く要望されて来ている。
【0003】一般に、遮音性能は、周波数の変化に応じ
た透過損失量として示され、その透過損失量は、JIS
A4708では、図1中に実線で示するように、50
0Hz以上において遮音等級に応じてそれぞれ一定値で
規定されている。ところで、ガラス単板の遮音性は、図
1中に破線で示すように、2000Hzを中心とする周
波数領域ではコインシデンス効果により著しく低下する
(図1中の破線の谷部がコインシデンス効果による遮音
性能の低下に相当し、所定の遮音性能を保持しないこと
を示す)。ここでコインシデンス効果とは、ガラス板に
音波が入射したとき、ガラス板の剛性と慣性によって、
ガラス面上を横波が伝導して横波と入射音とが共鳴し、
その結果音の透過が起こる現象をいう。
【0004】ガラスの遮音性能を向上するには、上記の
如きコインシデンス効果を緩和して、コインシデンス効
果によって生ずる透過損失量の極小部(以下、この極小
部の透過損失量をTL値という、図1参照)の低下を防
ぐ必要がある。
【0005】従来、TL値の低下を防ぐ手段として、ガ
ラスの質量の増大、ガラス面積の細分化等、種々の方策
が提案されている。しかし、これらはいずれも充分に満
足できる効果をもたらさない上に、コスト的にも実用的
に採用するに妥当な価格になっていない。
【0006】遮音性能に対する要求は最近増々高まり、
たとえば建築用窓ガラスとしては、季節ごとの外気温度
の変化に影響されないで常時優れた遮音性能を発揮する
ものが要求されるようになって来ている。
【0007】そこで、可塑化ポリビニルブチラール樹脂
に代表される合成樹脂製の中間膜を介して2枚の板ガラ
スを張り合わせて構成した遮音性合わせガラスが有力な
手段と考えられている。
【0008】従来の合わせガラスは、破片の飛散防止の
面では優れているものの、遮音性の面では2000Hz
を中心とする周波数領域において、やはりコインシデン
ス効果による遮音性の低下が避けられず、この点の改善
が求められている。
【0009】合わせガラスによる遮音の原理は、主に中
間膜の粘弾性による。粘弾性は、外部からのエネルギー
を溜める弾性と、エネルギーを熱として放出する粘性と
の両方を兼ね備えた高分子特有の性質である。すなわ
ち、外部を音が伝わる時に生ずる空気の粗密波エネルギ
ーが、中間膜の粘弾性により一部熱エネルギーに変換さ
れ、内部に伝わる音が減少される。
【0010】したがって、中間膜の熱エネルギーへの変
換効率が大きい程、遮音性能には有利となる。この変換
効率は、動的粘弾性測定により力学損失係数(以下tan
δで示す)で表することができる。通常、このtan δは
高分子化合物のガラス転移温度(以下Tgで示す)付近
で最大値を持つため、中間膜のTgを室温に設定し、か
つtan δを室温付近で最大にすることが、遮音性能の向
上に重要な方策となる。
【0011】
【従来の技術】合わせガラスの遮音性能の向上を企図し
た中間膜の先行技術としては、たとえば次のものがあ
る。
【0012】特公昭46−5830号公報には、通常の
中間膜の流動度より約3倍高い流動度を有する樹脂たと
えば可塑化ポリビニルブチラールからなる中間膜が記載
されている。
【0013】特開昭60−27630号公報には、初期
での遮音性を上げる方策として、塩化ビニル−エチレン
−メタクリル酸グリシジル三元共重合体からなる中間膜
が提案されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】これら先行技術の遮音
性合わせガラス用中間膜は、いずれもTL値はガラス単
板のそれより向上するものの、各樹脂の有するtan δに
限界があるために、所望するTL値が得られず、遮音性
の絶対値が低いという大きな問題を有する。
【0015】したがって、中間膜を用いた合わせガラス
による遮音性能を向上させるためには、その中間膜とし
てTg近傍でのtan δ値ができるだけ高く(具体的には
1.5以上)、かつTgが室温付近にある樹脂を用いる
ことが望ましい。
【0016】ところで、一般に、ポリノルボルネンはT
g付近でのtan δが、例えば周波数1Hzの場合約2.
5と非常に高い。ポリノルボルネンは、シクロペンタジ
エンとエチレンとのディールス・アルダー反応により生
成するノルボルネンを開環重合させることにより得ら
れ、二重結合と五員環が交互に結合した構造を有する高
分子樹脂化合物である。また、この樹脂単独のTgは4
0℃付近であるが、可塑剤との相溶性がよいため、その
Tgを室温付近にまで容易に下げることが可能である。
したがって、これを合わせガラス用中間膜のベース樹脂
に配合すると、優れた遮音性能を示すことが期待され
る。しかも、ポリノルボルネンは機械的強度に優れ、特
定の可塑剤を添加すると透明性が良好になる。
【0017】しかし、通常のポリノルボルネンは、その
ガラス転移する温度領域が約10℃と非常に狭いもので
ある。そのため、Tg付近におけるtan δの最大値は約
2.5であるが、温度が1〜2℃ずれるとtan δ値は
1.0付近になりそれほど高い値ではなくなる。したが
って、ポリノルボルネンを含んだ中間膜を用いた合わせ
ガラスは、ある温度では優れた遮音性能を示すが、外気
の温度が少しでも変化すると遮音性能は著しく低下する
ことが予想される。このため、従来、ポリノルボルネン
を遮音性を目的とする合わせガラスに使用することは、
実用上困難であると考えられていた。
【0018】本発明はかかる状況に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、ポリノルボルネンの
優れた特性を生かすと共に上記の如き欠点を解消し、広
い温度範囲で優れた遮音性を発揮することができる合わ
せガラス用中間膜を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明による合わせガラ
ス用中間膜は、上記目的を達成すべく工夫されたもので
あり、ポリノルボルネン樹脂膜(A) が2枚のポリビニル
アセタール樹脂膜(B)によって挟まれている積層膜であ
って、ポリノルボルネン樹脂膜(A) は、数平均分子量5
万〜500万のポリノルボルネン樹脂と可塑剤とからな
り、かつ、−20〜30℃のガラス転移温度(TgA
を有し、他方、ポリビニルアセタール樹脂膜(B) は、ア
セタール基の炭素数が4〜10であるポリビニルアセタ
ール樹脂と可塑剤とからなり、かつ、−10〜30℃の
ガラス転移温度(TgB )を有し、ガラス転移温度(T
A )および(TgB )はTgA +5℃<TgB <Tg
A+18℃、あるいはTgA −18℃<TgB <TgA
−5℃なる関係にあることを特徴とするものである。
【0020】まず、ポリノルボルネン樹脂膜(A) につい
て説明する。
【0021】ポリノルボルネンとしては、5万〜500
万、好ましくは50万〜100万の数平均分子量を有す
るものが使用される。数平均分子量が5万より小さい
と、膜成型が困難であり、しかもそのTg以上の温度域
で弾性率の低下が激しいので好ましくない。また、数平
均分子量が500万より大きくなると、高温での流動性
が悪くなり、その結果、合わせガラスの製作が困難とな
るので好ましくない。数平均分子量300万程度の高分
子量ポリノルボルネンの代表例として、日本ゼオン社製
の「ノーソレックス」が挙げられる。
【0022】ポリノルボルネンの重合は、開環重合であ
る。その際、重合触媒として遷移金属系を用いる。例え
ば、タングステン、チタン、バナジウム、モリブデン、
ルテニウム、レニウム、オスミウム、イリジウム、タン
タル等の金属の化合物が好ましく、具体的には、六塩化
タングステン、四塩化チタン、五塩化モリブデン、三塩
化イリジウム、三塩化オスミウム、三塩化ルテニウム、
五塩化レニウム、五塩化タンタル等が例示される。ま
た、アルミニウム、錫等の化合物を上記化合物と組み合
わせ、共触媒成分として用いてもよく、この共触媒用の
アルミニウム化合物としてはトリメチルアルミニウム、
三酸化アルミニウム、ジクロロエチルアルミニウム等が
例示され、錫化合物としてはテトラフェニル錫、テトラ
メチル錫等が例示される。
【0023】ポリノルボルネン樹脂膜(A) のガラス転移
温度(TgA )は、可塑剤の添加によって−20〜30
℃、さらに好ましくは−10〜25℃に調整される。こ
のガラス転移温度(TgA )が−20〜30℃の温度範
囲を逸脱すると、室温付近での良好な遮音性能が得られ
ない。
【0024】ポリノルボルネンに配合する可塑剤として
は、同ポリノルボルネンとの相溶性が良く、流動点−5
0〜30℃を有するのが好ましい。流動点が−50〜3
0℃である可塑剤を用いる理由は、ポリノルボルネン単
独のTgが約40℃であり、tan δのピークが周波数1
Hz付近で50℃に現われるので、水素添加ポリノルボ
ルネンと相溶性が良く流動点が−50〜30℃である可
塑剤を上記の範囲内で添加することにより、そのピーク
を−10〜20℃の範囲にまで下げ、その結果、室温付
近での遮音性能を高くできるからである。流動点はJI
S K2265の石油製品流動点試験方法に基づく。
【0025】また、用いられる可塑剤は、好ましくは無
色透明の液体のものである。これは、可塑剤の含有によ
り膜が着色しては、透明性を必要とする合わせガラスと
して使用できないからである。このような可塑剤として
は、ゴム用石油系軟化剤として使用されている1環、2
環および3環の芳香族炭化水素油、ナフテン系油が好ま
しい。芳香族系油は、例えばテトラデシルベンゼン、2
−メチルナフタレン、4,5−ジヒドロ−6H−シクロ
ヘキサアセフェナントレン等であり、具体的にはアルケ
ン200P(流動点;−50℃、日本石油化学社から販
売)、Nisseki−Highsol −SAS −LH(流動点;−5
℃、同社)、Nisseki −Highsol −SAS −296 (流動
点;−50℃、同社)、ダイアナプロセスオイルAH−
58(流動点;10℃、出光興産社)等が例示される。
ナフテン系油は、例えばパーヒドロナフタレン、パーヒ
ドロフェナントレン等であり、具体的には、Sunthene 4
50(流動点;5℃、Sun Oil社)、Sunthene 424
0 (流動点;10℃、SunOil社)等が例示され
る。
【0026】可塑剤の配合量はポリノルボルネン100
重量部に対し、好ましくは50〜500重量部、さらに
好ましくは100〜300重量部である。可塑剤の配合
量が50重量部より少ないとTgを室温付近にまで下げ
ることはできず、そのため得られた合わせガラスにおい
て室温付近の遮音性能が高くならず、しかも上記樹脂組
成物を製膜化する際の加工性が悪く、好ましくない。ま
た可塑剤の配合量が500重量部を越えると、可塑剤の
ブリードが起こる恐れがあり、好ましくない。
【0027】つぎに、ポリビニルアセタール樹脂膜
(B)について説明する。
【0028】ポリビニルアセタール樹脂は、ポリビニル
アルコールをアルデヒドでアセタール化することにより
得られ、通常、主鎖のエチレン基にアセタール基とアセ
チル基と水酸基を有する。
【0029】ポリビニルアセタール樹脂の製造原料であ
るポリビニルアルコールの平均重合度は、好ましくは8
00〜3,000である。この重合度が800未満であ
ると、機械的強度が弱くなり、合わせガラスとしての安
全面から好ましくない。この重合度が3,000以上で
あると、樹脂の溶融時の粘度が高いため、合わせガラス
製造時の溶融が十分でなく好ましくない。より好ましい
重合度は1000〜2,200である。また、ポリビニ
ルアルコールのケン化度は、95モル以上が好ましく、
より好ましくは98.5モル以上である。ケン化度95
モル未満では、合わせガラスとしての耐候性等の長期耐
久性に問題がある。
【0030】アセタール基の炭素数が4〜10であるポ
リビニルアセタール樹脂を得るのに用いられる炭素数4
〜10のアルデヒドとしては、n−ブチルアルデヒド、
イソブチルアルデヒド、バレルアルデヒド、2−エチル
ブチルアルデヒド、n−ヘキシルアルデヒド、n−オク
チルアルデヒド、2−エチルヘキシルアルデヒド、n−
デシルアルデヒド、シンナムアルデヒド、ベンズアルデ
ヒド、フェニルアセトアルデヒド等が例示され、これら
が単独あるいは適宜組み合わせて用いられる。アルデヒ
ドの炭素数が4より小さいと、ポリビニルアセタール樹
脂に可塑剤を添加してもそのガラス転移温度は−10〜
40℃の範囲内に入らない。炭素数が10を越えると、
得られたポリビニルアセタールは剛性に劣り、合わせガ
ラスの耐貫通性が十分でない。より好ましいアルデヒド
としては、n−ブチルアルデヒドおよびイソブチルアル
デヒド、n−ヘキシルアルデヒドが単独あるいは組み合
わせて使用される。ポリビニルアセタールの好ましいア
セタール化度は、55〜85モル%であり、さらに好ま
しくは60〜75モル%である。アセタール化度が55
モル%以下であると、ポリビニルアセタールが可塑剤と
の相溶性を損ない、耐貫通性確保のために必要な量の可
塑剤の添加ができなくなる。また、アセタール化度が8
5モル%以上になると、合わせガラスの耐貫通性に必要
な高温(40℃付近)における剛性が著しく低下し好ま
しくない。
【0031】ポリビニルアセタール樹脂を得る方法とし
ては、例えば、ポリビニルアルコールを熱水に溶解し、
得られたポリビニルアルコール水溶液を所定温度に保持
したのち、これに上記アルデヒドと触媒を加え、アセタ
ール化反応を進行させ、その後、反応液を所定温度で高
温保持した後に中和、水洗、乾燥の諸工程を経て樹脂粉
末を得る方法がある。
【0032】ポリビニルアセタール樹脂膜(B) のガラス
転移温度(TgB )は、可塑剤の添加によって−20〜
30℃、さらに好ましくは−10〜25℃に調整され
る。このガラス転移温度(TgB )が−20〜30℃の
温度範囲を逸脱すると、室温前後の広い温度範囲で良好
な遮音性能が得られず、また合わせガラスとしての耐貫
通性を確保することができない。したがって、可塑剤の
添加量は樹脂100重量部に対して20〜60重量部が
好ましい。可塑剤の添加量が20重量部より少ないと、
低温におけるポリビニルアセタール樹脂膜(B) の柔軟性
が乏しく、耐貫通性が低下するので好ましくない。また
可塑剤の添加量が60重量部を越えると、可塑剤のブリ
ードが起こる恐れがあり好ましくない。
【0033】ポリビニルアセタール樹脂に添加される可
塑剤としては、一塩基酸エステル、多塩基酸エステル等
の有機系可塑剤や、有機リン酸系、有機亜リン酸系等の
リン酸系可塑剤が用いられる。
【0034】一塩基酸エステルの中では、トリエチレン
グリコールと、酪酸、イソ酪酸、カプロン酸、2−エチ
ル酪酸、ヘプタン酸、n−オクチル酸、2−エチルヘキ
シル酸、ペラルゴン酸(n−ノニル酸)、デシル酸等の
有機酸との反応によって得られたグリコール系エステル
が好ましい。その他、テトラエチレングリコール、トリ
プロピレングリコールと上記の如き有機酸とのエステル
も用いられる。
【0035】多塩基酸エステルとしては、アジピン酸、
セバチン酸、アゼライン酸等の有機酸と炭素数4〜8の
直鎖状または分枝状アルコールとのエステルが好まし
い。
【0036】また、リン酸系可塑剤としては、トリブト
キシエチルフォスフェート、イソデシルフェニルホスフ
ェート、トリイソプロピルホスファイト等が好ましい。
【0037】より好適な例としては、一塩基酸エステル
では、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレ
ート、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルヘキソ
エート、トリエチレングリコール−ジカプロネート、ト
リエチレングリコール−ジn−オクトエート等が挙げら
れ、二塩基酸エステルとしては、ジブチルフタレート、
ジブチルセバケート、ジオクチルアゼレート、ジブチル
カルビトールアジペート等が挙げられる。
【0038】なお、樹脂膜とガラス板との接着力を調整
するのに通常用いられる添加剤や、樹脂の劣化を防止す
るための安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等が、樹脂
と可塑剤との混合時、または樹脂の製造過程において、
必要に応じて適宜使用できる。
【0039】添加剤としては、カルボン酸の金属塩、た
とえば、オクチル酸、ヘキシル酸、酪酸、酢酸、蟻酸等
のカリウム、ナトリウム等のアルカリ金属塩、カルシウ
ム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、亜鉛、コバ
ルト塩等が用いられる。
【0040】安定剤としては、界面活性剤、たとえばラ
ウリル硫酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸等
が用いられる。
【0041】酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブ
チル−4−メチルフェノール(BHT)、ブチル化ヒド
ロキシアニゾール(BHA)、ペンタエリスリチル−テ
トラキス(3−(3,5−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート)、2,6−ジ−t−ブチル−4
−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピネート、
チバガイキー社製の「イルガノックス1010」等が用
いられる。
【0042】紫外線吸収剤の例としては、ベンゾトリア
ゾール系、ヒンダードアミン系のもの等が挙げられる。
【0043】ベンゾトリアゾール系では、例えば、ベン
ゾトリアゾール環内の4〜7位の水素のうち少なくとも
1個が塩素で置換されているベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤として、2−(3−t−ブチル−5−メチル−
2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシ
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等が例示さ
れ、また、ベンゾトリアゾール環の4〜7位に置換基を
有しないベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、
2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ビス
(α,α−ジメチルベンジル)フェニル)−2H−ベン
ゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3,
5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾ
トリアゾール、メチル−3−(3−t−ブチル−5−
(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート−ポリエチレングリコー
ル縮合物等が例示される。
【0044】ヒンダードアミン系では、ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、
テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレー
ト、Sanol LS−770、Sanol LS−7
65、Sanol LS−2626、Chimasso
b944LD、チバ・ガイギー社製のThinuvin
−662、Thinuvin−622LD、Mark
LA−57、Mark LA−77、MarkLA−6
2、Mark LA−67、Mark LA−63、M
ark LA−68、Mark LA−82、Mark
LA−87、Goodrite UV−3404等が
例示される。
【0045】ポリノルボルネン樹脂膜(A) の厚みは0.
2〜1.0mmが好ましい。0.2mm未満では遮音効
果は認められず、また1.0mmを越えるとコスト面か
ら好ましくない。他方、ポリビニルアセタール樹脂膜
(B) の厚みは0.05〜0.3mmが好ましい。0.0
5mm未満では良好な耐候性および耐貫通性を発揮する
ことはできない。また合わせガラスの耐候性および耐貫
通性を考慮すれば、樹脂膜(B) の厚みの上限は0.3m
mで十分である。
【0046】ポリノルボルネン樹脂膜(A) のガラス転移
温度(TgA )と、ポリビニルアセタール樹脂膜(B) の
ガラス転移温度(TgB )は、TgA +5℃<TgB
TgA +18℃、あるいは TgA −18℃<TgB <TgA −5℃ なる関係にあることが必要である。ガラス転移温度(T
A )とガラス転移温度(TgB )は、さらに好ましく
はTgA +8℃<TgB <TgA +12℃、あるいはT
A −12℃<TgB <TgA −8℃なる関係にある。
両者の差が18℃より広くなると、各々の良好な遮音性
能を示す温度が離れすぎて、広い温度域をカバーするこ
とはできない。また、両者の差が5℃より狭くなると、
これらの温度が近すぎて広い温度域をカバーすることが
できない。例えば、TgA =10℃のポリノルボルネン
樹脂膜(A) とTgB =0およびTgB =20℃のポリビ
ニルアセタール樹脂膜(B) 、TgA =20℃のポリノル
ボルネン樹脂膜(A) とTgB=10℃のポリビニルアセ
タール樹脂膜(B) 、TgA =0℃のポリノルボルネン樹
脂膜(A) とTgB =10℃のポリビニルアセタール樹脂
膜(B) 等が例示される。
【0047】製膜方法としては、各々樹脂と可塑剤の混
合物をミキシングローラーで混練してエラストマー化さ
せ、これを所定の厚みのスペーサーを用い加圧熱プレス
により作製する方法である。
【0048】積層方法としては、ポリノルボルネン樹脂
膜(A) およびポリビニルアセタール樹脂膜(B) を、1枚
の樹脂膜(A) が2枚の樹脂膜(B) によって挟まれている
積層構成に重ねた後、熱圧着プレス機でこれらを溶融圧
着する方法が一般的である。
【0049】本発明による中間膜は、ポリノルボルネン
樹脂膜(A) が2枚のポリビニルアセタール樹脂膜(B) に
よって挟まれている積層構成またはこの構成を含むもの
であり、下記の例が挙げられる。
【0050】(1) 層(B) /層(A) /層(B) の3層積層
構成 (2) 層(B) /層(A) /層(B) /層(A) /層(B) 等の5
層積層構成。
【0051】なお、上記3層以上の多層構成において
は、積層構成は層(B) /層(B) /層(A) /層(B) のごと
き非対称構成であってもよい。
【0052】中間膜をガラス板間にサンドイッチして合
わせガラスを製造するには、通常の合わせガラスの製造
に用いられる方法が採用される。例えば、中間膜をその
両側からガラス板で挾み込み、熱圧プレスにより合わせ
ガラスを製造する方法が行われる。
【0053】さらに、ガラス以外の透明体、例えばポリ
カーボネート樹脂のような透明体によって中間膜がサン
ドイッチされていてもよい。
【0054】
【実施例】以下、本発明の実施例およびこれと比較すべ
き比較例をいつくか挙げ、さらに得られた合わせガラス
の性能を示す。
【0055】ポリビニルアセタール樹脂のアセタール化
度の測定方法は、下記のNMR法と滴定法によって行っ
た。
【0056】 NMR法 生成物のプロトン核磁気共鳴スペクトルは、次の手法で
測定した。
【0057】ポリビニルアセタール樹脂の2重量%重水
素化クロロホルム溶液を調製し、少量のテトラメチルシ
ラン[(CH3 4 Si]を標準物質として添加し、温
度23℃でスペクトル測定を行った。
【0058】 滴定法 JIS「ポリビニルアセタール試験方法」(K−672
8−1977)における組成分析の項の「ビニルアセタ
ール」の試験方法に準拠して、塩酸ヒドロキシルアミン
法によってアセタール化度の測定を行った。
【0059】また、ポリビニルアセタール樹脂のアセチ
ル基量(アセチル基が結合しているエチレン基の、主鎖
の全エチレン基に対するモル%)は、上記JIS「ポリ
ビニルアセタール試験方法」(K−6728−197
7)における組成分析の項の「ビニルアセタール」の試
験方法に準拠して測定した。
【0060】実施例1 a)ポリノルボルネン樹脂膜(A) の作製 精製したノルボルネン10mol (941g)を、精製し
たトルエン6リットルに溶かし、モノマー溶液を調製し
た。触媒として6塩化タングステン(WCl6)とテト
ラフェニル錫(Ph4 Sn)の共触媒系を用いた。触媒
の添加量はモノマーの1/100mol (WCl6 ;3
9.6g、Ph4 Sn;42.7g)であり、それらを
精製トルエン4リットルに溶かし、触媒溶液を調製し
た。これらの溶液を40℃で15分間エイジングし、そ
の後モノマー溶液を触媒溶液に加え、40℃で4時間重
合を行なった。重合停止は、重合溶液にトルエン/イソ
ブチルアルコール(4/1)を適量加えることにより行
なった。停止後、重合溶液をメタノールで沈殿し、沈殿
物を濾過ついで乾燥した。こうして、ポリノルボルネン
樹脂を調製した。
【0061】このポリマーの重量平均分子量は、光散乱
ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)法に
より求めた結果、ポリスチレン換算で120万であっ
た。
【0062】上記重合により得られたポリノルボルネン
樹脂50gに、流動点が5℃である可塑剤Nisseki −Hi
ghsol −SAS −LHの150gを室温で約1時間かけて添
加混合し、得られた混合物をミキシングローラーで10
0℃で約20分間充分に混練し、エラストマー状のシー
トを作製した。その後、厚さ0.8mmのステンレス製
スペーサーを用い、上記シートの所定量をプレス成形機
で130℃×10分保持することにより、厚さ約0.8
mmの膜を作製した。この膜のガラス転移温度(T
A )は、セイコー電子社製の「DSC220C」によ
る示差走査熱量測定の結果、11℃であった。
【0063】b)ポリビニルアセタール樹脂膜(B) の作
製 純水2910gに、重合度1700、鹸化度99.2モ
ル%のポリビニルアルコール190gを加えて加温溶解
した。反応系を12℃に温度調節し、35重量%塩酸2
01gとn−ブチルアルデヒド124gを加えて、ポリ
ビニルアセタールを析出させた。その後、反応系を温度
50℃で4時間保持し、反応を完了させた。過剰の水で
の洗浄により、未反応アルデヒドを洗い流し、塩酸触媒
を中和し、塩を除去した後、乾燥を経て、白色粉末ポリ
マーを得た。こうして、ポリビニルアセタール樹脂を調
製した。
【0064】このポリビニルアセタール樹脂のアセター
ル化度は、プロトンNMR法により測定し、66.3モ
ル%であった。また、このポリビニルアセタール樹脂の
アセチル基量は0.9モル%であった。
【0065】このポリビニルアセタール樹脂を50g採
取し、これに可塑剤としてトリエチレングリコール−ジ
−2−エチルブチレート20gを加え、この配合物をミ
キシングロールで十分に混練し、エラストマー状にし
た。その後、厚さ0.2mmのステンレス製スペーサー
を用い、上記エラストマー状物の所定量をプレス成形機
で150℃×20分保持することにより、厚さ約0.2
mmの膜を作製した。この膜のガラス転移温度(T
B )は、セイコー電子社製の「DSC220C」によ
る示差走査熱量測定の結果、22℃であった。
【0066】c)合わせガラスの作製 ポリノルボルネン樹脂から得られた1枚の樹脂膜(A)
と、ポリビニルアセタール樹脂から得られた2枚の樹脂
膜(B) とを、積層構成が層(B) /層(A) /層(B)になる
ように重ね合わせて、積層中間膜を得た。
【0067】この中間膜をそれぞれ1辺30cmの正方形
の厚み3mmの2枚のフロートガラスで両側からサンド
イッチし、この未圧着サンドイッチ体をゴムバッグへ入
れ、20torrの真空度で20分間脱気した後、脱気状態
のまま90℃のオーブンに移し、この温度を30分間保
持した。こうして脱気により仮接着したサンドイッチ体
を、ついでオートクレーブ中で圧力12kg/cm2 、温度
135℃で熱圧着処理し、透明な合わせガラスを作製し
た。
【0068】実施例2 ポリノルボルネン樹脂膜(A) の作製において、可塑剤の
添加量を250部に変え、そのガラス転移温度(T
A )を18℃とした。
【0069】また、ポリビニルアセタール樹脂の調製に
おいて、使用するアルデヒドをn−ヘキシルアルデヒド
に代え、実施例1と同様の方法で樹脂を調製した。得ら
れたポリビニルアセタール樹脂のアセタール化度は6
9.3モル%であり、ガラス転移温度(TgB )は7℃
であった。
【0070】その他の点は実施例1と同様にして、合わ
せガラスを作製した。
【0071】実施例3 ポリノルボルネン樹脂の調製において、重合系に連鎖移
動剤としてアクリル酸エチルを0.5M濃度添加し、数
平均分子量70万の樹脂を調製した。
【0072】また、ポリノルボルネン樹脂膜(A) の作製
において、可塑剤として、Nisseki−Highsol −SAS −2
96 (流動点;−50℃)を80重量部添加し、そのガ
ラス転移温度(TgA )を−12℃とした。
【0073】さらに、ポリビニルアセタール樹脂の調製
において、使用するアルデヒドをn−オクチルアルデヒ
ドに代え、可塑剤の添加量を20部にして、実施例1と
同様の方法で樹脂を調製した。得られたポリビニルアセ
タール樹脂のアセタール化度は64.6モル%であり、
ガラス転移温度(TgB )は3℃であった。
【0074】その他の点は実施例1と同様にして、合わ
せガラスを作製した。
【0075】比較例1 ポリノルボルネン樹脂膜(A) の厚さを約1.2mmと
し、中間膜としてこの膜のみを用い、合わせガラスを作
製した。
【0076】比較例2 ポリビニルアセタール樹脂膜(B) の厚さを約1.2mm
とし、この膜のみを用いて合わせガラスを作製した。
【0077】比較例3 ポリノルボルネン樹脂膜(A) の作製において、可塑剤と
して、Nisseki −Highsol −SAS −LH(流動点;−5
℃)を80重量部添加し、そのガラス転移温度(T
A )を45℃とした以外、実施例1と同様の方法で合
わせガラスを作製した。
【0078】比較例4 ポリビニルアセタール樹脂の調製において、使用するア
ルデヒドをアセトアルデヒドに代えた。得られたポリビ
ニルアセタール樹脂のアセタール化度は73.5モル%
であり、ガラス転移温度(TgB )は62℃であった。
【0079】その他の点は実施例1と同様にして合わせ
ガラスを作製した。
【0080】<遮音性の測定>上記実施例および比較例
の各合わせガラスについて、次の手法で遮音性を測定し
た。
【0081】合わせガラスをダンピング試験用の振動発
生機((株)振研社製の加振機、「G21−005
D」)により加振し、そこから得られる振動特性を、機
械インピーダンスアンプ((株)リオン社製の「XG−
81」)にて増幅し、振動スペクトルをFFTアナライ
ザー(横河ヒューレットパッカード社製の「FFTスペ
クトラムアナライザー HP 3582A」)にて解析
した。こうして得られた損失係数と、ガラスとの共振周
波数の比とから、透過損失を算出した(測定温度:20
℃)。この結果に基づき、周波数2000Hz近辺にお
ける極小の透過損失量をもってTL値とした。測定温度
は、10℃、20℃および30℃の三点とした。これら
の測定結果を表1に示す。
【0082】
【表1】 表1から明らかなように、実施例の合わせガラスは比較
例のものに比べ、広い温度範囲で良好な遮音性を発揮す
ることが認められる。
【0083】
【発明の効果】本発明による合わせガラス用中間膜は以
上の如く構成されているので、広い温度範囲で優れた遮
音性を発揮する合わせガラスを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】合わせガラスの遮音特性を周波数に対する透過
損失量として示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 29/14 LHA 6904−4J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリノルボルネン樹脂膜(A) が2枚のポ
    リビニルアセタール樹脂膜(B) によって挟まれている積
    層膜であって、ポリノルボルネン樹脂膜(A)は、数平均
    分子量5万〜500万のポリノルボルネン樹脂と可塑剤
    とからなり、かつ、−20〜30℃のガラス転移温度
    (TgA )を有し、他方、ポリビニルアセタール樹脂膜
    (B) は、アセタール基の炭素数が4〜10であるポリビ
    ニルアセタール樹脂と可塑剤とからなり、かつ、−10
    〜30℃のガラス転移温度(Tg B )を有し、ガラス転
    移温度(TgA )および(TgB )はTgA +5℃<T
    B <TgA +18℃、あるいはTgA −18℃<Tg
    B <TgA −5℃なる関係にあることを特徴とする合わ
    せガラス用中間膜。
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