JPH05328326A - 動画像データの符号化装置 - Google Patents
動画像データの符号化装置Info
- Publication number
- JPH05328326A JPH05328326A JP12499692A JP12499692A JPH05328326A JP H05328326 A JPH05328326 A JP H05328326A JP 12499692 A JP12499692 A JP 12499692A JP 12499692 A JP12499692 A JP 12499692A JP H05328326 A JPH05328326 A JP H05328326A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- band
- coefficient
- frame
- motion
- weighting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000013598 vector Substances 0.000 claims abstract description 21
- 238000013139 quantization Methods 0.000 claims description 28
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 19
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 10
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 16
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 10
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 8
- 238000003786 synthesis reaction Methods 0.000 description 8
- 230000003044 adaptive effect Effects 0.000 description 6
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 4
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 4
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 3
- 241000255925 Diptera Species 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 230000006870 function Effects 0.000 description 2
- 230000002194 synthesizing effect Effects 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000001629 suppression Effects 0.000 description 1
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 動き補償フィルタバンク構造の動画像データ
の符号化装置において、動き補償フレーム間差分係数の
電力を演算量を増加させることなく低下させ、符号化効
率を一段と向上させる。 【構成】 動き補償帯域分割手段8からの動き補償され
たフレーム間予測サブバンド係数13を減算手段SUに
入力するに先立って、その各サブバンド係数毎に重み付
けを指定して施す重み付け手段10を設けた。
の符号化装置において、動き補償フレーム間差分係数の
電力を演算量を増加させることなく低下させ、符号化効
率を一段と向上させる。 【構成】 動き補償帯域分割手段8からの動き補償され
たフレーム間予測サブバンド係数13を減算手段SUに
入力するに先立って、その各サブバンド係数毎に重み付
けを指定して施す重み付け手段10を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン画像の如
き動画像データの符号化装置の改良に関するものであ
る。
き動画像データの符号化装置の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】動き補償フレーム間予測という手法は、
動画像データの符号化において高い符号化効率を保証す
ることが知られている。離散コサイン変換(Discrete C
osineTransform; DCT)などの直交変換と組み合わせたハ
イブリッド符号化はその代表的な例であり、CCITT
(国際電信電話諮問委員会) H.261、CCIR(国際
無線通信諮問委員会) Rec.723、ISO/MPEGな
どの国際標準符号化方式として採用されている。これら
国際標準符号化方式による動画像データの符号化装置の
基本ブロック図を図6に示す。
動画像データの符号化において高い符号化効率を保証す
ることが知られている。離散コサイン変換(Discrete C
osineTransform; DCT)などの直交変換と組み合わせたハ
イブリッド符号化はその代表的な例であり、CCITT
(国際電信電話諮問委員会) H.261、CCIR(国際
無線通信諮問委員会) Rec.723、ISO/MPEGな
どの国際標準符号化方式として採用されている。これら
国際標準符号化方式による動画像データの符号化装置の
基本ブロック図を図6に示す。
【0003】図6において、101は入力画像(ディジ
タルデータ)、115はブロック判定回路、102は直
交変換器、117は量子化回路、119はエントロピー
符号化装置、121は逆量子化回路、103は逆直交変
換器、104はフレームメモリ、108は動き補償回
路、112はループフィルタ、106は動き検出回路、
SUは減算器、ADは加算器、SW1,SW2はそれぞ
れ切替スイッチ、である。
タルデータ)、115はブロック判定回路、102は直
交変換器、117は量子化回路、119はエントロピー
符号化装置、121は逆量子化回路、103は逆直交変
換器、104はフレームメモリ、108は動き補償回
路、112はループフィルタ、106は動き検出回路、
SUは減算器、ADは加算器、SW1,SW2はそれぞ
れ切替スイッチ、である。
【0004】図6に示す動画像データの符号化装置は周
知のものであるから、以下簡単に回路動作を説明する。
ブロックに分割された入力画像(ディジタルデータ)1
01は動き検出回路106に導かれ、フレームメモリ1
04から読み出された過去の画像データと比較されるこ
とにより、画像(絵柄)の動き量が動きベクトルとして
検出される。
知のものであるから、以下簡単に回路動作を説明する。
ブロックに分割された入力画像(ディジタルデータ)1
01は動き検出回路106に導かれ、フレームメモリ1
04から読み出された過去の画像データと比較されるこ
とにより、画像(絵柄)の動き量が動きベクトルとして
検出される。
【0005】フレームメモリ104から読み出された画
像データは、動き検出回路106からの動きベクトルに
より動きを補償された後(即ち予測画像となる)、ルー
プフィルタ112に入力される。そしてここで雑音成分
を除去されたのち、減算器SUにおいて、入力画像10
1との間で減算を行うことにより差分が取り出される。
像データは、動き検出回路106からの動きベクトルに
より動きを補償された後(即ち予測画像となる)、ルー
プフィルタ112に入力される。そしてここで雑音成分
を除去されたのち、減算器SUにおいて、入力画像10
1との間で減算を行うことにより差分が取り出される。
【0006】ブロック判定回路115では、入力画像1
01と減算器SUからの差分を比較し、どちらか小さい
方を選択する指令を出してスイッチSW1を切り替え、
それと連動してスイッチSW2を切り替える。スイッチ
SW1で選択された画像データは、直交変換器102で
直交変換され、量子化回路117で量子化され、エント
ロピー符号化装置で符号化され符号化データとして出力
される。
01と減算器SUからの差分を比較し、どちらか小さい
方を選択する指令を出してスイッチSW1を切り替え、
それと連動してスイッチSW2を切り替える。スイッチ
SW1で選択された画像データは、直交変換器102で
直交変換され、量子化回路117で量子化され、エント
ロピー符号化装置で符号化され符号化データとして出力
される。
【0007】他方、量子化回路117で量子化された画
像データは、逆量子化回路121で逆量子化され、逆直
交変換器103で逆直交変換された後、加算器ADでス
イッチSW2の選択出力と加算された後、フレームメモ
リ104に蓄えられ、次のフレーム予測に備える。以上
が図6に示す従来の基本的な符号化装置の動作の概要で
ある。
像データは、逆量子化回路121で逆量子化され、逆直
交変換器103で逆直交変換された後、加算器ADでス
イッチSW2の選択出力と加算された後、フレームメモ
リ104に蓄えられ、次のフレーム予測に備える。以上
が図6に示す従来の基本的な符号化装置の動作の概要で
ある。
【0008】さて、DCT(図6にも示した直交変換器
としての離散コサイン変換器)は、画像信号の空間冗長
度抑圧に優れた性能を発揮するが、基底関数が変換ブロ
ックに完全に閉じているため、低ビットレート時にブロ
ック歪みを発生する欠点がある。また、DCT符号化で
は、1つの変換ブロック内にエッジと平坦部とが混在す
る場合に、高周波成分の打ち切りによって発生するモス
キート雑音も問題となる。
としての離散コサイン変換器)は、画像信号の空間冗長
度抑圧に優れた性能を発揮するが、基底関数が変換ブロ
ックに完全に閉じているため、低ビットレート時にブロ
ック歪みを発生する欠点がある。また、DCT符号化で
は、1つの変換ブロック内にエッジと平坦部とが混在す
る場合に、高周波成分の打ち切りによって発生するモス
キート雑音も問題となる。
【0009】近年、ブロック歪みを発生しない空間冗長
度抑圧方法として、直交ミラーフィルタ(Quadrature M
irror Filter; QMF)等のハーフバンドフィルタバンク
を直列接続した多段型フィルタバンク、LOT(Lapped
Orthogonal Transform)に代表される1段型並列フィ
ルタバンクを用いたサブバンド符号化が検討されてい
る。
度抑圧方法として、直交ミラーフィルタ(Quadrature M
irror Filter; QMF)等のハーフバンドフィルタバンク
を直列接続した多段型フィルタバンク、LOT(Lapped
Orthogonal Transform)に代表される1段型並列フィ
ルタバンクを用いたサブバンド符号化が検討されてい
る。
【0010】これらフィルタバンクは基底が隣接ブロッ
クにオーバーラップしているためにDCT符号化で問題
となるブロック歪みが発生しない。さらに、圧縮効率の
目安となる特定バンドへの電力集中度(Energy Cmompac
tion)がDCTよりも優れているという特長を持つ。
クにオーバーラップしているためにDCT符号化で問題
となるブロック歪みが発生しない。さらに、圧縮効率の
目安となる特定バンドへの電力集中度(Energy Cmompac
tion)がDCTよりも優れているという特長を持つ。
【0011】また、ある特殊な条件を満足するQMFを
用いて低域サブバンドのみを再起的に分割(オクターブ
分割)する構造のWavelet変換では、DCTや他のフィ
ルタバンクに比べて高周波基底の長さが短くなるために
量子化雑音の空間的拡散が押さえられ、モスキート雑音
が低減する効果も併せ持つ。
用いて低域サブバンドのみを再起的に分割(オクターブ
分割)する構造のWavelet変換では、DCTや他のフィ
ルタバンクに比べて高周波基底の長さが短くなるために
量子化雑音の空間的拡散が押さえられ、モスキート雑音
が低減する効果も併せ持つ。
【0012】したがって、CCITT H.261等に代表
されるフレーム内/動き補償フレーム間適応予測+DC
T符号化の直交変換部をLOT,QMFバンク,Wavele
t変換に置き換えることにより、符号化効率・主観画質
の向上が図れる。しかし、従来のハイブリッド符号化構
成(差分後変換)と、基底がオーバーラップするフィル
タバンクを組み合わせる場合、
されるフレーム内/動き補償フレーム間適応予測+DC
T符号化の直交変換部をLOT,QMFバンク,Wavele
t変換に置き換えることにより、符号化効率・主観画質
の向上が図れる。しかし、従来のハイブリッド符号化構
成(差分後変換)と、基底がオーバーラップするフィル
タバンクを組み合わせる場合、
【0013】(イ)動き補償はマクロブロック毎に処理
されるため、隣接したブロック間で動きベクトルが変化
するとき、その予測信号および予測誤差信号にはマクロ
ブロック境界部においてレベルの急峻な変化が発生す
る。
されるため、隣接したブロック間で動きベクトルが変化
するとき、その予測信号および予測誤差信号にはマクロ
ブロック境界部においてレベルの急峻な変化が発生す
る。
【0014】(ロ)フレーム内/動き補償フレーム間適
応予測もマクロブロック毎に行なわれるため、フレーム
内ブロックと動き補償フレーム間ブロックの平均値の違
いにより、適応予測誤差信号にはマクロブロック境界部
においてレベルの急峻な変化が発生する。
応予測もマクロブロック毎に行なわれるため、フレーム
内ブロックと動き補償フレーム間ブロックの平均値の違
いにより、適応予測誤差信号にはマクロブロック境界部
においてレベルの急峻な変化が発生する。
【0015】したがって、マクロブロック単位の動き補
償とフレーム内/動き補償フレーム間適応予測により生
じた不連続信号を帯域分割することになり、高周波成分
の増加を招き、結果的に符号化効率を低下させる。
償とフレーム内/動き補償フレーム間適応予測により生
じた不連続信号を帯域分割することになり、高周波成分
の増加を招き、結果的に符号化効率を低下させる。
【0016】このレベル段差の問題を解決するため、文
献(如澤,渡辺:“サブバンド符号化における動き補償
予測の周波数領域実現”,1992年電子情報通信学会
春季全国大会,D−302の論文)では、動き補償予
測、フレーム内/動き補償フレーム間切り替えを帯域分
割後の周波数領域で行なう動き補償フィルタバンク構造
が提案されており、この方法は特許としても出願されて
いる(特願平3−323240号,特願平4−1451
号)。
献(如澤,渡辺:“サブバンド符号化における動き補償
予測の周波数領域実現”,1992年電子情報通信学会
春季全国大会,D−302の論文)では、動き補償予
測、フレーム内/動き補償フレーム間切り替えを帯域分
割後の周波数領域で行なう動き補償フィルタバンク構造
が提案されており、この方法は特許としても出願されて
いる(特願平3−323240号,特願平4−1451
号)。
【0017】そこで、この動き補償フィルタバンク符号
化方式による符号化装置のブロック図を図7に示す。図
7の構成では、図6のそれに比較して、帯域分割回路1
30と、動き補償帯域分割回路131と、帯域合成回路
132が、それぞれ図示の位置に挿入され、代わって直
交変換器102、逆直交変換器103、ループフィルタ
112が除去されている点で相違する。
化方式による符号化装置のブロック図を図7に示す。図
7の構成では、図6のそれに比較して、帯域分割回路1
30と、動き補償帯域分割回路131と、帯域合成回路
132が、それぞれ図示の位置に挿入され、代わって直
交変換器102、逆直交変換器103、ループフィルタ
112が除去されている点で相違する。
【0018】即ち図7の構成では、先ず入力画像を直ぐ
に帯域分割(130)して、その後で差分をとる(減算
器SU)のに対し、図6のそれでは、先に差分(減算器
SU)をとってから帯域分割(直交変換器102の作
用)するようにしている点で違うわけである。
に帯域分割(130)して、その後で差分をとる(減算
器SU)のに対し、図6のそれでは、先に差分(減算器
SU)をとってから帯域分割(直交変換器102の作
用)するようにしている点で違うわけである。
【0019】図7に示すハイブリッド符号化構成をとる
ことにより、フィルタバンク(帯域分割回路130と動
き補償帯域分割回路131を指す)への入力は、適応予
測誤差信号ではなく入力画像信号または局部復号画像信
号となり、レベル段差の問題は本質的に発生しない。
ことにより、フィルタバンク(帯域分割回路130と動
き補償帯域分割回路131を指す)への入力は、適応予
測誤差信号ではなく入力画像信号または局部復号画像信
号となり、レベル段差の問題は本質的に発生しない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】既述のように、動き補
償フィルタバンク構造により符号化効率向上の妨げとな
るレベル段差が解消され、LOT、QMFバンク、Wave
let変換の圧縮効率の高さ、良好な主観画質等の特長を
生かすことが可能となる。
償フィルタバンク構造により符号化効率向上の妨げとな
るレベル段差が解消され、LOT、QMFバンク、Wave
let変換の圧縮効率の高さ、良好な主観画質等の特長を
生かすことが可能となる。
【0021】但し、一般に画像信号に含まれる高周波成
分のフレーム間相関は低く、予測効率を改善するには予
測画像に対して低域通過特性のループフィルタを施し、
高周波成分を抑圧した後に差分をとる方が効率が高い場
合が多い。したがって、CCITT H.261などでは予
測ループ内の予測画像に対して高周波成分抑圧のための
ループフィルタが施される。
分のフレーム間相関は低く、予測効率を改善するには予
測画像に対して低域通過特性のループフィルタを施し、
高周波成分を抑圧した後に差分をとる方が効率が高い場
合が多い。したがって、CCITT H.261などでは予
測ループ内の予測画像に対して高周波成分抑圧のための
ループフィルタが施される。
【0022】ところが、図7に示すように、動き補償フ
ィルタバンク構造の場合は帯域分割部が二箇所(13
0,131)存在し、それに要する演算量は従来型のハ
イブリッド符号化(図6)のそれの2倍となる。すなわ
ち、ハードウェアの実現型を考慮すると、演算量の多い
フィルタ処理を追加することは得策ではない。
ィルタバンク構造の場合は帯域分割部が二箇所(13
0,131)存在し、それに要する演算量は従来型のハ
イブリッド符号化(図6)のそれの2倍となる。すなわ
ち、ハードウェアの実現型を考慮すると、演算量の多い
フィルタ処理を追加することは得策ではない。
【0023】一方、動き補償フレーム間予測係数は、予
測画像中に含まれる高域の雑音成分をそのまま含んでお
り、動き補償が精度良く当たっている場合でも、全バン
ドについてフレーム間差分をとると差分係数の電力が増
加する。
測画像中に含まれる高域の雑音成分をそのまま含んでお
り、動き補償が精度良く当たっている場合でも、全バン
ドについてフレーム間差分をとると差分係数の電力が増
加する。
【0024】また、動き補償が精度良く当たっていない
場合には、電力の高い低周波成分ではマッチングしてい
るものの、高周波成分についてはマッチングしていない
ことがほとんどであり、高域成分についてもフレーム間
差分をとると差分係数の電力が増加する。したがって、
符号化効率向上が低下する。
場合には、電力の高い低周波成分ではマッチングしてい
るものの、高周波成分についてはマッチングしていない
ことがほとんどであり、高域成分についてもフレーム間
差分をとると差分係数の電力が増加する。したがって、
符号化効率向上が低下する。
【0025】本発明の目的は、上記問題点を解決し、動
き補償フィルタバンク構造(図7に示す如き構成の符号
化装置)において、動き補償フレーム間差分係数の電力
を、そのために要する演算量を増加させることなく低下
させ、かつ、この操作を入力画像毎、あるいはフレー
ム、GOB(Group of Block)、マクロブロック毎に適
応的に行ない、符号化効率を一層向上させることのでき
る動画像データの符号化装置を提供することにある。
き補償フィルタバンク構造(図7に示す如き構成の符号
化装置)において、動き補償フレーム間差分係数の電力
を、そのために要する演算量を増加させることなく低下
させ、かつ、この操作を入力画像毎、あるいはフレー
ム、GOB(Group of Block)、マクロブロック毎に適
応的に行ない、符号化効率を一層向上させることのでき
る動画像データの符号化装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、入力ディジタル画像をフレーム単位に複数の
部分ブロックに分割し、各ブロック毎に符号化処理を行
う動画像データの符号化装置であって、
発明では、入力ディジタル画像をフレーム単位に複数の
部分ブロックに分割し、各ブロック毎に符号化処理を行
う動画像データの符号化装置であって、
【0027】入力される前記部分ブロックの帯域分割手
段と、過去の画像を局部復号画像として蓄えておくフレ
ームメモリと、前記入力部分ブロックの動きベクトルを
出力する動き検出手段と、動き補償されたフレーム間予
測サブバンド係数を出力する動き補償帯域分割手段と、
動き補償フレーム間差分係数を求める減算手段と、量子
化手段と、符号化手段と、から成る動画像データの符号
化装置において、
段と、過去の画像を局部復号画像として蓄えておくフレ
ームメモリと、前記入力部分ブロックの動きベクトルを
出力する動き検出手段と、動き補償されたフレーム間予
測サブバンド係数を出力する動き補償帯域分割手段と、
動き補償フレーム間差分係数を求める減算手段と、量子
化手段と、符号化手段と、から成る動画像データの符号
化装置において、
【0028】前記動き補償帯域分割手段からの動き補償
されたフレーム間予測サブバンド係数を、前記減算手段
に入力するに先立って、その各サブバンド係数毎に重み
付けを施す重み付け手段を設けた。
されたフレーム間予測サブバンド係数を、前記減算手段
に入力するに先立って、その各サブバンド係数毎に重み
付けを施す重み付け手段を設けた。
【0029】
【作用】動き補償フィルタバンク構造(図7に示す如
き、帯域分割回路130,131を含む如き構成の符号
化装置)においては、帯域分割処理そのものがフィルタ
処理を含んでおり、予測画像の高域成分を抑圧すること
は、動き補償フレーム間予測サブバンド係数の高域成分
を切り捨てる、あるいは重み係数を掛けて抑圧すること
によって実現できる。
き、帯域分割回路130,131を含む如き構成の符号
化装置)においては、帯域分割処理そのものがフィルタ
処理を含んでおり、予測画像の高域成分を抑圧すること
は、動き補償フレーム間予測サブバンド係数の高域成分
を切り捨てる、あるいは重み係数を掛けて抑圧すること
によって実現できる。
【0030】たとえば、重み係数行列F(N×N)を Fij=1 if i<m and j<m Fij=0 otherwize (但し、i,j=0,…,N−1, m=1,…,N) (1)
【0031】と定義した場合、図8に示すように、予測
サブバンド係数に対して低域のm×mのバンドが通過
域、それ以外が阻止域となる低域フィルタを施すという
意味になる。すなわち、N×Nのサイズを持つ予測サブ
バンド係数に対して、低域のm×mのバンドのみを予測
に用いるという意味になる。
サブバンド係数に対して低域のm×mのバンドが通過
域、それ以外が阻止域となる低域フィルタを施すという
意味になる。すなわち、N×Nのサイズを持つ予測サブ
バンド係数に対して、低域のm×mのバンドのみを予測
に用いるという意味になる。
【0032】ここで図8は、(N×N)の大きさの画像
のフレームの中の部分ブロックを周波数領域に展開した
後のブロックを示すもので、左上の斜線部分が低域に当
たり、そこはそのまま通過させ、残りは高域で、恐らく
雑音であろうというので遮断するわけである。
のフレームの中の部分ブロックを周波数領域に展開した
後のブロックを示すもので、左上の斜線部分が低域に当
たり、そこはそのまま通過させ、残りは高域で、恐らく
雑音であろうというので遮断するわけである。
【0033】また上記(1)式において、Fijのiは
水平方向の座標、jは垂直方向の座標を表し、Fijは、
周波数領域の各画素毎の重み(係数)という意味であ
る。
水平方向の座標、jは垂直方向の座標を表し、Fijは、
周波数領域の各画素毎の重み(係数)という意味であ
る。
【0034】また、重み係数行列F(N×N)を Fij=1 if i+ j<m Fij=0 otherwize (但し、i,j=0,…,N−1, m=1,…,N) (2)
【0035】と定義した場合には、予測サブバンド係数
に対して図9に示すような通過域の低域フィルタを施す
という意味になる。さらに、全帯域の重み係数を0とし
た場合には予測サブバンド係数は全て0になり、結果的
にフレーム内直接符号化モードで動作することと等価で
ある。
に対して図9に示すような通過域の低域フィルタを施す
という意味になる。さらに、全帯域の重み係数を0とし
た場合には予測サブバンド係数は全て0になり、結果的
にフレーム内直接符号化モードで動作することと等価で
ある。
【0036】尚、重み係数は既述の例にある0と1に限
らず、0.2,0.5といった小数をとることも可能で
ある。また、0から1の範囲に限らず1を超える値をと
ることも可能である(この場合は帯域強調フィルタとな
る)。これにより任意のフィルタ特性を得ることができ
る。
らず、0.2,0.5といった小数をとることも可能で
ある。また、0から1の範囲に限らず1を超える値をと
ることも可能である(この場合は帯域強調フィルタとな
る)。これにより任意のフィルタ特性を得ることができ
る。
【0037】通過域を示すmの決定方法には様々な方法
が考えられる。1つは画像のフレーム、GOB、マクロ
ブロック単位に、m=1,…,N全ての場合について動
き補償フレーム間差分係数の電力を計算し、その電力が
最も小さいmを選んで符号化する。この場合は選択され
たmをオーバーヘッド情報として伝送する必要がある
が、最も高い予測効率を得ることができる。
が考えられる。1つは画像のフレーム、GOB、マクロ
ブロック単位に、m=1,…,N全ての場合について動
き補償フレーム間差分係数の電力を計算し、その電力が
最も小さいmを選んで符号化する。この場合は選択され
たmをオーバーヘッド情報として伝送する必要がある
が、最も高い予測効率を得ることができる。
【0038】また、動き補償が当たっているか否かは動
きベクトル情報からもある程度推定できる。動きベクト
ルの絶対値が小さく、かつ周囲のマクロブロックのベク
トルと似ていれば動き検出が高い精度で当たっている傾
向が強いため、mの値は大きく設定できる。
きベクトル情報からもある程度推定できる。動きベクト
ルの絶対値が小さく、かつ周囲のマクロブロックのベク
トルと似ていれば動き検出が高い精度で当たっている傾
向が強いため、mの値は大きく設定できる。
【0039】逆に、動きベクトルの絶対値が大きいか、
または周囲のものと大きく異なっている際は動き検出が
当たっていないことが多いため、mの値は小さく設定し
た方が良い。この動きベクトル情報とmとの対応関係は
入力される画像ごとに大きく異なり、一種のトレーニン
グが必要である。
または周囲のものと大きく異なっている際は動き検出が
当たっていないことが多いため、mの値は小さく設定し
た方が良い。この動きベクトル情報とmとの対応関係は
入力される画像ごとに大きく異なり、一種のトレーニン
グが必要である。
【0040】本発明の手法では、予測画像中の雑音除去
のために新たにフィルタ演算を行なう必要がなく、画像
信号領域でのループフィルタ処理を行なう場合に比べて
演算量を削減できる。
のために新たにフィルタ演算を行なう必要がなく、画像
信号領域でのループフィルタ処理を行なう場合に比べて
演算量を削減できる。
【0041】特に、重み係数が0と1のみの時には、動
き補償フレーム間予測係数の特定バンドを切り捨てるだ
けであり、演算量を増やすことなく符号化効率を改善で
きる。また、0、1以外の重み係数の場合でも、各バン
ド毎に1回の乗算を施すのみであり、画像信号領域でフ
ィルタ演算を行なう場合に比べてはるかに少ない演算量
で済む。
き補償フレーム間予測係数の特定バンドを切り捨てるだ
けであり、演算量を増やすことなく符号化効率を改善で
きる。また、0、1以外の重み係数の場合でも、各バン
ド毎に1回の乗算を施すのみであり、画像信号領域でフ
ィルタ演算を行なう場合に比べてはるかに少ない演算量
で済む。
【0042】また、本手法では予測に用いるバンドを入
力画像の性質に応じて入力画像毎、あるいはフレーム、
GOB、マクロブロック単位に適応的に決定できる利点
がある。この適応制御は重み係数行列Fを適宜変更する
ことにより容易に実現できる。したがって、固定的な特
性のループフィルタを用いるか否かの選択しかできなか
った従来技術H.261に比べ、予測画像に含まれる雑音や
動き補償のマッチング精度に応じて適切なループフィル
タを実現できる。
力画像の性質に応じて入力画像毎、あるいはフレーム、
GOB、マクロブロック単位に適応的に決定できる利点
がある。この適応制御は重み係数行列Fを適宜変更する
ことにより容易に実現できる。したがって、固定的な特
性のループフィルタを用いるか否かの選択しかできなか
った従来技術H.261に比べ、予測画像に含まれる雑音や
動き補償のマッチング精度に応じて適切なループフィル
タを実現できる。
【0043】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例(ループフィルタつ
き動き補償フレーム間帯域分割符号化方法を実行する動
画像データの符号化装置)の構成を示すブロック図であ
る。
説明する。図1は本発明の一実施例(ループフィルタつ
き動き補償フレーム間帯域分割符号化方法を実行する動
画像データの符号化装置)の構成を示すブロック図であ
る。
【0044】同図において、1は入力画像、2は帯域分
割回路、15はブロック判定回路、17は量子化回路、
19はエントロピー符号化回路、21は逆量子化回路、
24は帯域合成回路、4はフレームメモリ、6は動き検
出回路、8は動き補償帯域分割回路、12はループフィ
ルタ、10は重み付け指定手段、SUは減算回路、AD
は加算回路、である。
割回路、15はブロック判定回路、17は量子化回路、
19はエントロピー符号化回路、21は逆量子化回路、
24は帯域合成回路、4はフレームメモリ、6は動き検
出回路、8は動き補償帯域分割回路、12はループフィ
ルタ、10は重み付け指定手段、SUは減算回路、AD
は加算回路、である。
【0045】さて、図1に示すように、本符号化装置に
おいては、入力画像1はN×Nブロック毎に、帯域分割
回路2において、フレーム内サブバンド係数3に変換さ
れる。一方、フレームメモリ4に記憶された前のフレー
ムの局部復号画像5は、入力画像1と共に動き検出部6
に入力され、得られた動きベクトル7に基づいて動き補
償帯域分割回路8にて動き補償フレーム間予測サブバン
ド係数9に変換される。
おいては、入力画像1はN×Nブロック毎に、帯域分割
回路2において、フレーム内サブバンド係数3に変換さ
れる。一方、フレームメモリ4に記憶された前のフレー
ムの局部復号画像5は、入力画像1と共に動き検出部6
に入力され、得られた動きベクトル7に基づいて動き補
償帯域分割回路8にて動き補償フレーム間予測サブバン
ド係数9に変換される。
【0046】この予測サブバンド係数9は、重み付け指
定手段10より送られる重み付けパターン情報11に基
づき、ループフィルタ12にて、各バンド毎に重み付け
がなされる。フレーム内サブバンド係数3から、重み付
けされた動き補償フレーム間予測サブバンド係数13
を、減算回路SUで減じることによって動き補償フレー
ム間差分係数14が得られる。
定手段10より送られる重み付けパターン情報11に基
づき、ループフィルタ12にて、各バンド毎に重み付け
がなされる。フレーム内サブバンド係数3から、重み付
けされた動き補償フレーム間予測サブバンド係数13
を、減算回路SUで減じることによって動き補償フレー
ム間差分係数14が得られる。
【0047】次に、フレーム内サブバンド係数3と動き
補償フレーム間差分係数13はブロック判定回路15で
比較され、ブロック内電力の小さい方が選択され、量子
化回路17にて量子化される。得られた量子化インデッ
クス18はエントロピー符号化回路19にて可変長符号
化され、映像符号化データ20として伝送路に送り出さ
れる。
補償フレーム間差分係数13はブロック判定回路15で
比較され、ブロック内電力の小さい方が選択され、量子
化回路17にて量子化される。得られた量子化インデッ
クス18はエントロピー符号化回路19にて可変長符号
化され、映像符号化データ20として伝送路に送り出さ
れる。
【0048】また、本符号化装置内で前フレームの局部
復号信号5を得るため、量子化インデックス18は逆量
子化回路21にて量子化代表値22に戻され、動き補償
フレーム間予測サブバンド係数値13または零値を加え
て帯域合成回路24に送られる。
復号信号5を得るため、量子化インデックス18は逆量
子化回路21にて量子化代表値22に戻され、動き補償
フレーム間予測サブバンド係数値13または零値を加え
て帯域合成回路24に送られる。
【0049】帯域合成回路24では、受けとったサブバ
ンド係数23から局部復号画像信号25を復元し、これ
をフレームメモリ4に書き込んで、次フレームの符号化
の予測に用いる。また、動きベクトル7、重み付けパタ
ーン情報11およびブロック選択情報16も別途符号化
され、映像符号化データ20と併せて伝送される。
ンド係数23から局部復号画像信号25を復元し、これ
をフレームメモリ4に書き込んで、次フレームの符号化
の予測に用いる。また、動きベクトル7、重み付けパタ
ーン情報11およびブロック選択情報16も別途符号化
され、映像符号化データ20と併せて伝送される。
【0050】図2は、図1に示した符号化装置(符号
器)に対応する復号器の構成を示すブロック図である。
図2において、26はエントロピー復号化回路、28は
逆量子化回路、30は帯域合成回路、32はフレームメ
モリ、34は動き補償帯域分割回路、36はループフィ
ルタ、ADは加算回路、SWは切替スイッチ、である。
器)に対応する復号器の構成を示すブロック図である。
図2において、26はエントロピー復号化回路、28は
逆量子化回路、30は帯域合成回路、32はフレームメ
モリ、34は動き補償帯域分割回路、36はループフィ
ルタ、ADは加算回路、SWは切替スイッチ、である。
【0051】図2に示すように、復号器においては、符
号化データ20はエントロピー復号化回路26にて量子
化インデックス27に復号化され、量子化インデックス
27は逆量子化回路28にて量子化代表値29に戻され
る。
号化データ20はエントロピー復号化回路26にて量子
化インデックス27に復号化され、量子化インデックス
27は逆量子化回路28にて量子化代表値29に戻され
る。
【0052】次に、ブロック選択情報16を参照し、フ
レーム内ブロックの場合には逆量子化回路28で得られ
た量子化代表値29はそのまま帯域合成回路30に入力
され、復号画像信号31となる。また、動き補償フレー
ム間ブロックの場合には、フレームメモリ32に記憶さ
れた前フレームの復号画像33と動きベクトル7に基づ
いて、動き補償帯域分割回路34にて動き補償フレーム
間予測サブバンド係数35に変換される。
レーム内ブロックの場合には逆量子化回路28で得られ
た量子化代表値29はそのまま帯域合成回路30に入力
され、復号画像信号31となる。また、動き補償フレー
ム間ブロックの場合には、フレームメモリ32に記憶さ
れた前フレームの復号画像33と動きベクトル7に基づ
いて、動き補償帯域分割回路34にて動き補償フレーム
間予測サブバンド係数35に変換される。
【0053】この予測サブバンド係数35は、重み付け
パターン情報11に基づき、ループフィルタ36にて各
バンド毎に重み付けがなされる。逆量子化回路28より
得られる量子化代表値29と、重み付けされた動き補償
フレーム間予測サブバンド係数37を加算回路ADで加
えて得られるサブバンド係数38は、帯域合成回路30
に入力され、復号画像信号31となる。帯域合成回路3
0で得られた復号画像信号31は、フレームメモリ32
に書き込まれ、次フレームの復号化における予測画像と
して用いられる。
パターン情報11に基づき、ループフィルタ36にて各
バンド毎に重み付けがなされる。逆量子化回路28より
得られる量子化代表値29と、重み付けされた動き補償
フレーム間予測サブバンド係数37を加算回路ADで加
えて得られるサブバンド係数38は、帯域合成回路30
に入力され、復号画像信号31となる。帯域合成回路3
0で得られた復号画像信号31は、フレームメモリ32
に書き込まれ、次フレームの復号化における予測画像と
して用いられる。
【0054】次に、図3は、本発明の他の実施例の構成
を示すブロック図である。図3に示す実施例は、図1に
示したそれと基本的に同じであるが、重み付け指定の方
法が異なる。
を示すブロック図である。図3に示す実施例は、図1に
示したそれと基本的に同じであるが、重み付け指定の方
法が異なる。
【0055】即ち、動き補償フレーム間予測サブバンド
係数9は、フレーム内サブバンド係数3と共に、重み付
け判定手段39に送られ、ここで決定された重み付けパ
ターン情報11に基づき、ループフィルタ12にて各バ
ンド毎に重み付けがなされる。ここでは、動き補償フレ
ーム間予測サブバンド係数9とフレーム内サブバンド係
数3とから、動き補償フレーム間差分係数の電力を求め
てそれが最小となるように各サブバンド係数毎の重み付
けを適応的に決定するわけである。
係数9は、フレーム内サブバンド係数3と共に、重み付
け判定手段39に送られ、ここで決定された重み付けパ
ターン情報11に基づき、ループフィルタ12にて各バ
ンド毎に重み付けがなされる。ここでは、動き補償フレ
ーム間予測サブバンド係数9とフレーム内サブバンド係
数3とから、動き補償フレーム間差分係数の電力を求め
てそれが最小となるように各サブバンド係数毎の重み付
けを適応的に決定するわけである。
【0056】図3に示した復号器に対応する復号器の構
成は図2に示したものと同じである。次に、図4は、本
発明の更に別の実施例を示すブロック図である。図4に
示す実施例も、図1に示した実施例と基本的に同じであ
るが、重み付け指定の方法が異なる。
成は図2に示したものと同じである。次に、図4は、本
発明の更に別の実施例を示すブロック図である。図4に
示す実施例も、図1に示した実施例と基本的に同じであ
るが、重み付け指定の方法が異なる。
【0057】即ち、図4においては、重み付け判定手段
40では、動きベクトル7に基づいて係数の重み付けパ
ターンを決定する。動き補償フレーム間予測サブバンド
係数9は、重み付け判定手段40より送られる重み付け
パターン情報11に基づき、ループフィルタ12にて各
バンド毎に重み付けがなされる。この実施例において
は、動きベクトル7を用いて係数の重み付けパターンを
決定しており、先の実施例の場合のようにオーバーヘッ
ド情報を送る必要はない。
40では、動きベクトル7に基づいて係数の重み付けパ
ターンを決定する。動き補償フレーム間予測サブバンド
係数9は、重み付け判定手段40より送られる重み付け
パターン情報11に基づき、ループフィルタ12にて各
バンド毎に重み付けがなされる。この実施例において
は、動きベクトル7を用いて係数の重み付けパターンを
決定しており、先の実施例の場合のようにオーバーヘッ
ド情報を送る必要はない。
【0058】図5は、図4に示した復号器に対応する復
号器の構成を示すブロック図である。復号器の構成も図
2に示したものと基本的に同じである。重み付け判定手
段41では動きベクトル7に基づいて係数の重み付けパ
ターンが決定される。動き補償フレーム間予測サブバン
ド係数35は、重み付け判定手段41より送られる重み
付けパターン情報42に基づき、ループフィルタ36に
て各バンド毎に重み付けがなされる。
号器の構成を示すブロック図である。復号器の構成も図
2に示したものと基本的に同じである。重み付け判定手
段41では動きベクトル7に基づいて係数の重み付けパ
ターンが決定される。動き補償フレーム間予測サブバン
ド係数35は、重み付け判定手段41より送られる重み
付けパターン情報42に基づき、ループフィルタ36に
て各バンド毎に重み付けがなされる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
動き補償フレーム間予測とLOT,QMFバンク,Wave
let変換を用いた動き補償フィルタバンク符号化におい
て、
動き補償フレーム間予測とLOT,QMFバンク,Wave
let変換を用いた動き補償フィルタバンク符号化におい
て、
【0060】(イ)演算量を増やすことなく予測画像に
対する雑音除去フィルタ処理を行なうことができる。ま
た、0、1以外の重み係数を用いる場合でも、各バンド
毎に1回の乗算を施すのみであり、画像信号領域でフィ
ルタ演算を行なう場合に比べてはるかに少ない演算量で
済むという利点がある。
対する雑音除去フィルタ処理を行なうことができる。ま
た、0、1以外の重み係数を用いる場合でも、各バンド
毎に1回の乗算を施すのみであり、画像信号領域でフィ
ルタ演算を行なう場合に比べてはるかに少ない演算量で
済むという利点がある。
【0061】(ロ)重み係数行列Fを適宜変更すること
により、予測に用いるバンドを入力画像の性質に応じて
入力画像毎、あるいはフレーム、GOB、マクロブロッ
ク単位に適応的に決定できる。したがって、固定的な特
性のループフィルタを用いるか否かの選択しかできなか
った従来技術H.261に比べ、予測画像に含まれる雑音や
動き補償のマッチング精度に応じて適切なループフィル
タを実現できる。そのため予測効率が改善され、結果的
に符号化効率が改善されるという利点がある。
により、予測に用いるバンドを入力画像の性質に応じて
入力画像毎、あるいはフレーム、GOB、マクロブロッ
ク単位に適応的に決定できる。したがって、固定的な特
性のループフィルタを用いるか否かの選択しかできなか
った従来技術H.261に比べ、予測画像に含まれる雑音や
動き補償のマッチング精度に応じて適切なループフィル
タを実現できる。そのため予測効率が改善され、結果的
に符号化効率が改善されるという利点がある。
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】図1に示した符号化装置(符号器)に対応する
復号器の構成を示すブロック図である。
復号器の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の他の実施例の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図4】本発明の更に他の実施例の構成を示すブロック
図である。
図である。
【図5】図4に示した復号器に対応する復号器の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図6】国際標準符号化方式による従来の動画像データ
の符号化装置の基本構成を示すブロック図である。
の符号化装置の基本構成を示すブロック図である。
【図7】動き補償フィルタバンク符号化方式による従来
の符号化装置の構成を示すブロック図である。
の符号化装置の構成を示すブロック図である。
【図8】重み係数によるループフィルタの帯域通過特性
の一例を概念的に示す説明図である。
の一例を概念的に示す説明図である。
【図9】重み係数によるループフィルタの帯域通過特性
の他の例を概念的に示す説明図である。
の他の例を概念的に示す説明図である。
1…入力画像、2…帯域分割回路、3…サブバンド係
数、4…フレームメモリ、5…局部復号画像、6…動き
検出回路、7…動きベクトル、8…動き補償帯域分割回
路、9…動き補償フレーム間予測サブバンド係数、10
…重み付け指定手段、11…重み付けパターン情報、1
2…ループフィルタ、13…重み付けされた動き補償フ
レーム間予測サブバンド係数、14…動き補償フレーム
間差分係数、15…ブロック判定回路、16…ブロック
選択情報、17…量子化回路、18…量子化インデック
ス、19…エントロピー符号化回路、20…映像符号化
データ、21…逆量子化回路、22…量子化代表値、2
3…サブバンド係数、24…帯域合成回路、25…局部
復号画像信号、26…エントロピー復号化回路、27…
量子化インデックス、28…逆量子化回路、29…量子
化代表値、30…帯域合成回路、31…復号画像信号、
32…フレームメモリ、33…復号画像、34…動き補
償帯域分割回路、35…動き補償予測サブバンド係数、
36…ループフィルタ、37…重み付けされた動き補償
フレーム間予測サブバンド係数、38…サブバンド係
数、39,40,41…重み付け判定手段、42…重み
付けパターン情報。
数、4…フレームメモリ、5…局部復号画像、6…動き
検出回路、7…動きベクトル、8…動き補償帯域分割回
路、9…動き補償フレーム間予測サブバンド係数、10
…重み付け指定手段、11…重み付けパターン情報、1
2…ループフィルタ、13…重み付けされた動き補償フ
レーム間予測サブバンド係数、14…動き補償フレーム
間差分係数、15…ブロック判定回路、16…ブロック
選択情報、17…量子化回路、18…量子化インデック
ス、19…エントロピー符号化回路、20…映像符号化
データ、21…逆量子化回路、22…量子化代表値、2
3…サブバンド係数、24…帯域合成回路、25…局部
復号画像信号、26…エントロピー復号化回路、27…
量子化インデックス、28…逆量子化回路、29…量子
化代表値、30…帯域合成回路、31…復号画像信号、
32…フレームメモリ、33…復号画像、34…動き補
償帯域分割回路、35…動き補償予測サブバンド係数、
36…ループフィルタ、37…重み付けされた動き補償
フレーム間予測サブバンド係数、38…サブバンド係
数、39,40,41…重み付け判定手段、42…重み
付けパターン情報。
Claims (3)
- 【請求項1】 入力ディジタル画像をフレーム単位に複
数の部分ブロックに分割し、各ブロック毎に符号化処理
を行う動画像データの符号化装置であって、 入力される前記部分ブロックを帯域分割して得られるサ
ブバンド係数即ちフレーム内サブバンド係数を出力する
帯域分割手段と、 過去に符号化された画像フレームを復号して得られる画
像即ち局部復号画像を蓄えておくフレームメモリと、 入力される前記部分ブロックが前記フレームメモリより
読み出した局部復号画像内のどの部分に最も良くマッチ
ングするかを検出し、該入力部分ブロックの動き量を動
きベクトルとして出力する動き検出手段と、 前記フレームメモリより読み出した局部復号画像と前記
動き検出手段からの動きベクトルとを取り込み、該局部
復号画像に対して動きベクトル分シフトさせた位置を開
始点として帯域分割を行い、得られたサブバンド係数即
ち動き補償されたフレーム間予測サブバンド係数を出力
する動き補償帯域分割手段と、 前記帯域分割手段からのフレーム内サブバンド係数と前
記動き補償帯域分割手段からの動き補償されたフレーム
間予測サブバンド係数との間で減算を行って動き補償フ
レーム間差分係数を求めて出力する減算手段と、 前記減算手段からの動き補償フレーム間差分係数を量子
化して量子化インデックスを出力する量子化手段と、 前記量子化手段からの量子化インデックスを可変符号化
して出力する符号化手段と、から成る動画像データの符
号化装置において、 前記動き補償帯域分割手段からの動き補償されたフレー
ム間予測サブバンド係数を、前記減算手段に入力するに
先立って、その各サブバンド係数毎に重み付けを施す重
み付け手段を設けたことを特徴とする動画像データの符
号化装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の動画像データの符号化
装置において、前記重み付け手段が、動き補償フレーム
間差分係数の電力を求めてそれが最小となるように各サ
ブバンド係数毎の重み付けを適応的に決定する手段から
成ることを特徴とする動画像データの符号化装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の動画像データの符号化
装置において、前記重み付け手段が、前記動きベクトル
情報を取り込み、それから動き補償マッチング精度を推
定し、その結果から各サブバンド係数毎の重み付けを適
応的に決定する手段から成ることを特徴とする動画像デ
ータの符号化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12499692A JP3169263B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 動画像データの符号化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12499692A JP3169263B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 動画像データの符号化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05328326A true JPH05328326A (ja) | 1993-12-10 |
JP3169263B2 JP3169263B2 (ja) | 2001-05-21 |
Family
ID=14899312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12499692A Expired - Fee Related JP3169263B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 動画像データの符号化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3169263B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006112272A1 (ja) * | 2005-04-13 | 2006-10-26 | Ntt Docomo, Inc. | 動画像符号化装置、動画像復号装置、動画像符号化方法、動画像復号方法、動画像符号化プログラム、および動画像復号プログラム |
JP2012016048A (ja) * | 2001-09-12 | 2012-01-19 | Panasonic Corp | 画像符号化装置および符号化画像ストリーム |
US8259797B2 (en) | 2008-09-15 | 2012-09-04 | Florida Atlantic University | Method and system for conversion of digital video |
-
1992
- 1992-05-18 JP JP12499692A patent/JP3169263B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012016048A (ja) * | 2001-09-12 | 2012-01-19 | Panasonic Corp | 画像符号化装置および符号化画像ストリーム |
WO2006112272A1 (ja) * | 2005-04-13 | 2006-10-26 | Ntt Docomo, Inc. | 動画像符号化装置、動画像復号装置、動画像符号化方法、動画像復号方法、動画像符号化プログラム、および動画像復号プログラム |
JPWO2006112272A1 (ja) * | 2005-04-13 | 2008-12-11 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 動画像符号化装置、動画像復号装置、動画像符号化方法、動画像復号方法、動画像符号化プログラム、および動画像復号プログラム |
KR100944651B1 (ko) * | 2005-04-13 | 2010-03-04 | 가부시키가이샤 엔티티 도코모 | 동화상 부호화 장치, 동화상 복호 장치, 동화상 부호화 방법, 동화상 복호 방법, 동화상 부호화 프로그램을 기록한 기록 매체, 및 동화상 복호 프로그램을 기록한 기록 매체 |
JP2011055538A (ja) * | 2005-04-13 | 2011-03-17 | Ntt Docomo Inc | 動画像符号化装置および動画像復号装置 |
JP4739338B2 (ja) * | 2005-04-13 | 2011-08-03 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 動画像符号化装置、動画像復号装置、動画像符号化方法、動画像復号方法、動画像符号化プログラム、および動画像復号プログラム |
US8340175B2 (en) | 2005-04-13 | 2012-12-25 | Ntt Docomo, Inc. | Dynamic image encoding device, dynamic image decoding device, dynamic image encoding method, dynamic image decoding method, dynamic image encoding program, and dynamic image decoding program |
US8259797B2 (en) | 2008-09-15 | 2012-09-04 | Florida Atlantic University | Method and system for conversion of digital video |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3169263B2 (ja) | 2001-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2549479B2 (ja) | 動き補償フレーム間帯域分割符号化処理方法 | |
JP4724351B2 (ja) | 画像符号化装置、画像符号化方法、画像復号装置、画像復号方法、および通信装置 | |
US7120197B2 (en) | Motion compensation loop with filtering | |
KR100643819B1 (ko) | 페이딩 보정을 위한 파라미터화 | |
KR100578432B1 (ko) | 페이딩 보정을 위한 시그널링 | |
US20030095603A1 (en) | Reduced-complexity video decoding using larger pixel-grid motion compensation | |
JPWO2003003749A1 (ja) | 画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化方法及び画像復号方法 | |
JP3518717B2 (ja) | 動画像符号化装置および方法、並びに動画像復号化装置および方法 | |
KR20030086903A (ko) | 페이딩 추정/보정 | |
US5606372A (en) | Video signal decoding apparatus capable of reducing blocking effects | |
JPH01228384A (ja) | 領域分割を用いた動画像符号化方式 | |
US20060146932A1 (en) | Method and apparatus for providing motion estimation with weight prediction | |
JP3169263B2 (ja) | 動画像データの符号化装置 | |
JP2914607B2 (ja) | 画像信号復号化装置 | |
JPH0998421A (ja) | 画像符号化/復号化装置 | |
JPH0984024A (ja) | 動画像信号の符号化装置 | |
JPH0389792A (ja) | 画像符号化装置 | |
JP3169147B2 (ja) | 動画像データの高能率符号化装置 | |
JP2512165B2 (ja) | 動画像信号の符号化装置 | |
JP2001128183A (ja) | 動画像符号化方法、動画像符号化装置、動画像復号方法、動画像復号装置、および動画像符号化、復号プログラムを記憶した記憶媒体 | |
JP3367992B2 (ja) | 動画像符号化装置および復号化装置 | |
JP2802066B2 (ja) | 画像信号のフレーム間圧縮装置 | |
JPH07203442A (ja) | デジタル伝送装置 | |
JPH02177684A (ja) | テレビジョン信号のフレーム間符号化装置 | |
JP4000581B2 (ja) | 画像符号化装置および方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090316 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090316 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100316 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |