JPH0532724U - 車両用冷却フアンの減速時制御 - Google Patents
車両用冷却フアンの減速時制御Info
- Publication number
- JPH0532724U JPH0532724U JP9151491U JP9151491U JPH0532724U JP H0532724 U JPH0532724 U JP H0532724U JP 9151491 U JP9151491 U JP 9151491U JP 9151491 U JP9151491 U JP 9151491U JP H0532724 U JPH0532724 U JP H0532724U
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- cooling
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 所定車速以上からの減速時において、エンジ
ン冷却水の水温が所定値以上あると冷却ファンを強制的
に駆動し、水温を下げておく。これにより、通常走行時
の冷却ファン駆動を減少させ、燃費の向上を図る。 【構成】 水温センサ3、車速センサ22、エンジン回
転速度センサ23、アイドルSW24及びファン駆動検
出SW25の検出データをエンジンECU21に入力す
る。エンジンECU21では、アイドルSW24がO
N、車速及びエンジン回転が所定値以上、ファン駆動検
出SW25がOFF、及び水温が所定値以上の5つの条
件を全て満たした時にラジエータファン4を強制的に駆
動させる。
ン冷却水の水温が所定値以上あると冷却ファンを強制的
に駆動し、水温を下げておく。これにより、通常走行時
の冷却ファン駆動を減少させ、燃費の向上を図る。 【構成】 水温センサ3、車速センサ22、エンジン回
転速度センサ23、アイドルSW24及びファン駆動検
出SW25の検出データをエンジンECU21に入力す
る。エンジンECU21では、アイドルSW24がO
N、車速及びエンジン回転が所定値以上、ファン駆動検
出SW25がOFF、及び水温が所定値以上の5つの条
件を全て満たした時にラジエータファン4を強制的に駆
動させる。
Description
【0001】
本考案は、エンジン出力の一部を駆動源として運転される車両用冷却ファンの 減速時制御に関する。
【0002】
自動車用エンジンの冷却方式としては、ラジエータを備えた強制循環水冷式が 一般的に採用されている。このラジエータには電動式のラジエータファンが設け られており、冷却水の水温に応じてON−OFF又はOFF−LO(LOW)駆 動−HI(HIGH)駆動の駆動モードを切り換えるように制御されていた。
【0003】 また、近年の自動車にはエアコン(以下A/C)が一般的に装着されており、 このようなA/C装着車においては、冷房性能の向上及びアイドリング時のファ ン騒音、車体振動の低減を図るため、ラジエータファン及びA/C用のコンデン サファンを下記のように駆動制御していた。
【0004】 図4は従来の冷却ファン制御装置の系統図で、エンジン1の運転制御をしてい るエンジンECU2には、冷却水の水温を検出する水温センサ3が接続されてい る。この水温センサ3は、水温に応じた電圧を出力するもので、この水温センサ 3からの出力信号を受けたエンジンECU2がエンジン1の暖機状態を判定し、 各種のエンジン制御を実施する。
【0005】 また、ラジエータ冷却用のラジエータファン4、A/Cのコンデンサを冷却す るコンデンサファン5及びA/Cコンプレッサ6は、各々がスイッチ7、8、9 を介して電源10と接続されている。ラジエータファン4のON−OFFをする スイッチ7及びコンデンサファン5のON−OFFをするスイッチ8は、いずれ も冷却水の温度が所定値以上の高温となった時にONとなる水温スイッチであり 、冷却水の高温時に冷却ファンを駆動させることにより、ラジエータ及びコンデ ンサを強制冷却して能力を向上させるものである。これに対して、A/Cコンプ レッサ6の回路に設けられたスイッチ9は、冷却水の温度が所定値以上の高温に なった時にOFFとなってA/Cコンプレッサの運転を停止する水温スイッチで あり、冷却水の高温時にエンジン1の負荷を低減してラジエータの負担が少しで も軽くなるようにしたものである。なお、通常時のA/Cコンプレッサ6は、エ ンジンECU2と接続されている図示省略のA/Cスイッチによって駆動制御さ れる。
【0006】 また、スイッチ8と並列に制御されたスイッチ11は、A/C冷媒の量が少な い時にONとなってコンデンサファン5を駆動させる圧力スイッチである。
【0007】
ところで、前述した従来の制御においては、冷却ファンの駆動モートがエンジ ン冷却水の水温のみによって決まるため、運転状況に応じたきめ細かい制御は困 難であった。
【0008】 そこで本考案は、車両が減速状態にある時はエンジンへの燃料供給がカットさ れることに着目したもので、減速時の車体が放出するエネルギを利用してオルタ ネータを作動させ、これによって発電された電力で冷却ファンを運転することに よって燃費の向上を図るものである。
【0009】
本考案は、前述の課題を解決するもので、エンジン出力の一部を駆動源として 運転される車両用冷却ファンの減速時制御において、エンジン冷却水の水温を検 出する水温センサと、自車の走行速度を検出する車速センサと、前記冷却ファン の駆動を検出するファン駆動検出手段と、前記水温センサ、車速センサ及びファ ン駆動検出手段の検出データに基づいて前記冷却ファンの強制駆動信号を出力す るコントローラとを具備し、前記コントローラは、エンジン冷却水の水温が所定 値以上でかつ所定車速以上からの減速時に、停止中の前記冷却ファンを強制的に 駆動させるように構成したことを特徴とする車両用冷却ファンの減速時制御であ る。
【0010】
前述の手段によれば、所定車速以上からの減速時にエンジン冷却水の水温が所 定値以上あると、コントローラから冷却ファンを強制駆動する旨の信号が出力さ れる。この信号を受けて冷却ファンの運転が開始されるが、この時のエンジンは 燃料供給がカットされた状態にあり、従って、減速中の車両から放出されるエネ ルギでエンジンを作動させ、さらにエンジンの出力の一部を駆動源とするオルタ ネータで発電された電力を消費して冷却ファンの駆動モータが作動する。すなわ ち、減速中に冷却ファンを強制的に運転すると、燃料を消費することなしに冷却 水温を低下させることができるので、通常走行時の冷却ファン駆動が減って燃費 の向上に有効である。また、燃料カットの状態でオルタネータを駆動する負荷は 、車両を減速する方向に加算されるものであり、従って、いわゆるエンジンブレ ーキの効きを向上させる作用もある。
【0011】
本考案による車両用冷却ファンの減速時制御の一実施例を図1及び図2に基づ いて説明する。なお、図1の系統図においては、従来例として示した図3と同一 の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0012】 本考案では、コントローラとなるエンジンECU21に水温センサ3、車速セ ンサ22、エンジン回転速度センサ23、アイドルスイッチ(SW)24及びフ ァン駆動検出手段としてのファン駆動検出スイッチ(SW)25の検出データを 入力し、エンジンECU21内において後述するフローチャートに基づいた判断 をして、減速時に停止しているラジエータファン4及びコンデンサファン5を( 以下両ファンを総称して冷却ファンと呼ぶ)を強制的に運転する。車速センサ2 2は自車の走行速度を検出し、エンジン回転速度センサ23はエンジン1の回転 数を検出するが、両者の検出値間には、トランスミッションの選択ギヤ等から影 響を受けるため、単純な相関関係は成立しにくい。アイドルSW24は、アイド リング時のようにアクセルがOFF(たとえば踏み込み量がゼロ)の状態でON となるスイッチで、通常の運転操作においては減速時にアクセルをOFFとする 。ファン駆動検出スイッチ25は、冷却ファンが現在駆動しているか否かを検出 するためのスイッチである。
【0013】 次にエンジンECU21内における制御のプロセスを図2のフローチャートに 基づいて説明する。なお、以下の説明に使用する車速、エンジン回転数及び水温 の数値は一例であり、これに限定されるものではない。まず最初は、アイドルS W24のON−OFFを判断し、アイドルSW24がONの時は車速センサ22 で検出した車速を判断する。このとき検出した車速が20Km/H以上であれば 、現在車両は減速状態にあると判断できる。そして、エンジン回転速度センサで 検出したエンジン回転数Neが1500rpm以上であれば、さらにファン駆動 検出SW25のON−OFFを判断する。ここでファン駆動検出SW25がOF Fの状態にあれば、冷却ファンは現在停止中であると判断でき、続いて水温セン サ3で検出した水温を判断する。この結果、水温が78℃以上あった場合には、 冷却ファンを強制的に駆動せしめる強制駆動信号が出力される。すなわち、アイ ドルSW24がON、車速が20km/H以上、エンジン回転数が1500rp m以上、ファン駆動検出SW25がOFF、そして水温が78℃以上の5つの条 件が全て満たされた時に、冷却ファンの強制駆動が開始される。 冷却ファンの強制駆動が開始された後は、車速が15Km/H以下に下がった か否か、及びエンジン回転数Neが1250rpm以下に下がった否かを判断し 、両条件が満たされた場合には冷却ファンの強制駆動を停止する。また、両条件 のいずれか一方でも満たされない場合には、水温を再度判断し、水温がまだ78 ℃以上であれば冷却ファンの強制駆動を継続する。
【0014】 以下、上述した車両用冷却ファンの減速時制御の作用を説明する。ブレーキ操 作やエンジンブレーキを利用した車両の減速時は、エンジン1に対する燃料の供 給がカットされるようなエンジン制御がなされており、従って、この時のエンジ ン1は、燃料を消費することなく車両の放出するエネルギによって駆動される。 このような状態で冷却ファンの強制駆動(HI駆動)を実施すると、冷却ファン の駆動モータは、燃料を消費することなしに駆動しているエンジン1と連動する オルタネータが発電した電力を消費して作動し、冷却ファンの送風によってエン ジン冷却水の冷却を促進する。このため、減速終了時には冷却水の温度が低くな っており、燃料を消費したエンジン出力の一部で駆動されるオルタネータが発電 した電力を消費しての冷却ファンの作動を低減できる。すなわち、オルタネータ に要求される発電負荷が低減されるので、この分だけエンジン1の負担も軽くな り、燃料の節約によって燃費が向上する。また、減速時にオルタネータの負荷が 増すことは、減速方向にプラスの力として作用するので、エンジンブレーキの効 きがよくなるといったメリットもある。
【0015】 以上の実施例においては、ラジエータファン4及びコンデンサファン5を強制 駆動するものとして説明したが、他の実施例ではラジエータファン4を単独で強 制駆動するようにしてもよい。また、冷却ファンの強制駆動信号を出力するまで の判断条件としてエンジン回転数Neを加えていたが、この条件がなくてもほぼ 同様の制御は可能である。
【0016】
前述した本考案によれば、燃料カット状態の減速時に冷却ファンを強制駆動し てエンジン冷却水の温度を下げるので、燃料を消費しての走行時における冷却水 ファンの作動が減少し、エンジンの負担が減ることによって燃費を向上させる効 果がある。すなわち、減速時の車両が、たとえばブレーキから熱エネルギとして 放出していたエネルギの一部を電気エネルギに変換し、この電気エネルギで冷却 ファンを駆動することによって燃料を節約するものである。
【図1】本考案による車両用冷却ファンの減速時制御の
一実施例を示す系統図である。
一実施例を示す系統図である。
【図2】図1のエンジンECU内における制御例を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図3】従来例を示す系統図である。
1 エンジン 2、21 エンジンECU 3 水温センサ 4 ラジエータファン 5 コンデンサファン 22 車速センサ 23 エンジン回転速度センサ 24 アイドルスイッチ(SW) 25 ファン駆動検出スイッチ(SW)
Claims (1)
- 【請求項1】エンジン出力の一部を駆動源として運転さ
れる車両用冷却ファンの減速時制御において、エンジン
冷却水の水温を検出する水温センサと、自車の走行速度
を検出する車速センサと、前記冷却ファンの駆動を検出
するファン駆動検出手段と、前記水温センサ、車速セン
サ及びファン駆動検出手段の検出データに基づいて前記
冷却ファンの強制駆動信号を出力するコントローラとを
具備し、前記コントローラは、エンジン冷却水の水温が
所定値以上でかつ所定車速以上からの減速時に、停止中
の前記冷却ファンを強制的に駆動させるように構成した
ことを特徴とする車両用冷却ファンの減速時制御。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9151491U JPH0532724U (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 車両用冷却フアンの減速時制御 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9151491U JPH0532724U (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 車両用冷却フアンの減速時制御 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0532724U true JPH0532724U (ja) | 1993-04-30 |
Family
ID=14028518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9151491U Pending JPH0532724U (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 車両用冷却フアンの減速時制御 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0532724U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114645767A (zh) * | 2021-05-25 | 2022-06-21 | 长城汽车股份有限公司 | 一种风扇控制方法、装置及车辆 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0237225B2 (ja) * | 1983-09-13 | 1990-08-23 | Gema Ransburg Ag |
-
1991
- 1991-10-11 JP JP9151491U patent/JPH0532724U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0237225B2 (ja) * | 1983-09-13 | 1990-08-23 | Gema Ransburg Ag |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114645767A (zh) * | 2021-05-25 | 2022-06-21 | 长城汽车股份有限公司 | 一种风扇控制方法、装置及车辆 |
CN114645767B (zh) * | 2021-05-25 | 2023-02-03 | 长城汽车股份有限公司 | 一种风扇控制方法、装置及车辆 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970729 |