JPH0531539A - 難加工金属薄板の加工方法 - Google Patents
難加工金属薄板の加工方法Info
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- JPH0531539A JPH0531539A JP3188945A JP18894591A JPH0531539A JP H0531539 A JPH0531539 A JP H0531539A JP 3188945 A JP3188945 A JP 3188945A JP 18894591 A JP18894591 A JP 18894591A JP H0531539 A JPH0531539 A JP H0531539A
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- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、高強度の軽金属などの難加工金属
(合金も含む)からなる薄板に対してクラックの発生を
伴なわずに無理なく凹部を形成することができるる難加
工金属薄板の加工方法を提供することを目的とする。 【構成】凹部の底面の面積に比較して小さい断面積を持
つポンチで薄板を凹部に比較して小さい深さ寸法もって
ポンチ受け体に向けて押し込んで薄板に窪みを形成する
加工を繰り返して薄板の一部を凹部と同じ平面形状に張
り出す加工を複数回に分けて行い、これら各加工毎に張
り出し深さを順次増大させながら薄板に凹部を形成する
第一の工程と、凹部と同じ寸法形状を持つ仕上げ型およ
びこの仕上げ型を受ける型受け体を用意し、薄板を型受
け体に載せ、仕上げ型を薄板の凹部に押し込んで凹部を
最終形状に仕上げる第二の工程とを具備する。
(合金も含む)からなる薄板に対してクラックの発生を
伴なわずに無理なく凹部を形成することができるる難加
工金属薄板の加工方法を提供することを目的とする。 【構成】凹部の底面の面積に比較して小さい断面積を持
つポンチで薄板を凹部に比較して小さい深さ寸法もって
ポンチ受け体に向けて押し込んで薄板に窪みを形成する
加工を繰り返して薄板の一部を凹部と同じ平面形状に張
り出す加工を複数回に分けて行い、これら各加工毎に張
り出し深さを順次増大させながら薄板に凹部を形成する
第一の工程と、凹部と同じ寸法形状を持つ仕上げ型およ
びこの仕上げ型を受ける型受け体を用意し、薄板を型受
け体に載せ、仕上げ型を薄板の凹部に押し込んで凹部を
最終形状に仕上げる第二の工程とを具備する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は難加工金属からなる薄板
にプレスにより凹部を形成する加工方法に関する。
にプレスにより凹部を形成する加工方法に関する。
【0002】本明細書において金属とは、純金属および
その合金を意味するものである。
その合金を意味するものである。
【0003】
【従来の技術】近来、工業界では軽金属材料の高強度
化、高靭性化が要求され、Al合金、Mg合金、Ti、
Ti合金などの高強度の軽金属の用途が増大している。
これに伴いこれら高強度金属からなる薄板に凹部を形成
した製品の需要も増大している。
化、高靭性化が要求され、Al合金、Mg合金、Ti、
Ti合金などの高強度の軽金属の用途が増大している。
これに伴いこれら高強度金属からなる薄板に凹部を形成
した製品の需要も増大している。
【0004】従来、高強度の軽金属からなる薄板に凹部
を形成するためには、プレスによる深絞り加工が採用さ
れていた。
を形成するためには、プレスによる深絞り加工が採用さ
れていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】Al合金、Mg合金、
Ti、Ti合金などの高強度の軽金属は、高強度である
反面、成形性が悪く難加工金属と呼ばれている。このた
め、高強度の軽金属、すなわち難加工金属からなる薄板
に対して深絞り加工により凹部を形成する加工方法に
は、次に述べる問題がある。
Ti、Ti合金などの高強度の軽金属は、高強度である
反面、成形性が悪く難加工金属と呼ばれている。このた
め、高強度の軽金属、すなわち難加工金属からなる薄板
に対して深絞り加工により凹部を形成する加工方法に
は、次に述べる問題がある。
【0006】深絞り加工は、ポンチとダイスを用い、板
をダイスの上に載せ、ポンチで薄板をダイスの中に押し
込むことにより凹部を張り出して形成する方法である。
すなわち、深絞り加工は、形成すべき凹部の底面と同じ
大きさの断面積を有するポンチを使用し、このポンチを
用いて薄板に凹部を張り出し形成する。
をダイスの上に載せ、ポンチで薄板をダイスの中に押し
込むことにより凹部を張り出して形成する方法である。
すなわち、深絞り加工は、形成すべき凹部の底面と同じ
大きさの断面積を有するポンチを使用し、このポンチを
用いて薄板に凹部を張り出し形成する。
【0007】このため、ポンチによって形成される薄板
の凹部は、半径方向に引っ張り力を、周方向に圧縮力を
夫々受けて変形する。すなわち、凹部の形成時に、凹部
の底面はポンチの底面に押されてポンチの移動とともに
凹部張り出し方向に向けて移動するために面積の変化が
ほとんどないが、凹部の周縁面部はポンチの移動ととも
に凹部張り出し方向に向けて引っ張られて伸長する。
の凹部は、半径方向に引っ張り力を、周方向に圧縮力を
夫々受けて変形する。すなわち、凹部の形成時に、凹部
の底面はポンチの底面に押されてポンチの移動とともに
凹部張り出し方向に向けて移動するために面積の変化が
ほとんどないが、凹部の周縁面部はポンチの移動ととも
に凹部張り出し方向に向けて引っ張られて伸長する。
【0008】ところが、難加工金属は伸び特性が悪いの
で、凹部の形成時に凹部の周縁面部に張り出し方向に沿
う引っ張り力が加わると、凹部の周縁面部がこの引っ張
り力に対処して張り出し方向に充分伸びることができ
ず、この結果凹部の周縁面部にクラックが発生すること
がある。
で、凹部の形成時に凹部の周縁面部に張り出し方向に沿
う引っ張り力が加わると、凹部の周縁面部がこの引っ張
り力に対処して張り出し方向に充分伸びることができ
ず、この結果凹部の周縁面部にクラックが発生すること
がある。
【0009】このように難加工金属からなる薄板に対し
て深絞り加工により凹部を形成する場合には、凹部にク
ラックが発生して加工歩留まりが低い。
て深絞り加工により凹部を形成する場合には、凹部にク
ラックが発生して加工歩留まりが低い。
【0010】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、難加工金属からなる薄板に対して無理無く凹部を形
成し、凹部の形成に伴うクラックの発生を防止して高い
品質の製品を得ることができる難加工金属薄板の加工方
法を提供することを目的とする。
で、難加工金属からなる薄板に対して無理無く凹部を形
成し、凹部の形成に伴うクラックの発生を防止して高い
品質の製品を得ることができる難加工金属薄板の加工方
法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の難加工金属薄板の加工方法は、難加工金属か
らなる薄板に、この薄板から張り出す凹部を形成する方
法であって、前記凹部の底面の面積に比較して小さい断
面積を持つポンチおよびこのポンチを囲む受け体と、前
記ポンチを受けるポンチ受け体とを用意し、前記押え体
で前記薄板を押えつつ、前記ポンチで前記薄板を前記凹
部の深さ寸法に比較して小さい深さ寸法をもって前記ポ
ンチ受け体に向けて押し込んで前記薄板に窪みを形成す
る凹部形成加工を繰り返して前記薄板を前記凹部と同じ
平面形状に張り出す加工を複数回に分けて行い、これら
各凹部形成加工毎に張り出し深さを順次増大させながら
前記薄板に凹部を形成する第一の工程と、前記凹部と同
じ寸法形状を持つ仕上げ型およびこの仕上げ型を受ける
型受け体を用意し、前記薄板を前記型受け体に載せ、前
記仕上げ型を前記薄板の前記凹部に押し込んで前記凹部
を最終形状に仕上げる第二の工程とを具備し、第一の工
程において前記ポンチで前記薄板に窪みを形成する加工
は、前記ポンチが前記薄板を押し込む深さを前記ポンチ
の直径で除した値が,0.1%ないし30%となる範囲
で行うものであることを特徴とするものである。
に本発明の難加工金属薄板の加工方法は、難加工金属か
らなる薄板に、この薄板から張り出す凹部を形成する方
法であって、前記凹部の底面の面積に比較して小さい断
面積を持つポンチおよびこのポンチを囲む受け体と、前
記ポンチを受けるポンチ受け体とを用意し、前記押え体
で前記薄板を押えつつ、前記ポンチで前記薄板を前記凹
部の深さ寸法に比較して小さい深さ寸法をもって前記ポ
ンチ受け体に向けて押し込んで前記薄板に窪みを形成す
る凹部形成加工を繰り返して前記薄板を前記凹部と同じ
平面形状に張り出す加工を複数回に分けて行い、これら
各凹部形成加工毎に張り出し深さを順次増大させながら
前記薄板に凹部を形成する第一の工程と、前記凹部と同
じ寸法形状を持つ仕上げ型およびこの仕上げ型を受ける
型受け体を用意し、前記薄板を前記型受け体に載せ、前
記仕上げ型を前記薄板の前記凹部に押し込んで前記凹部
を最終形状に仕上げる第二の工程とを具備し、第一の工
程において前記ポンチで前記薄板に窪みを形成する加工
は、前記ポンチが前記薄板を押し込む深さを前記ポンチ
の直径で除した値が,0.1%ないし30%となる範囲
で行うものであることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明の加工方法では、凹部全体をポンチによ
り薄板に多数の小さな伸び変形を与える加工を積み重ね
て形成し、また凹部の周縁面部に伸びを与えるだけでな
く底面部にも伸びを与えて凹部を形成している。さら
に、ポンチにより薄板に窪みを形成する1回の加工の加
工度を特定して、この加工が基板に対して深絞り加工の
ように不均一な伸び変形を与えないようにしている。従
って、基板を無理無く変形させて凹部を張り出して変形
させることができる。
り薄板に多数の小さな伸び変形を与える加工を積み重ね
て形成し、また凹部の周縁面部に伸びを与えるだけでな
く底面部にも伸びを与えて凹部を形成している。さら
に、ポンチにより薄板に窪みを形成する1回の加工の加
工度を特定して、この加工が基板に対して深絞り加工の
ように不均一な伸び変形を与えないようにしている。従
って、基板を無理無く変形させて凹部を張り出して変形
させることができる。
【0013】本発明において対象とする難加工金属に
は、Al合金、Mg合金、Ti、Ti合金などの軽金属
が挙げられる。
は、Al合金、Mg合金、Ti、Ti合金などの軽金属
が挙げられる。
【0014】
【実施例】以下、本発明に加工方法を図面に示す実施例
について説明する。
について説明する。
【0015】この加工方法の実施例は、図15および図
16に示すように難加工金属からなる薄板1に平面矩形
をなす凹部2を形成する方法を対象としている。
16に示すように難加工金属からなる薄板1に平面矩形
をなす凹部2を形成する方法を対象としている。
【0016】この実施例の加工方法に用いる加工装置を
図1について説明する。
図1について説明する。
【0017】図10はベース、11はベース10の上面
に設けたフレ−ム13に支持されたポンチユニット、1
2はポンチユニット11の真下に位置してベース10に
設けられた受け体ユニットである。
に設けたフレ−ム13に支持されたポンチユニット、1
2はポンチユニット11の真下に位置してベース10に
設けられた受け体ユニットである。
【0018】ポンチユニット11は図2および図3に示
すように上下方向に配置された円柱をなすポンチ14、
このポンチ14の周囲を囲んで配置された円弧状をなす
複数の押え体15を備えている。ポンチ14は薄板1に
窪み3を形成するもので、薄板1の凹部2の底面部の面
積に比較して遥かに小さい面積、例えば凹部2の1/2
5の大きさを有している。押え体15は、ポンチ14が
薄板1に窪みを形成する時にポンチ14の周囲に位置す
る薄板1の部分を押さえて窪み3の形成を可能にすると
ともに、窪み3にしわが発生することを押えるものであ
る。これらポンチ14と各押え体15は図示しない例え
ば空気圧シリンダにより夫々個別に駆動され昇降され
る。
すように上下方向に配置された円柱をなすポンチ14、
このポンチ14の周囲を囲んで配置された円弧状をなす
複数の押え体15を備えている。ポンチ14は薄板1に
窪み3を形成するもので、薄板1の凹部2の底面部の面
積に比較して遥かに小さい面積、例えば凹部2の1/2
5の大きさを有している。押え体15は、ポンチ14が
薄板1に窪みを形成する時にポンチ14の周囲に位置す
る薄板1の部分を押さえて窪み3の形成を可能にすると
ともに、窪み3にしわが発生することを押えるものであ
る。これらポンチ14と各押え体15は図示しない例え
ば空気圧シリンダにより夫々個別に駆動され昇降され
る。
【0019】受け体ユニット12は図3および図4に示
すように上下方向に配置された円柱をなすポンチ受け体
16、このポンチ受け体16の周囲を囲んで配置された
円弧状をなす複数の押え体17を備えている。ポンチ受
け体16は、ポンチ14が薄板1に窪みを形成する時に
薄板1を介してポンチ14を受けるもので、ポンチ14
の直径よりやや大きい直径を有している。押え体17
は、ポンチ14が薄板1に窪みを形成する時にポンチ側
の押え体15とともにポンチ14の周囲に位置する薄板
1の部分を押さえて窪み3の形成を可能にするためのも
のである。これらポンチ受け体16と各押え体17は図
示しない例えば空気圧シリンダにより夫々個別に駆動さ
れ昇降される。
すように上下方向に配置された円柱をなすポンチ受け体
16、このポンチ受け体16の周囲を囲んで配置された
円弧状をなす複数の押え体17を備えている。ポンチ受
け体16は、ポンチ14が薄板1に窪みを形成する時に
薄板1を介してポンチ14を受けるもので、ポンチ14
の直径よりやや大きい直径を有している。押え体17
は、ポンチ14が薄板1に窪みを形成する時にポンチ側
の押え体15とともにポンチ14の周囲に位置する薄板
1の部分を押さえて窪み3の形成を可能にするためのも
のである。これらポンチ受け体16と各押え体17は図
示しない例えば空気圧シリンダにより夫々個別に駆動さ
れ昇降される。
【0020】なお、加工装置は、薄板1の凹部2を形成
するに際して仕上げ工程で使用する仕上げ型36および
この型36を受ける型受け体37を装備し、且つ仕上げ
型36を駆動する例えば図示しない空気圧シリンダを設
けている。
するに際して仕上げ工程で使用する仕上げ型36および
この型36を受ける型受け体37を装備し、且つ仕上げ
型36を駆動する例えば図示しない空気圧シリンダを設
けている。
【0021】ポンチ14とポンチ受け体16との間に薄
板1を水平に保持し移動する機構について述べる。図中
18はベース11の上側に水平に配置された昇降板で、
ベース10に直立して設けたガイド棒19に上下方向
(Z方向)に昇降自在に支持される。20は上下方向に
沿って設けられた送りねじで、この送りねじ20は昇降
板19に設けたねじ孔に螺挿されている。送りねじ20
は図示しない部材に支持されたモータ21より回転され
る。
板1を水平に保持し移動する機構について述べる。図中
18はベース11の上側に水平に配置された昇降板で、
ベース10に直立して設けたガイド棒19に上下方向
(Z方向)に昇降自在に支持される。20は上下方向に
沿って設けられた送りねじで、この送りねじ20は昇降
板19に設けたねじ孔に螺挿されている。送りねじ20
は図示しない部材に支持されたモータ21より回転され
る。
【0022】22、23および24は移動体で、これら
移動体22、23、24は昇降板18においてX方向に
間隔を存して配置され、昇降板18にY方向に沿って敷
設されたガイドレール25に移動自在に支持されてい
る。26はX方向に沿って配置された送りねじで、この
送りねじ26は移送体22に設けたねじ孔に螺挿されて
いる。送りねじ26は昇降板18に設けたモータ27に
より回転される。
移動体22、23、24は昇降板18においてX方向に
間隔を存して配置され、昇降板18にY方向に沿って敷
設されたガイドレール25に移動自在に支持されてい
る。26はX方向に沿って配置された送りねじで、この
送りねじ26は移送体22に設けたねじ孔に螺挿されて
いる。送りねじ26は昇降板18に設けたモータ27に
より回転される。
【0023】28は図示X方向に沿って配置された送り
ねじで、この送りねじ28は移動体22、23、24に
設けられたねじ孔に螺挿される。移動体24には図示し
ないモータが搭載され、このモータにより送りねじ28
が回転され、この回転に伴いX方向に移動される。29
はガイド棒で、移動体22、23にX方向に移動自在に
挿通されている。送りねじ28の先端は、薄板1を保持
する保持体30に回転自在に支承され連結されている。
ガイド棒29は先端を保持体30に固定して保持体30
を支えている。
ねじで、この送りねじ28は移動体22、23、24に
設けられたねじ孔に螺挿される。移動体24には図示し
ないモータが搭載され、このモータにより送りねじ28
が回転され、この回転に伴いX方向に移動される。29
はガイド棒で、移動体22、23にX方向に移動自在に
挿通されている。送りねじ28の先端は、薄板1を保持
する保持体30に回転自在に支承され連結されている。
ガイド棒29は先端を保持体30に固定して保持体30
を支えている。
【0024】30、31は薄板1を保持するために一対
の保持体である。一方の保持体30は送りねじ28とガ
イド棒29に支持されている。32、33はX方向に沿
って配置された一対の送りねじで、これら送りねじ3
2、33は保持体30の両端部に回転自在および移動自
在に支承されている。送りねじ32、33は保持体30
の両端部に設けた図示しないモータにより回転され、こ
の回転に伴いX方向に移動される。各保持体30、31
の互いに対向する側部に夫々一対の挟持体34、34が
取り付けられている。これら挟持体34、34は薄板1
の側縁を挟んで例えば図示しないボルトを設けて締め付
けることにより薄板1を挟持するものである。なお、送
りねじ32、33の間隔は薄板1のY方向の長さより大
きく設定されている。
の保持体である。一方の保持体30は送りねじ28とガ
イド棒29に支持されている。32、33はX方向に沿
って配置された一対の送りねじで、これら送りねじ3
2、33は保持体30の両端部に回転自在および移動自
在に支承されている。送りねじ32、33は保持体30
の両端部に設けた図示しないモータにより回転され、こ
の回転に伴いX方向に移動される。各保持体30、31
の互いに対向する側部に夫々一対の挟持体34、34が
取り付けられている。これら挟持体34、34は薄板1
の側縁を挟んで例えば図示しないボルトを設けて締め付
けることにより薄板1を挟持するものである。なお、送
りねじ32、33の間隔は薄板1のY方向の長さより大
きく設定されている。
【0025】この加工装置において薄板1を保持および
移動する動作について説明する。
移動する動作について説明する。
【0026】一対の保持体30、31で薄板1を保持す
る。保持体30に設けたモータにより送りねじ32、3
3を回転移動すると保持体31がX方向に沿って移動し
て一対の保持体30、31の間隔が変化する。そこで、
一対の保持体30、31の間に薄板1を水平に配置し、
保持体30、31の間隔を薄板1のX方向の長さに調整
する。保持体30、31に設けた挟持体34、34が薄
板1のX方向の側縁を挟持固定する。この場合、薄板1
の上側にポンチユニット11に位置し、薄板1の下側に
受け体ユニット12が位置する。
る。保持体30に設けたモータにより送りねじ32、3
3を回転移動すると保持体31がX方向に沿って移動し
て一対の保持体30、31の間隔が変化する。そこで、
一対の保持体30、31の間に薄板1を水平に配置し、
保持体30、31の間隔を薄板1のX方向の長さに調整
する。保持体30、31に設けた挟持体34、34が薄
板1のX方向の側縁を挟持固定する。この場合、薄板1
の上側にポンチユニット11に位置し、薄板1の下側に
受け体ユニット12が位置する。
【0027】そして、移動体24に搭載したモータの駆
動により送りねじ28をX方向に移動させると、保持体
30がX方向に移動し、送りねじ32、33を介して保
持体31が移動する。このため、保持体30、31に保
持された薄板1がX方向に移動する。モータを細く駆動
することにより、薄板1を小さなピッチで間欠的に移動
させることができる。また、モータ27により送りねじ
26をY方向に移動させると、移動体23がY方向に移
動し、送りねじ28を介して移動体22、23、24が
ガイトレール25上をY方向に移動する。このため、保
持体30、31がY方向に移動して薄板1がY方向に移
動する。モータ27を細く駆動することにより、薄板1
を小さなピッチで間欠的に移動させることができる。モ
−タ21により送りねじ20を回転して昇降板18をZ
方向に移動させると、保持体30、31がZ方向に移動
して薄板1がZ方向に移動する。モータ21を細く駆動
することにより、薄板1を小さなピッチで間欠的に移動
させることができる。
動により送りねじ28をX方向に移動させると、保持体
30がX方向に移動し、送りねじ32、33を介して保
持体31が移動する。このため、保持体30、31に保
持された薄板1がX方向に移動する。モータを細く駆動
することにより、薄板1を小さなピッチで間欠的に移動
させることができる。また、モータ27により送りねじ
26をY方向に移動させると、移動体23がY方向に移
動し、送りねじ28を介して移動体22、23、24が
ガイトレール25上をY方向に移動する。このため、保
持体30、31がY方向に移動して薄板1がY方向に移
動する。モータ27を細く駆動することにより、薄板1
を小さなピッチで間欠的に移動させることができる。モ
−タ21により送りねじ20を回転して昇降板18をZ
方向に移動させると、保持体30、31がZ方向に移動
して薄板1がZ方向に移動する。モータ21を細く駆動
することにより、薄板1を小さなピッチで間欠的に移動
させることができる。
【0028】次に前記加工装置を用いて薄板1に凹部2
を形成する加工方法について説明する。
を形成する加工方法について説明する。
【0029】凹部2の形成に際しては、ポンチユニット
11および受け体ユニット12が一定位置に静止し、薄
板1を前記したようようにX、YおよびZの各方向に変
位させる。この実施例ではポンチ14による加工は3段
階に分けて行うものとする。
11および受け体ユニット12が一定位置に静止し、薄
板1を前記したようようにX、YおよびZの各方向に変
位させる。この実施例ではポンチ14による加工は3段
階に分けて行うものとする。
【0030】前述のように保持体30、31で薄板1を
保持する、この場合、保持体31を保持体30から離れ
る方向にやや移動して、保持体30、31の間でX方向
に沿う引っ張り力を与える。この引っ張り力の大きさ
は、例えば2Kgf/mm2 〜8Kgf/mm2 とす
る。
保持する、この場合、保持体31を保持体30から離れ
る方向にやや移動して、保持体30、31の間でX方向
に沿う引っ張り力を与える。この引っ張り力の大きさ
は、例えば2Kgf/mm2 〜8Kgf/mm2 とす
る。
【0031】先ず、図1、図5および図6に示すように
薄板1に第一段階の凹部2を形成する。図1(a)に示
すようにポンチユニット11では空気圧シリンダにより
押え体15を薄板1の上面まで下降し、受け体ユニット
12では空気圧シリンダにより押え体17を薄板1の下
面まで上昇して、両者で薄板1を押える。受け体ユニッ
ト12のポンチ受け体16は、薄板1に対してポンチ1
4の加工深さと同じ距離を存して下降させておく。ポン
チユニット11のポンチ14を空気圧シリンダにより下
降し、ポンチ14の真下に位置する薄板1の部分を薄板
1の下側に向けて押し出す。ここで、ポンチ14を囲む
複数の押え体15と受け体16を囲む複数の押え体17
がポンチ14の真下に位置する薄板1の部分を押さえて
いる。このため、ポンチ14の下端がその真下に位置す
る部分を下側に向けて押すと、この部分のみを各押え体
17の間に上側から押し込むことができる。ポンチ14
を第一段階の加工に必要な加工深さと同じ距離をもって
下降させる。ポンチ14が所定距離だけ下降するとポン
チ14に押された薄板1の部分の下端がポンチ受け体1
6の上端に到達して停止する。これにより薄板1にはポ
ンチ14の直径に応じた大きさ直径と、ポンチ14の下
降距離に応じた深さをもった窪み3が下側に向けて張り
出し形成される。この場合、各押え体15、17が薄板
1を押えるので、窪み3に皺が発生しない。
薄板1に第一段階の凹部2を形成する。図1(a)に示
すようにポンチユニット11では空気圧シリンダにより
押え体15を薄板1の上面まで下降し、受け体ユニット
12では空気圧シリンダにより押え体17を薄板1の下
面まで上昇して、両者で薄板1を押える。受け体ユニッ
ト12のポンチ受け体16は、薄板1に対してポンチ1
4の加工深さと同じ距離を存して下降させておく。ポン
チユニット11のポンチ14を空気圧シリンダにより下
降し、ポンチ14の真下に位置する薄板1の部分を薄板
1の下側に向けて押し出す。ここで、ポンチ14を囲む
複数の押え体15と受け体16を囲む複数の押え体17
がポンチ14の真下に位置する薄板1の部分を押さえて
いる。このため、ポンチ14の下端がその真下に位置す
る部分を下側に向けて押すと、この部分のみを各押え体
17の間に上側から押し込むことができる。ポンチ14
を第一段階の加工に必要な加工深さと同じ距離をもって
下降させる。ポンチ14が所定距離だけ下降するとポン
チ14に押された薄板1の部分の下端がポンチ受け体1
6の上端に到達して停止する。これにより薄板1にはポ
ンチ14の直径に応じた大きさ直径と、ポンチ14の下
降距離に応じた深さをもった窪み3が下側に向けて張り
出し形成される。この場合、各押え体15、17が薄板
1を押えるので、窪み3に皺が発生しない。
【0032】窪み3を形成した後に、ポンチ14および
押え体15を上昇させとともに、受け体16および押え
体17を下降して夫々を薄板1から離す。
押え体15を上昇させとともに、受け体16および押え
体17を下降して夫々を薄板1から離す。
【0033】図1(d)に示すように薄板1を例えばX
方向に沿って例えば窪み3の直径の1/4の距離だけ薄
板中央部に向けて変位させる。
方向に沿って例えば窪み3の直径の1/4の距離だけ薄
板中央部に向けて変位させる。
【0034】図1(b)に示すようにポンチユニット1
1の各押え体14を下降し、受け体ユニット12の各押
え体17を上昇して、両者で薄板1を押える。この場
合、一部の押え体15および押え体17は薄板1の未加
工の平面部を押え、他の押え体15および押え体17は
加工済みの窪み3の部分を押える。ポンチ受け体16を
薄板1に対してポンチ14の加工深さと同じ距離を存し
た位置に上昇させる。ポンチ14を下降してその真下に
位置する部分を押え体17の内側に押し込み、ポンチ受
け体16まで押し下げる。これにより薄板1には窪み3
に隣接し、且つ一部が窪み3に重なって2個目の窪み3
が形成される。
1の各押え体14を下降し、受け体ユニット12の各押
え体17を上昇して、両者で薄板1を押える。この場
合、一部の押え体15および押え体17は薄板1の未加
工の平面部を押え、他の押え体15および押え体17は
加工済みの窪み3の部分を押える。ポンチ受け体16を
薄板1に対してポンチ14の加工深さと同じ距離を存し
た位置に上昇させる。ポンチ14を下降してその真下に
位置する部分を押え体17の内側に押し込み、ポンチ受
け体16まで押し下げる。これにより薄板1には窪み3
に隣接し、且つ一部が窪み3に重なって2個目の窪み3
が形成される。
【0035】さらに、図1(d)に示すように薄板1を
例えばX方向に沿って窪み3の直径の1/4の距離だけ
移動させ、前述したようにポンチユニット11および受
け体ユニット12を動作して、図1(c)に示すように
薄板3に3個目の窪み3を形成する。X方向に沿って複
数個に窪み3を形成した後、薄板1をY方向に窪み3の
半径分だけ移動させ、再び薄板1にX方向に沿って複数
個の窪み3を並べて形成する。
例えばX方向に沿って窪み3の直径の1/4の距離だけ
移動させ、前述したようにポンチユニット11および受
け体ユニット12を動作して、図1(c)に示すように
薄板3に3個目の窪み3を形成する。X方向に沿って複
数個に窪み3を形成した後、薄板1をY方向に窪み3の
半径分だけ移動させ、再び薄板1にX方向に沿って複数
個の窪み3を並べて形成する。
【0036】このように凹部2の底面の面積に比較して
小さい断面積を持つポンチ14で薄板1を凹部2に比較
して小さい深さ寸法もって窪み3を張り出し形成する加
工を繰り返して、図5および図6に示すように薄板1に
おいて多数に窪み3が並んだ底面部を持ち、且つ凹部2
より深さが小さい第一段階の凹部2aを形成する。
小さい断面積を持つポンチ14で薄板1を凹部2に比較
して小さい深さ寸法もって窪み3を張り出し形成する加
工を繰り返して、図5および図6に示すように薄板1に
おいて多数に窪み3が並んだ底面部を持ち、且つ凹部2
より深さが小さい第一段階の凹部2aを形成する。
【0037】ここで、ポンチ14で薄板1に窪み3を形
成する加工は、ポンチ14が薄板1を押し込む深さをポ
ンチ14の直径で除した値が,0.1%ないし30%と
なる範囲で行う。この範囲でポンチ加工を行うことによ
り、薄板1に深絞り加工のように不均一な伸び変形を与
えることを防止できる。この加工度が0.1%未満であ
るとポンチ加工を能率良く行うことができず、30%を
越えると薄板1に不均一な伸び変形が発生する。好まし
くは10%ないし20%である。
成する加工は、ポンチ14が薄板1を押し込む深さをポ
ンチ14の直径で除した値が,0.1%ないし30%と
なる範囲で行う。この範囲でポンチ加工を行うことによ
り、薄板1に深絞り加工のように不均一な伸び変形を与
えることを防止できる。この加工度が0.1%未満であ
るとポンチ加工を能率良く行うことができず、30%を
越えると薄板1に不均一な伸び変形が発生する。好まし
くは10%ないし20%である。
【0038】また、ポンチ加工に際して、ポンチ14を
囲む複数の押え体15と受け体16を囲む複数の押え体
17が夫々個別に動作して、ポンチ14の真下に位置す
る薄板1の部分を押える。このため、各押え体15、1
7がポンチ加工すべき薄板1の部分をその形状に応じて
適切な状態で確実に押えて、ポンチ14により窪み3を
確実且つ容易に形成できるとともに、窪み3にしわが発
生することも防止できる。
囲む複数の押え体15と受け体16を囲む複数の押え体
17が夫々個別に動作して、ポンチ14の真下に位置す
る薄板1の部分を押える。このため、各押え体15、1
7がポンチ加工すべき薄板1の部分をその形状に応じて
適切な状態で確実に押えて、ポンチ14により窪み3を
確実且つ容易に形成できるとともに、窪み3にしわが発
生することも防止できる。
【0039】さらに、薄板1に引っ張り力を加えて薄板
1を緊張させているので、ポンチ加工に際して押さえ体
15が薄板1を押さえることをバックアップしている。
このため、ポンチ加工に際してさらに精度良く窪み3を
形成することができる。従って、凹部2aの底面部は多
数の窪み3が一定の高さで整然と並んで形成される。こ
のとは後述するように後の段階で形成する凹部2b,2
cの底面部においてもいえることであり、従って最終的
に高い精度の凹部を容易に形成できることになる。
1を緊張させているので、ポンチ加工に際して押さえ体
15が薄板1を押さえることをバックアップしている。
このため、ポンチ加工に際してさらに精度良く窪み3を
形成することができる。従って、凹部2aの底面部は多
数の窪み3が一定の高さで整然と並んで形成される。こ
のとは後述するように後の段階で形成する凹部2b,2
cの底面部においてもいえることであり、従って最終的
に高い精度の凹部を容易に形成できることになる。
【0040】ポンチ14が薄板1を押し込む時に、薄板
1がたわむことがなく、薄板1のたわみにより窪み3の
形成の精度が低下することを防止して精度の高い窪み1
3の形成を行うことができる。具体的には、薄板1に引
っ張り力を加えている場合に比較して、薄板1に引っ張
り力を加えていない場合には、凹部2aの底面部の大き
い。
1がたわむことがなく、薄板1のたわみにより窪み3の
形成の精度が低下することを防止して精度の高い窪み1
3の形成を行うことができる。具体的には、薄板1に引
っ張り力を加えている場合に比較して、薄板1に引っ張
り力を加えていない場合には、凹部2aの底面部の大き
い。
【0041】第一段階の凹部2aを形成した後に、図7
および図8に示すように第二段階の凹部2bを形成す
る。この第二段階の凹部2bの深さは例えば第一段階の
凹部2aと同じである。そこで、薄板1を第二段階の凹
部2bの深さに相当する距離をもって上昇させる。そし
て、前記と同じようにポンチ14により凹部2bに底面
部に多数の窪み3を並べて形成して、凹部2aの下部に
さらに下側に伸びる凹部2bを形成する。この場合、第
一段階の凹部2aに形成した各窪み3に対して位置をず
らして形成して、凹部2bの底面部の平坦度を高める。
および図8に示すように第二段階の凹部2bを形成す
る。この第二段階の凹部2bの深さは例えば第一段階の
凹部2aと同じである。そこで、薄板1を第二段階の凹
部2bの深さに相当する距離をもって上昇させる。そし
て、前記と同じようにポンチ14により凹部2bに底面
部に多数の窪み3を並べて形成して、凹部2aの下部に
さらに下側に伸びる凹部2bを形成する。この場合、第
一段階の凹部2aに形成した各窪み3に対して位置をず
らして形成して、凹部2bの底面部の平坦度を高める。
【0042】さらに、続けて同じ動作により図9および
図10に示すように第二段階の凹部2bの底面部に多数
の窪み3を並べて形成して、凹部2bの底面部の下部を
伸ばして第三段階の凹部2cを形成する。ここでは、窪
み3を第二段階の凹部2bの窪み3に対して位置をずら
して形成して、凹部2cの底面部の平坦度を高める。
図10に示すように第二段階の凹部2bの底面部に多数
の窪み3を並べて形成して、凹部2bの底面部の下部を
伸ばして第三段階の凹部2cを形成する。ここでは、窪
み3を第二段階の凹部2bの窪み3に対して位置をずら
して形成して、凹部2cの底面部の平坦度を高める。
【0043】さらに、図11および図12に示すように
凹部2cの底面部の周縁および凹部2cの周縁面部をポ
ンチ35により連続的に押圧して、これらの部分の平坦
度を高める。ポンチ35はポンチ14より直径の小さな
ものを用いる。
凹部2cの底面部の周縁および凹部2cの周縁面部をポ
ンチ35により連続的に押圧して、これらの部分の平坦
度を高める。ポンチ35はポンチ14より直径の小さな
ものを用いる。
【0044】最後に、図13および図14に示すように
薄板1の凹部2cに対して仕上げ加工を行う。すなわ
ち、加工装置において仕上げ型36と、この型36を受
ける型受け体37を用意する。仕上げ型36は薄板1の
凹部2の最終形状と同じ形状をなすとともに、外周部に
押え部を有するものであり、型受け体37はダイス形を
なしている。仕上げ型36は加工装置に設けた専用の駆
動装置に装着する。
薄板1の凹部2cに対して仕上げ加工を行う。すなわ
ち、加工装置において仕上げ型36と、この型36を受
ける型受け体37を用意する。仕上げ型36は薄板1の
凹部2の最終形状と同じ形状をなすとともに、外周部に
押え部を有するものであり、型受け体37はダイス形を
なしている。仕上げ型36は加工装置に設けた専用の駆
動装置に装着する。
【0045】そして、薄板1の凹部2を型受け体36に
嵌合し、薄板1に非加工部を型受け体36の上面にのせ
る。仕上げ型36を加工して薄板1の凹部2に嵌合す
る。仕上げ型36の押え部は薄板1の非加工部を押え
る。これにより薄板1に必要とする最終形状をもつ凹部
2を形成する。すなわち、凹部2は図15および図16
に示すように底面部と周縁面部が直角をなすものであ
る。
嵌合し、薄板1に非加工部を型受け体36の上面にのせ
る。仕上げ型36を加工して薄板1の凹部2に嵌合す
る。仕上げ型36の押え部は薄板1の非加工部を押え
る。これにより薄板1に必要とする最終形状をもつ凹部
2を形成する。すなわち、凹部2は図15および図16
に示すように底面部と周縁面部が直角をなすものであ
る。
【0046】また、本実施例に加工装置は図17に示す
ように制御装置38を用いてポンチユニット11、受け
体ユニット12、各モータの駆動を制御する、すなわ
ち、ポンチ14が薄板1に加工部の形状を検査して、次
に加工する加工部の加工量を決定して、ポンチユニット
11、受け体ユニット12、各モータの夫々の駆動を制
御する。
ように制御装置38を用いてポンチユニット11、受け
体ユニット12、各モータの駆動を制御する、すなわ
ち、ポンチ14が薄板1に加工部の形状を検査して、次
に加工する加工部の加工量を決定して、ポンチユニット
11、受け体ユニット12、各モータの夫々の駆動を制
御する。
【0047】図15および図16に示す製品を形成する
ために薄板を加工する方法の具体的な一例を挙げる。薄
板はアルミニウム合金(AA5182)からなるもので、縦10
00mm×横2000mm×厚さ1mmである。凹部は縦60
0mm×横1200mm×深さ25mmである。凹部を形成す
るための加工に際しては、直径200mmのポンチを使用
し、一回の加工深さは12.5mmである。
ために薄板を加工する方法の具体的な一例を挙げる。薄
板はアルミニウム合金(AA5182)からなるもので、縦10
00mm×横2000mm×厚さ1mmである。凹部は縦60
0mm×横1200mm×深さ25mmである。凹部を形成す
るための加工に際しては、直径200mmのポンチを使用
し、一回の加工深さは12.5mmである。
【0048】なお、本発明は前述した実施例に限定され
ず、種々変形して実施することができる。
ず、種々変形して実施することができる。
【0049】例えば、図11および図12に示す工程は
この仕上げ加工を容易にするためのもので、かならずし
も必要としない。また、受け体ユニット12に設けた押
え体17はポンチ受け体16と一体に形成しても良い。
この仕上げ加工を容易にするためのもので、かならずし
も必要としない。また、受け体ユニット12に設けた押
え体17はポンチ受け体16と一体に形成しても良い。
【0050】本発明が対象する製品は前述した実施例に
限定されず、図18および図19に示すように薄板1に
図18および図19に示す形状の凹部2を形成するもの
も対象にできる。
限定されず、図18および図19に示すように薄板1に
図18および図19に示す形状の凹部2を形成するもの
も対象にできる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明の難加工金属
薄板の加工方法によれば、ポンチにより薄板に多数の小
さな伸び変形を与えて最終的に形成しようとする凹部に
比較して深さが浅い凹部を張り出して形成し、この凹部
を複数段に重ねて形成することにより所定深さの凹部を
張り出して形成するので、凹部全体を薄板の小さな伸び
の変形の積み重ねにより形成でき、また凹部の周縁面部
に伸びを与えるだけでなく底面部にも伸びを与えて凹部
を形成できる。そして、ポンチにより薄板に窪みを形成
する1回の加工の加工度を特定して、このポンチ加工が
薄板に対して深絞り加工のように不均一な伸び変形を与
えることを防止できる。
薄板の加工方法によれば、ポンチにより薄板に多数の小
さな伸び変形を与えて最終的に形成しようとする凹部に
比較して深さが浅い凹部を張り出して形成し、この凹部
を複数段に重ねて形成することにより所定深さの凹部を
張り出して形成するので、凹部全体を薄板の小さな伸び
の変形の積み重ねにより形成でき、また凹部の周縁面部
に伸びを与えるだけでなく底面部にも伸びを与えて凹部
を形成できる。そして、ポンチにより薄板に窪みを形成
する1回の加工の加工度を特定して、このポンチ加工が
薄板に対して深絞り加工のように不均一な伸び変形を与
えることを防止できる。
【0052】従って、難加工金属からなる薄板を無理無
く変形させてクラックの発生を伴なわずに凹部を張り出
して形成し、難加工金属からなる薄板に凹部を形成する
加工を高い歩留まりをもって製作できる。
く変形させてクラックの発生を伴なわずに凹部を張り出
して形成し、難加工金属からなる薄板に凹部を形成する
加工を高い歩留まりをもって製作できる。
【図1】(a)ないし(c)は夫々本発明の難加工金属
薄板の加工方法の一実施例においてポンチが基板を加工
する過程を示す図。 (d)はポンチ加工時における薄板の移動過程を示す
図。
薄板の加工方法の一実施例においてポンチが基板を加工
する過程を示す図。 (d)はポンチ加工時における薄板の移動過程を示す
図。
【図2】同実施例において使用する加工装置を示す斜視
図。
図。
【図3】同実施例において使用するポンチおよびポンチ
受け体を示す正面図。
受け体を示す正面図。
【図4】(a)はポンチを示す下面図。 (b)はポンチ受け体を示す上面図
【図5】本発明の一実施例において薄板に凹部を形成す
る過程においてポンチ加工を施した薄板を示す平面図。
る過程においてポンチ加工を施した薄板を示す平面図。
【図6】薄板に凹部を形成する過程においてポンチ加工
を施した薄板を示す断面図。
を施した薄板を示す断面図。
【図7】薄板に凹部を形成する過程においてポンチ加工
を施した薄板を示す平面図。
を施した薄板を示す平面図。
【図8】薄板に凹部を形成する過程においてポンチ加工
を施した薄板を示す断面図。
を施した薄板を示す断面図。
【図9】薄板に凹部を形成する過程においてポンチ加工
を施した薄板を示す平面図。
を施した薄板を示す平面図。
【図10】薄板に凹部を形成する過程においてポンチ加
工を施した薄板を示す断面図。
工を施した薄板を示す断面図。
【図11】薄板に凹部を形成する過程においてポンチ加
工を施した薄板を示す平面図。
工を施した薄板を示す平面図。
【図12】薄板に凹部を形成する過程においてポンチ加
工を施した薄板を示す断面図。
工を施した薄板を示す断面図。
【図13】薄板に凹部を形成する過程において仕上げ加
工を示す断面図。
工を示す断面図。
【図14】薄板に凹部を形成する過程において仕上げ加
工を示す断面図。
工を示す断面図。
【図15】凹部を形成した薄板を示す平面図。
【図16】凹部を形成した薄板を示す斜視図。
【図17】本発明の一実施例における加工装置の作動を
示すブロック図。
示すブロック図。
【図18】凹部を形成した薄板の他の例を示す平面図。
【図19】凹部を形成した薄板の他の例を示す断面図。
1…薄板、2…凹部、14…ポンチ、15…押え体、1
6…ポンチ受け、17…押え体。
6…ポンチ受け、17…押え体。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 難加工金属からなる薄板に、この薄板か
ら張り出す凹部を形成する方法であって、 前記凹部の底面の面積に比較して小さい断面積を持つポ
ンチおよびこのポンチを囲む受け体と、前記ポンチを受
けるポンチ受け体とを用意し、前記押え体で前記薄板を
押えつつ、前記ポンチで前記薄板を前記凹部の深さ寸法
に比較して小さい深さ寸法をもって前記ポンチ受け体に
押し込んで前記薄板に窪みを形成する加工を繰り返して
前記薄板を前記凹部と同じ平面形状に張り出す凹部形成
加工を複数回に分けて行い、これら各凹部形成加工毎に
張り出し深さを順次増大させながら前記薄板に凹部を形
成する第一の工程と、 前記凹部と同じ寸法形状を持つ仕上げ型およびこの仕上
げ型を受ける型受け体を用意し、前記薄板を前記型受け
体に載せ、前記仕上げ型を前記薄板の前記凹部に押し込
んで前記凹部を最終形状に仕上げる第二の工程とを具備
し、 第一の工程において前記ポンチで前記薄板に窪みを形成
する加工は、前記ポンチが前記薄板を押し込む深さを前
記ポンチの直径で除した値が,0.1%ないし30%と
なる範囲で行うものであることを特徴とする難加工金属
薄板の加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3188945A JPH0531539A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 難加工金属薄板の加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3188945A JPH0531539A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 難加工金属薄板の加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0531539A true JPH0531539A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16232666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3188945A Pending JPH0531539A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 難加工金属薄板の加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0531539A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009279607A (ja) * | 2008-05-21 | 2009-12-03 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 金属母材の成形方法 |
CN109475911A (zh) * | 2016-07-15 | 2019-03-15 | 杰富意钢铁株式会社 | 冲压成型用的金属板及其制造方法、和冲压件制造方法 |
JP2021521348A (ja) * | 2018-04-10 | 2021-08-26 | ボディコート アイエムティ インコーポレイテッドBodycote Imt,Inc. | 熱間等方圧加圧のためのカプセルを作成する方法 |
-
1991
- 1991-07-29 JP JP3188945A patent/JPH0531539A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009279607A (ja) * | 2008-05-21 | 2009-12-03 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 金属母材の成形方法 |
CN109475911A (zh) * | 2016-07-15 | 2019-03-15 | 杰富意钢铁株式会社 | 冲压成型用的金属板及其制造方法、和冲压件制造方法 |
JP2021521348A (ja) * | 2018-04-10 | 2021-08-26 | ボディコート アイエムティ インコーポレイテッドBodycote Imt,Inc. | 熱間等方圧加圧のためのカプセルを作成する方法 |
US11673191B2 (en) | 2018-04-10 | 2023-06-13 | Bodycote Imt, Inc. | Method of making a capsule for hot isostatic pressing |
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