JPH05315205A - 電解コンデンサの接続方法 - Google Patents
電解コンデンサの接続方法Info
- Publication number
- JPH05315205A JPH05315205A JP4115584A JP11558492A JPH05315205A JP H05315205 A JPH05315205 A JP H05315205A JP 4115584 A JP4115584 A JP 4115584A JP 11558492 A JP11558492 A JP 11558492A JP H05315205 A JPH05315205 A JP H05315205A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductive
- electrolytic capacitors
- current flowing
- conductive plate
- parallel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Inverter Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数の電解コンデンサを並列接続する場合の
インダクタンス成分を低減して回路インピーダンスの上
昇を抑制する。 【構成】 複数の電解コンデンサCを並列接続する際
に、各正極(+)端子同士と各負極(−)端子同士を夫
々導通接続するとともに、最終接続段の負極端子に接続
された導電板を始端側に折り返し、この導電板に流れる
電流の方向と各端子を流れる電流の方向とを互いに逆方
向にすることで、通電時に生じる磁束を相殺するように
した。
インダクタンス成分を低減して回路インピーダンスの上
昇を抑制する。 【構成】 複数の電解コンデンサCを並列接続する際
に、各正極(+)端子同士と各負極(−)端子同士を夫
々導通接続するとともに、最終接続段の負極端子に接続
された導電板を始端側に折り返し、この導電板に流れる
電流の方向と各端子を流れる電流の方向とを互いに逆方
向にすることで、通電時に生じる磁束を相殺するように
した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧形インバータ、特
にトランジスタインバータの直流回路部に用いられる電
解コンデンサの接続方法に関する。
にトランジスタインバータの直流回路部に用いられる電
解コンデンサの接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、トランジスタインバータの需要が
多く、例えば可変速装置等に電圧形インバータとして広
く使用されている。
多く、例えば可変速装置等に電圧形インバータとして広
く使用されている。
【0003】図4はトランジスタインバータの概略回路
であり、商用電力を直流電力に変換する順変換部と、直
流電力を交流電力に変換して誘導電動機IMに導く逆変
換部との間の直流回路部に電解コンデンサCが並列接続
されている。
であり、商用電力を直流電力に変換する順変換部と、直
流電力を交流電力に変換して誘導電動機IMに導く逆変
換部との間の直流回路部に電解コンデンサCが並列接続
されている。
【0004】このような回路構成では、可変速装置の容
量が大きくなるにつれて電解コンデンサCの容量も大き
いものが必要となる。そのため、通常は、電解コンデン
サCを複数並列接続して大容量に対応している。また、
負荷分担を軽減して均等のコンデンサ寿命を得るため
に、複数の電解コンデンサCを並列接続することも良く
行われている。
量が大きくなるにつれて電解コンデンサCの容量も大き
いものが必要となる。そのため、通常は、電解コンデン
サCを複数並列接続して大容量に対応している。また、
負荷分担を軽減して均等のコンデンサ寿命を得るため
に、複数の電解コンデンサCを並列接続することも良く
行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでトランジスタ
インバータでは、回路のインピーダンスによる電圧上昇
を抑えてトランジスタ電流容量の限度で使用することが
コスト的に有利となる。そのためには回路構成導体のイ
ンダクタンス成分を小さくことが重要となる。
インバータでは、回路のインピーダンスによる電圧上昇
を抑えてトランジスタ電流容量の限度で使用することが
コスト的に有利となる。そのためには回路構成導体のイ
ンダクタンス成分を小さくことが重要となる。
【0006】しかしながら、従来は電解コンデンサCの
並列接続数が多くなるにつれて各端子を接続する導電部
材も長くなり、そのインダクタンス成分が増加する問題
があった。
並列接続数が多くなるにつれて各端子を接続する導電部
材も長くなり、そのインダクタンス成分が増加する問題
があった。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、複数の電解コンデンサ
を並列接続する場合の導電部材のインダクタンスを低減
し得る接続方法を提供することにある。
ので、その目的とするところは、複数の電解コンデンサ
を並列接続する場合の導電部材のインダクタンスを低減
し得る接続方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電解コンデンサ
の接続方法は、複数の電解コンデンサの正極端子と負極
端子とを夫々並列に接続する方法であって、正極端子同
士を接続する第一の導電部材と、負極端子同士を接続す
る第二の導電部材と、これら導電部材に夫々絶縁部材を
介して隣接し、且つ、第一又は第二の導電部材の一端部
を他端部に折り返す第三の導電部材とを設け、この第三
の導電部材を流れる電流方向が第一及び第二の導電部材
を流れる電流方向と互いに逆方向になるようにしたこと
を特徴とする。
の接続方法は、複数の電解コンデンサの正極端子と負極
端子とを夫々並列に接続する方法であって、正極端子同
士を接続する第一の導電部材と、負極端子同士を接続す
る第二の導電部材と、これら導電部材に夫々絶縁部材を
介して隣接し、且つ、第一又は第二の導電部材の一端部
を他端部に折り返す第三の導電部材とを設け、この第三
の導電部材を流れる電流方向が第一及び第二の導電部材
を流れる電流方向と互いに逆方向になるようにしたこと
を特徴とする。
【0009】
【作用】第一及び第二の導電部材に電流が流れると、導
体外部の電流方向と垂直面内に右回り方向の磁束が発生
する。ここで、これら導電部材のいずれかの一端部から
他端部に第三の導電部材で折り返すと、電流方向が互い
に逆方向となるため、磁束が相殺され、インダクタンス
成分が低減する。
体外部の電流方向と垂直面内に右回り方向の磁束が発生
する。ここで、これら導電部材のいずれかの一端部から
他端部に第三の導電部材で折り返すと、電流方向が互い
に逆方向となるため、磁束が相殺され、インダクタンス
成分が低減する。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
る。
【0011】図1は本発明に係る電解コンデンサの接続
方法の説明図である。図1に示すように、本発明は、複
数の電解コンデンサCを並列接続する際に、各正極
(+)端子同士と各負極(−)端子同士を夫々導通接続
するとともに、最終接続段の負極端子に接続された導電
部材を始端側に折り返したものである。
方法の説明図である。図1に示すように、本発明は、複
数の電解コンデンサCを並列接続する際に、各正極
(+)端子同士と各負極(−)端子同士を夫々導通接続
するとともに、最終接続段の負極端子に接続された導電
部材を始端側に折り返したものである。
【0012】図2は電解コンデンサの電極接続状態図で
あり、電解コンデンサ10の正極端子同士を導通接続す
る第一の導電板1、負極端子同士を導通接続する第二の
導電板2、及び折り返しに用いる第三の導電板3を絶縁
板4を介して隣接させている。このようにすれば、第三
の導電板3を流れる電流方向が第一及び第二の導電板
1,2を流れる電流方向と互いに逆方向になる。
あり、電解コンデンサ10の正極端子同士を導通接続す
る第一の導電板1、負極端子同士を導通接続する第二の
導電板2、及び折り返しに用いる第三の導電板3を絶縁
板4を介して隣接させている。このようにすれば、第三
の導電板3を流れる電流方向が第一及び第二の導電板
1,2を流れる電流方向と互いに逆方向になる。
【0013】図3は本発明を具体的に実現するコンデン
サユニットの外観図であり、(a)は平面図、(b)は
正面図を示す。この実施例では、5個の電解コンデンサ
10を並列接続して成るユニットの例を示している。図
3を参照すると、第一〜第三の導電板1〜3を夫々絶縁
板4を介してこの順に隣接させ、各電解コンデンサ10
の正極端子を第一の導電板1、負極端子を第二の導電板
2で夫々導通接続するとともに、第二の導電板2の終端
を、第三の導電板3に導通接続している。
サユニットの外観図であり、(a)は平面図、(b)は
正面図を示す。この実施例では、5個の電解コンデンサ
10を並列接続して成るユニットの例を示している。図
3を参照すると、第一〜第三の導電板1〜3を夫々絶縁
板4を介してこの順に隣接させ、各電解コンデンサ10
の正極端子を第一の導電板1、負極端子を第二の導電板
2で夫々導通接続するとともに、第二の導電板2の終端
を、第三の導電板3に導通接続している。
【0014】そして始端側の第一の導電板1と第三の導
電板3とをL字状に成形して夫々正負配線端子1a,3
aとしている。
電板3とをL字状に成形して夫々正負配線端子1a,3
aとしている。
【0015】上記構造のコンデンサユニットをトランジ
スタインバータに接続するときは、正配線端子1aを正
極性の電源ライン、負配線端子3aを負極性の電源ライ
ンに夫々接続する。そうすると、第一の導電板1を流れ
る電流と第三の導電板3を流れる電流は絶対値が同じで
その方向が互いに逆方向となるため、通電により各導電
板1〜3周辺に発生する磁束が互いに相殺される。これ
により各導電板1〜3のインダクタンス成分が大幅に低
減し、回路インピーダンスが低下するので、従来の電解
コンデンサの接続方法に比べて格段に低い電流でインバ
ータを動作させることができる。
スタインバータに接続するときは、正配線端子1aを正
極性の電源ライン、負配線端子3aを負極性の電源ライ
ンに夫々接続する。そうすると、第一の導電板1を流れ
る電流と第三の導電板3を流れる電流は絶対値が同じで
その方向が互いに逆方向となるため、通電により各導電
板1〜3周辺に発生する磁束が互いに相殺される。これ
により各導電板1〜3のインダクタンス成分が大幅に低
減し、回路インピーダンスが低下するので、従来の電解
コンデンサの接続方法に比べて格段に低い電流でインバ
ータを動作させることができる。
【0016】なお、本実施例では、電解コンデンサの負
極端子の終端を折り返した場合について説明したが、正
極端子の終端を折り返す構成にすることもできる。
極端子の終端を折り返した場合について説明したが、正
極端子の終端を折り返す構成にすることもできる。
【0017】また、図3では5個の電解コンデンサ10
を並列接続して成るコンデンサユニットの例を示した
が、本発明はより多数の電解コンデンサを接続しても同
様の効果が得られるので、この実施例に拘束されること
はない。
を並列接続して成るコンデンサユニットの例を示した
が、本発明はより多数の電解コンデンサを接続しても同
様の効果が得られるので、この実施例に拘束されること
はない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、電解
コンデンサの正極端子同士、負極端子同士を夫々第一、
第二の導電部材を用いて導通接続するとともに、これら
導電部材の一端を他端側に折り返す第三の導電部材とを
設け、且つ、この第三の導電部材を絶縁部材を介して第
一及び第二の導電部材に隣接させたので、各導電部材へ
の通電により生じる磁束が相殺され、インダクタンス成
分が大幅に低減する効果がある。しかも、この効果は、
並列接続する電解コンデンサの数が増加しても同様に得
られるので、大容量用途に適した接続方法となる。
コンデンサの正極端子同士、負極端子同士を夫々第一、
第二の導電部材を用いて導通接続するとともに、これら
導電部材の一端を他端側に折り返す第三の導電部材とを
設け、且つ、この第三の導電部材を絶縁部材を介して第
一及び第二の導電部材に隣接させたので、各導電部材へ
の通電により生じる磁束が相殺され、インダクタンス成
分が大幅に低減する効果がある。しかも、この効果は、
並列接続する電解コンデンサの数が増加しても同様に得
られるので、大容量用途に適した接続方法となる。
【0019】また、電解コンデンサへの正負配線端子を
始端側に纏めることができるので、導電部材の長さの節
減も図れる。従って、回路のインピーダンス増加による
電圧上昇が抑えられ、トランジスタ電流容量の限度での
使用が容易となるので、運用コストが従来に比べて大幅
に低下する。
始端側に纏めることができるので、導電部材の長さの節
減も図れる。従って、回路のインピーダンス増加による
電圧上昇が抑えられ、トランジスタ電流容量の限度での
使用が容易となるので、運用コストが従来に比べて大幅
に低下する。
【図1】本発明に係る電解コンデンサの接続方法の説明
図である。
図である。
【図2】本発明を実現するための電解コンデンサの電極
接続状態図である。
接続状態図である。
【図3】本発明を実現するコンデンサユニットの外観図
であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図4】本発明の適用例となるトランジスタインバータ
の概略構成図である。
の概略構成図である。
1〜3…導電板(導電部材) 4…絶縁板(絶縁部材) 10,C…電解コンデンサ
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の電解コンデンサの正極端子と負極
端子とを夫々並列に接続する方法であって、正極端子同
士を接続する第一の導電部材と、負極端子同士を接続す
る第二の導電部材と、これら導電部材に夫々絶縁部材を
介して隣接し、且つ、第一又は第二の導電部材の一端部
を他端部に折り返す第三の導電部材とを設け、この第三
の導電部材を流れる電流方向が前記第一及び第二の導電
部材を流れる電流方向と互いに逆方向になるようにした
ことを特徴とする電解コンデンサの接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4115584A JPH05315205A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 電解コンデンサの接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4115584A JPH05315205A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 電解コンデンサの接続方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05315205A true JPH05315205A (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=14666212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4115584A Pending JPH05315205A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 電解コンデンサの接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05315205A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10309073A (ja) * | 1997-03-07 | 1998-11-17 | Hitachi Ltd | 電力変換器およびその製造方法 |
US20120120548A1 (en) * | 2009-07-30 | 2012-05-17 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Capacitor assembly |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP4115584A patent/JPH05315205A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10309073A (ja) * | 1997-03-07 | 1998-11-17 | Hitachi Ltd | 電力変換器およびその製造方法 |
US20120120548A1 (en) * | 2009-07-30 | 2012-05-17 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Capacitor assembly |
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