JPH0530802B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0530802B2 JPH0530802B2 JP57132060A JP13206082A JPH0530802B2 JP H0530802 B2 JPH0530802 B2 JP H0530802B2 JP 57132060 A JP57132060 A JP 57132060A JP 13206082 A JP13206082 A JP 13206082A JP H0530802 B2 JPH0530802 B2 JP H0530802B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- soil
- termites
- phosphorothioate
- treatment
- termite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
本発明は、建築物の建築区域内及びその付近の
土壌を防蟻剤で散布、混合等により処理する、土
壌処理方法に関する。 シロアリは日当りが悪く、湿気が多くしかも割
合に暖かいところを好み、家屋であれば台所、浴
室、洗面所、便所などの木部を食害し、建物に甚
大な被害を与える。また近年では、鉄筋コンクリ
ート建物内部の建材や通信用の地下ケーブルにも
被害が拡大している。我国では特にヤマトシロア
リ、イエシロアリによる被害が著しい。一般にイ
エシロアリは巣を地下に作り、そこからエサとな
る木材を求めて行動し、蟻道をのばす。又水をは
こぶ性質をもつので、乾燥している木質材料も食
害を受け、被害はじん大である。一方ヤマトシロ
アリは食害している場所が巣になる特徴があり、
イエシロアリと比較すれば、被害は軽微である
が、発生ひん度は高くシロアリ被害のほとんどが
このヤマトシロアリによるものである。いずれの
シロアリも土壌中を移動する為、シロアリの防除
は被害を受ける木部に直接シロアリ防除処理を施
す、木部処理方法以外に、建物の基礎内外を巾20
cmにわたり土壌に薬剤を散布したり、混合したり
する土壌処理方法が行なわれている。この土壌処
理に用いる単位処理面積当りの薬剤量は、地中ま
で薬剤を浸透させる為木部処理方法の場合より多
いのが普通であり、又土壌処理法の中でも、散布
法よりさらに深くまで薬剤を含有させる混合法の
方が薬剤量は多い。従来、土壌処理方法に使われ
ているクロルデンは長期間に渡る野外試験での実
績がある。反面、DDT、γ−BHC、アルドリ
ン、デイルドリンと同様有機塩素系の薬剤である
ので、クロルデンは高濃度で使用した場合、人蓄
に対する毒性が高く臭気があり、従つて作業者の
安全性、降雨流脱による環境汚染等に問題があつ
た。 本発明の目的は人畜に対する安全性が高く、環
境汚染の問題がなくかつ長期のシロアリ予防効果
を持つた土壌処理方法を提供することにある。 本発明者らは、次式: で表わされるO,O−ジエチル−O−2,3−ジ
ヒドロ−3−オキソ−2−フエニル−6−ピリダ
ジニルホスホロチオエート(以下、本ホスホロチ
オエートと略称する)を有効成分とする薬剤を土
壌に含有させることにより、長期にわたりシロア
リを選択的に忌避する効果が得られることを見出
した。 本ホスホロチオエートは農業用殺虫剤に有効な
低毒性有機剤として知られている。例えば、
Breuilの米国特許第2759937号に殺虫、殺ダニ剤
として有効であことが記載され、特公昭51−
14568号および特公昭52−46288号にニカメイガお
よびツマグロヨコバイの防除に用いることが記載
されている。 従来使用されていたγ−BHC、DDT、デイル
ドリン等は蓄積性、難分解性、発ガン性等の人畜
に対する毒性が高く且つ環境汚染の恐れがあるた
め使用が禁止されている。又現在使用されている
クロルデンも急性毒性LD50値が経口で280〜570
mg/Kg(ラツト)、経皮で530〜700mg/Kg(ラツ
ト)、又魚毒性についてはTLmが48時間で
0.26ppm(コイ)、0.1ppm(ヒメダカ)と高い。こ
れに対して本発明の土壌処理方法に用いる処理薬
剤が含有する本ホスホロチオエートの毒性は極め
て低く、例えば急性毒性LD50値が経口で769mg/
Kg(ラツト)、経皮で2300mg/Kg(ラツト)であ
る。亜急性、慢性毒性試験に於ても異常は認めら
れず、発ガン性、変異原性試験においても陰性で
ある。魚毒性についてはTLm値が48時間で
12ppm(コイ)、10ppm(ヒメダカ)などで、本ホ
スホロチオエートは人畜魚類に対する毒性が極め
て低い。 本発明の土壌処理方法に用いる処理薬剤は、通
常使用されている土壌処理剤と同様に各種の担
体、補助剤と共に各種の液体又は固体製剤形態、
たとえば乳剤、粉剤などとして使用できる。他の
殺虫剤などを追加混合することもできる。 本発明の土壌処理方法を実際に適用する場合、
従来の土壌処理方法と同様混合法や散布法を用い
ることができる。本発明の土壌処理方法は土壌の
種類、性質、当該地域の気候の特性、シロアリの
種類等により異なる適用形態をとる。適用量につ
いては、本ホスホロチオエートを混合法の場合2
g/m3以上、好ましくは5g/m3以上、散布法の
場合1g/m2以上、好ましくは5g/m2以上土壌
に含有させれば良い、上限の制限はないが、特に
大量施用の必要なく、保健衛生上、安全面から混
合法の場合100g/m3以下、散布法の場合100g/
m2以下が好ましい。従来のクロルデンによる土壌
処理は散布法で60〜100g/m2以上を必要とし、
本発明の方法はそれよりはるかに少ない薬量で同
等またはそれ以上の目的を達成できる。又クロル
デンにより処理された土壌においては、シロアリ
以外の他の動物も無差別に死滅させるのに対し、
本発明の土壌処理方法は長期的な効力の主体がシ
ロアリに対する忌避的作用にあるため、他の動
物、生態系に与える影響が少なく、環境汚染の少
ないすぐれた土壌処理方法である。以下実施例を
挙げて説明するが、本ホスホロチオエートの配合
割合、補助成分およびその添加量はそれに限定さ
れるものではない。 実施例 1 野外のシロアリの生息する地域に直径15cm、深
さ30cmの穴をほり、ほり出した土壌と本ホスホロ
チオエート40%乳剤(配合)、本ホスホロチオエ
ート50%粉剤(配合)、スミチオン50%乳剤(住
友化学工業製)、クロルデン50%乳剤(配合)、ナ
ツク15%乳剤(日産化学工業製)、バイジツト50
%乳剤(日本特殊農業製)それぞれの希釈液とを
混合し、その各々の試験区(5本くり返し)にア
カマツ辺材(30×30×350mm)を埋設し1年後、
5年後に調査を行なつた。薬剤量は5/m2とし
粉剤においては10g、4g、2g/m2とした。又
試験区域の配置はランダムとした。又上記薬剤希
釈液を土壌(直径15cm)に散布し、アカマツ辺材
(30×30×150mm)を設置し同様に1年後、5年後
に調査を行なつた。配合例は次の通り 乳 剤 本ホスホロチトエート 40部 界面活性材 10部 キシレン 50部 合計100部 粉 剤 本ホスホロチオエート 50部 鉱物製粉末 50部 合計100部 クロルデン乳剤 クロルデン 50部 界面活性剤 10部 ケロシン 40部 合計100部 使用例は次の通り 本ホスホロチオエート乳剤 400倍希釈、1000希
釈、2000倍希釈 スミチオン乳剤 500 1250 バイジツト乳剤 500 1250 クロルデン乳剤 50 125 ナツク乳剤 150 375 結果を第1、2表に示す。
土壌を防蟻剤で散布、混合等により処理する、土
壌処理方法に関する。 シロアリは日当りが悪く、湿気が多くしかも割
合に暖かいところを好み、家屋であれば台所、浴
室、洗面所、便所などの木部を食害し、建物に甚
大な被害を与える。また近年では、鉄筋コンクリ
ート建物内部の建材や通信用の地下ケーブルにも
被害が拡大している。我国では特にヤマトシロア
リ、イエシロアリによる被害が著しい。一般にイ
エシロアリは巣を地下に作り、そこからエサとな
る木材を求めて行動し、蟻道をのばす。又水をは
こぶ性質をもつので、乾燥している木質材料も食
害を受け、被害はじん大である。一方ヤマトシロ
アリは食害している場所が巣になる特徴があり、
イエシロアリと比較すれば、被害は軽微である
が、発生ひん度は高くシロアリ被害のほとんどが
このヤマトシロアリによるものである。いずれの
シロアリも土壌中を移動する為、シロアリの防除
は被害を受ける木部に直接シロアリ防除処理を施
す、木部処理方法以外に、建物の基礎内外を巾20
cmにわたり土壌に薬剤を散布したり、混合したり
する土壌処理方法が行なわれている。この土壌処
理に用いる単位処理面積当りの薬剤量は、地中ま
で薬剤を浸透させる為木部処理方法の場合より多
いのが普通であり、又土壌処理法の中でも、散布
法よりさらに深くまで薬剤を含有させる混合法の
方が薬剤量は多い。従来、土壌処理方法に使われ
ているクロルデンは長期間に渡る野外試験での実
績がある。反面、DDT、γ−BHC、アルドリ
ン、デイルドリンと同様有機塩素系の薬剤である
ので、クロルデンは高濃度で使用した場合、人蓄
に対する毒性が高く臭気があり、従つて作業者の
安全性、降雨流脱による環境汚染等に問題があつ
た。 本発明の目的は人畜に対する安全性が高く、環
境汚染の問題がなくかつ長期のシロアリ予防効果
を持つた土壌処理方法を提供することにある。 本発明者らは、次式: で表わされるO,O−ジエチル−O−2,3−ジ
ヒドロ−3−オキソ−2−フエニル−6−ピリダ
ジニルホスホロチオエート(以下、本ホスホロチ
オエートと略称する)を有効成分とする薬剤を土
壌に含有させることにより、長期にわたりシロア
リを選択的に忌避する効果が得られることを見出
した。 本ホスホロチオエートは農業用殺虫剤に有効な
低毒性有機剤として知られている。例えば、
Breuilの米国特許第2759937号に殺虫、殺ダニ剤
として有効であことが記載され、特公昭51−
14568号および特公昭52−46288号にニカメイガお
よびツマグロヨコバイの防除に用いることが記載
されている。 従来使用されていたγ−BHC、DDT、デイル
ドリン等は蓄積性、難分解性、発ガン性等の人畜
に対する毒性が高く且つ環境汚染の恐れがあるた
め使用が禁止されている。又現在使用されている
クロルデンも急性毒性LD50値が経口で280〜570
mg/Kg(ラツト)、経皮で530〜700mg/Kg(ラツ
ト)、又魚毒性についてはTLmが48時間で
0.26ppm(コイ)、0.1ppm(ヒメダカ)と高い。こ
れに対して本発明の土壌処理方法に用いる処理薬
剤が含有する本ホスホロチオエートの毒性は極め
て低く、例えば急性毒性LD50値が経口で769mg/
Kg(ラツト)、経皮で2300mg/Kg(ラツト)であ
る。亜急性、慢性毒性試験に於ても異常は認めら
れず、発ガン性、変異原性試験においても陰性で
ある。魚毒性についてはTLm値が48時間で
12ppm(コイ)、10ppm(ヒメダカ)などで、本ホ
スホロチオエートは人畜魚類に対する毒性が極め
て低い。 本発明の土壌処理方法に用いる処理薬剤は、通
常使用されている土壌処理剤と同様に各種の担
体、補助剤と共に各種の液体又は固体製剤形態、
たとえば乳剤、粉剤などとして使用できる。他の
殺虫剤などを追加混合することもできる。 本発明の土壌処理方法を実際に適用する場合、
従来の土壌処理方法と同様混合法や散布法を用い
ることができる。本発明の土壌処理方法は土壌の
種類、性質、当該地域の気候の特性、シロアリの
種類等により異なる適用形態をとる。適用量につ
いては、本ホスホロチオエートを混合法の場合2
g/m3以上、好ましくは5g/m3以上、散布法の
場合1g/m2以上、好ましくは5g/m2以上土壌
に含有させれば良い、上限の制限はないが、特に
大量施用の必要なく、保健衛生上、安全面から混
合法の場合100g/m3以下、散布法の場合100g/
m2以下が好ましい。従来のクロルデンによる土壌
処理は散布法で60〜100g/m2以上を必要とし、
本発明の方法はそれよりはるかに少ない薬量で同
等またはそれ以上の目的を達成できる。又クロル
デンにより処理された土壌においては、シロアリ
以外の他の動物も無差別に死滅させるのに対し、
本発明の土壌処理方法は長期的な効力の主体がシ
ロアリに対する忌避的作用にあるため、他の動
物、生態系に与える影響が少なく、環境汚染の少
ないすぐれた土壌処理方法である。以下実施例を
挙げて説明するが、本ホスホロチオエートの配合
割合、補助成分およびその添加量はそれに限定さ
れるものではない。 実施例 1 野外のシロアリの生息する地域に直径15cm、深
さ30cmの穴をほり、ほり出した土壌と本ホスホロ
チオエート40%乳剤(配合)、本ホスホロチオエ
ート50%粉剤(配合)、スミチオン50%乳剤(住
友化学工業製)、クロルデン50%乳剤(配合)、ナ
ツク15%乳剤(日産化学工業製)、バイジツト50
%乳剤(日本特殊農業製)それぞれの希釈液とを
混合し、その各々の試験区(5本くり返し)にア
カマツ辺材(30×30×350mm)を埋設し1年後、
5年後に調査を行なつた。薬剤量は5/m2とし
粉剤においては10g、4g、2g/m2とした。又
試験区域の配置はランダムとした。又上記薬剤希
釈液を土壌(直径15cm)に散布し、アカマツ辺材
(30×30×150mm)を設置し同様に1年後、5年後
に調査を行なつた。配合例は次の通り 乳 剤 本ホスホロチトエート 40部 界面活性材 10部 キシレン 50部 合計100部 粉 剤 本ホスホロチオエート 50部 鉱物製粉末 50部 合計100部 クロルデン乳剤 クロルデン 50部 界面活性剤 10部 ケロシン 40部 合計100部 使用例は次の通り 本ホスホロチオエート乳剤 400倍希釈、1000希
釈、2000倍希釈 スミチオン乳剤 500 1250 バイジツト乳剤 500 1250 クロルデン乳剤 50 125 ナツク乳剤 150 375 結果を第1、2表に示す。
【表】
【表】
【表】
本ホスホロチオエートは少量でも少くとも5年
間有効である。スミチオン等の農薬では1年後で
も被害がでており、クロルデンは大量(本ホスホ
ロチエートの約25〜50倍以上)に使用しなければ
有効でなく、このような大量使用は次に述べるよ
うに生態系上問題である。 実施例 2 実施例1において2年目に各薬剤処理土壌の一
部をガラスシヤーレにとり、これにナメクジ、ヤ
スデ、ダンゴムシを各3頭づつ入れた。25℃±2
℃、RH75%の恒温器中に放置し、48時間後にこ
れら供試虫の状態を観察した。又比較の為処理直
後及び2年後の土壌を用いてシロアリ(100頭供
試)についても実験を行なつた。結果を第3表に
示す。
間有効である。スミチオン等の農薬では1年後で
も被害がでており、クロルデンは大量(本ホスホ
ロチエートの約25〜50倍以上)に使用しなければ
有効でなく、このような大量使用は次に述べるよ
うに生態系上問題である。 実施例 2 実施例1において2年目に各薬剤処理土壌の一
部をガラスシヤーレにとり、これにナメクジ、ヤ
スデ、ダンゴムシを各3頭づつ入れた。25℃±2
℃、RH75%の恒温器中に放置し、48時間後にこ
れら供試虫の状態を観察した。又比較の為処理直
後及び2年後の土壌を用いてシロアリ(100頭供
試)についても実験を行なつた。結果を第3表に
示す。
【表】
この結果からわかるように、本ホスホロチオエ
ートを含む土壌はいずれの動物に対しても殺滅さ
せる効力はなく、生態系に無害とみなされ、これ
はスミチオン等の農薬と同様である。なおクロル
デン処理土壌はシロアリに対して有効であるが、
ナメクジ、ヤスデ、ダンゴムシをも無差別に死滅
させ、生態系に悪影響を及ぼす。 実施例 3 実施例1で使用した野外で2年を経過した薬剤
混合土壌を用いて、第1および2図に示す装置に
て各薬剤処理土壌のシロアリに対する忌避効果を
調べる実験を行なつた。 シロアリ忌避効果実験装置は、第1および2図
に示すように、直方体容器11に上半部がガラス
板、下半部が穴あきアクリル板よりなる仕切板1
2を設けたものである。仕切板の片側の室13に
無処理土壌を入れ、他側の大きな室14に処理土
壌を入れる。処理土壌室14にアカマツ辺材15
(50×50×150mm)を半分埋め込み、無処理土壌室
13にシロアリを投入する。容器11にガラス板
16で蓋をする。 薬剤処理土壌は、あらかじめ25℃±2℃、
RH75%の恒温器中で1週間調整しておいた。シ
ロアリ忌避効果実験装置中の無処理土壌区中にシ
ロアリ100頭を投入し、この装置を25℃±2℃、
RH75%の恒温器中に10日間放置した。その後無
処理土壌、処理土壌をとりだしてふるいをかけて
各々の処理区中のシロアリの生死、アカマツ辺材
の食害を観察した。なおシロアリは野外採取した
ヤマトシロアリ及びイエシロアリを用いた。結果
を第4表に示す。
ートを含む土壌はいずれの動物に対しても殺滅さ
せる効力はなく、生態系に無害とみなされ、これ
はスミチオン等の農薬と同様である。なおクロル
デン処理土壌はシロアリに対して有効であるが、
ナメクジ、ヤスデ、ダンゴムシをも無差別に死滅
させ、生態系に悪影響を及ぼす。 実施例 3 実施例1で使用した野外で2年を経過した薬剤
混合土壌を用いて、第1および2図に示す装置に
て各薬剤処理土壌のシロアリに対する忌避効果を
調べる実験を行なつた。 シロアリ忌避効果実験装置は、第1および2図
に示すように、直方体容器11に上半部がガラス
板、下半部が穴あきアクリル板よりなる仕切板1
2を設けたものである。仕切板の片側の室13に
無処理土壌を入れ、他側の大きな室14に処理土
壌を入れる。処理土壌室14にアカマツ辺材15
(50×50×150mm)を半分埋め込み、無処理土壌室
13にシロアリを投入する。容器11にガラス板
16で蓋をする。 薬剤処理土壌は、あらかじめ25℃±2℃、
RH75%の恒温器中で1週間調整しておいた。シ
ロアリ忌避効果実験装置中の無処理土壌区中にシ
ロアリ100頭を投入し、この装置を25℃±2℃、
RH75%の恒温器中に10日間放置した。その後無
処理土壌、処理土壌をとりだしてふるいをかけて
各々の処理区中のシロアリの生死、アカマツ辺材
の食害を観察した。なおシロアリは野外採取した
ヤマトシロアリ及びイエシロアリを用いた。結果
を第4表に示す。
【表】
はげしい喰害
この結果、本ホスホロチオエート処理土壌のシ
ロアリに対する主たる効力は忌避的効力であるこ
とを示している。すなわち、初期における主たる
効力は殺シロアリ効力であるが、これは長つづき
せず、2年後には殺シロアリ効力は消失してお
り、それ以降はシロアリに対する忌避的効力によ
り、長期間木材をシロアリの被害から守ることが
明らかになつた。 実施例 4 群馬県伊勢崎市八斗島の住宅4軒を交互に本ホ
スホロチオエートによる土壌処理区及び無処理区
に別け、4年後に被害調査を行なつた。調査個別
は台所及び浴室とした。住宅の配置と間取りを第
3図に示す。結果を次に示す。
この結果、本ホスホロチオエート処理土壌のシ
ロアリに対する主たる効力は忌避的効力であるこ
とを示している。すなわち、初期における主たる
効力は殺シロアリ効力であるが、これは長つづき
せず、2年後には殺シロアリ効力は消失してお
り、それ以降はシロアリに対する忌避的効力によ
り、長期間木材をシロアリの被害から守ることが
明らかになつた。 実施例 4 群馬県伊勢崎市八斗島の住宅4軒を交互に本ホ
スホロチオエートによる土壌処理区及び無処理区
に別け、4年後に被害調査を行なつた。調査個別
は台所及び浴室とした。住宅の配置と間取りを第
3図に示す。結果を次に示す。
【表】
(注) 分母は調査住宅数、分子は
被害住宅数を示す。
被害住宅数を示す。
第1図および第2図はそれぞれシロアリ忌避効
果実験装置の線図的平面図および断面図、第3図
は土壌処理実験を行つた住宅の配置図および間取
り図である。
果実験装置の線図的平面図および断面図、第3図
は土壌処理実験を行つた住宅の配置図および間取
り図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 O,O−ジエチル−O−2,3−ジヒドロ−
3−オキソ−2−フエニル−6−ピリダジニルホ
スホロチオエートを有効成分として含有する液状
薬剤または粉粒状薬剤を、土壌に対して有効成分
が2g/m3以上となるよう家屋の床下の土壌に混
合処理してシロアリを防除することを特徴とする
土壌処理方法。 2 O,O−ジエチル−O−2,3−ジヒドロ−
3−オキソ−2−フエニル−6−ピリダジニルホ
スホロチオエートを有効成分として含有する液状
薬剤または粉粒状薬剤を、土壌面に対して有効成
分が1g/m3以上となるよう家屋の床下の土壌に
混合処理してシロアリを防除することを特徴とす
る土壌処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13206082A JPS5925307A (ja) | 1982-07-30 | 1982-07-30 | 土壌処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13206082A JPS5925307A (ja) | 1982-07-30 | 1982-07-30 | 土壌処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5925307A JPS5925307A (ja) | 1984-02-09 |
JPH0530802B2 true JPH0530802B2 (ja) | 1993-05-11 |
Family
ID=15072570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13206082A Granted JPS5925307A (ja) | 1982-07-30 | 1982-07-30 | 土壌処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5925307A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5916703A (ja) * | 1982-07-20 | 1984-01-27 | ア−ス製薬株式会社 | 木材劣化防止剤組成物及び木材劣化防止方法 |
-
1982
- 1982-07-30 JP JP13206082A patent/JPS5925307A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5916703A (ja) * | 1982-07-20 | 1984-01-27 | ア−ス製薬株式会社 | 木材劣化防止剤組成物及び木材劣化防止方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5925307A (ja) | 1984-02-09 |
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