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JPH05301895A - ハイブリッド抗原タンパク質、それを発現する組み換えウイルス、及びその製造方法 - Google Patents

ハイブリッド抗原タンパク質、それを発現する組み換えウイルス、及びその製造方法

Info

Publication number
JPH05301895A
JPH05301895A JP4127980A JP12798092A JPH05301895A JP H05301895 A JPH05301895 A JP H05301895A JP 4127980 A JP4127980 A JP 4127980A JP 12798092 A JP12798092 A JP 12798092A JP H05301895 A JPH05301895 A JP H05301895A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
virus
gene
protein
recombinant
vaccinia virus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4127980A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Nagaya
敦 長屋
Chizuko Takamura
千鶴子 高村
Koichi Kamogawa
幸市 鴨川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP4127980A priority Critical patent/JPH05301895A/ja
Publication of JPH05301895A publication Critical patent/JPH05301895A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワクチンや診断薬として有用なウイルスの構
成タンパク質と病原ウイルスの小型ペプチドエピトープ
とを有するハイブリッド抗原タンパク質を開発する。 【構成】 ウイルスの構成タンパク質遺伝子と病原ウイ
ルスの小型ペプチドエピトープ遺伝子とを有する組み換
えウイルスを作製し、培養細胞内でこの組み換えウイル
スを発現させることにより、ウイルスの構成タンパク質
と病原ウイルスの小型ペプチドエピトープとを有するハ
イブリッド抗原タンパク質を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウイルスの構造タンパ
ク質と構成アミノ酸が300以下である病原ウイルスの
ペプチドエピトープとを有するハイブリッド抗原タンパ
ク質、それを発現する組み換えウイルス、それを用いた
ハイブリッド抗原タンパク質の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の病原ウイルス、細菌、原虫
などの抗原タンパク質において、感染防御に重要な部分
のペプチドエピトープが見いだされており、ワクチンと
して利用することが試みられている(R.Arnon
and M.Shapira,Modern Appr
oaches to Vaccines,Molecu
lar and Chemical Basis of
Virus andImmunogenecity
(R.M.Chenock et.al.eds.)
p.109、Cold Spring Harbor
(1984))。しかしながら、これらの比較的短鎖の
ペプチドワクチンは一般的に抗原性が低いため、キーホ
ールリンペットヘモシアニンなどと結合させた上に、ア
ジュバントと組み合わせて使用するものであり、アジュ
バントによる炎症などの副作用が起こるという欠点があ
った。
【0003】一方、組み換えウイルスによる生ワクチン
は安全性も高く、優れた抗原性を示すことが報告されて
いる(特開昭64−74982号公報など)。そこで、
組み換えウイルスにより合成ペプチドワクチンに相当す
るペプチドエピトープを効率よく発現させることができ
れば、上記ペプチドワクチンの抗原性が低いという欠点
が改善できると考えられる。
【0004】しかし、本発明者らの実験によると小型の
ペプチドエピトープを組み換えウイルスを用いて発現す
るために、従来通りの大型の抗原タンパク質を発現する
方法(特開昭64−74982公報など)をそのまま用
いても、小型ペプチドの細胞内での安定性などに問題が
あり、充分な発現量を得ることはできなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
かかる従来技術の下で、比較的短鎖のペプチドエピトー
プを発現させるべく鋭意検討を進めた結果、ウイルスの
構造タンパク質をコードする遺伝子と病原ウイルスのペ
プチドエピトープをコードする遺伝子とを組み込んだ組
み換えウイルスを用いると、効率よくウイルスの構造タ
ンパク質と小型エピトープとを有するハイブリッド抗原
タンパク質が得られることを見いだし、本発明を完成す
るに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、第1の発明として、ウイルスの構造タンパク質(以
下、構造タンパク質という)と構成アミノ酸が300以
下、好ましくは、構成アミノ酸が10〜150、より好
ましくは15〜100、さらに好ましくは20〜50で
ある病原ウイルスのペプチドエピトープ(以下、小型エ
ピトープという)とを有するハイブリッド抗原タンパク
質(以下、ハイブリッドタンパク質という)が提供され
る。
【0007】また、第2の発明としてそのハイブリッド
タンパク質を発現するウイルスの構造タンパク質をコー
ドする遺伝子(以下、構造タンパク質遺伝子という)と
構成アミノ酸が300以下である病原ウイルスのペプチ
ドエピトープをコードする遺伝子(以下、小型エピトー
プ遺伝子という)とをウイルスの増殖に非必須な領域に
組み込んだ組み換えウイルスが提供される。さらに、第
3の発明として、この組み換えウイルスを用いたハイブ
リッドタンパク質の製造方法が提供される。
【0008】本発明において組み換えウイルスの作製に
供されるウイルス(以下、宿主ウイルスという)は、一
般の遺伝子組み換え技術に使用されるウイルスを使用す
ればよく、例えば、ワクチニアウイルス、バキュロウイ
ルス、アビポックスウイルスなどが挙げられる。ペプチ
ドエピトープの由来となった病原ウイルスが感染する動
物と同じ種に感染するウイルスを使用することが好まし
く、例えば、ヒト免疫不全ウイルス(以下、HIVとい
う)由来のペプチドエピトープを組み込むのであれば、
ヒトに感染するワクチニアウイルスを使用すればよい。
【0009】ワクチニアウイルスの例としては、WR株
(J.Virol.、49、857、(1984))、
リスター株、温度感受性リスター株(特開昭62−44
178号)、New York Board of H
ealth株、LC16m8株などの種痘ワクチン株が
例示され、バキュロウイルスの例としては、オートグラ
ファ・カリフォルニカ(Autographa cal
ifornica)、トリコプルシア・ニ(Trich
oplusia ni)、ラキブルシア・オウ(Rac
hiplusia ou)、ガレリア・メロネラ(Ga
lleriamellonella)、ボンビックス・
モリ(Bombyx mori)などが挙げられ、アビ
ポックスウイルスの例としては、ATCC VR−25
1、ATCC VR−250、ATCC VR−22
9、ATCC VR−249、ATCC VR−22
8、西ヶ原株、NP株(鶏胎化鳩痘毒中野系株)などが
挙げられる。
【0010】本発明において使用される構造タンパク質
遺伝子は、ウイルスの構造タンパク質として機能するも
のであれば特に限定されないが、例えば、ワクチニアウ
イルス主要外膜抗原p37(J.Virol.、39、
903(1981))、ワクチニアウイルスヘマグルチ
ニン(Virology、150、451(198
6))、ワクチニアウイルスAg35抗原(J.Vir
ol.、181、671(1991))などが挙げられ
る。また、これらのタンパク質遺伝子は、構造タンパク
質として機能するものを発現する限りにおいて修飾され
たもの(アミノ酸の欠損、増加、変更を含む)であって
もよい。
【0011】このようなタンパク質遺伝子のうち、免疫
原性の点から考えると、ウイルスの外膜タンパク質が好
ましく、ウイルスの外膜タンパク質であって感染細胞の
表面に発現するものがより好ましい。このような遺伝子
の具体例としては、ワクチニアウイルス主要外膜タンパ
ク質p37(J.Virol.、58、757(198
6))、ワクチニアウイルスヘマグルチニンなどが挙げ
られる。また、組み込むウイルスと同じ属に属するウイ
ルスの構造タンパク質を使用する方が好ましい。
【0012】組み込む構造タンパク質遺伝子の大きさ
は、構造タンパク質の由来となるウイルスが組み込むウ
イルス(以下、宿主ウイルスという)と同じ種のウイル
スであるならば、宿主ウイルスの増殖に影響はないので
特に限定されないが、宿主ウイルスと異種のウイルス由
来の構造タンパク質遺伝子を使用する場合、宿主ウイル
スが増殖できる程度の大きさでなければならず、余り大
きな遺伝子を組み込むことはできない。このような場合
の遺伝子の大きさは、通常、10,000塩基以下、好
ましくは2,000塩基以下である。
【0013】本発明において使用される小型エピトープ
をコードする遺伝子は、病原ウイルスのエピトープであ
って構成アミノ酸が300以下、好ましくは10〜15
0、より好ましくは15〜100、さらに好ましくは2
0〜50であるものをコードする遺伝子であり、例え
ば、HIVのHGP30をコードする遺伝子(Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA、84、29
51−2955(1988))や、HIVのV3をコー
ドする遺伝子(Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA、85、1932(1988))などが挙げ
られる。
【0014】また、これらのタンパク質遺伝子は、小型
エピトープとして機能するものを発現する限りにおいて
修飾されたもの(アミノ酸の欠損、増加、変更を含む)
であってもよく、さらに天然のウイルスから得られたも
のであっても、ウイルス遺伝子のcDNAの一部であっ
ても、また合成されたものであってもよい。
【0015】本発明のハイブリッドタンパク質は、前述
の宿主ウイルスに上記の構成タンパク質遺伝子と小型エ
ピトープ遺伝子とを組み込んだ組み換えウイルスを作製
し、これを適当な宿主細胞内で発現させることにより製
造される。このようなハイブリッドタンパク質の具体例
としては、ワクチニアウイルス由来p37タンパク質と
HIV由来HGP30タンパク質とのハイブリッドタン
パク質、ワクチニアウイルス由来p37タンパク質とH
IV由来V3タンパク質とのハイブリッドタンパク質な
どが挙げられる。
【0016】以下に、本発明の組み換えウイルスおよび
ハイブリッドタンパク質の一般的な作製方法について説
明する。
【0017】(第1の組み換えベクターの作製)第1の
組み換えベクターは、目的とするハイブリッドタンパク
質を作製するために使用する構成タンパク質遺伝子を含
んでいる。宿主ウイルスに構成タンパク質遺伝子と小型
エピトープ遺伝子とを相同組み換えにより挿入する場
合、宿主ウイルスの増殖に非必須な遺伝子の一部が構造
タンパク質遺伝子の両端にある必要がある。従って、組
み込むウイルスが宿主ウイルスと異なる種のウイルスの
場合は、宿主となるウイルスの増殖に非必須な遺伝子領
域の一部を構成タンパク質遺伝子の両端に存在させる必
要がある。
【0018】第1の組み換えベクターの作製の材料とな
るベクターは、特に限定されないが、例えばpBR32
2、pBR325、pUC18などのごときプラスミド
や、λファージ、M13ファージなどのごときファー
ジ、pHC79(Gene、11、291、(198
0))などのごときコスミドが例示される。
【0019】第1の組み換えベクターの作製は、常法に
従って行うことができる(特開昭62−44178号公
報、特開平1−285198号公報、特開平1−168
279号公報など)。例えば構成タンパク質としてワク
チニアウイルス由来のもの、宿主ウイルスとしてワクチ
ニアウイルスを用いる場合、J.Virol.Meth
ods、2、175−179(1981)記載の方法に
したがって調製したワクチニアウイルス由来のDNAを
使用するワクチニアウイルス構成タンパク質遺伝子の一
部、およびその周辺部を適当な制限酵素で切り出し、適
当なベクターに組み込めばよい。
【0020】(第2の組み換えベクターの作製)このよ
うにして作製した第1の組み換えベクター内の構造タン
パク質遺伝子のいづれかの部分に目的とする小型エピト
ープ遺伝子を挿入または付加して第2の組み換えベクタ
ーを作製する。挿入、または付加にあたっては構造タン
パク質遺伝子と小型エピトープ遺伝子が両方とも正しい
アミノ酸翻訳の読み枠でつながれ、プロモーター部分も
ふくめて両方の遺伝子が共に破壊されないように設計さ
れねばならない。
【0021】構造タンパク質遺伝子の開始コドンのすぐ
上流へ小型エピトープ遺伝子を付加する場合は、小型エ
ピトープ遺伝子の最上流に開始コドンが必要であり、構
造タンパク質遺伝子の終止コドンのすぐ下流へ小型エピ
トープ遺伝子を付加する場合は、構造タンパク質遺伝子
の終止コドンの除去と小型エピトープ遺伝子の最下流に
ストップコドンを作る必要がある。
【0022】(第3の組み換えベクターの作製)第2の
組み換えベクターに対し、組み換えウイルスの選択を容
易にするためのマーカー遺伝子が常法により挿入され、
第3の組み換えベクターが作製される。
【0023】マーカー遺伝子は、特に限定されないが、
例えばβ−ガラクトシダーゼ遺伝子(Molecula
r And Celler Biology、5、34
03(1985))、Ecogpt遺伝子(J.Vir
ol.、62、1849−1854(1988))など
が例示される。マーカー遺伝子は、プロモーターの下流
につないだ状態で使用される。
【0024】マーカー遺伝子につなぐプロモーターとし
ては、組み込むウイルス内で機能するものであれば特に
限定されず、例えば、ワクチニアウイルス内で発現する
ものとしては、7.5Kポリペプチドをコードするワク
チニアウイルス遺伝子のプロモーター(以下、7.5K
プロモーターという)、19Kポリペプチドをコードす
るワクチニアウイルス遺伝子のプロモーター(以下、1
9Kプロモーターという)、11Kポリペプチドをコー
ドするワクチニアウイルス遺伝子のプロモーターなどが
例示され、バキュロウイルス内で発現するものとして
は、バキュロウイルスのポリヘドリンをコードするバキ
ュロウイルス遺伝子のプロモーター、バキュロウイルス
の10Kポリペプチドをコードするバキュロウイルス遺
伝子のプロモーターなどが例示され、アビポックスウイ
ルス内で発現するものとしては、アビポックスウイルス
のチミジンキナーゼをコードするアビポックスウイルス
遺伝子のプロモーター、7.5Kプロモーター、19K
プロモーターなどが例示される。
【0025】プロモーターの下流につないだマーカー遺
伝子は、第2の小型エピトープ遺伝子が挿入、または付
加されたワクチニアウイルス構成タンパク質遺伝子の近
傍でに挿入されて、第3の組み換えベクターが作製され
る。これら第1、第2および第3の組み換えベクターの
構築当たっては、遺伝子操作の容易な大腸菌の系を用い
ればよい。
【0026】(組み換えウイルスの構築とタンパク質の
製造)前述の方法により得た第3の組み換えベクターを
予めウイルスに感染させた細胞に移入し、ベクターDN
Aとウイルスゲノムの遺伝子間に相同組み換えを起こさ
せ、組み換えウイルスを構築する。組み換えウイルスの
構築に当たっては、常法に従って行えばよく、例えば、
リン酸カルシウム共沈法、リポソーム法、マイクロイン
ジェクション法、エレクトロポレーション法などによっ
て第3の組み換えベクターをウイルス内に移入させ、得
られる組み換えウイルスを含むウイルス集団を適当な培
地上に培養する。
【0027】第3の組み換えベクターで挿入されたマー
カー遺伝子に適した方法でプラークを形成させ、目的の
組み換えワクチニアウイルスの候補株を得る。マーカー
遺伝子として、β−ガラクトシダーゼ遺伝子を用いた場
合には、プラークを形成させた後で、ハロゲン化インド
リル−β−D−ガラクトシダーゼ(以下、ブルオギャル
という)および寒天を含有したイーグルMEMを重層
し、一晩後に青色に染色されるプラークを目的とする組
み換えワクチニアウイルスの候補株とすればよい。
【0028】これらの候補株の中から目的とする組み換
えウイルスを選択する方法は、目的とする小型エピトー
プ遺伝子をプローブとするハイブリダイゼーション法を
利用してプラークを純化するか、あるいは目的とする小
型エピトープに対する抗血清またはモノクローナル抗体
を用いるイノムアッセイをすればよい。このようにして
得られた組み換えウイルスを宿主細胞に感染させて、培
養するとハイブリッドタンパク質が産生される。
【0029】ここで用いられる細胞は、宿主となるウイ
ルスが感染するものであれば特に限定されない。宿主と
なるウイルスがワクチニアウイルスである場合、例え
ば、TK-143(ヒト骨肉腫由来)、FL(ヒト羊膜
由来)、Hela(ヒト子宮頸部癌由来)、KB(ヒト
鼻咽喉癌由来)、CV−1(サル腎由来)、BSC−1
(サル腎由来)、RK13(ウサギ腎由来)、L929
(マウス結合組織由来)、CE(鶏胚)、CEF(鶏胎
児線維芽細胞)などが例示され、バキュロウイルスを使
用する場合、例えば、スポドプテラ・フルギペルダ(S
podoptera frugiperda)由来のS
f9細胞などが例示され、アビポックスウイルスを使用
する場合、例えば、CE(鶏胚)、CEF(鶏胎児線維
芽細胞)などが例示される。
【0030】このようにして産生されたハイブリッドタ
ンパク質は宿主細胞が生きている間は通常宿主細胞内に
大量に存在するので、細胞を集め破砕して回収すればよ
い。ハイブリッドタンパク質は公知の常法、例えば塩
析、ゲル濾過、イオン交換及びアフィニティーカラムク
ロマトグラフィーによる分離法、高速液体クロマトグラ
フィー、電気泳動による分画法等を適宜組み合わせて採
用する事により精製できる。
【0031】
【発明の効果】かくして本発明によれば、小型エピトー
プを構造タンパク質とのハイブリッド抗原タンパク質と
して発現することができ、このタンパク質はコンポーネ
ントワクチンの抗原として利用でき、また、組み換えウ
イルスは、生ワクチンとしての利用が期待される。
【0032】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明をさらに具体的
に説明する。 (実施例1) ワクチニアウイルス主要外膜抗原p37
遺伝子およびその周辺のクローニングによる第1の組み
換えプラスミドpHP37の作製(図1参照)ワクチニ
アウイルスゲノムDNAの調製は、まず、ワクチニアウ
イルスLC16mO株(臨床とウイルス、3(3)13
−19(1975)、以下、ワクチニアウイルスmO株
という)を常法により培養し、J.Virol.Met
hods、2、175−179(1981)記載の方法
により行った。
【0033】このゲノムDNAを制限酵素PstIと制
限酵素HindIIIで切断し、p37遺伝子を含む4
452bpのDNA断片を回収した。pUC18を制限
酵素PstIと制限酵素HindIIIで切断し、先に
得たDNA断片を挿入し、第一の組み換えプラスミドp
HP37を作製した。pHP37の確認は、Viro
l.、179、247−266(1990)記載の塩基
配列に基づいた制限酵素サイトを確認することよって行
った。
【0034】(実施例2) HGP−30遺伝子の合成
とp37遺伝子およびHGP−30遺伝子を有する第二
の組み換えプラスミドの作製 (1)p37遺伝子の後半部分を含んだプラスミドpG
H37の作製(図2参照) 参考例1で得たpHP37を制限酵素HpaIと制限酵
素BglIIで切断し、p37遺伝子の後半部分約12
60bpのDNA断片を回収した。この断片をクレノウ
処理し、平滑末端とした後、制限酵素DraIで完全消
化したpBR322(Cold Spring Hab
or Symposium、43、77、(197
9))へ挿入し、組み換えプラスミドpGH37を得
た。pGH37は、p37遺伝子の終止コドンに重なっ
た位置にただひとつのDraIサイトを有している。
【0035】(2)pGH37へのHGP−30遺伝子
に相当する合成DNAの挿入によるプラスミドpGH3
7HGPの作製(図2参照) HGP−30遺伝子をコードするDNA(配列番号1)
をDNA合成機を用いて合成した。この合成DNAは、
中央部にHindIIIサイトを持つ。上記(1)で得
たpGH37遺伝子を制限酵素DraIで処理し、先に
得たHGP−30をコードする合成DNAを挿入し、組
み換えプラスミドpGH37HGPを得た。pGH37
HGPを制限酵素SspIで処理してp37遺伝子とH
GP−30遺伝子の間付近のDNA断片を得、この断片
の塩基配列をメッシングらの方法(Nucl.Acid
s.Res.、9、309−321(1981))によ
って確認したところ、pGH37HGPを制限酵素Dr
aIで処理したために、p37遺伝子とその下流にある
HGP−30遺伝子の間には終止コドンは消失し、チロ
シンをコードするコドンになったことがわかった。
【0036】(3)p37遺伝子後方周辺配列、および
p37遺伝子前半配列の付加による組み換えプラスミド
pKPHGP30の作製(図3、4参照) 上記(2)で得たpGH37HGPを制限酵素Hind
IIIと制限酵素SspIで切断し、HGP−30遺伝
子の後半部分を含む361bpのDNA断片を回収し
た。また、上記(1)で得たpHP37を制限酵素Ps
tIと制限酵素SspIで切断し、p37遺伝子の後方
配列を含む約1250bpのDNA断片を回収した。次
に、pUC18を制限酵素HindIIIと制限酵素P
stIで処理し、回収した361bpのDNA断片と約
1250bpのDNA断片を挿入し、組み換えプラスミ
ドpHPRearを作製した。
【0037】同様に、上記(2)で得たpGH37HG
Pを制限酵素HindIIIと制限酵素SspIで切断
し、HGP−30遺伝子の前半部分を含む91bpのD
NA断片を回収した。また、上記(1)で得たpHP3
7を制限酵素KpnIと制限酵素SspIで切断し、p
37遺伝子の前方配列を含む約1050bpのDNA断
片を回収した。次に、pUC18を制限酵素HindI
IIと制限酵素KpnIで処理し、回収した91bpの
DNA断片と約1050bpのDNA断片を挿入し、組
み換えプラスミドpHKFrontを作製した。
【0038】このようにして得た組み換えプラスミドp
HPRearを制限酵素PstIと制限酵素HindI
IIで切断し、HGP−30遺伝子の後半部分およびp
37遺伝子の後方周辺部分の配列を含む約1510bp
のDNA断片を回収した。また、組み換えプラスミドp
HKFrontを制限酵素PstIと制限酵素Hind
IIIで切断し、HGP−30遺伝子の前半部分および
p37遺伝子の前方部分の配列を含む約1140bpの
DNA断片を回収した。pUC18を制限酵素PstI
と制限酵素KpnIで処理し、回収した二つの断片を挿
入し、組み換えプラスミドpKPHGP30を得た。
【0039】(4)p37遺伝子前方配列の付加による
第2の組み換えプラスミドpHPHGP30の作製(図
5参照) 上記(3)で得た組み換えプラスミドpKPHGP30
を制限酵素PstIと制限酵素KpnIで切断し、p3
7遺伝子後方周辺部分配列およびp37遺伝子を含む約
2650bpのDNA断片を回収した。
【0040】また、上記(1)で得た組み換えプラスミ
ドpHP37を制限酵素KpnIと制限酵素HindI
IIで切断し、p37遺伝子の前方周辺部分配列を含む
約1890bpのDNA断片を回収した。pUC18を
制限酵素PstIと制限酵素HindIIIで処理し、
回収した二つの断片を挿入し、組み換えプラスミドpH
PHGP30を作製した。
【0041】(実施例3) 第2の組み換えプラスミド
pHPHGP30へのβ−ガラクトシダーゼ遺伝子の組
み込みによる第3の組み換えプラスミドpHPHGP3
0Zの作製(図6参照) (1)ワクチニアウイルス7.5Kプロモーター下流へ
のβ−ガラクトシダーゼ遺伝子の組み込んだpNZ76
の作製 β−ガラクトシダーゼ遺伝子は、Gene、28、12
7−132(1984)記載のプラスミドpMA001
を制限酵素BamHIで切断し回収した。7.5Kプロ
モーターの下流にポリリンカーをつないだプラスミドp
AK8(特開昭64−74982号公報)をBamHI
で処理し、先に回収したβ−ガラクトシダーゼ遺伝子を
挿入し、組み換えプラスミドpNZ76を得た。
【0042】(2)第2の組み換えプラスミドpHPH
GP30へのβ−ガラクトシダーゼ遺伝子の組み込みに
よる第3の組み換えプラスミドpHPHGP30Zの作
製 上記(1)で得たpNZ76を制限酵素HindIII
と制限酵素SmaIで切断し、7.5Kプロモーターと
β−ガラクトシダーゼ遺伝子のつながったDNA断片を
回収し、さらにクレノウ処理し、約4KbpのDNA断
片を得た。前述の参考例2(4)で得た組み換えプラス
ミドpHPHGP30を制限酵素SnaBIで処理し、
先に得た約4KbpのDNA断片を挿入し、組み換えプ
ラスミドpHPHGP30Zを作製した。
【0043】 (実施例4) 組み換えワクチニアウイルスの作製 25cm2のカルチャーボトルに培養されたRK−13
細胞にワクチニアウイルスWR株を0.1p.f.u.
/細胞の割合で接種し、45分後、10μgの実施例3
で得た組み換えプラスミドpHPHGP30Zを2.2
mlの滅菌水に溶解し、樋高ら(蛋白・核酸・酵素、2
7、340−(1985))の方法によってDNA−リ
ン酸カルシウム共沈物をつくり、その0.5mlを感染
RK−13細胞に滴下した。30分間、37℃、7%C
2インキュベーターに静置し、5%牛胎児血清を含む
イーグルMEM4.5mlを加えた。その3時間後、培
養液を交換し、48時間、37℃、7%CO2インキュ
ベーター中で培養し、培養細胞毎に3度凍結融解し、組
み換え体を含むウイルス液を得た。
【0044】組み換え体の選択のため、10cmペトリ
皿に培養されたRK−13細胞に上記のウイルス液を接
種し、30分後、0.8%アガロース、5%牛胎児血清
を含むイーグルMEMを積層し、3日間培養後、感染細
胞に0.8%アガロース、0.5mg/mlのブルオギ
ャル(BRL社製)を含むイーグルMEMを積層し、1
4時間後に青色に染まったプラークからパスツールピペ
ットでウイルスを抜き取り、これを2%ゼラチンを含む
リン酸緩衝生理食塩水(以下、PBSという)に懸濁
し、一部はドットハイブリダイゼーションをするため、
ナイロンまたはニトロセルロースメンブレンにスポット
し、残りは−20℃で保存した。
【0045】スポットしたメンブレンは、0.5N水酸
化ナトリウム水溶液で10分間、1Mトリス塩酸緩衝液
で5分間の処理を後、1.5M塩化ナトリウム、0.5
Mトリス塩酸緩衝液で5分間処理した。2倍SSC(1
倍SSCは、0.15M塩化ナトリウム、0.015M
クエン酸ナトリウムを含む)で飽和させ、80℃、2時
間焼き付けた。
【0046】その後、これを4倍SET(0.6M塩化
ナトリウム、0.08Mトリス塩酸、4mMのEDT
A、pH7.8)−10倍Denhardt−0.1%
SDSからなる混合液で68℃、2時間処理した。4倍
SET−10倍Denhardt−0.1%SDS−
0.1%Na427−50μg/ml変性サケ精子D
NAとカイネーションによって32Pで標識したHGP−
30合成遺伝子を入れて、68℃、14時間ハイブリダ
イゼーションした。洗浄後、メンブレンとX線フィルム
を重ね、オートラジオグラフィーを行い、フィルムが黒
化するスポットを選択した。
【0047】黒化したスポットに対応するウイルス液
(ウイルス量m.o.i.=3×10-6)を再度RK−
13細胞に接種し、30分後、0.8%アガロース、5
%牛胎児血清を含むイーグルMEMを積層し、3日間培
養後、さらに0.8%アガロース、0.5mg/mlの
ブルオギャルを含むイーグルMEMを積層し、14時間
後に青色に染まったプラークについて、上記と同様の操
作を行い、出現するプラークがすべてドットハイブリダ
イゼーションで黒化するまで純化を繰り返した。こうし
て得られたウイルスは、目的の組み換えワクチニアウイ
ルスであり、これをv37HGP30と命名した。
【0048】(比較例1) p37遺伝子を有さず小型
エピトープHGP−30遺伝子を有する組み換えワクチ
ニアウイルスの構築 (1)ウイルスの構造タンパク質p37遺伝子を有さず
小型エピトープHGP−30遺伝子を有する組み換えプ
ラスミドの作製(図3参照) pAK8を制限酵素SalIと制限酵素EcoRIで処
理し、DNA合成機で合成した塩基配列(配列番号2、
5’上流側にSalIサイトを有し、3’下流側にEc
oRIサイトを有する)を持つHGP−30合成遺伝子
を挿入し、組み換えプラスミドpAK8HGP30を作
製した。pAK8HGP30では、ワクチニアウイルス
TK遺伝子が破壊され、ワクチニアウイルス7.5Kプ
ロモーターの下流に、開始コドンと終止コドンを前後に
有するHGP30合成遺伝子が結合された状態となって
いる。
【0049】(2)組み換えワクチニアウイルスの構築 組み換えプラスミドとしてpHPHGP30Zの代わり
に、上記(1)で得た組み換えプラスミドpAK8HG
P30を使用し、5−ブロモ−2’−デオキシウリジン
でウイルスを選択すること以外は、実施例4と同様の方
法で組み換えワクチニアウイルスを構築し、得られた組
み換えワクチニアウイルスをvTKHGP30と命名し
た。
【0050】(実施例5) 組み換えワクチニアウイル
スの感染細胞での発現 組織培養用チャンバースライド上で5%牛胎児血清を含
むイーグルMEMで増殖させたRK−13細胞に、m.
o.i.=1の本発明の組み換えワクチニアウイルスv
37HGP30、または比較例で構築したvTKHGP
30をそれぞれ接種し、37℃で1時間放置後、それぞ
れウイルス液をのぞき、細胞をイーグルMEMで洗浄
し、5%牛胎児血清を含むイーグルMEMを加えた。1
6時間後、イーグルMEMを除き、軽くPBSで洗い、
風乾後室温で5分間アセトン処理し、細胞をそれぞれ固
定した。
【0051】一次抗体として抗HGP−30モノクロー
ナル抗体(バイラルテクノロジーズインク社製)、二次
抗体としてイソチアン酸フルオレセイン結合抗マウスI
gG抗体(TAGO社製)を使用する間接蛍光抗体法に
より、蛍光顕微鏡を用いて蛍光による特異的な発行を観
察した。その結果、本発明の組み換えワクチニアウイル
スv37HGP30は、多量の小型エピトープHGP−
30を発現しているが、比較例の構造タンパク質遺伝子
を有さない組み換えワクチニアウイルスvTKHGP3
0は、小型エピトープHGP−30を全く発現していな
ことがわかった。
【0052】(実施例6)ウエスタンブロッティングを
用いた組み換えワクチニアウイルス感染細胞でのハイブ
リッドタンパク質の発現の確認 10cm2の培養プレートに5%牛胎児血清を含むイー
グルMEMを用いて増殖させたRK−13細胞に、m.
o.i.=1の実施例4で構築した組み換えワクチニア
ウイルスv37HGP30またはワクチニアウイルスW
Rormo株をそれぞれ接種し、37℃で1時間放置
後、それぞれウイルス液をのぞき、細胞をイーグルME
Mで洗浄し、5%牛胎児血清を含むイーグルMEMを加
えた。16時間後、イーグルMEMを除き、軽くPBS
で洗い、遠心管に移して3000rpmで5分間遠心分
離し細胞を回収した。
【0053】次に、100μlのリシスバッファー(N
ature、227、680(1970))を加えて再
び細胞を懸濁した後、100℃で5分間処理した。次に
15,000rpmで10分間の遠心分離で得られた上
清をサンプルとし常法に従ってウエスタンブロッティン
グを行った。なお、使用した一次抗体は実施例5で用い
たものと同一である。ウエスタンブロッティングの結
果、v37HGP30感染細胞では、約40Kdのはっ
きりしたバンドが認められたのに対し、親株として用い
たワクチニアウイルスは全くバンドが認められなかっ
た。このことにより、v37HGP30感染細胞におい
てp37タンパク質にHGP−30タンパク質が付加さ
れたハイブリッドタンパク質が発現していることがわか
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】組み換えプラスミドpHP37の作製方法を示
した説明図である。
【図2】組み換えプラスミドpGH37HGPの作製方
法を示した説明図である。
【図3】組み換えプラスミドpHPrearと組み換え
プラスミドpHKFrontの作製方法を示した説明図
である。
【図4】組み換えプラスミドpKPHGP30の作製方
法を示した説明図である。
【図5】組み換えプラスミドpHPHGP30の作製方
法を示した説明図である。
【図6】組み換えプラスミドpHPGHP30Zの作製
方法を示した説明図である。
【0054】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:94 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 ATAGCGTAC ATCAAAGGAT AGATGTAAAA GACACCAAGG AAGCTTTAGA GAAGATAGAG 60 GAAGAGCAA AACAAAAGTA AGAAAAAGGC TTAA 94
【0055】
【配列表】配列番号:2 配列の長さ:104 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TCGACATGT ATAGCGTACA TCAAAGGATA GATGTAAAAG ACACCAAGGA AGCTTTAGAG 60 AAGATAGAG GAAGAGCAAA ACAAAAGTAA GAAA
AAGGCT TAAG 104
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 39/275 9284−4C C12N 7/01 C12P 21/02 C 8214−4B // C12N 15/39 ZNA 15/62 15/86 (C12P 21/02 C12R 1:92)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウイルスの構造タンパク質と構成アミノ
    酸が300以下である病原ウイルスのペプチドエピトー
    プとを有するハイブリッド抗原タンパク質。
  2. 【請求項2】 ウイルスの構造タンパク質をコードする
    遺伝子と構成アミノ酸が300以下である病原ウイルス
    のペプチドエピトープをコードする遺伝子とをウイルス
    の増殖に非必須な領域に組み込んだ組み換えウイルス。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の組み換えウイルスを用い
    た請求項1記載のタンパク質の製造方法。
JP4127980A 1992-04-22 1992-04-22 ハイブリッド抗原タンパク質、それを発現する組み換えウイルス、及びその製造方法 Pending JPH05301895A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997016539A1 (fr) * 1995-11-01 1997-05-09 Dnavec Research Inc. Virus sendai recombinant
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