JPH05300020A - 直並列型a/d変換器 - Google Patents
直並列型a/d変換器Info
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- JPH05300020A JPH05300020A JP4097563A JP9756392A JPH05300020A JP H05300020 A JPH05300020 A JP H05300020A JP 4097563 A JP4097563 A JP 4097563A JP 9756392 A JP9756392 A JP 9756392A JP H05300020 A JPH05300020 A JP H05300020A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03M—CODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
- H03M1/00—Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
- H03M1/12—Analogue/digital converters
- H03M1/14—Conversion in steps with each step involving the same or a different conversion means and delivering more than one bit
- H03M1/145—Conversion in steps with each step involving the same or a different conversion means and delivering more than one bit the steps being performed sequentially in series-connected stages
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-
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Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Analogue/Digital Conversion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 直並列型A/D変換器の高速化を図る。
【構成】 ラダー抵抗より発生された上位参照電位VR
T,VRB,VC0 〜VC6 及び電位V(i,j)(i
=0〜7,j=0〜6)からなる下位参照電位はそれぞ
れ電位線に印加され、2群あるアナログバスラインFR
0a〜FR14a ,FR0b〜FR14b のいずれかに各種のス
イッチによって伝達される。上位参照電位との比較によ
って、サンプル信号が電圧領域Z0 〜Z3 にあると判断
されればアナログバスラインFR0b〜FR14b に、電圧
領域Z4 〜Z7 にあると判断されればFR0a〜FR14a
にそれぞれ下位参照電位が印加される。 【効果】 各アナログバスラインに接続されるスイッチ
の数が低減され、寄生容量が低減し、下位参照電位のセ
トリング時間が短縮される。
T,VRB,VC0 〜VC6 及び電位V(i,j)(i
=0〜7,j=0〜6)からなる下位参照電位はそれぞ
れ電位線に印加され、2群あるアナログバスラインFR
0a〜FR14a ,FR0b〜FR14b のいずれかに各種のス
イッチによって伝達される。上位参照電位との比較によ
って、サンプル信号が電圧領域Z0 〜Z3 にあると判断
されればアナログバスラインFR0b〜FR14b に、電圧
領域Z4 〜Z7 にあると判断されればFR0a〜FR14a
にそれぞれ下位参照電位が印加される。 【効果】 各アナログバスラインに接続されるスイッチ
の数が低減され、寄生容量が低減し、下位参照電位のセ
トリング時間が短縮される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、A/D変換器、特に
直並列型A/D変換器に関するものである。
直並列型A/D変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は例えば、アンドリュー・ジー・
エフ・ディングウォールによって示された従来の直並列
型A/D変換器(ANDREW G.F.DINGWA
LL,“An 8−MHz CMOS Subrang
ing 8−Bit A/DConverter”,I
EEE Journal of Solid Stat
es Circuits,vol.SC−20,NO.
6,pp.1138−1143,Dec.1985)の
構成図である。但し、ここでは簡単の為、A/D変換器
の上位の分解能を3ビット、下位の分解能を3ビット、
エラー補正の為に与えられた冗長度を1ビットとして示
している。図15において参照電位発生回路1は、端子
2,3のそれぞれに印加される高電位基準VRT及び低
電位基準VRBと、端子4に入力される制御信号32を
もとにして、上位3ビットの変換の為の上位参照電位を
上位参照電位出力線CR0 〜CR6 に出力し、下位4ビ
ットの変換(エラー補正用のビットを含む)の為の下位
参照電位をアナログバスラインFR0 〜FR14に出力す
る。
エフ・ディングウォールによって示された従来の直並列
型A/D変換器(ANDREW G.F.DINGWA
LL,“An 8−MHz CMOS Subrang
ing 8−Bit A/DConverter”,I
EEE Journal of Solid Stat
es Circuits,vol.SC−20,NO.
6,pp.1138−1143,Dec.1985)の
構成図である。但し、ここでは簡単の為、A/D変換器
の上位の分解能を3ビット、下位の分解能を3ビット、
エラー補正の為に与えられた冗長度を1ビットとして示
している。図15において参照電位発生回路1は、端子
2,3のそれぞれに印加される高電位基準VRT及び低
電位基準VRBと、端子4に入力される制御信号32を
もとにして、上位3ビットの変換の為の上位参照電位を
上位参照電位出力線CR0 〜CR6 に出力し、下位4ビ
ットの変換(エラー補正用のビットを含む)の為の下位
参照電位をアナログバスラインFR0 〜FR14に出力す
る。
【0003】上位電圧比較器CC0 〜CC6 は、端子5
に入力される、変換されるべきアナログ信号(以下、
「サンプル信号」)と、上位参照電位とを比較し、その
結果を上位エンコーダ6に入力する。上位エンコーダ6
は制御信号32を信号線4へ、3ビットの上位A/D変
換結果33をエラー補正回路7へそれぞれ与える。
に入力される、変換されるべきアナログ信号(以下、
「サンプル信号」)と、上位参照電位とを比較し、その
結果を上位エンコーダ6に入力する。上位エンコーダ6
は制御信号32を信号線4へ、3ビットの上位A/D変
換結果33をエラー補正回路7へそれぞれ与える。
【0004】下位電圧比較器FC0 〜FC14はサンプル
信号と、下位参照電位とを比較し、その結果を下位エン
コーダ8に入力する。下位エンコーダ8は3ビットの下
位A/D変換結果を端子9に、エラー検出信号34を信
号線10を介してエラー補正回路7に、それそれ与え
る。
信号と、下位参照電位とを比較し、その結果を下位エン
コーダ8に入力する。下位エンコーダ8は3ビットの下
位A/D変換結果を端子9に、エラー検出信号34を信
号線10を介してエラー補正回路7に、それそれ与え
る。
【0005】エラー補正回路7はエラー検出信号34を
もとに上位A/D変換結果33のエラー補正を行い、補
正された3ビットの上位A/D変換結果35を端子11
に与える。
もとに上位A/D変換結果33のエラー補正を行い、補
正された3ビットの上位A/D変換結果35を端子11
に与える。
【0006】以上の様に構成された直並列型A/D変換
器に用いられる参照電位発生回路1の構成を図16に示
す。参照電位発生回路1は6ビットのA/D変換に用い
られるため、端子2,3の間に等しい抵抗値を有する2
6 コの抵抗rが直列に接続され、ラダー抵抗を形成す
る。ラダー抵抗は隣り合う23 コの直列接続された抵抗
を一群とする、23 コの抵抗群R0 〜R7 に分割され
る。そしてこれら8つの抵抗群R0 〜R7 の接続点が上
位参照電位出力線CR0 〜CR6 を介して上位電圧比較
器CC0 〜CC6 に接続される。上位参照電位出力線C
R0 〜CR6 は、抵抗群Rl と抵抗群R(l+1) の接続点
CRl (l=0〜7)に接続される。接続点CRl にお
ける電位VCl 、端子2,3の電位VRT、VRB、及
び抵抗群R0〜R7 内の分圧電位V(l ,m)(l=0
〜7,m=0〜6)は参照電位となり、スイッチマトリ
クス12に入力され、そのうちの近接した値を持つ15
コの電位が後述する制御によってアナログバスラインF
R0 〜FR14に与えられ、下位参照電位として電圧比較
器FC0 〜FC14に入力される。
器に用いられる参照電位発生回路1の構成を図16に示
す。参照電位発生回路1は6ビットのA/D変換に用い
られるため、端子2,3の間に等しい抵抗値を有する2
6 コの抵抗rが直列に接続され、ラダー抵抗を形成す
る。ラダー抵抗は隣り合う23 コの直列接続された抵抗
を一群とする、23 コの抵抗群R0 〜R7 に分割され
る。そしてこれら8つの抵抗群R0 〜R7 の接続点が上
位参照電位出力線CR0 〜CR6 を介して上位電圧比較
器CC0 〜CC6 に接続される。上位参照電位出力線C
R0 〜CR6 は、抵抗群Rl と抵抗群R(l+1) の接続点
CRl (l=0〜7)に接続される。接続点CRl にお
ける電位VCl 、端子2,3の電位VRT、VRB、及
び抵抗群R0〜R7 内の分圧電位V(l ,m)(l=0
〜7,m=0〜6)は参照電位となり、スイッチマトリ
クス12に入力され、そのうちの近接した値を持つ15
コの電位が後述する制御によってアナログバスラインF
R0 〜FR14に与えられ、下位参照電位として電圧比較
器FC0 〜FC14に入力される。
【0007】図17にスイッチマトリクス12の構成を
示す。横に走る線は26 コの抵抗を接続する点及び端子
2,3に接続される電位線であり、65種の電位が印加
されている。65種の電位は高い電位程、図の上方にあ
る線に印加され、8つの電圧領域Z0 〜Z7 に分類され
る。即ち、
示す。横に走る線は26 コの抵抗を接続する点及び端子
2,3に接続される電位線であり、65種の電位が印加
されている。65種の電位は高い電位程、図の上方にあ
る線に印加され、8つの電圧領域Z0 〜Z7 に分類され
る。即ち、
【0008】
【数1】
【0009】の下位参照電位が電圧領域Z0 に属し、
【0010】
【数2】
【0011】の下位参照電位が電圧領域Zj (j=1,
2,…,6)に属し、
2,…,6)に属し、
【0012】
【数3】
【0013】の下位参照電位が電圧領域Z7 に属する。
従って電位VCj は2つの帯域Zj ,Z(j+1) のいずれ
にも属することになる。また、電位V(j,i)が印加
される電位線と帯域Zj の関係の詳細は図18に示すよ
うになる。但し、図18においてj=1のときにはVC
(j-1) はVRB、j=6のときにはVCj はVRTを指
すものとする。
従って電位VCj は2つの帯域Zj ,Z(j+1) のいずれ
にも属することになる。また、電位V(j,i)が印加
される電位線と帯域Zj の関係の詳細は図18に示すよ
うになる。但し、図18においてj=1のときにはVC
(j-1) はVRB、j=6のときにはVCj はVRTを指
すものとする。
【0014】一方、縦に走る線はアナログバスラインF
R0 〜FR14を示し、これらは以下の様に分類されるス
イッチ群により、65種の電位のうちの15種の電位が
印加される。即ち、図15に示した制御信号32によっ
て得られる上位A/D変換の結果により、異なる動作を
する8種類のスイッチ群によって上記の印加がなされ
る。図17において、[0],[1],[2],
[3],[4],[5],[6],[7]で示されるス
イッチ群は、それぞれ上位A/D変換の結果、サンプル
信号の電位が電圧領域Z0 ,Z1 ,Z2 ,Z3 ,Z4 ,
Z5 ,Z6 ,Z7 に存在することが明かとなったときに
オンする。
R0 〜FR14を示し、これらは以下の様に分類されるス
イッチ群により、65種の電位のうちの15種の電位が
印加される。即ち、図15に示した制御信号32によっ
て得られる上位A/D変換の結果により、異なる動作を
する8種類のスイッチ群によって上記の印加がなされ
る。図17において、[0],[1],[2],
[3],[4],[5],[6],[7]で示されるス
イッチ群は、それぞれ上位A/D変換の結果、サンプル
信号の電位が電圧領域Z0 ,Z1 ,Z2 ,Z3 ,Z4 ,
Z5 ,Z6 ,Z7 に存在することが明かとなったときに
オンする。
【0015】さて、直並列型A/D変換器は2段階で動
作する。まず第1段階において上位電圧比較器CC0 〜
CC6 (図15)においてサンプル信号の電位と上位参
照電位出力線CR0 〜CR6 に印加される上位参照電位
が各々比較される。比較結果は上位エンコーダ6を介し
て3ビットの2進コードである上位A/D変換結果33
に変換される。
作する。まず第1段階において上位電圧比較器CC0 〜
CC6 (図15)においてサンプル信号の電位と上位参
照電位出力線CR0 〜CR6 に印加される上位参照電位
が各々比較される。比較結果は上位エンコーダ6を介し
て3ビットの2進コードである上位A/D変換結果33
に変換される。
【0016】第2段階では上位エンコーダ6の出力であ
る制御信号32が信号線4を介して参照電位発生回路1
に入力される。このとき、例えば上位A/D変換の結
果、サンプル信号の電位が電圧領域Z3 に存在すること
が明かとなった場合、[3]で示されたスイッチのみを
ONさせれば良いが、上位、下位両A/D変換結果の間
には矛盾が生じることが少なくない。このような矛盾が
生じてもエラー補正回路7において、エラー補正が可能
なように、電圧領域Z3 を含める形でそれより広い電圧
領域で下位参照電位を決定する。本例では前記領域外±
4LSB分だけ余裕を持たせて下位参照電位を決定す
る。但し上位参照電位VC3 は電圧領域Z3,Z4 のい
ずれにも属するので、これに設けられたスイッチを介し
て接続されるバスラインFR11は重複して数えられる。
ここでLSBとはA/D変換器1ビットに相当する電圧
のことで、この場合抵抗rの両端の電位差に等しい。つ
まり[3]で示され、FR11〜FR14(電圧領域Z3 の
最大値以上の電位に対応)の4本のバスラインと、FR
0 〜FR3 (電圧領域Z3 の最小値以下の電位に対応)
の4本バスラインに設けられたスイッチもオンされる。
る制御信号32が信号線4を介して参照電位発生回路1
に入力される。このとき、例えば上位A/D変換の結
果、サンプル信号の電位が電圧領域Z3 に存在すること
が明かとなった場合、[3]で示されたスイッチのみを
ONさせれば良いが、上位、下位両A/D変換結果の間
には矛盾が生じることが少なくない。このような矛盾が
生じてもエラー補正回路7において、エラー補正が可能
なように、電圧領域Z3 を含める形でそれより広い電圧
領域で下位参照電位を決定する。本例では前記領域外±
4LSB分だけ余裕を持たせて下位参照電位を決定す
る。但し上位参照電位VC3 は電圧領域Z3,Z4 のい
ずれにも属するので、これに設けられたスイッチを介し
て接続されるバスラインFR11は重複して数えられる。
ここでLSBとはA/D変換器1ビットに相当する電圧
のことで、この場合抵抗rの両端の電位差に等しい。つ
まり[3]で示され、FR11〜FR14(電圧領域Z3 の
最大値以上の電位に対応)の4本のバスラインと、FR
0 〜FR3 (電圧領域Z3 の最小値以下の電位に対応)
の4本バスラインに設けられたスイッチもオンされる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上のような直並列型
A/D変換器では、その動作速度が、参照電位発生回路
1がアナログバスラインFR0 〜FR14に出力する下位
参照電位のセトリング時間に大きく依存する。下位参照
電位は寄生容量の大きなアナログバスラインFR0 〜F
R14を介して下位電圧比較器FC0 〜FC14に印加され
るため、そのセトリング時間がA/D変換器の高速化の
妨げとなる。例えばここで説明した従来の場合のよう
に、上位に3ビット、下位に3ビットの計6ビットA/
D変換器を直並列A/D変換方式で構成した場合、上位
1ビット分冗長度を持たせるならば、アナログバスライ
ンの数は
A/D変換器では、その動作速度が、参照電位発生回路
1がアナログバスラインFR0 〜FR14に出力する下位
参照電位のセトリング時間に大きく依存する。下位参照
電位は寄生容量の大きなアナログバスラインFR0 〜F
R14を介して下位電圧比較器FC0 〜FC14に印加され
るため、そのセトリング時間がA/D変換器の高速化の
妨げとなる。例えばここで説明した従来の場合のよう
に、上位に3ビット、下位に3ビットの計6ビットA/
D変換器を直並列A/D変換方式で構成した場合、上位
1ビット分冗長度を持たせるならば、アナログバスライ
ンの数は
【0018】
【数4】 となり、1バスライン当りのスイッチ数は少なくとも8
個([0],[1],[2],[3],[4],
[5],[6],[7]で示されたスイッチが各一個ず
つ)となる。アナログバスライン1つ当りのスイッチ及
び配線の寄生容量を1pFとすると、15本のアナログ
バスラインの総容量は15pFとなる。これは上位A/
D変換結果に応じて、8つの電圧領域のそれぞれに対応
するラダー抵抗の1セクションに15pFの容量が付加
されることを意味する。しかもこの容量は、A/D変換
のビット数を増やすことに伴なうスイッチの増加で指数
関数的に増大する。
個([0],[1],[2],[3],[4],
[5],[6],[7]で示されたスイッチが各一個ず
つ)となる。アナログバスライン1つ当りのスイッチ及
び配線の寄生容量を1pFとすると、15本のアナログ
バスラインの総容量は15pFとなる。これは上位A/
D変換結果に応じて、8つの電圧領域のそれぞれに対応
するラダー抵抗の1セクションに15pFの容量が付加
されることを意味する。しかもこの容量は、A/D変換
のビット数を増やすことに伴なうスイッチの増加で指数
関数的に増大する。
【0019】これにより下位参照電位の値はスイッチの
開閉時において過渡的に大きく変動し、本来の値にセト
リングするまでに時間がかかる。このようなセトリング
時間はラダー抵抗のインピーダンスを下げれば小さくな
るが、抵抗のインピーダンスを下げるためにはその断面
積を広く取る必要があり、レイアウト面積が大きくなる
ので好ましくない。またこれに伴いアナログバスライン
の配線が長くなるため、かえって配線容量が大きくな
り、あまり効果的ではない。
開閉時において過渡的に大きく変動し、本来の値にセト
リングするまでに時間がかかる。このようなセトリング
時間はラダー抵抗のインピーダンスを下げれば小さくな
るが、抵抗のインピーダンスを下げるためにはその断面
積を広く取る必要があり、レイアウト面積が大きくなる
ので好ましくない。またこれに伴いアナログバスライン
の配線が長くなるため、かえって配線容量が大きくな
り、あまり効果的ではない。
【0020】下位参照電位のセトリング時間を大きくす
るもう1つの要因としてサンプル信号の変動の大きさの
問題がある。8つの抵抗群R0 〜R7 のいずれが下位参
照電位を出力するかはサンプル信号の大きさに依存す
る。極端な場合を考えると、あるサンプル信号に対して
[7]で示したスイッチがオンし、次のサンプル値に対
して[0]で示したスイッチがオンする場合もある。こ
の場合アナログバスラインFR0 〜FR14には、初めの
サンプル信号に対しては8つの電圧領域中で電位の値が
最大である、最も端子2に近い電圧領域Z7 の電位が印
加される。また次のサンプル信号に対しては、電位値が
最小である、最も端子3に近い電圧領域Z0 の電位が印
加される。両端子2,3の電位差はこのA/D変換器が
検出するサンプル信号の最大振幅に等しいため、上記条
件においてアナログバスラインFR0 〜FR14ではサン
プル信号に応じて最大振幅に近い電位変動が起こること
になるが、上記2つのサンプル信号のいずれに対しても
アナログバスラインFR0 〜FR14はインピーダンスの
低い端子2,3付近の抵抗の接続点に接続されるのでそ
れほど問題とはならない。しかしながら「一回目のサン
プル信号に対して[7]あるいは[0]で示したスイッ
チがオンし、二回目のサンプル信号に対して[3]ある
いは[4]で示したスイッチがオンする」というよう
に、アナログバスラインFR0 〜FR14の電位変動が大
きく、しかも2回目のサンプル信号がラダー抵抗のイン
ピーダンスが大きい電圧領域に対応する場合には、下位
参照電位のセトリング時間が大きくなる。
るもう1つの要因としてサンプル信号の変動の大きさの
問題がある。8つの抵抗群R0 〜R7 のいずれが下位参
照電位を出力するかはサンプル信号の大きさに依存す
る。極端な場合を考えると、あるサンプル信号に対して
[7]で示したスイッチがオンし、次のサンプル値に対
して[0]で示したスイッチがオンする場合もある。こ
の場合アナログバスラインFR0 〜FR14には、初めの
サンプル信号に対しては8つの電圧領域中で電位の値が
最大である、最も端子2に近い電圧領域Z7 の電位が印
加される。また次のサンプル信号に対しては、電位値が
最小である、最も端子3に近い電圧領域Z0 の電位が印
加される。両端子2,3の電位差はこのA/D変換器が
検出するサンプル信号の最大振幅に等しいため、上記条
件においてアナログバスラインFR0 〜FR14ではサン
プル信号に応じて最大振幅に近い電位変動が起こること
になるが、上記2つのサンプル信号のいずれに対しても
アナログバスラインFR0 〜FR14はインピーダンスの
低い端子2,3付近の抵抗の接続点に接続されるのでそ
れほど問題とはならない。しかしながら「一回目のサン
プル信号に対して[7]あるいは[0]で示したスイッ
チがオンし、二回目のサンプル信号に対して[3]ある
いは[4]で示したスイッチがオンする」というよう
に、アナログバスラインFR0 〜FR14の電位変動が大
きく、しかも2回目のサンプル信号がラダー抵抗のイン
ピーダンスが大きい電圧領域に対応する場合には、下位
参照電位のセトリング時間が大きくなる。
【0021】このように、従来の直並列型A/D変換器
では、アナログバスラインの寄生容量が大きく、特にア
ナログバスラインに印加される下位参照電位はサンプル
信号の値に応じて大きく変化するため、参照電位発生回
路が出力する下位参照電位のセトリング時間が大きくな
り、A/D変換器を高速化できないという問題があっ
た。
では、アナログバスラインの寄生容量が大きく、特にア
ナログバスラインに印加される下位参照電位はサンプル
信号の値に応じて大きく変化するため、参照電位発生回
路が出力する下位参照電位のセトリング時間が大きくな
り、A/D変換器を高速化できないという問題があっ
た。
【0022】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、参照電位発生回路が出力する下
位参照電位のセトリング時間を短くしてA/D変換器を
高速化することを目的としている。
ためになされたもので、参照電位発生回路が出力する下
位参照電位のセトリング時間を短くしてA/D変換器を
高速化することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる直並列
型A/D変換器は、A/D変換の対象となるサンプル信
号が入力される入力端子と、高電位点と、低電位点と、
高電位点と低電位点との間に直列に接続され、高電位点
と低電位点との電位差を分圧して、高電位点が有する電
位及び低電位点が有する電位を含んで電位の高いものか
ら第1順序が付けられた複数の第1参照電位を得る複数
の抵抗体群と、を備える。
型A/D変換器は、A/D変換の対象となるサンプル信
号が入力される入力端子と、高電位点と、低電位点と、
高電位点と低電位点との間に直列に接続され、高電位点
と低電位点との電位差を分圧して、高電位点が有する電
位及び低電位点が有する電位を含んで電位の高いものか
ら第1順序が付けられた複数の第1参照電位を得る複数
の抵抗体群と、を備える。
【0024】そして、第1順序において隣合う一対の第
1参照電位が、抵抗体群の各々に対応した複数の電圧領
域の上下限を定める。
1参照電位が、抵抗体群の各々に対応した複数の電圧領
域の上下限を定める。
【0025】電圧領域の上下限間を分圧し、第1参照電
位を含んで電位の高いものから第2順序が付けられた複
数の第2参照電位を得る、直列に接続された複数の抵抗
体を抵抗体群の各々が有する。
位を含んで電位の高いものから第2順序が付けられた複
数の第2参照電位を得る、直列に接続された複数の抵抗
体を抵抗体群の各々が有する。
【0026】第2参照電位は、対応の電圧領域ごとに参
照電位団を構成する。
照電位団を構成する。
【0027】直並列型A/D変換器は更に、第3順序に
従って配置された複数のアナログバスラインをそれぞれ
が有する、複数のバスライン群と、参照電位団ごとに設
けられ、第2順序に従って対応の参照電位団における第
2参照電位がそれぞれ印加される複数の参照電位線を各
々が有する複数の電位線団と、第1参照電位とサンプル
信号とを比較し、サンプル信号がその上下限間に含まれ
る特定の電圧領域を対応領域として指定する第1変換結
果を得る第1A/D変換手段と、電圧領域の各々に対応
して設けられた複数のスイッチ群と、第2参照電位とサ
ンプル信号とを比較し、サンプル信号と第2参照電位と
の大小関係についての第2変換結果を得る第2A/D変
換手段と、を備える。
従って配置された複数のアナログバスラインをそれぞれ
が有する、複数のバスライン群と、参照電位団ごとに設
けられ、第2順序に従って対応の参照電位団における第
2参照電位がそれぞれ印加される複数の参照電位線を各
々が有する複数の電位線団と、第1参照電位とサンプル
信号とを比較し、サンプル信号がその上下限間に含まれ
る特定の電圧領域を対応領域として指定する第1変換結
果を得る第1A/D変換手段と、電圧領域の各々に対応
して設けられた複数のスイッチ群と、第2参照電位とサ
ンプル信号とを比較し、サンプル信号と第2参照電位と
の大小関係についての第2変換結果を得る第2A/D変
換手段と、を備える。
【0028】そして、参照電位団の各々は、比較的高い
第2参照電位を有する高電位群と、比較的低い第2参照
電位を有する低電位群とを含む。
第2参照電位を有する高電位群と、比較的低い第2参照
電位を有する低電位群とを含む。
【0029】電位線団の各々は、高電位群が印加される
高電位線群と、低電位群が印加される低電位線群とを有
する。
高電位線群と、低電位群が印加される低電位線群とを有
する。
【0030】スイッチ群の各々は、対応の電位線団にお
ける参照電位線とアナログバスラインとを、第2順序と
第3順序とを対応させて接続するために参照電位線及び
アナログバスライン上に配置された複数のスイッチを有
する。
ける参照電位線とアナログバスラインとを、第2順序と
第3順序とを対応させて接続するために参照電位線及び
アナログバスライン上に配置された複数のスイッチを有
する。
【0031】第1A/D変換手段により対応領域として
指定された特定の電圧領域に対応するスイッチ群におけ
るスイッチのみが導通する。
指定された特定の電圧領域に対応するスイッチ群におけ
るスイッチのみが導通する。
【0032】そしてアナログバスラインの各々上に配置
されるスイッチの個数は、参照電位団の個数よりも少な
い。
されるスイッチの個数は、参照電位団の個数よりも少な
い。
【0033】あるいは、この発明にかかる直並列型A/
D変換器は、A/D変換の対象となるサンプル信号が入
力される入力端子と、高電位点と、低電位点と、高電位
点と低電位点との間に直列に接続され、高電位点と低電
位点との電位差を分圧して、高電位点が有する電位及び
低電位点が有する電位を含んで電位の高いものから第1
順序が付けられた複数の第1参照電位を得る複数の抵抗
体群と、を備える。
D変換器は、A/D変換の対象となるサンプル信号が入
力される入力端子と、高電位点と、低電位点と、高電位
点と低電位点との間に直列に接続され、高電位点と低電
位点との電位差を分圧して、高電位点が有する電位及び
低電位点が有する電位を含んで電位の高いものから第1
順序が付けられた複数の第1参照電位を得る複数の抵抗
体群と、を備える。
【0034】そして、第1順序において隣合う一対の第
1参照電位が、抵抗体群の各々に対応した複数の電圧領
域の上下限を定める。
1参照電位が、抵抗体群の各々に対応した複数の電圧領
域の上下限を定める。
【0035】電圧領域の上下限間を分圧し、第1参照電
位を含んで電位の高いものから第2順序が付けられた複
数の第2参照電位を得る、直列に接続された複数の抵抗
体を抵抗体群の各々が有する。
位を含んで電位の高いものから第2順序が付けられた複
数の第2参照電位を得る、直列に接続された複数の抵抗
体を抵抗体群の各々が有する。
【0036】第2参照電位は、対応の電圧領域ごとに参
照電位団を構成する。
照電位団を構成する。
【0037】参照電位団は、第1順序における互いに連
続しない順位にそれぞれ対応した第1参照電位団及び第
2参照電位団に分類される。
続しない順位にそれぞれ対応した第1参照電位団及び第
2参照電位団に分類される。
【0038】参照電位団の各々は、比較的高い第2参照
電位を有する高電位群と、比較的低い第2参照電位を有
する低電位群とを含む。
電位を有する高電位群と、比較的低い第2参照電位を有
する低電位群とを含む。
【0039】直並列型A/D変換器は更に、第3順序に
従って配置された複数のアナログバスラインを有するバ
スライン群と、第1参照電位とサンプル信号とを比較
し、サンプル信号がその上下限間に含まれる特定の電圧
領域を対応領域として指定する第1変換結果を得る第1
A/D変換手段と、参照電位線とアナログバスラインと
を接続するために参照電位線及びアナログバスライン上
に配置された複数のスイッチを有するスイッチ団と、第
2参照電位とサンプル信号とを比較し、サンプル信号と
第2参照電位との大小関係についての第2変換結果を得
る第2A/D変換手段と、第2変換結果に基づいて第1
変換結果を修正して第3変換結果を得るエラー補正手段
と、を備える。
従って配置された複数のアナログバスラインを有するバ
スライン群と、第1参照電位とサンプル信号とを比較
し、サンプル信号がその上下限間に含まれる特定の電圧
領域を対応領域として指定する第1変換結果を得る第1
A/D変換手段と、参照電位線とアナログバスラインと
を接続するために参照電位線及びアナログバスライン上
に配置された複数のスイッチを有するスイッチ団と、第
2参照電位とサンプル信号とを比較し、サンプル信号と
第2参照電位との大小関係についての第2変換結果を得
る第2A/D変換手段と、第2変換結果に基づいて第1
変換結果を修正して第3変換結果を得るエラー補正手段
と、を備える。
【0040】そしてアナログバスラインの各々上に配置
されるスイッチの個数は、参照電位団の個数よりも少な
い。
されるスイッチの個数は、参照電位団の個数よりも少な
い。
【0041】望ましくは、直並列型A/D変換器は、参
照電位団ごとに設けられ、第2順序に従って対応の参照
電位団における参照電位がそれぞれ印加される複数の参
照電位線を各々が有する複数の電位線団を更に備える。
照電位団ごとに設けられ、第2順序に従って対応の参照
電位団における参照電位がそれぞれ印加される複数の参
照電位線を各々が有する複数の電位線団を更に備える。
【0042】そして電位線団の各々は、高電位群が印加
される高電位線群と、低電位群が印加される低電位線群
とを有する。
される高電位線群と、低電位群が印加される低電位線群
とを有する。
【0043】バスライン群は、第3順序の高い方から順
に第1、第2、第3、第4バスライン群に区分され、電
位線団は、第1参照電位団に対応する第1電位線団と、
第2参照電位団に対応する第2電位線団とに区分され
る。
に第1、第2、第3、第4バスライン群に区分され、電
位線団は、第1参照電位団に対応する第1電位線団と、
第2参照電位団に対応する第2電位線団とに区分され
る。
【0044】スイッチは、第1順序における中間順位に
対応する一の第1電位線団における高及び低電位線群を
それぞれ第2及び第3バスライン群に接続するためのス
イッチと、一の第1電位線団の対応する第1順序よりも
順位が1つ高い第1順序に対応する第2電位線団におけ
る低電位線群を第1バスライン群に接続するためのスイ
ッチと、一の第1電位線団の対応する第1順序よりも順
位が1つ低い第1順序に対応する第2電位線団における
高電位線群を第4バスライン群に接続するためのスイッ
チを含む。
対応する一の第1電位線団における高及び低電位線群を
それぞれ第2及び第3バスライン群に接続するためのス
イッチと、一の第1電位線団の対応する第1順序よりも
順位が1つ高い第1順序に対応する第2電位線団におけ
る低電位線群を第1バスライン群に接続するためのスイ
ッチと、一の第1電位線団の対応する第1順序よりも順
位が1つ低い第1順序に対応する第2電位線団における
高電位線群を第4バスライン群に接続するためのスイッ
チを含む。
【0045】そして一の第1電位線団に対応する一の電
圧領域が対応領域に指定された場合には、一の電位線団
における高電位線群上に配置されているスイッチと、一
の電位線団における低電位線群上に配置されているスイ
ッチと、一の電位線団よりも順位が1つ高い第1順序に
対応する電位線団における低電位線群上に配置されてい
るスイッチと、一の電位線団よりも順位が1つ低い第1
順序に対応する電位線団における高電位線群上に配置さ
れているスイッチと、が導通する。
圧領域が対応領域に指定された場合には、一の電位線団
における高電位線群上に配置されているスイッチと、一
の電位線団における低電位線群上に配置されているスイ
ッチと、一の電位線団よりも順位が1つ高い第1順序に
対応する電位線団における低電位線群上に配置されてい
るスイッチと、一の電位線団よりも順位が1つ低い第1
順序に対応する電位線団における高電位線群上に配置さ
れているスイッチと、が導通する。
【0046】そしてバスラインは、互いに隣接する一対
のバスラインの各々が有する第3順序におけるの差の大
小の順序に従って配置される。
のバスラインの各々が有する第3順序におけるの差の大
小の順序に従って配置される。
【0047】
【作用】この発明においてバスライン群を複数設けるこ
とにより、各バスライン群の受け持つ参照電位団が減少
し、各アナログバスラインに接続されるスイッチの数が
低減される。また各バスライン群における下位参照電位
の変動は小さく抑えられる。
とにより、各バスライン群の受け持つ参照電位団が減少
し、各アナログバスラインに接続されるスイッチの数が
低減される。また各バスライン群における下位参照電位
の変動は小さく抑えられる。
【0048】また、第2電位団に対応する電圧領域が対
応領域になった場合に、参照電位線とアナログバスライ
ンとを接続するスイッチは、第1電位線団に対応する電
圧領域が対応領域になった場合に参照電位線とアナログ
バスラインとを接続するスイッチと兼用されるので、各
アナログバスラインに接続されるスイッチの数が低減さ
れる。
応領域になった場合に、参照電位線とアナログバスライ
ンとを接続するスイッチは、第1電位線団に対応する電
圧領域が対応領域になった場合に参照電位線とアナログ
バスラインとを接続するスイッチと兼用されるので、各
アナログバスラインに接続されるスイッチの数が低減さ
れる。
【0049】更に、アナログバスラインの配置を、隣接
するアナログバスラインの第3順序の差の大小順に並べ
ることにより、第2A/D変換手段における配線の引き
回しを短くすることができる。
するアナログバスラインの第3順序の差の大小順に並べ
ることにより、第2A/D変換手段における配線の引き
回しを短くすることができる。
【0050】
【実施例】図1にこの発明の一実施例である参照電位発
生回路のスイッチマトリクス12の構造を示す。従来の
場合と同様に、直列に接続された抵抗群R0 〜R7 (図
示しない)の各々が有する抵抗rによって、高電位基準
VRT及び低電位基準VRBが65種の下位参照電位
(VRT,V(j,i),VC0 〜VC6 (但しi=
0,1,…,6,j=0,1,…,7))に分圧され
る。下位参照電位のうち電位VC0 〜VC6 ,VRT,
VRBは上記参照電位となる。下位参照電位は図1にお
いて横に走る参照電位線に、電位の大小の順に与えら
れ、数1乃至数3に示すように、上記参照電位によって
8つの電圧領域に分離される。図1において[0],
[1],[2],[3],[4],[5],[6],
[7]は、それぞれサンプル信号が上位A/D変換の結
果、電圧領域Z0 ,Z1 ,Z2 ,Z3 ,Z4 ,Z5 ,Z
6 ,Z7 に存在すると判断されたときに導通するスイッ
チを示す。
生回路のスイッチマトリクス12の構造を示す。従来の
場合と同様に、直列に接続された抵抗群R0 〜R7 (図
示しない)の各々が有する抵抗rによって、高電位基準
VRT及び低電位基準VRBが65種の下位参照電位
(VRT,V(j,i),VC0 〜VC6 (但しi=
0,1,…,6,j=0,1,…,7))に分圧され
る。下位参照電位のうち電位VC0 〜VC6 ,VRT,
VRBは上記参照電位となる。下位参照電位は図1にお
いて横に走る参照電位線に、電位の大小の順に与えら
れ、数1乃至数3に示すように、上記参照電位によって
8つの電圧領域に分離される。図1において[0],
[1],[2],[3],[4],[5],[6],
[7]は、それぞれサンプル信号が上位A/D変換の結
果、電圧領域Z0 ,Z1 ,Z2 ,Z3 ,Z4 ,Z5 ,Z
6 ,Z7 に存在すると判断されたときに導通するスイッ
チを示す。
【0051】[4],[5],[6],[7]で示され
るスイッチはアナログバスラインFR0 a〜FR14a
に、また[0],[1],[2],[3]で示されるス
イッチはアナログバスラインFR0 b〜FR14bに、そ
れぞれ接続されるので、各アナログバスラインには従来
の半分の数である4つのスイッチしか接続されず、寄生
容量が低減されてセトリング時間は短縮される。
るスイッチはアナログバスラインFR0 a〜FR14a
に、また[0],[1],[2],[3]で示されるス
イッチはアナログバスラインFR0 b〜FR14bに、そ
れぞれ接続されるので、各アナログバスラインには従来
の半分の数である4つのスイッチしか接続されず、寄生
容量が低減されてセトリング時間は短縮される。
【0052】また端子2(図16)に電圧Vrefを印
加し(VRT=Vref)、端子3を接地した場合(V
RB=0)、アナログバスラインFRkaには約Vref
/2以上の電位が、またアナログバスラインFRkbには
約Vref/2以下の電位が印加されるだけである。従
ってサンプル信号によって生じる各アナログバスライン
に印加される下位参照電位の変動は、従来の1/2にな
る。以上のようにアナログバスラインを2群設けること
によって各アナログバスラインに接続されるスイッチ及
び電位変動の最大値を従来の1/2にできる。一般にn
コのアナログバスライン群を採用することによって、各
アナログバスラインに接続されるスイッチ数、及び電位
変動の最大値を1/nにできる。
加し(VRT=Vref)、端子3を接地した場合(V
RB=0)、アナログバスラインFRkaには約Vref
/2以上の電位が、またアナログバスラインFRkbには
約Vref/2以下の電位が印加されるだけである。従
ってサンプル信号によって生じる各アナログバスライン
に印加される下位参照電位の変動は、従来の1/2にな
る。以上のようにアナログバスラインを2群設けること
によって各アナログバスラインに接続されるスイッチ及
び電位変動の最大値を従来の1/2にできる。一般にn
コのアナログバスライン群を採用することによって、各
アナログバスラインに接続されるスイッチ数、及び電位
変動の最大値を1/nにできる。
【0053】このように構成されたスイッチマトリクス
12は抵抗群R0 〜R7 と共に、図15に示した参照電
位発生回路1に備えられる。この場合、図15に示した
直並列型A/D変換器は以下のように動作する。
12は抵抗群R0 〜R7 と共に、図15に示した参照電
位発生回路1に備えられる。この場合、図15に示した
直並列型A/D変換器は以下のように動作する。
【0054】まず端子5のサンプル信号が入力される
と、上記参照電位VC0 〜VC6 との比較によって上位
A/D変換結果33を得る。上位参照電位VC0 〜VC
6 は、抵抗群R0 〜R7 が高電位基準VRTと低電位基
準VRBとの間を分圧することによって得られる。これ
らはそれぞれ参照電位線CR0 〜CR6 に印加され、上
位電圧比較器CC0 〜CC6 においてサンプル信号との
比較が行われ、サンプル信号が電圧領域Z0 〜Z7 のい
ずれに属するかについて上位エンコーダ6によって判断
され、制御信号32および3ビットの信号である上位A
/D変換結果33が得られる。この上位電圧比較器CC
0 〜CC6 における動作は後述する。
と、上記参照電位VC0 〜VC6 との比較によって上位
A/D変換結果33を得る。上位参照電位VC0 〜VC
6 は、抵抗群R0 〜R7 が高電位基準VRTと低電位基
準VRBとの間を分圧することによって得られる。これ
らはそれぞれ参照電位線CR0 〜CR6 に印加され、上
位電圧比較器CC0 〜CC6 においてサンプル信号との
比較が行われ、サンプル信号が電圧領域Z0 〜Z7 のい
ずれに属するかについて上位エンコーダ6によって判断
され、制御信号32および3ビットの信号である上位A
/D変換結果33が得られる。この上位電圧比較器CC
0 〜CC6 における動作は後述する。
【0055】制御信号32は、スイッチの制御を行な
う。今、サンプル信号が電圧領域Z3にあると判断され
ている場合には、図1において[3]で示されたスイッ
チがオンする。このときアナログバスラインFR0 b〜
FR14bのみが接続され、アナログバスラインFR0 a
〜FR14aは全て接続されない。[3]で示されたスイ
ッチは、電圧領域Z3 に分類される下位参照電位以外の
電位をもアナログバスラインFR0 b〜FR3 b,FR
11b〜FR14bに与える。上位A/D変換結果を補正す
るために、電圧領域Z3 の近傍の下位参照電位をも下位
電圧比較器FC0〜FC3 ,FC11〜FC14に与えるの
である。
う。今、サンプル信号が電圧領域Z3にあると判断され
ている場合には、図1において[3]で示されたスイッ
チがオンする。このときアナログバスラインFR0 b〜
FR14bのみが接続され、アナログバスラインFR0 a
〜FR14aは全て接続されない。[3]で示されたスイ
ッチは、電圧領域Z3 に分類される下位参照電位以外の
電位をもアナログバスラインFR0 b〜FR3 b,FR
11b〜FR14bに与える。上位A/D変換結果を補正す
るために、電圧領域Z3 の近傍の下位参照電位をも下位
電圧比較器FC0〜FC3 ,FC11〜FC14に与えるの
である。
【0056】下位電圧比較器FC0 〜FC14には、アナ
ログバスラインFR0 a〜FR14a及びFR0 b〜FR
14bの各々が接続されている。今、[3]で示されるス
イッチがオンしたので、下位電圧比較器FC0 〜FC14
にはそれぞれ電位V(2,4),V(2,5),V
(2,6),VC2 ,V(3,i)(但しi=0,1,
…,6),VC3 ,V(4,0),V(4,1),V
(4,2)が入力される。サンプル信号はこれらと比較
され、その結果は下位エンコーダ8によって下位A/D
変換結果として端子9に与えられる。
ログバスラインFR0 a〜FR14a及びFR0 b〜FR
14bの各々が接続されている。今、[3]で示されるス
イッチがオンしたので、下位電圧比較器FC0 〜FC14
にはそれぞれ電位V(2,4),V(2,5),V
(2,6),VC2 ,V(3,i)(但しi=0,1,
…,6),VC3 ,V(4,0),V(4,1),V
(4,2)が入力される。サンプル信号はこれらと比較
され、その結果は下位エンコーダ8によって下位A/D
変換結果として端子9に与えられる。
【0057】図3及び図2に電圧比較器の構成を示す。
図2は上記電圧比較器CC1 、図3は下位電圧比較器F
Ck の構成図である(但しi=0,1,…,6、k=
0,1,…,14)。
図2は上記電圧比較器CC1 、図3は下位電圧比較器F
Ck の構成図である(但しi=0,1,…,6、k=
0,1,…,14)。
【0058】図2において、上位電圧比較器CC1 の入
力には、クロック信号φ1でオン・オフが制御されるス
イッチ13及びクロック信号φ2でオン・オフが制御さ
れるスイッチ14が備えられている。スイッチ13の一
方は端子5に接続され、スイッチ14の一方は上位参照
電圧入力端CRi に接続される。スイッチ13,14の
他方の端子は共通に結合容量15の一端に接続される。
結合容量15の他端は反転増幅器16の入力端に接続さ
れる。反転増幅器16の出力端はクロック信号φ1でオ
ン・オフが制御されるスイッチ17を介して反転増幅器
16の入力端に帰還される。反転増幅器16の出力端は
上位エンコーダ6へ接続される。
力には、クロック信号φ1でオン・オフが制御されるス
イッチ13及びクロック信号φ2でオン・オフが制御さ
れるスイッチ14が備えられている。スイッチ13の一
方は端子5に接続され、スイッチ14の一方は上位参照
電圧入力端CRi に接続される。スイッチ13,14の
他方の端子は共通に結合容量15の一端に接続される。
結合容量15の他端は反転増幅器16の入力端に接続さ
れる。反転増幅器16の出力端はクロック信号φ1でオ
ン・オフが制御されるスイッチ17を介して反転増幅器
16の入力端に帰還される。反転増幅器16の出力端は
上位エンコーダ6へ接続される。
【0059】図3において下位電圧比較器FCk の入力
には、クロック信号φ1でそのオン・オフが制御される
スイッチ23及びクロック信号φ2でオン・オフが制御
されるスイッチ24,25とが備えられている。スイッ
チ23の一方は端子5に接続され、スイッチ24の一方
はアナログバスラインFRkaに接続され、スイッチ25
の一方はアナログバスラインFRkbに接続される。スイ
ッチ23、24、25の他方の端子は共通に結合容量2
0の一方の端子に接続される。
には、クロック信号φ1でそのオン・オフが制御される
スイッチ23及びクロック信号φ2でオン・オフが制御
されるスイッチ24,25とが備えられている。スイッ
チ23の一方は端子5に接続され、スイッチ24の一方
はアナログバスラインFRkaに接続され、スイッチ25
の一方はアナログバスラインFRkbに接続される。スイ
ッチ23、24、25の他方の端子は共通に結合容量2
0の一方の端子に接続される。
【0060】スイッチ24は上位A/D変換の結果、サ
ンプル信号が電圧領域Z4 〜Z7 に存在する(即ちサン
プル信号の値がVC3 以上である)と判断され、かつク
ロック信号φ3が“1”の期間にオンする。またスイッ
チ25は上位A/D変換の結果、サンプル信号が電圧領
域Z0 〜Z3 に存在する(即ちサンプル信号の値がVC
3 以下である)と判断され、かつクロック信号φ3が
“1”の期間にオンする。
ンプル信号が電圧領域Z4 〜Z7 に存在する(即ちサン
プル信号の値がVC3 以上である)と判断され、かつク
ロック信号φ3が“1”の期間にオンする。またスイッ
チ25は上位A/D変換の結果、サンプル信号が電圧領
域Z0 〜Z3 に存在する(即ちサンプル信号の値がVC
3 以下である)と判断され、かつクロック信号φ3が
“1”の期間にオンする。
【0061】結合容量20の他端は反転増幅器21の入
力端に接続される。反転増幅器21の出力端はクロック
信号φ1でオン・オフが制御されるスイッチ22を介し
て反転増幅器21の入力端に帰還される。反転増幅器2
1の出力端は下位エンコーダ8へ接続される。
力端に接続される。反転増幅器21の出力端はクロック
信号φ1でオン・オフが制御されるスイッチ22を介し
て反転増幅器21の入力端に帰還される。反転増幅器2
1の出力端は下位エンコーダ8へ接続される。
【0062】次に図4に示すクロック波形を参照しなが
らこれらの電圧比較器の動作について説明を行う。まず
クロック信号φ2,φ3が共に“0”の場合、クロック
信号φ1が論理値“1”の期間(以下「オートゼロ期
間」)、スイッチ13,17,23,22はオンし、ス
イッチ14,24,25はオフする。スイッチ17,2
2がオンすることにより反転増幅器16,21の入出力
端は短絡される。これによりオートゼロ期間において反
転増幅器16,21の入出力端は感度の高い電位Vbに
バイアスされる。従ってこの期間において結合容量1
5,20は、スイッチ13,23を介して印加されるサ
ンプル信号の電位と反転増幅器16,21のバランス電
位Vbで充電される。
らこれらの電圧比較器の動作について説明を行う。まず
クロック信号φ2,φ3が共に“0”の場合、クロック
信号φ1が論理値“1”の期間(以下「オートゼロ期
間」)、スイッチ13,17,23,22はオンし、ス
イッチ14,24,25はオフする。スイッチ17,2
2がオンすることにより反転増幅器16,21の入出力
端は短絡される。これによりオートゼロ期間において反
転増幅器16,21の入出力端は感度の高い電位Vbに
バイアスされる。従ってこの期間において結合容量1
5,20は、スイッチ13,23を介して印加されるサ
ンプル信号の電位と反転増幅器16,21のバランス電
位Vbで充電される。
【0063】クロック信号φ1が“0”となってクロッ
ク信号φ2が論理値“1”となると、スイッチ13,1
7,23,22はオフし、スイッチ14はオンする。ス
イッチ24,25はクロック信号φ3が未だ“0”であ
るので、依然オフしたままである。スイッチ17、22
がオフすることにより反転増幅器16,21の入力端の
インピーダンスは無限大となる。したがってオートゼロ
期間に反転増幅器16,21の入力側に蓄えられた電荷
はこの期間においても保持される。
ク信号φ2が論理値“1”となると、スイッチ13,1
7,23,22はオフし、スイッチ14はオンする。ス
イッチ24,25はクロック信号φ3が未だ“0”であ
るので、依然オフしたままである。スイッチ17、22
がオフすることにより反転増幅器16,21の入力端の
インピーダンスは無限大となる。したがってオートゼロ
期間に反転増幅器16,21の入力側に蓄えられた電荷
はこの期間においても保持される。
【0064】一方、上位電圧比較器CCi の結合容量1
5の入力側の一端にはサンプル信号に代わって上位参照
電位が印加される。この結合容量15の入力側の一端で
のサンプル信号から上位参照電位への電位変化が、反転
増幅器16の入力端のバランス電位Vbからのシフトを
引き起こす。このシフトが反転増幅器16で増幅され、
サンプル信号と上位参照電位の大小比較結果が、論理値
“1”または“0”のデジタル信号として上位電圧比較
器CCi から出力される。
5の入力側の一端にはサンプル信号に代わって上位参照
電位が印加される。この結合容量15の入力側の一端で
のサンプル信号から上位参照電位への電位変化が、反転
増幅器16の入力端のバランス電位Vbからのシフトを
引き起こす。このシフトが反転増幅器16で増幅され、
サンプル信号と上位参照電位の大小比較結果が、論理値
“1”または“0”のデジタル信号として上位電圧比較
器CCi から出力される。
【0065】次にクロック信号φ2も“0”となり、ク
ロック信号φ3が“1”となると、スイッチ14がオフ
し、スイッチ24,25のいずれかがオンする。クロッ
ク信号φ1も“0”であるため、スイッチ13,17,
23,22は依然オフしたままである。スイッチ22が
依然オフしたままであるため、オートゼロ期間に反転増
幅器21の入力側に蓄えられた電荷はこの期間において
も保持される。
ロック信号φ3が“1”となると、スイッチ14がオフ
し、スイッチ24,25のいずれかがオンする。クロッ
ク信号φ1も“0”であるため、スイッチ13,17,
23,22は依然オフしたままである。スイッチ22が
依然オフしたままであるため、オートゼロ期間に反転増
幅器21の入力側に蓄えられた電荷はこの期間において
も保持される。
【0066】一方、下位電圧比較器FCk の結合容量2
0の入力側の一端にはサンプル信号に代わって下位参照
電位が印加される。この結合容量20の入力側の一端に
おけるサンプル信号から上位参照電位への電位変化が、
反転増幅器21の入力端のバランス電位Vbからのシフ
トを引き起こす。このシフトが反転増幅器21で増幅さ
れ、アナログ信号電圧と下位参照電位の大小比較結果
が、論理値“1”または“0”のデジタル信号として下
位電圧比較器FCk から出力される。
0の入力側の一端にはサンプル信号に代わって下位参照
電位が印加される。この結合容量20の入力側の一端に
おけるサンプル信号から上位参照電位への電位変化が、
反転増幅器21の入力端のバランス電位Vbからのシフ
トを引き起こす。このシフトが反転増幅器21で増幅さ
れ、アナログ信号電圧と下位参照電位の大小比較結果
が、論理値“1”または“0”のデジタル信号として下
位電圧比較器FCk から出力される。
【0067】なお、下位電圧比較器FCk における比較
においては、スイッチマトリクス12でのスイッチング
動作が必要なため、クロック信号φ3が“1”の期間
は、クロック信号φ1が“1”である期間とクロック信
号φ2が“1”である期間の合計、即ち上位電圧比較器
CCi における比較に費やされる期間よりも長い。
においては、スイッチマトリクス12でのスイッチング
動作が必要なため、クロック信号φ3が“1”の期間
は、クロック信号φ1が“1”である期間とクロック信
号φ2が“1”である期間の合計、即ち上位電圧比較器
CCi における比較に費やされる期間よりも長い。
【0068】以上のようにして得られた下位参照電位と
サンプル信号との比較結果が上位A/D変換信号33と
矛盾する場合がある。例えば上位A/D変換の結果サン
プル信号は電圧領域Z3 にあると判断されたのに、下位
A/D変換の結果、電圧領域Z2 やZ4 にあると判断さ
れる場合がある。この様な場合には上位A/D変換結果
はエラー補正回路7において補正され、補正後された上
位A/D変換信号35となって端子11に出力される
(図15)。
サンプル信号との比較結果が上位A/D変換信号33と
矛盾する場合がある。例えば上位A/D変換の結果サン
プル信号は電圧領域Z3 にあると判断されたのに、下位
A/D変換の結果、電圧領域Z2 やZ4 にあると判断さ
れる場合がある。この様な場合には上位A/D変換結果
はエラー補正回路7において補正され、補正後された上
位A/D変換信号35となって端子11に出力される
(図15)。
【0069】エラー補正回路7では、以下の処理がなさ
れる。
れる。
【0070】(ア)下位A/D変換の結果、サンプル信
号が上位A/D変換で決定された電圧範囲の外側でしか
も高電位側に存在すると判明した場合は、上位A/D変
換結果に1が加算される。
号が上位A/D変換で決定された電圧範囲の外側でしか
も高電位側に存在すると判明した場合は、上位A/D変
換結果に1が加算される。
【0071】(イ)下位A/D変換の結果、サンプル信
号が上位A/D変換で決定された電圧範囲の外側でしか
も低電位側に存在すると判明した場合は、上位A/D変
換結果に1が減算される。
号が上位A/D変換で決定された電圧範囲の外側でしか
も低電位側に存在すると判明した場合は、上位A/D変
換結果に1が減算される。
【0072】具体的には下位電圧比較器FC0 〜FC14
の出力を下位コンパレータ8が処理し、端子9に与える
下位A/D変換信号の他に、2ビットの信号OS,US
からなるエラー検出信号34を得てエラー補正回路7へ
送るのである。エラー補正回路7はエラー検出信号34
を受け、その情報によって上記(ア)、(イ)いずれか
の処理を行なう。下位コンパレータ8におけるエラー検
出等の処理は後の第3実施例で述べることにし、ここで
はエラー補正処理(ア)、(イ)の具体的手法について
述べる。
の出力を下位コンパレータ8が処理し、端子9に与える
下位A/D変換信号の他に、2ビットの信号OS,US
からなるエラー検出信号34を得てエラー補正回路7へ
送るのである。エラー補正回路7はエラー検出信号34
を受け、その情報によって上記(ア)、(イ)いずれか
の処理を行なう。下位コンパレータ8におけるエラー検
出等の処理は後の第3実施例で述べることにし、ここで
はエラー補正処理(ア)、(イ)の具体的手法について
述べる。
【0073】上位A/D変換結果33を構成する3ビッ
トの出力を上位からU21,U11,U01し、補正された上
位A/D変換結果35を構成する3ビットの出力を上位
からU22,U12,U02とすると、上位A/D変換と下位
A/D変換とで矛盾が生じない場合には、
トの出力を上位からU21,U11,U01し、補正された上
位A/D変換結果35を構成する3ビットの出力を上位
からU22,U12,U02とすると、上位A/D変換と下位
A/D変換とで矛盾が生じない場合には、
【0074】
【数5】
【0075】が成立する。また、処理(ア)に相当する
場合には、
場合には、
【0076】
【数6】
【0077】が、処理(イ)に相当する場合には、
【0078】
【数7】
【0079】が、それぞれ成立する。但し記号dec
は、10進化する演算を示す。処理(ア)、(イ)にお
ける加算、減算は、それぞれ
は、10進化する演算を示す。処理(ア)、(イ)にお
ける加算、減算は、それぞれ
【0080】
【数8】
【0081】
【数9】
【0082】という演算によって達成できる。但しQ0
は桁上がりを示している。
は桁上がりを示している。
【0083】エラー補正回路の具体例を図5に示す。フ
ルアダーG2,G1,G0の各々のA入力に、上位A/
D変換結果33の3ビット信号U21,U11,U01を入力
する。フルアダーG2,G1のB入力には1ビット信号
USと1ビット信号OSの論理和を入力する。フルアダ
ーG0の桁上げ入力Cinは接地して論理“0”を与え、
フルアダーG1の桁上げ入力CinにはフルアダーG0の
桁上げ出力Cout を、フルアダーG2の桁上げ入力Cin
にはフルアダーG1の桁上げ出力Cout を、それぞれ接
続する。フルアダーG0,G1,G2の出力S及びフル
アダーG2の桁上げ出力Cout は、それぞれ信号U22,
U12,U02及び桁上がりQ0 を出力する。このような構
成によって数8、数9に示した演算を行なうことができ
る。
ルアダーG2,G1,G0の各々のA入力に、上位A/
D変換結果33の3ビット信号U21,U11,U01を入力
する。フルアダーG2,G1のB入力には1ビット信号
USと1ビット信号OSの論理和を入力する。フルアダ
ーG0の桁上げ入力Cinは接地して論理“0”を与え、
フルアダーG1の桁上げ入力CinにはフルアダーG0の
桁上げ出力Cout を、フルアダーG2の桁上げ入力Cin
にはフルアダーG1の桁上げ出力Cout を、それぞれ接
続する。フルアダーG0,G1,G2の出力S及びフル
アダーG2の桁上げ出力Cout は、それぞれ信号U22,
U12,U02及び桁上がりQ0 を出力する。このような構
成によって数8、数9に示した演算を行なうことができ
る。
【0084】さて、アナログバスラインを2群設けた場
合、スイッチの配置は図1に示すものには限られない。
図6にこの発明の第2実施例であるスイッチマトリクス
12の構造を示す。第1実施例では上位参照電位VC3
を境界としてアナログバスライン群の接続される電位線
を分けたが、同図に示すように8組あるスイッチ群のう
ち、低電位側から奇数番目にあるスイッチ群([0],
[2],[4],[6]で示されたスイッチ)をアナロ
グバスラインFRkbに接続し、偶数番目にあるスイッチ
群([1],[3],[5],[7]で示されたスイッ
チ)をアナログバスラインFRkaに接続しても同様の効
果が得られる。このように接続してもアナログバスライ
ンの各々に接続されるスイッチは従来の1/2になり、
寄生容量低減によるセトリング時間の短縮が図れる。こ
のほか、[0],[1],[4],[5]で示されたス
イッチをアナログバスラインFRkbに接続し、[2],
[3],[6],[7]で示されたスイッチをアナログ
バスラインFRkaに接続する等様々な応用が考えられ
る。
合、スイッチの配置は図1に示すものには限られない。
図6にこの発明の第2実施例であるスイッチマトリクス
12の構造を示す。第1実施例では上位参照電位VC3
を境界としてアナログバスライン群の接続される電位線
を分けたが、同図に示すように8組あるスイッチ群のう
ち、低電位側から奇数番目にあるスイッチ群([0],
[2],[4],[6]で示されたスイッチ)をアナロ
グバスラインFRkbに接続し、偶数番目にあるスイッチ
群([1],[3],[5],[7]で示されたスイッ
チ)をアナログバスラインFRkaに接続しても同様の効
果が得られる。このように接続してもアナログバスライ
ンの各々に接続されるスイッチは従来の1/2になり、
寄生容量低減によるセトリング時間の短縮が図れる。こ
のほか、[0],[1],[4],[5]で示されたス
イッチをアナログバスラインFRkbに接続し、[2],
[3],[6],[7]で示されたスイッチをアナログ
バスラインFRkaに接続する等様々な応用が考えられ
る。
【0085】第1及び第2実施例ではアナログバスライ
ン群を複数設けることにより、各アナログバスラインに
接続されるスイッチの数を低減した。しかし、制御信号
32によるスイッチの制御を適切に行なうことにより、
アナログバスラインを下位参照電位の数(ここでは1
5)だけ有するバスライン群を1つだけ設けても、スイ
ッチの数を低減させることができる。
ン群を複数設けることにより、各アナログバスラインに
接続されるスイッチの数を低減した。しかし、制御信号
32によるスイッチの制御を適切に行なうことにより、
アナログバスラインを下位参照電位の数(ここでは1
5)だけ有するバスライン群を1つだけ設けても、スイ
ッチの数を低減させることができる。
【0086】図7にこの発明の第3実施例であるスイッ
チマトリクス12の構造を示す。各アナログバスライン
に接続されるスイッチは4乃至5となり、従来の7乃至
8に比べて削減されている。従ってアナログバスライン
の寄生容量が低減され、参照電位発生回路1が高速化で
きる。
チマトリクス12の構造を示す。各アナログバスライン
に接続されるスイッチは4乃至5となり、従来の7乃至
8に比べて削減されている。従ってアナログバスライン
の寄生容量が低減され、参照電位発生回路1が高速化で
きる。
【0087】図7に示されたスイッチは以下のように動
作する。上位A/D変換によってサンプル信号が電圧領
域Z0 にあると判断された場合には、[0]で示された
スイッチと[1]で示されたスイッチがオンする。電圧
領域Z1 にあると判断された場合には、[1]で示され
たスイッチと[2]で示されたスイッチがオンする。電
圧領域Z2 にあると判断された場合には、[2]で示さ
れたスイッチと[3]で示されたスイッチがオンする。
電圧領域Z3 にあると判断された場合には、[3]で示
されたスイッチと[4]で示されたスイッチがオンす
る。電圧領域Z4にあると判断された場合には、[4]
で示されたスイッチと[5]で示されたスイッチがオン
する。電圧領域Z5 にあると判断された場合には、
[5]で示されたスイッチと[6]で示されたスイッチ
がオンする。電圧領域Z6 にあると判断された場合に
は、[6]で示されたスイッチと[7]で示されたスイ
ッチがオンする。電圧領域Z7 にあると判断された場合
には、[7]で示されたスイッチと[8]で示されたス
イッチがオンする。
作する。上位A/D変換によってサンプル信号が電圧領
域Z0 にあると判断された場合には、[0]で示された
スイッチと[1]で示されたスイッチがオンする。電圧
領域Z1 にあると判断された場合には、[1]で示され
たスイッチと[2]で示されたスイッチがオンする。電
圧領域Z2 にあると判断された場合には、[2]で示さ
れたスイッチと[3]で示されたスイッチがオンする。
電圧領域Z3 にあると判断された場合には、[3]で示
されたスイッチと[4]で示されたスイッチがオンす
る。電圧領域Z4にあると判断された場合には、[4]
で示されたスイッチと[5]で示されたスイッチがオン
する。電圧領域Z5 にあると判断された場合には、
[5]で示されたスイッチと[6]で示されたスイッチ
がオンする。電圧領域Z6 にあると判断された場合に
は、[6]で示されたスイッチと[7]で示されたスイ
ッチがオンする。電圧領域Z7 にあると判断された場合
には、[7]で示されたスイッチと[8]で示されたス
イッチがオンする。
【0088】このように構成されたスイッチマトリクス
12においては、第1及び第2実施例の場合とは異な
り、アナログバスラインFR0 〜FR3 ,FR12〜FR
15はエラー補正用の下位参照電位のみが与えられるので
はない。サンプル信号が電圧領域Z0 ,Z2 ,Z4 ,Z
6 のいずれかにあると判断されれば、アナログバスライ
ンFR0 〜FR3 ,FR12〜FR15はエラー補正用の下
位参照電位が与えられるが、電圧領域Z1 ,Z3 ,Z5
,Z7 のいずれかにあると判断されれば、アナログバ
スラインFR4 〜FR11にエラー補正用の下位参照電位
が与えられる。
12においては、第1及び第2実施例の場合とは異な
り、アナログバスラインFR0 〜FR3 ,FR12〜FR
15はエラー補正用の下位参照電位のみが与えられるので
はない。サンプル信号が電圧領域Z0 ,Z2 ,Z4 ,Z
6 のいずれかにあると判断されれば、アナログバスライ
ンFR0 〜FR3 ,FR12〜FR15はエラー補正用の下
位参照電位が与えられるが、電圧領域Z1 ,Z3 ,Z5
,Z7 のいずれかにあると判断されれば、アナログバ
スラインFR4 〜FR11にエラー補正用の下位参照電位
が与えられる。
【0089】前者の場合には、従来同様FR0 に最低位
の電圧、FR15に最高位の電圧が印加される。後者の場
合にはFR8 に最低位の電圧が印加され、FR7 に最高
位の電圧が印加される。すなわち上位A/D変換の結果
に応じてアナログバスラインへの下位参照電圧の印加の
形態が2通りある。
の電圧、FR15に最高位の電圧が印加される。後者の場
合にはFR8 に最低位の電圧が印加され、FR7 に最高
位の電圧が印加される。すなわち上位A/D変換の結果
に応じてアナログバスラインへの下位参照電圧の印加の
形態が2通りある。
【0090】この様な2通りの印加の形態に対応した下
位エンコーダ8の内部構造を図8に示す。下位エンコー
ダ8は2入力アンドゲートA0 〜A16,B0 〜B16、検
出回路26,27及びスイッチ回路28,29から構成
される。下位電圧比較器FCk (k=0〜15)の出力
OFCk はアンドゲートA(k+1) の非反転入力端子及び
Ak の反転入力端子に接続されるとともに、アンドゲー
トB(k-7) の非反転入力端とB(k-8) の反転入力端(k
>7の場合)及びアンドゲートB(k+9) の非反転入力端
とB(k+8) の反転入力端(k<8の場合、但しB8 の反
転入力端に限りOFC0 に接続される。)に接続され
る。またA0 、B0 の非反転入力端は電源電圧Vddに接
続され、A16,B16の反転入力端は接地される。
位エンコーダ8の内部構造を図8に示す。下位エンコー
ダ8は2入力アンドゲートA0 〜A16,B0 〜B16、検
出回路26,27及びスイッチ回路28,29から構成
される。下位電圧比較器FCk (k=0〜15)の出力
OFCk はアンドゲートA(k+1) の非反転入力端子及び
Ak の反転入力端子に接続されるとともに、アンドゲー
トB(k-7) の非反転入力端とB(k-8) の反転入力端(k
>7の場合)及びアンドゲートB(k+9) の非反転入力端
とB(k+8) の反転入力端(k<8の場合、但しB8 の反
転入力端に限りOFC0 に接続される。)に接続され
る。またA0 、B0 の非反転入力端は電源電圧Vddに接
続され、A16,B16の反転入力端は接地される。
【0091】アンドゲートA0 〜A16,B0 〜B16の出
力は各々検出回路26,27に入力される。検出回路2
6,27の出力はスイッチ回路28,29に入力され
る。スイッチ回路28,29の出力は互いに共通に接続
され、エラー検出信号US,OSを出力する信号線10
及び3ビットの下位A/D変換信号D2 ,D1 ,D0 を
出力する端子9をなす。該共通接続された出力端10,
9に検出回路26,27のいずれを出力するかは制御信
号入力端子30,31を介して制御することができる。
力は各々検出回路26,27に入力される。検出回路2
6,27の出力はスイッチ回路28,29に入力され
る。スイッチ回路28,29の出力は互いに共通に接続
され、エラー検出信号US,OSを出力する信号線10
及び3ビットの下位A/D変換信号D2 ,D1 ,D0 を
出力する端子9をなす。該共通接続された出力端10,
9に検出回路26,27のいずれを出力するかは制御信
号入力端子30,31を介して制御することができる。
【0092】下位電圧比較器FCk (k=0〜15)の
内部構成を図9に示す。下位電圧比較器FCk の入力に
は、クロック信号φ1でそのオン・オフが制御されるス
イッチ18及びクロック信号φ3でそのオン・オフが制
御されるスイッチ19とが備えられている。スイッチ1
8の一方は端子5に接続され、スイッチ19の一方はア
ナログバスラインFRk に接続される。スイッチ18,
19の他方の端子は共通に結合容量20の一端に接続さ
れる。
内部構成を図9に示す。下位電圧比較器FCk の入力に
は、クロック信号φ1でそのオン・オフが制御されるス
イッチ18及びクロック信号φ3でそのオン・オフが制
御されるスイッチ19とが備えられている。スイッチ1
8の一方は端子5に接続され、スイッチ19の一方はア
ナログバスラインFRk に接続される。スイッチ18,
19の他方の端子は共通に結合容量20の一端に接続さ
れる。
【0093】結合容量20の他端は反転増幅器21の入
力端に接続される。反転増幅器21の出力端はクロック
信号φ1でオン・オフが制御されるスイッチ22を介し
て反転増幅器21の入力端に帰還される。反転増幅器2
1の出力端は下位エンコーダ8へ接続される。
力端に接続される。反転増幅器21の出力端はクロック
信号φ1でオン・オフが制御されるスイッチ22を介し
て反転増幅器21の入力端に帰還される。反転増幅器2
1の出力端は下位エンコーダ8へ接続される。
【0094】即ち、図3で説明した下位電圧比較器FC
k においてスイッチ24とスイッチ25を連動させたも
のにスイッチ19が相当し、アナログバスラインFRka
〜FRkbのかわりにアナログバスラインFRk をスイッ
チ24、25の一端に接続すれば、図9に示す構造と同
じ動作が行なわれる。上位電圧比較器CCi は第1及び
第2実施例と同じものが用いられるので、スイッチ1
8,19の開閉も図4に示したクロック信号φ1,φ
2,φ3に従って動作することになる。
k においてスイッチ24とスイッチ25を連動させたも
のにスイッチ19が相当し、アナログバスラインFRka
〜FRkbのかわりにアナログバスラインFRk をスイッ
チ24、25の一端に接続すれば、図9に示す構造と同
じ動作が行なわれる。上位電圧比較器CCi は第1及び
第2実施例と同じものが用いられるので、スイッチ1
8,19の開閉も図4に示したクロック信号φ1,φ
2,φ3に従って動作することになる。
【0095】次に下位エンコーダ8の動作を説明する。
図7に示すスイッチマトリクス12の出力、すなわちア
ナログバスラインに現れる下位参照電位は以下のように
なる。
図7に示すスイッチマトリクス12の出力、すなわちア
ナログバスラインに現れる下位参照電位は以下のように
なる。
【0096】(a)上位A/D変換の結果、アナログ信
号電圧が電圧領域Z2h(h=0〜3)に存在すると判断
された場合、FR0 に最も低い電圧が印加され、以下F
R1,FR2 ,…という順で印加される電圧が高くな
る。そしてFR15に最も高い電圧が印加される。
号電圧が電圧領域Z2h(h=0〜3)に存在すると判断
された場合、FR0 に最も低い電圧が印加され、以下F
R1,FR2 ,…という順で印加される電圧が高くな
る。そしてFR15に最も高い電圧が印加される。
【0097】(b)上位A/D変換の結果、アナログ信
号電圧が電圧領域Z(2h+1)に存在すると判断された場
合、FR8 に最も低い電圧が印加され、以下FR9 ,F
R10,…,FR15,FR0 ,FR1 ,…という順で印加
される電圧が高くなる。そしてFR7 に最も高い電圧が
印加される。
号電圧が電圧領域Z(2h+1)に存在すると判断された場
合、FR8 に最も低い電圧が印加され、以下FR9 ,F
R10,…,FR15,FR0 ,FR1 ,…という順で印加
される電圧が高くなる。そしてFR7 に最も高い電圧が
印加される。
【0098】上位A/D変換の結果、サンプル信号が電
圧領域Z2h(h=0〜3)に存在すると判断された場
合、例えばサンプル信号が下位参照電位V(2,1)と
V(2,2)の間に存在したとする。この時、制御信号
32により[2]及び[3]で示したスイッチがオンさ
れる(図7)。この場合アナログバスラインFR0 〜F
R5 の電位がサンプル信号よりも低くなり、FR6 〜F
R15の電圧がサンプル信号よりも高くなる。下位電圧比
較器FCk (k=0〜15)(図15)はサンプル信号
と下位参照電位すなわちアナログバスラインの電圧を比
較し、その大小比較結果を出力する。したがってこの場
合、下位電圧比較器の出力OFC0 〜OFC5 は“1”
となり、OFC6 〜OFC15は“0”となる。アンドゲ
ートAk (k=0〜16)はOFCk ・OFC(k-1)
(但しOFC16=“0”、OFC(-1)=“1”とす
る。)という論理であるため、この場合、A6 の出力の
みが“1”となる(図8)。これが検出回路26のアド
レス信号として用いられ、所望のコードが検出回路26
から出力される。このようにアンドゲートAk は電圧比
較器FC0 〜FC15の出力から検出回路26のアドレス
信号を生成するデコーダの役割をする。
圧領域Z2h(h=0〜3)に存在すると判断された場
合、例えばサンプル信号が下位参照電位V(2,1)と
V(2,2)の間に存在したとする。この時、制御信号
32により[2]及び[3]で示したスイッチがオンさ
れる(図7)。この場合アナログバスラインFR0 〜F
R5 の電位がサンプル信号よりも低くなり、FR6 〜F
R15の電圧がサンプル信号よりも高くなる。下位電圧比
較器FCk (k=0〜15)(図15)はサンプル信号
と下位参照電位すなわちアナログバスラインの電圧を比
較し、その大小比較結果を出力する。したがってこの場
合、下位電圧比較器の出力OFC0 〜OFC5 は“1”
となり、OFC6 〜OFC15は“0”となる。アンドゲ
ートAk (k=0〜16)はOFCk ・OFC(k-1)
(但しOFC16=“0”、OFC(-1)=“1”とす
る。)という論理であるため、この場合、A6 の出力の
みが“1”となる(図8)。これが検出回路26のアド
レス信号として用いられ、所望のコードが検出回路26
から出力される。このようにアンドゲートAk は電圧比
較器FC0 〜FC15の出力から検出回路26のアドレス
信号を生成するデコーダの役割をする。
【0099】次に上位A/D変換の結果、サンプル信号
が電圧領域Z(2h+1)(h=0〜3)に存在すると判断さ
れた場合、例えばサンプル信号が下位参照電位V(3,
1)とV(3,2)の間に存在したとする。この時、上
位A/D変換結果により[3]及び[4]で示したスイ
ッチがオンする。この場合アナログバスラインFR8〜
FR13の電位がサンプル信号よりも低くなり、他のアナ
ログバスラインの電位がサンプル信号より高くなる。そ
して下位電圧比較器の出力OFC8 〜OFC13は“1”
となり、出力OFC14〜OFC15,OFC0 〜OFC7
は“0”となる。これらをアンドゲートAk (k=0〜
16)に入力するとアンドゲートA0 ,A14の両方の出
力が“1”となり、検出回路26はマルチアドレッシン
グされてエラーとなる。しかしアンドゲートB0 〜B15
にこのような電圧比較器出力を入力した場合はアンドゲ
ートB6 の出力のみ“1”となり、正しくコード出力が
なされる。これとは逆に、上位A/D変換の結果、サン
プル信号が電圧領域Z2h(h=0〜3)に存在すると判
断された場合は、アンドゲートB0 〜B15はデコーダと
して正しく動作しない。
が電圧領域Z(2h+1)(h=0〜3)に存在すると判断さ
れた場合、例えばサンプル信号が下位参照電位V(3,
1)とV(3,2)の間に存在したとする。この時、上
位A/D変換結果により[3]及び[4]で示したスイ
ッチがオンする。この場合アナログバスラインFR8〜
FR13の電位がサンプル信号よりも低くなり、他のアナ
ログバスラインの電位がサンプル信号より高くなる。そ
して下位電圧比較器の出力OFC8 〜OFC13は“1”
となり、出力OFC14〜OFC15,OFC0 〜OFC7
は“0”となる。これらをアンドゲートAk (k=0〜
16)に入力するとアンドゲートA0 ,A14の両方の出
力が“1”となり、検出回路26はマルチアドレッシン
グされてエラーとなる。しかしアンドゲートB0 〜B15
にこのような電圧比較器出力を入力した場合はアンドゲ
ートB6 の出力のみ“1”となり、正しくコード出力が
なされる。これとは逆に、上位A/D変換の結果、サン
プル信号が電圧領域Z2h(h=0〜3)に存在すると判
断された場合は、アンドゲートB0 〜B15はデコーダと
して正しく動作しない。
【0100】以上から明らかなように、アンドゲートA
k は、上位A/D変換の結果、サンプル信号が電圧領域
Z2hに存在すると判断された場合に正しくアドレス信号
を発生し、アンドゲートBk は、上位A/D変換の結
果、サンプル信号が電圧領域Z(2h+1)に存在すると判断
された場合に正しくアドレス信号を発生する。したがっ
て、前者の場合は検出回路26、後者の場合は検出回路
27がそれぞれ正しくコードを出力する。検出回路2
6,27の出力は各々スイッチ回路28,29を介して
出力される。スイッチ回路28,29は端子30,31
に印加される検出制御信号によって正しい下位A/D変
換の結果を選択的に出力する役割をする。
k は、上位A/D変換の結果、サンプル信号が電圧領域
Z2hに存在すると判断された場合に正しくアドレス信号
を発生し、アンドゲートBk は、上位A/D変換の結
果、サンプル信号が電圧領域Z(2h+1)に存在すると判断
された場合に正しくアドレス信号を発生する。したがっ
て、前者の場合は検出回路26、後者の場合は検出回路
27がそれぞれ正しくコードを出力する。検出回路2
6,27の出力は各々スイッチ回路28,29を介して
出力される。スイッチ回路28,29は端子30,31
に印加される検出制御信号によって正しい下位A/D変
換の結果を選択的に出力する役割をする。
【0101】検出制御信号としては上位エンコーダ6の
出力である制御信号32が利用できる。例えば2進コー
ドでコーディングされるならば、制御信号32の最下位
ビットを検出制御信号として用いることができる。上位
A/D変換の結果、サンプル信号が電圧領域Z(2h+1)に
存在すると判断された場合は最下位ビットは“1”とな
る。そしてこのビットを端子31に与え、このビットの
反転信号を端子30に与える。スイッチ回路28,29
はいずれも信号“1”を受けるとそれぞれ検出回路2
6,27の内容を端子9及び信号線10に与えるように
すればよい。
出力である制御信号32が利用できる。例えば2進コー
ドでコーディングされるならば、制御信号32の最下位
ビットを検出制御信号として用いることができる。上位
A/D変換の結果、サンプル信号が電圧領域Z(2h+1)に
存在すると判断された場合は最下位ビットは“1”とな
る。そしてこのビットを端子31に与え、このビットの
反転信号を端子30に与える。スイッチ回路28,29
はいずれも信号“1”を受けるとそれぞれ検出回路2
6,27の内容を端子9及び信号線10に与えるように
すればよい。
【0102】図10に検出回路26の内部構造を示す。
信号Xk ,Xk バーは、それぞれアンドゲートAk の出
力信号及びその反転信号を示す。検出回路27も図10
に示す構造を有し、この場合には信号Xk ,Xk バーは
それぞれアンドゲートBk の出力信号及びその反転信号
を示すことになる。いずれの場合にも動作は同様である
ので、検出回路26の場合についてのみ説明する。
信号Xk ,Xk バーは、それぞれアンドゲートAk の出
力信号及びその反転信号を示す。検出回路27も図10
に示す構造を有し、この場合には信号Xk ,Xk バーは
それぞれアンドゲートBk の出力信号及びその反転信号
を示すことになる。いずれの場合にも動作は同様である
ので、検出回路26の場合についてのみ説明する。
【0103】信号Xk ,Xk バーのうち、前述の(ア)
に対応する場合にはk=0〜4が、(イ)に対応する場
合にはk=12〜15が、それぞれエラー補正用の参照
電位に起因したものである。即ちトランジスタ列M0は
アンダースケールエラーが発生した場合に対応するもの
であり、トランジスタ列M2はオーバースケールエラー
が発生した場合に対応するものである。エラー検出信号
OSを出力する線(図中最も左の縦線)に接続されるト
ランジスタは、トランジスタ列M0においてはNMOS
トランジスタであり、トランジスタ列M2においてはP
MOSトランジスタである。またエラー検出信号USを
出力する線(図中左から2番目の縦線)に接続されるト
ランジスタは、トランジスタ列M0においてはPMOS
トランジスタであり、トランジスタ列M2においてはN
MOSトランジスタである。トランジスタ列M0,M2
からはそれぞれエラー検出信号US,OSが得られ、第
1実施例において説明したようなエラー補正に用いられ
る。これらは信号線10へと伝えられる。
に対応する場合にはk=0〜4が、(イ)に対応する場
合にはk=12〜15が、それぞれエラー補正用の参照
電位に起因したものである。即ちトランジスタ列M0は
アンダースケールエラーが発生した場合に対応するもの
であり、トランジスタ列M2はオーバースケールエラー
が発生した場合に対応するものである。エラー検出信号
OSを出力する線(図中最も左の縦線)に接続されるト
ランジスタは、トランジスタ列M0においてはNMOS
トランジスタであり、トランジスタ列M2においてはP
MOSトランジスタである。またエラー検出信号USを
出力する線(図中左から2番目の縦線)に接続されるト
ランジスタは、トランジスタ列M0においてはPMOS
トランジスタであり、トランジスタ列M2においてはN
MOSトランジスタである。トランジスタ列M0,M2
からはそれぞれエラー検出信号US,OSが得られ、第
1実施例において説明したようなエラー補正に用いられ
る。これらは信号線10へと伝えられる。
【0104】一方、k=4〜11である信号Xk ,Xk
バーは下位A/D変換の結果を示し、トランジスタ列M
1のトランジスタのうち、エラー検出信号OSを出力す
る線及びエラー検出信号USを出力する線に接続される
トランジスタは、いずれもNMOSトランジスタであ
る。よって上位A/D変換の結果と下位A/D変換の結
果が一致した場合にはエラー検出信号OS,USともに
“0”となる。下位A/D変換の結果を端子9へ出力す
る線(図中右側の3本の線)には入力される信号Xk ,
Xk バーの有する重み付けkに応じてPMOS,NMO
Sの各トランジスタが接続されているので、この場合に
はトランジスタ列M1によって、上位から順にD2 ,D
1 ,D0 である3ビット信号からなる下位A/D変換結
果が正常に得られ、端子9に与えられる。
バーは下位A/D変換の結果を示し、トランジスタ列M
1のトランジスタのうち、エラー検出信号OSを出力す
る線及びエラー検出信号USを出力する線に接続される
トランジスタは、いずれもNMOSトランジスタであ
る。よって上位A/D変換の結果と下位A/D変換の結
果が一致した場合にはエラー検出信号OS,USともに
“0”となる。下位A/D変換の結果を端子9へ出力す
る線(図中右側の3本の線)には入力される信号Xk ,
Xk バーの有する重み付けkに応じてPMOS,NMO
Sの各トランジスタが接続されているので、この場合に
はトランジスタ列M1によって、上位から順にD2 ,D
1 ,D0 である3ビット信号からなる下位A/D変換結
果が正常に得られ、端子9に与えられる。
【0105】さて、下位電圧比較器の出力OFC0 をア
ンドゲートB8 ,B9 に接続しなければならないが、下
位エンコーダ8の配置が図8のようであると、この2つ
のアンドゲートは遠く離れて位置しているため配線の一
部分が長くなってしまい、この部分の容量が動作速度を
遅くしてしまう。この事態を避けるにはスイッチマトリ
クス12におけるバスラインの配列を工夫し、サンプル
信号が電圧領域Z2hにあるのかZ(2h+1)にあるのかによ
らず、互いに近接した値の下位参照電位については互い
に近接したアナログバスラインに印加するようにすれば
よい。
ンドゲートB8 ,B9 に接続しなければならないが、下
位エンコーダ8の配置が図8のようであると、この2つ
のアンドゲートは遠く離れて位置しているため配線の一
部分が長くなってしまい、この部分の容量が動作速度を
遅くしてしまう。この事態を避けるにはスイッチマトリ
クス12におけるバスラインの配列を工夫し、サンプル
信号が電圧領域Z2hにあるのかZ(2h+1)にあるのかによ
らず、互いに近接した値の下位参照電位については互い
に近接したアナログバスラインに印加するようにすれば
よい。
【0106】図11にこの発明の第4実施例であるスイ
ッチマトリクス12の構造を示す。本実施例においても
種々の記号で示されたスイッチの機能は第3実施例と同
様である。本実施例と第3実施例の相違点はアナログバ
スラインの配置にあり、第3実施例でFR0 〜FR15に
かけて右から順に配置されていたアナログバスライン
が、本実施例では、右から配置されたアナログバスライ
ンFR0 〜FR7 と左から配置されたFR8 〜FR15を
互いに交互に配置した点である。換言すれば、互いに隣
合うアナログバスラインの添字の値の差の大小の順に配
置されている。
ッチマトリクス12の構造を示す。本実施例においても
種々の記号で示されたスイッチの機能は第3実施例と同
様である。本実施例と第3実施例の相違点はアナログバ
スラインの配置にあり、第3実施例でFR0 〜FR15に
かけて右から順に配置されていたアナログバスライン
が、本実施例では、右から配置されたアナログバスライ
ンFR0 〜FR7 と左から配置されたFR8 〜FR15を
互いに交互に配置した点である。換言すれば、互いに隣
合うアナログバスラインの添字の値の差の大小の順に配
置されている。
【0107】スイッチマトリクス12をこのような構成
にした場合の下位電圧比較器FC0〜FC15、下位エン
コーダ8の構成をまとめて図12に示す。図12に示し
たエンコーダ8と図8に示したエンコーダ8との相違点
はその配置のみであるので、ここでは相違点についての
み述べる。
にした場合の下位電圧比較器FC0〜FC15、下位エン
コーダ8の構成をまとめて図12に示す。図12に示し
たエンコーダ8と図8に示したエンコーダ8との相違点
はその配置のみであるので、ここでは相違点についての
み述べる。
【0108】本実施例に係る電圧比較器FC0 〜FC15
はアナログバスラインの配置(図11)に合わせて、添
字の小さいものから順に並べられた下位電圧比較器FC
0 〜FC7 と添字の大きいものから順に並べられた下位
電圧比較器FC8 〜FC15が交互に配置され、各下位電
圧比較器に印加される下位参照電位は、以下のようにな
る。
はアナログバスラインの配置(図11)に合わせて、添
字の小さいものから順に並べられた下位電圧比較器FC
0 〜FC7 と添字の大きいものから順に並べられた下位
電圧比較器FC8 〜FC15が交互に配置され、各下位電
圧比較器に印加される下位参照電位は、以下のようにな
る。
【0109】(i) 上位A/D変換の結果、サンプル信号
が電圧領域Z2hに存在すると判断された場合、下位電圧
比較器FC0 に最も小さい下位参照電位が印加され、下
位電圧比較器FC15に最も大きい下位参照電位が印加さ
れる。ほぼ電圧領域の中間値程度の値以下の下位参照電
位は、その値の小さいものから順に、下方に配置された
下位電圧比較器から上方に配置された下位電圧比較器へ
と一つ置きに印加され、ほぼ電圧領域の中間値程度の値
以上の下位参照電位は、上方に配置された下位電圧比較
器から下方に配置された下位電圧比較器へと一つ置きに
印加される。
が電圧領域Z2hに存在すると判断された場合、下位電圧
比較器FC0 に最も小さい下位参照電位が印加され、下
位電圧比較器FC15に最も大きい下位参照電位が印加さ
れる。ほぼ電圧領域の中間値程度の値以下の下位参照電
位は、その値の小さいものから順に、下方に配置された
下位電圧比較器から上方に配置された下位電圧比較器へ
と一つ置きに印加され、ほぼ電圧領域の中間値程度の値
以上の下位参照電位は、上方に配置された下位電圧比較
器から下方に配置された下位電圧比較器へと一つ置きに
印加される。
【0110】(ii)上位A/D変換の結果、サンプル信号
が電圧領域Z(2h+1)に存在すると判断された場合、下位
電圧比較器FC8 に最も小さい下位参照電位が印加さ
れ、下位電圧比較器FC7 に最も大きい下位参照電位が
印加される。ほぼ電圧領域の中間値程度の値以下の下位
参照電位は、その値の小さいものから順に、上方に配置
された下位電圧比較器から下方に配置された下位電圧比
較器へと一つ置きに印加され、ほぼ電圧領域の中間値程
度の値以上の下位参照電位は、下方に配置された下位電
圧比較器から上方に配置された下位電圧比較器へと一つ
置きに印加される。
が電圧領域Z(2h+1)に存在すると判断された場合、下位
電圧比較器FC8 に最も小さい下位参照電位が印加さ
れ、下位電圧比較器FC7 に最も大きい下位参照電位が
印加される。ほぼ電圧領域の中間値程度の値以下の下位
参照電位は、その値の小さいものから順に、上方に配置
された下位電圧比較器から下方に配置された下位電圧比
較器へと一つ置きに印加され、ほぼ電圧領域の中間値程
度の値以上の下位参照電位は、下方に配置された下位電
圧比較器から上方に配置された下位電圧比較器へと一つ
置きに印加される。
【0111】従って下位エンコーダ8の内部構造におい
てもこれに対応してアンドゲートが配置される。添字の
小さいものから順に下から並べられたアンドゲートA0
〜A8 と、添字の大きいものから順に上から並べられた
アンドゲートA9 〜A16とが交互に配置される。アンド
ゲートB0 〜B16は、アンドゲートA0 〜A16の配置を
上下に関して逆の順序で配置される。
てもこれに対応してアンドゲートが配置される。添字の
小さいものから順に下から並べられたアンドゲートA0
〜A8 と、添字の大きいものから順に上から並べられた
アンドゲートA9 〜A16とが交互に配置される。アンド
ゲートB0 〜B16は、アンドゲートA0 〜A16の配置を
上下に関して逆の順序で配置される。
【0112】このようなアンドゲートA0 〜A16,B0
〜B16の配置により、サンプル信号が電圧領域Z2h,Z
(2h+1)にのいずれにあるかを問わず、即ちどのアナログ
バスラインに最もさい下位参照電位が印加されるかによ
らず、互いに近隣した下位電圧比較の結果OFC0 〜O
FC16は、少なくとも2つ以上のアンドゲートを跨ぐこ
となく、近接したアンドゲートに入力される。
〜B16の配置により、サンプル信号が電圧領域Z2h,Z
(2h+1)にのいずれにあるかを問わず、即ちどのアナログ
バスラインに最もさい下位参照電位が印加されるかによ
らず、互いに近隣した下位電圧比較の結果OFC0 〜O
FC16は、少なくとも2つ以上のアンドゲートを跨ぐこ
となく、近接したアンドゲートに入力される。
【0113】図13にこの発明の第5実施例に係る参照
電位発生回路1(図15)の構成を示す。本実施例に係
る参照電位発生回路1も電気的には図16に示す参照電
位発生回路1と同様であるが、抵抗r、アナログバスラ
インFR0 〜FR15の配置が異なる。本実施例に係るラ
ダー抵抗は抵抗rを8つ直列接続したものを基本とし、
その基本単位毎に折り返して配置される。アナログバス
ラインFR0 〜FR15と抵抗rの接続点はスイッチで接
続される。各印の意味は図7と同様である。但し図13
で単なる“・”はスイッチを介さずに直接接続されるこ
とを意味する。
電位発生回路1(図15)の構成を示す。本実施例に係
る参照電位発生回路1も電気的には図16に示す参照電
位発生回路1と同様であるが、抵抗r、アナログバスラ
インFR0 〜FR15の配置が異なる。本実施例に係るラ
ダー抵抗は抵抗rを8つ直列接続したものを基本とし、
その基本単位毎に折り返して配置される。アナログバス
ラインFR0 〜FR15と抵抗rの接続点はスイッチで接
続される。各印の意味は図7と同様である。但し図13
で単なる“・”はスイッチを介さずに直接接続されるこ
とを意味する。
【0114】本実施例においてアナログバスラインFR
0 〜FR15をこのように配置することによって、第4実
施例と同様に、下位電圧比較器FC0 〜FC15は、左か
ら右に向かってFR0 〜FR2 、FR11〜FR15が小さ
な方から順に配置され、その他が大きい方から順に配置
される。アナログバスラインFR0 〜FR15をこのよう
に配置することによって、第4実施例と同様に下位電圧
比較器FCk ,FC(k-1) は常にアンドゲートAk の近
くに配置できる。
0 〜FR15をこのように配置することによって、第4実
施例と同様に、下位電圧比較器FC0 〜FC15は、左か
ら右に向かってFR0 〜FR2 、FR11〜FR15が小さ
な方から順に配置され、その他が大きい方から順に配置
される。アナログバスラインFR0 〜FR15をこのよう
に配置することによって、第4実施例と同様に下位電圧
比較器FCk ,FC(k-1) は常にアンドゲートAk の近
くに配置できる。
【0115】第1乃至第5実施例はアナログバスライン
を一直線状に構成した場合の例であった。アナログバス
ラインの形状をこれに限定しなければ上位電圧比較器C
C0〜CC6 を下位電圧比較器FC0 〜FC14のいずれ
かで兼用することができる。図14にこの発明の第6実
施例であるスイッチマトリクス12の内部構造を示す。
構成は基本的に図7と同様であるが、図14におけるア
ナログバスラインは、図7におけるアナログバスライン
と直交する形で引出し線を備えている点が異なる。
を一直線状に構成した場合の例であった。アナログバス
ラインの形状をこれに限定しなければ上位電圧比較器C
C0〜CC6 を下位電圧比較器FC0 〜FC14のいずれ
かで兼用することができる。図14にこの発明の第6実
施例であるスイッチマトリクス12の内部構造を示す。
構成は基本的に図7と同様であるが、図14におけるア
ナログバスラインは、図7におけるアナログバスライン
と直交する形で引出し線を備えている点が異なる。
【0116】このように折れ曲がったアナログバスライ
ンは、図14右側へ、即ち図15に示した参照電位発生
回路1において、上位電圧比較器CC0 〜CC6 のある
側へ下位参照電位を導くことができる。第1実施例にお
いて説明したように、上位A/D変換と下位A/D変換
とは異なるタイミングで動作するため、上位電圧比較器
CC0 〜CC6 を下位電圧比較器FC0 〜FC14のいず
れかで兼用させることができる。即ちこの実施例ではセ
トリング時間の短縮のみならず、回路構成を簡易化する
という効果をも併せもつ。
ンは、図14右側へ、即ち図15に示した参照電位発生
回路1において、上位電圧比較器CC0 〜CC6 のある
側へ下位参照電位を導くことができる。第1実施例にお
いて説明したように、上位A/D変換と下位A/D変換
とは異なるタイミングで動作するため、上位電圧比較器
CC0 〜CC6 を下位電圧比較器FC0 〜FC14のいず
れかで兼用させることができる。即ちこの実施例ではセ
トリング時間の短縮のみならず、回路構成を簡易化する
という効果をも併せもつ。
【0117】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、各アナログバスラインに接続されるスイッチの数が
低減されるので、各アナログバスラインの寄生容量は小
さくなり、これに印加される下位参照電位のセトリング
時間が低減するために、A/D変換器の動作を高速にす
ることができるという効果がある。
ば、各アナログバスラインに接続されるスイッチの数が
低減されるので、各アナログバスラインの寄生容量は小
さくなり、これに印加される下位参照電位のセトリング
時間が低減するために、A/D変換器の動作を高速にす
ることができるという効果がある。
【0118】特にバスライン群を複数設けることによ
り、各バスライン群の受け持つ参照電位団が減少し、各
バスライン群における下位参照電位の変動は小さく抑え
られる。
り、各バスライン群の受け持つ参照電位団が減少し、各
バスライン群における下位参照電位の変動は小さく抑え
られる。
【0119】また第2A/D変換手段における配線の引
き回しを短くすることにより、その部分の容量を低減す
ることができる。
き回しを短くすることにより、その部分の容量を低減す
ることができる。
【図1】この発明の第1実施例の説明図である。
【図2】上位電圧比較器CCi の構成図である。
【図3】下位電圧比較器FCk の構成図である。
【図4】クロック信号φ1,φ2,φ3のタイミングチ
ャートである。
ャートである。
【図5】エラー補正回路7の構成図である。
【図6】この発明の第2実施例の説明図である。
【図7】この発明の第3実施例の説明図である。
【図8】下位エンコーダ8の構成図である。
【図9】下位電圧比較器FCk の構成図である。
【図10】スイッチ回路26(27)の構成図である。
【図11】この発明の第4実施例の説明図である。
【図12】下位エンコーダ8の構成及びこれと圧比較器
FCk との接続を示す図である。
FCk との接続を示す図である。
【図13】この発明の第5実施例の説明図である。
【図14】この発明の第6実施例の説明図である。
【図15】従来の直並列型A/D変換器の構成図であ
る。
る。
【図16】従来の参照電位発生回路の構成図である。
【図17】従来の技術の説明図である。
【図18】この発明の第1実施例の説明図である。
1 参照電位発生回路 2,3,5,9,11 端子 4,10 信号線 6 上位エンコーダ 7 エラー補正回路 8 下位エンコーダ 12 スイッチマトリクス 32 制御信号 33 上位A/D変換結果 34 エラー検出信号 35 補正された上位A/D変換結果 VRT,VRB,VC0〜VC6:上位参照電位(下位
参照電位) V(0,i)〜V(7,i):下位参照電位 R0 〜R7 抵抗群 r 抵抗 CC0 〜CC6 ,CCi 上位電圧比較器 FC0 〜FC14,FCk 下位電圧比較器 FR0 〜FR15,FR0 a〜FR14a,FR0 b〜FR
14b アナログバスライン
参照電位) V(0,i)〜V(7,i):下位参照電位 R0 〜R7 抵抗群 r 抵抗 CC0 〜CC6 ,CCi 上位電圧比較器 FC0 〜FC14,FCk 下位電圧比較器 FR0 〜FR15,FR0 a〜FR14a,FR0 b〜FR
14b アナログバスライン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】図3において下位電圧比較器FCk の入力
には、クロック信号φ1でそのオン・オフが制御される
スイッチ23及びクロック信号φ3でオン・オフが制御
されるスイッチ24,25とが備えられている。スイッ
チ23の一方は端子5に接続され、スイッチ24の一方
はアナログバスラインFRkaに接続され、スイッチ25
の一方はアナログバスラインFRkbに接続される。スイ
ッチ23、24、25の他方の端子は共通に結合容量2
0の一方の端子に接続される。
には、クロック信号φ1でそのオン・オフが制御される
スイッチ23及びクロック信号φ3でオン・オフが制御
されるスイッチ24,25とが備えられている。スイッ
チ23の一方は端子5に接続され、スイッチ24の一方
はアナログバスラインFRkaに接続され、スイッチ25
の一方はアナログバスラインFRkbに接続される。スイ
ッチ23、24、25の他方の端子は共通に結合容量2
0の一方の端子に接続される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
Claims (3)
- 【請求項1】 A/D変換の対象となるサンプル信号が
入力される入力端子と、 高電位点と、 低電位点と、 前記高電位点と前記低電位点との間に直列に接続され、
前記高電位点と前記低電位点との電位差を分圧して、前
記高電位点が有する電位及び前記低電位点が有する電位
を含んで電位の高いものから第1順序が付けられた複数
の第1参照電位を得る複数の抵抗体群と、 を備え、 前記第1順序において隣合う一対の前記第1参照電位
が、前記抵抗体群の各々に対応した複数の電圧領域の上
下限を定め、 前記電圧領域の上下限間を分圧し、前記第1参照電位を
含んで電位の高いものから第2順序が付けられた複数の
第2参照電位を得る、直列に接続された複数の抵抗体を
前記抵抗体群の各々が有し、 前記第2参照電位は、対応の前記電圧領域ごとに参照電
位団を構成し、 第3順序に従って配置された複数のアナログバスライン
をそれぞれが有する、複数のバスライン群と、 前記参照電位団ごとに設けられ、前記第2順序に従って
対応の前記参照電位団における前記第2参照電位がそれ
ぞれ印加される複数の参照電位線を各々が有する複数の
電位線団と、 前記第1参照電位と前記サンプル信号とを比較し、前記
サンプル信号がその上下限間に含まれる特定の前記電圧
領域を対応領域として指定する第1変換結果を得る第1
A/D変換手段と、 前記電圧領域の各々に対応して設けられた複数のスイッ
チ群と、 前記第2参照電位と前記サンプル信号とを比較し、前記
サンプル信号と前記第2参照電位との大小関係について
の第2変換結果を得る第2A/D変換手段と、 を更に備え、 前記参照電位団の各々は、比較的高い前記第2参照電位
を有する高電位群と、比較的低い前記第2参照電位を有
する低電位群とを含み、 前記電位線団の各々は、前記高電位群が印加される高電
位線群と、前記低電位群が印加される低電位線群とを有
し、 前記スイッチ群の各々は、対応の前記電位線団における
前記参照電位線と前記アナログバスラインとを、前記第
2順序と前記第3順序とを対応させて接続するために前
記参照電位線及び前記アナログバスライン上に配置され
た複数のスイッチを有し、 前記第1A/D変換手段により前記対応領域として指定
された前記特定の電圧領域に対応する前記スイッチ群に
おける前記スイッチのみが導通し、 前記アナログバスラインの各々上に配置される前記スイ
ッチの個数は、前記参照電位団の個数よりも少ない、 直並列型A/D変換器。 - 【請求項2】 A/D変換の対象となるサンプル信号が
入力される入力端子と、 高電位点と、 低電位点と、 前記高電位点と前記低電位点との間に直列に接続され、
前記高電位点と前記低電位点との電位差を分圧して、前
記高電位点が有する電位及び前記低電位点が有する電位
を含んで電位の高いものから第1順序が付けられた複数
の第1参照電位を得る複数の抵抗体群と、 を備え、 前記第1順序において隣合う一対の前記第1参照電位
が、前記抵抗体群の各々に対応した複数の電圧領域の上
下限を定め、 前記電圧領域の上下限間を分圧し、前記第1参照電位を
含んで電位の高いものから第2順序が付けられた複数の
第2参照電位を得る、直列に接続された複数の抵抗体を
前記抵抗体群の各々が有し、 前記第2参照電位は、対応の前記電圧領域ごとに参照電
位団を構成し、 前記参照電位団は、前記第1順序における互いに連続し
ない順位にそれぞれ対応した第1参照電位団及び第2参
照電位団に分類され、 前記参照電位団の各々は、比較的高い前記第2参照電位
を有する高電位群と、比較的低い前記第2参照電位を有
する低電位群とを含み、 第3順序に従って配置された複数のアナログバスライン
を有するバスライン群と、 前記第1参照電位と前記サンプル信号とを比較し、前記
サンプル信号がその上下限間に含まれる特定の前記電圧
領域を対応領域として指定する第1変換結果を得る第1
A/D変換手段と、 前記参照電位線と前記アナログバスラインとを接続する
ために前記参照電位線及び前記アナログバスライン上に
配置された複数のスイッチを有するスイッチ団と、 前記第2参照電位と前記サンプル信号とを比較し、前記
サンプル信号と前記第2参照電位との大小関係について
の第2変換結果を得る第2A/D変換手段と、 前記第2変換結果に基づいて前記第1変換結果を修正し
て第3変換結果を得るエラー補正手段と、 を更に備え、 前記アナログバスラインの各々上に配置される前記スイ
ッチの個数は、前記参照電位団の個数よりも少ない、 直並列型A/D変換器。 - 【請求項3】 前記直並列型A/D変換器は、前記参照
電位団ごとに設けられ、前記第2順序に従って対応の前
記参照電位団における前記参照電位がそれぞれ印加され
る複数の参照電位線を各々が有する複数の電位線団を更
に備え、 前記電位線団の各々は、前記高電位群が印加される高電
位線群と、前記低電位群が印加される低電位線群とを有
し、 前記バスライン群は、前記第3順序の高い方から順に第
1、第2、第3、第4バスライン群に区分され、 前記電位線団は、前記第1参照電位団に対応する第1電
位線団と、前記第2参照電位団に対応する第2電位線団
とに区分され、 前記スイッチは、 前記第1順序における中間順位に対応する一の前記第1
電位線団における前記高及び低電位線群をそれぞれ前記
第2及び第3バスライン群に接続するためのスイッチ
と、前記一の第1電位線団の対応する前記第1順序より
も順位が1つ高い前記第1順序に対応する前記第2電位
線団における前記低電位線群を前記第1バスライン群に
接続するためのスイッチと、前記一の第1電位線団の対
応する前記第1順序よりも順位が1つ低い前記第1順序
に対応する前記第2電位線団における前記高電位線群を
前記第4バスライン群に接続するためのスイッチを含
み、 前記一の第1電位線団に対応する一の前記電圧領域が前
記対応領域に指定された場合に、 前記一の電位線団における前記高電位線群上に配置され
ている前記スイッチと、 前記一の電位線団における前記低電位線群上に配置され
ている前記スイッチと、 前記一の電位線団よりも順位が1つ高い前記第1順序に
対応する前記電位線団における前記低電位線群上に配置
されている前記スイッチと、 前記一の電位線団よりも順位が1つ低い前記第1順序に
対応する前記電位線団における前記高電位線群上に配置
されている前記スイッチと、 が導通し、 前記バスラインは、互いに隣接する一対の前記バスライ
ンの各々が有する前記第3順序におけるの差の大小の順
序に従って配置された、 請求項2記載の直並列型A/D変換器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4097563A JPH05300020A (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 直並列型a/d変換器 |
US08/012,406 US5327135A (en) | 1992-04-17 | 1993-02-02 | Series-parallel A-D converter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4097563A JPH05300020A (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 直並列型a/d変換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05300020A true JPH05300020A (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=14195707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4097563A Pending JPH05300020A (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 直並列型a/d変換器 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5327135A (ja) |
JP (1) | JPH05300020A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69216818T2 (de) * | 1992-06-03 | 1997-07-24 | Alcatel Bell Nv | Analog-Digitalumsetzer |
JPH06112827A (ja) * | 1992-09-28 | 1994-04-22 | Nec Corp | セミフラッシュ型a/d変換器 |
JPH0774635A (ja) * | 1993-07-02 | 1995-03-17 | Mitsubishi Electric Corp | アナログ・デジタル変換装置 |
EP2110952B1 (en) * | 2003-10-21 | 2011-07-20 | Fujitsu Semiconductor Limited | A/D conversion circuit |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS589426A (ja) * | 1981-07-10 | 1983-01-19 | Sony Corp | A/dコンバ−タ |
AU557017B2 (en) * | 1981-07-21 | 1986-12-04 | Sony Corporation | Analog-to-digital converter |
JPS61120530A (ja) * | 1984-11-15 | 1986-06-07 | Toshiba Corp | アナログ・デジタル変換器 |
US5099240A (en) * | 1990-09-17 | 1992-03-24 | Motorola Inc. | Subranging adc with error correction through increased fine step span and noise reducing layout |
JPH0522136A (ja) * | 1990-11-16 | 1993-01-29 | Hitachi Ltd | アナログ/デイジタル変換器 |
-
1992
- 1992-04-17 JP JP4097563A patent/JPH05300020A/ja active Pending
-
1993
- 1993-02-02 US US08/012,406 patent/US5327135A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5327135A (en) | 1994-07-05 |
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