JPH0529774Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、携帯式の面取り機において面取り量
を調整する機構の改良に関するものである。

〔従来技術〕

外周に切削刃を持つ回転刃物で被加工材の稜線
部をＣ面取りする形式の面取り機は、回転刃物を
先端部に持つ本体に、被加工材の角部に当てがわ
れる直交案内面を持ち同案内面の挟角部から上記
回転刃物の切削刃を斜めに露出させるスライドガ
イドを設けている。

このような面取り機によつて切削される面取り
量は、上記直交案内面の挟角部に対する切削刃の
突出量によつて決定されるが、その調整のための
従来の機構は、例えば、実開昭62−100814号公報
に示されるように、回転刃物の軸心に対して偏心
するボスを本体に形成し、この偏心ボスにスライ
ドガイドの基端を嵌入した構成であつて、当該偏
心ボスに対するスライドガイドの回転角度位置に
応じて面取り量が設定されるようになつている。

しかしながら、このような調整機構では、スラ
イドガイドと本体との間に偏心ボスを介在させな
ければならないために、構造が複雑になり、ま
た、偏心ボスの加工誤差は偏心ボスに対するスラ
イドガイドの回転角度と面取り量との関係に直接
影響を及ぼすことになるため、偏心ボスには比較
的高い加工精度が要求されてその製作も容易でな
いという問題があつた。

このような問題点を解決するための面取り量調
整機構としては、本出願人による先の出願（実願
昭62−172167号（実開平１−79507号））で、回転
刃物を斜めに突出する本体の底面部に直接スライ
ドガイドを回転可能に軸支し、この軸支点を中心
とするスライドガイドの回動変位量に比例してそ
の挟角部から切削刃を突出させて面取り量の調整
を可能にした考案を開示している。

〔考案が解決しようとする課題〕

本考案者らは上記先の考案をさらに検討した結
果、回転刃物を斜めに突出する本体底面部に軸支
したスライドガイドを回動変位させてスライドガ
イドの挟角部から露出する切削刃の突出量を調整
すると共に、調整された突出量を一定に保つため
の手段として、単に本体に形成した長孔に止めね
じを挿通して同止めねじの先端部をスライドガイ
ドにねじ嵌合固定する構造を採用したが、そのよ
うな構造ではスライドガイドを直接支える手を本
体に対して相対的に回して面取り量を調整すなけ
ればならず、これにより面取り量の微調整さらに
は一旦設定した面取り量の僅かな変更を簡単且つ
正確に行い難いという問題点のあることを見出し
た。

本考案は上記事情に鑑みその問題点を解決する
ためになされたもので、簡単に且つ微妙に面取り
量を調整することができるようにすると共に、そ
の構造の簡単な面取り機を提供することを目的と
するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案の面取り機は、本体のスピンドルハウジ
ングに支持されたスピンドルに、被加工材の稜線
部を面取りするための切削刃を外周に持つ円柱状
の回転刃物を固定し、同回転刃物をスピンドルハ
ウジングから突出させ、 突出された回転刃物が挿通され、挿通された回
転刃物が底面側の平面部から斜めに突出するベー
スを、前記スピンドルと同心状態を以つてスピン
ドルハウジングに回転可能にねじ嵌合して、スピ
ンドルハウジングに対するベースの回動量に応じ
て当該ベースの底面側から斜めに突出された回転
刃物の軸心方向への突出量が変更可能にされ、 さらに、前記ベースの底面側から突出された回
転刃物の逃げ孔を有すると共に、被加工材の角部
に当てがわれる直交案内面を底面側に持ち、当該
直交案内面は回転刃物の軸心とは夫々斜めの方向
を向き、同案内面の挟角部は前記逃げ孔に連通さ
れ、該連通部分から前記回転刃物の外周面を部分
的に覗かせたスライドガイドを、前記ベースの底
面側の平面部に、１点を中心に同平面部と面接触
で回動可能に設け、 前記スライドガイドには、その回動方向に延在
し且つ表裏方向に貫通させて長孔を穿設し、スラ
イドガイドとベースを解離可能に固定する固定ね
じをその長孔に挿入して、同挿入端をベースにね
じ嵌合し、前記スライドガイドの端面から前記長
孔の長手方向の一端部に突出されて前記固定ねじ
に先端部が当接可能な調整ねじを、長孔内で進退
可能にスライドガイドにねじ嵌合して成るもので
ある。

〔作用〕

スライドガイドは、ベースの平面部に１点を中
心に回動可能に設けられ、偏心ボスのような特別
な部材をベースとの間に介在させなくても、ベー
スに対して回動すると、直交案内面の挟角部と逃
げ孔との連通部分から露出された回転刃物の突出
量を、その回動角度に比例して決定する。

このとき、調整ねじのねじピツチに呼応してこ
れを所望の方向に所定回転数だけ回せば、長孔の
長手方向一側部から突出する調整ねじの突出量が
その操作量に従つて増減され、突出量が増減され
た調整ねじの先端部に固定ねじが当接した状態で
のスライドガイドの回動角度に比例して面取り量
の微調整が可能になり、この状態は、前記固定ね
じでスライドガイドをベースに固定することによ
つて維持される。

また、面取り機本体のスピンドルハウジングに
同心状態でねじ嵌合されているベースを回動操作
すると、ベースは、その回動方向に応じて、回転
刃物の軸方向に沿つて変位する。これによつて、
ベースの直交案内面の挟角部から覗く回転刃物の
部位がずらされる。斯る操作を定期的或は適宜行
つて、挟角部から覗く回転刃物の部位を、回転刃
物の軸方向一端部から他端部に向けてが徐々にず
らすことによつて、回転刃物の全面の切削刃を無
駄なく利用できるようになる。

〔実施例〕

第１図において２は、電動モータまたはエアモ
ータなどの駆動源や変則機構を内蔵する把握部で
あり、この把握部２には、回転刃物３を支持する
スピンドル４や同スピンドル４のベアリング装置
５などを備えたスピンドルハウジング６を、概ね
Ｌ字形に一体に連接する。回転刃物３の取り付け
軸７を嵌入する中心孔８はスピンドル４の先端部
に形成されており、その半径方向に複数の割り溝
９を形成して、スピンドル４の先端部に可撓性を
持たせ、当該スピンドル４の外周に袋ナツト様の
チヤツクリング１０をねじ嵌合することによつ
て、スピンドル４の先端部と取り付け軸７とが一
体に挟圧固定されている。

上記回転刃物３はその外周面部に被加工材１１
の稜線部を面取りする切削刃１２が多数条形成さ
れていることは周知の通りである。

スピンドルハウジング６の外周面部には細かい
ピツチの雄ねじ６′を形成して、この雄ねじ６′に
よつてガイドベース１３のボス部をねじ結合する
と共に、当該ボス部に設けた割り部１４にボルト
１５を通してナツトで締結し、このガイドベース
１３をスピンドルハウジング６に一体に結合し
て、上記把握部２と共に面取り機本体１を構成す
る。なお、本実施例の面取り機は面取り角度を
45°としたため、ガイドベース１３の底面部１４
に対して45°の向きにガイドベース１３のボス部
をスピンドルハウジング６にねじ嵌合し、その状
態で回転刃物３の切削刃１２をガイドベース１３
の底面部１４から突出させる。

而して、ボルト１５を緩めてガイドベース１３
に対しスピンドルハウジング６を把握部２と一緒
に回すと、その回転量とねじ６′のピツチとの関
係に従つて回転刃物３はその軸方向に移動してガ
イドベース１３の底面部１４からの突出量が調整
される。これにより、ガイドベース１３に対して
設定されるスピンドルハウジング６のねじ嵌合深
さに呼応して、被加工材１１の稜線部に接触する
切削は１２の部位はその軸方向の全外周が対向可
能になる。

上記ガイドベース１３の底面部１４には、被加
工材１１の角部に当てがう直交案内面１７，１８
を持ち同案内面１７，１８の挟角部１９に上記回
転刃物３の切削刃１２を斜め45°に傾斜させて突
出させるスライドガイド２０を、支軸２１を中心
に回動可能に軸支する。即ち、この支軸２１は、
ガイドベース１３の底面部にねじ嵌合固定される
締結ねじ部２１Ａ、胴部２１Ｂ及び抜け止め頭部
２１Ｃとが順次外形を大きくして一体に段付き形
成される。スライドガイド２０の底面側には胴部
２１Ｂ及び抜け止め頭部２１Ｃと概ね相似形を成
してそれらを遊嵌可能な貫通孔２２を形成する
が、胴部２１Ｂとの嵌合部の肉厚寸法Ｔは当該胴
部２１Ｂの軸方向長さ寸法よりも僅かに小さくさ
れていて、スライドガイド２０の上面をガイドベ
ース１３の底面に密着させたとき間〓CLが形成
されるようになつている。したがつて、支軸２１
の締結ねじ部２１Ａをガイドベース１３に完全固
定したままの状態でスライドガイド２０は回動可
能となる。

上記支軸２１によるスライドガイド２０の軸支
点は回転刃物３の軸心から比較的離れた位置を採
り、スライドガイド２０をその軸支点を中心に回
動変位させると、その回動角度に比例した量だけ
回転刃物３の切削刃１２が挟角部１９から突出
し、その突出量Ｃが面取り量として設定される。

上記ガイドベース１３において、回転刃物３の
軸心を挟んで上記支軸２１の反対側には、支軸２
１を中心とする円弧状の長孔２４を形成し、この
長孔２４に貫通した固定ねじ２５をスライドガイ
ド２０にねじ嵌合する。スライドガイド２０はガ
イドベース１３に対してその長孔２４の円弧幅に
よつて規定される角度θの範囲で回動が許容さ
れ、例えば、第３図にのように、長孔２４の左端
が固定ねじ２５に当接する状態において切削刃１
２の突出量Ｃは1.5mmに設定され、長孔２４の右
端が固定ねじ２５に当接する状態においては切削
刃１２の突出量Ｃは０mmとなる。これに呼応して
スライドガイド２０の側面には面取り量を示す目
盛２６を刻設し、且つ、その上方に位置するガイ
ドベース１３の側面には基準線２７を刻設する。
尚、スライドガイド２０には切削は１２の逃げ孔
２８が形成されていて、ガイドベース１３に対し
てスライドガイド２０を相対的に角度θの範囲で
回動変位させるとき、切削刃１２はスライドガイ
ド２０に接触しないようになつている。

上記長孔２４の一側部即ち起立状態を採る一方
の直交案内面１７側に位置する内壁部には、出没
自在にスライドガイド２０にねじ嵌合した調整ね
じ３０の先端部を突出させると共に、長孔２４の
他側部には、圧縮コイルスプリング３１で弾発し
た押圧ピース３２の先端部を突出させる。

上記調整ねじ３０は、面取り量の調整に際して
そのねじピツチと回転数に従つて長孔２４内で止
めねじ２５を第４図及び第５図の矢印Ａ方向に押
圧移動させると共に、当該止めねじ２５の原位置
方向へ妄りな移動を阻止するストツパとして機能
する。

押圧ピース３２は、止めねじ２５に当接してこ
れを調整ねじ３０側に常時付勢し、調整ねじ３０
を第４図及び第５図の矢印Ｂ方向に戻したときに
止めねじ２５を調整ネジ３０の移動に追従させる
復帰手段として機能する。これにより、ガイドベ
ース１３に対しスライドベース２０を相対回動さ
せて面取り量の調整を行うとき、調整ねじ３０を
左右いずれの方向に回しても止めねじ２５は調整
ねじ３０の移動に追従してその先端に常時当接す
るようになり、面取り量の増減いずれに対しても
言い換えるならガイドベース１３に対するスライ
ドベース２０の左右何れの回動方向に対しても、
調整ねじ３０を所望の方向に回転操作するだけで
スライドベース２０はガイドベース１３に対して
所望の回動位置を採ることができるようになる。

ガイドベース１３に対してスライドガイド２０
を相対的に角度θの範囲で回動変位させて設定さ
れる面取り量は、上記固定ねじ２５を締め付ける
ことによつて維持される。

次に上記実施例の作用を説明する。

先ず、固定ねじ２５を緩め、スライドガイド２０
を支軸２１を中心にガイドベース１３に対し相対
的に回動可能にして、調整ねじ３０を左右所望の
向きに所定回転数だけ回してこれを長孔２４内部
で矢印Ａ又はＢ方向に移動する。例えば、調整ね
じ３０を右方向に回してこれを矢印Ａ方向に進出
移動すると、調整ねじ３０の先端が同方向に固定
ねじ２５を押圧移動すると共に、押圧ピース３２
を圧縮コイルスプリング３１の弾発力に抗して後
退させ、これにより、固定ねじ２５と一体のスラ
イドガイド２０は、調整ねじ３０の矢印Ａ方向へ
の進出移動量に比例した角度だけ矢印Ａ方向に回
動移動する。また、調整ねじ３０を左方向に回し
てこれを矢印Ｂ方向に後退移動すると、押圧ピー
ス３２から矢印Ｂ方向への弾発力を受けている固
定ねじ２５は調整ねじ３０の先端部に当接した状
態を保ちながらその調整ねじ３０の後退移動に追
従移動し、これにより固定ねじ２５と一体のスラ
イドガイド２０は、調整ねじ３０の矢印Ｂ方向へ
の後退移動量に比例した角度だけ矢印Ｂ方向に回
動移動する。尚、支軸２１の胴部２１Ｂに遊嵌す
るスライドガイド２０の嵌合部の肉厚寸法Ｔは当
該胴部２１Ｂの軸方向長さ寸法よりも僅かに小さ
くされているから、面取り量の調整に際して支軸
２１を緩めたりする操作は一切不必要である。

ガイドベース１３に対するスライドガイド２０
の相対回動変位量と面取り量との関係は一応目盛
２６によつて与えられていて、目盛に示される面
取り量を設定する場合には、所望の面取り量Ｃに
呼応する目盛２６が基準線２７に合うまで調整ね
じ３０を回転操作する。一方、目盛２６に対して
端数となる面取り量Ｃを設定する場合も同様に目
盛２６と基準線２７との相対位置を目安にして調
整することもできるが、調整ねじ３０の移動量即
ちガイドベース１３に対するスライドガイド２０
の相対回動変位量は、当該調整ねじ３０のねじピ
ツチと回転数との関係から一義的に決定されるか
ら、同ねじ３０の１回転当りの移動量を予め与え
ておけば、調整ねじ３０の回転量によつて面取り
量の端数を簡単且つ正確に設定することができ
る。また、一旦設定した面取り量を僅かに増減す
るときにも調整ねじ３０の回転操作量によつて面
取り量の微調整を簡単且つ正確に行うことができ
る。

調整ねじ３０の回転によつて面取り量を設定し
た後は、固定ねじ２５を締め付けてスライドガイ
ド２０をガイドベース１３に固定する。このとき
止めねじ２５は、弾発付勢された押圧ピース３２
の作用により調整ねじ３０の移動方向に拘りなく
完全に追従してその先端に当接されているから、
固定ねじ２５を締め付けるときに改めてスライド
ガイド２０を矢印Ｂ方向に押し付けて調整ねじ３
０と固定ねじ２５との当接状態とを確保するため
の特別な操作は不必要である。

このようにして面取り量の設定を行つた後、回
転刃物３を駆動しながらスライドガイド２０を被
加工材１１の稜線部に載置して移動すると、回転
刃物３の切削は１２はスライドガイド２０の挟角
部１９から所定量突出することになるので、この
調整された切削は１２によつて被加工材１１の稜
線部を面取りすることができるようになる。面取
り作業中には把握部２を介してガイドベース１３
には第５図の矢印Ｂ方向への力が作用されるが、
特に調整ねじ３０は固定ねじ２５に当接してその
力を受け得る向き、即ち、一方の直交案内面１７
側に位置する内壁部から長孔２４内に突出する向
きに設けられているから、作業中の振動で止めね
じ２５が緩んだり同ねじ２５の締め付け状態が不
充分であつても、一旦設定した面取り量が作業中
不用意に変化することがない。

本考案は上記実施例に限定されずその要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能である。

例えば、上記実施例では調整ねじ３０を後退移
動したときに止めねじ２５をその調整ねじ３０の
移動に追従移動させる復帰手段として、弾発付勢
された押圧ピース３２を設けたが、このような復
帰手段を特別に設けなくともよい。但しその場合
には、調整ねじ３０を矢印Ｂ方向に後退移動した
ときには止めねじ２５を締め付け固定する前にス
ライドガイド２０を矢印Ｂ方向に押しつけてその
調整ねじ３０の先端部に固定ねじ２５を当接させ
る操作が必要になる。

また、上記実施例では長孔２４をガイドベース
１３に設けて、止めねじ２５をスライドガイド２
０にねじ嵌合する構造にしたが、その逆にしても
よい。この場合には止めねじ２５の頭部は直交案
内面１８に埋没させておく必要がある。

〔考案の効果〕

本考案に係る面取り機は、回転刃物を斜めに突
出するベースの底面部に１点を中心として回動可
能にスライドガイドを設け、ベースに対するスラ
イドガイドの回動量に応じてその挟角部から露出
する切削刃の突出量を変えて、面取り量の調整を
可能とすることにより、偏心ボスのような特別な
部材をベースとスライドガイドしの間に介在させ
る必要はなく、これにより面取り量を調整するた
めの構造を簡単にすることができるという効果を
得る。

しかも、長孔内で固定ねじを押圧移動すると共
にその逆方向への固定ねじの移動を阻止するスト
ツパーとしても機能する調整ねじを所望の方向に
所定回転数回すことにより、当該調整ねじのねじ
ピツチとその回転数に呼応する同ねじの移動量に
比例して面取り量の調整が可能になる。これによ
り、面取り量の微調整さらには一旦設定した面取
り量の僅かな変更を簡単且つ正確に行うことがで
きる。

さらに、スライドガイドはベースの底面側平面
部と面接触で回動する構造であるから、その回動
中心を構成する部材若しくは構造には特別な強度
を得るための考慮を要せず、構造の簡素化に寄与
する。

さらに、スライドガイドの回動角度と面取り量
との関係は、ベースの底面部における回転刃物の
突出位置に対するスライドガイドの回動中心位置
に依存して決定されるから、そのような平面的な
位置合わせに関する加工誤差は小さく、これによ
り、偏心ボスを用いる構造に比べてその製造も容
易である。

その上、スライドガイドの回動角度と面取り理
との関係は近似的に比例関係を有するから、面取
り量調整の目安となる目盛りを、等間隔で簡単に
付けることができる。

また、本考案の面取り機は、その本体のスピン
ドルハウジングに同心状態でねじ嵌合されている
ベースを回動操作すると、ベースは、その回動方
向に応じて、回転刃物の軸方向に沿つて変位し、
これによつて、ベースの直交案内面の挟角部から
覗く回転刃物の部位がずらされるようになつてい
るから、面取り機本体に対してベースを回動する
操作を定期的或は適宜行うと、挟角部から覗く回
転刃物の部位を、回転刃物の軸方向一端部から他
端部に向けてが徐々にずらしていくことができ
る。これによつて、回転刃物の全面の切削刃を無
駄なく利用でき、同刃物の交換回数を減らすこと
ができるという効果を得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る面取り機の１実施例を示す
もので、第１図は面取り機の正面図、第２図は面
取り機の部分左側断面図、第３図は面取り機の部
分右側面図、第４図は面取り機の部分底面図、第
５図は第４図のａ−ａ線矢視断面図である。 １……面取り機本体、２……把握部、３……回
転刃物、６……スピンドルハウジング、１１……
被加工材、１２……切削刃、１３……ガイドベー
ス、１４……底面部、１７，１８……直交案内
面、１９……挟角部、２０……スライドガイド、
２４……長孔、２５……固定ねじ、３０……調整
ねじ、３１……圧縮コイルスプリング、３２……
押圧ピース。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 本体のスピンドルハウジングに支持されたスピ
   ンドルに、被加工材の稜線部を面取りするための
   切削刃を外周に持つ円柱状の回転刃物を固定し、
   同回転刃物をスピンドルハウジングから突出さ
   せ、 突出された回転刃物が挿通され、挿通された回
   転刃物が底面側の平面部から斜めに突出するベー
   スを、前記スピンドルと同心状態を以つてスピン
   ドルハウジングに回転可能にねじ嵌合して、スピ
   ンドルハウジングに対するベースの回動量に応じ
   て当該ベースの底面側から斜めに突出された回転
   刃物の軸心方向への突出量が変更可能にされ、 さらに、前記ベースの底面側から突出された回
   転刃物の逃げ孔を有すると共に、被加工材の角部
   に当てがわれる直交案内面を底面側に持ち、当該
   直交案内面は回転刃物の軸心とは夫々斜めの方向
   を向き、同案内面の挟角部は前記逃げ孔に連通さ
   れ、該連通部分から前記回転刃物の外周面を部分
   的に覗かせたスライドガイドを、前記ベースの底
   面側の平面部に、１点を中心に同平面部と面接触
   で回動可能に設け、 前記スライドガイドには、その回動方向に延在
   し且つ表裏方向に貫通させて長孔を穿設し、スラ
   イドガイドとベースを解離可能に固定する固定ね
   じをその長孔に挿入して、同挿入端をベースにね
   じ嵌合し、前記スライドガイドの端面から前記長
   孔の長手方向の一端部に突出されて前記固定ねじ
   に先端部が当接可能な調整ねじを、長孔内で進退
   可能にスライドガイドにねじ嵌合して成るもので
   ある面取り機。