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JPH05297681A - 帯電部材及び帯電装置及びこれを備えた画像形成装置及びこの画像形成装置に着脱可能なプロセスユニット - Google Patents

帯電部材及び帯電装置及びこれを備えた画像形成装置及びこの画像形成装置に着脱可能なプロセスユニット

Info

Publication number
JPH05297681A
JPH05297681A JP4098062A JP9806292A JPH05297681A JP H05297681 A JPH05297681 A JP H05297681A JP 4098062 A JP4098062 A JP 4098062A JP 9806292 A JP9806292 A JP 9806292A JP H05297681 A JPH05297681 A JP H05297681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charging member
charging
layer
roller
electrostatic charging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4098062A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sasame
裕志 笹目
Tatsuichi Tsukida
辰一 月田
Tomoji Ishihara
友司 石原
Fumihiro Arataira
文弘 荒平
Takeshi Watanabe
毅 渡辺
Takao Honda
孝男 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP4098062A priority Critical patent/JPH05297681A/ja
Publication of JPH05297681A publication Critical patent/JPH05297681A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光ドラムの長手方向において均一な帯電を
行なうために精度、製造性に優れた帯電部材を提供する
ことを目的とする。 【構成】 感光ドラム1に接触可能に設けられ、感光ド
ラム1を帯電する帯電部材2の塗布層2cの厚さが、感
光ドラム1と帯電部材2とを押圧させない状態では押圧
バネ4による押圧位置から離れるほど大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電部材を感光体のよ
うな被帯電体に接触させて被帯電体面を帯電処理(除電
処理も含む)する接触式の帯電装置及びこれを備えた画
像形成装置及びこの画像形成装置に着脱可能なプロセス
ユニットに関する。
【0002】
【背景技術】例えば、電子写真装置(複写機・レーザー
ビームプリンタなど)・静電記録装置等の画像形成装置
に於て、感光体・誘電体等の被帯電体としての像担持体
面を帯電処理する手段としては従来よりワイヤ電極とシ
ールド電極とを備えたコロナ放電装置(コロナチャージ
ャー)が広く利用されている。
【0003】コロナ放電装置は像担持体等の被帯電体面
を所定の電位に均一に帯電処理する手段として有効であ
る。しかし、高圧電源を必要とする、帯電効率が悪い、
構造が大型、複雑でコスト高になる、コロナ放電により
好ましくないオゾンが比較的多く発生する、放電ワイヤ
の汚れや切断が生じる、などの問題点を有している。
【0004】このようなコロナ放電装置に対して、電圧
を印加した帯電部材を被帯電体に接触させて被帯電体面
を帯電処理する接触帯電手段は、電源の低圧化が図れ、
構造も簡単でワイヤの切断もなく、オゾンの発生を見て
も極々微量である等の長所を有していることから、例え
ば画像形成装置に於て感光体・誘電体等の像担持体、そ
の他の被帯電体面を帯電処理する、コロナ放電装置に代
わる手段として注目され、その実用化研究が進められて
いる(特開昭57−178267・56−104351
・58−40566・58−139156・58−15
0975号公報等)。
【0005】図7(A)・(B)は帯電部材として回転
ローラ体(以下、帯電ローラと記す)を用いた接触帯電
装置例を示している。(A)図は側面図、(B)図は一
部切欠き正面図である。
【0006】101は被帯電体であり、例えば電子写真
装置の回転ドラム型感光体(以下、感光体ドラムと記
す)とする。この感光体ドラムは矢示の時計方向に所定
のプロセススピード(周速度)で回転駆動される。
【0007】そして芯金102は帯電ローラであり、基
材である導電性芯金102aと、その外周に一体に形成
した堆積固有抵抗の低い導電性ゴムからなる弾性層10
2bと、そのローラ部の外周に形成した高抵抗表面層
(高抵抗層)102cとを備える。即ち、基材の被覆層
としては、弾性層102bと表面層102cとを有す
る。
【0008】このように高抵抗層102cを上層近傍に
設けることは、以下の理由による。
【0009】まず帯電ローラの抵抗が低すぎる場合に
は、感光体にごく微小でもピンホールが生じた場合、帯
電電流がそこに集中し、電圧降下が生じるため、ピンホ
ール部分は帯電ローラ長手方向(帯電部材当接方向)に
わたって所望の帯電電位が得られず、正規現像では白帯
に、また、近年レーザービームプリンタ等で一般的にな
っている反転現像系では黒帯となって、いちぢるしく画
像品位を低下させてしまう。
【0010】一方、帯電ローラの抵抗が高すぎる場合に
は、逆に帯電に必要な電流を十分に流すことができず、
帯電不良を引き起こしてしまう。
【0011】上記2点を満足するためには、当然ある抵
抗範囲をもたせれば良いことになるが、これら2点を単
一層で両立させられる抵抗範囲は非常にせまく、とても
安定して生産し得るものとはいえない。
【0012】そこで考案されたのが少なくとも2層を有
する接触帯電部材である。
【0013】これは、ピンホールに関しては、帯電部材
の表層近傍で十分な抵抗があれば、過剰な電流がそこに
集中することはなく、従って十分な帯電能力を満足でき
ること。帯電不良に関しては、帯電ローラの電圧供給源
(=芯金)から表面までのトータルの抵抗(製品抵抗)
をある程度以下にしてやれば十分防止できることから、
芯金上の下層部分(感光体より離れた部分)に十分に弾
性を有する低抵抗層を設け、上層部分(感光体に近い部
分)に比較的抵抗の高い薄層を設けることによって、表
層近傍を比較的抵抗を高く保ちつつトータルの抵抗を比
較的低くするというものである。
【0014】これにより安定的に良好な画像が得られる
ようになるわけである。
【0015】さらに装置としては、102aの両端部を
導電性軸受103で回転自由に軸受保持させてローラ長
手方向を感光体ドラム101の母線方向に略平行にして
感光体ドラム面に接触させ、ローラ両端部の軸受103
を夫々導電性加圧バネ104で感光体ドラム方向へ移動
可能に付勢することで帯電ローラ102を感光体ドラム
101に所定の加圧力をもって当接させてある。
【0016】105は帯電ローラ102に対してバイア
ス電圧を印加する電源であり、この電源105により帯
電ローラ102に対して導電性加圧バネ104・導電性
軸受103・導電性芯金102aを介して、例えば1〜
2KV程度の電流電圧VDC、或いは直流電圧と、交流電
圧VACとの重畳電圧VDC+VACのバイアス電圧が印加さ
れる。
【0017】これにより回転駆動されている感光体ドラ
ム101の周面が所定の極性・電位で接触帯電処理され
る。
【0018】Aは有効帯電幅(例えば約300mm)を
示している。
【0019】
【発明が解決しようとしている課題】前述例のような帯
電部材として帯電ローラ102を用いた接触帯電装置に
は次のような問題点があった。
【0020】即ち、帯電ローラ102は被帯電体として
の感光体ドラム101にローラ芯金102aの両端部に
ある押圧位置で加圧F・Fされて感光体ドラム面に押圧
接触しているため図7(C)のように該帯電ローラ10
2と感光体ドラム101との接触ニップ部Nがその長手
方向に関して大なり小なり、上記押圧位置と近い両端部
側では幅が大きく、上記押圧位置から離れた中央部では
小さい形態となる。そして、両端部付近では安定な帯電
が行われるが、中央部付近では帯電不良を生じ易くな
る。上記帯電は、ドラム101とローラ102との微小
ギャップでの放電現象であり、中央部付近ではその微小
ギャップが大きくなり過ぎたため帯電不良が発生するの
である。
【0021】このため加圧力F・Fを大きくして接触ニ
ップ部Nの長手中央部での幅を十分なものにしようとす
る両端部側でのニップ部幅は中央部の幅に比べて例えば
2〜4倍程度の過大なものとなってしまう。
【0022】従って、両端部付近で帯電ローラ102や
感光体ドラム101が摩耗し易くなり、長期間使用する
につれて例えば、上記端部付近の感光体ドラム部分で
は、感光層が削れ、帯電によるリークが生じ易くなる。
【0023】また、上記のように加圧力F・Fをあまり
大きくすると、特に複数層の積層構成からなる帯電ロー
ラにおいては感光体ドラム101との接触回転過程で層
間が剥離するおそれがある。
【0024】更には、既に述べたように特に帯電ローラ
102に対して直流電圧と交流電圧の重畳電圧のような
振動電圧(時間とともに電圧値が周期的に変化する)を
印加した場合、帯電ローラ102が振動電圧の周波数に
対応して振動が発生する。感光体ドラムのクリーニング
装置からすり抜けてきたトナーは、この帯電ローラ10
2の微小振動により帯電ローラ102表面により感光体
ドラム101表面へ押し固められる。そして、高温高湿
環境(H/H環境、例えば32.5℃、85%RH)で
は感光体ドラム101表面へのトナー融着現象が発生し
易く、このトナー融着が生じた感光体ドラム101の部
分は露光光がさえぎられるので、画像不良を発生させ
る。上述したように、加圧力F・Fが大きい場合には、
帯電ローラ102と感光体ドラム101との摩擦力が増
加し、トナー融着現象が帯電ローラ両端部付近において
特に顕著に発生しやすい。
【0025】このH/H環境でのトナー融着を防止する
ために帯電ローラ102の両端の加圧力F・Fを下げれ
ば、特に従来の加圧しない状態でストレート形状の帯電
ローラの場合は既に述べたように接触ニップ部Nの長手
中央部での帯電不良が生じ易くなる。
【0026】そして製造工程でのバラツキによりローラ
形状が加圧しない状態でストレートでなく多少湾曲して
いる場合では回転することにより端部加圧力の及ばない
ローラ中央部では感光体ドラム表面と帯電ローラ表面と
が離れる部分が生じて、そこは帯電が不可能となり、出
力画像不良としてあらわれることがあった。
【0027】特にこの問題に関しては、感光ドラム表面
と帯電ローラが約50μm以上離れると、その時点で部
分的に帯電不良を引き起こしてしまい、出力画像不良と
なるが、これより小さい範囲でも耐久が進むにつれて画
像不良を引き起こしてしまうことが本件出願人によって
確認された。これは、例えば20μm程度のギャップで
あれば例えばVDC+VACの電圧印加によって初期は十分
な帯電を行なうことができるが、装置を使用するにつれ
てトナー(あるいはシリカ等のトナー中の成分)等によ
って帯電ローラがしだいに汚れてきて、この汚れの多い
部分と少ない部分で微妙な帯電ムラを引き起こす。この
様な状態になると、ベタ黒、あるいはベタ白画像には殆
んど影響はないが、ハーフトーン画像では、濃淡ムラと
なり、著しく画像品位を低下させることになってしま
う。これはレーザービームプリンタに於いてもディザ等
で同様に画像に現われてしまう。この様な画像不良を防
止するためには、その電子写真プロセスによっても多少
異なるがおおむね感光ドラムと帯電ローラのギャップを
少なくとも10μm以下、好ましくは全領域にわたり、
均一当接が必要であることを本件出願人はつきとめた。
【0028】このようにトナー融着の問題からも帯電ロ
ーラの両端部・中央部ともに適正なローラ加圧を得るこ
とは難しい。
【0029】上記のような問題点は図8(A)・(B)
に示したように帯電部材として非回転のロッド状又は横
長パッド状の部材102Aを用い、その芯金102aの
両端部を夫々加圧バネ104で被帯電体としての感光体
ドラム101方向へ加圧付勢として該帯電部材を感光体
ドラム101に所定の押圧力をもって当接させる構造の
場合でも同様である。
【0030】
【課題を解決するための手段(及び作用)】本発明は、
上記の問題点に鑑み成されたものであり、その目的は像
担持体のような被帯電体の母線方向において均一な帯電
を行う帯電部材及び帯電装置及びプロセスユニット及び
画像形成装置を提供することである。
【0031】本発明の他の目的は、像担持体のような被
帯電体と帯電部材とが適度に押圧されることで、被帯電
体と帯電部材との摩耗を低減した帯電装置及びプロセス
ユニット及び画像形成装置を提供することである。
【0032】又、本発明の他の目的は、帯電部材による
像担持体へのトナー融着を防止し、良好な画像を形成す
るプロセスユニット及び画像形成装置を提供することで
ある。
【0033】更に、本は発明の目的は、被帯電体と帯電
部材とを押圧したとき押圧位置からの距離にかかわらず
両者のニップ部に沿う各部が幅及び圧接力ともに略均一
化した帯電装置及びプロセスユニット及び画像形成装置
を提供することである。
【0034】更に、本発明の目的は、精度、製造性に優
れ、コスト的にもメリットのある帯電部材及び帯電装置
及びプロセスユニット及び画像形成装置を提供すること
である。
【0035】本発明の更なる目的及び特徴とするところ
は、図面を用いて参照しつつ以下の詳細な説明を読むこ
とにより一層明らかになるであろう。
【0036】〔発明の構成〕上記目的を達成するため
に、本発明によれば、被帯電体を帯電する帯電部材であ
って、被帯電体に近づくにつれて少なくとも基材と、塗
布層と、を備える帯電部材において、上記帯電部材の塗
布層の厚さは、上記帯電部材の長手方向において中央部
ほど大きいことを特徴とする帯電部材を提供する。
【0037】また、本発明によれば、被帯電体に接触可
能に設けられ、被帯電体を帯電する帯電部材であって、
被帯電体に近づくにつれて少なくとも基材と、塗布層
と、を備える帯電部材と、上記帯電部材と被帯電体とを
押圧させる押圧手段と、を有する帯電装置において、上
記帯電部材と被帯電体とを押圧させない状態では上記帯
電部材の塗布層の厚さは上記押圧手段による押圧位置か
ら離れるほど大きいことを特徴とする帯電装置を提供す
る。
【0038】また、本発明によれば、像担持体と、この
像担持体に像を形成する像形成手段と、上記像担持体に
接触可能に設けられ、上記像担持体を帯電する帯電部材
であって、上記像担持体に近づくにつれて少なくとも基
材と、塗布層と、を備える帯電部材と、上記帯電部材と
上記像担持体とを押圧させる押圧手段と、を有する画像
形成装置において、上記帯電部材と上記像担持体とを押
圧させない状態では上記帯電部材の塗布層の厚さは上記
押圧手段による押圧位置から離れるほど大きいことを特
徴とする画像形成装置を提供する。
【0039】更に本発明によれば、画像形成装置に対し
て着脱可能なプロセスユニットであって、像担持体と、
この像担持体に接触可能に設けられ、上記像担持体を帯
電する帯電部材であって、上記像担持体に近づくにつれ
て少なくとも基材と、塗布層と、を備える帯電部材と、
上記帯電部材と上記像担持体とを押圧させる押圧手段
と、を有するプロセスユニットにおいて、上記帯電部材
と上記像担持体とを押圧させない状態では上記帯電部材
の塗布層の厚さは上記押圧手段による押圧位置から離れ
るほど大きいことを特徴とするプロセスユニットを提供
する。
【0040】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0041】図1は本発明に従う接触式の帯電装置を被
帯電体である像担持体としての電子写真感光体ドラム
(以下、感光体ドラムと記す)の一次帯電手段として使
用した画像形成装置の一例の概略構成図を示している。
本例の画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用のレ
ーザービームプリンタである。
【0042】感光体ドラム1はアルミニウム等の接地さ
れた導電材製のドラム基体1aの外周面に有機光導電体
層(OPC)からなる感光体層1b(厚さ、例えば20
μm程度)を形成した直径30mmのもので、矢示の時
計方向に所定のプロセススピード(周速度)、例えば5
0mm/secで回転駆動される。感光体層としてはセ
レン、アモルファスシリコン、ZnO等も使用可能であ
る。
【0043】2は接触帯電部材としての帯電ローラであ
り、例えば材料として基材(芯材)である鉄等からなる
導電性芯金2aを、その外周に一体に形成した弾性層で
あるEPDM(エチレンプロピレンジエンの3元共重合
体)導電性ゴムローラ部2bと、さらにその外周に形成
したエピクロルヒドリンゴムを主体とした塗布層である
抵抗層2cとからなる。即ち、帯電部材は感光体ドラム
に近づくにつれて基材、弾性層、抵抗層を備える。
【0044】この帯電ローラ2の芯金2aには電源10
により負の直流電圧と交流電圧の重畳電圧である振動電
圧が印加される。このとき、帯電ローラ2により負の帯
電を受けた回転感光体ドラム1面に、レーザースキャナ
12から出力される、目的の画像情報の時系列電気デジ
タル画素信号に対応して一定の印字密度Ddpiで画像
変調されたレーザー光5による走査露光がなされること
により露光部分の電位が減衰して感光体ドラム1面に静
電潜像が形成される。その潜像面に現像器6の現像スリ
ーブ4より負に帯電されたトナーが供給されて潜像が反
転現像される。
【0045】一方、不図示の給紙部からガイド7を介し
て転写材Pが、感光体ドラム1と転写部材としての転写
ローラ8との当接ニップ部(転写部)へ感光体ドラム1
面のトナー像とタイミングを合わせて給送され、転写ロ
ーラ8に電源10から印加されているトナーの帯電極性
と逆極性の転写バイアスにより感光体ドラム1面側のト
ナー像が転写材P面側へ順次に転移(転写)されてい
く。
【0046】転写部を通った転写材Pは感光体ドラム1
面から分離されて不図示の定着手段へ導入されて像定着
を受け、画像形成物(プリント)として出力される。
【0047】転写材分離後の感光体ドラム1面はクリー
ニング装置9により転写残りトナー等の付着汚染物の除
去を受けて清浄面化されて繰り返して作像に供される。
【0048】11は帯電ローラ2及び転写ローラ8に対
するバイアス印加電源10を所定の印加タイミング、所
定の電位に自動設定する制御部(CPU)である。
【0049】なお、帯電ローラ2、現像器6、クリーニ
ング装置9、像担持体である感光ドラム1は、プロセス
ユニット13に支持されている。このプロセスユニット
13は画像形成装置であるレーザービームプリンタに対
して着脱可能であり、着脱動作はプロセスユニット13
をガイド14に沿って摺動、即ち図1の紙面に垂直方向
に移動させる。しかしながら、プロセスユニット13は
少なくとも帯電ローラ4と感光体ドラム1を備えていれ
ば良い。
【0050】そして該帯電ローラ2を、図2に示すよう
にその芯金1aの両端部を導電性軸受3で回転自由に軸
受保持させてローラ長手方向を感光ドラム1の母線方向
に略平行にして感光体ドラム面に接触させ、ローラ両端
側の軸受3を夫々導電性加圧バネ4で感光ドラム方向へ
移動可能に付勢することで帯電ローラ2を感光体ドラム
1に所定の加圧力をもって当接させてある。本例におい
て加圧バネ4のバネ定数は片側0.08Kg/mmであ
る。また、加圧力は片側のバネを500gとして総圧で
1Kgである。この加圧力は総圧で1.5Kgをこえる
とローラ2やドラム1の摩擦がひどくなるので1.5K
g以下が好ましい。帯電ローラ2は本例の場合は感光体
ドラム1の回転駆動に伴ない従動回転する。
【0051】この帯電ローラ2には上述したようにバイ
アス電源10から所定のバイアス電圧が導電性加圧バネ
4・導電性芯金2aを介して印加されることで回転駆動
されている感光体ドラム1の周面が所定の極性・電位で
帯電処理される。ここで帯電は感光体ドラムと帯電ロー
ラとの微小ギャップで生じる放電によって行なわれる。
本例の場合は負帯電である。帯電ローラ2にはバイアス
電源10から直流電圧−600Vとピーク間電圧140
0VPP〜2000VPPの正弦波交流電圧の重畳電圧であ
る振動電圧が印加される。ここで、振動電圧のピーク間
電圧は、被帯電体である感光体ドラム1の帯電開始電圧
値の2倍より小さいと感光体ドラム1上に斑点状の帯電
ムラが生じるので均一帯電のために上記帯電開始電圧値
の2倍以上であることが望ましい。この帯電開始電圧と
は、以下のように定義する。
【0052】即ち、電位が0の被帯電体に対して接触帯
電部材へ直流電圧のみを印加してそれを徐々に大きくし
ていった時、その印加電流電圧に対する被帯電体たる感
光体ドラムの表面電位のグラフを書いてみる。この時、
DC電圧を100Vごとに取っていくが、表面電位0に
対して表面電位が現われた時を第1の点として100V
ごとに10点とる。この10点より統計学でいう最小2
乗法で直線を書き、この直線上で表面電位0のとき印加
直流電圧の値を帯電開始電圧とする。
【0053】被帯電体として本実施例の有機光導電層を
有する感光体ドラム1を用いた場合、帯電開始電圧値は
560Vであった。
【0054】次に、上記帯電ローラ2を備えた帯電装置
について、詳細に説明する。
【0055】(実施例1)図2に示す帯電ローラの芯金
2aは直径6mmの金属棒を用い帯電ローラとして完成
後の直径はおおむね12mmとしてある。この中で上層
の抵抗層2cの厚さとしては200μm位としてある。
【0056】ここでまず、芯金2aには図示しない導電
性プライマーを薄層塗布した後、導電性弾性層2bを型
中に於いて芯金2aと一体成形する。このとき層2bの
抵抗は芯金と表面間で103 Ω以下とし、弾性層2b成
形後の外径は11.6mm程度とする。この弾性層2b
を架硫、乾燥後、塗布層としての抵抗層2cをディッピ
ングによりコーティングする。
【0057】このときディッピングの引き上げ速度を変
えると、コーティングの厚さを変えることができる。そ
こで塗工開始部ではゆっくりとし、次第に速くし、中央
部からは再び次第にゆっくりと引き上げることによっ
て、中央部の膜厚Lを約200μm、両端部近傍の膜厚
lを約170μmとする。その後、加熱乾燥をし、ロー
ルとしてでき上がる。このようにすることによって、中
央部の外径は両端近傍の外径よりも約60μm大きくな
る。このようにして作成したローラの最終抵抗は芯金表
面間で105 〜106 Ω程度になるように抵抗層2dの
抵抗をあらかじめ制御しておくとともに、ローラ状態で
の最終硬度を65°以下(アスカーc)となるように層
2b、層2cの硬度をあらかじめ制御しておく。このよ
うな方法によれば製造工程を増すことなくコストがかか
らず、しかも膜厚コントロールなので精度の非常によ
い、機能コスト面とも優れたローラを作ることができ
る。
【0058】導電性弾性層2bとしては EPDM 100重量部 ケッチェンブラック 5重量部 パラフィンオイル 10重量部 酸化亜鉛 5重量部 脂肪酸 1重量部
【0059】以上の材料を20℃に冷却した2本ロール
上にて30分間混合し、原料コンパウンドを調整する。
この原料コンパウンド100重量部に対し加硫剤として
ジクミルパーオキサイド2重量部を加え、さらにロール
上にて20分間混合する。このコンパウンドを用いφ6
ステンレス製芯金2aの周囲に外径φ12になるように
ローラ上に弾性層2bを加硫・成型した。
【0060】又、抵抗層2cの塗料としては
【0061】
【外1】
【0062】ゴムコンパウンド作製後、芳香族炭化水素
系溶剤に溶解し15重量%溶液を調製してエピクロルヒ
ドリンゴム塗料とした。
【0063】(比較例1)芯金から弾性層2bまでは実
施例1と同様に作り、抵抗層2cはディッピングにより
200μm程度の厚さのほぼ均一な層を形成し加熱乾燥
後、ロールとする。
【0064】これによれば、ローラの硬度、抵抗は実施
例1と同じであるが、抵抗層2cの膜厚が実施例1とは
異なり、図3に示すようにほぼ均一で従って外径もおお
むねストレート形状をなしている。
【0065】(評価1)実施例1、比較例1によるそれ
ぞれのローラを実施例の項で述べた画像形成装置に於い
て、画像評価、耐久評価(5000枚)並びに、感光体
ドラムとの圧接状態評価を行なった。その結果を表1に
示す。
【0066】
【表1】
【0067】(比較例1−2)実施例1と同様に弾性層
2bまでは同様に作成するがその後研磨によって弾性層
2bをクラウン形状とし、その後、抵抗層2cをコーテ
ィングする。
【0068】これによっても前記問題点は解決するはず
であるが、このときのクラウン量は外径で60μm位が
適正値であり、弾性体を研磨することによって上記の値
を安定的に出すことは困難である。
【0069】(評価1−2)実施例1と比較例1−2を
各50本ずつ耐久評価を行なった。
【0070】
【表2】
【0071】上記のように弾性体を研磨することにより
得られる精度では部分的なムラも含め本帯電装置には不
十分であることが明らかである。
【0072】以上の結果より明白であるが、本実施例1
による帯電部材を備えた帯電装置、画像形成装置、及
び、プロセスユニットは、コストアップもなく感光体ド
ラムと帯電ローラとの当接状態を均一化せしめる効果を
有し、従って、常に良好な画像を提供し得るものであ
る。これは本実施例によって上記当接状態の均一化によ
り帯電ローラと感光体ドラムとの間で放電が行なわれる
微小ギャップの領域(放電可能なギャップの範囲が決ま
っている)がローラの長手方向でほぼ均一に形成される
からであると考えられる。
【0073】(実施例2)前記実施例1のように抵抗層
2cの膜厚を変えるということは、ロール状態で軸方向
に抵抗の分布ができてしまうことになる。すなわち、膜
厚の厚いところは抵抗が高く膜厚の薄いところは抵抗が
低くなってしまう。
【0074】これについて膜厚の厚い中央部と、薄い両
端近傍の膜厚の差を変えて、画像評価を行なった結果を
次表に示す。表中%表示してあるのは、中央部の厚いと
ころの膜厚を100%とし、両端近傍の薄いところの膜
厚を%であらわしたものである。
【0075】ここで中央の膜厚は200μmと固定し
た。
【0076】また評価条件(プロセススピード、印加電
圧等)は前記実施例で示したものと同じである。
【0077】
【表3】
【0078】上記結果からわかるように、薄い部分の厚
さが厚い部分に比べて20%以上であることが好まし
い。
【0079】これは抵抗の差が1/5までは良好である
ことを示している。本ローラに於いては、全体の抵抗が
105 〜106 Ωある。すなわち、中央部の抵抗が5×
105 Ωであったとき、両端近傍では1×105 Ωまで
は許容できるわけである。すなわち、1本のローラ内で
は、抵抗のオーダーが1桁以上変わらなければ許容範囲
内であることが言える。
【0080】(実施例3)図4は、他の実施例に用いら
れるローラを示す図であり、芯金2aの上に低抵抗弾性
層2bさらにその上に抵抗層2c、そして表層に汚染防
止層2dからなる。
【0081】前記実施例1では抵抗層2cが感光体ドラ
ムに直接接触することから感光体ドラムを抵抗層2cに
含まれている粘性物質等で汚染しないように材料、製造
条件を考慮しなければならず、ローラを作る上で非常に
大きな制約となっていた。そこで、本実施例では、抵抗
層2cの上に例えばN−メトキシメチル化ナイロンから
成る汚染防止層2dを設けた例を示す。これによれば汚
染防止層と抵抗層という機能を分離することになるの
で、抵抗層は汚染を考慮するという制約が殆んどなくな
り、自由度が増えるので非常に安定した層を作ることが
可能になる。
【0082】ここでまず芯金2aには図示しない導電性
プライマーを薄層塗布した後導電性弾性層2bを型中に
於いて芯金2aと一体成型する。このとき層2b成型後
の外径は11.6mm程度とする。この弾性層2bを架
硫、乾燥後塗布層としての抵抗層2cをディッピングに
よりコーティングする。このときディッピングの引き上
げ速度を変化させることにより、実施例1と同様に中央
部の膜厚を約200μm、両端近傍の膜厚を約170μ
mとする。その後加熱乾燥をし、汚染防止層2dをディ
ッピングにより10μm程度塗布し、加熱乾燥してロー
ルとしてできあがる。
【0083】このようにして作成したローラの最終抵抗
は芯金−表面間で105 〜106 Ω程度となるように抵
抗層2cの抵抗をあらかじめ制御しておくとともに、ロ
ーラ状態での最終硬度を65°以下(アスカーc)とな
るように層2b、層2cの硬度をあらかじめ制御してお
く。
【0084】また、外径としては中央部か両端近傍より
も約60μmだけ大きなものとなる。
【0085】(比較例3)図5のように芯金から弾性層
2bまでは実施例2と同様に作り、抵抗層2cは200
μm程度の厚さのほぼ均一な層を形成する。さらに上層
の2dは実施例2と同様に10μm形成し、おおむねス
トレート形状をなしたロールとする。
【0086】(評価3)実施例2、比較例2によるそれ
ぞれのローラを評価1と同様に評価した。
【0087】
【表4】 (比較例3−2)実施例3のように弾性層2bまでは同
様に作成するが、その後研磨によって弾性層2bをクラ
ウン形状とし、その後抵抗層2cを軸である芯金2aの
長手方向に一様にコーティングする。また実施例3と同
様に汚染防止層2dも芯金2aの長手方向に一様にコー
ティングする。
【0088】このときのクラウン量は外径で60μm位
が適正値であり、弾性体を研磨することによって上記の
値を安定的に出すことは困難である。
【0089】(評価3−2)実施例3と比較例3−2を
各50本ずつ耐久評価を行なった。
【0090】
【表5】
【0091】上記のように弾性体を研磨することにより
得られる精度では部分的なムラも含め本帯電装置には不
十分であることが明らかである。
【0092】以上より実施例1ではローラの最外層の膜
厚を制御することにより良好な画像を得られるようにな
ったが、本実施例では、ローラ表面より第2層目の膜厚
を制御することにより同等の効果を得ている。すなわ
ち、本発明の主旨とするところは、表層に限るものでは
なく、表層近傍の好ましくは50〜500μm程度の層
の厚さを制御することにより安価にて、感光体ドラム
と、帯電ローラとの当接状態を均一化せしめる効果をも
たせ、従って、常に良好な画像を提供し得るものであ
る。
【0093】また、本発明の実施例として、ディッピン
グによる層形成を示してきたが、本発明はこれに限定す
るものではなく、ロールコート、その他の方法によって
も達成されることは当然のことである。
【0094】(実施例4)本実施例は帯電部材として非
回転のロッド状、又は横長パッド状の部材2Aを用い、
その芯金2aの両端部を夫々加圧バネ4で被帯電体とし
ての感光体ドラム1方向へ加圧付勢して該帯電部材を感
光体ドラム1に加圧当接させたものである。
【0095】図6(A)は該帯電部材2Aの無負荷状態
時の一部切欠き正面図、同(B)はその側面図、同図
(C)は感光体ドラム1に対する圧接状態の一部切欠き
正面図を示している。
【0096】2bは導電性弾性層、2cは抵抗層、2d
は汚染防止層であり、夫々前記実施例3の部材2b、2
c、2dと同様の材質である。
【0097】この帯電部材2Aは、図6(A)、(B)
に示すように感光体ドラム1に非接触状態において、抵
抗層2cは長手中央部付近から両端部付近へ向うに従
い、厚さが小となっている。
【0098】そしてこれをその長手方向両端部において
力Fを加えて被帯電体としての感光体ドラム1面に圧縮
弾性に抗して加圧当接させてあるから、前述で述べたよ
うに、帯電部材2Aと、感光体ドラム1との圧接ニップ
部Nはその長手方向に沿う各部に関して図6(D)に示
したようにニップ幅と圧接力がほぼ均一化される。
【0099】なお、上記帯電部材は、転写材Pの背面を
接触帯電する部材である転写ローラ8についても適用可
能である。
【0100】(実施例5)実施例1で示した導電性弾性
層2bの上に導電層2eをディッピングにより塗工開始
部ではゆっくりとし、しだいに早く中央部からは再び次
第にゆっくりと引き上げることによって中央部の膜厚約
60ミクロン、両端部の膜厚約10ミクロンにコーティ
ングする。
【0101】100度20分間乾燥後実施例1で示した
抵抗層2cの塗料を塗工速度を一定にし170ミクロン
となるように塗工した。
【0102】この製品の外径を測ったところ中央と端部
で約100ミクロンの差が認められた。更にまた中央部
と端部の電気抵抗を測定したところ抵抗層の膜厚が一定
であるため、約106 オームでほとんど差が認められな
かった。
【0103】導電層2e用塗料として アルコール可溶ナイロン 100重量部 導電カーボン 6重量部 メチルアルコール 400重量部 をガラスビーズと共にサンドミル分散をし導電層塗料と
した。
【0104】(実施例6)実施例1で示した導電弾性層
2bの上に抵抗層2cを塗工するため、図10に示す塗
布用タンク29に入れ、ビームガン25の先端に口径5
00ミクロンのノズルチップ32を取り付けタンク29
にエアーパイプ30により1Kgf/cm2 のエアー圧
をかけて、ガン25と回数軸22で保持された被塗布物
2bの距離を20mmとし回転数100rpmでガン2
5の送り速度を、端部では170mm毎分から中央に行
くにしたがって、徐々に120mmまで送り速度を落と
し、中央部から再び速度を速めて塗布液でビーム24で
塗工し120度2時間乾燥後、膜厚を測定したところ中
央部で約200ミクロン端部で約170ミクロンであっ
た。外径を測定したところ中央約60ミクロン大きいも
のが得られた。
【0105】(実施例7)実施例1で示した導電弾性層
2bの上に抵抗層2cを塗工するため、図10に示す塗
布用タンク29に入れ、ビームガン25の先端に口径5
00ミクロンのノズルチップ32を取り付けタンク29
に1Kgf/cm2 のエアー圧をかけて、ガン25と被
塗布物2bの距離を20mmとし回転数100rpmが
ガンの送り速度は、端部から塗工速度は170mm毎分
で一定にし、塗布用タンク29の圧力を端部では1Kg
f/cm2 とし、中央に行くにしたがって圧力を高め中
央部で1.4Kgf/cm2 となるように調整し、中央
部から再び端部に行くに従い徐々に1Kgf/cm2
なるように塗工した。
【0106】120度2時間乾燥後、膜厚を測定したと
ころ中央部で約200ミクロン端部で約170ミクロン
であった。外径を測定したところ中央約60ミクロン大
きいものが得られた。
【0107】本発明の均一帯電を実現するためには、帯
電部材の外径は中央ほど大きく、端部に行くにしたがっ
て小さくなる構成が必要であるが具体的手段として、塗
工方法にはディッピング法、ビーム法、スプレー法、ス
ピン法、ビード法、ブレード法、ローラー法、カーテン
法、等各種方法があるが各々工夫することで、塗工によ
る膜厚分布をつけることが可能である。
【0108】例えばディップ法においては相対的な引き
上げ速度の差が大きくなればなるほど、塗布膜厚が厚く
なることが知られており、塗布速度を中央部に行くに従
い早くし中央部から刃、再び徐々に遅くすることで提供
が可能である。
【0109】更に例えば被塗布物を回転させながら塗料
を吐出させて塗布するビーム塗工によって、塗布速度を
徐々に遅らせ、中央部からは再び速度を元に戻して行け
ば、両端が薄く中央程厚いもの製造することが可能であ
る。更に同方法において、中央部程吐出量が多くなるよ
うにすることで、塗布速度が一定でも膜厚分布をつける
ことが可能である。
【0110】このように塗工厚みに分布をつけること
は、塗工方法を工夫することで可能であるが、分布状態
を更に精度良く実現させるためには、塗料粘度、固形
分、溶剤蒸気圧、塗工温度、換気風量等を最適化するこ
とで、塗工条件に忠実な膜厚分布を作ることが可能であ
る。
【0111】更にまた、このような膜厚分布を塗工手段
により製造する上で、帯電部材の塗工材料をそのまま膜
厚分布させることは、帯電特性が多少分布を持つことに
なり、膜厚差をある値以下にすることが必要となる。
【0112】また、上記の各種の塗工条件を工夫するこ
とで、ほとんどの物がある程度の膜厚分布をつけること
が可能であるけれど、電気抵抗上の特性の制約から材料
が限定されると中には膜厚分布をつけることが困難なこ
ともあり得る。
【0113】このようなことに対しては、何も抵抗体に
膜厚分布をつけることが必要条件ではない。導電性の塗
料で膜厚分布をつければ根電気抵抗のムラもほとんどな
く、且膜厚分布のついた帯電部材が可能である。抵抗体
でなく導電性でも良ければ、材料設計上も制約がゆるく
なり膜厚分布をつけやすい塗料(塗料粘度、固形分、溶
剤種類)が使用できる点でも有利である。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
帯電部材の塗布層の厚さが、帯電部材と被帯電体とを押
圧させる押圧手段の押圧位置から離れるほど大きいこと
により非常に精度良く、かつ安価にて帯電部材と被帯電
体との微小ギャップをその長手方向で一様とすることが
できる。
【0115】従って、帯電部材と被帯電体との部分的な
摩耗を低減でき、更に被帯電体がトナー像担持体である
場合には、像担持体へのトナー融着を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯電部材を画像形成装置に着脱可能な
プロセスユニットに適用した側面図である。
【図2】本発明の帯電部材の第1実施例の側面図であ
る。
【図3】帯電部材の比較例の側面図である。
【図4】本発明の帯電部材の第3実施例の側面図であ
る。
【図5】帯電部材の比較例の側面図である。
【図6】本発明の帯電部材の第4実施例の説明図であ
る。
【図7】従来の帯電部材の説明図である。
【図8】従来の帯電部材の説明図である。
【図9】本発明の帯電部材の第5実施例の側面図であ
る。
【図10】帯電部材の製造方法の説明図である。
【符号の説明】
1 被帯電体(像担持体) 2 帯電部材 2a 芯金 2b 導電性弾性層 2c 抵抗層(塗布層) 2d 汚染防止層 4 押圧手段 13 プロセスユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒平 文弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 渡辺 毅 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 本田 孝男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被帯電体を帯電する帯電部材であって、
    被帯電体に近づくにつれて少なくとも基材と、塗布層
    と、を備える帯電部材において、 上記帯電部材の塗布層の厚さは、上記帯電部材の長手方
    向において中央部ほど大きいことを特徴とする帯電部
    材。
  2. 【請求項2】 被帯電体に接触可能に設けられ、被帯電
    体を帯電する帯電部材であって、被帯電体に近づくにつ
    れて少なくとも基材と、塗布層と、を備える帯電部材
    と、上記帯電部材と被帯電体とを押圧させる押圧手段
    と、を有する帯電装置において、 上記帯電部材と被帯電体とを押圧させない状態では上記
    帯電部材の塗布層の厚さは上記押圧手段による押圧位置
    から離れるほど大きいことを特徴とする帯電装置。
  3. 【請求項3】 像担持体と、この像担持体に像を形成す
    る像形成手段と、上記像担持体に接触可能に設けられ、
    上記像担持体を帯電する帯電部材であって、上記像担持
    体に近づくにつれて少なくとも基材と、塗布層と、を備
    える帯電部材と、上記帯電部材と上記像担持体とを押圧
    させる押圧手段と、を有する画像形成装置において、 上記帯電部材と上記像担持体とを押圧させない状態では
    上記帯電部材の塗布層の厚さは上記押圧手段による押圧
    位置から離れるほど大きいことを特徴とする画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 上記装置は、上記像担持体と上記帯電部
    材とを備えるプロセスユニットを有し、このプロセスユ
    ニットは上記装置に着脱可能である請求項2記載の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 画像形成装置に対して着脱可能なプロセ
    スユニットであって、 像担持体と、この像担持体に接触可能に設けられ、上記
    像担持体を帯電する帯電部材であって、上記像担持体に
    近づくにつれて少なくとも基材と、塗布層と、を備える
    帯電部材と、上記帯電部材と上記像担持体とを押圧させ
    る押圧手段とを有するプロセスユニットにおいて、 上記帯電部材と上記像担持体とを押圧させない状態では
    上記帯電部材の塗布層の厚さは上記押圧手段による押圧
    位置から離れるほど大きいことを特徴とするプロセスユ
    ニット。
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