JPH05297477A - 光学系駆動装置 - Google Patents
光学系駆動装置Info
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- JPH05297477A JPH05297477A JP4103190A JP10319092A JPH05297477A JP H05297477 A JPH05297477 A JP H05297477A JP 4103190 A JP4103190 A JP 4103190A JP 10319092 A JP10319092 A JP 10319092A JP H05297477 A JPH05297477 A JP H05297477A
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- Japan
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- rack gear
- pinion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】簡潔な装置構成で、光源ランプユニットのガタ
つきを確実に防止でき、複写機等の画像形成装置に適用
した場合に読み取り精度の向上が図れる光学系駆動装置
を実現する。 【構成】固定ラックギヤ50に噛合する第1ピニオン7
1および可動ラックギヤに噛合する第2ピニオンを有
し、かつ第1ピニオン71および第2ピニオン72が回
転軸73により同軸支持された走行体70を備え、この
走行体70に光源ユニット20が組み付けられた構成の
光学系駆動装置において、固定ラックギヤ50とこれを
支持するフレームとの間にクッション材80を設ける。
クッション材80はバネ性を発揮し、第1ピニオン71
と固定ラックギヤ60との間に存在するバックラッシュ
を解消し、かつ走行体70のこの部分を上方に押し上げ
る。この結果、走行体70の他端部に設けられたスベリ
部材91が走行レール90の走行面に押し付けられ、こ
れにより走行体70および光源ユニット20が上下方向
および前後方向へのガタなくスムーズに移動される。
つきを確実に防止でき、複写機等の画像形成装置に適用
した場合に読み取り精度の向上が図れる光学系駆動装置
を実現する。 【構成】固定ラックギヤ50に噛合する第1ピニオン7
1および可動ラックギヤに噛合する第2ピニオンを有
し、かつ第1ピニオン71および第2ピニオン72が回
転軸73により同軸支持された走行体70を備え、この
走行体70に光源ユニット20が組み付けられた構成の
光学系駆動装置において、固定ラックギヤ50とこれを
支持するフレームとの間にクッション材80を設ける。
クッション材80はバネ性を発揮し、第1ピニオン71
と固定ラックギヤ60との間に存在するバックラッシュ
を解消し、かつ走行体70のこの部分を上方に押し上げ
る。この結果、走行体70の他端部に設けられたスベリ
部材91が走行レール90の走行面に押し付けられ、こ
れにより走行体70および光源ユニット20が上下方向
および前後方向へのガタなくスムーズに移動される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタとい
った画像形成装置のスキャナに使用される光学系駆動装
置に関する。
った画像形成装置のスキャナに使用される光学系駆動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の光学系駆動装置の一従来例とし
て本願出願人が特願平3−272923号で提案したも
のがある。以下にこの光学系駆動装置を図1および図2
に従って説明する。但し、図1および図2は後述する本
発明の光学系駆動装置を示す図面である。
て本願出願人が特願平3−272923号で提案したも
のがある。以下にこの光学系駆動装置を図1および図2
に従って説明する。但し、図1および図2は後述する本
発明の光学系駆動装置を示す図面である。
【0003】この光学系駆動装置は、例えば、原稿台固
定型複写機のスキャナに使用される。原稿台10の下方
には、原稿台10上の原稿を走査する光源ユニット20
が設けられている。光源ユニット20は走査方向の全長
にわたって移動可能になった可動ベース21を有する。
可動ベース21には、ランプ22、反射板23および第
1ミラー24等が搭載されている。
定型複写機のスキャナに使用される。原稿台10の下方
には、原稿台10上の原稿を走査する光源ユニット20
が設けられている。光源ユニット20は走査方向の全長
にわたって移動可能になった可動ベース21を有する。
可動ベース21には、ランプ22、反射板23および第
1ミラー24等が搭載されている。
【0004】ランプ22から発せられた光は、原稿台1
0上の原稿に照射される。原稿からの反射光は、第1ミ
ラー24を介して可動式のミラーユニット31に導かれ
る。ミラーユニット31には第2ミラー32および第3
ミラー33が搭載されており、該ミラーユニット31に
導かれた反射光は、第2ミラー32、第3ミラー33に
より、光路を逆向きに変換され、レンズ34を通してミ
ラーホルダ40の位置に導かれる。
0上の原稿に照射される。原稿からの反射光は、第1ミ
ラー24を介して可動式のミラーユニット31に導かれ
る。ミラーユニット31には第2ミラー32および第3
ミラー33が搭載されており、該ミラーユニット31に
導かれた反射光は、第2ミラー32、第3ミラー33に
より、光路を逆向きに変換され、レンズ34を通してミ
ラーホルダ40の位置に導かれる。
【0005】ミラーホルダ40には第4ミラー41およ
び第5ミラー42が搭載されている。第4ミラー41お
よび第5ミラー42は、導かれた反射光の光路を逆向き
に変換し、複写機内に固定配置された第6ミラー43に
導く。第6ミラー43は、この反射光の光路を下方に変
換し、図示しない感光体ドラム上に露光する。以下公知
の画像形成プロセスが行われる。
び第5ミラー42が搭載されている。第4ミラー41お
よび第5ミラー42は、導かれた反射光の光路を逆向き
に変換し、複写機内に固定配置された第6ミラー43に
導く。第6ミラー43は、この反射光の光路を下方に変
換し、図示しない感光体ドラム上に露光する。以下公知
の画像形成プロセスが行われる。
【0006】ミラーユニット31は、光源ユニット20
がその移動路の一端に位置する状態で、移動路の中央に
位置し、その中央から移動路の他端までを移動範囲とし
ている。ミラーユニット31は以下に説明する光学系駆
動装置により、光源ユニット20の移動方向へ1/2の
速度で同期駆動される。
がその移動路の一端に位置する状態で、移動路の中央に
位置し、その中央から移動路の他端までを移動範囲とし
ている。ミラーユニット31は以下に説明する光学系駆
動装置により、光源ユニット20の移動方向へ1/2の
速度で同期駆動される。
【0007】光学系駆動装置は、光源ユニット20の移
動路下方に、その移動路の全長にわたって配設された固
定ラックギヤ50と、固定ラックギヤ50の上方におい
て、該固定ラックギヤ50に平行に設けられ、長手方向
に移動可能になった可動ラックギヤ60と、固定ラック
ギヤ50に沿って自走し、光源ユニット20および可動
ラックギヤ60を駆動する走行体70とを備えている。
動路下方に、その移動路の全長にわたって配設された固
定ラックギヤ50と、固定ラックギヤ50の上方におい
て、該固定ラックギヤ50に平行に設けられ、長手方向
に移動可能になった可動ラックギヤ60と、固定ラック
ギヤ50に沿って自走し、光源ユニット20および可動
ラックギヤ60を駆動する走行体70とを備えている。
【0008】走行体70は、光源ユニット20の可動ベ
ース21の下面に取り付けられている。該走行体70
は、固定ラックギヤ50および可動ラックギヤ60にそ
れぞれ噛合する第1ピニオン71および第2ピニオン7
2を有する。図2に示すように、第1ピニオン71およ
び第2ピニオン72は同一の回転軸73に同軸支持され
ている。
ース21の下面に取り付けられている。該走行体70
は、固定ラックギヤ50および可動ラックギヤ60にそ
れぞれ噛合する第1ピニオン71および第2ピニオン7
2を有する。図2に示すように、第1ピニオン71およ
び第2ピニオン72は同一の回転軸73に同軸支持され
ている。
【0009】走行体70の回転軸73は、該走行体70
に搭載されたモータ(図示せず)により、正逆両方向に
回転されて、第1ピニオン71および第2ピニオン72
を図1に示すa方向およびb方向に回転させる。第1ピ
ニオン71が矢印a方向に回転すると、該第1ピニオン
71と固定ラックギヤ50によって構成されるラック・
ピニオン機構により、走行体70が固定ラックギヤ50
に沿って自走し、可動ベース21に支持された光源ユニ
ット20を矢印Aで示すスキャン方向に移動させる。
に搭載されたモータ(図示せず)により、正逆両方向に
回転されて、第1ピニオン71および第2ピニオン72
を図1に示すa方向およびb方向に回転させる。第1ピ
ニオン71が矢印a方向に回転すると、該第1ピニオン
71と固定ラックギヤ50によって構成されるラック・
ピニオン機構により、走行体70が固定ラックギヤ50
に沿って自走し、可動ベース21に支持された光源ユニ
ット20を矢印Aで示すスキャン方向に移動させる。
【0010】加えて、上記の走行体70の前後方向両端
部(長手方両端部)には、前後一対の走行レール90、
90上を摺動するスベリ部材91、91が設けられてい
る。これらのスベリ部材91、91は走行体70の走行
抵抗を低減し、該走行体70の移動をスムーズに行わせ
る。また、走行体70の前後方向両端部には、L字状な
す走行レール90、90の走行面を挟むようにしてスト
ッパースプリング92、92がスベリ部材91、91に
対向配置されている。
部(長手方両端部)には、前後一対の走行レール90、
90上を摺動するスベリ部材91、91が設けられてい
る。これらのスベリ部材91、91は走行体70の走行
抵抗を低減し、該走行体70の移動をスムーズに行わせ
る。また、走行体70の前後方向両端部には、L字状な
す走行レール90、90の走行面を挟むようにしてスト
ッパースプリング92、92がスベリ部材91、91に
対向配置されている。
【0011】以上のような構成により、上記従来装置に
おいては、走行レール90を、スベリ部材91とストッ
パースプリング92で挟み込むことにより、走行体70
およびこれに連結された光源ユニット20を上下方向へ
のガタなく移動させるようにしていた。
おいては、走行レール90を、スベリ部材91とストッ
パースプリング92で挟み込むことにより、走行体70
およびこれに連結された光源ユニット20を上下方向へ
のガタなく移動させるようにしていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な歯車機構による場合は、固定ラックギヤ50と該固定
ラックギヤ50に噛合する大径の第1ピニオン71との
間に発生しているバックラッシュに起因して、走行体7
0が上下方向および前後方向にガタつくという欠点があ
る。特に、走行体70に組み付けられた光源ユニット2
0がガタつくと、原稿画像の読み取り精度が低下するこ
とになる。
な歯車機構による場合は、固定ラックギヤ50と該固定
ラックギヤ50に噛合する大径の第1ピニオン71との
間に発生しているバックラッシュに起因して、走行体7
0が上下方向および前後方向にガタつくという欠点があ
る。特に、走行体70に組み付けられた光源ユニット2
0がガタつくと、原稿画像の読み取り精度が低下するこ
とになる。
【0013】本発明は、このような従来技術の欠点を解
決するものであり、簡潔な装置構成で、光源ランプユニ
ットのガタつきを確実に防止でき、複写機等の画像形成
装置に適用した場合に読み取り精度の向上が図れる光学
系駆動装置を提供することを目的とする。
決するものであり、簡潔な装置構成で、光源ランプユニ
ットのガタつきを確実に防止でき、複写機等の画像形成
装置に適用した場合に読み取り精度の向上が図れる光学
系駆動装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の光学系駆動装置
は、光源ユニットを往復移動させると共に、該光源ユニ
ットと感光体との光路中に設けられたミラーユニット
を、該光源ユニットの移動方向へ所定の速度比で移動さ
せる光学系駆動装置であって、該光源ユニットの移動路
に沿って配設された固定ラックギヤと、該固定ラックギ
ヤに沿って設けられ、該ミラーユニットを移動させるべ
く長手方向に移動可能になった可動ラックギヤと、該固
定ラックギヤと本体フレームとの間に設けれたクッショ
ン材と、該固定ラックギヤに直接噛合する第1のギヤお
よび該可動ラックギヤに直接又は関接的に噛合する第2
のギヤを有し、該第1のギヤおよび該第2のギヤを回転
軸に一体的に取り付けて、該回転軸の回転により該固定
ラックギヤに沿って自走して該光源ユニットを移動させ
ると共に、該第1のギヤおよび該第2のギヤのピッチ円
の直径比を、該光源ユニットと該ミラーユニットとの速
度比に対応付けて設定した走行体と、該走行体の長手方
向両端部に設けられた摺動部材を支持する走行レールと
を備えており、そのことにより上記目的が達成される。
は、光源ユニットを往復移動させると共に、該光源ユニ
ットと感光体との光路中に設けられたミラーユニット
を、該光源ユニットの移動方向へ所定の速度比で移動さ
せる光学系駆動装置であって、該光源ユニットの移動路
に沿って配設された固定ラックギヤと、該固定ラックギ
ヤに沿って設けられ、該ミラーユニットを移動させるべ
く長手方向に移動可能になった可動ラックギヤと、該固
定ラックギヤと本体フレームとの間に設けれたクッショ
ン材と、該固定ラックギヤに直接噛合する第1のギヤお
よび該可動ラックギヤに直接又は関接的に噛合する第2
のギヤを有し、該第1のギヤおよび該第2のギヤを回転
軸に一体的に取り付けて、該回転軸の回転により該固定
ラックギヤに沿って自走して該光源ユニットを移動させ
ると共に、該第1のギヤおよび該第2のギヤのピッチ円
の直径比を、該光源ユニットと該ミラーユニットとの速
度比に対応付けて設定した走行体と、該走行体の長手方
向両端部に設けられた摺動部材を支持する走行レールと
を備えており、そのことにより上記目的が達成される。
【0015】好ましくは、クッション材として厚さ1m
mのネオプレーンゴムを用いる。
mのネオプレーンゴムを用いる。
【0016】また、好ましくは、クッション材を可動ラ
ックギヤと本体フレームとの間にも設ける。
ックギヤと本体フレームとの間にも設ける。
【0017】
【作用】固定ラックギヤと本体フレームとの間にクッシ
ョン材を設けた場合の作用を図3に従って説明する。図
3において、光源ユニット20と一体移動可能になった
走行体70の前後方向両端部には走行レール90上を移
動するスベリ部材91(いずれも片側のみ図示)が設け
られ、光源ユニット20には大径の第1ピニオン71お
よび小径の第2ピニオン72が連結されている。
ョン材を設けた場合の作用を図3に従って説明する。図
3において、光源ユニット20と一体移動可能になった
走行体70の前後方向両端部には走行レール90上を移
動するスベリ部材91(いずれも片側のみ図示)が設け
られ、光源ユニット20には大径の第1ピニオン71お
よび小径の第2ピニオン72が連結されている。
【0018】図示しない本体フレーム上にはクッション
材80を挟んで固定ラックギヤ50が歯面を上にして設
けられており、該固定ラックギヤ50は第1ピニオン7
1と噛合している。従って、第1ピニオン71が回転す
ると、第1ピニオン71と固定ラックギヤ50とで構成
されるラック・ピニオン機構により走行体70が走行レ
ール90上を紙面の表裏方向に移動する。
材80を挟んで固定ラックギヤ50が歯面を上にして設
けられており、該固定ラックギヤ50は第1ピニオン7
1と噛合している。従って、第1ピニオン71が回転す
ると、第1ピニオン71と固定ラックギヤ50とで構成
されるラック・ピニオン機構により走行体70が走行レ
ール90上を紙面の表裏方向に移動する。
【0019】なお、図中93は、走行体70と一体移動
されるミラーユニット31(図1参照)の移動をスムー
ズに案内するミラースライド軸受である。すなわち、ミ
ラースライド軸受93には、ミラーユニット31に設け
られたガイド軸94が挿入されており、該ガイド軸94
に案内されてミラーユニット31がスムーズに移動され
るようになっている。
されるミラーユニット31(図1参照)の移動をスムー
ズに案内するミラースライド軸受である。すなわち、ミ
ラースライド軸受93には、ミラーユニット31に設け
られたガイド軸94が挿入されており、該ガイド軸94
に案内されてミラーユニット31がスムーズに移動され
るようになっている。
【0020】上記の構成において、固定ラックギヤ50
と本体フレーム81との間にクッション材80を設ける
と、該クッション材80がバネ性を発揮し、固定ラック
ギヤ50を上方に付勢する。これに伴い、固定ラックギ
ヤ50と第1ピニオン71との間に存在するバックラッ
シュが解消され、また、第1ピニオン71、第2ピニオ
ン72等がミラースライド軸受93の中心Oを回動中心
として矢印F1で示す上方に回動される。この結果、走
行体70の反対側の端部において、スベリ部材91に矢
印F2で示す下向きの力が作用し、スベリ部材91が走
行レール90の走行面に押し付けられる。
と本体フレーム81との間にクッション材80を設ける
と、該クッション材80がバネ性を発揮し、固定ラック
ギヤ50を上方に付勢する。これに伴い、固定ラックギ
ヤ50と第1ピニオン71との間に存在するバックラッ
シュが解消され、また、第1ピニオン71、第2ピニオ
ン72等がミラースライド軸受93の中心Oを回動中心
として矢印F1で示す上方に回動される。この結果、走
行体70の反対側の端部において、スベリ部材91に矢
印F2で示す下向きの力が作用し、スベリ部材91が走
行レール90の走行面に押し付けられる。
【0021】それ故、このような構成によれば、上下方
向および前後方向へのガタなく走行体70を安定した姿
勢でスムーズに移動させることができるので、移動中に
光源ユニット20にガタを発生することがない。
向および前後方向へのガタなく走行体70を安定した姿
勢でスムーズに移動させることができるので、移動中に
光源ユニット20にガタを発生することがない。
【0022】クッション材80は、固定ラックギヤ50
と本体フレーム81との間に限定されず、可動ラックギ
ヤ60と図示しないフレームとの間に設けることも可能
である。この位置にも、クッション材80を設けると、
第2ピニオン72と可動ラックギヤ60との間に存在す
るバックラッシュが解消されるので、走行体70および
光源ユニット20をより一層スムーズに移動できる利点
がある。
と本体フレーム81との間に限定されず、可動ラックギ
ヤ60と図示しないフレームとの間に設けることも可能
である。この位置にも、クッション材80を設けると、
第2ピニオン72と可動ラックギヤ60との間に存在す
るバックラッシュが解消されるので、走行体70および
光源ユニット20をより一層スムーズに移動できる利点
がある。
【0023】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0024】本発明の光学系駆動装置は、例えば、原稿
台固定型複写機のスキャナに使用される。
台固定型複写機のスキャナに使用される。
【0025】スキャナは、図1に示すように、原稿台1
0の下方にあって原稿台10上の原稿を走査する光源ユ
ニット20を備えている。光源ユニット20は、走査方
向の全長にわたって移動可能になった可動ベース21を
有する。可動ベース21には、ランプ22、反射板23
および第1ミラー24等が搭載されている。
0の下方にあって原稿台10上の原稿を走査する光源ユ
ニット20を備えている。光源ユニット20は、走査方
向の全長にわたって移動可能になった可動ベース21を
有する。可動ベース21には、ランプ22、反射板23
および第1ミラー24等が搭載されている。
【0026】ランプ22から発せられた光は、原稿台1
0上の原稿に照射される。原稿からの反射光は、第1ミ
ラー24を介して可動式のミラーユニット31に導かれ
る。ミラーユニット31には第2ミラー32および第3
ミラー33が搭載されており、該ミラーユニット31に
導かれた反射光は、第2ミラー32、第3ミラー33に
より、光路を逆向きに変換され、固定焦点型のレンズ3
4を通してミラーホルダ40の位置に導かれる。
0上の原稿に照射される。原稿からの反射光は、第1ミ
ラー24を介して可動式のミラーユニット31に導かれ
る。ミラーユニット31には第2ミラー32および第3
ミラー33が搭載されており、該ミラーユニット31に
導かれた反射光は、第2ミラー32、第3ミラー33に
より、光路を逆向きに変換され、固定焦点型のレンズ3
4を通してミラーホルダ40の位置に導かれる。
【0027】ミラーホルダ40には第4ミラー41およ
び第5ミラー42が搭載されている。第4ミラー41お
よび第5ミラー42は、導かれた反射光の光路を逆向き
に変換し、複写機内に固定配置された第6ミラー43に
導く。第6ミラー43は、この反射光の光路を下方に変
換し、感光体ドラム100(図5参照)上に露光する。
以下公知の画像形成プロセスが行われる。
び第5ミラー42が搭載されている。第4ミラー41お
よび第5ミラー42は、導かれた反射光の光路を逆向き
に変換し、複写機内に固定配置された第6ミラー43に
導く。第6ミラー43は、この反射光の光路を下方に変
換し、感光体ドラム100(図5参照)上に露光する。
以下公知の画像形成プロセスが行われる。
【0028】ミラーユニット31は、光源ユニット20
がその移動路の一端に位置する状態で、移動路の中央に
位置し、その中央から移動路の他端までを移動範囲とし
ている。ミラーユニット31は以下に説明する光学系駆
動装置により、光源ユニット20の移動方向へ1/2の
速度で同期駆動される。
がその移動路の一端に位置する状態で、移動路の中央に
位置し、その中央から移動路の他端までを移動範囲とし
ている。ミラーユニット31は以下に説明する光学系駆
動装置により、光源ユニット20の移動方向へ1/2の
速度で同期駆動される。
【0029】光学系駆動装置は、光源ユニット20の移
動路下方に、その移動路の全長にわたって配設された固
定ラックギヤ50と、固定ラックギヤ50の上方におい
て、該固定ラックギヤ50に平行に設けられ、長手方向
に移動可能になった可動ラックギヤ60と、固定ラック
ギヤ50に沿って自走し、光源ユニット20および可動
ラックギヤ60を駆動する走行体70とを備えている。
動路下方に、その移動路の全長にわたって配設された固
定ラックギヤ50と、固定ラックギヤ50の上方におい
て、該固定ラックギヤ50に平行に設けられ、長手方向
に移動可能になった可動ラックギヤ60と、固定ラック
ギヤ50に沿って自走し、光源ユニット20および可動
ラックギヤ60を駆動する走行体70とを備えている。
【0030】固定ラックギヤ50は、図2に示すよう
に、両端部に長孔51を有し、該長孔51にネジ52を
通して、これを複写機本体のフレームのねじ孔にねじ込
むことにより、フレームに歯面を上に向けて取り付けら
れている。そして、長孔51を利用して、フレームに対
する固定ラックギヤ50の長手方向取り付け位置を微調
整できるようになっている。
に、両端部に長孔51を有し、該長孔51にネジ52を
通して、これを複写機本体のフレームのねじ孔にねじ込
むことにより、フレームに歯面を上に向けて取り付けら
れている。そして、長孔51を利用して、フレームに対
する固定ラックギヤ50の長手方向取り付け位置を微調
整できるようになっている。
【0031】可動ラックギヤ60は、固定ラックギヤ5
0の近くに歯面を上に向けて支持されている。可動ラッ
クギヤ60の長さは、固定ラックギヤ50の略1/2の
長さとされ、固定ラックギヤ50に沿って往復移動され
る。可動ラックギヤ60の一端は前記ミラーユニット3
1に連結されている。
0の近くに歯面を上に向けて支持されている。可動ラッ
クギヤ60の長さは、固定ラックギヤ50の略1/2の
長さとされ、固定ラックギヤ50に沿って往復移動され
る。可動ラックギヤ60の一端は前記ミラーユニット3
1に連結されている。
【0032】走行体70は、光源ユニット20の可動ベ
ース21の下面に取り付けられている。該走行体70
は、固定ラックギヤ50および可動ラックギヤ60にそ
れぞれ噛合する第1ピニオン71および第2ピニオン7
2を有する。図2に示すように、第1ピニオン71およ
び第2ピニオン72は同一の回転軸73に同軸支持され
ている。第1ピニオン71は第2ピニオン72よりも大
径になっており、そのピッチ円の直径比は、光源ユニッ
ト20とミラーユニット31との速度比に対応する2:
1に設定されている。この直径比は、本実施例では、両
ギヤの歯数を2:1とすることで実現している。
ース21の下面に取り付けられている。該走行体70
は、固定ラックギヤ50および可動ラックギヤ60にそ
れぞれ噛合する第1ピニオン71および第2ピニオン7
2を有する。図2に示すように、第1ピニオン71およ
び第2ピニオン72は同一の回転軸73に同軸支持され
ている。第1ピニオン71は第2ピニオン72よりも大
径になっており、そのピッチ円の直径比は、光源ユニッ
ト20とミラーユニット31との速度比に対応する2:
1に設定されている。この直径比は、本実施例では、両
ギヤの歯数を2:1とすることで実現している。
【0033】走行体70の回転軸73は、該走行体70
に搭載されたモータ(図示せず)により、正逆両方向に
回転されて、第1ピニオン71および第2ピニオン72
を図1に示すa方向およびb方向に回転させる。第1ピ
ニオン71が矢印a方向に回転すると、該第1ピニオン
71と固定ラックギヤ50によって構成されるラック・
ピニオン機構により、走行体70が固定ラックギヤ50
に沿って自走し、可動ベース21に支持された光源ユニ
ット20を矢印Aで示すスキャン方向に移動させる。
に搭載されたモータ(図示せず)により、正逆両方向に
回転されて、第1ピニオン71および第2ピニオン72
を図1に示すa方向およびb方向に回転させる。第1ピ
ニオン71が矢印a方向に回転すると、該第1ピニオン
71と固定ラックギヤ50によって構成されるラック・
ピニオン機構により、走行体70が固定ラックギヤ50
に沿って自走し、可動ベース21に支持された光源ユニ
ット20を矢印Aで示すスキャン方向に移動させる。
【0034】光源ユニット20がスキャン開始位置に位
置するとき、可動ラックギヤ60のミラーユニット31
連結位置と反対側の他端部は、第2ピニオン72に噛合
している。
置するとき、可動ラックギヤ60のミラーユニット31
連結位置と反対側の他端部は、第2ピニオン72に噛合
している。
【0035】このような機構によって構成される本発明
光学系駆動装置によれば、光源ユニット20およびミラ
ーユニット31は以下のようにして同期駆動される。
光学系駆動装置によれば、光源ユニット20およびミラ
ーユニット31は以下のようにして同期駆動される。
【0036】光源ユニット20がスキャン開始位置に位
置するとき、ミラーユニット31は、その移動路の中央
に位置している。この状態から第1ピニオン71および
第2ピニオン72を矢印a方向へ回転して、スキャンを
開始すると、第1ピニオン71は固定ラックギヤ50に
噛合し、固定ラックギヤ50は固定されているので、第
1ピニオン71がa方向へ1回転することにより、走行
体70は第1ピニオン71のピッチ円周分だけ矢印A方
向へ移動する。可動ラックギヤ60は第2ピニオン72
を介して走行体70に連結されているので、走行体70
と共に矢印A方向に対応した量だけ移動することになる
が、この時、第2ピニオン72も矢印a方向に回転され
るので、該第2ピニオン72と可動ラックギヤ60とで
構成されるラック・ピニオン機構により可動ラックギヤ
60はスキャン方向と逆方向の矢印B方向にも移動され
ることになる。
置するとき、ミラーユニット31は、その移動路の中央
に位置している。この状態から第1ピニオン71および
第2ピニオン72を矢印a方向へ回転して、スキャンを
開始すると、第1ピニオン71は固定ラックギヤ50に
噛合し、固定ラックギヤ50は固定されているので、第
1ピニオン71がa方向へ1回転することにより、走行
体70は第1ピニオン71のピッチ円周分だけ矢印A方
向へ移動する。可動ラックギヤ60は第2ピニオン72
を介して走行体70に連結されているので、走行体70
と共に矢印A方向に対応した量だけ移動することになる
が、この時、第2ピニオン72も矢印a方向に回転され
るので、該第2ピニオン72と可動ラックギヤ60とで
構成されるラック・ピニオン機構により可動ラックギヤ
60はスキャン方向と逆方向の矢印B方向にも移動され
ることになる。
【0037】可動ラックギヤ60の矢印B方向への移動
量は、第2ピニオン72のピッチ円の直径が第1ピニオ
ン71のピッチ円の直径の1/2であるので、矢印A方
向への移動量の1/2になる。従って、矢印AおよびB
方向への移動量の差により、結局、可動ラックギヤ60
は走行体70の1/2の移動量分だけスキャン方向に移
動されることになる。可動ラックギヤ60の他端部には
ミラーユニット31が連結されているので、上記構成に
よれば、ミラーユニット31を光源ユニット20の移動
方向に該光源ユニット20の移動速度の1/2の速度比
で同期して移動できる。それ故、スキャン時に光源ユニ
ット20の移動位置に関係なく、光路長を一定に維持で
きる。
量は、第2ピニオン72のピッチ円の直径が第1ピニオ
ン71のピッチ円の直径の1/2であるので、矢印A方
向への移動量の1/2になる。従って、矢印AおよびB
方向への移動量の差により、結局、可動ラックギヤ60
は走行体70の1/2の移動量分だけスキャン方向に移
動されることになる。可動ラックギヤ60の他端部には
ミラーユニット31が連結されているので、上記構成に
よれば、ミラーユニット31を光源ユニット20の移動
方向に該光源ユニット20の移動速度の1/2の速度比
で同期して移動できる。それ故、スキャン時に光源ユニ
ット20の移動位置に関係なく、光路長を一定に維持で
きる。
【0038】光源ユニット20がその移動路の他端、す
なわちスキャン終了位置に達すると、ミラーユニット3
1も、その移動路の他端に位置し、第1ピニオン71お
よび第2ピニオン72は矢印b方向へ回転される。これ
により、光源ユニット20が矢印B方向へ移動し、その
移動方向に1/2の速度でミラーユニット31が移動す
る。従って、光源ユニット20がスキャン開始位置にリ
ターンすると、ミラーユニット31は図1に示される移
動路の中央にリターンする。
なわちスキャン終了位置に達すると、ミラーユニット3
1も、その移動路の他端に位置し、第1ピニオン71お
よび第2ピニオン72は矢印b方向へ回転される。これ
により、光源ユニット20が矢印B方向へ移動し、その
移動方向に1/2の速度でミラーユニット31が移動す
る。従って、光源ユニット20がスキャン開始位置にリ
ターンすると、ミラーユニット31は図1に示される移
動路の中央にリターンする。
【0039】上記構成に加えて、本発明の光学系駆動装
置においては、固定ラックギヤ50と本体フレーム81
との間および可動ラックギヤ60と図示しないフレーム
との間には、クッション材80、80が設けられてい
る。クッション材80、80の長さは、固定ラックギヤ
50および可動ラックギヤ60の長さにそれぞれほぼ対
応している。
置においては、固定ラックギヤ50と本体フレーム81
との間および可動ラックギヤ60と図示しないフレーム
との間には、クッション材80、80が設けられてい
る。クッション材80、80の長さは、固定ラックギヤ
50および可動ラックギヤ60の長さにそれぞれほぼ対
応している。
【0040】このように固定ラックギヤ50と本体フレ
ーム81との間にクッション材80を設けると、走行体
70およびこれに組み付けられた光源ユニット20の移
動を上下方向および前後方向へのガタなくスムーズに行
わせることができる。以下にその理由を図3および図4
に従って説明する。
ーム81との間にクッション材80を設けると、走行体
70およびこれに組み付けられた光源ユニット20の移
動を上下方向および前後方向へのガタなくスムーズに行
わせることができる。以下にその理由を図3および図4
に従って説明する。
【0041】図3および図4に示すように、光源ユニッ
ト20と一体移動可能になった走行体70の前後方向両
端部には走行レール90上を移動するスベリ部材91
(いずれも片側のみ図示)が設けられている。また、ミ
ラーユニット31には、これの移動をスムーズに案内す
るミラースライド軸受93が設けられてである。すなわ
ち、ミラースライド軸受93には、ミラーユニット31
に設けられたガイド軸94が挿入されており、該ガイド
軸94に案内されてミラーユニット31がスムーズに移
動されるようになっている。
ト20と一体移動可能になった走行体70の前後方向両
端部には走行レール90上を移動するスベリ部材91
(いずれも片側のみ図示)が設けられている。また、ミ
ラーユニット31には、これの移動をスムーズに案内す
るミラースライド軸受93が設けられてである。すなわ
ち、ミラースライド軸受93には、ミラーユニット31
に設けられたガイド軸94が挿入されており、該ガイド
軸94に案内されてミラーユニット31がスムーズに移
動されるようになっている。
【0042】このような構成において、クッション材8
0はバネ性を発揮し、固定ラックギヤ50を上方に付勢
する。これに伴い、固定ラックギヤ50と第1ピニオン
71との間に存在するバックラッシュが解消され、ま
た、第1ピニオン71、第2ピニオン72等がミラース
ライド軸受93の中心Oを回動中心として矢印F1で示
す上方に回動される。この結果、走行体70の反対側の
端部において、スベリ部材91に矢印F2で示す下向き
の力が作用し、スベリ部材91が走行レール90の走行
面に押し付けられる。
0はバネ性を発揮し、固定ラックギヤ50を上方に付勢
する。これに伴い、固定ラックギヤ50と第1ピニオン
71との間に存在するバックラッシュが解消され、ま
た、第1ピニオン71、第2ピニオン72等がミラース
ライド軸受93の中心Oを回動中心として矢印F1で示
す上方に回動される。この結果、走行体70の反対側の
端部において、スベリ部材91に矢印F2で示す下向き
の力が作用し、スベリ部材91が走行レール90の走行
面に押し付けられる。
【0043】それ故、上記の構成によれば、上下方向お
よび前後方向へのガタなく走行体70を安定した姿勢で
スムーズに移動させることができるので、移動中に光源
ユニット20にガタを発生することがない。従って、原
稿画像の読み取り精度を向上できる利点がある。しか
も、クッション材80を設けるだけでよいので、装置構
成が複雑化、大型化することがなく、コストアップを引
き起こすことがない。
よび前後方向へのガタなく走行体70を安定した姿勢で
スムーズに移動させることができるので、移動中に光源
ユニット20にガタを発生することがない。従って、原
稿画像の読み取り精度を向上できる利点がある。しか
も、クッション材80を設けるだけでよいので、装置構
成が複雑化、大型化することがなく、コストアップを引
き起こすことがない。
【0044】本実施例においては、可動ラックギヤ60
と図示しないフレームとの間にもクッション材80を設
けてある。この位置にも、クッション材80を設ける
と、第2ピニオン72と可動ラックギヤ60との間に存
在するバックラッシュが解消されるので、走行体70お
よび光源ユニット20をより一層スムーズに移動できる
利点がある。
と図示しないフレームとの間にもクッション材80を設
けてある。この位置にも、クッション材80を設ける
と、第2ピニオン72と可動ラックギヤ60との間に存
在するバックラッシュが解消されるので、走行体70お
よび光源ユニット20をより一層スムーズに移動できる
利点がある。
【0045】上記のようなクッション材80の材質とし
ては、ネオプレーンゴムが好ましく、また、その厚さと
しては、1.0mmが好ましい。すなわち、クッション
材80として、厚さ1.0mmのウレタンゴム、厚さ
1.0mmのネオプレーンゴムおよび厚さ1.5mmの
ネオプレーンゴムを用い、実機に組み込んで比較試験を
行ったところ、厚さ1.0mmのネオプレーンゴム製の
クッション材80を用いた場合に、ガタを確実に解消で
きることが確認できた。
ては、ネオプレーンゴムが好ましく、また、その厚さと
しては、1.0mmが好ましい。すなわち、クッション
材80として、厚さ1.0mmのウレタンゴム、厚さ
1.0mmのネオプレーンゴムおよび厚さ1.5mmの
ネオプレーンゴムを用い、実機に組み込んで比較試験を
行ったところ、厚さ1.0mmのネオプレーンゴム製の
クッション材80を用いた場合に、ガタを確実に解消で
きることが確認できた。
【0046】図5および図6は本発明の他の実施例を示
す。この実施例では、第4ミラー41、第5ミラー42
およびこれらを支持するミラーホルダ40を設けず、該
第4ミラー41に相当する第2ミラ−41’、第5ミラ
ー42に相当する第3ミラー42’からの反射光を上記
の第6ミラー43に相当する第4ミラー43’に導く構
成をとる。また、この実施例では、上記の実施例とは異
なり第1ピニオン71に噛合する固定ラックギヤ50を
上に取り付け、第2ピニオン72に噛合する可動ラック
ギヤ60を下に設ける構成をとる。更に、第2ピニオン
72と可動ラックギヤ60とは間にアイドルギヤ74を
介して噛合している。76は該アイドルギヤ74の回転
軸である。また、この光学系駆動装置には、可動ラック
ギヤ60に噛合する駆動ギヤ75を備えている。
す。この実施例では、第4ミラー41、第5ミラー42
およびこれらを支持するミラーホルダ40を設けず、該
第4ミラー41に相当する第2ミラ−41’、第5ミラ
ー42に相当する第3ミラー42’からの反射光を上記
の第6ミラー43に相当する第4ミラー43’に導く構
成をとる。また、この実施例では、上記の実施例とは異
なり第1ピニオン71に噛合する固定ラックギヤ50を
上に取り付け、第2ピニオン72に噛合する可動ラック
ギヤ60を下に設ける構成をとる。更に、第2ピニオン
72と可動ラックギヤ60とは間にアイドルギヤ74を
介して噛合している。76は該アイドルギヤ74の回転
軸である。また、この光学系駆動装置には、可動ラック
ギヤ60に噛合する駆動ギヤ75を備えている。
【0047】固定ラックギヤ50は走行体70の移動方
向への位置調整可能に、長手方向両端部に長穴111、
111が形成されたフレーム110にネジ52、52に
よりネジ止めされている。なお、上記の構成において、
第1ピニオン71と第2ピニオン72とのギヤ比は、
2:1、第1ピニオン71とアイドルギヤ74とのギヤ
比は2:1、第2ピニオン71とアイドルギヤ74との
ギヤ比は1:1にそれぞれ設定されている。
向への位置調整可能に、長手方向両端部に長穴111、
111が形成されたフレーム110にネジ52、52に
よりネジ止めされている。なお、上記の構成において、
第1ピニオン71と第2ピニオン72とのギヤ比は、
2:1、第1ピニオン71とアイドルギヤ74とのギヤ
比は2:1、第2ピニオン71とアイドルギヤ74との
ギヤ比は1:1にそれぞれ設定されている。
【0048】このような構成において、光源ユニット2
0および走行体70の移動は以下のようにして行われ
る。第1ピニオン71が矢印C方向へ1回転すると、第
1ピニオン71の回転軸73はピッチ円周分だけA方向
へ移動する。仮に、第1ピニオン71がモジュール1で
歯数36枚とすれば、第1ピニオン71が1回転する
と、回転74は36πだけA方向へ回転する。
0および走行体70の移動は以下のようにして行われ
る。第1ピニオン71が矢印C方向へ1回転すると、第
1ピニオン71の回転軸73はピッチ円周分だけA方向
へ移動する。仮に、第1ピニオン71がモジュール1で
歯数36枚とすれば、第1ピニオン71が1回転する
と、回転74は36πだけA方向へ回転する。
【0049】続いて、アイドルギヤ74と噛合する第2
ピニオン72は、第1ピニオン71の1回転により同様
に1回転するが、両者のギヤ比は2:1になっているの
で、第2ピニオン72の歯数は18枚である。このた
め、ピッチ円移動距離は18πとなる。従って、アイド
ルギヤ74はこのピッチ円移動距離18π分の矢印D方
向回転となり、これを可動ラックギヤ60に伝達する。
これにより、可動ラックギヤ60は、第1ピニオン7
1、第2ピニオン72およびアイドルギヤ74の回転軸
73、76、すなわち光源ユニット20のA方向への移
動距離36πと、逆方向へ差し戻されるアイドルギヤ7
4のB方向への移動距離18πとの差である18πだけ
A方向へ移動することになる。従って、上記の構成によ
れば、光源ユニット20の移動速度vに対して、可動ラ
ックギヤ60は、v×18π/36π、すなわちv/2
の速度で光源ユニット20と同方向に移動する。
ピニオン72は、第1ピニオン71の1回転により同様
に1回転するが、両者のギヤ比は2:1になっているの
で、第2ピニオン72の歯数は18枚である。このた
め、ピッチ円移動距離は18πとなる。従って、アイド
ルギヤ74はこのピッチ円移動距離18π分の矢印D方
向回転となり、これを可動ラックギヤ60に伝達する。
これにより、可動ラックギヤ60は、第1ピニオン7
1、第2ピニオン72およびアイドルギヤ74の回転軸
73、76、すなわち光源ユニット20のA方向への移
動距離36πと、逆方向へ差し戻されるアイドルギヤ7
4のB方向への移動距離18πとの差である18πだけ
A方向へ移動することになる。従って、上記の構成によ
れば、光源ユニット20の移動速度vに対して、可動ラ
ックギヤ60は、v×18π/36π、すなわちv/2
の速度で光源ユニット20と同方向に移動する。
【0050】この実施例においても、固定ラックギヤ5
0および可動ラックギヤ60は、上記同様のクッション
材80、80を介してフレームに支持されている。従っ
て、この実施例による場合も上記実施例同様に走行体7
0および光源ユニット20の移動を上下方向および前後
方向へのガタなくスムーズに行わせることができる。な
お、上記実施例と対応する部分については同一の番号を
付し、具体的な説明については省略する。
0および可動ラックギヤ60は、上記同様のクッション
材80、80を介してフレームに支持されている。従っ
て、この実施例による場合も上記実施例同様に走行体7
0および光源ユニット20の移動を上下方向および前後
方向へのガタなくスムーズに行わせることができる。な
お、上記実施例と対応する部分については同一の番号を
付し、具体的な説明については省略する。
【0051】図示する実施例の全容は以上の通りである
が、本発明は各種の変更が可能である。例えば、可動ラ
ックギヤ60や固定ラックギヤ50の取付形態について
は、上記実施例の形態に限定されるものではなく、例え
ば丸穴を介してネジ止めすることにしてもよい。
が、本発明は各種の変更が可能である。例えば、可動ラ
ックギヤ60や固定ラックギヤ50の取付形態について
は、上記実施例の形態に限定されるものではなく、例え
ば丸穴を介してネジ止めすることにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の光学系駆動装置によれ
ば、固定ラックギヤと本体フレームとの間にクッション
材が設けられているので、該クッション材が発揮するバ
ネ性により、固定ラックギヤが付勢され、該固定ラック
ギヤとこれに噛合する第1ピニオンとの間に存在するバ
ックラッシュが解消され、かつ走行体の他端部が走行面
に押し付けられるので、走行体およびこれに組み付けら
れる光源ユニットの移動を上下方向および前後方向への
ガタなくスムーズに移動させることができる。
ば、固定ラックギヤと本体フレームとの間にクッション
材が設けられているので、該クッション材が発揮するバ
ネ性により、固定ラックギヤが付勢され、該固定ラック
ギヤとこれに噛合する第1ピニオンとの間に存在するバ
ックラッシュが解消され、かつ走行体の他端部が走行面
に押し付けられるので、走行体およびこれに組み付けら
れる光源ユニットの移動を上下方向および前後方向への
ガタなくスムーズに移動させることができる。
【0053】従って、このような光学系駆動装置を複写
機等の画像形成装置に適用する場合は、読み取り精度の
向上が図れる利点がある。しかも、クッション材を設け
るだけでよいので、装置構成の複雑化、大型化およびコ
ストアップを招来することがない。
機等の画像形成装置に適用する場合は、読み取り精度の
向上が図れる利点がある。しかも、クッション材を設け
るだけでよいので、装置構成の複雑化、大型化およびコ
ストアップを招来することがない。
【0054】また、特に請求項3記載の光学系駆動装置
によれば、走行体および光源ユニットをより一層スムー
ズに移動できる利点がある。
によれば、走行体および光源ユニットをより一層スムー
ズに移動できる利点がある。
【図1】本発明光学系駆動装置を適用した複写機を示す
部分断面図。
部分断面図。
【図2】本発明光学系駆動装置を構成するラック・ピニ
オン機構を示す分解斜視図。
オン機構を示す分解斜視図。
【図3】本発明光学系駆動装置の走行体を示す正面図。
【図4】図3のX方向矢視図。
【図5】従来の光学系駆動装置を構成するラック・ピニ
オン機構を示す分解斜視図。
オン機構を示す分解斜視図。
【図6】図5に示す光学系駆動装置を適用した複写機の
従来例を示す部分断面図。
従来例を示す部分断面図。
【図7】従来の光学系駆動装置の走行体を示す正面図。
10 原稿台 20 光源ユニット 31 ミラーユニット 40 ミラーホルダ 50 固定ラックギヤ 60 可動ラックギヤ 70 走行体 71 第1ピニオン 72 第2ピニオン 73 回転軸 80 クッション材 81 フレーム 90 走行レール 91 スベリ部材 93 ミラースライド軸受
Claims (3)
- 【請求項1】光源ユニットを往復移動させると共に、該
光源ユニットと感光体との光路中に設けられたミラーユ
ニットを、該光源ユニットの移動方向へ所定の速度比で
移動させる光学系駆動装置であって、 該光源ユニットの移動路に沿って配設された固定ラック
ギヤと、 該固定ラックギヤに沿って設けられ、該ミラーユニット
を移動させるべく長手方向に移動可能になった可動ラッ
クギヤと、 該固定ラックギヤと本体フレームとの間に設けれたクッ
ション材と、 該固定ラックギヤに直接噛合する第1のギヤおよび該可
動ラックギヤに直接又は関接的に噛合する第2のギヤを
有し、該第1のギヤおよび該第2のギヤを回転軸に一体
的に取り付けて、該回転軸の回転により該固定ラックギ
ヤに沿って自走して該光源ユニットを移動させると共
に、該第1のギヤおよび該第2のギヤのピッチ円の直径
比を、該光源ユニットと該ミラーユニットとの速度比に
対応付けて設定した走行体と、 該走行体の長手方向両端部に設けられた摺動部材を支持
する走行レールとを備えた光学系駆動装置。 - 【請求項2】前記クッション材が厚さ1mmのネオプレ
ーンゴムである請求項1記載の光学系駆動装置。 - 【請求項3】前記クッション材を前記可動ラックギヤと
本体フレームとの間にも設けた請求項1記載の光学系駆
動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4103190A JPH05297477A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | 光学系駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4103190A JPH05297477A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | 光学系駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05297477A true JPH05297477A (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=14347607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4103190A Withdrawn JPH05297477A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | 光学系駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05297477A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100355465B1 (ko) * | 2000-10-23 | 2002-10-11 | 최동순 | 철도터널용 조명등의 이동장치 |
KR20190091143A (ko) * | 2018-01-26 | 2019-08-05 | 한국원자력연구원 | 전단시험장치 |
US10639647B2 (en) | 2014-02-26 | 2020-05-05 | Ferrum Ag | Centrifuge with a feed device comprising a feed direction control and method of loading a centrifuge with a feed device comprising a feed direction control |
-
1992
- 1992-04-22 JP JP4103190A patent/JPH05297477A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100355465B1 (ko) * | 2000-10-23 | 2002-10-11 | 최동순 | 철도터널용 조명등의 이동장치 |
US10639647B2 (en) | 2014-02-26 | 2020-05-05 | Ferrum Ag | Centrifuge with a feed device comprising a feed direction control and method of loading a centrifuge with a feed device comprising a feed direction control |
KR20190091143A (ko) * | 2018-01-26 | 2019-08-05 | 한국원자력연구원 | 전단시험장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990706 |