JPH05289248A - 写真用処理剤 - Google Patents
写真用処理剤Info
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- JPH05289248A JPH05289248A JP8718492A JP8718492A JPH05289248A JP H05289248 A JPH05289248 A JP H05289248A JP 8718492 A JP8718492 A JP 8718492A JP 8718492 A JP8718492 A JP 8718492A JP H05289248 A JPH05289248 A JP H05289248A
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- JP
- Japan
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- cyclodextrin
- granules
- processing agent
- acid
- angle
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 充填効率を高めた顆粒状写真用処理剤の提
供。 【構成】 安息角が45度以下である顆粒状の写真用処理
剤により達成。尚、本発明の好ましい態様としては、容
器内に写真用処理剤を構成する構成成分を2層以上の異
なる成分の顆粒層に分離して収納し、かつ該顆粒を充填
する際、最後に充填する顆粒が上記の顆粒剤である。
供。 【構成】 安息角が45度以下である顆粒状の写真用処理
剤により達成。尚、本発明の好ましい態様としては、容
器内に写真用処理剤を構成する構成成分を2層以上の異
なる成分の顆粒層に分離して収納し、かつ該顆粒を充填
する際、最後に充填する顆粒が上記の顆粒剤である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料用の処理剤に関し、詳しくは充填効率に優れる写真用
処理剤に関する。
料用の処理剤に関し、詳しくは充填効率に優れる写真用
処理剤に関する。
【0002】
【発明の背景】写真用処理剤としては液状タイプが多く
使われているが、液状タイプは溶液状態であるため保管
スペースが多く必要であり、また1キットの重量が増え
運搬や溶液希釈時に負担が多く、このような問題の解決
に対する要望が強い。このような市場の要望から、処理
剤メーカーとしては処理剤の顆粒化や粉末化を推進して
いる。しかしながらこのような顆粒状処理剤を製造する
際、安息角が大きいと顆粒の充填効率が低くなり輸送コ
ストや単位キットあたりのコストがかさむという問題が
ある。
使われているが、液状タイプは溶液状態であるため保管
スペースが多く必要であり、また1キットの重量が増え
運搬や溶液希釈時に負担が多く、このような問題の解決
に対する要望が強い。このような市場の要望から、処理
剤メーカーとしては処理剤の顆粒化や粉末化を推進して
いる。しかしながらこのような顆粒状処理剤を製造する
際、安息角が大きいと顆粒の充填効率が低くなり輸送コ
ストや単位キットあたりのコストがかさむという問題が
ある。
【0003】
【発明の目的】上記のような問題に対し、本発明の目的
は充填効率を高めた顆粒状処理剤を提供することにあ
る。
は充填効率を高めた顆粒状処理剤を提供することにあ
る。
【0004】
【発明の構成】本発明の上記目的は、安息角が45度以下
であることを特徴とする顆粒状の写真用処理剤により達
成される。
であることを特徴とする顆粒状の写真用処理剤により達
成される。
【0005】尚、本発明の好ましい態様としては、容器
内に写真用処理剤を構成する構成成分を2層以上の異な
る成分の顆粒層に分離して収納し、かつ該顆粒を充填す
る際、最後に充填する顆粒が上記の顆粒剤であることで
ある。
内に写真用処理剤を構成する構成成分を2層以上の異な
る成分の顆粒層に分離して収納し、かつ該顆粒を充填す
る際、最後に充填する顆粒が上記の顆粒剤であることで
ある。
【0006】以下、本発明について具体的に説明する。
【0007】安息角とは、粉体を容器から排出させた
り、あるいは平面上に堆積したりしたときに形成される
粉体層の表面が水平面となす角のことである。
り、あるいは平面上に堆積したりしたときに形成される
粉体層の表面が水平面となす角のことである。
【0008】安息角の測定法は、注入法、排出法、傾斜
法、円筒回転法など種々の方法があるが、本明細書にお
ける安息角は、排出法で測定した角度を指す。測定方法
はロートに測定する顆粒をとり、ロート落下口から堆積
の頂点までの距離を5mm以内に保ちながら測定リングの
中心に向けて試料を静かに落下させ堆積させる。堆積の
高さを測定し、次式によりtanθを求め、安息角θを算
出する。
法、円筒回転法など種々の方法があるが、本明細書にお
ける安息角は、排出法で測定した角度を指す。測定方法
はロートに測定する顆粒をとり、ロート落下口から堆積
の頂点までの距離を5mm以内に保ちながら測定リングの
中心に向けて試料を静かに落下させ堆積させる。堆積の
高さを測定し、次式によりtanθを求め、安息角θを算
出する。
【0009】tanθ=[堆積の高さ(mm)]/[測定リ
ングの半径(mm)] 安息角を45度以下にする好ましい手段として顆粒の球形
換算粒径が0.2mm〜50mm程度、より好ましくは0.5mm〜15
mm程度である。顆粒形状は円筒状、球状、立方体、直方
体等で、好ましくは球状あるいは円筒状である。顆粒表
面は平滑な方が良く、造粒後、水などの溶媒を吹き掛け
て乾燥しても良い。球換算粒径が0.1mm以下になると安
息角が急に大きくなる可能性が高いのでふるい等で分級
し微粒子を取り除くことも好ましい。
ングの半径(mm)] 安息角を45度以下にする好ましい手段として顆粒の球形
換算粒径が0.2mm〜50mm程度、より好ましくは0.5mm〜15
mm程度である。顆粒形状は円筒状、球状、立方体、直方
体等で、好ましくは球状あるいは円筒状である。顆粒表
面は平滑な方が良く、造粒後、水などの溶媒を吹き掛け
て乾燥しても良い。球換算粒径が0.1mm以下になると安
息角が急に大きくなる可能性が高いのでふるい等で分級
し微粒子を取り除くことも好ましい。
【0010】また安息角を45度以下にする手段は上記の
方法に限定されない。
方法に限定されない。
【0011】本発明による造粒物を形成させるには、一
般に用いられている造粒助剤を用いるのが好ましく、水
を用いる場合は結晶水を含めて造粒物総重量の10%以下
好ましくは5%以下であり、さらには1%以下がより好
ましい。又、水溶性あるいはアルカリ、酸可溶性高分子
を用いることも出来、具体的には、ゼラチン、ペクチ
ン、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、ビニルアセテート共重合体、ポリエチレ
ンオキサイド、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、アルギン酸、キタン酸ガム、ア
ラビアガム、トラガカントガム、カラヤガム、カラゲナ
ン、メチルビニルエーテル、無水マレイン酸共重合体、
ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエ
チレンエチルエーテル、等のポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエ
ーテルやポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル
等のポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテルあ
るいは特願平2-203165号記載の水溶性バインダーの中か
ら選ばれる1種あるいは2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
般に用いられている造粒助剤を用いるのが好ましく、水
を用いる場合は結晶水を含めて造粒物総重量の10%以下
好ましくは5%以下であり、さらには1%以下がより好
ましい。又、水溶性あるいはアルカリ、酸可溶性高分子
を用いることも出来、具体的には、ゼラチン、ペクチ
ン、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、ビニルアセテート共重合体、ポリエチレ
ンオキサイド、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、アルギン酸、キタン酸ガム、ア
ラビアガム、トラガカントガム、カラヤガム、カラゲナ
ン、メチルビニルエーテル、無水マレイン酸共重合体、
ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエ
チレンエチルエーテル、等のポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエ
ーテルやポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル
等のポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテルあ
るいは特願平2-203165号記載の水溶性バインダーの中か
ら選ばれる1種あるいは2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
【0012】本発明に用いられる写真用処理剤について
は、特に限定はなく、写真用処理剤として公知のものは
何れも適用することができる。
は、特に限定はなく、写真用処理剤として公知のものは
何れも適用することができる。
【0013】具体的に現像剤としては以下のような現像
主薬を含有するものである。白黒現像主薬としてはジヒ
ドロキシベンゼン類(例えばハイドロキノン、クロロハ
イドロキノン、ブロモハイドロキノン、イソプロピルハ
イドロキノン、メチルハイドロキノン、2,3-ジクロロハ
イドロキノン、2,5-ジメチルハイドロキノン、ハイドロ
キノンモノスルホン酸カリウム、ハイドロキノンモノス
ルホン酸ナトリウムなど)、3-ピラゾリドン類(例え
ば、1-フェニル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-4-メチル
-3-ピラゾリドン、1-フェニル-4,4-ジメチル-3-ピラゾ
リドン、1-フェニル-4-エチル-3-ピラゾリドン、1-フェ
ニル-5-メチル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-4-メチル-
4-ヒドロキシメチル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-4,4-
ジヒドロキシメチル-3-ピラゾリドンなど)、アミノフ
ェノール類、例えばo-アミノフェノール、p-アミノフェ
ノール、N-メチル-o-アミノフェノール、N-メチル-p-ア
ミノフェノール、2,4-ジアミノフェノールなど)、1-ア
リールー3-アミノビラゾリン類(例えば、1-(p-ヒドロ
キシフェニル)-3-アミノピラゾリン、1-(p-メチルア
ミノフェニル)-3-アミノピラゾリン、1-(p-アミノ-m-
メチルフェニル)-3-アミノピラゾリンなど)等或いはこ
れらの混合物がある。
主薬を含有するものである。白黒現像主薬としてはジヒ
ドロキシベンゼン類(例えばハイドロキノン、クロロハ
イドロキノン、ブロモハイドロキノン、イソプロピルハ
イドロキノン、メチルハイドロキノン、2,3-ジクロロハ
イドロキノン、2,5-ジメチルハイドロキノン、ハイドロ
キノンモノスルホン酸カリウム、ハイドロキノンモノス
ルホン酸ナトリウムなど)、3-ピラゾリドン類(例え
ば、1-フェニル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-4-メチル
-3-ピラゾリドン、1-フェニル-4,4-ジメチル-3-ピラゾ
リドン、1-フェニル-4-エチル-3-ピラゾリドン、1-フェ
ニル-5-メチル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-4-メチル-
4-ヒドロキシメチル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-4,4-
ジヒドロキシメチル-3-ピラゾリドンなど)、アミノフ
ェノール類、例えばo-アミノフェノール、p-アミノフェ
ノール、N-メチル-o-アミノフェノール、N-メチル-p-ア
ミノフェノール、2,4-ジアミノフェノールなど)、1-ア
リールー3-アミノビラゾリン類(例えば、1-(p-ヒドロ
キシフェニル)-3-アミノピラゾリン、1-(p-メチルア
ミノフェニル)-3-アミノピラゾリン、1-(p-アミノ-m-
メチルフェニル)-3-アミノピラゾリンなど)等或いはこ
れらの混合物がある。
【0014】さらに発色現像主薬としては、公知の一級
芳香族アミン現像剤、例えばフェニレンジアミン類(例
えば4-アミノ-N,N-ジエチルアニリン、3-メチル-4-アミ
ノ-N,N-ジエチルアニリン、4-アミノ-N-エチル-N-β-ヒ
ドロキシエチルアニリン、3-メチル-4-アミノ-N-エチル
-N-β-ヒドロキシエチルアニリン、3-メチル-4-アミノ-
N-エチル-N-β-メタンスルホンアミドエチルアニリン、
4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-β-メトキシエチルアニ
リンなど)が挙げられる。
芳香族アミン現像剤、例えばフェニレンジアミン類(例
えば4-アミノ-N,N-ジエチルアニリン、3-メチル-4-アミ
ノ-N,N-ジエチルアニリン、4-アミノ-N-エチル-N-β-ヒ
ドロキシエチルアニリン、3-メチル-4-アミノ-N-エチル
-N-β-ヒドロキシエチルアニリン、3-メチル-4-アミノ-
N-エチル-N-β-メタンスルホンアミドエチルアニリン、
4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-β-メトキシエチルアニ
リンなど)が挙げられる。
【0015】この他L.F.A.Mason Photographic Process
ing Chemistry(Focal Press刊.1966年)の226〜229
頁、特開昭48-64933号などに記載のものを用いてよい。
ing Chemistry(Focal Press刊.1966年)の226〜229
頁、特開昭48-64933号などに記載のものを用いてよい。
【0016】これらの現像主薬は通常0.1〜80g/l、好
ましくは0.2〜50g/l程度用いられる。
ましくは0.2〜50g/l程度用いられる。
【0017】現像剤にはその他必要により保恒剤(例え
ば、亜硫酸、重亜硫酸塩など)、緩衝剤(例えば、炭酸
塩、硼酸、硼酸塩、アルカノールアミンなど)、アルカ
リ剤(例えば、水酸化物、炭酸塩など)、溶解助剤(例
えばポリエチレングリコール類、これらのエステルな
ど)、pH調整剤(例えば、クエン酸の如き有機酸な
ど)、増感剤(例えば、四級アンモニウム塩など)、現
像促進剤、硬膜剤(例えばグルタルアルデヒドなどのジ
アルデヒド類など)、界面活性剤などを含有させること
ができる。現像剤には、更にカブリ防止剤(例えば臭化
カリウム、臭化ナトリウムの如きハロゲン化物や、ベン
ゾトリアゾール、ベンゾチアゾール、テトラゾールチア
ゾールなど)、キレート化剤(例えばエチレンジアミン
四酢酸、これらのアルカリ金属塩、ポリリン酸塩、ニト
リロ酢酸塩など)を含有させることができる。
ば、亜硫酸、重亜硫酸塩など)、緩衝剤(例えば、炭酸
塩、硼酸、硼酸塩、アルカノールアミンなど)、アルカ
リ剤(例えば、水酸化物、炭酸塩など)、溶解助剤(例
えばポリエチレングリコール類、これらのエステルな
ど)、pH調整剤(例えば、クエン酸の如き有機酸な
ど)、増感剤(例えば、四級アンモニウム塩など)、現
像促進剤、硬膜剤(例えばグルタルアルデヒドなどのジ
アルデヒド類など)、界面活性剤などを含有させること
ができる。現像剤には、更にカブリ防止剤(例えば臭化
カリウム、臭化ナトリウムの如きハロゲン化物や、ベン
ゾトリアゾール、ベンゾチアゾール、テトラゾールチア
ゾールなど)、キレート化剤(例えばエチレンジアミン
四酢酸、これらのアルカリ金属塩、ポリリン酸塩、ニト
リロ酢酸塩など)を含有させることができる。
【0018】定着剤は以下のものが好ましい。
【0019】定着剤はチオ硫酸塩を含有することが好ま
しい。チオ硫酸塩は固体として供給され、具体的にはリ
チウム、カリウム、ナトリウム、アンモニウム塩などと
して供給され、これらは溶解して用いられる。中でも好
ましくはナトリウム、アンモニウム塩として供給され、
溶解して用いられることであり、さらに好ましくはアン
モニウム塩として供給され溶解して用いられることによ
り、定着速度の速い定着液が得られる。チオ硫酸塩の濃
度は好ましくは0.1〜5モル/lであり、より好ましい
濃度は、0.5〜2モル/lであり、さらに好ましい濃度
は0.7〜1.8モル/lである。
しい。チオ硫酸塩は固体として供給され、具体的にはリ
チウム、カリウム、ナトリウム、アンモニウム塩などと
して供給され、これらは溶解して用いられる。中でも好
ましくはナトリウム、アンモニウム塩として供給され、
溶解して用いられることであり、さらに好ましくはアン
モニウム塩として供給され溶解して用いられることによ
り、定着速度の速い定着液が得られる。チオ硫酸塩の濃
度は好ましくは0.1〜5モル/lであり、より好ましい
濃度は、0.5〜2モル/lであり、さらに好ましい濃度
は0.7〜1.8モル/lである。
【0020】定着剤は、亜硫酸塩を含有し、かかる亜硫
酸塩の濃度は、チオ硫酸塩と亜硫酸塩の水系溶媒に対す
る溶解混合時において、0.2モル/l以下であり、好ま
しくは0.1モル/l以下である。亜硫酸塩としては、固
体のリチウム、カリウム、ナトリウム、アンモニウム塩
等が用いられ、前記の固体チオ硫酸塩と共に溶解して用
いられる。
酸塩の濃度は、チオ硫酸塩と亜硫酸塩の水系溶媒に対す
る溶解混合時において、0.2モル/l以下であり、好ま
しくは0.1モル/l以下である。亜硫酸塩としては、固
体のリチウム、カリウム、ナトリウム、アンモニウム塩
等が用いられ、前記の固体チオ硫酸塩と共に溶解して用
いられる。
【0021】定着剤はクエン酸、酒石酸、りんご酸、こ
はく酸、フェニル酢酸としては、クエン酸、イソクエン
酸、りんご酸、酒石酸、こはく酸及びこれらの光学異性
体などが含まれることが好ましい。
はく酸、フェニル酢酸としては、クエン酸、イソクエン
酸、りんご酸、酒石酸、こはく酸及びこれらの光学異性
体などが含まれることが好ましい。
【0022】これらの塩としては、クエン酸カリウム、
クエン酸リチウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸アン
モニウム、酒石酸水素リチウム、酒石酒水素カリウム、
酒石酸カリウム、酒石酸水素ナトリウム、酒石酸ナトリ
ウム、酒石酸水素アンモニウム、酒石酸アンモニウムカ
リウム、酒石酸ナトリウムカリウム、りんご酸ナトリウ
ム、りんご酸アンモニウム、こはく酸ナトリウム、こは
く酸アンモニウムなどに代表されるリチウム、カリウ
ム、ナトリウム、アンモニウム塩などが好ましい物とし
て挙げられ、これらの中から1種または2種以上を組合
わせ使用できる。
クエン酸リチウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸アン
モニウム、酒石酸水素リチウム、酒石酒水素カリウム、
酒石酸カリウム、酒石酸水素ナトリウム、酒石酸ナトリ
ウム、酒石酸水素アンモニウム、酒石酸アンモニウムカ
リウム、酒石酸ナトリウムカリウム、りんご酸ナトリウ
ム、りんご酸アンモニウム、こはく酸ナトリウム、こは
く酸アンモニウムなどに代表されるリチウム、カリウ
ム、ナトリウム、アンモニウム塩などが好ましい物とし
て挙げられ、これらの中から1種または2種以上を組合
わせ使用できる。
【0023】前記化合物の中でより好ましいものとして
は、クエン酸、イソクエン酸、りんご酸、フェニル酢酸
及びこれらの塩である。
は、クエン酸、イソクエン酸、りんご酸、フェニル酢酸
及びこれらの塩である。
【0024】前記クエン酸、酒石酸、りんご酸、こはく
酸等は固体として供給され、水系溶媒に溶解して用いら
れ、溶解後の定着液中における好ましい含有量は0.05モ
ル/l以上であり、最も好ましい含有量は0.2〜0.6モル
/lである。
酸等は固体として供給され、水系溶媒に溶解して用いら
れ、溶解後の定着液中における好ましい含有量は0.05モ
ル/l以上であり、最も好ましい含有量は0.2〜0.6モル
/lである。
【0025】定着剤には、前記化合物の他、種々の酸、
塩、キレート剤、界面活性剤、湿潤剤、定着促進剤など
の添加剤を含有させることができる。
塩、キレート剤、界面活性剤、湿潤剤、定着促進剤など
の添加剤を含有させることができる。
【0026】酸としては、例えば硫酸、塩酸、硝酸、ほ
う酸のごとき無機酸類や、蟻酸、プロピオン酸、シュウ
酸、りんご酸などの有機酸類などが挙げられる。
う酸のごとき無機酸類や、蟻酸、プロピオン酸、シュウ
酸、りんご酸などの有機酸類などが挙げられる。
【0027】塩としては、例えばこれらの酸のリチウ
ム、カリウム、ナトリウム、アンモニウムなどの塩が挙
げられる。
ム、カリウム、ナトリウム、アンモニウムなどの塩が挙
げられる。
【0028】キレート剤としては、例えばニトリロ三酢
酸、エチレンジアミン四酢酸などのアミノポリカルボン
酸類及びこれらの塩などが挙げられる。
酸、エチレンジアミン四酢酸などのアミノポリカルボン
酸類及びこれらの塩などが挙げられる。
【0029】界面活性剤としては、例えば硫酸エステル
化物、スルホン化物などのアニオン界面活性剤、ポリエ
チレングリコール系、エステル系などのノニオン界面活
性剤、特開昭57-6840号公報(発明の名称、「写真用定
着液」)記載の両性界面活性剤などが挙げられる。
化物、スルホン化物などのアニオン界面活性剤、ポリエ
チレングリコール系、エステル系などのノニオン界面活
性剤、特開昭57-6840号公報(発明の名称、「写真用定
着液」)記載の両性界面活性剤などが挙げられる。
【0030】湿潤剤としては、例えばアルカノールアミ
ン、アルキレングリコールなどが挙げられる。
ン、アルキレングリコールなどが挙げられる。
【0031】定着促進剤としては、例えば特公昭45-357
54号、特公昭58-122535号、同58-122536号記載のチオ尿
素誘導体、分子内に三重結合を有するアルコール、米国
特許4,126,459号記載のチオエーテルなどが挙げられ
る。
54号、特公昭58-122535号、同58-122536号記載のチオ尿
素誘導体、分子内に三重結合を有するアルコール、米国
特許4,126,459号記載のチオエーテルなどが挙げられ
る。
【0032】前記添加剤の中で、硫酸、ほう酸、アミノ
ポリカルボン酸類などの酸及び塩が好ましい。添加剤の
好ましい添加量は、0.5〜20g/lである。
ポリカルボン酸類などの酸及び塩が好ましい。添加剤の
好ましい添加量は、0.5〜20g/lである。
【0033】本発明で適用される造粒方法としては、転
動造粒法、押し出し造粒法、圧縮造粒法、解砕造粒法、
撹拌造粒法、スプレードライ法、溶解凝固法などを用い
ることができるが、特に押し出し造粒法、圧縮造粒法が
好ましい。
動造粒法、押し出し造粒法、圧縮造粒法、解砕造粒法、
撹拌造粒法、スプレードライ法、溶解凝固法などを用い
ることができるが、特に押し出し造粒法、圧縮造粒法が
好ましい。
【0034】本発明において、顆粒状処理剤とした場
合、カブリ抑制剤や硬調化剤として用いられるメルカプ
ト化合物、イミダゾール化合物等の水に難溶性の有機化
合物を用いる必要がある場合には、その析出防止のため
にシクロデキストリン化合物を用いることが好ましい。
合、カブリ抑制剤や硬調化剤として用いられるメルカプ
ト化合物、イミダゾール化合物等の水に難溶性の有機化
合物を用いる必要がある場合には、その析出防止のため
にシクロデキストリン化合物を用いることが好ましい。
【0035】このような目的のために用いられるシクロ
デキストリン化合物について説明する。シクロデキスト
リン化合物とは通常のシクロデキストリン、シクロデキ
ストリン誘導体、分岐シクロデキストリン、シクロデキ
ストリンポリマー等を表している。
デキストリン化合物について説明する。シクロデキスト
リン化合物とは通常のシクロデキストリン、シクロデキ
ストリン誘導体、分岐シクロデキストリン、シクロデキ
ストリンポリマー等を表している。
【0036】シクロデキストリン化合物とは、通常のシ
クロデキストリン、シクロデキストリン誘導体、分岐シ
クロデキストリン、シクロデキストリンポリマー等を表
している。
クロデキストリン、シクロデキストリン誘導体、分岐シ
クロデキストリン、シクロデキストリンポリマー等を表
している。
【0037】本発明に用いられるシクロデキストリン
は、下記一般式[1]で表される。
は、下記一般式[1]で表される。
【0038】
【化1】
【0039】このうち本発明に特に有用なものはn1=
4のα-シクロデキストリン、n1=5のβ-シクロデキ
ストリン、n1=6のγ-シクロデキストリンである。
4のα-シクロデキストリン、n1=5のβ-シクロデキ
ストリン、n1=6のγ-シクロデキストリンである。
【0040】更に本発明に係るシクロデキストリン部分
は包接作用を行い包接化合物を形成するが、本発明にお
いては該包接化合物を使用することも可能である。
は包接作用を行い包接化合物を形成するが、本発明にお
いては該包接化合物を使用することも可能である。
【0041】該シクロデキストリンの包接化合物とは、
例えばエフ・クラマー著(F.Cramer)、「アインシュル
ス・フエルビンドゥンゲン」(Einschlus verbindunge
n)Springer(1954)あるいはエム・ハーゲン著(M.Hag
an)「クラスレートインクルージョンコンパウンド」
(Clathrate Inclusion Conpounde)Reinheld(1962)
に記載の如く「原子または分子が結合してできた3次元
構造の内部に適当な大きさの空孔があって、その中にほ
かの原子または分子が一定の組成比で入りこんで特定の
結晶構造をつくっている物質」のことをいう。
例えばエフ・クラマー著(F.Cramer)、「アインシュル
ス・フエルビンドゥンゲン」(Einschlus verbindunge
n)Springer(1954)あるいはエム・ハーゲン著(M.Hag
an)「クラスレートインクルージョンコンパウンド」
(Clathrate Inclusion Conpounde)Reinheld(1962)
に記載の如く「原子または分子が結合してできた3次元
構造の内部に適当な大きさの空孔があって、その中にほ
かの原子または分子が一定の組成比で入りこんで特定の
結晶構造をつくっている物質」のことをいう。
【0042】次に本発明で用いられるシクロデキストリ
ン誘導体について説明する。
ン誘導体について説明する。
【0043】上記一般式[1]のシクロデキストリンの
水素基をエーテル、エステル、アミノ基などにした誘導
体も知られている。これらシクロデキトリンに関しては
M.L.ベンダー、M.コミヤマ著、シクロデキストリン・ケ
ミストリー(Cyclodcxtrin Chemistry)スプリンゲルー
フェルラーグ社、1978年刊に詳しく記載されている。
水素基をエーテル、エステル、アミノ基などにした誘導
体も知られている。これらシクロデキトリンに関しては
M.L.ベンダー、M.コミヤマ著、シクロデキストリン・ケ
ミストリー(Cyclodcxtrin Chemistry)スプリンゲルー
フェルラーグ社、1978年刊に詳しく記載されている。
【0044】本発明に用いられるシクロデキストリン誘
導体としては、一般式[2]又は[3]で表わされる。
導体としては、一般式[2]又は[3]で表わされる。
【0045】
【化2】
【0046】R1〜R3は、それぞれ同じであっても独立
に異なっていても良く、水素、アルキル基、置換アルキ
ル基を示す。特にR1,R3がアルキル化されたものが好
ましい。
に異なっていても良く、水素、アルキル基、置換アルキ
ル基を示す。特にR1,R3がアルキル化されたものが好
ましい。
【0047】この例としてヘプタキス-2,6-ジメチル-β
-シクロデキストリンヘキサキス-2,6-ジメチル-α-シク
ロデキストリン、オクタキス-2,6-ジメチル-γ-シクロ
デキストリンなどがあげられる。
-シクロデキストリンヘキサキス-2,6-ジメチル-α-シク
ロデキストリン、オクタキス-2,6-ジメチル-γ-シクロ
デキストリンなどがあげられる。
【0048】一般式[3] CD−(O−R)P で示されるシクロデキストリンでRは水素、R2CO2H、R2
SO3H、R2NH2または(R2)2N-(R2は炭素数1〜5の直鎖
または分岐鎖アルキレン)およびpは1〜5の整数を表
す。
SO3H、R2NH2または(R2)2N-(R2は炭素数1〜5の直鎖
または分岐鎖アルキレン)およびpは1〜5の整数を表
す。
【0049】この具体例を下記に示してあるがこれに限
定されるのではない。
定されるのではない。
【0050】 符 号 R p m−1 −CH2COOH 3 m−2 −CH2COOH 5 m−3 −(CH2)4・SO3H 1 m−4 −(CH2)4SO3H 3 m−5 −N(C2H5)2 2 次に、本発明に用いられる分岐シクロデキストリンにつ
いて説明する。
いて説明する。
【0051】本発明に用いられる分岐シクロデキストリ
ンとは公知のシクロデキストリンにグルコース、マルト
ース、セロビオーズ、ラクトース、ショ糖、ガラクトー
ス、グルコサミン等の単糖類や2糖類等の水溶性物質を
分岐付加ないし結合させたものであり、好ましくは、シ
クロデキストリンにマルトースを結合させたマルトシル
シクロデキストリン(マルトースの結合分子数は1分
子、2分子、3分子等いずれでもよい)やシクロデキス
トリンにグルコースを結合させたグルコシルシクロデキ
ストリン(グルコースの結合分子数は1分子、2分子、
3分子等いずれでもよい)が挙げられる。
ンとは公知のシクロデキストリンにグルコース、マルト
ース、セロビオーズ、ラクトース、ショ糖、ガラクトー
ス、グルコサミン等の単糖類や2糖類等の水溶性物質を
分岐付加ないし結合させたものであり、好ましくは、シ
クロデキストリンにマルトースを結合させたマルトシル
シクロデキストリン(マルトースの結合分子数は1分
子、2分子、3分子等いずれでもよい)やシクロデキス
トリンにグルコースを結合させたグルコシルシクロデキ
ストリン(グルコースの結合分子数は1分子、2分子、
3分子等いずれでもよい)が挙げられる。
【0052】これら分岐シクロデキストリンの具体的な
合成方法は、例えば澱粉化学、第33巻、第2号、P.119
〜126(1986)、同P.127〜132(1986)、澱粉化学、第3
0巻、第2号、P.231〜239(1983)等に記載された公知
の合成法で合成可能であり、例えばマルトシルシクロデ
キストリンはシクロデキストリンとマルトースを原料と
し、イソアミラーゼやプルラナーゼ等の酵素を利用し
て、シクロデキストリンにマルトースを結合させる方法
で製造できる。グルコシルシクロデキストリンも同様の
方法で製造できる。
合成方法は、例えば澱粉化学、第33巻、第2号、P.119
〜126(1986)、同P.127〜132(1986)、澱粉化学、第3
0巻、第2号、P.231〜239(1983)等に記載された公知
の合成法で合成可能であり、例えばマルトシルシクロデ
キストリンはシクロデキストリンとマルトースを原料と
し、イソアミラーゼやプルラナーゼ等の酵素を利用し
て、シクロデキストリンにマルトースを結合させる方法
で製造できる。グルコシルシクロデキストリンも同様の
方法で製造できる。
【0053】本発明において、好ましく用いられる分岐
シクロデキストリンとしては、以下に示す具体的例示化
合物を挙げることができる。
シクロデキストリンとしては、以下に示す具体的例示化
合物を挙げることができる。
【0054】〔例示化合物〕 D−1 マルトースが1分子結合したα-シクロデキス
トリン、 D−2 マルトースが1分子結合したβ-シクロデキス
トリン、 D−3 マルトースが1分子結合したγ-シクロデキス
トリン、 D−4 マルトースが2分子結合したα-シクロデキス
トリン、 D−5 マルトースが2分子結合したβ-シクロデキス
トリン、 D−6 マルトースが2分子結合したγ-シクロデキス
トリン、 D−7 マルトースが3分子結合したα-シクロデキス
トリン、 D−8 マルトースが3分子結合したβ-シクロデキス
トリン、 D−9 マルトースが3分子結合したγ-シクロデキス
トリン、 D−10 グルコースが1分子結合したα-シクロデキス
トリン、 D−11 グルコースが1分子結合したβ-シクロデキス
トリン、 D−12 グルコースが1分子結合したγ-シクロデキス
トリン、 D−13 グルコースが2分子結合したα-シクロデキス
トリン、 D−14 グルコースが2分子結合したβ-シクロデキス
トリン、 D−15 グルコースが2分子結合したγ-シクロデキス
トリン、 D−16 グルコースが3分子結合したα-シクロデキス
トリン、 D−17 グルコースが3分子結合したβ-シクロデキス
トリン、 D−18 グルコースが3分子結合したγ-シクロデキス
トリン、 これら分岐シクロデキストリンの構造については、HPL
C,NMR,TLC(薄層クロマトグラフィー),INEPT法(In
sensitive nuclei enhanced by polarization transfe
r)等の測定法で種々検討されてきているが、現在の科
学技術をもってしてもいまだ確定されておらず推定構造
の段階にある。しかしながら、各単糖類又は2糖類等が
シクロデキストリンに結合していることは上記測定法で
誤りのないことである。この故に、本発明においては、
単糖類や2糖類の多分子がシクロデキストリンに結合し
ている際には、例えば下記に示すようにシクロデキスト
リンの各ぶどう糖に個々に結合している場合や、1つの
ぶどう糖に直鎖状に結合しているものの両方を包含する
ものである。
トリン、 D−2 マルトースが1分子結合したβ-シクロデキス
トリン、 D−3 マルトースが1分子結合したγ-シクロデキス
トリン、 D−4 マルトースが2分子結合したα-シクロデキス
トリン、 D−5 マルトースが2分子結合したβ-シクロデキス
トリン、 D−6 マルトースが2分子結合したγ-シクロデキス
トリン、 D−7 マルトースが3分子結合したα-シクロデキス
トリン、 D−8 マルトースが3分子結合したβ-シクロデキス
トリン、 D−9 マルトースが3分子結合したγ-シクロデキス
トリン、 D−10 グルコースが1分子結合したα-シクロデキス
トリン、 D−11 グルコースが1分子結合したβ-シクロデキス
トリン、 D−12 グルコースが1分子結合したγ-シクロデキス
トリン、 D−13 グルコースが2分子結合したα-シクロデキス
トリン、 D−14 グルコースが2分子結合したβ-シクロデキス
トリン、 D−15 グルコースが2分子結合したγ-シクロデキス
トリン、 D−16 グルコースが3分子結合したα-シクロデキス
トリン、 D−17 グルコースが3分子結合したβ-シクロデキス
トリン、 D−18 グルコースが3分子結合したγ-シクロデキス
トリン、 これら分岐シクロデキストリンの構造については、HPL
C,NMR,TLC(薄層クロマトグラフィー),INEPT法(In
sensitive nuclei enhanced by polarization transfe
r)等の測定法で種々検討されてきているが、現在の科
学技術をもってしてもいまだ確定されておらず推定構造
の段階にある。しかしながら、各単糖類又は2糖類等が
シクロデキストリンに結合していることは上記測定法で
誤りのないことである。この故に、本発明においては、
単糖類や2糖類の多分子がシクロデキストリンに結合し
ている際には、例えば下記に示すようにシクロデキスト
リンの各ぶどう糖に個々に結合している場合や、1つの
ぶどう糖に直鎖状に結合しているものの両方を包含する
ものである。
【0055】
【化3】
【0056】既存のシクロデキストリンの環構造はその
まま保持されているので、既存のシクロデキストリンと
同様な包接作用を示し、かつ水溶性の高いマルトースな
いしグルコースが付加し、水への溶解性が飛躍的に向上
しているのが特徴である。
まま保持されているので、既存のシクロデキストリンと
同様な包接作用を示し、かつ水溶性の高いマルトースな
いしグルコースが付加し、水への溶解性が飛躍的に向上
しているのが特徴である。
【0057】本発明に用いられる分岐シクロデキストリ
ンは市販品としての入手も可能であり、例えばマルトシ
ルシクロデキストリンは塩水港精糖社製イソエリート
(登録商標)として市販されている。
ンは市販品としての入手も可能であり、例えばマルトシ
ルシクロデキストリンは塩水港精糖社製イソエリート
(登録商標)として市販されている。
【0058】次に、本発明に用いられるシクロデキスト
リンポリマーについて説明する。
リンポリマーについて説明する。
【0059】本発明に用いられるシクロデキストリンポ
リマーとしては、下記一般式[4]で表されるものが好
ましい。
リマーとしては、下記一般式[4]で表されるものが好
ましい。
【0060】
【化4】
【0061】本発明に用いられるシクロデキストリンポ
リマーは、シクロデキストリンを例えばエピクロルヒド
リンにより架橋高分子化して製造できる。
リマーは、シクロデキストリンを例えばエピクロルヒド
リンにより架橋高分子化して製造できる。
【0062】前記シクロデキストリンポリマーは、その
水溶性すなわち水に対する溶解度が、25℃で水100mlに
対し20g以上であることが好ましく、そのためには上記
一般式[4]における重合度n2を3〜4とすればよ
く、この値が小さい程シクロデキストリンポリマー自身
の水溶性および前記物質の可溶化効果が高い。
水溶性すなわち水に対する溶解度が、25℃で水100mlに
対し20g以上であることが好ましく、そのためには上記
一般式[4]における重合度n2を3〜4とすればよ
く、この値が小さい程シクロデキストリンポリマー自身
の水溶性および前記物質の可溶化効果が高い。
【0063】これらシクロデキストリンポリマーは、例
えば特開昭61-97025号明細書や、ドイツ特許3,544,842
号明細書等に記載された一般的な方法で合成できる。
えば特開昭61-97025号明細書や、ドイツ特許3,544,842
号明細書等に記載された一般的な方法で合成できる。
【0064】該シクロデキストリンポリマーについて
も、前記の如くシクロデキストリンポリマーの包接化合
物として使用してもよい。
も、前記の如くシクロデキストリンポリマーの包接化合
物として使用してもよい。
【0065】
【実施例】以下、実施例により本発明の効果を例証す
る。
る。
【0066】実施例1 (現像剤) ハイドロキノン 1.50kg フェニドン 0.05kg 上記化合物をそれぞれ解砕機にかけて微粉にし、バイン
ダーとして50gの水を加え、混練機で十分均一混練した
後、押出式造粒機に直径1mm、長さ3mm程度の顆粒を得
た。これを顆粒DA大とする。また、解砕後混練せず均
一になるよう十分混合したものをDA小とする。平均粒
径88μであった(電子顕微鏡写真による)DA小は混合
する際、バインダーは加えなかった。
ダーとして50gの水を加え、混練機で十分均一混練した
後、押出式造粒機に直径1mm、長さ3mm程度の顆粒を得
た。これを顆粒DA大とする。また、解砕後混練せず均
一になるよう十分混合したものをDA小とする。平均粒
径88μであった(電子顕微鏡写真による)DA小は混合
する際、バインダーは加えなかった。
【0067】次に エチレンジアミン四酢酸ソーダ 0.10kg KBr 0.90kg 5-メチルベンゾトリアゾール 0.016kg 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 0.002kg 5-ニトロインダゾール 0.015kg シクロデキストリン化合物D−5 0.50kg K2SO3 4.95kg K2CO3 6.60kg KHCO3 0.30kg 上記化合物をそれぞれ解砕機にかけて微粉にし、顆粒D
Aと同様にして顆粒を得た。これを顆粒DB大とする。
また、解砕後混練せず均一になるよう十分混合したもの
をDB小とする。平均粒径は92μであった。DB小は混
合する際、バインダーは加えなかった。
Aと同様にして顆粒を得た。これを顆粒DB大とする。
また、解砕後混練せず均一になるよう十分混合したもの
をDB小とする。平均粒径は92μであった。DB小は混
合する際、バインダーは加えなかった。
【0068】 (NH4)2S2O3 13.5kg Na2SO3 0.5kg 上記化合物をそれぞれ解砕機にかけて微粉にし、バイン
ダーとして450gの水を加え、混練機で十分均一混練し
た後、押出式造粒機にて直径1mm、長さ3mm程度の顆粒
を得た。これを顆粒DC大とする。また、解砕後混練せ
ず均一になるように十分混合したものをDC小とする。
平均粒径は77μであった。DC小は混合する際、バイン
ダーは加えなかった。
ダーとして450gの水を加え、混練機で十分均一混練し
た後、押出式造粒機にて直径1mm、長さ3mm程度の顆粒
を得た。これを顆粒DC大とする。また、解砕後混練せ
ず均一になるように十分混合したものをDC小とする。
平均粒径は77μであった。DC小は混合する際、バイン
ダーは加えなかった。
【0069】 クエン酸Na・2H2O 0.2kg シュウ酸Na 0.5kg CH3COONa 2.0kg H3BO3 0.67kg Al2(SO4)3・18H2O 3.1kg 上記化合物をそれぞれ解砕機にかけて微粉にし、顆粒D
Aと同様にして顆粒を得た。これを顆粒DD大とする。
また、解砕後混練せず均一になるように十分混合したも
のをDD小とする。平均粒径は56μであった。DD小は
混合する際、バインダーは加えなかった。
Aと同様にして顆粒を得た。これを顆粒DD大とする。
また、解砕後混練せず均一になるように十分混合したも
のをDD小とする。平均粒径は56μであった。DD小は
混合する際、バインダーは加えなかった。
【0070】上記の顆粒は、安息角を測定する前に23℃
20%RH下で十分乾燥した。測定は、23℃ 20%RHの
条件下で行なった。
20%RH下で十分乾燥した。測定は、23℃ 20%RHの
条件下で行なった。
【0071】一辺が10cmの立方体の透明なアクリル板で
作製し、上面だけを充填できるよう開いた状態を箱を作
製した。ロート落下口の直径を5mmにし、試料を落下、
堆積させ、堆積物の頂点の高さが10cmになったところ
で、試料の落下を止めた。また、2種類落下させるもの
では、最初に落下させた試料の堆積した頂点の高さが5
cmになったところで、2番目の試料を落下させ、トータ
ルの堆積高さが10cmになったところで試料の落下を止め
た。
作製し、上面だけを充填できるよう開いた状態を箱を作
製した。ロート落下口の直径を5mmにし、試料を落下、
堆積させ、堆積物の頂点の高さが10cmになったところ
で、試料の落下を止めた。また、2種類落下させるもの
では、最初に落下させた試料の堆積した頂点の高さが5
cmになったところで、2番目の試料を落下させ、トータ
ルの堆積高さが10cmになったところで試料の落下を止め
た。
【0072】安息角は、別途前記方法で測定した。
【0073】充填率は、堆積高さが10cmになるまで充填
した試料の箱の中で平らにした時の高さを10cmで割った
値で示す。
した試料の箱の中で平らにした時の高さを10cmで割った
値で示す。
【0074】表1、2に結果を示す。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】表1、2の結果から2種充填する場合、2
番目(最後)に充填するものが安息角が45°以下である
本発明試料は、充填効率が高く生産上のメリットが大き
いことがわかる。
番目(最後)に充填するものが安息角が45°以下である
本発明試料は、充填効率が高く生産上のメリットが大き
いことがわかる。
【0078】実施例2 エチレンジアミン四酢酸 0.1kg ハイドロキノン 3.0kg 1-フェニル-3-ピラゾリドン 0.3kg 上記化合物をそれぞれ解砕機にかけて微粉にし、バイン
ダーとして100gの水を加え、混練機で十分均一混練し
た後、押出式造粒機にて直径0.5mm、長さ0.5mm程度の顆
粒を得た。これを顆粒DE大とする。また、解砕後混練
せず均一になるよう十分混合したものをDE小とする。
平均粒径は15μであった。DE小は混合する際、バイン
ダーは加えなかった。
ダーとして100gの水を加え、混練機で十分均一混練し
た後、押出式造粒機にて直径0.5mm、長さ0.5mm程度の顆
粒を得た。これを顆粒DE大とする。また、解砕後混練
せず均一になるよう十分混合したものをDE小とする。
平均粒径は15μであった。DE小は混合する際、バイン
ダーは加えなかった。
【0079】 亜硫酸ナトリウム 6.0kg 水酸化ナトリウム 4.0kg ホウ酸 1.5kg 上記化合物をそれぞれ解砕機にかけて微粉にし、バイン
ダーとして350gの水を加え、混練機で十分均一混練し
た後、押出式造粒機にて直径0.5mm、長さ0.5mm程度の顆
粒を得た。これを顆粒DF大とする。また、解砕後混練
せず均一になるよう十分混合したものをDF小とする。
平均粒径は71μであった。DF小は混合する際、バイン
ダーは加えなかった。
ダーとして350gの水を加え、混練機で十分均一混練し
た後、押出式造粒機にて直径0.5mm、長さ0.5mm程度の顆
粒を得た。これを顆粒DF大とする。また、解砕後混練
せず均一になるよう十分混合したものをDF小とする。
平均粒径は71μであった。DF小は混合する際、バイン
ダーは加えなかった。
【0080】1〜2mm程度のつぶ状のKBr2kgに、1-
フェニル-5-メルカプトテトラゾール50gをメタノール1
000ccに溶解したものを添加し、撹拌混和して、混合乾
燥機で撹拌しながら蒸発乾固した。これをDG大とす
る。DG大を解砕したものをDG小とする。平均粒径
は、80μであった。
フェニル-5-メルカプトテトラゾール50gをメタノール1
000ccに溶解したものを添加し、撹拌混和して、混合乾
燥機で撹拌しながら蒸発乾固した。これをDG大とす
る。DG大を解砕したものをDG小とする。平均粒径
は、80μであった。
【0081】3層構成にしたものは、最初の充填物、2
番目の充填物を堆積させていった時、頂点の高さがそれ
ぞれ2cm、5cmになったところで次の充填物に変えた。
番目の充填物を堆積させていった時、頂点の高さがそれ
ぞれ2cm、5cmになったところで次の充填物に変えた。
【0082】表3、4に結果を示す。
【0083】
【表3】
【0084】
【表4】
【0085】本発明は、3層充填させても最上層の安息
角が45°以下であれば、充填効果が高いことがわかる。
角が45°以下であれば、充填効果が高いことがわかる。
【0086】
【発明の効果】本発明により、充填効率を高めた顆粒状
処理剤を提供することができる。
処理剤を提供することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 安息角が45度以下であることを特徴とす
る顆粒状の写真用処理剤。 - 【請求項2】 容器内に写真用処理剤を構成する構成成
分を2層以上の異なる成分の顆粒層に分離して収納し、
かつ該顆粒を充填する際、最後に充填する顆粒が請求項
1記載の顆粒剤であることを特徴とする写真用処理剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8718492A JPH05289248A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 写真用処理剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8718492A JPH05289248A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 写真用処理剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05289248A true JPH05289248A (ja) | 1993-11-05 |
Family
ID=13907906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8718492A Pending JPH05289248A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 写真用処理剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05289248A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61259921A (ja) * | 1985-03-28 | 1986-11-18 | デルタグラフ アクチエセルスカベト | 相互に反応性の粒状写真物質を含むパッケージを作る方法及び相互に反応性の粒状写真物質を含むパッケージ |
JPH0339739A (ja) * | 1989-06-27 | 1991-02-20 | Agfa Gevaert Ag | 顆粒化されたカラー写真漂白剤及びその製法 |
JPH0339735A (ja) * | 1989-06-27 | 1991-02-20 | Agfa Gevaert Ag | 顆粒化された写真定着剤及びその製造法 |
JPH03137124A (ja) * | 1989-10-20 | 1991-06-11 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | ポリイミド樹脂粉末及びその製造方法並びに該樹脂粉末の成形方法 |
JPH0415641A (ja) * | 1990-05-09 | 1992-01-21 | Fuji Photo Film Co Ltd | 真空包装処理剤 |
-
1992
- 1992-04-08 JP JP8718492A patent/JPH05289248A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61259921A (ja) * | 1985-03-28 | 1986-11-18 | デルタグラフ アクチエセルスカベト | 相互に反応性の粒状写真物質を含むパッケージを作る方法及び相互に反応性の粒状写真物質を含むパッケージ |
JPH0339739A (ja) * | 1989-06-27 | 1991-02-20 | Agfa Gevaert Ag | 顆粒化されたカラー写真漂白剤及びその製法 |
JPH0339735A (ja) * | 1989-06-27 | 1991-02-20 | Agfa Gevaert Ag | 顆粒化された写真定着剤及びその製造法 |
JPH03137124A (ja) * | 1989-10-20 | 1991-06-11 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | ポリイミド樹脂粉末及びその製造方法並びに該樹脂粉末の成形方法 |
JPH0415641A (ja) * | 1990-05-09 | 1992-01-21 | Fuji Photo Film Co Ltd | 真空包装処理剤 |
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