JPH05287404A - 自然発生金属からニッケル及びマグネシウムを回収する処理方法 - Google Patents
自然発生金属からニッケル及びマグネシウムを回収する処理方法Info
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- JPH05287404A JPH05287404A JP6792492A JP6792492A JPH05287404A JP H05287404 A JPH05287404 A JP H05287404A JP 6792492 A JP6792492 A JP 6792492A JP 6792492 A JP6792492 A JP 6792492A JP H05287404 A JPH05287404 A JP H05287404A
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 自然発生物からニッケル及びマグネシウムの
両方を回収するための処理方法を提供する。 【構成】 酸化状態下で使用済み硫黄含有の鉄を主成分
とする水素転換触媒の添加により自然発生金属からニッ
ケル及びマグネシウムを回収する。
両方を回収するための処理方法を提供する。 【構成】 酸化状態下で使用済み硫黄含有の鉄を主成分
とする水素転換触媒の添加により自然発生金属からニッ
ケル及びマグネシウムを回収する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自然発生物からニッケル
及びマグネシウムを回収する処理方法に関する。
及びマグネシウムを回収する処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ニッケルベアリングメタルからニッケル
を抽出する湿式精錬処理は様々な方法が知られている。
例えば、シンプソン(Simpson)による米国特許
第4,435,369号にはニッケルベアリングメタル
を加温状態にある塩化物イオン、金属イオン及び硫黄酸
性物の凝縮液からなる水性溶液を持つ抽出槽内におくと
いう方法が開示されている。この方法によるニッケルの
回収率は約70パーセントである。
を抽出する湿式精錬処理は様々な方法が知られている。
例えば、シンプソン(Simpson)による米国特許
第4,435,369号にはニッケルベアリングメタル
を加温状態にある塩化物イオン、金属イオン及び硫黄酸
性物の凝縮液からなる水性溶液を持つ抽出槽内におくと
いう方法が開示されている。この方法によるニッケルの
回収率は約70パーセントである。
【0003】しかしながら、この方法では特定の物質、
すなわち硫黄酸性物、金属イオン、塩化物イオンが必要
であり、これはコスト上の問題があり、経済的に実行可
能にするためには十分高濃度のニッケルを含むニッケル
ベアリングメタルを用いなければならないという制約が
ある。
すなわち硫黄酸性物、金属イオン、塩化物イオンが必要
であり、これはコスト上の問題があり、経済的に実行可
能にするためには十分高濃度のニッケルを含むニッケル
ベアリングメタルを用いなければならないという制約が
ある。
【0004】しかも、上記米国特許に開示された方法
は、その回収率を改善するために抽出槽にマグネシウム
を添加しなければならない。
は、その回収率を改善するために抽出槽にマグネシウム
を添加しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記米国特許において
検討されている湿式精錬による他の方法も、上記方法と
同様回収率が低く、経済的に実行可能にするためにはニ
ッケルベアリングメタルにおけるニッケル成分が十分高
くなければならないという制約がある。
検討されている湿式精錬による他の方法も、上記方法と
同様回収率が低く、経済的に実行可能にするためにはニ
ッケルベアリングメタルにおけるニッケル成分が十分高
くなければならないという制約がある。
【0006】また、マグネシウムは、ニッケルの回収率
を改善するために処理において添加されるというよりは
むしろ、処理において付加的に抽出されるべき金属であ
る。
を改善するために処理において添加されるというよりは
むしろ、処理において付加的に抽出されるべき金属であ
る。
【0007】そこで、本発明の第1の技術的課題は、自
然発生物からニッケル及びマグネシウムの両方を回収す
るための処理方法を提供しようとするものであって、ニ
ッケル及びマグネシウムの含有成分が非常に低いような
ニッケル及びマグネシウムベアリングメタルに対する回
収処理のコストを低減させることができるようにして、
自然発生金属からニッケル及びマグネシウムを回収する
処理方法を提供することである。
然発生物からニッケル及びマグネシウムの両方を回収す
るための処理方法を提供しようとするものであって、ニ
ッケル及びマグネシウムの含有成分が非常に低いような
ニッケル及びマグネシウムベアリングメタルに対する回
収処理のコストを低減させることができるようにして、
自然発生金属からニッケル及びマグネシウムを回収する
処理方法を提供することである。
【0008】また、本発明の第2の技術的課題は、抽出
の低コスト化により、ニッケル及びマグネシウムの含有
成分が低い金属でも商業上実行可能な方法で処理され得
る自然発生金属からニッケル及びマグネシウムを回収す
る処理方法を提供することである。
の低コスト化により、ニッケル及びマグネシウムの含有
成分が低い金属でも商業上実行可能な方法で処理され得
る自然発生金属からニッケル及びマグネシウムを回収す
る処理方法を提供することである。
【0009】一方、重質油の水素転換(Hydroco
nversion)処理は、しばしば高い硫黄成分を含
みしかも鉄を主とする使用済み触媒の発生をもたらす。
この種の処理方法において用いられる鉄を主とする代表
的な触媒は、ウエダ(Ueda)他による米国特許第
3,936,371号、アルドリッジ(Aldridg
e)他による米国特許第4,066,530号、クラス
ク(Krasuk)他による米国特許第4,591,4
26号に開示されている。
nversion)処理は、しばしば高い硫黄成分を含
みしかも鉄を主とする使用済み触媒の発生をもたらす。
この種の処理方法において用いられる鉄を主とする代表
的な触媒は、ウエダ(Ueda)他による米国特許第
3,936,371号、アルドリッジ(Aldridg
e)他による米国特許第4,066,530号、クラス
ク(Krasuk)他による米国特許第4,591,4
26号に開示されている。
【0010】このため、この種の物質を安全に廃棄する
ためにコストの高い処理を必要としない処理済みの鉄を
主とする触媒の利用方法の提供が望まれている。
ためにコストの高い処理を必要としない処理済みの鉄を
主とする触媒の利用方法の提供が望まれている。
【0011】そこで、本発明の第3の技術的課題は、ニ
ッケル及びマグネシウムの回収処理において使用済みの
水素転換触媒を有効に利用できる自然発生金属からニッ
ケル及びマグネシウムを回収する処理方法を提供するこ
とである。
ッケル及びマグネシウムの回収処理において使用済みの
水素転換触媒を有効に利用できる自然発生金属からニッ
ケル及びマグネシウムを回収する処理方法を提供するこ
とである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、自然発
生金属からニッケル及びマグネシウムを回収する処理方
法であって、少なくとも10重量パーセントの硫黄成分
を有する使用済みの鉄を主とする触媒を用意するステッ
プと、少なくとも0.1重量パーセントのマグネシウム
成分と少なくとも0.1重量パーセントのニッケル成分
とを有する自然発生金属を用意するステップと、前記触
媒と前記自然発生金属との混合物をつくるためにこれら
を前記自然発生金属に対する前記触媒の比を重量比で
1:2〜8:1の範囲内で混合するステップと、4より
大きくないペーハーを有する水で前記混合物の懸濁液を
つくるステップと、前記懸濁液を加温及び加圧状態にお
くステップと、前記懸濁液内において前記触媒、前記自
然発生金属、及びオキシダントを実質上均質な配分に維
持するのに十分な比で前記懸濁液にオキシダントを注入
するステップとにより、前記自然発生金属からニッケル
及びマグネシウムを溶液中に抽出することを特徴とする
処理方法が得られる。
生金属からニッケル及びマグネシウムを回収する処理方
法であって、少なくとも10重量パーセントの硫黄成分
を有する使用済みの鉄を主とする触媒を用意するステッ
プと、少なくとも0.1重量パーセントのマグネシウム
成分と少なくとも0.1重量パーセントのニッケル成分
とを有する自然発生金属を用意するステップと、前記触
媒と前記自然発生金属との混合物をつくるためにこれら
を前記自然発生金属に対する前記触媒の比を重量比で
1:2〜8:1の範囲内で混合するステップと、4より
大きくないペーハーを有する水で前記混合物の懸濁液を
つくるステップと、前記懸濁液を加温及び加圧状態にお
くステップと、前記懸濁液内において前記触媒、前記自
然発生金属、及びオキシダントを実質上均質な配分に維
持するのに十分な比で前記懸濁液にオキシダントを注入
するステップとにより、前記自然発生金属からニッケル
及びマグネシウムを溶液中に抽出することを特徴とする
処理方法が得られる。
【0013】前記溶液からニッケル及びマグネシウムを
抽出するには標準的な技術あるいは周知の技術が用いら
れる。
抽出するには標準的な技術あるいは周知の技術が用いら
れる。
【0014】使用済みの触媒及び自然発生金属は、処理
に先立って200ミクロン以下の平均粒径の粉末状にす
るのが好ましい。
に先立って200ミクロン以下の平均粒径の粉末状にす
るのが好ましい。
【0015】使用済みの触媒における好ましい鉄の成分
は、Feとして重量比で20〜70パーセントの範囲で
あり、硫黄成分は少なくとも重量で15パーセントであ
るのが好ましい。
は、Feとして重量比で20〜70パーセントの範囲で
あり、硫黄成分は少なくとも重量で15パーセントであ
るのが好ましい。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0017】図1は本発明の実施例により原鉱からニッ
ケル及びマグネシウムを回収するための全プロセスから
なるいくつかのステージを示している。
ケル及びマグネシウムを回収するための全プロセスから
なるいくつかのステージを示している。
【0018】説明に先立って、金属イオン及び硫黄の好
ましい供給源は硫黄含有の鉄を主成分とする水素転換触
媒である(図1のS1)。この触媒は、Feとしての重
量で20〜70パーセントの範囲の鉄を主とするものが
好ましい。使用済みの触媒は10〜40パーセントの範
囲の硫黄成分を含むのが好ましい。
ましい供給源は硫黄含有の鉄を主成分とする水素転換触
媒である(図1のS1)。この触媒は、Feとしての重
量で20〜70パーセントの範囲の鉄を主とするものが
好ましい。使用済みの触媒は10〜40パーセントの範
囲の硫黄成分を含むのが好ましい。
【0019】使用に先立って、使用済みの触媒は接触過
程の間の良好な反応を保障するために200ミクロン以
下の平均粒径の粉末状にするのが好ましい。
程の間の良好な反応を保障するために200ミクロン以
下の平均粒径の粉末状にするのが好ましい。
【0020】処理されるべき金属は、蛇紋石やかんらん
石のようなニッケル及びマグネシウムベアリングメタル
原鉱で良い(図1のS2)。メタル原鉱は少なくとも
0.1重量パーセントのニッケル成分と少なくとも0.
1重量パーセントのマグネシウム成分とを有するものが
好ましい。ニッケル及びマグネシウムの好ましい含有成
分はそれぞれ、0.1〜10.0重量パーセント、0.
1〜30重量パーセントである。
石のようなニッケル及びマグネシウムベアリングメタル
原鉱で良い(図1のS2)。メタル原鉱は少なくとも
0.1重量パーセントのニッケル成分と少なくとも0.
1重量パーセントのマグネシウム成分とを有するものが
好ましい。ニッケル及びマグネシウムの好ましい含有成
分はそれぞれ、0.1〜10.0重量パーセント、0.
1〜30重量パーセントである。
【0021】使用済み触媒との混合に先立ち、接触処理
の間使用済み触媒との間の良好な反応を保障するため
に、自然発生金属は200ミクロン以下の平均粒径に粉
砕されるのが好ましい。使用済み触媒と自然発生金属は
それから自然発生金属に対する使用済み触媒の重量比で
1:2〜8:1の範囲の固形混合物に混合される(図1
のS3)。この混合比は1:1〜5:1の範囲にあるの
がより好ましい。このような比により、本発明の実施例
によるニッケル及びマグネシウムの回収率は、従来の方
法による回収率を越えることが確認された。この固形混
合物はそれから4より大きくないペーハーを有する凝縮
液を形成(図1のS5)するために水溶液を加えられる
(図1のS4)。4より高いペーハーでは接触処理の
間、所望の化学反応が阻害され、しかも不要な反応が起
こる。
の間使用済み触媒との間の良好な反応を保障するため
に、自然発生金属は200ミクロン以下の平均粒径に粉
砕されるのが好ましい。使用済み触媒と自然発生金属は
それから自然発生金属に対する使用済み触媒の重量比で
1:2〜8:1の範囲の固形混合物に混合される(図1
のS3)。この混合比は1:1〜5:1の範囲にあるの
がより好ましい。このような比により、本発明の実施例
によるニッケル及びマグネシウムの回収率は、従来の方
法による回収率を越えることが確認された。この固形混
合物はそれから4より大きくないペーハーを有する凝縮
液を形成(図1のS5)するために水溶液を加えられる
(図1のS4)。4より高いペーハーでは接触処理の
間、所望の化学反応が阻害され、しかも不要な反応が起
こる。
【0022】微粒子からなる物質及び凝縮液に含まれた
水の“沸騰(boiling)”を避けるために制御さ
れた状態下で、凝縮液にオキシダントが添加される(図
1のS6)。このような“沸騰”は微粒子からなる物質
あるいは水のいずれかのロスを引き起こし、接触処理に
おいて逆の作用及び反応媒体のペーハーの変動をもたら
す。
水の“沸騰(boiling)”を避けるために制御さ
れた状態下で、凝縮液にオキシダントが添加される(図
1のS6)。このような“沸騰”は微粒子からなる物質
あるいは水のいずれかのロスを引き起こし、接触処理に
おいて逆の作用及び反応媒体のペーハーの変動をもたら
す。
【0023】更に、オキシダントの投入比は使用済み触
媒、自然発生金属、及びオキシダントの間で実質的な均
一性を維持するために十分な量にされるべきである。こ
の反応の間、温度は50〜350℃の範囲で加温され、
圧力は14.06〜42.18(Kg/cm2)(20
0〜600psi)の範囲で加圧される。温度及び圧力
の好ましい範囲はそれぞれ、150〜300℃、21.
19〜31.15(Kg/cm2)(300〜500p
si)である。
媒、自然発生金属、及びオキシダントの間で実質的な均
一性を維持するために十分な量にされるべきである。こ
の反応の間、温度は50〜350℃の範囲で加温され、
圧力は14.06〜42.18(Kg/cm2)(20
0〜600psi)の範囲で加圧される。温度及び圧力
の好ましい範囲はそれぞれ、150〜300℃、21.
19〜31.15(Kg/cm2)(300〜500p
si)である。
【0024】混合物が、このような加温及び加圧下にお
かれている間、鉄がニッケル及びマグネシウムと置き代
わり、溶解液になる(図1のS7)。このニッケル及び
マグネシウムは、従来良く知られた標準的な方法で溶解
液から取り出される。このような方法により、自然発生
金属からの期待される回収率はニッケルについては85
パーセントより高く、マグネシウムについては90パー
セントより高い。
かれている間、鉄がニッケル及びマグネシウムと置き代
わり、溶解液になる(図1のS7)。このニッケル及び
マグネシウムは、従来良く知られた標準的な方法で溶解
液から取り出される。このような方法により、自然発生
金属からの期待される回収率はニッケルについては85
パーセントより高く、マグネシウムについては90パー
セントより高い。
【0025】本処理方法において使用されるオキシダン
トは、酸素あるいは空気あるいはこの2つの混合体のい
ずれでも良い。
トは、酸素あるいは空気あるいはこの2つの混合体のい
ずれでも良い。
【0026】本処理方法において処理されるべき金属
は、下記の表1に示されている。
は、下記の表1に示されている。
【0027】
【表1】
【0028】表1に示される成分は、かんらん石、キン
青石,輝石,角閃石、カオリナイト、蛇紋石、粘土、及
びアルミン酸塩等のようなケイ酸塩に代表的に見出ださ
れる。
青石,輝石,角閃石、カオリナイト、蛇紋石、粘土、及
びアルミン酸塩等のようなケイ酸塩に代表的に見出ださ
れる。
【0029】本発明の実施例による代表的な方法は以下
の例に示される。
の例に示される。
【0030】本例では、使用済みの触媒として自然発生
鉄金属が用いられ、これは重質油の水素転換処理で用い
られたものである。この使用済みの触媒の化学成分は以
下の表2に与えられる。
鉄金属が用いられ、これは重質油の水素転換処理で用い
られたものである。この使用済みの触媒の化学成分は以
下の表2に与えられる。
【0031】蛇紋石タイプのニッケル及びマグネシウム
含有ラテライト(紅土)原鉱は西ベネズエラにおけるロ
ーマ(Loma) デ(de) ヒエロ(Hierr
o)リサヴァー(reservoir)から得られた。
その化学成分も下記の表2に示されている。
含有ラテライト(紅土)原鉱は西ベネズエラにおけるロ
ーマ(Loma) デ(de) ヒエロ(Hierr
o)リサヴァー(reservoir)から得られた。
その化学成分も下記の表2に示されている。
【0032】
【表2】
【0033】この使用済みの触媒と金属原鉱との何種類
かの混合物が上述した方法により用意されて処理され
る。これらのサンプルは、下記の表3に示すように、原
鉱に対する触媒の比が異なる様々な値となるように用意
される。
かの混合物が上述した方法により用意されて処理され
る。これらのサンプルは、下記の表3に示すように、原
鉱に対する触媒の比が異なる様々な値となるように用意
される。
【0034】
【表3】
【0035】原鉱に対する触媒の比が0:1ではニッケ
ル及びマグネシウムの抽出は0パーセントであった。さ
らに、原鉱に対する触媒の比が2:1から4:1に増加
すると、ニッケル及びマグネシウムの回収率も増加する
ことが明らかである。特に、原鉱に対する触媒の比が
4:1の場合では、ニッケルは87.3パーセントの割
合で抽出され、マグネシウムは92パーセントの割合で
抽出された。
ル及びマグネシウムの抽出は0パーセントであった。さ
らに、原鉱に対する触媒の比が2:1から4:1に増加
すると、ニッケル及びマグネシウムの回収率も増加する
ことが明らかである。特に、原鉱に対する触媒の比が
4:1の場合では、ニッケルは87.3パーセントの割
合で抽出され、マグネシウムは92パーセントの割合で
抽出された。
【0036】このような比較は従来の技術で開示された
方法による回収率に比べて優れていることが明らかであ
り、また、鉄及び硫黄の供給源が、処理のために特別に
買い入れされる材料よりもむしろ廃棄される使用済みの
触媒であるという他の望ましい結果が得られ、マグネシ
ウムについては添加するよりもむしろ抽出され、しかも
抽出率が非常に改善された。
方法による回収率に比べて優れていることが明らかであ
り、また、鉄及び硫黄の供給源が、処理のために特別に
買い入れされる材料よりもむしろ廃棄される使用済みの
触媒であるという他の望ましい結果が得られ、マグネシ
ウムについては添加するよりもむしろ抽出され、しかも
抽出率が非常に改善された。
【0037】本発明は、その基本的な特徴から逸脱する
こと無く他の様々な形態あるいは他の方法で利用可能で
ある。説明された実施例は本発明のすべてでは無いの
で、これに制約されるものでは無く、本発明は特許請求
の範囲に記載された範囲で様々な変更が可能である。
こと無く他の様々な形態あるいは他の方法で利用可能で
ある。説明された実施例は本発明のすべてでは無いの
で、これに制約されるものでは無く、本発明は特許請求
の範囲に記載された範囲で様々な変更が可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば自然発生物からニッケル及びマグネシウムの両方を使
用済みの触媒を利用して低コストで回収することができ
る。
ば自然発生物からニッケル及びマグネシウムの両方を使
用済みの触媒を利用して低コストで回収することができ
る。
【図1】本発明による処理方法を説明するためのブロッ
クダイアグラムである。
クダイアグラムである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミルトン マンリケ ヴェネズエラ,カラカス,ユーアールビ ー.エル マルケス,アプト.8,ピソ 4,イーディー.ズリア ビー,エイヴィ ー.サンス.(番地なし) (72)発明者 カルロス シートン ヴェネズエラ,カラカス,アプト.10−ビ ー,カレ 2 ラ ウルビナ エディフ. レス.13 (72)発明者 ファン ウルタド ヴェネズエラ,イーディーエフ.セムシ ア,アルマダスソコルロ ア サン ラモ ン,エイヴィー.フエルザス(番地なし)
Claims (8)
- 【請求項1】 自然発生金属からニッケル及びマグネシ
ウムを回収する処理方法であって、 少なくとも10重量パーセントの硫黄成分を有する使用
済みの鉄を主とする触媒を用意するステップと、 少なくとも0.1重量パーセントのマグネシウム成分と
少なくとも0.1重量パーセントのニッケル成分とを有
する自然発生金属を用意するステップと、 前記触媒と前記自然発生金属との混合物をつくるために
これらを前記自然発生金属に対する前記触媒の比を重量
で1:2〜8:1の範囲内で混合するステップと、 4より大きくないペーハーを有する水で前記混合物の懸
濁液をつくるステップと、 前記懸濁液を加温及び加圧状態におくステップと、 前記懸濁液内において前記触媒、前記自然発生金属、及
びオキシダントを実質上均質な配分に維持するのに十分
な比で前記懸濁液にオキシダントを注入するステップと
により、前記自然発生金属からニッケル及びマグネシウ
ムを溶液中に抽出する、ことを特徴とする自然発生金属
からニッケル及びマグネシウムを抽出する処理方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の自然発生金属からニッケ
ル及びマグネシウムを回収する処理方法において、 前記触媒は1〜90重量パーセントのFe2O3を有す
る、ことを特徴とする自然発生金属からニッケル及びマ
グネシウムを回収する処理方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の自然発生金属からニッケ
ル及びマグネシウムを回収する処理方法において、 前記硫黄成分は少なくとも15重量パーセントである、
ことを特徴とする自然発生金属からニッケル及びマグネ
シウムを回収する処理方法。 - 【請求項4】 請求項1記載の自然発生金属からニッケ
ル及びマグネシウムを回収する処理方法において、 前記触媒、前記自然発生金属を200ミクロン以下の平
均粒径の粉末状にするステップを更に有する、ことを特
徴とする自然発生金属からニッケル及びマグネシウムを
回収する処理方法。 - 【請求項5】 請求項1記載の自然発生金属からニッケ
ル及びマグネシウムを回収する処理方法において、 前記自然発生金属に対する前記触媒の比が1:1〜5:
1の範囲内である、ことを特徴とする自然発生金属から
ニッケル及びマグネシウムを回収する処理方法。 - 【請求項6】 請求項1記載の自然発生金属からニッケ
ル及びマグネシウムを回収する処理方法において、 前記加温状態は50〜350℃の範囲内であり、前記加
圧状態は14.06〜42.18(Kg/cm2)(2
00〜600psi)の範囲内である、ことを特徴とす
る自然発生金属からニッケル及びマグネシウムを回収す
る処理方法。 - 【請求項7】 請求項1記載の自然発生金属からニッケ
ル及びマグネシウムを回収する処理方法において、 前記加温状態は150〜300℃の範囲内であり、前記
加圧状態は21.19〜31.15(Kg/cm2)
(300〜500psi)の範囲内である、ことを特徴
とする自然発生金属からニッケル及びマグネシウムを回
収する処理方法。 - 【請求項8】 請求項1記載の自然発生金属からニッケ
ル及びマグネシウムを回収する処理方法において、 前記オキシダントは、空気、酸素あるいはこれらの混合
体からなるグループから選択される、ことを特徴とする
自然発生金属からニッケル及びマグネシウムを回収する
処理方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/846,141 US5229088A (en) | 1992-03-06 | 1992-03-05 | Process for recovery of nickel and magnesium from a naturally occurring material |
JP4067924A JPH0762182B2 (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-26 | 天然金属からニッケル及びマグネシウムを回収する処理方法 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/846,141 US5229088A (en) | 1992-03-06 | 1992-03-05 | Process for recovery of nickel and magnesium from a naturally occurring material |
EP92103848 | 1992-03-06 | ||
FR9203521A FR2689140B1 (fr) | 1992-03-06 | 1992-03-24 | Procede pour la recuperation de nickel et de magnesium a partir d'une matiere a l'etat natif. |
JP4067924A JPH0762182B2 (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-26 | 天然金属からニッケル及びマグネシウムを回収する処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05287404A true JPH05287404A (ja) | 1993-11-02 |
JPH0762182B2 JPH0762182B2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=27442298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4067924A Expired - Lifetime JPH0762182B2 (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-26 | 天然金属からニッケル及びマグネシウムを回収する処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0762182B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56134505A (en) * | 1980-02-18 | 1981-10-21 | Anglo Amer Corp South Africa | Method of treating sulfide mat |
-
1992
- 1992-03-26 JP JP4067924A patent/JPH0762182B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56134505A (en) * | 1980-02-18 | 1981-10-21 | Anglo Amer Corp South Africa | Method of treating sulfide mat |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0762182B2 (ja) | 1995-07-05 |
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