JPH05286698A - 高所作業車 - Google Patents
高所作業車Info
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- JPH05286698A JPH05286698A JP12274092A JP12274092A JPH05286698A JP H05286698 A JPH05286698 A JP H05286698A JP 12274092 A JP12274092 A JP 12274092A JP 12274092 A JP12274092 A JP 12274092A JP H05286698 A JPH05286698 A JP H05286698A
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Landscapes
- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 高所作業車において、油圧回路を昇降機構の
内部に収納させ、油圧ホースを不要にして、製造、保守
を容易にする。 【構成】 車体1と昇降台5と昇降機構4とを有する高
所作業車において、昇降機構4は中央で回動自在に連結
された少なくとも一対の油圧伸縮機構11、12から成
り、各油圧伸縮機構11、12は平行に配置した内部中
空の細長い一対の外ケース13、14、15、16で構
成され、各外ケース13、14、15、16内には油圧
シリンダー25、26、27、28を摺動自在に挿通
し、各油圧シリンダー25、26、27、28のシリン
ダーロッド44、45、52、53の先端を外ケース1
3、14、15、16に連結し、油圧シリンダー25、
26、27、28の基部を車体1か昇降台5に連結させ
た。
内部に収納させ、油圧ホースを不要にして、製造、保守
を容易にする。 【構成】 車体1と昇降台5と昇降機構4とを有する高
所作業車において、昇降機構4は中央で回動自在に連結
された少なくとも一対の油圧伸縮機構11、12から成
り、各油圧伸縮機構11、12は平行に配置した内部中
空の細長い一対の外ケース13、14、15、16で構
成され、各外ケース13、14、15、16内には油圧
シリンダー25、26、27、28を摺動自在に挿通
し、各油圧シリンダー25、26、27、28のシリン
ダーロッド44、45、52、53の先端を外ケース1
3、14、15、16に連結し、油圧シリンダー25、
26、27、28の基部を車体1か昇降台5に連結させ
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速道路、高層建築の
建設、組立、塗装等のように高所での作業のために用い
られ、作業員や資材を上方に持ち上げたり、不要となっ
た資材を高い位置から積降ろしするために用いる高所作
業車に関し、特に、昇降台を昇降させるための昇降機構
を全体を油圧シリンダーと似た簡易な構造で形成した高
所作業車に関する。
建設、組立、塗装等のように高所での作業のために用い
られ、作業員や資材を上方に持ち上げたり、不要となっ
た資材を高い位置から積降ろしするために用いる高所作
業車に関し、特に、昇降台を昇降させるための昇降機構
を全体を油圧シリンダーと似た簡易な構造で形成した高
所作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】高速道路、高層ビル等の建築では、その
建設、組立、塗装の作業に昇降台を上下に昇降させる高
所作業車が多く用いられていた。また、高所にある信号
機や照明灯等の修理にも盛んに用いられていた。この高
所作業車では、昇降台に作業員、資材等を搭載させて持
ち上げたり、高所の作業現場から不要となった資材を積
み下ろす作業ができるものであった。
建設、組立、塗装の作業に昇降台を上下に昇降させる高
所作業車が多く用いられていた。また、高所にある信号
機や照明灯等の修理にも盛んに用いられていた。この高
所作業車では、昇降台に作業員、資材等を搭載させて持
ち上げたり、高所の作業現場から不要となった資材を積
み下ろす作業ができるものであった。
【0003】この従来の高所作業車においては、一対の
アームをその中央で軸着して1組とし、複数組アームを
上下方向に連結したパンタグラフ状の伸縮機構いわゆる
(シザースタイプ)が従来から盛んに用いられていた。
この機構において昇降台の最大上昇能力を高くするため
には、各組のアームの長さを長くするか、連結するアー
ムの組数を多くしなければならないものであった。この
ため、上昇高さを高くできる昇降機構を設計するとなれ
ば、多数組のパンタグラフをもちいなければならないも
のであった。このような機構では、パンタグラフを折り
畳んだ状態での昇降機構の高さが高くなり、作業員が昇
降台に乗り降りしたり、資材を積込み、積降ろしする作
業が煩わしくなるものであった。
アームをその中央で軸着して1組とし、複数組アームを
上下方向に連結したパンタグラフ状の伸縮機構いわゆる
(シザースタイプ)が従来から盛んに用いられていた。
この機構において昇降台の最大上昇能力を高くするため
には、各組のアームの長さを長くするか、連結するアー
ムの組数を多くしなければならないものであった。この
ため、上昇高さを高くできる昇降機構を設計するとなれ
ば、多数組のパンタグラフをもちいなければならないも
のであった。このような機構では、パンタグラフを折り
畳んだ状態での昇降機構の高さが高くなり、作業員が昇
降台に乗り降りしたり、資材を積込み、積降ろしする作
業が煩わしくなるものであった。
【0004】こういった欠点を解消するため、従来より
各種の提案がなされており、例えば英国特許38206
31号明細書のような構造も提案されている。この提案
された構造では、中段ブームの中にその中段ブームに対
して直線方向に移動できる下段ブームと上段ブームを抜
き差し自在に挿通しておき、下段ブームの下端の車体側
にピンで軸支し、上段ブームの上端をプラットホームに
ピンで軸支してX字形を構成するように組み立てられて
いる。この構造ではブーム自体の長さが長くなるため、
折り畳んだ状態の時、プラットホームの高さを低くでき
ると共に、プラットホームを高い位置に持ち上げること
が出来るものである。
各種の提案がなされており、例えば英国特許38206
31号明細書のような構造も提案されている。この提案
された構造では、中段ブームの中にその中段ブームに対
して直線方向に移動できる下段ブームと上段ブームを抜
き差し自在に挿通しておき、下段ブームの下端の車体側
にピンで軸支し、上段ブームの上端をプラットホームに
ピンで軸支してX字形を構成するように組み立てられて
いる。この構造ではブーム自体の長さが長くなるため、
折り畳んだ状態の時、プラットホームの高さを低くでき
ると共に、プラットホームを高い位置に持ち上げること
が出来るものである。
【0005】しかしながら、この発明では中段ブームよ
り下段ブーム、上段ブームを伸ばす機構はスクリューと
これに噛み合うメネジによって構成されているため、中
段ブームに対する下段ブームと上段ブームの伸縮移動速
度が遅く、迅速にプラットホームを応動させることがで
きないものであった。また、各中段ブームの中央に設け
たスクリューによって下段ブームと上段ブームを摺動さ
せているため、下段ブームと上段ブームの全長は中段ブ
ームの長さの半分程度の長さしか設定することができな
いものである。このため、中段ブームから伸縮させる下
段ブーム、上段ブームの長さを中段ブームの半分程度の
長さしか設定させることができず、プラットホームをよ
り高く持ち上げることが出来ない欠点があった。
り下段ブーム、上段ブームを伸ばす機構はスクリューと
これに噛み合うメネジによって構成されているため、中
段ブームに対する下段ブームと上段ブームの伸縮移動速
度が遅く、迅速にプラットホームを応動させることがで
きないものであった。また、各中段ブームの中央に設け
たスクリューによって下段ブームと上段ブームを摺動さ
せているため、下段ブームと上段ブームの全長は中段ブ
ームの長さの半分程度の長さしか設定することができな
いものである。このため、中段ブームから伸縮させる下
段ブーム、上段ブームの長さを中段ブームの半分程度の
長さしか設定させることができず、プラットホームをよ
り高く持ち上げることが出来ない欠点があった。
【0006】また、ブームの中に他のブームを挿入し、
伸縮させるブームの自体の全長を長くさせる構造も提案
されている。例えば、特許公開公報昭和53年1195
56号の図面中第4図においては、太い径の中段ブーム
に細い径の多段ブーム、上段ブームを挿通しておき、内
部に挿入したブームを中段ブームより引き出させること
でブームの全長を長くし、それによりプラットホームを
高く持ち上げる構造が提案されている。
伸縮させるブームの自体の全長を長くさせる構造も提案
されている。例えば、特許公開公報昭和53年1195
56号の図面中第4図においては、太い径の中段ブーム
に細い径の多段ブーム、上段ブームを挿通しておき、内
部に挿入したブームを中段ブームより引き出させること
でブームの全長を長くし、それによりプラットホームを
高く持ち上げる構造が提案されている。
【0007】しかしながら、この発明においては中段ブ
ームより引き出される下段ブームと上段ブームの間には
伸縮量を同期させる機構は無く、それぞれが個別に移動
するものであり、移動量はバーによるリンク機構によっ
て規制させるものである。このため、プラットホームを
水平に保持させたまま垂直方向に持ち上げることが出来
ず、目的とする垂直上方の位置に持ち上げることが出来
ないものであった。また、中段ブームに収納した下段ブ
ーム、上段ブームが伸縮する際に、それらの移動量の規
制はバーによって形成されたリンク機構によって行って
いるため、両者の移動量の完全な同期が不可能であっ
た。このため、下段ブームを車体に、上段ブームをプラ
ットホームにピン等により連結することができず、同期
させることができない誤差は車体及びプラットホームに
接触させたコロによって行わなければならないものであ
った。この構造のため、プラットホームはリンク機構に
よる転動をそのまま受け、揺れやすい構造となり、風等
によって容易に揺動して極めて不安定なものであり、作
業員に不安感を与えるものであった。
ームより引き出される下段ブームと上段ブームの間には
伸縮量を同期させる機構は無く、それぞれが個別に移動
するものであり、移動量はバーによるリンク機構によっ
て規制させるものである。このため、プラットホームを
水平に保持させたまま垂直方向に持ち上げることが出来
ず、目的とする垂直上方の位置に持ち上げることが出来
ないものであった。また、中段ブームに収納した下段ブ
ーム、上段ブームが伸縮する際に、それらの移動量の規
制はバーによって形成されたリンク機構によって行って
いるため、両者の移動量の完全な同期が不可能であっ
た。このため、下段ブームを車体に、上段ブームをプラ
ットホームにピン等により連結することができず、同期
させることができない誤差は車体及びプラットホームに
接触させたコロによって行わなければならないものであ
った。この構造のため、プラットホームはリンク機構に
よる転動をそのまま受け、揺れやすい構造となり、風等
によって容易に揺動して極めて不安定なものであり、作
業員に不安感を与えるものであった。
【0008】また、その図面中第4図において、X字形
となった中段ブームは外部に取り付けられた油圧シリン
ダーによって回動させられており、この中段ブームの回
動によって下段ブームと上段ブームが引き出される構成
が示されている。そして、上段ブームと下段ブームはそ
れぞれリンク機構によってその引き出し量が規制されて
いる。このため、油圧シリンダーの作動力は上段ブーム
と下段ブームに直進的に作用し、油圧シリンダーを最大
限に引き出した時に上段ブームと下段ブームの長さは中
段ブームの全長ほど引き出されない。従って伸長するブ
ーム全体の最大伸長長さを極めて長くすることは出来な
いものであった。
となった中段ブームは外部に取り付けられた油圧シリン
ダーによって回動させられており、この中段ブームの回
動によって下段ブームと上段ブームが引き出される構成
が示されている。そして、上段ブームと下段ブームはそ
れぞれリンク機構によってその引き出し量が規制されて
いる。このため、油圧シリンダーの作動力は上段ブーム
と下段ブームに直進的に作用し、油圧シリンダーを最大
限に引き出した時に上段ブームと下段ブームの長さは中
段ブームの全長ほど引き出されない。従って伸長するブ
ーム全体の最大伸長長さを極めて長くすることは出来な
いものであった。
【0009】次に、その折り畳んだブームをその長さ方
向に渡って全長を伸ばす構成としては、例えば特願昭5
2年18492号のような構成も提案されている。
向に渡って全長を伸ばす構成としては、例えば特願昭5
2年18492号のような構成も提案されている。
【0010】この構成では、車体の一部にアウトリガー
ボックスを水平に固定し、アウトリガーボックス内を隔
壁によって区分しておき、それぞれの収納室内にアウト
リガービームを摺動自在に挿通させたものであり、一方
の収納室内には作動シリンダーが収納させてある。そし
て、両アウトリガービームはロープによって連結されて
いる。この構成では作動シリンダーを作動させることに
よりアウトリガーボックス内よりアウトリガービームが
出没し、両アウトリガービームがそれぞれ反対方向に移
動することができ、アウトリガーボックス内より引き出
される各アウトリガービームはアウトリガーボックスの
長さ程度に伸長させることができものである。この構成
では、アウトリガービームをアウトリガーボックスから
長く引き出させるために効果的なものである。
ボックスを水平に固定し、アウトリガーボックス内を隔
壁によって区分しておき、それぞれの収納室内にアウト
リガービームを摺動自在に挿通させたものであり、一方
の収納室内には作動シリンダーが収納させてある。そし
て、両アウトリガービームはロープによって連結されて
いる。この構成では作動シリンダーを作動させることに
よりアウトリガーボックス内よりアウトリガービームが
出没し、両アウトリガービームがそれぞれ反対方向に移
動することができ、アウトリガーボックス内より引き出
される各アウトリガービームはアウトリガーボックスの
長さ程度に伸長させることができものである。この構成
では、アウトリガービームをアウトリガーボックスから
長く引き出させるために効果的なものである。
【0011】しかし、この構成は車体を浮き上がらせて
地面に固定するためのアウトリガーのための構成が示さ
れているものであり、高所作業車にそのまま転用しても
昇降台を上下動させることが出来ないものであった。ま
た、この公報における図面記載中においては両アウトリ
ガービームの両端をそれぞれいずれの構造物にも連結さ
れておらず、単にアウトリガービームを左右水平方向に
対して自由に伸縮させるだけの構成が示されているに過
ぎないものである。
地面に固定するためのアウトリガーのための構成が示さ
れているものであり、高所作業車にそのまま転用しても
昇降台を上下動させることが出来ないものであった。ま
た、この公報における図面記載中においては両アウトリ
ガービームの両端をそれぞれいずれの構造物にも連結さ
れておらず、単にアウトリガービームを左右水平方向に
対して自由に伸縮させるだけの構成が示されているに過
ぎないものである。
【0012】このような観点から、アームの内部に複数
のブームを伸縮自在に挿通し、1つのアームをその長さ
方向に伸長できるように構成した昇降機構も多数案出さ
れている。例えば、特願昭56年134487号、特願
昭56年191065等が挙げられる。
のブームを伸縮自在に挿通し、1つのアームをその長さ
方向に伸長できるように構成した昇降機構も多数案出さ
れている。例えば、特願昭56年134487号、特願
昭56年191065等が挙げられる。
【0013】これらの新しく提案された昇降機構では、
3段となったブームがそれぞれその長さ方向に伸び、X
字形に中央が軸で連結された中段ブームが相互に回動す
ることにより側面から視て車体と昇降台がX字形になる
ように構成されるものである。この構造では下段ブーム
と上段ブームがそれぞれ中段ブームの長さ程度伸びるた
め、昇降台を高い位置にまで上昇させることができるも
のである。また、下段ブーム、上段ブームのそれぞれの
先端はピンによって車体または昇降台に連結させてある
ため、ガタツキが少なく、揺れに対して強固に保持する
ことができるものである。
3段となったブームがそれぞれその長さ方向に伸び、X
字形に中央が軸で連結された中段ブームが相互に回動す
ることにより側面から視て車体と昇降台がX字形になる
ように構成されるものである。この構造では下段ブーム
と上段ブームがそれぞれ中段ブームの長さ程度伸びるた
め、昇降台を高い位置にまで上昇させることができるも
のである。また、下段ブーム、上段ブームのそれぞれの
先端はピンによって車体または昇降台に連結させてある
ため、ガタツキが少なく、揺れに対して強固に保持する
ことができるものである。
【0014】このような複数段に伸縮できる伸縮ブーム
体を使用した昇降機構では、中段ブームより下段ブーム
及び上段ブームを伸縮させるためには、車体と中段ブー
ムの中央との間に介在された油圧シリンダーで中段ブー
ム自体を持ち上げるか、中段ブーム内に挿入させた油圧
シリンダーによって下段ブームもしくは上段ブームをそ
れぞれ押し出すことによって伸長させる構成が採られて
いた。
体を使用した昇降機構では、中段ブームより下段ブーム
及び上段ブームを伸縮させるためには、車体と中段ブー
ムの中央との間に介在された油圧シリンダーで中段ブー
ム自体を持ち上げるか、中段ブーム内に挿入させた油圧
シリンダーによって下段ブームもしくは上段ブームをそ
れぞれ押し出すことによって伸長させる構成が採られて
いた。
【0015】この構成では、中段ブームを持ち上げた
り、下段ブームと上段ブームを伸長させるために油圧シ
リンダーを必ず用いなければならないため、上段ブーム
と下段ブームの伸長量の同期を行わなければならないも
のである。この同期には、チェーンまたはワイヤー等で
構成された同調機構を設けなければならず、構成が複雑
となり、組立てが複雑となると共に、昇降機構自体の重
量がかさむむ欠点が生じていた。
り、下段ブームと上段ブームを伸長させるために油圧シ
リンダーを必ず用いなければならないため、上段ブーム
と下段ブームの伸長量の同期を行わなければならないも
のである。この同期には、チェーンまたはワイヤー等で
構成された同調機構を設けなければならず、構成が複雑
となり、組立てが複雑となると共に、昇降機構自体の重
量がかさむむ欠点が生じていた。
【0016】このため、昇降機構自体を少なくとも2つ
の油圧伸縮機構とし、各油圧伸縮機構は2本の油圧シリ
ンダーを互い違いに平行に組み立てた構造の高所作業車
も提案されている(例えば、特許出願平成3年第336
283号など)。この構成では、一対の油圧シリンダー
を平行に固着し、それぞれのシリンダーロッドが逆方向
に伸長するように油圧伸縮機構を構成させているもので
あった。そして、各シリンダーロッドの先端を車体およ
び昇降台に連結させ、シリンダーロッドが伸長すること
で油圧伸縮機構をX字形に変形させて昇降台を上下動さ
せることができるものであった。この場合、油圧伸縮機
構にある各油圧シリンダーと車体に設けた油圧発生源と
は柔軟性のある高圧ホースで連結させてあり、高圧ホー
スで圧力油を供給させるようにしてある。しかし、昇降
台の上昇と共に各油圧シリンダーも車体から上昇するの
で、高圧ホースはその上昇分だけ弛みを持たせて取回し
ておかなければならず、長い高圧ホースが油圧伸縮機構
の外部に露出して見苦しいばかりか、油圧伸縮機構が縮
小している状態ではこの高圧ホースが邪魔となるもので
あった。また、昇降台の上下動により、この高圧ホース
が曲げられながら従動するため、ゴムや樹脂の材料で成
形された高圧ホースの疲労原因となり、長期的な使用に
おいては破断などの故障も生じやすいものであった。
の油圧伸縮機構とし、各油圧伸縮機構は2本の油圧シリ
ンダーを互い違いに平行に組み立てた構造の高所作業車
も提案されている(例えば、特許出願平成3年第336
283号など)。この構成では、一対の油圧シリンダー
を平行に固着し、それぞれのシリンダーロッドが逆方向
に伸長するように油圧伸縮機構を構成させているもので
あった。そして、各シリンダーロッドの先端を車体およ
び昇降台に連結させ、シリンダーロッドが伸長すること
で油圧伸縮機構をX字形に変形させて昇降台を上下動さ
せることができるものであった。この場合、油圧伸縮機
構にある各油圧シリンダーと車体に設けた油圧発生源と
は柔軟性のある高圧ホースで連結させてあり、高圧ホー
スで圧力油を供給させるようにしてある。しかし、昇降
台の上昇と共に各油圧シリンダーも車体から上昇するの
で、高圧ホースはその上昇分だけ弛みを持たせて取回し
ておかなければならず、長い高圧ホースが油圧伸縮機構
の外部に露出して見苦しいばかりか、油圧伸縮機構が縮
小している状態ではこの高圧ホースが邪魔となるもので
あった。また、昇降台の上下動により、この高圧ホース
が曲げられながら従動するため、ゴムや樹脂の材料で成
形された高圧ホースの疲労原因となり、長期的な使用に
おいては破断などの故障も生じやすいものであった。
【0017】さらに、車体の左右に2組の油圧伸縮機構
を配置しており、昇降台を垂直に上昇させるためには両
油圧伸縮機構の間で圧力油の流動を行って伸長量を同期
させなければならないものである。この同調のためには
左右の油圧伸縮機構の間を高圧ホースで接続しなければ
ならず、しかも、これらの高圧ホースは油圧伸縮機構の
回動で捩じれるように応力が加えられるものであった。
このような応力は高圧ホースの故障の原因となり、長期
の使用を妨げ、保守に手数が掛かる欠点となっていた。
を配置しており、昇降台を垂直に上昇させるためには両
油圧伸縮機構の間で圧力油の流動を行って伸長量を同期
させなければならないものである。この同調のためには
左右の油圧伸縮機構の間を高圧ホースで接続しなければ
ならず、しかも、これらの高圧ホースは油圧伸縮機構の
回動で捩じれるように応力が加えられるものであった。
このような応力は高圧ホースの故障の原因となり、長期
の使用を妨げ、保守に手数が掛かる欠点となっていた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このように、油圧伸縮
機構を油圧シリンダーに似た構造とすると、構成が極め
て単純となり、各油圧シリンダーのシリンダーロッドに
より昇降台を持ち上げることで昇降の能力を向上させる
ことができるが、昇降機構を構成する複数の油圧伸縮機
構と車体にある圧力油発生源を長い高圧ホースで接続し
なければならず、さらに、両油圧伸縮機構間を同期のた
めに高圧ホースで接続しなければならない欠点も生じて
きた。このような高圧ホースの取回しは見栄えが悪いば
かりか、長期の使用においてゴムや樹脂が疲労し、定期
的な保守、点検が必要とされ、管理の面からも好ましい
ものではなかった。従って、従来の高所作業車の欠点を
改良した油圧シリンダーに似た構成をとり、しかも、油
圧伸縮機構と圧力発生源の間、及び両油圧伸縮機構の間
を結ぶ高圧ホースが不要な高所作業車の開発が望まれて
いた。
機構を油圧シリンダーに似た構造とすると、構成が極め
て単純となり、各油圧シリンダーのシリンダーロッドに
より昇降台を持ち上げることで昇降の能力を向上させる
ことができるが、昇降機構を構成する複数の油圧伸縮機
構と車体にある圧力油発生源を長い高圧ホースで接続し
なければならず、さらに、両油圧伸縮機構間を同期のた
めに高圧ホースで接続しなければならない欠点も生じて
きた。このような高圧ホースの取回しは見栄えが悪いば
かりか、長期の使用においてゴムや樹脂が疲労し、定期
的な保守、点検が必要とされ、管理の面からも好ましい
ものではなかった。従って、従来の高所作業車の欠点を
改良した油圧シリンダーに似た構成をとり、しかも、油
圧伸縮機構と圧力発生源の間、及び両油圧伸縮機構の間
を結ぶ高圧ホースが不要な高所作業車の開発が望まれて
いた。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、移動出来る車
体と、この車体の上方に位置して上下に昇降できる昇降
台と、車体と昇降台の間に介在されて上下に伸縮できる
昇降機構とを有する高所作業車において、昇降機構は中
央で回動自在に連結された少なくとも一対の油圧伸縮機
構から成り、各油圧伸縮機構は平行に配置した内部中空
の細長い一対の外ケースで構成され、、各外ケース内に
は油圧シリンダーを摺動自在に挿通し、各油圧シリンダ
ーのシリンダーロッドの先端を外ケースに連結し、各油
圧伸縮機構の一方の油圧シリンダーの基部を車体に連結
し、他方の油圧シリンダーの基部を昇降台に連結させ、
側面から視て昇降機構がX字形となるように構成し、各
油圧シリンダーに同時に油圧を供給することで各油圧シ
リンダーを各外ケースより同期して作動させ、昇降台を
持ち上げさせることを特徴とする高所作業車を提供する
ものである。
体と、この車体の上方に位置して上下に昇降できる昇降
台と、車体と昇降台の間に介在されて上下に伸縮できる
昇降機構とを有する高所作業車において、昇降機構は中
央で回動自在に連結された少なくとも一対の油圧伸縮機
構から成り、各油圧伸縮機構は平行に配置した内部中空
の細長い一対の外ケースで構成され、、各外ケース内に
は油圧シリンダーを摺動自在に挿通し、各油圧シリンダ
ーのシリンダーロッドの先端を外ケースに連結し、各油
圧伸縮機構の一方の油圧シリンダーの基部を車体に連結
し、他方の油圧シリンダーの基部を昇降台に連結させ、
側面から視て昇降機構がX字形となるように構成し、各
油圧シリンダーに同時に油圧を供給することで各油圧シ
リンダーを各外ケースより同期して作動させ、昇降台を
持ち上げさせることを特徴とする高所作業車を提供する
ものである。
【0020】
【作用】本発明では、昇降機構はX字形に組み合わされ
た一対の油圧伸縮機構によって構成され、各油圧伸縮機
構は角パイプ状をした一対の外ケースを平行に配置して
あり、この外ケース内には油圧シリンダーを摺動自在に
挿入してある。そして、各シリンダーロッドの先端を外
ケースに連結し、各油圧シリンダーの基部を車体と昇降
台に連結してある。各シリンダーロッドの内部には同期
パイプを挿通してあり、この同期パイプによって一方の
油圧伸縮機構の油圧シリンダーと他方の油圧伸縮機構の
油圧シリンダーを接続してある。そして、車体に連結し
た油圧シリンダーの基部より圧力油を供給すれば、各油
圧シリンダーに圧力油が同時に流動し、各油圧シリンダ
ーよりシリンダーロッドが同期して伸縮することができ
るので、昇降機構はX字形に放射状に拡大して昇降台を
上昇させることができる。さらに、各油圧伸縮機構の油
圧シリンダーの内径を太径と細径の2種類を設置してあ
り、太径の油圧シリンダーの排出断面積と細径の油圧シ
リンダーの圧力断面積を同一となるように設定してある
ので、太径の油圧シリンダーから排出された圧力油によ
り細径の油圧シリンダーが伸長し、太径の油圧シリンダ
ーと細径の油圧シリンダーの伸長量が同期することにな
る。
た一対の油圧伸縮機構によって構成され、各油圧伸縮機
構は角パイプ状をした一対の外ケースを平行に配置して
あり、この外ケース内には油圧シリンダーを摺動自在に
挿入してある。そして、各シリンダーロッドの先端を外
ケースに連結し、各油圧シリンダーの基部を車体と昇降
台に連結してある。各シリンダーロッドの内部には同期
パイプを挿通してあり、この同期パイプによって一方の
油圧伸縮機構の油圧シリンダーと他方の油圧伸縮機構の
油圧シリンダーを接続してある。そして、車体に連結し
た油圧シリンダーの基部より圧力油を供給すれば、各油
圧シリンダーに圧力油が同時に流動し、各油圧シリンダ
ーよりシリンダーロッドが同期して伸縮することができ
るので、昇降機構はX字形に放射状に拡大して昇降台を
上昇させることができる。さらに、各油圧伸縮機構の油
圧シリンダーの内径を太径と細径の2種類を設置してあ
り、太径の油圧シリンダーの排出断面積と細径の油圧シ
リンダーの圧力断面積を同一となるように設定してある
ので、太径の油圧シリンダーから排出された圧力油によ
り細径の油圧シリンダーが伸長し、太径の油圧シリンダ
ーと細径の油圧シリンダーの伸長量が同期することにな
る。
【0021】また、一対の油圧伸縮機構はその中央がス
イベルジョイントにより回転自在に連結されて、しかも
両油圧伸縮機構間の圧力油をこのスイベルジョイントに
より流動させているので、両油圧伸縮機構はその中央で
X字形に自由に回動し、同期のための圧力油が各油圧シ
リンダー間に自由に流動することになる。このように、
車体に油圧シリンダーの基部を接続しているので、この
油圧シリンダーに直接圧力油の供給、排出を行わせるこ
とができるので、高圧ホースを車体と油圧伸縮機構の間
で取り廻す必要が無くなる。また、各油圧シリンダー間
の圧力油の流動はスイベルジョイントによって行われる
ので、両油圧伸縮機構の間には外部からは高圧ホースが
見えず外観が簡素となり、油圧伸縮機構の外側に弛ませ
た高圧ホースが無くなるので故障の原因が少なくなる。
このように、従来のような高圧ホースを油圧伸縮機構の
間に介在させる必要が無くなり、高圧ホースを捩じるよ
うな無理な作用力が発生しなくなり、保守、点検が容易
となり、長期の使用が可能となるものである。
イベルジョイントにより回転自在に連結されて、しかも
両油圧伸縮機構間の圧力油をこのスイベルジョイントに
より流動させているので、両油圧伸縮機構はその中央で
X字形に自由に回動し、同期のための圧力油が各油圧シ
リンダー間に自由に流動することになる。このように、
車体に油圧シリンダーの基部を接続しているので、この
油圧シリンダーに直接圧力油の供給、排出を行わせるこ
とができるので、高圧ホースを車体と油圧伸縮機構の間
で取り廻す必要が無くなる。また、各油圧シリンダー間
の圧力油の流動はスイベルジョイントによって行われる
ので、両油圧伸縮機構の間には外部からは高圧ホースが
見えず外観が簡素となり、油圧伸縮機構の外側に弛ませ
た高圧ホースが無くなるので故障の原因が少なくなる。
このように、従来のような高圧ホースを油圧伸縮機構の
間に介在させる必要が無くなり、高圧ホースを捩じるよ
うな無理な作用力が発生しなくなり、保守、点検が容易
となり、長期の使用が可能となるものである。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。この実施例においては、図1は高所作業車の昇降台
を最大高さ位置に上昇させた状態を斜め後部から視た斜
視図であり、図2は昇降台を最大高さに上昇させた状態
の側面図であり、図3は最低の高さに昇降台を下げた状
態の側面図であり、図4は最低の高さに昇降台を下げた
状態の背面図である。
る。この実施例においては、図1は高所作業車の昇降台
を最大高さ位置に上昇させた状態を斜め後部から視た斜
視図であり、図2は昇降台を最大高さに上昇させた状態
の側面図であり、図3は最低の高さに昇降台を下げた状
態の側面図であり、図4は最低の高さに昇降台を下げた
状態の背面図である。
【0023】先ず、これらの図において原動機、油圧発
生機構等を内蔵した車体1の下部の前後にはそれぞれ前
輪2、後輪3が軸支されている。この前輪2は左右に方
向を転換することができ、後輪3を駆動することで車体
1は自由にその位置を移動できるようになっている。こ
の車体1の上面にはX字形に組み立てられた昇降機構4
が連結してあり、この昇降機構4の上端には人や資材を
搭載するための昇降台5が連結してある。この昇降台5
の上面の周囲には作業員が落下しないように、作業員の
腰の高さ程度にパイプ製の手摺り6が固着してある。ま
た、手摺り6の前面には操作レバーやスイッチ等を収納
し、この高所作業車の全体の操作を行うための制御箱7
が固定してある。さらに、車体1の上面中央の左右には
ガススプリングで構成されて、常時上方に付勢されたキ
ック機構8が2組設けられている。
生機構等を内蔵した車体1の下部の前後にはそれぞれ前
輪2、後輪3が軸支されている。この前輪2は左右に方
向を転換することができ、後輪3を駆動することで車体
1は自由にその位置を移動できるようになっている。こ
の車体1の上面にはX字形に組み立てられた昇降機構4
が連結してあり、この昇降機構4の上端には人や資材を
搭載するための昇降台5が連結してある。この昇降台5
の上面の周囲には作業員が落下しないように、作業員の
腰の高さ程度にパイプ製の手摺り6が固着してある。ま
た、手摺り6の前面には操作レバーやスイッチ等を収納
し、この高所作業車の全体の操作を行うための制御箱7
が固定してある。さらに、車体1の上面中央の左右には
ガススプリングで構成されて、常時上方に付勢されたキ
ック機構8が2組設けられている。
【0024】次に、車体1に載置した昇降機構4は、水
平方向の左右両側に配置した二組の油圧伸縮機構11、
12から構成されている。これら一対の油圧伸縮機構1
1、12がその中央で回動自在に連結され、X字形にな
るように構成されている。これらの油圧伸縮機構11と
12はその構造は全く同じであるが、油圧伸縮機構11
と12の両者は内部の構造上において上下に反転した構
造となっている。
平方向の左右両側に配置した二組の油圧伸縮機構11、
12から構成されている。これら一対の油圧伸縮機構1
1、12がその中央で回動自在に連結され、X字形にな
るように構成されている。これらの油圧伸縮機構11と
12はその構造は全く同じであるが、油圧伸縮機構11
と12の両者は内部の構造上において上下に反転した構
造となっている。
【0025】この油圧伸縮機構11は、長方形の四角い
断面形状をした角パイプ状の外ケース13、14が平行
になるように連結することで構成され、外ケース13、
14の両端にはそれぞれ平行となるように平板状のロー
ラーボックス17、18が固着されている。各ローラー
ボックス17、18の内部にはローラーやピンが配置さ
れている。この外ケース13の一端開口(図1で下側)
には、外ケース13の長さ方向に対して摺動自在となる
ようにガイドレール21と太シリンダー25が挿入され
ている。また、外ケース14の他端開口(図1で上側)
には、外ケース14の長さ方向に対して摺動自在となる
ようにガイドレール22と細シリンダー26が挿入され
ている。
断面形状をした角パイプ状の外ケース13、14が平行
になるように連結することで構成され、外ケース13、
14の両端にはそれぞれ平行となるように平板状のロー
ラーボックス17、18が固着されている。各ローラー
ボックス17、18の内部にはローラーやピンが配置さ
れている。この外ケース13の一端開口(図1で下側)
には、外ケース13の長さ方向に対して摺動自在となる
ようにガイドレール21と太シリンダー25が挿入され
ている。また、外ケース14の他端開口(図1で上側)
には、外ケース14の長さ方向に対して摺動自在となる
ようにガイドレール22と細シリンダー26が挿入され
ている。
【0026】この油圧伸縮機構12は、長方形の四角い
断面形状をした角パイプ状の外ケース15、16が平行
になるように連結することで構成され、外ケース15、
16の両端にはそれぞれ平行となるように平板状のロー
ラーボックス19、20が固着されている。各ローラー
ボックス19、20の内部にはローラーやピンが配置さ
れている。この外ケース15の一端開口(図1で上側)
には、外ケース15の長さ方向に対して摺動自在となる
ようにガイドレール23と太シリンダー27が挿入され
ている。また、外ケース16の他端開口(図1で下側)
には、外ケース16の長さ方向に対して摺動自在となる
ようにガイドレール24と細シリンダー28が挿入され
ている。
断面形状をした角パイプ状の外ケース15、16が平行
になるように連結することで構成され、外ケース15、
16の両端にはそれぞれ平行となるように平板状のロー
ラーボックス19、20が固着されている。各ローラー
ボックス19、20の内部にはローラーやピンが配置さ
れている。この外ケース15の一端開口(図1で上側)
には、外ケース15の長さ方向に対して摺動自在となる
ようにガイドレール23と太シリンダー27が挿入され
ている。また、外ケース16の他端開口(図1で下側)
には、外ケース16の長さ方向に対して摺動自在となる
ようにガイドレール24と細シリンダー28が挿入され
ている。
【0027】これらのガイドレール21、22、23、
24のそれぞれは、断面形状がコの字形をした長いアン
グル材で構成されている。一対のガイドレール21はそ
の長さ方向を太シリンダー25の長さ方向に揃え、両ガ
イドレール21の開口端を太シリンダー25の周面に溶
接させることにより、一対のガイドレール21と太シリ
ンダー25で図7で示すような断面が長方形となる構造
に組み立てられている。また、一対のガイドレール22
はその長さ方向を細シリンダー26の長さ方向に揃え、
両ガイドレール22の開口端を細シリンダー26の周面
に溶接させることにより、一対のガイドレール22と細
シリンダー26により図7で示すような断面が長方形と
なる構造に組み立てられている。そして、一対のガイド
レール23はその長さ方向を太シリンダー27の長さ方
向に揃え、両ガイドレール23の開口端を太シリンダー
27の周面に溶接させることにより、一対のガイドレー
ル23と太シリンダー27により図7で示すような断面
が長方形となる構造に組み立てられている。また、一対
のガイドレール24はその長さ方向を細シリンダー28
の長さ方向に揃え、両ガイドレール24の開口端を細シ
リンダー28の周面に溶接させることにより、一対のガ
イドレール24と細シリンダー28により図7で示すよ
うな断面が長方形となる構造に組み立てられている。
24のそれぞれは、断面形状がコの字形をした長いアン
グル材で構成されている。一対のガイドレール21はそ
の長さ方向を太シリンダー25の長さ方向に揃え、両ガ
イドレール21の開口端を太シリンダー25の周面に溶
接させることにより、一対のガイドレール21と太シリ
ンダー25で図7で示すような断面が長方形となる構造
に組み立てられている。また、一対のガイドレール22
はその長さ方向を細シリンダー26の長さ方向に揃え、
両ガイドレール22の開口端を細シリンダー26の周面
に溶接させることにより、一対のガイドレール22と細
シリンダー26により図7で示すような断面が長方形と
なる構造に組み立てられている。そして、一対のガイド
レール23はその長さ方向を太シリンダー27の長さ方
向に揃え、両ガイドレール23の開口端を太シリンダー
27の周面に溶接させることにより、一対のガイドレー
ル23と太シリンダー27により図7で示すような断面
が長方形となる構造に組み立てられている。また、一対
のガイドレール24はその長さ方向を細シリンダー28
の長さ方向に揃え、両ガイドレール24の開口端を細シ
リンダー28の周面に溶接させることにより、一対のガ
イドレール24と細シリンダー28により図7で示すよ
うな断面が長方形となる構造に組み立てられている。
【0028】この太シリンダー25は細シリンダー26
に比べてその外径、内径が太くなった形状をしており、
太シリンダー27は細シリンダー28に比べてその外
径、内径が太くなった形状をしている。そして、これら
の太シリンダー25、27、細シリンダー26、28は
後述するようにそれぞれが油圧シリンダーと似た構造と
なっており、それぞれの端部(図1において上下左右の
終端)はブロック状をした軸止めが一体に形成してあ
る。
に比べてその外径、内径が太くなった形状をしており、
太シリンダー27は細シリンダー28に比べてその外
径、内径が太くなった形状をしている。そして、これら
の太シリンダー25、27、細シリンダー26、28は
後述するようにそれぞれが油圧シリンダーと似た構造と
なっており、それぞれの端部(図1において上下左右の
終端)はブロック状をした軸止めが一体に形成してあ
る。
【0029】この車体1の上面の前方(図1、図2、図
3において左側)には軸支体29が固着してあり、車体
1の上面の後方(図1、図2、図3において右側)には
軸支体30が固着してある。また、昇降台5の下面の前
方には軸支体31が固着してあり、昇降台5の下面の後
方には軸支体32が固着してある。これらの軸支体2
9、30、31、32は薄肉鋼板を折り曲げることで外
形がやや台形となるように形成され、これらの軸支体2
9と30の間隔と軸支体31と32の間隔はほぼ同一と
なるように配置させてある。この軸支体29には太シリ
ンダー25の下端の軸止めが挿入され、太シリンダー2
5の下端と軸支体29とはピン33によって回動自在に
連結されている。また、軸支体32には細シリンダー2
6の上端の軸止めが挿入され、細シリンダー26の下端
と軸支体32とはピン36によって回動自在に連結され
る。同様に、軸支体31には太シリンダー27の上端の
軸止めが挿入され、太シリンダー27の上端と軸支体3
1はピン35によって回動自在に連結されている。ま
た、軸支体30には細シリンダー28の下端の軸止めが
挿入され、細シリンダー28の下端と軸支体30はピン
34によって回動自在に連結されている。なお、軸支体
29と30は車体1の中心軸に対して左右に偏位した位
置に固定してあり、軸支体31、32も同様に昇降台5
の下面の中心軸に対し左右に偏位した位置に固定されて
いる。なお、油圧伸縮機構11と12はほぼ同一の構成
であるが、油圧伸縮機構11と12では各機構が上下対
称となるように配置させられている。すなわち、油圧伸
縮機構11では太シリンダー25は下側に位置している
のに対し、油圧伸縮機構12では太シリンダー27が上
側に配置され、油圧伸縮機構11では細シリンダー26
が上側に配置されているのに対し、油圧伸縮機構12で
は細シリンダー28が下側に配置されている。
3において左側)には軸支体29が固着してあり、車体
1の上面の後方(図1、図2、図3において右側)には
軸支体30が固着してある。また、昇降台5の下面の前
方には軸支体31が固着してあり、昇降台5の下面の後
方には軸支体32が固着してある。これらの軸支体2
9、30、31、32は薄肉鋼板を折り曲げることで外
形がやや台形となるように形成され、これらの軸支体2
9と30の間隔と軸支体31と32の間隔はほぼ同一と
なるように配置させてある。この軸支体29には太シリ
ンダー25の下端の軸止めが挿入され、太シリンダー2
5の下端と軸支体29とはピン33によって回動自在に
連結されている。また、軸支体32には細シリンダー2
6の上端の軸止めが挿入され、細シリンダー26の下端
と軸支体32とはピン36によって回動自在に連結され
る。同様に、軸支体31には太シリンダー27の上端の
軸止めが挿入され、太シリンダー27の上端と軸支体3
1はピン35によって回動自在に連結されている。ま
た、軸支体30には細シリンダー28の下端の軸止めが
挿入され、細シリンダー28の下端と軸支体30はピン
34によって回動自在に連結されている。なお、軸支体
29と30は車体1の中心軸に対して左右に偏位した位
置に固定してあり、軸支体31、32も同様に昇降台5
の下面の中心軸に対し左右に偏位した位置に固定されて
いる。なお、油圧伸縮機構11と12はほぼ同一の構成
であるが、油圧伸縮機構11と12では各機構が上下対
称となるように配置させられている。すなわち、油圧伸
縮機構11では太シリンダー25は下側に位置している
のに対し、油圧伸縮機構12では太シリンダー27が上
側に配置され、油圧伸縮機構11では細シリンダー26
が上側に配置されているのに対し、油圧伸縮機構12で
は細シリンダー28が下側に配置されている。
【0030】さらに、油圧伸縮機構11の外側面の中央
には水平方向に突起したキックピン57が固着してあ
り、油圧伸縮機構12の外側面の中央には水平方向に突
起したキックピン58が固着してある。これらのキック
ピン57、58は前記キック機構8の上端と接触し、昇
降機構4の初期上昇を助けるものである。
には水平方向に突起したキックピン57が固着してあ
り、油圧伸縮機構12の外側面の中央には水平方向に突
起したキックピン58が固着してある。これらのキック
ピン57、58は前記キック機構8の上端と接触し、昇
降機構4の初期上昇を助けるものである。
【0031】次に、図5は前記昇降機構4を構成する一
方の油圧伸縮機構11の内部構造を断面にして示したも
のである。この図5において、外ケース13、14はそ
れぞれが断面が長方形状をした細長い角パイプ状をして
おり、外ケース13、14の一側面を密着させて両者が
一体となるように連結させてある。そして、外ケース1
3、14の両端の側面にはそれぞれが平板状のローラー
ボックス17、18が固着させてある。この外ケース1
3の内部には、その図5中左開口から太シリンダー25
が移動自在に挿入してあり、太シリンダー25の上下に
固着した一対のガイドレール21が太シリンダー25の
周囲を覆うように固着してあり、太シリンダー25とガ
イドレール21とは一体となって外ケース13内で移動
することができる。そして、前記ローラーボックス17
に軸支してあるローラー40、41がガイドレール21
の外周に接触し、このローラー40、41によってガイ
ドレール21および太シリンダー25がその移動方向を
規制されて移動することができる。この太シリンダー2
5は断面が円形をした中空のパイプ状をしており、この
太シリンダー25の先端開口(図5中において右側)か
ら内部に向かって太ロッド44が挿入させてあり、太ロ
ッド44の先端にはブロック状をしたロッドヘッド46
が固着してあり、このロッドヘッド46はローラーボッ
クス18にピンで連結されている。従って、太シリンダ
ー25内に圧力油が供給されると太シリンダー25は太
ロッド44を押し出そうとするが、ロッドヘッド46が
ローラーボックス18に固定されているため、太シリン
ダー25、ガイドレール21の全体は外ケース13より
図5中において左側に押し出されることになる。
方の油圧伸縮機構11の内部構造を断面にして示したも
のである。この図5において、外ケース13、14はそ
れぞれが断面が長方形状をした細長い角パイプ状をして
おり、外ケース13、14の一側面を密着させて両者が
一体となるように連結させてある。そして、外ケース1
3、14の両端の側面にはそれぞれが平板状のローラー
ボックス17、18が固着させてある。この外ケース1
3の内部には、その図5中左開口から太シリンダー25
が移動自在に挿入してあり、太シリンダー25の上下に
固着した一対のガイドレール21が太シリンダー25の
周囲を覆うように固着してあり、太シリンダー25とガ
イドレール21とは一体となって外ケース13内で移動
することができる。そして、前記ローラーボックス17
に軸支してあるローラー40、41がガイドレール21
の外周に接触し、このローラー40、41によってガイ
ドレール21および太シリンダー25がその移動方向を
規制されて移動することができる。この太シリンダー2
5は断面が円形をした中空のパイプ状をしており、この
太シリンダー25の先端開口(図5中において右側)か
ら内部に向かって太ロッド44が挿入させてあり、太ロ
ッド44の先端にはブロック状をしたロッドヘッド46
が固着してあり、このロッドヘッド46はローラーボッ
クス18にピンで連結されている。従って、太シリンダ
ー25内に圧力油が供給されると太シリンダー25は太
ロッド44を押し出そうとするが、ロッドヘッド46が
ローラーボックス18に固定されているため、太シリン
ダー25、ガイドレール21の全体は外ケース13より
図5中において左側に押し出されることになる。
【0032】また、外ケース14の内部には、その図5
中右開口から細シリンダー26が移動自在に挿入してあ
り、細シリンダー26の上下に固着した一対のガイドレ
ール22が細シリンダー26の周囲を覆うように固着し
てあり、細シリンダー26とガイドレール22とは一体
となって外ケース14内で移動することができる。そし
て、前記ローラーボックス18に軸支してあるローラー
42、43がガイドレール22の外周に接触し、このロ
ーラー42、43によってガイドレール22および細シ
リンダー26がその移動方向を規制されて移動すること
ができる。この細シリンダー26は断面が円形をした中
空のパイプ状をしており、この細シリンダー26の先端
開口(図5中において左側)から内部に向かって細ロッ
ド45が挿入させてあり、細ロッド45の先端にはブロ
ック状をしたロッドヘッド47が固着してあり、このロ
ッドヘッド47はローラーボックス17にピンで連結さ
れている。従って、細シリンダー26内に油圧が供給さ
れると、細シリンダー26は細ロッド45を押し出そう
とするが、ロッドヘッド47がローラーボックス17に
固定されているため、細シリンダー26、ガイドレール
22の全体は外ケース14より図5中において右側に押
し出されることになる。
中右開口から細シリンダー26が移動自在に挿入してあ
り、細シリンダー26の上下に固着した一対のガイドレ
ール22が細シリンダー26の周囲を覆うように固着し
てあり、細シリンダー26とガイドレール22とは一体
となって外ケース14内で移動することができる。そし
て、前記ローラーボックス18に軸支してあるローラー
42、43がガイドレール22の外周に接触し、このロ
ーラー42、43によってガイドレール22および細シ
リンダー26がその移動方向を規制されて移動すること
ができる。この細シリンダー26は断面が円形をした中
空のパイプ状をしており、この細シリンダー26の先端
開口(図5中において左側)から内部に向かって細ロッ
ド45が挿入させてあり、細ロッド45の先端にはブロ
ック状をしたロッドヘッド47が固着してあり、このロ
ッドヘッド47はローラーボックス17にピンで連結さ
れている。従って、細シリンダー26内に油圧が供給さ
れると、細シリンダー26は細ロッド45を押し出そう
とするが、ロッドヘッド47がローラーボックス17に
固定されているため、細シリンダー26、ガイドレール
22の全体は外ケース14より図5中において右側に押
し出されることになる。
【0033】このようにして、油圧伸縮機構11の内部
にある太シリンダー25、細シリンダー26に油圧が供
給されると、太シリンダー25、細シリンダー26はそ
れぞれ外ケース13、14より押し出され、太シリンダ
ー25、細シリンダー26の両端の距離が大きくなるよ
うに変化させられる。
にある太シリンダー25、細シリンダー26に油圧が供
給されると、太シリンダー25、細シリンダー26はそ
れぞれ外ケース13、14より押し出され、太シリンダ
ー25、細シリンダー26の両端の距離が大きくなるよ
うに変化させられる。
【0034】また、図6は前記昇降機構4を構成する他
方の油圧伸縮機構12の内部構造を断面にして示したも
のである。この図6における断面構造は、前記図5で示
した油圧伸縮機構11の構造を上下に反転した構造とほ
ぼ同様である。この油圧伸縮機構12の構成では、太径
の太シリンダー27が上部にあり、細径の細シリンダー
28が下部に位置している。この図6において分かるよ
うに、外ケース15、16はそれぞれが断面が長方形状
をした細長い角パイプ状をしており、外ケース15、1
6の一側面を密着させて両者が一体となるように連結さ
せてある。そして、外ケース15、16の両端の側面に
はそれぞれが平板状のローラーボックス19、20が固
着させてある。
方の油圧伸縮機構12の内部構造を断面にして示したも
のである。この図6における断面構造は、前記図5で示
した油圧伸縮機構11の構造を上下に反転した構造とほ
ぼ同様である。この油圧伸縮機構12の構成では、太径
の太シリンダー27が上部にあり、細径の細シリンダー
28が下部に位置している。この図6において分かるよ
うに、外ケース15、16はそれぞれが断面が長方形状
をした細長い角パイプ状をしており、外ケース15、1
6の一側面を密着させて両者が一体となるように連結さ
せてある。そして、外ケース15、16の両端の側面に
はそれぞれが平板状のローラーボックス19、20が固
着させてある。
【0035】この外ケース15の内部には、その図5中
左開口から太シリンダー27が移動自在に挿入してあ
り、太シリンダー27の上下に固着した一対のガイドレ
ール23が太シリンダー27の周囲を覆うように固着し
てあり、太シリンダー27とガイドレール23とは一体
となって外ケース15内で移動することができる。そし
て、前記ローラーボックス19に軸支してあるローラー
48、49がガイドレール23の外周に接触し、このロ
ーラー48、49によってガイドレール23および太シ
リンダー27がその移動方向を規制されて移動すること
ができる。この太シリンダー27は断面が円形をした中
空のパイプ状をしており、この太シリンダー27の先端
開口(図6中において右側)から内部に向かって太ロッ
ド52が挿入させてあり、太ロッド52の先端にはブロ
ック状をしたロッドヘッド54が固着してあり、このロ
ッドヘッド54はローラーボックス20にピンで連結さ
れている。従って、太シリンダー27内に油圧が供給さ
れると、太シリンダー27は太ロッド52を押し出そう
とするが、ロッドヘッド54がローラーボックス20に
固定されているため、太シリンダー27、ガイドレール
23の全体は外ケース15より図6中において左側に押
し出されることになる。
左開口から太シリンダー27が移動自在に挿入してあ
り、太シリンダー27の上下に固着した一対のガイドレ
ール23が太シリンダー27の周囲を覆うように固着し
てあり、太シリンダー27とガイドレール23とは一体
となって外ケース15内で移動することができる。そし
て、前記ローラーボックス19に軸支してあるローラー
48、49がガイドレール23の外周に接触し、このロ
ーラー48、49によってガイドレール23および太シ
リンダー27がその移動方向を規制されて移動すること
ができる。この太シリンダー27は断面が円形をした中
空のパイプ状をしており、この太シリンダー27の先端
開口(図6中において右側)から内部に向かって太ロッ
ド52が挿入させてあり、太ロッド52の先端にはブロ
ック状をしたロッドヘッド54が固着してあり、このロ
ッドヘッド54はローラーボックス20にピンで連結さ
れている。従って、太シリンダー27内に油圧が供給さ
れると、太シリンダー27は太ロッド52を押し出そう
とするが、ロッドヘッド54がローラーボックス20に
固定されているため、太シリンダー27、ガイドレール
23の全体は外ケース15より図6中において左側に押
し出されることになる。
【0036】また、外ケース16の内部には、その図6
中右開口から細シリンダー28が移動自在に挿入してあ
り、細シリンダー28の上下に固着した一対のガイドレ
ール24が細シリンダー28の周囲を覆うように固着し
てあり、細シリンダー28とガイドレール24とは一体
となって外ケース16内で移動することができる。そし
て、前記ローラーボックス20に軸支してあるローラー
50、51がガイドレール24の外周に接触し、このロ
ーラー50、51によってガイドレール24および細シ
リンダー28がその移動方向を規制されて移動すること
ができる。この細シリンダー28は断面が円形をした中
空のパイプ状をしており、この細シリンダー28の先端
開口(図5中において左側)から内部に向かって細ロッ
ド53が挿入させてあり、細ロッド53の先端にはブロ
ック状をしたロッドヘッド55が固着してあり、このロ
ッドヘッド55はローラーボックス19にピンで連結さ
れている。従って、細シリンダー28内に油圧が供給さ
れると、細シリンダー28は細ロッド53を押し出そう
とするが、ロッドヘッド55がローラーボックス19に
固定されているため、細シリンダー28、ガイドレール
24の全体は外ケース16より図6中において右側に押
し出されることになる。
中右開口から細シリンダー28が移動自在に挿入してあ
り、細シリンダー28の上下に固着した一対のガイドレ
ール24が細シリンダー28の周囲を覆うように固着し
てあり、細シリンダー28とガイドレール24とは一体
となって外ケース16内で移動することができる。そし
て、前記ローラーボックス20に軸支してあるローラー
50、51がガイドレール24の外周に接触し、このロ
ーラー50、51によってガイドレール24および細シ
リンダー28がその移動方向を規制されて移動すること
ができる。この細シリンダー28は断面が円形をした中
空のパイプ状をしており、この細シリンダー28の先端
開口(図5中において左側)から内部に向かって細ロッ
ド53が挿入させてあり、細ロッド53の先端にはブロ
ック状をしたロッドヘッド55が固着してあり、このロ
ッドヘッド55はローラーボックス19にピンで連結さ
れている。従って、細シリンダー28内に油圧が供給さ
れると、細シリンダー28は細ロッド53を押し出そう
とするが、ロッドヘッド55がローラーボックス19に
固定されているため、細シリンダー28、ガイドレール
24の全体は外ケース16より図6中において右側に押
し出されることになる。
【0037】このようにして、油圧伸縮機構12の内部
にある太シリンダー27、細シリンダー28に油圧が供
給されると、太シリンダー27、細シリンダー28はそ
れぞれ外ケース15、16より押し出され、太シリンダ
ー27、細シリンダー28の両端の距離が大きくなるよ
うに変化させられる。
にある太シリンダー27、細シリンダー28に油圧が供
給されると、太シリンダー27、細シリンダー28はそ
れぞれ外ケース15、16より押し出され、太シリンダ
ー27、細シリンダー28の両端の距離が大きくなるよ
うに変化させられる。
【0038】また、図7は前記図5におけるAーA矢視
の断面構造を示すものである。この図のように、下側に
ある太シリンダー25は上側の細シリンダー26に対し
てその外径、内径が大きくなるように設定してあり、ま
た、ガイドレール21もガイドレール22に対して外形
を大きく設定してある。しかしながら、コの字形の断面
をしたガイドレール21が上下から太シリンダー25に
溶接されていることから、一対のガイドレール21、太
シリンダー25によって形成された外形は長方形となっ
ており、その外形は外ケース13の内形より少し小さく
設定してあり、ガイドレール21、太シリンダー25の
移動において外ケース13と接触しないようになってい
る。同様に、断面がコの字形をしたガイドレール22は
細シリンダー26の上下に固定されており、ガイドレー
ル22、細シリンダー26によって形成された外形は長
方形となっており、その外形は外ケース14の内形より
少し小さく設定してあり、ガイドレール22、細シリン
ダー26の移動において外ケース14と接触しないよう
になっている。
の断面構造を示すものである。この図のように、下側に
ある太シリンダー25は上側の細シリンダー26に対し
てその外径、内径が大きくなるように設定してあり、ま
た、ガイドレール21もガイドレール22に対して外形
を大きく設定してある。しかしながら、コの字形の断面
をしたガイドレール21が上下から太シリンダー25に
溶接されていることから、一対のガイドレール21、太
シリンダー25によって形成された外形は長方形となっ
ており、その外形は外ケース13の内形より少し小さく
設定してあり、ガイドレール21、太シリンダー25の
移動において外ケース13と接触しないようになってい
る。同様に、断面がコの字形をしたガイドレール22は
細シリンダー26の上下に固定されており、ガイドレー
ル22、細シリンダー26によって形成された外形は長
方形となっており、その外形は外ケース14の内形より
少し小さく設定してあり、ガイドレール22、細シリン
ダー26の移動において外ケース14と接触しないよう
になっている。
【0039】次に、図8は、図5における外ケース1
3、14の一方の開口(図5において左側)の部分を拡
大して示したものである。この図によりその構造が分か
るように、太シリンダー25の上下にはその軸方向と平
行となるように上下から断面コ字形をしたガイドレール
21が固定してあり、一対のガイドレール21、太シリ
ンダー25が一体となった構造となっている。そして、
ガイドレール21の上下の面にはローラー40、41が
接触しており、このローラー40、41によってガイド
レール21がその長さ方向に自由に移動出来るように保
持している。
3、14の一方の開口(図5において左側)の部分を拡
大して示したものである。この図によりその構造が分か
るように、太シリンダー25の上下にはその軸方向と平
行となるように上下から断面コ字形をしたガイドレール
21が固定してあり、一対のガイドレール21、太シリ
ンダー25が一体となった構造となっている。そして、
ガイドレール21の上下の面にはローラー40、41が
接触しており、このローラー40、41によってガイド
レール21がその長さ方向に自由に移動出来るように保
持している。
【0040】次に、図9は、図5における太シリンダー
25の内部の構造を示す断面図である。この太シリンダ
ー25はその一端(図9において右側)が開口した断面
円筒形のパイプ状をしており、この太シリンダー25の
外周の上下にはその長さ方向に沿ってガイドレール21
が固着してある。そして、太シリンダー25の内部には
太シリンダー25の内周面と気密に接触するピストン6
0が摺動自在に挿入してあり、このピストン60の右側
には、太シリンダー25の右側開口から挿入された太ロ
ッド44の先端が連結させてある。また、太シリンダー
25の左端開口にはリング状をしたシリンダーキャップ
61が気密に嵌め合わされており、シリンダーキャップ
61の内周面は太ロッド44の外周面に対し気密に、か
つ、摺動自在に接触している。この太ロッド44の右端
にはブロック状をしたロッドヘッド46が連結してあ
り、このロッドヘッド46により太ロッド44の右端開
口を閉鎖してある。そして、この太ロッド44の内部に
はその長さ方向に渡って同調パイプ62が挿入してあ
り、同調パイプ62の先端(図9において左側)はピス
トン60の中心軸を貫通させてあり、その後端(図9に
おいて右側)はロッドヘッド46の側面に噛み合わせて
ある。また、ロッドヘッド46には油圧を流動させるた
めのポート64、65が形成してあり、ポート64は太
ロッド44の内部空間と連通させてあり、ポート65は
同調パイプ62の内部空間と連通させてある。この太シ
リンダー25の根元(図9において左側)には油圧を流
動させるためのポート63が形成してあり、このポート
63と太シリンダー25の圧力室の内部空間とは給油路
66で連通させてある。さらに、太ロッド44の先端で
あってピストン60に近い位置には、太ロッド44の内
外周を連通させるための導通穴67が開口させてある。
25の内部の構造を示す断面図である。この太シリンダ
ー25はその一端(図9において右側)が開口した断面
円筒形のパイプ状をしており、この太シリンダー25の
外周の上下にはその長さ方向に沿ってガイドレール21
が固着してある。そして、太シリンダー25の内部には
太シリンダー25の内周面と気密に接触するピストン6
0が摺動自在に挿入してあり、このピストン60の右側
には、太シリンダー25の右側開口から挿入された太ロ
ッド44の先端が連結させてある。また、太シリンダー
25の左端開口にはリング状をしたシリンダーキャップ
61が気密に嵌め合わされており、シリンダーキャップ
61の内周面は太ロッド44の外周面に対し気密に、か
つ、摺動自在に接触している。この太ロッド44の右端
にはブロック状をしたロッドヘッド46が連結してあ
り、このロッドヘッド46により太ロッド44の右端開
口を閉鎖してある。そして、この太ロッド44の内部に
はその長さ方向に渡って同調パイプ62が挿入してあ
り、同調パイプ62の先端(図9において左側)はピス
トン60の中心軸を貫通させてあり、その後端(図9に
おいて右側)はロッドヘッド46の側面に噛み合わせて
ある。また、ロッドヘッド46には油圧を流動させるた
めのポート64、65が形成してあり、ポート64は太
ロッド44の内部空間と連通させてあり、ポート65は
同調パイプ62の内部空間と連通させてある。この太シ
リンダー25の根元(図9において左側)には油圧を流
動させるためのポート63が形成してあり、このポート
63と太シリンダー25の圧力室の内部空間とは給油路
66で連通させてある。さらに、太ロッド44の先端で
あってピストン60に近い位置には、太ロッド44の内
外周を連通させるための導通穴67が開口させてある。
【0041】次に、図10は、図5における細シリンダ
ー26の内部の構成を示す断面図である。この細シリン
ダー26はその一端(図10において左側)が開口した
断面円筒形のパイプ状をしており、この細シリンダー2
6の外周の上下にはその長さ方向に沿ってガイドレール
22が固着してある。そして、細シリンダー26の内部
には細シリンダー26の内周面と気密に接触するピスト
ン70が摺動自在に挿通してあり、このピストン70の
左側には細シリンダー26の左端開口から挿入させた細
ロッド45の先端が連結させてある。また、細シリンダ
ー26の右端開口にはリング状をしたシリンダーキャッ
プ71が気密に嵌め合わされており、シリンダーキャッ
プ71の内周面は細ロッド45の外周面に対し気密に、
かつ、摺動自在に接触している。この細ロッド45の左
端にはブロック状をしたロッドヘッド47が連結してあ
り、このロッドヘッド47により細ロッド45の左端開
口を閉鎖してある。そして、この細ロッド45の内部に
はその長さ方向に渡って同調パイプ72が挿通してあ
り、同調パイプ72の先端(図10において右側)はピ
ストン70の中心軸を貫通させてあり、後端(図10に
おいて左側)はロッドヘッド47の側面に噛み合わせて
ある。また、ロッドヘッド47には油圧を流動させるた
めのポート74、75が形成してあり、ポート74は細
ロッド45の内部空間に連通させてあり、ポート75は
同調パイプ72の内部空間に連通してある。さらに、細
ロッド45の先端であってピストン70に近い位置に
は、細ロッド45の内外周を連通させるための導通穴7
6が開口させてある。
ー26の内部の構成を示す断面図である。この細シリン
ダー26はその一端(図10において左側)が開口した
断面円筒形のパイプ状をしており、この細シリンダー2
6の外周の上下にはその長さ方向に沿ってガイドレール
22が固着してある。そして、細シリンダー26の内部
には細シリンダー26の内周面と気密に接触するピスト
ン70が摺動自在に挿通してあり、このピストン70の
左側には細シリンダー26の左端開口から挿入させた細
ロッド45の先端が連結させてある。また、細シリンダ
ー26の右端開口にはリング状をしたシリンダーキャッ
プ71が気密に嵌め合わされており、シリンダーキャッ
プ71の内周面は細ロッド45の外周面に対し気密に、
かつ、摺動自在に接触している。この細ロッド45の左
端にはブロック状をしたロッドヘッド47が連結してあ
り、このロッドヘッド47により細ロッド45の左端開
口を閉鎖してある。そして、この細ロッド45の内部に
はその長さ方向に渡って同調パイプ72が挿通してあ
り、同調パイプ72の先端(図10において右側)はピ
ストン70の中心軸を貫通させてあり、後端(図10に
おいて左側)はロッドヘッド47の側面に噛み合わせて
ある。また、ロッドヘッド47には油圧を流動させるた
めのポート74、75が形成してあり、ポート74は細
ロッド45の内部空間に連通させてあり、ポート75は
同調パイプ72の内部空間に連通してある。さらに、細
ロッド45の先端であってピストン70に近い位置に
は、細ロッド45の内外周を連通させるための導通穴7
6が開口させてある。
【0042】次に、図11は、図6における太シリンダ
ー27の内部の構造を示す断面図である。この太シリン
ダー27はその一端(図11において右側)が開口した
断面円筒形のパイプ状をしており、この太シリンダー2
7の外周の上下にはその長さ方向に沿ってガイドレール
23が固着してある。そして、太シリンダー27の内部
には太シリンダー27の内周面と気密に接触するピスト
ン80が摺動自在に挿入してあり、このピストン80の
右側には、太シリンダー27の右側開口から挿入された
太ロッド52の先端が連結させてある。また、太シリン
ダー27の右端開口にはリング状をしたシリンダーキャ
ップ81が気密に嵌め合わされており、シリンダーキャ
ップ81の内周面は太ロッド52の外周面に対し気密
に、かつ、摺動自在に接触している。この太ロッド52
の右端にはブロック状をしたロッドヘッド54が連結し
てあり、このロッドヘッド54により太ロッド52の右
端開口を閉鎖してある。そして、この太ロッド52の内
部にはその長さ方向に渡って同調パイプ82が挿入して
あり、同調パイプ82の先端(図11において左側)は
ピストン80の中心軸を貫通させてあり、後端(図11
において右側)はロッドヘッド54の側面に噛み合わせ
てある。また、ロッドヘッド54には油圧を流動させる
ためのポート83、84が形成してあり、ポート83は
太ロッド52の内部空間に連通してあり、ポート84は
同調パイプ82の内部空間に連通してある。さらに、太
ロッド52の先端であってピストン80に近い位置に
は、太ロッド52の内外周を連通させるための導通穴8
5が開口させてある。
ー27の内部の構造を示す断面図である。この太シリン
ダー27はその一端(図11において右側)が開口した
断面円筒形のパイプ状をしており、この太シリンダー2
7の外周の上下にはその長さ方向に沿ってガイドレール
23が固着してある。そして、太シリンダー27の内部
には太シリンダー27の内周面と気密に接触するピスト
ン80が摺動自在に挿入してあり、このピストン80の
右側には、太シリンダー27の右側開口から挿入された
太ロッド52の先端が連結させてある。また、太シリン
ダー27の右端開口にはリング状をしたシリンダーキャ
ップ81が気密に嵌め合わされており、シリンダーキャ
ップ81の内周面は太ロッド52の外周面に対し気密
に、かつ、摺動自在に接触している。この太ロッド52
の右端にはブロック状をしたロッドヘッド54が連結し
てあり、このロッドヘッド54により太ロッド52の右
端開口を閉鎖してある。そして、この太ロッド52の内
部にはその長さ方向に渡って同調パイプ82が挿入して
あり、同調パイプ82の先端(図11において左側)は
ピストン80の中心軸を貫通させてあり、後端(図11
において右側)はロッドヘッド54の側面に噛み合わせ
てある。また、ロッドヘッド54には油圧を流動させる
ためのポート83、84が形成してあり、ポート83は
太ロッド52の内部空間に連通してあり、ポート84は
同調パイプ82の内部空間に連通してある。さらに、太
ロッド52の先端であってピストン80に近い位置に
は、太ロッド52の内外周を連通させるための導通穴8
5が開口させてある。
【0043】次に、図12は、図6における細シリンダ
ー28の内部の構成を示す断面図である。この細シリン
ダー28はその一端(図12において左側)が開口した
断面円筒形のパイプ状をしており、この細シリンダー2
8の外周の上下にはその長さ方向に沿ってガイドレール
24が固着してある。そして、細シリンダー28の内部
には細シリンダー28の内周面と気密に接触するピスト
ン90が摺動自在に挿通してあり、このピストン90の
左側には細シリンダー28の左端開口から挿入させた細
ロッド53の先端が連結させてある。また、細シリンダ
ー28の右端開口にはリング状をしたシリンダーキャッ
プ91が気密に嵌め合わされており、シリンダーキャッ
プ91の内周面は細ロッド53の外周面に対し気密に、
かつ、摺動自在に接触している。この細ロッド53の左
端にはブロック状をしたロッドヘッド55が連結してあ
り、このロッドヘッド55により細ロッド53の右端開
口を閉鎖してある。そして、この細ロッド53の内部に
はその長さ方向に渡って同調パイプ92が挿通してあ
り、同調パイプ92の先端(図12において右側)はピ
ストン90の中心軸を貫通させてあり、後端(図12に
おいて左側)はロッドヘッド55の側面に噛み合わせて
ある。また、ロッドヘッド55には油圧を流動させるた
めのポート94、95が形成してあり、ポート94は細
ロッド53の内部空間に連通させてあり、ポート95は
同調パイプ92の内部空間に連通してある。そして、細
シリンダー28の先端(図12において左側)付近であ
ってシリンダーキャップ91に接近した位置には、細シ
リンダー28の内部と連通するポート93が形成してあ
り、このポート93には細径をした給油パイプ96の一
端が連結してある。この給油パイプ96は細シリンダー
28とガイドレール24の間の空間に配置され、細シリ
ンダー28の根元付近にまで延長し、細シリンダー28
の根元付近においてポート97に連通してある。さら
に、細ロッド53の先端であってピストン90に近い位
置には、細ロッド93の内外周を連通させるための導通
穴98が開口させてある。
ー28の内部の構成を示す断面図である。この細シリン
ダー28はその一端(図12において左側)が開口した
断面円筒形のパイプ状をしており、この細シリンダー2
8の外周の上下にはその長さ方向に沿ってガイドレール
24が固着してある。そして、細シリンダー28の内部
には細シリンダー28の内周面と気密に接触するピスト
ン90が摺動自在に挿通してあり、このピストン90の
左側には細シリンダー28の左端開口から挿入させた細
ロッド53の先端が連結させてある。また、細シリンダ
ー28の右端開口にはリング状をしたシリンダーキャッ
プ91が気密に嵌め合わされており、シリンダーキャッ
プ91の内周面は細ロッド53の外周面に対し気密に、
かつ、摺動自在に接触している。この細ロッド53の左
端にはブロック状をしたロッドヘッド55が連結してあ
り、このロッドヘッド55により細ロッド53の右端開
口を閉鎖してある。そして、この細ロッド53の内部に
はその長さ方向に渡って同調パイプ92が挿通してあ
り、同調パイプ92の先端(図12において右側)はピ
ストン90の中心軸を貫通させてあり、後端(図12に
おいて左側)はロッドヘッド55の側面に噛み合わせて
ある。また、ロッドヘッド55には油圧を流動させるた
めのポート94、95が形成してあり、ポート94は細
ロッド53の内部空間に連通させてあり、ポート95は
同調パイプ92の内部空間に連通してある。そして、細
シリンダー28の先端(図12において左側)付近であ
ってシリンダーキャップ91に接近した位置には、細シ
リンダー28の内部と連通するポート93が形成してあ
り、このポート93には細径をした給油パイプ96の一
端が連結してある。この給油パイプ96は細シリンダー
28とガイドレール24の間の空間に配置され、細シリ
ンダー28の根元付近にまで延長し、細シリンダー28
の根元付近においてポート97に連通してある。さら
に、細ロッド53の先端であってピストン90に近い位
置には、細ロッド93の内外周を連通させるための導通
穴98が開口させてある。
【0044】次に、図13は前述の太シリンダー25と
細シリンダー26における内部断面の形状を示すために
切断する位置を示すものである。この図13における太
シリンダー25のBーB矢視の切断位置は図9における
BーB矢視の切断位置と同一であり、太シリンダー25
の先端付近での切断位置である。また、図13における
細シリンダー26のCーC矢視の切断位置は図10にお
けるCーC矢視の切断位置と同一であり、細シリンダー
26の根元付近での切断位置である。この図13で示さ
れた切断位置における断面形状は図14で示され、Bー
Bの矢視断面は図中の下部に示され、太シリンダー2
5、太ロッド44、同調パイプ62がやや同心円に配置
されている。このように区画された太シリンダー25の
空間のうち、太シリンダー25と太ロッド44によって
形成されたドーナッツ状の部分の断面積をXとし、太ロ
ッド44と同調パイプ62によって形成されたドーナッ
ツ状の部分の断面積をYとする。また、CーCの矢視断
面は図中の上部に示され、この断面では細シリンダー2
6の内部空間の断面がそのまま示され、この細シリンダ
ー26の内部空間の断面積をZとする。そして、太シリ
ンダー25、太ロッド44、同調パイプ62と細シリン
ダー26の各部の形状の関連においては、断面積Zは断
面積XとYの合計と一致するように設定しておく。同様
に、図11、図12におけるDーD、EーE矢視の断面
構造も同様な関係にあり、DーDの矢視断面における断
面積の合計はEーEの矢視断面における断面積と一致さ
せておく。
細シリンダー26における内部断面の形状を示すために
切断する位置を示すものである。この図13における太
シリンダー25のBーB矢視の切断位置は図9における
BーB矢視の切断位置と同一であり、太シリンダー25
の先端付近での切断位置である。また、図13における
細シリンダー26のCーC矢視の切断位置は図10にお
けるCーC矢視の切断位置と同一であり、細シリンダー
26の根元付近での切断位置である。この図13で示さ
れた切断位置における断面形状は図14で示され、Bー
Bの矢視断面は図中の下部に示され、太シリンダー2
5、太ロッド44、同調パイプ62がやや同心円に配置
されている。このように区画された太シリンダー25の
空間のうち、太シリンダー25と太ロッド44によって
形成されたドーナッツ状の部分の断面積をXとし、太ロ
ッド44と同調パイプ62によって形成されたドーナッ
ツ状の部分の断面積をYとする。また、CーCの矢視断
面は図中の上部に示され、この断面では細シリンダー2
6の内部空間の断面がそのまま示され、この細シリンダ
ー26の内部空間の断面積をZとする。そして、太シリ
ンダー25、太ロッド44、同調パイプ62と細シリン
ダー26の各部の形状の関連においては、断面積Zは断
面積XとYの合計と一致するように設定しておく。同様
に、図11、図12におけるDーD、EーE矢視の断面
構造も同様な関係にあり、DーDの矢視断面における断
面積の合計はEーEの矢視断面における断面積と一致さ
せておく。
【0045】次に、図15は前述した昇降機構4の中央
に設けてある回動連結体38の断面構造を示すものであ
る。前述のように、油圧伸縮機構11は外ケース13と
外ケース14を密着して組合せることで形成されてお
り、その内側面には薄肉の円筒形をした外連結リング1
00が固着してあり、外連結リング100の先端にはリ
ング状をした内連結リング101が固着してある。ま
た、前述の油圧伸縮機構12は外ケース15、16を密
着して組合せることで形成されており、この外ケース1
5、16の内側面には円筒形をした取付リング102が
固着してある。この内連結リング101の先端にはリン
グ状をした外リング103が密着してあり、内連結リン
グ101と外リング103とはボルト106によって締
めつけ固定させてある。また、取付リング102の側面
にはリング状をした内リング104が密着させてあり、
取付リング102と内リング104とはボルト107に
よって締めつけ固定してある。そして、外リング103
の内周と内リング104の外周の間に形成した溝には複
数個のベアリング105を挿入させてあり、このベアリ
ング105によって外リング103と内リング104が
円滑に回動するのを保持している。このように外連結リ
ング100、内連結リング101、取付リング102等
によって、油圧伸縮機構11と油圧伸縮機構12の両者
は相対的に反対方向に回動自在となるよう保持され、か
つ、左右方向には離れないように規制されている。
に設けてある回動連結体38の断面構造を示すものであ
る。前述のように、油圧伸縮機構11は外ケース13と
外ケース14を密着して組合せることで形成されてお
り、その内側面には薄肉の円筒形をした外連結リング1
00が固着してあり、外連結リング100の先端にはリ
ング状をした内連結リング101が固着してある。ま
た、前述の油圧伸縮機構12は外ケース15、16を密
着して組合せることで形成されており、この外ケース1
5、16の内側面には円筒形をした取付リング102が
固着してある。この内連結リング101の先端にはリン
グ状をした外リング103が密着してあり、内連結リン
グ101と外リング103とはボルト106によって締
めつけ固定させてある。また、取付リング102の側面
にはリング状をした内リング104が密着させてあり、
取付リング102と内リング104とはボルト107に
よって締めつけ固定してある。そして、外リング103
の内周と内リング104の外周の間に形成した溝には複
数個のベアリング105を挿入させてあり、このベアリ
ング105によって外リング103と内リング104が
円滑に回動するのを保持している。このように外連結リ
ング100、内連結リング101、取付リング102等
によって、油圧伸縮機構11と油圧伸縮機構12の両者
は相対的に反対方向に回動自在となるよう保持され、か
つ、左右方向には離れないように規制されている。
【0046】前述の外連結リング100、内連結リング
101、取付リング102は内部が空洞のため、これら
によって円筒形をした空間が形成されており、外連結リ
ング100の内部空間には円筒形をした外ジョイント1
12が収納されており、取付リング102の内部にはや
はり円筒形をした内ジョイント113が挿入されてい
る。この外ジョイント112、内ジョイント113によ
り、油圧を一方から他方に流動させるとともに相互に回
転できる、従来から知られているスイベルジョイント1
14が構成されている。そして、外連結リング100の
外周には、4カ所に等間隔となるようにポート挿通穴1
08、109(他の2カ所は図15では表示されない)
が開口してあり、外ジョイント112に固着されたポー
ト128、ポート129がポート挿通穴108、109
を通過して外部に突出してある。また、取付リング10
2の外周には、4カ所に等間隔となるようにポート挿通
穴110、111(他の2カ所は図15では表示されな
い)が開口してあり、内ジョイント113に固着された
ポート132、ポート133はポート挿通穴110、1
11を通過して外部に突出してある。この構成により、
ポート128、ポート129からの圧力油をポート13
2、ポート133に流動させることができる。
101、取付リング102は内部が空洞のため、これら
によって円筒形をした空間が形成されており、外連結リ
ング100の内部空間には円筒形をした外ジョイント1
12が収納されており、取付リング102の内部にはや
はり円筒形をした内ジョイント113が挿入されてい
る。この外ジョイント112、内ジョイント113によ
り、油圧を一方から他方に流動させるとともに相互に回
転できる、従来から知られているスイベルジョイント1
14が構成されている。そして、外連結リング100の
外周には、4カ所に等間隔となるようにポート挿通穴1
08、109(他の2カ所は図15では表示されない)
が開口してあり、外ジョイント112に固着されたポー
ト128、ポート129がポート挿通穴108、109
を通過して外部に突出してある。また、取付リング10
2の外周には、4カ所に等間隔となるようにポート挿通
穴110、111(他の2カ所は図15では表示されな
い)が開口してあり、内ジョイント113に固着された
ポート132、ポート133はポート挿通穴110、1
11を通過して外部に突出してある。この構成により、
ポート128、ポート129からの圧力油をポート13
2、ポート133に流動させることができる。
【0047】次に、図16は前記スイベルジョイント1
14の内部の構造を示しすものである。このスイベルジ
ョイント114の構造は従来から知られており、軸方向
の回転を妨げないとともに、相互に回転する外ジョイン
ト112、内ジョイント113の間で圧力油を流動させ
ることができる。この外ジョイント112は円筒形状を
しており、この外ジョイント112の内部には円筒形状
をした内ジョイント113が気密にかつ回転自在に挿入
させられている。この外ジョイント112の内周面には
4条の溝状をした内環状溝116、117、118、1
19が等間隔に切削形成してあり、内ジョイント113
の外周には4条の外環状溝120、121、122、1
23が等間隔に切削形成してある。この内環状溝116
に対して外環状溝120が対向し、内環状溝117に対
して外環状溝121が対向し、内環状溝118に対し外
環状溝122が対向し、内環状溝119に対し外環状溝
123が対向し、このような組合せによりスイベルジョ
イント114の内部には4つのリング状をした油圧の流
動空間が形成される。そして、外ジョイント112の外
周には4つのポート128、129、130、131
(図16においてはポート130、131は図示され
ず、図17、図18に示される)が油圧ホースに連結で
きるように放射状に突起させてある。そして、内ジョイ
ント113の内部には横断面(図16の状態)で平行と
なり、縦断面(図18の状態)で90度づづ放射状に離
れて配置された4つの導油路124、125、126、
127が形成してあり、導油路124は外環状溝120
に、導油路125は外環状溝122に、導油路126は
外環状溝121に、導油路127は外環状溝123にそ
れぞれ接続してある。そして、これらの導油路124、
125、126、127は内ジョイント113の根元付
近(図16で右側)にまで延長し、内ジョイント113
の根元付近で十字形となるように放射状に向けられてい
て、それぞれの終端には油圧ホース等と連結するための
ポート132、133、134、135(図16におい
てはポート134、135は図示されず、図17、図1
8に示される)が固着してある。このような構成によ
り、外ジョイント112と内ジョイント113は相対的
に回動することができ、ポート128は内環状溝11
6、外環状溝120、導油路124を介してポート13
2と常時連通している。同様に、ポート129はポート
133と、ポート130はポート134と、ポート13
1はポート135とそれぞれ常時連通していることにな
る。この連通している構造は図17を参照すれば理解す
るのが簡単である。
14の内部の構造を示しすものである。このスイベルジ
ョイント114の構造は従来から知られており、軸方向
の回転を妨げないとともに、相互に回転する外ジョイン
ト112、内ジョイント113の間で圧力油を流動させ
ることができる。この外ジョイント112は円筒形状を
しており、この外ジョイント112の内部には円筒形状
をした内ジョイント113が気密にかつ回転自在に挿入
させられている。この外ジョイント112の内周面には
4条の溝状をした内環状溝116、117、118、1
19が等間隔に切削形成してあり、内ジョイント113
の外周には4条の外環状溝120、121、122、1
23が等間隔に切削形成してある。この内環状溝116
に対して外環状溝120が対向し、内環状溝117に対
して外環状溝121が対向し、内環状溝118に対し外
環状溝122が対向し、内環状溝119に対し外環状溝
123が対向し、このような組合せによりスイベルジョ
イント114の内部には4つのリング状をした油圧の流
動空間が形成される。そして、外ジョイント112の外
周には4つのポート128、129、130、131
(図16においてはポート130、131は図示され
ず、図17、図18に示される)が油圧ホースに連結で
きるように放射状に突起させてある。そして、内ジョイ
ント113の内部には横断面(図16の状態)で平行と
なり、縦断面(図18の状態)で90度づづ放射状に離
れて配置された4つの導油路124、125、126、
127が形成してあり、導油路124は外環状溝120
に、導油路125は外環状溝122に、導油路126は
外環状溝121に、導油路127は外環状溝123にそ
れぞれ接続してある。そして、これらの導油路124、
125、126、127は内ジョイント113の根元付
近(図16で右側)にまで延長し、内ジョイント113
の根元付近で十字形となるように放射状に向けられてい
て、それぞれの終端には油圧ホース等と連結するための
ポート132、133、134、135(図16におい
てはポート134、135は図示されず、図17、図1
8に示される)が固着してある。このような構成によ
り、外ジョイント112と内ジョイント113は相対的
に回動することができ、ポート128は内環状溝11
6、外環状溝120、導油路124を介してポート13
2と常時連通している。同様に、ポート129はポート
133と、ポート130はポート134と、ポート13
1はポート135とそれぞれ常時連通していることにな
る。この連通している構造は図17を参照すれば理解す
るのが簡単である。
【0048】また、図18は図16におけるFーF矢視
の断面を示したものであり、内ジョイント113の内部
には90度づつ角度を離して4つの導油路124、12
5、126、127が形成してある。そして、外ジョイ
ント112の外周にも同様に90度づつ角度を離してポ
ート128、129、130、131が固着してあり、
それぞれがリング状となった内環状溝116、117、
118、119と外環状溝120、121、122、1
23で形成された空間に連通させてある。図18におい
ては、内環状溝119と外環状溝123により形成され
た空間にポート131が連通している状態を示してい
る。同様にして、他の内環状溝116、117、11
8、外環状溝120、121、122により形成された
空間にもこの図18と同様にポート128、129、1
30がそれぞれ連通している。次に、図19は本実施例
における油圧伸縮機構11と12を組み合わせる前の状
態を示すものである。前記図1ないし図6では示されて
いないが、外連結リング100の外周には放射状に4本
の油圧ホース138、137、139、140が連結し
てある。この内、油圧ホース138、139はロッドヘ
ッド46に設けたポート64、65に連通させてあり、
油圧ホース139、140はロッドヘッド47に設けた
ポート74、75に接続してある。同様に、取付リング
102の外周には放射状に4本の油圧ホース141、1
42、143、144が接続してあり、油圧ホース14
1、142はロッドヘッド54に設けたポート83、8
4に接続してあり、油圧ホース143、144はロッド
ヘッド55に形成してたポート94、95に連通してあ
る。
の断面を示したものであり、内ジョイント113の内部
には90度づつ角度を離して4つの導油路124、12
5、126、127が形成してある。そして、外ジョイ
ント112の外周にも同様に90度づつ角度を離してポ
ート128、129、130、131が固着してあり、
それぞれがリング状となった内環状溝116、117、
118、119と外環状溝120、121、122、1
23で形成された空間に連通させてある。図18におい
ては、内環状溝119と外環状溝123により形成され
た空間にポート131が連通している状態を示してい
る。同様にして、他の内環状溝116、117、11
8、外環状溝120、121、122により形成された
空間にもこの図18と同様にポート128、129、1
30がそれぞれ連通している。次に、図19は本実施例
における油圧伸縮機構11と12を組み合わせる前の状
態を示すものである。前記図1ないし図6では示されて
いないが、外連結リング100の外周には放射状に4本
の油圧ホース138、137、139、140が連結し
てある。この内、油圧ホース138、139はロッドヘ
ッド46に設けたポート64、65に連通させてあり、
油圧ホース139、140はロッドヘッド47に設けた
ポート74、75に接続してある。同様に、取付リング
102の外周には放射状に4本の油圧ホース141、1
42、143、144が接続してあり、油圧ホース14
1、142はロッドヘッド54に設けたポート83、8
4に接続してあり、油圧ホース143、144はロッド
ヘッド55に形成してたポート94、95に連通してあ
る。
【0049】次に、図20は本実施例における油圧回路
の構成を示すものである。前述の車体1に内蔵したモー
ター、エンジン等の原動機149には油圧ポンプ147
が従動させてあり、この油圧ポンプ147の吸引側には
圧力油を貯留した油タンク148を連通させてあり、油
圧ポンプ147の吐出側には三方に回路を切換える切換
弁150を接続してあり、切換弁150の戻り側は前記
油タンク148に連通させてある。この切換弁150の
一方の出力にはポート63が接続してあり、切換弁15
0の他方の出力にはポート97が接続してある。
の構成を示すものである。前述の車体1に内蔵したモー
ター、エンジン等の原動機149には油圧ポンプ147
が従動させてあり、この油圧ポンプ147の吸引側には
圧力油を貯留した油タンク148を連通させてあり、油
圧ポンプ147の吐出側には三方に回路を切換える切換
弁150を接続してあり、切換弁150の戻り側は前記
油タンク148に連通させてある。この切換弁150の
一方の出力にはポート63が接続してあり、切換弁15
0の他方の出力にはポート97が接続してある。
【0050】また、前述したように、スイベルジョイン
ト114によって油圧伸縮機構11と12の間で油圧回
路を形成するように構成している。すなわち、ポート6
5には油圧ホース137の一端を接続してあり、油圧ホ
ース137の他端は外ジョイント112、内ジョイント
113を介して油圧ホース141に接続し、油圧ホース
141の終端はポート84に接続してある。また、ポー
ト64には油圧ホース138の一端が接続してあり、油
圧ホース138の他端は外ジョイント112、内ジョイ
ント113を介して油圧ホース143に接続してあり、
油圧ホース143の終端はポート95に接続してある。
また、ポート75には油圧ホース139の先端が接続し
てあり、油圧ホース139の他端は外ジョイント11
2、内ジョイント113を介して油圧ホース142に接
続してあり、油圧ホース142の終端はポート83に接
続してある。また、ポート74には油圧ホース140の
先端が接続してあり、油圧ホース140の他端は外ジョ
イント112、内ジョイント113を介して油圧ホース
144に接続してあり、油圧ホース144の終端はポー
ト94に接続してある。
ト114によって油圧伸縮機構11と12の間で油圧回
路を形成するように構成している。すなわち、ポート6
5には油圧ホース137の一端を接続してあり、油圧ホ
ース137の他端は外ジョイント112、内ジョイント
113を介して油圧ホース141に接続し、油圧ホース
141の終端はポート84に接続してある。また、ポー
ト64には油圧ホース138の一端が接続してあり、油
圧ホース138の他端は外ジョイント112、内ジョイ
ント113を介して油圧ホース143に接続してあり、
油圧ホース143の終端はポート95に接続してある。
また、ポート75には油圧ホース139の先端が接続し
てあり、油圧ホース139の他端は外ジョイント11
2、内ジョイント113を介して油圧ホース142に接
続してあり、油圧ホース142の終端はポート83に接
続してある。また、ポート74には油圧ホース140の
先端が接続してあり、油圧ホース140の他端は外ジョ
イント112、内ジョイント113を介して油圧ホース
144に接続してあり、油圧ホース144の終端はポー
ト94に接続してある。
【0051】次に、本実施例の作用に付いて説明する。
【0052】この高所作業車を作動させるためには、先
ず車体1に収納した原動機149をバッテリーあるいは
ガソリンにより始動し、原動機149によって油圧ポン
プ147を駆動させる。この油圧ポンプ147が油タン
ク148より圧力油を吸引し、高所作業車の各部に圧力
油を供給することで各種の動作ができることになる。こ
の高所作業車を操作するには、昇降台5に搭乗した作業
員が制御箱7のレバー等を操作することによって行われ
る。
ず車体1に収納した原動機149をバッテリーあるいは
ガソリンにより始動し、原動機149によって油圧ポン
プ147を駆動させる。この油圧ポンプ147が油タン
ク148より圧力油を吸引し、高所作業車の各部に圧力
油を供給することで各種の動作ができることになる。こ
の高所作業車を操作するには、昇降台5に搭乗した作業
員が制御箱7のレバー等を操作することによって行われ
る。
【0053】先ず、図3に示すように昇降台5を最下位
置に降下した状態から、図2に示すように昇降台5を最
大高さ位置にまで持ち上げる操作の手順を説明する。こ
の上昇の操作では、前記切換弁150を「正側」に切換
え、油圧ポンプ147から発生した圧力油をポート63
に供給する。すると、供給された圧力油は太シリンダー
25の内部に形成した給油路66を通過した後、太シリ
ンダー25の圧力室に供給される。このため、供給され
た圧力油は太シリンダー25の内部で膨張し、図9にお
けるピストン60を図9中で右方向に押し出し、太ロッ
ド44を太シリンダー25より外部に押し出す作用をす
ることになる。この太シリンダー25の圧力室に供給さ
れた圧力油は、同時に同調パイプ62の内部を通過して
ポート65より外部に流出し、油圧ホース137、スイ
ベルジョイント114、油圧ホース141を経由してポ
ート84にまで供給される。このポート84に流入して
圧力油は同調パイプ82を通過し、太シリンダー27の
内部にある圧力室に供給される。このため、供給された
圧力油は太シリンダー27の内部で膨張し、図11にお
けるピストン80を図11中で右方向に押し出し、太ロ
ッド52を太シリンダー27より外部に押し出す作用を
することになる。
置に降下した状態から、図2に示すように昇降台5を最
大高さ位置にまで持ち上げる操作の手順を説明する。こ
の上昇の操作では、前記切換弁150を「正側」に切換
え、油圧ポンプ147から発生した圧力油をポート63
に供給する。すると、供給された圧力油は太シリンダー
25の内部に形成した給油路66を通過した後、太シリ
ンダー25の圧力室に供給される。このため、供給され
た圧力油は太シリンダー25の内部で膨張し、図9にお
けるピストン60を図9中で右方向に押し出し、太ロッ
ド44を太シリンダー25より外部に押し出す作用をす
ることになる。この太シリンダー25の圧力室に供給さ
れた圧力油は、同時に同調パイプ62の内部を通過して
ポート65より外部に流出し、油圧ホース137、スイ
ベルジョイント114、油圧ホース141を経由してポ
ート84にまで供給される。このポート84に流入して
圧力油は同調パイプ82を通過し、太シリンダー27の
内部にある圧力室に供給される。このため、供給された
圧力油は太シリンダー27の内部で膨張し、図11にお
けるピストン80を図11中で右方向に押し出し、太ロ
ッド52を太シリンダー27より外部に押し出す作用を
することになる。
【0054】このようにして、図9では太シリンダー2
5より太ロッド44が押し出され、同時に図11では太
シリンダー27より太ロッド52が押し出されることに
なる。しかしながら、太ロッド44に固着してあるロッ
ドヘッド46はローラーボックス18に連結してあり、
太ロッド52に固着してあるロッドヘッド54はローラ
ーボックス20に連結してあることから、太ロッド4
4、52は外ケース13、15に対してはその位置を変
えることができず、相対的に太シリンダー25、27が
外ケース13、15より外部に突出するようにして移動
させられることになる。このため、図5に示すように太
シリンダー25とガイドレール21は、ローラー40、
41に案内されながら外ケース13の内部より図5中で
左方向に押し出される。また、図6で示すように太シリ
ンダー27とガイドレール23は、ローラー48、49
に案内されながら外ケース15の内部より図6中で左方
向に押し出される。
5より太ロッド44が押し出され、同時に図11では太
シリンダー27より太ロッド52が押し出されることに
なる。しかしながら、太ロッド44に固着してあるロッ
ドヘッド46はローラーボックス18に連結してあり、
太ロッド52に固着してあるロッドヘッド54はローラ
ーボックス20に連結してあることから、太ロッド4
4、52は外ケース13、15に対してはその位置を変
えることができず、相対的に太シリンダー25、27が
外ケース13、15より外部に突出するようにして移動
させられることになる。このため、図5に示すように太
シリンダー25とガイドレール21は、ローラー40、
41に案内されながら外ケース13の内部より図5中で
左方向に押し出される。また、図6で示すように太シリ
ンダー27とガイドレール23は、ローラー48、49
に案内されながら外ケース15の内部より図6中で左方
向に押し出される。
【0055】次に、前述のようにピストン60が太シリ
ンダー25の内部で図9中で右側に移動すると、図9中
における太シリンダー25の右側の排出室の容積が縮小
されることになる。このため、太シリンダー25の内側
と太ロッド44の外側であってピストン60の右側の空
間に収納されていた圧力油は導通穴67を通過して太ロ
ッド44の内部に流入し、その後に圧力油はポート64
より外部に流出する。このポート64から流出した圧力
油は油圧ホース138、スイベルジョイント114、油
圧ホース143を介してポート95に伝えられ、同調パ
イプ92を通過して細シリンダー28の圧力室の空間に
供給される。このため、供給された圧力油は細シリンダ
ー28の圧力室内で膨張し、ピストン90を細シリンダ
ー28に対して図12中で左方向に押し出す作用をす
る。また、同様に、ピストン80が太シリンダー27の
内部で図11中で右側に移動すると、図11中における
太シリンダー27の右側の排出室の容積が縮小されるこ
とになる。このため、太シリンダー27の内側と太ロッ
ド52の外側であってピストン80の右側の空間に収納
されていた圧力油は導通穴85を通過して太ロッド52
の内部に流入し、その後に圧力油はポート83より外部
に流出する。このポート83から流出した圧力油は油圧
ホース142、スイベルジョイント114、油圧ホース
139を介してポート75に供給される。このため、供
給された圧力油は同調パイプ72を通過して細シリンダ
ー26の圧力室の空間に供給される。このため、供給さ
れた圧力油は細シリンダー26の圧力室で膨張し、ピス
トン70を細シリンダー26に対して図10中で左方向
に押し出す作用をする。
ンダー25の内部で図9中で右側に移動すると、図9中
における太シリンダー25の右側の排出室の容積が縮小
されることになる。このため、太シリンダー25の内側
と太ロッド44の外側であってピストン60の右側の空
間に収納されていた圧力油は導通穴67を通過して太ロ
ッド44の内部に流入し、その後に圧力油はポート64
より外部に流出する。このポート64から流出した圧力
油は油圧ホース138、スイベルジョイント114、油
圧ホース143を介してポート95に伝えられ、同調パ
イプ92を通過して細シリンダー28の圧力室の空間に
供給される。このため、供給された圧力油は細シリンダ
ー28の圧力室内で膨張し、ピストン90を細シリンダ
ー28に対して図12中で左方向に押し出す作用をす
る。また、同様に、ピストン80が太シリンダー27の
内部で図11中で右側に移動すると、図11中における
太シリンダー27の右側の排出室の容積が縮小されるこ
とになる。このため、太シリンダー27の内側と太ロッ
ド52の外側であってピストン80の右側の空間に収納
されていた圧力油は導通穴85を通過して太ロッド52
の内部に流入し、その後に圧力油はポート83より外部
に流出する。このポート83から流出した圧力油は油圧
ホース142、スイベルジョイント114、油圧ホース
139を介してポート75に供給される。このため、供
給された圧力油は同調パイプ72を通過して細シリンダ
ー26の圧力室の空間に供給される。このため、供給さ
れた圧力油は細シリンダー26の圧力室で膨張し、ピス
トン70を細シリンダー26に対して図10中で左方向
に押し出す作用をする。
【0056】このようにして、図10では細シリンダー
26より細ロッド45が押し出され、同時に図12では
細シリンダー28より細ロッド53が押し出されること
になる。しかしながら、細ロッド45に固着してあるロ
ッドヘッド47はローラーボックス17に連結してあ
り、細ロッド53に固着してあるロッドヘッド55はロ
ーラーボックス19に連結してあることから、細ロッド
45、53は外ケース14、16に対してはその位置を
変えることができず、相対的に細シリンダー26、28
が外ケース14、16より外部に突出するようにして移
動させられることになる。このため、図5に示すように
細シリンダー26とガイドレール22は、ローラー4
2、43に案内されながら外ケース14の内部より図5
中で右方向に押し出される。また、図6で示すように細
シリンダー28とガイドレール24は、ローラー50、
51に案内されながら外ケース16の内部より図6中で
右方向に押し出される。
26より細ロッド45が押し出され、同時に図12では
細シリンダー28より細ロッド53が押し出されること
になる。しかしながら、細ロッド45に固着してあるロ
ッドヘッド47はローラーボックス17に連結してあ
り、細ロッド53に固着してあるロッドヘッド55はロ
ーラーボックス19に連結してあることから、細ロッド
45、53は外ケース14、16に対してはその位置を
変えることができず、相対的に細シリンダー26、28
が外ケース14、16より外部に突出するようにして移
動させられることになる。このため、図5に示すように
細シリンダー26とガイドレール22は、ローラー4
2、43に案内されながら外ケース14の内部より図5
中で右方向に押し出される。また、図6で示すように細
シリンダー28とガイドレール24は、ローラー50、
51に案内されながら外ケース16の内部より図6中で
右方向に押し出される。
【0057】また、図10において、細シリンダー26
内でピストン70が左方向に移動すると、細シリンダー
26の内側と細ロッド45の外側の間であってピストン
70の左側の排出室の空間に残留してた圧力油は導通穴
76より細ロッド45の内部に流入し、ポート74より
より外部に流出する。このポート74から流出した圧力
油は油圧ホース140、スイベルジョイント114、油
圧ホース144を介してポート94に伝えられる。この
ポート94から細ロッド53の内部に流入した圧力油は
導通穴98から細シリンダー28の内側と細ロッド53
の間の空間に流動することになる。同時に、図12にお
いて、細シリンダー28内でピストン90が左方向に移
動すると、細シリンダー28の内側と細ロッド53の外
側の間であってピストン90の左側の排出室の空間に残
留してた圧力油は導通穴93より細シリンダー28の外
部に放出される。このようにして、ピストン70、90
が摺動することにより、細シリンダー26、28の排出
側に残留していた圧力油はその流路が規制されているた
め、両者は混ぜられてポート93より排出され、給油パ
イプ96、ポート97、切換弁150を通過して油タン
ク148に戻されることになる。
内でピストン70が左方向に移動すると、細シリンダー
26の内側と細ロッド45の外側の間であってピストン
70の左側の排出室の空間に残留してた圧力油は導通穴
76より細ロッド45の内部に流入し、ポート74より
より外部に流出する。このポート74から流出した圧力
油は油圧ホース140、スイベルジョイント114、油
圧ホース144を介してポート94に伝えられる。この
ポート94から細ロッド53の内部に流入した圧力油は
導通穴98から細シリンダー28の内側と細ロッド53
の間の空間に流動することになる。同時に、図12にお
いて、細シリンダー28内でピストン90が左方向に移
動すると、細シリンダー28の内側と細ロッド53の外
側の間であってピストン90の左側の排出室の空間に残
留してた圧力油は導通穴93より細シリンダー28の外
部に放出される。このようにして、ピストン70、90
が摺動することにより、細シリンダー26、28の排出
側に残留していた圧力油はその流路が規制されているた
め、両者は混ぜられてポート93より排出され、給油パ
イプ96、ポート97、切換弁150を通過して油タン
ク148に戻されることになる。
【0058】このように、ポート63に圧力油に供給さ
れると、圧力油が油圧伸縮機構11、12の各部に流動
し、太シリンダー25と27は同時に外ケース13、1
5から押し出される。これらの太シリンダー25と27
が伸長することにより、それぞれから排出された圧力油
が細シリンダー26と28に伝えられ、細シリンダー2
6と28は連動して外ケース14、16より押し出され
る。こうして、一か所のポート63に供給された圧力油
により油圧伸縮機構11、12の各両端からはそれぞれ
太シリンダー25、27、細シリンダー26、28が同
時に伸長することになり、回動連結体38を中心に放射
状に油圧伸縮機構11、12の両端が突び出すことにな
る。
れると、圧力油が油圧伸縮機構11、12の各部に流動
し、太シリンダー25と27は同時に外ケース13、1
5から押し出される。これらの太シリンダー25と27
が伸長することにより、それぞれから排出された圧力油
が細シリンダー26と28に伝えられ、細シリンダー2
6と28は連動して外ケース14、16より押し出され
る。こうして、一か所のポート63に供給された圧力油
により油圧伸縮機構11、12の各両端からはそれぞれ
太シリンダー25、27、細シリンダー26、28が同
時に伸長することになり、回動連結体38を中心に放射
状に油圧伸縮機構11、12の両端が突び出すことにな
る。
【0059】これらの太シリンダー25、27、細シリ
ンダー26、28が動作する際には、図14で示すよう
に、太径の太シリンダー25と細径の細シリンダー2
6、および太径の太シリンダー27と細径の細シリンダ
ー28と関連において、それらの断面積の相関関係は太
シリンダー25、27の排出側の断面積の合計(X+
Y)が細径の細シリンダー26、28の圧力側の断面積
Zと等しくなっている。このため、太シリンダー25が
太ロッド44に対して伸長していく際に排出される圧力
油の供給量は断面積(X+Y)に比例し、同時に細シリ
ンダー28が細ロッド53に対して伸長する際に必要な
圧力油は断面積Zに比例する。両者の断面積((X+
Y)とZ)は同一であることから、結果として太シリン
ダー25の伸長量と細シリンダー28の伸長量は同一と
なり、太シリンダー25と細シリンダー28はそれぞれ
同一の伸長量で移動することになる。また、太シリンダ
ー27が太ロッド52に対して伸長していく際に排出さ
れる圧力油の供給量は断面積(X+Y)に比例し、同時
に細シリンダー26が細ロッド45に対して伸長する際
に必要な圧力油は断面積Zに比例する。両者の断面積
((X+Y)とZ)は同一であることから、結果として
太シリンダー27の伸長量と細シリンダー26の伸長量
は同一となり、太シリンダー27と細シリンダー26は
それぞれ同期して同一の伸長量で移動することになる。
このような理由により、太シリンダー25、27、細シ
リンダー26、28はそれぞれが同一の伸長量で伸長す
ることになる。
ンダー26、28が動作する際には、図14で示すよう
に、太径の太シリンダー25と細径の細シリンダー2
6、および太径の太シリンダー27と細径の細シリンダ
ー28と関連において、それらの断面積の相関関係は太
シリンダー25、27の排出側の断面積の合計(X+
Y)が細径の細シリンダー26、28の圧力側の断面積
Zと等しくなっている。このため、太シリンダー25が
太ロッド44に対して伸長していく際に排出される圧力
油の供給量は断面積(X+Y)に比例し、同時に細シリ
ンダー28が細ロッド53に対して伸長する際に必要な
圧力油は断面積Zに比例する。両者の断面積((X+
Y)とZ)は同一であることから、結果として太シリン
ダー25の伸長量と細シリンダー28の伸長量は同一と
なり、太シリンダー25と細シリンダー28はそれぞれ
同一の伸長量で移動することになる。また、太シリンダ
ー27が太ロッド52に対して伸長していく際に排出さ
れる圧力油の供給量は断面積(X+Y)に比例し、同時
に細シリンダー26が細ロッド45に対して伸長する際
に必要な圧力油は断面積Zに比例する。両者の断面積
((X+Y)とZ)は同一であることから、結果として
太シリンダー27の伸長量と細シリンダー26の伸長量
は同一となり、太シリンダー27と細シリンダー26は
それぞれ同期して同一の伸長量で移動することになる。
このような理由により、太シリンダー25、27、細シ
リンダー26、28はそれぞれが同一の伸長量で伸長す
ることになる。
【0060】しかしながら、図3で示すように昇降台5
が最下位置にあるときには油圧伸縮機構11と12は平
行に配置されており、太シリンダー25、27、細シリ
ンダー26、細シリンダー28のそれぞれは間隔をおい
て平行に位置している。さらに、太シリンダー25、2
7、細シリンダー26、28のそれぞれの先端は軸支体
29、30、31、32にそれぞれ連結されているの
で、太シリンダー25、27、細シリンダー26、28
が外ケース13、14、15、16より伸長しようとし
て作用するが、その作用力は直接昇降台5を持ち上げる
応力にはならない。しかし、初期作動では油圧伸縮機構
11と12が平行に位置しており、太シリンダー25、
27、細シリンダー26、28の軸線が水平方向に少し
離れているので、この距離分が上方に向かう分力となっ
て作用し、昇降台5を持ち上げる作用をすることにな
る。さらに、キック機構8は常時上方に付勢していて、
キック機構8の上面にはそれぞれキックピン57、58
が接触しているため、キック機構8の付勢力でキックピ
ン57、58及び油圧伸縮機構11と12を持ち上げる
ように作用する。このようにして、 太シリンダー2
5、27、細シリンダー26、28から発生して上下方
向の分力とキック機構8の補助力の合計により、油圧伸
縮機構11、12は少し上方に持ち上げられ、上下から
潰した変形のX字形に変化する。このとき、回動連結体
38では、外連結リング100、取付リング102との
間にはベアリング105が介在しているため両者は相互
に自由に回動でき、外連結リング100、内連結リング
101、外リング103が連結されている油圧伸縮機構
11と、取付リング102、内リング104が連結され
ている油圧伸縮機構12とは相互に反対方向に回転する
ことができる。こうして、油圧伸縮機構11と12は相
対的に逆方向に回動し、油圧伸縮機構11と12がX字
形に変化するのを妨げることがなくなる。同時に、細シ
リンダー26、太シリンダー27もそれぞれ外ケース1
4、15から押し出されるため、前述の太シリンダー2
5、細シリンダー28の伸長力と相まって、油圧伸縮機
構11、12は両者を連結している回動連結体38を中
心軸として、4本の太シリンダー25、27、細シリン
ダー26、28は放射状となってX字形に拡大すること
になる。
が最下位置にあるときには油圧伸縮機構11と12は平
行に配置されており、太シリンダー25、27、細シリ
ンダー26、細シリンダー28のそれぞれは間隔をおい
て平行に位置している。さらに、太シリンダー25、2
7、細シリンダー26、28のそれぞれの先端は軸支体
29、30、31、32にそれぞれ連結されているの
で、太シリンダー25、27、細シリンダー26、28
が外ケース13、14、15、16より伸長しようとし
て作用するが、その作用力は直接昇降台5を持ち上げる
応力にはならない。しかし、初期作動では油圧伸縮機構
11と12が平行に位置しており、太シリンダー25、
27、細シリンダー26、28の軸線が水平方向に少し
離れているので、この距離分が上方に向かう分力となっ
て作用し、昇降台5を持ち上げる作用をすることにな
る。さらに、キック機構8は常時上方に付勢していて、
キック機構8の上面にはそれぞれキックピン57、58
が接触しているため、キック機構8の付勢力でキックピ
ン57、58及び油圧伸縮機構11と12を持ち上げる
ように作用する。このようにして、 太シリンダー2
5、27、細シリンダー26、28から発生して上下方
向の分力とキック機構8の補助力の合計により、油圧伸
縮機構11、12は少し上方に持ち上げられ、上下から
潰した変形のX字形に変化する。このとき、回動連結体
38では、外連結リング100、取付リング102との
間にはベアリング105が介在しているため両者は相互
に自由に回動でき、外連結リング100、内連結リング
101、外リング103が連結されている油圧伸縮機構
11と、取付リング102、内リング104が連結され
ている油圧伸縮機構12とは相互に反対方向に回転する
ことができる。こうして、油圧伸縮機構11と12は相
対的に逆方向に回動し、油圧伸縮機構11と12がX字
形に変化するのを妨げることがなくなる。同時に、細シ
リンダー26、太シリンダー27もそれぞれ外ケース1
4、15から押し出されるため、前述の太シリンダー2
5、細シリンダー28の伸長力と相まって、油圧伸縮機
構11、12は両者を連結している回動連結体38を中
心軸として、4本の太シリンダー25、27、細シリン
ダー26、28は放射状となってX字形に拡大すること
になる。
【0061】このように油圧伸縮機構11と12が少し
X字形に変化すると、外ケース13、14、15、16
より押し出される太シリンダー25、27、細シリンダ
ー26、28の伸長力は上下方向へ作用する分力が発生
し、昇降台5を上方に持ち上げる作用をする。こうし
て、昇降機構4を構成する油圧伸縮機構11と12は平
行に折り畳んだ状態から上下が潰れたX字形となり、次
いでX字形に変化し、昇降台5は最大高さ位置にまで上
昇し、図1、図2に示す状態にまで上昇することにな
る。このような順序により、油圧伸縮機構11、12か
ら伸長した太シリンダー25、27、細シリンダー2
6、28の両端間の長さは、外ケース13、14、1
5、16だけの長さの約三倍まで伸長する。この結果、
昇降台5は車体1よりも高い位置に持ち上げられる。所
定の高さまで昇降台5が持ち上げられたならば、作業員
が切換弁150を「中立」に復帰させると、ポート63
に供給された圧力油はその流動を停止し、昇降台5は持
ち上げられたその高さに保持される。こうして、圧力油
の流動を停止させることで昇降台5はその高さを維持
し、この状態で昇降台5に搭乗した作業員が高所におけ
る各種の建築作業、土木作業を行うことができる。
X字形に変化すると、外ケース13、14、15、16
より押し出される太シリンダー25、27、細シリンダ
ー26、28の伸長力は上下方向へ作用する分力が発生
し、昇降台5を上方に持ち上げる作用をする。こうし
て、昇降機構4を構成する油圧伸縮機構11と12は平
行に折り畳んだ状態から上下が潰れたX字形となり、次
いでX字形に変化し、昇降台5は最大高さ位置にまで上
昇し、図1、図2に示す状態にまで上昇することにな
る。このような順序により、油圧伸縮機構11、12か
ら伸長した太シリンダー25、27、細シリンダー2
6、28の両端間の長さは、外ケース13、14、1
5、16だけの長さの約三倍まで伸長する。この結果、
昇降台5は車体1よりも高い位置に持ち上げられる。所
定の高さまで昇降台5が持ち上げられたならば、作業員
が切換弁150を「中立」に復帰させると、ポート63
に供給された圧力油はその流動を停止し、昇降台5は持
ち上げられたその高さに保持される。こうして、圧力油
の流動を停止させることで昇降台5はその高さを維持
し、この状態で昇降台5に搭乗した作業員が高所におけ
る各種の建築作業、土木作業を行うことができる。
【0062】次に、昇降台5を上昇させた位置から下降
させるためには、前述とは逆に切換弁150を「逆」側
に切換え、油圧ポンプ147からの圧力油をポート97
に供給する。供給された圧力油は給油パイプ96、ポー
ト93を通過して細シリンダー28の排出側の空間に供
給され、細シリンダー28の内側と細ロッド53の外側
の間に流入してピストン90を図12中において右側に
移動させ、細ロッド53を細シリンダー28の内部に押
し入れるように作用する。同時に、流入した圧力油の一
部は導通穴98を通過して細ロッド53の内部を流動
し、ポート94から排出される。ポート94から放出さ
れた圧力油は油圧ホース144、スイベルジョイント1
14、油圧ホース140、ポート74を介して細ロッド
45の内部空間に流入する。この細ロッド45に流入し
た圧力油は導通穴76を通過して、細シリンダー26の
内周と細ロッド45の外周の間の空間に供給され、ピス
トン70を図10中で右方向に移動させる。
させるためには、前述とは逆に切換弁150を「逆」側
に切換え、油圧ポンプ147からの圧力油をポート97
に供給する。供給された圧力油は給油パイプ96、ポー
ト93を通過して細シリンダー28の排出側の空間に供
給され、細シリンダー28の内側と細ロッド53の外側
の間に流入してピストン90を図12中において右側に
移動させ、細ロッド53を細シリンダー28の内部に押
し入れるように作用する。同時に、流入した圧力油の一
部は導通穴98を通過して細ロッド53の内部を流動
し、ポート94から排出される。ポート94から放出さ
れた圧力油は油圧ホース144、スイベルジョイント1
14、油圧ホース140、ポート74を介して細ロッド
45の内部空間に流入する。この細ロッド45に流入し
た圧力油は導通穴76を通過して、細シリンダー26の
内周と細ロッド45の外周の間の空間に供給され、ピス
トン70を図10中で右方向に移動させる。
【0063】さて、細シリンダー28においてはピスト
ン90および細ロッド53が図12中において右方向に
移動されるが、細ロッド53に固着したロッドヘッド5
5がローラーボックス19に連結してあるため、相対的
に細シリンダー28とガイドレール24がローラー5
0、51に案内されながら外ケース16の内部に引き込
められる。同様に、細シリンダー26においてもピスト
ン70および細ロッド45が図10中において右方向に
移動されるが、細ロッド45に固着したロッドヘッド4
7がローラーボックス17に固定されていることから細
ロッド45、ピストン70は移動せず、細シリンダー2
6、ガイドレール22はローラー42、43に案内され
ながら外ケース14の内部に引き込められる。
ン90および細ロッド53が図12中において右方向に
移動されるが、細ロッド53に固着したロッドヘッド5
5がローラーボックス19に連結してあるため、相対的
に細シリンダー28とガイドレール24がローラー5
0、51に案内されながら外ケース16の内部に引き込
められる。同様に、細シリンダー26においてもピスト
ン70および細ロッド45が図10中において右方向に
移動されるが、細ロッド45に固着したロッドヘッド4
7がローラーボックス17に固定されていることから細
ロッド45、ピストン70は移動せず、細シリンダー2
6、ガイドレール22はローラー42、43に案内され
ながら外ケース14の内部に引き込められる。
【0064】前述のように、図12で示すように細シリ
ンダー28の内部でピストン90が右方向に移動する
と、細シリンダー28の圧力室に残留していた圧力油は
同調パイプ92を通過してポート95より排出される。
このポート95より排出された圧力油は油圧ホース14
3、スイベルジョイント114、油圧ホース138を通
過してポート64に流入し、図9で示すように同調パイ
プ62、導通穴67を通過して太シリンダー25の排出
室にまで流れ込む。このため、圧力油は太シリンダー2
5の排出室で膨張し、ピストン60を図9において左方
向に移動させる作用をする。また、図10で示すように
細シリンダー26の内部でピストン70が右方向に移動
すると、細シリンダー26の圧力室に残留していた圧力
油は同調パイプ72を通過してポート75より排出され
る。このポート75より排出された圧力油は油圧ホース
139、スイベルジョイント114、油圧ホース142
を通過してポート83に流入し、図11で示すように同
調パイプ82、導通穴85を通過して太シリンダー27
の排出室にまで流れ込む。このため、圧力油は太シリン
ダー27の排出室で膨張し、ピストン80を図11にお
いて左方向に移動させる作用をする。
ンダー28の内部でピストン90が右方向に移動する
と、細シリンダー28の圧力室に残留していた圧力油は
同調パイプ92を通過してポート95より排出される。
このポート95より排出された圧力油は油圧ホース14
3、スイベルジョイント114、油圧ホース138を通
過してポート64に流入し、図9で示すように同調パイ
プ62、導通穴67を通過して太シリンダー25の排出
室にまで流れ込む。このため、圧力油は太シリンダー2
5の排出室で膨張し、ピストン60を図9において左方
向に移動させる作用をする。また、図10で示すように
細シリンダー26の内部でピストン70が右方向に移動
すると、細シリンダー26の圧力室に残留していた圧力
油は同調パイプ72を通過してポート75より排出され
る。このポート75より排出された圧力油は油圧ホース
139、スイベルジョイント114、油圧ホース142
を通過してポート83に流入し、図11で示すように同
調パイプ82、導通穴85を通過して太シリンダー27
の排出室にまで流れ込む。このため、圧力油は太シリン
ダー27の排出室で膨張し、ピストン80を図11にお
いて左方向に移動させる作用をする。
【0065】さて、太シリンダー25においてはピスト
ン60および太ロッド44が図9中において左方向に移
動されるが、太ロッド44に固着したロッドヘッド46
がローラーボックス18に連結してあるため、相対的に
太シリンダー25とガイドレール21がローラー40、
41に案内されながら外ケース13の内部に引き込めら
れる。同様に、太シリンダー27においてもピストン8
0および太ロッド52が図11中において右方向に移動
されるが、太ロッド52に固着したロッドヘッド54が
ローラーボックス20に固定されていることから太ロッ
ド52、ピストン80は移動せず、太シリンダー27、
ガイドレール23はローラー48、49に案内されなが
ら外ケース15の内部に引き込められる。
ン60および太ロッド44が図9中において左方向に移
動されるが、太ロッド44に固着したロッドヘッド46
がローラーボックス18に連結してあるため、相対的に
太シリンダー25とガイドレール21がローラー40、
41に案内されながら外ケース13の内部に引き込めら
れる。同様に、太シリンダー27においてもピストン8
0および太ロッド52が図11中において右方向に移動
されるが、太ロッド52に固着したロッドヘッド54が
ローラーボックス20に固定されていることから太ロッ
ド52、ピストン80は移動せず、太シリンダー27、
ガイドレール23はローラー48、49に案内されなが
ら外ケース15の内部に引き込められる。
【0066】このようにして、X字形のように放射状に
拡大していた太シリンダー25、27、細シリンダー2
6、28はそれぞれ外ケース13、14、15、16の
内部に引き込められ、太シリンダー25と細シリンダー
26の先端間の距離、太シリンダー27と細シリンダー
28の先端間の距離はそれぞれ縮小され、油圧伸縮機構
11、12によって形成されていたX字形の長さが順次
縮小し、昇降機構4は上下から押し潰されたX字形に変
化する。この時に、太シリンダー25、27、細シリン
ダー26、28が外ケース13、14、15、16に収
納される移動量は同期しており、太シリンダー25、2
7、細シリンダー26、28はそれぞれ同じ速度で収納
される。このため、昇降機構4の上部に載置してある昇
降台5は徐々に降下することになる。そして、ガイドレ
ール21、太シリンダー25が外ケース13の内部に、
細シリンダー26、ガイドレール22が外ケース14の
内部に、ガイドレール23、太シリンダー27が外ケー
ス15の内部に、ガイドレール24、細シリンダー28
が外ケース16の内部にそれぞれ収納されると、図3、
図4で示されるように昇降台5は車体1の上面に接近す
る最下位置に下降して、その作動を停止する。その後、
切換弁150を「中立」状態に戻すことにより、高所作
業車の降下の機能が停止する。
拡大していた太シリンダー25、27、細シリンダー2
6、28はそれぞれ外ケース13、14、15、16の
内部に引き込められ、太シリンダー25と細シリンダー
26の先端間の距離、太シリンダー27と細シリンダー
28の先端間の距離はそれぞれ縮小され、油圧伸縮機構
11、12によって形成されていたX字形の長さが順次
縮小し、昇降機構4は上下から押し潰されたX字形に変
化する。この時に、太シリンダー25、27、細シリン
ダー26、28が外ケース13、14、15、16に収
納される移動量は同期しており、太シリンダー25、2
7、細シリンダー26、28はそれぞれ同じ速度で収納
される。このため、昇降機構4の上部に載置してある昇
降台5は徐々に降下することになる。そして、ガイドレ
ール21、太シリンダー25が外ケース13の内部に、
細シリンダー26、ガイドレール22が外ケース14の
内部に、ガイドレール23、太シリンダー27が外ケー
ス15の内部に、ガイドレール24、細シリンダー28
が外ケース16の内部にそれぞれ収納されると、図3、
図4で示されるように昇降台5は車体1の上面に接近す
る最下位置に下降して、その作動を停止する。その後、
切換弁150を「中立」状態に戻すことにより、高所作
業車の降下の機能が停止する。
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、昇
降機構は角パイプ状をした外ケース内に収納した油圧シ
リンダーを移動させることができ、X字形に拡大・縮小
させることで昇降台を上昇あるいは下降させることがで
きる。そして、油圧シリンダーの基部を車体あるいは昇
降台に連結し、油圧伸縮機構の連結をスイベルジョイン
トによって行っているため、従来のように長い高圧ホー
スを弛ませて取り回す必要がなくなり、構造が極めて簡
単となる。そして、高圧ホースを取り回す必要がなくな
ったことから、製造、保守が容易となり、長期の使用が
可能となるものである。
降機構は角パイプ状をした外ケース内に収納した油圧シ
リンダーを移動させることができ、X字形に拡大・縮小
させることで昇降台を上昇あるいは下降させることがで
きる。そして、油圧シリンダーの基部を車体あるいは昇
降台に連結し、油圧伸縮機構の連結をスイベルジョイン
トによって行っているため、従来のように長い高圧ホー
スを弛ませて取り回す必要がなくなり、構造が極めて簡
単となる。そして、高圧ホースを取り回す必要がなくな
ったことから、製造、保守が容易となり、長期の使用が
可能となるものである。
【図1】本発明の一実施例の高所作業車を示す全体の斜
視図である。
視図である。
【図2】高所作業車の昇降台を最大高さ位置に持ち上げ
た状態を示す側面図である。
た状態を示す側面図である。
【図3】高所作業車の昇降台を最低高さ位置に降ろした
状態を示す側面図である。
状態を示す側面図である。
【図4】高所作業車の昇降台を最低高さ位置に降ろした
状態を示す背面図である。
状態を示す背面図である。
【図5】昇降機構を構成する一方の一組の油圧伸縮機構
の構造を示す断面図である。
の構造を示す断面図である。
【図6】昇降機構を構成する他方の一組の油圧伸縮機構
の構造を示す断面図である。
の構造を示す断面図である。
【図7】図5中における油圧伸縮機構のAーA矢視を示
す断面図である。
す断面図である。
【図8】一方の油圧伸縮機構の内部の構造を示す一部破
断した組立図である。
断した組立図である。
【図9】一方の油圧伸縮機構の太シリンダーの構造を示
す断面図である。
す断面図である。
【図10】一方の油圧伸縮機構の細シリンダーの構造を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図11】他方の油圧伸縮機構の太シリンダーの構造を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図12】他方の油圧伸縮機構の細シリンダーの構造を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図13】一方の油圧伸縮機構の構造を示すために破断
する位置を示す説明図である。
する位置を示す説明図である。
【図14】図13によって破断した油圧伸縮機構の断面
積を示す説明図である。
積を示す説明図である。
【図15】二組の油圧伸縮機構を連結する回動導通機構
の断面図である。
の断面図である。
【図16】スイベルジョイントの構造を示す断面図であ
る。
る。
【図17】スイベルジョイント内に形成したの油路を示
す説明図である。
す説明図である。
【図18】スイベルジョイントを図16中でFーF矢視
した断面図である。
した断面図である。
【図19】二組の油圧伸縮機構に接続した配管を示す分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図20】本実施例における油圧供給の流路を示す油圧
回路図である。 1 車体 4 昇降機構 5 昇降台 11 油圧伸縮機構 12 油圧伸縮機構 25 太シリンダー 26 細シリンダー 27 太シリンダー 28 細シリンダー 38 回動連結体 44 太ロッド 45 細ロッド 52 太ロッド 53 細ロッド 60 ピストン 62 同調パイプ 70 ピストン 72 同調パイプ 80 ピストン 82 同調パイプ 90 ピストン 92 同調パイプ 100 外連結リング 102 取付リング 112 外ジョイント 113 内ジョイント 114 スイベルジョイント 116 内環状溝 117 内環状溝 118 内環状溝 119 内環状溝 120 外環状溝 121 外環状溝 122 外環状溝 123 外環状溝 124 導油路 125 導油路 126 導油路 127 導油路 137 油圧ホース 138 油圧ホース 139 油圧ホース 140 油圧ホース 141 油圧ホース 142 油圧ホース 143 油圧ホース 144 油圧ホース
回路図である。 1 車体 4 昇降機構 5 昇降台 11 油圧伸縮機構 12 油圧伸縮機構 25 太シリンダー 26 細シリンダー 27 太シリンダー 28 細シリンダー 38 回動連結体 44 太ロッド 45 細ロッド 52 太ロッド 53 細ロッド 60 ピストン 62 同調パイプ 70 ピストン 72 同調パイプ 80 ピストン 82 同調パイプ 90 ピストン 92 同調パイプ 100 外連結リング 102 取付リング 112 外ジョイント 113 内ジョイント 114 スイベルジョイント 116 内環状溝 117 内環状溝 118 内環状溝 119 内環状溝 120 外環状溝 121 外環状溝 122 外環状溝 123 外環状溝 124 導油路 125 導油路 126 導油路 127 導油路 137 油圧ホース 138 油圧ホース 139 油圧ホース 140 油圧ホース 141 油圧ホース 142 油圧ホース 143 油圧ホース 144 油圧ホース
Claims (9)
- 【請求項1】 移動出来る車体と、この車体の上方に位
置して上下に昇降できる昇降台と、車体と昇降台の間に
介在されて上下に伸縮できる昇降機構とを有する高所作
業車において、昇降機構は中央で回動自在に連結された
少なくとも一対の油圧伸縮機構から成り、各油圧伸縮機
構は平行に配置した内部中空の細長い一対の外ケースで
構成され、、各外ケース内には油圧シリンダーを摺動自
在に挿通し、各油圧シリンダーのシリンダーロッドの先
端を外ケースに連結し、各油圧伸縮機構の一方の油圧シ
リンダーの基部を車体に連結し、他方の油圧シリンダー
の基部を昇降台に連結させ、側面から視て昇降機構がX
字形となるように構成し、各油圧シリンダーに同時に油
圧を供給することで各油圧シリンダーを各外ケースより
同期して作動させ、昇降台を持ち上げさせることを特徴
とする高所作業車。 - 【請求項2】 各油圧シリンダーの側面にはそれぞれ長
さ方向に沿って細長いガイドレールを固着し、各外ケー
スの開口付近に軸支したガイドローラーの外周にガイド
レールを接触させ、ガイドローラーによって油圧シリン
ダーとガイドレールを外ケースから出没できるように保
持させたことを特徴とする請求項1記載の高所作業車。 - 【請求項3】 昇降機構を構成する一対の外ケースの中
央をスイベルジョイントで回動自在に連結し、このスイ
ベルジョイントにより一方の外ケースに収納した一対の
油圧シリンダーと他方の外ケースに収納した一対の油圧
シリンダーとの間で圧力油の流動を行わせることを特徴
とする請求項1、2記載の高所作業車。 - 【請求項4】 各油圧伸縮機構を構成する一対の油圧シ
リンダーの内、一方の油圧シリンダーの圧力断面積を太
径に形成し、他方の油圧シリンダーの圧力断面積を細径
に形成したことを特徴とする請求項1、2、3記載の高
所作業車。 - 【請求項5】 各油圧伸縮機構を構成する一対の油圧シ
リンダーの内、一方の油圧シリンダーの圧力断面積を太
径に形成し、他方の油圧シリンダーの圧力断面積を細径
に形成し、一方の油圧伸縮機構の太径の油圧シリンダー
の基部を車体の一方に連結し、他方の油圧伸縮機構の細
径の油圧シリンダーの基部を車体の他方に連結し、一方
の油圧伸縮機構の細径の油圧シリンダーの基部を昇降台
の他方に連結し、他方の油圧伸縮機構の太径の油圧シリ
ンダーの基部を昇降台の一方に連結したことを特徴とす
る請求項1、2、3、4記載の高所作業車。 - 【請求項6】 移動出来る車体と、この車体の上方に位
置して上下に昇降できる昇降台と、車体と昇降台の間に
介在されて上下に伸縮できる昇降機構とを有する高所作
業車において、昇降機構は中央で回動自在に連結された
少なくとも一対の油圧伸縮機構から成り、各油圧伸縮機
構は平行に配置した内部中空の細長い一対の外ケースで
構成され、、各外ケース内には油圧シリンダーを摺動自
在に挿通し、各油圧シリンダーのシリンダーロッドの先
端を外ケースに連結し、各油圧伸縮機構の一方の油圧シ
リンダーの基部を車体に連結し、他方の油圧シリンダー
の基部を昇降台に連結させ、側面から視て昇降機構がX
字形となるように構成し、各油圧シリンダーのシリンダ
ーロッドは中空のパイプ状をしており、各シリンダーロ
ッドの内部と各油圧シリンダーの排出室とは連通させて
あり、各油圧シリンダーのシリンダーロッドの内部には
その一方の開口が圧力室に連通し、その他方の開口がシ
リンダーロッドの連結部分まで延長した同調パイプを挿
通したことを特徴とする高所作業車。 - 【請求項7】 各油圧伸縮機構を構成する一対の油圧シ
リンダーの内、一方の油圧シリンダーを太径に形成し、
他方の油圧シリンダーを細径に形成し、他方の油圧シリ
ンダーの圧力室の断面積を一方の油圧シリンダーの排出
室の断面積とシリンダーロッドの内側とパイプの外側の
断面積の和と等しくしたことを特徴とする請求項6記載
の高所作業車。 - 【請求項8】 一方の油圧伸縮機構にある太径の油圧シ
リンダーにある同調パイプの終端と他方の油圧伸縮機構
にある太径の油圧シリンダーにある同調パイプの終端を
接続し、一方の油圧伸縮機構にある太径の油圧シリンダ
ーにあるシリンダーロッドと他方の油圧伸縮機構にある
細径の油圧シリンダーにある同調パイプの終端を接続
し、他方の油圧伸縮機構にある太径の油圧シリンダーに
あるシリンダーロッドと一方の油圧伸縮機構にある細径
の油圧シリンダーにある同調パイプの終端を接続し、一
方の油圧伸縮機構にある細径の油圧シリンダーにあるシ
リンダーロッドと他方の油圧伸縮機構にある細径の油圧
シリンダーにあるシリンダーロッドとを連通させたこと
を特徴とする請求項6、7記載の高所作業車。 - 【請求項9】 一方の油圧伸縮機構にある太径の油圧シ
リンダーの圧力室に油圧の発生源を接続するとともに、
他方の油圧伸縮機構にある細径の油圧シリンダーの排出
室に油圧の発生源を接続したことを特徴とする請求項
6、7、8記載の高所作業車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12274092A JPH05286698A (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 高所作業車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12274092A JPH05286698A (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 高所作業車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05286698A true JPH05286698A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=14843423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12274092A Pending JPH05286698A (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 高所作業車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05286698A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003524530A (ja) * | 2000-02-10 | 2003-08-19 | エービービー エービー | 産業ロボット装置 |
WO2020065772A1 (ja) * | 2018-09-26 | 2020-04-02 | 三菱電機株式会社 | エレベータの取付具 |
-
1992
- 1992-04-15 JP JP12274092A patent/JPH05286698A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003524530A (ja) * | 2000-02-10 | 2003-08-19 | エービービー エービー | 産業ロボット装置 |
JP4666868B2 (ja) * | 2000-02-10 | 2011-04-06 | エービービー エービー | 産業ロボット、産業ロボットのための方法及び伸縮シャフト |
WO2020065772A1 (ja) * | 2018-09-26 | 2020-04-02 | 三菱電機株式会社 | エレベータの取付具 |
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