JPH0525763A - 嵩高性シート及びその製造方法 - Google Patents
嵩高性シート及びその製造方法Info
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- JPH0525763A JPH0525763A JP3171386A JP17138691A JPH0525763A JP H0525763 A JPH0525763 A JP H0525763A JP 3171386 A JP3171386 A JP 3171386A JP 17138691 A JP17138691 A JP 17138691A JP H0525763 A JPH0525763 A JP H0525763A
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- Japan
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- sheet
- fiber
- fibers
- bulky
- heat
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- Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
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- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 所定の強度を有し、且つ柔軟で肌触りの良い
嵩高性シート及びその製造方法の提供。 【構成】 本発明の嵩高性シートは、網状シート11の
片面若しくは両面に繊維の絡合で形成された不織布状の
繊維集合体12が、その構成繊維間の絡合と共に該網状
シートに対しても絡合状態で一体化されており、且つ、
上記繊維集合体12はその表面に網状シートより大なる
多数の凹凸が形成されている。
嵩高性シート及びその製造方法の提供。 【構成】 本発明の嵩高性シートは、網状シート11の
片面若しくは両面に繊維の絡合で形成された不織布状の
繊維集合体12が、その構成繊維間の絡合と共に該網状
シートに対しても絡合状態で一体化されており、且つ、
上記繊維集合体12はその表面に網状シートより大なる
多数の凹凸が形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートの表面が凹凸形
状を形成している嵩高性シート、特に、業務用或いは家
庭用の掃除シート、清拭材、衛生用品における表面材あ
るいはクッション材等に用いられる嵩高性シート及びそ
の製造方法に関するものである。
状を形成している嵩高性シート、特に、業務用或いは家
庭用の掃除シート、清拭材、衛生用品における表面材あ
るいはクッション材等に用いられる嵩高性シート及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】掃除シートとしては、織布、不織布等を
用いた湿式あるいは乾式の掃除用拭布である雑巾、化学
雑巾等の単純なシート状のもの、またはモップに代表さ
れる糸状のものを束ねた形のもの等があり、目的に応じ
て、家庭、事務所、店舗、ビル、工場などで広く用いら
れている。
用いた湿式あるいは乾式の掃除用拭布である雑巾、化学
雑巾等の単純なシート状のもの、またはモップに代表さ
れる糸状のものを束ねた形のもの等があり、目的に応じ
て、家庭、事務所、店舗、ビル、工場などで広く用いら
れている。
【0003】掃除用シートにおいて、大きなダストを絡
め取り、しかも保持するためには、繊維の自由度が大き
く、更には実用強度を持ったシートが必要である。一般
的に繊維の絡合で形成した不織布は、繊維を融着のみあ
るいは接着のみにより構成された不織布よりも構成繊維
の自由度が大きく、ダスト類と該繊維との絡まり保持性
が非常に高くなる。従って、繊維絡合の度合は、ダスト
類の保持性に大きく影響する。即ち、絡合が強くなりす
ぎると繊維の自由度が低下し、ダスト類の保持性が悪化
するし、逆に絡合が弱すぎると不織布としての強度が著
しく低下し、加工性が悪化するとともに繊維の脱落も生
じ易くなる。
め取り、しかも保持するためには、繊維の自由度が大き
く、更には実用強度を持ったシートが必要である。一般
的に繊維の絡合で形成した不織布は、繊維を融着のみあ
るいは接着のみにより構成された不織布よりも構成繊維
の自由度が大きく、ダスト類と該繊維との絡まり保持性
が非常に高くなる。従って、繊維絡合の度合は、ダスト
類の保持性に大きく影響する。即ち、絡合が強くなりす
ぎると繊維の自由度が低下し、ダスト類の保持性が悪化
するし、逆に絡合が弱すぎると不織布としての強度が著
しく低下し、加工性が悪化するとともに繊維の脱落も生
じ易くなる。
【0004】一方、シートに凹凸形状を付与する技術と
して、紙若しくは不織布をエンボスロールで挟み込むこ
とによりシートに凹凸を形成する技術が知られている
が、この従来の嵩高性シートでは、水状物の存在下にお
いては、凹凸形状を長時間維持できなかったり、また引
っ張り応力が加わった場合に一度形成した凹凸形状の維
持も困難である。
して、紙若しくは不織布をエンボスロールで挟み込むこ
とによりシートに凹凸を形成する技術が知られている
が、この従来の嵩高性シートでは、水状物の存在下にお
いては、凹凸形状を長時間維持できなかったり、また引
っ張り応力が加わった場合に一度形成した凹凸形状の維
持も困難である。
【0005】これらの問題を解決した例として、特開昭
64−61546号公報にあるように不織布に弾力性を
持った糸でステッチング(縫い合わせ)を施すことによ
りギャザーを形成し、凹凸形状を与えているものがあ
る。しかし、この従来の技術で、弾性糸で強制的にギャ
ザーを形成するものであり、シートを構成する不織布そ
のものには嵩高性が与えられていないため柔軟性に欠け
る。
64−61546号公報にあるように不織布に弾力性を
持った糸でステッチング(縫い合わせ)を施すことによ
りギャザーを形成し、凹凸形状を与えているものがあ
る。しかし、この従来の技術で、弾性糸で強制的にギャ
ザーを形成するものであり、シートを構成する不織布そ
のものには嵩高性が与えられていないため柔軟性に欠け
る。
【0006】また、特開昭61−215754号公報及
び特開平2−160962号公報においては不織布を構
成する非熱収縮性繊維と潜在捲縮発現繊維を部分的に接
合し、加熱することにより凹凸形状を発現させて、嵩高
性シートを製造する技術が開示されている。しかし、こ
れらの方法で得られたシートの不織布の非熱収縮性繊維
で構成される部分は嵩高な凹凸形状を発現するものの、
発現する凹凸は、比較的小さな凹凸に限定されたり、ま
た潜在捲縮発現繊維で構成される層が、さらに繊維の密
度が高い状態になるため、シートを構成する潜在捲縮発
現繊維層は剛直になり、シート自体の柔軟性が著しく低
下する等の不都合がある。
び特開平2−160962号公報においては不織布を構
成する非熱収縮性繊維と潜在捲縮発現繊維を部分的に接
合し、加熱することにより凹凸形状を発現させて、嵩高
性シートを製造する技術が開示されている。しかし、こ
れらの方法で得られたシートの不織布の非熱収縮性繊維
で構成される部分は嵩高な凹凸形状を発現するものの、
発現する凹凸は、比較的小さな凹凸に限定されたり、ま
た潜在捲縮発現繊維で構成される層が、さらに繊維の密
度が高い状態になるため、シートを構成する潜在捲縮発
現繊維層は剛直になり、シート自体の柔軟性が著しく低
下する等の不都合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上述した
従来の方法では発現する凹凸形状の大きさに限界があ
り、凹凸を発現させる潜在捲縮発現繊維層に固定される
繊維が多いため、構成繊維の自由度が失われていたり、
繊維の密度が高い部分が連続して存在するため嵩高部分
により得られる柔軟性及び肌触り性を阻害することがあ
る。また、シートに凹凸形状が与えられてもシートを構
成する不織布自体は嵩高にはなっていないものもある。
一方、一般に嵩高な不織布は構成繊維の絡合が少なく、
弱くなって不織布の強度が著しく低下するという不都合
がある。
従来の方法では発現する凹凸形状の大きさに限界があ
り、凹凸を発現させる潜在捲縮発現繊維層に固定される
繊維が多いため、構成繊維の自由度が失われていたり、
繊維の密度が高い部分が連続して存在するため嵩高部分
により得られる柔軟性及び肌触り性を阻害することがあ
る。また、シートに凹凸形状が与えられてもシートを構
成する不織布自体は嵩高にはなっていないものもある。
一方、一般に嵩高な不織布は構成繊維の絡合が少なく、
弱くなって不織布の強度が著しく低下するという不都合
がある。
【0008】従って、本発明の目的は、所定の強度を有
し且つ柔軟で肌触りの良い嵩高性シート及びその製造方
法を提供することにある。
し且つ柔軟で肌触りの良い嵩高性シート及びその製造方
法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、網状シートの
片面若しくは両面に繊維の絡合で形成された不織布状の
繊維集合体が、その構成繊維間の絡合と共に該網状シー
トに対しても絡合状態で一体化されており、且つ、上記
繊維集合体はその表面に網状シートより大なる多数の凹
凸が形成されていることを特徴とする嵩高性シートを提
供することにより、上記目的を達成したものである。
片面若しくは両面に繊維の絡合で形成された不織布状の
繊維集合体が、その構成繊維間の絡合と共に該網状シー
トに対しても絡合状態で一体化されており、且つ、上記
繊維集合体はその表面に網状シートより大なる多数の凹
凸が形成されていることを特徴とする嵩高性シートを提
供することにより、上記目的を達成したものである。
【0010】また、本発明は、熱収縮性の網状シートの
片面若しくは両面に繊維集合体を積層した後、上記繊維
集合体の構成繊維と網状シート若しくは上記繊維集合体
の構成繊維同士を絡合させ、該繊維集合体が不織布状の
繊維ウェブとなるのと同時に網状シートとの一体化がな
された後、これらを加熱し、上記網状シートを熱収縮さ
せることにより、不織布状の繊維ウェブ全体に亘って凹
凸形状を付与することを特徴とする嵩高性シートの製造
方法を提供することにより、上記目的を達成したもので
ある。
片面若しくは両面に繊維集合体を積層した後、上記繊維
集合体の構成繊維と網状シート若しくは上記繊維集合体
の構成繊維同士を絡合させ、該繊維集合体が不織布状の
繊維ウェブとなるのと同時に網状シートとの一体化がな
された後、これらを加熱し、上記網状シートを熱収縮さ
せることにより、不織布状の繊維ウェブ全体に亘って凹
凸形状を付与することを特徴とする嵩高性シートの製造
方法を提供することにより、上記目的を達成したもので
ある。
【0011】本発明において、網状シートは収縮するの
みで実質的には凹凸が形成されず、繊維集合体は実質的
に収縮はせず、且つ網状シートと一体化されているの
で、網状シートより大きな多数の凹凸部が形成される。
尚、本発明で繊維集合体とは、構成繊維が絡合している
ものをさし、繊維ウェブとは、絡合される前のものをさ
す。
みで実質的には凹凸が形成されず、繊維集合体は実質的
に収縮はせず、且つ網状シートと一体化されているの
で、網状シートより大きな多数の凹凸部が形成される。
尚、本発明で繊維集合体とは、構成繊維が絡合している
ものをさし、繊維ウェブとは、絡合される前のものをさ
す。
【0012】
【作用】繊維集合体の繊維が絡合して不織布状の繊維ウ
ェブを形成した後で、熱収縮性の網状シートが収縮する
ために、不織布状の繊維集合体を構成している繊維が波
状に隆起配列し、シート全体としては多数の凹凸形状が
付与されて嵩高となるため柔らかい肌触りのシートとな
る。
ェブを形成した後で、熱収縮性の網状シートが収縮する
ために、不織布状の繊維集合体を構成している繊維が波
状に隆起配列し、シート全体としては多数の凹凸形状が
付与されて嵩高となるため柔らかい肌触りのシートとな
る。
【0013】また、本発明の嵩高性シートは、不織布状
の繊維集合体を構成する繊維間の絡み合いが比較的ソフ
トになるにも関わらず、網状シートによりシートとして
の引っ張り強度も充分に付与されるので広範囲の目的で
使用できるものである。
の繊維集合体を構成する繊維間の絡み合いが比較的ソフ
トになるにも関わらず、網状シートによりシートとして
の引っ張り強度も充分に付与されるので広範囲の目的で
使用できるものである。
【0014】
【実施例】本実施例の嵩高性シート10は、図1〜図
4、図6〜図8の如く、網状シート11、13、14の
片面若しくは両面に繊維の絡合で形成された不織布状の
繊維集合体12がその構成繊維間の絡合と共に該網状シ
ート11、13、14に対しても絡合状態で一体化され
ているとともに、上記繊維集合体12にはその表面に多
数の凹凸状部12A、12Bが形成されている。
4、図6〜図8の如く、網状シート11、13、14の
片面若しくは両面に繊維の絡合で形成された不織布状の
繊維集合体12がその構成繊維間の絡合と共に該網状シ
ート11、13、14に対しても絡合状態で一体化され
ているとともに、上記繊維集合体12にはその表面に多
数の凹凸状部12A、12Bが形成されている。
【0015】網状シート11、13、14は、孔を多数
有する有孔フィルムを含む広い概念であって、図6に示
すネット11、図7に示すように孔を形成した潜在捲縮
発現繊維ウエブ13及び図8に示すように孔を多数有す
る有孔フィルム14を含むものである。上記網状シート
として熱収縮性のネット11を用いた場合には、図6に
示す如く、全体として格子状に形成されるが、網状シー
ト11、13、14に形成された孔の形状は種々変形が
可能であり、例えば、図8に示す有孔フィルム14にお
いて、(a)に示すように丸形状であってもよく、
(b)に示すように星型形状であってもよく、更に
(c)に示すように丸型と星型とを組み合わせたもので
あってもよい。
有する有孔フィルムを含む広い概念であって、図6に示
すネット11、図7に示すように孔を形成した潜在捲縮
発現繊維ウエブ13及び図8に示すように孔を多数有す
る有孔フィルム14を含むものである。上記網状シート
として熱収縮性のネット11を用いた場合には、図6に
示す如く、全体として格子状に形成されるが、網状シー
ト11、13、14に形成された孔の形状は種々変形が
可能であり、例えば、図8に示す有孔フィルム14にお
いて、(a)に示すように丸形状であってもよく、
(b)に示すように星型形状であってもよく、更に
(c)に示すように丸型と星型とを組み合わせたもので
あってもよい。
【0016】上記繊維集合体12は、図3及び図4に示
す如く、ネット11の格子によって囲まれた非接合部が
凸状部12Aとして形成され、格子13との接合部分が
凹状部12Bとして形成されている。そして、上記繊維
集合体12には、多数の凸状部12Aと、これらの間の
凹状部12Bとでクッション製のある凹凸面が形成され
ている。また、網状シートとして、開孔を有するフィル
ムを用いる場合、及び線径の太いあるいは開孔の小さな
ネットを用いる場合、孔を通して表裏面に存在する繊維
集合体同士が強く絡合し、フィルム上あるいは格子状の
繊維が開孔フィルムあるいはネットに絡合しにくいた
め、上記の場合とは逆にフィルムあるいは格子上の繊維
が隆起することにより凹凸形状を形成する。
す如く、ネット11の格子によって囲まれた非接合部が
凸状部12Aとして形成され、格子13との接合部分が
凹状部12Bとして形成されている。そして、上記繊維
集合体12には、多数の凸状部12Aと、これらの間の
凹状部12Bとでクッション製のある凹凸面が形成され
ている。また、網状シートとして、開孔を有するフィル
ムを用いる場合、及び線径の太いあるいは開孔の小さな
ネットを用いる場合、孔を通して表裏面に存在する繊維
集合体同士が強く絡合し、フィルム上あるいは格子状の
繊維が開孔フィルムあるいはネットに絡合しにくいた
め、上記の場合とは逆にフィルムあるいは格子上の繊維
が隆起することにより凹凸形状を形成する。
【0017】繊維集合体12の表面は、交絡した繊維に
よって構成されており、特に、掃除用シートとして用い
られている場合には、これらの構成繊維間で被清掃面に
付着した細かい塵埃等を捕捉するようになっている。網
状シートとしてのネット11は、熱収縮性のものが用い
られることが好ましく、かかる熱収縮性のネット11と
しては、、ポリオレフィン系、例えば、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブテン等、ポリエステル系例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等、ポリアミド系例えば、ナイロン6、ナイロ
ン66等、アクリロニトリル系及びビニル系、ビニリデ
ン系、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等
あるいはそれら変性物、アロイ、これらの混合物等の熱
可塑性ポリマーで構成されたネットを必要な凹凸形状に
応じて1軸または2軸方向に収縮するもの、若しくは上
述のポリマーで熱収縮するフィラメントを経糸若しくは
緯糸の少なくとも一方に用いて製織または編成したネッ
トが好ましく、必要とする凹凸形状により適宜選定す
る。
よって構成されており、特に、掃除用シートとして用い
られている場合には、これらの構成繊維間で被清掃面に
付着した細かい塵埃等を捕捉するようになっている。網
状シートとしてのネット11は、熱収縮性のものが用い
られることが好ましく、かかる熱収縮性のネット11と
しては、、ポリオレフィン系、例えば、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブテン等、ポリエステル系例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等、ポリアミド系例えば、ナイロン6、ナイロ
ン66等、アクリロニトリル系及びビニル系、ビニリデ
ン系、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等
あるいはそれら変性物、アロイ、これらの混合物等の熱
可塑性ポリマーで構成されたネットを必要な凹凸形状に
応じて1軸または2軸方向に収縮するもの、若しくは上
述のポリマーで熱収縮するフィラメントを経糸若しくは
緯糸の少なくとも一方に用いて製織または編成したネッ
トが好ましく、必要とする凹凸形状により適宜選定す
る。
【0018】網状シートとして図8に示すように、開孔
を有するフィルム14を用いた場合には、上記ポリマー
で一軸あるいは2軸に収縮するフィルムに打ち抜き等に
より開孔を付与したものが使用できる。また、網状シー
トとして図7に示すような孔が形成された繊維集合体か
らなる網状ウエブ13を用いることもでき、かかる繊維
集合体からなる網状ウエブとしては、エチレン、プロピ
レン、ブテン等のモノオレフィン重合体及び共重合体、
高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン
共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体等、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の
エステル系重合体及び共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン等のビニル系、ビニリデン系重合体及び
共重合体、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系
重合体及び共重合体、アクリロニトリル系重合体及び共
重合体、あるいはこれらの混合物からなる熱収縮性の繊
維、若しくは加熱することによって捲縮が発現する潜在
捲縮発現繊維、また、これらの混合物から構成され、そ
れらの繊維が互いに絡合状態で一体化されている。
を有するフィルム14を用いた場合には、上記ポリマー
で一軸あるいは2軸に収縮するフィルムに打ち抜き等に
より開孔を付与したものが使用できる。また、網状シー
トとして図7に示すような孔が形成された繊維集合体か
らなる網状ウエブ13を用いることもでき、かかる繊維
集合体からなる網状ウエブとしては、エチレン、プロピ
レン、ブテン等のモノオレフィン重合体及び共重合体、
高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン
共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体等、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の
エステル系重合体及び共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン等のビニル系、ビニリデン系重合体及び
共重合体、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系
重合体及び共重合体、アクリロニトリル系重合体及び共
重合体、あるいはこれらの混合物からなる熱収縮性の繊
維、若しくは加熱することによって捲縮が発現する潜在
捲縮発現繊維、また、これらの混合物から構成され、そ
れらの繊維が互いに絡合状態で一体化されている。
【0019】網状シート13は、繊維ウエブを高速液体
流或いは空気流によって、網状の形態に形成されるとと
もに構成繊維どうしが互いに絡合され、網状のパターン
を有する繊維集合体シート或いは、構成繊維が互いに絡
合され一体化しているシート状物に特定の孔径、孔ピッ
チ、孔パターンで打ち抜き等により孔空けされた繊維集
合体シートまたは、それ以外の方法で造られた構成繊維
が絡合で一体化されており、特定の孔径、孔ピッチ、孔
パターンを有する網状シートであれば何でもよい。
流或いは空気流によって、網状の形態に形成されるとと
もに構成繊維どうしが互いに絡合され、網状のパターン
を有する繊維集合体シート或いは、構成繊維が互いに絡
合され一体化しているシート状物に特定の孔径、孔ピッ
チ、孔パターンで打ち抜き等により孔空けされた繊維集
合体シートまたは、それ以外の方法で造られた構成繊維
が絡合で一体化されており、特定の孔径、孔ピッチ、孔
パターンを有する網状シートであれば何でもよい。
【0020】網状シートとしてネット11を用いる場
合、そのメッシュ、線径、線間距離、穴径、穴ピッチ、
穴パターン等は、収縮力、収縮率による凹凸の形状、度
合及び不織布状の繊維集合体との部分的な絡合性等を考
慮して決定する必要がある。具体的には、線径は、好ま
しくは20μm 〜500μm 、更に好ましくは100μ
m 〜200μm 、線間距離は好ましくは2mm〜30mm、
更に好ましくは4mm〜20mmである。
合、そのメッシュ、線径、線間距離、穴径、穴ピッチ、
穴パターン等は、収縮力、収縮率による凹凸の形状、度
合及び不織布状の繊維集合体との部分的な絡合性等を考
慮して決定する必要がある。具体的には、線径は、好ま
しくは20μm 〜500μm 、更に好ましくは100μ
m 〜200μm 、線間距離は好ましくは2mm〜30mm、
更に好ましくは4mm〜20mmである。
【0021】また、網状シートとして網状ウエブ13ま
たはフィルム14を用いる場合には、開孔径は好ましく
は4mm〜40mm、更に好ましくは8mm〜20mm、開孔間
の隙間は2mm〜20mm更に好ましくは4mm〜10mmであ
る。尚、網状シートとして上記以外のものを用いる場合
には、上記網状シートに準じて孔径等を選択することが
できる。
たはフィルム14を用いる場合には、開孔径は好ましく
は4mm〜40mm、更に好ましくは8mm〜20mm、開孔間
の隙間は2mm〜20mm更に好ましくは4mm〜10mmであ
る。尚、網状シートとして上記以外のものを用いる場合
には、上記網状シートに準じて孔径等を選択することが
できる。
【0022】繊維集合体12の種類は、ポリエステル
系、ポリアミド系、ポリオレフィン系等の熱可塑性繊
維、あるいはそれらの複合化繊維、分割繊維又はメルト
ブローン法等で製造された極細繊維、アセテート等の半
合成繊維、キュプラ、レーヨン等の再生繊維、あるいは
綿(コットン)等の天然繊維のいずれでもよく、それら
の混綿でもよい。不織布状の繊維集合体部分を構成する
繊維集合体の坪量、繊度、繊維長、断面形状、絡合度、
強度は、加工性、コスト等を総合的に勘案して使用目的
にあわせて決定される。
系、ポリアミド系、ポリオレフィン系等の熱可塑性繊
維、あるいはそれらの複合化繊維、分割繊維又はメルト
ブローン法等で製造された極細繊維、アセテート等の半
合成繊維、キュプラ、レーヨン等の再生繊維、あるいは
綿(コットン)等の天然繊維のいずれでもよく、それら
の混綿でもよい。不織布状の繊維集合体部分を構成する
繊維集合体の坪量、繊度、繊維長、断面形状、絡合度、
強度は、加工性、コスト等を総合的に勘案して使用目的
にあわせて決定される。
【0023】特に、掃除用シートとして用いた場合、不
織布状の繊維集合体には、その表面物性を向上させダス
ト類を吸着する界面活性剤、油剤、あるいは掃除される
面に光沢を付与する油剤等、要求機能に応じて適宜付与
してもよい。次に、本発明にかかる嵩高性シートの製造
方法の好ましい実施態様について説明する。
織布状の繊維集合体には、その表面物性を向上させダス
ト類を吸着する界面活性剤、油剤、あるいは掃除される
面に光沢を付与する油剤等、要求機能に応じて適宜付与
してもよい。次に、本発明にかかる嵩高性シートの製造
方法の好ましい実施態様について説明する。
【0024】図1及び図2に示すように、一軸または二
軸方向に熱収縮する網状シート11、13、14の片面
または両面に繊維集合体12を積層した後、水流により
網状シート11、13、14の片面側にある繊維集合体
12の繊維と他面側にある繊維集合体12の繊維、及び
繊維集合体12の繊維と網状シート11、13、14を
絡合一体化させるのと同時に、各繊維集合体12、12
を絡合による不織布状の繊維ウェブにする。その後、得
られた繊維ウェブは、乾燥と同時または乾燥工程とは別
に熱収縮性の網状シート11、13、14を熱収縮させ
ることにより、該不織布状の繊維ウェブの構成繊維を波
状に隆起配列させ全体として凹凸形状を付与する。
軸方向に熱収縮する網状シート11、13、14の片面
または両面に繊維集合体12を積層した後、水流により
網状シート11、13、14の片面側にある繊維集合体
12の繊維と他面側にある繊維集合体12の繊維、及び
繊維集合体12の繊維と網状シート11、13、14を
絡合一体化させるのと同時に、各繊維集合体12、12
を絡合による不織布状の繊維ウェブにする。その後、得
られた繊維ウェブは、乾燥と同時または乾燥工程とは別
に熱収縮性の網状シート11、13、14を熱収縮させ
ることにより、該不織布状の繊維ウェブの構成繊維を波
状に隆起配列させ全体として凹凸形状を付与する。
【0025】即ち、図5に示すように、繊維集合体12
を作るカード機21A、21Bの夫々から連続的に繊維
集合体12がその繰り出し装置22を介して繰り出され
る。一方、カード機21A、21Bの間にはネット11
のロール23が配設され、ロール23の繰り出しロール
25から網状シート11、13、14が繰り出される。
を作るカード機21A、21Bの夫々から連続的に繊維
集合体12がその繰り出し装置22を介して繰り出され
る。一方、カード機21A、21Bの間にはネット11
のロール23が配設され、ロール23の繰り出しロール
25から網状シート11、13、14が繰り出される。
【0026】そして、網状シート11、13、14の両
側に上記繰り出しロール22にて、繊維集合体12が重
ね合わされ、ウォーターニードリング装置26へ搬入さ
れる。ここで、ジェット水流により、繊維集合体12の
繊維を網状シートと絡合させ及び網状シート11、1
3、14の両面側にある繊維集合体12同士を絡合さ
せ、図2に示すようなシートを作製する。
側に上記繰り出しロール22にて、繊維集合体12が重
ね合わされ、ウォーターニードリング装置26へ搬入さ
れる。ここで、ジェット水流により、繊維集合体12の
繊維を網状シートと絡合させ及び網状シート11、1
3、14の両面側にある繊維集合体12同士を絡合さ
せ、図2に示すようなシートを作製する。
【0027】絡合後の繊維集合体12及びネット11
は、ニップロール27を通って、乾燥及び熱収縮させる
ための加熱装置28に搬入されて熱処理される。この熱
処理により、網状シート11、13、14が熱収縮し、
図4に示すように、網状シート11、13、14に絡合
した不織布状の繊維集合体12に凸状部12Aと凹状部
12Bを形成する。加熱装置28による加熱工程では、
不織布状の繊維集合体12と熱収縮性の網状シート1
1、13、14を一体化したものに適度な温度・時間で
処理する。それらの条件は、熱収縮性の網状シート1
1、13、14によって異なるが、必要とする凸形状を
得るための収縮率になるようにすればよい。ただし、連
続的な接合シート状態では、該シートの流れ方向に収縮
させる際には、熱処理部の入口側と出口側の速度差が重
要なポイントになる。即ち、収縮応力よりも引張力が大
きい場合は、前後の速度比は必要とする収縮率に近いも
のに合わせることが望ましい。連続シート状態の場合
は、ロール状に巻き取ってもよいし、引き続き必要な長
さに切断して、必要に応じて折り込んで、包装してもよ
い。
は、ニップロール27を通って、乾燥及び熱収縮させる
ための加熱装置28に搬入されて熱処理される。この熱
処理により、網状シート11、13、14が熱収縮し、
図4に示すように、網状シート11、13、14に絡合
した不織布状の繊維集合体12に凸状部12Aと凹状部
12Bを形成する。加熱装置28による加熱工程では、
不織布状の繊維集合体12と熱収縮性の網状シート1
1、13、14を一体化したものに適度な温度・時間で
処理する。それらの条件は、熱収縮性の網状シート1
1、13、14によって異なるが、必要とする凸形状を
得るための収縮率になるようにすればよい。ただし、連
続的な接合シート状態では、該シートの流れ方向に収縮
させる際には、熱処理部の入口側と出口側の速度差が重
要なポイントになる。即ち、収縮応力よりも引張力が大
きい場合は、前後の速度比は必要とする収縮率に近いも
のに合わせることが望ましい。連続シート状態の場合
は、ロール状に巻き取ってもよいし、引き続き必要な長
さに切断して、必要に応じて折り込んで、包装してもよ
い。
【0028】熱処理後のウェブはニップロール29を介
して、ワインダー30に巻き取られる。尚、繊維の絡合
で形成した不織布状の繊維ウエブは、繊維を融着あるい
は接着することにより得られた不織布よりもその構成繊
維の自由度が大きく、本発明のシートの場合も繊維集合
体が絡合した時に形成される不織布状の繊維集合体の繊
維の自由度は大きいものの、熱収縮性の網状シートが収
縮することにより、不織布状の繊維集合体の構成繊維の
自由度が更に大きくなる。
して、ワインダー30に巻き取られる。尚、繊維の絡合
で形成した不織布状の繊維ウエブは、繊維を融着あるい
は接着することにより得られた不織布よりもその構成繊
維の自由度が大きく、本発明のシートの場合も繊維集合
体が絡合した時に形成される不織布状の繊維集合体の繊
維の自由度は大きいものの、熱収縮性の網状シートが収
縮することにより、不織布状の繊維集合体の構成繊維の
自由度が更に大きくなる。
【0029】従って、繊維絡合の度合は、熱収縮性の網
状シートが収縮した後のシートの柔軟性、構成繊維の自
由度、凹凸形状等に大きく影響する。絡合が弱すぎる
と、熱収縮性の網状シートが収縮する際絡合が解かれて
不織布状の繊維ウェブに凹凸形状を付与することができ
ない。更に、具体的実施例に基づいて、本発明の嵩高性
シートについて説明する。
状シートが収縮した後のシートの柔軟性、構成繊維の自
由度、凹凸形状等に大きく影響する。絡合が弱すぎる
と、熱収縮性の網状シートが収縮する際絡合が解かれて
不織布状の繊維ウェブに凹凸形状を付与することができ
ない。更に、具体的実施例に基づいて、本発明の嵩高性
シートについて説明する。
【0030】実施例1
ポリエステル繊維1.5デニール、51mmを常法のカー
ドで坪量8g/m2 の繊維集合体を形成し、その繊維集
合体を5層(40g/m2 )にラッピング(図示せず)
し、網状シートとしてポリプロピレンの2軸収縮するネ
ット(線間距離9mm、線径0.2mm)を中間層に該繊維
集合体を上下層に積層した後、ウォーターニードリング
で絡合させた。その際、ウォーターニードリングの水圧
は、40kg/cm2 、ノズルピッチは1.6mm、速度5m
/min で行った。その後、130℃の熱風により、50
秒間熱処理することにより、乾燥と同時にネットを収縮
させ、収縮率は、縦方向及び横方向、共に約10%の凹
凸を有する嵩高性シートを得た。
ドで坪量8g/m2 の繊維集合体を形成し、その繊維集
合体を5層(40g/m2 )にラッピング(図示せず)
し、網状シートとしてポリプロピレンの2軸収縮するネ
ット(線間距離9mm、線径0.2mm)を中間層に該繊維
集合体を上下層に積層した後、ウォーターニードリング
で絡合させた。その際、ウォーターニードリングの水圧
は、40kg/cm2 、ノズルピッチは1.6mm、速度5m
/min で行った。その後、130℃の熱風により、50
秒間熱処理することにより、乾燥と同時にネットを収縮
させ、収縮率は、縦方向及び横方向、共に約10%の凹
凸を有する嵩高性シートを得た。
【0031】尚、収縮率は以下の式から求められる。
収縮率=((XーY)/X)×100%
上記式において、Xは熱収縮前の一辺の長さであり、Y
は熱収縮後の一辺の長さである。 実施例2 レーヨン繊維1.5デニール、51mmを常法のカードで
坪量8g/m2 の繊維集合体を形成し、その繊維集合体
を10層(坪量80g/m2 )にラッピング(図示せ
ず)し、網状シートとしてのポリプロピレンの2軸収縮
するネット(線間距離9mm、線径0.2mm)を下層に該
繊維集合体を上層に積層した後、ウォーターニードリン
グで絡合させた。その際、ウォーターニードリングの水
圧は、40kg/cm2 、ノズルピッチは1.6mm、速度5
m/min で行った。その後、130℃で60秒間熱処理
することによりネットを収縮させ、収縮率は、縦方向及
び横方向、共に約10%の凹凸を有する嵩高性シートを
得た。
は熱収縮後の一辺の長さである。 実施例2 レーヨン繊維1.5デニール、51mmを常法のカードで
坪量8g/m2 の繊維集合体を形成し、その繊維集合体
を10層(坪量80g/m2 )にラッピング(図示せ
ず)し、網状シートとしてのポリプロピレンの2軸収縮
するネット(線間距離9mm、線径0.2mm)を下層に該
繊維集合体を上層に積層した後、ウォーターニードリン
グで絡合させた。その際、ウォーターニードリングの水
圧は、40kg/cm2 、ノズルピッチは1.6mm、速度5
m/min で行った。その後、130℃で60秒間熱処理
することによりネットを収縮させ、収縮率は、縦方向及
び横方向、共に約10%の凹凸を有する嵩高性シートを
得た。
【0032】比較例1
ポリエステル繊維1.5デニール、51mmを常法のカー
ドで坪量10g/m2 の繊維集合体を形成し、その繊維
集合体を10層(坪量100g/m2 )にラッピング
(図示せず)し、ウォーターニードリングで絡合させ
た。その際、ウォーターニードリングの水圧は、40kg
/cm2 、ノズルピッチは1.6mm、速度5m/min で行
った。
ドで坪量10g/m2 の繊維集合体を形成し、その繊維
集合体を10層(坪量100g/m2 )にラッピング
(図示せず)し、ウォーターニードリングで絡合させ
た。その際、ウォーターニードリングの水圧は、40kg
/cm2 、ノズルピッチは1.6mm、速度5m/min で行
った。
【0033】上述した、実施例1、2と比較例との条件
を下記表1にまとめた。
を下記表1にまとめた。
【0034】
【表1】
厚みは、不織布を10枚重ねることにより得られたも
のの1枚当たりの平均である。密度は、下記式に示すよ
うに、厚みと坪量から算出した。
のの1枚当たりの平均である。密度は、下記式に示すよ
うに、厚みと坪量から算出した。
【0035】密度=坪量/(厚み×1000)
柔軟性は、カンチレバー法(JIS L−1085,
5.7A)に従い測定した。尚、表1中MDは流れ方向
であり、CDはその直行方向である。上記実施例と比較
例のうち、実施例1と比較例とについてその効果を試す
比較試験を行った。かかる試験では、実施例1と比較例
とで得られたシートを掃除用シートとして用い、各種の
埃、即ち、綿ぼこり、パンくず、毛髪についてその捕集
性を調べた。その結果を下記表2に示す。
5.7A)に従い測定した。尚、表1中MDは流れ方向
であり、CDはその直行方向である。上記実施例と比較
例のうち、実施例1と比較例とについてその効果を試す
比較試験を行った。かかる試験では、実施例1と比較例
とで得られたシートを掃除用シートとして用い、各種の
埃、即ち、綿ぼこり、パンくず、毛髪についてその捕集
性を調べた。その結果を下記表2に示す。
【0036】
【表2】
ダスト捕集性の評価
◎;全く問題のない捕集性 ○;ほぼ問題のない捕
集性 △;捕集するがかなり残る ×;殆ど捕集しない 表2にから明らかなように、本発明による嵩高性シート
を掃除シートに用いた場合、綿ぼこり、パンくず、毛髪
のすべてについて従来より捕集性がよく、綿ぼこりのよ
うな細かいものも無論のこと、パンくずのような比較的
大きなごみも捕捉し、かつ毛髪のような長いものも捕捉
でき、従来の掃除用シートにはない広い範囲のダスト類
を掃除することができた。
集性 △;捕集するがかなり残る ×;殆ど捕集しない 表2にから明らかなように、本発明による嵩高性シート
を掃除シートに用いた場合、綿ぼこり、パンくず、毛髪
のすべてについて従来より捕集性がよく、綿ぼこりのよ
うな細かいものも無論のこと、パンくずのような比較的
大きなごみも捕捉し、かつ毛髪のような長いものも捕捉
でき、従来の掃除用シートにはない広い範囲のダスト類
を掃除することができた。
【0037】また、従来のダスト吸着力を油剤にたよる
掃除用シートと比較して本発明による掃除シートは塗布
する油剤量を減量することが可能である。従って、清掃
面に油剤が移行して清掃面に変質や変色をきたしたり、
油剤の手への移行等の問題も最小限に抑えることができ
る。 実施例3 ポリエステル繊維1.5デニール、51mmを常法のカー
ドで坪量10g/m2 の繊維集合体を形成し、その繊維
集合体を3層(30g/m2 )にラッピング(図示せ
ず)し、孔直径30mm開孔間の隙間10mmの円形孔のポ
リプロピレン/改質ポリプロピレン繊維集合体からなる
目付20g/m2 の網状シートに該繊維集合体を上層に
積層した後、ウォーターニードリングで絡合させた。そ
の際、ウォーターニードリングの水圧は、40kg/c
m2 、ノズルピッチは1.6mm、速度5m/min で行っ
た。その後、130℃の熱風により、50秒間熱処理す
ることにより、乾燥と同時に網状シートを収縮させ、収
縮率は、縦方向及び横方向、共に約10%の凹凸を有す
る嵩高性シートを得た。
掃除用シートと比較して本発明による掃除シートは塗布
する油剤量を減量することが可能である。従って、清掃
面に油剤が移行して清掃面に変質や変色をきたしたり、
油剤の手への移行等の問題も最小限に抑えることができ
る。 実施例3 ポリエステル繊維1.5デニール、51mmを常法のカー
ドで坪量10g/m2 の繊維集合体を形成し、その繊維
集合体を3層(30g/m2 )にラッピング(図示せ
ず)し、孔直径30mm開孔間の隙間10mmの円形孔のポ
リプロピレン/改質ポリプロピレン繊維集合体からなる
目付20g/m2 の網状シートに該繊維集合体を上層に
積層した後、ウォーターニードリングで絡合させた。そ
の際、ウォーターニードリングの水圧は、40kg/c
m2 、ノズルピッチは1.6mm、速度5m/min で行っ
た。その後、130℃の熱風により、50秒間熱処理す
ることにより、乾燥と同時に網状シートを収縮させ、収
縮率は、縦方向及び横方向、共に約10%の凹凸を有す
る嵩高性シートを得た。
【0038】比較例2
ポリエステル繊維1.5デニール、51mmを常法のカー
ドで坪量10g/m2 の繊維集合体を形成し、その繊維
集合体を8層(坪量80g/m2 )にラッピング(図示
せず)し、ウォーターニードリングで絡合させた。その
際、ウォーターニードリングの水圧は、40kg/cm2 、
ノズルピッチは1.6mm、速度5m/min で行った。
ドで坪量10g/m2 の繊維集合体を形成し、その繊維
集合体を8層(坪量80g/m2 )にラッピング(図示
せず)し、ウォーターニードリングで絡合させた。その
際、ウォーターニードリングの水圧は、40kg/cm2 、
ノズルピッチは1.6mm、速度5m/min で行った。
【0039】上述した実施例3と比較例2との条件を下
記表3にまとめた。
記表3にまとめた。
【0040】
【表3】
実施例4
ポリエステル繊維1.5デニール、51mmを常法のカー
ドで坪量8g/m2 の繊維集合体を形成し、その繊維集
合体を5層(40g/m2 )にラッピング(図示せず)
し、網状シートとしてポリプロピレンの2軸収縮する開
孔を有するフィルム(孔径10mm、開孔間の隙間3mm厚
さ15μm )を中間層に該繊維集合体を上下層に積層し
た後、ウォーターニードリングで絡合させた。その際、
ウォーターニードリングの水圧は、40kg/cm2 、ノズ
ルピッチは1.6mm、速度5m/min で行った。その
後、130℃の熱風により、50秒間熱処理することに
より、乾燥と同時に網状シートを収縮させ、収縮率は、
縦方向及び横方向、共に約10%の凹凸を有する嵩高性
シートを得た。
ドで坪量8g/m2 の繊維集合体を形成し、その繊維集
合体を5層(40g/m2 )にラッピング(図示せず)
し、網状シートとしてポリプロピレンの2軸収縮する開
孔を有するフィルム(孔径10mm、開孔間の隙間3mm厚
さ15μm )を中間層に該繊維集合体を上下層に積層し
た後、ウォーターニードリングで絡合させた。その際、
ウォーターニードリングの水圧は、40kg/cm2 、ノズ
ルピッチは1.6mm、速度5m/min で行った。その
後、130℃の熱風により、50秒間熱処理することに
より、乾燥と同時に網状シートを収縮させ、収縮率は、
縦方向及び横方向、共に約10%の凹凸を有する嵩高性
シートを得た。
【0041】この実施例の条件を下記表4に示す。
【0042】
【表4】
上記表3及び表4から明かなように、上述の実施例
3、4によれば、繊維密度及び柔軟性において上述の比
較例2よりも優れ、柔軟で肌触りの良い嵩高性シートを
得ることができた。
3、4によれば、繊維密度及び柔軟性において上述の比
較例2よりも優れ、柔軟で肌触りの良い嵩高性シートを
得ることができた。
【0043】
【発明の効果】本発明の嵩高性シートは、所定の強度を
有し、且つ柔軟で肌触りが良い。また、本発明の嵩高性
シートはの製造方法によれば、上記嵩高シートを好適に
製造することができる。更に、本発明は、シートを構成
する不織布状の繊維ウェブ自体及びシート全体として均
一な嵩高性を付与するため、著しく繊維の自由度を向上
させることが可能であり、絡合の度合いが低くなった不
織布状の繊維集合体部分を網状シートにより実用強度を
持たせることができる。
有し、且つ柔軟で肌触りが良い。また、本発明の嵩高性
シートはの製造方法によれば、上記嵩高シートを好適に
製造することができる。更に、本発明は、シートを構成
する不織布状の繊維ウェブ自体及びシート全体として均
一な嵩高性を付与するため、著しく繊維の自由度を向上
させることが可能であり、絡合の度合いが低くなった不
織布状の繊維集合体部分を網状シートにより実用強度を
持たせることができる。
【0044】特に、掃除用シートとして用いた場合に
は、嵩高性シートの表面に柔軟な凹凸形状を発現させる
ため、シートと接するダストを絡め易くすることができ
る。また、従来の収縮性シート状物に対して不織布状の
繊維集合体の交絡が全体に渡っていたため発現する波状
隆起は小さいものになっていたが、本発明は収縮性シー
トとして網状シートを用いることにより、より波状隆起
を大きくし、嵩高性を向上させ、更に風合いを良好にで
きる。
は、嵩高性シートの表面に柔軟な凹凸形状を発現させる
ため、シートと接するダストを絡め易くすることができ
る。また、従来の収縮性シート状物に対して不織布状の
繊維集合体の交絡が全体に渡っていたため発現する波状
隆起は小さいものになっていたが、本発明は収縮性シー
トとして網状シートを用いることにより、より波状隆起
を大きくし、嵩高性を向上させ、更に風合いを良好にで
きる。
【図1】本発明の一実施例の嵩高性シートの製造初期に
おける網状シートと不織布とを重ね合わせた状態を示す
不織布側を示す断面図である。
おける網状シートと不織布とを重ね合わせた状態を示す
不織布側を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施例による嵩高性シートの断面
図である。
図である。
【図3】図1に示す嵩高性シートの完成品の断面図であ
る。
る。
【図4】図2に示す嵩高性シートの完成品の断面図であ
る。
る。
【図5】図4に示す嵩高性シートを製造する際に好適に
用いられる製造装置の全体を示す概念図である。
用いられる製造装置の全体を示す概念図である。
【図6】網状シートとして用いられるネットの平面図で
ある。
ある。
【図7】網状シートとして用いられる繊維集合体の平面
図である。
図である。
【図8】網状シートとして用いられる有孔フィルムの平
面図である。
面図である。
10 嵩高性シート
11、13、14 網状シート
12 繊維集合体
12A 凸状部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 嵩高性シート及びその製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートの表面が凹凸形
状を形成している嵩高性シート、特に、業務用或いは家
庭用の掃除シート、清拭材、衛生用品における表面材あ
るいはクッション材等に用いられる嵩高性シート及びそ
の製造方法に関するものである。
状を形成している嵩高性シート、特に、業務用或いは家
庭用の掃除シート、清拭材、衛生用品における表面材あ
るいはクッション材等に用いられる嵩高性シート及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】掃除シートとしては、織布、不織布等を
用いた湿式あるいは乾式の掃除用拭布である雑巾、化学
雑巾等の単純なシート状のもの、またはモップに代表さ
れる糸状のものを束ねた形のもの等があり、目的に応じ
て、家庭、事務所、店舗、ビル、工場などで広く用いら
れている。
用いた湿式あるいは乾式の掃除用拭布である雑巾、化学
雑巾等の単純なシート状のもの、またはモップに代表さ
れる糸状のものを束ねた形のもの等があり、目的に応じ
て、家庭、事務所、店舗、ビル、工場などで広く用いら
れている。
【0003】掃除用シートにおいて、大きなダストを絡
め取り、しかも保持するためには、繊維の自由度が大き
く、更には実用強度を持ったシートが必要である。一般
的に繊維の絡合で形成した不織布は、繊維を融着のみあ
るいは接着のみにより構成された不織布よりも構成繊維
の自由度が大きく、ダスト類と該繊維との絡まり保持性
が非常に高くなる。従って、繊維絡合の度合は、ダスト
類の保持性に大きく影響する。即ち、絡合が強くなりす
ぎると繊維の自由度が低下し、ダスト類の保持性が悪化
するし、逆に絡合が弱すぎると不織布としての強度が著
しく低下し、加工性が悪化するとともに繊維の脱落も生
じ易くなる。
め取り、しかも保持するためには、繊維の自由度が大き
く、更には実用強度を持ったシートが必要である。一般
的に繊維の絡合で形成した不織布は、繊維を融着のみあ
るいは接着のみにより構成された不織布よりも構成繊維
の自由度が大きく、ダスト類と該繊維との絡まり保持性
が非常に高くなる。従って、繊維絡合の度合は、ダスト
類の保持性に大きく影響する。即ち、絡合が強くなりす
ぎると繊維の自由度が低下し、ダスト類の保持性が悪化
するし、逆に絡合が弱すぎると不織布としての強度が著
しく低下し、加工性が悪化するとともに繊維の脱落も生
じ易くなる。
【0004】一方、シートに凹凸形状を付与する技術と
して、紙若しくは不織布をエンボスロールで挟み込むこ
とによりシートに凹凸を形成する技術が知られている
が、この従来の嵩高性シートでは、水状物の存在下にお
いては、凹凸形状を長時間維持できなかったり、また引
っ張り応力が加わった場合に一度形成した凹凸形状の維
持も困難である。
して、紙若しくは不織布をエンボスロールで挟み込むこ
とによりシートに凹凸を形成する技術が知られている
が、この従来の嵩高性シートでは、水状物の存在下にお
いては、凹凸形状を長時間維持できなかったり、また引
っ張り応力が加わった場合に一度形成した凹凸形状の維
持も困難である。
【0005】これらの問題を解決した例として、特開昭
64−61546号公報にあるように不織布に弾力性を
持った糸でステッチング(縫い合わせ)を施すことによ
りギャザーを形成し、凹凸形状を与えているものがあ
る。しかし、この従来の技術で、弾性糸で強制的にギャ
ザーを形成するものであり、シートを構成する不織布そ
のものには嵩高性が与えられていないため柔軟性に欠け
る。
64−61546号公報にあるように不織布に弾力性を
持った糸でステッチング(縫い合わせ)を施すことによ
りギャザーを形成し、凹凸形状を与えているものがあ
る。しかし、この従来の技術で、弾性糸で強制的にギャ
ザーを形成するものであり、シートを構成する不織布そ
のものには嵩高性が与えられていないため柔軟性に欠け
る。
【0006】また、特開昭61−215754号公報及
び特開平2−160962号公報においては不織布を構
成する非熱収縮性繊維と潜在捲縮発現繊維を部分的に接
合し、加熱することにより凹凸形状を発現させて、嵩高
性シートを製造する技術が開示されている。しかし、こ
れらの方法で得られたシートの不織布の非熱収縮性繊維
で構成される部分は嵩高な凹凸形状を発現するものの、
発現する凹凸は、比較的小さな凹凸に限定されたり、ま
た潜在捲縮発現繊維で構成される層が、さらに繊維の密
度が高い状態になるため、シートを構成する潜在捲縮発
現繊維層は剛直になり、シート自体の柔軟性が著しく低
下する等の不都合がある。
び特開平2−160962号公報においては不織布を構
成する非熱収縮性繊維と潜在捲縮発現繊維を部分的に接
合し、加熱することにより凹凸形状を発現させて、嵩高
性シートを製造する技術が開示されている。しかし、こ
れらの方法で得られたシートの不織布の非熱収縮性繊維
で構成される部分は嵩高な凹凸形状を発現するものの、
発現する凹凸は、比較的小さな凹凸に限定されたり、ま
た潜在捲縮発現繊維で構成される層が、さらに繊維の密
度が高い状態になるため、シートを構成する潜在捲縮発
現繊維層は剛直になり、シート自体の柔軟性が著しく低
下する等の不都合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上述した
従来の方法では発現する凹凸形状の大きさに限界があ
り、凹凸を発現させる潜在捲縮発現繊維層に固定される
繊維が多いため、構成繊維の自由度が失われていたり、
繊維の密度が高い部分が連続して存在するため嵩高部分
により得られる柔軟性及び肌触り性を阻害することがあ
る。また、シートに凹凸形状が与えられてもシートを構
成する不織布自体は嵩高にはなっていないものもある。
一方、一般に嵩高な不織布は構成繊維の絡合が少なく、
弱くなって不織布の強度が著しく低下するという不都合
がある。
従来の方法では発現する凹凸形状の大きさに限界があ
り、凹凸を発現させる潜在捲縮発現繊維層に固定される
繊維が多いため、構成繊維の自由度が失われていたり、
繊維の密度が高い部分が連続して存在するため嵩高部分
により得られる柔軟性及び肌触り性を阻害することがあ
る。また、シートに凹凸形状が与えられてもシートを構
成する不織布自体は嵩高にはなっていないものもある。
一方、一般に嵩高な不織布は構成繊維の絡合が少なく、
弱くなって不織布の強度が著しく低下するという不都合
がある。
【0008】従って、本発明の目的は、所定の強度を有
し且つ柔軟で肌触りの良い嵩高性シート及びその製造方
法を提供することにある。
し且つ柔軟で肌触りの良い嵩高性シート及びその製造方
法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、網状シートの
片面若しくは両面に繊維の絡合で形成された不織布状の
繊維集合体が、その構成繊維間の絡合と共に該網状シー
トに対しても絡合状態で一体化されており、且つ、上記
繊維集合体はその表面に網状シートより大なる多数の凹
凸が形成されていることを特徴とする嵩高性シートを提
供することにより、上記目的を達成したものである。
片面若しくは両面に繊維の絡合で形成された不織布状の
繊維集合体が、その構成繊維間の絡合と共に該網状シー
トに対しても絡合状態で一体化されており、且つ、上記
繊維集合体はその表面に網状シートより大なる多数の凹
凸が形成されていることを特徴とする嵩高性シートを提
供することにより、上記目的を達成したものである。
【0010】また、本発明は、熱収縮性の網状シートの
片面若しくは両面に繊維ウェブを積層した後、上記繊維
ウェブの構成繊維と網状シート若しくは上記繊維ウェブ
の構成繊維同士を絡合させ、該繊維ウェブが不織布状の
繊維集合体となるのと同時に網状シートとの一体化がな
された後、これらを加熱し、上記網状シートを熱収縮さ
せることにより、不織布状の繊維集合体全体に亘って凹
凸形状を付与することを特徴とする嵩高性シートの製造
方法を提供することにより、上記目的を達成したもので
ある。
片面若しくは両面に繊維ウェブを積層した後、上記繊維
ウェブの構成繊維と網状シート若しくは上記繊維ウェブ
の構成繊維同士を絡合させ、該繊維ウェブが不織布状の
繊維集合体となるのと同時に網状シートとの一体化がな
された後、これらを加熱し、上記網状シートを熱収縮さ
せることにより、不織布状の繊維集合体全体に亘って凹
凸形状を付与することを特徴とする嵩高性シートの製造
方法を提供することにより、上記目的を達成したもので
ある。
【0011】本発明において、網状シートは収縮するの
みで実質的には凹凸が形成されず、繊維集合体は実質的
に収縮はせず、且つ網状シートと一体化されているの
で、網状シートより大きな多数の凹凸部が形成される。
尚、本発明で繊維集合体とは、構成繊維が絡合している
ものをさし、繊維ウェブとは、絡合される前のものをさ
す。
みで実質的には凹凸が形成されず、繊維集合体は実質的
に収縮はせず、且つ網状シートと一体化されているの
で、網状シートより大きな多数の凹凸部が形成される。
尚、本発明で繊維集合体とは、構成繊維が絡合している
ものをさし、繊維ウェブとは、絡合される前のものをさ
す。
【0012】
【作用】繊維ウェブの繊維が絡合して不織布状の繊維集
合体を形成した後に、熱収縮性の網状シートが収縮する
ために、不織布状の繊維集合体を構成している繊維が波
状に隆起配列し、シート全体としては多数の凹凸形状が
付与されて嵩高となるため柔らかい肌触りのシートとな
る。
合体を形成した後に、熱収縮性の網状シートが収縮する
ために、不織布状の繊維集合体を構成している繊維が波
状に隆起配列し、シート全体としては多数の凹凸形状が
付与されて嵩高となるため柔らかい肌触りのシートとな
る。
【0013】また、本発明の嵩高性シートは、不織布状
の繊維集合体を構成する繊維間の絡み合いが比較的ソフ
トになるにも関わらず、網状シートによりシートとして
の引っ張り強度も充分に付与されるので広範囲の目的で
使用できるものである。
の繊維集合体を構成する繊維間の絡み合いが比較的ソフ
トになるにも関わらず、網状シートによりシートとして
の引っ張り強度も充分に付与されるので広範囲の目的で
使用できるものである。
【0014】
【実施例】本実施例の嵩高性シート10は、図1〜図
4、図6〜図8の如く、網状シート11、13、14の
片面若しくは両面に繊維の絡合で形成された不織布状の
繊維集合体12がその構成繊維間の絡合と共に該網状シ
ート11、13、14に対しても絡合状態で一体化され
ているとともに、上記繊維集合体12にはその表面に多
数の凹凸状部12A、12Bが形成されている。
4、図6〜図8の如く、網状シート11、13、14の
片面若しくは両面に繊維の絡合で形成された不織布状の
繊維集合体12がその構成繊維間の絡合と共に該網状シ
ート11、13、14に対しても絡合状態で一体化され
ているとともに、上記繊維集合体12にはその表面に多
数の凹凸状部12A、12Bが形成されている。
【0015】網状シートは、孔を多数有する有孔フィル
ムを含む広い概念であって、図6に示すネット11、図
7に示すように孔を形成した潜在捲縮発現繊維ウェブ1
3及び図8に示すように孔を多数有する有孔フィルム1
4を含むものである。上記網状シートとしての熱収縮性
のネット11は、図6に示す如く、全体として格子状に
形成されているが、網状シート11(13、14)に形
成された孔の形状は種々変形が可能であり、例えば、図
8に示す有孔フィルム14においては、(b)に示すよ
うに丸形状であってもよく、(a)に示すように星型形
状であってもよく、更に(c)に示すように丸型と星型
とを組み合わせたものであってもよい。
ムを含む広い概念であって、図6に示すネット11、図
7に示すように孔を形成した潜在捲縮発現繊維ウェブ1
3及び図8に示すように孔を多数有する有孔フィルム1
4を含むものである。上記網状シートとしての熱収縮性
のネット11は、図6に示す如く、全体として格子状に
形成されているが、網状シート11(13、14)に形
成された孔の形状は種々変形が可能であり、例えば、図
8に示す有孔フィルム14においては、(b)に示すよ
うに丸形状であってもよく、(a)に示すように星型形
状であってもよく、更に(c)に示すように丸型と星型
とを組み合わせたものであってもよい。
【0016】上記繊維集合体12は、図3及び図4に示
す如く、ネット11の格子によって囲まれた非接合部が
凸状部12Aとして形成され、格子13との接合部分が
凹状部12Bとして形成されている。そして、上記繊維
集合体12には、多数の凸状部12Aと、これらの間の
凹状部12Bとでクッション製のある凹凸面が形成され
ている。また、網状シートとして、開孔を有するフィル
ムを用いる場合、及び線径の太いあるいは開孔の小さな
ネットを用いる場合、孔を通して表裏面に存在する繊維
集合体同士が強く絡合し、フィルム上あるいは格子状の
繊維が開孔フィルムあるいはネットに絡合しにくいた
め、上記の場合とは逆にフィルムあるいは格子上の繊維
が隆起することにより凹凸形状を形成する。
す如く、ネット11の格子によって囲まれた非接合部が
凸状部12Aとして形成され、格子13との接合部分が
凹状部12Bとして形成されている。そして、上記繊維
集合体12には、多数の凸状部12Aと、これらの間の
凹状部12Bとでクッション製のある凹凸面が形成され
ている。また、網状シートとして、開孔を有するフィル
ムを用いる場合、及び線径の太いあるいは開孔の小さな
ネットを用いる場合、孔を通して表裏面に存在する繊維
集合体同士が強く絡合し、フィルム上あるいは格子状の
繊維が開孔フィルムあるいはネットに絡合しにくいた
め、上記の場合とは逆にフィルムあるいは格子上の繊維
が隆起することにより凹凸形状を形成する。
【0017】繊維集合体12の表面は、交絡した繊維に
よって構成されており、特に、掃除用シートとして用い
られている場合には、これらの構成繊維間で被清掃面に
付着した細かい塵埃等を捕捉するようになっている。網
状シートとしてのネット11は、熱収縮性のものが用い
られることが好ましく、かかる熱収縮性のネット11と
しては、、ポリオレフィン系、例えば、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブテン等、ポリエステル系例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等、ポリアミド系例えば、ナイロン6、ナイロ
ン66等、アクリロニトリル系及びビニル系、ビニリデ
ン系、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等
あるいはそれら変性物、アロイ、これらの混合物等の熱
可塑性ポリマーで構成されたネットを必要な凹凸形状に
応じて1軸または2軸方向に収縮するもの、若しくは上
述のポリマーで熱収縮するフィラメントを経糸若しくは
緯糸の少なくとも一方に用いて製織または編成したネッ
トが好ましく、必要とする凹凸形状により適宜選定す
る。
よって構成されており、特に、掃除用シートとして用い
られている場合には、これらの構成繊維間で被清掃面に
付着した細かい塵埃等を捕捉するようになっている。網
状シートとしてのネット11は、熱収縮性のものが用い
られることが好ましく、かかる熱収縮性のネット11と
しては、、ポリオレフィン系、例えば、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブテン等、ポリエステル系例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等、ポリアミド系例えば、ナイロン6、ナイロ
ン66等、アクリロニトリル系及びビニル系、ビニリデ
ン系、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等
あるいはそれら変性物、アロイ、これらの混合物等の熱
可塑性ポリマーで構成されたネットを必要な凹凸形状に
応じて1軸または2軸方向に収縮するもの、若しくは上
述のポリマーで熱収縮するフィラメントを経糸若しくは
緯糸の少なくとも一方に用いて製織または編成したネッ
トが好ましく、必要とする凹凸形状により適宜選定す
る。
【0018】網状シートとして図8に示すように、開孔
を有するフィルム14を用いた場合には、上記ポリマー
で一軸あるいは2軸に収縮するフィルムに打ち抜き等に
より開孔を付与したものが使用できる。また、網状シー
トとして図7に示すような孔が形成された網状ウェブ1
3を用いることもでき、かかる網状ウェブとしては、エ
チレン、プロピレン、ブテン等のモノオレフィン重合体
及び共重合体、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体等、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート等のエステル系重合体及び共重合体、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のビニル系、ビニリデ
ン系重合体及び共重合体、ナイロン6、ナイロン66等
のポリアミド系重合体及び共重合体、アクリロニトリル
系重合体及び共重合体、あるいはこれらの混合物からな
る熱収縮性の繊維、若しくは加熱することによって捲縮
が発現する潜在捲縮発現繊維、また、これらの混合物か
ら構成され、それらの繊維が互いに絡合状態で一体化さ
れている。
を有するフィルム14を用いた場合には、上記ポリマー
で一軸あるいは2軸に収縮するフィルムに打ち抜き等に
より開孔を付与したものが使用できる。また、網状シー
トとして図7に示すような孔が形成された網状ウェブ1
3を用いることもでき、かかる網状ウェブとしては、エ
チレン、プロピレン、ブテン等のモノオレフィン重合体
及び共重合体、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体等、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート等のエステル系重合体及び共重合体、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のビニル系、ビニリデ
ン系重合体及び共重合体、ナイロン6、ナイロン66等
のポリアミド系重合体及び共重合体、アクリロニトリル
系重合体及び共重合体、あるいはこれらの混合物からな
る熱収縮性の繊維、若しくは加熱することによって捲縮
が発現する潜在捲縮発現繊維、また、これらの混合物か
ら構成され、それらの繊維が互いに絡合状態で一体化さ
れている。
【0019】網状シートとしての網状ウェブ13は、繊
維ウェブを高速液体流或いは空気流によって、網状の形
態に形成されるとともに構成繊維同士が互いに絡合さ
れ、網状のパターンを有するシート状物或いは、構成繊
維が互いに絡合され一体化しているシート状物に特定の
孔径、孔ピッチ、孔パターンで打ち抜き等により孔空け
された繊維シートまたは、それ以外の方法で造られ、構
成繊維が絡合で一体化されており、特定の孔径、孔ピッ
チ、孔パターンを有する網状のシートであれば何でもよ
い。
維ウェブを高速液体流或いは空気流によって、網状の形
態に形成されるとともに構成繊維同士が互いに絡合さ
れ、網状のパターンを有するシート状物或いは、構成繊
維が互いに絡合され一体化しているシート状物に特定の
孔径、孔ピッチ、孔パターンで打ち抜き等により孔空け
された繊維シートまたは、それ以外の方法で造られ、構
成繊維が絡合で一体化されており、特定の孔径、孔ピッ
チ、孔パターンを有する網状のシートであれば何でもよ
い。
【0020】網状シートとしてネット11を用いる場
合、そのメッシュ、線径、線間距離、穴径、穴ピッチ、
穴パターン等は、収縮力、収縮率による凹凸の形状、度
合及び不織布状の繊維集合体との部分的な絡合性等を考
慮して決定する必要がある。具体的には、線径は、好ま
しくは20μm 〜500μm 、更に好ましくは100μ
m 〜200μm 、線間距離は好ましくは2mm〜30mm、
更に好ましくは4mm〜20mmである。
合、そのメッシュ、線径、線間距離、穴径、穴ピッチ、
穴パターン等は、収縮力、収縮率による凹凸の形状、度
合及び不織布状の繊維集合体との部分的な絡合性等を考
慮して決定する必要がある。具体的には、線径は、好ま
しくは20μm 〜500μm 、更に好ましくは100μ
m 〜200μm 、線間距離は好ましくは2mm〜30mm、
更に好ましくは4mm〜20mmである。
【0021】また、網状シートとして網状ウェブ13ま
たはフィルム14を用いる場合には、開孔径は好ましく
は4mm〜40mm、更に好ましくは8mm〜20mm、開孔間
の隙間は2mm〜20mm更に好ましくは4mm〜10mmであ
る。尚、網状シートとして上記以外のものを用いる場合
には、上記網状シートに準じて孔径等を選択することが
できる。
たはフィルム14を用いる場合には、開孔径は好ましく
は4mm〜40mm、更に好ましくは8mm〜20mm、開孔間
の隙間は2mm〜20mm更に好ましくは4mm〜10mmであ
る。尚、網状シートとして上記以外のものを用いる場合
には、上記網状シートに準じて孔径等を選択することが
できる。
【0022】繊維集合体12の種類は、ポリエステル
系、ポリアミド系、ポリオレフィン系等の熱可塑性繊
維、あるいはそれらの複合化繊維、分割繊維又はメルト
ブローン法等で製造された極細繊維、アセテート等の半
合成繊維、キュプラ、レーヨン等の再生繊維、あるいは
綿(コットン)等の天然繊維のいずれでもよく、それら
の混綿でもよい。不織布状の繊維集合体部分を構成する
繊維集合体の坪量、繊度、繊維長、断面形状、絡合度、
強度は、加工性、コスト等を総合的に勘案して使用目的
にあわせて決定される。
系、ポリアミド系、ポリオレフィン系等の熱可塑性繊
維、あるいはそれらの複合化繊維、分割繊維又はメルト
ブローン法等で製造された極細繊維、アセテート等の半
合成繊維、キュプラ、レーヨン等の再生繊維、あるいは
綿(コットン)等の天然繊維のいずれでもよく、それら
の混綿でもよい。不織布状の繊維集合体部分を構成する
繊維集合体の坪量、繊度、繊維長、断面形状、絡合度、
強度は、加工性、コスト等を総合的に勘案して使用目的
にあわせて決定される。
【0023】特に、掃除用シートとして用いた場合、不
織布状の繊維集合体には、その表面物性を向上させダス
ト類を吸着する界面活性剤、油剤、あるいは掃除される
面に光沢を付与する油剤等、要求機能に応じて適宜付与
してもよい。次に、本発明にかかる嵩高性シートの製造
方法の好ましい実施態様について説明する。
織布状の繊維集合体には、その表面物性を向上させダス
ト類を吸着する界面活性剤、油剤、あるいは掃除される
面に光沢を付与する油剤等、要求機能に応じて適宜付与
してもよい。次に、本発明にかかる嵩高性シートの製造
方法の好ましい実施態様について説明する。
【0024】図1及び図2に示すように、一軸または二
軸方向に熱収縮する網状シート11(13、14)の片
面または両面に繊維ウェブ12を積層した後、水流によ
り網状シート11(13、14)の片面側にある繊維ウ
ェブ12の繊維と他面側にある繊維ウェブ12の繊維、
及び繊維ウェブ12の繊維と網状シート11(13、1
4)を絡合一体化させるのと同時に、各繊維ウェブ12
を絡合による不織布状の繊維集合体にする。その後、得
られた繊維集合体を、乾燥と同時または乾燥工程とは別
に熱収縮性の網状シート11(13、14)を熱収縮さ
せることにより、該不織布状の繊維集合体の構成繊維を
波状に隆起配列させ全体として凹凸形状を付与する。
軸方向に熱収縮する網状シート11(13、14)の片
面または両面に繊維ウェブ12を積層した後、水流によ
り網状シート11(13、14)の片面側にある繊維ウ
ェブ12の繊維と他面側にある繊維ウェブ12の繊維、
及び繊維ウェブ12の繊維と網状シート11(13、1
4)を絡合一体化させるのと同時に、各繊維ウェブ12
を絡合による不織布状の繊維集合体にする。その後、得
られた繊維集合体を、乾燥と同時または乾燥工程とは別
に熱収縮性の網状シート11(13、14)を熱収縮さ
せることにより、該不織布状の繊維集合体の構成繊維を
波状に隆起配列させ全体として凹凸形状を付与する。
【0025】即ち、図5に示すように、繊維ウェブ12
を作るカード機21A、21Bの夫々から連続的に繊維
ウェブ12がその繰り出し装置22を介して繰り出され
る。一方、カード機21A、21Bの間にはネット11
のロール23が配設され、ロール23の繰り出しロール
25から網状シート11(13、14)が繰り出され
る。
を作るカード機21A、21Bの夫々から連続的に繊維
ウェブ12がその繰り出し装置22を介して繰り出され
る。一方、カード機21A、21Bの間にはネット11
のロール23が配設され、ロール23の繰り出しロール
25から網状シート11(13、14)が繰り出され
る。
【0026】そして、網状シート11(13、14)の
両側に上記繰り出しロール22にて、繊維ウェブ12が
重ね合わされ、ウォーターニードリング装置26へ搬入
される。ここで、ジェット水流により、繊維ウェブ12
の繊維を網状シートと絡合させ及び網状シート11(1
3、14)の両面側にある繊維集合体12同士を絡合さ
せ、図2に示すようなシートを作製する。
両側に上記繰り出しロール22にて、繊維ウェブ12が
重ね合わされ、ウォーターニードリング装置26へ搬入
される。ここで、ジェット水流により、繊維ウェブ12
の繊維を網状シートと絡合させ及び網状シート11(1
3、14)の両面側にある繊維集合体12同士を絡合さ
せ、図2に示すようなシートを作製する。
【0027】絡合後の繊維集合体12及びネット11
は、ニップロール27を通って、乾燥及び熱収縮させる
ための加熱装置28に搬入されて熱処理される。この熱
処理により、網状シート11(13、14)が熱収縮
し、図4に示すように、網状シート11(13、14)
に絡合した不織布状の繊維集合体12に凸状部12Aと
凹状部12Bを形成する。加熱装置28による加熱工程
では、不織布状の繊維集合体12と熱収縮性の網状シー
ト11(13、14)を一体化したものに適度な温度・
時間で処理する。それらの条件は、熱収縮性の網状シー
ト11(13、14)によって異なるが、必要とする凸
形状を得るための収縮率になるようにすればよい。ただ
し、連続的な接合シート状態では、該シートの流れ方向
に収縮させる際には、熱処理部の入口側と出口側の速度
差が重要なポイントになる。即ち、収縮応力よりも引張
力が大きい場合は、前後の速度比は必要とする収縮率に
近いものに合わせることが望ましい。連続シート状態の
場合は、ロール状に巻き取ってもよいし、引き続き必要
な長さに切断して、必要に応じて折り込んで、包装して
もよい。
は、ニップロール27を通って、乾燥及び熱収縮させる
ための加熱装置28に搬入されて熱処理される。この熱
処理により、網状シート11(13、14)が熱収縮
し、図4に示すように、網状シート11(13、14)
に絡合した不織布状の繊維集合体12に凸状部12Aと
凹状部12Bを形成する。加熱装置28による加熱工程
では、不織布状の繊維集合体12と熱収縮性の網状シー
ト11(13、14)を一体化したものに適度な温度・
時間で処理する。それらの条件は、熱収縮性の網状シー
ト11(13、14)によって異なるが、必要とする凸
形状を得るための収縮率になるようにすればよい。ただ
し、連続的な接合シート状態では、該シートの流れ方向
に収縮させる際には、熱処理部の入口側と出口側の速度
差が重要なポイントになる。即ち、収縮応力よりも引張
力が大きい場合は、前後の速度比は必要とする収縮率に
近いものに合わせることが望ましい。連続シート状態の
場合は、ロール状に巻き取ってもよいし、引き続き必要
な長さに切断して、必要に応じて折り込んで、包装して
もよい。
【0028】熱処理後のウェブはニップロール29を介
して、ワインダー30に巻き取られる。尚、繊維の絡合
で形成した不織布状の繊維集合体は、繊維を融着あるい
は接着することにより得られた不織布よりもその構成繊
維の自由度が大きく、本発明のシートの場合も繊維ウェ
ブが絡合した時に形成される不織布状の繊維集合体の繊
維の自由度は大きいものの、熱収縮性の網状シートが収
縮することにより、不織布状の繊維集合体の構成繊維の
自由度が更に大きくなる。
して、ワインダー30に巻き取られる。尚、繊維の絡合
で形成した不織布状の繊維集合体は、繊維を融着あるい
は接着することにより得られた不織布よりもその構成繊
維の自由度が大きく、本発明のシートの場合も繊維ウェ
ブが絡合した時に形成される不織布状の繊維集合体の繊
維の自由度は大きいものの、熱収縮性の網状シートが収
縮することにより、不織布状の繊維集合体の構成繊維の
自由度が更に大きくなる。
【0029】従って、繊維絡合の度合は、熱収縮性の網
状シートが収縮した後のシートの柔軟性、構成繊維の自
由度、凹凸形状等に大きく影響する。絡合が弱すぎる
と、熱収縮性の網状シートが収縮する際絡合が解かれて
不織布状の繊維集合体に凹凸形状を付与することができ
ない。更に、具体的実施例に基づいて、本発明の嵩高性
シートについて説明する。
状シートが収縮した後のシートの柔軟性、構成繊維の自
由度、凹凸形状等に大きく影響する。絡合が弱すぎる
と、熱収縮性の網状シートが収縮する際絡合が解かれて
不織布状の繊維集合体に凹凸形状を付与することができ
ない。更に、具体的実施例に基づいて、本発明の嵩高性
シートについて説明する。
【0030】実施例1
ポリエステル繊維1.5デニール、51mmを常法のカー
ドで坪量8g/m2 の繊維ウェブを形成し、その繊維ウ
ェブを5層(40g/m2 )にラッピング(図示せず)
し、網状シートとしてポリプロピレンの2軸収縮するネ
ット(線間距離9mm、線径0.2mm)を中間層に該繊維
ウェブを上下層に積層した後、ウォーターニードリング
で絡合させた。その際、ウォーターニードリングの水圧
は、40kg/cm2 、ノズルピッチは1.6mm、速度5m
/min で行った。その後、130℃の熱風により、50
秒間熱処理することにより、乾燥と同時にネットを収縮
させ、収縮率は、縦方向及び横方向、共に約10%の凹
凸を有する嵩高性シートを得た。
ドで坪量8g/m2 の繊維ウェブを形成し、その繊維ウ
ェブを5層(40g/m2 )にラッピング(図示せず)
し、網状シートとしてポリプロピレンの2軸収縮するネ
ット(線間距離9mm、線径0.2mm)を中間層に該繊維
ウェブを上下層に積層した後、ウォーターニードリング
で絡合させた。その際、ウォーターニードリングの水圧
は、40kg/cm2 、ノズルピッチは1.6mm、速度5m
/min で行った。その後、130℃の熱風により、50
秒間熱処理することにより、乾燥と同時にネットを収縮
させ、収縮率は、縦方向及び横方向、共に約10%の凹
凸を有する嵩高性シートを得た。
【0031】尚、収縮率は以下の式から求められる。
収縮率=((XーY)/X)×100%
上記式において、Xは熱収縮前の一辺の長さであり、Y
は熱収縮後の一辺の長さである。 実施例2 レーヨン繊維1.5デニール、51mmを常法のカードで
坪量8g/m2 の繊維ウェブを形成し、その繊維ウェブ
を10層(坪量80g/m2 )にラッピング(図示せ
ず)し、網状シートとしてのポリプロピレンの2軸収縮
するネット(線間距離9mm、線径0.2mm)を下層に、
該繊維ウェブを上層に積層した後、ウォーターニードリ
ングで絡合させた。その際、ウォーターニードリングの
水圧は、40kg/cm2 、ノズルピッチは1.6mm、速度
5m/min で行った。その後、130℃で60秒間熱処
理することによりネットを収縮させ、収縮率は、縦方向
及び横方向、共に約10%の凹凸を有する嵩高性シート
を得た。
は熱収縮後の一辺の長さである。 実施例2 レーヨン繊維1.5デニール、51mmを常法のカードで
坪量8g/m2 の繊維ウェブを形成し、その繊維ウェブ
を10層(坪量80g/m2 )にラッピング(図示せ
ず)し、網状シートとしてのポリプロピレンの2軸収縮
するネット(線間距離9mm、線径0.2mm)を下層に、
該繊維ウェブを上層に積層した後、ウォーターニードリ
ングで絡合させた。その際、ウォーターニードリングの
水圧は、40kg/cm2 、ノズルピッチは1.6mm、速度
5m/min で行った。その後、130℃で60秒間熱処
理することによりネットを収縮させ、収縮率は、縦方向
及び横方向、共に約10%の凹凸を有する嵩高性シート
を得た。
【0032】比較例1
ポリエステル繊維1.5デニール、51mmを常法のカー
ドで坪量10g/m2 の繊維ウェブを形成し、その繊維
ウェブを10層(坪量100g/m2 )にラッピング
(図示せず)し、ウォーターニードリングで絡合させ
た。その際、ウォーターニードリングの水圧は、40kg
/cm2 、ノズルピッチは1.6mm、速度5m/min で行
った。
ドで坪量10g/m2 の繊維ウェブを形成し、その繊維
ウェブを10層(坪量100g/m2 )にラッピング
(図示せず)し、ウォーターニードリングで絡合させ
た。その際、ウォーターニードリングの水圧は、40kg
/cm2 、ノズルピッチは1.6mm、速度5m/min で行
った。
【0033】上述した、実施例1、2と比較例との条件
を下記表1にまとめた。
を下記表1にまとめた。
【0034】
【表1】
厚みは、不織布を10枚重ねることにより得られたもの
の1枚当たりの平均である。密度は、下記式に示すよう
に、厚みと坪量から算出した。
の1枚当たりの平均である。密度は、下記式に示すよう
に、厚みと坪量から算出した。
【0035】密度=坪量/(厚み×1000)
柔軟性は、カンチレバー法(JIS L−1085,
5.7A)に従い測定した。尚、表1中MDは流れ方向
であり、CDはその直行方向である。上記実施例と比較
例のうち、実施例1と比較例とについてその効果を試す
比較試験を行った。かかる試験では、実施例1と比較例
とで得られたシートを掃除用シートとして用い、各種の
埃、即ち、綿ぼこり、パンくず、毛髪についてその捕集
性を調べた。その結果を下記表2に示す。
5.7A)に従い測定した。尚、表1中MDは流れ方向
であり、CDはその直行方向である。上記実施例と比較
例のうち、実施例1と比較例とについてその効果を試す
比較試験を行った。かかる試験では、実施例1と比較例
とで得られたシートを掃除用シートとして用い、各種の
埃、即ち、綿ぼこり、パンくず、毛髪についてその捕集
性を調べた。その結果を下記表2に示す。
【0036】
【表2】
ダスト捕集性の評価
◎;全く問題のない捕集性 ○;ほぼ問題のない捕
集性 △;捕集するがかなり残る ×;殆ど捕集しない 表2にから明らかなように、本発明による嵩高性シート
を掃除シートに用いた場合、綿ぼこり、パンくず、毛髪
のすべてについて従来より捕集性がよく、綿ぼこりのよ
うな細かいものも無論のこと、パンくずのような比較的
大きなごみも捕捉し、かつ毛髪のような長いものも捕捉
でき、従来の掃除用シートにはない広い範囲のダスト類
を掃除することができた。
集性 △;捕集するがかなり残る ×;殆ど捕集しない 表2にから明らかなように、本発明による嵩高性シート
を掃除シートに用いた場合、綿ぼこり、パンくず、毛髪
のすべてについて従来より捕集性がよく、綿ぼこりのよ
うな細かいものも無論のこと、パンくずのような比較的
大きなごみも捕捉し、かつ毛髪のような長いものも捕捉
でき、従来の掃除用シートにはない広い範囲のダスト類
を掃除することができた。
【0037】また、従来のダスト吸着力を油剤にたよる
掃除用シートと比較して本発明による掃除シートは塗布
する油剤量を減量することが可能である。従って、清掃
面に油剤が移行して清掃面に変質や変色をきたしたり、
油剤の手への移行等の問題も最小限に抑えることができ
る。 実施例3 ポリエステル繊維1.5デニール、51mmを常法のカー
ドで坪量10g/m2 の繊維ウェブを形成し、その繊維
ウェブを3層(30g/m2 )にラッピング(図示せ
ず)し、孔直径30mm開孔間の隙間10mmの円形孔のポ
リプロピレン/改質ポリプロピレン繊維集合体からなる
目付20g/m2 の網状シートに該繊維ウェブを上層に
積層した後、ウォーターニードリングで絡合させた。そ
の際、ウォーターニードリングの水圧は、40kg/c
m2 、ノズルピッチは1.6mm、速度5m/min で行っ
た。その後、130℃の熱風により、50秒間熱処理す
ることにより、乾燥と同時に網状シートを収縮させ、収
縮率が、縦方向及び横方向、共に約10%の凹凸を有す
る嵩高性シートを得た。
掃除用シートと比較して本発明による掃除シートは塗布
する油剤量を減量することが可能である。従って、清掃
面に油剤が移行して清掃面に変質や変色をきたしたり、
油剤の手への移行等の問題も最小限に抑えることができ
る。 実施例3 ポリエステル繊維1.5デニール、51mmを常法のカー
ドで坪量10g/m2 の繊維ウェブを形成し、その繊維
ウェブを3層(30g/m2 )にラッピング(図示せ
ず)し、孔直径30mm開孔間の隙間10mmの円形孔のポ
リプロピレン/改質ポリプロピレン繊維集合体からなる
目付20g/m2 の網状シートに該繊維ウェブを上層に
積層した後、ウォーターニードリングで絡合させた。そ
の際、ウォーターニードリングの水圧は、40kg/c
m2 、ノズルピッチは1.6mm、速度5m/min で行っ
た。その後、130℃の熱風により、50秒間熱処理す
ることにより、乾燥と同時に網状シートを収縮させ、収
縮率が、縦方向及び横方向、共に約10%の凹凸を有す
る嵩高性シートを得た。
【0038】比較例2
ポリエステル繊維1.5デニール、51mmを常法のカー
ドで坪量10g/m2 の繊維ウェブを形成し、その繊維
ウェブを8層(坪量80g/m2 )にラッピング(図示
せず)し、ウォーターニードリングで絡合させた。その
際、ウォーターニードリングの水圧は、40kg/cm2 、
ノズルピッチは1.6mm、速度5m/min で行った。
ドで坪量10g/m2 の繊維ウェブを形成し、その繊維
ウェブを8層(坪量80g/m2 )にラッピング(図示
せず)し、ウォーターニードリングで絡合させた。その
際、ウォーターニードリングの水圧は、40kg/cm2 、
ノズルピッチは1.6mm、速度5m/min で行った。
【0039】上述した実施例3と比較例2との条件を下
記表3にまとめた。
記表3にまとめた。
【0040】
【表3】
実施例4
ポリエステル繊維1.5デニール、51mmを常法のカー
ドで坪量8g/m2 の繊維ウェブを形成し、その繊維ウ
ェブを5層(40g/m2 )にラッピング(図示せず)
し、網状シートとしてポリプロピレンの2軸収縮する開
孔を有するフィルム(孔径10mm、開孔間の隙間3mm厚
さ15μm )を中間層に該繊維ウェブを上下層に積層し
た後、ウォーターニードリングで絡合させた。その際、
ウォーターニードリングの水圧は、40kg/cm2 、ノズ
ルピッチは1.6mm、速度5m/min で行った。その
後、130℃の熱風により、50秒間熱処理することに
より、乾燥と同時に網状シートを収縮させ、収縮率が、
縦方向及び横方向、共に約10%の凹凸を有する嵩高性
シートを得た。
ドで坪量8g/m2 の繊維ウェブを形成し、その繊維ウ
ェブを5層(40g/m2 )にラッピング(図示せず)
し、網状シートとしてポリプロピレンの2軸収縮する開
孔を有するフィルム(孔径10mm、開孔間の隙間3mm厚
さ15μm )を中間層に該繊維ウェブを上下層に積層し
た後、ウォーターニードリングで絡合させた。その際、
ウォーターニードリングの水圧は、40kg/cm2 、ノズ
ルピッチは1.6mm、速度5m/min で行った。その
後、130℃の熱風により、50秒間熱処理することに
より、乾燥と同時に網状シートを収縮させ、収縮率が、
縦方向及び横方向、共に約10%の凹凸を有する嵩高性
シートを得た。
【0041】この実施例の条件を下記表4に示す。
【0042】
【表4】
上記表3及び表4から明かなように、上述の実施例3、
4によれば、繊維密度及び柔軟性において上述の比較例
2よりも優れ、柔軟で肌触りの良い嵩高性シートを得る
ことができた。
4によれば、繊維密度及び柔軟性において上述の比較例
2よりも優れ、柔軟で肌触りの良い嵩高性シートを得る
ことができた。
【0043】
【発明の効果】本発明の嵩高性シートは、所定の強度を
有し、且つ柔軟で肌触りが良い。また、本発明の嵩高性
シートはの製造方法によれば、上記嵩高シートを好適に
製造することができる。更に、本発明の嵩高性シート
は、シートを構成する不織布状の繊維集合体自体及びシ
ート全体として均一な嵩高性を有するため、著しく繊維
の自由度を向上させることが可能であり、絡合の度合い
が低くなった不織布状の繊維集合体部分を網状シートに
より実用強度を持たせることができる。
有し、且つ柔軟で肌触りが良い。また、本発明の嵩高性
シートはの製造方法によれば、上記嵩高シートを好適に
製造することができる。更に、本発明の嵩高性シート
は、シートを構成する不織布状の繊維集合体自体及びシ
ート全体として均一な嵩高性を有するため、著しく繊維
の自由度を向上させることが可能であり、絡合の度合い
が低くなった不織布状の繊維集合体部分を網状シートに
より実用強度を持たせることができる。
【0044】特に、掃除用シートとして用いた場合に
は、嵩高性シートの表面に柔軟な凹凸形状を発現させる
ため、シートと接するダストを絡め易くすることができ
る。また、従来の収縮性シート状物に対して不織布状の
繊維集合体の交絡が全体に渡っていたため発現する波状
隆起は小さいものになっていたが、本発明は収縮性シー
トとして網状シートを用いることにより、より波状隆起
を大きくし、嵩高性を向上させ、更に風合いを良好にで
きる。
は、嵩高性シートの表面に柔軟な凹凸形状を発現させる
ため、シートと接するダストを絡め易くすることができ
る。また、従来の収縮性シート状物に対して不織布状の
繊維集合体の交絡が全体に渡っていたため発現する波状
隆起は小さいものになっていたが、本発明は収縮性シー
トとして網状シートを用いることにより、より波状隆起
を大きくし、嵩高性を向上させ、更に風合いを良好にで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の嵩高性シートの製造初期に
おける網状シートと不織布とを重ね合わせた状態を示す
不織布側を示す断面図である。
おける網状シートと不織布とを重ね合わせた状態を示す
不織布側を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施例による嵩高性シートの断面
図である。
図である。
【図3】図1に示す嵩高性シートの完成品の断面図であ
る。
る。
【図4】図2に示す嵩高性シートの完成品の断面図であ
る。
る。
【図5】図4に示す嵩高性シートを製造する際に好適に
用いられる製造装置の全体を示す概念図である。
用いられる製造装置の全体を示す概念図である。
【図6】網状シートとして用いられるネットの平面図で
ある。
ある。
【図7】網状シートとして用いられる繊維集合体の平面
図である。
図である。
【図8】網状シートとして用いられる有孔フィルムの平
面図である。
面図である。
【符号の説明】
10 嵩高性シート
11、13、14 網状シート
12 繊維ウェブまたは繊維集合体
12A 凸状部12B
凹状部
Claims (6)
- 【請求項1】 網状シートの片面若しくは両面に繊維の
絡合で形成された不織布状の繊維集合体が、その構成繊
維間の絡合と共に該網状シートに対しても絡合状態で一
体化されており、且つ、上記繊維集合体はその表面に網
状シートより大なる多数の凹凸が形成されていることを
特徴とする嵩高性シート。 - 【請求項2】 上記網状シートは、延伸することにより
得られる熱収縮可能な熱可塑性樹脂製のネット若しくは
延伸してある熱可塑製樹脂のフィラメントにより製織ま
たは編成された熱収縮可能なネットであることを特徴と
する請求項1記載の嵩高性シート。 - 【請求項3】 上記網状シートは、熱収縮可能な繊維ま
たは潜在捲縮発現繊維若しくはこれらの混合物からなる
繊維集合体であることを特徴とする請求項1記載の嵩高
性シート。 - 【請求項4】 上記網状シートは、熱収縮可能な、開孔
を有するフィルムであることを特徴とする請求項1記載
の嵩高性シート。 - 【請求項5】 掃除用シートとして用いられることを特
徴とする請求項1記載の嵩高性シート。 - 【請求項6】 熱収縮性の網状シートの片面若しくは両
面に繊維集合体を積層した後、上記繊維集合体の構成繊
維と網状シート若しくは上記繊維集合体の構成繊維同士
を絡合させ、該繊維集合体が不織布状の繊維ウェブとな
るのと同時に網状シートとの一体化がなされた後、これ
らを加熱し、上記網状シートを熱収縮させることによ
り、不織布状の繊維ウェブ全体に亘って凹凸形状を付与
することを特徴とする嵩高性シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03171386A JP3096094B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 嵩高性シート及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03171386A JP3096094B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 嵩高性シート及びその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0525763A true JPH0525763A (ja) | 1993-02-02 |
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Family
ID=15922206
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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1991
- 1991-07-11 JP JP03171386A patent/JP3096094B2/ja not_active Expired - Fee Related
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