JPH05255106A - 血小板減少症治療剤 - Google Patents
血小板減少症治療剤Info
- Publication number
- JPH05255106A JPH05255106A JP3285027A JP28502791A JPH05255106A JP H05255106 A JPH05255106 A JP H05255106A JP 3285027 A JP3285027 A JP 3285027A JP 28502791 A JP28502791 A JP 28502791A JP H05255106 A JPH05255106 A JP H05255106A
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- JP
- Japan
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- human
- derived
- cells
- platelet
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- Pending
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
Landscapes
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 培養ヒト正常細胞が産生するインターロイキ
ン−6を有効成分とする血小板減少症治療剤。 【効果】 生体内で効率よく血小板を増加する活性を有
し、またヒト生体内での中和抗体産生の可能性が少ない
ため、優れた血小板減少症治療剤として有用である。
ン−6を有効成分とする血小板減少症治療剤。 【効果】 生体内で効率よく血小板を増加する活性を有
し、またヒト生体内での中和抗体産生の可能性が少ない
ため、優れた血小板減少症治療剤として有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な医薬に関する。よ
り詳しく述べれば、本発明は培養ヒト正常細胞由来のイ
ンターロイキン−6(以下、IL−6と略す)を用いる
ことにより、効率よく血小板増加の達成される血小板減
少症治療薬に関する。
り詳しく述べれば、本発明は培養ヒト正常細胞由来のイ
ンターロイキン−6(以下、IL−6と略す)を用いる
ことにより、効率よく血小板増加の達成される血小板減
少症治療薬に関する。
【0002】
【従来の技術】血小板減少は、癌、白血病の化学療法剤
治療に伴い、また骨髄移植、再生不良性貧血などで問題
となっているが、現在これら血小板減少症に対しては対
症療法として血小板輸血が適用されているに過ぎない。
現在、白血球にたいしてCSF(コロニ−刺激因子)、
赤血球にたいしてEPO(エリスロポイエチン)が医薬
品として応用されつつあるが、続いて血小板を増加させ
る医薬が期待されている。
治療に伴い、また骨髄移植、再生不良性貧血などで問題
となっているが、現在これら血小板減少症に対しては対
症療法として血小板輸血が適用されているに過ぎない。
現在、白血球にたいしてCSF(コロニ−刺激因子)、
赤血球にたいしてEPO(エリスロポイエチン)が医薬
品として応用されつつあるが、続いて血小板を増加させ
る医薬が期待されている。
【0003】しかしながら、従来血小板を明確に増加さ
せる合成医薬は知られていない。
せる合成医薬は知られていない。
【0004】生体由来の生理活性物質のある種のものは
実験動物に投与することによって、その動物の血小板数
を増加させることが知られている。例えば、 IL−1(インタ−ロイキン−1): A. Tewari et a
l., Lncet, 336, 712-714(1990)、 IL−6(インタ−ロイキン−6):T. Ishibashi et
al., Blood, 74, 1241-1244(1989) 、および LIF(リュ−ケミアインヒビトリ−ファクタ−):D.
Metcalf et al., Blood, 76, 50-56(1990) などがその例である。しかしながらIL−1は強い炎症
性作用を持ち、頭痛、発熱などを初めとする炎症性の副
作用が懸念される。また、LIFについてもトランスジ
ェニックマウスの実験から、強い副作用が懸念される。
実験動物に投与することによって、その動物の血小板数
を増加させることが知られている。例えば、 IL−1(インタ−ロイキン−1): A. Tewari et a
l., Lncet, 336, 712-714(1990)、 IL−6(インタ−ロイキン−6):T. Ishibashi et
al., Blood, 74, 1241-1244(1989) 、および LIF(リュ−ケミアインヒビトリ−ファクタ−):D.
Metcalf et al., Blood, 76, 50-56(1990) などがその例である。しかしながらIL−1は強い炎症
性作用を持ち、頭痛、発熱などを初めとする炎症性の副
作用が懸念される。また、LIFについてもトランスジ
ェニックマウスの実験から、強い副作用が懸念される。
【0005】一方、IL−6は、インタ−フェロンβ2
(Zilberstein,A.et.at., EMBO J. 5,2529-2537,198
6)、 B細胞分化因子(BSF−2):(Hirano,T. et.al.,Nat
ure,324,73-76,1986) 、 26−KDaプロテイン(Hageman,G.et.al.,Eur.J.Bio
chem., 159,625-632, 1986)、ハイブリド−マ/プラズ
マサイト−マ増殖因子(VanDamme,J.et.al., J.Exp.Me
d., 165,914-919,1987 )、 肝細胞刺激因子(HSF):(Andus,T.et.al.,FEBS Le
tt.,221,18-22,1987; Gauldie,J.et.al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,84,7251-72
55,1987 )、など、別々に研究されてきた生理活性物質
が同一分子であることが分かり、その生理活性の多様性
からIL−6と呼ぶことが提唱され、その名称が定着し
ている。IL−6は上記したように、その発見に伴う生
理作用の他に最近、in vitroにおいて巨核球の成熟を促
進し(Ishibashi,T.et.al., Proc. Natl. Acad. Sci. U
SA, 86, 5953-5957 )、in vivo に投与すると血小板が
増加することが報告されている(Ishibashi, T. et a
l., Blood, 74, 1241-1244, Asano, S. et. al.,Bloo
d, 75, 1602-1605, 1990)。
(Zilberstein,A.et.at., EMBO J. 5,2529-2537,198
6)、 B細胞分化因子(BSF−2):(Hirano,T. et.al.,Nat
ure,324,73-76,1986) 、 26−KDaプロテイン(Hageman,G.et.al.,Eur.J.Bio
chem., 159,625-632, 1986)、ハイブリド−マ/プラズ
マサイト−マ増殖因子(VanDamme,J.et.al., J.Exp.Me
d., 165,914-919,1987 )、 肝細胞刺激因子(HSF):(Andus,T.et.al.,FEBS Le
tt.,221,18-22,1987; Gauldie,J.et.al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,84,7251-72
55,1987 )、など、別々に研究されてきた生理活性物質
が同一分子であることが分かり、その生理活性の多様性
からIL−6と呼ぶことが提唱され、その名称が定着し
ている。IL−6は上記したように、その発見に伴う生
理作用の他に最近、in vitroにおいて巨核球の成熟を促
進し(Ishibashi,T.et.al., Proc. Natl. Acad. Sci. U
SA, 86, 5953-5957 )、in vivo に投与すると血小板が
増加することが報告されている(Ishibashi, T. et a
l., Blood, 74, 1241-1244, Asano, S. et. al.,Bloo
d, 75, 1602-1605, 1990)。
【0006】IL−6の血小板増加作用についてはすで
に上述のごとく既知例があるが、既知の例はいずれも大
腸菌を宿主とする組換えDNAの手法によって製造され
たものを用いている。組換えDNAの手法による生理活
性蛋白質は原理的に微量の宿主由来の不純物を含有する
可能性を否定できず、本来医薬品としては望ましいもの
ではない。また特に大腸菌を宿主とする場合は、本来生
理活性物質に付与されている糖鎖や他の微細修飾が見ら
れず、生体内に投与したときの生理活性に差のある可能
性があり、また実際に人体に投与した時に、中和抗体産
生の可能性が大きい。
に上述のごとく既知例があるが、既知の例はいずれも大
腸菌を宿主とする組換えDNAの手法によって製造され
たものを用いている。組換えDNAの手法による生理活
性蛋白質は原理的に微量の宿主由来の不純物を含有する
可能性を否定できず、本来医薬品としては望ましいもの
ではない。また特に大腸菌を宿主とする場合は、本来生
理活性物質に付与されている糖鎖や他の微細修飾が見ら
れず、生体内に投与したときの生理活性に差のある可能
性があり、また実際に人体に投与した時に、中和抗体産
生の可能性が大きい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明で解決しようと
する課題は、前記で述べた血小板増加活性を有する従来
の生理活性物質を改良し、安全かつ強い生理活性を持っ
た治療薬を提供することにある。すなわち本発明の目的
は、生体内で効率よく血小板を増加する活性を有し、ヒ
ト以外の宿主由来の不純物の含有を理論的に排除し、で
きる限りヒトの生体内に存在するのに近い構造を理論的
に有し、したがってヒト生体内での中和抗体産生の可能
性をできる限り排除した血小板増加活性を有する医薬を
得ることにある。
する課題は、前記で述べた血小板増加活性を有する従来
の生理活性物質を改良し、安全かつ強い生理活性を持っ
た治療薬を提供することにある。すなわち本発明の目的
は、生体内で効率よく血小板を増加する活性を有し、ヒ
ト以外の宿主由来の不純物の含有を理論的に排除し、で
きる限りヒトの生体内に存在するのに近い構造を理論的
に有し、したがってヒト生体内での中和抗体産生の可能
性をできる限り排除した血小板増加活性を有する医薬を
得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点を解決し、前記の目的を達成するために鋭意検討を
おこない、本発明に到達した。すなわち本発明は、培養
ヒト正常細胞が産生するインターロイキン−6を有効成
分とする血小板減少症治療剤である。本発明は、培養ヒ
ト細胞由来のIL−6を用いることにより、効率よく血
小板増加の達成される血小板減少症治療薬に関する。ま
た本発明は、生体内に投与したときの血小板増加効率が
良く、また人体に投与したときに中和抗体産生の可能性
の少ない新規な培養ヒト細胞由来のIL−6を成分とす
る血小板減少症治療薬を提供するものである。
題点を解決し、前記の目的を達成するために鋭意検討を
おこない、本発明に到達した。すなわち本発明は、培養
ヒト正常細胞が産生するインターロイキン−6を有効成
分とする血小板減少症治療剤である。本発明は、培養ヒ
ト細胞由来のIL−6を用いることにより、効率よく血
小板増加の達成される血小板減少症治療薬に関する。ま
た本発明は、生体内に投与したときの血小板増加効率が
良く、また人体に投与したときに中和抗体産生の可能性
の少ない新規な培養ヒト細胞由来のIL−6を成分とす
る血小板減少症治療薬を提供するものである。
【0009】本発明の目的は前述したように、生体内で
効率よく血小板を増加する活性を有し、ヒト以外の宿主
由来の不純物の含有を理論的に排除し、できる限りヒト
の生体内に存在するのに近い構造を理論的に有し、した
がってヒト生体内での抗体産生の可能性をできる限り排
除した血小板増加活性を有する医薬を得ることにあるの
で、本発明者らは、血小板増加活性を有するIL−6を
培養ヒト正常細胞から取得し、ヒト以外の種由来の不純
物の混入をできる限り避けるようにした。また培養ヒト
正常細胞を生産手段とすることにより、得られるIL−
6は本来生体内で働くIL−6に近いものとなり、すな
わち糖鎖および微細修飾を含んだ構造がヒト生体内IL
−6に近いものとなるために、ヒトに医薬として投与し
たときに中和抗体産生を相対的に排除することができ、
生体内でのより効率的な有効性を期待することができ
る。
効率よく血小板を増加する活性を有し、ヒト以外の宿主
由来の不純物の含有を理論的に排除し、できる限りヒト
の生体内に存在するのに近い構造を理論的に有し、した
がってヒト生体内での抗体産生の可能性をできる限り排
除した血小板増加活性を有する医薬を得ることにあるの
で、本発明者らは、血小板増加活性を有するIL−6を
培養ヒト正常細胞から取得し、ヒト以外の種由来の不純
物の混入をできる限り避けるようにした。また培養ヒト
正常細胞を生産手段とすることにより、得られるIL−
6は本来生体内で働くIL−6に近いものとなり、すな
わち糖鎖および微細修飾を含んだ構造がヒト生体内IL
−6に近いものとなるために、ヒトに医薬として投与し
たときに中和抗体産生を相対的に排除することができ、
生体内でのより効率的な有効性を期待することができ
る。
【0010】本発明の培養ヒト細胞が産生するIL−6
とは、ヒト由来の細胞を培養することによって得られる
IL−6を意味し、さらに特定すれば、正常細胞すなわ
ち、癌化(極端な形質転換)していない、あるいは癌細
胞由来でない正常細胞であり、好ましくは接着依存性細
胞を培養することによって得られるIL−6である。こ
れらの条件によって得られるIL−6は通常糖鎖の付加
した構造を有する。
とは、ヒト由来の細胞を培養することによって得られる
IL−6を意味し、さらに特定すれば、正常細胞すなわ
ち、癌化(極端な形質転換)していない、あるいは癌細
胞由来でない正常細胞であり、好ましくは接着依存性細
胞を培養することによって得られるIL−6である。こ
れらの条件によって得られるIL−6は通常糖鎖の付加
した構造を有する。
【0011】本発明のヒト正常細胞としては、接着依存
性細胞が好ましい。特に線維芽細胞、内皮細胞、ストロ
−マ細胞などが生体内でのIL−6の源の一つと考えら
れており、その一部は正常細胞に近い形で培養できるの
で特に好適に用いられるが、特にこれらに限定されるも
のではない。
性細胞が好ましい。特に線維芽細胞、内皮細胞、ストロ
−マ細胞などが生体内でのIL−6の源の一つと考えら
れており、その一部は正常細胞に近い形で培養できるの
で特に好適に用いられるが、特にこれらに限定されるも
のではない。
【0012】本発明のヒト正常細胞のうち特に好適な細
胞は接着依存性であるので、一般的な細胞培養条件にて
培養できる。培養方法については特に限定されるもので
はない。一般的な培養フラスコ、ロ−ラ−ボトル、マイ
クロキャリア(微粒子)、などが好適に用いられるが、
マイクロキャリアが特に好ましい。こうしてヒト正常細
胞の培養によって得られた培養液から標準的な精製法に
より、ほぼ純粋なIL−6を得ることができる。これら
培養および精製法については実施例でその一例を示すが
勿論これに限定されるものではない。
胞は接着依存性であるので、一般的な細胞培養条件にて
培養できる。培養方法については特に限定されるもので
はない。一般的な培養フラスコ、ロ−ラ−ボトル、マイ
クロキャリア(微粒子)、などが好適に用いられるが、
マイクロキャリアが特に好ましい。こうしてヒト正常細
胞の培養によって得られた培養液から標準的な精製法に
より、ほぼ純粋なIL−6を得ることができる。これら
培養および精製法については実施例でその一例を示すが
勿論これに限定されるものではない。
【0013】本発明の血小板減少症治療剤は前述した方
法で製造されるヒトIL−6を主成分として含有する。
他の成分としては、一般的な医薬添加物が選ばれる。も
ちろん添加物が無くとも本発明の目的は達成される。一
般的には主として安定化のために添加物が加えられる。
そのような医薬添加物としては、日本薬局法に記載され
た、医薬品添加物として使えるタンパク質および/また
は糖類の中から選ばれる。特に好適にはヒト血清アルブ
ミン(HSA)、ゼラチン、ソルビト−ル、マンニト−
ルなどの中から適宜あるいは組み合わせて選ばれるが、
もちろんこれらに限定するものではない。
法で製造されるヒトIL−6を主成分として含有する。
他の成分としては、一般的な医薬添加物が選ばれる。も
ちろん添加物が無くとも本発明の目的は達成される。一
般的には主として安定化のために添加物が加えられる。
そのような医薬添加物としては、日本薬局法に記載され
た、医薬品添加物として使えるタンパク質および/また
は糖類の中から選ばれる。特に好適にはヒト血清アルブ
ミン(HSA)、ゼラチン、ソルビト−ル、マンニト−
ルなどの中から適宜あるいは組み合わせて選ばれるが、
もちろんこれらに限定するものではない。
【0014】本発明の目的である血小板増加活性を具体
的に達成するためには、こうして得られたIL−6を主
成分とする組成物を生体に投与する。投与方法として
は、特に限定するものではないが、一般的な注射、すな
わち静脈注射、皮下注射、筋肉注射、点滴静脈内注入な
どの内適当な一つが選ばれる。経口、経鼻、経肺、経腸
のような経粘膜投与法も場合により、好適に実施され
る。
的に達成するためには、こうして得られたIL−6を主
成分とする組成物を生体に投与する。投与方法として
は、特に限定するものではないが、一般的な注射、すな
わち静脈注射、皮下注射、筋肉注射、点滴静脈内注入な
どの内適当な一つが選ばれる。経口、経鼻、経肺、経腸
のような経粘膜投与法も場合により、好適に実施され
る。
【0015】有効投与量としては、1日につき体重1K
g当たり0.001から500μgの範囲で選ばれる。
好適には0.005−20μgの範囲で選ばれる。IL
−6はヒトIL−6がマウスにも同様に作用すること
が、一般的に知られているので、ヒトのIL−6をマウ
スで試験することができる。前述の投与量は症状によっ
ても異なり、これらの値に限定されるものでは勿論な
い。
g当たり0.001から500μgの範囲で選ばれる。
好適には0.005−20μgの範囲で選ばれる。IL
−6はヒトIL−6がマウスにも同様に作用すること
が、一般的に知られているので、ヒトのIL−6をマウ
スで試験することができる。前述の投与量は症状によっ
ても異なり、これらの値に限定されるものでは勿論な
い。
【0016】投与回数としては通常1日1ないし2回、
もしくは2ないし3日に1回の範囲で選ばれるがこれに
限定されるものではない。通常血小板増加は複数回投与
した後すなわち数日後以降に観察される。血小板増加の
見られる時期は、投与方法によって若干のずれがある。
もしくは2ないし3日に1回の範囲で選ばれるがこれに
限定されるものではない。通常血小板増加は複数回投与
した後すなわち数日後以降に観察される。血小板増加の
見られる時期は、投与方法によって若干のずれがある。
【0017】本発明の目的の一つに、より効果的な血小
板増加を挙げているので、本発明者らは本発明のIL−
6と、従来血小板増加の確認されている大腸菌由来のI
L−6との生体に投与したときの血小板増加活性を比較
した。その結果実施例に述べるように明らかな活性の違
いを見出だし本発明を完成するに至った。すなわち本発
明の記載する培養ヒト正常細胞由来のIL−6は、前述
の期待効果だけでなく現実に、血小板増加の効率の面で
も、従来の大腸菌由来IL−6に対して、優位性をもつ
ことが証明された。
板増加を挙げているので、本発明者らは本発明のIL−
6と、従来血小板増加の確認されている大腸菌由来のI
L−6との生体に投与したときの血小板増加活性を比較
した。その結果実施例に述べるように明らかな活性の違
いを見出だし本発明を完成するに至った。すなわち本発
明の記載する培養ヒト正常細胞由来のIL−6は、前述
の期待効果だけでなく現実に、血小板増加の効率の面で
も、従来の大腸菌由来IL−6に対して、優位性をもつ
ことが証明された。
【0018】
【実施例】以下に本発明を実施例によって、より詳細
に、より具体的に説明するが、もちろんこれによって本
発明が制限されるものではない。なお、IL−6の活性
評価法は以下の方法により行なった。
に、より具体的に説明するが、もちろんこれによって本
発明が制限されるものではない。なお、IL−6の活性
評価法は以下の方法により行なった。
【0019】生物活性の評価法:株細胞7TD1(IL
−6依存ハイブリド−マ細胞(J. van Snick et al., E
uropean J. Immunol., 18, 193-197(1988))を用いて、
それに適当量のIL−6を添加することにより、7TD
1の細胞増殖をMTT法により測定し、別途標準IL−
6の段階希釈サンプルについての増殖活性との比較によ
り、IL−6の生物活性評価を行った。標準IL−6と
しては、下記に示す東レ株式会社ヒトIL−6ELIS
Aキットに添付されているのと同じものを使用した。
−6依存ハイブリド−マ細胞(J. van Snick et al., E
uropean J. Immunol., 18, 193-197(1988))を用いて、
それに適当量のIL−6を添加することにより、7TD
1の細胞増殖をMTT法により測定し、別途標準IL−
6の段階希釈サンプルについての増殖活性との比較によ
り、IL−6の生物活性評価を行った。標準IL−6と
しては、下記に示す東レ株式会社ヒトIL−6ELIS
Aキットに添付されているのと同じものを使用した。
【0020】ELISA(酵素免疫評価法)法:抗IL
−6抗体(N.Ida et al .、Biochem.Biophys.Res.Commu
n.,165,728-734,(1989))を用いたELISA法で測定
した。東レ株式会社製造、ト−レ・フジバイオニクス販
売、ヒトIL−6ELISAキットを用いてIL−6の
評価を行った。
−6抗体(N.Ida et al .、Biochem.Biophys.Res.Commu
n.,165,728-734,(1989))を用いたELISA法で測定
した。東レ株式会社製造、ト−レ・フジバイオニクス販
売、ヒトIL−6ELISAキットを用いてIL−6の
評価を行った。
【0021】実施例1ヒト細胞由来IL−6の調製: 本発明のIL−6は一例
として次の方法で調整した。2Lのガラス製培養槽に1
Lの5%のNCSを含むイーグルMEM培地中で、細胞
数が106 /mlになるようにヒト線維芽細胞をビーズ培
養した(ビーズ:“サイトデックス1”、(ファルマシ
ア社)、37℃)。その後、培地を少量のカルボキシメ
チルセルロースを含む無血清イーグルMEM培地1Lに
交換し、プライミングとして10万単位/Lのヒト天然
型インターフェロンβを添加した。翌日さらにポリI:
ポリC50mg/L、シクロヘキシミド10mg/L添加し
た。その4時間後、アクチノマイシンDを4mg/L投入
し、そして、さらに1時間後、産生培地として少量のメ
チルセルロースを含むイーグルMEM培地に置換し、ス
ーパーインダクション処理を行なっ−た。その後2日間
そのまま培養を続けた(37℃)。
として次の方法で調整した。2Lのガラス製培養槽に1
Lの5%のNCSを含むイーグルMEM培地中で、細胞
数が106 /mlになるようにヒト線維芽細胞をビーズ培
養した(ビーズ:“サイトデックス1”、(ファルマシ
ア社)、37℃)。その後、培地を少量のカルボキシメ
チルセルロースを含む無血清イーグルMEM培地1Lに
交換し、プライミングとして10万単位/Lのヒト天然
型インターフェロンβを添加した。翌日さらにポリI:
ポリC50mg/L、シクロヘキシミド10mg/L添加し
た。その4時間後、アクチノマイシンDを4mg/L投入
し、そして、さらに1時間後、産生培地として少量のメ
チルセルロースを含むイーグルMEM培地に置換し、ス
ーパーインダクション処理を行なっ−た。その後2日間
そのまま培養を続けた(37℃)。
【0022】撹拌を停止し、マイクロキャリアを沈降さ
せた後、上清および産生培地での洗液をろ過し、1Lを
別の撹拌装置付き容器に移した。この産生液に滅菌した
“ブル−セファロ−スCL−6BFF”(ファルマシア
社)を投入し、15℃,4日間撹拌しながらバッチ吸着
させた。撹拌停止後、ブル−担体を沈降させ上清を別の
容器に移した。シリカ担体は、リン酸ナトリウム緩衝液
中で高圧蒸気滅菌(121℃、30分)したのち、4m
lずつ2本のカラムに充填して直列に接続させた。これ
に、ブル−担体の素通り上清を流速20ml/hrで流
した。全量流した後、2本のカラムを別々に精製した。
それぞれリン酸ナトリウム緩衝液25mlを流した後、
20mM塩酸を流してインターロイキン−6含有画分1
0mlを回収した。この塩酸回収液にさらに硫酸アンモ
ニウムを1.33Mになるように添加し、4℃、1晩ゆ
るやかに撹拌した。沈殿物を3000rpm,30分遠
心分離(4℃)、除去した。
せた後、上清および産生培地での洗液をろ過し、1Lを
別の撹拌装置付き容器に移した。この産生液に滅菌した
“ブル−セファロ−スCL−6BFF”(ファルマシア
社)を投入し、15℃,4日間撹拌しながらバッチ吸着
させた。撹拌停止後、ブル−担体を沈降させ上清を別の
容器に移した。シリカ担体は、リン酸ナトリウム緩衝液
中で高圧蒸気滅菌(121℃、30分)したのち、4m
lずつ2本のカラムに充填して直列に接続させた。これ
に、ブル−担体の素通り上清を流速20ml/hrで流
した。全量流した後、2本のカラムを別々に精製した。
それぞれリン酸ナトリウム緩衝液25mlを流した後、
20mM塩酸を流してインターロイキン−6含有画分1
0mlを回収した。この塩酸回収液にさらに硫酸アンモ
ニウムを1.33Mになるように添加し、4℃、1晩ゆ
るやかに撹拌した。沈殿物を3000rpm,30分遠
心分離(4℃)、除去した。
【0023】分離した上清を疎水性クロマトグラフィ−
用担体である“ブチルトヨパ−ル650M”1ml(東
ソ−社)を充填したカラムに流し、吸着させた。このカ
ラムを1.33Mの硫酸アンモニウムを含む20mM塩
酸、1.33Mの硫酸アンモニウムを含む50mMリン
酸ナトリウム緩衝液で洗浄した後、50mMリン酸ナト
リウム緩衝液で回収した。その後、逆相系のクロマトグ
ラフィ−であるODSカラム(C18)(YMC−Pac
k ODS A−312 S−5 120A,YMC
社)を装着した高速液体クロマトグラフィ−(島津LC
−4A)を用いて、0.1%トリフロロ酢酸を含有する
水と0.1%トリフロロ酢酸を含有するアセトニトリル
でグラジエント溶出させヒト天然型インターロイキン−
6ピ−クを分取した。こうして得られたヒト天然型イン
ターロイキン−6を“セファデックスG−25”(ファ
ルマシア社)で5mMギ酸を溶媒としてゲルろ過しアセ
トニトリルを含まないインターロイキン−6溶液を得
た。
用担体である“ブチルトヨパ−ル650M”1ml(東
ソ−社)を充填したカラムに流し、吸着させた。このカ
ラムを1.33Mの硫酸アンモニウムを含む20mM塩
酸、1.33Mの硫酸アンモニウムを含む50mMリン
酸ナトリウム緩衝液で洗浄した後、50mMリン酸ナト
リウム緩衝液で回収した。その後、逆相系のクロマトグ
ラフィ−であるODSカラム(C18)(YMC−Pac
k ODS A−312 S−5 120A,YMC
社)を装着した高速液体クロマトグラフィ−(島津LC
−4A)を用いて、0.1%トリフロロ酢酸を含有する
水と0.1%トリフロロ酢酸を含有するアセトニトリル
でグラジエント溶出させヒト天然型インターロイキン−
6ピ−クを分取した。こうして得られたヒト天然型イン
ターロイキン−6を“セファデックスG−25”(ファ
ルマシア社)で5mMギ酸を溶媒としてゲルろ過しアセ
トニトリルを含まないインターロイキン−6溶液を得
た。
【0024】上記で調製したIL−6の純度は逆相HP
LC法で95%以上であった。上記IL−6は前記に示
す評価法で活性を持ったIL−6であることを確認し
た。
LC法で95%以上であった。上記IL−6は前記に示
す評価法で活性を持ったIL−6であることを確認し
た。
【0025】実施例2大腸菌由来IL−6の調製: 既知文献(T. Hirano ら、
Nature,vol.324,73(1986))と
同じ遺伝子配列を持つIL−6cDNAを骨格とするI
L−6発現ベクタ−を下記の方法で作成した。
Nature,vol.324,73(1986))と
同じ遺伝子配列を持つIL−6cDNAを骨格とするI
L−6発現ベクタ−を下記の方法で作成した。
【0026】甲状腺癌由来細胞株NIM−1細胞(通山
薫ら、日本血液学会雑誌、53巻、805(1990)
を培養して通常の方法で調製したmRNAから、逆転写
酵素で合成したcDNA混合物から下記2本のDNAオ
リゴマ− CCGATCGATGCCAGTACCCCCAGGA および GCCACGGATCCTACATTTGCCGAAG をプライマ−としてPCR反応を行った。得られた増幅
DNAを制限酵素ClaIとBamHIで消化した後、
得られたDNA断片を大腸菌発現ベクタ−pKM6(Tan
aka et al., J. Interferon Res., 6,429-35(1986)) の
ClaI部位とBglII部位の間に挿入して、発現I
L−6ベクタ−pKMIL−6を得た。このpKMIL
−6を大腸菌HB101に導入し、組換え体を得た。こ
の組換え体を下記のように培養して大腸菌組換え型IL
−6を調製した。
薫ら、日本血液学会雑誌、53巻、805(1990)
を培養して通常の方法で調製したmRNAから、逆転写
酵素で合成したcDNA混合物から下記2本のDNAオ
リゴマ− CCGATCGATGCCAGTACCCCCAGGA および GCCACGGATCCTACATTTGCCGAAG をプライマ−としてPCR反応を行った。得られた増幅
DNAを制限酵素ClaIとBamHIで消化した後、
得られたDNA断片を大腸菌発現ベクタ−pKM6(Tan
aka et al., J. Interferon Res., 6,429-35(1986)) の
ClaI部位とBglII部位の間に挿入して、発現I
L−6ベクタ−pKMIL−6を得た。このpKMIL
−6を大腸菌HB101に導入し、組換え体を得た。こ
の組換え体を下記のように培養して大腸菌組換え型IL
−6を調製した。
【0027】ヒトインターロイキン−6発現プラスミド
を保持する大腸菌HB101/pKMIL−6を、30
L容ジャーを用いて培養した。30Lの増殖用培地(リ
ン酸1カリウム0.3%、リン酸2ナトリウム0.6
%、塩化ナトリウム0.5%、塩化アンモニウム0.1
%、グルコース0.5%、カザミノ酸0.5%、硫酸マ
グネシウム1mM、硫酸第1鉄3μM、ビタミンB1 6
μg/ml、アンピシリン50μg/ml)を30L容
ジャーに仕込み、上記組換え体を植菌した。ジャーは、
攪拌数300rpm、通気量1VVM、25℃の条件で
運転した。トリプトファンオペロンの誘導物質であるイ
ンドールアクリル酸を加え、グルコースとカザミノ酸を
添加しながら60時間培養した。培養菌体を10,00
0×g20分間の遠心分離操作により集めた。菌体は、
約895g得られた。集めた菌体を1mMEDTA、1
00mMNaClを含む50mMトリス塩酸バッファー
pH8.0にOD550nm が20となるように懸濁した。
菌体をマントンゴーリンにより破砕し、遠心分離を行
い、破砕抽出物を回収した。抽出液中の蛋白量は235
g、インターロイキン−6は495mgであった。ここ
でIL−6の量は、前記のELISA法で測定した(以
下同じ)。
を保持する大腸菌HB101/pKMIL−6を、30
L容ジャーを用いて培養した。30Lの増殖用培地(リ
ン酸1カリウム0.3%、リン酸2ナトリウム0.6
%、塩化ナトリウム0.5%、塩化アンモニウム0.1
%、グルコース0.5%、カザミノ酸0.5%、硫酸マ
グネシウム1mM、硫酸第1鉄3μM、ビタミンB1 6
μg/ml、アンピシリン50μg/ml)を30L容
ジャーに仕込み、上記組換え体を植菌した。ジャーは、
攪拌数300rpm、通気量1VVM、25℃の条件で
運転した。トリプトファンオペロンの誘導物質であるイ
ンドールアクリル酸を加え、グルコースとカザミノ酸を
添加しながら60時間培養した。培養菌体を10,00
0×g20分間の遠心分離操作により集めた。菌体は、
約895g得られた。集めた菌体を1mMEDTA、1
00mMNaClを含む50mMトリス塩酸バッファー
pH8.0にOD550nm が20となるように懸濁した。
菌体をマントンゴーリンにより破砕し、遠心分離を行
い、破砕抽出物を回収した。抽出液中の蛋白量は235
g、インターロイキン−6は495mgであった。ここ
でIL−6の量は、前記のELISA法で測定した(以
下同じ)。
【0028】抽出液をシリカカラム5.5Lに吸着さ
せ、酸性溶液で溶出した。IL−6は462mg回収し
た。溶出液に硫酸アンモニウムを終濃度1.33M添加
して、遠心により、不溶性不純物を除去した。次にブチ
ルカラム(ブチルトヨパール東ソー社製)200mlに
吸着させ、低塩中性溶液で溶出した。SDS−PAGE
純度検定法により純度84%のIL−6を237mg得
た。溶出したIL−6をそのままヘパリンカラム(AF
ヘパリントヨパール 東ソー社製)80mlに吸着させ
た。中性塩バッファーで溶出した。純度91%のIL−
6を114mg得た。溶出液をさらにブチルカラム(ブ
チルトヨパール 東ソー社製)200mlで再度精製し
て、IL−6を66mg得た。上記で調製したIL−6
の純度は逆相HPLC法で95%以上であった。上記I
L−6は実施例1に記載した評価法で活性を持ったIL
−6であることを確認した。
せ、酸性溶液で溶出した。IL−6は462mg回収し
た。溶出液に硫酸アンモニウムを終濃度1.33M添加
して、遠心により、不溶性不純物を除去した。次にブチ
ルカラム(ブチルトヨパール東ソー社製)200mlに
吸着させ、低塩中性溶液で溶出した。SDS−PAGE
純度検定法により純度84%のIL−6を237mg得
た。溶出したIL−6をそのままヘパリンカラム(AF
ヘパリントヨパール 東ソー社製)80mlに吸着させ
た。中性塩バッファーで溶出した。純度91%のIL−
6を114mg得た。溶出液をさらにブチルカラム(ブ
チルトヨパール 東ソー社製)200mlで再度精製し
て、IL−6を66mg得た。上記で調製したIL−6
の純度は逆相HPLC法で95%以上であった。上記I
L−6は実施例1に記載した評価法で活性を持ったIL
−6であることを確認した。
【0029】別途ベ−リンガ−・マンハイム社より購入
した大腸菌にて製造したIL−6を、上記IL−6評価
法にて測定したところ、1mgの表示に対して、ELI
SA法で0.4mgIL−6以下であり、購入段階での
失活のためか、タンパク質重量に対してIL−6活性が
低下していると判断し、以下の実験には使用しなかっ
た。
した大腸菌にて製造したIL−6を、上記IL−6評価
法にて測定したところ、1mgの表示に対して、ELI
SA法で0.4mgIL−6以下であり、購入段階での
失活のためか、タンパク質重量に対してIL−6活性が
低下していると判断し、以下の実験には使用しなかっ
た。
【0030】実施例3マウス皮下注射での血小板増加活性: 実施例1で得たI
L−6を試験サンプルとしてC57BL/6マウス
(雄、6週齢)に投与し、血小板増加活性を調べた。投
与剤型はHSA(ヒト血清アルブミン)、D−ソルビト
−ルをそれぞれ0.4%、および0.2%含んだ等張溶
液として、0.1ml/マウスの容量で頸背部皮下に投
与した。第1図および表1に示すIL−6量を1日2回
12時間おきに、3日間、5日間、7日間、10日間投
与した。投与量および血小板測定時期に応じて群分け
し、それぞれ最終投与後3時間目にマウスを屠殺し、血
小板数を測定した。1群6匹としてコントロール群を含
んで下記の用量で試験を実施した。コントロールはIL
−6を含まないビ−クルの投与を意味する。
L−6を試験サンプルとしてC57BL/6マウス
(雄、6週齢)に投与し、血小板増加活性を調べた。投
与剤型はHSA(ヒト血清アルブミン)、D−ソルビト
−ルをそれぞれ0.4%、および0.2%含んだ等張溶
液として、0.1ml/マウスの容量で頸背部皮下に投
与した。第1図および表1に示すIL−6量を1日2回
12時間おきに、3日間、5日間、7日間、10日間投
与した。投与量および血小板測定時期に応じて群分け
し、それぞれ最終投与後3時間目にマウスを屠殺し、血
小板数を測定した。1群6匹としてコントロール群を含
んで下記の用量で試験を実施した。コントロールはIL
−6を含まないビ−クルの投与を意味する。
【0031】被験マウスの血小板数は以下のプロトコ−
ルで測定した。エーテル麻酔下、えき下動脈より全血採
血し、抗凝固剤として15%EDTA・2Kを1/10
0容、添加し、自動血球数測定装置Celltac(日
本光電社)にて血小板数を測定した。結果を表1に示
す。表1から明らかなように、用いた全投与量で、投与
開始後5日目以降に、血小板数が有意に増加した。
ルで測定した。エーテル麻酔下、えき下動脈より全血採
血し、抗凝固剤として15%EDTA・2Kを1/10
0容、添加し、自動血球数測定装置Celltac(日
本光電社)にて血小板数を測定した。結果を表1に示
す。表1から明らかなように、用いた全投与量で、投与
開始後5日目以降に、血小板数が有意に増加した。
【0032】
【表1】
【0033】実施例4マウスにおける血小板増加作用の用量依存性: 実施例1
で得たIL−6を試験サンプルとしてC57BL/6マ
ウス(雄、8週齢、1群6匹)に投与し、血小板増加作
用の用量依存性を調べた。IL−6の投与量は400μ
g/kg,100μg/kg,25μg/kg,6.4
μg/kg,1.6μg/kgの5種類に設定し、生理
食塩水に溶解させたものを投与した。投与方法として
は、マウスの背部皮下に1日1回行い、投与容量は1匹
当たり100μlとした。7日間投与した時点で血小板
数を測定した。被験マウスの血小板数は以下のプロトコ
−ルで測定した。エーテル麻酔下、腋下静脈より全血採
血し、抗凝固剤として15%EDTA・2Kを1/10
0容、添加し、自動血球数測定装置K−1000(東亜
医用電子)を用いて測定した。なお、対照としてはIL
−6の代わりに生理食塩水を投与したマウスの血小板数
を100%として、これに対する測定血小板数の割合を
表示した。
で得たIL−6を試験サンプルとしてC57BL/6マ
ウス(雄、8週齢、1群6匹)に投与し、血小板増加作
用の用量依存性を調べた。IL−6の投与量は400μ
g/kg,100μg/kg,25μg/kg,6.4
μg/kg,1.6μg/kgの5種類に設定し、生理
食塩水に溶解させたものを投与した。投与方法として
は、マウスの背部皮下に1日1回行い、投与容量は1匹
当たり100μlとした。7日間投与した時点で血小板
数を測定した。被験マウスの血小板数は以下のプロトコ
−ルで測定した。エーテル麻酔下、腋下静脈より全血採
血し、抗凝固剤として15%EDTA・2Kを1/10
0容、添加し、自動血球数測定装置K−1000(東亜
医用電子)を用いて測定した。なお、対照としてはIL
−6の代わりに生理食塩水を投与したマウスの血小板数
を100%として、これに対する測定血小板数の割合を
表示した。
【0034】その結果IL−6の投与7日目の時点で、
上記用量の高い順に従って用量依存的な血小板の増加作
用が得られ、それぞれ135±5%,129±3%,1
17±2%,107±2%,105±4%の増加を示し
た。(±での表示は標準誤差を表す。) 実施例5ヒト細胞由来IL−6と大腸菌由来IL−6との血小板
増加作用の比較: 本発明のIL−6、即ち実施例1のヒ
ト細胞由来IL−6と実施例2の大腸菌型IL−6と
の、血小板増加活性の比較を行った。比較方法として
は、各種用量のIL−6をマウスの皮下に11日間連続
投与して血小板増加率の時間的な変動を比較した。投与
方法、測定方法は実施例4と同様に行なった。結果を表
2に示す。表中、±SEは標準誤差を示している。
上記用量の高い順に従って用量依存的な血小板の増加作
用が得られ、それぞれ135±5%,129±3%,1
17±2%,107±2%,105±4%の増加を示し
た。(±での表示は標準誤差を表す。) 実施例5ヒト細胞由来IL−6と大腸菌由来IL−6との血小板
増加作用の比較: 本発明のIL−6、即ち実施例1のヒ
ト細胞由来IL−6と実施例2の大腸菌型IL−6と
の、血小板増加活性の比較を行った。比較方法として
は、各種用量のIL−6をマウスの皮下に11日間連続
投与して血小板増加率の時間的な変動を比較した。投与
方法、測定方法は実施例4と同様に行なった。結果を表
2に示す。表中、±SEは標準誤差を示している。
【0035】
【表2】
【0036】その結果、最高用量400μg/kgを投
与した場合の経時的変化をみると、ヒト細胞由来IL−
6と大腸菌由来IL−6共に投与7日目に血小板増加率
が最高値を示し、それぞれ138.3±6%と126.
4±4%となった。
与した場合の経時的変化をみると、ヒト細胞由来IL−
6と大腸菌由来IL−6共に投与7日目に血小板増加率
が最高値を示し、それぞれ138.3±6%と126.
4±4%となった。
【0037】また投与9日目以降を比較すると、ヒト細
胞由来IL−6の場合11日目にも115.4±5%と
有意(p<0.05)な血小板増加を認めたが、大腸菌
由来IL−6の場合には106.3±4%と正常値近く
に回復してしまうことを認めた。このことから、ヒト細
胞由来IL−6の方が血小板増加効果が長期間持続でき
るといえる。さらに、投与7日目の時点で血小板増加作
用の用量反応曲線をLineweaver−Burkの
plotに変換して、ED50値と最大増加率を求めた。
胞由来IL−6の場合11日目にも115.4±5%と
有意(p<0.05)な血小板増加を認めたが、大腸菌
由来IL−6の場合には106.3±4%と正常値近く
に回復してしまうことを認めた。このことから、ヒト細
胞由来IL−6の方が血小板増加効果が長期間持続でき
るといえる。さらに、投与7日目の時点で血小板増加作
用の用量反応曲線をLineweaver−Burkの
plotに変換して、ED50値と最大増加率を求めた。
【0038】その結果、ヒト細胞由来IL−6のED5
0値は16.0μg/kg,血小板の最大増加率138
%となった。一方、大腸菌由来IL−6のED50値は
24.7μg/kgで最大増加率128%となった。こ
の結果を基に、IL−6の用量と血小板増加率の2要因
について二元配置の分散分析法で有意差検定を行ったと
ころ、両IL−6の薬効には有意差(p<0.05)が
認められた。即ち、ヒト細胞由来IL−6の血小板増加
作用は、大腸菌由来IL−6より有意に強かった。
0値は16.0μg/kg,血小板の最大増加率138
%となった。一方、大腸菌由来IL−6のED50値は
24.7μg/kgで最大増加率128%となった。こ
の結果を基に、IL−6の用量と血小板増加率の2要因
について二元配置の分散分析法で有意差検定を行ったと
ころ、両IL−6の薬効には有意差(p<0.05)が
認められた。即ち、ヒト細胞由来IL−6の血小板増加
作用は、大腸菌由来IL−6より有意に強かった。
【0039】実施例6ヒト細胞由来IL−6と大腸菌由来IL−6のレセプタ
−に対する親和性: 単球細胞U937株およびミエロ−マ細
胞U266株に発現されているIL-6レセプタ−に対する、ヒ
ト細胞由来IL−6と大腸菌由来IL−6の親和性の違
いを 125I標識したヒト細胞由来IL−6、大腸菌由来
IL−6を用いて常法に従い測定した(Ann.N.Y.Acad.Sc
i., 51,660-672,1949)。ヒト細胞由来IL−6と大腸菌
由来IL−6への 125I標識はT.Tagaら(J.Exp.Med.,16
6,967-981,1987) に記載されている方法により行った。
結果を表2に示す。その結果、U937株およびU266株に発
現しているIL-6レセプタ−への親和性は、ヒト細胞由来
IL−6が大腸菌由来IL−6よりも約2倍強いことが
明かになった。
−に対する親和性: 単球細胞U937株およびミエロ−マ細
胞U266株に発現されているIL-6レセプタ−に対する、ヒ
ト細胞由来IL−6と大腸菌由来IL−6の親和性の違
いを 125I標識したヒト細胞由来IL−6、大腸菌由来
IL−6を用いて常法に従い測定した(Ann.N.Y.Acad.Sc
i., 51,660-672,1949)。ヒト細胞由来IL−6と大腸菌
由来IL−6への 125I標識はT.Tagaら(J.Exp.Med.,16
6,967-981,1987) に記載されている方法により行った。
結果を表2に示す。その結果、U937株およびU266株に発
現しているIL-6レセプタ−への親和性は、ヒト細胞由来
IL−6が大腸菌由来IL−6よりも約2倍強いことが
明かになった。
【0040】
【表3】
【0041】実施例7ヒト細胞由来IL−6の急性毒性: 実施例1で得られた
ヒト細胞由来IL−6を最大10mg/kgの用量でマ
ウスに尾静脈注射した。投与剤型はHSA(ヒト血清ア
ルブミン)、D−ソルビト−ルをそれぞれ0.2%、お
よび0.2%含んだ等張溶液として、10ml/Kgの
容量で投与した。投与用量は0.01、0.1、1、お
よび10mg/Kgで、各群3匹で試験した。検査項目
は一般的毒性検査法によった。
ヒト細胞由来IL−6を最大10mg/kgの用量でマ
ウスに尾静脈注射した。投与剤型はHSA(ヒト血清ア
ルブミン)、D−ソルビト−ルをそれぞれ0.2%、お
よび0.2%含んだ等張溶液として、10ml/Kgの
容量で投与した。投与用量は0.01、0.1、1、お
よび10mg/Kgで、各群3匹で試験した。検査項目
は一般的毒性検査法によった。
【0042】その結果、一般的毒性検査法の各試験項目
においてビ−クル投与群と差はなく、本急性毒性試験で
は、実施例1で得られたIL−6は最大10mg/kg
まで致命的な毒性を示さなかった。
においてビ−クル投与群と差はなく、本急性毒性試験で
は、実施例1で得られたIL−6は最大10mg/kg
まで致命的な毒性を示さなかった。
【0043】
【発明の効果】本発明によって、生体内で効率よく血小
板を増加する活性を有し、ヒト以外の宿主由来の不純物
の含有を理論的に排除し、できる限りヒトの生体内に存
在するのに近い構造を理論的に有し、したがってヒト生
体内での中和抗体産生の可能性をできる限り排除した、
培養ヒト正常細胞由来のIL−6を成分とする血小板減
少症治療薬を得ることに有効である。上記の点において
実際に本発明の実施例では、ヒト細胞由来IL−6は生
体内投与における血小板増加活性において有効であるこ
とが示された。さらに本発明のIL−6は、従来の組換
えDNA型IL−6に比して優位性を有するのは自明で
あり、実際に大腸菌型IL−6よりも血小板増加率にお
いてより高い効率を示すことが示された。
板を増加する活性を有し、ヒト以外の宿主由来の不純物
の含有を理論的に排除し、できる限りヒトの生体内に存
在するのに近い構造を理論的に有し、したがってヒト生
体内での中和抗体産生の可能性をできる限り排除した、
培養ヒト正常細胞由来のIL−6を成分とする血小板減
少症治療薬を得ることに有効である。上記の点において
実際に本発明の実施例では、ヒト細胞由来IL−6は生
体内投与における血小板増加活性において有効であるこ
とが示された。さらに本発明のIL−6は、従来の組換
えDNA型IL−6に比して優位性を有するのは自明で
あり、実際に大腸菌型IL−6よりも血小板増加率にお
いてより高い効率を示すことが示された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新妻 洋 北海道札幌市厚別区もみじ台北5−3−10 (72)発明者 桜井 信豪 静岡県三島市4845番地(町、丁目表示な し) 東レ株式会社三島工場内 (72)発明者 細井 和男 静岡県三島市4845番地(町、丁目表示な し) 東レ株式会社三島工場内
Claims (4)
- 【請求項1】 培養ヒト正常細胞が産生するインターロ
イキン−6を有効成分とする血小板減少症治療剤。 - 【請求項2】 培養ヒト正常細胞が接着依存性ヒト細胞
である請求項1記載の血小板減少症治療剤。 - 【請求項3】 培養ヒト正常細胞が線維芽細胞である請
求項1または2記載の血小板減少症治療剤。 - 【請求項4】 インターロイキン−6が、培養ヒト正常
細胞をマイクロキャリア上で培養して得られたものであ
る請求項1〜3記載の血小板減少症治療剤。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-294791 | 1990-10-31 | ||
JP29479190 | 1990-10-31 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05255106A true JPH05255106A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=17812324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3285027A Pending JPH05255106A (ja) | 1990-10-31 | 1991-10-30 | 血小板減少症治療剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05255106A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019147615A1 (en) * | 2018-01-24 | 2019-08-01 | Beyondspring Pharmaceuticals, Inc. | Composition and method for reducing thrombocytopenia via the administration of plinabulin |
US10550104B2 (en) | 2015-07-13 | 2020-02-04 | Beyondspring Pharmaceuticals, Inc. | Plinabulin compositions |
US10668063B2 (en) | 2015-03-06 | 2020-06-02 | Beyondspring Pharmaceuticals, Inc. | Method of treating cancer associated with a RAS mutation |
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