JPH05253093A

JPH05253093A - 便座用カバー具

Info

Publication number: JPH05253093A
Application number: JP8637792A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Kakegawa; 保夫掛川
Original assignee: KAKEGAWA YOKO
Current assignee: KAKEGAWA YOKO
Priority date: 1992-03-10
Filing date: 1992-03-10
Publication date: 1993-10-05

Abstract

(57)【要約】【目的】使い勝手が良く、しかも安価な使い捨ての便
座用カバーを提供する。【構成】便座用カバー３を、複数枚のシート状をした
カバー材５ａを剥離可能な状態で積層して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、洋式の便器に用いる便
座用カバー具に関するものである。

【０００２】

【従来技術及び発明が解決しようとする課題】今日、洋
式の便器が広く普及しているが、このものは、使用者が
便座に直接座して使用する方式であり、このため、特
に、レストランやホテル、あるいは病院等の不特定多数
の人が使用する場所に設置したような場合に、前回の使
用者が不明であつて使用者に不快感を惹起する許りでな
く、衛生的な観点からも問題がある。そこで使用者の中
には、備付けのトイレツトペーパーで便座を払拭したり
敷いたりして使用する人もあるが、極めて面倒である。
そこで、便座に使い捨て用のカバーを装着することが提
唱されているが、この様な使い捨て用のカバーとして、
従来、薄紙からなるシートカバーを使用者が使用毎に便
座にセツトするもの、あるいは便器に設けた収納部から
繰出されるシート材をモータによつて移動させるように
したもの等が知られている。しかるに前者のものは、シ
ートカバーを幅狭な便座にいちいちセツトしなければな
らないうえに、シートカバーは便座に固定されていない
ため、ずれ易くて使い勝手が悪いという問題があり、一
方後者のものは、特殊な便器が必要であつて既存のもの
に簡単に装備できない許りでなく、モータ等の駆動装置
の保守点検も必要となつて経費が高くという問題があつ
た。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる便座用カ
バー具を提供することを目的として創案されたものであ
つて、便座の座部に被着するカバーであつて、該カバー
は、複数枚のシート状をしたカバー材を剥離可能な状態
で積層したものであることを特徴とするものである。ま
た、前記カバーは、複数枚のシート状をしたカバー材を
剥離可能な状態で積層したカバー群からなり、かつ該カ
バー群は、便座に着脱自在に取付けたものであることを
特徴とするものである。また、前記カバーは、複数枚の
シート状をしたカバー材を剥離可能な状態で積層したカ
バー群と、該カバー群の下敷きになる基台とから構成さ
れ、基台を便座または便器に着脱自在に止着したもので
あることを特徴とするものである。また、前記カバー
は、複数枚のシート状をしたカバー材を剥離可能な貼着
状態で積層したものからなり、さらにカバー材には、剥
離操作をするための把持片になる非貼着部が設けられて
いることを特徴とするものである。またさらに、前記カ
バーは、複数枚のシート状をしたカバー材を剥離可能な
貼着状態で積層したものからなり、さらにカバー材は、
上側ほど幅広になつていることを特徴とするものであ
る。

【０００４】そして本発明は、この構成によつて、使い
勝手が良く、しかも安価な便座用カバー具を提供できる
ものである。

【０００５】

【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、１は洋式トイレに装備される便
器であつて、該便器１には、略馬蹄形をした便座２の基
部が蝶番１ａを介して上下揺動自在に軸着されており、
必要において便器１の上部に装備できること等は何れも
従来通りである。３は本発明が実施された便座用カバー
具であつて、該カバー具３は、平面視において便座２と
略同形状をした薄板状の基台４と、該基台４に載置され
るカバー群５とから構成されている。このカバー群５
は、複数枚のシート状のカバー材５ａを粘着剤６を用い
て剥離可能な貼着状態で積層して形成したものであつ
て、その形状は、基台４と略同形状になつているが、そ
のうちの最も下側のカバー材５ａは、前記基台４の表面
に同じように剥離可能な状態で貼着されている。また、
各カバー材５ａには、外側方に向けて舌片状の把持片５
ｂがそれぞれ突出しているが、該把持片５ａには粘着剤
の塗布がなく、従つて、最上位の把持片５ｂを把持して
上方に引張ることによつて当該カバー材５ａを隣接カバ
ー材５ａから剥離できるようになつている。因みに、こ
のカバー材５ａの材質としては、水溶性紙材や水溶性高
分子等の材質のものを用いればそのまま水洗便所に流す
ことができるという利点があるが、防水性を考慮するの
であれば、防水処理を施した紙の他、ポリ塩化ビニール
樹脂、ポリエチレン樹脂等の防水性のある樹脂材を用い
ることもできる。

【０００６】一方、前記基台４の基端部には係止具７が
一体的に設けられており、そして、基台４は、係止具７
を、上記蝶番１ａ部位に設けた係止金具８に着脱自在に
係止できるようになつていると共に、基台４の先端部に
は、ゴム、マジツクテープ、係止フツク等の適宜係止手
段９を介して便座２の先端部に着脱自在に係止されてい
る。

【０００７】叙述の如く構成された本発明の実施例にお
いて、トイレにて便座２を使用する場合に、使用者は最
上位の把持片５ｂを把持して引き上げると、最上位のカ
バー材５ａが剥離除去されることに成り、これによつて
未使用のカバー材５ａが露出する。この結果、仮令前回
の使用者が不明であつても、何ら不快感を感じることな
く心地良く使用できるうえに、衛生的にも優れたものに
なる。しかも、カバー材５ａは、便座２に止着支持され
ることになるため、ずれたりする惧れもなく、安心して
使用できる。そのうえ、カバー材５ａは、複数枚が剥離
可能に積層した構造であるため、構造が簡単で安価であ
る許りか、既存の便座にも簡単に装着することができ
る。そして全てのカバー材５ａが使用されたら、基台４
を係止金具８から外すと共に係止手段９を便座２から外
して、新たなカバー具３を備え付ければ良い。

【０００８】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
でないことは勿論であつて、図５、図６に示す第二実施
例の如く、カバー群５のうち、最下位のカバー材５ａを
便座上面に貼着したものであつても良く、この場合に、
最下位カバー材５ａは、粘着材塗布面に離型紙が貼着さ
れたものを用意しておき、この離型紙を剥離したものを
便座に貼着するようにすれば都合が良い。さらにまた、
基台のあるものについては、前記第一実施例のように基
台ごと交換するものに限らず、基台は便座に装着したま
ま、カバー群のみを補充するするようにしても良い。ま
た、基台は、便座に装着することに限定されず、便器側
に装着するようにしても良い。この場合、基台は便座と
共に揺動するよう便器側に支持する必要があることはい
うまでもない。また、カバー材を剥離可能に積層する場
合に、粘着材によらず、図７（Ａ）に示す第三実施例の
ようにカバー群５を局部的にプレスして圧着（圧着部５
ｃ）したもの、図７（Ｂ）に示す第四実施例のようにカ
バー群５の周縁部を融着あるいは接着（融着あるいは接
着部５ｄ）したもの等、剥離できるものであればその手
段は問わないものである。さらにまた、カバー材に把持
片を設ける場合、該把持片は、同一形状のものを同一位
置に積層状に設けることなく、図７（Ｃ）に示す第五実
施例の如く僅かづつ位置ずれした状態で積層状に形成す
れば、一度に複数枚を剥離してしまうことを防止できる
という利点がある。そのうえまた、カバー群５について
は、図７（Ｄ）に示す第六実施例の如く、上側のカバー
材５ａほど幅広なものを用いて形成すれば、下側のカバ
ー材５ａは上側のカバー材５ａによつて上面だけでなく
側面までもが被覆されることになつて、より衛生的に使
用することができるという利点があるが、このカバー材
５ａの形状によつては、便座２側面までをも覆う形状に
でき、この場合には、より一層の利便性がある。因みに
この場合、カバー群５は、初めから湾曲状にしておく必
要はなく、逆台形形状にしたものでよく、そして座した
使用者の体重を受けて変形するように可撓性を持たせて
おくことでよい。さらにまた、カバー材５ａや基台４
に、脱臭性、殺菌性、芳香性を付与させてもよい。

【０００９】

【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、トイレにて便座を使用する場合
に、最上位のカバー材を剥離除去することによつて未使
用のカバー材が露出する。この結果、仮令前回の使用者
が不明であつても、何ら不快感を感じることなく心地良
く使用できるうえに、衛生的にも優れたものになる。し
かも、カバー材は、便座に止着支持されることになるた
め、セツトが簡単でずれたりする惧れもなく、安心して
使用できる。そのうえ、カバー材は、複数枚が剥離可能
に積層した構造であるため、構造が簡単で安価である許
りか、既存の便座にも簡単に装着することができること
になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】カバー具を装着した便器の側面図である。

【図２】同上平面図である。

【図３】係止具および係止金具の拡大図である。

【図４】カバー材の剥離状態を示す説明図である。

【図５】第二実施例のカバー具を装着した便器の側面図
である。

【図６】（Ａ）は同上平面図、（Ｂ）は同上正面図であ
る。

【図７】（Ａ）は第三実施例を示すカバー群の一部断面
図、（Ｂ）は第四実施例を示すカバー群の一部断面図、
（Ｃ）は第五実施例を示すカバー群の一部平面図、
（Ｄ）は第六実施例を示すカバー群の一部断面図であ
る。

【符号の説明】

１便器２便座３カバー具４基台５カバー群５ａカバー材５ｂ把持片８粘着剤

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】便座の座部に被着するカバーであつて、
該カバーは、複数枚のシート状をしたカバー材を剥離可
能な状態で積層したものであることを特徴とする便座用
カバー具。
【請求項２】便座の座部に被着するカバーであつて、
該カバーは、複数枚のシート状をしたカバー材を剥離可
能な状態で積層したカバー群からなり、かつ該カバー群
は、便座に着脱自在に取付けたものであることを特徴と
する便座用カバー具。
【請求項３】便座の座部に被着するカバーであつて、
該カバーは、複数枚のシート状をしたカバー材を剥離可
能な状態で積層したカバー群と、該カバー群の下敷きに
なる基台とから構成され、基台を便座または便器に着脱
自在に止着したものであることを特徴とする便座用カバ
ー具。
【請求項４】便座の座部に被着するカバーであつて、
該カバーは、複数枚のシート状をしたカバー材を剥離可
能な貼着状態で積層したものからなり、さらにカバー材
には、剥離操作をするための把持片になる非貼着部が設
けられていることを特徴とする便座用カバー具。
【請求項５】便座の座部に被着するカバーであつて、
該カバーは、複数枚のシート状をしたカバー材を剥離可
能な貼着状態で積層したものからなり、さらにカバー材
は、上側ほど幅広になつていることを特徴とする便座用
カバー具。