JPH05248837A - 画像認識方式 - Google Patents
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- JPH05248837A JPH05248837A JP4046451A JP4645192A JPH05248837A JP H05248837 A JPH05248837 A JP H05248837A JP 4046451 A JP4046451 A JP 4046451A JP 4645192 A JP4645192 A JP 4645192A JP H05248837 A JPH05248837 A JP H05248837A
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- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 abstract description 30
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- 230000007547 defect Effects 0.000 description 12
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 3
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 2
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- 238000011179 visual inspection Methods 0.000 description 1
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- Image Analysis (AREA)
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 円形状の線図形から階段状に歪んだ部分を検
出する場合、階段状の歪みの認識精度を向上し、最適な
パラメータの組合せの設定を容易化し、さらに階段状の
歪みの見落としのない画像認識方式を提供する。 【構成】 線分近似処理31により、線図形の形状特徴
を失わない線分で円形を近似し、円形中心決定処理32
でその円形の中心を決定し、コーナー検出処理33で、
線分間の角度を用いてコーナーを検出する。そして、階
段状歪み候補抽出処理34によって階段状歪みの候補を
抽出した後、階段状歪み判定処理35で、近傍の2コー
ナーに対して平行性、連続性、階段の高さ、及び方向性
を、それぞれ特徴量をパラメータとする計算式を用いて
判定することにより、階段状歪み部分を検出する。
出する場合、階段状の歪みの認識精度を向上し、最適な
パラメータの組合せの設定を容易化し、さらに階段状の
歪みの見落としのない画像認識方式を提供する。 【構成】 線分近似処理31により、線図形の形状特徴
を失わない線分で円形を近似し、円形中心決定処理32
でその円形の中心を決定し、コーナー検出処理33で、
線分間の角度を用いてコーナーを検出する。そして、階
段状歪み候補抽出処理34によって階段状歪みの候補を
抽出した後、階段状歪み判定処理35で、近傍の2コー
ナーに対して平行性、連続性、階段の高さ、及び方向性
を、それぞれ特徴量をパラメータとする計算式を用いて
判定することにより、階段状歪み部分を検出する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機用リベットの欠
陥検出等において、円形状の線画像から階段状のパター
ンを認識する画像認識方式に関するものである。
陥検出等において、円形状の線画像から階段状のパター
ンを認識する画像認識方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。 文献;情報処理学会第42回全国大会予稿集(平成3
年)西山由高他、3D−5、“航空機用リベット欠陥検
出方式”P.2−55〜2−56 前記文献に記載されているように、例えば航空機の製造
時のリベットの打鋲品質は、航空機の安全性に重要な役
割を占めている。リベットの打鋲は機械化され、そのリ
ベットの数も膨大であるので、検査品質のばらつきを解
消するため、外観検査の自動化としてリベット自動外観
検査システムの開発が進められている。このリベット自
動外観検査システムでは、リベットの欠陥検出を行う画
像認識方式が用いられている。以下、その画像認識方式
を図を用いて説明する。
例えば次のような文献に記載されるものがあった。 文献;情報処理学会第42回全国大会予稿集(平成3
年)西山由高他、3D−5、“航空機用リベット欠陥検
出方式”P.2−55〜2−56 前記文献に記載されているように、例えば航空機の製造
時のリベットの打鋲品質は、航空機の安全性に重要な役
割を占めている。リベットの打鋲は機械化され、そのリ
ベットの数も膨大であるので、検査品質のばらつきを解
消するため、外観検査の自動化としてリベット自動外観
検査システムの開発が進められている。このリベット自
動外観検査システムでは、リベットの欠陥検出を行う画
像認識方式が用いられている。以下、その画像認識方式
を図を用いて説明する。
【0003】まず、リベット欠陥の特徴を説明する。従
来の画像認識方式が検出対象とする欠陥は、リベットの
かしめ頭側に発生する次の2種類の欠陥である。 かしめ頭の径の大小(形状の歪み) かしめ頭の側面から上面に発生するひび割れ 図2(a)〜(c)は航空機の外板材に打ち込まれたリ
ベットかしめ頭とひび割れの様子を示す図であり、同図
(a)は概観図、同図(b)は断面図、及び同図(c)
は平面図である。航空機の外板材10に機械を用いて打
ち込まれたリベット20のかしめ頭21には、欠陥とし
てひび割れ22が発生することがある。これらの欠陥
は、リベット20自体の材質不良、打鋲機械の調整不良
等の原因により発生するもので、欠陥リベットは、リベ
ット接合部の破損を招くことになる。図2(c)に示す
ように、リベット20のかしめ頭21を真上から見た場
合には、次のような特徴がある。
来の画像認識方式が検出対象とする欠陥は、リベットの
かしめ頭側に発生する次の2種類の欠陥である。 かしめ頭の径の大小(形状の歪み) かしめ頭の側面から上面に発生するひび割れ 図2(a)〜(c)は航空機の外板材に打ち込まれたリ
ベットかしめ頭とひび割れの様子を示す図であり、同図
(a)は概観図、同図(b)は断面図、及び同図(c)
は平面図である。航空機の外板材10に機械を用いて打
ち込まれたリベット20のかしめ頭21には、欠陥とし
てひび割れ22が発生することがある。これらの欠陥
は、リベット20自体の材質不良、打鋲機械の調整不良
等の原因により発生するもので、欠陥リベットは、リベ
ット接合部の破損を招くことになる。図2(c)に示す
ように、リベット20のかしめ頭21を真上から見た場
合には、次のような特徴がある。
【0004】(i) 図2(b)に示すように、リベッ
ト20のかしめ頭21の側面部21aは、丸みを帯びて
いるため、正常なリベット輪郭部分が、真上から見ると
円環状となる。 (ii) 側面部21aから上面に発生するひび割れ22
があれば、輪郭部分が階段状に歪むことが分かってい
る。
ト20のかしめ頭21の側面部21aは、丸みを帯びて
いるため、正常なリベット輪郭部分が、真上から見ると
円環状となる。 (ii) 側面部21aから上面に発生するひび割れ22
があれば、輪郭部分が階段状に歪むことが分かってい
る。
【0005】このような階段状のパターンの欠陥検出
は、例えば、(1)画像入力処理、(2)輪郭領域抽出
処理、(3)輪郭線抽出処理、及び(4)割れ検出処理
によって処理される。これらの各処理(1)〜(4)
を、図3〜図6を参照しつつ、説明する。
は、例えば、(1)画像入力処理、(2)輪郭領域抽出
処理、(3)輪郭線抽出処理、及び(4)割れ検出処理
によって処理される。これらの各処理(1)〜(4)
を、図3〜図6を参照しつつ、説明する。
【0006】図3は図2のリベットかしめ頭の輪郭線を
示す図、図4は図3中の突起部分を示す図、図5は図3
における階段状の歪み(ひび割れ)のモデルを示す図、
及び図6は図3に対するひび割れの検出結果を示す図で
ある。
示す図、図4は図3中の突起部分を示す図、図5は図3
における階段状の歪み(ひび割れ)のモデルを示す図、
及び図6は図3に対するひび割れの検出結果を示す図で
ある。
【0007】(1) 画像入力処理 例えば、CCDカメラを用いて図2に示すリベット20
のかしめ頭21の真上から撮影する。この際、リベット
20の輪郭部分(側面部21a)をコントラスト良く撮
影するために、リング照明をCCDカメラとリベット2
0の間に配置している。図2(b)に示すように、リベ
ット20の側面部21aは丸みを帯びているため、その
側面部21aにあたった光は外側へ反射する。そのた
め、リベット20の上面及び外板材10は明るく、輪郭
部分は暗くなり、輪郭部分の検出が容易になる。CCD
カメラで撮影されたリベット20の原画像データは、例
えばワークステーションへ送られて次の(2)〜(4)
のように処理される。
のかしめ頭21の真上から撮影する。この際、リベット
20の輪郭部分(側面部21a)をコントラスト良く撮
影するために、リング照明をCCDカメラとリベット2
0の間に配置している。図2(b)に示すように、リベ
ット20の側面部21aは丸みを帯びているため、その
側面部21aにあたった光は外側へ反射する。そのた
め、リベット20の上面及び外板材10は明るく、輪郭
部分は暗くなり、輪郭部分の検出が容易になる。CCD
カメラで撮影されたリベット20の原画像データは、例
えばワークステーションへ送られて次の(2)〜(4)
のように処理される。
【0008】(2) 輪郭領域抽出処理 前記画像入力処理(1)で撮影した原画像中の輪郭領域
は、暗い円環状の領域となっている。この暗い輪郭領域
を抽出するために、原画像にLOG(Laplacian Of Gau
ssian)フィルタを施し、零交差画像を計算する。輪郭領
域は周囲に比べて暗いため、零交差画像中では正値の領
域となる。そこで、零交差画像の正値領域をラベル付け
する。次に、正値領域の集合の中から、面積と重心回り
のモーメントを用いて(閾値処理)、輪郭領域を選び出
す。
は、暗い円環状の領域となっている。この暗い輪郭領域
を抽出するために、原画像にLOG(Laplacian Of Gau
ssian)フィルタを施し、零交差画像を計算する。輪郭領
域は周囲に比べて暗いため、零交差画像中では正値の領
域となる。そこで、零交差画像の正値領域をラベル付け
する。次に、正値領域の集合の中から、面積と重心回り
のモーメントを用いて(閾値処理)、輪郭領域を選び出
す。
【0009】(3) 輪郭線抽出処理 前記輪郭領域抽出処理(2)で抽出した輪郭領域には、
図3に示すように、リベット20の上面の色むらや外板
材10の汚れ等(欠陥ではない)の原因及びLOGフィ
ルタの性質により、本来の輪郭領域以外の暗い領域(突
起状の領域)23も含まれている。これらの突起状の領
域23は、ひび割れ等の検出に障害となるため、次よう
な手法により除去する。
図3に示すように、リベット20の上面の色むらや外板
材10の汚れ等(欠陥ではない)の原因及びLOGフィ
ルタの性質により、本来の輪郭領域以外の暗い領域(突
起状の領域)23も含まれている。これらの突起状の領
域23は、ひび割れ等の検出に障害となるため、次よう
な手法により除去する。
【0010】まず、抽出した円環状の輪郭領域の境界線
追跡を行い、外側輪郭線24−1と内側輪郭線24−2
の2つの輪郭線の座標列を得る。そして、突起状の領域
23が、正常な輪郭部分やひび割れ22による輪郭線の
階段状の歪みに比べて細長い帯状であることを利用し、
図4に示すように、ある点Aからの直線距離がr(予め
与える)で、かつ点Aとの間の輪郭線の長さL(画素
数)が最大となる点Bを求める。このとき、長さLが閾
値より大きければ、点AB間の輪郭線24を突起25と
して検出/除去し、その間を直線で補間する。
追跡を行い、外側輪郭線24−1と内側輪郭線24−2
の2つの輪郭線の座標列を得る。そして、突起状の領域
23が、正常な輪郭部分やひび割れ22による輪郭線の
階段状の歪みに比べて細長い帯状であることを利用し、
図4に示すように、ある点Aからの直線距離がr(予め
与える)で、かつ点Aとの間の輪郭線の長さL(画素
数)が最大となる点Bを求める。このとき、長さLが閾
値より大きければ、点AB間の輪郭線24を突起25と
して検出/除去し、その間を直線で補間する。
【0011】(4) 割れ検出処理 前述したように、リベット20のかしめ頭21にひび割
れ22が発生すると、内側輪郭線24−2が階段状に歪
む。そこで、その階段状の歪みを、図5に示すように、
ある点から前後にk画素離れた点をそれぞれ結んで得ら
れる、互いに逆方向の2つのコーナーC1,C2でモデ
ル化する。このモデルは、コーナーC1,C2の大きさ
k(予め与える画素数)、コーナーC1とC2の角度A
1,A2、コーナーC1とC2間の画素数M、及び両コ
ーナーC1,C2の傾き(角度)A3の5つのパラメー
タで表現される。
れ22が発生すると、内側輪郭線24−2が階段状に歪
む。そこで、その階段状の歪みを、図5に示すように、
ある点から前後にk画素離れた点をそれぞれ結んで得ら
れる、互いに逆方向の2つのコーナーC1,C2でモデ
ル化する。このモデルは、コーナーC1,C2の大きさ
k(予め与える画素数)、コーナーC1とC2の角度A
1,A2、コーナーC1とC2間の画素数M、及び両コ
ーナーC1,C2の傾き(角度)A3の5つのパラメー
タで表現される。
【0012】次に、前記階段状の歪みのモデルに適合す
る部分を、内側輪郭線24−2上で見つけるために、ま
ず、内側輪郭線24−2上の各画素に対して前後にk画
素離れた点を結んだ線分なす角度、つまり内側輪郭線2
4−2のk曲率(角度A1とA2に対応)を用いて、連
続するコーナC1とC2を検出する。その後、コーナC
1とC2間の画素数Mと角度A3を計算し、前記5つの
パラメータを用いてひび割れ22を検出する。このひび
割れ22の検出結果が図6に示されている。
る部分を、内側輪郭線24−2上で見つけるために、ま
ず、内側輪郭線24−2上の各画素に対して前後にk画
素離れた点を結んだ線分なす角度、つまり内側輪郭線2
4−2のk曲率(角度A1とA2に対応)を用いて、連
続するコーナC1とC2を検出する。その後、コーナC
1とC2間の画素数Mと角度A3を計算し、前記5つの
パラメータを用いてひび割れ22を検出する。このひび
割れ22の検出結果が図6に示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像認識方式では、図7及び図8に示すような場合に、
次のような問題があった。図7及び図8は、従来の問題
点の説明図である。 (a) 図7に示すように、比較的小さな突起状のもの
が線図形上にある場合、コーナーの大きさkが固定のた
め、ABC,DEFのような線図形の特徴(階段状の歪
み)を代表しないようなコーナーを検出してしまう。A
BC,DEFのようなコーナーが隣合うと、本来の階段
状の歪みのモデルと区別がつかず、誤認識してしまう。
画像認識方式では、図7及び図8に示すような場合に、
次のような問題があった。図7及び図8は、従来の問題
点の説明図である。 (a) 図7に示すように、比較的小さな突起状のもの
が線図形上にある場合、コーナーの大きさkが固定のた
め、ABC,DEFのような線図形の特徴(階段状の歪
み)を代表しないようなコーナーを検出してしまう。A
BC,DEFのようなコーナーが隣合うと、本来の階段
状の歪みのモデルと区別がつかず、誤認識してしまう。
【0014】(b) 図7に示すように、階段状の歪み
のモデルを表すパラメータが5つと多く、線図形から正
しく階段状の歪みを検出するための、最適なパラメータ
の組合せを設定するのが非常に困難である。 (c) 図8に示すように、階段状の歪みの、途中に突
起部分がある場合、連続するコーナーを対象に歪みの検
出をしているため、コーナーC1とC2、C2とC3を
対象の検出のみが行われ、本来の階段状の歪みの成分で
あるコーナーC1、C3に対する検出が行われず、階段
状の歪みが見落とされる。
のモデルを表すパラメータが5つと多く、線図形から正
しく階段状の歪みを検出するための、最適なパラメータ
の組合せを設定するのが非常に困難である。 (c) 図8に示すように、階段状の歪みの、途中に突
起部分がある場合、連続するコーナーを対象に歪みの検
出をしているため、コーナーC1とC2、C2とC3を
対象の検出のみが行われ、本来の階段状の歪みの成分で
あるコーナーC1、C3に対する検出が行われず、階段
状の歪みが見落とされる。
【0015】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、階段状の歪みの誤認識、最適なパラメータの組
合せの設定の困難性、及び階段状の歪みの見落としとい
う点について解決した、円形状の線図形から階段状に歪
んだ部分を検出する画像認識方式を提供するものであ
る。
として、階段状の歪みの誤認識、最適なパラメータの組
合せの設定の困難性、及び階段状の歪みの見落としとい
う点について解決した、円形状の線図形から階段状に歪
んだ部分を検出する画像認識方式を提供するものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、階段状の歪みを含む円形状の線図形
の該階段状の歪みの部分を検出する画像認識方式におい
て、前記線図形の形状特徴を失わない線分で円形を近似
し、前記線分間の角度を用いてコーナーを検出し、前記
検出された近傍の2コーナーに対して平行性、連続性、
階段の高さ、及び方向性を、それぞれ特徴量をパラメー
タとする計算式を用いて判定することにより、前記階段
状の歪みの部分を検出するようにしている。
を解決するために、階段状の歪みを含む円形状の線図形
の該階段状の歪みの部分を検出する画像認識方式におい
て、前記線図形の形状特徴を失わない線分で円形を近似
し、前記線分間の角度を用いてコーナーを検出し、前記
検出された近傍の2コーナーに対して平行性、連続性、
階段の高さ、及び方向性を、それぞれ特徴量をパラメー
タとする計算式を用いて判定することにより、前記階段
状の歪みの部分を検出するようにしている。
【0017】第2の発明では、線図形の形状特徴を失わ
ない線分で円形を近似し、前記線分間の角度、線分の傾
き、及び線分の中心からの距離を用いて滑らかな区間を
抽出し、前記抽出れた滑らかな区間以外の区間の円形の
中心からの距離の差とその区間の中心角を用いた計算式
により、前記階段状の歪みの部分を検出するようにいし
ている。
ない線分で円形を近似し、前記線分間の角度、線分の傾
き、及び線分の中心からの距離を用いて滑らかな区間を
抽出し、前記抽出れた滑らかな区間以外の区間の円形の
中心からの距離の差とその区間の中心角を用いた計算式
により、前記階段状の歪みの部分を検出するようにいし
ている。
【0018】
【作用】第1の発明によれば、以上のように画像認識方
式を構成したので、線図形の形状特徴を失わない線分で
円形を近似し、線分間の角度を用いてコーナーを検出
し、そのコーナーに対して階段状の歪みか否かの判定を
行うことにより、線図形上の小さなノイズの影響を受け
ることなく、階段状の歪みの認識精度の向上が図れる。
さらに、所定の距離(画素)内の全ての2コーナーの組
合せに対して階段状の歪みの判定を行うことは、その階
段状の歪みの見落としをなくし、認識精度の向上が図れ
る。
式を構成したので、線図形の形状特徴を失わない線分で
円形を近似し、線分間の角度を用いてコーナーを検出
し、そのコーナーに対して階段状の歪みか否かの判定を
行うことにより、線図形上の小さなノイズの影響を受け
ることなく、階段状の歪みの認識精度の向上が図れる。
さらに、所定の距離(画素)内の全ての2コーナーの組
合せに対して階段状の歪みの判定を行うことは、その階
段状の歪みの見落としをなくし、認識精度の向上が図れ
る。
【0019】第2の発明では、円形状の線図形の形状特
徴を忠実に再現する近似線分を用いて階段状に歪んだ部
分の検出を行うことにより、第1の発明と同様に、階段
状の歪みの認識精度の向上が図れる。さらに、円形上の
線図形の線分近似をし、円形中心及び半径決定を行い、
滑らかな区間抽出をした後、階段状歪み候補の抽出と階
段状歪みの判定を行うことにより、最適なパラメータの
組合せの設定の容易化が図れる。従って、前記課題を解
決できるのである。
徴を忠実に再現する近似線分を用いて階段状に歪んだ部
分の検出を行うことにより、第1の発明と同様に、階段
状の歪みの認識精度の向上が図れる。さらに、円形上の
線図形の線分近似をし、円形中心及び半径決定を行い、
滑らかな区間抽出をした後、階段状歪み候補の抽出と階
段状歪みの判定を行うことにより、最適なパラメータの
組合せの設定の容易化が図れる。従って、前記課題を解
決できるのである。
【0020】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例における円形状の線画像
から階段状のパターンを認識する画像認識方式の処理手
順を示す図である。図9は、図1の画像認識方式で用い
る階段状の歪みのモデルを示す図である。
から階段状のパターンを認識する画像認識方式の処理手
順を示す図である。図9は、図1の画像認識方式で用い
る階段状の歪みのモデルを示す図である。
【0021】本実施例の画像認識方式では、図9に示す
ように、階段状の歪みはABとCDがほぼ平行で、階段
状のステップの大きさhがある程度大きく、かつ歪みの
方向が円形の輪郭方向zに沿った形状でモデル化する。
そして、図1の処理手順に従い、円形状の線図形から、
このモデルに合致する部分を検出するようにしている。
ように、階段状の歪みはABとCDがほぼ平行で、階段
状のステップの大きさhがある程度大きく、かつ歪みの
方向が円形の輪郭方向zに沿った形状でモデル化する。
そして、図1の処理手順に従い、円形状の線図形から、
このモデルに合致する部分を検出するようにしている。
【0022】図1の画像認識方式では、まず、線分近似
処理31により、円形状の線図形をその形状特徴を十分
反映する線分で近似し、円形中心決定処理32で、円形
状の線図形の中心を決定し、さらに、コーナー検出処理
33で、階段状歪みの一部分の候補となるコーナーを検
出する。そして、階段状歪み候補抽出処理34により、
階段状の歪みの候補となる2つのコーナーの組を抽出し
た後、階段状歪み判定処理35で、歪みの候補から階段
状歪みを決定する。以下、これらの各処理(1)〜
(5)を説明する。
処理31により、円形状の線図形をその形状特徴を十分
反映する線分で近似し、円形中心決定処理32で、円形
状の線図形の中心を決定し、さらに、コーナー検出処理
33で、階段状歪みの一部分の候補となるコーナーを検
出する。そして、階段状歪み候補抽出処理34により、
階段状の歪みの候補となる2つのコーナーの組を抽出し
た後、階段状歪み判定処理35で、歪みの候補から階段
状歪みを決定する。以下、これらの各処理(1)〜
(5)を説明する。
【0023】(1) 線分近似処理31 図10は、図1において円形状の線図形を線分で近似す
る方法を示す図である。線分近似処理31では、曲線で
表される円形状の線図形を線分(折れ線)で近似するこ
とによって、形状の認識を取り扱いやすくする。近似の
度合のパラメタは、ある区間を近似する線分と各線図形
上の点との距離(hi ,i=1,2,…,n)の平均
(Σhi /n)を用いる。この値が小さいほど近似度合
が高い。この近似度合がある閾値D1より小さく、かつ
長さが最も長い線分をその区間の近似線分として選ぶ。
さらに、近似した線分の終点を始点に置き換えてこの操
作を、全ての円形状の線図形を近似し終わるまで繰り返
す。こうすることにより、円形状の線図形の形状特徴を
失わない折れ線を得ることができる。
る方法を示す図である。線分近似処理31では、曲線で
表される円形状の線図形を線分(折れ線)で近似するこ
とによって、形状の認識を取り扱いやすくする。近似の
度合のパラメタは、ある区間を近似する線分と各線図形
上の点との距離(hi ,i=1,2,…,n)の平均
(Σhi /n)を用いる。この値が小さいほど近似度合
が高い。この近似度合がある閾値D1より小さく、かつ
長さが最も長い線分をその区間の近似線分として選ぶ。
さらに、近似した線分の終点を始点に置き換えてこの操
作を、全ての円形状の線図形を近似し終わるまで繰り返
す。こうすることにより、円形状の線図形の形状特徴を
失わない折れ線を得ることができる。
【0024】(2) 円形中心決定処理32 図11は、図1において円形状の線図形の中心の抽出方
法を示す図である。円形中心決定処理32では、以後の
処理で必要となる円形状の線図形の中心Oを決定する。
図11に示すように、円形状の線図形の外接する四角形
の中心Oを円形状の線図形の中心とする。外接四角形の
縦、横の辺の長さx,yは、x=yである。
法を示す図である。円形中心決定処理32では、以後の
処理で必要となる円形状の線図形の中心Oを決定する。
図11に示すように、円形状の線図形の外接する四角形
の中心Oを円形状の線図形の中心とする。外接四角形の
縦、横の辺の長さx,yは、x=yである。
【0025】(3) コーナー検出処理33 図12は、図1において線分近似した線図形から階段状
の歪みの一部であるコーナーを検出する方法を示す図で
ある。40は線分近似した円形状の線図形の一部分を示
し、A,B,C,D,E,F,…がその線図形の頂点で
ある。θ1,θ2,…は各頂点における線図形の中心に
向かう方向の角度である。
の歪みの一部であるコーナーを検出する方法を示す図で
ある。40は線分近似した円形状の線図形の一部分を示
し、A,B,C,D,E,F,…がその線図形の頂点で
ある。θ1,θ2,…は各頂点における線図形の中心に
向かう方向の角度である。
【0026】コーナー検出処理33では、階段状に歪み
の一部分となり得る部分を検出する。図12に示すよう
に、コーナーは線分近似処理31で得られた頂点A,
B,C,…の1つを中心とし、中心とその両隣の頂点と
を結ぶ2つ線分で構成され、その2つ線分のなす角度θ
が次式(1)の条件を満たすものとする。 θ>Θ+α または θ<Θ−α ・・・(1) 但し、Θ;真円を前記線分近似法で近似した多角形の内
角の平均値即ち、θ1>Θ+α、θ2<Θ−αのとき、
図12のBCD、CDEをコーナーとして検出する。
の一部分となり得る部分を検出する。図12に示すよう
に、コーナーは線分近似処理31で得られた頂点A,
B,C,…の1つを中心とし、中心とその両隣の頂点と
を結ぶ2つ線分で構成され、その2つ線分のなす角度θ
が次式(1)の条件を満たすものとする。 θ>Θ+α または θ<Θ−α ・・・(1) 但し、Θ;真円を前記線分近似法で近似した多角形の内
角の平均値即ち、θ1>Θ+α、θ2<Θ−αのとき、
図12のBCD、CDEをコーナーとして検出する。
【0027】(4) 階段状歪み候補抽出処理34 この階段状歪み候補抽出処理34では、コーナーの中心
間の線図形上での距離(即ち、画素数)がある閾値Nを
こえないような、全ての2コーナーの組合せを階段状の
歪みの候補として抽出する。
間の線図形上での距離(即ち、画素数)がある閾値Nを
こえないような、全ての2コーナーの組合せを階段状の
歪みの候補として抽出する。
【0028】(5) 階段状歪み判定処理35 図13は、図1において2つのコーナーの組合せが階段
状の歪みかどうかの判定方法を示す図である。V11,
V12,V22は線分近似した円形状の線図形の一部
分、θ1,θ2は円形状の線図形の中心Oに向かう方向
の角度、d1,d2は各線分V11C1,C2V22と
中心Oとのなす角度である。
状の歪みかどうかの判定方法を示す図である。V11,
V12,V22は線分近似した円形状の線図形の一部
分、θ1,θ2は円形状の線図形の中心Oに向かう方向
の角度、d1,d2は各線分V11C1,C2V22と
中心Oとのなす角度である。
【0029】階段状歪み判定処理35では、階段状歪み
候補抽出処理34で得られた階段状の歪み候補に対し
て、実際に図9の歪みのモデルに合うかどうかの判定を
行う。図13に示すように、階段状の歪みの判定には、
階段状歪み候補抽出処理34で抽出したコーナーC1,
C2対に対して、平行性、階段の高さ、及び方向性の3
点のチェックに加え、2コーナーC1,C2の間の形状
が、図9の階段状の歪みのモデルにあっているかどうか
の判定をするため、連続性のチェックをする。そして、
この4つの条件をすべて満たしているコーナーC1,C
2対を階段状の歪みと判定する。それぞれの判定は、次
の方法〜で行う。
候補抽出処理34で得られた階段状の歪み候補に対し
て、実際に図9の歪みのモデルに合うかどうかの判定を
行う。図13に示すように、階段状の歪みの判定には、
階段状歪み候補抽出処理34で抽出したコーナーC1,
C2対に対して、平行性、階段の高さ、及び方向性の3
点のチェックに加え、2コーナーC1,C2の間の形状
が、図9の階段状の歪みのモデルにあっているかどうか
の判定をするため、連続性のチェックをする。そして、
この4つの条件をすべて満たしているコーナーC1,C
2対を階段状の歪みと判定する。それぞれの判定は、次
の方法〜で行う。
【0030】コーナー対の平行性 線分V11C1と線分C2V22の平行性をチェック
し、次式(2)の条件を満たすかどうかの判定をする。 |θ1+θ2−360|≦P ・・・(2) 但し、P;平行性の誤差の閾値 コーナー対の階段の高さ コーナーC1,C2対を、階段状の歪みと判断するのに
十分な高さhがあるかどうかのチェックをする。高さh
はコーナーC1から線分C2V22の延長線上におろし
た垂線の長さを用いる。この高さhがある閾値H以上な
ら、高さの条件を満たしたものとする。
し、次式(2)の条件を満たすかどうかの判定をする。 |θ1+θ2−360|≦P ・・・(2) 但し、P;平行性の誤差の閾値 コーナー対の階段の高さ コーナーC1,C2対を、階段状の歪みと判断するのに
十分な高さhがあるかどうかのチェックをする。高さh
はコーナーC1から線分C2V22の延長線上におろし
た垂線の長さを用いる。この高さhがある閾値H以上な
ら、高さの条件を満たしたものとする。
【0031】 コーナー対の方向性 階段状の歪みが円形状の線図形の円周に沿っているかど
うかのチェックをする。方向性の判定には、線分C1V
12と線分V21C2がそれぞれ、その中点と円形状の
線図形の中心Oを結んだ線分となす角度d1,d2を用
い、次式(3)を満たすとき、方向性を満たすものとす
る。 {(d1−90)+(d2−90)}/2≦E ・・・(3) 但し、Eは方向性の誤差の閾値 コーナー対の連続性 2コーナーC1,C2の間の部分、即ち区間V12V2
1に大きな形状の変化がなく、線分C1V12と線分V
21C2が滑らかにつながるかどうかのチェックをす
る。線分C1C2を仮定し、この線分C1C2の円形状
の線図形を近似している度合で判定する。円形状の線図
形近似の度合は、線分近似処理31の方法を用い、この
近似の度合がある閾値D2(但し、D2>D1)以下な
ら連続性を満たすものとする。
うかのチェックをする。方向性の判定には、線分C1V
12と線分V21C2がそれぞれ、その中点と円形状の
線図形の中心Oを結んだ線分となす角度d1,d2を用
い、次式(3)を満たすとき、方向性を満たすものとす
る。 {(d1−90)+(d2−90)}/2≦E ・・・(3) 但し、Eは方向性の誤差の閾値 コーナー対の連続性 2コーナーC1,C2の間の部分、即ち区間V12V2
1に大きな形状の変化がなく、線分C1V12と線分V
21C2が滑らかにつながるかどうかのチェックをす
る。線分C1C2を仮定し、この線分C1C2の円形状
の線図形を近似している度合で判定する。円形状の線図
形近似の度合は、線分近似処理31の方法を用い、この
近似の度合がある閾値D2(但し、D2>D1)以下な
ら連続性を満たすものとする。
【0032】以上のように、本実施例では、与えられた
階段状の歪みを含む円形状の線図形から、階段状に歪ん
だ部分の検出に、円形状の線図形の形状特徴を忠実に再
現する近似線分処理31を行うため、線図形上の小さな
ノイズの影響を受けることがなく、正確に検出ができ
る。しかも、距離N画素内の全ての2コーナーの組合せ
に対して、階段状歪み判定処理35で階段状の歪みの判
定をしているため、歪みの途中に突起があるような比較
的大きな歪みに対しても正確に検出できる。
階段状の歪みを含む円形状の線図形から、階段状に歪ん
だ部分の検出に、円形状の線図形の形状特徴を忠実に再
現する近似線分処理31を行うため、線図形上の小さな
ノイズの影響を受けることがなく、正確に検出ができ
る。しかも、距離N画素内の全ての2コーナーの組合せ
に対して、階段状歪み判定処理35で階段状の歪みの判
定をしているため、歪みの途中に突起があるような比較
的大きな歪みに対しても正確に検出できる。
【0033】第2の実施例 図14は、本発明の第2の実施例における円形状の線図
形から階段状のパターンを検出する画像認識方式の処理
手順を示す図である。この画像認識方式では、線分近似
処理41において、第1の実施例の線分近似処理31と
同様に、円形状の線図形をその形状特徴を十分反映する
線分で近似する。そして、円形中心及び半径決定処理4
2で、円形状の線図形の中心と半径を決定し、滑らかな
区間抽出処理43により、線分で近似された輪郭から滑
らかな部分を抽出する。次いで、階段状歪み候補抽出処
理44により、滑らかな区間の不連続な部分から階段状
の歪みの候補を抽出した後、階段状歪み判定処理45
で、歪みの候補から階段状歪みを判定する。以下、これ
らの各処理(i)〜(v)を説明する。
形から階段状のパターンを検出する画像認識方式の処理
手順を示す図である。この画像認識方式では、線分近似
処理41において、第1の実施例の線分近似処理31と
同様に、円形状の線図形をその形状特徴を十分反映する
線分で近似する。そして、円形中心及び半径決定処理4
2で、円形状の線図形の中心と半径を決定し、滑らかな
区間抽出処理43により、線分で近似された輪郭から滑
らかな部分を抽出する。次いで、階段状歪み候補抽出処
理44により、滑らかな区間の不連続な部分から階段状
の歪みの候補を抽出した後、階段状歪み判定処理45
で、歪みの候補から階段状歪みを判定する。以下、これ
らの各処理(i)〜(v)を説明する。
【0034】(i) 線分近似処理41 線分近似処理41では、第1の実施例の線分近似処理3
1と同様に、図10に示すように、曲線で表される円形
状の線図形を線分(折れ線)で近似する。
1と同様に、図10に示すように、曲線で表される円形
状の線図形を線分(折れ線)で近似する。
【0035】(ii) 円形中心及び半径決定処理42 円形中心及び半径決定処理42では、以後の処理で必要
となる円形状の線図形の中心O及び半径rを決定する。
図11に示すように、円形状の線図形の外接する四角形
の中心Oを円形状の線図形の中心とし、外接四角形の
縦、横の辺の長さx,yの平均値の1/2((x+y)/
4)を半径rとする。
となる円形状の線図形の中心O及び半径rを決定する。
図11に示すように、円形状の線図形の外接する四角形
の中心Oを円形状の線図形の中心とし、外接四角形の
縦、横の辺の長さx,yの平均値の1/2((x+y)/
4)を半径rとする。
【0036】(iii) 滑らかな区間抽出処理43 図15は、図14において円形状の線図形を線分近似し
た折れ線から、滑らかな区間を抽出する方法を示す図で
ある。
た折れ線から、滑らかな区間を抽出する方法を示す図で
ある。
【0037】滑らかな区間抽出処理43では、近似した
折れ線に対して滑らかにつながっている区間、即ち線図
形上で歪みがない区間を抽出する。図15に示すよう
に、滑らかな区間の判定には、折れ線の各頂点の内側
(円形の中心側)の角度θ11,θ12,θ13,θ1
4,θ15,θ16、線分の円形の中心Oに対する傾き
d11,d12,d13,d14,d15、及び円形の
中心Oから線分の中点までの距離ra ,rb ,rc ,r
d ,re の3つをパラメタとして用いる。
折れ線に対して滑らかにつながっている区間、即ち線図
形上で歪みがない区間を抽出する。図15に示すよう
に、滑らかな区間の判定には、折れ線の各頂点の内側
(円形の中心側)の角度θ11,θ12,θ13,θ1
4,θ15,θ16、線分の円形の中心Oに対する傾き
d11,d12,d13,d14,d15、及び円形の
中心Oから線分の中点までの距離ra ,rb ,rc ,r
d ,re の3つをパラメタとして用いる。
【0038】滑らかな区間を求めるために、まず、滑ら
かな区間の切れ目となる頂点及び線分を求める。滑らか
な区間の切れ目となる線分及び頂点を前記3つのパラメ
ータを用いて、それぞれ、次のように定義する。 [滑らかな区間の切れ目となる線分の定義] 円形の中心Oに対する傾きが90度近傍(90−δ
<a<90+δ)にない線分 円形の中心Oから線分の中点までの距離が円形の半
径rの近傍(R−δ<r<R+δ)にない線分 [滑らかな区間の切れ目となる頂点の定義] 内側の角度θが、真円を前記方法で線分近似した多
角形の内角の平均値αの近傍(α−δ<θ<α+δ)に
ない頂点 滑らかな区間の切れ目となる線分の両端の頂点 滑らかな区間は、以上定義した滑らかな区間の切れ目と
なる線分及び頂点を用いて、次のように定義する。 ○連続する、滑らかな区間の切れ目となる2頂点間の区
間で、滑らかな区間の切れ目となる線分を含まない区間 (iv) 階段状歪み候補抽出処理44 階段状歪み候補抽出処理44では、滑らかな区間抽出処
理43で、滑らかな区間として抽出されなかった、全て
の区間(以下、歪み候補区間という)を階段状の歪みの
候補として抽出する。
かな区間の切れ目となる頂点及び線分を求める。滑らか
な区間の切れ目となる線分及び頂点を前記3つのパラメ
ータを用いて、それぞれ、次のように定義する。 [滑らかな区間の切れ目となる線分の定義] 円形の中心Oに対する傾きが90度近傍(90−δ
<a<90+δ)にない線分 円形の中心Oから線分の中点までの距離が円形の半
径rの近傍(R−δ<r<R+δ)にない線分 [滑らかな区間の切れ目となる頂点の定義] 内側の角度θが、真円を前記方法で線分近似した多
角形の内角の平均値αの近傍(α−δ<θ<α+δ)に
ない頂点 滑らかな区間の切れ目となる線分の両端の頂点 滑らかな区間は、以上定義した滑らかな区間の切れ目と
なる線分及び頂点を用いて、次のように定義する。 ○連続する、滑らかな区間の切れ目となる2頂点間の区
間で、滑らかな区間の切れ目となる線分を含まない区間 (iv) 階段状歪み候補抽出処理44 階段状歪み候補抽出処理44では、滑らかな区間抽出処
理43で、滑らかな区間として抽出されなかった、全て
の区間(以下、歪み候補区間という)を階段状の歪みの
候補として抽出する。
【0039】(v) 階段状歪み判定処理45 図16は、図14において階段状の歪みの判定方法を示
す図である。階段状歪み判定処理45では、階段状歪み
候補抽出処理44で抽出された、歪み候補区間に対し
て、実際に歪みがあるかどうかの判定をする。図16に
示すように、歪みの判定のパラメタには、歪み候補区間
の両端点から円形の中心Oまでの距離g1,g2の差
(|g1−g2|、以下、ギャップGという)と、両端
点と円形の中心Oを結んだ線分のなす角度(以下、中心
角という)φとを用いる。階段状の歪みの特徴として、
ギャップGが大きいほど、また中心角φが小さいほど、
歪みがはっきりと現れる。この特徴を利用し、次式
(4)によって階段状の歪みがあるかどうかの判定をす
る。 |g1−g2|/φ≦Π ・・・(4) 但し、Π;階段状の歪みの判定に用いる閾値 以上のように、本実施例では、第1の実施例と同様に、
与えられた階段状の歪みを含む円形状の線図形から、階
段状に歪んだ部分の検出に、円形状の線図形の形状特徴
を忠実に再現する近似線分を用いるため、線図形上の小
さなノイズの影響を受けることなく、正確な検出ができ
る。さらに、円形状の線図形の線分近似をすることによ
り、取り扱う頂点数が少なくなるため、形状認識処理が
容易になり、歪み検出アルゴリズムも簡潔なため、高速
な認識処理が可能である。その上、階段状の歪みの最終
的な判定でのパラメータが1つで、最適な値を設定する
のが容易である。
す図である。階段状歪み判定処理45では、階段状歪み
候補抽出処理44で抽出された、歪み候補区間に対し
て、実際に歪みがあるかどうかの判定をする。図16に
示すように、歪みの判定のパラメタには、歪み候補区間
の両端点から円形の中心Oまでの距離g1,g2の差
(|g1−g2|、以下、ギャップGという)と、両端
点と円形の中心Oを結んだ線分のなす角度(以下、中心
角という)φとを用いる。階段状の歪みの特徴として、
ギャップGが大きいほど、また中心角φが小さいほど、
歪みがはっきりと現れる。この特徴を利用し、次式
(4)によって階段状の歪みがあるかどうかの判定をす
る。 |g1−g2|/φ≦Π ・・・(4) 但し、Π;階段状の歪みの判定に用いる閾値 以上のように、本実施例では、第1の実施例と同様に、
与えられた階段状の歪みを含む円形状の線図形から、階
段状に歪んだ部分の検出に、円形状の線図形の形状特徴
を忠実に再現する近似線分を用いるため、線図形上の小
さなノイズの影響を受けることなく、正確な検出ができ
る。さらに、円形状の線図形の線分近似をすることによ
り、取り扱う頂点数が少なくなるため、形状認識処理が
容易になり、歪み検出アルゴリズムも簡潔なため、高速
な認識処理が可能である。その上、階段状の歪みの最終
的な判定でのパラメータが1つで、最適な値を設定する
のが容易である。
【0040】なお、本発明は、階段状の歪みの一つであ
るリベットのひび割れ検出に限定されず、円形状の線図
形における他の階段状の歪みを検出する場合にも種々適
用できる。
るリベットのひび割れ検出に限定されず、円形状の線図
形における他の階段状の歪みを検出する場合にも種々適
用できる。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
では、与えられた階段状の歪みを含む円形状の線図形か
ら、階段状に歪んだ部分の検出に、円形状の線図形の形
状特徴を忠実に再現する近似線分を用いるようにしてい
るので、線図形上の小さなノイズの影響を受けることが
なく、正確な検出ができる。しかも、ある距離(画素)
内の全ての2コーナーの組合せに対して、階段状の歪み
の判定をしているので、歪みの途中に突起等があるよう
な比較的大きな歪みに対しても正確に検出できる。
では、与えられた階段状の歪みを含む円形状の線図形か
ら、階段状に歪んだ部分の検出に、円形状の線図形の形
状特徴を忠実に再現する近似線分を用いるようにしてい
るので、線図形上の小さなノイズの影響を受けることが
なく、正確な検出ができる。しかも、ある距離(画素)
内の全ての2コーナーの組合せに対して、階段状の歪み
の判定をしているので、歪みの途中に突起等があるよう
な比較的大きな歪みに対しても正確に検出できる。
【0042】第2の発明では、第1の発明と同様に、円
形状の線図形の形状特徴を忠実に再現する近似線分を用
いて階段状に歪んだ部分の検出を行うようにしているの
で、線図形上の小さなノイズの影響を受けることがな
く、正確な検出ができる。さらに、円形状の線図形の線
分近似をすることにより、取り扱う頂点数が少なくなる
ため、形状認識処理が容易になり、歪み検出アルゴリズ
ムも簡潔なため、高速な認識処理が可能である。その
上、階段状の歪みの最終的な判定でのパラメータが1つ
で、最適な値を設定するのが容易である。従って、円形
状の線図形において、リベット欠陥等といった種々の階
段状の歪み部分を的確に検出できる。
形状の線図形の形状特徴を忠実に再現する近似線分を用
いて階段状に歪んだ部分の検出を行うようにしているの
で、線図形上の小さなノイズの影響を受けることがな
く、正確な検出ができる。さらに、円形状の線図形の線
分近似をすることにより、取り扱う頂点数が少なくなる
ため、形状認識処理が容易になり、歪み検出アルゴリズ
ムも簡潔なため、高速な認識処理が可能である。その
上、階段状の歪みの最終的な判定でのパラメータが1つ
で、最適な値を設定するのが容易である。従って、円形
状の線図形において、リベット欠陥等といった種々の階
段状の歪み部分を的確に検出できる。
【図1】本発明の第1の実施例における画像認識方式の
処理手順を示す図である。
処理手順を示す図である。
【図2】従来の画像認識方式を説明するためのリベット
かしめ頭とひび割れの様子を示す図である。
かしめ頭とひび割れの様子を示す図である。
【図3】図2のリベットかしめ頭の輪郭線を示す図であ
る。
る。
【図4】図3中の突起部分を示す図である。
【図5】図3のひび割れのモデルを示す図である。
【図6】図3のひび割れの検出結果を示す図である。
【図7】従来の問題点の説明図である。
【図8】従来の問題点の説明図である。
【図9】図1で用いる階段状の歪みのモデルを示す図で
ある。
ある。
【図10】図1の線分近似を示す図である。
【図11】図1の円形状線図形の中心抽出を示す図であ
る。
る。
【図12】図1のコーナー検出を示す図である。
【図13】図1の階段状の歪みの判定を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施例における画像認識方式
の処理手順を示す図である。
の処理手順を示す図である。
【図15】図14の滑らかな区間抽出を示す図である。
【図16】図14の階段状の歪みの判定方法を示す図で
ある。
ある。
31,41 線分近似処理 32 円形中心決定処理 33 コーナー検出処理 34,44 階段状歪み候補抽出処理 35,45 階段状歪み判定処理 42 円形中心及び半径決定処理 43 滑らかな区間抽出処理
フロントページの続き (72)発明者 坂本 常豊 愛知県名古屋市千種区内山三丁目8番10号 株式会社沖テクノシステムズラボラトリ 内 (72)発明者 塚本 隆啓 愛知県名古屋市千種区内山三丁目8番10号 株式会社沖テクノシステムズラボラトリ 内 (72)発明者 早川 輝雄 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱重 工業株式会社名古屋航空宇宙システム製作 所内 (72)発明者 寺境 弘之 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱重 工業株式会社名古屋航空宇宙システム製作 所内
Claims (2)
- 【請求項1】 階段状の歪みを含む円形状の線図形の該
階段状の歪みの部分を検出する画像認識方式において、 前記線図形の形状特徴を失わない線分で円形を近似し、
前記線分間の角度を用いてコーナーを検出し、前記検出
された近傍の2コーナーに対して平行性、連続性、階段
の高さ、及び方向性を、それぞれ特徴量をパラメータと
する計算式を用いて判定することにより、前記階段状の
歪みの部分を検出することを特徴とする画像認識方式。 - 【請求項2】 階段状の歪みを含む円形状の線図形の該
階段状の歪みの部分を検出する画像認識方式において、 前記線図形の形状特徴を失わない線分で円形を近似し、
前記線分間の角度、線分の傾き、及び線分の中心からの
距離を用いて滑らかな区間を抽出し、前記抽出れた滑ら
かな区間以外の区間の円形の中心からの距離の差とその
区間の中心角を用いた計算式により、前記階段状の歪み
の部分を検出することを特徴とする画像認識方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4046451A JPH05248837A (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 画像認識方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4046451A JPH05248837A (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 画像認識方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05248837A true JPH05248837A (ja) | 1993-09-28 |
Family
ID=12747528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4046451A Withdrawn JPH05248837A (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 画像認識方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05248837A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6741815B1 (en) | 2002-04-08 | 2004-05-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus with function of cooling sheet |
WO2017122633A1 (ja) * | 2016-01-13 | 2017-07-20 | Ntn株式会社 | 微小突起の体積測定方法および液状材料の塗布方法 |
US11181362B2 (en) | 2016-01-13 | 2021-11-23 | Ntn Corporation | Method of measuring volume of micro projection and method of applying liquid material |
-
1992
- 1992-03-04 JP JP4046451A patent/JPH05248837A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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