JPH05247695A - 表面処理用電極 - Google Patents
表面処理用電極Info
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- JPH05247695A JPH05247695A JP5000692A JP5000692A JPH05247695A JP H05247695 A JPH05247695 A JP H05247695A JP 5000692 A JP5000692 A JP 5000692A JP 5000692 A JP5000692 A JP 5000692A JP H05247695 A JPH05247695 A JP H05247695A
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Links
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Landscapes
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属鍍金及び樹脂電着等の電解質液を媒体と
する電気化学処理において、電極本体の端部の腐食を防
止できると共に、小型化及びコスト低減が可能な表面処
理用電極を提供する。 【構成】 導電性を有する銅芯材3及びこの銅芯材3よ
り耐蝕性が優れた材料からなる白金外層2a、ニオブ中
間層2bを備えた電極本体1の端部に電極本体1より耐
蝕性が優れた有底円筒部材6を嵌合し、この有底円筒部
材6に円筒部材5を外嵌して構成されている。そして、
この円筒部材5は有底円筒部材6よりも電極本体1の基
端部側に長さLだけ延出しており、この長さLは前記円
筒部材5の内面と前記電極本体1との間隔tの5倍以上
に設定されている。
する電気化学処理において、電極本体の端部の腐食を防
止できると共に、小型化及びコスト低減が可能な表面処
理用電極を提供する。 【構成】 導電性を有する銅芯材3及びこの銅芯材3よ
り耐蝕性が優れた材料からなる白金外層2a、ニオブ中
間層2bを備えた電極本体1の端部に電極本体1より耐
蝕性が優れた有底円筒部材6を嵌合し、この有底円筒部
材6に円筒部材5を外嵌して構成されている。そして、
この円筒部材5は有底円筒部材6よりも電極本体1の基
端部側に長さLだけ延出しており、この長さLは前記円
筒部材5の内面と前記電極本体1との間隔tの5倍以上
に設定されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属鍍金及び樹脂電着等
の電解質液を媒体とする電気化学処理に使用される表面
処理用電極に関する。
の電解質液を媒体とする電気化学処理に使用される表面
処理用電極に関する。
【0002】
【従来の技術】金属鍍金及び樹脂電着等の表面処理に使
用される電極材料として鉛電極及びステンレス鋼電極等
がある。しかし、このような電極材料は、通電使用中に
滅失が多いという欠点を有するため、表面処理の操業安
定性及び処理材の品質向上の観点から滅失が少ない電極
の需要が高まっている。そこで、滅失が少なく耐蝕性が
優れた貴金属及び金属間化合物が電極材料として既に使
用されている。このような滅失が少ない電極材料は高価
であること及び加工性が劣ることから、単体で使用され
ることはなく、芯材にチタン等の耐蝕材料を配置し、こ
の芯材の表面に電極機能材を被覆処理した状態の複合構
造電極として使用されている。この場合、芯材がチタン
で形成された電極材はチタンの電気抵抗が大きいことか
ら短尺材に適用され、長尺材には電気伝導性が優れた銅
などの材料を芯材に配置することが提案されている。
用される電極材料として鉛電極及びステンレス鋼電極等
がある。しかし、このような電極材料は、通電使用中に
滅失が多いという欠点を有するため、表面処理の操業安
定性及び処理材の品質向上の観点から滅失が少ない電極
の需要が高まっている。そこで、滅失が少なく耐蝕性が
優れた貴金属及び金属間化合物が電極材料として既に使
用されている。このような滅失が少ない電極材料は高価
であること及び加工性が劣ることから、単体で使用され
ることはなく、芯材にチタン等の耐蝕材料を配置し、こ
の芯材の表面に電極機能材を被覆処理した状態の複合構
造電極として使用されている。この場合、芯材がチタン
で形成された電極材はチタンの電気抵抗が大きいことか
ら短尺材に適用され、長尺材には電気伝導性が優れた銅
などの材料を芯材に配置することが提案されている。
【0003】このような芯材の表面に前記電極機能材を
被覆している複合構造電極では、その端部において電極
芯材が露出しているため、この端部で電解質液による腐
触を受けやすいという問題がある。そこで、電極を屈曲
してこの屈曲部を電解質液中に浸漬し、電極の端部を電
解質液の外部に取り出すことにより、端部の電極芯材が
電解質液に接触しないようにする工夫が提案されている
(特願平2-243268号)。
被覆している複合構造電極では、その端部において電極
芯材が露出しているため、この端部で電解質液による腐
触を受けやすいという問題がある。そこで、電極を屈曲
してこの屈曲部を電解質液中に浸漬し、電極の端部を電
解質液の外部に取り出すことにより、端部の電極芯材が
電解質液に接触しないようにする工夫が提案されている
(特願平2-243268号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに電極を屈曲させる場合は、電極を少なくとも1回は
屈曲加工する必要があるため、電極の加工コストが上昇
する。更に、電極端部を電解質液の外部まで取り出すた
めに、電極にはその部分だけ余分の長さが必要となる。
また、電極設計において構造上の制限も加わる等の不都
合がある。
うに電極を屈曲させる場合は、電極を少なくとも1回は
屈曲加工する必要があるため、電極の加工コストが上昇
する。更に、電極端部を電解質液の外部まで取り出すた
めに、電極にはその部分だけ余分の長さが必要となる。
また、電極設計において構造上の制限も加わる等の不都
合がある。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、金属鍍金、樹脂電着などの表面処理におけ
る操業安定性及び表面処理の品質が優れている複合構造
の電極であって、電極端部の信頼性が高く、電極端部で
生じる電極機能材の損耗を抑制することができる端部構
造を持つ表面処理用電極を提供することを目的とする。
のであって、金属鍍金、樹脂電着などの表面処理におけ
る操業安定性及び表面処理の品質が優れている複合構造
の電極であって、電極端部の信頼性が高く、電極端部で
生じる電極機能材の損耗を抑制することができる端部構
造を持つ表面処理用電極を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る表面処理用
電極は、導電性を有する芯材及びこの芯材より耐蝕性が
優れた材料からなる外層を備えた電極本体と、この電極
本体の端部に嵌合され前記芯材より耐蝕性が優れた材料
からなる有底円筒部材と、この有底円筒部材に嵌合され
前記芯材よりも耐蝕性が優れた円筒部材とを有し、この
円筒部材は前記有底円筒部材よりも前記電極本体の基端
部側に長さLだけ延出しており、この長さLは前記円筒
部材の内面と前記電極本体との間隔tの5倍以上に設定
されていることを特徴とする。
電極は、導電性を有する芯材及びこの芯材より耐蝕性が
優れた材料からなる外層を備えた電極本体と、この電極
本体の端部に嵌合され前記芯材より耐蝕性が優れた材料
からなる有底円筒部材と、この有底円筒部材に嵌合され
前記芯材よりも耐蝕性が優れた円筒部材とを有し、この
円筒部材は前記有底円筒部材よりも前記電極本体の基端
部側に長さLだけ延出しており、この長さLは前記円筒
部材の内面と前記電極本体との間隔tの5倍以上に設定
されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】電極本体の芯材よりも耐蝕性が優れた材料から
なる有底円筒部材が電極本体の端部に嵌合されているの
で、電極本体の端部における芯材の露出が回避され、腐
食性の電解質液による電極本体の腐食が防止される。
なる有底円筒部材が電極本体の端部に嵌合されているの
で、電極本体の端部における芯材の露出が回避され、腐
食性の電解質液による電極本体の腐食が防止される。
【0008】また、耐蝕性が優れた材料からなる円筒部
材を前記有底円筒部材に外嵌し、この円筒部材を前記有
底円筒部材よりも前記電極本体の基端部側に長さLだけ
延出させてある。そして、この長さLは前記円筒部材の
内面と前記電極本体との間隔tの5倍以上に設定されて
いるので、電極本体と有底円筒部材との境界の電流密度
の不連続性が緩和され、電極本体と有底円筒部材との境
界部で生じる電極機能材の損耗を抑制することができ
る。
材を前記有底円筒部材に外嵌し、この円筒部材を前記有
底円筒部材よりも前記電極本体の基端部側に長さLだけ
延出させてある。そして、この長さLは前記円筒部材の
内面と前記電極本体との間隔tの5倍以上に設定されて
いるので、電極本体と有底円筒部材との境界の電流密度
の不連続性が緩和され、電極本体と有底円筒部材との境
界部で生じる電極機能材の損耗を抑制することができ
る。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して具体的に説明する。図1は本発明の実施例に
係る電極端部の縦断面図である。電極本体1は、例えば
表面から順に、白金外層2a、ニオブ中間層2b及び銅
芯材3で形成されている複合構造電極である。この電極
本体1の外径は例えば10mmで、その内訳は例えば白金外
層2aの厚さが 2μmであり、またニオブ中間層2bの
厚さが 100μmで、残部が銅芯材3により構成されてい
る。この電極本体1の端部には、有底円筒部材6が嵌合
されている。この有底円筒部材6は電極本体1の銅芯材
3より耐蝕性が優れた材料、例えば塩化ビニル等で形成
されている。この場合に、有底円筒部材6をその内部に
予めエポキシ樹脂接着材7を塗布して電極本体1に嵌合
し、この電極本体1の端部を有底円筒部材6により被覆
した後に、このエポキシ樹脂接着剤7を固化することに
より、有底円筒部材6と電極本体1との間の接触境界部
にエポキシ樹脂接着材7が埋め込まれている。これによ
り、電極本体1との間隙がなくなり、電解質液の侵入が
防止されるようになっている。
を参照して具体的に説明する。図1は本発明の実施例に
係る電極端部の縦断面図である。電極本体1は、例えば
表面から順に、白金外層2a、ニオブ中間層2b及び銅
芯材3で形成されている複合構造電極である。この電極
本体1の外径は例えば10mmで、その内訳は例えば白金外
層2aの厚さが 2μmであり、またニオブ中間層2bの
厚さが 100μmで、残部が銅芯材3により構成されてい
る。この電極本体1の端部には、有底円筒部材6が嵌合
されている。この有底円筒部材6は電極本体1の銅芯材
3より耐蝕性が優れた材料、例えば塩化ビニル等で形成
されている。この場合に、有底円筒部材6をその内部に
予めエポキシ樹脂接着材7を塗布して電極本体1に嵌合
し、この電極本体1の端部を有底円筒部材6により被覆
した後に、このエポキシ樹脂接着剤7を固化することに
より、有底円筒部材6と電極本体1との間の接触境界部
にエポキシ樹脂接着材7が埋め込まれている。これによ
り、電極本体1との間隙がなくなり、電解質液の侵入が
防止されるようになっている。
【0010】更に、円筒部材5を、有底円筒部材6に外
嵌し、両者をエポキシ樹脂接着材7で固着している。こ
の場合、円筒部材5は前記有底円筒部材6よりも電極本
体1の基端部側に長さLだけ延出しており、この長さL
は前記円筒部材5の内面と電極本体1との間隔tの5倍
以上に設定され、この円筒部材5の延出部分で電流遮断
空間4を形成している。円筒部材5は例えば内径が13mm
の塩化ビニル製で、複合構造電極との非接触部の長さL
が 8mmとなる円筒形である。
嵌し、両者をエポキシ樹脂接着材7で固着している。こ
の場合、円筒部材5は前記有底円筒部材6よりも電極本
体1の基端部側に長さLだけ延出しており、この長さL
は前記円筒部材5の内面と電極本体1との間隔tの5倍
以上に設定され、この円筒部材5の延出部分で電流遮断
空間4を形成している。円筒部材5は例えば内径が13mm
の塩化ビニル製で、複合構造電極との非接触部の長さL
が 8mmとなる円筒形である。
【0011】このように構成された表面処理用電極にお
いては、電極本体1の銅芯材3よりも耐蝕性が優れた材
料からなる有底円筒部材6を電極本体1の端部にエポキ
シ樹脂接着剤7を塗布して嵌合しているので、電極本体
1の端部における銅芯材3の露出を回避し、腐食性の電
解質液による電極本体1の腐食を防止することができ
る。
いては、電極本体1の銅芯材3よりも耐蝕性が優れた材
料からなる有底円筒部材6を電極本体1の端部にエポキ
シ樹脂接着剤7を塗布して嵌合しているので、電極本体
1の端部における銅芯材3の露出を回避し、腐食性の電
解質液による電極本体1の腐食を防止することができ
る。
【0012】また、耐蝕性が優れた材料からなる円筒部
材5を前記有底円筒部材6に外嵌し、この円筒部材5を
前記有底円筒部材6よりも前記電極本体1の基端部側に
長さLだけ延出しており、この長さLは前記円筒部材5
の内面と前記電極本体1との間隔tの5倍以上に設定し
ているので、電極本体1と有底円筒部材6との境界の電
流密度の不連続性が緩和され、電極本体1と有底円筒部
材6との境界部で生じる電極機能材の損耗を抑制するこ
とができる。
材5を前記有底円筒部材6に外嵌し、この円筒部材5を
前記有底円筒部材6よりも前記電極本体1の基端部側に
長さLだけ延出しており、この長さLは前記円筒部材5
の内面と前記電極本体1との間隔tの5倍以上に設定し
ているので、電極本体1と有底円筒部材6との境界の電
流密度の不連続性が緩和され、電極本体1と有底円筒部
材6との境界部で生じる電極機能材の損耗を抑制するこ
とができる。
【0013】上述の実施例に係る表面処理用電極を実際
に製造し、前記電極端部を例えば塗料温度40℃乃至45℃
のカチオン電着塗料に6ケ月間浸漬した結果、経時変化
はみられず、十分実用に耐えられるものであった。
に製造し、前記電極端部を例えば塗料温度40℃乃至45℃
のカチオン電着塗料に6ケ月間浸漬した結果、経時変化
はみられず、十分実用に耐えられるものであった。
【0014】更に、絶縁性の円筒部材5が非接触状態で
電流を遮断することにより有底円筒部材6と電極本体1
との境界部の電流密度の不連続性が緩和されている。こ
れにより、前記境界部で生じる電極機能材の損耗を抑制
することができた。
電流を遮断することにより有底円筒部材6と電極本体1
との境界部の電流密度の不連続性が緩和されている。こ
れにより、前記境界部で生じる電極機能材の損耗を抑制
することができた。
【0015】一方、図2は比較例の電極端部の縦断面図
である。鋼芯材13及びニオブ中間層12bの外周に、
ニオブ及びニッケル合金からなる外層12aを電極機能
材として被覆している。この電極本体11の端部に、前
記実施例と同様な有底円筒部材14のみをエポキシ樹脂
接着材15で装着した状態で通電使用すると、有底円筒
部材14と電極本体11の境界部で電極機能材の著しい
損耗が生じて、使用の経過とともに損耗が電極本体側に
広がる傾向を示した。
である。鋼芯材13及びニオブ中間層12bの外周に、
ニオブ及びニッケル合金からなる外層12aを電極機能
材として被覆している。この電極本体11の端部に、前
記実施例と同様な有底円筒部材14のみをエポキシ樹脂
接着材15で装着した状態で通電使用すると、有底円筒
部材14と電極本体11の境界部で電極機能材の著しい
損耗が生じて、使用の経過とともに損耗が電極本体側に
広がる傾向を示した。
【0016】次に、本発明の実施例に係る表面処理用電
極の非接触部の長さLを種々変えて電流遮断空間の特性
を試験した結果について、本願特許請求範囲から外れる
比較例と比較して説明する。
極の非接触部の長さLを種々変えて電流遮断空間の特性
を試験した結果について、本願特許請求範囲から外れる
比較例と比較して説明する。
【0017】表1は実施例1及び比較例1乃至3の試験
結果である。外径20mmの複合構造電極に対して、内径22
mmの円筒部材5を電流遮断材として使用している。ま
た、電極本体1は金属間化合物、ニオブ及び鋼からなる
もので、電解質液は前述のカチオン電着塗料を使用し、
電流遮断空間の非接触部の長さLを変えて比較テストし
た。この表1から明らかなように、比較例1,2及び3
は実施例1と比べて、電極機能材が溶損してニオブが露
出するまでの時間が、いずれも短くなっている。これよ
り実施例の場合は、電極機能材の溶損までの時間が極め
て長い。
結果である。外径20mmの複合構造電極に対して、内径22
mmの円筒部材5を電流遮断材として使用している。ま
た、電極本体1は金属間化合物、ニオブ及び鋼からなる
もので、電解質液は前述のカチオン電着塗料を使用し、
電流遮断空間の非接触部の長さLを変えて比較テストし
た。この表1から明らかなように、比較例1,2及び3
は実施例1と比べて、電極機能材が溶損してニオブが露
出するまでの時間が、いずれも短くなっている。これよ
り実施例の場合は、電極機能材の溶損までの時間が極め
て長い。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る表面
処理用電極は電極端部が電解質液に接触することが回避
されて、電極機能材の損耗も防止されるので、複合構造
電極の端部の信頼性が著しく向上する。
処理用電極は電極端部が電解質液に接触することが回避
されて、電極機能材の損耗も防止されるので、複合構造
電極の端部の信頼性が著しく向上する。
【0020】これにより、表面処理用電極を屈曲して電
極端部を電解質液の外部に取り出す必要も無くなり、直
伸材を使用し、表面処理用電極の端部を電解質液中に浸
漬した状態で使用することができる。このため、本発明
は、表面処理用電極を小型化し、製造コストを低減する
ことができ、金属鍍金及び樹脂電着等の電解質液を媒体
とする電気化学処理分野に多大の貢献をなすものであ
る。
極端部を電解質液の外部に取り出す必要も無くなり、直
伸材を使用し、表面処理用電極の端部を電解質液中に浸
漬した状態で使用することができる。このため、本発明
は、表面処理用電極を小型化し、製造コストを低減する
ことができ、金属鍍金及び樹脂電着等の電解質液を媒体
とする電気化学処理分野に多大の貢献をなすものであ
る。
【図1】本発明の実施例に係る表面処理用電極の端部を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図2】比較例の表面処理用電極の端部を示す縦断面図
である。
である。
1,11;電極本体(複合構造電極) 2a,白金外層(電極機能材) 2b,12b;ニオブ中間層 3;銅芯材 4;電流遮断空間 5;円筒部材 6,14;有底円筒部材 7,15;エポキシ樹脂接着材 12a;ニオブ及びニッケル外層(電極機能材) 13;鋼芯材
Claims (1)
- 【請求項1】 導電性を有する芯材及びこの芯材より耐
蝕性が優れた材料からなる外層を備えた電極本体と、こ
の電極本体の端部に嵌合され前記芯材より耐蝕性が優れ
た材料からなる有底円筒部材と、この有底円筒部材に嵌
合され前記芯材よりも耐蝕性が優れた円筒部材とを有
し、この円筒部材は前記有底円筒部材よりも前記電極本
体の基端部側に長さLだけ延出しており、この長さLは
前記円筒部材の内面と前記電極本体との間隔tの5倍以
上に設定されていることを特徴とする表面処理用電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5000692A JPH05247695A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 表面処理用電極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5000692A JPH05247695A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 表面処理用電極 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05247695A true JPH05247695A (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=12846917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5000692A Pending JPH05247695A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 表面処理用電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05247695A (ja) |
-
1992
- 1992-03-06 JP JP5000692A patent/JPH05247695A/ja active Pending
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