JPH05246355A - 客室構造 - Google Patents
客室構造Info
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- JPH05246355A JPH05246355A JP8470692A JP8470692A JPH05246355A JP H05246355 A JPH05246355 A JP H05246355A JP 8470692 A JP8470692 A JP 8470692A JP 8470692 A JP8470692 A JP 8470692A JP H05246355 A JPH05246355 A JP H05246355A
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- JP
- Japan
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- partition wall
- seat
- passenger
- space
- passenger compartment
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Links
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims abstract 9
- 239000002775 capsule Substances 0.000 claims 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 claims 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 claims 1
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 客のプライバシーを守り、気楽に私的な行為
をしたり安心して眠ったりすることができるようにす
る。また、限られた乗物又は建物の内部空間に多数の客
室を効率的に設ける。 【構成】 客室4を相互に分離及び結合が可能なカプセ
ル3の内部に形成し、多数のカプセル3を長距離高速バ
ス1の内部空間に二階構造として組付ける。前後に隣接
する前方の客室4の頭部空間と後方の客室4の足元空間
とが、カプセル3の隔壁部9を隔てて上下に重なるよう
に、該隔壁部9を傾斜させて設ける。各々の客室4に座
席13を設け、その背当14を傾倒式にする。また、座
クッション15に対して相対角度を変更し得るすね当1
6を設ける。
をしたり安心して眠ったりすることができるようにす
る。また、限られた乗物又は建物の内部空間に多数の客
室を効率的に設ける。 【構成】 客室4を相互に分離及び結合が可能なカプセ
ル3の内部に形成し、多数のカプセル3を長距離高速バ
ス1の内部空間に二階構造として組付ける。前後に隣接
する前方の客室4の頭部空間と後方の客室4の足元空間
とが、カプセル3の隔壁部9を隔てて上下に重なるよう
に、該隔壁部9を傾斜させて設ける。各々の客室4に座
席13を設け、その背当14を傾倒式にする。また、座
クッション15に対して相対角度を変更し得るすね当1
6を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数の客を収容するバ
ス、鉄道車輌、航空機、船舶等の各種乗物又はホテル等
の各種建物において、その内部空間に形成する客室構造
に関するものである。
ス、鉄道車輌、航空機、船舶等の各種乗物又はホテル等
の各種建物において、その内部空間に形成する客室構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
長距離高速バスにおいては、一つの大きな客室に多数の
座席が間隔をおいて縦横に列設され、乗客はその背当を
傾倒して寝ることができるようになっている。ところ
が、これらの座席間には何の仕切りも無かったため、私
的な行為や寝顔を他人に見られてしまう等のプライバシ
ー上の問題や、他人のいびきで眠れない、音楽やビデオ
の音声を聴くにはイヤホーンを使わなければならない等
の音響上の問題や、他人のつけた読書灯が眩しい等の照
明上の問題があった。また、仮に座席間を単純な隔壁で
仕切ろうとすると、座席の間隔をさらに広げて、背当の
傾倒を妨げないように隔壁を設ける必要があり、乗客定
員数が減少してしまうため、実施化は困難であった。
長距離高速バスにおいては、一つの大きな客室に多数の
座席が間隔をおいて縦横に列設され、乗客はその背当を
傾倒して寝ることができるようになっている。ところ
が、これらの座席間には何の仕切りも無かったため、私
的な行為や寝顔を他人に見られてしまう等のプライバシ
ー上の問題や、他人のいびきで眠れない、音楽やビデオ
の音声を聴くにはイヤホーンを使わなければならない等
の音響上の問題や、他人のつけた読書灯が眩しい等の照
明上の問題があった。また、仮に座席間を単純な隔壁で
仕切ろうとすると、座席の間隔をさらに広げて、背当の
傾倒を妨げないように隔壁を設ける必要があり、乗客定
員数が減少してしまうため、実施化は困難であった。
【0003】また、特公昭40−8847号公報には、
多数の寝台を間隔をおいて傾斜させて配列した寝台バス
が提案されている。ところが、乗客は単に寝るだけでな
く、起きて読書、ビデオ鑑賞、仕事等をしたい場合があ
り、この寝台バスではその要求に応えることができなか
った。
多数の寝台を間隔をおいて傾斜させて配列した寝台バス
が提案されている。ところが、乗客は単に寝るだけでな
く、起きて読書、ビデオ鑑賞、仕事等をしたい場合があ
り、この寝台バスではその要求に応えることができなか
った。
【0004】また、従来の寝台列車は、各車輌の内部空
間が隔壁により前後方向に並ぶ複数の客室に区切られ、
乗客は客室にしつらえた寝台で寝ることができるように
なっていた。ところが、乗客の平均身長より長い客室を
乗物の前後方向に直列に並べていたため、限られた車輌
の内部空間にあまり多数の客室を設けることができず、
乗客定員数を今以上に増やせないという問題があった。
従って、鉄道車輌よりさらに内部空間の小さい長距離高
速バスに、このような寝台式の客室構造を採用すること
はできなかった。
間が隔壁により前後方向に並ぶ複数の客室に区切られ、
乗客は客室にしつらえた寝台で寝ることができるように
なっていた。ところが、乗客の平均身長より長い客室を
乗物の前後方向に直列に並べていたため、限られた車輌
の内部空間にあまり多数の客室を設けることができず、
乗客定員数を今以上に増やせないという問題があった。
従って、鉄道車輌よりさらに内部空間の小さい長距離高
速バスに、このような寝台式の客室構造を採用すること
はできなかった。
【0005】本発明の目的は、上記問題を解消し、客の
プライバシーが守られ、他人から音響的にも照明的にも
遮断されるため、気楽に読書、ビデオ鑑賞、仕事その他
の各種行為をしたり安心して眠ったりすることができ、
また、座席に腰掛けられるため、楽な姿勢で前記各種行
為をすることができ、さらには、限られた乗物又は建物
の内部空間に多数の客室を効率的に設けることもでき、
もって輸送効率又は宿泊効率を上げることもできる新規
な客室構造を提供することにある。
プライバシーが守られ、他人から音響的にも照明的にも
遮断されるため、気楽に読書、ビデオ鑑賞、仕事その他
の各種行為をしたり安心して眠ったりすることができ、
また、座席に腰掛けられるため、楽な姿勢で前記各種行
為をすることができ、さらには、限られた乗物又は建物
の内部空間に多数の客室を効率的に設けることもでき、
もって輸送効率又は宿泊効率を上げることもできる新規
な客室構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、乗物又は建物の内部空間の一部又は全部
を隔壁により複数の客室に区切った客室構造であって、
隣接する一方の客室の頭部空間と他方の客室の足元空間
とが隔壁を隔てて上下に重なるように該隔壁を傾斜させ
て設けるとともに、各々の客室に座席を設けたことを特
徴とするものである(請求項1)。
に、本発明は、乗物又は建物の内部空間の一部又は全部
を隔壁により複数の客室に区切った客室構造であって、
隣接する一方の客室の頭部空間と他方の客室の足元空間
とが隔壁を隔てて上下に重なるように該隔壁を傾斜させ
て設けるとともに、各々の客室に座席を設けたことを特
徴とするものである(請求項1)。
【0007】ここで、「隔壁」の垂直線からの傾斜角
は、30〜70度が一般的であり、さらに好ましくは5
0〜60度である。この傾斜角が30度より小さくて
も、70度より大きくても、一方の客室の頭部空間と他
方の客室の足元空間との重なりが小さくなるからであ
る。
は、30〜70度が一般的であり、さらに好ましくは5
0〜60度である。この傾斜角が30度より小さくて
も、70度より大きくても、一方の客室の頭部空間と他
方の客室の足元空間との重なりが小さくなるからであ
る。
【0008】また、乗物又は建物の内部空間を複数階構
造とし、一部又は全部の階の内部空間に前記客室構造を
設けることもできる(請求項2)。さらに、乗物又は建
物の内部空間の一部のみに前記客室構造を設け、残部に
は座席を並設することもできる(請求項3)。この「乗
物又は建物の内部空間の一部」としては、例えば、乗物
の内部空間の前部、中央部、後部、左半分又は右半分
や、建物の内部空間の入口部、奥部又は隅部等を例示で
きる。
造とし、一部又は全部の階の内部空間に前記客室構造を
設けることもできる(請求項2)。さらに、乗物又は建
物の内部空間の一部のみに前記客室構造を設け、残部に
は座席を並設することもできる(請求項3)。この「乗
物又は建物の内部空間の一部」としては、例えば、乗物
の内部空間の前部、中央部、後部、左半分又は右半分
や、建物の内部空間の入口部、奥部又は隅部等を例示で
きる。
【0009】また、隔壁の傾斜方向を内部空間の部位に
よって異ならせることもできる(請求項4)。ここで、
隔壁の傾斜方向に関し、特に乗物においては次の態様を
例示できる。 乗客が乗物の進行方向を向いて乗るようにするに
は、隣接する前方の客室の頭部空間と後方の客室の足元
空間とが隔壁を隔てて上下に重なるように該隔壁の傾斜
方向を定めればよい。この場合、乗物の加速時に乗客は
座席に支えられて安定する。 乗客が乗物の進行反対方向を向いて乗るようにする
には、隣接する前方の客室の足元空間と後方の客室の頭
部空間とが隔壁を隔てて上下に重なるように該隔壁の傾
斜方向を定めればよい。この場合、乗物の減速時に乗客
は座席に支えられて安定する。 乗客が乗物の進行直角方向を向いて乗るようにする
には、左右に隣接する一方の客室の足元空間と他方の客
室の頭部空間とが隔壁を隔てて上下に重なるように該隔
壁の傾斜方向を定めればよい。
よって異ならせることもできる(請求項4)。ここで、
隔壁の傾斜方向に関し、特に乗物においては次の態様を
例示できる。 乗客が乗物の進行方向を向いて乗るようにするに
は、隣接する前方の客室の頭部空間と後方の客室の足元
空間とが隔壁を隔てて上下に重なるように該隔壁の傾斜
方向を定めればよい。この場合、乗物の加速時に乗客は
座席に支えられて安定する。 乗客が乗物の進行反対方向を向いて乗るようにする
には、隣接する前方の客室の足元空間と後方の客室の頭
部空間とが隔壁を隔てて上下に重なるように該隔壁の傾
斜方向を定めればよい。この場合、乗物の減速時に乗客
は座席に支えられて安定する。 乗客が乗物の進行直角方向を向いて乗るようにする
には、左右に隣接する一方の客室の足元空間と他方の客
室の頭部空間とが隔壁を隔てて上下に重なるように該隔
壁の傾斜方向を定めればよい。
【0010】また、隔壁の傾斜方向を内部空間の部位に
よって異ならせることに関し、特に乗物においては次の
態様を例示できる。 前半分の乗客と後半分の乗客とが互いに逆方向を向
いて乗るように、隔壁の傾斜方向を異ならせる。 左半分の乗客と右半分の乗客とが互いに逆方向を向
いて乗るように、隔壁の傾斜方向を異ならせる。 ある階の乗客と他の階の乗客とが互いに逆方向を向
いて乗るように、隔壁の傾斜方向を異ならせる。
よって異ならせることに関し、特に乗物においては次の
態様を例示できる。 前半分の乗客と後半分の乗客とが互いに逆方向を向
いて乗るように、隔壁の傾斜方向を異ならせる。 左半分の乗客と右半分の乗客とが互いに逆方向を向
いて乗るように、隔壁の傾斜方向を異ならせる。 ある階の乗客と他の階の乗客とが互いに逆方向を向
いて乗るように、隔壁の傾斜方向を異ならせる。
【0011】また、「隔壁」としては、次のものを例示
できる。 乗物の内部空間に造り付けた隔壁。 各々の客室を相互に結合及び分離が可能なカプセル
の内部に形成し、該カプセルの一部を隔壁としたもの
(請求項5)。
できる。 乗物の内部空間に造り付けた隔壁。 各々の客室を相互に結合及び分離が可能なカプセル
の内部に形成し、該カプセルの一部を隔壁としたもの
(請求項5)。
【0012】また、各々の客室に設けられる座席は、次
のようなものが好ましい。 隔壁に座席の背当を造り付けたもの(請求項6)。 座席に傾倒式の背当を設け、該背当は傾倒時に隔壁
に対して平行に当接又は近接するようにしたもの(請求
項7)。 座席の座クッションに対して相対角度を変更し得る
すね当を設けたもの(請求項8)。
のようなものが好ましい。 隔壁に座席の背当を造り付けたもの(請求項6)。 座席に傾倒式の背当を設け、該背当は傾倒時に隔壁
に対して平行に当接又は近接するようにしたもの(請求
項7)。 座席の座クッションに対して相対角度を変更し得る
すね当を設けたもの(請求項8)。
【0013】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、乗物又は建物
の内部空間の一部又は全部を隔壁により複数の客室に区
切ったので、客の私的な行為や寝顔を他人に見られる心
配が無くなり、プライバシーが守られる。また、他人か
ら音響的に遮断されるので、他人のいびきに邪魔されな
いで安眠でき、また他人に気兼ねせず音楽やビデオの音
声をスピーカからも聴けるようになる。また、他人から
照明的にも遮断されるので、他人のつけた読書灯に邪魔
されないで安眠できるようになる。また、各々の客室に
座席を設けたので、客は単に寝るだけでなく、座席に腰
掛けた楽な姿勢で、読書、仕事、ビデオ鑑賞等をするこ
とができる。
の内部空間の一部又は全部を隔壁により複数の客室に区
切ったので、客の私的な行為や寝顔を他人に見られる心
配が無くなり、プライバシーが守られる。また、他人か
ら音響的に遮断されるので、他人のいびきに邪魔されな
いで安眠でき、また他人に気兼ねせず音楽やビデオの音
声をスピーカからも聴けるようになる。また、他人から
照明的にも遮断されるので、他人のつけた読書灯に邪魔
されないで安眠できるようになる。また、各々の客室に
座席を設けたので、客は単に寝るだけでなく、座席に腰
掛けた楽な姿勢で、読書、仕事、ビデオ鑑賞等をするこ
とができる。
【0014】さらに、隣接する一方の客室の頭部空間と
他方の客室の足元空間とが隔壁を隔てて上下に重なるよ
うに該隔壁を傾斜させて設けたことから、従来の寝台列
車のように客室を単純に直列に並べた場合と比べて、限
られた乗物又は建物の内部空間に多数の客室を効率的に
設けることができる。
他方の客室の足元空間とが隔壁を隔てて上下に重なるよ
うに該隔壁を傾斜させて設けたことから、従来の寝台列
車のように客室を単純に直列に並べた場合と比べて、限
られた乗物又は建物の内部空間に多数の客室を効率的に
設けることができる。
【0015】また、請求項2記載の本発明によれば、乗
物又は建物の内部空間を複数階構造とし、一部又は全部
の階の内部空間に前記客室構造を設けたので、限られた
乗物又は建物の内部空間にさらに多数の客室を効率的に
設けることができる。
物又は建物の内部空間を複数階構造とし、一部又は全部
の階の内部空間に前記客室構造を設けたので、限られた
乗物又は建物の内部空間にさらに多数の客室を効率的に
設けることができる。
【0016】また、請求項3記載の本発明によれば、乗
物又は建物の内部空間の一部のみに前記客室構造を設
け、残部には座席を並設したので、内部空間の利用態様
が二通りとなり、客は客室に入るか客室外の座席に座る
かを選択することができる。
物又は建物の内部空間の一部のみに前記客室構造を設
け、残部には座席を並設したので、内部空間の利用態様
が二通りとなり、客は客室に入るか客室外の座席に座る
かを選択することができる。
【0017】また、請求項4記載の本発明によれば、隔
壁の傾斜方向を内部空間の部位によって異ならせたの
で、客室での身体の方向が二通り以上になり、客は好み
の方向となる客室を選択することができる。
壁の傾斜方向を内部空間の部位によって異ならせたの
で、客室での身体の方向が二通り以上になり、客は好み
の方向となる客室を選択することができる。
【0018】また、請求項5記載の本発明によれば、各
々の客室を相互に結合及び分離が可能なカプセルの内部
に形成し、該カプセルの一部を隔壁としたので、乗物又
は建物の製造にあたり、各々のカプセルを乗物とは別個
にユニットとして製造した後、乗物又は建物の内部空間
に組付けるという工程をとることができる。また、乗物
又は建物からカプセルを取外し、他の場所に移動させる
こともできる。
々の客室を相互に結合及び分離が可能なカプセルの内部
に形成し、該カプセルの一部を隔壁としたので、乗物又
は建物の製造にあたり、各々のカプセルを乗物とは別個
にユニットとして製造した後、乗物又は建物の内部空間
に組付けるという工程をとることができる。また、乗物
又は建物からカプセルを取外し、他の場所に移動させる
こともできる。
【0019】また、請求項6記載の本発明によれば、隔
壁に座席の背当を造り付けたので、該背当の支持機構
(座枠等への取付機構等)が不要になり、座席の構造が
簡素化する。
壁に座席の背当を造り付けたので、該背当の支持機構
(座枠等への取付機構等)が不要になり、座席の構造が
簡素化する。
【0020】また、請求項7記載の本発明によれば、座
席に傾倒式の背当を設けたので、客は背当を起こし該背
当に支えられた楽な状態で読書、仕事、ビデオ鑑賞等を
することができ、また背当を傾倒して寝ることができ
る。また、背当は傾倒時に隔壁に対して平行に当接又は
近接するようにしたので、該傾倒時に背当と隔壁との間
に無駄な空間ができず、客室の容積を有効利用できる。
席に傾倒式の背当を設けたので、客は背当を起こし該背
当に支えられた楽な状態で読書、仕事、ビデオ鑑賞等を
することができ、また背当を傾倒して寝ることができ
る。また、背当は傾倒時に隔壁に対して平行に当接又は
近接するようにしたので、該傾倒時に背当と隔壁との間
に無駄な空間ができず、客室の容積を有効利用できる。
【0021】また、請求項8記載の本発明によれば、座
席の座クッションに対して相対角度を変更し得るすね当
を設けたので、客はこのすね当の角度を変更することに
より、例えば、略水平にしたすね当にすねを載せて足を
伸ばしたり、斜めに立てたすね当にすねを載せて膝を立
てたり、すね当を倒してすねを降ろしたりする等、足を
好みの状態にしてくつろぐことができる。
席の座クッションに対して相対角度を変更し得るすね当
を設けたので、客はこのすね当の角度を変更することに
より、例えば、略水平にしたすね当にすねを載せて足を
伸ばしたり、斜めに立てたすね当にすねを載せて膝を立
てたり、すね当を倒してすねを降ろしたりする等、足を
好みの状態にしてくつろぐことができる。
【0022】
【実施例】次に、本発明を長距離高速バスの客室構造に
具体化した第一実施例について、図1〜図4を参照して
説明する。この長距離高速バス1の内部空間2はカプセ
ル3による二階構造となっており、一階には7個のカプ
セル3が前後方向に配設され、それらの上に載せるよう
にして二階には6個のカプセル3が前後方向に配設され
ている。カプセル3の左右両側における一階及び二階の
各床5の上は通路になっており、両側の通路の中央部に
は階段6が設けられている。
具体化した第一実施例について、図1〜図4を参照して
説明する。この長距離高速バス1の内部空間2はカプセ
ル3による二階構造となっており、一階には7個のカプ
セル3が前後方向に配設され、それらの上に載せるよう
にして二階には6個のカプセル3が前後方向に配設され
ている。カプセル3の左右両側における一階及び二階の
各床5の上は通路になっており、両側の通路の中央部に
は階段6が設けられている。
【0023】図1に示すように、各々のカプセル3は、
略水平な底部7と、底部7の前端から斜め後上方に立設
された足元部8と、底部7の後端から斜め後上方に立設
された隔壁部9と、隔壁部9の上端から前方に湾曲形成
された天部10と、天部10の前端と足元部8の上端と
の間に設けられた前壁部11と、これらの左右に設けら
れた側壁部12とを備え、これらは金属又は合成樹脂に
より形成されている。なお、隔壁部9の垂直線からの傾
斜角は約55度である。
略水平な底部7と、底部7の前端から斜め後上方に立設
された足元部8と、底部7の後端から斜め後上方に立設
された隔壁部9と、隔壁部9の上端から前方に湾曲形成
された天部10と、天部10の前端と足元部8の上端と
の間に設けられた前壁部11と、これらの左右に設けら
れた側壁部12とを備え、これらは金属又は合成樹脂に
より形成されている。なお、隔壁部9の垂直線からの傾
斜角は約55度である。
【0024】各々のカプセル3の内部は二人の乗客30
がゆとりをもって座れるだけの内法を有した客室4とな
っており、その左右に二つの座席13が並べて設けられ
ている。従って、この長距離高速バス1の乗客定員数は
26人である。
がゆとりをもって座れるだけの内法を有した客室4とな
っており、その左右に二つの座席13が並べて設けられ
ている。従って、この長距離高速バス1の乗客定員数は
26人である。
【0025】座席13の背当14は、傾倒時には図1の
二階部分に実線で示すように隔壁部9の内面に平行に当
接し、起立時には図1の一階部分に実線で示すように隔
壁部9から離れる傾倒式になっており、その傾倒機構と
しては公知又は新規のあらゆる構造を採用できる。な
お、この背当14を隔壁部9の内面に造り付けてもよ
い。その場合、背当の支持機構(座枠等への取付機構
等)が不要になり、座席の構造が簡素化する。
二階部分に実線で示すように隔壁部9の内面に平行に当
接し、起立時には図1の一階部分に実線で示すように隔
壁部9から離れる傾倒式になっており、その傾倒機構と
しては公知又は新規のあらゆる構造を採用できる。な
お、この背当14を隔壁部9の内面に造り付けてもよ
い。その場合、背当の支持機構(座枠等への取付機構
等)が不要になり、座席の構造が簡素化する。
【0026】また、座席13の座クッション15の前端
には、すね当16がその後端において相対傾動可能に取
付けられている。座クッション15とすね当16は、両
者を略水平に延ばしたときには図1の二階部分に実線で
示すように底部7の上面に当接し、両者を相対傾動させ
たときには図1の一階部分に実線で示すようにて山型に
立てられるようになっている。
には、すね当16がその後端において相対傾動可能に取
付けられている。座クッション15とすね当16は、両
者を略水平に延ばしたときには図1の二階部分に実線で
示すように底部7の上面に当接し、両者を相対傾動させ
たときには図1の一階部分に実線で示すようにて山型に
立てられるようになっている。
【0027】前記足元部8の座席13間にはコンソール
17が備え付けられ、該コンソール17にはカセットス
テレオ、エアコンディショナーのスイッチ、乗務員の呼
出しスイッチ、インターホン、灰皿、シガーライタ等の
装備18が設けられている。また、足元部8の左右両側
にはテーブル19の収納ポケット20が設けられ、該テ
ーブル19は、図1の二階部分に示すように収納ポケッ
ト20に収納された状態から、図1の一階部分に示すよ
うに引出して水平に保持できるようになっている。
17が備え付けられ、該コンソール17にはカセットス
テレオ、エアコンディショナーのスイッチ、乗務員の呼
出しスイッチ、インターホン、灰皿、シガーライタ等の
装備18が設けられている。また、足元部8の左右両側
にはテーブル19の収納ポケット20が設けられ、該テ
ーブル19は、図1の二階部分に示すように収納ポケッ
ト20に収納された状態から、図1の一階部分に示すよ
うに引出して水平に保持できるようになっている。
【0028】前記前壁部11の左右両側にはビデオ番組
等を映すモニター21とその音声又はカセットステレオ
の音声を発音するスピーカ22とが設けられ、座席13
の肘掛23にはそれらのスイッチ、ボリューム等の操作
部24が設けられている。また、前壁部11の左右両側
には小物、ごみ等の収納ボックス25が傾動可能に取付
けられ、その上面開口部を手前に引出せるようになって
いる。さらに、前壁部11の上端部、天部10の後端部
又は側壁部12の後端部の一箇所又は複数箇所には読書
灯26が設けられ、そのスイッチも操作部24に設けら
れている。
等を映すモニター21とその音声又はカセットステレオ
の音声を発音するスピーカ22とが設けられ、座席13
の肘掛23にはそれらのスイッチ、ボリューム等の操作
部24が設けられている。また、前壁部11の左右両側
には小物、ごみ等の収納ボックス25が傾動可能に取付
けられ、その上面開口部を手前に引出せるようになって
いる。さらに、前壁部11の上端部、天部10の後端部
又は側壁部12の後端部の一箇所又は複数箇所には読書
灯26が設けられ、そのスイッチも操作部24に設けら
れている。
【0029】前記左右両側又は片側の側壁部12には扉
27又はカーテン、シャッター等が設けられている。な
お、図2は左右両側の側壁部12に扉27を設けた態様
を示し、図4は左側(図では手前側)の側壁部12のみ
に扉27を設けた態様を示している。図4の態様の場
合、右側の側壁部12に横長の窓28を設け、該窓28
にスライド式のシールド29を設けることができる。
27又はカーテン、シャッター等が設けられている。な
お、図2は左右両側の側壁部12に扉27を設けた態様
を示し、図4は左側(図では手前側)の側壁部12のみ
に扉27を設けた態様を示している。図4の態様の場
合、右側の側壁部12に横長の窓28を設け、該窓28
にスライド式のシールド29を設けることができる。
【0030】前記カプセル3は、前後に隣接する前方の
カプセル3の隔壁部9に対し、後方のカプセル3の足元
部8がもぐり込むようにして密着され、相互に分離可能
に結合されているため、前方の客室4の頭部空間と後方
の客室4の足元空間とは隔壁部9を隔てて上下に重なっ
ている。また、一階のカプセル3に対し、その前後に隣
接する両カプセル3の天部10間の凹所に嵌まるように
して二階のカプセル3が載置され、相互に分離可能に結
合されている。
カプセル3の隔壁部9に対し、後方のカプセル3の足元
部8がもぐり込むようにして密着され、相互に分離可能
に結合されているため、前方の客室4の頭部空間と後方
の客室4の足元空間とは隔壁部9を隔てて上下に重なっ
ている。また、一階のカプセル3に対し、その前後に隣
接する両カプセル3の天部10間の凹所に嵌まるように
して二階のカプセル3が載置され、相互に分離可能に結
合されている。
【0031】以上のように構成された第一実施例の客室
構造には、請求項1,2,5,7(又は6)及び8記載
の本発明が具体化されており、従って、前述したように
これらの請求項に対応した作用を奏する。
構造には、請求項1,2,5,7(又は6)及び8記載
の本発明が具体化されており、従って、前述したように
これらの請求項に対応した作用を奏する。
【0032】次に、図5〜図7に示す第二実施例につい
て説明すると、この第二実施例は、長距離高速バス1の
内部空間2に隔壁31を造り付けた点において、第一実
施例と相違している。すなわち、この長距離高速バス1
の内部空間2は床5による二階構造となっており、一階
及び二階の左側は隔壁31により各々8つの客室4に区
切られ、一階及び二階の右側は隔壁31により各々6つ
の客室4に区切られている。左側の客室4と右側の客室
4との間は通路になっており、通路の中央部右側には階
段6が設けられている。また、一階の通常のドア(図示
略)に加え、二階にもスライドドア38が設けられ、直
接二階から出入りできるようになっている。
て説明すると、この第二実施例は、長距離高速バス1の
内部空間2に隔壁31を造り付けた点において、第一実
施例と相違している。すなわち、この長距離高速バス1
の内部空間2は床5による二階構造となっており、一階
及び二階の左側は隔壁31により各々8つの客室4に区
切られ、一階及び二階の右側は隔壁31により各々6つ
の客室4に区切られている。左側の客室4と右側の客室
4との間は通路になっており、通路の中央部右側には階
段6が設けられている。また、一階の通常のドア(図示
略)に加え、二階にもスライドドア38が設けられ、直
接二階から出入りできるようになっている。
【0033】各々の客室4は一人の乗客30がゆとりを
もって座れるだけの内法を有しており、一つの座席13
が設けられている。従って、この長距離高速バス1の乗
客定員数は28人である。そして、前方の客室4の頭部
空間と後方の客室4の足元空間とは隔壁31を隔てて上
下に重なっており、隔壁31の垂直線からの傾斜角は約
50度である。また、隔壁31の下端には前方に延びる
底部32が連続しており、座席13の座クッション15
及びすね当16を支持できるようになっている。なお、
図5〜図7において第一実施例と同一の部材には同一の
符号を付し、説明の重複を避ける。
もって座れるだけの内法を有しており、一つの座席13
が設けられている。従って、この長距離高速バス1の乗
客定員数は28人である。そして、前方の客室4の頭部
空間と後方の客室4の足元空間とは隔壁31を隔てて上
下に重なっており、隔壁31の垂直線からの傾斜角は約
50度である。また、隔壁31の下端には前方に延びる
底部32が連続しており、座席13の座クッション15
及びすね当16を支持できるようになっている。なお、
図5〜図7において第一実施例と同一の部材には同一の
符号を付し、説明の重複を避ける。
【0034】以上のように構成された第二実施例の客室
構造には、請求項1,2,7(又は6)及び8記載の本
発明が具体化されており、従って、前述したようにこれ
らの請求項に対応した作用を奏する。
構造には、請求項1,2,7(又は6)及び8記載の本
発明が具体化されており、従って、前述したようにこれ
らの請求項に対応した作用を奏する。
【0035】次に、図8〜図9に示す第三実施例につい
て説明すると、この第三実施例は、長距離高速バス1の
内部空間2に隔壁33を造り付けた点と、一階の乗客3
0と二階の乗客30とが互いに逆方向を向いて乗るよう
にした点において、第一実施例と相違している。すなわ
ち、この長距離高速バス1の内部空間2は隔壁33とこ
れに連続的に形成された床34とによる二階構造となっ
ており、一階及び二階の左側は隔壁33により各々6つ
の客室4に区切られ、一階の右側は隔壁33により4つ
の客室4に区切られ、二階の右側は隔壁33により5つ
の客室4に区切られている。
て説明すると、この第三実施例は、長距離高速バス1の
内部空間2に隔壁33を造り付けた点と、一階の乗客3
0と二階の乗客30とが互いに逆方向を向いて乗るよう
にした点において、第一実施例と相違している。すなわ
ち、この長距離高速バス1の内部空間2は隔壁33とこ
れに連続的に形成された床34とによる二階構造となっ
ており、一階及び二階の左側は隔壁33により各々6つ
の客室4に区切られ、一階の右側は隔壁33により4つ
の客室4に区切られ、二階の右側は隔壁33により5つ
の客室4に区切られている。
【0036】各々の客室4は一人の乗客30がゆとりを
もって座れるだけの内法を有しており、一つの座席13
が設けられている。従って、この長距離高速バス1の乗
客定員数は21人である。そして、一階においては、乗
客が乗物の進行方向を向いて乗れるように、隣接する前
方の客室4の頭部空間と後方の客室4の足元空間とが隔
壁33を隔てて上下に重なるように該隔壁33が傾斜さ
せて設けられている。また、二階においては、乗客が乗
物の進行反対方向を向いて乗れるように、隣接する前方
の客室4の足元空間と後方の客室4の頭部空間とが隔壁
33を隔てて上下に重なるように該隔壁33が傾斜させ
て設けられている。これらの隔壁33の垂直線からの傾
斜角は約50度である。なお、図8〜図9において第一
実施例と同一の部材には同一の符号を付し、説明の重複
を避ける。
もって座れるだけの内法を有しており、一つの座席13
が設けられている。従って、この長距離高速バス1の乗
客定員数は21人である。そして、一階においては、乗
客が乗物の進行方向を向いて乗れるように、隣接する前
方の客室4の頭部空間と後方の客室4の足元空間とが隔
壁33を隔てて上下に重なるように該隔壁33が傾斜さ
せて設けられている。また、二階においては、乗客が乗
物の進行反対方向を向いて乗れるように、隣接する前方
の客室4の足元空間と後方の客室4の頭部空間とが隔壁
33を隔てて上下に重なるように該隔壁33が傾斜させ
て設けられている。これらの隔壁33の垂直線からの傾
斜角は約50度である。なお、図8〜図9において第一
実施例と同一の部材には同一の符号を付し、説明の重複
を避ける。
【0037】以上のように構成された第三実施例の客室
構造には、請求項1,2,4,7(又は6)及び8記載
の本発明が具体化されており、従って、前述したように
これらの請求項に対応した作用を奏する。
構造には、請求項1,2,4,7(又は6)及び8記載
の本発明が具体化されており、従って、前述したように
これらの請求項に対応した作用を奏する。
【0038】次に、図10〜図12に示す第四実施例に
ついて説明すると、この第四実施例は、長距離高速バス
1の内部空間2に隔壁35を造り付けた点と、二階の乗
客30がすねを降ろせるように構成した点において、第
一実施例と相違している。すなわち、この長距離高速バ
ス1の内部空間2は隔壁35とこれに連続的に形成され
た床36とによる二階構造となっており、一階及び二階
の左側は隔壁35により各々6つの客室4に区切られ、
一階の右側は隔壁35により4つの客室4に区切られ、
二階の右側は隔壁35により5つの客室4に区切られて
いる。また、一階の通常のドア(図示略)に加え、二階
にもガルウイングドア39が設けられ、直接二階から出
入りできるようになっている。
ついて説明すると、この第四実施例は、長距離高速バス
1の内部空間2に隔壁35を造り付けた点と、二階の乗
客30がすねを降ろせるように構成した点において、第
一実施例と相違している。すなわち、この長距離高速バ
ス1の内部空間2は隔壁35とこれに連続的に形成され
た床36とによる二階構造となっており、一階及び二階
の左側は隔壁35により各々6つの客室4に区切られ、
一階の右側は隔壁35により4つの客室4に区切られ、
二階の右側は隔壁35により5つの客室4に区切られて
いる。また、一階の通常のドア(図示略)に加え、二階
にもガルウイングドア39が設けられ、直接二階から出
入りできるようになっている。
【0039】左側の客室4は二人の乗客30がゆとりを
もって座れるだけの内法を有しており、二つの座席13
が設けられている。また、右側の客室4は一人の乗客3
0がゆとりをもって座れるだけの内法を有しており、一
つの座席13が設けられている。従って、この長距離高
速バス1の乗客定員数は33人である。そして、前方の
客室4の頭部空間と後方の客室4の足元空間とは隔壁3
5を隔てて上下に重なっており、隔壁35の垂直線から
の傾斜角は約55度である。
もって座れるだけの内法を有しており、二つの座席13
が設けられている。また、右側の客室4は一人の乗客3
0がゆとりをもって座れるだけの内法を有しており、一
つの座席13が設けられている。従って、この長距離高
速バス1の乗客定員数は33人である。そして、前方の
客室4の頭部空間と後方の客室4の足元空間とは隔壁3
5を隔てて上下に重なっており、隔壁35の垂直線から
の傾斜角は約55度である。
【0040】また、二階において、各々の客室4の床3
6の中央部は下方へ落とし込まれた凹部37となってお
り、該凹部37の前端にすね当16が傾動可能に取付け
られている。従って、図10の二階左側の客室4に実線
で示すようにすね当16を上げて略水平にしたときは、
乗客30は足を伸ばして休むことができ、同じく二階右
側の客室4に示すようにすね当16を降ろしたときは、
乗客30はすねを凹部37に降ろしてくつろぐことがで
きる。なお、図10〜図12において第一実施例と同一
の部材には同一の符号を付し、説明の重複を避ける。
6の中央部は下方へ落とし込まれた凹部37となってお
り、該凹部37の前端にすね当16が傾動可能に取付け
られている。従って、図10の二階左側の客室4に実線
で示すようにすね当16を上げて略水平にしたときは、
乗客30は足を伸ばして休むことができ、同じく二階右
側の客室4に示すようにすね当16を降ろしたときは、
乗客30はすねを凹部37に降ろしてくつろぐことがで
きる。なお、図10〜図12において第一実施例と同一
の部材には同一の符号を付し、説明の重複を避ける。
【0041】以上のように構成された第四実施例の客室
構造には、請求項1,2,7(又は6)及び8記載の本
発明が具体化されており、従って、前述したようにこれ
らの請求項に対応した作用を奏する。
構造には、請求項1,2,7(又は6)及び8記載の本
発明が具体化されており、従って、前述したようにこれ
らの請求項に対応した作用を奏する。
【0042】次に、図13に示す第五実施例及び、図1
4に示す第六実施例は、いずれも長距離高速バス1の内
部空間を床5による三階構造とし、この一乃至三階に本
発明の客室構造を具体化したものである。これらの実施
例においても、一階の通常のドアに加え、二階及び三階
にもドア(図示略)を設け、直接二階及び三階から出入
りできるようにするとよい。また、図15に示す第七実
施例は、シングルデッカーの長距離高速バス1の内部空
間に、第一実施例のカプセル3を下二列、上一列に組付
けたものである。これらの図において第一実施例と同一
の部材には同一の符号を付し、説明の重複を避ける。
4に示す第六実施例は、いずれも長距離高速バス1の内
部空間を床5による三階構造とし、この一乃至三階に本
発明の客室構造を具体化したものである。これらの実施
例においても、一階の通常のドアに加え、二階及び三階
にもドア(図示略)を設け、直接二階及び三階から出入
りできるようにするとよい。また、図15に示す第七実
施例は、シングルデッカーの長距離高速バス1の内部空
間に、第一実施例のカプセル3を下二列、上一列に組付
けたものである。これらの図において第一実施例と同一
の部材には同一の符号を付し、説明の重複を避ける。
【0043】次に、図16に示す第八実施例は、長距離
高速バス1の内部空間2の後半部分にのみに前記第一乃
至第七実施例の客室構造を設け、前半部分には隔壁を設
けることなく通常の座席40を列設したものである。こ
れと逆に、図17に示す第九実施例は、内部空間2の前
半部分のみに前記第一乃至第七実施例の客室構造を設
け、後半部分には通常の座席40を列設したものであ
る。また、図18に示す第十実施例は、内部空間2の図
における左側のみに前記第一乃至第七実施例の客室構造
を設け、図における右側には通常の座席40を列設した
ものである。
高速バス1の内部空間2の後半部分にのみに前記第一乃
至第七実施例の客室構造を設け、前半部分には隔壁を設
けることなく通常の座席40を列設したものである。こ
れと逆に、図17に示す第九実施例は、内部空間2の前
半部分のみに前記第一乃至第七実施例の客室構造を設
け、後半部分には通常の座席40を列設したものであ
る。また、図18に示す第十実施例は、内部空間2の図
における左側のみに前記第一乃至第七実施例の客室構造
を設け、図における右側には通常の座席40を列設した
ものである。
【0044】これら第八乃至第十実施例の客室構造に
は、第一乃至第七実施例の客室構造に加え請求項3記載
の本発明が具体化されており、従って、前述したように
同請求項に対応した作用を奏する。
は、第一乃至第七実施例の客室構造に加え請求項3記載
の本発明が具体化されており、従って、前述したように
同請求項に対応した作用を奏する。
【0045】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れず、例えば各部の寸法又は形状を変更したり、長距離
高速バス以外の観光バス、鉄道車輌、航空機、船舶等の
各種乗物又はホテル等の建物の客室構造に具体化したり
する等、発明の趣旨から逸脱しない範囲で変更して具体
化することもできる。
れず、例えば各部の寸法又は形状を変更したり、長距離
高速バス以外の観光バス、鉄道車輌、航空機、船舶等の
各種乗物又はホテル等の建物の客室構造に具体化したり
する等、発明の趣旨から逸脱しない範囲で変更して具体
化することもできる。
【0046】
【発明の効果】本発明は、上記の通り構成されているの
で、次のような優れた効果を奏する。まず、請求項1記
載の本発明によれば、客のプライバシーが守られ、他人
から音響的にも照明的にも遮断されるため、気楽に読
書、ビデオ鑑賞、仕事その他の各種行為をしたり安心し
て眠ったりすることができ、また、座席に腰掛けられる
ため、楽な姿勢で前記各種行為をすることができ、さら
には、限られた乗物又は建物の内部空間に多数の客室を
効率的に設けることもでき、もって輸送効率又は宿泊効
率を上げることもできる。
で、次のような優れた効果を奏する。まず、請求項1記
載の本発明によれば、客のプライバシーが守られ、他人
から音響的にも照明的にも遮断されるため、気楽に読
書、ビデオ鑑賞、仕事その他の各種行為をしたり安心し
て眠ったりすることができ、また、座席に腰掛けられる
ため、楽な姿勢で前記各種行為をすることができ、さら
には、限られた乗物又は建物の内部空間に多数の客室を
効率的に設けることもでき、もって輸送効率又は宿泊効
率を上げることもできる。
【0047】上記の効果に加え、請求項2記載の本発明
によれば、さらに客室数を増加させて輸送効率又は宿泊
効率を上げることができる。
によれば、さらに客室数を増加させて輸送効率又は宿泊
効率を上げることができる。
【0048】同じく、請求項3記載の本発明によれば、
客は客室に入るか客室外の座席に座るかを選択すること
ができる。
客は客室に入るか客室外の座席に座るかを選択すること
ができる。
【0049】同じく、請求項4記載の本発明によれば、
客は身体が好みの方向となる客室を選択することができ
る。
客は身体が好みの方向となる客室を選択することができ
る。
【0050】同じく、請求項5記載の本発明によれば、
乗物又は建物の製造にあたって、カプセルの製造工程と
該カプセルの乗物又は建物への組付け工程との分業化が
可能となり、製造効率を上げることができる。また、乗
物又は建物からカプセルを取外し、他の場所に移動させ
ることもできる。
乗物又は建物の製造にあたって、カプセルの製造工程と
該カプセルの乗物又は建物への組付け工程との分業化が
可能となり、製造効率を上げることができる。また、乗
物又は建物からカプセルを取外し、他の場所に移動させ
ることもできる。
【0051】同じく、請求項6記載の本発明によれば、
座席の構造が簡素化する。
座席の構造が簡素化する。
【0052】同じく、請求項7記載の本発明によれば、
客がさらに楽な状態で読書、仕事、ビデオ鑑賞等をする
ことができ、また客室の容積を有効できる。
客がさらに楽な状態で読書、仕事、ビデオ鑑賞等をする
ことができ、また客室の容積を有効できる。
【0053】同じく、請求項8記載の本発明によれば、
客は足を好みの状態にしてくつろぐことができる。
客は足を好みの状態にしてくつろぐことができる。
【図1】本考案を長距離高速バスの客室構造に具体化し
た第一実施例の部分断面図である。
た第一実施例の部分断面図である。
【図2】同長距離高速バスの上部を横に切断した断面図
である。
である。
【図3】同長距離高速バスを縦に切断した断面図であ
る。
る。
【図4】同客室構造における1つの客室を示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】第二実施例の長距離高速バスの客室構造の部分
断面図である。
断面図である。
【図6】同長距離高速バスの上部を横に切断した断面図
である。
である。
【図7】同長距離高速バスを縦に切断した断面図であ
る。
る。
【図8】第三実施例の長距離高速バスの客室構造の部分
断面図である。
断面図である。
【図9】同長距離高速バスの上部を横に切断した断面図
である。
である。
【図10】第四実施例の長距離高速バスの客室構造の部
分断面図である。
分断面図である。
【図11】同長距離高速バスの上部を横に切断した断面
図である。
図である。
【図12】同長距離高速バスを縦に切断した断面図であ
る。
る。
【図13】第五実施例の長距離高速バスを縦に切断した
断面図である。
断面図である。
【図14】第六実施例の長距離高速バスを縦に切断した
断面図である。
断面図である。
【図15】第七実施例の長距離高速バスを縦に切断した
断面図である。
断面図である。
【図16】第八実施例の長距離高速バスの上部を横に切
断した断面図である。
断した断面図である。
【図17】第九実施例の長距離高速バスの上部を横に切
断した断面図である。
断した断面図である。
【図18】第十実施例の長距離高速バスを縦に切断した
断面図である。
断面図である。
1 長距離高速バス 2 内部空間 3 カプセル 4 客室 12 側壁部 13 座席 14 背当 15 座クッシ
ョン 16 すね当 30 乗客 31 隔壁 33 隔壁 35 隔壁 40 座席
ョン 16 すね当 30 乗客 31 隔壁 33 隔壁 35 隔壁 40 座席
Claims (8)
- 【請求項1】 乗物又は建物の内部空間の一部又は全部
を隔壁により複数の客室に区切った客室構造であって、
隣接する一方の客室の頭部空間と他方の客室の足元空間
とが隔壁を隔てて上下に重なるように該隔壁を傾斜させ
て設けるとともに、各々の客室に座席を設けたことを特
徴とする客室構造。 - 【請求項2】 乗物又は建物の内部空間を複数階構造と
し、一部又は全部の階の内部空間に前記客室構造を設け
た請求項1記載の客室構造。 - 【請求項3】 乗物又は建物の内部空間の一部のみに前
記客室構造を設け、残部には座席を並設した請求項1又
は2記載の客室構造。 - 【請求項4】 隔壁の傾斜方向を内部空間の部位によっ
て異ならせた請求項1又は2記載の客室構造。 - 【請求項5】 各々の客室を相互に結合及び分離が可能
なカプセルの内部に形成し、該カプセルの一部を前記隔
壁とした請求項1記載の客室構造。 - 【請求項6】 隔壁に座席の背当を造り付けた請求項1
記載の客室構造。 - 【請求項7】 座席に傾倒式の背当を設け、該背当は傾
倒時に隔壁に対して平行に当接又は近接するようにした
請求項1記載の客室構造。 - 【請求項8】 座席の座クッションに対して相対角度を
変更し得るすね当を設けた請求項1記載の客室構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8470692A JPH05246355A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 客室構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8470692A JPH05246355A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 客室構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05246355A true JPH05246355A (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=13838110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8470692A Pending JPH05246355A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 客室構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05246355A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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KR20160010624A (ko) * | 2016-01-05 | 2016-01-27 | 한국철도공사 | 복합수송객차 |
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1992
- 1992-03-06 JP JP8470692A patent/JPH05246355A/ja active Pending
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