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JPH05242734A - ギャロッピング防止型架空送電線 - Google Patents

ギャロッピング防止型架空送電線

Info

Publication number
JPH05242734A
JPH05242734A JP7307992A JP7307992A JPH05242734A JP H05242734 A JPH05242734 A JP H05242734A JP 7307992 A JP7307992 A JP 7307992A JP 7307992 A JP7307992 A JP 7307992A JP H05242734 A JPH05242734 A JP H05242734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
line
torsional rigidity
transmission line
aluminum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7307992A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Koyama
利夫 小山
Takeo Munakata
武男 宗像
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP7307992A priority Critical patent/JPH05242734A/ja
Publication of JPH05242734A publication Critical patent/JPH05242734A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルミ線2と、それとは捻じれ剛性の異なる
鋼線1とを撚り合わせてなり、鋼線1が最外層の一部に
偏心して撚り合わされているギャロッピング防止型架空
送電線。 【効果】 長手方向に捻じれ剛性が変化し、着氷雪時の
捻回固有振動周期が不安定で、電線の上下方向の固有振
動周期と同期し難くなるため、それ自体でギャロッピン
グ振動を抑制することができる。したがって重量の大き
なダンパを取り付ける必要がなくなり、鉄塔にかかる荷
重を軽減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ギャロッピング振動が
起きにくい架空送電線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】架空送電線に横方向から強風が吹きつ
け、電線の風上側の側面に氷雪が付着すると、電線およ
び着氷雪全体の断面形状がほぼ翼状となり、揚力が生じ
て、大振幅のギャロッピング振動が発生することが知ら
れている。大振幅のギャロッピング振動が発生する重要
な要因は、着氷雪時の電線の捻回固有振動周期であり、
これが電線の上下方向の固有振動周期に近づくほど、安
定したギャロッピング振動に発達しやすいことが実験的
にも、また屋外での観測によっても確認されている。
【0003】このためギャロッピング振動を防止する方
法としては従来、架設された電線に、その捻回振動周期
を乱すダンパを取り付け、着氷雪電線の捻回振動周期を
電線の上下方向の固有振動周期と異ならせる方法が実施
されている(特公昭55-23006号公報) 。
【0004】
【課題】しかし従来の方法には次のような問題があっ
た。 ギャロッピング振動防止用のダンパは重量が50〜10
0kgfもあり、取付けがきわめて面倒である。 重量があるため鉄塔の強度に及ぼす影響が大きく、
鉄塔の強度によっては取り付けられない場合がある。 横振れやスリートジャンプ等によりダンパが他相の
電線に絡み合って重大な事故を起こすおそれがある。
【0005】このため本発明の目的は、ギャロッピング
振動防止用ダンパを取り付ける必要のない、それ自体が
ギャロッピング振動を起こし難い架空送電線を提供する
ことにある。
【0006】
【課題の解決手段】この目的を達成するため本発明は、
導電用線材と、それとは捻じれ剛性の異なる線材とを撚
り合わせてなり、前記捻じれ剛性の異なる線材が最外層
の一部に偏心して撚り合わされていることを特徴とする
ものである。
【0007】
【作用】このようにすると電線の捻じれ剛性が長手方向
に変化するため、ギャロッピング振動時の電線の捻回振
動周期が不安定となり、電線の上下方向の固有振動周期
と同期し難くなり、したがってギャロッピング振動が起
こり難くなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例を示す。この架空
送電線は、中心の鋼線1の外周に5本のアルミ線2と1
本の鋼線1を撚り合わせたものである。鋼線1はアルミ
線2より捻じれ剛性が格段に大きく、最外層にはその捻
じれ剛性の大きい鋼線1が1本だけ偏心して配置された
状態となるため、この電線の捻じれ剛性は最外層の鋼線
1の位置によって長手方向に変化することになる。
【0009】図2は本発明の他の実施例を示す。この架
空送電線は、中心の鋼線1の外周に、4本のアルミ線2
と2本のアルミ被覆鋼線3を撚り合わせ、その外周に、
9本のアルミ線2と3本のアルミ被覆鋼線3を撚り合わ
せてなるものである。アルミ被覆鋼線3はアルミ線2よ
り捻じれ剛性が大きく、中間層にはそのアルミ被覆鋼線
3が2本まとめて偏心配置され、最外層にはそのアルミ
被覆鋼線3が3本まとめて偏心配置されている。このた
めこの電線も長手方向に捻じれ剛性が変化することにな
る。
【0010】図3は本発明のさらに他の実施例を示す。
この架空送電線は、中心にアルミ被覆鋼線3の7コ撚線
を配置し、その外周に、アルミ線2を10本撚り合わせ、
その外周に12本のアルミ線2と4本のアルミ被覆鋼線3
を撚り合わせ、4本のアルミ被覆鋼線3のうちの1本に
撚線径方向サイズの大きいアルミ被覆鋼線3aを使用し
たものである。
【0011】この電線は、最外層にアルミ線より剛性の
大きいアルミ被覆鋼線3が4本まとめて偏心配置されて
おり、かつそのうちの1本が撚線径方向サイズの大きい
アルミ被覆鋼線3aとなっているため、偏心の度合が大
きくなり、長手方向の捻じれ剛性の変化の度合も大きく
なる。また電線外周面には撚線径方向サイズの大きいア
ルミ被覆鋼線3aにより、らせん状の突条が形成される
ため、風によるカルマン渦が乱され、微風振動や風騒音
を防止できる利点もある。
【0012】以上の各実施例では、導電用線材としてア
ルミ線を使用し、それと捻じれ剛性の異なる線材として
鋼線やアルミ被覆鋼線を使用したが、本発明はこれに限
定されるものではない。導電用線材としては例えばアル
ミ合金線や銅線などを使用することもでき、捻じれ剛性
の異なる線材としては、電気抵抗の高い鉄線、低キュリ
ー点磁性線材、FRP線などを使用することも可能であ
る。電気抵抗の高い鉄線や低キュリー点磁性線材を使用
すれば、その発熱により着氷雪をなくすことも可能であ
る。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る架空送
電線は、長手方向に捻じれ剛性が変化し、着氷雪時の捻
回固有振動周期が不安定で、電線の上下方向の固有振動
周期と同期し難くなるため、それ自体でギャロッピング
振動を抑制することができる。したがって重量の大きな
ダンパを取り付ける必要がなくなり、鉄塔にかかる荷重
を軽減できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るギャロッピング防止型架空送電
線の一実施例を示す断面図。
【図2】 同じく他の実施例を示す断面図。
【図3】 同じくさらに他の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1:鋼線 2:アルミ線 3:アルミ被覆鋼線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電用線材と、それとは捻じれ剛性の異
    なる線材とを撚り合わせてなり、前記捻じれ剛性の異な
    る線材が最外層の一部に偏心して撚り合わされているこ
    とを特徴とするギャロッピング防止型架空送電線。
JP7307992A 1992-02-26 1992-02-26 ギャロッピング防止型架空送電線 Pending JPH05242734A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7307992A JPH05242734A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 ギャロッピング防止型架空送電線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7307992A JPH05242734A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 ギャロッピング防止型架空送電線

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05242734A true JPH05242734A (ja) 1993-09-21

Family

ID=13507969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7307992A Pending JPH05242734A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 ギャロッピング防止型架空送電線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05242734A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105448415A (zh) * 2015-12-08 2016-03-30 无锡裕德电缆科技有限公司 一种轨道交通1500v及以下直流牵引防拧断电力电缆

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105448415A (zh) * 2015-12-08 2016-03-30 无锡裕德电缆科技有限公司 一种轨道交通1500v及以下直流牵引防拧断电力电缆

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