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JPH05239686A - Cr鋼材へのZn系電気めっき方法 - Google Patents

Cr鋼材へのZn系電気めっき方法

Info

Publication number
JPH05239686A
JPH05239686A JP7881692A JP7881692A JPH05239686A JP H05239686 A JPH05239686 A JP H05239686A JP 7881692 A JP7881692 A JP 7881692A JP 7881692 A JP7881692 A JP 7881692A JP H05239686 A JPH05239686 A JP H05239686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel
plating
electroplating
electrolysis
steel material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7881692A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Tsuji
正規 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP7881692A priority Critical patent/JPH05239686A/ja
Publication of JPH05239686A publication Critical patent/JPH05239686A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 Cr鋼材にZn系電気めっきを施す前に、鋼
材表面の不働態皮膜を除去し、めっき皮膜の密着性を高
める。皮膜除去に要するコストを下げる。 【構成】 Cr鋼材の電気めっき前に、そのめっきに使
用するめっき浴と同種のめっき浴中で、Cr鋼材を陽極
電解する。めっき設備を用いて、Cr鋼材表面の不働態
皮膜を除去できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SUS410鋼、SU
S304鋼等のCr鋼材にZnまたはZn−Fe、Zn
−Ni等のZn合金を電気めっきするCr鋼材へのZn
系電気めっき方法に関する。
【0002】
【従来の技術】耐食性に優れた鋼材として、SUS30
4鋼,SUS310鋼等の高級Cr鋼材(ステンレス
鋼)が良く知られている。しかし、これらの高級Cr鋼
材は高価である。そこで、SUS410等の比較的安価
な低級Cr鋼材にZn系電気めっきを施したものが、高
級Cr鋼材の代用品として注目されている。また、高級
Cr鋼材より更に優れた耐食性が必要とされる場合は、
高級Cr鋼材を母材としたZn系電気めっきCr鋼材を
使用することができる。
【0003】ところが、Cr鋼材の表面は、強固な不働
態皮膜で覆われており、これがめっき皮膜の密着性を阻
害する。そのため、Cr鋼材にめっきを行う前には、こ
の不働態皮膜を除去する必要があり、これにはCrの過
不働態溶解が利用される。例えば、特開平2−1732
91号公報には、Zn系電気めっき前のCr鋼材を、塩
酸等の酸性水溶液中で陽極電解して、鋼材表面の不働態
皮膜を除去する方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この方法は、不働態皮
膜の除去に非常に効果的で、めっき皮膜の密着性改善に
寄与する。しかし、例えば鋼帯の連続電気めっきライン
でこれを実施しようとすると、ライン中に酸液電解設備
を新設しなければならず、設備投資に多大の費用がかか
る。
【0005】本発明の目的は、Cr鋼材の表面を覆う不
働態皮膜を除去して皮膜密着性の優れためっきを行うの
は勿論のこと、鋼帯の連続電気めっきラインでも低コス
トに実施でき、更にランニングコストも安いCr鋼材へ
のZn系電気めっき方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のCr鋼材へのZ
n系電気めっき方法は、Cr鋼材にZn系電気めっきを
行う前に、その電気めっきに使用されるめっき浴と同種
のめっき浴中で前記Cr鋼材を陽極電解することを特徴
とする。
【0007】鋼帯の連続電気めっきラインで実施する場
合は、めっき槽内の入口部分で陽極電解を行い、且つ、
陽極電解における電圧を3V以上、電解時間を0.4秒以
上とするのがよい。
【0008】
【作用】本発明法の最大の特徴は、電気めっきの前に、
そのめっきと同種のめっき浴を使用して陽極電解を行う
ことにある。陽極電解にめっきと同種のめっき浴を使用
することにより、例えば鋼帯の連続電気めっきラインで
は、めっき浴槽内の入口部分で陽極電解を実施でき、新
たな設備投資の必要がなくなる。また、めっき浴槽の入
側に電解浴槽を新設しても、めっき浴用の浴供給系等を
流用できるので、設備費は極めて安い。更に、めっき浴
中に存在する金属ラインのために、電解浴における電気
伝導度が向上し、電力使用量も減少する。
【0009】図1は鋼帯の連続電気めっきラインに本発
明法を適用した場合の代表的な態様を示す。めっき槽1
内にはその長手方向に多数の電極が配列されている。槽
内はそれらの電極によって複数のゾーン(図1では12
のゾーン)に区分されている。本発明法では、槽内を通
過する鋼帯2に対し、入口部分の1〜2のゾーンで陽極
電解、即ち逆方向の通電を行い、残りのゾーンで電気め
っきを行う。陽極電解に使用する電極の個数を変更すれ
ば、ライン速度が一定でも電解時間を調節できる。
【0010】本発明法において、Cr鋼材の表面を覆う
不働態皮膜が除去されるメカニズムは、めっき浴が強酸
液のため、通常の酸液電解の場合と変わらない。めっき
浴槽内で陽極電解を行うと、対極(めっき用電極)の表
面がめっきされるという問題はあるが、電解後、そのめ
っき浴槽で通常鋼板に対するめっきを行えば、対極表面
にめっきされた金属は容易に溶解除去される。
【0011】現在の連続電気めっきラインのライン速度
は、50m/min以上である。この連続電気めっきラ
インで本発明法を実施する場合、電解のためのめっき浴
を鋼帯が通過する時間は僅かである。陽極電解は通常1
Vの電圧で可能であるが、連続電気めっきラインでは、
電解のためのめっき浴通過時間を充分に確保できないの
で、3V以上の電圧を付加するのがよい。また、3V以
上の電圧を付加しても、電解時間が0.4秒未満では不働
態皮膜が残り、めっきむらを生じるおそれがある。従っ
て、連続電気めっきラインでの電解条件は3V以上、0.
4秒以上が望ましい。
【0012】本発明法が適用可能なCr鋼材は、例えば
5重量%以上のCrを含有する薄板用材料である。
【0013】Zn系電気めっきとは、純Zn電気めっき
およびZn−Ni,Zn−Fe等のZn合金電気めっき
を指す。
【0014】電解に使用するめっき浴と、電気めっきに
使用するめっき浴とは、同一槽内で実施の場合は必然的
に同一となる。異なる槽で実施する場合は、必ずしも同
一である必要はなく、例えばめっき浴にNa2 SO4
の電解質を溶解させて電気伝導度を向上させたものを電
解に使用することができる。めっき浴はその浴中金属イ
オン濃度が0.4mol/リットルであればよい。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0016】連続電気めっきラインを使用して、板厚が
0.8mmのSUS410L鋼帯にZn系電気めっきを実
施した。主要工程は、アルカリ脱脂、水洗、陽極電解、
電気めっきである。脱脂条件、電解条件、めっき条件を
表1に示す。電解は、めっき浴槽内の入口部分を使用し
て行ない(図1参照)、電解時間は、電極の使用個数と
若干のライン速度変更により調節した。標準ライン速度
は60m/minである。
【0017】
【表1】
【0018】めっき後、めっき皮膜の密着性をエリクセ
ン7mm張り出し後のセロテープ剥離試験により調査
し、表2の基準で評価した。評価結果を表3に示す。
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】電気めっき前に陽極電解を行わない場合
は、密着性が極めて悪い。電気めっき前に陽極電解を行
うと、密着性が飛躍的に向上する。ただし、電解電圧が
4V未満、電解時間が0.5秒未満のときは、4V以上、
0.5秒以上のときに比べると若干密着性が低下する。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のCr鋼材へのZn系電気めっき方法は、めっき前にめ
っき浴を使用して陽極電解を行う。めっき浴を使用した
陽極電解は、通常の酸洗電解と変わらない不働態皮膜除
去作用を示す。従って、良好なめっき皮膜密着性が得ら
れる。しかも、陽極電解にめっき設備が利用でき、設備
コストが安く、めっき浴中の金属イオンにより電解時の
電気伝導度も向上するので、ランニングコストも安い。
従って、高品質の電気めっきCr鋼材を安価に提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法の一実施態様を示す連続電気めっき槽
の模式図である。
【符号の説明】
1 めっき槽 2 鋼帯

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Cr鋼材にZn系電気めっきを行う前
    に、その電気めっきに使用されるめっき浴と同種のめっ
    き浴中で前記Cr鋼材を陽極電解することを特徴とする
    Cr鋼材へのZn系電気めっき方法。
  2. 【請求項2】 Cr鋼材からなる鋼帯に連続電気めっき
    ラインでZn系電気めっきを行う際に、めっき槽内の入
    口部分でめっき前の鋼帯を3V以上0.4秒以上の条件で
    陽極電解することを特徴とするCr鋼材へのZn系電気
    めっき方法。
JP7881692A 1992-02-28 1992-02-28 Cr鋼材へのZn系電気めっき方法 Pending JPH05239686A (ja)

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JP7881692A JPH05239686A (ja) 1992-02-28 1992-02-28 Cr鋼材へのZn系電気めっき方法

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JP7881692A JPH05239686A (ja) 1992-02-28 1992-02-28 Cr鋼材へのZn系電気めっき方法

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JPH05239686A true JPH05239686A (ja) 1993-09-17

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Family Applications (1)

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JP7881692A Pending JPH05239686A (ja) 1992-02-28 1992-02-28 Cr鋼材へのZn系電気めっき方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0346791A1 (en) * 1988-06-14 1989-12-20 G.D. Searle & Co. 1,2-diarylethylamines for treatment of neurotoxic injury
CN104109896A (zh) * 2013-04-19 2014-10-22 日东电工株式会社 电镀装置、电镀方法、布线电路基板的制造方法以及布线电路基板

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JPH0310095A (ja) * 1989-06-06 1991-01-17 Nisshin Steel Co Ltd ZnまたはZn合金めっきステンレス鋼板の製造方法

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