JPH0523772U - ワイパモータ - Google Patents
ワイパモータInfo
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- JPH0523772U JPH0523772U JP10157491U JP10157491U JPH0523772U JP H0523772 U JPH0523772 U JP H0523772U JP 10157491 U JP10157491 U JP 10157491U JP 10157491 U JP10157491 U JP 10157491U JP H0523772 U JPH0523772 U JP H0523772U
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- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ギャップのない初期設定の状態を長期にわた
って保つことによってスラスト荷重を的確に吸収して作
動音を静粛にする。 【構成】 弾性体16aの両側に当接板体16b,16
cを構成したスラスト荷重吸収用部材16を備えて、ス
ラスト荷重吸収用部材16の一方側の当接板体16bを
アーマチュアシャフト3aの先端側に当接し且つスラス
ト荷重吸収用部材16の他方側の当接板体16cをギヤ
ケーシング9内でアーマチュアシャフト3aの軸方向に
沿って進退するねじ15に当接した。
って保つことによってスラスト荷重を的確に吸収して作
動音を静粛にする。 【構成】 弾性体16aの両側に当接板体16b,16
cを構成したスラスト荷重吸収用部材16を備えて、ス
ラスト荷重吸収用部材16の一方側の当接板体16bを
アーマチュアシャフト3aの先端側に当接し且つスラス
ト荷重吸収用部材16の他方側の当接板体16cをギヤ
ケーシング9内でアーマチュアシャフト3aの軸方向に
沿って進退するねじ15に当接した。
Description
【0001】
この考案は、例えばワイパブレードで払拭面を払拭するのに利用されるワイパ モータに関する。
【0002】
図9は、ワイパブレードで払拭面を払拭するのに利用するワイパモータを例示 するものであって、図示するワイパモータ50は、有底の円筒形状をなすモータ ヨーク51内にアーマチュア52が収納してある。
【0003】 また、アーマチュア52にはアーマチュアシャフト52aを有し、アーマチュ アシャフト52aのほぼ中央には、アーマチュアコイル52bに接続した整流子 52cが設けてあるとともに、アーマチュアシャフト52aの図中の左方側であ る基端側には、金属製でアーマチュアシャフト支持用の球体52dが回転可能な 状態で収納してある。
【0004】 そして、前記アーマチュアシャフト52aの図中の右方側である先端寄りには ウオーム52eが形成してあり、アーマチュアシャフト52aの先端側には円錐 形状をなして突出したアーマチュアシャフト支持用の支持突起52fが設けてあ る。
【0005】 そしてまた、前記モータヨーク51の図中の左端側の閉塞部51aの中央には 、すべり軸受であるモータヨーク側の軸受53が装着してあるとともに前記モー タヨーク側の軸受53に対応させた金属製の当接板54が配設してあり、前記モ ータヨーク側の軸受53には、アーマチュアシャフト52aの基端側が前記球体 52dを当接板54に当接させた状態で挿通してあって、モータヨーク側の軸受 53によりアーマチュアシャフト52aの基端側が回転可能な状態で支持されて いる。
【0006】 そしてさらに、モータヨーク51の内側には、マグネット55が取り付けてあ り、モータヨーク51の図中の右端側の開口部51bには、ギヤケーシング56 の図中の左端側に備えたヨーク取付け部56aが図示しないビスをねじ込ませる ことによって組付けてある。
【0007】 前記ギヤケーシング56のほぼ中央には、図中の左方側から右方側に向けて略 円柱形状の開口として形成したシャフト孔56bが設けてあり、このシャフト孔 56b内にアーマチュアシャフト52aの先端側が突出している。
【0008】 また、ギヤケーシング56の前記ヨーク取付け部56aには、前記整流子52 cに有する外径寸法よりも大きい内径寸法を有する丸孔57aを中央に設けたホ ルダベース57がビス58をねじ込ませることによって固定してあり、このホル ダーベース57の前記整流子52cを中央にして相対向する位置にブラシ59, 59が整流子52cに対して圧接可能に配設してあって、前記各ブラシ59,5 9には、外部接続用配線60,60が接続してある。
【0009】 そして、ギヤケーシング56の前記シャフト孔56bのヨーク取付け部56a 側には、ころがり軸受であるギヤケーシング側の軸受61が装着してあり、この ギヤケーシング側の軸受61に対応したシャフト孔56bの図中の右端側には、 アーマチュアシャフト52aの支持突起52fに有する外径寸法よりも大きい内 径寸法を有するものとして形成してあり且つギヤケーシグ56の外側に連通した 樹脂充填用孔56c1を備えた樹脂充填部56cが設けてある。
【0010】 そしてまた、前記シャフト孔56bの図中の下方側には、円形状をなすウオー ムホイール収納部56dが設けてあり、このウオームホイール収納孔56dの中 央には、出力軸62が回転可能に支持されており、この出力軸62に図示しない リンクを介してワイパブレードを連結する。
【0011】 そしてさらに、前記出力軸62には、ウオームホイール63が同心で固定して あり、このウオームホイール63がアーマチュアシャフト52aのウオーム52 eに噛合う。
【0012】 ここで、アーマチュアシャフト52aの先端側をギャケーシング56のシャフ ト孔56bに挿入し、ギヤケーシング側の軸受61によりアーマチュアシャフト 52aの先端側を支持させたところで、アーマチュアシャフト52aの基端側に モータヨーク51をかぶせることによってアーマチュアシャフト52aの基端側 に収納した球体52dを当接板54に当接させた状態でモータヨーク側の軸受5 3によりアーマチュアシャフト52aの基端側が支持される。
【0013】 そして、モータヨーク51の開口部51bをギヤケーシング56のヨーク取付 け部56aに嵌め合せてビスをねじ込ませることによリアーマチュアシャフト5 2aの基端側がモータヨーク側の軸受53で且つアーマチュアシャフト52aの 先端側がギヤケーシング側の軸受61で回転可能な状態で支持され、モータヨー ク51がギヤケーシング56に組付けられる。
【0014】 そこで、ギヤケーシング56の外側から樹脂充填用孔56c1を介して合成樹 脂を素材とするダンパー用充填剤を樹脂充填部56cに封入することによって、 アーマチュアシャフト52aの支持突起52dの外周部分に合成樹脂によるダン パー64を形成する。
【0015】 前記ダンパー64は常温硬化することによって前記支持突起52dの外形に近 似する形状の支持部64aが形成され、この支持部64aがアーマチュアシャフ ト52aの先端側の支持突起52dに対して所定のギャップを有する位置で初期 設定を行う。
【0016】 このような構造をなすワイパモータ50において、外部接続用端子60,60 から所定の電源をブラシ59,59を介して整流子52cに供給すると、アーマ チュアコイル52bが励磁してマグネット55とのあいだの電磁誘導作用により アーマチュア52が回転する。
【0017】 アーマチュア52が回転することによってアーマチュアシャフト52aが回転 するので、ウオーム52eに噛合うウオームホイール63を回転させ、ウオーム ホイール63の回転により出力軸62を回転させるので、前記リンクを介してワ イパブレードを作動させる。
【0018】 このとき、前記ワイパブレード側に大きな負荷が生じた際、前記負荷がウオー ムホイール63を介してウオーム52eをアーマチュアシャフト52aの軸方向 に沿って移動させるスラスト荷重となって作用した場合には、アーマチュアシャ フト52aの先端側においてダンパー64の支持部64aがアーマチュアシャフ ト52aの支持突起52dに当接し、ダンパー64によってスラスト荷重を吸収 するので、アーマチュアシャフト52aが軸方向に移動するのを押さえるように している。
【0019】 しかし、上記した従来のワイパモータ50では、アーマチュアシャフト52a の先端側に設けた支持突起52fをギヤケーシング56のシャフト孔56bに形 成したダンパー64の支持部64aに当接させることによってアーマチュアシャ フト52aのウオーム52eに作用したスラスト荷重を吸収する構造であること から、ダンパー64の支持部64aがアーマチュアシャフト52aの支持突起5 2fに常時当接したものとなっているので、ダンパー64の摩耗を押さえること がし難く、長期の使用によってダンパー64が摩耗した場合、ダンパー64の支 持部64aからアーマチュアシャフト52aの支持突起52fまでのギャップが 狂い、所定の値よりも大きくなってスラスト荷重の吸収を的確に行えず、それに よって、アーマチュアシャフト52aが軸方向に移動することによってノイズを 発生するという欠点があった。
【0020】
【考案が解決しようとする課題】 解決しようとする課題は、ダンパーが摩耗するとスラスト量が発生し、軸方向 移動によるノイズが発生して初期性能を著しく劣化させる点である。
【0021】
この考案に係わるワイパモータは、初期設定したギャップのない状態を長期に わたって保てるようにするため、弾性体の両側に当接板体を構成したスラスト荷 重吸収用部材を備え、スラスト荷重吸収用部材の一方側の当接板体をアーマチュ アシャフトの先端側に当接し且つスラスト荷重吸収用部材の他方側の当接板体を ギヤケーシング内でアーマチュアシャフトの軸方向に沿って進退するねじに当接 したことを最も主要な特徴としており、より好ましい実施態様において弾性体の 両側に、当接板体を嵌め入れた状態で保持する当接板体保持部を形成し、前記当 接板体保持部に当接板体を組付けたスラスト荷重吸収用部材を備えた構成とした ことを特徴としており、さらにより好ましい実施態様において当接板体の少なく とも一個所に、弾性体を嵌め入れた状態で保持する弾性体保持部を形成し、前記 弾性体保持部に当接板体を組付けたスラスト荷重吸収用部材を備えた構成とした ことを特徴としており、初期設定したギャップのない状態を長期にわたって保つ ことによってスラスト荷重を的確に吸収して作動音を静粛にするという目的を実 現した。
【0022】
この考案に係わるワイパモータは、スラスト荷重吸収用部材においてアーマチ ュアシャフトの先端側が一方側の当接板体に当接した状態で一方側の当接板体に 弾性体を介して構成した他方側の当接板体にギヤケーシング内でアーマチュアシ ャフトの軸方向に沿って進退するねじが当接するので、弾性体はアーマチュアシ ャフトに直接当接しないため、弾性体は摩耗しないものとなり、弾性体によりア ーマチュアシャフトにスラスト荷重が作用した際にスラスト荷重を吸収し且つス ラスト荷重が作用しなくなった際にギャップのない状態に戻すことにより初期設 定したギャップのない状態を長期的に確保する。また、スラスト荷重吸収用部材 が、弾性体の当接板体保持部に当接板体を組付けたものや、当接板体の弾性体保 持部に当接板体を組付けたものでは、当接板体に対しての弾性体のボリューム比 率が大きくなるため、より大きなスラスト荷重も吸収して初期設定したギャップ のない状態を長期的に確保する。
【0023】
図1ないし図2はこの考案に係わるワイパモータの一実施例を示すものである 。
【0024】 図示するワイパモータ1は、有底の円筒形状をなすモータヨーク2内にアーマ チュア3が収納してある。
【0025】 また、アーマチュア3にはアーマチュアシャフト3aを有し、アーマチュアシ ャフト3aのほぼ中央には、鉄心3bに巻き付けたアーマチュアコイル3cが配 設してあるとともにアーマチュアコイル3cの一部に接続した整流子3dが設け てある。
【0026】 そして、アーマチュアシャフト3aの図中の左方側である基端側には、金属製 でアーマチュアシャフト支持用の球体4が回転可能な状態で収納してあり、アー マチュアシャフト3aの図中の右方側である先端寄りにはウオーム3eが形成し てあって、アーマチュアシャフト3aの先端側には前記球体4と同様に金属製で アーマチュアシャフト支持用の球体5が回転可能な状態で収納してある。
【0027】 そしてまた、前記モータヨーク2の図中の左端側の閉塞部2aの中央には、す べり軸受であるモータヨーク側の軸受6が装着してあるとともに前記モータヨー ク側の軸受6に対応させた金属製の当接板7が配設してあり、前記モータヨーク 側の軸受6には、アーマチュアシャフト3aの基端側が前記球体4を当接板7に 当接させた状態で挿通してあって、モータヨーク側の軸受6によりアーマチュア シャフト3aの基端側が回転可能な状態で支持されている。
【0028】 そしてさらに、モータヨーク2の内側には、マグネット8が取付けてあり、モ ータヨーク2の図中の右端側の開口部2bには、ギヤケーシング9の図中の左端 側に備えたヨーク取付け部9aが図示しないビスをねじ込ませることによって組 付けてある。
【0029】 前記ギヤケーシング9のほぼ中央には、図中の左方側から右方側に向けて略円 柱形状の開口として形成したシャフト孔9bが設けてあり、このシャフト孔9b 内にアーマチュアシャフト3aの先端側が突出している。
【0030】 また、ギヤケーシング9の前記ヨーク取付け部9aには、前記整流子3dに有 する外径寸法よりも大きい内径寸法を有する丸孔10aを中央に設けたホルダベ ース10がビス11をねじ込ませることによって固定してあり、このホルダーベ ース10の前記整流子3dを中央にして相対向する位置にブラシ12,12が整 流子3dに対して圧接可能に配設してあって、前記各ブラシ12,12には、外 部接続用配線13,13が接続してある。
【0031】 そして、ギヤケーシング9のヨーク取付け部9a側のシャフト孔9bには、こ ろがり軸受であるギヤケーシング側の軸受14が装着してあり、このギヤケーシ ング側の軸受14に対応したシャフト孔9bの図中の右端側には、アーマチュア シャフト3aのウオーム3eに有する外径寸法にほぼ等しい開口寸法を有するも のとして形成したスラスト荷重吸収用部材収納部9b1が設けてある。
【0032】 そしてまた、前記スラスト荷重吸収用部材収納部9b1の図1中の右端側には 、ギヤケーシング9の外側に連通させた雌ねじ孔9b2が形成してあり、この雌 ねじ孔9b2にギヤケーシング9の外側からスラストギャップ調整用のねじ15 が締め込んであって、前記ねじ15がシャフト孔9b内においてアーマチュアシ ャフト3の軸方向に沿ってアーマチュアシャフト3に対して進退可能に螺挿して ある。
【0033】 ここで、前記スラスト荷重吸収用部材収納部9b1には、図2により明らかな ように、弾性体16aの両側に当接板体16b,16cを一体に成形したスラス ト荷重吸収用部材16がアーマチュアシャフト3aの軸方向に沿って移動可能な 状態で収納してある。 また、前記弾性体16aは弾性反発力を有するゴムを素 材としてなるものであって、この弾性体16aを挟む込んだ状態で一方側の当接 板体16bと他方側の当接板体16cとが連結してある。
【0034】 そして、前記一方側の当接板体16bのアーマチュアシャフト3a側の端面が アーマチュアシャフト3aの先端側に設けた球体5への当接面16b1になって いるとともに、前記他方側の当接板体16cのアーマチュアシャフト3aとは反 対側の端面がねじ15への当接面16c1になっている。
【0035】 そしてさらに、ギヤケーシング9のシャフト孔9bの図1中の下方側には、円 形状をなすウオームホイール収納部9cが設けてあり、このウオームホイール収 納孔9cの中央には、出力軸17が回転可能に支持されており、この出力軸17 に図示しないリンクを介してワイパブレードを連結する。
【0036】 前記出力軸17には、ウオームホイール18が同心で固定してあり、このウオ ームホイール18がアーマチュアシャフト3aのウオーム3eに噛合う。
【0037】 ここで、アーマチュアシャフト3aを組付けるに際し、アーマチュアシャフト 3aの先端側をギャケーシング9のシャフト孔9bに挿入し、ギヤケーシング側 の軸受14によりアーマチュアシャフト3aの先端側を支持させたところで、ア ーマチュアシャフト3aの基端側にモータヨーク2をかぶせることによってアー マチュアシャフト3aの基端側に収納した球体4を当接板7に当接させた状態で モータヨーク側の軸受6によりアーマチュアシャフト3aの基端側が支持される 。
【0038】 そして、モータヨーク2の開口部2bをギヤケーシング9のヨーク取付け部9 aに嵌め合せて前記ビスをねじ込ませることによリアーマチュアシャフト3aの 基端側がモータヨーク側の軸受6で支持され且つアーマチュアシャフト3aの先 端側がギヤケーシング側の軸受14で状態で支持され、モータヨーク2がギヤケ ーシング9に組付けられる。
【0039】 そこで、ギヤケーシング9の外側から,前記ねじ15をねじ込むことによって スラスト荷重吸収用部材16の他方側の当接板体16cの当接面16c1にねじ 15を当接させた状態でスラスト荷重吸収用部材16をスラスト荷重吸収用部材 収納部9b1内においてアーマチュアシャフト3a側に移動させ、スラスト荷重 吸収用部材16の一方側の当接板体16bの当接面16b1をアーマチュアシャ フト3aの先端側に設けた球体5に対して当接させ、ギャップのない初期設定の 調整を行う。
【0040】 そして、スラスト荷重吸収用部材16の一方側の当接板体16bがアーマチュ アシャフト3aの先端側に当接し、ねじ15がスラスト荷重吸収用部材16の他 方側の当接板体16cに当接したことによって、アーマチュアシャフト3aは、 基端側において球体4が当接板7に当接した状態でモータヨーク側の軸受6によ り回転可能に支持され且つ先端側において球体5がスラスト荷重吸収用部材16 の一方側の当接板体16bに対して当接した状態でギヤケーシング側の軸受14 により回転可能に支持される。
【0041】 このような構造を有するワイパモータ1において、外部接続用端子13,13 からブラシ12,12を介して所定の電源を整流子3dに供給すると、アーマチ ュアコイル3cが励磁してマグネット8とのあいだの電磁誘導作用によりアーマ チュア3が回転する。
【0042】 アーマチュア3が回転することによってアーマチュアシャフト3aが回転する ので、ウオーム3eに噛合うウオームホイール18を回転させ、ウオームホイー ル18の回転により出力軸17を回転させるので、前記リンクを介してワイパブ レードを作動させる。
【0043】 このとき、前記ワイパブレード側に大きな負荷が生じた際、前記負荷がウオー ムホイール18を介してウオーム3eをアーマチュアシャフト3aの軸方向に沿 って移動させるスラスト荷重となって作用した場合、アーマチュアシャフト3a の先端側において球体5に当接したスラスト荷重吸収用部材16の弾性体16a に有する弾性反発力により前記スラスト荷重を吸収し、スラスト荷重が作用しな くなった際に、スラスト荷重吸収用部材16の弾性体16aに有する弾性復元力 によりスラスト荷重吸収用部材16をアーマチュアシャフト3a側に戻り移動さ せて一方側の当接板体16bをアーマチュアシャフト3aの先端側の前記球体5 に対し初期設定したギャップのない状態に戻すものとなる。
【0044】 図3,図4はこの考案による他の実施例を示すものである。
【0045】 この実施例では、図4により明らかなように、弾性体16aがくさび形状をな し且つ厚さ寸法を当接板体16b,16cに対して大きくしてあるとともに、弾 性体16aの図4中において上方・下方には他方側の当接板体16c側に向けて 広がったテーパ側壁16a1,16a2が形成してある。
【0046】 また、他方側の当接板体16cの弾性体16a側の中央には、弾性体16aの 外形よりもわずかに小さい近似形で凹状をなし且つ図4中の前方側と後方側が開 口状に形成された弾性体保持部16c2が形成してあり、前記弾性体保持部16 c2の深さ寸法が弾性体16aの厚さ寸法よりも小さなものとしてある。
【0047】 そして、弾性体16aを当接板体16cの弾性体保持部16c2に対して嵌め 入れることにより、弾性体16aは他方側の当接板体16cの弾性体保持部16 c2内に別離不能に保持され、他方側の当接板体16cの弾性体保持部16c2 内に保持された弾性体16aに一方側の当接板体16bを当接することでスラス ト荷重吸収用部材16が構成される。
【0048】 この場合、弾性体16aは当接板体16cに対しての嵌め付けによって組付け られるため,焼き付け等の接合手段を用いる必要がないので、組付け作業を簡易 なものとするようになっている。
【0049】 図5,図6はこの考案による他の実施例を示すものである。
【0050】 この実施例では、図6により明らかなように、弾性体16aが直方体形状をな し且つ厚さ寸法を当接板体16b,16cに対して大きくしてある。弾性体16 aの両側の中央には、矩形の凹状をなす当接板体保持部16a1,16a1が形 成してあり、当接板体16b,16cが前記当接板体保持部16a1,16a1 の深さ寸法よりもわずかに小さい厚さ寸法を有し且つ当接板体保持部16a1, 16a1の開口寸法よりもわずかに大きい外形を有する直方体形状のものとして ある。
【0051】 そして、弾性体16aの当接板体保持部16a1,16a1に対して当接板体 16b,16cを嵌め入れることにより、当接板体16b,16cは当接板体保 持部16a1,16a1内に別離不能に保持される。
【0052】 この場合、各当接板体16b,16cの外形寸法は弾性体16aの外形寸法に 対して小さくしてあり、それによって、各当接板体16b,16cに対しての弾 性体16aのボリューム比率が大きくなっているため、図1,図2に示したスラ スト荷重吸収用部材16に比べてより大きなスラスト荷重を吸収するようになっ ている。
【0053】 また、前記ボリューム比率によりアーマチュアシャフト3aの先端側において 球体5に当接する一方側の当接板体16bの当たり面の大きさが図1,図2に示 したものに比べて小さくなるので、球体5に対してスラスト荷重吸収用部材16 が点接触を行なえるため、アーマチュアシャフト3aの円滑な支持を図れるよう になっている。
【0054】 図7,図8はこの考案による他の実施例を示すものである。
【0055】 この実施例では、図8により明らかなように、弾性体16aが直方体形状をな し且つ厚さ寸法を当接板体16b,16cに対して大きくしてある。弾性体16 aの両側の中央には、円形の凹状をなす当接板体保持部16a1,16a1が形 成してあり、当接板体16b,16cが前記当接板体保持部16a1,16a1 の深さ寸法よりもわずかに小さい厚さ寸法を有し且つ当接板体保持部16a1, 16a1の開口寸法よりもわずかに大きい外形寸法を有する円盤形状のものとし てある。
【0056】 そして、弾性体16aの当接板体保持部16a1,16a1に対して当接板体 16b,16cを嵌め入れることにより、当接板体16b,16cは当接板体保 持部16a1,16a1内に別離不能に保持される。
【0057】 この場合、各当接板体16b,16cの外形寸法は弾性体16aの外形寸法に 対して小さくしてあり、それによって、各当接板体16b,16cに対しての弾 性体16aのボリューム比率が大きくなっているため、図1,図2に示したスラ スト荷重吸収用部材16に比べてより大きなスラスト荷重を吸収するようになっ ている。
【0058】 また、前記ボリューム比率によりアーマチュアシャフト3aの先端側において 球体5に当接する一方側の当接板体16bの当たり面の大きさが図1,図2に示 したものに比べて小さくなるので、球体5に対してスラスト荷重吸収用部材16 が点接触を行なえるため、アーマチュアシャフト3aの円滑な支持を図れるよう になっている。
【0059】 そして、この場合のスラスト荷重吸収用部材16は、当接板体16b,16c も弾性体16aの当接板体保持部16a1,16a1も円形となっているため、 図5,図6に示したものと比べて、弾性体16aに対しての当接板体16b,1 6cの落ち着きが良くなっているので、弾性体16aに弾性変形が生じたとして も当接板体16b,16cは容易に外れないようになっている。
【0060】
以上説明してきたように、この考案に係わるワイパモータは上述した構成とし たことから、弾性体はアーマチュアシャフトに直接当接しないため、弾性体は摩 耗しないものとなり、弾性体によりアーマチュアシャフトにスラスト荷重が作用 した際にスラスト荷重を吸収し且つスラスト荷重が作用しなくなった際にギャッ プのない状態に戻すことにより初期設定したギャップのない状態を長期的に確保 する。また、スラスト荷重吸収用部材が、弾性体の当接板体保持部に当接板体を 組付けたものや、当接板体の弾性体保持部に当接板体を組付けたものでは、当接 板体に対しての弾性体のボリューム比率が大きくなるため、より大きなスラスト 荷重も吸収して初期設定したギャップのない状態を長期的にわたって保つことに より、スラスト荷重を的確に吸収し、静粛に作動を行うという優れた効果を奏す るものである。
【図1】この考案に係わるワイパモータの一実施例の部
分破断側面図である。
分破断側面図である。
【図2】図1に示したワイパモータにおいてのスラスト
荷重吸収用部材まわりの外観斜視図である。
荷重吸収用部材まわりの外観斜視図である。
【図3】この考案に係わるワイパモータの他の実施例に
おいてのスラスト荷重吸収用部材まわりの外観斜視図で
ある。
おいてのスラスト荷重吸収用部材まわりの外観斜視図で
ある。
【図4】図3に示したスラスト荷重吸収用部材の外観斜
視図である。
視図である。
【図5】この考案に係わるワイパモータの他の実施例に
おいてのスラスト荷重吸収用部材まわりの外観斜視図で
ある。
おいてのスラスト荷重吸収用部材まわりの外観斜視図で
ある。
【図6】図5に示したスラスト荷重吸収用部材の外観斜
視図である。
視図である。
【図7】この考案に係わるワイパモータの他の実施例に
おいてのスラスト荷重吸収用部材まわりの外観斜視図で
ある。
おいてのスラスト荷重吸収用部材まわりの外観斜視図で
ある。
【図8】図7に示したスラスト荷重吸収用部材の外観斜
視図である。
視図である。
【図9】従来のワイパモータの部分破断側面図である。
1 ワイパモータ 2 モータヨーク 3 アーマチュア 3a アーマチュアシャフト 6 軸受(モータヨーク側の軸受) 9 ギヤケーシング 14 軸受(ギヤケーシング側の軸受) 15 ねじ 16 スラスト荷重吸収用部材 16a 弾性体 16a1 当接板体保持部 16b,16c 当接板体(一方側の当接板体,他方側
の当接板体) 16c2 弾性体保持部 17 出力軸 18 ウオームホイール
の当接板体) 16c2 弾性体保持部 17 出力軸 18 ウオームホイール
Claims (3)
- 【請求項1】 アーマチュアと、前記アーマチュアに有
するアーマチュアシャフトの基端側を支持する軸受を装
着したモータヨークと、前記モータヨークに組付け且つ
前記アーマチュアシャフトの先端寄りを支持する軸受を
装着したギヤケーシングと、前記ギヤケーシング内で回
転可能に収納した出力軸と、前記出力軸に同心で固定
し、前記アーマチュアシャフトに噛み合うウオームホイ
ールと、ギヤケーシング内でアーマチュアシャフトの軸
方向に沿って進退するねじと、弾性体の両側に当接板体
を構成したスラスト荷重吸収用部材を備え、前記スラス
ト荷重吸収用部材の一方側の当接板体をアーマチュアシ
ャフトの先端側に当接し且つスラスト荷重吸収用部材の
他方側の当接板体を前記ねじに当接したことを特徴とす
るワイパモータ。 - 【請求項2】 弾性体の両側に、当接板体を嵌め入れた
状態で保持する当接板体保持部を形成し、前記当接板体
保持部に当接板体を組付けたスラスト荷重吸収用部材を
備えたことを特徴とする請求項(1)記載のワイパモー
タ。 - 【請求項3】 当接板体の少なくとも一個所に、弾性体
を嵌め入れた状態で保持する弾性体保持部を形成し、前
記弾性体保持部に当接板体を組付けたスラスト荷重吸収
用部材を備えたことを特徴とする請求項(1)記載のワ
イパモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991101574U JP2579009Y2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-12-10 | ワイパモータ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-49966 | 1991-06-28 | ||
JP4996691 | 1991-06-28 | ||
JP1991101574U JP2579009Y2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-12-10 | ワイパモータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0523772U true JPH0523772U (ja) | 1993-03-26 |
JP2579009Y2 JP2579009Y2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=26390397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991101574U Expired - Lifetime JP2579009Y2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-12-10 | ワイパモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2579009Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07100747A (ja) * | 1993-10-05 | 1995-04-18 | Setsubi Giken Kk | 切断材の面取り装置 |
KR100391141B1 (ko) * | 2001-02-15 | 2003-07-12 | 주식회사 캄코 | 윈도우 리프트 모터의 소음방지장치 |
KR100392684B1 (ko) * | 2001-03-16 | 2003-07-28 | 주식회사 캄코 | 윈도우 리프트 모터의 소음방지장치 |
KR100711849B1 (ko) * | 2004-12-04 | 2007-05-02 | 동양기전 주식회사 | 와이퍼 구동용 모터 조립체 |
Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPS6251952U (ja) * | 1985-09-17 | 1987-03-31 | ||
JPS6324965U (ja) * | 1986-08-01 | 1988-02-18 | ||
JPH0294454U (ja) * | 1989-01-11 | 1990-07-26 |
-
1991
- 1991-12-10 JP JP1991101574U patent/JP2579009Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPS6251952U (ja) * | 1985-09-17 | 1987-03-31 | ||
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KR100711849B1 (ko) * | 2004-12-04 | 2007-05-02 | 동양기전 주식회사 | 와이퍼 구동용 모터 조립체 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2579009Y2 (ja) | 1998-08-20 |
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