JPH05235643A - 受信機 - Google Patents
受信機Info
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- JPH05235643A JPH05235643A JP5374592A JP5374592A JPH05235643A JP H05235643 A JPH05235643 A JP H05235643A JP 5374592 A JP5374592 A JP 5374592A JP 5374592 A JP5374592 A JP 5374592A JP H05235643 A JPH05235643 A JP H05235643A
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- JP
- Japan
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- frequency
- receiver
- signal
- local oscillator
- band
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 隣接するダイレクトコンバージョン受信機か
らのローカル発振器不要放射を受信した場合でも、良好
な受信特性を実現できる受信機を提供することを目的と
する。 【構成】 近接するダイレクトコンバージョン受信機か
らの不要放射電力を減衰させるために、周波数変換器と
復調器までの間に、遮断周波数が、無線通信システムの
仕様で許容されているローカル発振器の偏移周波数と、
無線通信システムで使用される周波数変調信号の最大周
波数偏移周波数との間に設定され、帯域内で所定の減衰
量を持つ高域通過フィルタを備えて構成される。 【効果】 良好な受信特性を実現することができる。
らのローカル発振器不要放射を受信した場合でも、良好
な受信特性を実現できる受信機を提供することを目的と
する。 【構成】 近接するダイレクトコンバージョン受信機か
らの不要放射電力を減衰させるために、周波数変換器と
復調器までの間に、遮断周波数が、無線通信システムの
仕様で許容されているローカル発振器の偏移周波数と、
無線通信システムで使用される周波数変調信号の最大周
波数偏移周波数との間に設定され、帯域内で所定の減衰
量を持つ高域通過フィルタを備えて構成される。 【効果】 良好な受信特性を実現することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯電話、自動車電
話、ページャ等の移動通信システムに用いられる受信機
に関する。
話、ページャ等の移動通信システムに用いられる受信機
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、携帯電話、自動車電話、及びペ
ージャ等の移動通信システムにおける受信方式として
は、ダイレクトコンバージョン受信方式と、スーパーヘ
テロダイン受信方式とが知られている。以下、この2方
式について説明する。
ージャ等の移動通信システムにおける受信方式として
は、ダイレクトコンバージョン受信方式と、スーパーヘ
テロダイン受信方式とが知られている。以下、この2方
式について説明する。
【0003】ダイレクトコンバージョン受信方式は、受
信した高周波RF信号を、これと同じ周波数を持つロー
カル発振器信号によってミキシングし、直接ベースバン
ドに周波数変換して検波を行う受信方式である。図7に
ダイレクトコンバージョン受信機の構成例を示す。同図
において、アンテナ201より受信されたRF信号はR
Fフィルタ202を通過後、RFアンプ203で増幅さ
れ、2チャネルに分けられ、ミキサ(周波数変換器)2
04,207において、ローカル発振器206からの、
RF信号と同じ周波数を持つ搬送波とミキシングされ
る。このローカル発振器は第1のミキサ204、及び9
0°移相器205を介して第2のミキサ207にそれぞ
れ接続されている。
信した高周波RF信号を、これと同じ周波数を持つロー
カル発振器信号によってミキシングし、直接ベースバン
ドに周波数変換して検波を行う受信方式である。図7に
ダイレクトコンバージョン受信機の構成例を示す。同図
において、アンテナ201より受信されたRF信号はR
Fフィルタ202を通過後、RFアンプ203で増幅さ
れ、2チャネルに分けられ、ミキサ(周波数変換器)2
04,207において、ローカル発振器206からの、
RF信号と同じ周波数を持つ搬送波とミキシングされ
る。このローカル発振器は第1のミキサ204、及び9
0°移相器205を介して第2のミキサ207にそれぞ
れ接続されている。
【0004】受信されたRF信号は第1、第2のミキサ
によって90°の位相関係にあるベースバンド信号に変
換され、ローパスフィルタ210,211を通過後、ベ
ースバンドアンプ212、213によって増幅され、例
えば、フリップフロップ検波器214等の検波器によっ
て検波される。尚、ミキサの後段のACカップリング2
08,209はミキサで生じた直流成分によってフィル
タ210,211や、アンプ212,213が飽和する
こと防ぐため、直流成分除去の目的で挿入しているもの
である。
によって90°の位相関係にあるベースバンド信号に変
換され、ローパスフィルタ210,211を通過後、ベ
ースバンドアンプ212、213によって増幅され、例
えば、フリップフロップ検波器214等の検波器によっ
て検波される。尚、ミキサの後段のACカップリング2
08,209はミキサで生じた直流成分によってフィル
タ210,211や、アンプ212,213が飽和する
こと防ぐため、直流成分除去の目的で挿入しているもの
である。
【0005】一方、スーパーヘテロダイン受信方式は受
信した高周波(RF)信号を、第1の基準周波数の信号
とミキシングし、高周波(RF)信号の周波数と第1の
基準周波数の差あるいは和の周波数の中間周波(IF)
を得る。さらにIF信号を第2の基準周波数とミキシン
グし、ベースバンドに周波数変換して検波を行う受信方
式である。図13にスーパーヘテロダイン受信機の構成
例を示す。同図において、アンテナ23より受信された
RF信号はイメージ抑圧用RFフィルタ24を通過後、
RFアンプ25で増幅され、ミキサ26において、ロー
カル発振器27からの第1の基準信号とミキシングされ
る。
信した高周波(RF)信号を、第1の基準周波数の信号
とミキシングし、高周波(RF)信号の周波数と第1の
基準周波数の差あるいは和の周波数の中間周波(IF)
を得る。さらにIF信号を第2の基準周波数とミキシン
グし、ベースバンドに周波数変換して検波を行う受信方
式である。図13にスーパーヘテロダイン受信機の構成
例を示す。同図において、アンテナ23より受信された
RF信号はイメージ抑圧用RFフィルタ24を通過後、
RFアンプ25で増幅され、ミキサ26において、ロー
カル発振器27からの第1の基準信号とミキシングされ
る。
【0006】ミキサ26の出力信号はイメージ抑圧用フ
ィルタ28を通過後にミキサ29において、ローカル発
振器30からの第2の基準周波数の無変調波とミキシン
グされる。そして、ミキサ29の出力はチャネル選択フ
ィルタ31を通して不要な周波数成分を取り除いた後、
さらに検波器33に入力されて復調される。
ィルタ28を通過後にミキサ29において、ローカル発
振器30からの第2の基準周波数の無変調波とミキシン
グされる。そして、ミキサ29の出力はチャネル選択フ
ィルタ31を通して不要な周波数成分を取り除いた後、
さらに検波器33に入力されて復調される。
【0007】そして上述したダイレクトコンバージョン
受信方式は、RF信号を直接ベースバンドに周波数変換
するため、中間周波数を持たず、原理的にイメージ応答
が存在しないことにより、スーパーヘテロダイン方式の
RF段に通常使用されているイメージ除去用の急峻なフ
ィルタが不要であること、ベースバンドのチャネル選択
用のフィルタがLS1化可能なこと、などの理由により
近年のLSIの進歩とともに、受信機の小形化が実現で
きる受信方式として注目されている。
受信方式は、RF信号を直接ベースバンドに周波数変換
するため、中間周波数を持たず、原理的にイメージ応答
が存在しないことにより、スーパーヘテロダイン方式の
RF段に通常使用されているイメージ除去用の急峻なフ
ィルタが不要であること、ベースバンドのチャネル選択
用のフィルタがLS1化可能なこと、などの理由により
近年のLSIの進歩とともに、受信機の小形化が実現で
きる受信方式として注目されている。
【0008】さて、実際のダイレクトコンバージョン受
信機では、ミキサ204,207のRFポートとローカ
ルポート(L0)間のアイソレーションが完全でないた
めに、ローカル発振器206からの搬送波がRF部にリ
ークし(215,216)、RFアンプ203、RFフ
ィルタ202を伝わって(217)アンテナ201より
空中に放射される。このリークはRF回路の為の共通バ
イアス電源線からも生じる。
信機では、ミキサ204,207のRFポートとローカ
ルポート(L0)間のアイソレーションが完全でないた
めに、ローカル発振器206からの搬送波がRF部にリ
ークし(215,216)、RFアンプ203、RFフ
ィルタ202を伝わって(217)アンテナ201より
空中に放射される。このリークはRF回路の為の共通バ
イアス電源線からも生じる。
【0009】この様に生じるローカル発振器の不要放射
は、スーパーヘテロダイン方式の場合についても考えら
れるが、スーパーヘテロダイン方式では、受信信号の搬
送波周波数と、受信機内部のローカル発振器の発振周波
数が異なる(例えば455KHz)為、通常受信信号を
通過域とするイメージ抑圧用フィルタによって減衰を受
けるので、空中に放射される電力はある程度は抑圧され
る。これに対してダイレクトコンバージョン方式では、
所望波の周波数と、受信機のローカル発振器の発振周波
数が同じである為、ローカル発振器からのリークに対し
てRFフィルタは完全な通過帯域となり、アンテナから
放射される不要放射電力を減衰させる部分はミキサ(L
0−RF間アイソレーション)とRFアンプ(逆方向特
性)だけである。この点でダイレクトコンバージョン方
式はスーパーヘテロダイン方式と比較して不利である。
は、スーパーヘテロダイン方式の場合についても考えら
れるが、スーパーヘテロダイン方式では、受信信号の搬
送波周波数と、受信機内部のローカル発振器の発振周波
数が異なる(例えば455KHz)為、通常受信信号を
通過域とするイメージ抑圧用フィルタによって減衰を受
けるので、空中に放射される電力はある程度は抑圧され
る。これに対してダイレクトコンバージョン方式では、
所望波の周波数と、受信機のローカル発振器の発振周波
数が同じである為、ローカル発振器からのリークに対し
てRFフィルタは完全な通過帯域となり、アンテナから
放射される不要放射電力を減衰させる部分はミキサ(L
0−RF間アイソレーション)とRFアンプ(逆方向特
性)だけである。この点でダイレクトコンバージョン方
式はスーパーヘテロダイン方式と比較して不利である。
【0010】また、典型的な小形受信機のローカル発振
器の出力レベルは通常−20dBm〜0dBm程度必要
であり、この値は通常受信されるRF信号よりもかなり
大きく、空間の伝搬損失を考慮しても、以上に述べたロ
ーカル発振器の空中への不要放射は無視できないものと
なる。このローカル発振器からの空中への放射は、スー
パーヘテロダイン方式では受信周波数とローカル発振器
周波数が異なる為、隣接する同じ受信周波数を持つ受信
機に対しても障害とはならないが、ダイレクトコンバー
ジョン方式の場合には、受信信号と同じ周波数である
為、隣接する同じ周波数を用いる受信機に対して妨害波
となり、受信機間の電波干渉を生じることになる。広域
無線通信システムでは勿論、構内無線通信システムの様
な比較的狭い場所でダイレクトコンバージョン受信機が
用いられた場合にも、受信機間での電波干渉が大きな問
題となる。
器の出力レベルは通常−20dBm〜0dBm程度必要
であり、この値は通常受信されるRF信号よりもかなり
大きく、空間の伝搬損失を考慮しても、以上に述べたロ
ーカル発振器の空中への不要放射は無視できないものと
なる。このローカル発振器からの空中への放射は、スー
パーヘテロダイン方式では受信周波数とローカル発振器
周波数が異なる為、隣接する同じ受信周波数を持つ受信
機に対しても障害とはならないが、ダイレクトコンバー
ジョン方式の場合には、受信信号と同じ周波数である
為、隣接する同じ周波数を用いる受信機に対して妨害波
となり、受信機間の電波干渉を生じることになる。広域
無線通信システムでは勿論、構内無線通信システムの様
な比較的狭い場所でダイレクトコンバージョン受信機が
用いられた場合にも、受信機間での電波干渉が大きな問
題となる。
【0011】図10は、この様なダイレクトコンバージ
ョン受信機から放射されたローカル発振器不要放射電力
を、システム内の同じ受信周波数を使用しているダイレ
クトコンバージョン受信機が受信した場合の、受信スペ
クトルを示した図である。同図に示す受信周波数402
において、所望波401と重なって、近接受信機から放
射されたローカル発振器信号403が受信されている。
この発振器信号403は、後段の検波器において受信感
度劣化を生じる原因となる。
ョン受信機から放射されたローカル発振器不要放射電力
を、システム内の同じ受信周波数を使用しているダイレ
クトコンバージョン受信機が受信した場合の、受信スペ
クトルを示した図である。同図に示す受信周波数402
において、所望波401と重なって、近接受信機から放
射されたローカル発振器信号403が受信されている。
この発振器信号403は、後段の検波器において受信感
度劣化を生じる原因となる。
【0012】さて、次にダイレクトコンバージョン受信
機のもう一つの問題点について説明する。前述の様に、
ダイレクトコンバージョン受信機では、L0−RF間ア
イソレーションが完全でない場合に、図8の様にローカ
ル発振器303からRFポートに漏れ込む(304)
が、この時にこの信号の一部が、RFフィルタ301な
どの不整合等の理由により反射され(305)、再度ロ
ーカル発振器信号とミキサ302でミキシングされ、こ
の時の2信号の位相差が、ベースバンド306で直流出
力(DC成分:図9に示す307)を生じ、後段のベー
スバンド能動素子311を飽和させ、感度劣化を生じる
という欠点があった。これらの問題に対しては、特開平
2−58948で示されている様に、ミキサ出力にコン
デンサを直列に挿入し(ACカップル:310、図7で
は208,209)、図9の312に示す様な周波数特
性を実現することによって、DC成分を除去し、後段の
能動素子311の飽和を防ぎ、さらに検波器の誤動作を
防ぐことができた。また、このACカップルは、ダイレ
ントコンバージョン受信機特有の、低周波数域での熱雑
音308、あるいは1/f雑音309による後段の回路
の誤動作を防ぐためにも有効であった。
機のもう一つの問題点について説明する。前述の様に、
ダイレクトコンバージョン受信機では、L0−RF間ア
イソレーションが完全でない場合に、図8の様にローカ
ル発振器303からRFポートに漏れ込む(304)
が、この時にこの信号の一部が、RFフィルタ301な
どの不整合等の理由により反射され(305)、再度ロ
ーカル発振器信号とミキサ302でミキシングされ、こ
の時の2信号の位相差が、ベースバンド306で直流出
力(DC成分:図9に示す307)を生じ、後段のベー
スバンド能動素子311を飽和させ、感度劣化を生じる
という欠点があった。これらの問題に対しては、特開平
2−58948で示されている様に、ミキサ出力にコン
デンサを直列に挿入し(ACカップル:310、図7で
は208,209)、図9の312に示す様な周波数特
性を実現することによって、DC成分を除去し、後段の
能動素子311の飽和を防ぎ、さらに検波器の誤動作を
防ぐことができた。また、このACカップルは、ダイレ
ントコンバージョン受信機特有の、低周波数域での熱雑
音308、あるいは1/f雑音309による後段の回路
の誤動作を防ぐためにも有効であった。
【0013】しかし、従来のダイレクトコンバージョン
受信機で使用されているACカップル(直列コンデン
サ)は、ミキサ出力のDC成分と、DC付近の熱雑音、
1/f雑音の除去が目的であり、図10で説明した様
な、受信したローカル発振器不要放射信号を減衰させる
という目的には不充分であった。
受信機で使用されているACカップル(直列コンデン
サ)は、ミキサ出力のDC成分と、DC付近の熱雑音、
1/f雑音の除去が目的であり、図10で説明した様
な、受信したローカル発振器不要放射信号を減衰させる
という目的には不充分であった。
【0014】一方、スーパーヘテロダイン方式の受信機
においては、自身は干渉波を放射しないものの、隣接す
るダイレクトコンバージョン方式の受信機からの電波干
渉を受けることになる。
においては、自身は干渉波を放射しないものの、隣接す
るダイレクトコンバージョン方式の受信機からの電波干
渉を受けることになる。
【0015】図14は、ダイレクトコンバージョン受信
機から放射されたローカル発振器不要放射電力を、シス
テム内の同じ受信周波数を使用しているスーパーヘテロ
ダイン受信機が受信した場合の、IF周波数帯での受信
スペクトルを示した図である。IF周波数34におい
て、近接受信機から放射された所望波の周波数に近い周
波数のローカル発振器信号35は所望波36と同様に周
波数変換され、所望波と重なってあらわれる。この発振
器信号35は、後段の検波器において受信感度劣化を生
じる原因となる。
機から放射されたローカル発振器不要放射電力を、シス
テム内の同じ受信周波数を使用しているスーパーヘテロ
ダイン受信機が受信した場合の、IF周波数帯での受信
スペクトルを示した図である。IF周波数34におい
て、近接受信機から放射された所望波の周波数に近い周
波数のローカル発振器信号35は所望波36と同様に周
波数変換され、所望波と重なってあらわれる。この発振
器信号35は、後段の検波器において受信感度劣化を生
じる原因となる。
【0016】従って、何とかローカル発振器信号35を
除去しなければならない。
除去しなければならない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】この様に、従来のダイ
レクトコンバージョン受信機においては、ローカル発振
器が動作状態になっている時に、そのリーク電力がアン
テナから放射され、この不要放射が受信機間の相互干渉
を引き起こしていた。
レクトコンバージョン受信機においては、ローカル発振
器が動作状態になっている時に、そのリーク電力がアン
テナから放射され、この不要放射が受信機間の相互干渉
を引き起こしていた。
【0018】つまり、ダイレクトコンバージョン受信方
式を用いたシステムにおいては、システム内の近接する
他のダイレクトコンバージョン受信機からのローカル発
振器の不要放射によって、所望波の受信が困難になり、
そのため、常に安定したサービスを提供できないという
問題があった。従って、ダイレクトコンバージョン受信
機を無線通信システムに有効に適用するためには、ロー
カル発振器出力の放射を抑えるか、もしくは受信側で受
信した漏洩ローカル発振器電力を、何等かの方法で受信
に影響のないレベルまで衰退させる必要がある。
式を用いたシステムにおいては、システム内の近接する
他のダイレクトコンバージョン受信機からのローカル発
振器の不要放射によって、所望波の受信が困難になり、
そのため、常に安定したサービスを提供できないという
問題があった。従って、ダイレクトコンバージョン受信
機を無線通信システムに有効に適用するためには、ロー
カル発振器出力の放射を抑えるか、もしくは受信側で受
信した漏洩ローカル発振器電力を、何等かの方法で受信
に影響のないレベルまで衰退させる必要がある。
【0019】更に、従来のスーパーヘテロダイン受信機
においては、受信周波数に近接した周波数の干渉波によ
って、受信感度が劣化していた。このような受信周波数
に近接した周波数の干渉波は例えば無線システムで使用
される子局としてダイレクトコンバージョン受信機が含
まれる場合は特に無視できないものとなる。
においては、受信周波数に近接した周波数の干渉波によ
って、受信感度が劣化していた。このような受信周波数
に近接した周波数の干渉波は例えば無線システムで使用
される子局としてダイレクトコンバージョン受信機が含
まれる場合は特に無視できないものとなる。
【0020】例えば、ページングシステムでは、あるグ
ループに所属する子局に対して同じタイムスロットで一
斉に通信を行う方法が採られており、この様な場合には
同じグループに所属しているすべての受信機のローカル
発振器が動作状態となる。従って、近接している同じ搬
送波周波数を使用している複数の子局間で電波障害を生
じ、受信感度の低下を招くなどの問題を引き起こすとい
う問題がある。また、携帯電話などの受信部にダイレク
トコンバージョン方式を採用する場合にも、制御情報通
信、同報通信などの場合には、ゾーン内の子局の受信部
が同時に動作状態となるため、やはり同じ搬送波周波数
を使用している複数の端末間で電波障害を生じるという
問題があった。
ループに所属する子局に対して同じタイムスロットで一
斉に通信を行う方法が採られており、この様な場合には
同じグループに所属しているすべての受信機のローカル
発振器が動作状態となる。従って、近接している同じ搬
送波周波数を使用している複数の子局間で電波障害を生
じ、受信感度の低下を招くなどの問題を引き起こすとい
う問題がある。また、携帯電話などの受信部にダイレク
トコンバージョン方式を採用する場合にも、制御情報通
信、同報通信などの場合には、ゾーン内の子局の受信部
が同時に動作状態となるため、やはり同じ搬送波周波数
を使用している複数の端末間で電波障害を生じるという
問題があった。
【0021】従って、ダイレクトコンバージョン受信機
を無線通信システムに有効に適用するためには、同じシ
ステム内のスーパーヘテロダイン受信機においても受信
した漏洩ローカル発振器電力を、何等かの方法で受信に
影響のないレベルまで衰退させる必要がある。
を無線通信システムに有効に適用するためには、同じシ
ステム内のスーパーヘテロダイン受信機においても受信
した漏洩ローカル発振器電力を、何等かの方法で受信に
影響のないレベルまで衰退させる必要がある。
【0022】この発明はこのような従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、隣
接するダイレクトコンバージョン受信機からのローカル
発振器不要放射を受信した場合においても、良好な受信
特性を実現できる受信機を提供することにある。
るためになされたもので、その目的とするところは、隣
接するダイレクトコンバージョン受信機からのローカル
発振器不要放射を受信した場合においても、良好な受信
特性を実現できる受信機を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ディジタル的もしくはアナログ的に振幅
変調もしくは周波数変調された高周波信号の中心周波数
とほぼ等しい周波数の基準信号を発生するローカル発振
器と、該ローカル発振器からの基準信号を位相が相互に
直交する第1及び第2の基準信号を得るための移相器
と、前記高周波信号と、前記移相器からの第1及び第2
の基準信号とをそれぞれミキシングし、第1および第2
のベースバンド信号を得るための第1及び第2の周波数
変換器と、前記周波数変換器出力を入力信号とする第1
及び第2の低域通過フィルタと、前記低域通過フィルタ
出力を増幅するための第1及び第2の増幅器と、前記増
幅器出力信号を復調するため復調器とを備えた受信機に
おいて、前記第1及び第2の周波数変換器と復調器との
間に、低域遮断周波数が、当該無線通信システムの仕様
で許容されているローカル発振器の偏移周波数と、該無
線システムで使用される周波数変調信号の最大周波数偏
移周波数との間に設定され、帯域外で所定の減衰量を持
つ高域通過フィルタを備えたことが特徴である。
め、本発明は、ディジタル的もしくはアナログ的に振幅
変調もしくは周波数変調された高周波信号の中心周波数
とほぼ等しい周波数の基準信号を発生するローカル発振
器と、該ローカル発振器からの基準信号を位相が相互に
直交する第1及び第2の基準信号を得るための移相器
と、前記高周波信号と、前記移相器からの第1及び第2
の基準信号とをそれぞれミキシングし、第1および第2
のベースバンド信号を得るための第1及び第2の周波数
変換器と、前記周波数変換器出力を入力信号とする第1
及び第2の低域通過フィルタと、前記低域通過フィルタ
出力を増幅するための第1及び第2の増幅器と、前記増
幅器出力信号を復調するため復調器とを備えた受信機に
おいて、前記第1及び第2の周波数変換器と復調器との
間に、低域遮断周波数が、当該無線通信システムの仕様
で許容されているローカル発振器の偏移周波数と、該無
線システムで使用される周波数変調信号の最大周波数偏
移周波数との間に設定され、帯域外で所定の減衰量を持
つ高域通過フィルタを備えたことが特徴である。
【0024】また、ディジタルもしくはアナログ信号で
周波数変調された高周波信号に所定の基準信号をミキシ
ングして中間周波数に変換し、これを復調器にて復調し
て受信データを得る受信機において、前記復調器の前段
に帯域遮断フィルタを設け、該帯域遮断フィルタは、中
心周波数が、受信周波信号又は前記中間周波信号の中心
周波数と一致し、遮断周波数が当該無線通信システムの
仕様で許容されるローカル発振器の偏移周波数と周波数
変調信号の最大周波数偏移周波数との間の幅に設定さ
れ、帯域内で所定の減衰量を持つことを特徴とする。
周波数変調された高周波信号に所定の基準信号をミキシ
ングして中間周波数に変換し、これを復調器にて復調し
て受信データを得る受信機において、前記復調器の前段
に帯域遮断フィルタを設け、該帯域遮断フィルタは、中
心周波数が、受信周波信号又は前記中間周波信号の中心
周波数と一致し、遮断周波数が当該無線通信システムの
仕様で許容されるローカル発振器の偏移周波数と周波数
変調信号の最大周波数偏移周波数との間の幅に設定さ
れ、帯域内で所定の減衰量を持つことを特徴とする。
【0025】
【作用】本発明によるダイレクトコンバージョン受信機
では、近接するダイレクトコンバージョン受信機からの
不要放射電力を減衰させるために、周波数変換器と復調
器までの間に、遮断周波数が、無線通信システムの仕様
で許容されているローカル発振器の偏移周波数と、無線
通信システムで使用されている周波数変調信号の最大周
波数偏移周波数との間に設定され、帯域外で所定の減衰
量を持つ高域通過フィルタが備えられているので、近接
するダイレクトコンバージョン受信機からの不要放射電
力を受信した場合でも、この不要放射電力を除去するこ
とができ、隣接する子局間でも電波干渉を生じることな
く良好な無線通信を行うことができるようになる。
では、近接するダイレクトコンバージョン受信機からの
不要放射電力を減衰させるために、周波数変換器と復調
器までの間に、遮断周波数が、無線通信システムの仕様
で許容されているローカル発振器の偏移周波数と、無線
通信システムで使用されている周波数変調信号の最大周
波数偏移周波数との間に設定され、帯域外で所定の減衰
量を持つ高域通過フィルタが備えられているので、近接
するダイレクトコンバージョン受信機からの不要放射電
力を受信した場合でも、この不要放射電力を除去するこ
とができ、隣接する子局間でも電波干渉を生じることな
く良好な無線通信を行うことができるようになる。
【0026】また、本発明におけるスーパーヘテロダイ
ン受信機においても同様に、近接するダイレクトコンバ
ージョン受信機からの不要放射電力を減衰させるため
に、復調器の前段に遮断周波数が、前記無線通信システ
ムの仕様で許容されているローカル発振器の偏移周波数
と、周波数変調信号の最大周波数偏移周波数との間の幅
に、設定されており、帯域内で所定の減衰量を持つ帯域
遮断フィルタを備えているので、電波干渉を生じること
はない。
ン受信機においても同様に、近接するダイレクトコンバ
ージョン受信機からの不要放射電力を減衰させるため
に、復調器の前段に遮断周波数が、前記無線通信システ
ムの仕様で許容されているローカル発振器の偏移周波数
と、周波数変調信号の最大周波数偏移周波数との間の幅
に、設定されており、帯域内で所定の減衰量を持つ帯域
遮断フィルタを備えているので、電波干渉を生じること
はない。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明が適用されたダイレクトコンバージ
ョン受信機の実施例を示す構成図である。なお、同図に
おいて、RFフィルタ202とRFアンプ203の順序
は逆でも良い。
する。図1は本発明が適用されたダイレクトコンバージ
ョン受信機の実施例を示す構成図である。なお、同図に
おいて、RFフィルタ202とRFアンプ203の順序
は逆でも良い。
【0028】同図に示すダイレクトコンバージョン受信
機は、隣接する他局のダイレクトコンバージョン受信機
から放射してくるローカル発振器出力を受信した場合
に、この信号を検波器114前段までに減衰させるため
の高域通過フィルタ108,109を備えている。ま
ず、これらのフィルタの特性について説明する。
機は、隣接する他局のダイレクトコンバージョン受信機
から放射してくるローカル発振器出力を受信した場合
に、この信号を検波器114前段までに減衰させるため
の高域通過フィルタ108,109を備えている。ま
ず、これらのフィルタの特性について説明する。
【0029】まず、この高域通過フィルタの帯域外減衰
量特性に着目すると、所定の受信誤り率を満足するため
の、所望波レベル(D)と、隣接の受信機から放射され
たローカル発振器出力(干渉波)の受信レベル(U)と
の関係(所要D/U)を求める必要がある。ここでは、
図7に示した従来の受信機を想定し、ディジタルの周波
数変調信号(NRZ−FSK)に対して計算機実験を行
った結果について説明する。
量特性に着目すると、所定の受信誤り率を満足するため
の、所望波レベル(D)と、隣接の受信機から放射され
たローカル発振器出力(干渉波)の受信レベル(U)と
の関係(所要D/U)を求める必要がある。ここでは、
図7に示した従来の受信機を想定し、ディジタルの周波
数変調信号(NRZ−FSK)に対して計算機実験を行
った結果について説明する。
【0030】図2は、 伝送速度:R FSKの最大周波数偏移:Dev 2*Dev/R(FSKの変調指数)=6 として、ダイレクトコンバージョン受信機に対して、受
信誤り率10-2を得るための、所望波レベル(D)と干
渉波レベル(U)との関係(D/U)を示した計算結果
である。この結果、D波とU波との周波数差によって、
所望D/Uは異なり、D波の周波数変調の最大周波数偏
移周波数にU波が重なった時が最も所要D/Uが大きく
なり、この時で約7dB、少なくて良い場合でも、3d
B以上のD/Uが必要であることが分かる。この所要D
/Uは、復調器114の入力に於けるD/Uであること
に注意する必要がある。
信誤り率10-2を得るための、所望波レベル(D)と干
渉波レベル(U)との関係(D/U)を示した計算結果
である。この結果、D波とU波との周波数差によって、
所望D/Uは異なり、D波の周波数変調の最大周波数偏
移周波数にU波が重なった時が最も所要D/Uが大きく
なり、この時で約7dB、少なくて良い場合でも、3d
B以上のD/Uが必要であることが分かる。この所要D
/Uは、復調器114の入力に於けるD/Uであること
に注意する必要がある。
【0031】本実施例の受信機においては、この所要D
/Uを実現するために、D波の主要なスペクトラム成分
のみを通過させ、U波に対して減衰を施す特性を備えた
広域通過フィルタを持つことを特徴とするものである。
従って、使用する高域通過フィルタは、必ずしも図1に
示したフィルタ108,109の後段だけに挿入する必
要はなく、復調器前段までの時点で、所要D/Uを満足
するように、適宜分割されて挿入されていても良い。
/Uを実現するために、D波の主要なスペクトラム成分
のみを通過させ、U波に対して減衰を施す特性を備えた
広域通過フィルタを持つことを特徴とするものである。
従って、使用する高域通過フィルタは、必ずしも図1に
示したフィルタ108,109の後段だけに挿入する必
要はなく、復調器前段までの時点で、所要D/Uを満足
するように、適宜分割されて挿入されていても良い。
【0032】図3は、図1に示した受信機に於いて、高
域通過フィルタ108,109の遮断(カットオフ)周
波数を最大周波数偏移の30%に設定した場合の、所要
D/Uの計算結果である。U波とD波の周波数差が、シ
ステムで使用されている周波数変調信号の最大周波数偏
移の25%である場合、所要D/Uは−2dBとなって
おり、従来の受信機に於ける計算結果(図2)と比較す
ると、3dBと比較して約5dB改善されていることが
分る。従って、従来のダイレクトコンバージョン受信機
と比較して、受信機の他の部分を変更すること無く、他
局からのローカル発振器不要放射に対して耐性のある受
信機を実現することが可能となる。
域通過フィルタ108,109の遮断(カットオフ)周
波数を最大周波数偏移の30%に設定した場合の、所要
D/Uの計算結果である。U波とD波の周波数差が、シ
ステムで使用されている周波数変調信号の最大周波数偏
移の25%である場合、所要D/Uは−2dBとなって
おり、従来の受信機に於ける計算結果(図2)と比較す
ると、3dBと比較して約5dB改善されていることが
分る。従って、従来のダイレクトコンバージョン受信機
と比較して、受信機の他の部分を変更すること無く、他
局からのローカル発振器不要放射に対して耐性のある受
信機を実現することが可能となる。
【0033】さて、以上に述べたことから、挿入する高
域通過フィルタの遮断周波数の下限周波数は、本受信機
が使用されている無線通信システム仕様で許容されてい
るローカル発振器の偏移周波数(通常温度変化による周
波数偏移)とすれば良いことは明らかである。これによ
り、受信した他局の漏洩ローカル発振器出力を減衰させ
る事が可能となる。
域通過フィルタの遮断周波数の下限周波数は、本受信機
が使用されている無線通信システム仕様で許容されてい
るローカル発振器の偏移周波数(通常温度変化による周
波数偏移)とすれば良いことは明らかである。これによ
り、受信した他局の漏洩ローカル発振器出力を減衰させ
る事が可能となる。
【0034】逆に、遮断周波数の上限周波数は、受信帯
域内に混入してくる漏洩発振器電力を減衰させるという
意味から、できるだけ広い帯域において他局からの不要
放射電力を減衰できることが望ましいので、この観点か
らは、遮断周波数は高いほうが良いのは明らかである。
但し、この高域通過フィルタの遮断周波数を高く設定し
過ぎると、所望波の信号成分のうちの失われる部分が増
えるため、このことによって、通常の受信感度が劣化す
ることになる。特に、ローカル発振器の周波数オフセッ
トが生じた場合には、挿入する高域通過フィルタの遮断
周波数が高い場合には、所望波の信号成分のうちの失わ
れる部分が大幅に増えるため、受信誤り率の劣化は激し
くなる。この様子を図6に示す。同図(a)は周波数変
換後(直流901)の信号成分902に対して高域通過
フィルタ903を掛けたときに失われる信号成分904
を示している。これに対して、同図(b)のローカル発
振器(基準発振器)の周波数オフセットがある場合、周
波数変換器出力の信号成分906の中心周波数は、直流
901から、909に示す分オフセットする。信号の中
心周波数部分に信号成分の少ない周波数変調信号では、
高域通過フィルタ907を掛けたときに失われる信号成
分908は、周波数オフセットのないとき904に比べ
て多くなるため、受信誤り率の劣化につながるのであ
る。
域内に混入してくる漏洩発振器電力を減衰させるという
意味から、できるだけ広い帯域において他局からの不要
放射電力を減衰できることが望ましいので、この観点か
らは、遮断周波数は高いほうが良いのは明らかである。
但し、この高域通過フィルタの遮断周波数を高く設定し
過ぎると、所望波の信号成分のうちの失われる部分が増
えるため、このことによって、通常の受信感度が劣化す
ることになる。特に、ローカル発振器の周波数オフセッ
トが生じた場合には、挿入する高域通過フィルタの遮断
周波数が高い場合には、所望波の信号成分のうちの失わ
れる部分が大幅に増えるため、受信誤り率の劣化は激し
くなる。この様子を図6に示す。同図(a)は周波数変
換後(直流901)の信号成分902に対して高域通過
フィルタ903を掛けたときに失われる信号成分904
を示している。これに対して、同図(b)のローカル発
振器(基準発振器)の周波数オフセットがある場合、周
波数変換器出力の信号成分906の中心周波数は、直流
901から、909に示す分オフセットする。信号の中
心周波数部分に信号成分の少ない周波数変調信号では、
高域通過フィルタ907を掛けたときに失われる信号成
分908は、周波数オフセットのないとき904に比べ
て多くなるため、受信誤り率の劣化につながるのであ
る。
【0035】図4は、以上の問題点に関して、高域通過
フィルタの遮断周波数の上限について説明するための図
であり、高域通過フィルタの遮断周波数を変化させた場
合、ローカル発振器の周波数オフセットがあるときの受
信誤り率の劣化を示している。この計算では、干渉波
(他局からの漏洩ローカル発振器電力)は存在しないも
のとして計算を行っている。ここで図4(a)は、高域
通過フィルタの遮断周波数が0Hz(理想的な場合)、
(b)は高域通過フィルタの遮断周波数をFSKの最大
周波数偏移の50%とした時、(c)は75%とした時
にローカル発振器の周波数オフセットと受信感度の劣化
の様子を示している。
フィルタの遮断周波数の上限について説明するための図
であり、高域通過フィルタの遮断周波数を変化させた場
合、ローカル発振器の周波数オフセットがあるときの受
信誤り率の劣化を示している。この計算では、干渉波
(他局からの漏洩ローカル発振器電力)は存在しないも
のとして計算を行っている。ここで図4(a)は、高域
通過フィルタの遮断周波数が0Hz(理想的な場合)、
(b)は高域通過フィルタの遮断周波数をFSKの最大
周波数偏移の50%とした時、(c)は75%とした時
にローカル発振器の周波数オフセットと受信感度の劣化
の様子を示している。
【0036】図4において、(a)の遮断周波数が0H
zの場合には、ローカル発振器周波数オフセットが周波
数変調信号の最大周波数偏移の60%程度になるまで、
受信誤り率の劣化が約3dBであるのに対し、(b)は
約5dB、(c)では7dBとなっている。これは、多
くの電力(情報)が含まれている最大周波数偏移付近の
周波数成分が失われることによる劣化である。以上のこ
とから考えると、高域通過フィルタの遮断周波数の上限
は、少なくともシステムで使用されている信号の最大周
波数偏移以下に設定される必要があることがわかる。
zの場合には、ローカル発振器周波数オフセットが周波
数変調信号の最大周波数偏移の60%程度になるまで、
受信誤り率の劣化が約3dBであるのに対し、(b)は
約5dB、(c)では7dBとなっている。これは、多
くの電力(情報)が含まれている最大周波数偏移付近の
周波数成分が失われることによる劣化である。以上のこ
とから考えると、高域通過フィルタの遮断周波数の上限
は、少なくともシステムで使用されている信号の最大周
波数偏移以下に設定される必要があることがわかる。
【0037】従来のダイレクトコンバージョンで使用さ
れていたACカップル(図5の804)が直流成分及び
その付近の周波数の熱雑音を減衰させるのが目的であ
り、遮断周波数が直流付近(〜50Hz程度)であった
のに対して、本発明に於ける高域通過フィルタは、隣接
する他局から放射されるローカル発振器不要放射電力8
03を減衰させるのが目的であるという点で異なり、周
波数特性は805に示す如くで、一般に従来の場合の遮
断周波数よりも高く設定される。なお、必要とする帯域
減衰量によっては、この高域通過フィルタは、単なるA
Cカップルのみで実現することも可能である。
れていたACカップル(図5の804)が直流成分及び
その付近の周波数の熱雑音を減衰させるのが目的であ
り、遮断周波数が直流付近(〜50Hz程度)であった
のに対して、本発明に於ける高域通過フィルタは、隣接
する他局から放射されるローカル発振器不要放射電力8
03を減衰させるのが目的であるという点で異なり、周
波数特性は805に示す如くで、一般に従来の場合の遮
断周波数よりも高く設定される。なお、必要とする帯域
減衰量によっては、この高域通過フィルタは、単なるA
Cカップルのみで実現することも可能である。
【0038】また、以上の説明では、図1に示した、後
段の低域通過フィルタ110,111に高域通過フィル
タ108,109を縦続接続していたが、低域通過フィ
ルタ110,111と合わせて、全体を帯域通過フィル
タとして実現しても良いことは明らかである。
段の低域通過フィルタ110,111に高域通過フィル
タ108,109を縦続接続していたが、低域通過フィ
ルタ110,111と合わせて、全体を帯域通過フィル
タとして実現しても良いことは明らかである。
【0039】また、ここで示した特性を持つ高域通過フ
ィルタやACカップリングは、一段だけで実現されるの
ではなく、ベースバンドフィルタ、アンプ、リミティン
グアンプなどの段間に、何段にも分けて挿入しても良
い。
ィルタやACカップリングは、一段だけで実現されるの
ではなく、ベースバンドフィルタ、アンプ、リミティン
グアンプなどの段間に、何段にも分けて挿入しても良
い。
【0040】また、本発明は、図1に示すRFアンプ1
03の後段側に、図11に示す如くのミキサ115、発
振器116を設けた構成の受信機にも適用できるもので
ある。
03の後段側に、図11に示す如くのミキサ115、発
振器116を設けた構成の受信機にも適用できるもので
ある。
【0041】図12は本発明の第2実施例を示す構成図
であり、スーパーヘテロダイン受信機を示している。同
図に示す受信機は、隣接する他局のダイレクトコンバー
ジョン受信機から放射されるローカル発振器出力を受信
した場合に、この信号を検波器22前段までに減衰させ
るための帯域遮断フィルタ17を備えている。まず、こ
れらのフィルタの特性について説明する。
であり、スーパーヘテロダイン受信機を示している。同
図に示す受信機は、隣接する他局のダイレクトコンバー
ジョン受信機から放射されるローカル発振器出力を受信
した場合に、この信号を検波器22前段までに減衰させ
るための帯域遮断フィルタ17を備えている。まず、こ
れらのフィルタの特性について説明する。
【0042】まず、所定の受信誤り率を満足するため
の、所望波レベル(D)と、隣接の受信機から放射され
たローカル発振器出力(干渉波)の受信レベル(U)と
の関係(所要D/U)を考える。D波とU波との周波数
差によって、所望D/Uは異なり、D波の周波数変調の
最大周波数偏移周波数にU波が重なった時が最も所要D
/Uが大きくなる。この所要D/Uは、復調器22の入
力に於けるD/Uであることに注意する必要がある。通
常、このD/Uは3〜7dBの値となる。
の、所望波レベル(D)と、隣接の受信機から放射され
たローカル発振器出力(干渉波)の受信レベル(U)と
の関係(所要D/U)を考える。D波とU波との周波数
差によって、所望D/Uは異なり、D波の周波数変調の
最大周波数偏移周波数にU波が重なった時が最も所要D
/Uが大きくなる。この所要D/Uは、復調器22の入
力に於けるD/Uであることに注意する必要がある。通
常、このD/Uは3〜7dBの値となる。
【0043】本発明に於ける受信機においては、この所
要D/Uを実現するために、D波の主要なスペクトラム
成分のみを通過させ、U波に対して減衰を施す特性を備
えた帯域遮断フィルタを持つことを特徴とするものであ
る。従って、本発明に於ける帯域遮断フィルタは、必ず
しも図12に示した17の位置だけに挿入する必要はな
く、アンテナ11から復調器前段までの時点で、所要D
/Uを満足するように、適宜分割されて挿入されていれ
ば良い。この結果、従来のダイレクトコンバージョン受
信機と比較して、受信機の他の部分を変更すること無
く、他局からのローカル発振器不要放射に対して耐性の
ある受信機を実現することが可能となる。
要D/Uを実現するために、D波の主要なスペクトラム
成分のみを通過させ、U波に対して減衰を施す特性を備
えた帯域遮断フィルタを持つことを特徴とするものであ
る。従って、本発明に於ける帯域遮断フィルタは、必ず
しも図12に示した17の位置だけに挿入する必要はな
く、アンテナ11から復調器前段までの時点で、所要D
/Uを満足するように、適宜分割されて挿入されていれ
ば良い。この結果、従来のダイレクトコンバージョン受
信機と比較して、受信機の他の部分を変更すること無
く、他局からのローカル発振器不要放射に対して耐性の
ある受信機を実現することが可能となる。
【0044】図15に帯域遮断フィルタの特性を示す。
挿入する帯域遮断フィルタの特性51において、遮断周
波数とフィルタの遮断帯域の中心周波数49との間の幅
の下限値は、本受信機が使用されている無線通信システ
ム仕様で許容されているローカル発振器の偏移周波数
(通常温度変化による周波数偏移)とすれば良いことは
明らかである。これにより、受信した他局の漏洩ローカ
ル発振器出力を減衰させる事が可能となる。
挿入する帯域遮断フィルタの特性51において、遮断周
波数とフィルタの遮断帯域の中心周波数49との間の幅
の下限値は、本受信機が使用されている無線通信システ
ム仕様で許容されているローカル発振器の偏移周波数
(通常温度変化による周波数偏移)とすれば良いことは
明らかである。これにより、受信した他局の漏洩ローカ
ル発振器出力を減衰させる事が可能となる。
【0045】逆に、上限は、受信帯域内に混入してくる
漏洩発振器電力を減衰させるという意味から、出来るだ
け広い帯域において他局からの不要放射電力を減衰でき
ることが望ましいので、この観点からは、遮断周波数は
高いほうが良いのは明らかである。但し、この帯域遮断
フィルタの遮断帯域を広く設定し過ぎると、所望波52
の信号成分のうちの失われる部分が増えるため、このこ
とによって、通常の受信感度が劣化することになる。特
に、ローカル発振器の周波数オフセットが生じた場合に
は、挿入する帯域遮断フィルタの遮断帯域が広い場合に
は、所望波の信号成分のうちの失われる部分が大幅に増
えるため、受信誤り率の劣化は激しくなる。この様子を
図16に示す。
漏洩発振器電力を減衰させるという意味から、出来るだ
け広い帯域において他局からの不要放射電力を減衰でき
ることが望ましいので、この観点からは、遮断周波数は
高いほうが良いのは明らかである。但し、この帯域遮断
フィルタの遮断帯域を広く設定し過ぎると、所望波52
の信号成分のうちの失われる部分が増えるため、このこ
とによって、通常の受信感度が劣化することになる。特
に、ローカル発振器の周波数オフセットが生じた場合に
は、挿入する帯域遮断フィルタの遮断帯域が広い場合に
は、所望波の信号成分のうちの失われる部分が大幅に増
えるため、受信誤り率の劣化は激しくなる。この様子を
図16に示す。
【0046】同図(a)は周波数変換後(中心周波数5
4)の信号成分56に対して帯域遮断フィルタ55を掛
けたときに失われる信号成分53を示している。これに
対して、同図(b)のローカル発振器(基準発振器)の
周波数オフセットがある場合、周波数変換器出力の信号
成分62の中心周波数は、フィルタの最大減衰周波数5
8から符号60に示す分オフセットする。信号の中心周
波数部分に信号成分の少ない周波数変調信号は、帯域遮
断フィルタ61を掛けたときに失われる信号成分57
は、周波数オフセットのないとき53に比べて多くなる
ため、受信誤り率の劣化につながるわけである。
4)の信号成分56に対して帯域遮断フィルタ55を掛
けたときに失われる信号成分53を示している。これに
対して、同図(b)のローカル発振器(基準発振器)の
周波数オフセットがある場合、周波数変換器出力の信号
成分62の中心周波数は、フィルタの最大減衰周波数5
8から符号60に示す分オフセットする。信号の中心周
波数部分に信号成分の少ない周波数変調信号は、帯域遮
断フィルタ61を掛けたときに失われる信号成分57
は、周波数オフセットのないとき53に比べて多くなる
ため、受信誤り率の劣化につながるわけである。
【0047】したがって、実際の通信システムで使用さ
れる基準発振器の温度特性まで考慮にいれた場合、帯域
遮断フィルタの遮断周波数の絶対値上限は、少なくとも
システムで使用されている信号の最大周波数偏移以下に
設定される必要があることが分かる。
れる基準発振器の温度特性まで考慮にいれた場合、帯域
遮断フィルタの遮断周波数の絶対値上限は、少なくとも
システムで使用されている信号の最大周波数偏移以下に
設定される必要があることが分かる。
【0048】また、ここで示した特性を持つ帯域遮断フ
ィルタは、一段だけで実現されるのではなく、RF段ま
たは各中間周波数段に、何段にも分けて挿入することに
しても良い。
ィルタは、一段だけで実現されるのではなく、RF段ま
たは各中間周波数段に、何段にも分けて挿入することに
しても良い。
【0049】さらに、図12では中間周波数が2つの受
信機について説明したが、1つの中間周波数、または3
つ以上の中間周波数の受信機についても同様である。
信機について説明したが、1つの中間周波数、または3
つ以上の中間周波数の受信機についても同様である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に於けるダ
イレクトコンバージョン、及びスーパーヘテロダイン受
信機では、従来のダイレクトコンバージョン受信機で問
題となっていた、ローカル発振器出力の不要放射を受信
した場合においても、受信した不要放射電力(干渉波)
を、受信特性に影響ない程度まで減衰させる機能を備え
ているため、ダイレクトコンバージョン受信端末が近接
して使用される様な場合に於いても良好な受信特性を得
ることができるようになる。
イレクトコンバージョン、及びスーパーヘテロダイン受
信機では、従来のダイレクトコンバージョン受信機で問
題となっていた、ローカル発振器出力の不要放射を受信
した場合においても、受信した不要放射電力(干渉波)
を、受信特性に影響ない程度まで減衰させる機能を備え
ているため、ダイレクトコンバージョン受信端末が近接
して使用される様な場合に於いても良好な受信特性を得
ることができるようになる。
【0051】また、受信側で本発明に示すような干渉波
を減衰させる機能を備えていると、ローカル発振器信号
を放射する側でも放射電力に対する所要減衰量が少なく
て済み、例えばミキサのローカル(L0)−RFポート
間の所要アイソレーション値や、筐体の所要シールド値
を緩和することが可能となり、受信機の製造が従来より
簡単となる。その結果、子局としてダイレクトコンバー
ジョン受信機を採用しても、常に良好な通信を行うこと
ができる無線通信システムを提供することができるとい
う効果が得られる。
を減衰させる機能を備えていると、ローカル発振器信号
を放射する側でも放射電力に対する所要減衰量が少なく
て済み、例えばミキサのローカル(L0)−RFポート
間の所要アイソレーション値や、筐体の所要シールド値
を緩和することが可能となり、受信機の製造が従来より
簡単となる。その結果、子局としてダイレクトコンバー
ジョン受信機を採用しても、常に良好な通信を行うこと
ができる無線通信システムを提供することができるとい
う効果が得られる。
【図1】本発明の第1実施例であるダイレクトコンバー
ジョン受信機の一実施例を示す構成図である。
ジョン受信機の一実施例を示す構成図である。
【図2】受信機の所要D/Uを示す説明図である。
【図3】所要D/Uの改善効果を示す説明図である。
【図4】基準発振器の周波数オフセットがある場合の受
信誤り率の劣化を示す説明図である。
信誤り率の劣化を示す説明図である。
【図5】第1実施例における高域通過フィルタの遮断周
波数を示す説明図である。
波数を示す説明図である。
【図6】基準発振器の周波数オフセットがある場合の、
受信誤り率の劣化を示す説明図である。
受信誤り率の劣化を示す説明図である。
【図7】従来におけるダイレクトコンバージョン受信機
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図8】受信機で生じるDCオフセットを示す説明図で
ある。
ある。
【図9】受信機で生じるDCオフセットを示す説明図で
ある。
ある。
【図10】受信されたローカル発振器不要放射を示す説
明図である。
明図である。
【図11】第1実施例の変形例を示す説明図である。
【図12】本発明の第2実施例であるスーパーヘテロダ
イン受信機の一実施例を示す構成図である。
イン受信機の一実施例を示す構成図である。
【図13】従来におけるスーパーヘテロダイン受信機を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図14】中間周波数に近接する干渉波を説明するため
の図である。
の図である。
【図15】帯域遮断フィルタの特性を説明するための図
である。
である。
【図16】ローカル発振器の周波数オフセットがある場
合の受信誤り率の劣化を説明するための図である。
合の受信誤り率の劣化を説明するための図である。
12 高周波フィルタ 13 高周波増幅器 14 周波数変換器 15 ローカル発振器 16 帯域通過フィルタ 17 帯域遮断フィルタ 18 周波数変換器 19 ローカル発振器 22 復調器 101 アンテナ 102 高周波フィルタ 103 高周波増幅器 104,107 ミキサ 105 π/2移送器 106 ローカル発振器 108,109 高域通過フィルタ 112,113 ベースバンド増幅器 114 復調器
Claims (9)
- 【請求項1】 ディジタル的もしくはアナログ的に周波
数変調された高周波信号の中心周波数とほぼ等しい周波
数の基準信号を発生するローカル発振器と、該ローカル
発振器からの基準信号を位相が相互に直交する第1及び
第2の基準信号を得るための移相器と、前記高周波信号
と、前記移相器からの第1及び第2の基準信号とをそれ
ぞれミキシングし、第1および第2のベースバンド信号
を得るための第1及び第2の周波数変換器と、前記周波
数変換器出力を入力信号とする第1及び第2の低域通過
フィルタと、前記低域通過フィルタ出力を増幅するため
の第1及び第2の増幅器と、前記増幅器出力信号を復調
するため復調器とを備えた受信機において、 前記第1及び第2の周波数変換器と復調器との間に、低
域遮断周波数が、当該無線通信システムの仕様で許容さ
れているローカル発振器の偏移周波数と、該無線システ
ムで使用される周波数変調信号の最大周波数偏移周波数
との間に設定され、帯域外で所定の減衰量を持つ高域通
過フィルタを備えたことを特徴とする受信機。 - 【請求項2】 前記帯域通過フィルタは、第1及び第2
の周波数変換器から、復調器までの間に1つ以上のコン
デンサを挿入することによって実現される請求項1記載
の受信機。 - 【請求項3】 前記高域通過フィルタの帯域外減衰量
は、復調器前段において、受信された他局のローカル発
振器信号のレベルが、所望波の受信感度レベルよりも、
少なくとも所定の値だけ小さく設定された請求項1又は
請求項2記載の受信機。 - 【請求項4】 前記所定の値は、受信機の誤り率が10
-2以下となる様に設定された請求項3記載の受信機。 - 【請求項5】 前記高域通過フィルタは、前記低域通過
フィルタと一体化し、帯域通過フィルタとして実現され
る請求項1記載の受信機。 - 【請求項6】 ディジタルもしくはアナログ信号で周波
数変調された高周波信号に所定の基準信号をミキシング
して中間周波数に変換し、これを復調器にて復調して受
信データを得る受信機において、前記復調器の前段に帯
域遮断フィルタを設け、該帯域遮断フィルタは、 中心周波数が、受信周波信号又は前記中間周波信号の中
心周波数と一致し、 遮断周波数が当該無線通信システムの仕様で許容される
ローカル発振器の偏移周波数と周波数変調信号の最大周
波数偏移周波数との間の幅に設定され、 帯域内で所定の減衰量を持つことを特徴とする受信機。 - 【請求項7】 前記帯域遮断フィルタは、復調器の前段
に複数個設置される請求項6記載の受信機。 - 【請求項8】 前記高域通過フィルタの帯域内減衰量
は、復調器前段において、受信された他局のローカル発
振器信号のレベルが、所望波の受信感度レベルよりも、
少なくとも所定の値だけ小さく設定された請求項6又は
請求項7記載の受信機。 - 【請求項9】 前記所定の値は、受信機の誤り率が10
-2以下となる様に設定された請求項8記載の受信機。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34539691 | 1991-12-26 | ||
JP3-345396 | 1991-12-26 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05235643A true JPH05235643A (ja) | 1993-09-10 |
Family
ID=18376318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5374592A Pending JPH05235643A (ja) | 1991-12-26 | 1992-03-12 | 受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05235643A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015100023A (ja) * | 2013-11-19 | 2015-05-28 | 三菱電機株式会社 | ダイレクトコンバージョン受信機 |
WO2018016180A1 (ja) | 2016-07-19 | 2018-01-25 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | レーダ装置、信号処理装置、信号処理方法及び移動体 |
-
1992
- 1992-03-12 JP JP5374592A patent/JPH05235643A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015100023A (ja) * | 2013-11-19 | 2015-05-28 | 三菱電機株式会社 | ダイレクトコンバージョン受信機 |
WO2018016180A1 (ja) | 2016-07-19 | 2018-01-25 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | レーダ装置、信号処理装置、信号処理方法及び移動体 |
US11002830B2 (en) | 2016-07-19 | 2021-05-11 | Sony Semiconductor Solutions Corporation | Radar device, signal processor, signal processing method, and mobile object |
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