JPH05231837A - 形状測定方法及び装置 - Google Patents
形状測定方法及び装置Info
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- JPH05231837A JPH05231837A JP17356292A JP17356292A JPH05231837A JP H05231837 A JPH05231837 A JP H05231837A JP 17356292 A JP17356292 A JP 17356292A JP 17356292 A JP17356292 A JP 17356292A JP H05231837 A JPH05231837 A JP H05231837A
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Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 実装基板上の電子部品に施されたはんだ付け
部に対し所定角度ごとに照明したときの正反射光を撮像
し、それら撮像画像データ同士を引き算処理しあって両
者に共通する配線などのイメージを消去してから、はん
だ付け部の形状を算出する。 【効果】 不要な画像情報を除去することによって画像
処理を効率的に行うことができる。
部に対し所定角度ごとに照明したときの正反射光を撮像
し、それら撮像画像データ同士を引き算処理しあって両
者に共通する配線などのイメージを消去してから、はん
だ付け部の形状を算出する。 【効果】 不要な画像情報を除去することによって画像
処理を効率的に行うことができる。
Description
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3次元物体の形状を測
定する方法に係り、特に実装基板上に接合された電子部
品のはんだ付け部分の形状測定方法及び装置に関する。
定する方法に係り、特に実装基板上に接合された電子部
品のはんだ付け部分の形状測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品の装着状態の検査は主に目視に
頼られていたが、近年、このような人手による作業を廃
止して自動化すべく、各種検査装置が開発されている。
頼られていたが、近年、このような人手による作業を廃
止して自動化すべく、各種検査装置が開発されている。
【0003】例えば、図7に示す形状測定装置は、本出
願人が先にしたもので(特願平2−239009号)、
はんだ付け部の形状を測定することによって電子部品の
装着状態を検査するものである。この形状測定装置は、
測定対象である実装基板を載置するステージ部(710)
と、載置された実装基板(100) を照射する照明部と、照
射された実装基板(100) からの反射光を撮像する撮像部
と、撮像部からの出力に基づいて実装基板(100) 上の電
子部品のはんだ付けの状態を測定する画像処理装置(74
1) と、装置全体の動作を統御する制御装置(747) とを
備えている。以下、この装置の構成と作用について説明
する。
願人が先にしたもので(特願平2−239009号)、
はんだ付け部の形状を測定することによって電子部品の
装着状態を検査するものである。この形状測定装置は、
測定対象である実装基板を載置するステージ部(710)
と、載置された実装基板(100) を照射する照明部と、照
射された実装基板(100) からの反射光を撮像する撮像部
と、撮像部からの出力に基づいて実装基板(100) 上の電
子部品のはんだ付けの状態を測定する画像処理装置(74
1) と、装置全体の動作を統御する制御装置(747) とを
備えている。以下、この装置の構成と作用について説明
する。
【0004】ステージ部(710) は、測定対象となる実装
基板(100) を保持して水平に設置されており、XYテー
ブル(図示しない)によって面内方向に移動できるよう
になっている。
基板(100) を保持して水平に設置されており、XYテー
ブル(図示しない)によって面内方向に移動できるよう
になっている。
【0005】照明部は、中空かつ半球状の支持部材(72
1) と、支持部材(721) の経度及び緯度方向に規則的に
かつ内部に向かって配設された複数のLED(722) …と
からなり、開口部がステージ部(710) に対向して設置さ
れ、LED(722) …からの発光により載置台上の実装基
板を照射できるようになっている。
1) と、支持部材(721) の経度及び緯度方向に規則的に
かつ内部に向かって配設された複数のLED(722) …と
からなり、開口部がステージ部(710) に対向して設置さ
れ、LED(722) …からの発光により載置台上の実装基
板を照射できるようになっている。
【0006】撮像部は、例えばITV(Industrial Te
levision)カメラ(731) などの撮像手段からなり、上記
支持部材(721) の中央部に配設されており、LED(72
2)…によって照射された実装基板(100) 上のはんだ付け
部からの反射光を撮像して画像信号を出力するようにな
っている。なお、図7ではITVカメラ(731) は支持部
材(721) の頂点から鉛直下方にステージ部(710) を撮像
しているが、図3に示すようにそれ以外の箇所から、ま
た複数のITVカメラで撮像するようにしてもよい。画
像処理装置(741) は、撮像部から出力された画像信号を
演算処理するようになっている。
levision)カメラ(731) などの撮像手段からなり、上記
支持部材(721) の中央部に配設されており、LED(72
2)…によって照射された実装基板(100) 上のはんだ付け
部からの反射光を撮像して画像信号を出力するようにな
っている。なお、図7ではITVカメラ(731) は支持部
材(721) の頂点から鉛直下方にステージ部(710) を撮像
しているが、図3に示すようにそれ以外の箇所から、ま
た複数のITVカメラで撮像するようにしてもよい。画
像処理装置(741) は、撮像部から出力された画像信号を
演算処理するようになっている。
【0007】制御装置(747) は各部に電気的に接続さ
れ、ステージ部(710) 内のXYテーブルに対しては、変
位指令を発して実装基板(100) の測定位置がITVカメ
ラ(731) の撮像位置となるよう水平移動させるようにな
っている。また、各LED(722) …の点灯を司ってお
り、例えば同一緯度上に配設されたLED(722) …を一
斉に点灯させ、また、緯度ごとに経線方向に順次点灯さ
せることができるようになっている。また、ITVカメ
ラ(731) にはLED(722) …の点灯に同期させて反射光
を撮像させ画像信号を出力させるようになっている。次
に、この形状測定装置の作用を説明する。
れ、ステージ部(710) 内のXYテーブルに対しては、変
位指令を発して実装基板(100) の測定位置がITVカメ
ラ(731) の撮像位置となるよう水平移動させるようにな
っている。また、各LED(722) …の点灯を司ってお
り、例えば同一緯度上に配設されたLED(722) …を一
斉に点灯させ、また、緯度ごとに経線方向に順次点灯さ
せることができるようになっている。また、ITVカメ
ラ(731) にはLED(722) …の点灯に同期させて反射光
を撮像させ画像信号を出力させるようになっている。次
に、この形状測定装置の作用を説明する。
【0008】制御装置(747) からの指令を受けて、LE
D(722) …を点灯してステージ部(710) 上の実装基板(1
00) は照射される。実装基板(100) 上に装着された電子
部品のリード線に施されたはんだ付け部は表面が光沢を
有する。このため、照射光ははんだ付け部表面で正反射
して上方に向かい、ITVカメラ(731) によって撮像さ
れる。ここで、i番目の緯度上に配設されたLED(72
2) の入射角θi と、その正反射光を受光するj番目の
ITVカメラ(731) がステージ部(710) を見下す角φj
と、はんだ付け部の正反射部分の傾斜角Θi との関係
は、図4(a) から明らかなように下式(1) の通りとな
る。 Θi = 90°−(θi +φj )/2 (1)
D(722) …を点灯してステージ部(710) 上の実装基板(1
00) は照射される。実装基板(100) 上に装着された電子
部品のリード線に施されたはんだ付け部は表面が光沢を
有する。このため、照射光ははんだ付け部表面で正反射
して上方に向かい、ITVカメラ(731) によって撮像さ
れる。ここで、i番目の緯度上に配設されたLED(72
2) の入射角θi と、その正反射光を受光するj番目の
ITVカメラ(731) がステージ部(710) を見下す角φj
と、はんだ付け部の正反射部分の傾斜角Θi との関係
は、図4(a) から明らかなように下式(1) の通りとな
る。 Θi = 90°−(θi +φj )/2 (1)
【0009】また、同様にi+1番目の緯度上に配設さ
れたLED(722) の入射角θi+1と、その正反射光を受
光するj番目のITVカメラ(731) がステージ部(710)
を見下す角φj と、はんだ付け部の正反射部分の傾斜角
Θi+1 との関係は、図4(b) から明らかなように下式
(1)'の通りとなる。 Θi+1 = 90°−(θi+1 +φj )/2
(1)’
れたLED(722) の入射角θi+1と、その正反射光を受
光するj番目のITVカメラ(731) がステージ部(710)
を見下す角φj と、はんだ付け部の正反射部分の傾斜角
Θi+1 との関係は、図4(b) から明らかなように下式
(1)'の通りとなる。 Θi+1 = 90°−(θi+1 +φj )/2
(1)’
【0010】ITVカメラ(731) が撮らえた画像
領域のうち明るい点はLED(722) の正反射光であり、
式(1) などによりその明部での勾配が分かる。さらにi
+2,i+3…番目の緯度のLED(722) …を順次発光
させ、はんだ付け部のうち勾配がΘi+1 ,Θi+2 …であ
る各点からの正反射光をITVカメラ(731) で撮像し
て、各点での勾配を求める。ここで、実装基板(100) を
XY平面に、その法線方向をZ軸に設定して、はんだ付
け部の形状を下式(2) とする。 z = f(x,y) (2)
領域のうち明るい点はLED(722) の正反射光であり、
式(1) などによりその明部での勾配が分かる。さらにi
+2,i+3…番目の緯度のLED(722) …を順次発光
させ、はんだ付け部のうち勾配がΘi+1 ,Θi+2 …であ
る各点からの正反射光をITVカメラ(731) で撮像し
て、各点での勾配を求める。ここで、実装基板(100) を
XY平面に、その法線方向をZ軸に設定して、はんだ付
け部の形状を下式(2) とする。 z = f(x,y) (2)
【0011】任意の点(x,y)の高さzは、正反射光
の撮像により得た勾配Θ(x,y)を積分することによ
って求まり、求めた点(x,y,z)を結べばはんだ付
け部の形状を測定することができる。
の撮像により得た勾配Θ(x,y)を積分することによ
って求まり、求めた点(x,y,z)を結べばはんだ付
け部の形状を測定することができる。
【0012】なお、LED(722) …の経度方向の配列を
緻密するなどして、図8に示すようにはんだ付け部表面
を細かく照射して各点での勾配を算出しておけば、Θ
(x,y)は略連続的な関数となり、通常の数学的演算
によって、形状を示す式(2)z=f(x,y)は求ま
る。しかしながら、効率上、勾配Θのサンプリングは図
9に示すように疎らにしか行わないのが実情である。そ
こで、はんだは溶融状態から凝固して連続的に変化する
滑らかな形状を維持したものであることを勘案して、サ
ンプリング点Θ1 ,Θ2 …から近似式を求めることにな
るが、実際にはこの近似式は式(2) と同等の精度と考え
ることができる。
緻密するなどして、図8に示すようにはんだ付け部表面
を細かく照射して各点での勾配を算出しておけば、Θ
(x,y)は略連続的な関数となり、通常の数学的演算
によって、形状を示す式(2)z=f(x,y)は求ま
る。しかしながら、効率上、勾配Θのサンプリングは図
9に示すように疎らにしか行わないのが実情である。そ
こで、はんだは溶融状態から凝固して連続的に変化する
滑らかな形状を維持したものであることを勘案して、サ
ンプリング点Θ1 ,Θ2 …から近似式を求めることにな
るが、実際にはこの近似式は式(2) と同等の精度と考え
ることができる。
【0013】なお、LED(722) …は、測定対象物の寸
法に対して十分離れている方が測定面への入射角θの誤
差が少なくなって好ましい。但し、十分離れていなくて
も誤差が許容範囲内であれば、光源の位置,大きさ,測
定対象物との距離に基づいて計算上で補正することは可
能である。
法に対して十分離れている方が測定面への入射角θの誤
差が少なくなって好ましい。但し、十分離れていなくて
も誤差が許容範囲内であれば、光源の位置,大きさ,測
定対象物との距離に基づいて計算上で補正することは可
能である。
【0014】また、LED(722) …が点光源に近いほ
ど、理想的にその反射面の勾配Θを求めることができ
る。しかしながら、点光源は製造技術面でもコスト面で
も実用的でなく、実際のLED(722) …には指向性があ
り所定の面積を有するスポット光となっている。このL
ED(722) …の指向性のために、計算上の勾配Θの部分
の他にその近傍も正反射することになる。ここで、入射
光の広がりに起因する勾配Θの誤差をαとおくと、式
(1) は下式(3) のようになる。 Θi = 90°−(θi +φj )/2 ± α (3)
ど、理想的にその反射面の勾配Θを求めることができ
る。しかしながら、点光源は製造技術面でもコスト面で
も実用的でなく、実際のLED(722) …には指向性があ
り所定の面積を有するスポット光となっている。このL
ED(722) …の指向性のために、計算上の勾配Θの部分
の他にその近傍も正反射することになる。ここで、入射
光の広がりに起因する勾配Θの誤差をαとおくと、式
(1) は下式(3) のようになる。 Θi = 90°−(θi +φj )/2 ± α (3)
【0015】この幅αは、光源自身の大きさの他に、測
定対象物までの相対距離,ITVカメラ(731) の受光素
子の感度や2値化レベルにも影響される。この場合もα
が許容範囲内であれば計算上補正は可能である。以下、
このαの形状測定への影響を、図10を用いて考察してみ
る。
定対象物までの相対距離,ITVカメラ(731) の受光素
子の感度や2値化レベルにも影響される。この場合もα
が許容範囲内であれば計算上補正は可能である。以下、
このαの形状測定への影響を、図10を用いて考察してみ
る。
【0016】実装基板(100) がステージ部(710) 上に水
平に載置され、その電子部品のリード線に施されたはん
だ付け部をその鉛直上方に設置されたITVカメラ(73
1)で撮像しており、誤差の幅α=5°とする。まず、緯
度が30°のLED(722) を点灯させた場合、図10に示す
はんだ付け部のうちAの部分が正反射する。Aの勾配Θ
30。は式(3) により、 Θ30。 = 90°−(90°+30°)/2 ± 5° = 30° ± 5° すなわち25°乃至35°となる。また、同一経度上で緯度
が50°のLED(722) を点灯させた場合、正反射した部
分Bの勾配Θ50。は、 Θ50。 = 90°−(90°+50°)/2 ± 5° = 20° ± 5° すなわち15°乃至25°となる。さらに、同一経度上で緯
度が70°のLED(722)を点灯させた場合、正反射した
部分Cの勾配Θ70。は、 Θ70。 = 90°−(90°+70°)/2 ± 5° = 10° ± 5°
平に載置され、その電子部品のリード線に施されたはん
だ付け部をその鉛直上方に設置されたITVカメラ(73
1)で撮像しており、誤差の幅α=5°とする。まず、緯
度が30°のLED(722) を点灯させた場合、図10に示す
はんだ付け部のうちAの部分が正反射する。Aの勾配Θ
30。は式(3) により、 Θ30。 = 90°−(90°+30°)/2 ± 5° = 30° ± 5° すなわち25°乃至35°となる。また、同一経度上で緯度
が50°のLED(722) を点灯させた場合、正反射した部
分Bの勾配Θ50。は、 Θ50。 = 90°−(90°+50°)/2 ± 5° = 20° ± 5° すなわち15°乃至25°となる。さらに、同一経度上で緯
度が70°のLED(722)を点灯させた場合、正反射した
部分Cの勾配Θ70。は、 Θ70。 = 90°−(90°+70°)/2 ± 5° = 10° ± 5°
【0017】すなわち5°乃至15°となる。そして、
A,B,Cはいずれも面積を有しており、隣接するもの
同士はその一部分AB,BCで重なり合っている。これ
ら重なり合う部分は2つの勾配情報を有するものであ
り、ABは勾配が25°、BCは勾配が15°と推定するこ
とができる。このように面光源の大きさを利用すればサ
ンプリング点を増加させることと同様の効果を得ること
ができる。
A,B,Cはいずれも面積を有しており、隣接するもの
同士はその一部分AB,BCで重なり合っている。これ
ら重なり合う部分は2つの勾配情報を有するものであ
り、ABは勾配が25°、BCは勾配が15°と推定するこ
とができる。このように面光源の大きさを利用すればサ
ンプリング点を増加させることと同様の効果を得ること
ができる。
【0018】はんだ付け部の形状測定は、前述の通り、
サンプリングされた勾配Θi …に基づいて近似計算によ
って求める。以下この具体的な方法について図11乃至図
13を用いて説明する。
サンプリングされた勾配Θi …に基づいて近似計算によ
って求める。以下この具体的な方法について図11乃至図
13を用いて説明する。
【0019】図11のSは、リード線Qに施されたはんだ
付け部であり、これを同一経線上に配設されたLED(7
22) …を高緯度の方から順次点灯させたときの各々の正
反射部分A,B,C…を同一図面上に重ね合せて描いて
いる。はんだ付け部の概形は、はんだと金属との濡れ性
のため、リード線Qの突出方向に沿って伸びるアーチ形
状をしておりリード線Qの先端部に近づくほど傾斜が緩
やかになっている。ここで、各正反射部分A,B,C…
の重心をそれぞれg1 ,g2 ,g3 …とし、上述の画像
処理をして得た各正反射部分の勾配をそれぞれΘ1 ,Θ
2 ,Θ3 …とし、また、リードQの先端ではんだSと基
板との境界をg0 とする。ここで、隣接する重心間g0
g1 ,g1 g2 ,g2 g3 …の中点をそれぞれC0 ,C
1 ,C2 …とおき、C0 C1 ,C1 C2 ,C2 C3 …間
の距離をそれぞれL1 ,L2 ,L3 …とおく。すると、
C1 ,C2 それぞれの点におけるはんだ表面の高さ
z1,z2 はそれぞれ下式(4) ,(5) によって算出され
る。 z1 = L1 ×tan θ1 (4) z2 = L2 ×tan θ2 + z1 (5) したがって、同様の近似計算を繰り返すことによって、
はんだ表面Ci 点でのzi は
付け部であり、これを同一経線上に配設されたLED(7
22) …を高緯度の方から順次点灯させたときの各々の正
反射部分A,B,C…を同一図面上に重ね合せて描いて
いる。はんだ付け部の概形は、はんだと金属との濡れ性
のため、リード線Qの突出方向に沿って伸びるアーチ形
状をしておりリード線Qの先端部に近づくほど傾斜が緩
やかになっている。ここで、各正反射部分A,B,C…
の重心をそれぞれg1 ,g2 ,g3 …とし、上述の画像
処理をして得た各正反射部分の勾配をそれぞれΘ1 ,Θ
2 ,Θ3 …とし、また、リードQの先端ではんだSと基
板との境界をg0 とする。ここで、隣接する重心間g0
g1 ,g1 g2 ,g2 g3 …の中点をそれぞれC0 ,C
1 ,C2 …とおき、C0 C1 ,C1 C2 ,C2 C3 …間
の距離をそれぞれL1 ,L2 ,L3 …とおく。すると、
C1 ,C2 それぞれの点におけるはんだ表面の高さ
z1,z2 はそれぞれ下式(4) ,(5) によって算出され
る。 z1 = L1 ×tan θ1 (4) z2 = L2 ×tan θ2 + z1 (5) したがって、同様の近似計算を繰り返すことによって、
はんだ表面Ci 点でのzi は
【0020】
【数1】 であることが導き出される。このようにして求めた点z
1 ,z2 …を3次元画面上にプロットして隣合う点を直
線で結べば、図12に示すようにはんだ付け部分Sの断面
概形が描き出される。また、別の経線上に配設されたL
ED(722) …を経度ごとに順次点灯させて同様に各点の
高さを算出し、これらを同一座標上にプロットすると、
図13に示すようにはんだ付け部分Sの3次元形状を描き
出すことができる。
1 ,z2 …を3次元画面上にプロットして隣合う点を直
線で結べば、図12に示すようにはんだ付け部分Sの断面
概形が描き出される。また、別の経線上に配設されたL
ED(722) …を経度ごとに順次点灯させて同様に各点の
高さを算出し、これらを同一座標上にプロットすると、
図13に示すようにはんだ付け部分Sの3次元形状を描き
出すことができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実装基
板上には、異物や凹凸,残留フラックス,配線パターン
など、はんだ付け部以外にも光沢を有する箇所がある。
カメラはこれらからの散乱反射光も撮像してしまい誤認
識の原因となっていた。
板上には、異物や凹凸,残留フラックス,配線パターン
など、はんだ付け部以外にも光沢を有する箇所がある。
カメラはこれらからの散乱反射光も撮像してしまい誤認
識の原因となっていた。
【0022】また、通常は測定対象物の形状・寸法は不
明であるから、ITVカメラでは余裕を持って大きめの
領域を撮像するようにしていた。したがって、不要な情
報を多く含んだ画像データを処理しており、効率的でな
かった。
明であるから、ITVカメラでは余裕を持って大きめの
領域を撮像するようにしていた。したがって、不要な情
報を多く含んだ画像データを処理しており、効率的でな
かった。
【0023】また、実際に用いられる光源は点光源では
なく指向性を有するLEDのため、はんだ付け部の正反
射面はその光線の広がりに応じた面積を有するものであ
った。すなわち、光の入射角とITVカメラが見下ろす
角と正反射面の傾斜角の間には、式(3) に示すαのよう
な不明な因子が含まれているため、画像処理が複雑なも
のとなっていた。
なく指向性を有するLEDのため、はんだ付け部の正反
射面はその光線の広がりに応じた面積を有するものであ
った。すなわち、光の入射角とITVカメラが見下ろす
角と正反射面の傾斜角の間には、式(3) に示すαのよう
な不明な因子が含まれているため、画像処理が複雑なも
のとなっていた。
【0024】また、LEDを半球上の支持部材の内周に
緯度方向に配列している。したがって、緯度に応じて円
周が短くなり配設するLEDの個数も少なくなり、照明
むらを起こしていた。また、高緯度のLEDを点灯させ
た場合、実装基板表面を照らす割合が高くなり、ノイズ
となる散乱反射光も増大していた。
緯度方向に配列している。したがって、緯度に応じて円
周が短くなり配設するLEDの個数も少なくなり、照明
むらを起こしていた。また、高緯度のLEDを点灯させ
た場合、実装基板表面を照らす割合が高くなり、ノイズ
となる散乱反射光も増大していた。
【0025】そこで、本発明は、ノイズ光の影響や緯度
ごとのLEDの点灯のための起こる照明むらの影響を軽
減し、簡易かつ高信頼度の形状測定方法を提供すること
を目的とする。 [発明の構成]
ごとのLEDの点灯のための起こる照明むらの影響を軽
減し、簡易かつ高信頼度の形状測定方法を提供すること
を目的とする。 [発明の構成]
【0026】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は上記解
決課題を参酌してなされたものであり、測定対象物に対
し所定角度ごとに照明する照明工程と、照明された測定
対象物からの反射光を撮像して画像信号を出力する撮像
工程と、画像データ同士を引き算処理して共通の画像情
報を消去した第1の画像データを作成する第1の演算工
程と、前記第1の画像データに基づいて測定対象物の形
状を測定する第2の演算工程とを具備することを特徴と
する形状測定方法である。
決課題を参酌してなされたものであり、測定対象物に対
し所定角度ごとに照明する照明工程と、照明された測定
対象物からの反射光を撮像して画像信号を出力する撮像
工程と、画像データ同士を引き算処理して共通の画像情
報を消去した第1の画像データを作成する第1の演算工
程と、前記第1の画像データに基づいて測定対象物の形
状を測定する第2の演算工程とを具備することを特徴と
する形状測定方法である。
【0027】また、本発明は、測定対象物に対し所定角
度ごとに照明する照明工程と、照明された測定対象物か
らの反射光を撮像して画像信号を出力する撮像工程と、
画像データ同士を引き算処理して共通の画像情報を消去
した第1の画像データを作成する第1の演算工程と、前
記第1の画像データ同士を引き算処理して共通の画像情
報を消去した第2の画像データを作成する第2の演算工
程と、前記第2の画像データに基づいて測定対象物の形
状を測定する第3の演算工程とを具備することを特徴と
する形状測定方法である。
度ごとに照明する照明工程と、照明された測定対象物か
らの反射光を撮像して画像信号を出力する撮像工程と、
画像データ同士を引き算処理して共通の画像情報を消去
した第1の画像データを作成する第1の演算工程と、前
記第1の画像データ同士を引き算処理して共通の画像情
報を消去した第2の画像データを作成する第2の演算工
程と、前記第2の画像データに基づいて測定対象物の形
状を測定する第3の演算工程とを具備することを特徴と
する形状測定方法である。
【0028】また、本発明は、測定対象物を載置する載
置台と、前記測定対象物に対して複数の角度から照明す
る照明部と、照明された前記測定対象物を撮像して撮像
画像データを出力する撮像部と、画像データを記憶する
記憶手段と、撮像画像データ同士を引き算して共通の画
像情報を消去する引き算手段と、画像データを演算処理
して測定対象物の形状を算出する演算手段とを具備する
ことを特徴とする形状測定装置である。
置台と、前記測定対象物に対して複数の角度から照明す
る照明部と、照明された前記測定対象物を撮像して撮像
画像データを出力する撮像部と、画像データを記憶する
記憶手段と、撮像画像データ同士を引き算して共通の画
像情報を消去する引き算手段と、画像データを演算処理
して測定対象物の形状を算出する演算手段とを具備する
ことを特徴とする形状測定装置である。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本実施例に係る形状測定装置の構成を示
す図である。
する。図1は、本実施例に係る形状測定装置の構成を示
す図である。
【0030】この形状測定装置は、実装基板(100) を載
置するステージ部と、載置された実装基板(100) 上の測
定領域を照明する照明部(120) と、測定領域からの反射
光を撮像して画像信号S1を出力する撮像部と、入力し
た画像信号S1を画像処理するとともに装置全体の動作
を統御する演算制御部(140) とを備えている。
置するステージ部と、載置された実装基板(100) 上の測
定領域を照明する照明部(120) と、測定領域からの反射
光を撮像して画像信号S1を出力する撮像部と、入力し
た画像信号S1を画像処理するとともに装置全体の動作
を統御する演算制御部(140) とを備えている。
【0031】ステージ部は、真空吸引などによって実装
基板(100) を所定の位置に載置する載置台(111) と、こ
の載置台(111) を面内方向(XY方向)に駆動変位させ
るXYテーブル(112) とを備えており、実装基板(100)
上の任意のはんだ付け部(101) を所定位置に位置決めで
きるようになっている。
基板(100) を所定の位置に載置する載置台(111) と、こ
の載置台(111) を面内方向(XY方向)に駆動変位させ
るXYテーブル(112) とを備えており、実装基板(100)
上の任意のはんだ付け部(101) を所定位置に位置決めで
きるようになっている。
【0032】照明部(120) は、外乱光を遮る中空半球状
の支持部材(121) と、支持部材(121) の経度方向に10
°ごとおよび緯度方向に5°ごとに規則正しく半球の内
側向きに配設された複数のLED(122) …とを備えてお
り、支持部材(121) の開口部が上述のステージ部(110)
と対向するように支柱(150) にて支持固定されている。
各LED(122) …は、その光軸が支持部材(121) のなす
半球の中心を向くように設置されており、各々の点灯は
演算制御部(140) によって司られ、例えば同一緯度上に
ある1列のLED(122) …を経線方向に順次点灯させる
ことができるようになっている。また、照明部(120) の
載置台(111) からの高さ(Z位置)は、支柱(150) によ
って自在に調整できるようになっている。なお、光源
は、指向性が小さく色むらの少ないものであればよく、
LEDに限定されるものではない。また、経度方向に1
0°,緯度方向に5°なるLEDの配列の間隔は説明の
便宜上のものであり、これに限定されない。
の支持部材(121) と、支持部材(121) の経度方向に10
°ごとおよび緯度方向に5°ごとに規則正しく半球の内
側向きに配設された複数のLED(122) …とを備えてお
り、支持部材(121) の開口部が上述のステージ部(110)
と対向するように支柱(150) にて支持固定されている。
各LED(122) …は、その光軸が支持部材(121) のなす
半球の中心を向くように設置されており、各々の点灯は
演算制御部(140) によって司られ、例えば同一緯度上に
ある1列のLED(122) …を経線方向に順次点灯させる
ことができるようになっている。また、照明部(120) の
載置台(111) からの高さ(Z位置)は、支柱(150) によ
って自在に調整できるようになっている。なお、光源
は、指向性が小さく色むらの少ないものであればよく、
LEDに限定されるものではない。また、経度方向に1
0°,緯度方向に5°なるLEDの配列の間隔は説明の
便宜上のものであり、これに限定されない。
【0033】撮像部は、例えばITVカメラ(131) など
からなり、撮像画像の明るさに応じた画像信号S1を出
力するようになっている。図1においてITVカメラ(1
31) は、支持部材(121) の頂点に設けられたか透過孔か
らその内部を鉛直下方に撮像できるように支柱(150) に
よって支持固定されている。すなわち、ITVカメラ(1
31) は、任意のLED(122) …を点灯させた際には、は
んだ付け部(101) などの光沢面に照射されて鉛直上方に
正反射した光を撮像するようになっている。また、IT
Vカメラ(131) の撮像面の手前には拡大レンズ系(図示
しない)が配設されており、撮像領域を任意にズームア
ップさせることができるようになっている。なお、撮像
部は必ずしも支持部材(121) の頂点から実装基板(100)
を撮像するものに限定されず、支持部材(121) のなす球
面の任意の位置に透過孔を設けてそこから撮像するよう
にしてもよい。また、撮像範囲に死角をなくすために、
図3に示すように複数の位置から撮像するようにしても
よい。また、図1ではLEDの配設位置とITVカメラ
の透過孔とを違えているが、ハーフミラーを用いて落射
照明型にしてもよい。また、LED(122) を支持部材(1
21) で固設するのではなく、特願平4−101252号
に示すように支持部材を回転させるなどしてLED(12
2) を移動させるようにしてもよい。
からなり、撮像画像の明るさに応じた画像信号S1を出
力するようになっている。図1においてITVカメラ(1
31) は、支持部材(121) の頂点に設けられたか透過孔か
らその内部を鉛直下方に撮像できるように支柱(150) に
よって支持固定されている。すなわち、ITVカメラ(1
31) は、任意のLED(122) …を点灯させた際には、は
んだ付け部(101) などの光沢面に照射されて鉛直上方に
正反射した光を撮像するようになっている。また、IT
Vカメラ(131) の撮像面の手前には拡大レンズ系(図示
しない)が配設されており、撮像領域を任意にズームア
ップさせることができるようになっている。なお、撮像
部は必ずしも支持部材(121) の頂点から実装基板(100)
を撮像するものに限定されず、支持部材(121) のなす球
面の任意の位置に透過孔を設けてそこから撮像するよう
にしてもよい。また、撮像範囲に死角をなくすために、
図3に示すように複数の位置から撮像するようにしても
よい。また、図1ではLEDの配設位置とITVカメラ
の透過孔とを違えているが、ハーフミラーを用いて落射
照明型にしてもよい。また、LED(122) を支持部材(1
21) で固設するのではなく、特願平4−101252号
に示すように支持部材を回転させるなどしてLED(12
2) を移動させるようにしてもよい。
【0034】演算制御部(140) は、各部に電気的に接続
されており、撮像部から入力された画像信号S1を画像
処理する画像処理装置(141) と、各部の動作を制御する
制御装置(147) とを備えている。
されており、撮像部から入力された画像信号S1を画像
処理する画像処理装置(141) と、各部の動作を制御する
制御装置(147) とを備えている。
【0035】画像処理装置(141) は、入力した画像信号
S1を増幅する増幅回路(142) と、増幅された画像信号
S2をアナログ−デジタル変換(以下、A/D変換とす
る。)してデジタル画像信号S3を出力するA/D変換
回路(143) と、デジタル画像信号S3を画像データとし
て一時記憶する画像メモリ(144) と、画像データ同士を
比較演算する演算回路(145) と、演算回路(145) からの
出力に応じて測定対象物の形状を測定する測定回路(14
6) とを備えている。
S1を増幅する増幅回路(142) と、増幅された画像信号
S2をアナログ−デジタル変換(以下、A/D変換とす
る。)してデジタル画像信号S3を出力するA/D変換
回路(143) と、デジタル画像信号S3を画像データとし
て一時記憶する画像メモリ(144) と、画像データ同士を
比較演算する演算回路(145) と、演算回路(145) からの
出力に応じて測定対象物の形状を測定する測定回路(14
6) とを備えている。
【0036】画像メモリ(144) は、1回のLED(122)
…の点灯によって取込まれた画像信号を1つの画像デー
タとして順次所定のアドレスに記憶するようになってい
る。しかして、これらの画像データは、図2の(a) ,
(b) ,(c) に示すように、撮らえた画像領域の明るさに
応じた階調を有する画像情報を構成している。
…の点灯によって取込まれた画像信号を1つの画像デー
タとして順次所定のアドレスに記憶するようになってい
る。しかして、これらの画像データは、図2の(a) ,
(b) ,(c) に示すように、撮らえた画像領域の明るさに
応じた階調を有する画像情報を構成している。
【0037】演算回路(145) は、画像メモリ(144) に一
時記憶されている2つの画像データを読み出して、これ
らを引き算処理して両画像データに共通するイメージを
消去したり、これらを加算処理して両画像データを合成
することができるようになっている。例えば、図2の
(b) から同図(a) を引き算処理した画像データは同図
(b')となり、同様に図2(c) から同図(a) を引き算処理
した画像データは同図(c')となる。また、同図(b')と
(c')とを加算処理した画像データは同図(d) のようにな
る。図2(d) に示す画像データは、同一緯度上に並んだ
LED(122) …の列ごとに順次点灯させて得た画像情報
であり、そのパターンの形状や寸法は測定対象物の形状
を反映したものとなっている。測定回路(146) は、引き
算処理・加算処理して得た1個または複数の画像データ
に基づいて測定対象物の形状を算出するようになってい
る。
時記憶されている2つの画像データを読み出して、これ
らを引き算処理して両画像データに共通するイメージを
消去したり、これらを加算処理して両画像データを合成
することができるようになっている。例えば、図2の
(b) から同図(a) を引き算処理した画像データは同図
(b')となり、同様に図2(c) から同図(a) を引き算処理
した画像データは同図(c')となる。また、同図(b')と
(c')とを加算処理した画像データは同図(d) のようにな
る。図2(d) に示す画像データは、同一緯度上に並んだ
LED(122) …の列ごとに順次点灯させて得た画像情報
であり、そのパターンの形状や寸法は測定対象物の形状
を反映したものとなっている。測定回路(146) は、引き
算処理・加算処理して得た1個または複数の画像データ
に基づいて測定対象物の形状を算出するようになってい
る。
【0038】制御装置(147) は、各LED(122) …の点
滅を制御する点灯制御回路(148)と、ステージ部に内蔵
されたXYテーブルの駆動変位を制御するXYテーブル
駆動制御回路(149) とを備えている。
滅を制御する点灯制御回路(148)と、ステージ部に内蔵
されたXYテーブルの駆動変位を制御するXYテーブル
駆動制御回路(149) とを備えている。
【0039】点灯制御回路(148) は、支持部材(121) に
規則的に配設されたLED(122)…の点灯順序を決定す
ることができ、例えば同一緯度上に配設されたLED(1
22) …を一斉に点灯させ、また緯度ごとに順次点灯・消
滅させることができるようになっている。
規則的に配設されたLED(122)…の点灯順序を決定す
ることができ、例えば同一緯度上に配設されたLED(1
22) …を一斉に点灯させ、また緯度ごとに順次点灯・消
滅させることができるようになっている。
【0040】XY駆動制御回路(149) は、XYテーブル
(112) によって載置された実装基板(100) を面内方向に
移動させることができ、測定対象となるはんだ付け部が
ITVカメラ(131) の撮像領域内の中央になるよう変位
させることができるようになっている。
(112) によって載置された実装基板(100) を面内方向に
移動させることができ、測定対象となるはんだ付け部が
ITVカメラ(131) の撮像領域内の中央になるよう変位
させることができるようになっている。
【0041】また、制御装置(147) は、撮像部の拡大レ
ンズ系にも電気的に接続されており、これにズームアッ
プ指令を発してITVカメラ(131) の撮像領域の大きさ
を設定できるようになっている。
ンズ系にも電気的に接続されており、これにズームアッ
プ指令を発してITVカメラ(131) の撮像領域の大きさ
を設定できるようになっている。
【0042】なお、本実施例においては、演算制御部(1
40) にはCRTディスプレイやプリンタなどの表示部(1
61) と、コンソールなどの入力部(162) を備えており、
ITVカメラ(131) の撮らえた画像を表示しまた形状測
定結果を出力できるとともに、外部から指示を与えるこ
とができるようになっている。次に、この形状測定装置
を用いた形状測定方法について説明する。
40) にはCRTディスプレイやプリンタなどの表示部(1
61) と、コンソールなどの入力部(162) を備えており、
ITVカメラ(131) の撮らえた画像を表示しまた形状測
定結果を出力できるとともに、外部から指示を与えるこ
とができるようになっている。次に、この形状測定装置
を用いた形状測定方法について説明する。
【0043】まず、実装基板(100) をステージ部(110)
上の所定のXY位置に載置し、支持部材(121) の赤道面
が実装基板(100) 表面と略一致するように支持部材(12
1)の高さを調整する。
上の所定のXY位置に載置し、支持部材(121) の赤道面
が実装基板(100) 表面と略一致するように支持部材(12
1)の高さを調整する。
【0044】XY駆動制御回路(149) は駆動制御信号を
発して、実装基板(100) の載置位置の情報に基づいて測
定すべきはんだ付け部が撮像領域の中央に位置するよう
にXYテーブル(112) を駆動させる。点灯制御回路(14
8) は、同一緯度上に1列に並んだLED(122) …ごと
に冗談から順次点灯させるように点灯制御信号を発す
る。
発して、実装基板(100) の載置位置の情報に基づいて測
定すべきはんだ付け部が撮像領域の中央に位置するよう
にXYテーブル(112) を駆動させる。点灯制御回路(14
8) は、同一緯度上に1列に並んだLED(122) …ごと
に冗談から順次点灯させるように点灯制御信号を発す
る。
【0045】しかして、ITVカメラ(131) には、はん
だ付け部からの正反射光や配線パターンなどからの散乱
反射光が入射する。図2に、1列に並んだLED(122)
を各緯度ごとに点灯させたときの撮像画像を示す。すな
わち、同図(a) ,(b) ,(c) はそれぞれ緯度85°,80°
および75°上に並んだLED(122) …を各列ごとに一斉
に点灯させた場合の撮像画像である。ITVカメラ(13
1) は、各列のLED(122) …の点灯に同期してこれら
の反射光を撮像して、その明るさに応じた画像信号S1
を出力する。増幅回路(142) は画像信号S1を入力して
これを増幅し、A/D変換回路(143) は増幅された画像
信号S2を入力してデジタル画像信号S3を出力する。
だ付け部からの正反射光や配線パターンなどからの散乱
反射光が入射する。図2に、1列に並んだLED(122)
を各緯度ごとに点灯させたときの撮像画像を示す。すな
わち、同図(a) ,(b) ,(c) はそれぞれ緯度85°,80°
および75°上に並んだLED(122) …を各列ごとに一斉
に点灯させた場合の撮像画像である。ITVカメラ(13
1) は、各列のLED(122) …の点灯に同期してこれら
の反射光を撮像して、その明るさに応じた画像信号S1
を出力する。増幅回路(142) は画像信号S1を入力して
これを増幅し、A/D変換回路(143) は増幅された画像
信号S2を入力してデジタル画像信号S3を出力する。
【0046】画像メモリ(144) は、各列のLED(122)
…の点灯によって取込まれた各デジタル画像信号S3を
画像データとして所定のアドレスに記憶保持する。例え
ば、緯度85°,80°および30°上のLED(122) …を各
列ごとに一斉に点灯させて得た各画像データG85。,G
80。,G30。はそれぞれ図2(a) ,(b) ,(c) と同様の
パターンのものである。
…の点灯によって取込まれた各デジタル画像信号S3を
画像データとして所定のアドレスに記憶保持する。例え
ば、緯度85°,80°および30°上のLED(122) …を各
列ごとに一斉に点灯させて得た各画像データG85。,G
80。,G30。はそれぞれ図2(a) ,(b) ,(c) と同様の
パターンのものである。
【0047】ここで、最上段の緯度85°上に並んだLE
D(122) …を一斉に点灯させた場合を考える。はんだ付
け部の適正な形状は、図8や図9に示す通りアーチ形状
をなしてリード先端部にいくほど傾斜角は緩やかになっ
ているものとする。その表面上からは、鉛直上方からφ
=90°で見下ろすITVカメラ(131) との間で式(1) を
満たすような傾斜角Θ85。となる部分は極めて狭いこと
が容易に推察される。したがって、この場合ITVカメ
ラ(131) は、はんだ付け部(101) からの正反射光はほと
んど受光せずに、実装基板(100) 表面上の異物や残留フ
ラックス、配線パターンなどからの散乱反射光を撮像す
る場合がある。よって、図2(a) に示す画像データ
G85。内の明るい部分Naはこれら散乱反射光によるも
のである。また、緯度80°上に並んだLED(122) …を
一斉に点灯させた場合、はんだ付け部表面のうち式(1)
を満たす傾斜角Θ80。=5°付近の部分が緯度方向に沿
って帯状をなして正反射するとともに、実装基板(100)
表面も乱反射する。したがって、図2(b) に示す画像デ
ータG80。は、正反射光による明部Bと散乱反射光によ
る明部Nbとからなる。以下、図2(c) に示す画像デー
タG30。…もはんだ付け部からの正反射光による明部C
…と、実装基板(100) 表面からの散乱反射光による明部
Nc…とからなっている。
D(122) …を一斉に点灯させた場合を考える。はんだ付
け部の適正な形状は、図8や図9に示す通りアーチ形状
をなしてリード先端部にいくほど傾斜角は緩やかになっ
ているものとする。その表面上からは、鉛直上方からφ
=90°で見下ろすITVカメラ(131) との間で式(1) を
満たすような傾斜角Θ85。となる部分は極めて狭いこと
が容易に推察される。したがって、この場合ITVカメ
ラ(131) は、はんだ付け部(101) からの正反射光はほと
んど受光せずに、実装基板(100) 表面上の異物や残留フ
ラックス、配線パターンなどからの散乱反射光を撮像す
る場合がある。よって、図2(a) に示す画像データ
G85。内の明るい部分Naはこれら散乱反射光によるも
のである。また、緯度80°上に並んだLED(122) …を
一斉に点灯させた場合、はんだ付け部表面のうち式(1)
を満たす傾斜角Θ80。=5°付近の部分が緯度方向に沿
って帯状をなして正反射するとともに、実装基板(100)
表面も乱反射する。したがって、図2(b) に示す画像デ
ータG80。は、正反射光による明部Bと散乱反射光によ
る明部Nbとからなる。以下、図2(c) に示す画像デー
タG30。…もはんだ付け部からの正反射光による明部C
…と、実装基板(100) 表面からの散乱反射光による明部
Nc…とからなっている。
【0048】演算回路(145) は、画像メモリ(144) から
まず画像データG85。とG80。を読み出す。G85。およ
びG80。内には、上述の通りそれぞれ実装基板(100) 表
面からの散乱光によるイメージNa,Nbを含んでい
る。これらNa,Nbは両画像データに共通するイメー
ジであるとともにはんだ付け部の形状とは関係のない不
要の情報である。そこで、演算回路(145) では、G80。
−G85。という引き算処理を行い、両画像データに含ま
れる共通のイメージを消去することによって、Na,N
bなる不要の情報を取り除き、図2(b')に示す画像デー
タを作成する。次に、演算回路(145) は、画像メモリ(1
44) から画像データG30。を読み出して、G30。−
G85。という引き算処理を行い、図2(c')に示すような
不要の情報を取り除いた画像データを作成する。さらに
演算回路(145) は、順次画像データG20。,G10。…に
ついても同様に引き算処理を行って、不要の情報を取り
除いた画像データG20。−G85。,G10。−G85。…を
作成する。また、ITVカメラ(131) の分解能や画像信
号のなまり、LED(122) …の指向性のために、各緯度
上のLED(122) …による正反射面間に重なり部分を生
ずることがある。この場合は、例えばG80。−G85。と
G30。−G85。、G30。−G85。とG20。−G85。のよ
うに隣接する画像データ同士を引き算処理しあって、不
要となる正反射面を消去するとともにパターンB,C…
の輪郭を鮮明にする。
まず画像データG85。とG80。を読み出す。G85。およ
びG80。内には、上述の通りそれぞれ実装基板(100) 表
面からの散乱光によるイメージNa,Nbを含んでい
る。これらNa,Nbは両画像データに共通するイメー
ジであるとともにはんだ付け部の形状とは関係のない不
要の情報である。そこで、演算回路(145) では、G80。
−G85。という引き算処理を行い、両画像データに含ま
れる共通のイメージを消去することによって、Na,N
bなる不要の情報を取り除き、図2(b')に示す画像デー
タを作成する。次に、演算回路(145) は、画像メモリ(1
44) から画像データG30。を読み出して、G30。−
G85。という引き算処理を行い、図2(c')に示すような
不要の情報を取り除いた画像データを作成する。さらに
演算回路(145) は、順次画像データG20。,G10。…に
ついても同様に引き算処理を行って、不要の情報を取り
除いた画像データG20。−G85。,G10。−G85。…を
作成する。また、ITVカメラ(131) の分解能や画像信
号のなまり、LED(122) …の指向性のために、各緯度
上のLED(122) …による正反射面間に重なり部分を生
ずることがある。この場合は、例えばG80。−G85。と
G30。−G85。、G30。−G85。とG20。−G85。のよ
うに隣接する画像データ同士を引き算処理しあって、不
要となる正反射面を消去するとともにパターンB,C…
の輪郭を鮮明にする。
【0049】次に、演算回路(145) は、上述の手順によ
って得た各画像データG80。−G85。,G30。−
G85。,G20。−G80。…を加算処理して、これらを同
一の画像領域上に重ね合せた画像データΣGを作成す
る。例えば、画像データG80。−G85。とG30。−
G85。についてのみ加算処理を行った場合、ΣGは図2
(d) のようになる。このΣGのパターンははんだ付け部
の形状を反映したものとなっている。すなわち、ΣG内
の明部B,C…の面積,形状,間隔によって表面の凹凸
やその緩急を知ることができる。測定回路(146) は、前
述の従来の技術と同様の手順により、ΣGに基づいては
んだ付け部の形状測定や形状不良判定を行う。
って得た各画像データG80。−G85。,G30。−
G85。,G20。−G80。…を加算処理して、これらを同
一の画像領域上に重ね合せた画像データΣGを作成す
る。例えば、画像データG80。−G85。とG30。−
G85。についてのみ加算処理を行った場合、ΣGは図2
(d) のようになる。このΣGのパターンははんだ付け部
の形状を反映したものとなっている。すなわち、ΣG内
の明部B,C…の面積,形状,間隔によって表面の凹凸
やその緩急を知ることができる。測定回路(146) は、前
述の従来の技術と同様の手順により、ΣGに基づいては
んだ付け部の形状測定や形状不良判定を行う。
【0050】正常なはんだ付け部がリードの先端部にい
くほど傾斜が緩やかとなるアーチ形状をなしている場合
を考える。高緯度のLEDの列を照射させて得た画像デ
ータの明部のパターンのほうが低緯度のLEDのそれよ
りもリード線の先端側にあるべきことが式(1) により容
易に推察される。よって、測定回路(146) は、G80。−
G85。がG30。−G85。よりもリード先端部に近いか否
か、すなわち、ΣG内の明部のパターンが点灯したLE
D(122) …の緯度の順にしたがって整列しているか否か
を判別することによって、はんだ付け部形状の凹凸に係
る情報を得て、容易にはんだ付けの不良を判別すること
ができる。
くほど傾斜が緩やかとなるアーチ形状をなしている場合
を考える。高緯度のLEDの列を照射させて得た画像デ
ータの明部のパターンのほうが低緯度のLEDのそれよ
りもリード線の先端側にあるべきことが式(1) により容
易に推察される。よって、測定回路(146) は、G80。−
G85。がG30。−G85。よりもリード先端部に近いか否
か、すなわち、ΣG内の明部のパターンが点灯したLE
D(122) …の緯度の順にしたがって整列しているか否か
を判別することによって、はんだ付け部形状の凹凸に係
る情報を得て、容易にはんだ付けの不良を判別すること
ができる。
【0051】また、ΣG内には測定対象であるはんだ付
け部のみが明部として現れている。そこで、制御装置(1
47) は、図2(d) の破線で囲む部分Zを検査領域として
設定して、ΣGのうちZの大きさまで撮像領域をズーム
アップさせるように撮像部(130) の拡大レンズ系に指令
を発する。しかして、ITVカメラ(131) の画素の多く
ははんだ付け部の撮像に用いられかつ検査対象を効率的
に抽出でき、画像データも不要の情報量が少なくなり、
測定精度が向上する。
け部のみが明部として現れている。そこで、制御装置(1
47) は、図2(d) の破線で囲む部分Zを検査領域として
設定して、ΣGのうちZの大きさまで撮像領域をズーム
アップさせるように撮像部(130) の拡大レンズ系に指令
を発する。しかして、ITVカメラ(131) の画素の多く
ははんだ付け部の撮像に用いられかつ検査対象を効率的
に抽出でき、画像データも不要の情報量が少なくなり、
測定精度が向上する。
【0052】次に、この形状測定装置を用いた別の形状
測定方法について図5および図6を用いて説明する。な
お、便宜上鏡面をなす球体を測定対象として説明する
が、ステージ部に載置し同一緯度に整列したLED(12
2) …を順次点灯させてその反射光をITVカメラ(131)
で撮像する点は上述と同様なので説明を省略する。
測定方法について図5および図6を用いて説明する。な
お、便宜上鏡面をなす球体を測定対象として説明する
が、ステージ部に載置し同一緯度に整列したLED(12
2) …を順次点灯させてその反射光をITVカメラ(131)
で撮像する点は上述と同様なので説明を省略する。
【0053】高緯度、すなわち80。および70。上に整列
配置されたLEDを各々点灯させた場合、式(1) により
それぞれ傾斜がΘ80。=5°±αおよびΘ70。=10°±
αの部分の正反射光がITVカメラ(131) に入射する。
ITVカメラ(131) の撮らえる反射光の画像を横から眺
めるとそれぞれ図5の斜線部に示すG80。,G70。のよ
うになる。前述のように、高緯度では配列されるLED
の個数が少ないため照明むらが起こり、この結果、各反
射領域のエッジは不鮮明になる。また、LEDの指向性
などのために、図5に示すようにG80。とG70。には重
複部分Bが生ずる。また、高緯度のLEDからの照射で
は、球面上の傾斜が緩やかな部分は反射しやすくなり、
ノイズQが生ずる。
配置されたLEDを各々点灯させた場合、式(1) により
それぞれ傾斜がΘ80。=5°±αおよびΘ70。=10°±
αの部分の正反射光がITVカメラ(131) に入射する。
ITVカメラ(131) の撮らえる反射光の画像を横から眺
めるとそれぞれ図5の斜線部に示すG80。,G70。のよ
うになる。前述のように、高緯度では配列されるLED
の個数が少ないため照明むらが起こり、この結果、各反
射領域のエッジは不鮮明になる。また、LEDの指向性
などのために、図5に示すようにG80。とG70。には重
複部分Bが生ずる。また、高緯度のLEDからの照射で
は、球面上の傾斜が緩やかな部分は反射しやすくなり、
ノイズQが生ずる。
【0054】まず、演算回路(145) は引き算処理G70。
−G80。を行う。画像データ上の信号レベルは正の値し
かとらないので、G70。の明部のうちG80。と重複する
部分はすべて消去されて、緯度70°のLEDの点灯のみ
による反射領域Aが抽出される。次に、引き算処理
G70。−Aを行い、G70。とG80。との重複部分Bのみ
を抽出する。さらに、図6に示すように画像データB上
の信号値をX方向およびY方向に投影処理して各軸方向
での明部の周辺分布をとる。ここで、任意の閾値VT を
設定して各々の方向にて2値化処理を行う。すると、B
のXY両方向での輪郭が明確化し、傾斜角Θ80。=5°
±αの画像のノイズQを削除でき、反射領域の先端部分
を検知することができる。これによって、照明むらやノ
イズに影響されることなく、目的となるパターンを抽出
でき、測定対象物の形状を正確に測定することができ
る。なお、測定対象物が球面体でなく電子部品のはんだ
付け部であっても同様の作用により形状を測定すること
が可能である。
−G80。を行う。画像データ上の信号レベルは正の値し
かとらないので、G70。の明部のうちG80。と重複する
部分はすべて消去されて、緯度70°のLEDの点灯のみ
による反射領域Aが抽出される。次に、引き算処理
G70。−Aを行い、G70。とG80。との重複部分Bのみ
を抽出する。さらに、図6に示すように画像データB上
の信号値をX方向およびY方向に投影処理して各軸方向
での明部の周辺分布をとる。ここで、任意の閾値VT を
設定して各々の方向にて2値化処理を行う。すると、B
のXY両方向での輪郭が明確化し、傾斜角Θ80。=5°
±αの画像のノイズQを削除でき、反射領域の先端部分
を検知することができる。これによって、照明むらやノ
イズに影響されることなく、目的となるパターンを抽出
でき、測定対象物の形状を正確に測定することができ
る。なお、測定対象物が球面体でなく電子部品のはんだ
付け部であっても同様の作用により形状を測定すること
が可能である。
【0055】なお、本実施例の作用の説明では、測定対
象となるはんだ付け部が1つの場合しか述べていない
が、これは説明の簡略化のためである。実際に電子部品
のはんだ付け状態を測定する場合は、画面上で複数のリ
ード部分に対してウインドウを設定して、一度にそれぞ
れの形状を測定することができるようになっており、航
測処理が可能である。また、本発明は上記実施例に限定
されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で変形
が可能である。
象となるはんだ付け部が1つの場合しか述べていない
が、これは説明の簡略化のためである。実際に電子部品
のはんだ付け状態を測定する場合は、画面上で複数のリ
ード部分に対してウインドウを設定して、一度にそれぞ
れの形状を測定することができるようになっており、航
測処理が可能である。また、本発明は上記実施例に限定
されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で変形
が可能である。
【0056】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、I
TVカメラの撮らえる画像情報の中から不要な情報を効
果的に除去でき、また効率的に測定対象を抽出すること
ができる。これらの結果、測定精度を飛躍的に向上させ
ることができ、大きな工業的効果が得られる。
TVカメラの撮らえる画像情報の中から不要な情報を効
果的に除去でき、また効率的に測定対象を抽出すること
ができる。これらの結果、測定精度を飛躍的に向上させ
ることができ、大きな工業的効果が得られる。
【図1】本発明の実施例に係る形状測定装置の構成を示
す図である。
す図である。
【図2】取込まれた画像データ(各緯度ごとにLEDを
点灯させたときにITVカメラが撮らえた撮像領域)、
および各画像データの画像処理を示す図である。
点灯させたときにITVカメラが撮らえた撮像領域)、
および各画像データの画像処理を示す図である。
【図3】本発明の実施例に係る形状測定装置の変形例を
示す図である。
示す図である。
【図4】形状測定方法の基本原理を示す図である。
【図5】本発明の実施例に係る形状測定方法を示す図で
ある。
ある。
【図6】本発明の実施例に係る形状測定方法を示す図で
ある。
ある。
【図7】従来の形状測定装置を示す図である。
【図8】従来の形状測定方法を示す図である。
【図9】従来の形状測定方法を示す図である。
【図10】従来の形状測定方法を示す図である。
【図11】従来の形状測定方法を示す図である。
【図12】従来の形状測定方法を示す図である。
【図13】従来の形状測定方法を示す図である。
100…実装基板、110…ステージ部、121…支持
部材、122…LED、131…ITVカメラ、140
…演算制御部、150…支柱。
部材、122…LED、131…ITVカメラ、140
…演算制御部、150…支柱。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福留 裕二 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 測定対象物に対し所定角度ごとに照明す
る照明工程と、照明された測定対象物からの反射光を撮
像して画像信号を出力する撮像工程と、画像データ同士
を引き算処理して共通の画像情報を消去した第1の画像
データを作成する第1の演算工程と、前記第1の画像デ
ータに基づいて測定対象物の形状を測定する第2の演算
工程とを具備することを特徴とする形状測定方法。 - 【請求項2】 測定対象物に対し所定角度ごとに照明す
る照明工程と、照明された測定対象物からの反射光を撮
像して画像信号を出力する撮像工程と、画像データ同士
を引き算処理して共通の画像情報を消去した第1の画像
データを作成する第1の演算工程と、前記第1の画像デ
ータ同士を引き算処理して共通の画像情報を消去した第
2の画像データを作成する第2の演算工程と、前記第2
の画像データに基づいて測定対象物の形状を測定する第
3の演算工程とを具備することを特徴とする形状測定方
法。 - 【請求項3】 測定対象物を載置する載置台と、前記測
定対象物に対して複数の角度から照明する照明部と、照
明された前記測定対象物を撮像して撮像画像データを出
力する撮像部と、画像データを記憶する記憶手段と、撮
像画像データ同士を引き算して共通の画像情報を消去す
る引き算手段と、画像データを演算処理して測定対象物
の形状を算出する演算手段とを具備することを特徴とす
る形状測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17356292A JPH05231837A (ja) | 1991-12-25 | 1992-07-01 | 形状測定方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-342809 | 1991-12-25 | ||
JP34280991 | 1991-12-25 | ||
JP17356292A JPH05231837A (ja) | 1991-12-25 | 1992-07-01 | 形状測定方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05231837A true JPH05231837A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=26495492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17356292A Pending JPH05231837A (ja) | 1991-12-25 | 1992-07-01 | 形状測定方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05231837A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6836568B1 (en) | 1999-01-06 | 2004-12-28 | Sharp Kabushiki Kaisha | Image processing method and apparatus |
JP2010164587A (ja) * | 2001-10-09 | 2010-07-29 | Byk Gardner Gmbh | 測定面を照明するための装置、ならびに物体の視覚的特性を特定するための装置および方法 |
WO2014129082A1 (ja) * | 2013-02-20 | 2014-08-28 | 第一実業ビスウィル株式会社 | 検査装置 |
WO2014196010A1 (ja) * | 2013-06-03 | 2014-12-11 | ヤマハ発動機株式会社 | 外観検査装置 |
JP2015508499A (ja) * | 2012-01-05 | 2015-03-19 | ヘルミー イメージング オーワイ | 光学測定用配置および関連方法 |
JP2015169510A (ja) * | 2014-03-06 | 2015-09-28 | オムロン株式会社 | 検査装置 |
WO2018012699A1 (ko) * | 2016-07-13 | 2018-01-18 | 서장일 | 재질인식 조명 시스템 및 이를 이용한 재질인식 방법 |
JP2018189420A (ja) * | 2017-04-28 | 2018-11-29 | 株式会社イマジオム | 色柄判別プローブ、色柄判別装置 |
JP2019124493A (ja) * | 2018-01-12 | 2019-07-25 | 新電元工業株式会社 | 外観検査装置および外観検査方法 |
KR20200016059A (ko) * | 2018-08-06 | 2020-02-14 | 주식회사 디딤센서 | 조명 시스템 |
-
1992
- 1992-07-01 JP JP17356292A patent/JPH05231837A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7283673B2 (en) | 1999-01-06 | 2007-10-16 | Sharp Kabushiki Kaisha | Image processing method and apparatus |
US6836568B1 (en) | 1999-01-06 | 2004-12-28 | Sharp Kabushiki Kaisha | Image processing method and apparatus |
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JP2014160016A (ja) * | 2013-02-20 | 2014-09-04 | Daiichi Jitsugyo Viswill Co Ltd | 検査装置 |
WO2014196010A1 (ja) * | 2013-06-03 | 2014-12-11 | ヤマハ発動機株式会社 | 外観検査装置 |
JPWO2014196010A1 (ja) * | 2013-06-03 | 2017-02-23 | ヤマハ発動機株式会社 | 外観検査装置 |
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US10161865B2 (en) | 2016-07-13 | 2018-12-25 | Deediim Sensors Inc. | Illumination system for recognizing material and method of recognizing material using the same |
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KR20200016059A (ko) * | 2018-08-06 | 2020-02-14 | 주식회사 디딤센서 | 조명 시스템 |
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