JPH05228316A - プラスチックフィルター - Google Patents
プラスチックフィルターInfo
- Publication number
- JPH05228316A JPH05228316A JP2931392A JP2931392A JPH05228316A JP H05228316 A JPH05228316 A JP H05228316A JP 2931392 A JP2931392 A JP 2931392A JP 2931392 A JP2931392 A JP 2931392A JP H05228316 A JPH05228316 A JP H05228316A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- porous substrate
- powder
- substrate
- vinyl acetate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Filtering Materials (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガス状又は液状の媒体から微細な塵粒子を捕
集分離するためのフィルターを提供する。 【構成】 90〜50wt%の平均分子量が100万以
下の高密度ポリエチレン粉末と、10〜50wt%のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体粉末との混合組成物を焼結
成形して得られる多孔質基体の表面側の気孔に、ポリテ
トラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン
から選ばれた1種、またはこれら2種以上を混合した微
粒子を被着してなるプラスチックフィルター。 【効果】 本発明品は機械的強度に優れていると共に、
圧力損失が小さく、かつ多孔質基体の焼結条件も従来方
法に比較して低温短時間で成形できるのでコスト低減効
果を奏する。
集分離するためのフィルターを提供する。 【構成】 90〜50wt%の平均分子量が100万以
下の高密度ポリエチレン粉末と、10〜50wt%のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体粉末との混合組成物を焼結
成形して得られる多孔質基体の表面側の気孔に、ポリテ
トラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン
から選ばれた1種、またはこれら2種以上を混合した微
粒子を被着してなるプラスチックフィルター。 【効果】 本発明品は機械的強度に優れていると共に、
圧力損失が小さく、かつ多孔質基体の焼結条件も従来方
法に比較して低温短時間で成形できるのでコスト低減効
果を奏する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチックフィルター
に係り、詳しくはガス状または液状の媒体から微細な塵
粒子を分離するためのフィルターに関する。
に係り、詳しくはガス状または液状の媒体から微細な塵
粒子を分離するためのフィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種の媒体、特に空気中から微細
な塵粒子を分離するフィルターとして、プラスチック製
の多孔質基体の表面の気孔に、微粒子状の非粘着性に優
れた充填材料を被着したものが知られている。
な塵粒子を分離するフィルターとして、プラスチック製
の多孔質基体の表面の気孔に、微粒子状の非粘着性に優
れた充填材料を被着したものが知られている。
【0003】上記フィルターは、80〜50wt%の超
高分子量ポリエチレンの粉末を主体とし、これに20〜
50wt%の高密度ポリエチレンの粉末を混合し焼結成
形して得られた多孔質基体に、ポリテトラフルオロエチ
レンの微粒子状充填材を被着してなり、これにより塵粒
子をフィルター表面で捕集するものであるが、上記配合
組成の多孔質基体は引張強度、引張破断点伸び及び衝撃
強度等の機械的強度が十分でなく、また焼結条件も高温
長時間を要し、かつ成形加工性において劣ると共に、こ
の多孔質基体を基にしてフィルターエレメントとして使
用したとき圧力損失が大きいと云う問題がある。
高分子量ポリエチレンの粉末を主体とし、これに20〜
50wt%の高密度ポリエチレンの粉末を混合し焼結成
形して得られた多孔質基体に、ポリテトラフルオロエチ
レンの微粒子状充填材を被着してなり、これにより塵粒
子をフィルター表面で捕集するものであるが、上記配合
組成の多孔質基体は引張強度、引張破断点伸び及び衝撃
強度等の機械的強度が十分でなく、また焼結条件も高温
長時間を要し、かつ成形加工性において劣ると共に、こ
の多孔質基体を基にしてフィルターエレメントとして使
用したとき圧力損失が大きいと云う問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フィルター
を構成する部分のうち多孔質基体の表面側の気孔に充填
被着される微粒子は従来のものと同様であるが、多孔質
基体を成形する場合に用いる組成物に、特定の高密度ポ
リエチレンとエチレン−酢酸ビニル共重合体との混合比
率を選択することにより、優れた機械的強度を有すると
共に、圧力損失の低い基体が成形できることを見出し得
て従来の課題を解決するものである。
を構成する部分のうち多孔質基体の表面側の気孔に充填
被着される微粒子は従来のものと同様であるが、多孔質
基体を成形する場合に用いる組成物に、特定の高密度ポ
リエチレンとエチレン−酢酸ビニル共重合体との混合比
率を選択することにより、優れた機械的強度を有すると
共に、圧力損失の低い基体が成形できることを見出し得
て従来の課題を解決するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであって、その要旨はガス状または液状の媒体
から塵粒子を分離するフィルターであって、平均分子量
が100万以下の高密度ポリエチレン粉末を90〜50
wt%と、エチレン−酢酸ビニル共重合体粉末を10〜
50wt%混合してなる組成物を焼結成形して得られた
透過性の多孔質基体の表面側の気孔に、ポリテトラフル
オロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニリデンから選ば
れた1種、またはこれら2種以上を混合した微粒子を被
着してなるプラスチックフィルターである。
するものであって、その要旨はガス状または液状の媒体
から塵粒子を分離するフィルターであって、平均分子量
が100万以下の高密度ポリエチレン粉末を90〜50
wt%と、エチレン−酢酸ビニル共重合体粉末を10〜
50wt%混合してなる組成物を焼結成形して得られた
透過性の多孔質基体の表面側の気孔に、ポリテトラフル
オロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニリデンから選ば
れた1種、またはこれら2種以上を混合した微粒子を被
着してなるプラスチックフィルターである。
【0006】上記多孔質基体の気孔に被着する微粒子
は、各々単独で使用するほか、2種類、3種類を適宜比
率で混合使用することができる。
は、各々単独で使用するほか、2種類、3種類を適宜比
率で混合使用することができる。
【0007】上記多孔質基体は、平均分子量が100万
以下、好ましくは数十万で溶融時に難流動性の高密度ポ
リエチレンと、粒径が大きく柔軟性に富むエチレン−酢
酸ビニル共重合体との混合物を用いることにより、嵩比
重が小さくとも機械的強度に優れたものとなり、また嵩
比重が小さいので必然的に通気性が良好となり、多孔質
基体の入気側表面の気孔に上記微粒子を被着してフィル
ターとして使用すると圧力損失を各段に少なくすること
ができる。
以下、好ましくは数十万で溶融時に難流動性の高密度ポ
リエチレンと、粒径が大きく柔軟性に富むエチレン−酢
酸ビニル共重合体との混合物を用いることにより、嵩比
重が小さくとも機械的強度に優れたものとなり、また嵩
比重が小さいので必然的に通気性が良好となり、多孔質
基体の入気側表面の気孔に上記微粒子を被着してフィル
ターとして使用すると圧力損失を各段に少なくすること
ができる。
【0008】また、上記エチレン−酢酸ビニル共重合体
は、ポリエチレンに比較して融点が低いので、多孔質基
体を焼結成形するときの温度を低く、時間を短縮するこ
とができる。
は、ポリエチレンに比較して融点が低いので、多孔質基
体を焼結成形するときの温度を低く、時間を短縮するこ
とができる。
【0009】上記平均分子量が100万以下の高密度ポ
リエチレン粉末が、90wt%を超えると焼結成形性が
劣り、また高密度ポリエチレン粉末が50wt%未満で
は所望の機械的強度並びに通気性が得られない。
リエチレン粉末が、90wt%を超えると焼結成形性が
劣り、また高密度ポリエチレン粉末が50wt%未満で
は所望の機械的強度並びに通気性が得られない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比し具体
的に説明する。実施例として高密度ポリエチレン粉末
(平均粒径:70〜150 ミクロン、平均分子量:約30万、
融点:131 ℃) と、エチレン−酢酸ビニル共重合体粉末
(酢酸ビニル含有量:25% 、平均粒径:350 ミクロン、
融点:81℃)とを、70:30の比率で混合し、これを
型に充填し、温度145〜150℃で30分間加熱し、
焼結成形して得られた多孔質基体の表面の気孔に、ポリ
テトラフルオロエチレンの微粒子をバインダーと共にス
プレー吹付けして充填被着し、本発明のフィルターを作
製した。
的に説明する。実施例として高密度ポリエチレン粉末
(平均粒径:70〜150 ミクロン、平均分子量:約30万、
融点:131 ℃) と、エチレン−酢酸ビニル共重合体粉末
(酢酸ビニル含有量:25% 、平均粒径:350 ミクロン、
融点:81℃)とを、70:30の比率で混合し、これを
型に充填し、温度145〜150℃で30分間加熱し、
焼結成形して得られた多孔質基体の表面の気孔に、ポリ
テトラフルオロエチレンの微粒子をバインダーと共にス
プレー吹付けして充填被着し、本発明のフィルターを作
製した。
【0011】一方比較例として、超高分子量ポリエチレ
ン(平均粒径:160 ミクロン、平均分子量:330 万、融
点:136 ℃)と、高密度ポリエチレン(平均粒径:80ミ
クロン、平均分子量:1 万、融点:127 ℃) とを75:
25の重量比率で混合した原料を、温度160℃で60
分間焼結成形して得られた多孔質基体の表面の気孔に、
ポリテトラフルオロエチレン微粒子をバインダーと共に
スプレー吹付けして充填被着し、従来のフィルターを作
製した。上記実施例と比較例の物性比較値を下記表1に
示す。
ン(平均粒径:160 ミクロン、平均分子量:330 万、融
点:136 ℃)と、高密度ポリエチレン(平均粒径:80ミ
クロン、平均分子量:1 万、融点:127 ℃) とを75:
25の重量比率で混合した原料を、温度160℃で60
分間焼結成形して得られた多孔質基体の表面の気孔に、
ポリテトラフルオロエチレン微粒子をバインダーと共に
スプレー吹付けして充填被着し、従来のフィルターを作
製した。上記実施例と比較例の物性比較値を下記表1に
示す。
【0012】
【表1】 ※ 粉塵を含まない空気を1m/minで吸引したとき
の値。
の値。
【0013】上記表1の如く、実施例のものは比較例に
比して引張強度、引張破断伸び、衝撃強度において優れ
ていると共に、圧力損失がきわめて小さい。
比して引張強度、引張破断伸び、衝撃強度において優れ
ていると共に、圧力損失がきわめて小さい。
【0014】
【発明の効果】本発明は上記構成よりなるので下記効果
を奏する。即ち、本発明品は機械的強度に優れていると
共に、嵩比重が少なく通気性に優れているので、フィル
ターとして使用すると圧力損失が小さく、かつ多孔質基
体の焼結条件も従来方法に比較して低温短時間で成形で
きるのでコスト低減効果を奏する。
を奏する。即ち、本発明品は機械的強度に優れていると
共に、嵩比重が少なく通気性に優れているので、フィル
ターとして使用すると圧力損失が小さく、かつ多孔質基
体の焼結条件も従来方法に比較して低温短時間で成形で
きるのでコスト低減効果を奏する。
Claims (1)
- 【請求項1】 ガス状または液状の媒体から塵粒子を分
離するフィルターであって、平均分子量が100万以下
の高密度ポリエチレン粉末を90〜50wt%と、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体粉末を10〜50wt%混合
してなる組成物を焼結成形して得られた透過性の多孔質
基体の表面側の気孔に、ポリテトラフルオロエチレン、
テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共
重合体、ポリフッ化ビニリデンから選ばれた1種、また
はこれら2種以上を混合した微粒子を被着してなるプラ
スチックフィルター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2931392A JP3330153B2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | プラスチックフィルター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2931392A JP3330153B2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | プラスチックフィルター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05228316A true JPH05228316A (ja) | 1993-09-07 |
JP3330153B2 JP3330153B2 (ja) | 2002-09-30 |
Family
ID=12272733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2931392A Expired - Fee Related JP3330153B2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | プラスチックフィルター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3330153B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105817081A (zh) * | 2016-04-29 | 2016-08-03 | 秦诗发 | 3d塑烧抗静电阻燃气液过滤器 |
CN105860212A (zh) * | 2016-04-29 | 2016-08-17 | 秦诗发 | 3d塑烧抗静电阻燃气液过滤芯筒 |
-
1992
- 1992-02-17 JP JP2931392A patent/JP3330153B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105817081A (zh) * | 2016-04-29 | 2016-08-03 | 秦诗发 | 3d塑烧抗静电阻燃气液过滤器 |
CN105860212A (zh) * | 2016-04-29 | 2016-08-17 | 秦诗发 | 3d塑烧抗静电阻燃气液过滤芯筒 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3330153B2 (ja) | 2002-09-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7049382B2 (en) | Activated carbon filter | |
JP3401726B2 (ja) | 分離工程用高分子ボディおよびその製造方法 | |
JP3266615B2 (ja) | 寸法的に安定で透過的で多孔質なプラスチック成型体を有するフィルター要素 | |
KR101169486B1 (ko) | 폴리에틸렌 성형 분말 및 이로부터 제조된 다공성 제품 | |
JP7094238B2 (ja) | ポーラスプラグ | |
JPH08309125A (ja) | 多孔質複層プラスチックフィルタ及びその製造方法 | |
KR20180030867A (ko) | 코팅된 코어 물질을 기재로 하는 필라멘트 | |
JPH0610001A (ja) | 結合剤−滑剤を含有する鉄をベースとする粉末混合物 | |
JP6937316B2 (ja) | フィルター要素の製造方法、及びフィルター要素 | |
JPH05228316A (ja) | プラスチックフィルター | |
JPH05228315A (ja) | プラスチックフィルター | |
JP4069189B2 (ja) | 水処理用素材 | |
JP3300018B2 (ja) | プラスチックフィルター | |
JP3212055B2 (ja) | プラスチック製焼結フィルター | |
JP3529863B2 (ja) | プラスチック製焼結フィルター | |
JPS63117930A (ja) | 高透過速度の液体及び気体用濾過材として特に好適な連続気孔容積の大きい連続気孔ガラス製焼結体及びその製造方法 | |
JPH05285322A (ja) | プラスチックフィルター | |
JP3351880B2 (ja) | フイルタエレメント | |
JP2949130B2 (ja) | 金属多孔濾過体の製造方法 | |
JP3638794B2 (ja) | 多孔質プラスチックフィルタ | |
JP3413668B2 (ja) | セラミック多孔体積層物の製造方法 | |
JP3701569B2 (ja) | フィルタエレメント及びその製造方法 | |
KR20210017971A (ko) | 미세먼지 및 초미세먼지 여과를 위한 하이브리드 필터 | |
JP2001120925A (ja) | 帯電防止型微粒子分離用プラスチックフィルタ | |
JP2000325715A (ja) | 多孔質プラスチックフィルタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |