JPH05228083A

JPH05228083A - 電動床ノズル

Info

Publication number: JPH05228083A
Application number: JP3305892A
Authority: JP
Inventors: Mitsuyasu Ogawa; 光康小川; Yasumichi Kobayashi; 保道小林; Hidetaka Yabuuchi; 秀隆藪内; Osamu Eguchi; 修江口; Hirofumi Inui; 弘文乾; Yoshifumi Takagi; 祥史高木
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1992-02-20
Filing date: 1992-02-20
Publication date: 1993-09-07

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は集塵効率の高い電動床ノズルを提供
することを目的としている。【構成】電動機２等で駆動する第一・第二の回転ブラ
シ４・５と、前記回転ブラシ間に、第一の床面吸い込み
口８と第二の床面吸い込み口９を構成するように、また
第二の回転ブラシ５上に設けた第一の回転ブラシ４の吸
い込み口１０に連通する案内通路１１を形成するように
設けた隔壁７とを有し、前記第一の回転ブラシ４の径を
第二の回転ブラシ５よりも小さく設定したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は掃除機の集塵性能の向上
と清掃作業の改善を図った電動床ノズルに関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来の掃除機の床ノズルは、１個の回転
ブラシを使用しているものが一般的な構成となってい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような１個の回転
ブラシ構成の床ノズルは、低吸込力の掃除機や清掃時間
が制限される充電式の自走式掃除にとっては、特に絨毯
面の清掃を実行する場合、性能が不十分で効率的な清掃
ができないものである。つまり、低吸込力の掃除機で
は、かきあげた塵埃は吸い込み口から吸われずに回転方
向に巻き込まれて再び清掃面に戻ってしまう量が多い。
このため使用者は、何回か床ノズルを往復させる必要が
あるものである。また現状の自走式掃除機では、塵埃を
吸い込んだかどうかを判断する機能が付いていないた
め、一回の移動で確実に塵埃を吸い込むことが要求され
ている。このため吸込力を増加させる必要があるが、一
方清掃時間や清掃面積に制限を受けるという問題が生ず
るものである。

【０００４】本発明はこのような従来の構成が有してい
る課題を解決しようとするもので、集塵効率の高い電動
床ノズルを提供することを第一の目的としている。ま
た、糸ゴミ等を確実に集塵することができる電動床ノズ
ルを提供することを第二の目的としている。さらに小型
で集塵効率の高い電動床ノズルを提供することを第三の
目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】第一の目的を達成する本
発明の第一の手段は、電動機等で駆動する第一・第二の
回転ブラシと、前記回転ブラシ間に、第一の床面吸い込
み口と第二の床面吸い込み口を構成するように、また第
二の回転ブラシ上に設けた第一の回転ブラシの吸い込み
口に連通する案内通路を形成するように設けた隔壁とを
有し、前記第一の回転ブラシの径を第二の回転ブラシよ
りも小さく設定した電動床ノズルとするものである。

【０００６】また第二の目的を達成するための本発明の
第二の手段は、前記本発明の第一の手段の構成に加え、
第一の回転ブラシには軸方向に連続したブレードブラシ
を設け、第二の回転ブラシには植毛により構成したブラ
シを設けた電動床ノズルとするものである。

【０００７】更に第三の目的を達成するための本発明の
第三の手段は、電動機等で駆動する第一・第二の回転ブ
ラシと、前記回転ブラシ間に設けた隔壁と、第二の回転
ブラシに設けた第一の回転ブラシの吸込口に通じる案内
通路とを有し、前記第一の回転ブラシの径を第二の回転
ブラシよりも大きく設定し、かつ第二の回転ブラシは床
面に接地せず、下半分が第一の回転ブラシの上半分にな
るように位置し、かつ第二の回転ブラシの下部を覆う外
壁を前記隔壁と一体とし、両回転ブラシが重なり合う位
置に位置する前記隔壁には開口部を設けた電動床ノズル
とするものである。

【０００８】

【作用】本発明の第一の手段は、集塵性能を高めるよう
に作用するものである。すなわち、第一の回転ブラシに
よって吸い込まれなかった塵埃が、第二の回転ブラシよ
って吸い込まれるものである。

【０００９】また本発明の第二の手段は、第一の回転ブ
ラシにって糸ゴミ等を吸い込み、この後第二の回転ブラ
シが残った塵埃を吸い上げるように作用するものであ
る。

【００１０】更に本発明の第三の手段は、第一の回転ブ
ラシによってかきあげられ吸い込み口で吸い込まれずに
反対側に巻き込まれた塵埃を、第二の回転ブラシによっ
て上方にはねあげ、第一の回転ブラシ上に設けた吸い込
み経路によって吸い込ませるように作用するものであ
る。

【００１１】

【実施例】以下本発明の第一の手段の実施例について図
１に基づいて説明する。床ノズル本体１は、電動機等２
の回転を伝達するベルト３によって駆動される第一の回
転ブラシ４・第二の回転ブラシ５と、図示していない掃
除機本体に接続されている接続パイプ６を有している。
前記第一の回転ブラシ４は、第二の回転ブラシ５よりも
径が小さい構成としている。隔壁７は、前記第一の回転
ブラシ４と第二の回転ブラシ５を分離するとともに、第
一の床面吸込口８・第二の床面吸い込み口９を構成して
いる。また、第二の回転ブラシ５上に、第一の回転ブラ
シ４の吸い込み口１０に連通する案内通路１１を形成し
ている。また、前記第一の床面吸い込み口８・第二の床
面吸い込み口９を構成するために、本実施例では第一の
回転ブラシ４は、第二の回転ブラシ５よりも径が小さい
構成として、全体として小型化をはかっている。

【００１２】以下本実施例の動作について説明する。第
一の回転ブラシ４によってかきあげられた塵埃は、第一
の床面吸い込み口８から接続パイプ６に連なっている吸
込口１０に導かれる。また第二の床面吸い込み口９から
吸い込まれた塵埃は、隔壁７によって第二の回転ブラシ
に形成されている案内通路１１から、前記吸い込み口１
０に導かれる。こうして塵埃は、接続パイプ６を介して
掃除機本体内に吸い込まれる。つまり本実施例の構成に
よれば、第一の回転ブラシ４が集塵できなかった塵埃
は、第二の回転ブラシ５によってかきあげられ集塵され
る。また逆に第二の回転ブラシ５が集塵できなかった塵
埃は、第一の回転ブラシ４によってかきあげられ集塵さ
れる。つまり、使用者の一回の操作よって塵埃を確実に
集塵することができ、集塵性能が非常に高い電動床ノズ
ルを実現するものである。また従って本実施例の電動床
ノズルは、自走式掃除機に適したものとなっている。

【００１３】次に本発明の第二の手段の実施例につい
て、図２に基づいて説明する。本実施例では、第一の回
転ブラシ４は、軸方向に連続したブレードブラシ１２を
有している。また第二の回転ブラシ５は、植毛によって
構成したブラシ１３を有している。この場合、本実施例
では第一の回転ブラシ４は第二の回転ブラシ５より径小
に構成して、全体として小型化をはかっている。

【００１４】以下本実施例の動作について説明する。第
一の回転ブラシ４は、ブレードブラシ１２を有してお
り、径小に構成しているため、糸ゴミ等の塵埃を集塵す
ることができる。この場合、第一の回転ブラシ４を径小
としているため塵埃の巻き込みは生じにくいものであ
る。こうして、第一の回転ブラシ４によって糸ゴミ等の
塵埃を集塵した後、第二の回転ブラシ５が残った塵埃を
集塵するものである。

【００１５】本実施例によれば、先に糸ゴミ等の巻き付
き量の少ないブレードブラシ１２を有している第一の回
転ブラシ４によって集塵し、次いでかきあげ効果の高い
植毛ブラシを有している第二の回転ブラシ５によって集
塵するようにしているため、第一・第二の回転ブラシ４
・５ともに径を小さくでき、床ノズル全体として小型化
することができるものである。

【００１６】次に本発明の第三の手段の実施例について
図３に基づいて説明する。本実施例では、第二の回転ブ
ラシ５の径は、第一の回転ブラシ４の径と同等以下とし
ており、床面からは浮いた構成としている。つまり、第
二の回転ブラシ５の下部半分が第一の回転ブラシ４の上
部半分となるような配置とし、第一・第二の回転ブラシ
４・５間には隔壁７を設けている。この隔壁７は、第二
の回転ブラシ５に通ずる案内通路１１を第一の回転ブラ
シ４上に構成している。また、隔壁７は第一の回転ブラ
シ４と第二の回転ブラシ５が重なる位置に開口部１４を
有している。

【００１７】以下本実施例の動作について説明する。本
実施例によれば、第一の回転ブラシ４がはね上げた塵埃
の内で吸い込み口１０から吸い込まれずに回転方向に巻
き込まれたものは、開口部１４から第二の回転ブラシ５
によって再びはね上げられ、案内通路１１を通って吸い
込み口１０より掃除機本体側に集塵される。この場合、
第二の回転ブラシ５は床面には接地しておらず、単に塵
埃をはね上げるだけであるためブラシ径を小さくするこ
とができる。このため、床ノズル全体として小型化する
ことができ、また従って駆動源である電動機２の入力も
低いもので済む。つまり、本実施例の電動床ノズルは低
入力であることを要求される掃除機や、清掃時間が制限
される充電式掃除機に適したものである。

【００１８】

【発明の効果】本発明の第一の手段によれば、電動機等
で駆動する第一・第二の回転ブラシと、前記回転ブラシ
間に、第一の床面吸い込み口と第二の床面吸い込み口を
構成するように、また第二の回転ブラシ上に設けた第一
の回転ブラシの吸い込み口に連通する案内通路を形成す
るように設けた隔壁とを有し、前記第一の回転ブラシの
径を第二の回転ブラシよりも小さく設定した電動床ノズ
ルとして、集塵効率の高い電動床ノズルを実現するもの
である。

【００１９】また本発明の第二の手段によれば、本発明
の第一の手段の構成に加え、第一の回転ブラシには軸方
向に連続したブレードブラシを設け、第二の回転ブラシ
には植毛により構成したブラシを設けた電動床ノズルと
して、第一の手段が有する効果に加え、糸くず等を確実
に集塵することができるものである。

【００２０】更に本発明の第三の手段によれば、電動機
等で駆動する第一・第二の回転ブラシと、前記回転ブラ
シ間に設けた隔壁と、第二の回転ブラシに設けた第一の
回転ブラシの吸込口に通じる案内通路とを有し、前記第
一の回転ブラシの径を第二の回転ブラシよりも大きく設
定し、かつ第二の回転ブラシは床面に接地せず、下半分
が第一の回転ブラシの上半分になるように位置し、かつ
第二の回転ブラシの下部を覆う外壁を前記隔壁と一体と
し、両回転ブラシが重なり合う位置に位置する前記隔壁
には開口部を設けた構成として、一層小型の床ノズルを
実現することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一の手段の実施例である電動床ノズ
ルの構成を示す断面図

【図２】同第二の手段の実施例である回転ブラシの外観
斜視図

【図３】同第三の手段の実施例であるの電動床ノズルの
構成を示す断面図

【符号の説明】

１床ノズル本体２電動機等４第一の回転ブラシ５第二の回転ブラシ７隔壁８第一の床面吸い込み口９第二の床面吸い込み口１０吸込口１１案内通路１２ブレードブラシ１３ブラシ１４開口部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者江口修大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内 (72)発明者乾弘文大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内 (72)発明者高木祥史大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電動機等で駆動する第一・第二の回転ブ
ラシと、前記回転ブラシ間に、第一の床面吸い込み口と
第二の床面吸い込み口を構成するように、また第二の回
転ブラシ上に設けた第一の回転ブラシの吸い込み口に連
通する案内通路を形成するように設けた隔壁とを有し、
前記第一の回転ブラシの径を第二の回転ブラシよりも小
さく設定した電動床ノズル。
【請求項２】第一の回転ブラシには軸方向に連続した
ブレードブラシを設け、第二の回転ブラシには植毛によ
り構成したブラシを設けた請求項１記載の電動床ノズ
ル。
【請求項３】電動機等で駆動する第一・第二の回転ブ
ラシと、前記回転ブラシ間に設けた隔壁と、第二の回転
ブラシに設けた第一の回転ブラシの吸込口に通じる案内
通路とを有し、前記第一の回転ブラシの径を第二の回転
ブラシよりも大きく設定し、かつ第二の回転ブラシは床
面に接地せず、下半分が第一の回転ブラシの上半分にな
るように位置し、かつ第二の回転ブラシの下部を覆う外
壁を前記隔壁と一体とし、両回転ブラシが重なり合う位
置に位置する前記隔壁には開口部を設けた電動床ノズ
ル。