JPH05223209A - 流動層燃焼装置およびその燃焼方法 - Google Patents
流動層燃焼装置およびその燃焼方法Info
- Publication number
- JPH05223209A JPH05223209A JP2976792A JP2976792A JPH05223209A JP H05223209 A JPH05223209 A JP H05223209A JP 2976792 A JP2976792 A JP 2976792A JP 2976792 A JP2976792 A JP 2976792A JP H05223209 A JPH05223209 A JP H05223209A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combustion
- fluidized bed
- solid carbon
- gas
- region
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 流動層燃焼器から排出されるNOxの低減。
【構成】 空気流入口1からウィンドボックス2に流入
した空気は、空気分散板3を通して流動室4内に吹き込
まれ、流動室4内に充填された燃料石炭粒子および石灰
石等の粒子を流動化し、流動層燃焼を行う。発生した燃
焼排出ガスは、フリーボード部7を上昇し、フリーボー
ド部内に設置された縮流部材9によって構成されたガス
通路10を通過して燃焼排ガス出口8より燃焼炉外へ導
かれる。縮流部材9間のガス通路10では、燃焼排ガス
による渦流が形成される。また、縮流部材9が飛散粒子
を捕捉する効果により、ガス通路10中で飛散粒子に含
まれる未燃炭素粒子の濃度が高い領域が形成される。 【効果】 流動層燃焼器燃焼炉内フリーボード部におい
て、飛散した未燃固体炭素粒子が高濃度に浮遊し燃焼排
出ガスと攪拌混合される領域を形成し、炭素によるNO
x還元反応を促進し、排ガス中のNOx濃度を低減す
る。
した空気は、空気分散板3を通して流動室4内に吹き込
まれ、流動室4内に充填された燃料石炭粒子および石灰
石等の粒子を流動化し、流動層燃焼を行う。発生した燃
焼排出ガスは、フリーボード部7を上昇し、フリーボー
ド部内に設置された縮流部材9によって構成されたガス
通路10を通過して燃焼排ガス出口8より燃焼炉外へ導
かれる。縮流部材9間のガス通路10では、燃焼排ガス
による渦流が形成される。また、縮流部材9が飛散粒子
を捕捉する効果により、ガス通路10中で飛散粒子に含
まれる未燃炭素粒子の濃度が高い領域が形成される。 【効果】 流動層燃焼器燃焼炉内フリーボード部におい
て、飛散した未燃固体炭素粒子が高濃度に浮遊し燃焼排
出ガスと攪拌混合される領域を形成し、炭素によるNO
x還元反応を促進し、排ガス中のNOx濃度を低減す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流動層燃焼装置および
その燃焼方法に関し、特に、石炭等の燃料を燃焼する際
に燃焼排ガス中の窒素酸化物を燃焼炉内で脱硝する低N
Ox燃焼を可能にする流動層燃焼装置およびその燃焼方
法に関する。
その燃焼方法に関し、特に、石炭等の燃料を燃焼する際
に燃焼排ガス中の窒素酸化物を燃焼炉内で脱硝する低N
Ox燃焼を可能にする流動層燃焼装置およびその燃焼方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の石炭等を燃料とする流動層燃焼器
において、燃焼に伴って発生するNOxを低減する方法
として、燃焼器後部に別途脱硝施設を設置しそこにおい
て脱硝を行う方法と燃焼炉内において脱硝を行う方法が
ある。燃焼炉内において脱硝を行う方法において、その
脱硝効率をあげるための手法として、従来、(1)多段
流動層、(2)脱硝剤の注入、(3)固体炭素による脱
硝、などの方法が知られている。
において、燃焼に伴って発生するNOxを低減する方法
として、燃焼器後部に別途脱硝施設を設置しそこにおい
て脱硝を行う方法と燃焼炉内において脱硝を行う方法が
ある。燃焼炉内において脱硝を行う方法において、その
脱硝効率をあげるための手法として、従来、(1)多段
流動層、(2)脱硝剤の注入、(3)固体炭素による脱
硝、などの方法が知られている。
【0003】(1)の方法としては、炉内に2段の流動
層を設置し、下段分散板下部に1次空気、上段分散板下
部に2次空気、上段流動層上部に3次空気を流入し、下
段を脱硝に適した還元雰囲気、上段を脱硫と燃焼効率向
上に適した酸化雰囲気として燃焼を行う方法が知られて
いる(特開昭58−40411号公報等参照)。 (2)の方法としては、脱硝剤としてアンモニアを用
い、流動層内の高温、酸化雰囲気下でのアンモニアの酸
化によるNOxの発生を避けるために、フリーボード部
内に2次空気とともにアンモニアを噴霧する方法が知ら
れている(特開昭62−169917号公報等参照)。
層を設置し、下段分散板下部に1次空気、上段分散板下
部に2次空気、上段流動層上部に3次空気を流入し、下
段を脱硝に適した還元雰囲気、上段を脱硫と燃焼効率向
上に適した酸化雰囲気として燃焼を行う方法が知られて
いる(特開昭58−40411号公報等参照)。 (2)の方法としては、脱硝剤としてアンモニアを用
い、流動層内の高温、酸化雰囲気下でのアンモニアの酸
化によるNOxの発生を避けるために、フリーボード部
内に2次空気とともにアンモニアを噴霧する方法が知ら
れている(特開昭62−169917号公報等参照)。
【0004】(3)の方法としては、燃料である石炭か
ら燃焼過程で生じるチャー中の炭素を用いて脱硝を行う
方法が知られている。この方法では、固体炭素自体がN
Oを還元する反応、および、チャーを触媒とするCOに
よるNOの還元反応が利用される。公知の技術として
は、内部循環型の流動層を用いてチャーを活性化し、チ
ャーの層内滞留時間を増加させることにより脱硝反応を
促進する方法が知られている(特開平2−282601
号公報等参照)。
ら燃焼過程で生じるチャー中の炭素を用いて脱硝を行う
方法が知られている。この方法では、固体炭素自体がN
Oを還元する反応、および、チャーを触媒とするCOに
よるNOの還元反応が利用される。公知の技術として
は、内部循環型の流動層を用いてチャーを活性化し、チ
ャーの層内滞留時間を増加させることにより脱硝反応を
促進する方法が知られている(特開平2−282601
号公報等参照)。
【0005】さらに、流動層燃焼装置のフリーボード部
内に複数の粒子分離器を間隔を保って設け、該粒子分離
器を複数の長尺な部材を逆三角形状に並べて形成し、そ
れにより従来未燃焼のまま炉外へ排出されていた細かい
燃料粒子を補足し炉内で完全燃焼させるようにしたもの
も知られている(特開昭62−142906号公報参
照)。
内に複数の粒子分離器を間隔を保って設け、該粒子分離
器を複数の長尺な部材を逆三角形状に並べて形成し、そ
れにより従来未燃焼のまま炉外へ排出されていた細かい
燃料粒子を補足し炉内で完全燃焼させるようにしたもの
も知られている(特開昭62−142906号公報参
照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の技術に
おいて、技術上の課題として、次の点が上げられる。1
点目として、還元雰囲気での金属材料の腐食進行の問題
が有る。特に、流動層内に還元雰囲気を作った際、熱交
換器等が硫黄による腐食を受ける怖れが大きい。
おいて、技術上の課題として、次の点が上げられる。1
点目として、還元雰囲気での金属材料の腐食進行の問題
が有る。特に、流動層内に還元雰囲気を作った際、熱交
換器等が硫黄による腐食を受ける怖れが大きい。
【0007】2点目として、アンモニアのリークの問題
がある。有害物質であるアンモニアを脱硝剤として用い
た場合、脱硝反応に用いられた後、未反応のアンモニア
が燃焼施設外に漏れ出ることを防がねばならず、アンモ
ニアを燃焼により酸化する後燃焼器やアンモニア回収の
ための施設を設けるか、注入アンモニア量を厳密に制御
する必要が有る。
がある。有害物質であるアンモニアを脱硝剤として用い
た場合、脱硝反応に用いられた後、未反応のアンモニア
が燃焼施設外に漏れ出ることを防がねばならず、アンモ
ニアを燃焼により酸化する後燃焼器やアンモニア回収の
ための施設を設けるか、注入アンモニア量を厳密に制御
する必要が有る。
【0008】3点目として、脱硫剤である石灰石による
脱硝の阻害の問題が有る。石灰石(CaCO3 )は80
0〜900℃の高温の流動層内では脱炭酸反応を起こし
CaOとして存在する。このCaOが触媒となって石炭
から放出された窒素化合物の酸化反応が促進されNOx
の発生量を増やすことが知られている(例えば、G.J.Vo
gel ,Annual Report of ANL/ES-CEN 1007,1974)。その
ため、脱硫剤が多量に存在する流動層内では、脱硝効率
を上げることに限界が有る。
脱硝の阻害の問題が有る。石灰石(CaCO3 )は80
0〜900℃の高温の流動層内では脱炭酸反応を起こし
CaOとして存在する。このCaOが触媒となって石炭
から放出された窒素化合物の酸化反応が促進されNOx
の発生量を増やすことが知られている(例えば、G.J.Vo
gel ,Annual Report of ANL/ES-CEN 1007,1974)。その
ため、脱硫剤が多量に存在する流動層内では、脱硝効率
を上げることに限界が有る。
【0009】4点目として、燃焼炉構造、および制御の
複雑化の問題が有る。流動層燃焼器は、燃焼炉構造が単
純であることが大きな特徴であり利点となる。これに対
して、流動層の配置、形状を特殊化する技術には、燃焼
炉構造が複雑化し、メインテナンスの煩雑化、燃焼炉寸
法の大型化などの問題点が有る。また、流動層形状の特
殊化、空気流入場所の複数化は、燃焼装置の運転制御の
複雑化につながる。
複雑化の問題が有る。流動層燃焼器は、燃焼炉構造が単
純であることが大きな特徴であり利点となる。これに対
して、流動層の配置、形状を特殊化する技術には、燃焼
炉構造が複雑化し、メインテナンスの煩雑化、燃焼炉寸
法の大型化などの問題点が有る。また、流動層形状の特
殊化、空気流入場所の複数化は、燃焼装置の運転制御の
複雑化につながる。
【0010】また、流動層燃焼装置のフリーボード部内
に複数の粒子分離器を間隔を保って設け、それにより細
かい燃料粒子を補足し炉内で完全燃焼させるようにした
流動層燃焼装置においては、その構成上、フリーボード
部内に形成される高濃度の固体炭素領域において該固体
炭素成分が排出ガスと積極的に攪拌混合することは生じ
ないために、固体炭素による脱硝反応の促進は期待され
ず、低NOx燃焼の観点からは必ずしも満足なものとは
いえないものである。
に複数の粒子分離器を間隔を保って設け、それにより細
かい燃料粒子を補足し炉内で完全燃焼させるようにした
流動層燃焼装置においては、その構成上、フリーボード
部内に形成される高濃度の固体炭素領域において該固体
炭素成分が排出ガスと積極的に攪拌混合することは生じ
ないために、固体炭素による脱硝反応の促進は期待され
ず、低NOx燃焼の観点からは必ずしも満足なものとは
いえないものである。
【0011】本発明は、上記の問題点を解決することを
目的としており、より具体的には、流動層燃焼炉内のフ
リーボード部内にNOxの還元反応を行なうに適した脱
硝領域を形成し、それにより、低NOx燃焼が可能とな
った流動層燃焼装置、およびその燃焼法を提供するもの
である。
目的としており、より具体的には、流動層燃焼炉内のフ
リーボード部内にNOxの還元反応を行なうに適した脱
硝領域を形成し、それにより、低NOx燃焼が可能とな
った流動層燃焼装置、およびその燃焼法を提供するもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、フリーボード部内に固体炭素が高濃度
となる領域を形成し、その領域において固体炭素による
NOxの還元が促進されるような構成とした。すなわ
ち、本発明は、下方に空気の供給口と上方に燃焼排出ガ
スの排出口を有する燃焼炉と、該燃焼炉内の下部に設け
られた空気分散板と、該空気分散板上に形成された流動
媒体よりなる流動層と、該流動層上部のフリーボード部
を備え、該流動層中で燃焼を行う流動層燃焼装置におい
て、前記フリーボード部内に、固体炭素がフリーボード
部内の他の領域よりも高濃度に存在する領域を構成する
とともに、該領域において、該高濃度の固体炭素が流動
層表面から上昇する燃焼排出ガスと攪拌混合するように
した流動層燃焼装置を開示する。
めに、本発明は、フリーボード部内に固体炭素が高濃度
となる領域を形成し、その領域において固体炭素による
NOxの還元が促進されるような構成とした。すなわ
ち、本発明は、下方に空気の供給口と上方に燃焼排出ガ
スの排出口を有する燃焼炉と、該燃焼炉内の下部に設け
られた空気分散板と、該空気分散板上に形成された流動
媒体よりなる流動層と、該流動層上部のフリーボード部
を備え、該流動層中で燃焼を行う流動層燃焼装置におい
て、前記フリーボード部内に、固体炭素がフリーボード
部内の他の領域よりも高濃度に存在する領域を構成する
とともに、該領域において、該高濃度の固体炭素が流動
層表面から上昇する燃焼排出ガスと攪拌混合するように
した流動層燃焼装置を開示する。
【0013】燃焼排出ガスの乱流を形成するための単一
あるいは複数の縮流部材を設け、それによりフリーボー
ド部内に断面積の縮小した部分を構成することにより、
あるいは、固体炭素を含有する粒子を気流搬送するガス
供給手段をさらに備えフリーボード部壁面に開口する複
数のガス供給口に該ガス供給手段を接続し、該ガス供給
口からの固体炭素の供給により、フリーボード部内に渦
流、旋回流等の流れの乱れが発生する部分領域を形成さ
せ、また、燃焼排出ガスによって吹き上げられた未燃焼
炭素分を含む飛散粒子を補足するあるいは固体炭素を含
む粒子を添加するなどの方法により、固体炭素がフリー
ボード部内の他の領域よりも高濃度に存在する領域を構
成した。
あるいは複数の縮流部材を設け、それによりフリーボー
ド部内に断面積の縮小した部分を構成することにより、
あるいは、固体炭素を含有する粒子を気流搬送するガス
供給手段をさらに備えフリーボード部壁面に開口する複
数のガス供給口に該ガス供給手段を接続し、該ガス供給
口からの固体炭素の供給により、フリーボード部内に渦
流、旋回流等の流れの乱れが発生する部分領域を形成さ
せ、また、燃焼排出ガスによって吹き上げられた未燃焼
炭素分を含む飛散粒子を補足するあるいは固体炭素を含
む粒子を添加するなどの方法により、固体炭素がフリー
ボード部内の他の領域よりも高濃度に存在する領域を構
成した。
【0014】縮流部材を、断面ほぼY字状形状の棒状体
から構成し、フリーボード部内の所定の箇所にそのY字
の脚部分を互いに向き合うように一方を他方に対して倒
立させた状態で千鳥状に複数本配置して縮流部材の間に
ガス通路を形成し、該ガス通路内において、固体炭素と
排出ガスとの攪拌混合を行わせるように構成することは
特に好ましい態様である。
から構成し、フリーボード部内の所定の箇所にそのY字
の脚部分を互いに向き合うように一方を他方に対して倒
立させた状態で千鳥状に複数本配置して縮流部材の間に
ガス通路を形成し、該ガス通路内において、固体炭素と
排出ガスとの攪拌混合を行わせるように構成することは
特に好ましい態様である。
【0015】
【作用】本発明の燃焼装置および燃焼方法では、上記の
手段により、従来の流動層燃焼器のフリーボード部内と
比して高濃度の固体炭素が存在する領域を形成し、ま
た、この領域内において燃焼排出ガスの乱流を生じさせ
ることにより燃焼排出ガスの領域内滞留時間を7〜10
倍と大きくする脱硝領域を形成する。この脱硝領域内で
は、固体炭素によるNOxの還元反応に関して、(1)
反応物質である固体炭素量の増加、(2)固体炭素とN
Oxの接触時間の増加、の効果が得られ、NOxの還元
による脱硝の効率が向上する。
手段により、従来の流動層燃焼器のフリーボード部内と
比して高濃度の固体炭素が存在する領域を形成し、ま
た、この領域内において燃焼排出ガスの乱流を生じさせ
ることにより燃焼排出ガスの領域内滞留時間を7〜10
倍と大きくする脱硝領域を形成する。この脱硝領域内で
は、固体炭素によるNOxの還元反応に関して、(1)
反応物質である固体炭素量の増加、(2)固体炭素とN
Oxの接触時間の増加、の効果が得られ、NOxの還元
による脱硝の効率が向上する。
【0016】図8に、本発明の流動層燃焼装置と従来の
流動層燃焼装置における、フリーボード部内高さ方向の
NOx濃度分布を示した。流動層表面を基点(高さ0
m)とし、火炉最上部(高さ4.6m)までの範囲を示
してある。本発明の流動層燃焼装置では、流動層表面よ
り1〜1.5mの部分に、固体炭素濃度が従来型流動層
燃焼器のフリーボード部内濃度に比して平均1.5倍に
濃縮された脱硝領域が形成されている。従来型燃焼器で
は、NOx濃度の低下がほぼエクスポーネンシャル関数
曲線を描くのに対し、脱硝領域を形成した燃焼器では、
脱硝領域でのみNOx濃度の大きな低下がみられる。出
口NOx濃度は、従来型燃焼器での95ppmに対し、本
発明の燃焼器では71.2ppmと、約25%の低下が見
られ、このNOx濃度低下は、ほぼ全てが脱硝領域内で
おきている。
流動層燃焼装置における、フリーボード部内高さ方向の
NOx濃度分布を示した。流動層表面を基点(高さ0
m)とし、火炉最上部(高さ4.6m)までの範囲を示
してある。本発明の流動層燃焼装置では、流動層表面よ
り1〜1.5mの部分に、固体炭素濃度が従来型流動層
燃焼器のフリーボード部内濃度に比して平均1.5倍に
濃縮された脱硝領域が形成されている。従来型燃焼器で
は、NOx濃度の低下がほぼエクスポーネンシャル関数
曲線を描くのに対し、脱硝領域を形成した燃焼器では、
脱硝領域でのみNOx濃度の大きな低下がみられる。出
口NOx濃度は、従来型燃焼器での95ppmに対し、本
発明の燃焼器では71.2ppmと、約25%の低下が見
られ、このNOx濃度低下は、ほぼ全てが脱硝領域内で
おきている。
【0017】上記の結果に示すように、本発明の燃焼装
置および燃焼方法により、脱硝剤(アンモニア)注入量
の増加、または、流動層高増加によるNOx濃度低減と
同じ効果を得ることができ、かつ、燃焼装置の大型化、
流動層部構造の複雑化、脱硝剤注入量の増加を行わず
に、燃焼炉出口におけるNOx濃度を低減できる。
置および燃焼方法により、脱硝剤(アンモニア)注入量
の増加、または、流動層高増加によるNOx濃度低減と
同じ効果を得ることができ、かつ、燃焼装置の大型化、
流動層部構造の複雑化、脱硝剤注入量の増加を行わず
に、燃焼炉出口におけるNOx濃度を低減できる。
【0018】
【実施例】以下、図面に従い本発明を説明する。図1
は、本発明を適用した流動層燃焼器を用いたボイラの一
実施例である。炉体6の底部には空気分散板3が設置さ
れ、空気分散板の下部にはウィンドボックス2が形成さ
れている。ウィンドボックス2には空気流入口1が開口
しており、この空気流入口1より供給された空気は、空
気分散板3を通して炉内に供給される。空気分散板3の
上部には流動室4が設けられ、流動室4の内部には熱交
換器5が配置されている。流動室4内に充填された燃料
石炭粒子および脱硫剤などの粒子は、空気分散板3を通
して供給されるガスにより流動層を形成し、石炭粒子を
燃焼させる。
は、本発明を適用した流動層燃焼器を用いたボイラの一
実施例である。炉体6の底部には空気分散板3が設置さ
れ、空気分散板の下部にはウィンドボックス2が形成さ
れている。ウィンドボックス2には空気流入口1が開口
しており、この空気流入口1より供給された空気は、空
気分散板3を通して炉内に供給される。空気分散板3の
上部には流動室4が設けられ、流動室4の内部には熱交
換器5が配置されている。流動室4内に充填された燃料
石炭粒子および脱硫剤などの粒子は、空気分散板3を通
して供給されるガスにより流動層を形成し、石炭粒子を
燃焼させる。
【0019】フリーボード部7には、後記する縮流部材
9がフリーボード部7を横断するように複数配置され、
縮流部材9の間に流動層より排出される燃焼排ガスが通
過するガス通路10が形成される。炉体6上部には燃焼
排ガスを炉外に放出する排出ガス出口8が開口してい
る。図2は、縮流部材および燃焼排出ガス通路の一実施
例であり、図1中の縮流部材9および燃焼排出ガス通路
10部分を拡大して示したものである。この縮流部材9
は、断面ほぼY字状の形状をしており、フリーボード部
7内の所定の箇所にそのY字の脚部分91、91が互い
に向き合うように一方を他方に対して倒立させた状態で
千鳥状に複数本配置されるとともに縮流部材の間にガス
通路10を形成するようになっている。
9がフリーボード部7を横断するように複数配置され、
縮流部材9の間に流動層より排出される燃焼排ガスが通
過するガス通路10が形成される。炉体6上部には燃焼
排ガスを炉外に放出する排出ガス出口8が開口してい
る。図2は、縮流部材および燃焼排出ガス通路の一実施
例であり、図1中の縮流部材9および燃焼排出ガス通路
10部分を拡大して示したものである。この縮流部材9
は、断面ほぼY字状の形状をしており、フリーボード部
7内の所定の箇所にそのY字の脚部分91、91が互い
に向き合うように一方を他方に対して倒立させた状態で
千鳥状に複数本配置されるとともに縮流部材の間にガス
通路10を形成するようになっている。
【0020】すなわち、縮流部材9の該脚部分91、9
1を含む各突起部分はガス通路の通路幅を狭める突起と
しての機能、すなわち縮流部分を構成する機能を果たす
とともに、ガス通路10を通過する燃焼排ガス14は縮
流部材9の各突起で形成される空間内で渦流を形成す
る。この渦流中では、燃焼排ガス14とともに流れる飛
散粒子15が一定時間空間中に保持され、燃焼排ガスと
攪拌混合される。また、渦流が形成される空間では、縮
流部材9が障害となり飛散粒子15が捕捉されやすくな
るため、結果として該空間に浮遊する飛散粒子中に含ま
れる固体炭素の濃度が、縮流部材9を設置しない場合の
フリーボード部内での濃度に比して大きくなる。この結
果、縮流部材9設置部に形成される渦流領域では、フリ
ーボード部7内における固体炭素による脱硝反応が促進
される。
1を含む各突起部分はガス通路の通路幅を狭める突起と
しての機能、すなわち縮流部分を構成する機能を果たす
とともに、ガス通路10を通過する燃焼排ガス14は縮
流部材9の各突起で形成される空間内で渦流を形成す
る。この渦流中では、燃焼排ガス14とともに流れる飛
散粒子15が一定時間空間中に保持され、燃焼排ガスと
攪拌混合される。また、渦流が形成される空間では、縮
流部材9が障害となり飛散粒子15が捕捉されやすくな
るため、結果として該空間に浮遊する飛散粒子中に含ま
れる固体炭素の濃度が、縮流部材9を設置しない場合の
フリーボード部内での濃度に比して大きくなる。この結
果、縮流部材9設置部に形成される渦流領域では、フリ
ーボード部7内における固体炭素による脱硝反応が促進
される。
【0021】縮流部材は、還元反応空間の形成、該空間
内部の渦流等の乱流の発生、該空間内での固体炭素濃縮
の3作用を持つ構造であればよく、他に多くの形状のも
のが存在しうる。図3は縮流部材9の他の実施例を示し
ており、異なった形状である上流側(すなわち、下段)
に位置する部材9a1と下流側(すなわち、上段)に位置
する部材9a2とで縮流部材9a が構成されている。部材
9a1は脚部91a が幅広になった断面ほぼT字形状の部
材であり、部材9a2は図2に示す実施例における縮流部
材9と同一の形状の部材である。
内部の渦流等の乱流の発生、該空間内での固体炭素濃縮
の3作用を持つ構造であればよく、他に多くの形状のも
のが存在しうる。図3は縮流部材9の他の実施例を示し
ており、異なった形状である上流側(すなわち、下段)
に位置する部材9a1と下流側(すなわち、上段)に位置
する部材9a2とで縮流部材9a が構成されている。部材
9a1は脚部91a が幅広になった断面ほぼT字形状の部
材であり、部材9a2は図2に示す実施例における縮流部
材9と同一の形状の部材である。
【0022】図4は縮流部材のさらに他の実施例を示し
ており、図3に示したものと同様に異なった形状を持つ
下段部材9b1と上段部材9b2とで縮流部材9b が構成さ
れている。部材9b1は図3の実施例における下方部材9
a1と同一の形状であり、部材9b2は断面はほぼT字状で
あるがその上辺部92b を水平にするとともにその上面
を下向き傾斜を持たせた形状となっている。
ており、図3に示したものと同様に異なった形状を持つ
下段部材9b1と上段部材9b2とで縮流部材9b が構成さ
れている。部材9b1は図3の実施例における下方部材9
a1と同一の形状であり、部材9b2は断面はほぼT字状で
あるがその上辺部92b を水平にするとともにその上面
を下向き傾斜を持たせた形状となっている。
【0023】図3および図4に示される縮流部材も、図
1のものと同様に、上方に位置する部材と下方り部材と
で還元反応用の空間が形成され、該空間内で渦流などの
乱流が発生するとともに固体炭素が濃縮されることは容
易に理解されよう。特に、図3に示すものにあっては、
還元反応空間の体積は減少するが、部材上部への灰等の
沈積を防ぐことができることから、より長時間の連続運
転が可能となる。
1のものと同様に、上方に位置する部材と下方り部材と
で還元反応用の空間が形成され、該空間内で渦流などの
乱流が発生するとともに固体炭素が濃縮されることは容
易に理解されよう。特に、図3に示すものにあっては、
還元反応空間の体積は減少するが、部材上部への灰等の
沈積を防ぐことができることから、より長時間の連続運
転が可能となる。
【0024】図5は、本発明の流動層燃焼器の、他の実
施例を示している。この燃焼器では、気体を炉内フリー
ボード部7へ噴出するための開口部12をフリーボード
部7の壁面に形成し、該開口部12に気流搬送管11を
接続している。該開口部12は、図6に示すように、炉
体6断面の対角線方向に位置する隅部に2箇所配置され
ている。従って、気流搬送管11から噴出するガスによ
りフリーボード部7には旋回流が発生し、それにより、
流動室4での燃焼により生じた燃焼排出ガスは、同様に
旋回流を形成する。この旋回流により、この領域では、
先に図1から図4に示した実施例における渦流における
と同様に、浮遊する固体炭素濃度が大きくなりかつ燃焼
排出ガスの滞留時間が増加する。それにより充分な脱硝
効果をあげることができる。
施例を示している。この燃焼器では、気体を炉内フリー
ボード部7へ噴出するための開口部12をフリーボード
部7の壁面に形成し、該開口部12に気流搬送管11を
接続している。該開口部12は、図6に示すように、炉
体6断面の対角線方向に位置する隅部に2箇所配置され
ている。従って、気流搬送管11から噴出するガスによ
りフリーボード部7には旋回流が発生し、それにより、
流動室4での燃焼により生じた燃焼排出ガスは、同様に
旋回流を形成する。この旋回流により、この領域では、
先に図1から図4に示した実施例における渦流における
と同様に、浮遊する固体炭素濃度が大きくなりかつ燃焼
排出ガスの滞留時間が増加する。それにより充分な脱硝
効果をあげることができる。
【0025】なお、この実施例において、気流搬送管1
1に接続した開口部12の数、位置および開口方向は図
示のものに限ることはなく、要は、フリーボード内に旋
回流を発生させうるに適した状態で配置されていればよ
いものである。例えば、水平方向角度を持たせて配置し
ても良く、また、水平方向角度とともに垂直方向の角度
を炉内下向きとなるように持たせることも有効である。
さらには、ある程度上下方向に位置をずらした状態で配
置することも可能である。
1に接続した開口部12の数、位置および開口方向は図
示のものに限ることはなく、要は、フリーボード内に旋
回流を発生させうるに適した状態で配置されていればよ
いものである。例えば、水平方向角度を持たせて配置し
ても良く、また、水平方向角度とともに垂直方向の角度
を炉内下向きとなるように持たせることも有効である。
さらには、ある程度上下方向に位置をずらした状態で配
置することも可能である。
【0026】図5、図6に示す実施例の流動層燃焼器を
運転する一態様を図7により説明する。この運転態様に
おいては、気流搬送管11へは、空気または他の気体を
輸送ガス16としてを導入し、開口部12より炉内に噴
出させる。同時に、流動層内での燃焼により発生した燃
焼排ガス14は、フリーボード部、排ガス出口を通過し
て炉外へ排出されるが、この排出ガスには比較的粒径の
小さい飛散粒子が含まれていることから、この飛散粒子
をサイクロン13により集塵し、集塵した飛散粒子を気
流搬送管11を流れるガスに混入し、ガスとともに炉内
へ噴出させるようにしている。
運転する一態様を図7により説明する。この運転態様に
おいては、気流搬送管11へは、空気または他の気体を
輸送ガス16としてを導入し、開口部12より炉内に噴
出させる。同時に、流動層内での燃焼により発生した燃
焼排ガス14は、フリーボード部、排ガス出口を通過し
て炉外へ排出されるが、この排出ガスには比較的粒径の
小さい飛散粒子が含まれていることから、この飛散粒子
をサイクロン13により集塵し、集塵した飛散粒子を気
流搬送管11を流れるガスに混入し、ガスとともに炉内
へ噴出させるようにしている。
【0027】このような燃焼方法をとることにより、炉
内へのガスの噴出の際の温度低下を防ぐことができるこ
とことから、炉内に形成する旋回流中での浮遊固体炭素
濃度の向上とともに脱硝効果を大きくすることがで、同
時に、燃焼効率の向上も期待できる。上記の説明はあく
までも本発明のいくつかの実施例の説明であって、他に
多くの変形例が存在する。例えば、前記したように、縮
流部材の構成は、還元反応空間の形成、該空間内部の渦
流等の乱流の発生、該空間内での固体炭素濃縮の3作用
を持つ構造であれば本発明の目的を達成しうるものであ
ることは明らかであり、図示のもの以外に多くの形態が
存在しうるものである。さらに、図5に示した形態の流
動層燃焼器の運転において、サイクロン13により集塵
した飛散粒子を気流搬送管11を流れるガスに混入する
ことは必ずしも必須のものではなく、空気などの気体を
単に流入するようにしてもよく、さらには機外から固体
炭素を気体中に供給しフリーボード内に流入させるよう
にしてもよきものである。
内へのガスの噴出の際の温度低下を防ぐことができるこ
とことから、炉内に形成する旋回流中での浮遊固体炭素
濃度の向上とともに脱硝効果を大きくすることがで、同
時に、燃焼効率の向上も期待できる。上記の説明はあく
までも本発明のいくつかの実施例の説明であって、他に
多くの変形例が存在する。例えば、前記したように、縮
流部材の構成は、還元反応空間の形成、該空間内部の渦
流等の乱流の発生、該空間内での固体炭素濃縮の3作用
を持つ構造であれば本発明の目的を達成しうるものであ
ることは明らかであり、図示のもの以外に多くの形態が
存在しうるものである。さらに、図5に示した形態の流
動層燃焼器の運転において、サイクロン13により集塵
した飛散粒子を気流搬送管11を流れるガスに混入する
ことは必ずしも必須のものではなく、空気などの気体を
単に流入するようにしてもよく、さらには機外から固体
炭素を気体中に供給しフリーボード内に流入させるよう
にしてもよきものである。
【0028】また、図1に示す縮流手段と図5に示す気
体の送入による旋回流発生手段とを同時にフリーボード
内に配置しておき、それらの手段を同時に用いて燃焼を
行うことも可能である。
体の送入による旋回流発生手段とを同時にフリーボード
内に配置しておき、それらの手段を同時に用いて燃焼を
行うことも可能である。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、流動層燃焼器燃焼炉内のフリーボード部に、固体
炭素が高濃度に存在し、燃焼排出ガスの流れの乱れが形
成される領域を形成し、燃焼炉内における脱硝反応を促
進することが可能となる。このことにより、排ガス脱硝
に要するコストを低減することができる。この際、流動
層燃焼炉内脱硝のために流動層燃焼炉の大型化、構造の
複雑化の必要が無い。また、燃焼炉内に脱硝剤を添加す
る方法と併用する場合に、添加量を増加すること無く脱
硝効率を上げることができるため、脱硝剤であるアンモ
ニアの燃焼炉外への漏れを防ぐことができる。
れば、流動層燃焼器燃焼炉内のフリーボード部に、固体
炭素が高濃度に存在し、燃焼排出ガスの流れの乱れが形
成される領域を形成し、燃焼炉内における脱硝反応を促
進することが可能となる。このことにより、排ガス脱硝
に要するコストを低減することができる。この際、流動
層燃焼炉内脱硝のために流動層燃焼炉の大型化、構造の
複雑化の必要が無い。また、燃焼炉内に脱硝剤を添加す
る方法と併用する場合に、添加量を増加すること無く脱
硝効率を上げることができるため、脱硝剤であるアンモ
ニアの燃焼炉外への漏れを防ぐことができる。
【図1】 本発明の燃焼器の一実施例を示す縦断面図。
【図2】 図1に示す燃焼器の縮流部材部分の拡大断面
図。
図。
【図3】 縮流部材の他の実施例を示す断面図。
【図4】 縮流部材のさらに他の実施例を示す断面図。
【図5】 本発明の燃焼器の他の一実施例を示す縦断面
図。
図。
【図6】 図5に示す燃焼器の横断面図。
【図7】 図5、図6に示す燃焼器の運転方法を示す
図。
図。
【図8】 従来の流動層燃焼装置と本発明のフリーボー
ド部内NOx分布の比較。
ド部内NOx分布の比較。
1:空気流入口、2:ウィンドボックス、3:空気分散
板、4:流動室、5:熱交換器、6:炉体、7:フリー
ボード部、8:燃焼排ガス出口、9:縮流部材、10:
ガス通路、11:気流搬送管、12:気流搬送管出口、
13:サイクロン、14:燃焼排ガス、15:飛散粒
子、16:輸送ガス、17:空気
板、4:流動室、5:熱交換器、6:炉体、7:フリー
ボード部、8:燃焼排ガス出口、9:縮流部材、10:
ガス通路、11:気流搬送管、12:気流搬送管出口、
13:サイクロン、14:燃焼排ガス、15:飛散粒
子、16:輸送ガス、17:空気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 政英 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 森原 淳 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 大内 和紀 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】 下方に空気の供給口と上方に燃焼排出ガ
スの排出口を有する燃焼炉と、該燃焼炉内の下部に設け
られた空気分散板と、該空気分散板上に形成された流動
媒体よりなる流動層と、該流動層上部のフリーボード部
を備え、該流動層中で燃焼を行う流動層燃焼装置におい
て、前記フリーボード部内に、固体炭素がフリーボード
部内の他の領域よりも高濃度に存在する領域を有すると
ともに、該領域において、該高濃度の固体炭素が流動層
表面から上昇する燃焼排出ガスと攪拌混合するようにし
たことを特徴とする、流動層燃焼装置。 - 【請求項2】 該領域中には、燃焼排出ガスの乱流を形
成するための単一あるいは複数の縮流部材が設けられて
いることを特徴とする、請求項1記載の流動層燃焼装
置。 - 【請求項3】 縮流部材は、断面ほぼY字状形状の棒状
体であり、フリーボード部内の所定の箇所にそのY字の
脚部分を互いに向き合うように一方を他方に対して倒立
させた状態で千鳥状に複数本配置することにより該縮流
部材の間にガス通路10を形成したことを特徴とする、
請求項2記載の流動層燃焼装置。 - 【請求項4】 固体炭素を含有する粒子を気流搬送する
ガス供給手段をさらに備え、燃焼炉フリーボード部壁面
に開口する複数のガス供給口に該ガス供給手段を接続
し、該ガス供給口からの固体炭素の供給により、該領域
が形成されることを特徴とする、請求項1ないし3記載
のの流動層燃焼装置。 - 【請求項5】 流動層燃焼装置から排出されるガスを処
理する集塵器をさらに備え、該集塵器により分離された
未燃固体炭素を含む飛散粒子を該ガス供給手段に供給す
るように構成されていることを特徴とする、請求項4記
載の流動層燃焼装置。 - 【請求項6】 燃焼炉下部に空気分散板を有し、該空気
分散板から供給される気体によって空気分散板上におい
て流動媒体を流動化させた流動層中で燃焼を行うように
した流動層燃焼装置における燃焼方法であって、フリー
ボード部内の特定領域に固体炭素が高濃度に存在する領
域をつくり、この領域内において固体炭素と流動層表面
から上昇する燃焼排出ガスを攪拌混合して燃焼させるこ
とにより、流動層内の燃焼で発生したNOxを低減させ
ることを特徴とする、流動層燃焼装置の燃焼方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2976792A JPH05223209A (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 流動層燃焼装置およびその燃焼方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2976792A JPH05223209A (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 流動層燃焼装置およびその燃焼方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05223209A true JPH05223209A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=12285197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2976792A Pending JPH05223209A (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 流動層燃焼装置およびその燃焼方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05223209A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005265312A (ja) * | 2004-03-18 | 2005-09-29 | Calsonic Kansei Corp | 積層型熱交換器 |
JP2017141997A (ja) * | 2016-02-08 | 2017-08-17 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 流動層ボイラ |
-
1992
- 1992-02-17 JP JP2976792A patent/JPH05223209A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005265312A (ja) * | 2004-03-18 | 2005-09-29 | Calsonic Kansei Corp | 積層型熱交換器 |
JP2017141997A (ja) * | 2016-02-08 | 2017-08-17 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 流動層ボイラ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4940007A (en) | Fast fluidized bed reactor | |
US5156099A (en) | Composite recycling type fluidized bed boiler | |
EP0740109B1 (en) | Fluidized-bed combuster | |
JPH0618610B2 (ja) | 煙道ガス中のNOx減少方法 | |
JPS5843644B2 (ja) | 多段流動層式燃焼方法およびそれを実施する多段流動層式燃焼炉 | |
US6325985B1 (en) | Method and apparatus for reducing NOx emissions in CFB reactors used for combustion of fuel containing large amounts of volatile combustible components | |
JPH01210795A (ja) | 粉体燃焼床及び循環流動床燃焼装置 | |
EP0431163B1 (en) | Composite circulation fluidized bed boiler | |
CN203043834U (zh) | 一种烟气再循环和氨剂喷射NOx脱除装置 | |
EP0652800A1 (en) | REDUCTION OF N 2? O EMISSIONS. | |
JP3504324B2 (ja) | 加圧内部循環型流動床ボイラ | |
JP3095499B2 (ja) | 流動層燃焼ボイラ | |
JPH05223209A (ja) | 流動層燃焼装置およびその燃焼方法 | |
JPH05106807A (ja) | 加圧内部循環型流動床ボイラ | |
JP3625817B2 (ja) | 複合流動層炉および複合流動層炉の運転方法 | |
US5662049A (en) | Combustion method and apparatus | |
JPH02195104A (ja) | 内部循環流動床ボイラにおける排ガス中のNOxを低減する方法 | |
JPH06241429A (ja) | ごみ焼却炉 | |
JPH02282601A (ja) | 内部循環流動層熱回収装置 | |
JP2003322309A (ja) | 流動層炉 | |
KR100540838B1 (ko) | 순환유동층 보일러의 고체 재순환 장치 | |
JP2671078B2 (ja) | 流動床燃焼装置 | |
JPH04177008A (ja) | 流動層燃焼ボイラ | |
JP3763656B2 (ja) | 循環流動床燃焼器 | |
JPH0339808A (ja) | 流動床反応器及びその操作方法 |