JPH05216336A - 電子写真装置 - Google Patents
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- JPH05216336A JPH05216336A JP4021228A JP2122892A JPH05216336A JP H05216336 A JPH05216336 A JP H05216336A JP 4021228 A JP4021228 A JP 4021228A JP 2122892 A JP2122892 A JP 2122892A JP H05216336 A JPH05216336 A JP H05216336A
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- 238000005513 bias potential Methods 0.000 description 18
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 3
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
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- 238000002347 injection Methods 0.000 description 1
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- Developing For Electrophotography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 静電潜像保持体の非画像部である未露光部と
トナーを付着した現像ローラ表面との電位差が変わるこ
となく、画像部である露光部と上記現像ローラ表面との
電位差を可変調整して濃度調整を行うようにする。 【構成】 均一に帯電された静電潜像保持体1の表面を
ビーム11により露光して静電潜像を形成し、この静電
潜像に現像装置4によりトナーを付着させて可視像化し
た後転写媒体に転写記録する。このものにおいて、静電
潜像保持体1の導電性基体1aにバイアス電源16によ
りバイアス電圧を印加し、このバイアス電圧をボリウム
17により可変調整して可視化像の濃度調整を行う。
トナーを付着した現像ローラ表面との電位差が変わるこ
となく、画像部である露光部と上記現像ローラ表面との
電位差を可変調整して濃度調整を行うようにする。 【構成】 均一に帯電された静電潜像保持体1の表面を
ビーム11により露光して静電潜像を形成し、この静電
潜像に現像装置4によりトナーを付着させて可視像化し
た後転写媒体に転写記録する。このものにおいて、静電
潜像保持体1の導電性基体1aにバイアス電源16によ
りバイアス電圧を印加し、このバイアス電圧をボリウム
17により可変調整して可視化像の濃度調整を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ等に
利用される電子写真装置に関する。
利用される電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウム等の導電性基体の表
面に感光層を形成した静電潜像保持体の周囲に帯電装
置、露光装置、現像装置、転写装置等を配置した電子写
真装置は、以下に示すプロセスに従い可視化像を形成し
ていた。
面に感光層を形成した静電潜像保持体の周囲に帯電装
置、露光装置、現像装置、転写装置等を配置した電子写
真装置は、以下に示すプロセスに従い可視化像を形成し
ていた。
【0003】先ず、静電潜像保持体の表面を帯電装置に
より均一に帯電する。次に、均一に帯電された静電潜像
保持体の表面を画像情報に基づき露光装置によりビーム
で露光して静電潜像を形成する。次に、静電潜像保持体
上に形成された静電潜像に現像装置によりトナーを付着
させて可視像化する。こうして、可視像化されたトナー
像を転写装置により転写媒体に転写して画像記録を行う
ものとなっていた。
より均一に帯電する。次に、均一に帯電された静電潜像
保持体の表面を画像情報に基づき露光装置によりビーム
で露光して静電潜像を形成する。次に、静電潜像保持体
上に形成された静電潜像に現像装置によりトナーを付着
させて可視像化する。こうして、可視像化されたトナー
像を転写装置により転写媒体に転写して画像記録を行う
ものとなっていた。
【0004】ここで、前記静電潜像保持体の導電性基体
は0V[ボルト]に接地されていた。また、帯電装置に
より均一に帯電された静電潜像保持体表面の電位は約−
650Vに制御されており、露光装置により露光を行う
と露光部分の電位は約−50Vに低下していた。なお説
明の便宜上、電位の上昇、下降は電圧値の絶対値に基づ
くものとする。
は0V[ボルト]に接地されていた。また、帯電装置に
より均一に帯電された静電潜像保持体表面の電位は約−
650Vに制御されており、露光装置により露光を行う
と露光部分の電位は約−50Vに低下していた。なお説
明の便宜上、電位の上昇、下降は電圧値の絶対値に基づ
くものとする。
【0005】一方、現像装置は通常、静電潜像保持体に
対向する位置に現像ローラを備えており、この現像ロー
ラの表面に負極性に帯電したトナーを付着させていた。
また、現像ローラの表面には静電潜像保持体の未露光部
の電位に近い電位(例えば約−525V)のバイアス電
圧が印加されていた。
対向する位置に現像ローラを備えており、この現像ロー
ラの表面に負極性に帯電したトナーを付着させていた。
また、現像ローラの表面には静電潜像保持体の未露光部
の電位に近い電位(例えば約−525V)のバイアス電
圧が印加されていた。
【0006】図5に静電潜像保持体の露光部と未露光部
の電位と現像ローラ表面のバイアス電位との関係を示
す。図示するように現像ローラの表面と静電潜像保持体
の露光部とには大きな電位差が生じ、これによって現像
ローラから静電潜像保持体の露光部にトナーが転移して
付着し、可視化像を形成するようになっていた。
の電位と現像ローラ表面のバイアス電位との関係を示
す。図示するように現像ローラの表面と静電潜像保持体
の露光部とには大きな電位差が生じ、これによって現像
ローラから静電潜像保持体の露光部にトナーが転移して
付着し、可視化像を形成するようになっていた。
【0007】また一般に、この種の電子写真装置におい
ては可視化像の濃度を調整できるように、現像ローラに
印加されるバイアス電位を所定範囲Pの中で可変できる
ようになっていた。すなわち、可視化像の濃度を低くし
たい場合には上記バイアス電位を低く調整する。こうす
ることにより、現像ローラの表面と静電潜像保持体の露
光部との電位差が小さくなってトナーの露光部への転移
量が減少し、可視化像の濃度が低くなる。逆に可視化像
の濃度を高くしたい場合には上記バイアス電位を高く調
整する。こうすることにより、現像ローラの表面と静電
潜像保持体の露光部との電位差が大きくなってトナーの
露光部への転移量が増加し、可視化像の濃度が高くな
る。
ては可視化像の濃度を調整できるように、現像ローラに
印加されるバイアス電位を所定範囲Pの中で可変できる
ようになっていた。すなわち、可視化像の濃度を低くし
たい場合には上記バイアス電位を低く調整する。こうす
ることにより、現像ローラの表面と静電潜像保持体の露
光部との電位差が小さくなってトナーの露光部への転移
量が減少し、可視化像の濃度が低くなる。逆に可視化像
の濃度を高くしたい場合には上記バイアス電位を高く調
整する。こうすることにより、現像ローラの表面と静電
潜像保持体の露光部との電位差が大きくなってトナーの
露光部への転移量が増加し、可視化像の濃度が高くな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現像ロ
ーラのバイアス電位を変化させることにより可視化像の
濃度を可変調整する従来の電子写真装置においては、次
のような課題があった。すなわち、現像ローラのバイア
ス電位を変化させた場合には、静電潜像保持体の露光部
と現像ローラ表面との電位差が変化するのみならず、未
露光部と現像ローラ表面との電位差も変化する。従っ
て、現像ローラのバイアス電位を低く調整すると未露光
部と現像ローラ表面との電位差が大きくなり、トナーへ
の電荷注入等により正極性に帯電されたトナー粒子が非
画像部である上記未露光部に付着して、画像品質の低下
を生じるおそれがあった。
ーラのバイアス電位を変化させることにより可視化像の
濃度を可変調整する従来の電子写真装置においては、次
のような課題があった。すなわち、現像ローラのバイア
ス電位を変化させた場合には、静電潜像保持体の露光部
と現像ローラ表面との電位差が変化するのみならず、未
露光部と現像ローラ表面との電位差も変化する。従っ
て、現像ローラのバイアス電位を低く調整すると未露光
部と現像ローラ表面との電位差が大きくなり、トナーへ
の電荷注入等により正極性に帯電されたトナー粒子が非
画像部である上記未露光部に付着して、画像品質の低下
を生じるおそれがあった。
【0009】そこで本発明は、静電潜像保持体の非画像
部である未露光部とトナーを付着した現像ローラ表面と
の電位差が変わることなく、画像部である露光部と上記
現像ローラ表面との電位差を可変調整でき、画像品質の
低下を生じることなく安定に可視化像の濃度調整を行う
ことができる電子写真装置を提供しようとするものであ
る。
部である未露光部とトナーを付着した現像ローラ表面と
の電位差が変わることなく、画像部である露光部と上記
現像ローラ表面との電位差を可変調整でき、画像品質の
低下を生じることなく安定に可視化像の濃度調整を行う
ことができる電子写真装置を提供しようとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、均一に帯電さ
れた静電潜像保持体の表面をビームにより露光して静電
潜像を形成し、この静電潜像にトナーを付着させて可視
像化した後転写媒体に転写記録する電子写真装置におい
て、静電潜像保持体の導電性基体にバイアス電圧を印加
するバイアス電源と、このバイアス電源により印加され
るバイアス電圧を可変調整して可視化像の濃度を調整す
る濃度調整手段とを備えたものである。
れた静電潜像保持体の表面をビームにより露光して静電
潜像を形成し、この静電潜像にトナーを付着させて可視
像化した後転写媒体に転写記録する電子写真装置におい
て、静電潜像保持体の導電性基体にバイアス電圧を印加
するバイアス電源と、このバイアス電源により印加され
るバイアス電圧を可変調整して可視化像の濃度を調整す
る濃度調整手段とを備えたものである。
【0011】
【作用】このような構成の本発明であれば、均一に帯電
された静電潜像保持体の表面がビームにより露光される
と、静電荷が導電性基体をリークするが、このとき感光
層での電荷トラップ等の影響により静電潜像保持体の表
面と導電性基体との間には数10Vで一定の電位差が残
る。これにより、静電潜像保持体の露光部電位は、該静
電潜像保持体の導電性基体に印加されるバイアス電位と
上記数10Vの電位差(一定値)との和となる。すなわ
ち、静電潜像保持体の導電性基体に印加されるバイアス
電位を可変することによって露光部電位が変化し、可視
化像の濃度が調整される。
された静電潜像保持体の表面がビームにより露光される
と、静電荷が導電性基体をリークするが、このとき感光
層での電荷トラップ等の影響により静電潜像保持体の表
面と導電性基体との間には数10Vで一定の電位差が残
る。これにより、静電潜像保持体の露光部電位は、該静
電潜像保持体の導電性基体に印加されるバイアス電位と
上記数10Vの電位差(一定値)との和となる。すなわ
ち、静電潜像保持体の導電性基体に印加されるバイアス
電位を可変することによって露光部電位が変化し、可視
化像の濃度が調整される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【0013】図1は電子写真装置の要部構成図である。
図中1は静電潜像保持体としての感光ドラムであって、
アルミニウム等の導電性基体1aの表面に感光層1bを
形成して構成されている。この感光ドラム1は図示しな
い駆動モータにより図中時計方向に回転制御されるよう
になっており、その周囲に電子写真プロセスに従い帯電
チャージャ2、露光装置3、現像装置4、転写チャージ
ャ5、クリーニング装置6、除電ランプ7が順次配設さ
れている。
図中1は静電潜像保持体としての感光ドラムであって、
アルミニウム等の導電性基体1aの表面に感光層1bを
形成して構成されている。この感光ドラム1は図示しな
い駆動モータにより図中時計方向に回転制御されるよう
になっており、その周囲に電子写真プロセスに従い帯電
チャージャ2、露光装置3、現像装置4、転写チャージ
ャ5、クリーニング装置6、除電ランプ7が順次配設さ
れている。
【0014】帯電チャージャ2は、帯電電源8から負の
高圧が印加されることによって感光ドラム1の表面を均
一に帯電するもので、帯電電位を制御するためのグリッ
ド9及びツェナダイオード10を備えている。
高圧が印加されることによって感光ドラム1の表面を均
一に帯電するもので、帯電電位を制御するためのグリッ
ド9及びツェナダイオード10を備えている。
【0015】露光装置3は、上記帯電チャージャ2によ
って均一に帯電された感光体ドラム1の表面を画像情報
に基づきビーム11で露光して静電潜像を形成するもの
である。
って均一に帯電された感光体ドラム1の表面を画像情報
に基づきビーム11で露光して静電潜像を形成するもの
である。
【0016】現像装置4は、上記感光体ドラム1の表面
に形成された静電潜像にトナーを付着させて可視像化す
るもので、トナーが収納された本体12の感光体ドラム
1と対向する位置に現像ローラ13を備え、この現像ロ
ーラ13の表面に負極性に帯電したトナーを付着させる
とともに、現像電源14により上記現像ローラ13の表
面に一定の負のバイアス電圧を印加するようになってい
る。因みに、トナーとしては絶縁性磁性トナーを使用す
る。そして、現像ローラとして内部に磁石を配置し、表
面スリーブと磁石を逆回転させることにより感光ドラム
1との対向面にトナー粒子を搬送するとともに、トナー
粒子を負極性に帯電させている。
に形成された静電潜像にトナーを付着させて可視像化す
るもので、トナーが収納された本体12の感光体ドラム
1と対向する位置に現像ローラ13を備え、この現像ロ
ーラ13の表面に負極性に帯電したトナーを付着させる
とともに、現像電源14により上記現像ローラ13の表
面に一定の負のバイアス電圧を印加するようになってい
る。因みに、トナーとしては絶縁性磁性トナーを使用す
る。そして、現像ローラとして内部に磁石を配置し、表
面スリーブと磁石を逆回転させることにより感光ドラム
1との対向面にトナー粒子を搬送するとともに、トナー
粒子を負極性に帯電させている。
【0017】転写チャージャ5は、上記感光体ドラム1
の表面にてトナーにより可視像化された像を、図示しな
い搬送機構により感光体ドラム1と転写チャージャ5と
の間に搬送されてきた転写媒体に転写するもので、転写
電源15により正の高圧が印加されて動作する。
の表面にてトナーにより可視像化された像を、図示しな
い搬送機構により感光体ドラム1と転写チャージャ5と
の間に搬送されてきた転写媒体に転写するもので、転写
電源15により正の高圧が印加されて動作する。
【0018】クリーニング装置6は、転写後の上記感光
体ドラム1に残ったトナーを除去するものであり、除電
ランプ7は、上記感光体1に残った電荷を除去するもの
である。
体ドラム1に残ったトナーを除去するものであり、除電
ランプ7は、上記感光体1に残った電荷を除去するもの
である。
【0019】また、感光体ドラム1の導電性基体1aに
はバイアス電源16が接続されており、このバイアス電
源16のバイアス電圧は濃度調整手段を構成するボリウ
ム17によって可変調整できるようになっている。
はバイアス電源16が接続されており、このバイアス電
源16のバイアス電圧は濃度調整手段を構成するボリウ
ム17によって可変調整できるようになっている。
【0020】このような構成の本実施例においては、記
録動作時、先ず感光体ドラム1は帯電チャージャ2によ
りその表面が均一に帯電される。図2(a)は感光体ド
ラム1の感光層1bに静電荷21が帯電している状態を
示している。ここで、帯電電位はグリッド9の作用によ
りツェナダイオード10のツェナ電位VG にほぼ等しい
一定の電位となり、感光体ドラム1の導電性基体1aに
印加されるバイアス電位Vb と、静電荷21の帯電によ
るドラム表面と導電性基体1aとの間の電位差Vh との
和にほぼ等しくなる。従って、感光体ドラム1の導電性
基体1aに印加するバイアス電位Vb を変化させると、
その変化分だけ電位差Vh が逆極性に変化し、バイアス
電圧Vb と電位差Vh との和は変化しない。すなわち、
バイアス電位Vb の変化に応じてドラム表面に帯電され
る静電荷21の量が変化する。
録動作時、先ず感光体ドラム1は帯電チャージャ2によ
りその表面が均一に帯電される。図2(a)は感光体ド
ラム1の感光層1bに静電荷21が帯電している状態を
示している。ここで、帯電電位はグリッド9の作用によ
りツェナダイオード10のツェナ電位VG にほぼ等しい
一定の電位となり、感光体ドラム1の導電性基体1aに
印加されるバイアス電位Vb と、静電荷21の帯電によ
るドラム表面と導電性基体1aとの間の電位差Vh との
和にほぼ等しくなる。従って、感光体ドラム1の導電性
基体1aに印加するバイアス電位Vb を変化させると、
その変化分だけ電位差Vh が逆極性に変化し、バイアス
電圧Vb と電位差Vh との和は変化しない。すなわち、
バイアス電位Vb の変化に応じてドラム表面に帯電され
る静電荷21の量が変化する。
【0021】次いで、帯電チャージャ2により均一に帯
電された感光体ドラム1の表面が露光装置により画像情
報に基づきビーム11で露光されて静電潜像が形成され
る。ここで、感光体ドラム1の表面の露光された部分
は、図2(b)に示すように静電荷21が導電性基体1
aにリークする。このとき、感光層1bでの電荷トラッ
プ等の影響により感光ドラム1の表面と導電性基体1a
との間には数10Vで一定の電位差Vh1が残る。これに
より、感光ドラム1の露光部の電位Vr は、導電性基体
1aに印加されるバイアス電位Vb と一定の電位差Vh1
との和となる。すなわち、感光ドラム1の導電性基体1
aに印加されるバイアス電位Vb を可変することによっ
て露光部の電位Vr が変化する。
電された感光体ドラム1の表面が露光装置により画像情
報に基づきビーム11で露光されて静電潜像が形成され
る。ここで、感光体ドラム1の表面の露光された部分
は、図2(b)に示すように静電荷21が導電性基体1
aにリークする。このとき、感光層1bでの電荷トラッ
プ等の影響により感光ドラム1の表面と導電性基体1a
との間には数10Vで一定の電位差Vh1が残る。これに
より、感光ドラム1の露光部の電位Vr は、導電性基体
1aに印加されるバイアス電位Vb と一定の電位差Vh1
との和となる。すなわち、感光ドラム1の導電性基体1
aに印加されるバイアス電位Vb を可変することによっ
て露光部の電位Vr が変化する。
【0022】次いで、感光体ドラム1の表面に形成され
た静電潜像が現像装置4の現像ローラ13と対向する
と、現像電源14により電圧が印加された現像ローラ1
3と感光体ドラム1との間の電界の作用によりトナーが
転移して感光体ドラム1の露光部分に付着し、静電現像
が可視化される。
た静電潜像が現像装置4の現像ローラ13と対向する
と、現像電源14により電圧が印加された現像ローラ1
3と感光体ドラム1との間の電界の作用によりトナーが
転移して感光体ドラム1の露光部分に付着し、静電現像
が可視化される。
【0023】ここで、今、帯電チャージャ2により帯電
された後の感光体ドラム1の表面電位を−650Vとす
る。また、現像電源14により現像ローラ13の表面に
印加される電位を−600Vとする。そして、バイアス
電源16より感光体ドラム1の導電性基体1aに印加さ
れるバイアス電圧Vb を0Vとすると、図3(a)に示
すように感光体ドラム1の未露光部電位は約−650V
であり、露光部電位は約−50Vである。従って、現像
ローラ13の表面と感光体ドラム1の露光部とには約−
550Vもの大きな電位差を生じる。
された後の感光体ドラム1の表面電位を−650Vとす
る。また、現像電源14により現像ローラ13の表面に
印加される電位を−600Vとする。そして、バイアス
電源16より感光体ドラム1の導電性基体1aに印加さ
れるバイアス電圧Vb を0Vとすると、図3(a)に示
すように感光体ドラム1の未露光部電位は約−650V
であり、露光部電位は約−50Vである。従って、現像
ローラ13の表面と感光体ドラム1の露光部とには約−
550Vもの大きな電位差を生じる。
【0024】また、ボリウム17によりバイアス電圧V
b を−250Vに変化させると、図3(b)に示すよう
に感光体ドラム1の未露光部電位は約−650Vで変化
しないが、露光部電位は約−300Vとなり、バイアス
電圧Vb に比例して上昇する。従って、現像ローラ13
の表面と感光体ドラム1の露光部とには約−300Vの
電位差を生じる。
b を−250Vに変化させると、図3(b)に示すよう
に感光体ドラム1の未露光部電位は約−650Vで変化
しないが、露光部電位は約−300Vとなり、バイアス
電圧Vb に比例して上昇する。従って、現像ローラ13
の表面と感光体ドラム1の露光部とには約−300Vの
電位差を生じる。
【0025】現像ローラ13の表面と感光体ドラム1の
露光部との電位差が大きいと、現像ローラ13から露光
部にトナーが転移して付着し、静電潜像が可視化され
る。この場合において、トナーの転移量は電位差が大き
ければ大きいほど多くなる。すなわち、感光体ドラム1
の導電性基体1aに印加されるバイアス電圧Vb を−2
50Vとしたときには、0Vのときに比べてトナーの転
移量が多いので、濃度の高い可視化像が得られる。
露光部との電位差が大きいと、現像ローラ13から露光
部にトナーが転移して付着し、静電潜像が可視化され
る。この場合において、トナーの転移量は電位差が大き
ければ大きいほど多くなる。すなわち、感光体ドラム1
の導電性基体1aに印加されるバイアス電圧Vb を−2
50Vとしたときには、0Vのときに比べてトナーの転
移量が多いので、濃度の高い可視化像が得られる。
【0026】一方、感光体ドラム1の未露光部と現像ロ
ーラ13との電位差は、バイアス電圧Vb が0Vのとき
と−250Vのときとで変化なく安定している。従っ
て、ボリウム17によりバイアス電源16のバイアス電
圧Vb を変化させて可視化像の濃度を調整しても、感光
体ドラム1の未露光部と現像ローラ13との電位差は不
変であるので、未露光部にトナーが付着するおそれがな
く、濃度の調整に関わらず常に安定した高品質の画像を
出力できるようになる。
ーラ13との電位差は、バイアス電圧Vb が0Vのとき
と−250Vのときとで変化なく安定している。従っ
て、ボリウム17によりバイアス電源16のバイアス電
圧Vb を変化させて可視化像の濃度を調整しても、感光
体ドラム1の未露光部と現像ローラ13との電位差は不
変であるので、未露光部にトナーが付着するおそれがな
く、濃度の調整に関わらず常に安定した高品質の画像を
出力できるようになる。
【0027】また、使用環境や長期の使用等により感光
体ドラム1の未露光部電位が低下する場合があるが、本
実施例では現像ローラ13のバイアス電圧が固定であり
未露光部との電位差を充分に確保しているので、未露光
部電位がバイアス電位を下回るにはかなりの期間を要す
る。従って、使用環境の影響を受けにくい上、装置の長
寿命化をも図り得る。
体ドラム1の未露光部電位が低下する場合があるが、本
実施例では現像ローラ13のバイアス電圧が固定であり
未露光部との電位差を充分に確保しているので、未露光
部電位がバイアス電位を下回るにはかなりの期間を要す
る。従って、使用環境の影響を受けにくい上、装置の長
寿命化をも図り得る。
【0028】参考として、本実施例装置を使用しバイア
ス電源16を適宜変化させた場合の転写用紙上での画像
濃度特性A、転写用紙上での反射率差特性B、ドラム上
での反射率差特性Cを図4にそれぞれ示す。なお、転写
用紙上での反射率差特性Bは、転写前と転写後の用紙の
反射率をそれぞれ測定して差を取ったものであり、ドラ
ム上での反射率差特性Cは、感光体ドラム1の感光層1
bをテープで剥離して反射率を測定し、テープのみの反
射率との差を取ったものである。図4から明らかなよう
に、可視化像の濃度は感光体ドラム1のバイアス電位と
現像ローラ13の電位とによって決定される。
ス電源16を適宜変化させた場合の転写用紙上での画像
濃度特性A、転写用紙上での反射率差特性B、ドラム上
での反射率差特性Cを図4にそれぞれ示す。なお、転写
用紙上での反射率差特性Bは、転写前と転写後の用紙の
反射率をそれぞれ測定して差を取ったものであり、ドラ
ム上での反射率差特性Cは、感光体ドラム1の感光層1
bをテープで剥離して反射率を測定し、テープのみの反
射率との差を取ったものである。図4から明らかなよう
に、可視化像の濃度は感光体ドラム1のバイアス電位と
現像ローラ13の電位とによって決定される。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、静
電潜像保持体の導電性基体にバイアス電圧を印加し、こ
のバイアス電圧を可変調整して可視化像の濃度を調整す
るようにしたので、静電潜像保持体の非画像部である未
露光部とトナーを付着した現像ローラ表面との電位差が
変わることなく、画像部である露光部と上記現像ローラ
表面との電位差を可変調整でき、画像品質の低下を生じ
ることなく安定に可視化像の濃度調整を行うことができ
る電子写真装置を提供できる。
電潜像保持体の導電性基体にバイアス電圧を印加し、こ
のバイアス電圧を可変調整して可視化像の濃度を調整す
るようにしたので、静電潜像保持体の非画像部である未
露光部とトナーを付着した現像ローラ表面との電位差が
変わることなく、画像部である露光部と上記現像ローラ
表面との電位差を可変調整でき、画像品質の低下を生じ
ることなく安定に可視化像の濃度調整を行うことができ
る電子写真装置を提供できる。
【図1】 本発明の一実施例の要部構成図。
【図2】 同実施例における感光体ドラムの各部の電位
の関係を示す模式図。
の関係を示す模式図。
【図3】 同実施例における感光体ドラムの露光部及び
未露光部の電位と現像ローラのバイアス電位との関係を
示す図。
未露光部の電位と現像ローラのバイアス電位との関係を
示す図。
【図4】 同実施例における現像特性を示す図。
【図5】 従来例における感光体ドラムの露光部及び未
露光部の電位と現像ローラのバイアス電位との関係を示
す図。
露光部の電位と現像ローラのバイアス電位との関係を示
す図。
1…感光体ドラム(静電潜像保持体)、2…帯電チャー
ジャ、3…露光装置、4…現像装置、5…転写チャージ
ャ、13…現像ローラ、14…現像電源、16…バイア
ス電源、17…ボリウム(濃度調整手段)。
ジャ、3…露光装置、4…現像装置、5…転写チャージ
ャ、13…現像ローラ、14…現像電源、16…バイア
ス電源、17…ボリウム(濃度調整手段)。
Claims (1)
- 【請求項1】 均一に帯電された静電潜像保持体の表面
をビームにより露光して静電潜像を形成し、この静電潜
像にトナーを付着させて可視化した後、この可視化像を
転写媒体に転写記録する電子写真装置において、 前記静電潜像保持体の導電性基体にバイアス電圧を印加
するバイアス電源と、このバイアス電源により印加され
るバイアス電圧を可変調整して可視化像の濃度を調整す
る濃度調整手段とを具備したことを特徴とする電子写真
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4021228A JPH05216336A (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 電子写真装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4021228A JPH05216336A (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 電子写真装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05216336A true JPH05216336A (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=12049168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4021228A Pending JPH05216336A (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 電子写真装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05216336A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100717045B1 (ko) * | 2005-04-04 | 2007-05-10 | 삼성전자주식회사 | 전자사진방식 화상형성장치 및 현상방법 |
-
1992
- 1992-02-06 JP JP4021228A patent/JPH05216336A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100717045B1 (ko) * | 2005-04-04 | 2007-05-10 | 삼성전자주식회사 | 전자사진방식 화상형성장치 및 현상방법 |
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