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JPH0521367A - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置

Info

Publication number
JPH0521367A
JPH0521367A JP19722691A JP19722691A JPH0521367A JP H0521367 A JPH0521367 A JP H0521367A JP 19722691 A JP19722691 A JP 19722691A JP 19722691 A JP19722691 A JP 19722691A JP H0521367 A JPH0521367 A JP H0521367A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
heat treatment
substrate
temperature
thermal processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19722691A
Other languages
English (en)
Inventor
Michihisa Kono
通久 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP19722691A priority Critical patent/JPH0521367A/ja
Publication of JPH0521367A publication Critical patent/JPH0521367A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イオン注入された半導体の電気的特性の再現
性及び均一性を向上させる。 【構成】 熱処理温度において蒸発しにくい物質ででき
たホルダー4内に試料を設置して、ランプ照射による赤
外線吸収等で加熱する。 【効果】 ホルダーが熱処理温度において蒸発しにくい
物質でできているため、表面を他の物質でコーティング
する必要がない。このため、パイロメータでホルダー表
面の温度を測定するにあたって、コーティング物質の厚
さや品質に依存したエミッシビティのばらつきの影響を
受けず、試料温度が再現性よく測定される。このため、
プロセス再現性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばIII−V族半
導体単結晶基板にイオン注入した後に短時間熱処理して
導電層を形成するに際して使用する短時間熱処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、III−V族化合物半導体材料を
用いた高速デジタル集積回路の開発が進むにつれて、短
時間熱処理法の重要性がますます高まってきている。す
なわち、ヘテロ接合バイポーラ・トランジスタやヘテロ
接合電界効果トランジスタなどの異種接合デバイスの製
造プロセスにおいて、コンタクト抵抗の低減を目的とし
たイオン注入が行われており、これらのデバイスの製造
においては、微細構造を持つ異種接合に大きな結晶損傷
を与えない熱処理法が要求されるが、この目的に現在最
も適した方法が短時間熱処理法である。
【0003】また、この短時間熱処理法は、電界効果ト
ランジスタの性能を高めるために重要な浅く高濃度の動
作層の形成にも適している。この方法を用いることによ
り、動作層の不純物の再分布が抑えられるばかりでな
く、高い電気的活性化率が得られることが知られてい
る。
【0004】短時間熱処理法は、昇温(毎秒約100
℃)及び極めて短時間の熱処理時間(1〜数10秒)を
有するプロセスであるため、効率のよい試料加熱方式が
必要とされる。
【0005】このため、例えば半導体基板を熱処理する
場合、一般には試料の垂直方向からハロゲンランプ等に
より赤外線を直接照射する方法が用いられてきた。この
直接加熱方式によると、半導体の赤外線吸収・放散によ
り迅速に試料の昇・降温を行うことができ、例えば試料
のおかれたプレートをジュール熱で加熱する間接加熱方
式等と比べて、より応答性に優れた温度制御を行うこと
ができる。
【0006】このような短時間熱処理を行う場合、熱処
理される基板の設置方法としては、基板を石英などのピ
ンで3点支持したり、他の半導体基板上に設置してガー
ドリングで周囲を囲む等の方法が用いられてきたが、今
日最も注目されているのが、グラファイト等でできた円
盤状のホルダー内に試料を収納して熱処理する方法であ
る(A.Tamura et al.J.Appl.P
hys.62,1102(1987),S.J.Pea
rton & R.Caruso J.Appl.Ph
ys.66.663(1989)参照)。
【0007】この方法を用いることにより、基板周囲か
らの熱放射により基板周辺部の温度が中央部より低下す
るエッジ効果(R.T.Blunt et al.Ap
pl.Phys.Lett.47.304(1985)
参照)や、雰囲気ガスの対流がもたらす温度不均一効果
(M.Kohno et al.J.Appl.Phy
s.69.1294(1991)参照)を抑制すること
ができ、均一性に優れた熱処理が行えることが知られて
いる。
【0008】このような熱処理を大量に再現性よく行な
うための温度制御方法としては、試料の熱輻射を検出し
て温度をモニターするパイロメータを用いることが必要
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにホルダー内に試料基板を収納してパイロメータを用
いて短時間熱処理を行った場合、ホルダー表面のエミッ
シビティの値により測定温度が大きな影響を受けること
が知られている。
【0010】特に、グラファイト等のように不純物を吸
着しやすい材質や、GaAs等のように高温で成分が蒸
発しやすい材質を用いてホルダーを作製する場合には、
熱処理中の不純物による汚染を防ぐ目的で、ホルダー表
面をSiC等の物質でコーティングする必要があるが、
このようなコーティングを行った場合エミッシビティの
値はコーティングされた物質の厚さや品質に大きく依存
することが知られている。
【0011】このため、コーティング物質の厚さ,品質
の再現性が温度測定に影響を与えやすいが、コーティン
グを行う時点でのプロセス再現性が一般には十分ではな
いのと同時に、熱処理による変性の要素が加わるため
に、エミッシビティの再現性は一般にコーティングを行
った場合に低下することが知られている。
【0012】このような場合、パイロメータにより測定
されるホルダーの温度再現性が低下し、プロセスの再現
性を低下させる。このことは、歩留りの優れた集積回路
を作製するために回避すべき問題である。
【0013】このため、パイロメータを用いて再現性よ
く温度制御を行うためのホルダー材料として、前述した
ような不純物による汚染等の可能性の極めて低い物質を
選択する必要がある。
【0014】ところが、基板の赤外線吸収特性,熱伝導
率,比熱,密度等の違いに基づき、両者の間に瞬時的な
温度差が発生して、均一性,プロセス再現性を低下させ
ることがあることが知られている。
【0015】例えば、ホルダー材料の赤外線吸収スペク
トルが、試料のGaAsのそれよりもはるかに大きかっ
た場合、ランプ加熱による昇温過程で、ホルダーの温度
が試料よりも高くなりやすいことは明らかである。
【0016】このような場合、熱電対やパイロメータに
より測定されるホルダーの温度と、試料の温度間にずれ
が発生し、プロセスの再現性を低下させると同時に、均
一性そのものにも悪影響を与える。このことは、歩留り
の優れた集積回路を作製するために回避すべき問題であ
る。
【0017】本発明の目的は、以上述べたようなランプ
加熱熱処理に関する従来の問題点を解決する熱処理装置
を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による熱処理装置においては、閉じ込め型の
蓋付ホルダーを有し、ホルダー内に化合物半導体基板な
どの試料を設置した熱処理装置であって、閉じ込め型の
蓋付ホルダーは、シリコン,ゲルマニウムその他熱処理
温度下において成分が蒸発せず、且つ赤外線吸収率の優
れた材料をもって成型されたものである。
【0019】
【作用】イオン注入したIII−V族化合物半導体基板
を短時間熱処理するにあたり、不純物を吸着しにくく、
かつ高温で成分が蒸発することのない(蒸気圧が低い)
Si結晶等のような物質でできた円盤状のホルダー内に
試料を設置して熱処理を行うことにより、イオン注入層
の電気的均一性及び再現性が大幅に向上する。
【0020】本発明により熱処理プロセスの均一性が大
幅に向上する理由としては、不純物を吸着しにくく、か
つ高温で成分が蒸発することのない(蒸気圧が低い)S
i結晶等のような物質でできた円盤状のホルダー内に試
料を設置して熱処理を行うため、パイロメータによる試
料温度測定に誤差が少ないことから、プロセスの再現性
が向上することが考えられる。
【0021】
【実施例】以下に本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0022】図1は、本発明の実施例の装置構成を概略
的に示す図である。
【0023】図において、ハロゲンランプ1は、石英ガ
ラス炉心管2の外部の上方・下方に配置されている。3
インチGaAs基板3は、Si製ホルダー(サセプタ)
4に収納されている。ホルダー4は、円盤状であり、外
径125mm,厚さは1.5mmである。
【0024】このSiホルダー4は、基板3を収納し、
Si製の蓋6で施蓋し、石英ガラスピン5で支えて炉芯
管2内に設置される。以上の構成の本発明熱処理装置を
用い、ハロゲンランプ1から照射した赤外線により加熱
して以下に示す実験を行った。
【0025】面方位<100>LEC(Liquid
Encapsulated Czochralski)
法アンドープ半絶縁性GaAs基板に注入エネルギー1
00KeVでSi(プラス)を1×1013cm-2室温で
注入した。20回以上実験を行った結果のシート抵抗ば
らつきはσRs=7Ω/□であり、SiCをコートした
グラファイト製のホルダーを用いた場合の結果σRs=
18Ω/□と比べて大幅に改善されていることが分かっ
た。
【0026】基板の寸法については、本実施例で用いた
3インチ径以外の任意の寸法に対しても本発明の装置は
有効である。
【0027】本発明において、ホルダー材料としては、
赤外線吸収率が高く、且つ熱処理温度においてホルダー
の構成成分が蒸発しにくい物質を選定したものであり、
Siのほかに、例えばゲルマニウム等の不純物を吸着し
にくく、かつ高温で成分が蒸発することのない(蒸気圧
が低い)物質であれば適用できる。以上のことから、本
発明の熱処理装置を用いることにより、均一性の優れた
熱処理を再現性よく行うことのできることが確認され
た。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の装置によ
れば、例えばIII−V族化合物半導体の短時間熱処理
により得られたイオン注入活性層の基板面内の抵抗均一
性及び再現性を従来よりも大幅に向上させることがで
き、従って高速集積回路の歩留りを大幅に改善すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の装置構成を概略的に示す構成
図である。
【符号の説明】
1 ハロゲンランプ 2 石英ガラス製炉心管 3 3インチGaAs基板 4 本発明のホルダー(Si製) 5 石英ガラスピン 6 蓋(Si製)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/26 L 8617−4M 21/324 C 8617−4M

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 閉じ込め型の蓋付ホルダーを有し、ホル
    ダー内に化合物半導体基板などの試料を設置した熱処理
    装置であって、 閉じ込め型の蓋付ホルダーは、シリコン,ゲルマニウム
    その他熱処理温度下において成分が蒸発せず、且つ赤外
    線吸収率の優れた材料をもって成型されたものであるこ
    とを特徴とする熱処理装置。
JP19722691A 1991-07-11 1991-07-11 熱処理装置 Pending JPH0521367A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19722691A JPH0521367A (ja) 1991-07-11 1991-07-11 熱処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19722691A JPH0521367A (ja) 1991-07-11 1991-07-11 熱処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0521367A true JPH0521367A (ja) 1993-01-29

Family

ID=16370940

Family Applications (1)

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JP19722691A Pending JPH0521367A (ja) 1991-07-11 1991-07-11 熱処理装置

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JP (1) JPH0521367A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006190731A (ja) * 2005-01-04 2006-07-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 基板加熱装置、真空装置及び基板加熱方法
WO2007049413A1 (ja) * 2005-10-28 2007-05-03 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology 半導体製造装置及び半導体装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006190731A (ja) * 2005-01-04 2006-07-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 基板加熱装置、真空装置及び基板加熱方法
WO2007049413A1 (ja) * 2005-10-28 2007-05-03 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology 半導体製造装置及び半導体装置
JPWO2007049413A1 (ja) * 2005-10-28 2009-04-30 独立行政法人産業技術総合研究所 半導体製造装置及び半導体装置

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