JPH05212058A - 医用材料保管ケース - Google Patents
医用材料保管ケースInfo
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- JPH05212058A JPH05212058A JP4023010A JP2301092A JPH05212058A JP H05212058 A JPH05212058 A JP H05212058A JP 4023010 A JP4023010 A JP 4023010A JP 2301092 A JP2301092 A JP 2301092A JP H05212058 A JPH05212058 A JP H05212058A
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- moisture
- medical material
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 滅菌、耐湿性に優れ、医用材料の収納、保管
および取出しが容易な保管ケースとする。 【構成】 次の構成を採用する。 (a)医用材料1もしくは医用材料を装入したケースを
収納する材料収納室2と、この医用材料1もしくは医用
材料を装入したケースを収納するための開口部とを有す
る外界遮断の第1耐湿ケース3、(b)材料収納室2に
隣接する乾燥剤4収納室5と、この乾燥剤4収納のため
の開口部とを有する外界遮断の第2耐湿ケース6、
(c)材料収納室2と乾燥剤収納室5との間に配設し、
第1耐湿ケースの開口部を閉鎖する、滅菌ガス透過性の
滅菌シート7、(d)第2耐湿ケース6の開口部を閉鎖
する耐湿シート8。
および取出しが容易な保管ケースとする。 【構成】 次の構成を採用する。 (a)医用材料1もしくは医用材料を装入したケースを
収納する材料収納室2と、この医用材料1もしくは医用
材料を装入したケースを収納するための開口部とを有す
る外界遮断の第1耐湿ケース3、(b)材料収納室2に
隣接する乾燥剤4収納室5と、この乾燥剤4収納のため
の開口部とを有する外界遮断の第2耐湿ケース6、
(c)材料収納室2と乾燥剤収納室5との間に配設し、
第1耐湿ケースの開口部を閉鎖する、滅菌ガス透過性の
滅菌シート7、(d)第2耐湿ケース6の開口部を閉鎖
する耐湿シート8。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、医用材料保管ケース
に関するものである。さらに詳しくは、この発明は、人
工歯根、人工関節、人工皮膚等の医用材料の保管に有用
な、ガス滅菌可能で耐湿包装性に優れ、取扱い容易な医
用材料保管ケースに関するものである。
に関するものである。さらに詳しくは、この発明は、人
工歯根、人工関節、人工皮膚等の医用材料の保管に有用
な、ガス滅菌可能で耐湿包装性に優れ、取扱い容易な医
用材料保管ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療技術の発展は、人工歯根、人工関
節、人工皮膚等の多くの医用材料の開発とその臨床への
応用の拡大とともにあり、今後もさらにその発展が図ら
れるものと予想される。これらの各種の医用材料は、臨
床への応用を目的としていることから、通常は滅菌処理
後にインプラントされている。そして、この滅菌ととも
に、材料そのものの変質、劣化についても大きな配慮が
払われている。
節、人工皮膚等の多くの医用材料の開発とその臨床への
応用の拡大とともにあり、今後もさらにその発展が図ら
れるものと予想される。これらの各種の医用材料は、臨
床への応用を目的としていることから、通常は滅菌処理
後にインプラントされている。そして、この滅菌ととも
に、材料そのものの変質、劣化についても大きな配慮が
払われている。
【0003】たとえば、通常、医師がこれらの医用材料
を臨床へ応用する場合には、(1)未滅菌で、手術前に
病院にて滅菌する、(2)ガス滅菌済みでガス滅菌袋に
封入された状態でメーカーより提供を受ける、(3)
乾熱滅菌済みでガラスケースに封入密閉された状態でメ
ーカーより提供を受ける等の方策がとられている。ま
た、近年開発された、骨と直接化学的に結合する生体活
性材料は、水蒸気を透過しにくいフィルム内に密閉し、
空気中の水分との接触を防止するように耐湿梱包し、医
用材料としての品質の維持、安定化を図ってもいる。
を臨床へ応用する場合には、(1)未滅菌で、手術前に
病院にて滅菌する、(2)ガス滅菌済みでガス滅菌袋に
封入された状態でメーカーより提供を受ける、(3)
乾熱滅菌済みでガラスケースに封入密閉された状態でメ
ーカーより提供を受ける等の方策がとられている。ま
た、近年開発された、骨と直接化学的に結合する生体活
性材料は、水蒸気を透過しにくいフィルム内に密閉し、
空気中の水分との接触を防止するように耐湿梱包し、医
用材料としての品質の維持、安定化を図ってもいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、医用生
体材料として空気中の水分と接触することにより変質、
劣化しやすいものについては、メーカー工場での出荷段
階でガス滅菌用包装した後に滅菌処理し、次いで耐湿梱
包する場合が多い。このため、どうしても多重包装とな
り、医師が手術時に取り出すには不便であるという欠点
があった。
体材料として空気中の水分と接触することにより変質、
劣化しやすいものについては、メーカー工場での出荷段
階でガス滅菌用包装した後に滅菌処理し、次いで耐湿梱
包する場合が多い。このため、どうしても多重包装とな
り、医師が手術時に取り出すには不便であるという欠点
があった。
【0005】そこで、このような不都合がなく、医用材
料を、滅菌後、手術まで清浄に保ち、滅菌状態を維持し
つつ空気中の水分との接触による品質劣化を防止するこ
とができ、しかも手術時の取出し等の取扱い操作性にも
優れた保管ケースを実現することが望まれていた。この
発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであっ
て、従来の医用材料の多重包装の欠点を解消し、ガス滅
菌可能であって、耐湿包装性に優れ、かつ取扱い操作性
の良好な新しい医用材料保管ケースを提供することを目
的としている。
料を、滅菌後、手術まで清浄に保ち、滅菌状態を維持し
つつ空気中の水分との接触による品質劣化を防止するこ
とができ、しかも手術時の取出し等の取扱い操作性にも
優れた保管ケースを実現することが望まれていた。この
発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであっ
て、従来の医用材料の多重包装の欠点を解消し、ガス滅
菌可能であって、耐湿包装性に優れ、かつ取扱い操作性
の良好な新しい医用材料保管ケースを提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の通り
の課題を解決するものとして、(a)医用材料もしくは
医用材料を装入したケースを収納する材料収納室と、こ
の医用材料もしくは医用材料を装入したケースを収納す
るための開口部とを有する外界遮断の第1耐湿ケース、
(b)材料収納室に隣接する乾燥剤収納室と、この乾燥
剤収納のための開口部とを有する外界遮断の第2耐湿ケ
ース、(c)材料収納室と乾燥剤収納室との間に配設
し、第1耐湿ケースの開口部を閉鎖する、滅菌ガス透過
性の滅菌シート、(d)第2耐湿ケースの開口部を閉鎖
する耐湿シートからなることを特徴とする医用材料保管
ケースを提供する。
の課題を解決するものとして、(a)医用材料もしくは
医用材料を装入したケースを収納する材料収納室と、こ
の医用材料もしくは医用材料を装入したケースを収納す
るための開口部とを有する外界遮断の第1耐湿ケース、
(b)材料収納室に隣接する乾燥剤収納室と、この乾燥
剤収納のための開口部とを有する外界遮断の第2耐湿ケ
ース、(c)材料収納室と乾燥剤収納室との間に配設
し、第1耐湿ケースの開口部を閉鎖する、滅菌ガス透過
性の滅菌シート、(d)第2耐湿ケースの開口部を閉鎖
する耐湿シートからなることを特徴とする医用材料保管
ケースを提供する。
【0007】また、この発明は、この保管ケースとし
て、第1耐湿ケースと第2耐湿ケースを一体としてなる
ことを態様の一つとしてもいる。
て、第1耐湿ケースと第2耐湿ケースを一体としてなる
ことを態様の一つとしてもいる。
【0008】
【作用】この発明においては、ガス滅菌可能な医用材料
収納室と乾燥剤収納室とを分画して隣接させ、かつ、両
者の間に滅菌シートを介在させ、乾燥剤収納室の開口部
は耐湿シートによって閉鎖可能としているため、 1) 医用材料もしくはケース装入した医用材料をまず
材料収納室に収納し、 2) 滅菌シートによってこの材料収納室を閉鎖し、 3) 釜の中に入れた後に釜にガスを入れ、60〜80
℃で加熱してガス滅菌し、 4) 乾燥剤を乾燥剤収納室に入れた後に、第2耐湿ケ
ースの開口部を耐湿シートによって閉鎖することによっ
て容易に滅菌および耐湿状態とした医用材料保管が可能
となる。
収納室と乾燥剤収納室とを分画して隣接させ、かつ、両
者の間に滅菌シートを介在させ、乾燥剤収納室の開口部
は耐湿シートによって閉鎖可能としているため、 1) 医用材料もしくはケース装入した医用材料をまず
材料収納室に収納し、 2) 滅菌シートによってこの材料収納室を閉鎖し、 3) 釜の中に入れた後に釜にガスを入れ、60〜80
℃で加熱してガス滅菌し、 4) 乾燥剤を乾燥剤収納室に入れた後に、第2耐湿ケ
ースの開口部を耐湿シートによって閉鎖することによっ
て容易に滅菌および耐湿状態とした医用材料保管が可能
となる。
【0009】また、手術時等には、 1′) 第2耐湿ケースの開口部を閉鎖した耐湿シート
を取り除き、もしくは破り、 2′) 乾燥剤を取り除き、 3′) 第1耐湿ケースの滅菌シートを取り除き、もし
くはこれを破ることによって容易に医用材料を取り出し
て臨床に使用することが可能となる。
を取り除き、もしくは破り、 2′) 乾燥剤を取り除き、 3′) 第1耐湿ケースの滅菌シートを取り除き、もし
くはこれを破ることによって容易に医用材料を取り出し
て臨床に使用することが可能となる。
【0010】このため、従来のように滅菌袋と、これを
封入した耐湿袋もしくは耐湿容器とからなる多重包装の
場合に比べて、医用材料の包装と、その使用時の取り出
しははるかに容易となる。しかも、第1および第2の耐
湿ケースを透明材料とする場合には内部の確認ができ、
成形体の場合には、運搬、保存、取扱いも容易となる。
封入した耐湿袋もしくは耐湿容器とからなる多重包装の
場合に比べて、医用材料の包装と、その使用時の取り出
しははるかに容易となる。しかも、第1および第2の耐
湿ケースを透明材料とする場合には内部の確認ができ、
成形体の場合には、運搬、保存、取扱いも容易となる。
【0011】ケース内は乾燥剤により長期間乾燥状態に
保持され、この乾燥剤と医用材料とは別々の収納室に収
納されるため、乾燥剤やこの乾燥剤から発生する粉末等
によって医用材料が汚染されることもない。乾燥剤は、
滅菌処理後に収納するため、滅菌処理による乾燥剤の効
力低下もない。
保持され、この乾燥剤と医用材料とは別々の収納室に収
納されるため、乾燥剤やこの乾燥剤から発生する粉末等
によって医用材料が汚染されることもない。乾燥剤は、
滅菌処理後に収納するため、滅菌処理による乾燥剤の効
力低下もない。
【0012】以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発
明の医用材料保管ケースについて説明する。
明の医用材料保管ケースについて説明する。
【0013】
【実施例】添付した図面の図1は、この発明の医用材料
保管ケースの一例を示した断面図であり、図2は、その
分解斜視図である。たとえば、この図1および図2に例
示したように、この発明の医用材料保管ケースは、医用
材料(1)または医用材料を装入したケースを収納する
材料収納室(2)を有する外界遮断の第1耐湿ケース
(3)と、この材料収納室(2)に隣接する乾燥剤
(4)収納のための乾燥剤収納室(5)を有する外界遮
断の第2耐湿ケース(6)、材料収納室(2)と乾燥剤
収納室(5)との間に配設し、第1耐湿ケース(3)の
医用材料収納のための開口部を閉鎖する、滅菌ガス透過
性の滅菌シート(7)、さらに、第2耐湿ケース(6)
の開口部を閉鎖する耐湿シート(8)とによって構成さ
れる。
保管ケースの一例を示した断面図であり、図2は、その
分解斜視図である。たとえば、この図1および図2に例
示したように、この発明の医用材料保管ケースは、医用
材料(1)または医用材料を装入したケースを収納する
材料収納室(2)を有する外界遮断の第1耐湿ケース
(3)と、この材料収納室(2)に隣接する乾燥剤
(4)収納のための乾燥剤収納室(5)を有する外界遮
断の第2耐湿ケース(6)、材料収納室(2)と乾燥剤
収納室(5)との間に配設し、第1耐湿ケース(3)の
医用材料収納のための開口部を閉鎖する、滅菌ガス透過
性の滅菌シート(7)、さらに、第2耐湿ケース(6)
の開口部を閉鎖する耐湿シート(8)とによって構成さ
れる。
【0014】そして、この例においては、第1耐湿ケー
ス(3)と第2耐湿ケース(6)とは一体成形されたも
のからなっている。滅菌シート(7)は、第1耐湿ケー
ス(3)の開口部の段差部(9)にその周縁を貼着し、
開口部を閉鎖するようにしている。また、耐湿シート
(8)は、第2耐湿ケース(6)の開口部のフランジ部
(10)にその周縁を貼着し、その開口部を閉鎖するよ
うにしている。
ス(3)と第2耐湿ケース(6)とは一体成形されたも
のからなっている。滅菌シート(7)は、第1耐湿ケー
ス(3)の開口部の段差部(9)にその周縁を貼着し、
開口部を閉鎖するようにしている。また、耐湿シート
(8)は、第2耐湿ケース(6)の開口部のフランジ部
(10)にその周縁を貼着し、その開口部を閉鎖するよ
うにしている。
【0015】たとえば以上のような構成において、医用
材料(1)またはそのケース装入体の収納のための収納
室(2)を有する第1耐湿ケース(3)と第2耐湿ケー
ス(6)とからなるケース本体は、ポリエステル、ポリ
オレフィン、ポリ塩化ビニルおよびその弗素置換体、ポ
リ塩化ビニリデンおよびその弗素置換体、あるいはそれ
らのラミネートフィルムや積層フィルム等の各種の耐湿
性素材によって形成することができる。ラミネートフィ
ルムや積層フィルムは、アルミニウム等の金属層が含ま
れていてもよい。また、第2耐湿ケース(6)の開口部
を閉鎖する耐湿シート(8)についても、同様にこれら
の素材によって適宜に構成することができる。
材料(1)またはそのケース装入体の収納のための収納
室(2)を有する第1耐湿ケース(3)と第2耐湿ケー
ス(6)とからなるケース本体は、ポリエステル、ポリ
オレフィン、ポリ塩化ビニルおよびその弗素置換体、ポ
リ塩化ビニリデンおよびその弗素置換体、あるいはそれ
らのラミネートフィルムや積層フィルム等の各種の耐湿
性素材によって形成することができる。ラミネートフィ
ルムや積層フィルムは、アルミニウム等の金属層が含ま
れていてもよい。また、第2耐湿ケース(6)の開口部
を閉鎖する耐湿シート(8)についても、同様にこれら
の素材によって適宜に構成することができる。
【0016】第1耐湿ケース(3)および第2耐湿ケー
ス(6)からなるケース本体と耐湿シート(8)は、透
明素材または着色素材のいずれによって構成してもよ
い。透明素材とする場合には、ケース内部の確認が可能
であり、また、着色素材とする場合には、光劣化等を防
止することなども可能となる。封入保管する医用材料の
種類、保管の状態等を考慮して、前記の各種の素材から
適宜なものを選択使用することができる。
ス(6)からなるケース本体と耐湿シート(8)は、透
明素材または着色素材のいずれによって構成してもよ
い。透明素材とする場合には、ケース内部の確認が可能
であり、また、着色素材とする場合には、光劣化等を防
止することなども可能となる。封入保管する医用材料の
種類、保管の状態等を考慮して、前記の各種の素材から
適宜なものを選択使用することができる。
【0017】第2耐湿ケース(6)と耐湿シート(8)
とは、その周縁において貼着することから、ヒートシー
ルできるように素材構成することや、あるいは粘着層を
両者に、または一方に配設するようにする。粘着層を設
ける場合には、耐湿性の良好な材料によって形成するこ
ととし、たとえば、ウレタン系シール、アクリル系シー
ル材料等を用いることとする。
とは、その周縁において貼着することから、ヒートシー
ルできるように素材構成することや、あるいは粘着層を
両者に、または一方に配設するようにする。粘着層を設
ける場合には、耐湿性の良好な材料によって形成するこ
ととし、たとえば、ウレタン系シール、アクリル系シー
ル材料等を用いることとする。
【0018】第1耐湿ケース(3)と第2耐湿ケース
(6)との間に介在させる滅菌シート(7)は、滅菌ガ
ス、たとえばエチレンオキサイドガス等の透過性を有
し、かつ、細菌等を透過することのないものを使用す
る。その素材としては各種のものが使用でき、場合によ
っては一般的な滅菌用シートでもよい。この滅菌シート
(3)についても、第1耐湿ケース(3)の段差部
(9)と貼着できるように、ヒートシール性または粘着
性を持たせておく。
(6)との間に介在させる滅菌シート(7)は、滅菌ガ
ス、たとえばエチレンオキサイドガス等の透過性を有
し、かつ、細菌等を透過することのないものを使用す
る。その素材としては各種のものが使用でき、場合によ
っては一般的な滅菌用シートでもよい。この滅菌シート
(3)についても、第1耐湿ケース(3)の段差部
(9)と貼着できるように、ヒートシール性または粘着
性を持たせておく。
【0019】乾燥剤(4)についても、その種類、形状
等に特に限定はない。粒状、小片状、バルク状等の適宜
な形状のものを使用することができ、図1および図2に
例示したように、袋等に入れたものでもよい。袋等に入
れたものは、薬剤が分散しないため、好ましくもある。
乾燥剤(4)は、材料収納室(2)と区分されたスペー
スに収納され、かつ、滅菌シート(7)によって遮断さ
れているため、ケースを長期間乾燥状態に保つととも
に、この乾燥剤や乾燥剤から発生する粉等によって医用
材料を汚染することもない。
等に特に限定はない。粒状、小片状、バルク状等の適宜
な形状のものを使用することができ、図1および図2に
例示したように、袋等に入れたものでもよい。袋等に入
れたものは、薬剤が分散しないため、好ましくもある。
乾燥剤(4)は、材料収納室(2)と区分されたスペー
スに収納され、かつ、滅菌シート(7)によって遮断さ
れているため、ケースを長期間乾燥状態に保つととも
に、この乾燥剤や乾燥剤から発生する粉等によって医用
材料を汚染することもない。
【0020】また、図1に示したように、乾燥剤(4)
は袋にいれ、この袋体をあらかじめ耐湿シート(8)に
貼着しておいてもよい。このような構成および素材等と
して例示されるこの発明の医用材料保管ケースは、その
収納および取出しの操作として説明すると、たとえば次
のようになる。収納 図1および図2からも明らかなように、第1耐湿ケース
(3)の材料収納室(2)内に医用材料(1)を入れ
る。滅菌シート(7)を、その周縁において段差部
(9)に貼着して取付ける。次いでこの状態において釜
に入れ、滅菌ガスを用いて加熱滅菌処理する。
は袋にいれ、この袋体をあらかじめ耐湿シート(8)に
貼着しておいてもよい。このような構成および素材等と
して例示されるこの発明の医用材料保管ケースは、その
収納および取出しの操作として説明すると、たとえば次
のようになる。収納 図1および図2からも明らかなように、第1耐湿ケース
(3)の材料収納室(2)内に医用材料(1)を入れ
る。滅菌シート(7)を、その周縁において段差部
(9)に貼着して取付ける。次いでこの状態において釜
に入れ、滅菌ガスを用いて加熱滅菌処理する。
【0021】滅菌処理の終了後、第2耐湿ケース(6)
の乾燥剤収納室(5)に乾燥剤(4)を入れ、耐湿シー
ト(8)を、その周縁においてフランジ部(10)に貼
着する。このようにして医用材料(1)の保管ケース内
への保管が完了する。取出し 手術時に、医師は、まず耐湿シート(8)を剥離もしく
は破り、乾燥剤(4)を取り除く。次いで滅菌シート
(7)を剥離もしくは破り、医用材料(1)を材料収納
室(2)より取り出す。
の乾燥剤収納室(5)に乾燥剤(4)を入れ、耐湿シー
ト(8)を、その周縁においてフランジ部(10)に貼
着する。このようにして医用材料(1)の保管ケース内
への保管が完了する。取出し 手術時に、医師は、まず耐湿シート(8)を剥離もしく
は破り、乾燥剤(4)を取り除く。次いで滅菌シート
(7)を剥離もしくは破り、医用材料(1)を材料収納
室(2)より取り出す。
【0022】このように、医用材料の収納保管および医
用材料の取出しは、極めて容易である。もちろん以上の
例に限定されることなく、この発明の医用材料保管ケー
スには様々な仕様が具体的に採用される。たとえば、図
1および図2は、第1耐湿ケース(3)と第2耐湿ケー
ス(6)からなるケース本体が長方形を示しているが、
これは正方形でもよいし、図3に示したように丸型のも
のでもよい。その他任意の形状とすることができる。
用材料の取出しは、極めて容易である。もちろん以上の
例に限定されることなく、この発明の医用材料保管ケー
スには様々な仕様が具体的に採用される。たとえば、図
1および図2は、第1耐湿ケース(3)と第2耐湿ケー
ス(6)からなるケース本体が長方形を示しているが、
これは正方形でもよいし、図3に示したように丸型のも
のでもよい。その他任意の形状とすることができる。
【0023】材料収納室(2)、もしくはケース全体を
医用材料の形状にあわせることもできる。この場合に
は、医用材料が運搬時等に動くことも抑止できる。ま
た、第1耐湿ケース(3)と第2耐湿ケース(6)は、
図4に例示したように、別体として成形し、ネジ結合
(11)により連結される構造としてもよい。ネジ結合
(11)のための部位や方式は適宜とすることができ
る。このようなネジ結合(11)の他にも、たとえば図
5に例示したように、嵌着結合(12)による連結によ
って、第1耐湿ケース(3)と第2耐湿ケース(6)と
を一体化することなども可能である。
医用材料の形状にあわせることもできる。この場合に
は、医用材料が運搬時等に動くことも抑止できる。ま
た、第1耐湿ケース(3)と第2耐湿ケース(6)は、
図4に例示したように、別体として成形し、ネジ結合
(11)により連結される構造としてもよい。ネジ結合
(11)のための部位や方式は適宜とすることができ
る。このようなネジ結合(11)の他にも、たとえば図
5に例示したように、嵌着結合(12)による連結によ
って、第1耐湿ケース(3)と第2耐湿ケース(6)と
を一体化することなども可能である。
【0024】このような別体構成にする場合にも、滅菌
シール(7)の貼着による密閉性は完全なものとするこ
とが必要であり、また、運搬、保存時等に、結合構造が
崩壊しないように、ケースの剛性をより大きくすること
が必要ともなる。医用材料(1)については、以上の例
ではそのまま材料収納室(2)内に入れた例を示してい
るが、その種類によっては、図6に示したように、ガラ
ス、樹脂等の適宜な素材からなるケース(13)内に人
工歯根等の医用材料(1)を入れ、この医用材料(1)
を装入したケース(13)をのまま材料収納室(2)に
入れることもできる。ケース(13)も滅菌ガス透過性
とすることができ、また、このケース(13)によっ
て、医用材料は、中空状態に保つこともできる。
シール(7)の貼着による密閉性は完全なものとするこ
とが必要であり、また、運搬、保存時等に、結合構造が
崩壊しないように、ケースの剛性をより大きくすること
が必要ともなる。医用材料(1)については、以上の例
ではそのまま材料収納室(2)内に入れた例を示してい
るが、その種類によっては、図6に示したように、ガラ
ス、樹脂等の適宜な素材からなるケース(13)内に人
工歯根等の医用材料(1)を入れ、この医用材料(1)
を装入したケース(13)をのまま材料収納室(2)に
入れることもできる。ケース(13)も滅菌ガス透過性
とすることができ、また、このケース(13)によっ
て、医用材料は、中空状態に保つこともできる。
【0025】以上の例の他に、この発明の保管ケースに
はさらに様々な態様があることは言うまでもない。
はさらに様々な態様があることは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】この発明により、以下の通りの優れた効
果が得られる。 従来のように、袋等に入れた医用材料をガス滅菌
し、次いで耐湿袋または耐湿容器に入れて多重包装保管
するよりも、はるかに容易に材料の包装と、その取り出
しが可能となる。
果が得られる。 従来のように、袋等に入れた医用材料をガス滅菌
し、次いで耐湿袋または耐湿容器に入れて多重包装保管
するよりも、はるかに容易に材料の包装と、その取り出
しが可能となる。
【0027】 ケースに透明の材質を使用すると内部
を確認できる。 医用材料収納室を材料に適した形状に成形にするこ
とにより、医用材料が運搬時等に動くことがない。 滅菌済みであるため、手術時にあらかじめ滅菌する
必要がなく、急患あるいは手術中に使用材料を変更する
ことも可能である。
を確認できる。 医用材料収納室を材料に適した形状に成形にするこ
とにより、医用材料が運搬時等に動くことがない。 滅菌済みであるため、手術時にあらかじめ滅菌する
必要がなく、急患あるいは手術中に使用材料を変更する
ことも可能である。
【0028】 医用材料は別の容器(滅菌可能)に入
れ、この発明のケースに直接接触しないように中空状態
に保持するとも可能である。 ケース内は乾燥剤により、長期的に乾燥状態に保持
される。 乾燥剤と医用材料は別の室に収納されているため、
乾燥剤や乾燥剤からでる粉等の物質により医用材料が汚
染されることもない。
れ、この発明のケースに直接接触しないように中空状態
に保持するとも可能である。 ケース内は乾燥剤により、長期的に乾燥状態に保持
される。 乾燥剤と医用材料は別の室に収納されているため、
乾燥剤や乾燥剤からでる粉等の物質により医用材料が汚
染されることもない。
【0029】 滅菌処理後、乾燥剤を収納するため、
滅菌による乾燥剤の効力低下がない。
滅菌による乾燥剤の効力低下がない。
【図1】この発明の実施例を示した断面図である。
【図2】図1に対応する分解斜視図である。
【図3】ケース本体の別の例を示した平面図および断面
図である。
図である。
【図4】別体型ケースの例を示した断面図である。
【図5】他の別体型ケースの例を示した断面図である。
【図6】ケース装入医用材料の収納例を示した断面図で
ある。
ある。
1 医用材料 2 材料収納室 3 第1耐湿ケース 4 乾燥剤 5 乾燥剤収納室 6 第2耐湿ケース 7 滅菌シート 8 耐湿シート 9 段差部 10 フランジ部 11 ネジ結合 12 嵌着結合 13 ケース
Claims (2)
- 【請求項1】 次の構成; (a)医用材料もしくは医用材料を装入したケースを収
納する材料収納室と、この医用材料もしくは医用材料を
装入したケースを収納するための開口部とを有する外界
遮断の第1耐湿ケース、(b)材料収納室に隣接する乾
燥剤収納室と、この乾燥剤収納のための開口部とを有す
る外界遮断の第2耐湿ケース、(c)材料収納室と乾燥
剤収納室との間に配設し、第1耐湿ケースの開口部を閉
鎖する、滅菌ガス透過性の滅菌シート、(d)第2耐湿
ケースの開口部を閉鎖する耐湿シートからなることを特
徴とする医用材料保管ケース。 - 【請求項2】 第1耐湿ケースと第2耐湿ケースを一体
としてなる請求項1の医用材料保管ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4023010A JPH05212058A (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 医用材料保管ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4023010A JPH05212058A (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 医用材料保管ケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05212058A true JPH05212058A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=12098527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4023010A Withdrawn JPH05212058A (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 医用材料保管ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05212058A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005027905A (ja) * | 2003-07-07 | 2005-02-03 | Nakajima Kogyo:Kk | 滅菌パック並びにそれを用いた滅菌方法、及び滅菌パックのガス滅菌剤透過方法 |
JP2006187425A (ja) * | 2005-01-05 | 2006-07-20 | Olympus Corp | カプセル型内視鏡の収容ケース |
-
1992
- 1992-02-07 JP JP4023010A patent/JPH05212058A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005027905A (ja) * | 2003-07-07 | 2005-02-03 | Nakajima Kogyo:Kk | 滅菌パック並びにそれを用いた滅菌方法、及び滅菌パックのガス滅菌剤透過方法 |
JP2006187425A (ja) * | 2005-01-05 | 2006-07-20 | Olympus Corp | カプセル型内視鏡の収容ケース |
US7766167B2 (en) | 2005-01-05 | 2010-08-03 | Olympus Corporation | Capsule endoscope storage case |
JP4611034B2 (ja) * | 2005-01-05 | 2011-01-12 | オリンパス株式会社 | 被検体内情報取得装置の収容ケース |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |