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JPH05211807A - コンバイン等の操向制御装置 - Google Patents

コンバイン等の操向制御装置

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Publication number
JPH05211807A
JPH05211807A JP1619592A JP1619592A JPH05211807A JP H05211807 A JPH05211807 A JP H05211807A JP 1619592 A JP1619592 A JP 1619592A JP 1619592 A JP1619592 A JP 1619592A JP H05211807 A JPH05211807 A JP H05211807A
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JP
Japan
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steering
clutch
brake
pressure
hydraulic
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JP1619592A
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English (en)
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JP3099490B2 (ja
Inventor
Yasushi Fujita
靖 藤田
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Iseki & Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki & Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Iseki & Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki & Co Ltd
Priority to JP04016195A priority Critical patent/JP3099490B2/ja
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  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】操向クラッチ8と操向ブレーキ9とを油圧力操
作で制御して、車体の操向旋回を行う形態において、操
向旋回の終了から直進に移行するとき、操向クラッチの
接続時に生ずる衝撃を防止して、操作性を向上する。 【構成】油圧回路41の操向クラッチ8及び操向ブレー
キ9の比例減圧弁43,46による圧力制御において、
旋回後の操向ブレーキ9から操向クラッチ8入りへの切
換時に、該操向ブレーキ9の比例減圧弁43,46によ
る圧力を零近くまで下げた後ちに、該操向クラッチ8の
クラッチ接続圧を上げるように油圧力制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンバイン等の操向
制御装置に関し、操向旋回時の操向クラッチ及び操向ブ
レーキの油圧制御を行って、円滑な操向旋回を行うもの
で、トラクタ、苗植機等に利用できる。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】コン
バインの操向制御を油圧制御によって行う形態にあって
は、操向旋回終了時に、操向ブレーキを解除して、操向
クラッチを接続して直進に移行するとき、操向クラッチ
の入りが早過ぎると、操向ブレーキが働いているときに
操向クラッチが入りになり、衝撃力を生ずることがあ
る。この発明は、このような操向ブレーキの解除と操向
クラッチの入りとのタイミングや、油圧制御を行わせ
て、衝撃力等を小さくしようとするものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、操向制御装
置の油圧回路41の切換制御弁42,45による操向ク
ラッチ8切りから操向ブレーキ9の効きへの切換と、こ
れら操向クラッチ8及び操向ブレーキ9の比例減圧弁4
3,46による油圧力制御とで操向旋回可能に設けると
共に、旋回後の操向ブレーキ9から操向クラッチ8入り
への切換時に、該操向ブレーキ9の比例減圧弁43,4
6による圧力を零近くまで下げた後ちに、該操向クラッ
チ8のクラッチ接続圧を上げることを特徴とするコンバ
イン等の操向制御装置の構成とする。
【0004】
【作用、及び発明の効果】操向旋回は、操向クラッチ8
及び操向ブレーキ9等の油圧制御によって行われる。左
右の各操向クラッチ8と操向ブレーキ9との切換が切換
制御弁42,45で行われ、これらの油圧力制御は、比
例減圧弁43,46によって行われる。車体の直進走行
時は、操向クラッチ8は左右共に接続状態にあるが、操
向旋回時は、操向操作によって、操向側の比例減圧弁4
3の出力作動によって、同じ側の操向クラッチ8が切り
になり、この操向クラッチ8の切りに続いて同じ側の操
向ブレーキ9が制動される。この操向ブレーキ9の制動
によって操向側の走行装置の付回りが停止されて、旋回
走行を行わせる。
【0005】操向旋回が終って直進操向に移るときは、
操向ブレーキ9の制動解除が、比例減圧弁43の出力作
動によって行われ、操向ブレーキ9の油圧力は一旦零に
なる。又、操向クラッチ8は、この操向ブレーキ9の油
圧力零位近くでの切換制御弁43の切換によって、切り
から入りになり、この操向クラッチ8の入りの油圧力も
比例減圧弁43によって制御される。
【0006】このように、操向旋回後に直進走行に戻す
ときは、比例制御弁43,46等によって操向ブレーキ
9の操作油圧力を下げて一旦零にしながら、切換制御弁
43による操向クラッチ8,9への切換制御で、操向ク
ラッチ8及び操向ブレーキ9における圧力変化による操
向クラッチ入り時の駆動抵抗を小さくして、衝撃や振動
等が生じ難く、的確な操向操作を行うことができる。
【0007】
【実施例】走行伝動ケース11には、上側の入力軸14
から下側の走行駆動軸2の間に亘って、変速軸15、操
向クラッチ軸3、スピンターンクラッチ軸4、及び操向
軸16等を軸支し、これら入力軸14には、伝動ケース
11の外側において、油圧無段変速装置HSTを取付
け、入力軸14方向にシフト自在の変速ギヤ17を、該
変速軸15上のギヤ18と選択噛合することによって、
副変速を行う構成としている。該油圧無段変速装置HS
Tは、エンジン側からの駆動回転によって、入力軸14
と連結する出力軸19を、中立位置から前進方向高速、
及び後進方向高速に無段変速伝動するもので、主変速を
行う構成とする。変速装置1は、これら主変速及び副変
速の両者を行いうる。
【0008】該変速軸15のギヤ18には、操向クラッ
チ軸3に一体のギヤ20を噛合すると共に、スピンター
ンクラッチ軸4上の逆転ギヤ21を噛合する。又、該ギ
ヤ20の左右両側部には、クラッチパック6を介して一
体回転したり、回転連動の断たれる操向ギヤ22を回転
自在に軸支し、該クラッチパック6の駆動側の駆動体2
3と、操向ギヤ22との間を一体とし、又は、爪クラッ
チによって、軸方向の移動によって相互に回転方向に一
体回転しうる構成としている。これによってクラッチパ
ック6を操向クラッチ軸3方向に嵌脱することにより、
該駆動体23を操向ギヤ22と一体として、又は、分離
して外方へ外すことができる構成である。
【0009】スピンターンクラッチ軸4中央部のギヤ2
1の左右両側部には、該操向クラッチ軸3上の操向ギヤ
22と操向軸16上のギヤ24との間に噛合するギヤ2
5を設け、後記操向クラッチ8の入りによって、操向ギ
ヤ22から、ギヤ25,24へ伝動し、この操向クラッ
チ8の切り時に、同じ側のスピンターンクラッチ10を
入りにすると、逆転ギヤ21から一体回転のスピンター
ンクラッチ軸4、ギヤ25を経てギヤ24へ噛合伝動
し、反対側のギヤ24と逆回転に伝動する回転である。
各操向軸16からは、ギヤ26,27を介して駆動軸2
を連動し、走行クローラ40のスプロケット28を連動
して走行しうる。
【0010】クラッチパック6は、操向クラッチ軸3に
挿通自在のボス部と外周のケース部とを有し、軸方向の
中央部には仕切壁部を形成して、ドーナツ形態の油圧シ
リンダを形成し、この各油圧シリンダにはピストン2
9,30を嵌合し、ピストン29,30の軸方向端は操
向クラッチ8,操向ブレーキ9を押圧させるようにして
いる。クラッチパック6の外周に位置する連動部材58
は、ピストン29で押される操向クラッチ8のプレッシ
ャプレート59と、ピストン30で押される操向ブレー
キ9のプレッシャプレート60とを係合させて、このピ
ストン30を移動させて操向ブレーキ9を効かせるとき
は、ピストン29をばね31に抗して移動させることに
より、操向クラッチ8を切りにするように連動してい
る。これらピストン29,30と中間の仕切壁との間に
形成されるエリアA,Bに油圧を給排することによっ
て、該操向クラッチ8や操向ブレーキ9の入り切りを行
う。このうち操向クラッチ8側のエリアA内には操向ク
ラッチ8を常時圧接するばね31が設けられて、操向油
圧回路における油圧負荷を軽減しうる程度の適宜の弾発
力に設定している。又、操向クラッチ8、及び操向ブレ
ーキ9共に湿式多板形態の摩擦クラッチによって構成さ
れる。
【0011】操向ブレーキ9の外側部には、操向ブレー
キを効かせるための軸受メタル32を、伝動ケース11
左右両側部のスペーサケース33,34及び蓋12等を
介在させて取付け、この軸受メタル32には、前記操向
クラッチ軸3内部等を経てエリアA,Bに油圧を給排す
るオイル路を形成している。この軸受メタル32を蓋1
2乃至スペーサケース33と共に、スペーサケース33
乃至伝動ケース11から外せば、該クラッチパック6を
も一体的に軸方向へ取外すことができる。
【0012】又、スピンターンクラッチ10のクラッチ
パック7は、該操向クラッチ8等のクラッチパック6と
ほゞ同様の構成であるが、ピストン35とシリンダ部と
の間に形成されるエリアCに操作油圧を給排することに
より、スピンターンクラッチ10を入り切りできるもの
で、このスピンターンクラッチ10を圧接する入りによ
って、スピンターンクラッチ軸4とギヤ25とを一体回
転し、逆回転伝動する構成である。クラッチパックは、
軸方向へ移動させることによって、この被動体36とギ
ヤ25との間を一体とし、又は、軸方向嵌合の爪クラッ
チによって、一体的に回転すべく接合したり分離できる
もので、スペーサケース33を伝動ケース11から外す
ことによって、このクラッチパック7をギヤ25と共
に、又は単独で外側へ取外すことができる。
【0013】スペーサケース33の該スピンターンクラ
ッチ軸4方向端には開閉自在の蓋13を設け、この蓋1
3には、該エリアCへの油圧を給排するためのオイルポ
ートを設けている。前記操向クラッチ軸3の一側端に
は、ブレーキアーム37によって押圧固定される摩擦板
形態の駐車ブレーキ38を設け、この駐車ブレーキ38
を効かせることによって、被動体39、クラッチパック
6、駆動体23、左右の操向ギヤ22、更には、反対側
の駆動体23、クラッチパック6等の回動を固定して、
これに操向ギヤ22に噛合連動する操向軸16やスプロ
ケット28等を回転させないように駐車状態に維持す
る。操向クラッチ8はばね31よる圧接のみであり、操
向ブレーキ9も油圧が働かない状態でも、駐車を有効に
行いうる。
【0014】操向制御装置の油圧回路41は、左側の操
向クラッチ8と操向ブレーキ9とが同じ回路で、ソレノ
イド切換制御弁42によって、左側のクラッチシリンダ
のエリアAとブレーキシリンダのエリアBとに切換制御
される。又、右側の操向クラッチ8と操向ブレーキ9と
が同じ回路で、ソレノイド切換制御弁45によって、右
側のクラッチシリンダのエリアAとブレーキシリンダB
とに切換制御される。左右のスピンターンクラッチ10
のシリンダエリアCに連結せる回路には、ソレノイドス
ピンターン切換制御弁48を設け、この制御弁48の切
換えで、操向ブレーキ9を効かせた側のスピンターン伝
動を行わせるように切換える。
【0015】油圧回路41には、油圧ポンプP、タンク
ポートT、リリーフバルブ51等を有し、各切換制御弁
42,45,48に至る回路には、コントローラCPU
のプログラムで設定した圧力に対応するオンタイムでパ
ルス出力される電磁比例減圧弁43,46,49を設
け、これらの減圧弁43,46,49によって調整制御
された油圧を検出する圧力センサ44,47,50が設
けられている。
【0016】操向制御装置は、マイクロコンピュータ内
蔵のコントローラCPUの入力側に、上記各圧力センサ
44,47,50を設ける。又、該クラッチ制御弁4
2、ブレーキ制御弁45、スピンターン切換制御弁48
を単一の操作レバーであるパワステレバーの傾斜作動角
によって作動するため、この作動角をパワステポジショ
ン電圧として検出するパワステポジションセンサ52を
設ける。更には、左右各ギヤ24の回転数を検出する回
転センサ53、変速軸15の回転数を検出するフォトカ
プラ形態の車速センサ54、スピンターンを行わせるた
めのスピンターン自動スイッチ55等を有する、56は
エンジンのオイルプレッシャセンサである。
【0017】図2、図3において、パワステレバーの作
動角に対するパワステポジションセンサ52による検出
電圧、各切換制御弁42,45,48の出力作動、及び
減圧弁43,46,49による油圧回路の制御油圧等の
関係が示される。例えば、パワステレバーの作動角がニ
ュートラル位置にあるときは、左右減圧弁43,46に
よる制御油圧は共に10kgf/cm2(以下単に10
kgのように記載する)に維持されて、左右の操向クラ
ッチ8は共に接続されて直進走行状態にある。このパワ
ステレバーをニュートラル域から一定角度左側へ傾斜さ
せると、これをパワステポジションセンサ52の検出に
よって、左側の切換制御弁42が左クラッチのエリアA
(このとき、左クラッチ8のエリアAの油圧力は低下し
て、ばね31の圧力5Kgに近い7Kgになる)から左
ブレーキのエリアBへ切換えられると共に、右側の切換
制御弁45は、右クラッチのエリアAに接続したまゝの
状態にあるが、この右側の減圧弁46が作動される。こ
のため、左ブレーキエリアBへの油圧は、左減圧弁43
によって最高圧の20kgまで上昇されて、この左側の
操向ブレーキ9が効きになり、左側走行クローラ40の
付回りが固定される。このとき、この左側の操向ブレー
キ9の効き方向の作動と共に連動部材58によって左側
の操向クラッチ8がばね31に抗して強制的に切りに作
動される。しかも、右減圧弁46による右側の操向クラ
ッチ8の油圧力は10kgから20kgまで上昇して、
操向旋回時のスリップを少なくする(図2)。これら減
圧弁43,46等による油圧は圧力センサ44,47で
検出される。
【0018】図2、図8を参照して、操向旋回を終了時
から直進走行へ戻るときは、前記パワステレバーのニュ
ートラル位置への戻し操作によって、該左ブレーキエリ
アBの油圧力も20Kgから順次下降される。この圧力
下降はニュートラル位置において一旦0(零)Kgに達
する。このとき操向側の操向ブレーキ9は制動を完全に
解除した状態にあり、切換制御弁42が切換えられて、
左クラッチのエリアAに油圧を供給するように切換えら
れると共に、比例減圧弁43による油圧力が0Kgから
10Kgまで上昇(このとき一気に上昇してグラフ上で
垂直状に戻すもよい。)されて、左側の操向クラッチ8
が接続されて、直進走行となる。
【0019】スピンターン制御を行うときは、スピンタ
ーンモードを選択操作しておくことによって、パワステ
レバーを傾斜操作することにより、スピン自動スイッチ
55がONされてスピン旋回を行うことができる(図
3)。このとき、上記図2の場合と異なる点は、例え
ば、左側旋回時では、左側の操向ブレーキ9の油圧力が
一旦最高圧20kgまで上昇したのち、この油圧力を零
に下降させて、ばね31の設定張圧力である5kgに
し、左側の操向ブレーキ9を解放状態とする。このと
き、左側の操向ギヤ22以下の伝動は、左側の操向クラ
ッチ8が切りのまゝであるから行われないが、回転自在
の状態にあり、左スピン切換制御弁48の切換と、スピ
ン減圧弁49による油圧力上昇によって、左側のスピン
ターンクラッチ10が接続される。このスピンターンク
ラッチ10の接続によって、該回転自在となった操向ギ
ヤ22以下の伝動系は、左側のギヤ25の逆回転によっ
て伝動されて、左側旋回内側の走行クローラ40を逆転
駆動し、右側のクローラ40の正転伝動駆動とによっ
て、左側へ急速旋回する。
【0020】図3、図9、図10を参照して、このよう
なスピンターン制御による操向旋回においても、上記単
なる操向ブレーキ9を効かせる場合と同様の作用で、操
向ブレーキ9の油圧力は、ブレーキ解除のとき一旦0K
gまで下降される。このとき図9、図10で示すよう
に、パワステレバーの操作による油圧変化は、制動行程
の圧力線を経ないものとしてもよい。
【0021】前記のように、操向クラッチ8のエリアA
に内装のばね31の張圧力5kgと、ブレーキ時には、
このばね31の張圧力5kgに相当するブレーキ油圧力
を与えることによって、操向ブレーキ時の作動タイムラ
グを防止している。一般的に、操向ブレーキ9のブレー
キ圧を零から設定すると、クラッチのばね圧に打ち勝つ
圧力までブレーキ圧が上るまでの間のタイムラグを生ず
る。又、急激に圧力を上げると操向ブレーキがロック状
態になり易く、旋回操作が円滑に行われ難い。従って、
上記のように、クラッチばね31の張圧力に相当する圧
力位置を初期として、ブレーキ圧を上昇することによっ
て、きめ細かな旋回制御を行わせることができ、作動タ
イムラグを少なくしうる。
【0022】又、操向ブレーキ9を効かせていない時の
操向クラッチ8の接続を、減圧弁43,46による油圧
力により補助する。パワステ作動角がニュートラル位置
にあるとき、左右操向クラッチ8はクラッチ圧10kg
で接続されるように、減圧弁43,46が制御される。
このような形態では、コントローラCPUによる制御に
よって行うものであるから、操向クラッチ8が軽量化、
小型化でき、トランスミッション内蔵を容易にし、組立
が容易である。又、ばね31を一部として使用している
ために、油圧系の故障も少なくできる。
【0023】図11、図12において、上例と異なる点
は、前記比例減圧弁43,46,49を用いて操向旋回
する構成において、車速に応じた、油圧力上昇乃至油圧
力上限を変化させる構成とすることによって、操作性を
向上し、安全性を高める。高速走行時に旋回すると、運
転者が操縦席から振り落され易くなったり、車体が旋回
外周へ振り回されるようになって旋回径が大きくなり、
危険性を増す。また、高速時と低速時では、クローラの
付回りを停止固定する圧力も異なる。
【0024】従って、車速が高くなれば、比例減圧弁4
3,46、乃至49等の油圧力を急上昇させて、操向ブ
レーキ9を効き易くすると共に、この上限位置を下げ
て、クローラが完全に停止固定することを防止してい
る。又、図示では、低速モードと高速モードとの二段に
切換制御する構成であるが、これらの間を無段階に選択
するように制御構成するもよい。
【0025】図13において、上例と異なる点は、パワ
ステレバーを傾斜操作する操作速度に応じて、比例制御
弁43,46,49による油圧力上昇のタイムラグを変
化させるもので、操作速度が速くなるほど、油圧力の設
定圧力に達するまでのタイムラグが大きくなるように設
定される。急制動による衝撃を防止できる。図14にお
いて、上例と異なる点は、パワステレバーの操作角度に
応じて、比例制御弁43,46によるブレーキ圧を制御
するとき、制動側のクローラの停止固定時(ロック時)
の油圧力値により、圧力制御モードを変更し、クローラ
のロック位置と、そのときのパワステレバーの操作角と
を常に一定にするように構成する。
【0026】一般的には、クローラ制動側のロック圧力
値は、路面状態が乾田、湿田、進路面等によって異な
る。このためパワステレバーの操作角度とこれによる油
圧力制御値とが一定であれば、クローラがロックされる
位置は一定しない。このため運転者は、どの位置までパ
ワステレバーを倒せば、クローラがロックするかが一定
しないため、操作フィーリングが悪くなる。
【0027】しかしながら、この発明によるときは、パ
ワステレバーの倒す位置と、クローラがロックする位置
とが一定であるため操作性が良い。このため、前記比例
減圧弁43,46による最高圧力値20Kgを、現実の
操向ブレーキ9がロックされたときの圧力値に変更する
ように、図14のフローチャートのようにしてフィード
バック制御する。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示す。
【図1】操向制御装置のブロック図。
【図2】その制御作動グラフ。
【図3】その制御作動グラフ。
【図4】油圧回路図。
【図5】走行伝動装置の正面図。
【図6】その一部の拡大正面図。
【図7】その側面図。
【図8】図2の一部拡大を示す油圧力作動グラフ。
【図9】図3の一部拡大を示す油圧力作動グラフ。
【図10】図9における制動側の回転センサの変化を示
すグラフ。
【図11】一部別実施例による減圧弁の制御モードを示
すグラフ。
【図12】その制動側の回転センサの変化を示すグラ
フ。
【図13】一部別実施例を示すパワステレバーの傾斜角
速度−油圧力上昇のタイムラグの関係のグラフ。
【図14】一部別実施例を示すパワステレバー操作によ
る制御フローチャート。
【符号の説明】
8 操向クラッチ 9 操向ブレーキ 10 スピンターンクラッチ 41 油圧回路 42,45 クラッチブレーキ切換制御弁 48 スピンターン切換制御弁 43,46,49 電磁比例減圧弁 44,47,50 油圧力センサ 52 パワステポジションセンサ 55 スピンターン自動スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操向制御装置の油圧回路41の切換制御
    弁42,45による操向クラッチ8切りから操向ブレー
    キ9の効きへの切換と、これら操向クラッチ8及び操向
    ブレーキ9の比例減圧弁43,46による油圧力制御と
    で操向旋回可能に設けると共に、旋回後の操向ブレーキ
    9から操向クラッチ8入りへの切換時に、該操向ブレー
    キ9の比例減圧弁43,46による圧力を零近くまで下
    げた後ちに、該操向クラッチ8のクラッチ接続圧を上げ
    ることを特徴とするコンバイン等の操向制御装置。
JP04016195A 1992-01-31 1992-01-31 コンバイン等の操向制御装置 Expired - Lifetime JP3099490B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008007112A (ja) * 2007-08-20 2008-01-17 Komatsu Ltd 装軌車両の操向制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008007112A (ja) * 2007-08-20 2008-01-17 Komatsu Ltd 装軌車両の操向制御装置

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