JPH05205316A - 書き換え可能な光情報記録媒体 - Google Patents
書き換え可能な光情報記録媒体Info
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- JPH05205316A JPH05205316A JP4225220A JP22522092A JPH05205316A JP H05205316 A JPH05205316 A JP H05205316A JP 4225220 A JP4225220 A JP 4225220A JP 22522092 A JP22522092 A JP 22522092A JP H05205316 A JPH05205316 A JP H05205316A
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Landscapes
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高反射率で小さな光エネルギーにより記録・
消去及び再生を可能とすること。 【構成】 書き換え可能な光情報記録媒体10は、基板
1上に透明な屈折率の異なる2つの下層保護膜(I) 2
a、下層保護膜(II)2bを積層した多層下層保護膜2、
記録膜3、上層保護膜4及び反射膜5が順次形成されて
いる。多層下層保護膜2における各膜厚は、波長の異な
る2つの光のうち記録・消去のための光の波長のとき記
録膜の結晶質部分及び非晶質部分に対応する両部分の反
射率が低く、再生のための光の波長のとき記録膜の両部
分のうち何れか一方で反射率が高く、他方で反射率が低
くなるように設定される。これにより、本発明の書き換
え可能な光情報記録媒体は、記録・消去のときの光吸収
率を大きく、再生のときの反射率を充分高くできるの
で、その際の必要な光エネルギーは小さなもので済む。
消去及び再生を可能とすること。 【構成】 書き換え可能な光情報記録媒体10は、基板
1上に透明な屈折率の異なる2つの下層保護膜(I) 2
a、下層保護膜(II)2bを積層した多層下層保護膜2、
記録膜3、上層保護膜4及び反射膜5が順次形成されて
いる。多層下層保護膜2における各膜厚は、波長の異な
る2つの光のうち記録・消去のための光の波長のとき記
録膜の結晶質部分及び非晶質部分に対応する両部分の反
射率が低く、再生のための光の波長のとき記録膜の両部
分のうち何れか一方で反射率が高く、他方で反射率が低
くなるように設定される。これにより、本発明の書き換
え可能な光情報記録媒体は、記録・消去のときの光吸収
率を大きく、再生のときの反射率を充分高くできるの
で、その際の必要な光エネルギーは小さなもので済む。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録・消去及び再生を
行うことができる書き換え可能な光情報記録媒体に関す
る。
行うことができる書き換え可能な光情報記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来、再生専用の光情報記録媒体である光
ディスクとしてコンパクトディスク(以下、CDとい
う)が広く普及し、車載用としても使用されている。こ
こで、車載用の光ディスクに要求される性能の一つとし
て耐振動性がある。この耐振動性を向上するためには、
光ディスク側では高反射率にすることが要求される。書
き換え可能な光情報記録媒体として、特開平2−165
444号公報「書換え可能型光ディスク」にて開示され
たものが知られている。このものは、光照射により結晶
状態を可逆的変化、つまり、非晶質−結晶質間で相転移
させ、それに伴って生じる反射率の変化を利用する相変
化型の光ディスクである。非晶質部分(例えば、記録状
態部分)を得るには、記録膜(光記録層)に大きな光エ
ネルギー(高レーザパワー)を短い時間照射し高温溶融
状態から急冷することにより達成される。又、結晶質部
分(例えば、消去状態部分)を得るには、記録膜(光記
録層)に中程度の光エネルギー(中程度のレーザパワ
ー)を照射し非晶質状態を加熱徐冷することにより達成
される。
ディスクとしてコンパクトディスク(以下、CDとい
う)が広く普及し、車載用としても使用されている。こ
こで、車載用の光ディスクに要求される性能の一つとし
て耐振動性がある。この耐振動性を向上するためには、
光ディスク側では高反射率にすることが要求される。書
き換え可能な光情報記録媒体として、特開平2−165
444号公報「書換え可能型光ディスク」にて開示され
たものが知られている。このものは、光照射により結晶
状態を可逆的変化、つまり、非晶質−結晶質間で相転移
させ、それに伴って生じる反射率の変化を利用する相変
化型の光ディスクである。非晶質部分(例えば、記録状
態部分)を得るには、記録膜(光記録層)に大きな光エ
ネルギー(高レーザパワー)を短い時間照射し高温溶融
状態から急冷することにより達成される。又、結晶質部
分(例えば、消去状態部分)を得るには、記録膜(光記
録層)に中程度の光エネルギー(中程度のレーザパワ
ー)を照射し非晶質状態を加熱徐冷することにより達成
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、相変化型書
き換え可能な光情報記録媒体の記録膜の結晶質部分(例
えば、消去状態部分)に対応した部分の反射率は高くて
も50%程度で、CD規格の65%と比べると低い。又、高
反射率状態では、当然、光吸収率が小さいため記録・消
去のときの光エネルギーは非常に大きなものとなってし
まうという問題があった。又、結晶質部分と非晶質部分
との光吸収率の差が大きい状態では、記録又は消去に必
要な光エネルギーが結晶質部分と非晶質部分とで大きく
異なることから、上記記録状態を一旦消去状態としない
でその上から再記録する所謂オーバライトが困難になる
という問題があった。
き換え可能な光情報記録媒体の記録膜の結晶質部分(例
えば、消去状態部分)に対応した部分の反射率は高くて
も50%程度で、CD規格の65%と比べると低い。又、高
反射率状態では、当然、光吸収率が小さいため記録・消
去のときの光エネルギーは非常に大きなものとなってし
まうという問題があった。又、結晶質部分と非晶質部分
との光吸収率の差が大きい状態では、記録又は消去に必
要な光エネルギーが結晶質部分と非晶質部分とで大きく
異なることから、上記記録状態を一旦消去状態としない
でその上から再記録する所謂オーバライトが困難になる
という問題があった。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的とするところは、書き換え
可能な光情報記録媒体において、高反射率が実現できる
と共に小さな光エネルギーにより記録・消去及び再生を
可能とすることである。
されたものであり、その目的とするところは、書き換え
可能な光情報記録媒体において、高反射率が実現できる
と共に小さな光エネルギーにより記録・消去及び再生を
可能とすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、基板上に下層保護膜、記録膜、上層保
護膜及び反射膜を順次形成した書き換え可能な光情報記
録媒体であって、前記下層保護膜は波長の異なる2つの
光に対して透明で屈折率の異なる複数の膜から成り、屈
折率の大きい方を入射光側とし交互に配設した多層構造
とし、前記2つの光のうち記録・消去のための光の波長
のとき前記記録膜の結晶質部分及び非晶質部分に対応す
る両部分の反射率が共に低く、前記2つの光のうち再生
のための光の波長のとき前記記録膜の結晶質部分及び非
晶質部分に対応する両部分のうち何れか一方で反射率が
高く、他方で反射率が低くなるようにそれらの膜厚を設
定することを特徴とする。
の発明の構成は、基板上に下層保護膜、記録膜、上層保
護膜及び反射膜を順次形成した書き換え可能な光情報記
録媒体であって、前記下層保護膜は波長の異なる2つの
光に対して透明で屈折率の異なる複数の膜から成り、屈
折率の大きい方を入射光側とし交互に配設した多層構造
とし、前記2つの光のうち記録・消去のための光の波長
のとき前記記録膜の結晶質部分及び非晶質部分に対応す
る両部分の反射率が共に低く、前記2つの光のうち再生
のための光の波長のとき前記記録膜の結晶質部分及び非
晶質部分に対応する両部分のうち何れか一方で反射率が
高く、他方で反射率が低くなるようにそれらの膜厚を設
定することを特徴とする。
【0006】
【作用及び効果】本発明の書き換え可能な光情報記録媒
体は、基板上に下層保護膜、記録膜、上層保護膜及び反
射膜が順次形成されている。上記下層保護膜は波長の異
なる2つの光に対して透明で屈折率の異なる複数の膜か
ら成り、屈折率の大きい方を入射光側とし交互に配設し
た多層構造である。多層構造から成る上記下層保護膜の
各膜厚は、上記2つの光のうち記録・消去のための光の
波長のとき上記記録膜の結晶質部分及び非晶質部分に対
応する両部分の反射率が共に低くなるように設定され
る。又、多層構造から成る上記下層保護膜の各膜厚は、
上記2つの光のうち再生のための光の波長のとき上記記
録膜の結晶質部分及び非晶質部分に対応する両部分のう
ち何れか一方で反射率が高く、他方で反射率が低くなる
ように設定される。そして、上記光情報記録媒体は、上
記2つの光を用いて記録・消去及び再生される。これに
より、本発明の書き換え可能な光情報記録媒体は、記録
・消去のときの光吸収率が大きくなりその必要な光エネ
ルギーは小さなもので済むことになる。又、このもの
は、記録膜の非晶質部分及び結晶質部分に対応する両部
分の反射率が共に低くく、光吸収率の差が小さいためオ
ーバライトが容易である。更に、このものは、再生のと
き記録膜の結晶質部分に対応する部分が対振動性に強い
高反射率状態となるため、光エネルギーが小さくても再
生可能となる。
体は、基板上に下層保護膜、記録膜、上層保護膜及び反
射膜が順次形成されている。上記下層保護膜は波長の異
なる2つの光に対して透明で屈折率の異なる複数の膜か
ら成り、屈折率の大きい方を入射光側とし交互に配設し
た多層構造である。多層構造から成る上記下層保護膜の
各膜厚は、上記2つの光のうち記録・消去のための光の
波長のとき上記記録膜の結晶質部分及び非晶質部分に対
応する両部分の反射率が共に低くなるように設定され
る。又、多層構造から成る上記下層保護膜の各膜厚は、
上記2つの光のうち再生のための光の波長のとき上記記
録膜の結晶質部分及び非晶質部分に対応する両部分のう
ち何れか一方で反射率が高く、他方で反射率が低くなる
ように設定される。そして、上記光情報記録媒体は、上
記2つの光を用いて記録・消去及び再生される。これに
より、本発明の書き換え可能な光情報記録媒体は、記録
・消去のときの光吸収率が大きくなりその必要な光エネ
ルギーは小さなもので済むことになる。又、このもの
は、記録膜の非晶質部分及び結晶質部分に対応する両部
分の反射率が共に低くく、光吸収率の差が小さいためオ
ーバライトが容易である。更に、このものは、再生のと
き記録膜の結晶質部分に対応する部分が対振動性に強い
高反射率状態となるため、光エネルギーが小さくても再
生可能となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。図1は本発明に係る書き換え可能な光情報記録
媒体の断面構造を示した模式図である。書き換え可能な
光情報記録媒体10は、例えば、円盤状の透明なガラス
又はプラスチックから成る基板1上に順次、以下の膜が
積層され形成されている。ポリカーボネイト(屈折率1.
58)から成る基板1上に、下層保護膜として多層下層保
護膜2を形成した。この多層下層保護膜2は、波長(685
nm,780nm) の異なる2つの光に対して透明で屈折率の異
なる2層の膜である下層保護膜(I) 2aと下層保護膜(I
I)2bとで多層構造となるように積層した。上記下層保
護膜(I) 2aはTiO2(屈折率2.5)にて厚さ 240nm、上
記下層保護膜(II)2bはZnS-SiO2(屈折率2.0)にて
厚さ 100nmにそれぞれ成膜した。次に、上記下層保護膜
(II)2b上に GeSbTeから成る記録膜3を成膜した。
その上に、ZnS-SiO2(屈折率2.0)から成る上層保護
膜4を厚さ 140nmにて成膜した。更に、Au から成る反
射膜5を厚さ 100nmにて成膜した。尚、上述の各膜はス
パッタリングにより形成した。又、この上にオーバコー
トとして更に、無機物や有機物の膜を形成しても良い。
又、下層保護膜(I) と下層保護膜(II)とは波長の異なる
2つの光に対して透明で屈折率に差のある(屈折率の異
なる)膜であれば良い。
明する。図1は本発明に係る書き換え可能な光情報記録
媒体の断面構造を示した模式図である。書き換え可能な
光情報記録媒体10は、例えば、円盤状の透明なガラス
又はプラスチックから成る基板1上に順次、以下の膜が
積層され形成されている。ポリカーボネイト(屈折率1.
58)から成る基板1上に、下層保護膜として多層下層保
護膜2を形成した。この多層下層保護膜2は、波長(685
nm,780nm) の異なる2つの光に対して透明で屈折率の異
なる2層の膜である下層保護膜(I) 2aと下層保護膜(I
I)2bとで多層構造となるように積層した。上記下層保
護膜(I) 2aはTiO2(屈折率2.5)にて厚さ 240nm、上
記下層保護膜(II)2bはZnS-SiO2(屈折率2.0)にて
厚さ 100nmにそれぞれ成膜した。次に、上記下層保護膜
(II)2b上に GeSbTeから成る記録膜3を成膜した。
その上に、ZnS-SiO2(屈折率2.0)から成る上層保護
膜4を厚さ 140nmにて成膜した。更に、Au から成る反
射膜5を厚さ 100nmにて成膜した。尚、上述の各膜はス
パッタリングにより形成した。又、この上にオーバコー
トとして更に、無機物や有機物の膜を形成しても良い。
又、下層保護膜(I) と下層保護膜(II)とは波長の異なる
2つの光に対して透明で屈折率に差のある(屈折率の異
なる)膜であれば良い。
【0008】図2は、上述の構造から成る光情報記録媒
体10における結晶質部分と非晶質部分との記録膜膜厚
(nm)に対する反射率(%)の依存性のシミュレーション結
果を示した特性図である。尚、図2(a) は光の波長λが
記録・消去のための 685nmのときであり、図2(b) は光
の波長λが再生のための 780nmのときである。光の波長
685nmのとき、記録膜3の膜厚が70nmで結晶質部分の反
射率が42%となり、非晶質部分の反射率が29%となっ
た。又、光の波長 780nmのとき、記録膜3の膜厚が70nm
で結晶質部分の反射率が63%となり、非晶質部分の反射
率が25%となった。以上のような反射率変化となり、光
の波長が 685nmにおける光吸収率は結晶質部分が58%、
非晶質部分が71%である。即ち、本実施例の光情報記録
媒体10は結晶質部分及び非晶質部分の光吸収率が共に
大きいので、記録・消去が小さな光エネルギーにより容
易にできる。又、オーバライトも可能となる。光の波長
を 780nmにすると結晶質部分の反射率が大きくなり、再
生用の光エネルギーが小さくても、容易にフォーカスサ
ーボ又はトラッキングサーボなどが可能となる。尚、上
記フォーカスサーボとは、光情報記録媒体に対するピッ
クアップ光学系において、焦点が光情報記録媒体の上下
動に対し正確に位置するように対物レンズを上下させる
制御である。又、上記トラッキングサーボとは、光情報
記録媒体に対するピックアップ光学系において、光情報
記録媒体が回転する際に半径方向に生じるトラック振れ
にビームを追従させる制御である。これにより、光情報
記録媒体10は録再などをする際の振動に対して強くな
るという効果がある。
体10における結晶質部分と非晶質部分との記録膜膜厚
(nm)に対する反射率(%)の依存性のシミュレーション結
果を示した特性図である。尚、図2(a) は光の波長λが
記録・消去のための 685nmのときであり、図2(b) は光
の波長λが再生のための 780nmのときである。光の波長
685nmのとき、記録膜3の膜厚が70nmで結晶質部分の反
射率が42%となり、非晶質部分の反射率が29%となっ
た。又、光の波長 780nmのとき、記録膜3の膜厚が70nm
で結晶質部分の反射率が63%となり、非晶質部分の反射
率が25%となった。以上のような反射率変化となり、光
の波長が 685nmにおける光吸収率は結晶質部分が58%、
非晶質部分が71%である。即ち、本実施例の光情報記録
媒体10は結晶質部分及び非晶質部分の光吸収率が共に
大きいので、記録・消去が小さな光エネルギーにより容
易にできる。又、オーバライトも可能となる。光の波長
を 780nmにすると結晶質部分の反射率が大きくなり、再
生用の光エネルギーが小さくても、容易にフォーカスサ
ーボ又はトラッキングサーボなどが可能となる。尚、上
記フォーカスサーボとは、光情報記録媒体に対するピッ
クアップ光学系において、焦点が光情報記録媒体の上下
動に対し正確に位置するように対物レンズを上下させる
制御である。又、上記トラッキングサーボとは、光情報
記録媒体に対するピックアップ光学系において、光情報
記録媒体が回転する際に半径方向に生じるトラック振れ
にビームを追従させる制御である。これにより、光情報
記録媒体10は録再などをする際の振動に対して強くな
るという効果がある。
【0009】図3は本発明に係る書き換え可能な光情報
記録媒体の第2実施例の断面構造を示した模式図であ
る。書き換え可能な光情報記録媒体30は、基板31と
記録膜33との間の下層保護膜を多層下層保護膜32と
した。この多層下層保護膜32は、波長(685nm,780nm)
の異なる2つの光に対して透明で屈折率の異なる2層の
膜である下層保護膜(I) 32a及び下層保護膜(II)32
bを単位とする多層構造となるように交互に4層積層し
た。上記下層保護膜(I) 32aはTiO2(屈折率 2.5)
にて厚さ87nm、上記下層保護膜(II)32bはZnS-Si
O2(屈折率 2.0)にて厚さ 100nmにそれぞれ成膜し
た。尚、上記基板31、記録膜33及び上層保護膜3
4、反射膜35の材質などは上述の実施例におけるもの
と同様であり説明を省略する。
記録媒体の第2実施例の断面構造を示した模式図であ
る。書き換え可能な光情報記録媒体30は、基板31と
記録膜33との間の下層保護膜を多層下層保護膜32と
した。この多層下層保護膜32は、波長(685nm,780nm)
の異なる2つの光に対して透明で屈折率の異なる2層の
膜である下層保護膜(I) 32a及び下層保護膜(II)32
bを単位とする多層構造となるように交互に4層積層し
た。上記下層保護膜(I) 32aはTiO2(屈折率 2.5)
にて厚さ87nm、上記下層保護膜(II)32bはZnS-Si
O2(屈折率 2.0)にて厚さ 100nmにそれぞれ成膜し
た。尚、上記基板31、記録膜33及び上層保護膜3
4、反射膜35の材質などは上述の実施例におけるもの
と同様であり説明を省略する。
【0010】図4は、上述の構造から成る光情報記録媒
体30における結晶質部分と非晶質部分との記録膜膜厚
(nm)に対する反射率(%)の依存性のシミュレーション結
果を示した特性図である。尚、図4(a) は光の波長λが
記録・消去のための 685nmのときであり、図4(b) は光
の波長λが再生のための 780nmのときである。光の波長
685nmのとき、記録膜33の膜厚が65nmで結晶質部分の
反射率が42%となり、非晶質部分の反射率が28%となっ
た。又、光の波長 780nmのとき、記録膜33の膜厚が65
nmで結晶質部分の反射率が70%となり、非晶質部分の反
射率が33%となった。以上のような反射率変化となるた
め、光の波長が 780nmでは結晶質部分の反射率がCD規
格である反射率65%以上を満足する。従って、録再CD
用の基板上に本発明構造の膜を形成すると、市販のCD
再生機で再生可能となる。
体30における結晶質部分と非晶質部分との記録膜膜厚
(nm)に対する反射率(%)の依存性のシミュレーション結
果を示した特性図である。尚、図4(a) は光の波長λが
記録・消去のための 685nmのときであり、図4(b) は光
の波長λが再生のための 780nmのときである。光の波長
685nmのとき、記録膜33の膜厚が65nmで結晶質部分の
反射率が42%となり、非晶質部分の反射率が28%となっ
た。又、光の波長 780nmのとき、記録膜33の膜厚が65
nmで結晶質部分の反射率が70%となり、非晶質部分の反
射率が33%となった。以上のような反射率変化となるた
め、光の波長が 780nmでは結晶質部分の反射率がCD規
格である反射率65%以上を満足する。従って、録再CD
用の基板上に本発明構造の膜を形成すると、市販のCD
再生機で再生可能となる。
【0011】次に、本発明に係る書き換え可能な光情報
記録媒体の第3実施例について述べる。この光情報記録
媒体50の断面構造は上述の第2実施例と同様であり、
図3において、基板51、多層下層保護膜52(下層保
護膜(I) 52a、下層保護膜(II)52b)、記録膜5
3、上層保護膜54、反射膜55とそれぞれ符号を読み
替えたものとする。尚、光情報記録媒体30,50で
は、TiO2から成る下層保護膜(I) 32a,52aの膜
厚が異なる。書き換え可能な光情報記録媒体50は、基
板51と記録膜53との間の下層保護膜を多層下層保護
膜52とした。この多層下層保護膜52は、波長(685n
m,780nm) の異なる2つの光に対して透明で屈折率の異
なる2層の膜である下層保護膜(I) 52a及び下層保護
膜(II)52bを単位とする多層構造となるように交互に
4層積層した。即ち、下層保護膜(I) 52aはTiO
2(屈折率 2.5)にて厚さ 240nm、下層保護膜(II)52
bはZnS-SiO2(屈折率 2.0)にて第2実施例と同じ
厚さ 100nmにそれぞれ成膜した。
記録媒体の第3実施例について述べる。この光情報記録
媒体50の断面構造は上述の第2実施例と同様であり、
図3において、基板51、多層下層保護膜52(下層保
護膜(I) 52a、下層保護膜(II)52b)、記録膜5
3、上層保護膜54、反射膜55とそれぞれ符号を読み
替えたものとする。尚、光情報記録媒体30,50で
は、TiO2から成る下層保護膜(I) 32a,52aの膜
厚が異なる。書き換え可能な光情報記録媒体50は、基
板51と記録膜53との間の下層保護膜を多層下層保護
膜52とした。この多層下層保護膜52は、波長(685n
m,780nm) の異なる2つの光に対して透明で屈折率の異
なる2層の膜である下層保護膜(I) 52a及び下層保護
膜(II)52bを単位とする多層構造となるように交互に
4層積層した。即ち、下層保護膜(I) 52aはTiO
2(屈折率 2.5)にて厚さ 240nm、下層保護膜(II)52
bはZnS-SiO2(屈折率 2.0)にて第2実施例と同じ
厚さ 100nmにそれぞれ成膜した。
【0012】図5は、上述の構造から成る光情報記録媒
体50における結晶質部分と非晶質部分との記録膜膜厚
(nm)に対する反射率(%)の依存性のシミュレーション結
果を示した特性図である。尚、図5(a) は光の波長λが
記録・消去のための 685nmのときであり、図5(b) は光
の波長λが再生のための 780nmのときである。光の波長
685nmのとき、記録膜53の膜厚が65nmで結晶質部分の
反射率が31%となり、非晶質部分の反射率が10%となっ
た。又、光の波長 780nmのとき、記録膜53の膜厚が65
nmで結晶質部分の反射率が72%となり、非晶質部分の反
射率が35%となった。以上のような反射率変化となり、
光の波長が 685nmにおける光吸収率は結晶質部分が69
%、非晶質部分が90%である。このように、本発明の光
情報記録媒体50では、再生時の非晶質部分及び結晶質
部分の感度が向上し、例えば、ビデオディスクのような
高速回転(10m/sec)の記録媒体として使用できる。つま
り、上記光情報記録媒体50は、結晶質部分の反射率が
高いので市販のビデオディスク再生機で再生可能とな
る。
体50における結晶質部分と非晶質部分との記録膜膜厚
(nm)に対する反射率(%)の依存性のシミュレーション結
果を示した特性図である。尚、図5(a) は光の波長λが
記録・消去のための 685nmのときであり、図5(b) は光
の波長λが再生のための 780nmのときである。光の波長
685nmのとき、記録膜53の膜厚が65nmで結晶質部分の
反射率が31%となり、非晶質部分の反射率が10%となっ
た。又、光の波長 780nmのとき、記録膜53の膜厚が65
nmで結晶質部分の反射率が72%となり、非晶質部分の反
射率が35%となった。以上のような反射率変化となり、
光の波長が 685nmにおける光吸収率は結晶質部分が69
%、非晶質部分が90%である。このように、本発明の光
情報記録媒体50では、再生時の非晶質部分及び結晶質
部分の感度が向上し、例えば、ビデオディスクのような
高速回転(10m/sec)の記録媒体として使用できる。つま
り、上記光情報記録媒体50は、結晶質部分の反射率が
高いので市販のビデオディスク再生機で再生可能とな
る。
【0013】図6は本発明に係る書き換え可能な光情報
記録媒体の第4実施例の断面構造を示した模式図であ
る。書き換え可能な光情報記録媒体60は、基板61と
記録膜63との下層保護膜を4層積層し多層下層保護膜
62とした。上記多層下層保護膜62は、ポリカーボネ
イトから成る基板61上に、TiO2(屈折率2.5)から成
る下層保護膜(I) 62aを厚さ 200nm、SiO2(屈折率
1.46)から成る下層保護膜(II)62bを厚さ 150nm、T
iO2から成る下層保護膜(III) 62cを厚さ 200nmにて
それぞれ成膜した。これらの膜はスパッタリング法によ
り成膜し、材料ソースであるターゲットにはそれぞれT
iO2,SiO2を用いた。更に、ZnS-SiO2(屈折率2.
0)から成る下層保護膜(IV)62dを厚さ90nmにて成膜し
た。この膜も同じくスパッタリング法により成膜する
が、材料ソースであるターゲットにはZnS とSiO2と
を混合焼結したものを用いた。次に、GeSbTe から成
る記録膜63を成膜した。この膜もスパッタリング法に
より成膜し、材料ソースであるターゲットには、Ge,S
b,Te を適当に混合焼結したもの(GeSb2Te4,Ge2S
b2Te5等)を用いた。上記記録膜63上に、ZnS-Si
O2から成る上層保護膜64を厚さ 135nmにて成膜し
た。この膜の成膜方法は、下層保護膜(IV)62dと同じ
とした。更に、Au から成る反射膜65を厚さ 100nmに
て成膜した。この膜は、スパッタリング法又は真空蒸着
法にて成膜した。
記録媒体の第4実施例の断面構造を示した模式図であ
る。書き換え可能な光情報記録媒体60は、基板61と
記録膜63との下層保護膜を4層積層し多層下層保護膜
62とした。上記多層下層保護膜62は、ポリカーボネ
イトから成る基板61上に、TiO2(屈折率2.5)から成
る下層保護膜(I) 62aを厚さ 200nm、SiO2(屈折率
1.46)から成る下層保護膜(II)62bを厚さ 150nm、T
iO2から成る下層保護膜(III) 62cを厚さ 200nmにて
それぞれ成膜した。これらの膜はスパッタリング法によ
り成膜し、材料ソースであるターゲットにはそれぞれT
iO2,SiO2を用いた。更に、ZnS-SiO2(屈折率2.
0)から成る下層保護膜(IV)62dを厚さ90nmにて成膜し
た。この膜も同じくスパッタリング法により成膜する
が、材料ソースであるターゲットにはZnS とSiO2と
を混合焼結したものを用いた。次に、GeSbTe から成
る記録膜63を成膜した。この膜もスパッタリング法に
より成膜し、材料ソースであるターゲットには、Ge,S
b,Te を適当に混合焼結したもの(GeSb2Te4,Ge2S
b2Te5等)を用いた。上記記録膜63上に、ZnS-Si
O2から成る上層保護膜64を厚さ 135nmにて成膜し
た。この膜の成膜方法は、下層保護膜(IV)62dと同じ
とした。更に、Au から成る反射膜65を厚さ 100nmに
て成膜した。この膜は、スパッタリング法又は真空蒸着
法にて成膜した。
【0014】図7は、上述の構造から成る光情報記録媒
体60における結晶質部分と非晶質部分との記録膜膜厚
(nm)に対する反射率(%)の依存性のシミュレーション結
果を示した特性図である。尚、図7(a) は光の波長λが
再生のための 780nmのときであり、図7(b) は光の波長
λが記録・消去のための 850nmのときである。光の波長
780nmのとき、記録膜63膜厚が65nmで結晶質部分の反
射率が72%となり、非晶質部分の反射率が31%となっ
た。又、光の波長 850nmのとき、記録膜63の膜厚が65
nmで結晶質部分及び非晶質部分共に反射率が30%となっ
た。以上のような反射率変化となるため、光の波長が 7
80nmでは結晶質部分の反射率がCD規格である反射率65
%以上を満足する。又、光の波長が 850nmでは光吸収が
大きいため記録・消去が容易となる。
体60における結晶質部分と非晶質部分との記録膜膜厚
(nm)に対する反射率(%)の依存性のシミュレーション結
果を示した特性図である。尚、図7(a) は光の波長λが
再生のための 780nmのときであり、図7(b) は光の波長
λが記録・消去のための 850nmのときである。光の波長
780nmのとき、記録膜63膜厚が65nmで結晶質部分の反
射率が72%となり、非晶質部分の反射率が31%となっ
た。又、光の波長 850nmのとき、記録膜63の膜厚が65
nmで結晶質部分及び非晶質部分共に反射率が30%となっ
た。以上のような反射率変化となるため、光の波長が 7
80nmでは結晶質部分の反射率がCD規格である反射率65
%以上を満足する。又、光の波長が 850nmでは光吸収が
大きいため記録・消去が容易となる。
【0015】次に、本発明に係る書き換え可能な光情報
記録媒体の第5実施例について述べる。この光情報記録
媒体80の断面構造は上述の第4実施例と同様であり、
図6において、基板81、多層下層保護膜82(下層保
護膜(I) 82a、下層保護膜(II)82b、下層保護膜(I
II) 82c、下層保護膜(IV)82d)、記録膜83、上
層保護膜84、反射膜85とそれぞれ符号を読み替えた
ものとする。尚、下層保護膜(II)82bを上記SiO
2(屈折率1.46)より屈折率の低い MgF2(屈折率1.3
8)にて膜厚 160nmとし、その膜に上下隣接するTiO2
膜との屈折率差をより大きくする。
記録媒体の第5実施例について述べる。この光情報記録
媒体80の断面構造は上述の第4実施例と同様であり、
図6において、基板81、多層下層保護膜82(下層保
護膜(I) 82a、下層保護膜(II)82b、下層保護膜(I
II) 82c、下層保護膜(IV)82d)、記録膜83、上
層保護膜84、反射膜85とそれぞれ符号を読み替えた
ものとする。尚、下層保護膜(II)82bを上記SiO
2(屈折率1.46)より屈折率の低い MgF2(屈折率1.3
8)にて膜厚 160nmとし、その膜に上下隣接するTiO2
膜との屈折率差をより大きくする。
【0016】図8は、上述の構造から成る光情報記録媒
体80における結晶質部分と非晶質部分との記録膜膜厚
(nm)に対する反射率(%)の依存性のシミュレーション結
果を示した特性図である。尚、図8(a) は光の波長λが
再生のための 780nmのときであり、図8(b) は光の波長
λが記録・消去のための 850nmのときである。光の波長
780nmのとき、記録膜83の膜厚が65nmで結晶質部分の
反射率が75%となり、非晶質部分の反射率が36%となっ
た。又、光の波長 850nmのとき、記録膜83の膜厚が65
nmで結晶質部分及び非晶質部分共に反射率が34%となっ
た。上述の第4実施例と比べると下層保護膜の屈折率差
を大きくしたことにより反射率を4%程度向上すること
ができた。以上のような膜構造及び記録・消去の方法を
行うことにより、光情報記録媒体80は従来に比べ極め
て高速な記録・消去を行うことができる。
体80における結晶質部分と非晶質部分との記録膜膜厚
(nm)に対する反射率(%)の依存性のシミュレーション結
果を示した特性図である。尚、図8(a) は光の波長λが
再生のための 780nmのときであり、図8(b) は光の波長
λが記録・消去のための 850nmのときである。光の波長
780nmのとき、記録膜83の膜厚が65nmで結晶質部分の
反射率が75%となり、非晶質部分の反射率が36%となっ
た。又、光の波長 850nmのとき、記録膜83の膜厚が65
nmで結晶質部分及び非晶質部分共に反射率が34%となっ
た。上述の第4実施例と比べると下層保護膜の屈折率差
を大きくしたことにより反射率を4%程度向上すること
ができた。以上のような膜構造及び記録・消去の方法を
行うことにより、光情報記録媒体80は従来に比べ極め
て高速な記録・消去を行うことができる。
【0017】以上説明したように、本発明に係る書き換
え可能な光情報記録媒体においては、多層下層保護膜の
うち下層保護膜(I) と下層保護膜(III) とは透明で屈折
率の高い材料が良く、下層保護膜(II)は透明で屈折率の
低い材料が良い。更に、下層保護膜(IV)と上層保護膜と
に用いる材料の条件は以下の通りとすると良いことが分
かった。 上述の波長の光に対して透明であること。 記録膜よりも融点が高いこと。 記録膜と反応しないこと。
え可能な光情報記録媒体においては、多層下層保護膜の
うち下層保護膜(I) と下層保護膜(III) とは透明で屈折
率の高い材料が良く、下層保護膜(II)は透明で屈折率の
低い材料が良い。更に、下層保護膜(IV)と上層保護膜と
に用いる材料の条件は以下の通りとすると良いことが分
かった。 上述の波長の光に対して透明であること。 記録膜よりも融点が高いこと。 記録膜と反応しないこと。
【0018】又、本発明に係る書き換え可能な光情報記
録媒体における記録膜の材質としては、上述の GeSb
Te系以外に InSbTe系やInSe系などの相変化膜で
も良い。更に、本発明に係る書き換え可能な光情報記録
媒体にオーバコートを施した上に保護板又はもう1つの
同様の光情報記録媒体を接着剤などで張り合わせても良
い。
録媒体における記録膜の材質としては、上述の GeSb
Te系以外に InSbTe系やInSe系などの相変化膜で
も良い。更に、本発明に係る書き換え可能な光情報記録
媒体にオーバコートを施した上に保護板又はもう1つの
同様の光情報記録媒体を接着剤などで張り合わせても良
い。
【図1】本発明の具体的な一実施例に係る書き換え可能
な光情報記録媒体の断面構造を示した模式図である。
な光情報記録媒体の断面構造を示した模式図である。
【図2】同実施例に係る書き換え可能な光情報記録媒体
における結晶質部分と非晶質部分との記録膜膜厚に対す
る反射率の依存性のシミュレーション結果を示した特性
図である。
における結晶質部分と非晶質部分との記録膜膜厚に対す
る反射率の依存性のシミュレーション結果を示した特性
図である。
【図3】本発明に係る書き換え可能な光情報記録媒体の
第2実施例の断面構造を示した模式図である。
第2実施例の断面構造を示した模式図である。
【図4】本発明に係る書き換え可能な光情報記録媒体の
第2実施例における結晶質部分と非晶質部分との記録膜
膜厚に対する反射率の依存性のシミュレーション結果を
示した特性図である。
第2実施例における結晶質部分と非晶質部分との記録膜
膜厚に対する反射率の依存性のシミュレーション結果を
示した特性図である。
【図5】本発明に係る書き換え可能な光情報記録媒体の
第3実施例における結晶質部分と非晶質部分との記録膜
膜厚に対する反射率の依存性のシミュレーション結果を
示した特性図である。
第3実施例における結晶質部分と非晶質部分との記録膜
膜厚に対する反射率の依存性のシミュレーション結果を
示した特性図である。
【図6】本発明に係る書き換え可能な光情報記録媒体の
第4実施例の断面構造を示した模式図である。
第4実施例の断面構造を示した模式図である。
【図7】本発明に係る書き換え可能な光情報記録媒体の
第4実施例における結晶質部分と非晶質部分との記録膜
膜厚に対する反射率の依存性のシミュレーション結果を
示した特性図である。
第4実施例における結晶質部分と非晶質部分との記録膜
膜厚に対する反射率の依存性のシミュレーション結果を
示した特性図である。
【図8】本発明に係る書き換え可能な光情報記録媒体の
第5実施例における結晶質部分と非晶質部分との記録膜
膜厚に対する反射率の依存性のシミュレーション結果を
示した特性図である。
第5実施例における結晶質部分と非晶質部分との記録膜
膜厚に対する反射率の依存性のシミュレーション結果を
示した特性図である。
1…基板 2…多層下層保護膜 2a…下層保護膜(I) 2b…下層保護膜(II) 3…記録膜 4…上層保護膜 5…反射膜 10…書き換え可能な光情報記録媒体
Claims (1)
- 【請求項1】 基板上に下層保護膜、記録膜、上層保護
膜及び反射膜を順次形成した書き換え可能な光情報記録
媒体であって、 前記下層保護膜は波長の異なる2つの光に対して透明で
屈折率の異なる複数の膜から成り、屈折率の大きい方を
入射光側とし交互に配設した多層構造とし、前記2つの
光のうち記録・消去のための光の波長のとき前記記録膜
の結晶質部分及び非晶質部分に対応する両部分の反射率
が共に低く、前記2つの光のうち再生のための光の波長
のとき前記記録膜の結晶質部分及び非晶質部分に対応す
る両部分のうち何れか一方で反射率が高く、他方で反射
率が低くなるようにそれらの膜厚を設定することを特徴
とする光情報記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4225220A JPH05205316A (ja) | 1991-11-29 | 1992-07-31 | 書き換え可能な光情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-341874 | 1991-11-29 | ||
JP34187491 | 1991-11-29 | ||
JP4225220A JPH05205316A (ja) | 1991-11-29 | 1992-07-31 | 書き換え可能な光情報記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05205316A true JPH05205316A (ja) | 1993-08-13 |
Family
ID=26526506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4225220A Pending JPH05205316A (ja) | 1991-11-29 | 1992-07-31 | 書き換え可能な光情報記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05205316A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5812182A (en) * | 1995-06-07 | 1998-09-22 | Nippondenso Co., Ltd. | Optical information recording medium for recording erasing and play back of compact disc signals |
EP0883116A3 (en) * | 1997-06-03 | 1999-02-10 | Nec Corporation | Optical recording media |
US5962100A (en) * | 1996-07-29 | 1999-10-05 | Denso Corporation | Optical information recording medium |
KR100425084B1 (ko) * | 1997-06-18 | 2004-07-21 | 엘지전자 주식회사 | 광디스크 기록매체와 그 재생장치 |
-
1992
- 1992-07-31 JP JP4225220A patent/JPH05205316A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5812182A (en) * | 1995-06-07 | 1998-09-22 | Nippondenso Co., Ltd. | Optical information recording medium for recording erasing and play back of compact disc signals |
US5962100A (en) * | 1996-07-29 | 1999-10-05 | Denso Corporation | Optical information recording medium |
EP0883116A3 (en) * | 1997-06-03 | 1999-02-10 | Nec Corporation | Optical recording media |
KR100425084B1 (ko) * | 1997-06-18 | 2004-07-21 | 엘지전자 주식회사 | 광디스크 기록매체와 그 재생장치 |
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